JP4393927B2 - 車両用旋回走行制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、安定した旋回走行を図る車両用旋回走行制御装置に関するもので、特に登坂路等で前輪の接地荷重が減少するシーンで有用なものである。
従来、車両の旋回速度及び旋回半径が、旋回性能の限界を超えないように自動減速を行うことによって、安定した旋回走行を図るものがあった(特許文献1参照)。
また、旋回中のアンダーステアやオーバーステアを修正するための姿勢制御を行う際、下り坂で前輪の接地荷重が増加すると、前輪グリップ力の増加に伴って前輪のコーナリングフォースが増加し、車両がヨー運動を起こしやすくなるので、下り坂では姿勢制御の開始閾値を下げて、姿勢制御の介入を早めることによって、安全性を確保しようとするものがあった。なお、上り坂で前輪の接地荷重が減少すると、逆に車両がヨー運動を起こしにくくなるので、上り坂では姿勢制御の開始閾値を上げて、姿勢制御の介入を遅らせている(特許文献2参照)。
特許第2600876号公報 特開2003−11806号公報(第12頁、第8図のステップQ6)
ところで、登坂路等で前輪の接地荷重が減少すると、前輪グリップ力の減少に伴って前輪のコーナリングフォースが減少するので、アンダーステアになりやすい。また、タイヤのグリップ力には限界があり、グリップ力が制動力や駆動力として消費されると、その分コーナリングフォースが減少してしまう(摩擦円理論)。
したがって、上記特許文献1に記載された従来例のように、前後輪の接地荷重に係らず自動減速を行う場合、登坂路等で前輪の接地荷重が減少している状態で、大きな制動力をかけるほど、前輪のコーナリングフォースが減少し、アンダーステアを助長する虞がある、という問題がある。
また、車両に発生するヨーモーメントは、前輪のコーナリングフォースCFfに、前輪から車両重心までの距離LfをかけたCFf×Lfで表されるように、車両の旋回性能は、コーナリングフォースCFfを生む前輪のグリップ力に大きく左右される。すなわち、前輪の接地荷重が減少し、前輪グリップ力が減少すると、それだけ旋回性能の限界に達しやすくなる。
したがって、前後輪の接地荷重に係らず自動減速を行う場合、登坂路等で前輪の接地荷重が減少し、旋回性能の限界に達しやすい状態にあると、自動減速のタイミングが遅れ、理想的な減速制御を行えない可能性がある、という問題がある。特に、上記特許文献2に記載された従来例のように、上り坂で前輪の接地荷重が減少しているときに、制御の介入を遅らせるという技術思想を当てはめることは、さらに自動減速の遅れを招来してしまう。
そこで、本発明は上記問題に着目してなされたものであり、登坂路等で前輪の接地荷重が減少している場合、適切なタイミングで減速を開始でき、且つアンダーステアを抑制できる車両用旋回走行制御装置を提供することを課題にしている。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用旋回走行制御装置は、自車両の旋回状態が減速開始閾値を超えたときに減速を行うものであって、平坦路から登坂路へ移行し、前輪の接地荷重が減少するほど、自車両の減速が開始されやすくなる側へ減速開始閾値を補正することを特徴としている。
本発明に係る車両用旋回走行制御装置によれば、平坦路から登坂路へ移行し、前輪の接地荷重が減少するほど、自車両の減速が開始されやすくなる側へ減速開始閾値を補正することで、旋回性能の限界に達しやすい状態にあるとしても、減速開始のタイミングを早めて安全性を向上させることができる。また、減速開始のタイミングを早めれば、大きな制動力をかけなくて済むので、制動力によるグリップ力の消費を抑制し、前輪コーナリングフォースの減少を抑制することができ、結果的にアンダーステアを抑制して安定した旋回走行を確保することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の概略構成を示すブロック図である。各車輪の車輪速度Vwi(i=FL〜RR)を検出する電磁誘導式の車輪速センサ1と、車体の前後加速度Xg及び横加速度Ygを検出する加速度センサ2と、がコントローラ3に接続される。なお、加速度センサ2は、路面勾配(登坂路・降坂路)にも反応するものであれば、サーボ型、静電容量型、金属歪ゲージ型、半導体歪ゲージ型、磁性流体型、SAW(Surface Acoustic Wave)型、圧電素子型、半導体型(シリコンアクセロ)、振動子型、静電支持型、動電型など、任意のタイプでよい。
コントローラ3は、例えばマイクロコンピュータで構成されており、各センサからの検出信号に基づいて後述する旋回走行制御処理を実行し、制動力制御装置4とエンジン出力制御装置5とを駆動制御して車両の旋回状態に応じた自動減速を行う。
ここで、制動力制御装置4は、図2に示すように、マスターシリンダ6と各ホイールシリンダ7FL〜7RRとの間に介装されている。
マスターシリンダ6は、運転者のペダル踏力に応じて2系統の液圧を作るタンデム式のもので、プライマリ側をフロント左・リア右のホイールシリンダ7FL・7RRに供給し、セカンダリ側を右前輪・左後輪のホイールシリンダ7FR・7RLに供給するダイアゴナルスプリット方式を採用している。
各ホイールシリンダ7FL〜7RRは、ディスクロータをブレーキパッドで挟圧して制動力を発生させるディスクブレーキや、ブレーキドラムの内周面にブレーキシューを押圧して制動力を発生させるドラムブレーキに内蔵されている。
制動力制御装置4は、アンチスキッド制御(ABS)、トラクション制御(TCS)、スタビリティ制御(VDC:Vehicle Dynamics Control)等に用いられる制動流体圧制御回路を利用したものであり、運転者のブレーキ操作に係らず各ホイールシリンダ7FL〜7RRの液圧を増圧・保持・減圧できるように構成されている。
プライマリ側は、マスターシリンダ6及びホイールシリンダ7FL(7RR)間の流路を閉鎖可能なノーマルオープン型の第1ゲートバルブ8Aと、第1ゲートバルブ8A及びホイールシリンダ7FL(7RR)間の流路を閉鎖可能なノーマルオープン型のインレットバルブ9FL(9RR)と、ホイールシリンダ7FL(7RR)及びインレットバルブ9FL(9RR)間に連通したアキュムレータ10と、ホイールシリンダ7FL(7RR)及びアキュムレータ10間の流路を開放可能なノーマルクローズ型のアウトレットバルブ11FL(11RR)と、マスターシリンダ6及び第1ゲートバルブ8A間とアキュムレータ10及びアウトレットバルブ11FL(11RR)間とを連通した流路を開放可能なノーマルクローズ型の第2ゲートバルブ12Aと、アキュムレータ10及びアウトレットバルブ11FL(11RR)間に吸入側を連通し、且つ第1ゲートバルブ8A及びインレットバルブ9FL(9RR)間に吐出側を連通したポンプ13と、を備えている。また、ポンプ13の吐出側には、吐出されたブレーキ液の脈動を抑制し、ペダル振動を弱めるダンパー室14が配設されている。
また、セカンダリ側は、プライマリ側と同様に、第1ゲートバルブ8Bと、インレットバルブ9FR(9RL)と、アキュムレータ10と、アウトレットバルブ11FR(RL)と、第2ゲートバルブ12Bと、ポンプ13と、ダンパー室14と、を備えている。
第1ゲートバルブ8A・8Bと、インレットバルブ9FL〜9RRと、アウトレットバルブ11FL〜11RRと、第2ゲートバルブ12A・12Bとは、夫々、2ポート2ポジション切換・シングルソレノイド・スプリングオフセット式の電磁操作弁であって、第1ゲートバルブ8A・8B及びインレットバルブ9FL〜9RRは、非励磁のノーマル位置で流路を開放し、アウトレットバルブ11FL〜11RR及び第2ゲートバルブ12A・12Bは、非励磁のノーマル位置で流路を閉鎖するように構成されている。
また、アキュムレータ10は、シリンダのピストンに圧縮バネを対向させたバネ形のアキュムレータで構成されている。
また、ポンプ13は、負荷圧力に係りなく略一定の吐出量を確保できる歯車ポンプ、ベーンポンプ、ピストンポンプ等、容積形のポンプで構成されている。
以上の構成により、プライマリ側を例に説明すると、第1ゲートバルブ8A、インレットバルブ9FL(9RR)、アウトレットバルブ11FL(11RR)、及び第2ゲートバルブ12Aが全て非励磁のノーマル位置にあるときに、マスターシリンダ2からの液圧がそのままホイールシリンダ7FL(7RR)に供給され、通常ブレーキとなる。
また、ブレーキペダルが非操作状態であっても、インレットバルブ9FL(9RR)、及びアウトレットバルブ11FL(11RR)を非励磁のノーマル位置にしたまま、第1ゲートバルブ8Aを励磁して閉鎖すると共に、第2ゲートバルブ12Aを励磁して開放し、更にポンプ13を駆動することで、マスターシリンダ2の液圧を第2ゲートバルブ12Aを介して吸入し、吐出される液圧をインレットバルブ9FL(9RR)を介してホイールシリンダ7FL(7RR)に供給し、増圧させることができる。
また、第1ゲートバルブ8A、アウトレットバルブ11FL(11RR)、及び第2ゲートバルブ12Aが非励磁のノーマル位置にあるときに、インレットバルブ9FL(9RR)を励磁して閉鎖すると、ホイールシリンダ7FL(7RR)からマスターシリンダ2及びアキュムレータ10への夫々の流路が遮断され、ホイールシリンダ7FL(7RR)の液圧が保持される。
さらに、第1ゲートバルブ8A及び第2ゲートバルブ12Aが非励磁のノーマル位置にあるときに、インレットバルブ9FL(9RR)を励磁して閉鎖すると共に、アウトレットバルブ11FL(11RR)を励磁して開放すると、ホイールシリンダ7FL(7RR)の液圧がアキュムレータ10に流入して減圧される。アキュムレータ10に流入した液圧は、ポンプ13によって吸入され、マスターシリンダ2に戻される。
セカンダリ側に関しても、通常ブレーキ・増圧・保持・減圧の動作は、上記プライマリ側の動作と同様であるため、その詳細説明は省略する。
したがって、コントローラ3は、第1ゲートバルブ8A・8Bと、インレットバルブ9FL〜9RRと、アウトレットバルブ11FL〜11RRと、第2ゲートバルブ12A・12Bと、ポンプ13とを駆動制御することによって、各ホイールシリンダ7FL〜7RRの液圧を増圧・保持・減圧する。
そして、図1のエンジン出力制御装置5は、スロットルバルブの開度、燃料噴射量、点火時期などを調整することによって、エンジン出力(回転数やトルク)を制御するように構成されている。
なお、本実施形態では、ブレーキ系統をフロント左・リア右とフロント右・リア左とで分割するダイアゴナルスプリット方式を採用しているが、これに限定されるものではなく、フロント左右とリア左右とで分割する前後スプリット方式を採用してもよい。
また、本実施形態では、バネ形のアキュムレータ10を採用しているが、これに限定されるものではなく、各ホイールシリンダ7FL〜7RRから抜いたブレーキ液を一時的に貯え、減圧を効率よく行うことができればよいので、重錘形、ガス圧縮直圧形、ピストン形、金属ベローズ形、ダイヤフラム形、ブラダ形、インライン形など、任意のタイプでよい。
また、本実施形態では、第1ゲートバルブ8A・8B及びインレットバルブ9FL〜9RRが、非励磁のノーマル位置で流路を開放し、アウトレットバルブ11FL〜11RR及び第2ゲートバルブ12A・12Bが、非励磁のノーマル位置で流路を閉鎖するように構成しているが、これに限定されるものではない。要は、各バルブの開閉を行うことができればよいので、第1ゲートバルブ8A・8B及びインレットバルブ9FL〜9RRが、励磁したオフセット位置で流路を開放し、アウトレットバルブ11FL〜11RR及び第2ゲートバルブ12A・12Bが、励磁したオフセット位置で流路を閉鎖するようにしてもよい。
次に、コントローラ3で実行する旋回走行制御処理の第1実施形態を、図3のフローチャートに基づいて説明する。
この旋回走行制御処理は、所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込み処理として実行され、図3に示すように、先ずステップS1で、各車輪速Vwiと、前後加速度Xg及び横加速度Ygとを読込む。
続くステップS2では、前後加速度Xgから路面勾配θを算出する。なお、本実施形態では、前後加速度Xgから路面勾配θを算出しているが、これに限定されるものではなく、アクセル開度に対する駆動トルクや車速から路面勾配θを推定したり、ナビゲーションシステム或いはインフラストラクチャからの道路情報を利用して路面勾配θを検出したりしてもよい。
続くステップS3では、各車輪速度Vwiと前後加速度Xgとに基づいて車体速度Vを算出する。
続くステップS4では、車体速度(以下、旋回速度と称す)Vと横加速度Ygとから、現在の車両旋回半径Rを下記(1)式に従って算出する。なお、本実施形態では、単に旋回速度Vと横加速度Ygとを用いて旋回半径Rを算出しているが、これに限定されるものではなく、精度向上を図って操舵角やヨー角加速度も加味して旋回半径を算出してもよい。
R=V2/Yg ………(1)
続くステップS5では、旋回半径Rに対する減速開始閾値Rsを設定する。先ず、現在の旋回速度Vに対して安定して旋回できる限界旋回半径RLを、下記(2)式に従って算出する。ここで、YgLは安定して旋回できる実際の限界横加速度であり、車両の諸元によって定まるが、各車輪速度Vwiと旋回速度Vとから求まる各車輪のスリップ率Siに応じて変化させてもよい。
L=V2/YgL ………(2)
そして、下記(3)式に示すように、上記の限界旋回半径RLに、1よりも大きな所定値h(例えば、h=1.1)を乗じて減速開始閾Rsを設定する。ここで、減速開始閾値Rsを限界旋回速度RLよりも大きくなるように設定しているのは、旋回半径Rが限界旋回半径RLに達する前に、すなわちタイヤのグリップ力が飽和する前に、自動減速を開始するためである。
Rs=h×RL ………(3)
続くステップS6では、旋回速度Vに対する減速開始閾値Vsを設定する。先ず、現在の旋回半径Rに対して安定して旋回できる限界旋回速度VLを、下記(4)式に従って算出する。
L=√(R×YgL) ………(4)
そして、下記(5)式に示すように、上記の限界旋回速度VLに、1よりも小さな所定値k(例えば、k=0.9)を乗じて減速開始閾Vsを設定する。ここで、減速開始閾値Vsを限界旋回速度VLよりも小さくなるように設定しているのは、旋回速度Vが限界旋回速度VLに達する前に、すなわちタイヤのグリップ力が飽和する前に、自動減速を開始するためである。つまり、スタビリティ制御(VDC)のように、タイヤのグリップ限界を超えてオーバーステアやアンダーステアが発生してから制動制御するものに対し、それより早いタイミングでグリップ限界を超えないように自動減速を行うためである。
Vs=k×RL ………(5)
続くステップS7では、フローチャート内に示すような制御マップを参照し、減速開始閾値Rsに乗ずる補正係数Krと、減速開始閾値Vsに乗ずる補正係数Kvとを、路面勾配θに応じて算出する。ここで、制御マップは、横軸を路面勾配θ、縦軸を補正係数Kとし、平坦路で路面勾配θが0となるときには、補正係数Kr及びKvが共に1となり、平坦路から降坂路に移行して下り勾配が急になるほど、つまり後輪の接地荷重が減少するほど、補正係数Krが増加し、一方の補正係数Kvが減少するように設定され、逆に平坦路から登坂路に移行して上り勾配が急になるほど、つまり前輪の接地荷重が減少するほど、補正係数Krが増加し、一方の補正係数Kvが減少するように設定されている。
続くステップS8では、下記(6)式に示すように、前記ステップS5で算出された減速開始閾値Rsに補正係数Krを乗ずると共に、前記ステップS6で算出された減速開始閾値Vsに補正係数Kvを乗じ、減速開始閾値Rs及びVsを補正する。
Rs←Rs×Kr
Vs←Vs×Kv ………(6)
上記ステップS7、S8の処理によれば、登坂路で前輪の接地荷重が減少するほど、減速開始閾値Rsは補正係数Krによって大きくなる側へ補正され、一方の減速開始閾値Vsは補正係数Kvによって小さくなる側へ補正され、何れも自動減速が開始されやすくなる側へ補正される。また、降坂路で後輪の接地荷重が減少するほど、減速開始閾値Rsは補正係数Krによって大きくなる側へ補正され、一方の減速開始閾値Vsは補正係数Kvによって小さくなる側へ補正され、何れも自動減速が開始されやすくなる側へ補正される。
続くステップS9では、現在の旋回半径Rが減速開始閾値Rsより小さいか否か、また現在の旋回速度Vが減速開始閾値Vsより大きいか否かを判定する。この判定結果が、R≧Rsで且つV≦Vsであるときには、車両の旋回状態が旋回性能の限界には接近しておらず自動減速は不要であると判断して所定のメインプログラムに復帰する。一方、判定結果がR<Rs又はV>Vsであるときには、車両の旋回状態が旋回性能の限界に接近しており自動減速が必要であると判断してステップS10に移行する。
ステップS10では、旋回半径Rと減速開始閾値Rsとの偏差、及び旋回速度Vと減速開始閾値Vsとの偏差に応じて目標減速度Xg*を算出する。
続くステップS11では、目標減速度Xg*の達成に必要となる各ホイールシリンダ圧の目標値を算出し、この目標値に実際の液圧が一致するように、制動力制御装置4を駆動制御する。なお、登坂路で前輪の接地荷重が減少しているときには、前輪よりも後輪のホイールシリンダ圧の方が大きくなるように制動力配分を調整し、逆に降坂路で後輪の接地荷重が減少しているときには、後輪よりも前輪のホイールシリンダ圧の方が大きくなるように制動力配分を調整することが望ましい。
続くステップS12では、目標減速度Xg*を達成するのに最適なエンジン出力となるようエンジン出力制御装置5を駆動制御してから所定のメインプログラムに復帰する。
以上、ステップS2の処理が「前輪接地荷重検出手段」と「後輪接地荷重検出手段」とに対応し、ステップS3、S4の処理が「旋回状態検出手段」に対応し、ステップS5〜S12の処理と制動力制御装置4及びエンジン出力制御装置5とが「走行制御手段」に対応している。
次に、上記第1実施形態の動作や作用効果について説明する。
今、車両が旋回走行しているとする。このとき、旋回半径Rが減速開始閾値Rs以上で、且つ旋回速度Vが減速開始閾値Vs以下であるときには(ステップS9の判定が“No”)、安定した旋回走行が維持されているので、自動減速の必要はないと判断する。そこで、通常ブレーキとなるように、制動力制御装置4及びエンジン出力制御装置5を非駆動状態にする。
この状態から、運転者のステアリング操作量が増加して旋回半径Rが減速開始閾値Rsを下回ったり、又は運転者のアクセル操作量が増加して旋回速度Vが減速開始閾値Vsを上回ったりしたときには(ステップS9の判定が“Yes”)、車両の旋回状態が旋回性能の限界に接近しているので、自動減速を要すると判断する。そこで、旋回半径Rと減速開始閾値Rsとの偏差、及び旋回速度Vと減速開始閾値Vsとの偏差に応じた目標減速度Xg*を算出し(ステップS10)、この目標減速度Xg*を達成するために、制動力制御装置4を駆動制御して各ホイールシリンダ7iの液圧を増圧すると共に、エンジン出力制御装置5を駆動制御してエンジン出力を抑制することによって、自動減速を行い、安定した旋回走行を図る(ステップS11、S12)。
上記の自動減速によって、安定した旋回走行が可能な状態、つまり旋回半径Rが減速開始閾値Rs以上で、且つ旋回速度Vが減速開始閾値Vs以下の状態に復帰したら、再び制動力制御装置4及びエンジン出力制御装置5を非駆動状態にして、自動減速を終了する。
ところで、コーナリングフォースは前後輪で発生するものであり、その大きさにバランスがとれていないと、車両は重心を中心に回転しようとする。そのため、登坂路で前輪の接地荷重が減少すると、前輪グリップ力の減少に伴って前輪のコーナリングフォースが減少するので、アンダーステアになりやすい。また、タイヤのグリップ力には限界があり、グリップ力が制動力や駆動力として消費されると、その分コーナリングフォースが減少してしまう(摩擦円理論)。したがって、登坂路で前輪の接地荷重が減少している状態で、上記の自動減速によって大きな制動力をかけるほど、前輪のコーナリングフォースが減少し、アンダーステアを助長する虞がある。
また、車両に発生するヨーモーメントは、前輪のコーナリングフォースCFfに、前輪から車両重心までの距離LfをかけたCFf×Lfで表されるように、車両の旋回性能は、コーナリングフォースCFfを生む前輪のグリップ力に大きく左右される。すなわち、前輪の接地荷重が減少し、前輪グリップ力が減少すると、それだけ旋回性能の限界に達しやすくなる。したがって、登坂路で前輪の接地荷重が減少し、旋回性能の限界に達しやすい状態にあると、上記の自動減速のタイミングが遅れ、理想的な減速制御を行えない可能性がある。
そこで、本実施形態では、路面勾配θを算出し(ステップS2)、平坦路から登坂路に移行して上り勾配が急になるほど、前輪の接地荷重が減少していると判断し、補正係数Krによって減速開始閾値Rsを増加させ、且つ補正係数Kvによって減速開始閾値Vsを減少させ、何れも自動減速が開始されやすくなる側へ補正する(ステップS7、S8)。
これにより、登坂路で旋回性能の限界に達しやすい状態にあるとしても、減速開始のタイミングを早めて安全性を向上させることができる。また、減速開始のタイミングを早めれば、算出される目標減速度Xg*の増大を抑制でき、大きな制動力をかけなくて済むので、制動力による前輪グリップ力の消費を抑制し、前輪コーナリングフォースの減少を抑制することができ、結果的にアンダーステアを防止して安定した旋回走行を確保することができる。因みに、本発明は、旋回性能の限界を超えないように自動減速を行うものであり、スタビリティ制御(VDC)のように、限界を超えてから作動するものとは作動領域が異なる。すなわち、スタビリティ制御(VDC)がフィードバック制御によりオーバーステアやアンダーステアを修正するのに対し、本発明はオーバーステアやアンダーステアを未然に防止するように働く。
そして、降坂路で後輪の接地荷重が減少すると、後輪グリップ力の減少に伴って後輪のコーナリングフォースが減少するので、この場合はオーバーステアになりやすい。したがって、登坂路の場合と同様の原理に基づき、降坂路で後輪の接地荷重が減少している状態で、上記の自動減速によって大きな制動力をかけるほど、後輪のコーナリングフォースが減少し、オーバーステアを助長する虞がある。
そこで、平坦路から降坂路に移行して下り勾配が急になるほど、後輪の接地荷重が減少していると判断し、補正係数Krによって減速開始閾値Rsを増加させ、且つ補正係数Kvによって減速開始閾値Vsを減少させ、何れも自動減速が開始されやすくなる側へ補正する(ステップS7、S8)。
これにより、減速開始のタイミングを早め、算出される目標減速度Xg*の増大を抑制でき、大きな制動力をかけなくて済むので、制動力による後輪グリップ力の消費を抑制し、後輪コーナリングフォースの減少を抑制することができ、結果的にオーバーステアを防止して安定した旋回走行を確保することができる。
なお、上記の第1実施形態では、路面勾配θに応じて前後輪の接地荷重が変化する例について説明したが、これに限定されるものではない。本発明は、前後輪の一方が窪みに落ちたり突起物を乗り越えたりするときに接地荷重が変化する場合や、ピッチングやバウンスの発生時に接地荷重が変化する場合、更には乗員数や積載荷重の増減に伴って接地荷重が変化する場合をも包含するものである。
また、上記の第1実施形態では、ステップS8の処理で、補正係数Kr及びKvの乗除によって減速開始閾値Rs及びVsを補正しているが、これに限定されるものではなく、補正係数Kr及びKvの加減によって減速開始閾値Rs及びVsを補正してもよい。
また、上記の第1実施形態では、ステップS7の処理で、路面勾配θに応じて連続的無段階に補正係数Kr及びKvを変化させているが、これに限定されるものではなく、路面勾配θに応じてステップ状に補正係数Kr及びKvを変化させてもよく、それは1段階だけでもよい。
また、上記の第1実施形態では、ステップS7、S8の処理で、路面勾配θ≒0の平坦路であっても補正係数Kr及びKvを算出して、減速開始閾値Rs及びVsを補正しているが、これに限定されるものではなく、ステップS7の処理の前に、路面勾配θが略平坦路であると判断できる範囲内にあるか否かの判定処理を行い、略平坦路であると判断できるときには、直接、ステップS9の処理に移行してもよい。
また、上記の第1実施形態では、ステップS2の処理で路面勾配θを算出し、ステップS7、S8の処理で、路面勾配θに応じて減速開始閾値Rs及びVsを補正しているが、これに限定されるものではない。要は、前後輪の接地荷重に応じて減速開始閾値Rs及びVsを補正できればよいので、荷重センサでサスペンションにかかる荷重を検出したり、ストロークセンサでサスペンションの変位量を検出したり、回転位置センサでスタビライザやサスペンションリンクの回転角度を検出したりして、前後輪の接地荷重を算出し、この前後輪の接地荷重に応じて減速開始閾値Rs及びVsを補正してもよい。
また、上記の第1実施形態では、液圧を伝達媒体にして制動力を発生させるハイドロリックブレーキを採用しているが、これに限定されるものではなく、電動アクチュエータを駆動制御することにより、ディスクロータをブレーキパッドで挟圧したり、ブレーキドラムの内周面にブレーキシューを押圧したりする電動ブレーキでもよく、要は、制動力を電子制御可能なエネルギー源を備えていれば、伝達媒体が何であれ任意のブレーキを採用できる。
また、上記の第1実施形態では、本発明を4輪車両に適用しているが、前後輪を有する車両であれば、2輪車両や3輪車両、或いは5輪以上の車両に適用してもよい。
次に、本発明の第2実施形態を図4に基づいて説明する。
この第2実施形態は、前輪接地荷重の減少率に対する減速開始閾値Rs及びVsの補正率よりも、後輪接地荷重の減少率に対する減速開始閾値Rs及びVsの補正率の方を、大きくするものである。
すなわち、第2実施形態の旋回走行制御処理では、図4に示すように、図3の前記ステップS7の処理を新たなステップS27に変更したことを除いては、図3の旋回走行制御処理と同様の処理を実行するので、図3との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
ステップS27では、フローチャート内に示すような制御マップを参照し、減速開始閾値Rsに乗ずる補正係数Krと、減速開始閾値Vsに乗ずる補正係数Kvとを、路面勾配θに応じて算出する。ここで、制御マップは、前記ステップS7で参照した制御マップと同様に、路面勾配θに応じて補正係数Kr及びKvが変化するものの、上り勾配の度合に対する補正係数Kr及びKvの変化率よりも、下り勾配の度合に対する補正係数Kr及びKvの変化率の方が、大きくなるように設定されている。
ここで、ステップS27の処理が「走行制御手段」の一部を構成する。
ステップS27、S8の処理によれば、前輪接地荷重の減少率に対する減速開始閾値Rs及びVsの補正率よりも、後輪接地荷重の減少率に対する減速開始閾値Rs及びVsの補正率の方が、大きくなる。すなわち、登坂路と降坂路とでは、平坦路に対する傾き(路面勾配θの絶対値)が同一であっても、降坂路の方が、減速開始閾値Rsは大きくなり、一方の減速開始閾値Vsは小さくなるので、自動減速が開始されやすくなる。
これは、登坂路よりも降坂路を走行しているときの方が、乗員に与える不安感が大きいと考えられるからである。したがって、第2の実施形態では、前述した第1実施形態の効果に加えて、乗員の不安感を抑制することができる。
その他の作用効果については前述した第1実施形態と同様である。
次に、本発明の第3実施形態を図5に基づいて説明する。
この第3実施形態は、アクセル開度Acc(アクセル操作量)が大きいほど、自動減速が開始されやすくなる側への減速開始閾値Rs及びVsの補正を制限するものである。
すなわち、第3実施形態の旋回走行制御処理では、図5に示すように、図3の前記ステップS7の処理を新たなステップS37に変更したことを除いては、図3の旋回走行制御処理と同様の処理を実行するので、図3との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
ステップS37では、フローチャート内に示すような制御マップを参照し、減速開始閾値Rsに乗ずる補正係数Krと、減速開始閾値Vsに乗ずる補正係数Kvとを、路面勾配θ及びアクセル開度Accに応じて算出する。ここで、制御マップは、前記ステップS7で参照した制御マップと同様に、路面勾配θに応じて補正係数Kr及びKvが変化するものの、アクセル開度Accが大きいほど、路面勾配θの度合に対する補正係数Kr及びKvの変化率が小さくなるように設定されている。
ここで、ステップS37の処理が「走行制御手段」の一部を構成する。
ステップS37、S8の処理によれば、アクセル開度Accが大きいほど、減速開始閾値Rsは小さくなり、一方の減速開始閾値Vsは大きくなり、自動減速が開始されやすくなる側への減速開始閾値Rs及びVsの補正が制限される。
これは、運転者の加速意志を可及的に減速制御へ反映させるためである。したがって、第2の実施形態では、前述した第1実施形態の効果に加えて、運転者の加速要求があるときに、減速開始のタイミングが早くなり過ぎることを防止することができ、運転者に違和感を与えることがない。
その他の作用効果については前述した第1実施形態と同様である。
なお、上記の第3実施形態では、ステップS37の処理で、アクセル開度Accが大きいほど、自動減速が開始されやすくなる側への減速開始閾値Rs及びVsの双方の補正を制限しているが、これに限定されるものではない。アクセル開度Accが大きいほど、駆動力の増加に伴って前輪の接地荷重が減少するので、登坂路でもともと前輪の接地荷重が減少していると、さらにアンダーステアになりやすくなる。そこで、ステップS37で参照する制御マップを、図6に示すように、登坂路側だけは、アクセル開度Accが大きいほど、補正係数Krを大きくし、一方の補正係数Kvを小さくすることによって、自動減速が開始されやすくなる側への減速開始閾値Rs及びVsの補正を促進してもよい。これにより、登坂路で前輪の接地荷重が減少し、更に駆動力の増加に伴って前輪の接地荷重が減少するようなときに、減速開始のタイミングを十分に早めて安全性を向上させることができ、また制動力による前輪グリップ力の消費を抑制し、前輪コーナリングフォースの減少を十分に抑制できるので、アンダーステアを防止して安定した旋回走行を確保することができる。
また、上記の第3実施形態は、第1実施形態をベースにしたものであるが、第2実施形態をベースにしてもよい。
次に、本発明の第4実施形態を図7に基づいて説明する。
この第4実施形態は、旋回速度Vが高いほど、自動減速が開始されやすくなる側への減速開始閾値Rs及びVsの補正を促進するものである。
すなわち、第3実施形態の旋回走行制御処理では、図7に示すように、図3の前記ステップS7の処理を新たなステップS47に変更したことを除いては、図3の旋回走行制御処理と同様の処理を実行するので、図3との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
ステップS47では、フローチャート内に示すような制御マップを参照し、減速開始閾値Rsに乗ずる補正係数Krと、減速開始閾値Vsに乗ずる補正係数Kvとを、路面勾配θ及び旋回速度Vに応じて算出する。ここで、制御マップは、前記ステップS7で参照した制御マップと同様に、路面勾配θに応じて補正係数Kr及びKvが変化するものの、略平坦路であるときでも旋回速度Vが高いほど、補正係数Krは大きくなり、一方の補正係数Kvが小さくなるように設定されている。
ここで、ステップS47の処理が「走行制御手段」の一部を構成する。
ステップS47、S8の処理によれば、旋回速度Vが高いほど、減速開始閾値Rsは大きくなり、一方の減速開始閾値Vsは小さくなり、自動減速が開始されやすくなる側への減速開始閾値Rs及びVsの補正が促進される。
これは、旋回速度Vが高いほど、前後輪の接地荷重が減少するので、登坂路でもともと前輪の接地荷重が減少していると、さらにアンダーステアになりやすく、逆に降坂路でもともと後輪の接地荷重が減少していると、さらにオーバーステアになりやすくなるからである。
すなわち、登坂路で前輪の接地荷重が減少し、更に旋回速度Vの増加に伴って前輪の接地荷重が減少するようなときに、減速開始のタイミングを十分に早めて安全性を向上させることができ、また制動力による前輪グリップ力の消費を抑制し、前輪コーナリングフォースの減少を十分に抑制できるので、アンダーステアを防止して安定した旋回走行を確保することができる。
また、降坂路で後輪の接地荷重が減少し、更に旋回速度Vの増加に伴って前輪の接地荷重が減少するようなときに、減速開始のタイミングを十分に早めることで、制動力による後輪グリップ力の消費を抑制し、後輪コーナリングフォースの減少を抑制できるので、オーバーステアを防止して安定した旋回走行を確保することができる。
その他の作用効果については前述した第1実施形態と同様である。
なお、上記の第4実施形態では、第1実施形態をベースにしたものであるが、第2実施形態をベースにしてもよいし、さらには、第3実施形態と組み合わせてもよい。
本発明の概略構成を示すブロック図である。 制動力制御装置4の油圧回路図である。 第1実施形態の旋回走行制御処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の旋回走行制御処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の旋回走行制御処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の旋回走行制御処理を示す別のフローチャートである。 第4実施形態の旋回走行制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 車輪速センサ
2 加速度センサ
3 コントローラ
4 制動力制御装置
5 エンジン出力制御装置
6 マスターシリンダ
7FL〜7RR ホイールシリンダ
8A・8B 第1ゲートバルブ
9FL〜9RR インレットバルブ
10 アキュムレータ
11FL〜11RR アウトレットバルブ
12A・12B 第2ゲートバルブ
13 ポンプ
14 ダンパー室

Claims (5)

  1. 自車両の旋回状態を検出する旋回状態検出手段と、該旋回状態検出手段で検出した旋回状態が減速開始閾値を超えたときに自車両を減速させる走行制御手段と、を備えた車両用旋回走行制御装置において、
    前輪の接地荷重を検出する前輪接地荷重検出手段を備え、
    前記走行制御手段は、平坦路から登坂路へ移行し、前記前輪接地荷重検出手段で検出した前輪接地荷重が減少するほど、自車両の減速が開始されやすくなる側へ前記減速開始閾値を補正することを特徴とする車両用旋回走行制御装置。
  2. 後輪の接地荷重を検出する後輪接地荷重検出手段を備え、
    前記走行制御手段は、平坦路から降坂路へ移行し、前記後輪接地荷重検出手段で検出した後輪接地荷重が減少するほど、自車両の減速が開始されやすくなる側へ前記減速開始閾値を補正することを特徴とする請求項1に記載の車両用旋回走行制御装置。
  3. 前記走行制御手段は、前記前輪接地荷重の減少率に対する前記減速開始閾値の補正率よりも、前記後輪接地荷重の減少率に対する前記減速開始閾値の補正率の方を、大きくすることを特徴とする請求項2に記載の車両用旋回走行制御装置。
  4. 前記走行制御手段は、運転者のアクセル操作量が大きいほど、自車両の減速が開始されやすくなる側への前記減速開始閾値の補正を制限することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用旋回走行制御装置。
  5. 前記走行制御手段は、自車速が高いほど、自車両の減速が開始されやすくなる側への前記減速開始閾値の補正を促進することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の車両用旋回走行制御装置。
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