JP4390924B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のモジュールの夫々が実行されることによって遊技機の動作制御が行なわれるようにした遊技機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、パチンコ遊技機の制御動作が複雑になり、これを制御するための制御プログラムも大容量化しており、開発工数が増加の一途をたどっているのが実情である。この様な実情に鑑みて、例えば特開平8−280881号公報記載の技術によれば、簡明で変更が容易な制御システムを実現するために、機能単位にブロック化された基本入出力処理手段を備えた構成の遊技機が提案されている。
【0003】
しかし、この遊技機によれば、基本入出力処理手段をモジュール化したのみであるので、制御プログラムの開発工数を低減することや不正なプログラム改ざん発見の容易化等の点においては満足の行くものではなかった。そこで、本出願人は先に特許出願を行ない(出願時未公開)、主制御部が、ROMに記憶されている動作制御のための複数のモジュールの夫々を実行すると遊技機の制御動作全体が行なわれるようにして、全制御プログラムをモジュール化したものを提案した。
【0004】
図2は、この遊技機においてROM20に記憶される全モジュールを示したものであり、図示しない主制御部が各モジュールを実行していくことによって図3のジェネラルフローチャートで示される処理が実行される。すなわち、まず、電源スイッチによって電源回路(図示せず)を起動状態とすると主制御部が起動状態となるが、この電源投入が行われてから初めての処理が実行されたか否かを判定する(ステップS110)。電源投入後、初めての処理の場合には(Yes)ステップS200に移行する一方、これ以外の場合には(No)ステップS120に移行する。
【0005】
次に、主制御部がRAMクリアモジュール27を実行することによって、RAM(図示せず)の初期化処理として記憶エリアのクリア処理が実行され(ステップS200)、次いで、主制御部が初期データセット処理モジュール28を実行することによって、初期制御処理を行うためのデータがRAMの所定の領域にセットされる。一方、主制御部は各種乱数更新モジュール21を実行することによって、RAM内に形成される図示しない、大当り判定用、小当り判定用、モード選択等の各種の乱数生成用ループカウンタのカウント値がインクリメントされる。
【0006】
次に、主制御部が入力ポート処理モジュール22を実行することによって、特別図柄始動スイッチ、普通図柄作動スイッチ、大入賞口スイッチ(いずれも図示せず)が出力した検出信号を入力ポート(図示せず)を介して自身内のレジスタ(図示せず)に読み込み格納する入力ポート処理が実行され(ステップS140)、次いで、主制御部がスイッチチェック処理モジュール23を実行することによって、ポート入力処理で読み込み格納したデータを把握するためのスイッチチェック処理が実行される(ステップS150)。
【0007】
次に、主制御部が異常検出処理モジュール24を実行することによって、各スイッチの断線や短絡の有無のチェックが行なわれ、これらの障害が発生している場合には(Yes)ステップS220に移行する一方、これ以外の場合には(No)ステップS180に移行する(ステップS160、S170)。そして、主制御部が図柄制御処理モジュール25を実行することによって、普通図柄表示装置(図示せず)の表示制御に必要なデータがRAMの所定領域に格納されると共に、特別図柄表示装置(図示せず)の表示制御に必要なコマンドがRAMの所定領域に格納される(ステップS180)。
【0008】
次に、主制御部が入賞装置制御処理モジュール26を実行することによって、大入賞口と特別図柄始動口の開閉部材(共に図示せず)とを所定パターンで開閉制御するために、普通電動役物作動ソレノイドと大入賞口作動ソレノイドと(共に図示せず)を駆動制御し(ステップS195)、次いで、主制御部が賞球セット処理モジュール29を実行することによって、賞球払出装置(図示せず)に払出し動作を行わせるための制御情報を出力するための賞球セット処理を実行させ(ステップS220)、さらに、主制御部が外部情報処理モジュール30を実行することによって、遊技機管理装置(図示せず)に各種の遊技データを出力する外部情報処理(ステップS230)を実行させ、主制御部が表示灯制御処理モジュール31を実行することによって、ランプ表示装置(図示せず)を遊技状態に対応させて点灯制御するためのコマンドをRAMの所定エリアに格納する表示灯制御処理を実行させ(ステップS240)、制御部が効果音処理モジュール32を実行することによって、効果音発生装置(図示せず)を遊技状態に対応させて効果音発生制御するためのコマンドをRAMの所定エリアに格納する効果音処理を実行させる(ステップS250)。
【0009】
次に、主制御部がポート出力処理モジュール33を実行することによって、各処理でRAMに格納したデータを出力ポート(図示せず)を介して対応する装置に出力させ(ポート出力処理)(ステップS260)、これを受け取った装置側はこれに基づいた制御動作を行う。そして、主制御部が図柄、制御乱数更新処理モジュール34を実行することによって、リセット回路(図示せず)からリセット信号が入力されるまでリセット待機処理を実行させると共に、リセット信号が入力された場合にはステップS110に移行して遊技機制御を継続する(ステップS270)。このように従来の遊技機にあっては、主制御部が各モジュールを直接実行して行くことによって遊技機動作が行なわれるようになっていた。
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の遊技機にあっては、特別図柄表示装置、普通図柄表示装置、普通電動役物作動ソレノイド、大入賞口作動ソレノイド、ランプ表示装置、効果音発生装置、等の主制御部によって制御される被制御装置に仕様変更がある場合、特に、他の機種のパチンコ機の被制御装置を新たに制御対象とする場合等には、被制御装置の制御のためのモジュール、例えば、図柄制御処理モジュール25、入賞装置制御処理モジュール26、表示灯制御モジュール31、効果音処理モジュール32等を大幅に修正する必要がありその修正箇所も局所的ではないため、修正工数は極めて大きなものであった。
【0010】
また、修正作業が大変なことに比例してデバッグ作業も困難になり、機種変更に対して汎用性の高い制御プログラムとなっていなかったという問題があった。
【0011】
本発明は、かかる従来の課題を解決するためになされたもので、採用する被制御装置の変更等があってもそれに対してのプログラムの修正やデバッグが容易な遊技機を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、被制御装置の試験を自動で行なうことも可能とした遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、遊技機の動作制御のためのプログラムを、まとまった動作制御機能を実現するためのモジュール毎に分割し、分割された複数種類のモジュールの夫々が主制御手段によって実行されることによって遊技機の動作制御が行なわれるように構成された遊技機であって、
遊技進行に応じて前記主制御手段からの制御信号の送信に基づいて動作制御される複数種類の被制御装置と、
前記主制御手段の内部に設けられ、前記複数種類の被制御装置の動作制御を行なうための複数種類のモジュールを記憶する記憶手段と、を備え、
前記記憶手段に記憶される前記複数種類のモジュールは、前記被制御装置の作動のために要求される作動条件を指示する制御パラメータを送信する遊技制御モジュールと、前記複数種類の被制御装置それぞれに対応して設けられ前記遊技制御モジュールから送信された制御パラメータを受信する複数種類の被制御装置制御モジュールと、を含み、
前記被制御装置制御モジュールは、前記遊技制御モジュールから送信された前記制御パラメータに基づき、前記主制御手段の外部に設けられた前記対応する被制御装置に所望の動作を開始させるとともに、前記遊技制御モジュールに対して前記送信された制御パラメータに対応する前記被制御装置の動作状態を示す動作パラメータを送信して応答することを特徴とする遊技機である。
【0012】
この発明によれば、主制御手段がこの遊技制御モジュールを実行すると、或る被制御装置を制御するための制御パラメータを当該被制御装置側に送信する動作が行なわれると共に、当該被制御装置側からその装置の動作状態を示す動作パラメータを受信する動作が行なわれる。したがって、パラメータの送受信のみで被制御装置の動作制御が行なえるので、遊技機の機種が変更して被制御装置の種類が変更となっても、遊技制御モジュール中のパラメータを変更すれば新たな遊技機に対応でき、プログラム修正作業やデバッグ作業が容易になる。
【0014】
また、この発明によれば、主制御手段がこの遊技制御モジュールを実行すると、或る被制御装置を制御するための制御パラメータを、当該被制御装置に対して予め定められているプログラムインターフェイスを介して、当該被制御装置側に送信する動作が行なわれると共に、当該被制御装置側からプログラムインターフェイスを介してその装置の動作状態を示す動作パラメータを受信する動作が行なわれる。
【0015】
したがって、プログラムインターフェイスを介したパラメータの送受信で被制御装置の動作制御が行なえるので、プログラムインターフェイスに所定の機能を持たせることによって、遊技制御モジュールのプログラム修正作業やデバッグ作業が一層容易になる。
【0016】
また、請求項に係る発明は、請求項に記載の遊技機において、前記記憶手段に記憶される前記複数種類のモジュールは、1以上のプログラム部が属する階層が多階層ある階層構造になっていて、同一階層に属するプログラム部同士における情報送受信は、より高階層のプログラム部を経由して行なうようになっていることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、たとえ同一階層に属するプログラム部同士において情報を送受信する場合であっても、直接、情報の送受信を行なわないようにしたので、プログラムの階層化が一層明確にされて、プログラム修正作業やデバッグ作業が一層容易になる。
【0018】
また、請求項に係る発明は、請求項に記載の遊技機において、前記記憶手段は、階層構造になっている前記複数種類のモジュールの内で、被制御装置の動作制御に直接係わるプログラム部を記憶する第1の領域と、これ以外のプログラム部を記憶する第2の領域とを分離して備えることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、プログラムインターフェイスの内で、被制御装置の動作制御に直接係わるプログラム部と、これ以外のプログラム部とが分離した状態でメモリマッピングされているので、これによってもプログラム修正作業やデバッグ作業が一層容易になる。
【0020】
また、請求項に係る発明は、請求項に記載の遊技機において、前記記憶手段が記憶する階層構造になっている前記複数種類のモジュールを構成する或るプログラム部は、モードに応じて実行すべき他のプログラム部を予め記憶する記憶プログラム部と、送信されてきた制御パラメータに基づいてモードを決定し、この記憶プログラム部の記憶内容を参照して前記決定したモードに応じて実行すべき他のプログラムを起動する起動プログラム部とを含むことを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、起動プログラム部は、記憶プログラム部の記憶内容を参照して決定したモードに応じて実行すべき他のプログラムを起動するようにするので、起動させるべきプログラムを変更する際には、この記憶プログラム部の記憶内容を変更すれば良いだけであるので、起動させるべきプログラム変更等によるプログラム修正が容易になる。
【0022】
また、請求項に係る発明は、請求項に記載の遊技機において、前記遊技制御モジュールは、複数の遊技態様の夫々に応じて所要の被制御装置に送信すべき制御パラメータを予め記憶する記憶プログラム部と、この記憶プログラム部の記憶内容を参照して、実現すべき遊技態様に対する制御パラメータを対応する被制御装置側に送信する制御プログラム部とを含むことを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、制御プログラム部は、記憶プログラム部の記憶内容を参照して、実現すべき遊技態様に対する制御パラメータを対応する被制御装置側に送信して被制御装置の動作制御が行なわれる。したがって、遊技態様の変更等に伴って被制御装置の動作制御態様を変更する際には、記憶プログラム部の記憶内容を修正すれば良いだけであるので、遊技態様変更等による被制御装置の制御態様変更のためのプログラム修正が容易になる。
【0024】
また、請求項に係る発明は、請求項に記載の遊技機において、前記遊技制御モジュールは、複数のエラー状態の夫々に応じて所要の被制御装置に送信すべきエラー制御パラメータを予め記憶するエラーデータ記憶プログラム部と、このエラーデータ記憶プログラム部の記憶内容を参照して、発生したエラー状態に対する制御パラメータを対応する被制御装置側に送信するエラー処理プログラム部とを含むことを特徴とする。
【0025】
この発明によれば、エラー処理プログラム部は、エラーデータ記憶プログラム部の記憶内容を参照して、発生したエラー状態に対する制御パラメータを対応する被制御装置側に送信してエラー内容に応じた被制御装置の動作制御が行なわれる。したがって、エラー時の被制御装置の動作制御内容の変更等を行なう際には、エラーデータ記憶プログラム部の記憶内容を修正すれば良いだけであるので、エラー処理の内容変更のためのプログラム修正が容易になる。
【0026】
また、請求項に係る発明は、請求項に記載の遊技機において、所定のポートに出力データが出力されることによって被制御装置の実際の動作制御が行なわれるように遊技機が構成されていて、
前記記憶手段は、前記複数種類のモジュールの一つとして、被制御装置側から送信される動作パラメータとしてのフラグに対して予め定められた出力データを記憶する出力データ記憶部と、この出力データ記憶部の記憶内容を参照して、受信したフラグに対する出力データを前記所定のポートに出力する出力制御部とを含む出力制御モジュールを記憶することを特徴とする。
【0027】
この発明によれば、主制御手段によって出力制御モジュールが実行されることによって、出力制御部は、出力データ記憶部の記憶内容を参照して、受信したフラグに対する出力データを所定のポートに出力するので、このポートに対する被制御装置の実際の動作制御が行なわれる。したがって、動作制御内容の変更が生じても、出力データ記憶部の記憶内容を変更すれば良いだけなので、プログラム修正が容易である。
【0028】
また、請求項に係る発明は、請求項に記載の遊技機において、前記出力制御モジュールの出力制御部は、複数種類の被制御装置に対する出力ポートに同一アドレスに割り当てられている場合、受信したフラグに対するデジタル出力データを被制御装置毎に獲得してこれらに論理和演算を行なった論理和演算結果を、前記同一アドレスが割り当てられた出力ポートに出力する出力制御部であることを特徴とする。
【0029】
この発明によれば、出力制御部は、複数種類の被制御装置に対する出力ポートに同一アドレスに割り当てられている場合、受信したフラグに対する出力データを被制御装置毎に獲得してこれらに論理和演算を行なった論理和演算結果を、同一アドレスが割り当てられた出力ポートに出力するので、同一のポートに対して複数の被制御装置を割り付けてもこれらを動作制御することが可能となり、もってプログラム修正が容易となる。
【0030】
また、請求項に係る発明は、請求項に記載の遊技機において、記複数種類のモジュールの少なくとも一つには、アドレスを指定するアドレスデータと加算限界値を示す加算限界値データとを少なくとも組にした加算サブルーチンが含まれ、
前記主制御手段は、この加算サブルーチンを実行することによって、
前記アドレスデータで指定されるアドレスの内容を、所定の初期値から前記加算限界値データで示される数値となるまでインクリメントする処理を循環的に行うことを特徴とする。
【0031】
この発明によれば、主制御手段が加算ルーチンを実行することによって、アドレスデータで指定されるアドレスの内容を、所定の初期値から加限界値データで示される数値となるまでインクリメント(例えば1だけの加算)する処理を循環的に行うので、簡単なデータ構造をモジュールに備えることによって加算処理を実行させることができる。
【0032】
また、請求項1に係る発明は、請求項に記載の遊技機において、記複数種類のモジュールの少なくとも一つには、アドレスを指定するアドレスデータと減算限界値を示す減算限界値データとを少なくとも組にした減算サブルーチンが含まれ、
前記主制御手段は、この減算サブルーチンを実行することによって、
前記アドレスデータで指定されるアドレスの内容を、所定の初期値から前記減算限界値データで示される数値となるまでデクリメントする処理を循環的に行うことを特徴とする。
【0033】
この発明によれば、主制御手段が減算ルーチンを実行することによって、アドレスデータで指定されるアドレスの内容を、所定の初期値から減算限界値データで示される数値となるまでデクリメント(例えば1だけの減算)する処理を循環的に行うので、簡単なデータ構造体をモジュールに備えることによって減算処理を実行させることができる。
【0034】
そして、請求項1に係る発明は、請求項に記載の遊技機において、前記被制御装置は、自装置の動作試験を行なうための複数種類のテストプログラムを記憶したテストプログラム記憶手段と、このテストプログラム記憶手段に記憶されたテストプログラムを実行して動作試験を行なう副制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0035】
この発明によれば、被制御装置の副制御手段が、テストプログラム記憶手段に記憶されたテストプログラムを実行して動作試験を行なうので動作試験が容易に行なえ、また、複数種類のテストプログラムを実行できるので、例えば複数種類の機種に対する試験が容易に行なえる。
【0038】
特別図柄表示装置100の真下には特別図柄始動口104が配設されていて、この特別図柄始動口104の両側には普通図柄作動ゲート102、102が配設されている。また、一対の開閉部材120、120が特別図柄始動口104を形成するように離間して開閉可能に設けられている。
【0039】
さらに、特別図柄始動口104の下方には、大入賞口106、普通図柄表示装置108、アウト口114がこの順で配設されており、さらに、特別図柄始動口104の両斜め上方にはランプ表示装置110、110が配設されていると共に、遊技盤10の両側端部近傍にもランプ表示装置(より具体的にはLED装置)112、112が配設されている。
【0040】
そして、特別図柄始動口104に遊技玉が入賞されて乱数抽選が行われ、この抽選された乱数が大当り値である時には、表示エリアにおいて図柄変動表示が開始された後所定パターン(例えば「7、7、7」)の表示が特別図柄表示装置100によって行われ、大入賞口106が所定パターンで開閉制御されて遊技者にとって有利な大当り遊技状態となる。さらに、大当たり出目のうちでも特定の出目になると、大当たり確率が小から大となる確率変動機能を有すると共に、変動表示回数が所定数回、例えば50回の間は図柄変動時間が短縮されて遊技者にとって有利となる時間短縮機能を有している。
【0041】
また、普通図柄作動ゲート102が遊技玉の通過を検出すると、乱数抽選が行われこの抽選された乱数が小当り値である時には、普通図柄表示装置108の表示部を所定パターン(例えば「7」や「3」)に表示させ、その後に、開閉部材120が開状態となって遊技玉が特別図柄始動口104に入賞した場合にも、同様に乱数抽選が行われこの抽選された乱数が大当り値である時には、表示エリアにおける図柄変動表示が開始されその後、所定表示パターン(例えば「7、7、7」)の表示が特別図柄表示装置100によって行われ、大入賞口106が所定パターンで開閉制御されて遊技者にとって有利な大当り状態となる。一方、入賞されない打玉はアウト口114を介して排出される。
【0042】
図4は、このような遊技の進行状況に応じた遊技機制御が行われる遊技機の主要部のみを示した制御ブロック図である。主制御部200は、CPUを内蔵したマイクロプロセッサを搭載していて、遊技機の動作制御プログラムをまとまった動作制御機能を実現するためのモジュール毎に分割して得られた複数のモジュールが格納されるモジュール格納領域202が形成されたROM201とワークエリアが形成されるRAM203とが設けられていて、一体型のワンチップマイコンとなっている。そして、マイクロコンピュータが実行可能に各モジュールがモジュール格納領域202に格納されている。
【0043】
主制御部200には、入力ポート210を介して、特別図柄始動口104内部に設けられ遊技玉の特別図柄始動口104への入賞を検出する特別図柄始動スイッチ304、普通図柄作動ゲート102の内部に設けられ遊技玉のゲート通過を検出する普通図柄作動スイッチ306、および、大入賞口106の内部に設けられ遊技玉の大入賞口106への入賞を検出する大入賞口スイッチ308が接続さされ、主制御部200は各検出信号を受信可能となっている。
【0044】
また、主制御部200には、出力ポート215を介して、特別図柄やキャラクタを表示する表示エリアを有して左、中、右の夫々の図柄を独立して可変表示可能でLCD等で実現される特別図柄表示装置100、ランプを点灯制御するランプ表示装置110、112、効果音を発生する効果音発生装置116、賞球払出し動作を行なう賞球払出装置117、例えば7セグメント表示デバイスで実現される普通図柄表示装置108、始動口の開閉部材120を開閉制御するための普通電動役物作動ソレノイド300、および、大入賞口106の幅広な開閉部材を開閉制御するための大入賞口作動ソレノイド302が接続され、主制御部200は各装置を制御するための制御信号を送信可能となっている。
【0045】
そして、主制御部200には、電源供給を行うための電源回路212と所定時間毎にリセット信号を出力するリセット回路213とが接続されていて、さらに、リセット回路213には、主制御部200から周期的タイマカウンタによって生成されたパルス信号が入力されると共に、電源回路212からの電流供給状況を監視するためのモニタ信号が入力される。
【0046】
さらに、図5に示すように、特別図柄表示装置100は、図柄を表示する表示器505とこれに表示を行なわせるための特別図柄制御部500とを有し、さらに、特別図柄制御部500は、CPU502、ROM503、RAM504を備えている。そして、CPU502は、ROM503に格納された表示制御プログラムを実行することによって特別図柄表示装置の動作制御を行なう。同様に、ランプ表示装置110(112)は、点灯消滅動作を行なうランプ515とこれに点灯消灯を行なわせるためのランプ制御部510とを有し、さらに、ランプ制御部510は、CPU512、ROM513、RAM514を備えている。そして、CPU512は、ROM503に格納された点灯消灯制御プログラムを実行することによってランプ表示装置110(112)の動作制御を行なう。
【0047】
また、効果音発生装置116は、効果音を出力するスピーカー525とこれに効果音出力を行なわせるための効果音制御部520とを有し、さらに、効果音制御部520は、CPU522、ROM523、RAM524を備えている。そして、CPU522は、ROM523に格納された効果音出力制御プログラムを実行することによって効果音発生装置116の動作制御を行なう。同様に、賞球払出装置117は、賞球の払出し動作を行なう賞球払出機構535とこれに払出しを行なわせるための賞球払出制御部530とを有し、さらに、賞球払出制御部530は、CPU532、ROM533、RAM534を備えている。そして、CPU532は、ROM533に格納された払出し制御プログラムを実行することによって賞球払出装置117の動作制御を行なう。このように、図5に示す各装置は独自のプロセッサを備えて複雑な動作制御を行なうことが可能となっていて、出力ポート215の所定のポートに出力データが出力されることによって被制御装置の実際の動作制御が行なわれるように遊技機が構成されている。
【0048】
さて、図6はROM201に形成されたモジュール格納領域202に格納されたモジュールを示した模式的構成図である。遊技機の動作制御プログラムが、まとまった機能を実現するためのモジュールに分割され、分割された複数のモジュールが格納されている。なお、1つのモジュールは、例えば複数のサブルーチンやデータテーブル等からなっている。
【0049】
プログラム管理モジュール601は、これが主制御部200によって実行されることによって、電源回路212の電源投入が始めて行なわれたものか否かを判定する初期準備を行い、予め定めた順番で各モジュールを起動させるように働く。初期制御モジュール602、乱数制御モジュール603、入力制御モジュール604、エラー制御モジュール605が主制御部200によって実行されると、夫々、「RAM203の初期化処理として記憶エリアのクリアを行なうRAMクリア、および、初期制御処理を行なわせるためのデータをRAM203の所定の領域にセットする初期データセット処理(初期制御モジュール602)」、「RAM203内に形成される図示しない、大当り判定用、小当り判定用等の各種の乱数生成用ループカウンタのカウンタ値をインクリメントする各種乱数更新処理(乱数制御モジュール603)」、「特別図柄始動スイッチ304、普通図柄作動スイッチ306、大入賞口スイッチ308が出力した検出信号を入力ポート210を介して自身内のレジスタ(図示せず)に読み込み格納する入力ポート処理、および、ポート入力処理で読み込み格納したデータを把握するためのスイッチチェック処理(入力制御モジュール604)」、「各スイッチ304、306、308等の断線や短絡の有無のチェックを行なう異常検出処理(エラー制御モジュール605)」の各処理が実行されることになる。
【0050】
また、賞球制御モジュール606、外部情報制御モジュール607、出力制御モジュール608が主制御部200によって実行されると、夫々、「賞球払出装置117に払出し動作を行なわせるための制御情報を出力するための賞球セット処理(賞球制御モジュール606)」、「図示しない遊技機管理装置に各種の遊技データを出力する外部情報処理(外部情報制御モジュール607)」、「RAM203に格納したデータを出力ポート215を介して対応する装置に出力するポート出力処理(出力制御モジュール608)」の各処理が実行されることになる。
【0051】
そして、遊技制御モジュール610が主制御部200によって実行されると、「普通図柄表示装置10の表示制御に必要なデータをRAM203の所定領域に格納すると共に、特別図柄表示装置100の表示制御に必要なコマンドをRAM203の所定領域に格納する図柄制御処理」、「大入賞口106と特別図柄始動口104の開閉部材120とを所定パターンで開閉制御するために、普通電動役物ノレノイド300と大入賞口作動ソレノイド302とを駆動制御する入賞装置制御処理」、「ランプ装置110、112を遊技状態に対応させて点灯制御するためのコマンドをRAM203の所定エリアに格納する表示灯制御処理」、「効果音発生装置116を遊技状態に対応させて効果音発生制御を行なうための効果音処理」等の処理を実行させる。
【0052】
したがって、図1に示すように、主制御部200はステップS1300においてプログラム管理モジュール601を実行することによって、図3におけるステップS120の処理が実行され、ステップS1310において初期化制御モジュール602を実行することによって、図3におけるステップS200、210の処理が実行され、ステップS1315において乱数制御モジュール603を実行することによって、図3のステップS120の処理が実行され、ステップS1320において入力制御モジュール604を実行することによって、図3のステップS140、150の処理が実行され、ステップS1325においてエラー制御モジュール605を実行することによって図3のステップS160、170の処理が実行される。
【0053】
さらに、ステップS1330において遊技制御モジュール610を実行することによって、図3のステップS180、195、240、250の処理が実行され、ステップS1335において、賞球制御モジュール606を実行することによって、図3のステップS220の処理が実行され、ステップS1340において外部情報制御モジュール607を実行することによって、図3のステップS230の処理が実行され、ステップS1345において出力制御モジュール608を実行することによって、図3のステップS260の処理が実行され、ステップS1350において再度、乱数制御モジュール603を実行することによって、図3のステップS270の処理が実行される。したがって、主制御部200がモジュール格納領域202に格納されたモジュールを実行して行くことによって、図3に示す処理が行なわれて遊技機の制御動作が行なわれることになる。
【0054】
(第1の実施形態)
さて、この発明の第1の特徴は、主制御部200による遊技制御モジュール610の実行時にモジュール間でパラメータを送受信しながら、被制御装置単位の制御機能を実現していくことにある。図7乃至図10は、遊技制御モジュール610が被制御装置の動作制御を行なうと共にその動作状況を把握するために、被制御装置との間に設けられたプログラムインタフェイスを介してパラメータを送受信することを説明するための図面である。図7(a)には、普通図柄表示装置108との間に設けられたプログラムインターフェイスである普通図柄表示装置制御モジュール621と、遊技制御モジュール610との間のパラメータの送受信の様子を示しており、同図(b)には実際に送受信されるパラメータが示されている。例えば、普通図柄表示装置108に「3秒間(作動時間)動作したら、図柄7(停止図柄番号)で停止させる」動作を開始させる場合、遊技制御モジュール610は、この「3秒間、図柄7(要求名:普通図柄作動開始要求)」を制御パラメータとして普通図柄表示装置制御モジュール621に送信する。これによって普通図柄表示装置108に所望の動作を開始させる(要求)。一方、普通図柄表示装置制御モジュール621は、この動作が開始された場合には作動状態が「作動中(作動状態)」であることを示す動作パラータを遊技制御モジュール610に送信する(返答)。また、遊技制御モジュール610は、普通図柄表示装置108の動作を継続させたい場合には普通図柄作動継続要求(要求名)のみを送信し、作動中か作動停止したかの情報を動作パラメータとして受信する。
【0055】
また、図8には、普通電動役物作動ソレノイド300との間に設けられたプログラムインターフェイスである普通電動役物制御モジュール622と、遊技制御モジュール610との間のパラメータの送受信の様子を示しており、同図(b)には実際に送受信されるパラメータが示されている。例えば、普通電動役物作動ソレノイド300を「3秒間開放し(開放時間)、3秒間閉止し(閉止時間)、2個入賞したら閉止させ(開放時閉止個数)、最大10回開放させる(最大開放回数)」動作を開始させる場合、遊技制御モジュール610は、これらを制御パラメータとして(要求名:普通電動役物作動開始要求)送信する。これによって、普通電動役物作動ソレノイド300に所要の動作を開始させる(要求)。一方、普通電動役物制御モジュール622は、この動作が開始された場合には作動状態が「作動中(作動状態)」であることを示す動作パラータを遊技制御モジュール610に送信する(返答)。また、遊技制御モジュール610は、普通電動役物作動ソレノイド300の開閉動作を継続させたい場合には「普通電動役物作動ソレノイドの開状態または閉状態とする(要求名:普通図柄作動継続要求)」パラメータを送信し、作動中か作動停止したかの情報を動作パラメータとして受信する。
【0056】
また、図9には、特別図柄表示装置100との間に設けられたプログラムインターフェイスである特別図柄表示装置制御モジュール623と、遊技制御モジュール610との間のパラメータの送受信の様子を示しており、同図(b)には実際に送受信されるパラメータが示されている。例えば、特別図柄表示装置100を「変動パターン1で変動させて(変動パターン)、777なる出目で停止させる(停止図柄)」動作を開始させる場合、遊技制御モジュール610はこれらを制御パラメータとして(要求名:特別図柄変動開始要求)特別図柄表示装置制御モジュール623に送信する。これによって、特別図柄表示装置100に所要の動作を開始させる(要求)。一方、特別図柄表示装置制御モジュール623は、この動作が開始された場合には作動状態が「変動中(変動状態)」であることを示す動作パラータを遊技制御モジュール610に送信する(返答)。また、遊技制御モジュール610は、特別図柄表示装置100の変動動作を継続させたい場合には特別図柄変動継続要求(要求名)を送信し、変動中か変動停止したかの情報を動作パラメータとして受信する。さらに、特別図柄表示装置100に「1番の装飾画像を表示させる(装飾画像番号)」場合には、遊技制御モジュール610はこの装飾画像番号を制御パラメータとして送信し、動作パラメータの受信は行なわない。
【0057】
同様に、図10には、大入賞口作動ソレノイド302との間に設けられたプログラムインターフェイスである大入賞口制御モジュール624と、遊技制御モジュール610との間のパラメータの送受信の様子を示しており、同図(b)には実際に送受信されるパラメータが示されている。例えば、大入賞口作動ソレノイド302を「3秒間開放し(開放時間)、3秒間閉止し(閉止時間)、16回を最大開閉回数とし(最大開閉回数)、10個入賞したら閉止させる(閉止個数)」動作を開始させる場合、遊技制御モジュール610は、これらを制御パラメータとして(要求名:大入賞口作動ソレノイド作動開始要求)送信する。これによって、大入賞口作動ソレノイド302に所要の動作を開始させる(要求)。一方、大入賞口制御モジュール624は、この動作が開始された場合には作動状態が「作動中(作動状態)」であることを示す動作パラータを遊技制御モジュール610に送信する(返答)。また、大入口作動ソレノイド作動継続要求の場合には、遊技制御モジュール610は「作動中であるか作動停止であるか(作動状態)、開状態か閉状態であるか(開閉状態)、何回目の開閉動作か(開閉回数)」等の動作パラメータを受信する。
【0058】
さらに、図11には、ランプ表示装置110(112)との間に設けられたプログラムインターフェイスであるランプ制御モジュール625と、遊技制御モジュール610との間のパラメータの送受信の様子を示しており、同図(b)には実際に送受信されるパラメータが示されており、また、図12には、効果音発生装置116との間に設けられたプログラムインターフェイスである効果音制御モジュール626と、遊技制御モジュール610との間のパラメータの送受信の様子を示しており、同図(b)には実際に送受信されるパラメータが示されている。遊技制御モジュール610は、ランプ制御モジュール625や効果音制御モジュール626に対しては、どの制御パターンで制御させるかを指示する制御パラメータ(ランプ管理番号、効果音管理番号)を送信して被制御装置の動作制御を行なって、それら被制御装置の動作パラメータは受信しない。なお、以上説明してきた第1の実施形態ではプログラムインターフェイスを介在させるようにしたが、遊技制御モジュール610と被制御装置とが直接パラメータの送受信を行なうようにしても良い。
【0059】
この実施の形態によれば、第1に、主制御部200が遊技制御モジュール610を実行すると、或る被制御装置を制御するための制御パラメータを当該被制御装置側に送信する動作が行なわれると共に、当該被制御装置側からその装置の動作状態を示す動作パラメータを受信する動作が行なわれる。したがって、パラメータの送受信のみで被制御装置の動作制御が行なえるので、遊技機の機種が変更して被制御装置の種類が変更となっても、遊技制御モジュール中のパラメータを変更すれば新たな遊技機に対応でき、プログラム修正作業やデバッグ作業が容易になる。また、プログラムインターフェイスを介したパラメータの送受信で被制御装置の動作制御が行なえるので、プログラムインターフェイスに所望の機能を担わせることによって、遊技制御モジュール610のプログラム修正作業やデバッグ作業が一層容易になる。
【0060】
また、第2に、或る被制御装置を制御するための制御パラメータをこの或る被制御装置側に送信するか、または、この或る被制御装置側からその装置の動作状態を示す動作パラメータを受信するようにすれば、被制御装置に制御パラメータを与えて所望の制御動作を行なえるか、または、被制御装置の動作パラメータを得て動作管理を行なえる。このようにしても、遊技機の機種変更によるプログラム修正はパラメータを変更すればよいのでプログラム修正やデバッグ作業が容易になる。
【0061】
(第2の実施形態)
この実施の形態は、モジュールやプログラムインターフェイスをサブルーチンの階層構造として構成したものにおける動作に特徴がある。図6にて示した各モジュールや各プログラムインターフェイスは階層構造となっている。図14は、一例として普通図柄表示制御モジュール621の階層構造を示していて、最上位階層はサブルーチン1400でなり、最下位階層はサブルーチン1403〜1407でなり、その中間階層がサブルーチン1401、1402でなっている3階層の階層構造で構成されている。そして、図15の概念的説明図に示すように、たとえ、同一階層に属するサブルーチン1501、1502同士間でパラメータの送受信を行なう必要があっても、必ずこれより上位階層のサブルーチン1500を経由してパラメータの送受信が行なわれるように構成されている。
【0062】
図14において、例えば先に述べた「3秒間(作動時間)、図柄7(停止図柄番号)」なるパラメータをサブルーチン1400が受信すると、サブルーチン1401を呼び出し(コール)、次いで、サブルーチン1401はサブルーチン1403を呼び出しパラメータを自サブルーチン内に確保する(点線A)。一方、このパラメータを、表示器に実際に「7」を出力させるためのコード変換を行なうサブルーチン1406、表示器に実際に「7」を出力させるための処理を実行するサブルーチン1407にも与える必要がある。したがって、サブルーチン1401、1400、1402が順次呼び出されてパラメータが渡され、最終的にサブルーチン1406、1407が呼び出されてパラメータが渡され(点線B)、表示器に「7」が表示される。この実施の形態によれば、たとえ同一階層に属するサブルーチン(プログラム部)同士においてパラメータを送受信する場合であっても、直接、パラメータの送受信を行なわないようにしたので、プログラムの階層化が一層明確にされて、プログラム修正作業やデバッグ作業が一層容易になる。
【0063】
また、階層構造になっているプログラムインターフェイスの内で、被制御装置の動作制御に直接係わるプログラム部を記憶する第1の領域と、これ以外のプログラム部を記憶する第2の領域とを分離して備えるようにしても良い。例えば、普通図柄表示制御モジュール621に即して図16の模式的説明図を用いて説明すると、普通図柄表示装置108に実際に図柄表示するためのサブルーチン1402、1406、1407と、これ以外のタイマ管理等の装置制御に直接には関係しない純粋なソフトウエア的な処理を実行するサブルーチン1400、1401、1403、1404、1405をモジュール格納領域202内で分離して格納すればプログラム修正作業やデバッグ作業が一層容易になる。
【0064】
さらに、図17に示すように、或るサブルーチンにおいて、モードと呼び出すべきサブルーチンとを対応付けたデータを記憶しておき、この或るサブルーチンが、送信されてきた制御パラメータに基づいてモードを決定し、このデータを参照してモードに応じて実行すべき他のサブルーチンを呼び出し起動するようにしても良い。このモードとしては、例えば普通図柄表示装置」108を例にとると、その変動態様に応じて、「変動開始モード」、「変動中モード」、「変動停止モード」の3モードが挙げられる。これによれば、起動させるべきサブルーチンを変更する際には、データ内容を変更すれば良いだけであるので、起動させるべきプログラム変更等によるプログラム修正が容易になる。
【0065】
(第3の実施形態)
この実施形態は、遊技パターンに対して予め制御パラメータを定めておいて、遊技パターンに応じて特別図柄表示装置100、効果音発生装置116、ランプ表示装置110(112)を動作制御する点に特徴がある。遊技パターンとしては、例えば、デモ時、変動時、大当り時等が挙げられる。
【0066】
図18に示すように、遊技制御サブルーチン1801が実行されることによって、遊技進行に応じた遊技パターンを決定し、この決定した遊技パターンに対する遊技パターン番号を通知する。この通知を受けた特別図柄・効果音・ランプ制御サブルーチン1802は、図19に示すように、遊技パターン番号と被制御装置の制御パラメータとを対応付けて予め記憶しているデータテーブルを参照して、通知された遊技パターン番号に対応する制御パラメータを特別図柄表示装置制御モジュール623、効果音制御モジュール626、ランプ制御モジュール625に送信する。例えば、大当り状態で遊技パターン番号が「2」である時には、特別図柄表示装置制御モジュール623、効果音制御モジュール626、ランプ制御モジュール625の夫々に、制御パラメータ「c」、「f」、「i」を送信する。すると、第1の実施形態で説明したようにして特別図柄表示装置100、効果音発生装置116、ランプ表示装置110(112)が所望の動作を行なうように制御される。
【0067】
この実施の形態によれば、特別図柄・効果音・ランプ制御サブルーチン1802は、データテーブルの記憶内容を参照して、実現すべき遊技態様に対する制御パラメータを対応する被制御装置側に送信して被制御装置の動作制御が行なわれる。したがって、遊技態様の変更等に伴って被制御装置の動作制御態様を変更する際には、データテーブルの記憶内容を修正すれば良いだけであるので、遊技態様変更等による被制御装置の制御態様変更のためのプログラム修正が容易になる。
【0068】
(第4の実施の形態)
この実施の形態は、エラーパターンに対して予め制御パラメータを定めておいて、エラーパターンに応じて特別図柄表示装置100、効果音発生装置116、ランプ表示装置110(112)を動作制御する点に特徴がある。エラーパターンとしては、断線短絡エラー、無通過エラー等が挙げられる。
図20(a)は、プログラム管理モジュール601とエラー制御モジュール605との間のパラメータの送受信の様子を示しており、同図(b)に示すように、プログラム管理モジュール601が「各スイッチ状態、遊技異常状態(要求名:エラー監視要求)」なるパラメータを送信すると、エラー制御モジュールは、これに応答して、パラメータ「エラー状態」、例えば、エラーパターンに対するエラー番号を送信するので、プログラム管理モジュール601は、これを受信して遊技制御モジュール610に送信する。
【0069】
さて、図22は、エラーパターンを示すエラー番号と、特別図柄表示装置100、効果音発生装置116、ランプ表示装置100(112)の制御パラメータとを対応付けたデータテーブルであって、遊技制御モジュール610が備えている。図21を参照して動作説明をする。まず、エラーが発生すると、先に説明したようにして、エラー制御モジュール605は、エラーの態様に応じたエラー番号を決定してこれをプログラム管理モジュール601に動作パラメータ(エラー状態)として通知し、この通知を受けたプログラム管理モジュール601は遊技制御モジュール610に送信する。そして、遊技制御モジュール610は、図22に示すようなデータテーブルを参照して、受信したエラー番号に対応する制御パラメータを特別図柄表示装置制御モジュール623、効果音制御モジュール626、ランプ制御モジュール625に送信する。例えば、エラー番号が「2」である場合には、特別図柄表示装置制御モジュール623、効果音制御モジュール626、ランプ制御モジュール625の夫々に、制御パラメータ「k」、「m」、「o」を送信する。すると、第1の実施形態で説明したようにして特別図柄表示装置100、効果音発生装置116、ランプ表示装置110(112)が所望の動作を行なうように制御される。
【0070】
この実施の形態によれば、遊技制御モジュール610は、データテーブルを参照して、発生したエラー状態に対する制御パラメータを対応する被制御装置側に送信して、エラー内容に応じた被制御装置の動作制御が行なわれる。したがって、エラー時の被制御装置の動作制御内容の変更等を行なう際には、データテーブルの内容を修正すれば良いだけであるので、エラー処理の内容変更のためのプログラム修正が容易になる。
【0071】
(第5の実施の形態)
この実施の形態は、被制御装置のイベントに応じた動作を出力ポートを用いて実際に行なう際の改良に関する。大入賞口制御モジュール624、ランプ制御モジュール625は、図24に示すような、イべントと、動作パラメータとしてのフラグとを対応付けたデータテーブルを含んでいる。また、出力制御モジュール608は、図25に示すような、フラグと出力データとを対応付けたデータテーブルを含んでいる。
【0072】
今、大入賞口作動ソレノイド302、ランプ表示装置110(112)でイベントが発生すると、大入賞口制御モジュール624、ランプ制御モジュール625は、図24に示したデータテーブルを参照してフラグを遊技制御モジュール610に送信する。そして、このフラグがプログラム管理モジュール601を経由して出力制御ブロック608に送信されると、出力制御ブロック608は、図25に示したデータテーブルを参照して、受け取ったフラグに対する出力データを出力ポート215の所定のアドレスに出力する。これによって、イベントに対応する実際の被制御装置の動作制御が行なわれる。なお、複数の被制御装置のイベントに対する出力ポートのアドレスが同一のものである場合には、出力制御モジュール608は、出力データの論理和演算を行ってこの論理和演算結果を出力するようにすればよい。この場合、複数種類のイベントの夫々に対する出力データを、例えば、互いに「1」の立つビット位置が異なる8ビットのデジタルデータとして図25に示すデータテーブルに記憶しておけば良い。
【0073】
この実施の形態によれば、主制御部200によって出力制御モジュール608が実行されることによって、図25に示すデータテーブルを参照して、受信したフラグに対するデジタル出力データを所定のポートに出力するので、このポートに対する被制御装置の実際の動作制御が行なわれる。したがって、動作制御内容の変更が生じても、出力データ記憶部の記憶内容を変更すれば良いだけなので、プログラム修正が容易である。また、複数種類の被制御装置に対する出力ポートに同一アドレスに割り当てられている場合、受信したフラグに対するデジタル出力データを被制御装置毎に獲得してこれらに論理和演算を行なった論理和演算結果を、同一アドレスが割り当てられた出力ポートに出力するので、同一のポートに対して複数の被制御装置を割り付けてもこれらを動作制御することが可能となる。
【0074】
(第6の実施の形態)
この実施の形態は、乱数制御モジュール603等に組み込まれる加算サブルーチンに関する。図26に示すようにこのサブルーチンには、1または2バイトのいずれかの指定を示す識別コードと、加算値を記憶するRAMの絶対アドレスと、加算の上限値とを組にしたデータ構造体2600を少なくとも1つ備えている。なお、データ終端の識別コードはデータ終端を示す終端コードとなっている。
【0075】
主制御部200は、このサブルーチンを実行すると、RAMの絶対アドレスで指定されたアドレスの内容を所定の初期値(例えば0)から1づつ、識別コードで指定されたバイト指定で加算していく(インクリメント)。この加算は加算値が上限値に達するまで行なわれ、上限値に達したら、再度、前記アドレスの内容を初期値に戻し循環的に加算を行なう。そして、このようなデータ構造体毎に加算処理を順に行っていって、終端コードが出現すると先頭のデータ構造体に戻って加算処理を再度行う。
【0076】
この実施の形態によれば、主制御部200が加算ルーチンを実行することによって、RAMの絶対アドレスで指定されるアドレスの内容を、所定の初期値から上限値で示される数値となるまでインクリメント(例えば1だけの加算)する処理を循環的に行うので、簡単なデータ構造をモジュールに備えることによって加算処理を実行させることができる。
【0077】
(第7の実施の形態)
この実施の形態は、乱数制御モジュール603等に組み込まれる減算サブルーチンに関する。図27に示すようにこのサブルーチンには、1または2バイトのいずれかの指定を示す識別コードと、減算値を記憶するRAMの絶対アドレスと、減算の下限値とを組にしたデータ構造体2700を少なくとも1つ備えている。なお、データ終端の識別コードはデータ終端を示す終端コードとなっている。
【0078】
主制御部200は、このサブルーチンを実行すると、RAMの絶対アドレスで指定されたアドレスの内容を所定の初期値(例えば16進数でFF)から1づつ、識別コードで指定されたバイト指定で減算していく(デクリメント)。この減算は減算値が下限値に達するまで行なわれ、下限値に達したら、再度、前記アドレスの内容を初期値に戻し循環的に減算を行なう。そして、このようなデータ構造体毎に減算処理を順に行っていって、終端コードが出現すると先頭のデータ構造体による減算処理を再度行う。または、イベント発生毎に、該当データ構造体を用いて1回だけ減算処理を行なうようにしても良い。
【0079】
この実施の形態によれば、主制御部200が減算ルーチンを実行することによって、RAMの絶対アドレスで指定されるアドレスの内容を、所定の初期値から下限値データで示される数値となるまでデクリメント(例えば1だけの減算)する処理を循環的に行うので、簡単なデータ構造体をモジュールに備えることによって減算処理を実行させることができる。
【0080】
(第8の実施の形態)
この実施の形態では、ROMにテストプログラムを格納しておいて被制御装置の試験動作を行なうようにした点に特徴がある。図28に示す被制御装置ROM2800は、図5に示すような被制御装置側のROM503、513、523、533に相当する。図28に示すようにこの被制御装置ROM2800には、自装置を制御するためのサブ制御プログラムが格納されると共に、その末尾アドレス近傍には3種類のテストプログラム2801、2802、2803が格納されている。これらは3種類の機種に対するテストプログラムである。
【0081】
そして、例えば、主制御部200からのテスト指示用の制御パラメータが送られてきた時には、被制御装置側のCPUは指示に基づくテストプログラムを実行することによって、遊技機全体の組み立てが完了していない場合でも、被制御装置の試験を行なうことができる。しかも、テストプログラムを3機種分持っているので、3機種に対応した試験が行なえる。なお、被制御装置側に設けたディップスイッチを切換操作することによって、主制御部200から分離されて所望のテストプログラムが実行されるようにしておけば、簡単に試験を行なうことができるのでより好ましい。
【0082】
この実施の形態によれば、被制御装置側のCPUが、被制御装置ROM2800に記憶されたテストプログラムを実行して動作試験を行なうので動作試験が容易に行なえ、また、複数種類のテストプログラムを実行できるので、例えば複数種類の機種に対する試験が容易に行なえ、この試験は製造時、出荷時、ホール設置後等様々な時期に容易に行なえる。
【0083】
なお、以上説明したきた各実施形態において、各モジュールをROM201にマッピングする際に、変更可能な箇所が多い部分、例えば、機種が変更するとこれに伴ってパラメータ変更すべき部分を各モジュールの先頭または末尾部分に配置したり、各モジュール(プログラムインターフェイスを含む)においてパラメータ変更すべき部分を切り出して、ROM201の末尾部に配置してモジュール実行の際にはパラメータを参照しに行くようにしても良いし、また、総てのモジュールにおいて双方向通信としても良い。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で上述してきた各実施形態の種々の変形が可能であることは言うまでもない。
【0084】
なお、以上の各実施の形態では遊技機の一例としてパチンコ機を例にとって説明してきたが、これ以外の遊技機、例えばパチスロ機等の被制御装置を備えている遊技機に適用しても好適であることは言うまでもない。
【発明の効果】
以上説明したきたように、請求項1に係る発明によれば、遊技機の機種が変更して被制御装置の種類が変更となっても、遊技制御モジュール中のパラメータを変更すれば新たな遊技機に対応でき、プログラム修正作業やデバッグ作業が容易になるという効果が得られる。
【0085】
また、請求項に係る発明によれば、特に、プログラムインターフェイスを介したパラメータの送受信で被制御装置の動作制御が行なえるので、プログラムインターフェイスに所定の機能を持たせることによって、遊技制御モジュールのプログラム修正作業やデバッグ作業が一層容易になるという効果が得られる。
【0086】
また、請求項に係る発明によれば、プログラムの階層化が一層明確にされて、プログラム修正作業やデバッグ作業が一層容易になるという効果が得られる。
【0087】
また、請求項に係る発明によれば、被制御装置の動作制御に直接係わるプログラム部と、これ以外のプログラム部とが分離した状態でメモリマッピングされているので、これによってもプログラム修正作業やデバッグ作業が一層容易になるという効果が得られる。
【0088】
また、請求項に係る発明によれば、起動させるべきプログラムを変更する際には、記憶プログラム部の記憶内容を変更すれば良いので、起動させるべきプログラム変更等によるプログラム修正が容易になるという効果が得られる。
【0089】
また、請求項に係る発明によれば、遊技態様の変更等に伴って被制御装置の動作制御態様を変更する際には、記憶プログラム部の記憶内容を修正すれば良いので、遊技態様変更等による被制御装置の制御態様変更のためのプログラム修正が容易になるという効果が得られる。
【0090】
また、請求項に係る発明によれば、エラー時の被制御装置の動作制御内容の変更等を行なう際には、エラーデータ記憶プログラム部の記憶内容を修正すれば良いので、エラー処理の内容変更のためのプログラム修正が容易になるという効果が得られる。
【0091】
また、請求項に係る発明によれば、動作制御内容の変更が生じても、出力データ記憶部の記憶内容を変更すれば良いので、プログラム修正が容易であり、特に請求項に係る発明によれば、同一のポートに対して複数の被制御装置を割り付けてもこれらを動作制御することが可能となり、もってプログラム修正が容易になるという効果が得られる。
【0092】
また、請求項、1に係る発明によれば、簡単なデータ構造をモジュールに備えることによって加算処理や減算処理を実行させることができるという効果が得られる。
【0093】
また、請求項1に係る発明によれば、被制御装置の副制御手段が、テストプログラム記憶手段に記憶されたテストプログラムを実行して動作試験を行なうので動作試験が容易に行なえ、また、複数種類のテストプログラムを実行できるので、例えば複数種類の機種に対する試験が容易に行なえるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技盤の模式的説明図である。
【図2】従来技術の説明図である。
【図3】遊技機動作を説明するためのジェネラルフローチャートである。
【図4】遊技機の制御ブロック図である。
【図5】特別図柄表示装置100、ランプ表示装置110(112)、効果音発生装置116、賞球払出装置117のブロック構成図である。
【図6】モジュール格納領域202に格納されたモジュールの説明図である。
【図7】遊技制御モジュール610と普通図柄表示装置制御モジュール621とのパラメータの送受信の説明図である。
【図8】遊技制御モジュール610と普通電動役物制御モジュール622とのパラメータの送受信の説明図である。
【図9】遊技制御モジュール610と特別図柄表示装置制御モジュール623とのパラメータの送受信の説明図である。
【図10】遊技制御モジュール610と大入賞口制御モジュール624とのパラメータの送受信の説明図である。
【図11】遊技制御モジュール610からランプ制御モジュール625へのパラメータの送信の説明図である。
【図12】遊技制御モジュール610から効果音制御モジュール626へのパラメータの送信の説明図である。
【図13】モジュール実行によって遊技機動作を行なうことを説明するためのジェネラルフローチャートである。
【図14】普通図柄表示装置制御モジュール621の階層構造の説明図である。
【図15】第2の実施の形態の動作概要の説明図である。
【図16】モジュール格納領域202にサブルーチンが分離して格納されたことを説明するための模式的説明図である。
【図17】モードと呼び出すべきサブルーチンとを対応付けたデータテーブルの説明図である。
【図18】第3の実施の形態の説明図である。
【図19】遊技パターン番号と制御パラメータとを対応付けたデータテーブルの説明図である。
【図20】プログラム管理モジュール601とエラー制御モジュール605とのパラメータの送受信の説明図である。
【図21】第4の実施の形態の説明図である。
【図22】エラー番号と制御パラメータとを対応付けたデータテーブルの説明図である。
【図23】第5の実施の形態の説明図である。
【図24】イベントとフラグとを対応付けたデータテーブルの説明図である。
【図25】フラグと出力データとを対応付けたデータテーブルの説明図である。
【図26】加算サブルーチン用のデータ構造体の説明図である。
【図27】減算サブルーチン用のデータ構造体の説明図である。
【図28】第8の実施の形態の説明図である。
【符号の説明】
10 遊技盤
100 特別図柄表示装置
102 普通図柄作動ゲート
104 特別図柄始動口
106 大入賞口
108 普通図柄表示装置
110 ランプ表示装置
112 ランプ表示装置
114 アウト口
116 効果音発生装置
117 賞球払出装置
120 開閉部材
200 主制御部
201 ROM
202 モジュール格納領域
203 RAM
210 入力ポート
213 リセット回路
212 電源回路
215 出力ポート
300 普通電動役物作動ソレノイド
302 大入賞口作動ソレノイド
304 特別図柄始動スイッチ
306 普通図柄作動スイッチ
308 大入賞口スイッチ
500 特別図柄制御部
601 プログラム管理モジュール
602 初期化制御モジュール
603 乱数制御モジュール
604 入力制御モジュール
605 エラー制御モジュール
606 賞球制御モジュール
607 外部情報制御モジュール
608 出力制御モジュール
610 遊技制御モジュール
621 普通図柄表示装置制御モジュール
622 普通電動役物制御モジュール
623 特別図柄表示装置制御モジュール
624 大入賞口制御モジュール
625 ランプ制御モジュール
626 効果音制御モジュール
1401〜1407 サブルーチン
1801 遊技制御サブルーチン
1802 特別図柄・効果音・ランプ制御サブルーチン
2600 データ構造体
2700 データ構造体
2800 被制御装置ROM
2801 テストプログラム
2802 テストプログラム
2803 テストプログラム

Claims (11)

  1. 遊技機の動作制御のためのプログラムを、まとまった動作制御機能を実現するためのモジュール毎に分割し、分割された複数種類のモジュールの夫々が主制御手段によって実行されることによって遊技機の動作制御が行なわれるように構成された遊技機であって、
    遊技進行に応じて前記主制御手段からの制御信号の送信に基づいて動作制御される複数種類の被制御装置と、
    前記主制御手段の内部に設けられ、前記複数種類の被制御装置の動作制御を行なうための複数種類のモジュールを記憶する記憶手段と、を備え、
    前記記憶手段に記憶される前記複数種類のモジュールは、前記被制御装置の作動のために要求される作動条件を指示する制御パラメータを送信する遊技制御モジュールと、前記複数種類の被制御装置それぞれに対応して設けられ前記遊技制御モジュールから送信された制御パラメータを受信する複数種類の被制御装置制御モジュールと、を含み、
    前記被制御装置制御モジュールは、前記遊技制御モジュールから送信された前記制御パラメータに基づき、前記主制御手段の外部に設けられた前記対応する被制御装置に所望の動作を開始させるとともに、前記遊技制御モジュールに対して前記送信された制御パラメータに対応する前記被制御装置の動作状態を示す動作パラメータを送信して応答することを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記記憶手段に記憶される前記複数種類のモジュールは、1以上のプログラム部が属する階層が多階層ある階層構造になっていて、同一階層に属するプログラム部同士における情報送受信は、より高階層のプログラム部を経由して行なうようになっていることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項2に記載の遊技機において、
    前記記憶手段は、階層構造になっている前記複数種類のモジュールの内で、被制御装置の動作制御に直接係わるプログラム部を記憶する第1の領域と、これ以外のプログラム部を記憶する第2の領域とを分離して備えることを特徴とする遊技機。
  4. 請求項2に記載の遊技機において、
    前記記憶手段が記憶する階層構造になっている前記複数種類のモジュールを構成する或るプログラム部は、モードに応じて実行すべき他のプログラム部を予め記憶する記憶プログラム部と、送信されてきた制御パラメータに基づいてモードを決定し、この記憶プログラム部の記憶内容を参照して前記決定したモードに応じて実行すべき他のプログラムを起動する起動プログラム部とを含むことを特徴とする遊技機。
  5. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記遊技制御モジュールは、複数の遊技態様の夫々に応じて所要の被制御装置に送信すべき制御パラメータを予め記憶する記憶プログラム部と、この記憶プログラム部の記憶内容を参照して、実現すべき遊技態様に対する制御パラメータを対応する被制御装置側に送信する制御プログラム部とを含むことを特徴とする遊技機。
  6. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記遊技制御モジュールは、複数のエラー状態の夫々に応じて所要の被制御装置に送信すべきエラー制御パラメータを予め記憶するエラーデータ記憶プログラム部と、このエラーデータ記憶プログラム部の記憶内容を参照して、発生したエラー状態に対する制御パラメータを対応する被制御装置側に送信するエラー処理プログラム部とを含むことを特徴とする遊技機。
  7. 請求項1に記載の遊技機において、
    所定のポートに出力データが出力されることによって被制御装置の実際の動作制御が行なわれるように遊技機が構成されていて、
    前記記憶手段は、前記複数種類のモジュールの一つとして、被制御装置側から送信される動作パラメータとしてのフラグに対して予め定められた出力データを記憶する出力データ記憶部と、この出力データ記憶部の記憶内容を参照して、受信したフラグに対する出力データを前記所定のポートに出力する出力制御部とを含む出力制御モジュールを記憶することを特徴とする遊技機。
  8. 請求項7に記載の遊技機において、
    前記出力制御モジュールの出力制御部は、複数種類の被制御装置に対する出力ポートに同一アドレスに割り当てられている場合、受信したフラグに対するデジタル出力データを被制御装置毎に獲得してこれらに論理和演算を行なった論理和演算結果を、前記同一アドレスが割り当てられた出力ポートに出力する出力制御部であることを特徴とする遊技機。
  9. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記複数種類のモジュールの少なくとも一つには、アドレスを指定するアドレスデータと加算限界値を示す加算限界値データとを少なくとも組にした加算サブルーチンが含まれ、
    前記主制御手段は、この加算サブルーチンを実行することによって、
    前記アドレスデータで指定されるアドレスの内容を、所定の初期値から前記加算限界値データで示される数値となるまでインクリメントする処理を循環的に行うことを特徴とする遊技機。
  10. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記複数種類のモジュールの少なくとも一つには、アドレスを指定するアドレスデータと減算限界値を示す減算限界値データとを少なくとも組にした減算サブルーチンが含まれ、
    前記主制御手段は、この減算サブルーチンを実行することによって、
    前記アドレスデータで指定されるアドレスの内容を、所定の初期値から前記減算限界値データで示される数値となるまでデクリメントする処理を循環的に行うことを特徴とする遊技機。
  11. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記被制御装置は、自装置の動作試験を行なうための複数種類のテストプログラムを記憶したテストプログラム記憶手段と、このテストプログラム記憶手段に記憶されたテストプログラムを実行して動作試験を行なう副制御手段と、を含むことを特徴とする遊技機。
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