JP4391459B2 - 耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体及びその製造方法、並びに該水分散体を含有する組成物及びこれを塗工した耐熱性感熱シート - Google Patents
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Description
以下の実施例及び比較例に於ける(A)ポリオールとして、以下に示す脂肪族分岐グリコールと芳香族系ジカルボン酸からなるのポリエステルポリオールを使用した。酸成分としてテレフタル酸、イソフタル酸及びアジピン酸の混合物(テレフタル酸/イソフタル酸/アジピン酸=2/3/1(当量比))と、グリコール成分としてエチレングリコール、ネオペンチルグリコールの混合物(エチレングリコール/ネオペンチルグリコール=1/2(当量比))から合成される数平均分子量約2000のポリエステルポリオールである。
上記の(A)ポリオール72.6重量部、ポリエチレングリコール(Mw600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5重量部、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート19.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が2.7%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸(DMPA)3.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0.5%(固形分あたり)である中間体プレポリマーを得た(中間体プレポリマー1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数2個)。得られた中間体プレポリマーに3−アミノプロピルトリエトキシシラン(商品名KBE−903、信越シリコーン(株))を末端イソシアネート基に対して当量添加し、30〜35℃で反応を行い、イソシアネート基が消失したことを確認した後に反応を終了した(酸価13mgKOH/g)。次に、アンモニア水(10%水溶液)をカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを300重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分25%、粒子径0.1μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
(A)ポリオールとしてのポリカーボネートポリオール(MW2000、商品名PCDL T6002、旭化成ケミカルズ(株))72.6重量部、ポリエチレングリコール(MW600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5重量部、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート19.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が2.7%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸3.2重量部、メチルエチルケトン140重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0.5%(固形分あたり)である中間体プレポリマーを得た(中間体プレポリマー1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数2個)。得られた中間体プレポリマーに3−アミノプロピルトリエトキシシラン(商品名KBE−903、信越シリコーン(株))を末端イソシアネート基に対して当量添加し、30〜35℃で反応を行い、イソシアネート基が消失したことを確認後に反応を終了した(酸価13mgKOH/g)。次に、アンモニア水(10%水溶液)をカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを300重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分25%、粒子径0.2μmの耐熱性感熱紙バインダー用ポリウレタン水分散体を得た。
上記の(A)ポリオール77.1重量部、ポリエチレングリコール(Mw600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5.3重量部、トリレンジイソシアネート14.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が2.8%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸3.4重量部、メチルエチルケトン40重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0.5%(固形分あたり)である中間体プレポリマーを得た(中間体プレポリマー1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数2個)。得られた中間体プレポリマーに3−アミノプロピルトリエトキシシラン(商品名KBE−903、信越シリコーン(株))を末端イソシアネート基に対して当量添加し、30〜35℃で反応を行い、イソシアネート基が消失したことを確認した後に反応を終了した(酸価13mgKOH/g)。次に、アンモニア水(10%水溶液)をカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを300重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分25%、粒子径0.1μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
上記の(A)ポリオール65.9重量部、ポリエチレングリコール(Mw600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5重量部、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート25.9重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が5.2%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸7.3重量部、メチルエチルケトン40重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0.5%(固形分あたり)である中間体プレポリマーを得た(中間体プレポリマー1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数2個)。得られた中間体プレポリマーに3−アミノプロピルトリエトキシシラン(商品名KBE−903、信越シリコーン(株))を末端イソシアネート基に対して当量添加し、30〜35℃で反応を行い、イソシアネート基が消失したことを確認した後に反応を終了した(酸価30mgKOH/g)。次に、アンモニア水(10%水溶液)をカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを400重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分20%、粒子径0.02μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
上記の(A)ポリオール72.6重量部、ポリエチレングリコール(Mw600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5重量部、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート19.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が2.7%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸3.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0.5%(固形分あたり)である中間体プレポリマーを得た(中間体プレポリマー1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数2個)。得られた中間体プレポリマーに3−アミノプロピルトリエトキシシラン(商品名KBE−903、信越シリコーン(株))を末端イソシアネート基に対して当量添加し、30〜35℃で反応を行い、イソシアネート基が消失したことを確認した後に反応を終了した(酸価13mgKOH/g)。次に、アンモニア水(10%水溶液)をカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーにノイゲンEA−157(ノニオン性界面活性剤、第一工業製薬(株))5重量部添加後、400重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分20%、粒子径0.04μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
上記の(A)ポリオール65.9重量部、ポリエチレングリコール(Mw600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5重量部、トリメチロールプロパン5重量部、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート34重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が2.9%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸3.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0.9%(固形分あたり)である中間体プレポリマーを得た(中間体プレポリマー1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数2.4個)。得られた中間体プレポリマーに3−アミノプロピルトリエトキシシラン(商品名KBE−903、信越シリコーン(株))を末端イソシアネート基に対して当量添加し、30〜35℃で反応を行い、イソシアネート基が消失したことを確認した後に反応を終了した(酸価13mgKOH/g)。次に、アンモニア水(10%水溶液)をカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを300重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分25%、粒子径0.1μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
上記の(A)ポリオール72.6重量部、ポリエチレングリコール(Mw600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5重量部、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート19.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が2.7%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸3.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0.5%(固形分あたり)である中間体プレポリマーを得た(中間体プレポリマー1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数2個)。得られた中間体プレポリマーに3−アミノプロピルトリエトキシシラン(商品名KBE−903、信越シリコーン(株))を末端イソシアネート基に対して当量添加し、30〜35℃で反応を行い、イソシアネート基が消失したことを確認した後に反応を終了した(酸価13mgKOH/g)。次に、トリエチルアミンをカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを300重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分25%、粒子径0.1μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
上記の(A)ポリオール76.6重量部、ポリエチレングリコール(Mw600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5重量部、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート15.2重量部、ジメチロールプロピオン酸3.2重量部、メチルエチルケトン80重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0%(固形分あたり)であることを確認し、水酸基末端の中間体プレポリマーを得た中間体プレポリマー1分子あたりの水酸基の平均官能基数2個)。得られた中間体プレポリマーに3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン(商品名KBE−9007、信越シリコーン(株))を末端水酸基に対して当量添加し、30〜35℃で反応を行った。次に、アンモニア水(10%水溶液)をカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを300重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分25%、粒子径0.1μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
上記の(A)ポリオール81.3重量部、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート15.5重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が1.8%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸3.3重量部、メチルエチルケトン40重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行い、イソシアネート基が消失したことを確認した後に反応を終了した(1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数が2個、酸価13mgKOH/g)。次に、アンモニア水(10%水溶液)をカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを150重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分40%、粒子径0.12μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
上記の(A)ポリオール72.6重量部、ポリエチレングリコール(Mw600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5重量部、ジフェニルメタンジイソシアネート19.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が2.7%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸3.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0.5%(固形分あたり)である中間体プレポリマーを得た(中間体プレポリマー1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数2個、酸価13mgKOH/g)。得られた中間体プレポリマーにトリエチルアミンをカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを300重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分25%、粒子径0.1μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
上記の(A)ポリオール72.6重量部、ポリエチレングリコール(Mw600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5重量部、ジフェニルメタンジイソシアネート19.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が2.7%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸3.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0.5%(固形分あたり)である中間体プレポリマーを得た(中間体プレポリマー1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数2個、酸価13mgKOH/g)。得られた中間体プレポリマーにアンモニア水(10%水溶液)をカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを300重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分25%、粒子径0.2μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
各実施例及び各比較例の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を用いて以下の性能試験を行い、その結果を表1に示した。
1.(I)液(発色剤分散液)の調製
3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン 25部
25%ポリビニルアルコール水溶液 20部
水 55部
(計 100部)
この混合物を、横型ビーズミルを用いて分散した。
ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン 25部
25%ポリビニルアルコール水溶液 20部
水 55部
(計 100部)
この混合物を、横型ビーズミルを用いて分散した。
(I)液 30部
(II)液 60部
SBラテックスNIPOL407S5 10部
(日本ゼオン(株)製)(固形分50%)
(計 100部)
この混合物を十分に撹拌し、感熱記録層用塗布液を得た。得られた塗布液を厚さ100μmの延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に乾燥後の塗布量が5g/m2になるように塗布し、50℃の乾燥機で乾燥させ、感熱シートを得た。
得られた感熱紙に、上記各実施例及び各比較例の水系ポリウレタン樹脂を用いて、上記で感熱記録層を形成した感熱紙の上に、乾燥後の塗布量が5g/m2になるように塗布し、50℃の乾燥機で乾燥させて、各実施例及び各比較例の水系ポリウレタン樹脂をオーバーコート層とする感熱紙を得た。
(1)耐スティッキング性
ソニー株式会社製の画像プリンターUP−701を用いて、上記感熱シートに印刷した際、サーマルヘッドへの試料の粘着状態を判定した。
○:ほとんど粘着なしに感熱シートが走行した
×:感熱シートが滑らかに走行せず印刷不良を起こした。
前記の画像プリンターで感熱シートに印刷した際、サーマルヘッドへの滓付着の状態を目視で判定した。
○:ほとんどなかった
×:印字後の滓付着が確認された。
前記の画像プリンターで感熱シートに印刷した際、画像面の未印字部分を目視により確認した。
○:未印刷部分がほぼ透明
×:未印字部分の発色が確認された。
各実施例及び各比較例で得られた水系ポリウレタン樹脂の皮膜を乾燥膜厚100μmになるように80℃で6時間熱処理を行い、その後120℃で1時間熱処理して皮膜の試料を作製した。作製した皮膜を一辺2mmの正方形にカットし、耐熱性測定サンプルとした。耐熱性の測定は、(株)ヤナコ機器開発研究所製ビューア式微量融点測定装置MP−500Vを用い、サンプルが完全に液状となったときの温度を溶融温度とした。
Claims (11)
- (A)ポリオールと、アニオン性親水基の少なくとも1種及び活性水素含有基の少なくとも1種を有する(H)親水基含有活性水素化合物と、(B)有機ポリイソシアネートとを重合させることにより得られる(C)中間体プレポリマーの分子末端イソシアネート基又は分子末端水酸基の一部又は全部を、(D)アルコキシシラン誘導体と反応させて(E)ウレタンプレポリマーを得、該(E)ウレタンプレポリマーに含まれる前記アニオン性親水基の一部又は全部を中和し、更に水に乳化又は分散させることにより得られる(F)親水基含有水系ポリウレタン樹脂を含有することを特徴とする耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体。
- 前記アニオン性親水基の一部又は全部の中和は、アンモニアを用いて行われたものであることを特徴とする請求項1に記載の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体。
- 前記アニオン性親水基の中和前に於ける前記(E)ウレタンプレポリマーの酸価が、固形分あたり5〜50mgKOH/gであることを特徴とする請求項1又は2に記載の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体。
- 前記(C)中間体プレポリマー1分子当たりの活性イソシアネート基又は水酸基の平均官能基数が、1〜4個の範囲内であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体。
- 前記(F)親水基含有水系ポリウレタン樹脂の粒子径が1.0μm以下であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体。
- 前記耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を用いて作成される被膜の溶融温度が、120℃以上であるの請求項1乃至5の何れかに記載の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体。
- 請求項1乃至6の何れかに記載の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体の製造方法であって、
(A)ポリオールと、アニオン性親水基の少なくとも1種及び活性水素含有基の少なくとも1種を有する(H)親水基含有活性水素化合物と、(B)有機ポリイソシアネートとを重合させることにより得られる(C)中間体プレポリマーを得、
該(C)中間体プレポリマーの分子末端イソシアネート基又は分子末端水酸基の一部又は全部を、(D)アルコキシシラン誘導体と反応させて(E)ウレタンプレポリマーを得、
該(E)ウレタンプレポリマーに含まれる前記アニオン性親水基の一部又は全部を中和し、
該(E)ウレタンプレポリマーを水に乳化又は分散させて(F)親水基含有水系ポリウレタン樹脂を生成させる
ことを特徴とする耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体の製造方法。 - 前記アニオン性親水基の一部又は全部の中和は、アンモニアを用いて行われる請求項7に記載の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体の製造方法。
- 前記(E)ウレタンプレポリマーの0〜20重量%の界面活性剤を該(E)ウレタンプレポリマーに添加した後、水に乳化又は分散することを特徴とする請求項7又は8に記載の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体の製造方法。
- 請求項1乃至6の何れかに記載の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体と、該ポリウレタン水分散体に含まれる前記(F)親水基含有水系ポリウレタン樹脂の前記アニオン性親水基に対して、カルボジイミド系又はオキサゾリン系の架橋剤を0〜2当量含有することを特徴とする耐熱性感熱シートオーバーコート組成物。
- 請求項10に記載の耐熱性感熱シートオーバーコート組成物を含有する塗工液を塗工したことを特徴とする耐熱性感熱シート。
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