JP3919902B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関し、特に、表示状態が変化可能な可変表示装置を含み、可変表示装置における表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様となった場合に所定の遊技価値が付与可能となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機として、表示状態が変化可能な可変表示部を有する可変表示装置が設けられ、可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様となった場合に所定の遊技価値を遊技者に与えるように構成されたものがある。可変表示装置には、複数の可変表示部を有するものがあり、通常、複数の可変表示部の表示結果を時期を異ならせて表示するように構成されている。可変表示部には、例えば、図柄等の複数の識別情報が可変表示される。可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様の組合せとなることを、通常、「大当たり」という。なお、遊技価値とは、遊技機の遊技領域に設けられた可変表示装置等の特別遊技装置における図柄変動等の特別遊技の結果にもとづいて可変入賞球装置の状態が打玉が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者にとって有利な状態となるための権利を発生させたりすることである。
【0003】
また、「大当たり」の組合せ以外の「はずれ」の表示態様の組合せのうち、複数の可変表示部の表示結果のうちの一部が未だに導出表示されていない段階において、既に表示結果が導出表示されている可変表示部の表示態様が特定の表示態様の組合せとなる表示条件を満たしている状態を「リーチ」という。遊技者は、大当たりをいかにして発生させるかを楽しみつつ遊技を行う。
【0004】
遊技機における遊技の進行は、マイクロコンピュータ(以下、CPUともいう。)等の遊技制御手段によって制御される。遊技制御手段がCPUおよびその制御プログラムで実現される場合には、制御プログラムは、遊技機における各遊技制御状態に応じたプログラムの集合として作成される。例えば、各遊技制御状態として、複数の識別情報の可変表示の開始条件となる始動入賞待ちの制御、停止識別情報を決定したりリーチの種類を決定する制御、決定結果にもとづいて識別情報を可変表示する制御、「大当たり」時に例えば大入賞口を開放する制御、所定条件に応じて大入賞口を開閉する制御等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した遊技制御手段の構成によると、遊技制御手段は、各遊技制御状態において遊技盤に設けられた各装置を制御しなければならない。例えば、各遊技制御状態において、始動入賞を検出したり、識別情報の表示制御を行ったり、大入賞口の開閉を行う。どのような遊技制御状態が存在するかは、一般に、遊技機の機種に依存する。すなわち、ある機種においてa〜nの遊技制御状態があるとすると、他の機種においてa〜nの遊技制御状態があるとは限らない。他の機種では、m〜zの遊技制御状態をとることもあり得る。ここで、m〜zはa〜nの各遊技制御状態とは異なる各遊技制御状態である。遊技制御状態に応じたプログラム構成をとった場合には、CPUが共通であったとしても、一般に、ある機種の遊技制御プログラムを他の機種の遊技制御プログラムに流用することはできない。上述したように、機種が異なると、遊技制御状態の組合せが異なるからである。
【0006】
すると、各機種を開発する場合に従前の機種の遊技制御プログラムを流用できないので、各機種の開発工数を低減することはできない。また、遊技制御状態に応じたプログラム構成をとった場合には、一般に、プログラムを変更するときには遊技制御プログラムにおける多数の箇所を変更する必要がある。さらに、全く新規の遊技制御プログラムが開発されるので、その遊技制御プログラムの全てにわたって、機能検査を行わなくてはならない。すなわち、検査工数を低減することもできない。以上のように、遊技機における機能毎に遊技制御プログラムを作成すると、多大の開発工数および検査工数を必要とする。
【0007】
本発明は、そのような課題を解決するためになされたものであって、容易に遊技制御プログラムの流用ができるとともにそのプログラムの変更も容易であって、かつ、検査工数を削減できる遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る遊技機は、遊技球が入賞可能な特定の入賞口と特定の入賞口に遊技球が入賞した場合に特別図柄の可変表示を行う特別図柄装置とが遊技盤に設けられ、特別図柄の可変表示表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様となったときに大入賞口装置を開放する制御を行う遊技機であって、遊技盤には特別図柄装置を含む各装置が備えられ、遊技制御プログラムが格納され該遊技制御プログラムに従って遊技の進行を制御する遊技制御用マイクロコンピュータを含む遊技制御手段と、遊技制御手段から送信される信号に応じて特別図柄装置の表示制御を行う表示制御手段とを備え、遊技制御プログラムは、遊技制御を実行する主制御モジュールと、遊技盤に設けられた各装置に対応して各装置別にモジュール化され、該各装置を制御する装置制御モジュールと、外部との情報の入出力に関するモジュールであって主制御モジュールおよび装置制御モジュールとは独立した入出力モジュールを含み、主制御モジュールは、特別図柄の表示に関する制御を行う特別図柄処理モジュールを含み、特別図柄処理モジュールは、特別図柄の表示に関する制御を行うときに、特別図柄の表示に関する制御に用いるデータが設定された定数エリアから変動態様に応じたパラメータを読み出して、主制御モジュールと装置制御モジュールとが共にアクセス可能なインターフェースエリアに情報を書き込む構成であり、装置制御モジュールは、特別図柄装置の制御に関わる部分である特別図柄装置モジュールと、大入賞口装置を制御する大入賞口装置モジュールとを含み、特別図柄装置モジュールおよび大入賞口装置モジュールは、主制御モジュールと装置制御モジュールとが共にアクセス可能なインターフェースエリアに書き込まれた情報にもとづいて特別図柄装置および大入賞口装置を制御するときに、入出力モジュールを用いて信号を出力する構成であり、入出力モジュールは、表示制御手段に信号を出力する特別図柄出力モジュールと、大入賞口装置に信号を出力する大入賞口開成/閉成モジュールとを備え、特別図柄装置モジュールおよび大入賞口装置モジュールは、それぞれ、表示制御手段および大入賞口装置に対して信号を出力するために、装置制御モジュールと入出力モジュールとが共にアクセス可能なインターフェースエリアに情報を書き込み、特別図柄出力モジュールおよび大入賞口開成/閉成モジュールは、装置制御モジュールと入出力モジュールとが共にアクセス可能なインターフェースエリアに書き込まれた情報にもとづいて、表示制御手段および大入賞口装置に対して信号を出力するように構成されているものである。
また、外部との情報の入出力に関する各モジュールは、入出力ポートのアドレスを定数エリアから入手するように構成されていてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図、図2はパチンコ遊技機1の内部構造を示す全体背面図、図3はパチンコ遊技機1の遊技盤を背面からみた背面図である。なお、ここでは、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はパチンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機やスロットマシン等であってもよい。
【0010】
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3からあふれた景品玉を貯留する余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
【0011】
遊技領域7の中央付近には、複数種類の図柄を可変表示するための画像表示部9と7セグメントLEDによる可変表示器10とを含む可変表示装置8が設けられている。画像表示部9には、「左」、「中」、「右」の3つの図柄表示エリア9a,9b,9cがあり、これらの図柄表示エリア9a,9b,9cは各可変表示部を構成する。可変表示装置8の側部には、打球を導く通過ゲート11が設けられている。通過ゲート11を通過した打球は、玉出口13を経て始動入賞口14の方に導かれる。通過ゲート11と玉出口13との間の通路には、通過ゲート11を通過した打球を検出するゲートセンサ12がある。また、始動入賞口14に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口センサ17によって検出される。また、始動入賞口14の下部には開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。可変入賞球装置15の下部には、特定遊技状態(大当たり状態)においてソレノイド21によって開状態とされる開閉板20が設けられている。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球のうち一方(Vゾーン)に入った入賞球はVカウントセンサ22で検出され、他方に入った入賞球はカウントセンサ23で検出される。可変表示装置8の下部には、始動入賞口14に入った入賞球数を表示する4個の表示部を有する始動入賞記憶表示器18が設けられている。この例では、4個を上限として、始動入賞がある毎に、始動入賞記憶表示器18は点灯している表示部を1つずつ増やす。そして、画像表示部9の可変表示が開始される毎に、点灯している表示部を1つ減らす。
【0012】
遊技盤6には、複数の入賞口19,24が設けられている。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、遊技効果ランプ・LED28が設けられている。そして、この例では、一方のスピーカ27の近傍に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51が設けられ、他方のスピーカ27の近傍に、補給玉が切れたときに点灯する玉切れランプ52が設けられている。さらに、図1には、パチンコ遊技台1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって玉貸しを可能にするカードユニット50も示されている。
【0013】
打球発射装置から発射された打球は、打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートセンサ12で検出されると、可変表示器10の表示数字が連続的に変化する状態になる。また、打球が始動入賞口14に入り始動口センサ17で検出されると、画像表示部9内の図柄が回転を始める。画像表示部9内の画像の回転は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の画像の組み合わせが大当たり図柄の組み合わせであると、大当たり遊技状態に移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過するまで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球が特定入賞領域に入賞しVカウントセンサ22で検出されると、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行われる。この継続権の発生は、所定回数(例えば16回)許容される。
【0014】
停止時の画像表示部9内の画像の組み合わせが確率変動を伴う大当たり図柄の組み合わせであって、可変表示器10の示す図柄が所定の図柄である場合には、その後、可変入賞球装置15が高い頻度で開状態となるとともに、次に大当たりとなる確率が高くなる。すなわち、遊技者にとってさらに有利な状態となる。
【0015】
次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造について図2を参照して説明する。
可変表示装置8の背面では、図2に示すように、機構板36の上部に景品玉タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方から景品玉が景品玉タンク38に供給される。景品玉タンク38内の景品玉は、誘導樋39を通って玉払出装置に至る。
【0016】
機構板36には、中継基板30を介して画像表示装置9を制御する可変表示制御ユニット29、基板ケース32に覆われ遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板31、可変表示制御ユニット29と遊技制御基板31との間の信号を中継するための中継基板33、および景品玉の払出制御を行う払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された賞球基板37が設置されている。さらに、機構板36には、モータの回転力を利用して打球を遊技領域7に発射する打球発射装置34と、スピーカ27および遊技効果ランプ・LED28に信号を送るための電飾基板35が設置されている。
【0017】
また、遊技盤6の裏面には、図3に示すように、各入賞口および入賞球装置に入賞した入賞玉を所定の入賞経路に沿って導く入賞玉集合カバー40が設けられている。入賞玉集合カバー40に導かれる入賞玉のうち、開閉板20を経て入賞したものは、玉払出装置97が相対的に多い景品玉数(例えば15個)を払い出すように制御される。始動入賞口14を経て入賞したものは、玉払出装置(図3において図示せず)が相対的に少ない景品玉数(例えば6個)を払い出すように制御される。そして、その他の入賞口24および入賞球装置を経て入賞したものは、玉払出装置が相対的に中程度の景品玉数(例えば10個)を払い出すように制御される。
このような制御を行うために、始動口センサ17、Vカウントセンサ22およびカウントセンサ23からの信号が、遊技制御基板31に送られる。遊技制御基板31に各センサからの信号が送られると、遊技制御基板31から賞球基板37に後述する賞球個数信号が送られる。
【0018】
図4は、遊技制御基板(メイン基板)31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図4には、賞球基板37、電飾基板35および表示制御基板80も示されている。メイン基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュータを含む基本回路53と、ゲートセンサ12、始動口センサ17、Vカウントセンサ22およびカウントセンサ23からの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16および開閉板20を開閉するソレノイド21を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59と、7セグメントLEDによる可変表示器10を駆動するとともに装飾ランプ25を点滅させるランプ・LED回路60と、賞球基板37に基本回路53からの賞球個数信号を送信するとともに賞球基板37からの入賞データ信号を基本回路53に入力する賞球基板入出力回路61とが設けられている。入賞があったことは入賞玉検出器99で検出されるが、その場合に、賞球基板37は、入賞データ信号を出力する。基本回路53は、賞球基板37からの入賞データ信号に応じて、賞球基板37に賞球個数信号を与える。例えば、基本回路53は、始動口センサ17のオンに対応した入賞データ信号の入力があると、賞球個数信号に「6」を出力し、カウントセンサ23またはVカウントセンサ22のオンに対応した入賞データ信号の入力があると、賞球個数信号に「15」を出力する。そして、それらのセンサがオンしない場合に入賞データ信号の入力があると、賞球個数信号に「10」を出力する。
【0019】
また、メイン基板31には、電飾基板35に基本回路53からのコマンドを送信する電飾基板コマンド出力回路62と、CRTによる画像表示部9に基本回路53からのコマンドやストローブ信号を与えるCRT回路63と、基本回路53から与えられるデータに従って、大当たりの発生を示す大当たり情報、画像表示部9の画像表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す有効始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等をホール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力する情報出力回路64と、基本回路53からの制御信号に応じて効果音等の音声信号を出力する音声合成回路71と、音声合成回路71からの音声信号を増幅して図1に示されているスピーカ27に与える音量増幅回路72とが設けられている。
【0020】
基本回路53は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用されるRAM55、制御用のプログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。なお、RAM55はCPU56に内蔵されている場合もある。
【0021】
さらに、メイン基板31には、電源投入時に基本回路53をリセットするための初期リセット回路65と、定期的(例えば、2ms毎)に基本回路53にリセットパルスを与えてゲーム制御用のプログラムを先頭から再度実行させるための定期リセット回路66と、基本回路53から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート部57のうちのいずれかのI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路67とが設けられている。
【0022】
図5は、図4に示されたメイン基板31におけるI/Oポート部57の4つの出力ポート571〜574を示す回路図である。また、図6には、CPU56のデータバスと各出力ポート571〜574との間に設けられたバッファ回路570も示されている。この例では、出力ポート571〜574として型番74AC273で示されるDフリップフロップのC−MOSICが用いられている。また、バッファ回路570として、型番74AC244で示されるバスバッファのC−MOSICが用いられている。
【0023】
出力ポート571は、図4に示されたランプ・LED回路60の一部およびソレノイド回路59にCPU56からの制御信号を出力する。また、CRT回路63を介して表示制御基板80に与えられるストローブ信号を出力する。出力ポート572は、図4に示されたランプ・LED回路60の一部および電飾基板コマンド出力回路62にCPU56からの制御信号を出力する。出力ポート573は、図4に示された情報出力回路64および賞球基板入出力回路61にCPU56からの信号を出力する。そして、出力ポート574は、図4に示されたCRT回路63に表示制御用のコマンドデータを出力する。
【0024】
図6は、図4に示されたメイン基板31におけるI/Oポート部57の他の3つの出力ポート575〜577を示す回路図である。図6に示されたバッファ回路570は、図5に示されたものと同一のものである。出力ポート575,576は、それぞれ、図4に示されたランプ・LED回路60の一部にCPU56からの制御信号を出力する。また、出力ポート577は、図4に示された音声合成回路71にCPU56からの制御信号を出力する。
【0025】
図7は、図4に示されたメイン基板31におけるI/Oポート部57の入力ポート578を示す回路図である。この例では、入力ポート578として、型番74HC240で示されるバスバッファのC−MOSICが用いられている。入力ポート578は、スイッチ回路58からの各センサ入力信号を入力するとともに、賞球基板入出力回路61からの入賞データ信号を入力する。
【0026】
図8は、遊技制御プログラムの一構成例を示すブロック図である。図8に示すように、遊技制御プログラム100は、遊技制御を実行する主制御モジュール110、遊技盤6に設けられた各装置を制御する装置制御モジュール120、タイマ処理を行うタイマモジュール130およびメイン基板31の外部と信号入出力を行う入出力モジュール140を含む。
【0027】
主制御モジュール110は、普通図柄を7セグメントLEDによる可変表示器10に表示する制御を行う普通図柄処理モジュール111、遊技状態に応じて可変表示装置8の表示内容を所定の順序で制御する特別図柄モジュール112、判定用乱数の更新処理を行う判定用乱数更新処理モジュール113および表示用乱数の更新処理を行う表示用乱数更新処理モジュール114等を含む。装置制御モジュール120は、普通図柄装置(この例では可変表示器10)を制御する普通図柄装置モジュール121、普通電動役物(この例では可変入賞球装置15)を制御する普通電動役物モジュール122、特別図柄装置(この例では画像表示部9)を制御する特別図柄装置モジュール123および大入賞口装置(この例では開閉板20)を制御する大入賞口装置モジュール124等を含む。入出力モジュール140は、普通図柄装置に表示される図柄を示す信号を出力する普通図柄出力モジュール141、普通電動役物に対して開成指示信号および閉成指示信号を出力する普通電役開放/閉成モジュール142、特別図柄を表示する制御を行う表示制御基板80に表示コマンド信号を出力する特別図柄出力モジュール143、大入賞口装置に対して開成指示信号および閉成指示信号を出力する大入賞口開成/閉成モジュール144および各センサの信号を取り込むセンサ入力モジュール145等を含む。
なお、図8に示された各モジュールは一例であって、主制御モジュール110、装置制御モジュール120、入出力モジュール140には、図8に示されたモジュール以外のモジュールも含まれている。また、入出力モジュール140は、出力モジュールと入力モジュールとが1つになったモジュールである。
【0028】
遊技制御プログラムは定期リセット回路66からのリセット信号によって2ms毎に再起動されるが、起動されると、主制御モジュール110内の各モジュールのプログラムを順次実行する。ただし、表示用乱数更新処理モジュール114のプログラムは、主制御モジュール110内の各モジュールが実行された後、次に遊技制御プログラムが再起動されるまで繰り返し実行される。
【0029】
主制御モジュール110内の各モジュールは、装置制御モジュール120内の各モジュールおよびタイマモジュール130を用いて制御を実行する。また、装置制御モジュール120内の各モジュールは、入出力モジュール140内の各モジュールおよびタイマモジュール130を用いて制御を実行する。例えば、普通図柄処理モジュール111は、普通図柄装置モジュール121および普通電動役物モジュール122を用いる。そして、普通図柄装置モジュール121は普通図柄出力モジュール141を用い、普通電動役物モジュール122は普通電役開放/閉成モジュール142を用いる。また、特別図柄モジュール112は、特別図柄装置モジュール123および大入賞口装置モジュール124を用いる。そして、特別図柄装置モジュール123は特別図柄出力モジュール143を用い、大入賞口装置モジュール124は大入賞口開成/閉成モジュール144を用いる。
【0030】
次に、普通図柄表示制御および普通電動役物の制御について図9〜図18を参照して説明する。
図9は、この実施の形態における普通電動役物(可変入賞球装置15)の開放時間を示すタイミング図である。図10は、主制御モジュール110における普通図柄処理モジュール111のプログラム構成例を示すフローチャートである。図11は、普通図柄表示制御において使用される定数およびモジュール間インターフェースを示す説明図である。図12は、普通図柄判定用乱数と当たり/はずれとの関係を示す説明図である。図13は、装置制御モジュール120における普通図柄装置モジュール121のプログラム構成例を示すフローチャートである。図14は、装置制御モジュール120における普通電動役物モジュール122のプログラム構成例を示すフローチャートである。図15は、タイマモジュール130のプログラム構成例を示すフローチャートである。ただし、図15には、普通図柄表示制御に関連する処理のみが示されている。図16は、入出力モジュール140における普通図柄出力モジュール141のプログラム構成例を示すフローチャートである。図17は、入出力モジュール140における普通電役開放/閉成モジュール142のプログラム構成例を示すフローチャートである。そして、図18は、出力ポートのアドレスおよびビットが設定された定数エリアのテーブルを示す説明図である。
【0031】
図9に示すように、普通図柄が確定(停止)すると、低確率時には、0.5秒間可変入賞球装置15が開放し、入賞しやすい状態になる。高確率時には、3.2秒の閉成期間をおいて、2回可変入賞球装置15が開放する。開放時間は1.6秒である。普通図柄処理モジュール111は、このような普通電動役物開放/閉成制御と普通図柄の変動制御とを、普通電動役物モジュール122および普通図柄装置モジュール121を用いて行う。
なお、この実施の形態では、普通図柄装置である7セグメントLEDによる可変表示器10に、数字による図柄が変動表示される。
【0032】
図11に示されるモジュール間インターフェースが集合したワークエリアとしてRAM55が用いられる。また、定数エリアのテーブルとしてROM54が用いられる。モジュール間インターフェースとして汎用的なものを定義すれば、それらは、機種を越えて使用することができる。すなわち、遊技機の複数の機種間で普通図柄装置モジュール121および普通電動役物モジュール122を共用することができる。また、普通図柄表示制御および普通電動役物の制御において用いられる数値がROM54の特定番地に設定される。従って、普通図柄処理モジュール111が特定番地内の数値を用いるようにすれば、遊技機の複数の機種間で普通図柄処理モジュール111も共用できる可能性がある。機種によって数値が異なる場合には、ROM54の特定番地内の数値を変更する必要はあるが、普通図柄処理モジュール111のプログラム自体はそのまま活用できる可能性があるからである。さらに、図18に示される出力ポートのアドレスおよびビットも、ROM54の特定番地に設定される。従って、入出力モジュール140内の各モジュールが特定番地内の数値を用いるようにすれば、複数の機種間で入出力モジュール140を共用することができる。機種によってポート割り当てが異なる場合には、ROM54の特定番地の内容を変更する必要はあるが、入出力モジュール140のプログラムを変更する必要はない。
【0033】
以下、普通図柄処理モジュール111、普通図柄装置モジュール121、普通電動役物モジュール122、普通図柄出力モジュール141および普通電役開放/閉成モジュール142の動作について説明する。
まず、図10を参照して普通図柄処理モジュール111の動作を説明する。図10において、ステップS104〜S109は可変入賞球装置15の開放パターンを設定して普通電動役物モジュール122を起動する処理であり、ステップS111〜S117は可変表示器10の図柄変動時間を設定して普通図柄装置モジュール121を起動する処理である。
【0034】
まず、普通図柄処理モジュール111は、開放中フラグがオンしているかどうかチェックする(ステップS101)。開放中フラグは図11に示されているように普通電動役物モジュール122がセット/リセットするものである。普通電動役物モジュール122は、可変入賞球装置15が開放動作中では、開放中フラグをセット状態(オン)にする。開放中フラグがオンしているときには、普通図柄処理モジュール111は処理を終了する。
【0035】
次に、普通図柄処理モジュール111は、変動終了フラグがオンしているかどうかチェックする(ステップS103)。変動終了フラグは図11に示されているように普通図柄装置モジュール121がセット/リセットするものである。普通図柄装置モジュール121は、1回の普通図柄の変動が終了すると、変動終了フラグをセット状態(オン)にする。変動終了フラグがオンしているときには、普通図柄処理モジュール111は、変動終了フラグをリセットするとともに(ステップS104)、停止図柄が当たり図柄か否か確認する(ステップS105)。なお、停止図柄が当たり図柄か否かは、この段階では既に決定されている。停止図柄が当たり図柄でなければ、普通図柄処理モジュール111は処理を終了する。
【0036】
停止図柄が当たり図柄である場合には、低確率状態であれば、ワークエリアの開放時間エリアに定数エリアの開放時間(低確率)の値を設定し、ワークエリアの開放回数エリアに1を設定する(ステップS107)。高確率状態であれば、ワークエリアの開放時間エリアに定数エリアの開放時間(高確率)の値を設定し、ワークエリアの開放回数エリアに定数エリアの開放回数(高確率)の値を設定する。また、ワークエリアのインターバル時間エリアに定数エリアのインターバル時間(高確率)の値を設定する(ステップS108)。なお、ここで設定された値にもとづいて、普通電動役物モジュール122は、可変入賞球装置15の開放制御を行う。そして、普通図柄処理モジュール111は、開放開始フラグをセットして(ステップS109)、処理を終了する。開放開始フラグは、図11に示されるように普通図柄処理モジュール111から普通電動役物モジュール122へのインターフェースであり、開放制御の開始を指示するものである。
【0037】
ステップS103において変動終了フラグがオンしていない場合には、普通図柄処理モジュール111は、変動中フラグがオンしているかどうかチェックする(ステップS110)。変動中フラグは図11に示されているように普通図柄装置モジュール121がセット/リセットするものである。普通図柄装置モジュール121は、普通図柄の変動中に変動中フラグをセット状態(オン)にする。変動中フラグがオン状態であれば、普通図柄処理モジュール111は処理を終了する。
【0038】
変動中フラグがオンしていなければ、普通図柄処理モジュール111は通過記憶を確認する(ステップS111)。通過記憶とは、普通図柄の変動開始の条件となるゲートセンサ12の通過球数を記憶するカウンタであり、RAM55内に設定されている。通過記憶が0でなければ、通過記憶の内容を−1するとともに(ステップS112)、図12に示された普通図柄判定用乱数の値を用いて当たりとするか否かの抽選を行う(ステップS113)。そして、抽選結果は保存されステップS105の処理において使用される。また、この抽選処理において、当たりと決定された場合には、当たり図柄がワークエリアの停止図柄エリアに設定される。そして、普通図柄の時間短縮状態でなければ(ステップS114)、ワークエリアの変動時間エリアに定数エリアの変動時間(普通)の値を設定する(ステップS115)。普通図柄の時間短縮状態であれば(ステップS114)、ワークエリアの変動時間エリアに定数エリアの変動時間(時短)の値を設定する(ステップS116)。さらに、変動開始フラグをセットして(ステップS117)、処理を終了する。変動開始フラグは、図11に示されるように普通図柄処理モジュール111から普通図柄装置モジュール121へのインターフェースであり、普通図柄の変動開始を指示するものである。
【0039】
次に、図13のフローチャートを参照して普通図柄装置モジュール121の動作を説明する。
普通図柄装置モジュール121は、まず、変動中フラグがオンしているか否かチェックする(ステップS131)。オンしていれば、ステップS137のタイマチェック処理に移行する。オンしていなければ、普通図柄処理モジュール111からの変動開始指示である変動開始フラグがオンしているかどうか確認する(ステップS132)。変動開始フラグがオンしていなければ処理を終了する。
【0040】
変動開始フラグがオンしていれば、変動開始フラグをリセットするとともに(ステップS133)、変動中フラグをセットする(ステップS134)。さらに、普通図柄プロセスタイマにワークエリアの変動時間エリアの値を設定する(ステップS135)。変動時間エリアには、普通図柄処理モジュール111によって変動時間が設定されている。この実施の形態では、普通図柄プロセスタイマは、普通図柄の変動時間を計測するために用いられる。また、普通図柄装置モジュール121は、普通図柄変動タイマに定数エリアの1図柄変動時間を設定する(ステップS136)。普通図柄変動タイマは、1図柄当たりの変動時間を計測するものである。
【0041】
ステップS137において、普通図柄装置モジュール121は、普通図柄変動タイマがタイムアップしているか否かチェックする。タイムアップしていない場合には、ステップS141の処理に移行する。タイムアップしている場合には、ワークエリアの普通図柄エリアの値を+1する(ステップS138)。普通図柄エリアは図11に示されているように普通図柄装置モジュール121から出力モジュール(この場合には普通図柄出力モジュール141)へのインターフェースであり、普通図柄出力モジュール141は、普通図柄エリアに設定されている値を可変表示器10に出力する。そして、更新された図柄の表示期間として、普通図柄変動タイマに定数エリアの1図柄変動時間を再度設定する(ステップS139)。
【0042】
ステップS141において、普通図柄装置モジュール121は、普通図柄プロセスタイマがタイムアップしているか否かチェックする。タイムアップしていない場合には処理を終了する。タイムアップしている場合には、ワークエリアの普通図柄エリアにワークエリアの停止図柄エリアの内容を設定する(ステップS142)。従って、普通図柄出力モジュール141は、停止図柄を可変表示器10に表示する。さらに、普通図柄装置モジュール121は、ワークエリアの変動中フラグをリセットするとともに(ステップS143)、変動終了フラグをセットする(ステップS144)。
【0043】
次に、図14のフローチャートを参照して普通電動役物モジュール122の動作を説明する。
普通電動役物モジュール122は、まず、開放中フラグがオンしているか否かチェックする(ステップS161)。オンしていれば、ステップS167のタイマチェック処理に移行する。オンしていなければ、普通図柄処理モジュール111からの開放開始指示である開放開始フラグがオンしているかどうか確認する(ステップS162)。開放開始フラグがオンしていなければ処理を終了する。
【0044】
開放開始フラグがオンしていれば、開放開始フラグをリセットするとともに開放中フラグをセットする(ステップS163)。また、普通電役タイマにワークエリアの開放時間エリアの値をセットする(ステップS164)。普通電役タイマは可変入賞球装置15の開放時間およびインターバル時間を計測するものであり、この実施の形態では0.5秒、1.6秒または3.2秒が計測される。さらに、普通電動役物モジュール122は、ワークエリアの開放回数エリアの値を−1するとともに(ステップS165)、ワークエリアの普通電役開放フラグをセットする(ステップS166)。普通電役開放フラグは図11に示されるように普通電動役物モジュール122から出力モジュール(この場合には普通電役開放/閉成モジュール142)へのインターフェースであり、普通電役開放/閉成モジュール142は、普通電役開放フラグがオンしていると、ソレノイド回路59を介してソレノイド16を駆動し、可変入賞球装置15を開放状態にする。
【0045】
ステップS167において、普通電動役物モジュール122は、普通電役タイマがタイムアップしているか否かチェックする。タイムアップしていない場合には処理を終了する。タイムアップしている場合には、ワークエリアの開放回数エリアの値が0になっているかどうか確認する(ステップS168)。開放回数エリアの値が0になっているということは、全ての開放(この実施の形態では、低確率時に1回、高確率時に2回)が完了したことを意味する。従って、開放回数エリアの値が0になっている場合には、普通電役閉成フラグをセットするとともに(ステップS177)、開放中フラグをリセットする(ステップS178)。普通電役閉成フラグ図11に示されるように普通電動役物モジュール122から出力モジュール(この場合には普通電役開放/閉成モジュール142)へのインターフェースであり、普通電役開放/閉成モジュール142は、普通電役閉成フラグがオンしていると、ソレノイド回路59を介してソレノイド16の駆動を解除し、可変入賞球装置15を閉成する。
【0046】
ステップS168において、開放回数エリアの値が0になっていない場合には、普通電動役物モジュール122は、ワークエリアのインターバルフラグの状態をチェックする。インターバルフラグがオンしているということは、インターバル期間(この実施の形態では3.2秒)が終了したことを意味する。インターバルフラグがオンしている場合には、インターバルフラグをリセットし(ステップS173)、再度可変入賞球装置15を開放するための処理を行う。すなわち、普通電役タイマにワークエリアの開放時間エリアの値をセットし(ステップS174)、ワークエリアの開放回数エリアの値を−1するとともに(ステップS175)、ワークエリアの普通電役開放フラグをセットする(ステップS176)。
【0047】
インターバルフラグがオンしていないということは、開放期間(この実施の形態では1.6秒)が終了したことを意味する。そこで、インターバルフラグがオンしていない場合には、可変入賞球装置15をインターバル期間だけ閉成するための処理を行う。すなわち、普通電役タイマにワークエリアのインターバル時間エリアの値をセットし(ステップS170)インターバルフラグをセットするとともに(ステップS171)、ワークエリアの普通電役閉成フラグをセットする(ステップS172)。
【0048】
次に、図15のフローチャートを参照してタイマモジュール130の動作を説明する。なお、図15には、普通図柄表示制御に関連する処理のみが示されている。
タイマモジュール130は、普通図柄装置モジュール121が使用する普通図柄プロセスタイマおよび普通図柄変動タイマと普通電動役物モジュール122が使用する普通電役タイマの値が0でなければ(ステップS181,S183,S185)、タイマの値を−1する(ステップS182,S184,S186)。この実施の形態では遊技制御プログラム100は2ms毎に起動され、タイマモジュール130は遊技制御プログラム100が起動される毎に1回動作する。従って、図15に示された処理によって、2ms毎に値が1減るタイマが実現される。
【0049】
次に、図16のフローチャートを参照して普通図柄出力モジュール141の動作を説明する。
この実施の形態では、普通図柄を表示する可変表示器10は7セグメントLEDで構成されている。また、一般に、パチンコ遊技機では、その他の7セグメントLEDも用いられている。そこで、この実施の形態では、各7セグメントLEDに表示されるデータを出力する出力ポートを1個とし、他の出力ポートから出力されるDGビットの値でデータを切り替える。例えば、DGビットとして”00”が出力されているときに可変表示器10の7セグメントLEDへの出力データが出力される。また、DGビットとして他の値が出力されているときに他の7セグメントLEDへの出力データが出力される。このようにして、出力ポートの節約が図られている。この実施の形態では、図6に示された出力ポート576が、7セグメントLEDに表示されるデータを出力する普通図柄出力ポートおよびDGビットが出力されるDGビット出力ポートである。
【0050】
普通図柄出力モジュール141は、まず、図18に示されたような定数エリアから普通図柄出力ポートのアドレスを取得する(ステップS192)。また、DGビット出力ポートのアドレスとビットを取得する(ステップS193)。そして、ワークエリアの普通図柄エリアに設定されている内容を普通図柄出力ポートに出力するとともに(ステップS194)、普通図柄に対応したDGビットの値をDGビット出力ポートに出力する(ステップS195)。
【0051】
このように、普通図柄出力モジュール141は定数エリアに設定されている値にもとづいてデータを出力するので、ROM54における定数エリアが設定されるアドレスが共通化されていれば、出力ポートのアドレスが異なる機種間でも普通図柄出力モジュール141を共用できる。
【0052】
次に、図17のフローチャートを参照して普通電役開放/閉成モジュール142の動作を説明する。
普通電役開放/閉成モジュール142は、まず、図18に示されたような定数エリアから普通電役ソレノイド出力ポートのアドレスを取得する(ステップS201)。この実施の形態では、図5に示された出力ポート571が普通電役ソレノイド出力ポートである。そして、普通電動役物モジュール122からのインターフェースである普通電役開放フラグがセットされていれば(ステップS202)、普通電役ソレノイド出力ポートにソレノイド駆動のための信号を出力するとともに(ステップS203)、普通電役開放フラグをリセットする(ステップS204)。また、普通電動役物モジュール122からのインターフェースである普通電役閉成フラグがセットされていれば(ステップS205)、普通電役ソレノイド出力ポートからソレノイド駆動のための信号を解除するとともに(ステップS206)、普通電役閉成フラグをリセットする(ステップS206)。
【0053】
このように、普通電役開放/閉成モジュール142は定数エリアに設定されている値およびワークエリアの設定にもとづいてデータを出力するので、ROM54における定数エリアのアドレスが共通化されているとともにRAM55におけるワークエリアのアドレスが共通化されていれば、出力ポートのアドレスが異なる機種間でも普通図柄出力モジュール141を共用できる。
【0054】
以上のように、普通図柄装置は、主制御モジュールである普通図柄処理モジュール111、装置制御モジュールである普通図柄装置モジュール121および出力モジュールである普通図柄出力モジュール141によって制御される。また、普通電動役物は、主制御モジュールである普通図柄処理モジュール111、装置制御モジュールである普通電動役物モジュール122および出力モジュールである普通電役開放/閉成モジュール142によって制御される。
普通図柄装置における変動時間や普通電動役物における開放時間,開放回数は、RAM55に設定されるワークエリアを介して、普通図柄処理モジュール111から普通図柄装置モジュール121および普通電動役物モジュール122に伝えられる。従って、変動時間や開放時間,開放回数が変わっても、ワークエリアのアドレスが共通化されていれば、普通図柄装置モジュール121および普通電動役物モジュール122のプログラムを変更する必要はない。また、変動時間や開放時間,開放回数は普通図柄処理モジュール111によって設定されるが、普通図柄処理モジュール111は、それらの値をROM54のテーブルから読み出してくる。従って、変動時間や開放時間,開放回数が変わっても、ROM54のテーブル内の値を変更すれば、普通図柄処理モジュール111のプログラムを変更する必要はない。
【0055】
さらに、普通図柄出力モジュール141および普通電役開放/閉成モジュール142は、出力ポートのアドレスをROM54のテーブルから読み出してくる。従って、出力ポートのアドレスが変更されたとしても、普通図柄出力モジュール141および普通電役開放/閉成モジュール142のプログラムを変更する必要はない。
【0056】
次に、特別図柄表示制御および大入賞口の制御について図19〜図37を参照して説明する。
図19は、この実施の形態において用いられる変動種別を示す説明図である。図20は、この実施の形態におけるはずれ時の左右中図柄の図柄の変動を示すタイミング図である。図21は、この実施の形態におけるリーチ時の左右中図柄の図柄の変動を示すタイミング図である。図22は主制御モジュール110における特別図柄処理モジュール112のプログラム構成例を示すフローチャートである。図23は、ROM54の定数エリアに設定される左右中図柄の変動パターンを示す説明図である。図24は、特別図柄表示制御において使用される定数およびモジュール間インターフェースを示す説明図である。図25は、装置制御モジュール120における特別図柄装置モジュール123のプログラム構成例を示すフローチャートである。図26〜図31は、それぞれ特別図柄装置モジュール123を構成するサブルーチンのプログラム構成例を示すフローチャートである。図32は、装置制御モジュール120における大入賞口装置モジュール124のプログラム構成例を示すフローチャートである。図33は、タイマモジュール130のプログラム構成例を示すフローチャートである。ただし、図33には、特別図柄表示制御に関連する処理のみが示されている。図34は、入出力モジュール140における特別図柄出力モジュール143のプログラム構成例を示すフローチャートである。図35は、入出力モジュール140における大入賞口開成/閉成モジュール144のプログラム構成例を示すフローチャートである。図36は、入出力モジュール140におけるセンサ入力モジュール145のプログラム構成例を示すフローチャートである。そして、図37は、出力ポートのアドレスおよびビットが設定された定数エリアのテーブルを示す説明図である。
【0057】
図23に示される定数エリアのテーブルとしてROM54が用いられる。テーブル内の各変動パターンは、図20および図21に示された変動に対応するものである。右図柄および中図柄に関する各変動パターンにおいて、「開始時間」は、左図柄の変動開始からの変動開始遅れ時間を示す。各変動パターンにおいて、「最終変動コード」は次に設定される変動種別が最終変動のものであることを示し、「終了コード」は変動の終了を示す。また、「変動時間」は各変動パターンにおける直前の領域に設定されている変動種別の継続時間を示す。特別図柄処理モジュール112は、抽選の結果にもとづいて決定された変動パターンに応じたパラメータをテーブルから取り出して、特別図柄装置モジュール123に対するインターフェースエリアにそれを設定する。また、各変動種別a〜fおよびコマ送りに関する定数も定数エリアのテーブルに設定される。
このように、各変動態様を所定形式のテーブルでROM54に設定するようにし、遊技制御プログラム100がそのようなテーブルから変動態様に関するパラメータを読み出して変動制御を行うようにすれば、遊技機の機種が異なって変動パターンの種類数が異なっても、遊技制御プログラム100は一定の方式でテーブルから変動態様に関するパラメータを読み出すことができ、プログラムの変更を最小限に止めることができる。
【0058】
また、図24に示されるモジュール間インターフェースが集合したワークエリアとしてRAM55が用いられる。モジュール間インターフェースとして汎用的なものを定義すれば、それらは、機種を越えて使用することができる。すなわち、遊技機の複数の機種間で特別図柄装置モジュール123および大入賞口装置モジュール124を共用することができる。また、図23に示すように特別図柄表示制御および大入賞口開放の制御において用いられる数値がROM54の特定番地に設定される。さらに、図37に示される出力ポートのアドレスおよびビットも、ROM54の特定番地に設定される。従って、入出力モジュール140内の各モジュールが特定番地内の数値を用いるようにすれば、複数の機種間で入出力モジュール140を共用することができる。機種によってポート割り当てが異なる場合には、ROM54の特定番地の内容を変更する必要はあるが、入出力モジュール140のプログラムを変更する必要はない。
【0059】
以下、特別図柄処理モジュール112、特別図柄装置モジュール123、大入賞口モジュール124、特別図柄出力モジュール143、大入賞口開成/閉成モジュール144およびセンサ入力モジュール145の動作について説明する。まず、図22のフローチャートを参照して特別図柄処理モジュール112の動作を説明する。
特別図柄処理モジュール112は、その内部状態に応じて、ステップS300〜S309のうちのいずれかの処理を行う。各処理において、以下のような処理が実行される。
【0060】
特別図柄変動待ち処理(ステップS300):始動入賞口14(この実施の形態では可変入賞球装置15の入賞口)に打球入賞して始動口センサ17がオンするのを待つ。
特別図柄判定処理(ステップS301):始動口センサ17のオンが検出されたら、特別図柄判定用乱数の値に応じて大当たりとするかはずれとするか決定する。
停止図柄設定処理(ステップS302):特定図柄判定用乱数または特別図柄用乱数1〜4の値に応じて左右中図柄の停止図柄を決定する。そして、決定した図柄を、ワークエリアの停止図柄エリア(左)、停止図柄エリア(右)および停止図柄エリア(中)に設定する。
【0061】
リーチ動作設定処理(ステップS303):リーチ判定用乱数の値に応じてリーチ動作するか否か決定するとともに、リーチ用乱数の値に応じてリーチ動作の変動態様(この実施の形態では、リーチ1〜4の変動パターンのいずれか)を決定する。そして、決定した変動パターンに応じた左図柄変動パターン、右図柄変動パターンおよび中図柄変動パターンのパラメータを定数エリアから読み出して、それらを、ワークエリアの変動パターン設定エリア(左)、変動パターン設定エリア(右)および変動パターン設定エリア(中)に設定する。なお、この実施の形態では、図23に示されるように、左図柄変動パターンおよび右図柄変動パターンは、共通に用いられる。また、はずれと決定されている場合には、中図柄変動パターンエリアには、定数エリアの中図柄変動パターン(はずれ)が読み出される。
【0062】
全図柄変動開始処理(ステップS304):変動開始指示フラグをセットする。変動開始指示フラグは図24に示されるように特別図柄処理モジュール112から特別図柄装置モジュール123へのインターフェースであり、特別図柄装置モジュール123は、変動開始指示フラグがオンすると、図柄変動制御を開始する。また、画像表示部9に背景やキャラクタも表示される場合には、それに応じたコマンドを特別図柄装置モジュール123に与える。また、音声を制御する装置モジュール(図示せず)やランプを制御する装置モジュール(図示せず)に所定のデータが出力されるように制御する。
全図柄停止待ち処理(ステップS305):全図柄停止フラグがオンするのを待つ。全図柄停止フラグは図24に示されるように特別図柄装置モジュール123から特別図柄処理モジュール112へのインターフェースであり、特別図柄装置モジュール123は最後に停止する図柄(この実施の形態では中図柄)が停止するときに全図柄停止フラグをセットする。また、画像表示部9に表示される背景やキャラクタの切替指示を出力する必要がある場合には、適宜、それに応じたコマンドを特別図柄装置モジュール123に与える。また、音声を制御する装置モジュールやランプを制御する装置モジュールに所定のデータが出力されるように制御する。
【0063】
大当たり表示処理(ステップS306):停止図柄が大当たり図柄の組み合わせである場合には内部状態をステップS307に移行するように更新する。そうでない場合には、内部状態をステップS309に移行するように更新する。
大入賞口開放開始処理(ステップS307):開放指示フラグをセットする。開放指示フラグは図24に示されるように特別図柄処理モジュール112から大入賞口装置モジュール124へのインターフェースであり、大入賞口装置モジュール124は、開放指示フラグがオンすると大入賞口開放制御を開始する。
【0064】
大入賞口開放中処理(ステップS308):大入賞口開放後フラグがオンするのを待つ。大入賞口開放後フラグは図24に示されるように大入賞口装置モジュール124から特別図柄処理モジュール112へのインターフェースであり、大入賞口装置モジュール124は、大入賞口開放制御が完了すると、大入賞口開放後フラグをセットする。また、画像表示部9に表示される背景やキャラクタの切替指示を出力する必要がある場合には、適宜、それに応じたコマンドを特別図柄装置モジュール123に与える。また、音声を制御する装置モジュールやランプを制御する装置モジュールに所定のデータが出力されるように制御する。
大当たり終了処理(ステップS309):ワークエリア中の各インターフェースエリアおよび内部フラグ等を初期状態に戻し、内部状態をステップS300に移行するように更新する。
【0065】
次に、図25〜図31のフローチャートを参照して特別図柄装置モジュール123の動作を説明する。
特別図柄装置モジュール123は、図25のフローチャートに示されたステップS400〜S470の処理のいずれかを内部状態に応じて実行する。初期状態では、図26に示す変動指示待ち処理(ステップS400)を実行する。
【0066】
変動指示待ち処理において、特別図柄装置モジュール123は、まず、特別図柄処理モジュール112からのインターフェースである変動開始指示フラグがオンしているか否かチェックする(ステップS401)。変動開始指示フラグがオンしていなければ処理を終了する。
【0067】
変動開始指示フラグがオンしていれば、変動開始指示フラグをリセットして(ステップS402)、ワークエリアの変動パターン設定エリア(左)の最初の領域に設定されているパラメータを取り出して(ステップS403)、それを、ワークエリアのINF(左)エリアに設定する(ステップS404)。変動パターン設定エリア(左)には、特別図柄処理モジュール112によって図23に示される定数エリアの左図柄変動パターンが設定されている。よって、変動パターン設定エリア(左)の最初の領域に設定されているパラメータは、「変動種別a」である。従って、ここでは、INF(左)エリアに「変動種別a」が設定される。なお、INF(左)エリアは図24に示されるように特別図柄装置モジュール123から特別図柄出力モジュール143へのインターフェースであり、特別図柄出力モジュール143は、INF(左)エリアの内容に応じて左図柄変動のための表示制御コマンドデータを出力する。
【0068】
さらに、特別図柄装置モジュール123は、変動パターン設定エリア(左)における次の領域に設定されている値をタイマ(左)に設定する(ステップS405)。変動パターン設定エリア(左)における次の領域に設定されている値は変動時間である(図23に示された左図柄パターンを参照)。従って、タイマ(左)に変動種別aの変動時間が設定されたことになる。なお、特別図柄装置モジュール123は、変動パターン設定エリア(左)、変動パターン設定エリア(右)および変動パターン設定エリア(中)のそれぞれの領域を指す3つのポインタを有している。そして、パラメータを読み出すたびにポインタの値は1増やされる。すなわち、各ポインタは、読み出し領域として次の領域を指すように更新される。
【0069】
また、特別図柄装置モジュール123は、ワークエリアの変動パターン設定エリア(右)の最初の領域に設定されている開始時間を取り出してそれをタイマ(右)に設定するとともに(ステップS406)、変動パターン設定エリア(中)の最初の領域に設定されている開始時間を取り出してそれをタイマ(中)に設定する(ステップS407)。そして、内部状態を右図柄変動開始待ちにする(ステップS408)。
なお、ワークエリアの変動パターン設定エリア(右)および変動パターン設定エリア(中)には、特別図柄処理モジュール112によって図23に示される定数エリアの右図柄変動パターンおよび選定された中図柄変動パターンが設定されている。
【0070】
図27に示す右図柄変動開始待ち処理(図25におけるステップS410の処理)において、特別図柄装置モジュール123は、まず、タイマ(右)がタイムアウトしているか否かチェックする(ステップS411)。タイマ(右)には、ステップS400の変動指示待ち処理において、開始時間(左図柄の変動後右図柄が変動開始するまでの時間)が設定されている。タイムアウトしていなければ処理を終了する。
【0071】
タイムアウトしている場合には、ワークエリアの変動パターン設定エリア(右)の最初の変動種別を取り出し(ステップS412)、それをINF(右)エリアに設定する(ステップS413)。なお、最初の変動種別は、変動パターン設定エリア(右)において開始時間の次に設定されているので、変動パターン設定エリア(右)の読み出し領域を指すポインタが指示している領域の値である。また、INF(右)エリアは図24に示されるように特別図柄装置モジュール123から特別図柄出力モジュール143へのインターフェースであり、特別図柄出力モジュール143は、INF(右)エリアの内容に応じて右図柄変動のための表示制御コマンドデータを出力する。
【0072】
さらに、特別図柄装置モジュール123は、変動パターン設定エリア(右)における次の領域に設定されている値をタイマ(右)に設定する(ステップS414)。変動パターン設定エリア(右)における次の領域に設定されている値は変動時間である(図23に示された右図柄パターンを参照)。従って、タイマ(右)に変動種別aの変動時間が設定されたことになる。そして、内部状態を中図柄変動開始待ちにする(ステップS415)。
【0073】
図28に示す中図柄変動開始待ち処理(図25におけるステップS420の処理)において、特別図柄装置モジュール123は、まず、タイマ(中)がタイムアウトしているか否かチェックする(ステップS421)。タイマ(中)には、ステップS400の変動指示待ち処理において、開始時間(左図柄の変動後中図柄が変動開始するまでの時間)が設定されている。タイムアウトしていなければ処理を終了する。
【0074】
タイムアウトしている場合には、ワークエリアの変動パターン設定エリア(中)の最初の変動種別を取り出し(ステップS422)、それをINF(中)エリアに設定する(ステップS423)。なお、最初の変動種別は、変動パターン設定エリア(中)において開始時間の次に設定されているので、変動パターン設定エリア(中)の読み出し領域を指すポインタが指示している領域の値である。また、INF(中)エリアは図24に示されるように特別図柄装置モジュール123から特別図柄出力モジュール143へのインターフェースであり、特別図柄出力モジュール143は、INF(中)エリアの内容に応じて中図柄変動のための表示制御コマンドデータを出力する。
【0075】
さらに、特別図柄装置モジュール123は、変動パターン設定エリア(中)における次の領域に設定されている値をタイマ(中)に設定する(ステップS424)。変動パターン設定エリア(中)における次の領域に設定されている値は変動時間である(図23に示された各中図柄パターンを参照)。従って、タイマ(中)に変動種別aの変動時間が設定されたことになる。そして、内部状態を左図柄停止待ちにする(ステップS425)。
【0076】
図29に示す左図柄停止待ち処理(図25におけるステップS430の処理)において、特別図柄装置モジュール123は、まず、タイマ(左)がタイムアウトしているか否かチェックする(ステップS431)。タイマ(左)には、変動時間が設定されている。タイマ(左)がタイムアウトしている場合には、現在の変動種別による図柄の変動が終了すべきであることを示しているので、次の変動種別による図柄の変動を開始する準備または変動終了の準備を行う。具体的には、変動パターン設定エリア(左)における次の領域に設定されているパラメータを取り出す(ステップS432)。
【0077】
取り出されたパラメータが終了コードであるならば、ワークエリアのINF(左)エリアに0を設定するとともに(ステップS434)、内部状態を右図柄停止待ちにする(ステップS435)。なお、INF(左)エリアの内容が0である場合には、特別図柄出力モジュール143は、左図柄の変動が行われないように制御する。
【0078】
取り出されたパラメータが終了コードでないならば、最終変動コードであるか否か確認する(ステップS436)。最終変動コードでないならば、ステップS439の処理に移行する。取り出されたパラメータが最終変動コードであるならば、最終変動タイマに所定時間を設定する(ステップS437)。最終変動コードは、変動パターン設定エリア(左)における次に設定されているパラメータが最終変動の変動種別であることを示す。変動の完了時には既に決定されている停止図柄が表示されなければならない。この実施の形態では、図柄停止のタイミングの前に、停止図柄の数図柄手前の図柄が表示され、かつ、図柄停止のタイミングまで変動が継続されるようにして、停止図柄の表示が実現される。従って、最終変動タイマの設定値は、最終変動の変動期間よりも数図柄分変動する時間だけ短い時間に設定される。そして、特別図柄装置モジュール123は、変動パターン設定エリア(左)における次に設定されているパラメータ、すなわち、最終変動の変動種別を取り出して(ステップS438)、それをINF(左)エリアに設定する(ステップS439)。また、変動パターン設定エリア(左)における次の領域に設定されている値すなわち変動時間をタイマ(左)に設定する(ステップS440)。
【0079】
ステップS431においてタイマ(左)がタイムアウトしていない場合には、特別図柄装置モジュール123は、現在の変動が最終変動であるか否か確認する(ステップS441)。現在の変動が最終変動であるならば、最終変動タイマががタイムアウトしているか否かチェックする(ステップS442)。最終変動タイマがタイムアウトしている場合には、ワークエリアの停止図柄(左)エリアに設定されている図柄の数図柄手前の図柄をINF(左)エリアにセットする(ステップS443)。そして、処理を終了する。
【0080】
図30に示す右図柄停止待ち処理(図25におけるステップS450の処理)において、特別図柄装置モジュール123は、まず、タイマ(右)がタイムアウトしているか否かチェックする(ステップS451)。タイマ(右)には、変動時間が設定されている。タイマ(右)がタイムアウトしている場合には、現在の変動種別による図柄の変動が終了すべきであることを示しているので、次の変動種別による図柄の変動を開始する準備または変動終了の準備を行う。具体的には、変動パターン設定エリア(右)における次の領域に設定されているパラメータを取り出す(ステップS452)。
【0081】
取り出されたパラメータが終了コードであるならば、ワークエリアのINF(右)エリアに0を設定するとともに(ステップS454)、内部状態を中図柄停止待ちにする(ステップS455)。なお、INF(右)エリアの内容が0である場合には、特別図柄出力モジュール143は、右図柄の変動が行われないように制御する。
【0082】
取り出されたパラメータが終了コードでないならば、最終変動コードであるか否か確認する(ステップS456)。最終変動コードでないならば、ステップS459の処理に移行する。取り出されたパラメータが最終変動コードであるならば、最終変動タイマに所定時間を設定する(ステップS457)。そして、変動パターン設定エリア(右)における次に設定されているパラメータ、すなわち、最終変動の変動種別を取り出して(ステップS458)、それをINF(右)エリアに設定する(ステップS459)。また、変動パターン設定エリア(右)における次の領域に設定されている値すなわち変動時間をタイマ(右)に設定する(ステップS460)。
【0083】
ステップS451においてタイマ(右)がタイムアウトしていない場合には、特別図柄装置モジュール123は、現在の変動が最終変動であるか否か確認する(ステップS461)。現在の変動が最終変動であるならば、最終変動タイマががタイムアウトしているか否かチェックする(ステップS462)。最終変動タイマがタイムアウトしている場合には、ワークエリアの停止図柄(右)エリアに設定されている図柄の数図柄手前の図柄をINF(右)エリアにセットする(ステップS463)。そして、処理を終了する。
【0084】
図31に示す中図柄停止待ち処理(図25におけるステップS470の処理)において、特別図柄装置モジュール123は、まず、タイマ(中)がタイムアウトしているか否かチェックする(ステップS471)。タイマ(中)には、変動時間が設定されている。タイマ(中)がタイムアウトしている場合には、現在の変動種別による図柄の変動が終了すべきであることを示しているので、次の変動種別による図柄の変動を開始する準備または変動終了の準備を行う。具体的には、変動パターン設定エリア(中)における次の領域に設定されているパラメータを取り出す(ステップS472)。
【0085】
取り出されたパラメータが終了コードであるならば、ワークエリアのINF(中)エリアに0を設定するとともに(ステップS474)、特別図柄処理モジュール112へのインターフェースである全図柄停止フラグをセットし(ステップS475)、内部状態を変動指示待ちにする(ステップS476)。なお、INF(中)エリアの内容が0である場合には、特別図柄出力モジュール143は、中図柄の変動が行われないように制御する。
【0086】
取り出されたパラメータが終了コードでないならば、最終変動コードであるか否か確認する(ステップS477)。最終変動コードでないならば、ステップS480の処理に移行する。取り出されたパラメータが最終変動コードであるならば、最終変動タイマに所定時間を設定する(ステップS478)。そして、変動パターン設定エリア(中)における次の領域に設定されているパラメータを取り出し(ステップS479)、ステップS480に移行する。
【0087】
ステップS480では、特別図柄装置モジュール123は、次の変動種別がコマ送りであるか否か確認する(ステップS480)。コマ送りでないならば、変動パターン設定エリア(中)から取り出されているパラメータすなわち変動種別をINF(中)エリアに設定する(ステップS481)。また、変動パターン設定エリア(中)における次の領域に設定されている値すなわち変動時間をタイマ(中)に設定する(ステップS482)。そして、処理を終了する。
【0088】
ステップS480において、コマ送りであるならば、タイマ(コマ送り)に、図23に示される定数エリアのコマ送り時間エリアに設定されている時間をセットし(ステップS483)、INF(中)エリアに「コマ送り」をセットする(ステップS484)。なお、コマ送り時間エリアに設定されている時間は、1コマ送りの時間である。そして、ステップS482に移行する。なお、ステップS482で扱われる変動時間は、コマ送り時には、コマ送りが行われる期間(例えば11.2秒)を意味する。
【0089】
ステップS471において、タイマ(中)がタイムアウトしていない場合には、特別図柄装置モジュール123は、現在コマ送り中であるか否か確認する(ステップS485)。コマ送り中であるならば、タイマ(コマ送り)がタイムアウトしているか否かチェックする(ステップS486)。タイムアウトしている場合には、図柄送り中であったか否か確認する(ステップS487)。図柄送り中であれば、INF(中)エリアに0をセットするとともに(ステップS488)、タイマ(コマ送り)に、図23に示される定数エリアの一時停止時間(コマ送り)エリアに設定されている値をセットする。この処理によって、特別図柄出力モジュール143は、一時停止時間の期間だけ図柄変動を停止する制御を行う。ステップS487において、図柄送り中でないならば、すなわち、一時停止中であったならば、INF(中)エリアに「コマ送り」をセットするとともに(ステップS490)、タイマ(コマ送り)に図23に示される定数エリアのコマ送り時間エリアに設定されている時間をセットする(ステップS491)。
【0090】
なお、以上に説明したように、タイマ(コマ送り)は、コマ送りが行われる期間(例えば11.2秒)において、1回のコマ送りの時間(図21に示された例では0.450秒)と一時停止の時間(図21に示された例では0.318秒)とを交互に計測するために用いられている。
【0091】
さらに、特別図柄装置モジュール123は、現在の変動が最終変動であるか否か確認する(ステップS495)。現在の変動が最終変動であるならば、最終変動タイマがタイムアウトしているか否かチェックする(ステップS496)。最終変動タイマがタイムアウトしている場合には、ワークエリアの停止図柄(中)エリアに設定されている図柄の数図柄手前の図柄をINF(中)エリアにセットする(ステップS463)。そして、処理を終了する。
【0092】
次に、図32のフローチャートを参照して大入賞口装置モジュール124の動作を説明する。大入賞口装置モジュール124は、停止図柄の組合せが大当たり図柄の組合せであるときにに特別図柄処理モジュール112によって起動される。そして、大入賞口装置(この実施の形態では開閉板20)を、一定時間経過するまで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞するまで開成する。そして、開閉板20の開成中に打球が特定入賞領域に入賞しVカウントセンサ22で検出されると継続権が発生し、開閉板20の開成を再度行う。なお、継続権の発生は、所定回数(例えば16回=16ラウンド)許容される。
以下、各ラウンドの開閉板20の開放状態を大入賞口の「開成」と表現し、第1ラウンドの開始から継続権の消滅までを大入賞口の「開放」と表現する。従って、大入賞口が「開放」の場合には、「開成」しているときと「閉成」しているときとがある。
【0093】
大入賞口装置モジュール124は、まず、大入賞口が開放中であるか否か確認する(ステップS501)。大入賞口が開放中であるか否かは、例えば、大入賞口装置モジュール124の内部状態フラグによって確認される。すなわち、内部状態が「開成」または「閉成」であるときに大入賞口が開放中であると判断できる。大入賞口が開成中でも閉成中でもない場合、すなわち、大入賞口が未だ開放していない場合には、特別図柄処理モジュール112からのインターフェースである開放指示フラグがオンしているかどうか確認する(ステップS503)。開放指示フラグがオンしていない場合には処理を終了する。
【0094】
開放指示フラグがオンしている場合には、開放指示フラグをリセットするとともに(ステップS504)、図24に示されるワークエリアにおける入賞数カウンタをクリアする(ステップS505)。入賞数カウンタは、センサ入力モジュール145がカウントセンサ23のセンサ出力をカウントするものであり、ここでクリアされる。なお、カウントセンサ23は、大入賞口から打球の入賞があるとそれを検出するものである。そして、大入賞口装置モジュール124は、図24に示されるワークエリアにおける大入賞口開成フラグをセットする(ステップS506)。大入賞口開成フラグは大入賞口装置モジュール124から大入賞口開成/閉成モジュール144へのインターフェースであり、大入賞口開成/閉成モジュール144は、大入賞口開成フラグがオンすると開閉板20を開成するためのソレノイド21を駆動する。さらに、大入賞口装置モジュール124は、内部状態を開成中にするとともに(ステップS507)、開成カウンタの値を1増やす(ステップS508)。開成カウンタは図24に示されるように大入賞口装置モジュール124の内部カウンタであり、大入賞口の開成回数をカウントするものである。また、大入賞口装置モジュール124は、タイマ(大入賞口)に、図23に示される定数エリアにおける大入賞口開成時間の値(例えば29.5秒)をセットする(ステップS509)。
【0095】
ステップS501において、大入賞口が開放中(開成中または閉成中)であるならば、大入賞口装置モジュール124は、タイマ(大入賞口)がタイムアップしているか否かチェックする(ステップS511)。タイムアップしていない場合には、入賞数カウンタがカウントアップしているかどうか確認する(ステップS512)。具体的には、図24に示されるワークエリアにおけるカウントアップフラグをチェックする。カウントアップフラグはセンサ入力モジュール145から大入賞口装置モジュール124へのインターフェースであり、センサ入力モジュール145は、入賞数カウンタが1ラウンドにおける最大入賞数をカウントするとカウントアップフラグをセットする。入賞数カウンタがカウントアップしていなければ処理を終了する。
【0096】
入賞数カウンタがカウントアップしている場合には、カウントアップフラグをリセットするとともに(ステップS512)、大入賞口閉成フラグをセットする(ステップS513)。大入賞口閉成フラグは大入賞口装置モジュール124から大入賞口開成/閉成モジュール144へのインターフェースであり、大入賞口開成/閉成モジュール144は、大入賞口閉成フラグがオンすると開閉板20を開成するためのソレノイド21の駆動を解除する。そして、大入賞口装置モジュール124は、Vフラグがオンしているか否か確認する(ステップS514)。Vフラグは図24に示されるようにセンサ入力モジュール145から大入賞口装置モジュール124へのインターフェースであり、センサ入力モジュール145は、継続権の条件となるVカウントセンサ22のオンによってVフラグをセットする。Vフラグがセットされていなければ、内部状態を初期状態(開成中でも閉成中でもない状態)にして(ステップS517)、特別図柄処理モジュール112へのインターフェースである大入賞口解放後フラグをセットして(ステップS518)処理を終了する。
【0097】
Vフラグがセットされていたら、Vフラグをリセットする(ステップS515)。そして、開成カウンタの値が最大値(例えば16)になっているか否か確認する(ステップS516)。最大値は、図23に示される定数エリアに大当たり最大ラウンド数として設定されている。開成カウンタの値が最大値になっていなければ、内部状態を閉成中にして(ステップS517)、タイマ(大入賞口)に、図23に示される定数エリアにおけるラウンドインターバル時間を設定する(ステップS518)。そして、処理を終了する。
【0098】
ステップS510において、タイマ(大入賞口)がタイムアップしていたら、大入賞口装置モジュール124は、内部状態が開成中であるか否かチェックする(ステップS521)。開成中にタイマ(大入賞口)がタイムアップしたということは、入賞数カウンタがカウントアップする前に大入賞口開成時間が経過したことを意味する。従って、大入賞口装置モジュール124は、大入賞口を閉成するために、大入賞口開成/閉成モジュール144へのインターフェースである大入賞口閉成フラグをセットする(ステップS522)。そして、ステップS514の処理に移行する。大入賞口閉成中にタイマ(大入賞口)がタイムアップしたということは、インターバル時間が経過したことを意味する。従って、大入賞口装置モジュール124は、大入賞口を開成するためにステップS506の処理に移行する。
【0099】
次に、図33のフローチャートを参照してタイマモジュール130の動作を説明する。なお、図33には、特別図柄表示制御に関連する処理のみが示されている。
タイマモジュール130は、特別図柄装置モジュール123が使用するタイマ(左),(右),(中),(コマ送り)および最終変動タイマと大入賞口装置モジュール124が使用するタイマ(大入賞口)の値が0でなければ(ステップS551,S553,S555,S557,S559,S561)、タイマの値を−1する(ステップS552,S554,S556,S558,S560,S562)。この実施の形態では遊技制御プログラム100は2ms毎に起動され、タイマモジュール130は起動される毎に1回動作するので、図33に示された処理によって、2ms毎に値が1減るタイマが実現される。
【0100】
次に、図34のフローチャートを参照して特別図柄出力モジュール143の動作を説明する。
特別図柄出力モジュール143は、図24に示されるワークエリアにおけるINF(左)エリアの値が0でなければ(ステップS601)、左図柄変動のための表示制御コマンドデータを作成する(ステップS602)。INF(左)エリアには、特別図柄装置モジュール123によって、変動種別が設定されている。従って、特別図柄出力モジュール143は、その変動種別に応じた速度で左図柄が変動するように図柄の変動量を算出する。そして、算出された変動量に応じた表示制御コマンドデータを、表示制御コマンド出力ポートおよびCRT回路63を介して表示制御基板80に出力する(ステップS603)。
【0101】
同様に、特別図柄出力モジュール143は、図24に示されるワークエリアにおけるINF(右)エリアの値が0でなければ(ステップS604)、右図柄変動のための表示制御コマンドデータを作成する(ステップS605)。INF(右)エリアには、特別図柄装置モジュール123によって、変動種別が設定されている。従って、特別図柄出力モジュール143は、その変動種別に応じた速度で右図柄が変動するように図柄の変動量を算出する。そして、算出された変動量に応じたコマンドデータを、表示制御コマンド出力ポートおよびCRT回路63を介して表示制御基板80に出力する(ステップS606)。
【0102】
また、特別図柄出力モジュール143は、図24に示されるワークエリアにおけるINF(中)エリアの値が0でないかどうか確認する(ステップS607)。INF(中)エリアの値が0でない場合には、INF(中)エリアにコマ送りが設定されているかどうか確認する(ステップS608)。コマ送りが設定されていない場合には、中図柄変動のための表示制御コマンドデータを作成する(ステップS609)。INF(中)エリアには、特別図柄装置モジュール123によって、変動種別が設定されている。従って、特別図柄出力モジュール143は、その変動種別に応じた速度で中図柄が変動するように図柄の変動量を算出する。そして、算出された変動量に応じたコマンドデータを、表示制御コマンド出力ポートおよびCRT回路63を介して表示制御基板80に出力する(ステップS610)。
INF(中)エリアにコマ送りが設定されている場合には、図23に示される定数エリアにおけるコマ送り時間で1図柄変動するように図柄の変動量を算出する(ステップS611)。そして、算出された変動量に応じたコマンドデータを、表示制御コマンド出力ポートおよびCRT回路63を介して表示制御基板80に出力する(ステップS612)。
【0103】
なお、各変動種別に対応した変動速度は、図23に示される定数エリアに設定されているので、特別図柄出力モジュール143は、ステップS602,S605,S609の処理を行うときに定数エリアから該当する変動速度を取り出す。また、この実施の形態では特別図柄出力モジュール143も2ms毎に起動されるので、特別図柄出力モジュールは、2msにおける図柄の変動量を算出する。しかし、変動量算出は、より粗い時間間隔で(例えば20ms)で行われるようにしてもよい。
【0104】
表示制御基板80に対する表示制御コマンドデータの出力は、出力ポートおよびCRT回路63を介して行われる。この実施の形態では、図5に示された出力ポート574を介して行われる。出力ポートのアドレスは、図37に示されるようにROM54の定数エリアに設定されている。従って、特別図柄出力モジュール143は、定数エリアから出力ポートのアドレスを読み出し、そのアドレスに表示制御コマンドデータを出力する。出力ポートおよびCRT回路63を介して表示制御基板80に表示制御コマンドデータを出力するときには、特別図柄出力モジュール143は、所定の出力ポートからストローブ信号を出力する。この実施の形態では、図5に示された出力ポート571からストローブ信号を出力する。ストローブ信号の出力ポートも、図37に示されるように定数エリアに設定される。
【0105】
以上のように、特別図柄出力モジュール143は定数エリアに設定されている値およびワークエリアの設定にもとづいてデータを出力するので、ROM54における定数エリアのアドレスが共通化されているとともにRAM55におけるワークエリアのアドレスが共通化されていれば、異なる機種間で特別図柄出力モジュール143を共用できる。
【0106】
次に、図35のフローチャートを参照して大入賞口開成/閉成モジュール144の動作を説明する。
大入賞口開成/閉成モジュール144は、大入賞口装置モジュール124からのインターフェースである大入賞口開成フラグがオンしている場合には(ステップS621)、大入賞口開成フラグをリセットするとともに(ステップS622)、大入賞口開成のためのソレノイド21を駆動する処理を行う。具体的には、図37に示されるようにROM54の定数エリアに設定されているソレノイド21(大入賞口ソレノイド)に至る出力ポートのアドレスおよびビットを読み出し(ステップS623)、そのアドレスにソレノイド21を駆動するためのデータを出力する(ステップS624)。ソレノイド21を駆動するためのデータが出力されると、ソレノイド回路59は、そのデータにもとづいてソレノイド21を駆動する。なお、この実施の形態では、図5に示された出力ポート571のアドレスが定数エリアに設定されている。
【0107】
また、大入賞口開成/閉成モジュール144は、大入賞口装置モジュール124からのインターフェースである大入賞口閉成フラグがオンしている場合には(ステップS625)、大入賞口閉成フラグをリセットするとともに(ステップS626)、ソレノイド21の駆動を解除する処理を行う。具体的には、図37に示されるようにROM54の定数エリアに設定されている大入賞口ソレノイドの出力ポートのアドレスおよびビットを読み出し(ステップS627)、そのアドレスにソレノイド21の駆動を解除するためのデータを出力する(ステップS628)。ソレノイド21の駆動を解除するためのデータが出力されると、ソレノイド回路59は、そのデータにもとづいてソレノイド21の駆動を解除する。
【0108】
以上のように、大入賞口開成/閉成モジュール144も定数エリアに設定されている値およびワークエリアの設定にもとづいてデータを出力するので、ROM54における定数エリアのアドレスが共通化されているとともにRAM55におけるワークエリアのアドレスが共通化されていれば、異なる機種間で大入賞口開成/閉成モジュール144を共用できる。
【0109】
次に、図36のフローチャートを参照してセンサ入力モジュール145の動作を説明する。
センサ入力モジュール145は、図37に示されるようにROM54の定数エリアに設定されているカウントセンサ23の入力ポートのアドレスおよびビットを取り出す(ステップS641)。この実施の形態では、図7に示された入力ポート578のアドレスが定数エリアに設定されている。そして、カウントセンサ23がオンしているかどうか確認する(ステップS642)。カウントセンサ23がオンしていれば、入賞数カウンタを+1し(ステップS643)、入賞数カウンタの値がカウントアップしているかどうかチェックする(ステップS644)。図23に示されるようにROM54の定数エリアには、1ラウンドの最大入賞数が設定されている。従って、センサ入力モジュール145は、入賞数カウンタの値と最大入賞数とを比較することによって、入賞数カウンタの値がカウントアップしているかどうかチェックする。入賞数カウンタの値がカウントアップしている場合には、入賞数カウンタをクリアするとともに(ステップS645)、大入賞口装置モジュール124へのインターフェースであるカウントアップフラグをセットする(ステップS646)。
【0110】
また、センサ入力モジュール145は、図37に示されるようにROM54の定数エリアに設定されているVカウントセンサ22の入力ポートのアドレスおよびビットを取り出す(ステップS647)。この実施の形態では、図7に示された入力ポート578のアドレスが定数エリアに設定されている。そして、Vカウントセンサ22がオンしているかどうか確認する(ステップS648)。Vカウントセンサ22がオンしている場合には、大入賞口装置モジュール124へのインターフェースであるVフラグをセットする(ステップS649)。
【0111】
以上のように、特別図柄装置は、主制御モジュールである特別図柄処理モジュール112、装置制御モジュールである特別図柄装置モジュール123および出力モジュールである特別図柄出力モジュール143によって制御される。また、大入賞口装置は、主制御モジュールである特別図柄処理モジュール112、装置制御モジュールである大入賞口装置モジュール124および出力モジュールである大入賞口開成/閉成モジュール144とセンサ入力モジュール145によって制御される。
【0112】
特別図柄装置における変動種別や変動時間は、RAM55に設定されるワークエリアを介して、特別図柄処理モジュール112から特別図柄装置モジュール123に伝えられる。従って、変動種別や変動時間が変わっても、ワークエリアのアドレスが共通化されていれば、特別図柄装置モジュール123のプログラムを変更する必要はない。また、大入賞口装置モジュール124が扱う大入賞口開成時間や最大ラウンド数等は、ROM54のテーブルから読み出される。従って、大入賞口開成時間や最大ラウンド数等の値が異なる他の機種に大入賞口装置モジュール124が適用される場合でも、ROM54のテーブル内の値を変更すれば、大入賞口装置モジュール124のプログラムを変更する必要はない。
【0113】
さらに、特別図柄出力モジュール143および大入賞口開成/閉成モジュール144は、出力ポートのアドレスをROM54のテーブルから読み出してくる。従って、出力ポートのアドレスが異なる機種に適用される場合でも、特別図柄出力モジュール143および大入賞口開成/閉成モジュール144のプログラムを変更する必要はない。また、センサ入力モジュール145は、入力ポートのアドレスをROM54のテーブルから読み出してくる。従って、入力ポートのアドレスが異なる機種に適用される場合でも、センサ入力モジュール145のプログラムを変更する必要はない。
【0114】
図38は、この実施の形態で用いられる各乱数を示す説明図である。各乱数は、以下のように使用される。
(1)普通図柄判定用乱数:7セグメントLEDによる可変表示器10の表示態様による当たり/はずれの決定用
(2)普通図柄用乱数:可変表示器10のはずれ時の停止図柄決定用
(3)特別図柄判定用乱数:画像表示部9の表示態様による大当たり/はずれの決定用
(4)特定図柄判定用乱数:大当たり図柄を確変図柄とするか否かの判定用
(5)特別図柄用乱数1:停止図柄がはずれ並びに決定された場合であって左図柄を確変図柄としない場合の、左図柄(非リーチ時)または左右図柄(リーチ時)決定用
(6)特別図柄用乱数2:停止図柄がはずれ並びに決定された場合であって左図柄を確変図柄とする場合の、左図柄(非リーチ時)または左右図柄(リーチ時)決定用
(7)特別図柄用乱数3:停止図柄がはずれ並びに決定され、かつ、リーチでもないと決定された場合の中図柄決定用
(8)特別図柄用乱数4:停止図柄がはずれ並びに決定された場合の、中図柄(リーチ時)または右図柄(非リーチ時)決定用
(9)特別図柄左判定用乱数:停止図柄がはずれ並びに決定され、かつ、リーチでもないと決定された場合の左図柄を確変図柄とするか否かの判定用
(10)リーチ判定用乱数:停止図柄がはずれ並びに決定された場合の、リーチとするか否かの判定用
(11)リーチ用乱数:リーチ態様を決定する
【0115】
なお、遊技効果を高めるために、上記(1)〜(11)の乱数以外の乱数も用いられている。
図8に示された判定用乱数更新処理モジュール113は、(1)の普通図柄判定用乱数、(3)の特別図柄判定用乱数および(4)の特定図柄判定用乱数のカウントアップ(1加算)を行う。すなわち、それらが判定用乱数である。また、表示用乱数更新処理モジュール114は、その他の各乱数のカウントアップ(1加算)を行う。上述したように、判定用乱数更新処理モジュール113は、2ms毎に1回起動されるが、表示用乱数更新処理モジュール114は、遊技制御プログラムが定期リセット回路66からのリセット信号によって次に再起動されるまで繰り返し実行される。従って、各表示用乱数の値を判定用乱数の値を同期しないようにすることができる。すなわち、当たり/はずれの抽選結果と表示される停止図柄とがランダムな関係になるようにすることができる。
【0116】
図39は、表示制御基板80内の回路とCRT82による画像表示部9の構成を示すブロック図である。画像表示部9には、画像を表示するためのCRT82と、CRT82の画像表示を制御するCRTコントロール回路81とが含まれる。さらに、画像表示部9には、CRTコントロール回路81をリセットするためのリセット回路と83、CRTコントロール回路81にクロック信号を与える発振回路84と、CRT82に表示される画像のうちの使用頻度の高い画像データをあらかじめ記憶するキャラクタROM85と、CRTコントロール回路81が生成した画像データを記憶するVRAM86とが含まれている。ここで、使用頻度の高い画像データとは、例えば、CRT82に表示される人物、動物、または、文字、図形もしくは記号等からなる画像などである。
【0117】
CRTコントロール回路81は、メイン基板31のCRT回路63からストローブ信号が入力されるとCRT回路63からの表示制御コマンドデータを入力する。CRTコントロール回路81は、表示制御コマンドデータの状態に従ってキャラクタROM85から画像データを読み出して、CRT82に表示するための画像データを生成する。そして、画像データをVRAM86に記憶する。VRAM86に記憶された画像データは、RGB色信号とSYNC信号とからなるビデオ信号としてCRT82に送出され、CRT82において画像が表示される。
なお、CRT回路63は、例えば、特別図柄出力モジュール143が出力ポートを介して出力した信号を増幅する増幅回路である。
【0118】
図40は、CRTコントロール回路81の構成を示すブロック図である。CRTコントロール回路81には、表示制御用CPU91、ビデオコントローラ93および制御データが記憶された制御データROM92が含まれる。表示制御用CPU91は、CRT回路63からの表示制御コマンドデータに従って、制御データROM92からCRT82の表示を制御するためのデータを読み出す。そして、表示制御用CPU91は、読み出した制御データにもとづいてビデオコントローラ93に制御信号を送る。ビデオコントローラ93は、制御信号に従ってキャラクタROM85から画像データを読み出し、読み出した画像データを用いてCRT82に表示するための画像データを生成し、その画像データをVRAM86に格納する。VRAM86に格納されたデータは、CRT82にビデオ信号として送出される。
【0119】
図41は、制御データROM92に格納された可変表示制御プログラムの一構成例を示すブロック図である。可変表示制御プログラム900における画像作成プログラム910は、上述した画像データ作成処理を行う。また、入出力モジュール920は、メイン基板31から表示制御コマンドデータを受信する制御を行うとともに、CRT82側にビデオ信号を送出する制御を行う。入出力モジュール920において、情報受信モジュール921はメイン基板31から表示制御コマンドデータを受信する制御を行い、画像信号出力モジュール922は、CRT82側にビデオ信号を送出する制御を行う。
【0120】
図42は、表示制御コマンドデータの構成例を示す説明図である。この例では、表示制御コマンドデータは、9バイトの表示制御データ0〜7および表示制御データCで構成されている。表示制御データ0〜7の最上位ビットはヘッダビットであり、表示制御データ0の最上位ビットは”1”に固定され、表示制御データ1〜7の最上位ビットは”0”に固定される。従って、表示制御データ0〜7のそれぞれにおける7ビットが、メイン基板31から表示制御基板80への情報伝達用に使用される。なお、表示制御データCは、表示制御データ0〜7のチェックサムが設定されるチェックデータである。
【0121】
メイン基板31側において、表示制御データ0〜7および表示制御データCの内容は、特別図柄出力モジュール143によって作成される。そして、特別図柄出力モジュール143から表示制御基板80への出力ポートに表示制御データ0〜7および表示制御データCが出力される。なお、表示制御データ0〜7および表示制御データCは、1バイトずつ順次に出力される。そして、1バイト出力される度に、それに同期してストローブ信号が出力される。
【0122】
次に、図43のフローチャートを参照して情報受信モジュール921の動作を説明する。
情報受信モジュール921は例えば割込処理プログラムとして実現され、上述したストローブ信号がメイン基板31から表示制御基板80に出力されると、情報受信モジュール921が起動される。情報受信モジュール921は、まず、表示制御データが入力される入力ポートからデータを入力する(ステップS901)。入力データの最上位ビット(MSB)が”1”になっている場合には、ポインタをクリアする(ステップS902)。受信された表示制御データ0〜7は、CPU91が有するRAMの所定領域に格納される。ポインタは、RAMの格納番地を指すものである。入力データの最上位ビットが”1”になっている場合には、表示制御データ0が受信されている。従って、ポインタは0に戻される(ステップS903)。
【0123】
入力データの最上位ビットが”1”でない場合には、情報受信モジュール921は、ポインタの値を+1する(ステップS904)。そして、ポインタの値が”8”になったかどうか確認する(ステップS905)。ポインタの値が”8”になった場合には、表示制御データCが受信されている。そこで、情報受信モジュール921は、チェックサム計算を行い(ステップS907)、チェックサムが正しいものであれば(ステップS908)、コマンド受信フラグをセットする(ステップS909)。画像作成プログラム910は、コマンド受信フラグがオンしたことを検出することによって、RAMの所定領域に正しい受信データが格納されたことを知る。
【0124】
ステップS905においてポインタが”8”になっていない場合には、入力データをポインタが指すRAM領域に格納する(ステップS906)。ポインタが”8”になっていない場合には、表示制御データ0〜7のいずれかが受信されている。
【0125】
以上のようにして、情報受信モジュール921は、メイン基板31側からの表示制御コマンドデータをRAMの所定領域に格納する。ここで、入力ポートのアドレスおよび表示制御コマンドデータを格納するための領域のアドレスが固定されていれば、画像作成プログラム910の内容が異なっている他の機種にも、情報受信モジュール921を共通に使用できる。一般に、画像作成プログラム910を異なる機種間で共用することは難しいが、この実施の形態によれば、少なくとも、遊技制御手段と通信するためのプログラムは共通化される。
【0126】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、遊技機を、遊技制御プログラムが、遊技制御を実行する主制御モジュールと、遊技盤に設けられた各装置に対応して各装置別にモジュール化され、各装置を制御する装置制御モジュールと、外部との情報の入出力に関するモジュールであって主制御モジュールおよび装置制御モジュールとは独立した入出力モジュールとを含み、情報の入出力に関する各入出力モジュールが、インターフェースエリアを介して各装置別のモジュールから情報を受けるようにしたので、既存の遊技制御プログラムを他の機種の遊技機に流用する場合に、各装置を制御するモジュールおよび情報の入出力に関する入出力モジュールを変更する必要性が低減し、遊技制御プログラムの作成および変更が容易化されるとともに遊技制御プログラムの検査が簡略化される効果がある。さらに、入出力モジュールが、インターフェースエリアを介して各装置別のモジュールから情報を受けるように構成されていることから、入出力モジュールの独立性が確保され、情報の入出力に関する各モジュールを変更する必要性がより低減する。
そして、入出力モジュールが、入出力ポートのアドレスを定数エリアから入手するように構成されている場合には、入出力ポートのアドレスが変更されても定数エリアの内容を変更すればよく、情報の入出力に関する各モジュールを変更しなくてよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図である。
【図2】 パチンコ遊技機の内部構造を示す全体背面図である。
【図3】 パチンコ遊技機の遊技盤を背面からみた背面図である。
【図4】 遊技制御基板における回路構成の一例を示すブロック図である。
【図5】 遊技制御基板におけるI/Oポート部の4つの出力ポートを示す回路図である。
【図6】 遊技制御基板におけるI/Oポート部の他の3つの出力ポートを示す回路図である。
【図7】 遊技制御基板におけるI/Oポート部の入力ポートを示す回路図である。
【図8】 遊技制御プログラムの一構成例を示すブロック図である。
【図9】 普通電動役物の開放時間を示すタイミング図である。
【図10】 主制御モジュールにおける普通図柄処理モジュールのプログラム構成例を示すフローチャートである。
【図11】 普通図柄表示制御において使用される定数およびモジュール間インターフェースを示す説明図である。
【図12】 普通図柄判定用乱数と当たり/はずれとの関係を示す説明図である。
【図13】 装置制御モジュールにおける普通図柄装置モジュールのプログラム構成例を示すフローチャートである。
【図14】 装置制御モジュールにおける普通電動役物モジュールのプログラム構成例を示すフローチャートである。
【図15】 タイマモジュールの普通図柄表示制御に関連する処理のプログラム構成例を示すフローチャートである。
【図16】 入出力モジュールにおける普通図柄出力モジュールのプログラム構成例を示すフローチャートである。
【図17】 入出力モジュールにおける普通電役開放/閉成モジュールのプログラム構成例を示すフローチャートである。
【図18】 出力ポートのアドレスおよびビットが設定された定数エリアのテーブルを示す説明図である。
【図19】 図柄変動の変動種別を示す説明図である。
【図20】 はずれ時の左右中図柄の図柄の変動を示すタイミング図である。
【図21】 リーチ時の左右中図柄の図柄の変動を示すタイミング図である。
【図22】 主制御モジュールにおける特別図柄処理モジュールのプログラム構成例を示すフローチャートである。
【図23】 ROMの定数エリアに設定される左右中図柄の変動パターンを示す説明図である。
【図24】 特別図柄表示制御において使用される定数およびモジュール間インターフェースを示す説明図である。
【図25】 装置制御モジュールにおける特別図柄装置モジュールのプログラム構成例を示すフローチャートである。
【図26】 特別図柄装置モジュールを構成するサブルーチンのプログラム構成例を示すフローチャートである。
【図27】 特別図柄装置モジュールを構成するサブルーチンのプログラム構成例を示すフローチャートである。
【図28】 特別図柄装置モジュールを構成するサブルーチンのプログラム構成例を示すフローチャートである。
【図29】 特別図柄装置モジュールを構成するサブルーチンのプログラム構成例を示すフローチャートである。
【図30】 特別図柄装置モジュールを構成するサブルーチンのプログラム構成例を示すフローチャートである。
【図31】 特別図柄装置モジュールを構成するサブルーチンのプログラム構成例を示すフローチャートである。
【図32】 装置制御モジュールにおける大入賞口装置モジュールのプログラム構成例を示すフローチャートである。
【図33】 タイマモジュールにおける特別図柄表示制御に関連する処理のプログラム構成例を示すフローチャートである。
【図34】 入出力モジュールにおける特別図柄出力モジュールのプログラム構成例を示すフローチャートである。
【図35】 入出力モジュールにおける大入賞口開成/閉成モジュールのプログラム構成例を示すフローチャートである。
【図36】 入出力モジュールにおけるセンサ入力モジュールのプログラム構成例を示すフローチャートである。
【図37】 出力ポートのアドレスおよびビットが設定された定数エリアのテーブルを示す説明図である。
【図38】 各乱数を示す説明図である。
【図39】 表示制御基板内の回路とCRTによる画像表示部の構成を示すブロック図である。
【図40】 CRTコントロール回路の構成を示すブロック図である。
【図41】 制御データROMに格納された可変表示制御プログラムの一構成例を示すブロック図である。
【図42】 表示制御コマンドデータの構成例を示す説明図である。
【図43】 情報受信モジュールの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
8 可変表示装置
9 画像表示部
14 始動入賞口
15 可変入賞球装置
31 遊技制御基板
53 基本回路
54 ROM
55 RAM
56 CPU
80 表示制御基板
100 遊技制御プログラム
110 主制御モジュール
113 判定用乱数更新モジュール
114 表示用乱数更新モジュール
120 装置制御モジュール
130 タイマモジュール
140 入出力モジュール
900 可変表示制御プログラム
921 情報受信モジュール

Claims (3)

  1. 遊技球が入賞可能な特定の入賞口と前記特定の入賞口に遊技球が入賞した場合に特別図柄の可変表示を行う特別図柄装置とが遊技盤に設けられ、特別図柄の可変表示表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様となったときに大入賞口装置を開放する制御を行う遊技機において、
    前記遊技盤には前記特別図柄装置を含む各装置が備えられ、
    遊技制御プログラムが格納され該遊技制御プログラムに従って遊技の進行を制御する遊技制御用マイクロコンピュータと前記遊技制御プログラムを定期的に所定の位置から実行させるための信号を発生する定期リセット信号発生手段とを含む遊技制御手段と、該遊技制御手段から送信される信号に応じて前記特別図柄装置の表示制御を行う表示制御手段とを備え、
    前記遊技制御プログラムは、遊技制御を実行する主制御モジュールと、遊技盤に設けられた各装置に対応して各装置別にモジュール化され、該各装置を制御する装置制御モジュールと、外部との情報の入出力に関するモジュールであって前記主制御モジュールおよび前記装置制御モジュールとは独立した入出力モジュールを含み、
    前記主制御モジュールは、特別図柄の表示に関する制御を行う特別図柄処理モジュールを含み、前記特別図柄処理モジュールは、特別図柄の表示に関する制御を行うときに、特別図柄の表示に関する制御に用いるデータが設定された定数エリアから変動態様に応じたパラメータを読み出して、前記主制御モジュールと前記装置制御モジュールとが共にアクセス可能なインターフェースエリアに情報を書き込む構成であり、
    前記装置制御モジュールは、前記特別図柄装置の制御に関わる部分である特別図柄装置モジュールと、前記大入賞口装置を制御する大入賞口装置モジュールとを含み、前記特別図柄装置モジュールおよび前記大入賞口装置モジュールは、前記主制御モジュールと前記装置制御モジュールとが共にアクセス可能なインターフェースエリアに書き込まれた情報にもとづいて前記特別図柄装置および前記大入賞口装置を制御するときに、前記入出力モジュールを用いて信号を出力する構成であり、
    前記入出力モジュールは、前記表示制御手段に信号を出力する特別図柄出力モジュールと、前記大入賞口装置に信号を出力する大入賞口開成/閉成モジュールとを備え、
    前記特別図柄装置モジュールおよび前記大入賞口装置モジュールは、それぞれ、前記表示制御手段および前記大入賞口装置に対して信号を出力するために、前記装置制御モジュールと前記入出力モジュールとが共にアクセス可能なインターフェースエリアに情報を書き込み、
    前記特別図柄出力モジュールおよび前記大入賞口開成/閉成モジュールは、前記装置制御モジュールと前記入出力モジュールとが共にアクセス可能なインターフェースエリアに書き込まれた情報にもとづいて、前記表示制御手段および前記大入賞口装置に対して信号を出力する
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技球が入賞可能な特定の入賞口と前記特定の入賞口に遊技球が入賞した場合に特別図柄の可変表示を行う特別図柄装置とが遊技盤に設けられ、特別図柄の可変表示表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様となったときに大入賞口装置を開放する制御を行う遊技機において、
    前記遊技盤には前記特別図柄装置を含む各装置が備えられ、
    遊技制御プログラムが格納され該遊技制御プログラムに従って遊技の進行を制御する遊技制御用マイクロコンピュータを含む遊技制御手段と、該遊技制御手段から送信される信号に応じて前記特別図柄装置の表示制御を行う表示制御手段とを備え、
    前記遊技制御プログラムは、遊技制御を実行する主制御モジュールと、遊技盤に設けられた各装置に対応して各装置別にモジュール化され、該各装置を制御する装置制御モジュールと、外部との情報の入出力に関するモジュールであって前記主制御モジュールおよび前記装置制御モジュールとは独立した入出力モジュールを含み、
    前記主制御モジュールは、特別図柄の表示に関する制御を行う特別図柄処理モジュールを含み、前記特別図柄処理モジュールは、特別図柄の表示に関する制御を行うときに、特別図柄の表示に関する制御に用いるデータが設定された定数エリアから変動態様に応じたパラメータを読み出して、前記主制御モジュールと前記装置制御モジュールとが共にアクセス可能なインターフェースエリアに情報を書き込む構成であり、
    前記装置制御モジュールは、前記特別図柄装置の制御に関わる部分である特別図柄装置モジュールと、前記大入賞口装置を制御する大入賞口装置モジュールとを含み、前記特別図柄装置モジュールおよび前記大入賞口装置モジュールは、前記主制御モジュールと前記装置制御モジュールとが共にアクセス可能なインターフェースエリアに書き込まれた情報にもとづいて前記特別図柄装置および前記大入賞口装置を制御するときに、前記入出力モジュールを用いて信号を出力する構成であり、
    前記入出力モジュールは、前記表示制御手段に信号を出力する特別図柄出力モジュールと、前記大入賞口装置に信号を出力する大入賞口開成/閉成モジュールとを備え、
    前記特別図柄装置モジュールおよび前記大入賞口装置モジュールは、それぞれ、前記表示制御手段および前記大入賞口装置に対して信号を出力するために、前記装置制御モジュールと前記入出力モジュールとが共にアクセス可能なインターフェースエリアに情報を書き込み、
    前記特別図柄出力モジュールおよび前記大入賞口開成/閉成モジュールは、前記装置制御モジュールと前記入出力モジュールとが共にアクセス可能なインターフェースエリアに書き込まれた情報にもとづいて、前記表示制御手段および前記大入賞口装置に対して信号を出力する
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 入出力モジュールは、外部との情報の入出力に用いられる入出力ポートのアドレスを定数エリアから入手する
    請求項1または請求項2記載の遊技機。
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