JP3872856B2 - 蛍光顕微鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケージド試薬解除用光源装置を有する蛍光顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、生体機能を調査するためのケージドカルシウム、ケージドATPに代表されるケージド試薬の解除用光源装置を有する顕微鏡が知られている。
ところで、生体反応に関する物質を添加しその作用機能を調査するには、拡散の影響を無視できるように細胞や組織の任意の場所にケージド試薬を加えることが行われている。
【0003】
このようなケージド試薬は、紫外線を照射することにより活性化され、本来の性質を示す物質で、例えばケージドカルシウムにおいては、カルシウムイオンがケージド基に囲われていて、可視領域の光を当てても変化しないが、紫外域の光を当てるとケージド基が外れてカルシウムイオンを遊離し、これにより細胞または組織内の特定の場所のカルシウムイオンの濃度を上昇させることによって、カルシウムイオンのみの変化によって引き起こされる生体の反応を調査することなどに使われる。
【0004】
このようにして、生体の特定の機能を断定するのにケージド試薬は有効な手段として多く用いられている。
しかして、従来、ケージド試薬解除用光源装置を有する蛍光顕微鏡として図12に示すように構成したものがある。
【0005】
この場合、落射観察・測光光源装置1の落射照明用光源2から出射された光を、集光レンズ3を通して干渉フィルタ4により励起光として波長を制限し、さらに視野絞り5を通したのち、レンズ51を介してダイクロイックミラー6で反射させて、対物レンズ7より標本8面を照射し、この標本8からの反射光または蛍光をダイクロイックミラー6を透過させ全反射ミラー9で光路を変え、接眼レンズ10に結像するようにして、標本8の観察像を接眼部11で確認可能にしている。一方、透過観察用光源装置12の透過照明用光源13から出射された光を標本8面を照射することで、標本8の透過像を接眼部11に結像できるようにもしている。そして、ケージド試薬の解除、つまりケージド試薬に対し集中してエネルギーを与え、カルシウムイオンを遊離させるための光源として、標本8に斜め上方にファイバー14を配置していて、このファイバー14より導光された紫外線フラッシュ光を標本8面に照射するようにしている。
【0006】
なお、15は、ケージド試薬解除にともなうカルシウムイオンの変化量を蛍光強度から測定するためのフォトディテクタやビデオカメラなどの光電変換装置である。
【0007】
ところが、このようにファイバー14からの紫外線フラッシュ光を、いきなり標本8面に照射する構成では、標本8面上のフラッシュ光の照射したい範囲を設定できないばかりか、照明範囲の確認も困難であり、このため、フラッシュ光の照明範囲を微小な範囲に絞り込むことは難しかった。
【0008】
そこで、従来、この種の蛍光顕微鏡の他の例として、特開平6−160724号公報に開示された構成のものが考えられている。この蛍光顕微鏡は、図12と同一部分には同符号を付した図13に示すように、落射観察・測光光源装置1とともに、さらに紫外線フラッシュ光専用光源16、集光レンズ17、バンドパスフィルタ18、フラッシュ光照射範囲を規定する視野絞り19および視野絞り照明用光源20を有するケージド試薬解除用光源装置21を有し、これらケージド試薬解除用光源装置21のフラッシュ光専用光源16と視野絞り照明用光源20からのそれぞれの光が、ダイクロイックミラー22により落射観察・測光光源装置1の落射照明用光源2と同軸になるように構成している。
【0009】
このような構成によれば、視野絞り19の視野絞りによる視野内に、紫外線フラッシュ光専用光源16からのフラッシュ光の照明範囲を設定でき、この視野絞りを照明する光源20が、紫外線フラッシュ光専用光源16の光路上に配置されることで、標本8面上にフラッシュ光照明範囲を結像して接眼部11で確認できるようになる。また、視野絞り19を任意の位置に移動することで、フラッシュ光の照射位置を任意に設定できるようにもなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように構成したものは、紫外線フラッシュ光を標本8面に照射する場合、まずフラッシュ光の照明範囲と位置を決定しなければならないが、この照明範囲と位置は、視野絞り19の視野絞りにより行われる。このため、照明用光源20を点灯して視野絞り19を照明し、標本8上に投影された視野絞り像を接眼部11で観察しながら、視野絞り19による視野絞り像の位置と大きさを設定するが、この時、紫外線フラッシュ光のみを透過させるバンドパスフィルタ18を光路から外しておく必要がある。
【0011】
ところが、ケージド試薬解除用光源装置21では、照明用光源20とフラッシュ光専用光源16とが同一光路上に配置されているため、視野絞りの設定中に誤ってフラッシュ光専用光源16が発光されると、目に有害な紫外線光が標本8上に照射される。この時、標本8と接眼レンズ10との間には、ダイクロイックミラー6が配置されるため、紫外線は除去できるが、波長特性の異なるダイクロイックミラーもしくはハーフミラーが誤って挿入されていると、紫外線が完全に除去できないという問題があった。
【0012】
また、照明用光源20と視野絞り19との間に紫外線フラッシュ光専用光源16が存在するため、照明用光源20からの光は紫外線フラッシュ光専用光源16に遮られ、視野絞り19を十分に照明できず、さらに、この視野絞り19による視野絞り像は、ダイクロイックミラー6で反射させて、標本8面に投影し、この標本8からの反射光を接眼部11で確認するようになるが、この時、ダイクロイックミラー6でのロスは大きなものになるため、標本8面に投影される紫外線フラッシュ光の視野絞り像が暗くなり確認が困難になるという問題もあった。
【0013】
さらに、標本8は、落射観察・測光光源装置1により視野全体を照明され、標本8上のフラッシュ光照明範囲は照明用光源20および視野絞り19により照明される。この場合、光源2からの照明は、干渉フィルタ4を通した特定の波長光からなるため、標本8は、蛍光観察と同じ状態で照明されることになる。ところで、ケージド試薬の使用目的が、細胞や組織の特定の位置の状態を観察することから考えると、視野絞り19での範囲や位置の設定は、視野全体を観察しながら行うことが必要である。ところが、視野絞り19の調整のため長時間視野全体を照明するような蛍光観察では、時間とともに蛍光が褪色するという問題があり、このため、視野絞り19での位置設定中に蛍光の褪色が進むと、位置設定そのものが困難になり、また、視野絞り19での位置設定ができたとしても、その後の観察や測光ができなくなるという問題があった。
【0014】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、有害な紫外線を確実に排除でき、しかもケージド試薬解除用光源による照明範囲を精度よく設定できる蛍光顕微鏡を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、標本のケージド試薬を解除するためのケージド試薬解除用光源と,このケージド試薬解除用光源による前記標本上の照明範囲を確認するための照明用光源と、前記ケージド試薬解除用光源または前記照明用光源により照明され前記標本面上の前記ケージド試薬解除用光源の照明範囲を設定する絞り手段と、
前記照明用光源による前記絞り手段の照明中に前記ケージド試薬解除用光源の照明光をしゃ断する光しゃ断手段と、透過照明用光源と、を具備し、この透過照明用光源により照明される前記標本の透過像と、前記光しゃ断手段により前記ケージド試薬解除用光源の照明光をしゃ断した状態で、前記絞り手段を介して設定された前記照明用光源による前記ケージド試薬解除用光源の前記標本上の照明範囲とを重ね合わせて観察可能にしている。
【0017】
請求項2記載の発明は、請求項1記載において、さらに観察照明用光源、この観察照明用光源からの光が入射され且つ出射側を環状に形成されたファイバ、このファイバより出射した光を集光して標本面を照明する光学系を有し、前記絞り手段を通った前記ケージド試薬解除用光源または前記照明用光源からの光を、前記ファイバを通る前記観察照明用光源からの光と同軸的に導光するようにしている。
【0019】
発明によれば、標本の透過像と、絞り手段を介して設定された照明用光源によるケージド試薬解除用光源の標本上の照明範囲とを重ね合わせて観察できるので、標本の観察像を確認しながら標本上でのケージド試薬解除用光源の照明範囲を精度よく設定することができる。
【0020】
発明によれば、観察照明用光源の光によりファイバを通して標本面を照明できるので、標本の観察像に一様な明るさが得られ、精度の高い標本観察を行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
(第1の実施の形態)
図1および図2は、本発明が適用されるケージド試薬解除用光源装置を有する顕微鏡の概略構成を示すもので、図12と同一部分には、同符号を付している。
【0022】
この場合、落射観察・測光光源装置1は、図12に示す視野絞り5に代えてシャッタ30を設け、このシャッタ30を通した照明光をファイバ束31の入射端に入射するようにしている。
【0023】
ここで、ファイバ束31は、図3に示すように入射側が棒状で、各ファイバの出射端を環状に配置して環状出射面とし、さらに出射側端部の側面に穴部311を形成し、この穴部311から環状出射面の中心軸を通る紫外線フラッシュ光専用光源16からの光と、ファイバ束31を通る照明用光源2からの光が同軸的に導光されるようにしている。
【0024】
そして、このようなファイバ束31の環状出射端面より出射した光は、リング状レンズ32で集光し、ダイクロイックミラー6で反射して、対物レンズ7により標本8面を均一照明できるようにしている。
【0025】
また、ケージド試薬解除用光源装置21は、バンドパスフィルタ18と視野絞り19の間に紫外線フラッシュ光専用光源16からのフラッシュ光を遮光する機能を有する可倒式全反射ミラー33を挿入可能にし、さらに、照明用光源34、バンドパスフィルタ35、集光レンズ36を有するフラッシュ光照明範囲確認用光源装置37を有していて、このフラッシュ光照明範囲確認用光源装置37の照明用光源34からの照明光を可倒式全反射ミラー33での全反射により視野絞り19側に照射できるようにしている。
【0026】
この場合、フラッシュ光照明範囲確認用光源装置37に用いられる照明用光源34は、ハロゲン灯などの可視光光源、もしくはLEDなどとし、人体に有害な紫外光を発しないものとする。また、バンドパスフィルタ18と視野絞り19の間の光路に可倒式全反射ミラー33が挿入されない図1に示す場合は、光路上にダイクロイックミラー6が配置され、可倒式全反射ミラー33が光路中から退避された図2に示す場合は、ダイクロイックミラー6に代わってハーフミラー38が選択配置されるようになっている。
【0027】
なお、上述の標本8に用いられるケージドカルシウム(Nitr5)のようなケージド試薬は、紫外光に反応し活性化する物質であるので、通常の蛍光観察の際に紫外光を照射してしまうと、ケージド基が解除してしまい、正確な観察、測定ができなくなるおそれがある。そこで、可視光で励起でき、蛍光観察を行える試薬として、例えば、細胞にカルシウム指示薬fluo-3を導入して観察、測定を行うようにしている。
【0028】
しかして、このような構成において、まず、標本8の観察を行う。この場合、図1において、落射観察・測光光源装置1の落射照明用光源2を点灯すると、この光源2から発せられた光は、集光レンズ3を透過し、干渉フィルタ4により励起光として波長を限定され、シャッタ30を通ってファイバ束31入射端に入射される。
【0029】
そして、このファイバ束31の環状出射面より出射された光は、リング状レンズ32により集光され、ダイクロイックミラー6で反射され、対物レンズ7により標本8面を照射する。
【0030】
標本8面を均一に照明するためには、リング状のレンズ32を最適に設定することによって可能となる。
標本8面に照射された光は、この標本8面で反射され、もしくは標本8からの蛍光がダイクロイックミラー6を透過して全反射ミラー9に与えられ、ここで光路を変えられ、接眼レンズ10を通して接眼部11に結像される。これにより、落射観察・測光光源装置1により照明された標本8の観察像が接眼部11で確認できることになる。
【0031】
この場合、具体的には、落射観察・測光光源装置1の干渉フィルタ4を490nm付近に、ダイクロイックミラー6を505nm 付近に設定して照明すると、標本の細胞内に遊離しているカルシウムイオンにfluo-3が結合しているため、fluo-3の蛍光波長530nm 付近であるので、この蛍光像は、ダイクロイックミラー6を透過して接眼部11で確認することができる。
【0032】
なお、透過観察用光源装置12の透過照明用光源13より発せられる光を標本8面に照射し、ここでの透過光を対物レンズ7を介して接眼レンズ10で結像させることで、この時の透過光による位相差、微分干渉などにより細胞の位置確認もできる。
【0033】
次に、細胞内のケージド試薬の解除範囲を決定するためのフラッシュ光照明範囲を確認する。
この場合、図2に示すように、ケージド試薬解除用光源装置21のバンドパスフィルタ18と視野絞り19の間の光路中に可倒式全反射ミラー33を挿入する。
【0034】
この状態で、フラッシュ光照明範囲確認用光源装置37の照明用光源34を点灯すると、この照明用光源34から発せられた光は、バンドパスフィルタ35、集光レンズ36を通り、可倒式全反射ミラー33に送られ、ここでの全反射により、光路を変えて、視野絞り19に照射される。
【0035】
そして、この視野絞り19を通過した光は、ファイバ束31の中心軸に沿ってダイクロイックミラー6に代わって選択配置されたハーフミラー38に入射され、ここで標本8と反対側に偏向され、さらに全反射ミラー9で光路が偏向され、接眼レンズ10で結像される。
【0036】
また、これと同時に、透過観察用光源装置12の透過照明用光源13より光が発せられ、この透過照明用光源13の光は、標本8面を照明するとともに、この標本8を透過され、この透過像がハーフミラー38を透過し、全反射ミラー9で偏向され接眼レンズ10で結像される。
【0037】
これにより、接眼部11において、標本8の透過像に対して視野絞り19の開口像がフラッシュ光照明範囲として重ね表示されるようになり、実際に標本8にフラッシュ光を照明する際の範囲を確認することができるようになる。つまり、細胞内のケージド試薬の解除範囲を決定するのに、光路中に可倒式全反射ミラー33が挿入されると、フラッシュ光照明範囲確認用光源装置37とハーフミラー38により視野絞り19の開口像が接眼部11に投影され、また、これと同時に透過観察用光源装置12によって、細胞の透過像が接眼部11に投影されているので、これらを重ね合わせたものが確認できるようになる。また、視野絞り19は、その平面方向に可動であり、大きさも可変であるので、接眼部11を覗きながら細胞の任意の部位に視野絞り19の像を合わせることができる。
【0038】
なお、このようにフラッシュ光照明範囲確認のために可倒式全反射ミラー33が光路に挿入されると、これと同時に、落射観察・測光光源装置1でのシャッタ30が閉じ、落射照明用光源2からの光を遮蔽するようになる。また、可倒式全反射ミラー33は、光源16から発せられる光を完全に遮断するようにシャッタの機能も兼ねている。勿論、別途にシャッタを設けてもよい。また、これらの動作が完了しないと、ダイクロイックミラー6からハーフミラー38に切り替えることができないようなロック機能も有している。逆に、ハーフミラー38からダイクロイックミラー6に切り替える作業が終了しないと落射観察用光源装置1のシャッタ30は開かず、また、可倒式全反射ミラー33はケージド試薬解除用光源装置21の光路から退避しない。
【0039】
このようにして、ケージド試薬解除用光源装置21の紫外線フラッシュ光専用光源16から発せられる紫外光が直接接眼部11に届かないような配慮としている。
【0040】
また、ダイクロイックミラー6とハーフミラー38との相対位置関係は、これらの厚さを考慮すると、切り替えたときに図4に示すような関係になっていれば、フラッシュ光照射時と観察時とで標本に対するフラッシュ光照明範囲の位置ずれは生じない。すなわち、フラッシュ光照射時においては、視野絞り19を通過したフラッシュ光は、光路401を通り、ダイクロイックミラー6によって標本8の方向に反射し、光路402を通って標本8面に照射される。そして、標本8からの反射光、もしくは蛍光は、再び光路402を通ってダイクロイックミラー6に達し、これを透過し、光路403bを通って接眼部11へ導かれる。
【0041】
一方、フラッシュ光照明範囲確認時においては、フラッシュ光照明範囲確認用光源装置37の照明用光源34の光が、同様に視野絞り19を通過して光路401を通り、今度はハーフミラー38に与えられ、光路403aを通って接眼部11に導かれる。この時、透過観察用光源装置12の透過照明用光源13より発せられ、標本8面を透過した光は、光路402を通ってハーフミラー38を透過したのち、光路403aを通るので、標本像と視野絞り19の開口像は完全に重なって確認できる。
【0042】
なお、ダイクロイックミラー6とハーフミラー38とを切り替えると、接眼部11における像は、光路403aと光路403bのようなずれを生じるが、標本8面を透過した標本像とフラッシュ光照明範囲確認のための視野絞り像との相対的なずれは生じない。また、視野絞り19を光路軸の外に移動させて視野絞り開口像を視野中心から外したような場合でも、ダイクロイックミラー6とハーフミラー38の厚さを十分に薄いものと考えると、ほとんどずれは生じない。
【0043】
これにより、フラッシュ光照明範囲確認時に視野内の標本8の所望部位に視野絞り19の開口像を合わせれば、フラッシュ光照射時において、所望の部位にフラッシュ光を照射することができる。
【0044】
このようにして細胞に対するフラッシュ光の照明範囲が決定したらば、再びハーフミラー38からダイクロイックミラー6に切り替える。そして、ケージド試薬解除用光源装置21の紫外線フラッシュ光専用光源16を点灯する。すると、光源16から発せられたフラッシュ光は、集光レンズ17を透過され、バンドパスフィルタ18によって励起光として波長を限定され、視野絞り19に照射される。そして、この視野絞り19を通過した光は、レンズ51を透過し、ダイクロイックミラ6で反射され対物レンズ7によって標本8面上に視野絞り19の開口像として結像される。
【0045】
そして、標本8面上でのカルシウムイオンの変化量は、蛍光強度として、フォトディテクタやビデオカメラなどを用いた光電変換装置15により測定される。この場合、ケージド試薬解除用光源装置21のバンドパスフィルタ18として、360nm 付近の波長を有するものを用い、標本8上の特定された細胞位置にフラッシュ光が照射されると、この照射された範囲内のケージドカルシウムが解除され、カルシウムイオンが遊離して、この部位でのみのカルシウムイオン濃度が上昇する。
【0046】
すると、この遊離したカルシウムイオンは、fluo-3と結合し、特定の波長を持つ励起光を照射すると、蛍光を発することから、この蛍光強度が光電変換装置15によって測定される。つまり、細胞の特定部位のカルシウムイオンの上昇から、例えば細胞が伝達物質を放出するなどの機能を調査することによって、カルシウムイオン濃度との相関を調べることなどが可能になる。
【0047】
なお、視野絞り19は、可動式で、平面方向への移動、絞り形状の可変を可能であるから、標本8面上には、任意の位置および範囲に視野絞り像を形成できる。すなわち、標本8面上の任意の位置および範囲で、フラッシュ光の照明が可能になる。また、紫外線フラッシュ光専用光源16としては、通常セキノンフラッシュ、パルスレーザなどが用いられるが、例えば、図5に示すように紫外線フラッシュ光専用光源16として、水銀灯やセキノン灯などを用い、この光源16の前面光路に電磁シャッタ39を配置するようにしてもよい。また、視野絞り19は、上述の可変式に限らず、交換式のものを採用することもできる。
【0048】
従って、このようにすれば、落射観察・測光光源装置1の照明用光源2からの光を、出射側を環状に形成したファイバ束31に入射し、このファイバ束31より出射した光をリング状レンズ32で集光し、ダイクロイックミラー6で反射させて、対物レンズ7により標本8面を照明できるようにしたので、標本の観察像に一様な明るさに得られ、常に正確な観察像の確認を行うことができる。
【0049】
また、透過観察用光源装置12の透過照明用光源13より発せられる光を標本8面に照射し、ここでの透過光をダイクロイックミラー6に代わって配置されたハーフミラー38を透過し、接眼レンズ10で結像させると同時に、光路中に挿入された可倒式全反射ミラー33で反射されたフラッシュ光照明範囲確認用光源装置37の照明用光源34からの光を視野絞り19を通し、さらにハーフミラー38により標本8と反対側に反射させ接眼レンズ10に結像させ、これら標本8の透過像と、フラッシュ光照明範囲となる視野絞り19の開口像を接眼部11で重ね合わせ観察できるようにしたので、仮に標本の形状や厚さにバラツキがあっても、フラッシュ光照明範囲の確認を正確に行うことができる。
【0050】
また、従来のダイクロイックミラーを使用しないでよいので、かかるミラーでのロスも回避できる。さらに、かかるフラッシュ光照明範囲の確認では、照明範囲確認用光源装置37の照明用光源34からの光が標本8に照射されることがないので、確認動作の段階から蛍光試薬の退色が始まるのを阻止して、本来の測定に支障をきたすような問題も防止できる。
【0051】
さらに、全反射ミラー33が光路中に挿入され、フラッシュ光照明範囲の確認動作に移行すると、観察・測光光源装置1およびケージド試薬解除用光源装置21のそれぞれの光源2、16からの光を遮断できるので、これら光源2、16から発せられる紫外光が直接接眼部11に届くようなことも防止できる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、落射観察・測光光源装置1からの光と、ケージド試薬解除用光源装置21からの光をファイバ束31を介して同軸的に導光するようにしたが、この第2の実施の形態では、ファイバ束31を用いることなくダイクロイックミラーとハーフミラーの組み合わせを用いている。
【0052】
図6は、本発明の第2の実施の形態の概略構成を示すもので、図1と同一部分には、同符号を付している。
ージド試薬解除用光源装置21は、バンドパスフィルタ18と視野絞り19の間に可倒式全反射ミラー33を挿入可能にし、さらに、照明用光源34、バンドパスフィルタ35、集光レンズ36を有するフラッシュ光照明範囲確認用光源装置37を有していて、このフラッシュ光照明範囲確認用光源装置37の照明用光源34からの照明光を可倒式全反射ミラー33での全反射により視野絞り19側に照射できるようにしている。
【0053】
ここで、可倒式全反射ミラー33は、非同軸になっている光源16と照明用光源34からの光をダイクロイックミラー22に対して同軸入射させるようにしている。また、バンドパスフィルタ18と視野絞り19の間の光路中に可倒式全反射ミラー33が挿入される図7(a)に示す状態では、光路上にハーフミラー38が配置され、可倒式全反射ミラー33が光路から退避される図7(b)に示す状態では、ハーフミラー38に代わってダイクロイックミラー6が配置されるようになっている。
【0054】
ダイクロイックミラー6(ハーフミラー38)と接眼レンズ10との間に配置される全反射ミラー9は、光路に対して挿脱可能にしていて、光路に挿入された状態で、ダイクロイックミラー6(ハーフミラー38)からの光を接眼レンズ10側に偏向し、光路に挿入されない状態で、ダイクロイックミラー6(ハーフミラー38)からの光を光電変換装置15に導入するようにしている。
【0055】
なお、431はダイクロイックミラー6(ハーフミラー38)と全反射ミラー9との間に挿入されるフィルタである。
しかして、このような構成において、まず、ケージド試薬解除用光源装置21の光源16からの紫外線フラッシュ光の照明範囲と位置を設定する場合を説明する。この場合、可倒式全反射ミラー33を光路に挿入するとともに、ハーフミラー38をダイクロイックミラー6に代わって光路中に挿入する。また、フィルタ431は光路から外される。
【0056】
図7(a)は、この時のフラッシュ光照明範囲確認用光源装置37の照明用光源34から出射される光の経路を示すもので、照明用光源34から出た光は、バンドパスフィルタ35、集光レンズ36を通って可倒式全反射ミラー33で反射され、視野絞り19を照明する。ここで、バンドパスフィルタ35は、落射観察・測光光源装置1からの光と区別するために照明用光源34から発する光のうち特定の波長を通過させるようにしている。また、集光レンズ36は、照明用光源34のピント出しのため光軸方向に移動可能にしている。
【0057】
視野絞り19を通過した光は、ダイクロイックミラー22、ハーフミラー38で反射され、観察、測光側に導入される。この時、ミラー9が光路内に挿入されていれば、接眼レンズ10により観察ができる。勿論、ミラー9が光路から外されていれば、光電変換装置15により測光ができる。
【0058】
一方、透過観察用光源装置12の透過照明用光源13より発せられる光は、標本8をケーラー照明する。そして、標本8を透過した光は、対物レンズ7、ハーフミラー38を透過するが、この標本8からの光は、視野絞り19を通過した照明範囲確認照明光と一緒になり、観察者は、接眼レンズ10を通して標本8の像と視野絞り19の開口像を同時に観察することができる。なお、透過照明による観察は、位相差観察やノマルスキー観察などの検鏡法による観察が可能であるため、これらの観察を利用すれば、さらに良好な標本観察ができる。
【0059】
この場合、視野絞り19の位置と大きさの調整中は、可倒式全反射ミラー33が紫外線フラッシュ光専用光源16の光路を塞ぐように配置されるので、この状態で、誤って光源16が発光しても、目に有害となる紫外線は可倒式全反射ミラー33で遮断され、観察者の目に届くようなことはない。また、フラッシュ光照明範囲確認用光源装置37の照明用光源34と視野絞り19との間に他の光源などの遮光物体が存在しないため、視野絞り19を効率よく照明することができる。さらに、観察・測光光源装置1の照明用光源2からの光が標本8に照射されることがないので、標本8の褪色を防止できる。
【0060】
次に、ケージド試薬解除用光源装置21の紫外線フラッシュ光専用光源16による紫外線フラッシュ光の照射の様子を説明する。この場合、可倒式全反射ミラー33を移動して光路から外すとともに、ハーフミラー38に代わってダイクロイックミラー6を光路中に挿入する。この場合、フィルタ431は光路中に挿入される。
【0061】
図7(b)は、この時の紫外線フラッシュ光専用光源16からの光の経路を示すもので、光源16から出た光は、集光レンズ17、バンドパスフィルタ18を通過して視野絞り19を照明する。
【0062】
視野絞り19を通過した光は、ダイクロイックミラー22、ダイクロイックミラー6でそれぞれ反射され、対物レンズ7を通って標本8を照射する。すると、標本8内のケージド試薬は、照射された紫外線によりケージド基が外され、内部の物質が標本8内に拡散していく
この拡散の様子は、落射観察・測光光源装置1の落射照明用光源2からの蛍光照明により観察、測光が行われる。この場合、照明用光源2から出た光のうち観察、測光のために必要な波長のものが干渉フィルタ4を通過される。干渉フィルタ4を通過した励起光は、ダイクロイックミラー22を通過し、ダイクロイックミラー6で反射され、対物レンズ7を通って標本8を照射される。
【0063】
そして、標本8から発生した蛍光と、標本8(この場合はカバーガラスなど)や対物レンズ7から反射した紫外線や励起光は、対物レンズ7を通過してダイクロイックミラー6に入射する。すると、ダイクロイックミラー6では、これら紫外線や励起光を反射し、蛍光のみを通過する。これによりダイクロイックミラー6を通過された蛍光は、フィルタ431を通って接眼レンズ10による観察または光電変換装置15による測光が可能になる。
【0064】
従って、このようにしても上述したと同様な効果が得られ、さらに、特殊な形状をしたファイバ束を用いることなくダイクロイックミラー6、22およびハーフミラー38の組み合わせにより実現できるので、コスト的に安価にできる。
(第3の実施の形態)
第2の実施の形態では、可倒式全反射ミラー33を光路に対し出し入れするようにしたが、この第3の実施の形態では、可倒式全反射ミラー33に代わってフラッシュ光照明範囲確認用光源装置37の照明用光源34をスライドして光路に出し入れできるようにしている。
【0065】
図8および図9は、本発明の第3の実施の形態の概略構成を示すもので、図6と同一部分には、同符号を付している。
図10(a)(b)に示すように、フラッシュ光照明範囲確認用光源装置37の照明用光源34、ケージド試薬解除用光源装置21のバンドパスフィルタ18、ダイクロイックミラー6およびハーフミラー38を同一の光路切り換えユニット42に搭載し、この光路切り換えユニット42をスライド操作することにより、視野絞り19を通る光路上に、照明用光源34とハーフミラー38を結ぶ光路または紫外線フラッシュ光専用光源16、バンドパスフィルタ18およびダイクロイックミラー6を結ぶ光路を選択的に位置させることができるようになっている。
【0066】
さらに、プリズム43、反射鏡44、切り換えミラー45、測光絞り46および照明用光源47、接眼シャッタ48を有する観測、測光光学系を設けている。しかして、このような構成において、まず、紫外線フラッシュ光専用光源16からの紫外線フラッシュ光の照明範囲と位置を設定する場合を図9により説明する。
【0067】
この場合、図示しない透過光源装置12より発せられる光が、標本8を下から照明する。標本8を透過した光は、対物レンズ7、ダイクロイックミラー22、ダイクロイックミラー6(この時点では、光路切り換えユニット42をスライド操作されておらず、光路中には、ダイクロイックミラー6が挿入されている。)を透過し、プリズム43で反射され、接眼レンズ10により標本像として観察される。この場合、標本8の褪色防止のため、落射観察・測光光源装置1の照明用光源2からの励起光が標本8に照射しないように、シャッタ41を閉じておく。
【0068】
次に、図10(a)に示すようにフラッシュ光照明範囲確認用光源装置37の照明用光源34とハーフミラー38を結ぶ光路が視野絞り19を通る光路上に位置するように、光路切り換えユニット42をスライド操作する。この状態で、光源34から発せられる光は、視野絞り19によって照明範囲を限定され、ハーフミラー38、プリズム43で反射され、接眼レンズ10に入射され、この接眼レンズ10により標本8の像に視野絞り19の開口像が重なったものが観察できる。この場合、照明用光源34から発せられる光は、標本8を照射せず直接接眼レンズ10に入るため視野絞り19の開口像を確認できる程度のLEDや光量を調整できる可視光を使用できる。
【0069】
また、光電変換装置15により標本8上の測光される位置は、次のようにして確認される。この場合、照明用光源47から発せられた光は、可倒式の切り換えミラー45で反射され、測光絞り46によって範囲を限定され、プリズム43、反射鏡44で反射され、再びプリズム43に入射され、接眼レンズ10により測光絞り46の像を結ぶ。
【0070】
これにより、接眼レンズ10によって、標本8の像に視野絞り19の開口像を加え、さらに測光位置を示す測光絞り46の開口像を同時に重ね合わせ、確認することができる。ここで、視野絞り19の開口像と測光絞り46の開口像が同時に表示されるので、これらを区別するため、それぞれの光源の色を変えられるように、LEDの色を変えたり、色ガラスを設定するような工夫もなされている。
【0071】
また、この場合、紫外線フラッシュ光専用光源16の手前に光路切り換えユニット42が挿入されているので、この紫外線フラッシュ光専用光源16のシャッタの役目を光路切り換えユニット42に持たせるようにすれば、この状態で、誤って、光源16が発光しても、目に有害となる紫外線は、光路切り換えユニット42により遮断され、観察者の目に届くようなことはない。また、照明用光源34と視野絞り19との間に他の光源が存在しないため、視野絞り19を効率よく照明することができる。さらに、観察・測光光源装置1の照明用光源2からの光が標本8に照射されることがないので、標本8の褪色を防止できる。
【0072】
次に、紫外線フラッシュ光専用光源16による紫外線フラッシュ光の照射の様子を図9により説明する。
この場合、図10(b)に示すように紫外線フラッシュ光専用光源16、バンドパスフィルタ18およびダイクロイックミラー6を結ぶ光路が視野絞り19を通る光路上に位置するように、光路切り換えユニット42をスライド操作する。
【0073】
この状態から、落射観察・測光光源装置1の照明用光源2を発光させると、この照明用光源2の光は、集光レンズ3を透過し、励起フィルタ4により励起光として波長が限定され、ダイクロイックミラー22で反射され、対物レンズ7を通って標本8を照射される。そして、標本8から発せられる蛍光は、ダイクロイックミラー22、ダイクロイックミラー6を透過してプリズム43により分光され、反射光は接眼レンズ10により観察され、また、プリズム43を透過された光は、測光絞り46で測光が限定され、この測光絞り46を通った蛍光量のみを光電変換装置15により測定し記録する。この場合の測光時には、接眼レンズ10から入ってくる迷光を防止するため接眼シャッタ48を閉じることができる。
【0074】
一方、紫外線フラッシュ光専用光源16から出た光は、集光レンズ17、バンドパスフィルタ18を通過して視野絞り19を照明する。そして、視野絞り19で照明範囲を限定された光は、ダイクロイックミラー6で反射され、ダイクロイックミラー6を透過され、対物レンズ7を通って標本8を照射する。この場合、視野絞り19を、その平面方向に移動調整することで、標本8上の任意の位置に紫外線フラッシュ光を照明できる。また、測光絞り46についても、その平面方向に移動調整することで、標本8上の任意の位置を測光することができる。
【0075】
この場合、標本8内のケージド試薬は、この紫外線フラッシュ光によりケージド基が外され、内部の物質が標本8内に拡散するようになるが、この状態がダイクロイックミラー22、ダイクロイックミラー6より紫外線や励起光が除去された蛍光量として、接眼レンズ10により観察または光電変換装置15により測光される。
【0076】
ここで、さらに具体例を挙げて説明すると、この場合、標本8として予めケージドカルシウム(Nitr5)およびカルシウム指示薬fluo-3を導入した細胞を用いるものとする。また、バンドパスフィルタ18として360nm付近の波長を持つ干渉フィルタを用い、図11に示すように、ダイクロイックミラー6として、400nm付近以上の波長を透過する特性を有するものを用い、さらにダイクロイックミラー22として、360nm付近の波長と500nm付近以上の波長を透過する2重透過特性を有するものを用いると、水銀やキセノンなどの紫外線域を有する光源16から発光される紫外線フラッシュ光は、バンドパスフィルタ18により360nmの波長に限定され、ダイクロイックミラー6で反射され、ダイクロイックミラー22を透過し、対物レンズ7を通って標本8に照射される。すると、標本8の紫外線フラッシュ光が照射された範囲のケージドカルシウム(Nitr-5)のケージ基が解除され、カルシウムイオンが遊離し、この遊離カルシウムイオンにカルシウム指示薬fluo-3が結合するようになる。
【0077】
この状態から、落射観察・測光光源装置1の照明用光源2からの発光が、図11に示す490nm付近の透過特性を有する励起フィルタ4を通って波長が限定された励起光として、標本8の細胞面に照明されると、細胞面からは530nm付近の蛍光が発せられ、この蛍光を図11に示す530nm付近の透過特性を有するフィルタ431を通し、530nm付近のみの蛍光を測定するように限定し、光電変換装置15により遊離カルシウムイオンの変化量を測定、記録するようになる。
【0078】
なお、このことを利用して、細胞の特定部位のカルシウムイオンの上昇によって、例えば細胞が伝達物質を放出するなどの機能を調査することによって、カルシウムイオン濃度との相関も調べることができる。
【0079】
従って、このようにしても上述したと同様な効果が得られ、さらに光路切り換えユニット42をスライド操作により照明用光源34、ダイクロイックミラー6およびハーフミラー38を光路に対し出し入れできるので、取扱い操作を簡単なものにできる。
【0080】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、絞り手段を介して設定された照明用光源によるケージド試薬解除用光源の標本上の照明範囲を観察している状態では、光しゃ断手段によりケージド試薬解除用光源の照明光をしゃ断することができるので、絞り手段の調整中などに誤ってケージド試薬解除用光源が発光することがあっても、目に有害となる紫外線が観察者の目に届くようなことを皆無にできる。また、照明用光源と絞り手段の間には、他の光源位置されるようなこともないので、照明用光源により絞り手段を効率よく照明できる。
【0081】
また、標本の透過像と、絞り手段を介して設定された照明用光源によるケージド試薬解除用光源の標本上の照明範囲とを重ね合わせて観察できるので、標本像を確認しながら標本上でのケージド試薬解除用光源の照明範囲を精度よく設定することができる。
【0082】
さらに、観察照明用光源からの光をファイバに通し標本面を照明できるので、標本の観察像に一様な明るさに得られ、精度の高い標本観察を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す図。
【図2】 第1の実施の形態の概略構成を示す図。
【図3】 第1の実施の形態に用いられるファイバの概略構成を示す図。
【図4】 第1の実施の形態に用いられるダイクロイックミラーとハーフミラーとの相対位置関係を説明するための図。
【図5】 第1の実施の形態に用いられるフラッシュ光照明系の他例の概略構成を示す図。
【図6】 本発明の第2の実施の形態の概略構成を示す図。
【図7】 第2の実施の形態の動作を説明するための図。
【図8】 本発明の第3の実施の形態の概略構成を示す図。
【図9】 第3の実施の形態の概略構成を示す図。
【図10】 第3の実施の形態に用いられる光路切り換えユニットの動作を説明するための図。
【図11】 第3の実施の形態に用いられるダイクロイックミラー、フィルタなどの透過特性図。
【図12】 従来のケージド試薬解除用光源装置を有する蛍光顕微鏡の一例を示す概略構成図。
【図13】 従来のケージド試薬解除用光源装置を有する蛍光顕微鏡の他例を示す概略構成図。
【符号の説明】
1…落射観察・測光光源装置、
2…落射照明用光源、
3…集光レンズ、
4…干渉フィルタ、
5…視野絞り、
6…ダイクロイックミラー、
7…対物レンズ、
8…標本、
9…全反射ミラー、
10…接眼レンズ、
11…接眼部、
12…透過観察用光源装置、
13…透過照明用光源、
14…ファイバー、
15…光電変換装置、
16…紫外線フラッシュ光専用光源、
17…集光レンズ、
18…バンドパスフィルタ、
19…視野絞り、
20…視野絞り照明用光源、
21…ケージド試薬解除用光源装置、
22…ダイクロイックミラー、
30…シャッタ、
31…ファイバ束、
32…リング状レンズ、
33…可倒式全反射ミラー、
34…照明用光源、
35…バンドパスフィルタ、
36…集光レンズ、
37…フラッシュ光照明範囲確認用光源装置、
38…ハーフミラー、
39…電磁シャッタ、
41…シャッタ、
42…光路切り換えユニット、
43…プリズム、
44…反射鏡、
45…切り換えミラー、
46…測光絞り、
47…照明用光源。

Claims (2)

  1. 標本のケージド試薬を解除するためのケージド試薬解除用光源と,
    このケージド試薬解除用光源による前記標本上の照明範囲を確認するための照明用光源と、
    前記ケージド試薬解除用光源または前記照明用光源により照明され前記標本面上の前記ケージド試薬解除用光源の照明範囲を設定する絞り手段と、
    前記照明用光源による前記絞り手段の照明中に前記ケージド試薬解除用光源の照明光をしゃ断する光しゃ断手段と、
    透過照明用光源と、を具備し、
    この透過照明用光源により照明される前記標本の透過像と、前記光しゃ断手段により前記ケージド試薬解除用光源の照明光をしゃ断した状態で、前記絞り手段を介して設定された前記照明用光源による前記ケージド試薬解除用光源の前記標本上の照明範囲とを重ね合わせて観察可能にしたことを特徴とする蛍光顕微鏡。
  2. さらに観察照明用光源、この観察照明用光源からの光が入射され且つ出射側を環状に形成されたファイバ、このファイバより出射した光を集光して標本面を照明する光学系を有し、
    前記絞り手段を通った前記ケージド試薬解除用光源または前記照明用光源からの光を、前記ファイバを通る前記観察照明用光源からの光と同軸的に導光することを特徴とする請求項1記載の蛍光顕微鏡。
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