JP4388158B2 - 顕微鏡の表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば明視野、暗視野、蛍光、偏光、微分干渉などの各観察法に応じて選択切り換えされる光学部品の種類を表示する顕微鏡の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
顕微鏡を用いて標本を観察したり、標本の顕微鏡写真を撮影したりするには、その観察作業の周囲を暗くすることが多い。このため、顕微鏡では、例えば明視野、暗視野、蛍光、偏光、微分干渉などの各観察法に応じて選択切り換えされる光学部品の種類を表示する表示部が備えられているが、周囲の暗さにより表示部が見づらく、又は見えないこともある。
【0003】
そこで、顕微鏡では、表示部にLEDを使用し、周囲の暗い暗所においてLEDを点灯して表示部を見易くしている。ところが、LCDを使用することによって、専用の電気回路が必要となり、高価になると共に電力の消費が避けられない。
【0004】
このような問題を解決するために例えば特開平10−111459号公報に記載されているような表示部の技術が開示されている。図15はかかる表示部の構成図であって、プリント基板1上には、導体2が設けられたゴムシート状のキートップ3が配置され、このキートップ3上に蓄光パネル4が配置されている。そして、蓄光パネル4上には、この蓄光パネル4をキートップ3との間で挟み込む形で化粧パネル5が配置されている。これら蓄光パネル4及び化粧パネル5には、キートップ3のキー部分に対応させてそれぞれ孔6が形成されている。又、化粧パネル5は、透明なアクリル板から成り、その裏面は光を透過しない遮光層が印刷されている。そして、化粧パネル5は、キートップ3のキー部分の周縁部分がアクリル板がむき出しの状態となっており、下部の蓄光パネル4が見えるようになっている。
【0005】
このような構成の表示部であれば、蓄光パネル4から発光する光が表示部の上面から確認できるようになっており、LEDによる照明に代えて蓄光材料により安価にでき、暗室でも表示部を見ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、蓄光材料は、光の刺激を受けてそのエネルギーを吸収し、この吸収したエネルギーを可視光に変換して徐々に放出するので、光を発光させるのに光を照射して励起する必要がある。
【0007】
このため、上記技術では、蓄光パネル4を励起するのに室内の照明等を使用するしかないので、室内の照明、例えば蛍光灯は蓄光材料を励起するのに光量が少なく、蓄光材料に光のエネルギーを吸収させるには時間がかかる。又、蓄光材料は、暗室でしばらく使用した後、再び室内の照明光を照射させなければならず煩雑である。
【0008】
そこで本発明は、室内の照明光で励起する必要がなく、暗室でも見易くて使用しやすい顕微鏡の表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1によれば、顕微鏡の照明光の光軸上に配置されて顕微鏡での各種観察法に応じて選択切り換えられる複数の光学部品の種類を表示する顕微鏡の表示装置において、複数の光学部品のうち観察法に応じた光学部品をターレット式又はスライド式により選択切り換えし、ターレット式又はスライド式により選択切り換えられた光学部品に対応して当該光学部品の種類を表示する表示部を蓄光部材により形成し、少なくとも選択切り換えされた光学部品以外の光学部品に対応する表示部を照明光にとって有効光束外となる光の照射位置に配置し、表示部を照明光の有効光束外となる光により励起する顕微鏡の表示装置である。
【0010】
請求項2によれば、請求項1記載の顕微鏡の表示装置において、照明光を導光部材によって表示部に導くものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
(1) 以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は本発明の顕微鏡の表示装置を適用した顕微鏡の全体構成図である。
【0014】
顕微鏡本体10には、試料11を載置するステージ12が設けられている。又、顕微鏡本体10には、ステージ12の上方に対物レンズ13を保持するレボルバ14が設けられ、この対物レンズ13の光軸(顕微鏡光路)13a上にアダプタ15を介して撮像装置16が取り付けられている。
【0015】
又、顕微鏡本体10には、落射照明用光源17が設けられ、この落射照明用光源17から放射される照明光の光軸17a上には、各レンズ18〜20を介してターレット式蛍光キューブカセット(以下、キューブカセットと省略する)21が設けられている。
【0016】
このキューブカセット21は、複数、例えば2つのキューブ22、23が装着されている。このキューブは、明視野、暗視野、蛍光、偏光、微分干渉などの各種観察法に対応して用意されるもので、例えば明視野用のキューブはハーフミラーを、暗視野用のキューブは穴抜きミラーを光学部品として内蔵している。蛍光観察用のものはダイクロイックミラーと励起フィルタ、吸収フィルタを内蔵するが、これらの波長特性には種々のものがあるので、観察に使用する蛍光試薬に合わせてキューブを選択する必要がある。偏光、微分干渉用のものは、ハーフミラーに加えてアナライザを内蔵している。
【0017】
図2はかかるキューブカセット21を顕微鏡本体10の上方から見た構成図であって、キューブカセット21は、円柱状に形成され、回転中心軸24を中心として矢印イ方向に回転自在に設けられ、2つのキューブ22、23を選択していずれか一方のキューブ22又は23を顕微鏡光路13a上にセットするようになっている。これらキューブ22、23は、回転中心軸24を介して対向する位置(180°の位置)にそれぞれアリ22a、23aを介してキューブカセット21に着脱自在に設けられている。又、キューブカセット21には、図3に示すように照明光を通すための孔24(25)が各キューブ22、23ごとに形成されている。
【0018】
このようなキューブカセット21の外周上には、各キューブ22、23に対応して各表示部26、27が回転中心軸24を介して対向する位置(180°の位置)にそれぞれ設けられている。これら表示部26、27は、顕微鏡光路13aにセットされているキューブ22又は23の種類を表示するもので、このうち一方の表示部26はキューブ22の種類を表示し、他方の表示部27はキューブ23の種類を表示するものとなっている。これら表示部26、27は、キューブ22の種類の文字、例えば名称を蓄光塗料により印刷したものとなっている。
【0019】
又、これら表示部26、27は、図3に示すように落射照明用光源17から放射される照明光にとって有効光束外となる光の照射位置に配置されている。すなわち、図4は落射照明用光源17からキューブカセット21の光学系の模式図であって、落射照明用光源17から放射された照明光は、各レンズ18〜20を通って平行光としてキューブカセット21に入射する。このとき、キューブカセット21の孔25を通り、このキューブカセット21から対物レンズ13側に向かう光束を有効光束とするが、実際にはこの有効光束よりも径の大きい光束がキューブカセット21に入射している。従って、キューブカセット21の孔25を通らない有効光束よりも外側の光束の位置に各表示部26、27が設けられている。
【0020】
又、顕微鏡本体10のカバー28には、図5に示すように各キューブ22、23の各表示部26、27を観察者の表示せしめるための開口部29が形成されている。
【0021】
次に上記の如く構成された顕微鏡の表示装置の作用について説明する。
【0022】
顕微鏡による観察法に応じてキューブカセット21を回転させて例えばキューブ23を顕微鏡光路13aにセットすると、このキューブ23に対応する表示部27が開口部29に位置する。
【0023】
これにより、観察者には、開口部29を通して表示部27を見ることができ、現在、顕微鏡光路13aにセットされているキューブ23の種類として例えば名称が表示される。
【0024】
一方、他方の表示部26は、図4に示すように落射照明用光源17から放射される照明光の有効光束よりも外側の光束の位置に配置され、この有効光束よりも外側の光束の照射を受けている。これにより、他方の表示部26は、その蓄光材料が照明光の有効光束よりも外側の光束の照射を受けて励起される。
【0025】
同様に、キューブカセット21を回転させて例えばキューブ22を顕微鏡光路13aにセットすると、このキューブ22に対応する表示部26が開口部29に位置する。
【0026】
これにより、観察者には、開口部29を通して表示部26を見ることができ、現在、顕微鏡光路13aにセットされているキューブ22の種類として例えば名称が表示される。
【0027】
このとき表示部27は、落射照明用光源17から放射される照明光の有効光束よりも外側の光束の位置に配置され、この有効光束よりも外側の光束の照射を受けている。これにより、他方の表示部27は、その蓄光材料が照明光の有効光束よりも外側の光束の照射を受けて励起される。
【0028】
このように上記第1の実施の形態においては、選択切り換えられたキューブ22又は23に対応する各表示部26、27を蓄光部材により形成し、これら表示部26、27を照明光にとって有効光束外となる光の照射位置に配置するようにしたので、顕微鏡光路13aにセットされていないキューブ22又は23に対応する表示部26又は27を顕微鏡の落射照明用の照明光によって光強度の強い光で励起でき、例えば顕微鏡を暗室で使用するときでも各表示部26、27を他の光を照射して励起する必要が無くなり、これにより表示部26、27が発光して暗室でもキューブ22又は23の種類が見易くて使用しやすいものにでき、顕微鏡において例えば明視野、暗視野、蛍光、偏光、微分干渉などの観察法うちどの観察法で試料11を観察しているのか容易に分かる。
【0029】
なお、上記第1の実施の形態では、各表示部26、27をキューブカセット21に設けているが、各キューブ22、23にそれぞれ設けるようにしてもよい。
【0030】
(2) 次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、顕微鏡の全体構成は図1に示す顕微鏡構成と同一であり、その同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0031】
図6は本発明の顕微鏡表示装置を備えた顕微鏡のキューブカセットを顕微鏡本体の上方から見た構成図である。
【0032】
キューブカセット21は、4つのキューブ30〜33を選択していずれか一方のキューブ30、31、32又は33を顕微鏡光路13a上にセットするようになっている。これらキューブ30〜33は、回転中心軸24を中心にして90°の角度毎にそれぞれアリ34〜37を介してキューブカセット21に着脱自在に設けられている。なお、キューブカセット21には、上記第1の実施の形態と同様に照明光を通すための孔が各キューブ30〜33ごとに形成されている。
【0033】
このようなキューブカセット21の外周上には、各キューブ30〜33に対応して各表示部38〜41が回転中心軸24を介して対向する位置(180°の位置)にそれぞれ設けられている。これら表示部38〜41は、顕微鏡光路13aにセットされているキューブ30〜33の種類を表示するもので、このうち表示部38はキューブ30の種類を表示し、表示部39はキューブ31の種類を表示し、表示部40はキューブ32の種類を表示し、表示部41はキューブ33の種類を表示するものとなっている。これら表示部38〜41は、各キューブ30〜33の種類の文字、例えば名称を蓄光塗料により印刷したものとなっている。
【0034】
一方、落射照明用光源17及び各レンズ18〜20は、筒42に内蔵されている。この筒42の先端部には、照明光を開口部29に表示されていない各表示部、図では各表示部38、39、41に導くための導光部材である3本のファイバー44〜46が設けられている。これらファイバー44〜46の光入射口は、落射照明用光源17から放射される照明光の有効光束よりも外側の光束の位置に配置され、かつ光出射口は、いずれか一つのキューブ30〜33が顕微鏡光路13aにセットされたときの各表示部38〜41に照明光が照射されるように配置されている。
【0035】
次に上記の如く構成された顕微鏡の表示装置の作用について説明する。
【0036】
顕微鏡による観察法に応じてキューブカセット21を回転させて例えばキューブ32を顕微鏡光路13aにセットすると、このキューブ32に対応する表示部40が開口部29に位置する。これにより、観察者には、開口部29を通して表示部40を見ることができ、現在、顕微鏡光路13aにセットされているキューブ32の種類として例えば名称が表示される。
【0037】
このとき他の各表示部41、38、39は、落射照明用光源17から放射される照明光をそれぞれ各ファイバー44、45、46に導かれて照射され、その蓄光材料が励起される。
【0038】
同様に、キューブカセット21を回転させて例えばキューブ31を顕微鏡光路13aにセットすると、このキューブ31に対応する表示部39が開口部29に位置する。これにより、観察者には、開口部29を通して表示部39を見ることができ、現在、顕微鏡光路13aにセットされているキューブ31の種類として例えば名称が表示される。
【0039】
このとき他の各表示部40、41、38は、落射照明用光源17から放射される照明光をそれぞれ各ファイバー44、45、46に導かれて照射され、その蓄光材料が励起される。
【0040】
このように上記第2の実施の形態においては、照明光を各ファイバー44、45、46によって開口部29に表示されていない各表示部、例えば各表示部38、39、41に導くようにしたので、上記第1の実施の形態と同様に、顕微鏡光路13aにセットされていない例えばキューブ30、31、33に対応する表示部38、39、41を顕微鏡の落射照明用の照明光によって光強度の強い光で励起でき、これにより顕微鏡を暗室で使用するときでも各表示部38〜41を他の光を照射して励起する必要が無くなり、これにより各表示部38〜41が発光して暗室でも各キューブ30〜33の種類が見易くて使用しやすいものにでき、顕微鏡において例えば明視野、暗視野、蛍光、偏光、微分干渉などの観察法うちどの観察法で試料11を観察しているのか容易に分かる。
【0041】
又、顕微鏡の構成上、各表示部38〜41が顕微鏡の照明光に直接照射できることが困難な場合でも、現在開口部29で表示している表示部以外の表示部を顕微鏡照明光で照射することができ、かつ各キューブ30〜33の配置の自由度も大きくできる。
【0042】
(3) 次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、顕微鏡の全体構成は図1に示す顕微鏡構成と同一であり、かつ図7に示す部分と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0043】
図7は本発明の顕微鏡表示装置を備えた顕微鏡のキューブカセットを顕微鏡本体の上方から見た構成図である。
【0044】
この表示装置は、上記第2の実施の形態の表示装置に加えて各ファイバー47、48を備えたものである。これらファイバー47、48は、照明光を開口部29に表示される表示部、図では表示部40に導くためのもので、その光入射口は、落射照明用光源17から放射される照明光の有効光束よりも外側の光束の位置に配置され、かつ光出射口は、開口部29の表示部40に対して斜め前方にセットされ、照明光を表示部40に対して斜め方向から照射されるように配置されている。
【0045】
このような構成であれば、上記第2の実施の形態と同様に、顕微鏡光路13aにセットされていない例えばキューブ30、31、33に対応する表示部38、39、41を顕微鏡の落射照明用の照明光によって光強度の強い光で励起できるとともに、顕微鏡光路13aにセットされているキューブ32に対応する表示部40をも顕微鏡の落射照明用の照明光によって光強度の強い光で励起できる。
【0046】
このように上記第3の実施の形態においては、顕微鏡光路13aにセットされているキューブ32に対応する表示部40をも顕微鏡の落射照明用の照明光によって励起するので、上記第2の実施の形態の効果作用に加えて、顕微鏡光路13aにセットされているキューブ32に対応する表示部40の表示をより確実なものにできる。
【0047】
なお、上記第1乃至第3の実施の形態ではそれぞれキューブカセット21を用いて各表示部26、27、38〜41を照明光の有効光束よりも外側の光束の位置に配置したり、ファイバー44〜48を用いたりしているが、これに限らずカバー28の内面をメッキ等により鏡面に仕上げ、キューブカセット21内を通過する照明光の有効光束よりも外側の光束を鏡面で反射させて各表示部26、27、38〜41に照射し、励起するようにしてもよい。
【0048】
(4) 次に、本発明の第4の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、顕微鏡の全体構成は図1に示す顕微鏡構成と同一であり、その同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0049】
図8は本発明の顕微鏡表示装置を備えた顕微鏡の落射照明系を上方から見た構成図であり、図9は顕微鏡の光学系の構成図である。
【0050】
照明光の光軸17a上における各レンズ19と20との間には、各種観察法で選択して使用されるスライダー式フィルタ50が挿脱自在に設けられている。このスライダー式フィルタ50には、各種観察法に応じたフィルター本体51が設けられている。このスライダー式フィルタ50は、顕微鏡のカバー28に設けられた案内用ガイド52に従って挿脱され、かつ位置決め用ストッパー53によってフィルター本体51が照明光の光軸17a上に位置決めされるものとなっている。
【0051】
このスライダー式フィルタ50には、図10に示すように表示部54が設けられている。この表示部54は、顕微鏡光路13aにセットされるフィルター本体51の種類を表示するもので、例えば光透過性のアクリル板を用い、このアクリル板上にフィルター51の名称を蓄光塗料により印刷したものとなっている。この表示部54の位置は、図9に示すように落射照明用光源17から放射される照明光の有効光束よりも外側の光束の位置に配置されている。図11はスライダー式フィルタ50の具体的な構成を示しており、金属で形成されるスライダー式フィルタ本体枠55に対してフィルター本体51が保持されるとともに、アクリル板上にフィルター51の名称を蓄光塗料により印刷した表示部54が保持されている。
【0052】
次に上記の如く構成された装置の作用について説明する。
【0053】
顕微鏡による観察法に応じてスライダー式フィルタ50が図10に示すように照明光の光軸17a上に挿入されると、表示部54は落射照明用光源17から放射される照明光の有効光束よりも外側の光束の照射を受けて励起される。
【0054】
一方、スライダー式フィルタ50が図12に示すように照明光の光軸17a上から抜き出されると、表示部54が観察者から見れるようになり、このとき表示部54は照明光の励起によって発光し、フィルター本体51の種類を表示するものとなる。
【0055】
このように上記第4の実施の形態においては、スライダー式フィルタ50における照明光の有効光束よりも外側の光束の位置に表示部54を設けたので、スライダー式フィルタ50を挿入したときに照明光の有効光束よりも外側の光束により励起でき、かつスライダー式フィルタ50を抜き出すと、表示部54の発光によってフィルター本体51の種類を表示できる。これにより、顕微鏡を暗室で使用するときでも表示部54を他の光を照射して励起する必要が無くなり、表示部54が発光して暗室でもフィルター本体51の種類が見易くて使用しやすいものにでき、顕微鏡においてどの観察法で試料11を観察しているのか容易に分かる。
【0056】
(5) 次に本発明の第5の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0057】
図13は上記図1に示す顕微鏡に用いるスライダー式フィルタ60の構成図であって、同図(a)は正面図、同図(b)は断面図である。このスライダー式フィルタ60は、第4の実施の形態のスライダー式フィルタ50と同様に、照明光の光軸17a上における各レンズ19と20との間に挿脱自在に設けられ、かつフィルター本体51を保持するとともにこのフィルター本体51の種類を表示する表示部54が設けられている。このうち表示部54は、スライダー式フィルタ60を照明光の光軸17a上に挿入したときに顕微鏡のカバー28から外に出ている部分に設けられている。又、スライダー式フィルタ60の内部には、照明光を導くための導光路61が形成され、この導光路61内に各ミラー62、63が配置されている。この導光路61の光入射口は、落射照明用光源17から放射される照明光の有効光束よりも外側の光束の照射を受ける位置となっている。
【0058】
このような構成であれば、顕微鏡による観察法に応じてスライダー式フィルタ60が顕微鏡の照明光の光軸17a上に挿入されると、導光路61の光入射口には、落射照明用光源17から放射される照明光の有効光束よりも外側の光束が入射する。この照明光は、導光路61内を進行し、各ミラー62、63で反射して表示部54に照射される。これにより、フィルター本体51の種類を表示する表示部54を、スライダー式フィルタ60を顕微鏡の照明光の光軸17a上に挿入した状態で照明光によって励起でき、顕微鏡を暗室で使用するときでも表示部54を他の光を照射して励起する必要が無くなり、表示部54が発光して暗室でも確実にフィルター本体51の種類が見易くなる。
【0059】
(6) 次に本発明の第6の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0060】
図14は上記図1に示す顕微鏡に用いるスライダー式フィルタの構成図である。
【0061】
このスライダー式フィルタ70は、2個のフィルター本体71、72を設け、これらフィルター本体71、72に対応する各表示部73、74を設けたものとなっている。この場合、表示部73はフィルター本体72側に設け、表示部74はフィルター本体71側に設ける。
【0062】
このような構成であれば、スライダー式フィルタ70が落射照明用光源17から放射される照明光の光軸17a上に挿入され、一方のフィルター本体71が照明光の光軸17a上にセットされると、一方の表示部74は落射照明用光源17から放射される照明光の有効光束よりも外側の光束の照射を受けて励起される。このとき他方の表示部73は、顕微鏡のカバー28の外側にあってセットされているフィルター本体71の種類を表示する。
【0063】
一方、フィルター本体72が照明光の光軸17a上にセットされると、他方の表示部73は落射照明用光源17から放射される照明光の有効光束よりも外側の光束の照射を受けて励起される。このとき一方の表示部74は、顕微鏡のカバー28の外側にあってセットされているフィルター本体72の種類を表示する。
【0064】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、室内の照明光で励起する必要がなく、暗室でも見易くて使用しやすい顕微鏡の表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる顕微鏡の表示装置の第1の実施の形態を備えた顕微鏡の全体構成図。
【図2】同表示装置を備えた顕微鏡のキューブカセットを顕微鏡本体の上方から見た構成図。
【図3】表示部の配置位置を示す図。
【図4】落射照明用光源からキューブカセットの光学系の模式図。
【図5】表示部を表示するための開口部を示す図。
【図6】本発明に係わる顕微鏡の表示装置の第2の実施の形態を備えた顕微鏡のキューブカセットを顕微鏡本体の上方から見た構成図。
【図7】本発明に係わる顕微鏡の表示装置の第3の実施の形態を備えた顕微鏡のキューブカセットを顕微鏡本体の上方から見た構成図。
【図8】本発明に係わる顕微鏡の表示装置の第4の実施の形態を備えた顕微鏡の落射照明系を上方から見た構成図。
【図9】同顕微鏡の光学系の構成図。
【図10】スライダー式フィルタを挿入したときの表示部の位置を示す図。
【図11】スライダー式フィルタの具体的な構成図。
【図12】スライダー式フィルタを抜き出したときの表示部の位置を示す図。
【図13】本発明に係わる顕微鏡の表示装置の第5の実施の形態を示すスライダー式フィルタの構成図。
【図14】本発明に係わる顕微鏡の表示装置の第6の実施の形態を示すスライダー式フィルタの構成図。
【図15】従来の顕微鏡の表示装置の構成図。
【符号の説明】
10:顕微鏡本体、
11:試料、
12:ステージ、
13:対物レンズ、
14:レボルバ、
15:アダプタ、
16:撮像装置、
17:落射照明用光源、
18〜20:レンズ、
21:ターレット式蛍光キューブカセット、
22,23:キューブ、
26,27:表示部、
28:カバー、
29:開口部、
30〜33:キューブ、
38〜41:表示部、
43:筒、
44〜46,47,48:ファイバー、
50:スライダー式フィルタ、
51:フィルター本体、
52:案内用ガイド、
53:位置決め用ストッパー、
54:表示部、
60:スライダー式フィルタ、
61:導光路、
62,63:ミラー、
70:スライダー式フィルタ、71,72:フィルター本体、
73,74:表示部。

Claims (2)

  1. 顕微鏡の照明光の光軸上に配置されて前記顕微鏡での各種観察法に応じて選択切り換えられる複数の光学部品の種類を表示する顕微鏡の表示装置において、
    前記複数の光学部品のうち前記観察法に応じた前記光学部品をターレット式又はスライド式により選択切り換えし、
    前記ターレット式又は前記スライド式により選択切り換えられた前記光学部品に対応して当該光学部品の種類を表示する表示部を蓄光部材により形成し、
    少なくとも選択切り換えされた前記光学部品以外の前記光学部品に対応する前記表示部を前記照明光にとって有効光束外となる光の照射位置に配置し、前記表示部を前記照明光の前記有効光束外となる前記光により励起する、
    ことを特徴とする顕微鏡の表示装置。
  2. 前記照明光を導光部材によって前記表示部に導くことを特徴とする請求項1記載の顕微鏡の表示装置。
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