JP4391459B2 - 耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体及びその製造方法、並びに該水分散体を含有する組成物及びこれを塗工した耐熱性感熱シート - Google Patents

耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体及びその製造方法、並びに該水分散体を含有する組成物及びこれを塗工した耐熱性感熱シート Download PDF

Info

Publication number
JP4391459B2
JP4391459B2 JP2005290219A JP2005290219A JP4391459B2 JP 4391459 B2 JP4391459 B2 JP 4391459B2 JP 2005290219 A JP2005290219 A JP 2005290219A JP 2005290219 A JP2005290219 A JP 2005290219A JP 4391459 B2 JP4391459 B2 JP 4391459B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
resistant
sensitive sheet
hydrophilic group
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005290219A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007099870A (ja
Inventor
茂紀 井上
直貴 山路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DKS CO. LTD.
Original Assignee
DKS CO. LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DKS CO. LTD. filed Critical DKS CO. LTD.
Priority to JP2005290219A priority Critical patent/JP4391459B2/ja
Publication of JP2007099870A publication Critical patent/JP2007099870A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4391459B2 publication Critical patent/JP4391459B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

本発明は、耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体及びその製造方法、並びに該水分散体を含有する組成物及びこれを塗工した耐熱性感熱シートに関し、更に詳細には、耐熱性及に優れ、しかも印刷特性が良好な耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体及びその製造方法、並びに該水分散体を含有する組成物及びこれを塗工した耐熱性感熱シートに関する。
従来より、X線撮影等に使用される画像用プリンターの記録媒体として、プラスチック製の基材シートの上に熱により発色する感熱層を形成し、更にその上にオーバーコート層を形成したものが使用されている。このオーバーコート層には、従来より感熱層のバインダーとして使用されているポリウレタン水分散体を用いることが考えられる(特許文献1)。
しかしながら、従来のポリウレタン水分散体に含まれるウレタンポリマーは、分散性を付与するためのアニオン性の親水基が導入されており、この親水基はプレポリマーの段階で中和されるのが通常である。中和に使用し得るアルカリとして、例えば苛性ソーダ等の金属水酸化物が考えられるが、金属水酸化物を使用すると、フィルムを加熱して発色させるサーマルヘッド等の接触部が腐食しやすいという問題点がある。また、トリエチルアミン等のアミン類を使用すると発色剤に悪影響が生じ、印刷特性が損なわれるという問題点がある。そこで、アンモニアを中和に使用することが考えられるが、アンモニアを中和剤として使用すると、以下のような問題を生じる。即ち、画像用プリンターの記録媒体のオーバーコート層には耐熱性も要求され、この耐熱性を向上させるためにはプレポリマーを高分子量化することが必要となるが、アンモニアを使用するとこれがプレポリマーの末端イソシアネート基と反応してプレポリマーを高分子量化することができず、乳化又は分散も困難となる傾向がある。その結果、オーバーコート層の耐熱性が低下し、耐スティッキング性、ヘッド滓性等が低下てしまうという問題点がある。また、ポリマー末端を水酸基とし、アンモニアを中和剤として使用する方法が考えられるが、この場合に於いても合成上の問題から高分子量化することは困難である。
特開2005−68228号公報
本発明はこのような従来技術の問題点を解決するために為されたものであり、本発明の目的は、耐熱性に優れ、しかも印刷特性が良好な耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体、その製造方法、該水分散体を用いた組成物及び感熱シートを提供することである。
本発明の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体は、(A)ポリオールと、水酸基以外の親水基の少なくとも1種及び活性水素含有基の少なくとも1種を有する(H)親水基含有活性水素化合物と、(B)有機ポリイソシアネートとによって構成される(C)中間体プレポリマーの分子末端イソシアネート基又は分子末端水酸基の一部又は全部を、(D)アルコキシシラン誘導体と反応させて得られる(E)ウレタンプレポリマーを、水に乳化又は分散した(F)親水基含有水系ポリウレタン樹脂を含有することを特徴とする。
また、本発明の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体の製造方法は、(A)ポリオールと、水酸基以外の親水基の少なくとも1種及び活性水素含有基の少なくとも1種を有する(H)親水基含有活性水素化合物と、(B)有機ポリイソシアネートとから(C)中間体プレポリマーを得、該(C)中間体プレポリマーの分子末端イソシアネート基又は分子末端水酸基の一部又は全部を、(D)アルコキシシラン誘導体と反応させて(E)ウレタンプレポリマーを得、該(E)ウレタンプレポリマーを水に乳化又は分散させて(F)親水基含有水系ポリウレタン樹脂を生成させることを特徴とする。
更に、本発明の耐熱性感熱シートオーバーコート組成物は、上記の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体と、該ポリウレタン水分散体に含まれる前記(F)親水基含有水系ポリウレタン樹脂の前記アニオン性親水基に対して、カルボジイミド系又はオキサゾリン系の架橋剤を0〜2当量含有することを特徴とする。
また、本発明の感熱シートは、上記の耐熱性感熱シートオーバーコート組成物を含有する塗工液を塗工したことを特徴とする。
本発明の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体は、アルコキシシラン誘導体により、網状化されたシロキサン結合の生成により高分子量化されたポリウレタン樹脂が生成されるので、これを用いて作成された感熱シートは十分に高い耐熱性を発揮する。
また、親水基としてアニオン性親水基の一部又は全部をアンモニアで中和したものを導入した構成では、上記の耐熱性に加えて、コントラスト等の印刷特性に優れた感熱シートが得られる。
本発明に於いては、(A)ポリオールとして、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール及びこれらの混合物を使用することができる。また、これら以外に、例えばポリエーテルポリオール、ポリオレフィン系ポリオール、ポリシロキサンポリオール、ポリアミドポリオール、ポリカプロラクトンポリオール等の1個以上の水酸基を有するものを使用することができる。
本発明に於いて使用し得るポリエステルポリオールとして公知のものを使用することができるが、例えば、ポリエチレンアジペートジオール、ポリブチレンアジペートジオール、ポリヘキサメチレンアジペートジオール、ポリネオペンチルアジペートジオール、ポリエチレン−ブチレンアジペートジオール、ポリネオペンチル−ヘキサメチレンアジペートジオール、ポリ3−メチルペンタンアジペートジオール、ポリエチレンテレフタレートジオール、ポリブチレンテレフタレートジオール、ポリヘキサメチレンテレフタレートジオール、ポリネオペンチルテレフタレートジオール、ポリエチレン−ブチレンテレフタレートジオール、ポリネオペンチル−ヘキサメチレンテレフタレートジオール、ポリ3−メチルペンタンテレフタレートジオール、ポリエチレンイソフタレートジオール、ポリブチレンイソフタレートジオール、ポリヘキサメチレンイソフタレートジオール、ポリネオペンチルイソフタレートジオール、ポリエチレンーブチレンイソフタレートジオール、ポリネオペンチル−ヘキサメチレンイソフタレートジオール、ポリ3−メチルペンタンイソフタレートジオール等を例示することができる。
本発明に於ける(A)ポリオールとして使用し得るポリカーボネートポリオールとしては、公知のものを使用することができる。例えば、ポリカーボネートポリオールを生成するモノマーとしては、各種ジオールが使用できるが、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、1,8−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノール−Aなどが挙げられる。これらは、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明に於いて使用し得る(B)有機ポリイソシアネートとして、例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメリックMDI、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、水素添加MDI(H12MDI)などの有機ポリイソシアネート化合物が挙げられる。これらの(B)有機ポリイソシアネートは、2種以上を混合して使用することができる。
本発明に於ける(H)親水基含有活性水素化合物は、水酸基以外の親水基の少なくとも1種と、イソシアネート基との反応性を有する活性水素含有基の少なくとも1種とを有するものである。水酸基以外の親水基として、カルボキシル基、スルホン酸基等のアニオン性親水基、及びこれらのアニオン性親水基の一部又は全部を中和したもの、並びに分子量500〜2000のポリオキシエチレン基等を例示することができる。これらの親水基のうち、カルボキシル基、スルホン酸基の一部又は全部をアンモニアで中和したアンモニウム塩、及びこれらを混合したものが、印刷特性の観点から好ましい。また、活性水素含有基としては、水酸基、アミノ基等を例示することができる。
本発明に於いて使用し得る(D)アルコキシシラン誘導体は、従来より公知のアルコキシシラン誘導体を使用することができ、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン等を例示することができる。これらのうち、(E)ウレタンプレポリマーのアルコキシシラン基の安定性の観点から、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン等のエトキシシラン構造を持つ化合物が好ましい。また耐水性、耐溶剤性、耐熱性の観点から、3−アミノプロピルトリエトキシシランが特に好ましい。これらの(D)アルコキシシラン誘導体は、2種以上を混合して使用することができる。
本発明に於ける(D)アルコキシシラン誘導体は、上記(A)ポリオールと(H)親水基含有活性水素化合物と(B)有機ポリイソシアネートとの反応により生成した(C)中間体プレポリマーの分子末端イソシアネート基又は分子末端水酸基の一部又は全部と反応する。そして、この(D)アルコキシシラン誘導体は水への乳化又は分散に際して(C)中間体プレポリマーを高分子量化する機能を果たしている。上述のように(H)親水基含有活性水素化合物の水酸基以外の親水基としてカルボキシル基又はスルホン酸基が(C)中間体プレポリマーに存在し、このカルボキシル基又はスルホン酸基をアンモニアで中和する場合にも、(D)アルコキシシラン誘導体のアルコキシル基はイソシアネート基のようにアンモニアと反応しないため、その影響を受けることがない。従って、本発明に於いては、アンモニアによるカルボキシル基又はスルホン酸基の中和を行っているにもかかわらず、(D)アルコキシシラン誘導体によって(C)中間体プレポリマーの高分子量化を達成することが可能となっている。
本発明に於いては、(C)中間体プレポリマーの調製に際して、鎖伸長剤を添加してもよい。鎖伸長剤としては、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチルー1,5−ペンタンジオール、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、トリメチロールプロパン、グリセリン等のグリコール又はトリオールを例示することができる。
また、本発明に於いては、(C)中間体プレポリマーの調製に際して、耐熱性を損なわない範囲で適宜モノアルコールも使用することができる。このようなモノアルコールとして、分子量500〜2000のポリオキシエチレンモノアルキルエーテル等を例示することができる。
本発明の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体の製造は、以下の方法によって製造することができる。
まず、(A)ポリオールと(B)有機ポリイソシアネートとを反応させる。次に、水酸基以外の親水基の少なくとも1種及び活性水素含有基の少なくとも1種を有する(H)親水基含有活性水素化合物を反応させて(C)中間体プレポリマーを得る。なお、(H)親水基含有活性水素化合物は、(A)ポリオールと(B)有機ポリイソシアネートとの反応に際して同時に添加してもよい。
次に、(C)中間体プレポリマーの分子末端イソシアネート基又は分子末端水酸基の一部又は全部を、(D)アルコキシシラン誘導体と反応させて(E)ウレタンプレポリマーを得る。
ここで、前記(H)親水基含有活性水素化合物の水酸基以外の親水基がアニオン性親水基である場合には、(E)ウレタンプレポリマーに含まれる該アニオン性親水基の一部又は全部を中和したものが好ましく、この中和をアンモニアにより行ったものが、印字特性を向上させるという観点からより好ましい。
(A)、(H)及び(B)成分により構成される(C)中間体プレポリマーは、その1分子当たりの活性イソシアネート基又は水酸基の平均官能基数が1〜4個の範囲内であることが好ましい。この平均官能基数が1個より小さいと、得られる皮膜の耐熱性が低くなり、平均官能基数が4個より大きいと、(C)中間体プレポリマーの粘度が大きくなり、合成が困難となるので好ましくない。
本発明の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を用いて作成される被膜の溶融温度は、120℃以上であることが好ましく、120℃以上の温度で溶融前に炭化が生じるものについても、好適に使用することができる。
本発明に於いては、(E)ウレタンプレポリマーは水に乳化又は分散することにより、(F)親水基含有水系ポリウレタン樹脂が得られる。(E)ウレタンプレポリマーを水に乳化又は分散するに際しては、乳化性又は分散性を高めるために、界面活性剤を必要に応じて配合することもできる。界面活性剤の配合量は、(E)ウレタンプレポリマーに対して0〜20重量%である。
本発明に於いては、耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体に於ける(F)親水基含有水系ポリウレタン樹脂の粒子径は、1.0μm以下であればよく、可溶化した状態まで使用することが可能である。この粒子径が1.0μmより大きいと、最低造膜温度が上昇し、成膜性が低下する傾向が現れるので好ましくない。
本発明の耐熱性感熱シートオーバーコート組成物は、上記の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体と、該分散体の前記(F)親水基含有水系ポリウレタン樹脂に含まれるアニオン性親水基に対し0〜2当量のカルボジイミド系架橋剤又はオキサゾリン系架橋剤とを配合したものである。カルボジイミド系架橋剤及びオキサゾリン系架橋剤としては、カルボジイミド骨格及びオキサゾリン骨格を持つ化合物であれば使用することができる。
本発明の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体及びこの水分散体を用いた組成物は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ナイロン、ポリオレフィン(ポリエチレン等)等の基材シート上に形成された感熱層の上に直接塗工することができる。また、本発明の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体及びこの水分散体を用いた組成物は、他の任意成分とともに紙に塗工して使用することができる。例えば、必要に応じて、シリカ、タルク等の無機フィラー、変性スチレン-ブタジエン等の有機顔料を0%〜20%の範囲で配合してもよい。オーバーコート層にこのようなフィラーを配合することにより、耐スティッキング性及びヘッド滓性を向上させることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、本明細書中における「%」及び「部」は、特に断らない限り、それぞれ「重量%」及び「重量部」を表している。
((A1)ポリオール)
以下の実施例及び比較例に於ける(A)ポリオールとして、以下に示す脂肪族分岐グリコールと芳香族系ジカルボン酸からなるのポリエステルポリオールを使用した。酸成分としてテレフタル酸、イソフタル酸及びアジピン酸の混合物(テレフタル酸/イソフタル酸/アジピン酸=2/3/1(当量比))と、グリコール成分としてエチレングリコール、ネオペンチルグリコールの混合物(エチレングリコール/ネオペンチルグリコール=1/2(当量比))から合成される数平均分子量約2000のポリエステルポリオールである。
(実施例1)
上記の(A)ポリオール72.6重量部、ポリエチレングリコール(Mw600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5重量部、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート19.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が2.7%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸(DMPA)3.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0.5%(固形分あたり)である中間体プレポリマーを得た(中間体プレポリマー1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数2個)。得られた中間体プレポリマーに3−アミノプロピルトリエトキシシラン(商品名KBE−903、信越シリコーン(株))を末端イソシアネート基に対して当量添加し、30〜35℃で反応を行い、イソシアネート基が消失したことを確認した後に反応を終了した(酸価13mgKOH/g)。次に、アンモニア水(10%水溶液)をカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを300重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分25%、粒子径0.1μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
(実施例2)カーボネート使用
(A)ポリオールとしてのポリカーボネートポリオール(MW2000、商品名PCDL T6002、旭化成ケミカルズ(株))72.6重量部、ポリエチレングリコール(MW600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5重量部、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート19.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が2.7%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸3.2重量部、メチルエチルケトン140重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0.5%(固形分あたり)である中間体プレポリマーを得た(中間体プレポリマー1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数2個)。得られた中間体プレポリマーに3−アミノプロピルトリエトキシシラン(商品名KBE−903、信越シリコーン(株))を末端イソシアネート基に対して当量添加し、30〜35℃で反応を行い、イソシアネート基が消失したことを確認後に反応を終了した(酸価13mgKOH/g)。次に、アンモニア水(10%水溶液)をカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを300重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分25%、粒子径0.2μmの耐熱性感熱紙バインダー用ポリウレタン水分散体を得た。
(実施例3)
上記の(A)ポリオール77.1重量部、ポリエチレングリコール(Mw600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5.3重量部、トリレンジイソシアネート14.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が2.8%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸3.4重量部、メチルエチルケトン40重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0.5%(固形分あたり)である中間体プレポリマーを得た(中間体プレポリマー1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数2個)。得られた中間体プレポリマーに3−アミノプロピルトリエトキシシラン(商品名KBE−903、信越シリコーン(株))を末端イソシアネート基に対して当量添加し、30〜35℃で反応を行い、イソシアネート基が消失したことを確認した後に反応を終了した(酸価13mgKOH/g)。次に、アンモニア水(10%水溶液)をカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを300重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分25%、粒子径0.1μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
(実施例4)
上記の(A)ポリオール65.9重量部、ポリエチレングリコール(Mw600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5重量部、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート25.9重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が5.2%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸7.3重量部、メチルエチルケトン40重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0.5%(固形分あたり)である中間体プレポリマーを得た(中間体プレポリマー1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数2個)。得られた中間体プレポリマーに3−アミノプロピルトリエトキシシラン(商品名KBE−903、信越シリコーン(株))を末端イソシアネート基に対して当量添加し、30〜35℃で反応を行い、イソシアネート基が消失したことを確認した後に反応を終了した(酸価30mgKOH/g)。次に、アンモニア水(10%水溶液)をカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを400重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分20%、粒子径0.02μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
(実施例5)
上記の(A)ポリオール72.6重量部、ポリエチレングリコール(Mw600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5重量部、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート19.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が2.7%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸3.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0.5%(固形分あたり)である中間体プレポリマーを得た(中間体プレポリマー1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数2個)。得られた中間体プレポリマーに3−アミノプロピルトリエトキシシラン(商品名KBE−903、信越シリコーン(株))を末端イソシアネート基に対して当量添加し、30〜35℃で反応を行い、イソシアネート基が消失したことを確認した後に反応を終了した(酸価13mgKOH/g)。次に、アンモニア水(10%水溶液)をカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーにノイゲンEA−157(ノニオン性界面活性剤、第一工業製薬(株))5重量部添加後、400重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分20%、粒子径0.04μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
(実施例6)
上記の(A)ポリオール65.9重量部、ポリエチレングリコール(Mw600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5重量部、トリメチロールプロパン5重量部、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート34重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が2.9%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸3.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0.9%(固形分あたり)である中間体プレポリマーを得た(中間体プレポリマー1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数2.4個)。得られた中間体プレポリマーに3−アミノプロピルトリエトキシシラン(商品名KBE−903、信越シリコーン(株))を末端イソシアネート基に対して当量添加し、30〜35℃で反応を行い、イソシアネート基が消失したことを確認した後に反応を終了した(酸価13mgKOH/g)。次に、アンモニア水(10%水溶液)をカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを300重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分25%、粒子径0.1μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
(実施例7)トリエチルアミンによる中和
上記の(A)ポリオール72.6重量部、ポリエチレングリコール(Mw600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5重量部、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート19.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が2.7%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸3.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0.5%(固形分あたり)である中間体プレポリマーを得た(中間体プレポリマー1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数2個)。得られた中間体プレポリマーに3−アミノプロピルトリエトキシシラン(商品名KBE−903、信越シリコーン(株))を末端イソシアネート基に対して当量添加し、30〜35℃で反応を行い、イソシアネート基が消失したことを確認した後に反応を終了した(酸価13mgKOH/g)。次に、トリエチルアミンをカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを300重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分25%、粒子径0.1μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
(実施例8)OH末端、イソシアネートシラン使用
上記の(A)ポリオール76.6重量部、ポリエチレングリコール(Mw600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5重量部、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート15.2重量部、ジメチロールプロピオン酸3.2重量部、メチルエチルケトン80重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0%(固形分あたり)であることを確認し、水酸基末端の中間体プレポリマーを得た中間体プレポリマー1分子あたりの水酸基の平均官能基数2個)。得られた中間体プレポリマーに3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン(商品名KBE−9007、信越シリコーン(株))を末端水酸基に対して当量添加し、30〜35℃で反応を行った。次に、アンモニア水(10%水溶液)をカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを300重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分25%、粒子径0.1μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
(比較例1)OH末端、アルコキシシラン誘導体不使用
上記の(A)ポリオール81.3重量部、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート15.5重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が1.8%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸3.3重量部、メチルエチルケトン40重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行い、イソシアネート基が消失したことを確認した後に反応を終了した(1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数が2個、酸価13mgKOH/g)。次に、アンモニア水(10%水溶液)をカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを150重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分40%、粒子径0.12μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
(比較例2)トリエチルアミンによる中和、アルコキシシラン誘導体不使用
上記の(A)ポリオール72.6重量部、ポリエチレングリコール(Mw600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5重量部、ジフェニルメタンジイソシアネート19.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が2.7%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸3.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0.5%(固形分あたり)である中間体プレポリマーを得た(中間体プレポリマー1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数2個、酸価13mgKOH/g)。得られた中間体プレポリマーにトリエチルアミンをカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを300重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分25%、粒子径0.1μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
(比較例3)NCO末端、アルコキシシラン誘導体不使用
上記の(A)ポリオール72.6重量部、ポリエチレングリコール(Mw600、商品名PEG600S、第一工業製薬(株))5重量部、ジフェニルメタンジイソシアネート19.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を反応容器にとり、70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が2.7%(固形分あたり)である化合物を得た。得られた化合物にジメチロールプロピオン酸3.2重量部、メチルエチルケトン40重量部を添加し70〜75℃に保ちながら反応を行って、NCO含有率が0.5%(固形分あたり)である中間体プレポリマーを得た(中間体プレポリマー1分子あたりの活性イソシアネート基の平均官能基数2個、酸価13mgKOH/g)。得られた中間体プレポリマーにアンモニア水(10%水溶液)をカルボキシル基に対して当量添加して中和することによりウレタンプレポリマーを得た。得られたウレタンプレポリマーを300重量部の水で希釈し、メチルエチルケトンを回収することにより、不揮発分25%、粒子径0.2μmの耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を得た。
<感熱シートの性能試験>
各実施例及び各比較例の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を用いて以下の性能試験を行い、その結果を表1に示した。
(感熱シートの製造)
1.(I)液(発色剤分散液)の調製
3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン 25部
25%ポリビニルアルコール水溶液 20部
水 55部
(計 100部)
この混合物を、横型ビーズミルを用いて分散した。
2.(II)液(顕色剤分散液)の調製
ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン 25部
25%ポリビニルアルコール水溶液 20部
水 55部
(計 100部)
この混合物を、横型ビーズミルを用いて分散した。
3.感熱発色層の作製
(I)液 30部
(II)液 60部
SBラテックスNIPOL407S5 10部
(日本ゼオン(株)製)(固形分50%)
(計 100部)
この混合物を十分に撹拌し、感熱記録層用塗布液を得た。得られた塗布液を厚さ100μmの延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの表面に乾燥後の塗布量が5g/m2になるように塗布し、50℃の乾燥機で乾燥させ、感熱シートを得た。
4.オーバーコート層の作製
得られた感熱紙に、上記各実施例及び各比較例の水系ポリウレタン樹脂を用いて、上記で感熱記録層を形成した感熱紙の上に、乾燥後の塗布量が5g/m2になるように塗布し、50℃の乾燥機で乾燥させて、各実施例及び各比較例の水系ポリウレタン樹脂をオーバーコート層とする感熱紙を得た。
(オーバーコート層を形成した感熱シートの評価)
(1)耐スティッキング性
ソニー株式会社製の画像プリンターUP−701を用いて、上記感熱シートに印刷した際、サーマルヘッドへの試料の粘着状態を判定した。
◎:全く粘着なしに感熱シートが走行した
○:ほとんど粘着なしに感熱シートが走行した
×:感熱シートが滑らかに走行せず印刷不良を起こした。
(2)ヘッド滓性
前記の画像プリンターで感熱シートに印刷した際、サーマルヘッドへの滓付着の状態を目視で判定した。
◎:印字後の滓付着が全くなかった
○:ほとんどなかった
×:印字後の滓付着が確認された。
(3)発色特性
前記の画像プリンターで感熱シートに印刷した際、画像面の未印字部分を目視により確認した。
◎:未印刷部分が透明
○:未印刷部分がほぼ透明
×:未印字部分の発色が確認された。
(4)耐熱性試験
各実施例及び各比較例で得られた水系ポリウレタン樹脂の皮膜を乾燥膜厚100μmになるように80℃で6時間熱処理を行い、その後120℃で1時間熱処理して皮膜の試料を作製した。作製した皮膜を一辺2mmの正方形にカットし、耐熱性測定サンプルとした。耐熱性の測定は、(株)ヤナコ機器開発研究所製ビューア式微量融点測定装置MP−500Vを用い、サンプルが完全に液状となったときの温度を溶融温度とした。
Figure 0004391459
本発明のポリウレタン水分散体を用いたオーバーコート層を有する感熱シートは、耐熱性に優れ、しかも印刷特性が良好なので、X線撮影に使用される撮影フィルム等の分野で利用可能である。

Claims (11)

  1. (A)ポリオールと、アニオン性親水基の少なくとも1種及び活性水素含有基の少なくとも1種を有する(H)親水基含有活性水素化合物と、(B)有機ポリイソシアネートとを重合させることにより得られる(C)中間体プレポリマーの分子末端イソシアネート基又は分子末端水酸基の一部又は全部を、(D)アルコキシシラン誘導体と反応させて(E)ウレタンプレポリマーを得、該(E)ウレタンプレポリマーに含まれる前記アニオン性親水基の一部又は全部を中和し、更に水に乳化又は分散させることにより得られる(F)親水基含有水系ポリウレタン樹脂を含有することを特徴とする耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体。
  2. 前記アニオン性親水基の一部又は全部の中和は、アンモニアを用いて行われたものであることを特徴とする請求項1に記載の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体。
  3. 前記アニオン性親水基の中和前に於ける前記(E)ウレタンプレポリマーの酸価が、固形分あたり5〜50mgKOH/gであることを特徴とする請求項1又は2に記載の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体。
  4. 前記(C)中間体プレポリマー1分子当たりの活性イソシアネート基又は水酸基の平均官能基数が、1〜4個の範囲内であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体。
  5. 前記(F)親水基含有水系ポリウレタン樹脂の粒子径が1.0μm以下であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体。
  6. 前記耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体を用いて作成される被膜の溶融温度が、120℃以上であるの請求項1乃至5の何れかに記載の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体の製造方法であって、
    (A)ポリオールと、アニオン性親水基の少なくとも1種及び活性水素含有基の少なくとも1種を有する(H)親水基含有活性水素化合物と、(B)有機ポリイソシアネートとを重合させることにより得られる(C)中間体プレポリマーを得、
    該(C)中間体プレポリマーの分子末端イソシアネート基又は分子末端水酸基の一部又は全部を、(D)アルコキシシラン誘導体と反応させて(E)ウレタンプレポリマーを得、
    該(E)ウレタンプレポリマーに含まれる前記アニオン性親水基の一部又は全部を中和し、
    該(E)ウレタンプレポリマーを水に乳化又は分散させて(F)親水基含有水系ポリウレタン樹脂を生成させる
    ことを特徴とする耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体の製造方法。
  8. 前記アニオン性親水基の一部又は全部の中和は、アンモニアを用いて行われる請求項7に記載の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体の製造方法。
  9. 前記(E)ウレタンプレポリマーの0〜20重量%の界面活性剤を該(E)ウレタンプレポリマーに添加した後、水に乳化又は分散することを特徴とする請求項7又は8に記載の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体の製造方法。
  10. 請求項1乃至6の何れかに記載の耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体と、該ポリウレタン水分散体に含まれる前記(F)親水基含有水系ポリウレタン樹脂の前記アニオン性親水基に対して、カルボジイミド系又はオキサゾリン系の架橋剤を0〜2当量含有することを特徴とする耐熱性感熱シートオーバーコート組成物。
  11. 請求項10に記載の耐熱性感熱シートオーバーコート組成物を含有する塗工液を塗工したことを特徴とする耐熱性感熱シート。




JP2005290219A 2005-10-03 2005-10-03 耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体及びその製造方法、並びに該水分散体を含有する組成物及びこれを塗工した耐熱性感熱シート Expired - Fee Related JP4391459B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005290219A JP4391459B2 (ja) 2005-10-03 2005-10-03 耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体及びその製造方法、並びに該水分散体を含有する組成物及びこれを塗工した耐熱性感熱シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005290219A JP4391459B2 (ja) 2005-10-03 2005-10-03 耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体及びその製造方法、並びに該水分散体を含有する組成物及びこれを塗工した耐熱性感熱シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007099870A JP2007099870A (ja) 2007-04-19
JP4391459B2 true JP4391459B2 (ja) 2009-12-24

Family

ID=38027124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005290219A Expired - Fee Related JP4391459B2 (ja) 2005-10-03 2005-10-03 耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体及びその製造方法、並びに該水分散体を含有する組成物及びこれを塗工した耐熱性感熱シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4391459B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5249631B2 (ja) * 2008-05-16 2013-07-31 大日精化工業株式会社 合成擬革の表皮層形成用塗料
WO2013020820A1 (en) * 2011-08-05 2013-02-14 Basf Se Associative thickeners based on hyperbranched polymers
WO2015033732A1 (ja) 2013-09-06 2015-03-12 Dic株式会社 ウレタン樹脂組成物、皮革様シート及び皮革様シートの製造方法
CN107208363B (zh) * 2015-03-03 2019-12-24 Dic株式会社 皮革样片材的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007099870A (ja) 2007-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8757788B2 (en) Ink jet ink, ink cartridge, and ink jet recording method
JP5656577B2 (ja) インクジェット用インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法
WO2010122599A1 (ja) ポリウレタン樹脂水分散体
JP4391459B2 (ja) 耐熱性感熱シートオーバーコート用ポリウレタン水分散体及びその製造方法、並びに該水分散体を含有する組成物及びこれを塗工した耐熱性感熱シート
WO2011102442A1 (ja) ポリオキシアルキレンアルコール及びポリウレタン樹脂並びにそれを含有するコーティング剤
JP4964916B2 (ja) ポリウレタン樹脂水分散体
JP2020100814A (ja) ポリウレタン樹脂水性分散体及びこれを用いてなる印刷インク
JPH11228655A (ja) 水性印刷インキ用ポリウレタン系エマルジョン及びそれを用いた水性印刷インキ
JP4252567B2 (ja) 耐熱性感熱紙オーバーコート用ポリウレタン水分散体及びその製造方法、並びに該水分散体を含有する組成物及びこれを塗工した耐熱性感熱紙
JP4040191B2 (ja) インクジェット用記録剤
JP2006307078A (ja) 水性ポリウレタン樹脂エマルジョン組成物及びその製造方法
JP2002127596A (ja) インク受理層用組成物、被記録材、及びそれを用いてなる印刷物
JP4087401B2 (ja) 耐熱性感熱シートバインダー用ポリウレタン水分散体及びその製造方法、並びに該水分散体を用いた組成物及び感熱シート
JP2017114991A (ja) インク、インク収容容器、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及び記録物
JP2007098722A (ja) 耐熱性感熱紙バインダー用ポリウレタン水分散体、その製造方法、耐熱性感熱紙用バインダー組成物及びこれを塗工した耐熱性感熱紙
JP4542393B2 (ja) ポリウレタン樹脂系水性分散体組成物
JP3531252B2 (ja) ポリウレアオリゴマーおよびそれを含有してなる水性印刷インキ
JP4053192B2 (ja) 水性組成物、コーティング剤およびインキジェット用記録剤
JP2005232197A (ja) 微粒子シリカ分散親水性ポリウレタン樹脂組成物及びその製造方法
JP2003080826A (ja) インクジェット記録紙用塗工剤およびそれを塗布したインクジェット記録紙
JP3718149B2 (ja) インクジェット記録紙用塗工剤およびそれを塗布したインクジェット記録紙
JP2017165884A (ja) ポリウレタン樹脂水分散体
JP4798532B2 (ja) 水性印刷インキ用エマルジョン組成物及びそれを用いた水性印刷インキ
JPH07138512A (ja) 水性印刷インキ組成物
JP5415023B2 (ja) ポリウレタン樹脂エマルション

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091006

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091007

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4391459

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131016

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees