JPH04336516A - フラッシュフォトリシス用顕微鏡 - Google Patents

フラッシュフォトリシス用顕微鏡

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JPH04336516A
JPH04336516A JP3109277A JP10927791A JPH04336516A JP H04336516 A JPH04336516 A JP H04336516A JP 3109277 A JP3109277 A JP 3109277A JP 10927791 A JP10927791 A JP 10927791A JP H04336516 A JPH04336516 A JP H04336516A
Authority
JP
Japan
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light
optical system
flash
specimen
illumination
Prior art date
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Pending
Application number
JP3109277A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Ohashi
祥高 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Publication of JPH04336516A publication Critical patent/JPH04336516A/ja
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  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、細胞内のイオン濃度測
定をはじめとする、化学反応の瞬間的変化や過渡的現象
の測定に用いられる顕微鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紫外光(UV光)が照射されると光化学
反応を起こして、種々の化学物質やイオンが解離する試
薬を「ケージドコンパウンド(Caged Compo
unds)」と称している。この試薬を生体細胞内に入
れ、紫外光を数ミリ秒〜数十ミリ秒の間照射すると、試
薬より特定の化学物質またはイオンが解離し、細胞内に
あらかじめ注入されている蛍光試薬と選択的に結合し、
その結果蛍光を発する。この蛍光強度を測定することに
より、細胞内における目的物質の瞬間的な濃度や過渡的
変化を測定したり、運動の状態や変化を調べることがで
きる。ケージドコンパウンドとしては、ATP(アデノ
シントリホフファターゼ)を解離させるケージドATP
やカルシウムイオンを解離させるケージドカルシウム等
が知られている。
【0003】ケージドコンパウンドに光化学反応を起こ
させるためにフラッシュ光を用いる手法を、フラッシュ
フォトリシス(Flash Photolysis)と
称している。フォトリシス用の波長域と、標本観察およ
び測光のための照明用の波長域とを異ならせることによ
って、フラッシュ光が測光に悪影響を及ぼしたり、標本
の褪色を促進させないように工夫されている。一般には
フォトリシス用としてUV光が、照明用として可視光が
使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】顕微鏡を使用した従来
のフラッシュフォトリシスでは、顕微鏡の外部から標本
にダイレクトにフラッシュ光を照射していた。しかし従
来の照射方法ではフラッシュ光を標本上の目的の位置に
正確に導くことが難しく、目的の位置から外れて照射し
てしまうことがしばしばあった。特に正立顕微鏡の場合
、対物レンズが標本の直上に極めて接近して存在するた
めに、対物レンズの真下の標本にフラッシュ光を照射す
ることが困難であるという問題点があった。さらにこの
従来の照射方法では、フォトリシス反応を起こしたい微
小領域にビームを絞ることができないため、目的の位置
の周辺部分も感光させてしまうという問題もあった。 また、フラッシュ照射範囲を予め確認することも困難で
あった。
【0005】一方、フラッシュの代わりに紫外線レーザ
を使用することも従来用いられていたが、レーザ光の強
度の調整と位置合わせが難しく、ビームの径を小さくす
ることはできても任意のビーム径を得ることができず、
フレキシブルな応用は期待できない。また装置自体が大
型して扱い難い上に高価格であった。本発明は上記の諸
問題を解決し、観察または測光と同一照射範囲に限って
UVフラッシュ光を照射してフォトリシス反応を起こさ
せる簡易な装置を安価に提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の顕微鏡は、標本
照明用の照明光を射出する照明光学系(1)と、上記照
明光とは異なる波長域のフォトリシス用のフラッシュ光
を射出するフラッシュ光学系(5)と、照明光学系の途
中からフラッシュ光を照明光学系に同軸に導入するため
に設けられたダイクロイックミラー(9)と、照明光と
フラッシュ光の照射範囲を両者が標本上で同一になるよ
うに規定する視野絞り(12)と、標本からの光学情報
を受ける観察光学系(15)とを備える。
【0007】本発明の一つの態様において、上記観察光
学系はフラッシュ光の波長域をカットする光学手段(1
3,14)を有する。
【0008】
【作用】本発明においては、標本照明用の照明光とフォ
トリシス用のフラッシュ光とを同軸で標本上に供給し、
且つ両光束が標本上で同一の領域を照明するように視野
絞りを配置することにより、フォトリシスの前にフラッ
シュ照射範囲を予め確認することが可能になる。
【0009】
【実施例】本発明を倒立顕微鏡に応用した実施例を説明
する。図1において、観察および測光用の励起照明光B
を供給する照明光学系1は、水銀,キセノン,ハロゲン
,タングステンランプ等から成る照明光源2、集光レン
ズ3、および励起フィルター4を含む。集光レンズ3は
光軸方向に移動可能に設けられ、光源2のピント出しの
ために調節可能である。励起フィルター4は後述する蛍
光試薬(Fluo 3)の励起波長である470〜49
0nmの光のみを通過させる特性を有する。
【0010】フォトリシス用のUVフラッシュ光を供給
するフラッシュ光学系5は、キセノン管によって構成さ
れるフラッシュ光源6、石英集光レンズ7、およびバン
ドパスフィルター8を含む。石英集光レンズ7は光軸方
向に移動可能に設けられ、光源6のピント出しのために
調節可能である。バンドパスフィルター8はフォトリシ
スに使用するUV波長域、即ち波長280〜380nm
の光のみを通過させる特性を有する。
【0011】ダイクロイックミラー9は、照明光学系1
から射出した長波長の励起照明光Bを透過し、フラッシ
ュ光学系5から射出したフラッシュ光UVを反射する。 このダイクロイックミラー9によって、照明光学系1の
光軸とフラッシュ光学系5の光軸とは一致させられる。 なお、ダイクロイックミラー9の透過・反射率特性は図
2に示す如くである。
【0012】標本10は図示なきステージ上に載置され
、その下方には対物レンズ11が配置されている。この
対物レンズ11に関して標本10と共役な位置に配置さ
れた視野絞り12は、観察および測光の視野を限定する
ものである。照明光学系1からの励起照明光Bとフラッ
シュ光学系5からのフラッシュ光UVとは、共にこの視
野絞り12を通過するので、励起照明光およびフラッシ
ュ光の照射範囲は上記視野内に限定される。
【0013】ダイクロイックミラー13は、前述のダイ
クロイックミラー9とは異なった特性を有し、励起照明
光Bとフラッシュ光UVとの何れも対物レンズ11およ
び標本10に向けて反射し、標本から発せられた蛍光F
Lをフィルター14および観察・測光光学系15に向け
て透過する。このダイクロイックミラー13の透過・反
射率特性は図3に示す如くである。
【0014】フィルター14は、観察および測光に必要
な蛍光FLのみを透過し、励起照明光Bやフラッシュ光
UVによる迷光や、標本から発生される不要な波長域の
光を吸収するために設けられている。観察・測光光学系
15は、標本観察用の接眼レンズ16、フォトメータ等
の測光装置17、およびフィルター14からの蛍光FL
を接眼レンズ16と測光装置17とにそれぞれ向けるた
めのビームスプリッタ18を含む。
【0015】上記ダイクロイックミラー13とフィルタ
ー14とは光路から一体的に退避可能に設けられている
。観察・測光光学系15を用いて励起照明光Bによる標
本の照明領域をフォトリシスの実行前に確認する時には
、ダイクロイックミラー13とフィルター14とを光路
外に退避操作し、代わりにダイクロイックミラー13の
位置にハーフミラー23を配置させる。
【0016】次に、本実施例で用いる試薬について説明
する。本実施例ではケージドコンパウンドとしてのケー
ジドカルシウム(Caged Calcium)試薬 
Nitr 5 と、カルシウムイオン測定用の蛍光試薬
 Fluo 3 とが用いられる。ケージドカルシウム
試薬Nitr 5 が注入された細胞組織にUV光を照
射すると、光化学反応によってカルシウムイオンが N
itr 5 から瞬時に細胞内に放出される。 蛍光試薬 Fluo 3 はカルシウムイオンに結びつ
いて、波長470〜490nmの励起光の照射によって
波長520〜560nmの蛍光が発せられる。従ってこ
れら2種類の試薬が注入された細胞標本に、励起照明光
の照射のもとでUVフラッシュ光を瞬時照射すれば、U
V光に応答して放出されたカルシウムイオンからの蛍光
を観察・測光することが可能になる。
【0017】次に、本実施例の動作を説明する。顕微鏡
のステージに載置された標本10は上記2種類の試薬が
あらかじめ注入された細胞組織である。照明光源2を点
灯すると、照明光学系1から射出した励起照明光Bは、
ダイクロイックミラー9を透過しダイクロイックミラー
13で反射して、対物レンズ11を介して標本10を照
明する。ダイクロイックミラー13とフィルター14と
を光路から退避させ、ハーフミラー23を光路内に挿入
すると、標本10で反射した励起照明光Bはハーフミラ
ー23を透過して観察・測光光学系15に到達するよう
になり、励起照明光Bで照明された標本10の像を接眼
レンズ16を通して観察可能になる。そこで標本10上
に投影された視野絞り12の像を観察しながら絞り径を
調節し、照明領域を所望の範囲に限定しておく。また、
光源2の像が対物レンズ11の瞳上に投影された、いわ
ゆるケーラー照明が得られるように集光レンズ3の位置
を調節しておく。
【0018】これらの調節が完了したら、ダイクロイッ
クミラー13とフィルター14とを再び図示のように光
路内に戻す。この状態でフラッシュ光源6をトリガーす
ることによってキセノン管が放電し、フラッシュ光学系
5からフラッシュ光UVが照射される。フラッシュ光U
Vはダイクロイックミラー9,13で反射され、視野絞
り12で規定された照明領域と同一領域内にある標本1
0に、対物レンズ11を介して照射される。このUV光
の照射に反応してケージドカルシウム試薬は標本10の
細胞組織内にカルシウムイオンを放出し、そのカルシウ
ムイオンと蛍光試薬とが結びつき、励起照明光Bの照射
を受けて蛍光が励起される。
【0019】発生した蛍光FLは、対物レンズ11を通
り、ダイクロイックミラー13を透過し、フィルター1
4を透過して観察・測光光学系15に導かれる。従って
接眼レンズ16を通して肉眼でカルシウムイオンの発生
状態を観察することが可能であり、接眼レンズの代わり
にTVカメラを配置すれば、TVモニターを通して観察
することができる。また、フォトメータ17を動作して
蛍光強度を測定すれば、カルシウムイオンの濃度を知る
ことができる。
【0020】なお、本実施例においては倒立顕微鏡につ
いて説明したが、正立顕微鏡を用いた場合でも容易に実
施可能であると共に、透過照明系の倒立または正立顕微
鏡を用いた場合でも実施可能である。さらに本実施例と
は別の蛍光試薬およびケージド試薬を用いた場合でも同
様の原理で実施可能である。また、視野絞り12は操作
上の利点および励起照明光Bとフラッシュ光UVとの両
者について兼用できる観点から図1に示す位置に配置し
たが、標本10と共役関係を有する位置であれば、例え
ば照明光学系1とフラッシュ光学系5とに個々に配置し
、それぞれ連動させながら絞り径を調節するように構成
してもよい。
【0021】
【発明の効果】フォトリシス用のフラッシュ光を励起照
明光と同軸で標本に照射する構成により、フォトリシス
用のフラッシュ光を標本の必要範囲のみに照射すること
が可能になったため、標本の不要部分の反応や褪色を防
止でき、フラッシュ光の照射範囲を予め接眼レンズまた
はTVモニターを通して観察可能になるという効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による顕微鏡の光路図である。
【図2】ダイクロイックミラー9の透過・反射率特性を
示すグラフである。
【図3】ダイクロイックミラー13の透過・反射率特性
を示すグラフである。
【符号の説明】
1・・・・照明光学系 5・・・・フラッシュ光学系 9・・・・ダイクロイックミラー 10・・・・標本 11・・・・対物レンズ 12・・・・視野絞り 13・・・・ダイクロイックミラー 15・・・・観察・測光光学系 23・・・・ハーフミラー B・・・・励起照明光 UV・・・・フラッシュ光 FL・・・・蛍光

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  標本照明用の照明光を射出する照明光
    学系と、該照明光とは異なる波長域のフラッシュ光を射
    出するフラッシュ光源と、該フラッシュ光を前記照明光
    学系に同軸に導き入れるために設けられたダイクロイッ
    クミラーと、前記照明光とフラッシュ光の照射範囲を両
    者が前記標本上で同一になるように規定する視野絞りと
    、前記標本からの光学情報を受ける観察光学系とを備え
    たことを特徴とする顕微鏡。
  2. 【請求項2】  前記観察光学系は前記フラッシュ光の
    波長域をカットする光学手段を有することを特徴とする
    請求項1に記載の顕微鏡。
JP3109277A 1991-05-14 1991-05-14 フラッシュフォトリシス用顕微鏡 Pending JPH04336516A (ja)

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JP3109277A JPH04336516A (ja) 1991-05-14 1991-05-14 フラッシュフォトリシス用顕微鏡

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JP3109277A JPH04336516A (ja) 1991-05-14 1991-05-14 フラッシュフォトリシス用顕微鏡

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JPH04336516A true JPH04336516A (ja) 1992-11-24

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ID=14506092

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JP (1) JPH04336516A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5936728A (en) * 1998-04-14 1999-08-10 Noran Instruments, Inc. Flash photolysis method and apparatus
EP1760454A1 (en) * 2004-06-24 2007-03-07 Olympus Corporation Fluorescent photometric device

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