JP4388279B2 - 自動二輪車のアッパブラケット構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、キーシリンダの破壊防止のために、アッパブラケットのキーシリンダを保持するホルダの周辺構造を改良した自動二輪車のアッパブラケット構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フロントフォークを支持するアッパブラケットにホルダを設け、これに保持されたキーシリンダにキーを差込んで回転操作することにより、キーシリンダを介してアッパブラケットを車体側に固定して操向ハンドルをロックすることが行われている。前記キーシリンダは、その一部が前記ホルダから上方に突出するように取り付けられている( 特許文献1 参照) 。
【0003】
【特許文献1】
特願2002―268582(図7)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この構造では、前記キーシリンダの一部が前記ホルダから上方に突出しているために、この突出部位がプライヤのような工具で掴んでこじられる可能性がある。
【0005】
そこで、本発明は、プライヤなどの工具によりキーシリンダを掴みにくい構造にした自動二輪車のアッパブラケット構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のアッパブラケット構造は、ヘッドパイプに挿通されたステアリング軸に固定されてフロントフォークを支持するアッパブラケットに、キーシリンダを保持するホルダを一体に形成して、このホルダにおける前記キーシリンダが嵌合される嵌合孔の周縁部の上縁を、キーシリンダの上面にまで延出させ、前記ホルダは、前記アッパブラケットの本体から前方に突出し、かつ前記アッパブラケットの本体の前後方向中心線に対して左側方に偏位して配置されている。
【0007】
このアッパブラケット構造によれば、キーシリンダの上部の外周面がホルダにより覆われて保護されるので、プライヤのような工具によりキーシリンダを掴むことが困難となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明を適用する自動二輪車の前方部分の側面図を示す。この自動二輪車は、車体フレーム1の前端のヘッドブロック2に一体形成されたヘッドパイプ3に、ステアリング軸4(図2)を介して左右一対のフロントフォーク5が軸支されている。図2に示すように、ステアリング軸4の上端部と下端部には、それぞれアッパーブラケット6とロワーブラケット7が固定され、これらブラケット6,7の左右両端に、図1の前車輪8を支持する一対のフロントフォーク5,5が支持され、このフロントフォーク5の上端部に操向ハンドル13が取り付けられている。図1中、27は車体フレーム1の前部側に設けた計器盤、29は車体の前部を覆うカウリングである。
【0010】
図3〜図5は、本発明にかかるアッパブラケット6の全体を示す図であって、図3は平面図、図4は側面図、図5は斜視図である。図3に示すように、アッパブラケット6は、前記フロントフォーク5を支持する偏平な本体61と、キーシリンダ9(図4)を保持するホルダ62とを備え、全体がアルミダイカストなどで一体に形成されている。前記キーシリンダ9は、エンジン(図示せず)および電気系統のオン・オフとハンドルロックを行う。
【0011】
前記アッパブラケット6の本体61には、図5のように、中央部に前記ステアリング軸4(図2)を挿通させて固定するための円形の第1嵌合孔63が、左右両側には前記フロントフォーク5を挿通させて固定するための円形の第2および第3嵌合孔64,65が形成されている。また、前記本体61の第1嵌合孔63を挟んだ左右両側には、アッパブラケット6の軽量化と外観向上を図るための三角形の貫通孔60,60が形成されている。
【0012】
前記本体61と一体に形成されたホルダ62は、図3に示す本体61の前後方向中心線(車体中心線)aに対して左側に偏位して配置されており、このホルダ62に、キーシリンダ9を挿嵌させる円形の第4嵌合孔67が形成されている。この第4嵌合孔67は、前記第1嵌合孔63の中心、すなわちハンドル回転中心の回りに、前記中心線aから左方向に所定角度θだけ傾斜した直線b上に位置している。ホルダ62は、本体61の前面から前記傾斜した直線bに沿って傾斜してハンドル本体61より車体前方へ突出している。
【0013】
ホルダ62の第4嵌合孔67の周縁部には、図4に示すように、キーシリンダ9を取り付けたとき、上縁がキーシリンダ9の上面にまで延びる延出部68が連続状に一体形成されている。また、ホルダ62の下部側で左右両側にキーシリンダ9を固定する一対の支持脚66,66が設けられている。なお、支持脚66,66は、キーシリンダ9が短い場合、無くすることもできる。
【0014】
図6は前記アッパブラケット6のホルダ62にキーシリンダ9を取り付けた状態を示す一部切り欠いた斜視図、図7はその縦断面図である。図6のように、第4嵌合孔67は、大径部67aとその上側の小径部67bとからなる段付きの円孔であり、小径部67bは前記延出部68の内側に位置している。キーシリンダ9は、大径の第1円形部91と、その上部の、第1円形部91よりも小径な第2円形部92とを有しており、第2円形部92の上面にシリンダキー10が差し込まれるキー溝93が形成されている。キーシリンダ9の前記第1円形部91が第4嵌合孔67の大径部67aに嵌合され、第2円形部92が小径部67bに嵌合される。
【0015】
前記キーシリンダ9の下部の側面には、前記ホルダ62の各支持脚66の下面と対向するように、一対の取付部94が設けられている。この取付部94に形成した挿通孔95の下方から、前記支持脚66の下面側に設けた図示しないねじ孔へと締結ねじ96を螺合することにより、前記ホルダ62にキーシリンダ9が締結により固定される。
【0016】
さらに、前記キーシリンダ9の下方の後部には、図7のように、ヘッドパイプ3に対向する突部97が形成されており、この突部97内に、スプリング11によって後方へ押圧されてロックピン12が装着されている。前記操向ハンドル13を左方向に一杯に回転させた状態で、キー溝93に差し込んだシリンダキー10を回転操作することにより、ヘッドパイプ3に形成したロック孔31にロックピン12が嵌まり込むことで、キーシリンダ9を介してハンドル13(図1)が左一杯に回転した状態で車体のヘッドパイプ3に対してロックされる。
【0017】
上記構成において、図7のホルダ62における第4嵌合孔67の周縁部の上縁は、キーシリンダ9の上面にまで延出されていて、このキーシリンダ9の上部側のほぼ全体が前記ホルダ62により覆われて保護される。このため、プライヤのような工具により前記キーシリンダ9を掴むことができなくなる。
【0018】
また、前記ホルダ62は、図6のアッパブラケット6の本体61から前方に突出しているので、前記キーシリンダ9によりアッパブラケット6の本体61が隠れることがない。したがって、この本体61の上面が露出するから、三角形の貫通孔60を含む装飾が見えるので、見栄えが良好となる。特に、図3のように、前記ホルダ62を車体中心線aに対し一側方、この例では左側方に偏位させて配置することにより、前記キーシリンダ9が図1に示す車体の前部側に取り付けられた計器盤27を遮ったりすることがなくなり、この計器盤27の視認性を良好に維持できる。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、本発明のアッパブラケット構造によれば、キーシリンダがプライヤのような工具により掴むことができにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される自動二輪車の前方部分を示す側面図である。
【図2】自動二輪車のフロントフォークの部分を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るアッパブラケットの全体を示す平面図である。
【図4】同側面図である。
【図5】同斜視図である。
【図6】アッパブラケットのホルダにキーシリンダを取り付けた状態を示す一部切り欠いた斜視図である。
【図7】同縦断面図である。
【符号の説明】
5…フロントフォーク
6…アッパブラケット
61…本体
62…ホルダ
67…嵌合孔(第4嵌合孔)
68…延出部
9…キーシリンダ
Claims (1)
- ヘッドパイプに挿通されたステアリング軸に固定されてフロントフォークを支持するアッパブラケットに、キーシリンダを保持するホルダが一体形成され、
前記ホルダは、前記キーシリンダが嵌合される嵌合孔の周縁部の上縁がキーシリンダの上面にまで延出され、
前記ホルダは、前記アッパブラケットの本体から前方に突出し、かつ前記アッパブラケットの本体の前後方向中心線に対して左側方に偏位して配置されている自動二輪車のアッパブラケット構造。
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