JP2000258692A - 顕微鏡の表示装置 - Google Patents

顕微鏡の表示装置

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JP2000258692A
JP2000258692A JP11059996A JP5999699A JP2000258692A JP 2000258692 A JP2000258692 A JP 2000258692A JP 11059996 A JP11059996 A JP 11059996A JP 5999699 A JP5999699 A JP 5999699A JP 2000258692 A JP2000258692 A JP 2000258692A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、室内の照明光で励起する必要がな
く、暗室でも見易くて使用しやすくすること。 【解決手段】顕微鏡の照明光の光軸17a上に配置され
て顕微鏡での各種観察法に応じて選択切り換えられる各
キューブ22、23の種類を表示するもので、選択切り
換えられたキューブ22又は23に対応する各表示部2
6、27を蓄光部材により形成し、これら表示部26、
27を照明光にとって有効光束外となる光の照射位置に
配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば明視野、暗
視野、蛍光、偏光、微分干渉などの各観察法に応じて選
択切り換えされる光学部品の種類を表示する顕微鏡の表
示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】顕微鏡を用いて標本を観察したり、標本
の顕微鏡写真を撮影したりするには、その観察作業の周
囲を暗くすることが多い。このため、顕微鏡では、例え
ば明視野、暗視野、蛍光、偏光、微分干渉などの各観察
法に応じて選択切り換えされる光学部品の種類を表示す
る表示部が備えられているが、周囲の暗さにより表示部
が見づらく、又は見えないこともある。
【0003】そこで、顕微鏡では、表示部にLEDを使
用し、周囲の暗い暗所においてLEDを点灯して表示部
を見易くしている。ところが、LCDを使用することに
よって、専用の電気回路が必要となり、高価になると共
に電力の消費が避けられない。
【0004】このような問題を解決するために例えば特
開平10−111459号公報に記載されているような
表示部の技術が開示されている。図15はかかる表示部
の構成図であって、プリント基板1上には、導体2が設
けられたゴムシート状のキートップ3が配置され、この
キートップ3上に蓄光パネル4が配置されている。そし
て、蓄光パネル4上には、この蓄光パネル4をキートッ
プ3との間で挟み込む形で化粧パネル5が配置されてい
る。これら蓄光パネル4及び化粧パネル5には、キート
ップ3のキー部分に対応させてそれぞれ孔6が形成され
ている。又、化粧パネル5は、透明なアクリル板から成
り、その裏面は光を透過しない遮光層が印刷されてい
る。そして、化粧パネル5は、キートップ3のキー部分
の周縁部分がアクリル板がむき出しの状態となってお
り、下部の蓄光パネル4が見えるようになっている。
【0005】このような構成の表示部であれば、蓄光パ
ネル4から発光する光が表示部の上面から確認できるよ
うになっており、LEDによる照明に代えて蓄光材料に
より安価にでき、暗室でも表示部を見ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、蓄光材
料は、光の刺激を受けてそのエネルギーを吸収し、この
吸収したエネルギーを可視光に変換して徐々に放出する
ので、光を発光させるのに光を照射して励起する必要が
ある。
【0007】このため、上記技術では、蓄光パネル4を
励起するのに室内の照明等を使用するしかないので、室
内の照明、例えば蛍光灯は蓄光材料を励起するのに光量
が少なく、蓄光材料に光のエネルギーを吸収させるには
時間がかかる。又、蓄光材料は、暗室でしばらく使用し
た後、再び室内の照明光を照射させなければならず煩雑
である。
【0008】そこで本発明は、室内の照明光で励起する
必要がなく、暗室でも見易くて使用しやすい顕微鏡の表
示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、顕微
鏡の照明光の光軸上に配置されて顕微鏡での各種観察法
に応じて選択切り換えられる光学部品の種類を表示する
顕微鏡の表示装置において、選択切り換えられた光学部
品に対応する表示部を蓄光部材により形成し、この表示
部を照明光にとって有効光束外となる光の照射位置に配
置した顕微鏡の表示装置である。
【0010】請求項2によれば、請求項1記載の顕微鏡
の表示装置において、照明光を導光部材によって表示部
に導くものである。
【0011】請求項3によれば、請求項1記載の顕微鏡
の表示装置において、複数の光学部品のうち観察法に応
じた光学部品をターレット式又はスライド式により選択
切り換えし、かつ少なくとも選択切り換えされた光学部
品以外の光学部品に対応する表示部を照明光の有効光束
外となる光により励起するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】(1) 以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。
【0013】図1は本発明の顕微鏡の表示装置を適用し
た顕微鏡の全体構成図である。
【0014】顕微鏡本体10には、試料11を載置する
ステージ12が設けられている。又、顕微鏡本体10に
は、ステージ12の上方に対物レンズ13を保持するレ
ボルバ14が設けられ、この対物レンズ13の光軸(顕
微鏡光路)13a上にアダプタ15を介して撮像装置1
6が取り付けられている。
【0015】又、顕微鏡本体10には、落射照明用光源
17が設けられ、この落射照明用光源17から放射され
る照明光の光軸17a上には、各レンズ18〜20を介
してターレット式蛍光キューブカセット(以下、キュー
ブカセットと省略する)21が設けられている。
【0016】このキューブカセット21は、複数、例え
ば2つのキューブ22、23が装着されている。このキ
ューブは、明視野、暗視野、蛍光、偏光、微分干渉など
の各種観察法に対応して用意されるもので、例えば明視
野用のキューブはハーフミラーを、暗視野用のキューブ
は穴抜きミラーを光学部品として内蔵している。蛍光観
察用のものはダイクロイックミラーと励起フィルタ、吸
収フィルタを内蔵するが、これらの波長特性には種々の
ものがあるので、観察に使用する蛍光試薬に合わせてキ
ューブを選択する必要がある。偏光、微分干渉用のもの
は、ハーフミラーに加えてアナライザを内蔵している。
【0017】図2はかかるキューブカセット21を顕微
鏡本体10の上方から見た構成図であって、キューブカ
セット21は、円柱状に形成され、回転中心軸24を中
心として矢印イ方向に回転自在に設けられ、2つのキュ
ーブ22、23を選択していずれか一方のキューブ22
又は23を顕微鏡光路13a上にセットするようになっ
ている。これらキューブ22、23は、回転中心軸24
を介して対向する位置(180°の位置)にそれぞれア
リ22a、23aを介してキューブカセット21に着脱
自在に設けられている。又、キューブカセット21に
は、図3に示すように照明光を通すための孔24(2
5)が各キューブ22、23ごとに形成されている。
【0018】このようなキューブカセット21の外周上
には、各キューブ22、23に対応して各表示部26、
27が回転中心軸24を介して対向する位置(180°
の位置)にそれぞれ設けられている。これら表示部2
6、27は、顕微鏡光路13aにセットされているキュ
ーブ22又は23の種類を表示するもので、このうち一
方の表示部26はキューブ22の種類を表示し、他方の
表示部27はキューブ23の種類を表示するものとなっ
ている。これら表示部26、27は、キューブ22の種
類の文字、例えば名称を蓄光塗料により印刷したものと
なっている。
【0019】又、これら表示部26、27は、図3に示
すように落射照明用光源17から放射される照明光にと
って有効光束外となる光の照射位置に配置されている。
すなわち、図4は落射照明用光源17からキューブカセ
ット21の光学系の模式図であって、落射照明用光源1
7から放射された照明光は、各レンズ18〜20を通っ
て平行光としてキューブカセット21に入射する。この
とき、キューブカセット21の孔25を通り、このキュ
ーブカセット21から対物レンズ13側に向かう光束を
有効光束とするが、実際にはこの有効光束よりも径の大
きい光束がキューブカセット21に入射している。従っ
て、キューブカセット21の孔25を通らない有効光束
よりも外側の光束の位置に各表示部26、27が設けら
れている。
【0020】又、顕微鏡本体10のカバー28には、図
5に示すように各キューブ22、23の各表示部26、
27を観察者の表示せしめるための開口部29が形成さ
れている。
【0021】次に上記の如く構成された顕微鏡の表示装
置の作用について説明する。
【0022】顕微鏡による観察法に応じてキューブカセ
ット21を回転させて例えばキューブ23を顕微鏡光路
13aにセットすると、このキューブ23に対応する表
示部27が開口部29に位置する。
【0023】これにより、観察者には、開口部29を通
して表示部27を見ることができ、現在、顕微鏡光路1
3aにセットされているキューブ23の種類として例え
ば名称が表示される。
【0024】一方、他方の表示部26は、図4に示すよ
うに落射照明用光源17から放射される照明光の有効光
束よりも外側の光束の位置に配置され、この有効光束よ
りも外側の光束の照射を受けている。これにより、他方
の表示部26は、その蓄光材料が照明光の有効光束より
も外側の光束の照射を受けて励起される。
【0025】同様に、キューブカセット21を回転させ
て例えばキューブ22を顕微鏡光路13aにセットする
と、このキューブ22に対応する表示部26が開口部2
9に位置する。
【0026】これにより、観察者には、開口部29を通
して表示部26を見ることができ、現在、顕微鏡光路1
3aにセットされているキューブ22の種類として例え
ば名称が表示される。
【0027】このとき表示部27は、落射照明用光源1
7から放射される照明光の有効光束よりも外側の光束の
位置に配置され、この有効光束よりも外側の光束の照射
を受けている。これにより、他方の表示部27は、その
蓄光材料が照明光の有効光束よりも外側の光束の照射を
受けて励起される。
【0028】このように上記第1の実施の形態において
は、選択切り換えられたキューブ22又は23に対応す
る各表示部26、27を蓄光部材により形成し、これら
表示部26、27を照明光にとって有効光束外となる光
の照射位置に配置するようにしたので、顕微鏡光路13
aにセットされていないキューブ22又は23に対応す
る表示部26又は27を顕微鏡の落射照明用の照明光に
よって光強度の強い光で励起でき、例えば顕微鏡を暗室
で使用するときでも各表示部26、27を他の光を照射
して励起する必要が無くなり、これにより表示部26、
27が発光して暗室でもキューブ22又は23の種類が
見易くて使用しやすいものにでき、顕微鏡において例え
ば明視野、暗視野、蛍光、偏光、微分干渉などの観察法
うちどの観察法で試料11を観察しているのか容易に分
かる。
【0029】なお、上記第1の実施の形態では、各表示
部26、27をキューブカセット21に設けているが、
各キューブ22、23にそれぞれ設けるようにしてもよ
い。
【0030】(2) 次に、本発明の第2の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、顕微鏡の全体構成
は図1に示す顕微鏡構成と同一であり、その同一部分に
は同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0031】図6は本発明の顕微鏡表示装置を備えた顕
微鏡のキューブカセットを顕微鏡本体の上方から見た構
成図である。
【0032】キューブカセット21は、4つのキューブ
30〜33を選択していずれか一方のキューブ30、3
1、32又は33を顕微鏡光路13a上にセットするよ
うになっている。これらキューブ30〜33は、回転中
心軸24を中心にして90°の角度毎にそれぞれアリ3
4〜37を介してキューブカセット21に着脱自在に設
けられている。なお、キューブカセット21には、上記
第1の実施の形態と同様に照明光を通すための孔が各キ
ューブ30〜33ごとに形成されている。
【0033】このようなキューブカセット21の外周上
には、各キューブ30〜33に対応して各表示部38〜
41が回転中心軸24を介して対向する位置(180°
の位置)にそれぞれ設けられている。これら表示部38
〜41は、顕微鏡光路13aにセットされているキュー
ブ30〜33の種類を表示するもので、このうち表示部
38はキューブ30の種類を表示し、表示部39はキュ
ーブ31の種類を表示し、表示部40はキューブ32の
種類を表示し、表示部41はキューブ33の種類を表示
するものとなっている。これら表示部38〜41は、各
キューブ30〜33の種類の文字、例えば名称を蓄光塗
料により印刷したものとなっている。
【0034】一方、落射照明用光源17及び各レンズ1
8〜20は、筒42に内蔵されている。この筒42の先
端部には、照明光を開口部29に表示されていない各表
示部、図では各表示部38、39、41に導くための導
光部材である3本のファイバー44〜46が設けられて
いる。これらファイバー44〜46の光入射口は、落射
照明用光源17から放射される照明光の有効光束よりも
外側の光束の位置に配置され、かつ光出射口は、いずれ
か一つのキューブ30〜33が顕微鏡光路13aにセッ
トされたときの各表示部38〜41に照明光が照射され
るように配置されている。
【0035】次に上記の如く構成された顕微鏡の表示装
置の作用について説明する。
【0036】顕微鏡による観察法に応じてキューブカセ
ット21を回転させて例えばキューブ32を顕微鏡光路
13aにセットすると、このキューブ32に対応する表
示部40が開口部29に位置する。これにより、観察者
には、開口部29を通して表示部40を見ることがで
き、現在、顕微鏡光路13aにセットされているキュー
ブ32の種類として例えば名称が表示される。
【0037】このとき他の各表示部41、38、39
は、落射照明用光源17から放射される照明光をそれぞ
れ各ファイバー44、45、46に導かれて照射され、
その蓄光材料が励起される。
【0038】同様に、キューブカセット21を回転させ
て例えばキューブ31を顕微鏡光路13aにセットする
と、このキューブ31に対応する表示部39が開口部2
9に位置する。これにより、観察者には、開口部29を
通して表示部39を見ることができ、現在、顕微鏡光路
13aにセットされているキューブ31の種類として例
えば名称が表示される。
【0039】このとき他の各表示部40、41、38
は、落射照明用光源17から放射される照明光をそれぞ
れ各ファイバー44、45、46に導かれて照射され、
その蓄光材料が励起される。
【0040】このように上記第2の実施の形態において
は、照明光を各ファイバー44、45、46によって開
口部29に表示されていない各表示部、例えば各表示部
38、39、41に導くようにしたので、上記第1の実
施の形態と同様に、顕微鏡光路13aにセットされてい
ない例えばキューブ30、31、33に対応する表示部
38、39、41を顕微鏡の落射照明用の照明光によっ
て光強度の強い光で励起でき、これにより顕微鏡を暗室
で使用するときでも各表示部38〜41を他の光を照射
して励起する必要が無くなり、これにより各表示部38
〜41が発光して暗室でも各キューブ30〜33の種類
が見易くて使用しやすいものにでき、顕微鏡において例
えば明視野、暗視野、蛍光、偏光、微分干渉などの観察
法うちどの観察法で試料11を観察しているのか容易に
分かる。
【0041】又、顕微鏡の構成上、各表示部38〜41
が顕微鏡の照明光に直接照射できることが困難な場合で
も、現在開口部29で表示している表示部以外の表示部
を顕微鏡照明光で照射することができ、かつ各キューブ
30〜33の配置の自由度も大きくできる。
【0042】(3) 次に、本発明の第3の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、顕微鏡の全体構成
は図1に示す顕微鏡構成と同一であり、かつ図7に示す
部分と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は
省略する。
【0043】図7は本発明の顕微鏡表示装置を備えた顕
微鏡のキューブカセットを顕微鏡本体の上方から見た構
成図である。
【0044】この表示装置は、上記第2の実施の形態の
表示装置に加えて各ファイバー47、48を備えたもの
である。これらファイバー47、48は、照明光を開口
部29に表示される表示部、図では表示部40に導くた
めのもので、その光入射口は、落射照明用光源17から
放射される照明光の有効光束よりも外側の光束の位置に
配置され、かつ光出射口は、開口部29の表示部40に
対して斜め前方にセットされ、照明光を表示部40に対
して斜め方向から照射されるように配置されている。
【0045】このような構成であれば、上記第2の実施
の形態と同様に、顕微鏡光路13aにセットされていな
い例えばキューブ30、31、33に対応する表示部3
8、39、41を顕微鏡の落射照明用の照明光によって
光強度の強い光で励起できるとともに、顕微鏡光路13
aにセットされているキューブ32に対応する表示部4
0をも顕微鏡の落射照明用の照明光によって光強度の強
い光で励起できる。
【0046】このように上記第3の実施の形態において
は、顕微鏡光路13aにセットされているキューブ32
に対応する表示部40をも顕微鏡の落射照明用の照明光
によって励起するので、上記第2の実施の形態の効果作
用に加えて、顕微鏡光路13aにセットされているキュ
ーブ32に対応する表示部40の表示をより確実なもの
にできる。
【0047】なお、上記第1乃至第3の実施の形態では
それぞれキューブカセット21を用いて各表示部26、
27、38〜41を照明光の有効光束よりも外側の光束
の位置に配置したり、ファイバー44〜48を用いたり
しているが、これに限らずカバー28の内面をメッキ等
により鏡面に仕上げ、キューブカセット21内を通過す
る照明光の有効光束よりも外側の光束を鏡面で反射させ
て各表示部26、27、38〜41に照射し、励起する
ようにしてもよい。
【0048】(4) 次に、本発明の第4の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、顕微鏡の全体構成
は図1に示す顕微鏡構成と同一であり、その同一部分に
は同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0049】図8は本発明の顕微鏡表示装置を備えた顕
微鏡の落射照明系を上方から見た構成図であり、図9は
顕微鏡の光学系の構成図である。
【0050】照明光の光軸17a上における各レンズ1
9と20との間には、各種観察法で選択して使用される
スライダー式フィルタ50が挿脱自在に設けられてい
る。このスライダー式フィルタ50には、各種観察法に
応じたフィルター本体51が設けられている。このスラ
イダー式フィルタ50は、顕微鏡のカバー28に設けら
れた案内用ガイド52に従って挿脱され、かつ位置決め
用ストッパー53によってフィルター本体51が照明光
の光軸17a上に位置決めされるものとなっている。
【0051】このスライダー式フィルタ50には、図1
0に示すように表示部54が設けられている。この表示
部54は、顕微鏡光路13aにセットされるフィルター
本体51の種類を表示するもので、例えば光透過性のア
クリル板を用い、このアクリル板上にフィルター51の
名称を蓄光塗料により印刷したものとなっている。この
表示部54の位置は、図9に示すように落射照明用光源
17から放射される照明光の有効光束よりも外側の光束
の位置に配置されている。図11はスライダー式フィル
タ50の具体的な構成を示しており、金属で形成される
スライダー式フィルタ本体枠55に対してフィルター本
体51が保持されるとともに、アクリル板上にフィルタ
ー51の名称を蓄光塗料により印刷した表示部54が保
持されている。
【0052】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。
【0053】顕微鏡による観察法に応じてスライダー式
フィルタ50が図10に示すように照明光の光軸17a
上に挿入されると、表示部54は落射照明用光源17か
ら放射される照明光の有効光束よりも外側の光束の照射
を受けて励起される。
【0054】一方、スライダー式フィルタ50が図12
に示すように照明光の光軸17a上から抜き出される
と、表示部54が観察者から見れるようになり、このと
き表示部54は照明光の励起によって発光し、フィルタ
ー本体51の種類を表示するものとなる。
【0055】このように上記第4の実施の形態において
は、スライダー式フィルタ50における照明光の有効光
束よりも外側の光束の位置に表示部54を設けたので、
スライダー式フィルタ50を挿入したときに照明光の有
効光束よりも外側の光束により励起でき、かつスライダ
ー式フィルタ50を抜き出すと、表示部54の発光によ
ってフィルター本体51の種類を表示できる。これによ
り、顕微鏡を暗室で使用するときでも表示部54を他の
光を照射して励起する必要が無くなり、表示部54が発
光して暗室でもフィルター本体51の種類が見易くて使
用しやすいものにでき、顕微鏡においてどの観察法で試
料11を観察しているのか容易に分かる。
【0056】(5) 次に本発明の第5の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0057】図13は上記図1に示す顕微鏡に用いるス
ライダー式フィルタ60の構成図であって、同図(a)は
正面図、同図(b)は断面図である。このスライダー式フ
ィルタ60は、第4の実施の形態のスライダー式フィル
タ50と同様に、照明光の光軸17a上における各レン
ズ19と20との間に挿脱自在に設けられ、かつフィル
ター本体51を保持するとともにこのフィルター本体5
1の種類を表示する表示部54が設けられている。この
うち表示部54は、スライダー式フィルタ60を照明光
の光軸17a上に挿入したときに顕微鏡のカバー28か
ら外に出ている部分に設けられている。又、スライダー
式フィルタ60の内部には、照明光を導くための導光路
61が形成され、この導光路61内に各ミラー62、6
3が配置されている。この導光路61の光入射口は、落
射照明用光源17から放射される照明光の有効光束より
も外側の光束の照射を受ける位置となっている。
【0058】このような構成であれば、顕微鏡による観
察法に応じてスライダー式フィルタ60が顕微鏡の照明
光の光軸17a上に挿入されると、導光路61の光入射
口には、落射照明用光源17から放射される照明光の有
効光束よりも外側の光束が入射する。この照明光は、導
光路61内を進行し、各ミラー62、63で反射して表
示部54に照射される。これにより、フィルター本体5
1の種類を表示する表示部54を、スライダー式フィル
タ60を顕微鏡の照明光の光軸17a上に挿入した状態
で照明光によって励起でき、顕微鏡を暗室で使用すると
きでも表示部54を他の光を照射して励起する必要が無
くなり、表示部54が発光して暗室でも確実にフィルタ
ー本体51の種類が見易くなる。
【0059】(6) 次に本発明の第6の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0060】図14は上記図1に示す顕微鏡に用いるス
ライダー式フィルタの構成図である。
【0061】このスライダー式フィルタ70は、2個の
フィルター本体71、72を設け、これらフィルター本
体71、72に対応する各表示部73、74を設けたも
のとなっている。この場合、表示部73はフィルター本
体72側に設け、表示部74はフィルター本体71側に
設ける。
【0062】このような構成であれば、スライダー式フ
ィルタ70が落射照明用光源17から放射される照明光
の光軸17a上に挿入され、一方のフィルター本体71
が照明光の光軸17a上にセットされると、一方の表示
部74は落射照明用光源17から放射される照明光の有
効光束よりも外側の光束の照射を受けて励起される。こ
のとき他方の表示部73は、顕微鏡のカバー28の外側
にあってセットされているフィルター本体71の種類を
表示する。
【0063】一方、フィルター本体72が照明光の光軸
17a上にセットされると、他方の表示部73は落射照
明用光源17から放射される照明光の有効光束よりも外
側の光束の照射を受けて励起される。このとき一方の表
示部74は、顕微鏡のカバー28の外側にあってセット
されているフィルター本体72の種類を表示する。
【0064】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、室
内の照明光で励起する必要がなく、暗室でも見易くて使
用しやすい顕微鏡の表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる顕微鏡の表示装置の第1の実施
の形態を備えた顕微鏡の全体構成図。
【図2】同表示装置を備えた顕微鏡のキューブカセット
を顕微鏡本体の上方から見た構成図。
【図3】表示部の配置位置を示す図。
【図4】落射照明用光源からキューブカセットの光学系
の模式図。
【図5】表示部を表示するための開口部を示す図。
【図6】本発明に係わる顕微鏡の表示装置の第2の実施
の形態を備えた顕微鏡のキューブカセットを顕微鏡本体
の上方から見た構成図。
【図7】本発明に係わる顕微鏡の表示装置の第3の実施
の形態を備えた顕微鏡のキューブカセットを顕微鏡本体
の上方から見た構成図。
【図8】本発明に係わる顕微鏡の表示装置の第4の実施
の形態を備えた顕微鏡の落射照明系を上方から見た構成
図。
【図9】同顕微鏡の光学系の構成図。
【図10】スライダー式フィルタを挿入したときの表示
部の位置を示す図。
【図11】スライダー式フィルタの具体的な構成図。
【図12】スライダー式フィルタを抜き出したときの表
示部の位置を示す図。
【図13】本発明に係わる顕微鏡の表示装置の第5の実
施の形態を示すスライダー式フィルタの構成図。
【図14】本発明に係わる顕微鏡の表示装置の第6の実
施の形態を示すスライダー式フィルタの構成図。
【図15】従来の顕微鏡の表示装置の構成図。
【符号の説明】
10:顕微鏡本体、 11:試料、 12:ステージ、 13:対物レンズ、 14:レボルバ、 15:アダプタ、 16:撮像装置、 17:落射照明用光源、 18〜20:レンズ、 21:ターレット式蛍光キューブカセット、 22,23:キューブ、 26,27:表示部、 28:カバー、 29:開口部、 30〜33:キューブ、 38〜41:表示部、 43:筒、 44〜46,47,48:ファイバー、 50:スライダー式フィルタ、 51:フィルター本体、 52:案内用ガイド、 53:位置決め用ストッパー、 54:表示部、 60:スライダー式フィルタ、 61:導光路、 62,63:ミラー、 70:スライダー式フィルタ、71,72:フィルター
本体、 73,74:表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 敦宏 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H052 AA01 AA05 AA09 AC04 AD32 AD33 AD34 AF14 AF21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕微鏡の照明光の光軸上に配置されて前
    記顕微鏡での各種観察法に応じて選択切り換えられる光
    学部品の種類を表示する顕微鏡の表示装置において、 選択切り換えられた前記光学部品に対応する前記表示部
    を蓄光部材により形成し、この表示部を前記照明光にと
    って有効光束外となる光の照射位置に配置したことを特
    徴とする顕微鏡の表示装置。
  2. 【請求項2】 前記照明光を導光部材によって前記表示
    部に導くことを特徴とする請求項1記載の顕微鏡の表示
    装置。
  3. 【請求項3】 複数の前記光学部品のうち前記観察法に
    応じた前記光学部品をターレット式又はスライド式によ
    り選択切り換えし、かつ少なくとも選択切り換えされた
    前記光学部品以外の前記光学部品に対応する前記表示部
    を前記照明光の有効光束外となる光により励起すること
    を特徴とする請求項1記載の顕微鏡の表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06289302A (ja) * 1993-04-06 1994-10-18 Olympus Optical Co Ltd 測光絞り装置
JPH1164936A (ja) * 1997-08-15 1999-03-05 Nikon Corp 電子閃光装置

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