JP2021107883A - 画像形成装置及び画像形成装置の給紙方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】除湿不十分な用紙の供給を少なくすることにより、搬送時のジャムを低減できる画像形成装置を提供すること。【解決手段】印刷媒体Pnを画像形成部5に供給し、画像形成を行う画像形成装置1であって、積層状の印刷媒体Pnを収容する複数の給紙部Nと、複数の給紙部Nに収容される印刷媒体Pnを除湿する除湿部57と、除湿部57の駆動時間を計測する計時部53と、計時部53の計測する駆動時間に基づいて、印刷媒体Pnのうち除湿が完了している除湿完了枚数Dnを給紙部Nごとに算出する除湿完了枚数算出部15と、除湿完了枚数比較部17を有し、除湿完了枚数Dnを多く収納している給紙部Nから印刷媒体Pnを供給する。【選択図】図1

Description

本発明は、用紙の除湿手段を備えた画像形成装置に関する。
従来、画像形成の対象となる印刷用紙としてのシートに含まれる水分により、シートが湾曲(カール)して搬送時にジャムが発生することがある。この搬送時のジャムを防ぐためにシートの除湿手段を備えた画像形成装置がある。この画像形成装置を構成するシート供給手段内に除湿用のヒータを備え、ヒータによりシートを加温した後、給紙を実行している。特に複数のシート供給手段を備えた画像形成装置において、特許文献1(特開2018−4687号公報)は、それぞれのシート供給手段に収容されているシートの除湿状態が異なるため、相対的により除湿されていると判定されるシート供給手段から優先的にシートを供給させる画像形成装置が記載されている。
特開2018−4687号公報
しかしながら特許文献1記載の技術では、シート供給手段に備えた除湿用のヒータによりシートを加温した後の経過時間に差異があっても、相対的により除湿されていると判定されるシート供給手段からシートを供給している。従って、連続的に多量の印刷が必要になると除湿不十分なシートが供給されるため、搬送時のジャムの発生が懸念されるという問題があった
本発明は、このような課題に着目したものであって、除湿不十分な用紙の搬送を少なくすることにより搬送時のジャムの発生を低減できる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は上記の課題を解決するために、印刷媒体を画像形成部に供給し、画像形成を行う画像形成装置であって、積層状の前記印刷媒体を収容する複数の給紙部と、前記複数の給紙部に収容される前記印刷媒体を除湿する除湿手段と、前記除湿手段の駆動時間を計測する計時部と、前記駆動時間に基づいて所定の水分に除湿する前記印刷媒体の量を前記給紙部ごとに算出する算出部と、前記所定の水分に除湿する前記印刷媒体の量が多い前記給紙部から前記印刷媒体を供給する制御部を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明は上記のように、印刷媒体のうち所定の水分に除湿する印刷媒体の量、即ち除湿が完了している除湿完了枚数を給紙部ごとに算出する算出部を設け、除湿完了枚数を多く収納している給紙部から印刷媒体を供給するという構成としたので、除湿不十分な用紙の供給を少なくすることが可能となり、搬送時のジャムの発生を低減できる画像形成装置を得ることができるという効果を有する。
第1の実施の形態に関わる画像形成装置の機能ブロック図である。 第1の実施の形態に関わる画像形成装置の概略構成図である。 第1の実施の形態に関わる画像形成装置における制御系の要部構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に関わる画像形成装置における給紙動作の概念図である。 第1の実施の形態に関わる画像形成装置における用紙量検出方法例を示す説明図である。 第1の実施の形態に関わる画像形成装置の用紙設定情報を示す説明図である。 第1の実施の形態に関わる画像形成装置の動作フローチャートである。 同じく第1の実施の形態に関わる画像形成装置の動作フローチャートである。 同じく第1の実施の形態に関わる画像形成装置の動作フローチャートである。 第1の実施の形態に関わる画像形成装置における画面表示例を示す説明図である。 第1の実施の形態の変形例2に関わる画像形成装置の動作フローチャートである。 第1の実施の形態の変形例2に関わる画像形成装置における画面表示例を示す説明図である。 第1の実施の形態の変形例3に関わる画像形成装置の動作フローチャートである。
(第1の実施の形態)
図2は第1の実施の形態に関わる画像形成装置の概略構成図である。図2において画像形成装置1は電子写真式のカラープリンタであり、上部の印刷部2と下部の用紙供給部3により構成される。画像形成装置1は用紙供給部3より搬送して供給される印刷媒体としての用紙pに対し、印刷部2により画像を形成する。印刷部2及び用紙供給部3は、筐体4により図示するように立位状態として一体化される。
印刷部2の構成について説明する。印刷部2は印刷媒体の搬送方向の上流側から下流側に向けて配設される第1の給紙部10、画像形成部5、搬送ベルト6、定着部7及び排出部8により構成される。第1の給紙部10は、画像形成の対象となる印刷用紙としてのセット用紙P1を用紙載置板110(図5参照)上に積層状に収容し、画像形成時には積層状の最上部のセット用紙P1を1枚ずつ繰り出して、搬送して画像形成部5に引き渡す。なお、第1の給紙部10の詳細な説明は後述する。
画像形成部5は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色のトナー像を形成するための4個の画像形成ユニット5C、5M、5Y及び5K並びに搬送ベルト6を有している。画像形成ユニット5C、5M、5Y及び5Kは、LED(Light Emitting Diode)方式のデジタルカラープリンタユニットである。各色毎に、感光ドラム、帯電ローラ、LEDヘッド、現像部及び転写ローラを有し、感光ドラムを矢印Raで示す方向に、また転写ローラは矢印Rbで示す方向に回転する。
搬送ベルト6は、4個の画像形成ユニット5C、5M、5Y及び5Kと平行状態に張設されている。搬送ベルト6の外周面は感光ドラムに当接し、内周面は転写ローラが位置づけられている。第1の給紙部10から矢印Fで示す方向に繰出された用紙pは、画像形成部5に向けて搬送される。用紙pは、搬送ベルト6の外周面に沿って搬送され、感光ドラムを介してトナー像が形成(転写)される。
定着部7は、画像形成部5で用紙p上に形成されたトナー像を、加圧と加熱により用紙p上に溶着する。トナー像が溶着された用紙pは、排出部8により印刷部2の上表面の一部分である排紙トレイ9に排出される。
なお、用紙pの搬送のために複数のフィードローラ対が配設されるが、それらの説明は省略する。表示部としての操作表示部14は、液晶表示器とタッチ検出部で構成されるいわゆるタッチパネルである。操作表示部14への画面表示情報は、メモリ102(図3参照)に格納されている。また、操作表示部14は各給紙部の設定情報の入力部でもある。
印刷部2を構成する第1の給紙部10の説明を行う。第1の給紙部10は、ホッピングローラ111、分離ローラ対112及びフィードローラ対113が配設されている。ホッピングローラ111は、図示しない給紙用モータにより回転され、当接する最上部のセット用紙P1を矢印Fで示す方向に繰り出す。分離ローラ対112は、リタードローラとフィードローラにより構成される。分離ローラ対112は繰出された用紙pが重送(多重枚送り)しないように、各ローラの回転を個々に制御することで分離を行う。フィードローラ対113は、摩擦部材で製作したローラを互いに圧接状態で維持し、その圧接部に用紙pを挟持する。フィードローラ対113はこのように回転制御することで用紙pを搬送する。
ホッピングローラ111及び分離ローラ対112により、用紙pが繰出されたこと検出するホッピングセンサ106がある。更に、第1の給紙部10は、用紙pの搬送を検出するためのフィードセンサ107を有している。また、第1の給紙部10は、用紙載置板110(図5参照)及び用紙ガイド等から成るカセット化した第1の給紙トレイ100が形成してある。第1の給紙トレイ100は矢印Aで示す方向に引出し及び矢印Aの逆方向に挿着可能とすることにより、セット用紙P1の補充が可能となる。
利用者は、第1の給紙トレイ100内の用紙載置板110(図5参照)上に印刷媒体としてのセット用紙P1を収容し、第1の給紙トレイ100を第1の給紙部10内に挿着する。挿着されると、後に図3に示すトレイ開閉検出手段としてのトレイ開閉検出スイッチ108がこれを検出する。なお、第1の給紙トレイ100は、第1の給紙部10内にロック手段を設け、給紙動作中の引出し操作を制限することができる。
第1の給紙トレイ100に収容された印刷媒体としてのセット用紙P1は、繰出し動作が行われる毎に減少する。従って、ホッピングローラ111への当接摩擦力を維持するためには、繰出し動作の経過に応じてセット用紙P1を上昇させる必要がある。セット用紙P1が収容された第1の給紙トレイ100の用紙載置板110(図5参照)を微量ずつ上昇させる。この上昇動作のための駆動源としては、後に図5に示す昇降用モータ114が配設されている。この昇降用モータ114は、用紙載置板110を上昇させ、ホッピングローラ111と当接すると昇降用モータ114を停止させる。
用紙量検出センサ104は、ホッピングローラ111のほぼ同軸上に配設してあり、セット用紙P1の最上部との接近を検出できる。この用紙量検出センサ104は検出信号により、図示しない昇降用モータ114の駆動及び停止制御を行う。なお、この用紙量検出センサ104は、シートエンドの検出にも利用するが、シートエンド検出用に他のセンサを配してもよい。以上、説明した第1の給紙部10は、印刷部2に内蔵されている。
第1の給紙部10は、用紙サイズ検出センサ105を配設する。この用紙サイズ検出センサ105は、図示しない用紙ガイド及び用紙ストッパの固定位置を検出する。利用者は、セット用紙P1のサイズに合わせて用紙ガイド及び用紙ストッパをスライド移動させ位置決めする。他の用紙サイズ検出方法は、セット用紙P1のサイズに合わせて用紙ガイド及び用紙ストッパをスライド移動させ位置決めした後、ダイヤル設定及びダイヤル位置検出スイッチによる用紙サイズを検出する方法でもよい。
以上説明した用紙量検出センサ104、用紙サイズ検出センサ105、ホッピングセンサ106及びフィードセンサ107は、透過型又は反射型のフォトインタラプタである。また、トレイ開閉検出スイッチ108(図3参照)は機械的スイッチでよいが、透過型又は反射型のフォトインタラプタとすることもできる。
用紙供給部3の構成について説明する。用紙供給部3は、第2の給紙部20、第3の給紙部30及び第4の給紙部40で構成されている。画像形成装置1は、印刷部2の第1の給紙部10を含めると給紙部が上下方向に積層して四層構造となり、図示しない位置決めピン及び連結手段により用紙pの受渡しが可能な縦搬送路を形成する。例えば最下段の第4の給紙部40から繰出された用紙pは、第3の給紙部30、第2の給紙部20及び第1の給紙部10を通過して、画像形成部5まで搬送される。なお以下、第1の給紙部10乃至第4の給紙部40のいずれかを特定しない場合には給紙部Nと称する。
第2の給紙部20、第3の給紙部30及び第4の給紙部40は、第1の給紙部10と同様な構成及び機能となる。即ち、第2の給紙部20、第3の給紙部30及び第4の給紙部40は、第2の給紙トレイ200、第3の給紙トレイ300及び第4の給紙トレイ400を有する。図2は、第2の給紙トレイ200がセット用紙P2を収容し、第3の給紙トレイ300及び第4の給紙トレイ400が長尺のセット用紙P3及びP4を収容することを示す。第2の給紙部20は、用紙量検出センサ204、用紙サイズ検出センサ205、ホッピングセンサ206、フィードセンサ207、後に図3に示すトレイ開閉検出スイッチ208、ホッピングローラ211、分離ローラ対212及びフィードローラ対213を設ける。
同様に第3の給紙部30は、用紙量検出センサ304、用紙サイズ検出センサ305、ホッピングセンサ306、フィードセンサ307、後に図3に示すトレイ開閉検出スイッチ308、ホッピングローラ311、分離ローラ対312及びフィードローラ対313を設ける。また同様に、第4の給紙部40は、用紙量検出センサ404、用紙サイズ検出センサ405、ホッピングセンサ406、フィードセンサ407、後に図3に示すトレイ開閉検出スイッチ408、ホッピングローラ411、分離ローラ対412及びフィードローラ対413を設ける。以上の各部の構成及び機能は、第1の給紙部10にて説明した内容と同一であり、矢印Aで示す方向に引出し可能である。
なお、第2の給紙部20及び第4の給紙部40は、除湿手段としてのヒータ217及びヒータ417(図示の斜線部)が配設されている。ここでヒータ217は、第2の給紙部20の上部に配設され、主に第1の給紙部10及び第2の給紙部20に収容されているセット用紙P1及びP2を除湿するために設けられる。また、ヒータ417は、第4の給紙部40の上部に配設され、主に第3の給紙部30及び第4の給紙部40に収容されているセット用紙P3及びP4を除湿するために設けられる。ここでセット用紙P1乃至P4に対する除湿は、セット用紙P1乃至P4を所定の水分にするため、即ち搬送に適する乾燥状態とするために行う。なお、ファンを設けることにより内気の撹拌及び排気等を行い、ヒータ217及びヒータ417による除湿時間の均一化を行うことができる。
本発明の主要部である給紙制御系の構成について説明する。図3は第1の実施の形態に関わる画像形成装置における制御系の要部構成を示すブロック図である。印刷部2は、装置制御部12、印刷データを発信する図示しない上位装置と通信するための通信部13、画像形成装置1の状態表示及び設定操作を行うための操作表示部14並びに第1の給紙部10を有する。
更に、装置制御部12は制御部としてのCPU(Central Processing Unit)101、記憶部としてのメモリ102、計時部としてのタイマ103、画像形成回路117、モータ駆動回路118及びセンサ回路119で構成される。これらの各部は、CPU101に接続されている。なお、CPU101は、図1で後述する制御部51として画像形成装置1全体の制御を行う。
第1の給紙部10は、第1の給紙トレイ100(図2参照)に収容されているセット用紙P1の量(枚数)を検出するための用紙量検出センサ104及び同じくセット用紙P1のサイズを検出する用紙サイズ検出センサ105が設けられる。更に、第1の給紙部10は、第1の給紙トレイ100から繰出された最上部の用紙pが分離ローラ対112を通過したことを検出するホッピングセンサ106及び繰出した用紙pの搬送を検出するフィードセンサ107が設けられる。
更に、第1の給紙部10は、第1の給紙トレイ100の取出しを検出するトレイ開閉検出手段としてのトレイ開閉検出スイッチ108及び用紙pを搬送するための給紙モータ駆動回路109が含まれる。これらで構成する第1の給紙部10は、CPU101により制御される。
メモリ102は、画像形成装置1の全体の動作のための全体情報が格納され、更に第1の給紙部10の個別情報が格納されている。画像形成装置1の全体情報は、CPU101の動作のためのプログラム、図示しない上位装置から受信する印刷データ、第1の給紙トレイ100乃至第4の給紙トレイ400に収容してあるセット用紙P1乃至P4の種類などの用紙設定情報16(図6参照)及び操作表示部14へ表示する各種の画面表示情報(図8参照)である。
更に、第1の給紙部10の個別情報は、第1の給紙トレイ100のセット用紙P1のセット枚数S1及び除湿完了枚数D1である。これらの個別情報は、第1の給紙部10からのセット用紙P1の給紙時の制御情報として利用される。
タイマ103は、CPU101の制御により、第1の給紙部10に対する除湿時間の計測、即ち、ヒータ217のON時間の計測を行う。操作表示部14は、前述した通りタッチパネル式の入力操作及び表示を行う部位である。
第2の給紙部20は、第1の給紙部10と同様である。詳しくは、用紙量検出センサ204、用紙サイズ検出センサ205、ホッピングセンサ206、フィードセンサ207、トレイ開閉検出スイッチ208及び給紙モータ駆動回路209がある。第2の給紙部20は、第1の給紙部10の構成に加えて、除湿ヒータ駆動回路210及び除湿ヒータ駆動回路210に接続されたヒータ217がある。第2の給紙部20は、制御部としてのCPU201、記憶部としてのメモリ202及び計時部としてのタイマ203を有し、CPU201は装置制御部12のCPU101に接続されている。メモリ202は、第2の給紙部20の個別情報を格納する。第2の給紙部20の個別情報は、セット用紙P2のセット枚数S2及び除湿完了枚数D2である。これらの個別情報は、第2の給紙部20からの給紙時の制御情報として利用される。タイマ203は、第2の給紙部20に対する除湿時間の計測を行う。
第3の給紙部30は、第1の給紙部10と同様に、用紙量検出センサ304、用紙サイズ検出センサ305、ホッピングセンサ306、フィードセンサ307、トレイ開閉検出スイッチ308及び給紙モータ駆動回路309を有する。第3の給紙部30は、制御部としてのCPU301、記憶部としてのメモリ302及び計時部としてのタイマ303を有し、CPU301は装置制御部12のCPU101に接続されている。メモリ302は、第3の給紙部30の個別情報が格納されている。第3の給紙部30の個別情報は、セット用紙P3のセット枚数S3及び除湿完了枚数D3である。これらの個別情報は、第3の給紙部30からの給紙時の制御情報として利用される。タイマ303は、第3の給紙部30に対する除湿時間の計測を行う。
第4の給紙部40は、第2の給紙部20と同様である。前述同様に、用紙量検出センサ404、用紙サイズ検出センサ405、ホッピングセンサ406、フィードセンサ407、トレイ開閉検出スイッチ408及び給紙モータ駆動回路409がある。第4の給紙部40は、除湿ヒータ駆動回路410、更に除湿ヒータ駆動回路410に接続されたヒータ417がある。第4の給紙部40は、制御部としてのCPU401、記憶部としてのメモリ402及び計時部としてのタイマ403を配し、CPU401は装置制御部12のCPU101に接続されている。メモリ402は、第4の給紙部40の個別情報を格納する。第4の給紙部40の個別情報は、セット用紙P4のセット枚数S4及び除湿完了枚数D4である。これらの個別情報は、第4の給紙部40からの給紙時の制御情報として利用される。タイマ403は、第4の給紙部40に対する除湿時間の計測を行う。
以上説明した第2の給紙部20乃至第4の給紙部40は、それぞれにCPU(201、301、401)を配し、装置制御部12のCPU101と接続する。これにより、装置制御部12のCPU101から第2の給紙部20乃至第4の給紙部40のCPU201乃至401に対する給紙指示を送信することができ、更に各給紙部の状態の情報、例えば後述する除湿完了枚数Dnなどの情報を送受信することができる。
装置制御部12のCPU101は、トレイ開閉検出スイッチ108、208、308、408の検出により第1の給紙トレイ100乃至第4の給紙トレイ400の引出し及び挿着を監視している。装置制御部12のCPU101は挿着を検出すると、用紙サイズ及び用紙量の検出動作並びにヒータ217及び417による除湿動作を実行する。除湿時間は予め定められた時間であり、給紙及び印刷動作中であっても継続して除湿される。なお、除湿時間はセット用紙Pnの最大収容枚数を加味して設定されるが、概ね数十分から数時間が必要となる。
第1の実施の形態は、第2の給紙部20乃至第4の給紙部40の増設及び交換が対応可能なユニット構造としてある。従って、第2の給紙部20乃至第4の給紙部40は、給紙量としてのホッピング回数並びにヒータ217及び417の通電時間等の履歴情報を各々所持する。よって、第2の給紙部20乃至第4の給紙部40は、それぞれに制御部としてのCPU(201、301、401)、記憶部としてのメモリ(202、302、402)及び計時部としてのタイマ(203、303、403)を配している。
以下説明を明確にするため、第1の実施の形態で使用する用語の説明を行う。例えば、第1の給紙部10内に収容されている用紙枚数はセット枚数S1とし、除湿が完了しているセット用紙P1の枚数は除湿完了枚数D1とし、除湿が不十分なセット用紙P1の枚数は除湿不十分枚数U1とする。従ってこれらは、第2の給紙部20を例にすると、セット枚数S2、除湿完了枚数D2及び除湿不十分枚数U2となる。ここで除湿が不十分な用紙Upは、セット用紙Pnから除湿完了分の用紙Dpを除いた用紙をいう。
なお、以下の説明において、第1の給紙部10乃至第4の給紙部40のいずれかを特定しない給紙部Nの場合は、セット用紙Pn、除湿完了枚数Dn及び除湿不十分枚数Unと称する。
また、第1の給紙部10の内部の用紙を示す場合は「セット用紙P1」で示し、給紙部を特定しない用紙を示す場合は「用紙p」とする。同様に第2の給紙部20の内部の用紙を示す場合は「セット用紙P2」で示し、給紙部を特定しない用紙を示す場合は同じく「用紙p」とする。更に、除湿完了している用紙は用紙Dpと称する。上位装置から受信した印刷データを展開し印刷出力用に必要な用紙枚数は印刷枚数Wとし、所定量だけ給紙された時点における残枚数は印刷残枚数Wと称する。
以下、第1の実施の形態における給紙動作の説明を行う。まず、前提条件として第1の給紙部10及び第2の給紙部20に、用紙サイズがA4で同一で、かつその他の特性が一致する用紙pが収容されているとする。図4は第1の実施の形態に関わる画像形成装置における給紙動作の概念図である。図示する上段は第1の給紙部10が配され、下段は第2の給紙部20が配されることを示す。上段に配した第1の給紙部10は、前述した通り、ホッピングローラ111がセット用紙P1に当接している。同様に、下段に配した第2の給紙部20は、ホッピングローラ211がセット用紙P2に当接している。ホッピングローラ111及び211は矢印Bで示す方向に回転することにより、セット用紙P1及びP2を矢印Fで示す方向に繰出すことができる。
セット用紙P1の総枚数は、除湿完了分の用紙Dpの除湿完了枚数D1と除湿不十分の用紙Upの除湿不十分枚数U1の合計となる。同様に、セット用紙P2の総枚数は、除湿完了枚数D2と除湿不十分枚数U2の合計となる。第1の実施の形態においては、図示するように、除湿完了分の用紙Dpの高さH及びHから、除湿完了枚数D1及びD2を換算してこれらを比較(D1:D2)する。
比較結果がD1>D2であるときは、第1の給紙部10から給紙動作を開始する(第1段階)。除湿完了枚数D1で示す用紙Dpの給紙が終了すると、第2の給紙部20の除湿完了枚数D2で示す用紙Dpを給紙する(第2段階)。この様にCPU101は、除湿完了枚数D1又はD2の多い方の第1の給紙部10を優先的に動作させる。
除湿完了枚数D1及びD2で示す用紙Dpの全てについて給紙動作を行った後、印刷残枚数Wが有る場合は、再び、第1の給紙部10からの給紙を実行する(第3段階)。第1の給紙部10がシートエンドになると、第2の給紙部20からの給紙操作を実行する(第4段階)。以上により、除湿完了枚数D1及びD2分の用紙Dpの給紙が終了すると、除湿不十分枚数U1及びU2の用紙Upを給紙したことになる。
ここで第1の給紙部10の除湿完了枚数D1分の用紙Dpが全て繰り出されると、除湿不十分枚数U1で示す用紙Upが最上部に位置付けられる。以上の給紙動作中、除湿手段としてのヒータ217は動作している。このヒータ217による効果は、本装置の印刷処理能力に関係する。例えば30枚/分の印刷処理能力を提供できるとすれば、除湿完了枚数D2と2秒/枚を乗算した経過時間だけ、除湿が進行している。よって、第1の給紙部10及び第2の給紙部20を交互に使用することによる除湿効果を享受することができる。
ここで除湿完了枚数Dnの算出方法について説明する。以下の給紙部Nとは、第1の給紙部10乃至第4の給紙部40のいずれか一の給紙部を意味するものとして説明する。給紙部Nの除湿完了枚数Dnは、給紙部Nに収容できる各用紙サイズ毎の最大枚数を除湿するのに要する時間Tn、給紙部Nの除湿経過時間Mn、給紙部Nに収容されているセット用紙Pnの枚数Snから算出される。また給紙部Nに収容されている用紙サイズA4の係数Ln、給紙部Nの除湿能力係数Knが加味される。算出部としての除湿完了枚数算出部15(図1参照)は、以上の各情報により、セット用紙Pnの量としての除湿完了枚数Dnを算出する。
時間Tnは、前述した通り給紙部Nへの収容を許容している各用紙サイズ毎の用紙pを最大枚数収容した時に要する除湿時間である。例えば最大収容枚数が320枚であれば、時間Tnはその枚数を除湿するに必要な時間であり、ヒータ217の配置並びに用紙サイズ及び枚数により異なる。具体的には、時間Tnは数十分乃至数時間となることがある。
除湿経過時間Mnは、ヒータ217及び417による動作時間である。例えば第1の給紙部10の除湿経過時間M1は、次のように計測される。第1の給紙部10に収容された積層状のセット用紙P1は、主に第2の給紙部20に配備されたヒータ217による加温で除湿される。CPU101が第2の給紙部20のCPU201に対して、ヒータON指示を通知した時点を除湿開始時間としてタイマ103及びタイマ203をスタートさせ、除湿経過時間M1及びM2を計測する。
第2の給紙部20のCPU201は、CPU101からのヒータON指示により、除湿ヒータ駆動回路210でヒータ217を駆動する。また、第1の給紙トレイ100が引き出されたことをトレイ開閉検出スイッチ108が検出すると、セット用紙P1の補充が行われる可能性があるので、除湿経過時間M1をリセット、即ち、タイマ103を0(ゼロ)にリセットする。その後、第1の給紙トレイ100が挿着されたことをトレイ開閉検出スイッチ108が検出すると、除湿経過時間M1の計測を再スタート、即ち、タイマ103による計測をスタートする。
同様に第2の給紙部20の除湿経過時間M2は、CPU101からのヒータON指示により、タイマ203をスタートして除湿経過時間M2の計測を開始する。ここでトレイ開閉検出スイッチ208が第2の給紙トレイ200が引き出されたことを検出すると、タイマ203をリセットし、そして第2の給紙トレイ200が挿着されたことを検出すると、タイマ203を再スタートすることにより計測する。
次にセット用紙Pnの枚数Snの算出方法について、第1の給紙部10を例に説明する。図5は第1の実施の形態に関わる画像形成装置における用紙量検出方法を示す説明図である。なお、第2の給紙部20乃至第4の給紙部40については、第1の給紙部10と同様な構成及び作用となる。
第1の給紙トレイ100に収容されている用紙サイズA4のセット枚数S1は、用紙量検出センサ104により計測する。図5(a)に示すように、駆動源である昇降用モータ114を矢印Cで示す方向に回動させると、用紙載置板110は矢印Eで示す方向に昇降動作する。この昇降用モータ114による用紙載置板110の最大移動量Yは、降下位置を規制する第1の給紙トレイ100と、上昇位置を規制するホッピングローラ111により決定される。即ち、用紙載置板110の最大移動量Yは、用紙載置板110にセット用紙P1が収容されていないとき、昇降用モータ114による用紙載置板110を上昇させることにより、ホッピングローラ111に用紙載置板110が当接するまでの移動量である。
図5(b)に示すように、用紙載置板110上にセット用紙P1が存在すると、昇降用モータ114による用紙載置板110は移動量Yで停止となる。即ち、用紙載置板110の移動量Yは、用紙載置板110にセット用紙P1が収容されているとき、昇降用モータ114による用紙載置板110を上昇させることにより、ホッピングローラ111にセット用紙P1が当接するまでの移動量である。
また、用紙pの1枚当たりの厚さは、予め把握されている。例えば坪量64g/mの場合、紙厚vは0.08mm程度である。ここで昇降用モータ114をステッピングモータとすれば、用紙載置板110の最大移動量Yに対するステップ数は予め設定できる。
最大移動量Yに対するステップ数から移動量Yの時のステップ数を減算すれば、用紙載置板110上のセット用紙P1の総厚に対するステップ数を把握できる。セット用紙P1の総厚は、予め設定されている1ステップ当たりの昇降量から換算する。従って、セット用紙P1の総厚=Y−Yを紙厚vで除算すれば、用紙枚数情報を算出することができる。なお、算出される用紙枚数情報は高精度なものではなく多少の誤差が生じている。
用紙枚数の算出方法は、図5に示す方法に限定しない。例えば積層状態のセット用紙Pnの側端面に対応させた図示しないアレイ状の光学センサにより、セット用紙Pnの積層高さを計測して、用紙枚数を算出する方法でもよい。どのような方法とするかは、価格及び配設スペース等々により、適宜選択される。
用紙サイズの係数Lnは、用紙サイズが大きいと除湿が完了するまでの時間Tnが長くなるので、用紙サイズA4を除湿完了できる時間を基準とする係数である。例えば用紙サイズA4=1.0とすれば、用紙サイズA3=0.5と決定する。この用紙サイズの係数Lnは、ほぼ各用紙サイズの面積比となる。
除湿能力係数Knは除湿手段としてのヒータ217、417の配置によって決まる係数である。図2に示すように、第2の給紙部20及び第4の給紙部40の上部に配設した除湿用のヒータ217、417の作用効率により決定される。従って、第1の給紙部10に収容されたセット用紙P1は、第2の給紙部20のヒータ217だけではなく、第4の給紙部40のヒータ417からの対流熱で温められる。その結果として、セット用紙P1に対しての除湿能力が最も高くなる。続けて、セット用紙P2、セット用紙P3が高く、セット用紙P4の除湿能力が最も低くなる。そこで、K1=1、K2=K3=0.95及びK4=0.9 と決定する。これらの除湿能力係数K1乃至K4はヒータ217及び417の配置及び駆動時間に基づいて実験的に求めたものである。
よって、給紙部N内のセット用紙Pnの枚数Sn、除湿経過時間Mn、最大収容枚数に対して除湿が完了するまでに要する時間Tn、除湿能力係数Kn、用紙サイズの係数Lnとすれば、各給紙部Nの除湿完了枚数Dnは次の式1で算出できる。
Dn=Sn×(Mn/Tn)×Kn×Ln (式1)
但し、算出結果がDn>Snであれば誤差と判断し、算出結果はDn=Snとする。即ち、収容されているセット用紙Pnの全てが除湿完了していることになる。この算出は算出部としての除湿完了枚数算出部15が行う。
ここで用紙設定情報16の説明を行う。図6は第1の実施の形態に関わる画像形成装置の用紙設定情報を示す説明図である。用紙設定情報16は第1の給紙トレイ100乃至第4の給紙トレイ400に収容されているセット用紙Pnの特性に関する情報をいう。具体的には、用紙サイズ(A3、A4など)、紙の種類(普通紙、再生紙など)、用紙の厚さ、紙の重量、紙質、平滑度などは用紙の特性である。
用紙設定情報16は給紙トレイ番号情報161毎にまとめられている。第1の実施の形態では、第1の給紙部10乃至第4の給紙部40までの4個であるので、給紙トレイ番号1乃至4となる。この用紙設定情報16は印刷部2のメモリ102に格納される。
各給紙部の固有識別番号として、トレイID(identification)情報162がある。CPU101は、給紙部Nがどのような給紙経歴を有するかなど、このトレイID情報162を基に把握することができる。用紙サイズ情報163は、第1の給紙トレイ100乃至第4の給紙トレイ400に収容したセット用紙P1乃至セット用紙P4の用紙サイズを示し、第1の給紙トレイ100及び第2の給紙トレイ200(図2参照)は、用紙サイズA4が収容され、設定されている。用紙タイプ情報164は、用紙の物的種別を示し、普通紙、再生紙、ボンド紙、厚紙及び特殊用紙等の情報である。
坪量情報165は、用紙pの単位面積当たりの重量であり坪量(g/m)で示す。普通紙は64乃至82g/m、やや厚い用紙83乃至90g/m、厚い用紙は91乃至105g/mである。坪量情報165は、用紙設定時に通常のコピー用紙である等の情報による入力で決定される。この坪量情報165から、用紙pの紙厚vを把握できる。
図1は第1の実施の形態に関わる画像形成装置の機能ブロック図である。本図により、第1の実施の形態における画像形成装置1の各部の機能説明を行う。
通信部13は、図示しない上位装置から印刷データを受信する。制御部51はCPU101、CPU201、CPU301及びCPU401が機能することにより、画像形成装置1の全体の制御を行う。例えば制御部51は、通信部13が受信した印刷データの解析を行う。そして、制御部51は解析した印刷データから用紙サイズ情報163を取り出し、記憶部52内の用紙設定情報16を参照することにより、一致する用紙サイズの用紙pが収容されている給紙部Nを特定する。また、制御部51は、第1の給紙部10乃至第4の給紙部40の制御を行う。
記憶部52は、メモリ102、メモリ202、メモリ302及びメモリ402が機能することにより、画像形成装置1の全体情報並びに第1の給紙部10乃至第4の給紙部40の個別情報を記憶する。画像形成装置1の全体情報には前述の通り用紙設定情報16が含まれる。第1の給紙トレイ100乃至第4の給紙トレイ400の個別情報はセット用紙Pnの枚数Sn及び除湿完了枚数Dnが含まれる。
計時部53はタイマ103、タイマ203、タイマ303及びタイマ403によって機能し、除湿部57による加熱時間を除湿動作時間として計測している。除湿手段としての除湿部57は、除湿ヒータ駆動回路210及びヒータ217並びに除湿ヒータ駆動回路410及びヒータ417によって機能し、セット用紙Pnに対し加温による除湿を行う。
操作表示部14は、例えば除湿が完了している用紙が不足している旨を報知し、継続して印刷を続けるか中止するかの印刷処理についての選択操作を促す表示を行う。算出部としての除湿完了枚数算出部15は、計時部53からの除湿動作時間を取得する。除湿完了枚数算出部15は、制御部51の制御により、特定された第1の給紙部10及び第2の給紙部20ごとのセット用紙Pnの量としての除湿完了枚数D1及びD2を算出する。即ち、除湿完了枚数算出部15は、用紙サイズ検出部19及び用紙量検出部18により用紙サイズ情報と枚数情報を取得する。これらの情報と除湿動作時間情報により除湿完了枚数D1及びD2を算出する。なお、用紙量検出部18は用紙量検出センサ104、204、304、404によって機能し、用紙サイズ検出部19は用紙サイズ検出センサ105、205、305、405によって機能する。
除湿完了枚数比較部17は、除湿完了枚数算出部15で算出した第1の給紙部10の除湿完了枚数D1と第2の給紙部20の除湿完了枚数D2を比較し、その結果を制御部51へ通知する。制御部51は、比較結果がD1≧D2であれば、第1の給紙部10からの用紙Dpの供給を優先させる。第1の給紙部10の除湿完了枚数D1の全ての供給が完了すると、第2の給紙部20の除湿完了枚数D2の用紙Dpの供給を開始する。また、制御部51は、比較結果がD1<D2であれば、第2の給紙部20からの用紙Dpの供給を優先させて給紙した後、第1の給紙部10からの用紙Dpの供給を開始する。
図7は第1の実施の形態に関わる画像形成装置の動作フローチャートである。以下、説明する動作は、メモリ102内に格納されているプログラムを用いて制御部51により実行される。なお除湿動作は、前述したように予め定められた時間行えばセット用紙Pnの全てが除湿完了となるが、以下の説明においては、セット用紙Pnの除湿途中で印刷指示を受信したとして説明する。
S101:まず、制御部51は、図示しない上位装置からの印刷データを通信部13を介して受信する。制御部51は、受信した印刷データを記憶部52に記憶するとともに印刷データの解析を開始する。印刷データの解析は、具体的には、印刷データの編集、用紙サイズの判定及び出力すべき印刷枚数Wの算出である。
S102:解析の後、制御部51は、用紙サイズがA4かどうか判定する。制御部51は、印刷指示の用紙サイズがA4であると判定するとステップS103に移行する。用紙サイズがA4以外であると判定すると、ステップS104に移行する。
S103:制御部51は、記憶部52に格納している用紙設定情報16を読み出し、用紙サイズA4を検索する。制御部51は、図6に示す用紙サイズ情報163により、用紙サイズA4の用紙pが収容されている第1の給紙部10及び第2の給紙部20を把握する。
S104:ステップS102において、用紙サイズがA4以外であると判定した場合は、用紙サイズA4と同様な処理となるが、説明は省略する。
S105:第1の給紙部10及び第2の給紙部20には、除湿の完了している用紙Dp及び除湿の完了していない用紙Dpを収容している可能性がある。そこで制御部51は、第1の給紙部10のセット枚数S1及び除湿完了枚数D1の各個別情報を算出して、結果を記憶部52に、具体的にはメモリ102に記憶する。同様に、第2の給紙部20のセット枚数S2及び除湿完了枚数D2の各個別情報を算出して、結果を記憶部52に、具体的にはメモリ202に記憶する。
S106:制御部51は、次に印刷枚数Wと合計除湿完了枚数(D1+D2)と比較する。印刷枚数Wが合計除湿完了枚数(D1+D2)以下であれば、即ち、比較結果がW≦(D1+D2)のとき、第1の給紙部10及び第2の給紙部20で給紙可能と判断し、後述するステップS124に移行する。また、制御部51は、印刷枚数Wが合計除湿完了枚数(D1+D2)を超えるのであれば、即ち、比較結果がW>(D1+D2)のとき、第1の給紙部10及び第2の給紙部20の除湿完了分の用紙Dpのみでは給紙対応できないと判断して、ステップS107に移行する。
S107:印刷枚数Wが合計除湿完了枚数(D1+D2)を超えるとき、制御部51は、以後の処理について利用者へ報知する必要があると判断し、操作表示部14に印刷を開始するか否かを表示する。なお、制御部51は、印刷処理に対する確認要求を図示しない上位装置に通知することにより、操作表示部14への表示に代えることができる。
図8は第1の実施の形態に関わる画像形成装置における画面表示例を示す説明図である。図8は操作表示部14に表示する内容であり、タッチパネル操作表示画面を示す。図8(a)は除湿完了した用紙が不足しているとき、印刷の開始前に、操作表示部14に表示する画面表示例である。図8(a)に示す表示画面141は、操作案内表示141−1、印刷継続キー141−2及び印刷中止キー141−3を有する。操作案内表示141−1は、除湿が完了している用紙が不足している旨を報知し、継続して印刷を続けるか中止するかの印刷処理についての選択操作を促す表示である。利用者は、操作案内表示141−1の表示案内を参照して、印刷継続キー141−2又は印刷中止キー141−3を選択する。
S108:図8(a)に示す表示画面141が表示されると、制御部51は、利用者により印刷継続キー141−2が選択されたかどうか判断する。印刷継続キー141−2が選択されたときは、ステップS109に移行する。一方、印刷中止キー141−3が選択されたときは、制御部51は、印刷がキャンセルされたとして、記憶部52に記憶した印刷データを消去するとともに上位装置に通知して、処理を終了する。
S109:制御部51は、除湿完了枚数比較部17により、記憶部52に、具体的にはメモリ102に記憶されている第1の給紙部10の除湿完了枚数D1及び記憶部52に、具体的にはメモリ202に記憶されている第2の給紙部20の除湿完了枚数D2を比較する。
S110:除湿完了枚数比較部17による比較の結果、第1の給紙部10の除湿完了枚数D1の方が多い場合、即ち比較結果がD1≧D2である場合は、制御部51は、第1の給紙部10からの給紙動作を優先させて開始することになる。また、比較結果がD1<D2である場合は、第2の給紙部20からの給紙動作を優先させる。即ち、除湿完了枚数Dnを多く収納している給紙部Nを選択することになる。なお、以下の説明では、比較結果がD1≧D2と判定されたとして説明する。
S111:制御部51は、除湿完了枚数Dnの多い方の給紙部N、即ち、第1の給紙部10を選定し、設定された印刷枚数Wに対しての給紙処理を開始する。制御部51は、給紙動作の開始をトリガーにして、CPU101のソフトカウンタである繰出カウンタXを0(ゼロ)セットする。繰出カウンタXは、フィードセンサ107が用紙Dpの通過を検出するとカウントを開始し、通過する毎にカウント値xを+1(アップ)する。
S112:制御部51は、第1の給紙部10からの用紙Dpの繰出しが続行され、除湿完了枚数D1の全てが給紙されると、第1の給紙部10の動作を停止する。この時点でのカウント値xは、除湿完了枚数D1と同値になっている。
S113:制御部51は、ステップS111の繰出し動作中に、印刷枚数Wとカウント値x(図示ではカウント値xWと記載)が同値になった時に、印刷枚数W分だけ給紙したと判断し給紙完了とする。また、ステップS112の繰出し動作中に、フィードセンサ107及び図示しないセンサが、用紙Dpの通過を検出できなかった場合は、給紙ジャムとする。ジャム処理についての説明は省略する。
S114:続けて制御部51は、第2の給紙部20から設定された印刷枚数Wに対しての給紙動作を開始する。制御部51は給紙動作が開始されると、前述と同様にCPU101の繰出カウンタXをカウントアップする。繰出カウンタXは、フィードセンサ207が用紙Dpの通過を検出する毎にカウント値xを+1(アップ)することになる。
S115:制御部51は、第2の給紙部20からの用紙Dpの繰出しが続行され、除湿完了枚数D2の全てが給紙されると、第2の給紙部20の動作を停止する。この時点でのカウント値xは、除湿完了枚数D1+D2と同値になる。
S116:制御部51は、ステップS114の繰出し動作中に、印刷枚数Wとカウント値x(図示ではカウント値xWと記載)が同値になった時は、印刷枚数W分だけ給紙したと判断し給紙完了となる。
S117:続けて制御部51は、第1の給紙部10からの給紙動作を再開する。制御部51は給紙動作が開始されると、フィードセンサ107が用紙Upの通過を検出する毎にカウント値xを+1(アップ)する。
S118:制御部51は、第1の給紙部10からの用紙Upの繰出しを再開する。この時の用紙Upは、除湿不十分枚数U1の給紙となる。制御部51は、除湿不十分枚数U1=0(ゼロ)、即ち、シートエンドを検出するまで給紙を行う。シートエンドが検出されると、第1の給紙部10からの給紙動作が不可能になるため給紙動作を停止する。このシートエンドは用紙量検出センサ104の出力信号の変化量により検出される。制御部51は、シートエンドが検出された場合は、ステップS120に移行する。
S119:制御部51は、ステップS117の繰出し動作中に、印刷枚数Wとカウント値x(図示ではカウント値xWと記載)が同値になった時は、給紙完了となる。
S120:制御部51は、第1の給紙部10がシートエンドになったので、第2の給紙部20からの給紙動作を再開する。制御部51は給紙動作が開始されると、CPU101の繰出カウンタXをカウントアップする。繰出カウンタXは、フィードセンサ207が用紙Upの通過を検出する毎にカウント値xを+1(アップ)する。
S121:制御部51は、ステップS120にて、第2の給紙部20からの用紙Upの繰出しを再開する。この時の用紙Upは、除湿不十分枚数U2の給紙となる。制御部51は、除湿不十分枚数U2=0(ゼロ)、即ち、シートエンドを検出するまで給紙を行う。シートエンドが検出されると、第2の給紙部20からの給紙動作が不可能になるため給紙動作を停止する。このシートエンドは、用紙量検出センサ204により検出される。制御部51は、シートエンドが検出された場合は、ステップS123に移行する。
S122:制御部51は、ステップS120の繰出し動作中に、印刷枚数Wとカウント値x(図示ではカウント値xWと記載)が同値になった時は、給紙完了となる。
S123:制御部51は、ステップS121にて、シートエンドが検出されたので、シートエンド状態を報知する。この報知手段としては図示しない表示ランプの点滅点灯及び操作表示部14への表示とする。
続けて、ステップS106において、印刷枚数Wが合計除湿完了枚数(D1+D2)以下であれば、即ち比較結果がW≦(D1+D2)である場合の説明を行う。
S124:制御部51は、除湿完了枚数Dnの多い方である第1の給紙部10を指定し、設定された印刷枚数Wに対して除湿完了枚数D1の用紙Dpからの給紙を開始する。制御部51は、給紙動作の開始をトリガーにして、CPU101の繰出カウンタXを0(ゼロ)セットする。繰出カウンタXは、フィードセンサ107が用紙Dpの通過を検出するとカウントを開始し、通過する毎にカウント値xを+1(アップ)する。制御部51は、除湿完了枚数D1の用紙Dpの給紙状態を監視する。
S125:制御部51は、第1の給紙部10から除湿完了枚数D1内の、除湿済みの用紙Dpの給紙が続行され、除湿完了枚数D1分だけ給紙すると動作を中止する。この時のカウント値xは、除湿完了枚数D1と同値となる。制御部51は、除湿完了枚数D1分を給紙しても、印刷残枚数Wがあれば、ステップS126に移行する。
S126:制御部51は、第2の給紙部20を指定し、設定された印刷枚数Wに対して除湿完了枚数D2の用紙Dpからの給紙を開始する。制御部51は、給紙動作が開始されフィードセンサ207が用紙Dpの通過を検出する毎に、カウント値xを+1(アップ)する。
S127:制御部51は、ステップS125の繰出し動作中に、印刷枚数Wとカウント値x(図示ではカウント値xWと記載)が同値になった時は、給紙完了となる。
S128:制御部51は、除湿完了枚数D2の用紙Dpの給紙を続行し、印刷枚数Wとカウント値xが印刷枚数Wに到達(W=xW)すると、第2の給紙部20からの給紙動作を終了する。
(第1の実施の形態の変形例1)
第1の実施の形態の説明では、制御部51はステップS107において、印刷枚数Wが合計除湿完了枚数(D1+D2)分を超えるので、その後の処理について利用者へ報知する必要があると判断している。
これに対し変形例1は、印刷の途中で合計除湿完了枚数(D1+D2)分のセット用紙P1及びP2を使い切り以後給紙ができなくなったとき、以後の処理について利用者へ報知することができる。制御部51は、ステップS115による動作終了後、即ち除湿完了枚数D1及びD2の合計が0(ゼロ)となると、ステップS115の図示しない次ステップにおいて、給紙動作を一旦停止し、印刷残分の処理について利用者へ報知し、操作表示部14に表示する。
図8(b)は印刷の途中で除湿完了した用紙が不足したとき、操作表示部14に表示する画面表示例である。制御部51は記憶部52から、具体的にはメモリ102から画面表示情報を読み出して、表示画面142として表示する。表示画面142は、操作案内表示142−1、印刷継続キー142−2及び印刷中止キー142−3を有する。操作案内表示142−1は、途中まで印刷したが除湿が完了している用紙が不足している旨を報知し、継続して印刷を続けるか中止するかの選択操作を促す表示である。利用者は、操作案内表示142−1を参照して、印刷継続キー142−2又は印刷中止キー142−3を選択することになる。
制御部51は、操作案内表示142−1として、印刷データにより指示されている印刷部数(図示の30部)と、印刷完了した部数(図示の27部)を表示する。
図8(b)に示す表示画面142より、利用者が印刷継続キー142−2をタッチしたことを検出すると、制御部51は前述したステップS117に移行する。一方、制御部51は印刷中止キー141−3がタッチされたことを検出した場合は、給紙及び印刷動作を終了する。続けて、上位装置から受信して記憶部52に格納した印刷データを消去するとともに、上位装置に通知して、処理を終了する。
以上、説明した通り、除湿の完了している用紙Dpを優先的に給紙した後、給紙情報を表示して利用者に報知する。利用者はその給紙情報を参照して、印刷の継続又は中止の判断をすることができる。よって、除湿不十分な用紙Upを給紙する可能性を減少でき、除湿が不十分であることに起因する搬送時のジャムを低減できる。
(第1の実施の形態の変形例2)
前述のステップS106において、制御部51は、印刷枚数Wが第1の給紙部10及び第2の給紙部20の合計除湿完了枚数(D1+D2)を超えるとき、ステップS107において、図8(a)に示す表示画面141を表示すると説明した。ここで選択操作の要請に対して、印刷継続キー141−2がタッチされると、除湿不十分な用紙Upを給紙するおそれがあった。本変形例2では、利用者による選択操作を不要とし、除湿不十分な用紙Upの給紙を抑止することができる。
第1の実施の形態の変形例2の動作説明を行う。図9は第1の実施の形態の変形例2に関わる画像形成装置の動作フローチャートである。本変形例2は、第1の実施の形態の動作フローチャートのステップS115における、除湿完了枚数D1及びD2の用紙Dpの給紙が0(ゼロ)となった後の動作である。
S201:制御部51は、第1の給紙部10に残っている除湿不十分枚数U1の枚数を算出(S1−D1)する。記憶部52に、具体的にはメモリ102に記憶しているセット用紙P1のセット枚数S1から除湿完了枚数D1を減算することになる。更に制御部51は、除湿完了枚数算出部15により、算出した除湿不十分枚数U1に対する除湿に必要な時間(t1)を算出する。この算出は、前述した(式1)を置換した(式2)により実行される。
t1=(S1−D1)/(S1×Tn×Kn×Ln) (式2)
なお、装置の電源ON又は第1の給紙トレイ100乃至第4の給紙トレイ400の引出し及び挿着操作が行われた時点から除湿動作を実行しているので、計算上の時間(t1)より除湿は進行している。
S202:制御部51は、除湿手段としての除湿部57(ヒータ217)の発熱動作を開始する。そして、計時部53(タイマ103)は除湿部57(ヒータ217)の発熱動作時間の経過を監視するとともに、ステップS201で算出した除湿時間(t1)を計測する。
S203:制御部51は除湿動作中である旨を報知する。具体的には、制御部51は操作表示部14への画面表示を行う。
図10は第1の実施の形態の変形例2に関わる画像形成装置における画面表示例を示す説明図である。制御部51は、図10(a)に示すように、表示画面143に操作案内表示143−1、印刷中止キー143−2及び確認キー143−3を表示する。操作案内表示143−1は、現在除湿動作中である旨及び印刷再開までの時間を報知するとともに、印刷を中止する場合の選択操作を促す表示などである。制御部51は、利用者による印刷中止キー143−2のタッチを検出すれば、印刷を終了する。
また、制御部51は、確認キー143−3のタッチを検出した場合、操作案内を確認したとして確認キー143−3の表示を消去する。なお、算出した除湿時間(t1)を表示画面143内に、例えば図示における「15分」を表示する。この時間表示は、制御部51及び計時部53によりカウントダウン表示される。
S204:制御部51は、ステップS201により算出した、除湿時間(t1)が到達するまで継続して除湿動作を行う。また、図10(a)で示す表示画面143において、制御部51は、印刷中止キー143−2がタッチされたことを検出すると印刷を中止する。
S205:除湿時間(t1)が経過すると、制御部51は、前述したステップS117に移行して、第1の給紙部10からの給紙動作を再開する。更に、図10(a)に示す操作案内表示143−1は切り替えられ「印刷中です」の表示となる。これにより、除湿不十分枚数U1の用紙Upは、除湿完了枚数D1の用紙Dpに変わることになる。以上により、装置としては一時的に待機状態となるが、除湿不十分な用紙Upを給紙することはない。従って、除湿が不十分であることに起因する搬送時のジャムを低減できる。
(第1の実施の形態の変形例3)
図11は第1の実施の形態の変形例3に関わる画像形成装置の動作フローチャートである。第1の実施の形態の図7に示す動作フローチャートのステップS123において、制御部51は、シートエンドが検出されたので、シートエンド状態を報知する。本変形例3のステップS301乃至S309は、このステップS123に代えるものである。
S301:制御部51は、第1の給紙部10内のセット用紙P1及び第2の給紙部20内のセット用紙P2の全てが給紙されシートエンドとなると、給紙動作を一時的に中断する。
S302:制御部51は、第1の給紙部10の第1の給紙トレイ100及び第2の給紙部20の第2の給紙トレイ200への用紙補充を要求するため、操作表示部14に誘導画面を表示する。
制御部51は記憶部52から、具体的にはメモリ102から画面表示情報を読み出して、 図10(b)に示す表示画面144を表示する。印刷済み枚数(図示の275枚)と印刷要求枚数(図示の300枚)を表示する。印刷済み枚数はカウント値xであり、印刷要求枚数とは印刷枚数Wの値である。なお、用紙pの補充操作を促す表示を行う場合は、第1の給紙部10及び第2の給紙部20の両者への補充操作を促すが、以下は第1の給紙部10へ補充操作を促す場合について説明する。
S303:利用者がセット用紙P1の補充のため第1の給紙トレイ100を引出す操作を行うと、制御部51は、トレイ開閉検出スイッチ108からの検出信号により待機状態に移行する。利用者が用紙を補充して、第1の給紙トレイ100を挿着すると、制御部51は、トレイ開閉検出スイッチ108の検出信号により用紙補充されたと判定する。トレイ開閉検出スイッチ108の検出信号により、制御部51はステップS304に移行する。なお、補充手順キー144−2のタッチを検出した制御部51は、記憶部52に格納している画面表示情報としての図示しない操作手順マニアルを表示して、用紙補充操作の詳細手順を誘導してもよい。
S304:用紙補充されると、制御部51は、収容されたセット用紙P1の除湿に必要な除湿時間(t2)を算出する。この除湿時間(t2)は、前述した通りセット用紙P1のセット枚数S1の全てに対する除湿時間となる。なお、除湿時間は印刷残枚数W相当分のみでもよい。
S305:制御部51は除湿部57による、具体的にはヒータ217による除湿動作を開始するとともに、計時部53による、具体的にはタイマ103による除湿時間の計測を開始する。
S306:制御部51は、計時部53が、先に算出した除湿時間(t2)に到達するまで継続され、到達するとセット枚数S1の除湿が完了したとして、以後、除湿完了枚数D1として扱われる。
S307:制御部51は、除湿が完了したので第1の給紙部10からの給紙動作を再開し、印刷残枚数Wの給紙を実行する。なお、以上のステップS304以降の動作は、第2の給紙トレイ200についても同様に処理となるが、第1の給紙部10と並行して処理される。
S308:ステップS303において、利用者の補充操作が遅れる場合がある。そのため制御部51は、ステップS302における表示画面144の表示の後には、トレイ開閉検出スイッチ108の検出待機とする。制御部51は、待機時間が所定値を超えると次ステップS309に移行する。
S309:制御部51は、図示しない上位装置(例えばパソコン)に、シートエンド情報の報知を発信し、待機状態に移行する。以上により、シートエンド発生時は用紙補充を行わせ、除湿動作後に給紙再開するので、除湿不十分な用紙Upを給紙することはない。従って、除湿が不十分であることに起因する搬送時のジャムを低減できる。
以上のように、第1の実施の形態は、給紙部に収容されているセット用紙Pnを除湿する除湿部57と、セット用紙Pnのうち除湿が完了している除湿完了枚数(Dn)を給紙部ごとに算出する手段を備え、その算出結果により除湿完了枚数(Dn)を多く収納している給紙部(N)からセット用紙(p)を供給する構成とした。よって、第1の実施の形態によれば除湿不十分な用紙の供給を少なくすることが可能となり、搬送時のジャムの発生を低減できる画像形成装置を得ることができる。
第1の実施の形態では画像形成装置を電子写真式のカラープリンタとして説明したが、画像形成の方式には限定せずインクジェット式などでもよい。また印刷済みのチラシ又は案内状等を繰り出す製本機及び折りたたむ製本機等にも応用できる。更に、除湿手段としてのヒータ217及び417を第2の給紙部20及び第4の給紙部40の上部に配置したがヒータの配置は任意であり、例えば全ての給紙部にヒータを配置してもよい。
1 画像形成装置 2 印刷部 3 用紙供給部
5 画像形成部 10 第1の給紙部 N 給紙部
12 装置制御部 14 操作表示部 15 除湿完了枚数算出部
16 用紙設定情報 17 除湿完了枚数比較部
20 第2の給紙部 51 制御部
52 記憶部 57 除湿部
100 第1の給紙トレイ 200 第2の給紙トレイ
300 第3の給紙トレイ 400 第4の給紙トレイ
101、201、301、401 CPU
102、202、302、402 メモリ
103、203、303、403 タイマ
104、204、304、404 用紙量検出センサ
105、205、305、405 用紙サイズ検出センサ
108、208、308、408 トレイ開閉検出スイッチ
217、417 ヒータ
Dn 除湿完了枚数 Un 除湿不十分枚数 Sn 枚数
Dp 除湿完了用紙 Up 除湿不十分用紙 Pn セット用紙
p 用紙(シート) W 印刷枚数 W 印刷残枚数

Claims (12)

  1. 印刷媒体を画像形成部に供給し、画像形成を行う画像形成装置であって、
    積層状の前記印刷媒体を収容する複数の給紙部と、
    前記複数の給紙部に収容される前記印刷媒体を除湿する除湿手段と、
    前記除湿手段の駆動時間を計測する計時部と、
    前記駆動時間に基づいて所定の水分に除湿する前記印刷媒体の量を給紙部ごとに算出する算出部と、
    前記所定の水分に除湿する前記印刷媒体の量が多い前記給紙部から前記印刷媒体を供給する制御部を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記算出部が算出する前記所定の水分に除湿する前記印刷媒体の量は、前記印刷媒体のうち除湿が完了している前記印刷媒体の除湿完了枚数であり、
    更に、前記複数の給紙部のうち、特性の一致する前記印刷媒体を収容している前記給紙部が複数ある場合に、
    前記制御部は、前記除湿完了枚数がより多い前記給紙部から前記印刷媒体を優先して供給することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記給紙部が、除湿の完了している前記印刷媒体及び除湿不十分な前記印刷媒体を収容している場合に、
    前記制御部は、前記給紙部の除湿の完了している前記印刷媒体から順次供給することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記算出部が算出する前記所定の水分に除湿する前記印刷媒体の量は、前記印刷媒体のうち除湿が完了している前記印刷媒体の除湿完了枚数であり、
    前記算出部は、前記印刷媒体の総枚数、用紙サイズ、前記除湿手段の前記駆動時間及び前記給紙部の除湿能力に基づいて、前記除湿完了枚数を算出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記給紙部における除湿の完了している前記印刷媒体の全てを供給の後に、前記除湿不十分な前記印刷媒体の供給することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  6. 装置の状態表示を行う表示部を有し、
    更に、前記制御部は、
    上位装置から受信する印刷データから印刷枚数情報を算出し、前記印刷枚数情報が前記給紙部ごとの前記除湿完了枚数の合計を超えるとき、印刷処理についての選択を促す画面を前記表示部に表示することを特徴とする請求項2又は4記載の画像形成装置。
  7. 装置の状態表示を行う表示部を有し、
    前記制御部は、除湿の完了している前記印刷媒体の全てを供給後、印刷処理についての選択を促す画面を前記表示部に表示することを特徴とする請求項2又は4記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、除湿の完了している前記印刷媒体の全てを供給後、除湿不十分な前記印刷媒体に対して除湿動作を実行後に、前記印刷媒体の供給を再開することを特徴とする請求項2乃至4いずれか一記載の画像形成装置。
  9. 前記給紙部は、前記印刷媒体を収容する挿着可能な給紙トレイと、
    前記給紙トレイの挿着を検出するトレイ開閉検出手段とを有し、
    前記制御部は、前記給紙トレイの挿着を検出すると、前記除湿動作を実行後、前記印刷媒体の供給を再開することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記給紙部は、上下方向に積層して設けられ、
    前記除湿手段は、前記給紙部の上部に設けたヒータであることを特徴とする請求項1乃至4いずれか一記載の画像形成装置。
  11. 上位装置から受信する印刷データを解析して用紙サイズの判定及び印刷枚数情報を算出する解析工程と、
    印刷媒体を収容する複数の給紙部のうち、前記解析工程で判定した前記用紙サイズと特性が一致する印刷媒体が収容されている前記給紙部を特定する給紙部特定工程と、
    特定される前記給紙部内の除湿完了枚数を算出する収容枚数算出工程と、
    前記収容枚数算出工程で算出したそれぞれの前記除湿完了枚数を比較する除湿完了枚数比較工程と、
    前記除湿完了枚数の多い方の前記給紙部から印刷媒体の供給を行う給紙順決定工程とを含むことを特徴とする画像形成装置の給紙方法。
  12. 更に、前記解析工程で算出した印刷枚数情報が、前記給紙部特定工程で特定される前記給紙部内の除湿完了枚数の合計より多いとき、表示部に表示する表示工程を含むことを特徴とする請求項10記載の画像形成装置の給紙方法。
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