JP4387345B2 - シート搬送装置および定着装置および画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置および定着装置および画像形成装置 Download PDF

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本発明は、シート搬送装置および定着装置および画像形成装置に関し、さらに詳しくは、シート搬送に用いるローラ対の加圧機構に関する。
周知のように、電子写真方式や静電方式を用いた画像形成装置においては、一様帯電された潜像担持体である感光体に対して画像情報に応じた静電潜像が形成されると、現像装置から供給されるトナーによって静電潜像が可視像処理される。
感光体上に担持されているトナー像は、記録媒体の一つである記録紙等のシート材に転写された後、定着装置により熱・圧力を受けることで融解・浸透作用によりシート材に定着される。
定着装置には、定着部材としての加熱ローラとこれに対峙して記録紙を挟持搬送可能な加圧ローラとを備えた熱ローラ方式が知られている(例えば、特許文献1)。
熱ローラ方式においては、ローラ同士によりシート材を挟持搬送するためのニップ部を形成するようになっている。ニップ部は、シート材を挟持しながら搬送する過程で加熱ローラからの熱をシート材に供与する部分であるので、シート材への熱の供給を効率よく行うことが要求される。このため、ニップ部を形成するローラ同士は大きな圧力により圧接させるようになっている(たとえば、特許文献2,3)。
特許文献2においては、加圧ローラの軸受けに当接可能な揺動部材である加圧レバーと、この加圧レバーと同軸で支持されかつ加圧レバーとの間に掛け渡されたバネにより互いに牽引する関係にある補助レバーと、補助レバーの揺動端側に対向して配置され、その揺動端に一部に係脱可能なクランプピンを備えた揺動可能なクランプレバーとを備え、クランプレバーの揺動態位に応じて補助レバーの揺動端が変位すると、この揺動端に掛けられているバネを介して加圧レバーが加圧ローラの軸受けに対して接離することにより加圧ローラの加圧状態および加圧解除状態をそれぞれ設定するようになっている。
特許文献3においては、揺動可能な支持部材に加圧ローラを設け、支持部材の揺動端側には加圧ローラを定着ローラに向けて接離させる駆動部材となる揺動可能な作動レバーを設けておき、作動レバーの揺動支点軸近傍に弾性付勢用のバネを掛け止めた構成が開示されており、この構成において作動レバーの揺動位置に応じて上記バネの掛け止め位置が揺動支点軸を思案点(デッドポイント)として一方側あるいは他方側に変位することで作動レバーの揺動位置を保持し、加圧ローラが定着ローラに対して圧接位置あるいは圧接解除位置に維持されるようになっている。
特許第3243143号 特開昭59−67568号公報 特開昭62−164077号公報
図6は、特許文献2に開示されている構成の機能を説明するための模式的な図であり、本実施例に用いる符号により示すと、定着ローラ5Aに対向当接している加圧ローラ5Bは、軸受け5B1が加圧レバー10より押圧されている。
加圧レバー10は、不動部に支持されている支軸10Aにより揺動可能に支持され揺動端側を加圧ローラ5Bの軸受け5B1に当接させるようになっている。加圧レバー10の揺動端側の最端部には支持軸11Aを介して解除レバー11が揺動可能に支持されており、解除レバー11は、支持軸11A近傍の揺動端側にバネ12の一端が掛け止められている。
バネ12は、不動部に他端が掛け止められて展張されており、解除レバー11側の支持軸11A近傍をバネ中心からオフセットした状態で延伸することにより支持軸11Aと干渉するのを避けた形状とされている。
解除レバー11は、支持軸11Aを中心として揺動端が複数存在する、いわゆる、二股状をなし、一方の股部に相当する支持軸11A近傍の揺動端11Bには上述したバネ12の掛け止め部が、そして他方の股部に相当する支持軸11Aから遠ざかった位置の揺動端11Cに至る途中には、図6(B)に示すように、板厚方向に貫通しているとともに、クランプレバー13に有する押圧コロ13Aによって揺動端11Cから揺動端11Bに向けて延長されている直線部が押し動かされることによりクランプレバー13の先端に位置する爪部13Bに係脱可能な支持ピン11Dが設けられている。
解除レバー11は、支持ピン11Dが加圧レバー10と突き当たることにより、図6(A)に示す位置よりも左方向に回動するのを規制されている。これにより、加圧ローラ5Bに対する加圧力が作用しにくくなるのが防止されている。
クランプレバー13は、図示しないが、例えば、本発明の実施例に用いる図1に示された画像形成装置1における開閉可能な側壁カバー1Bに一体化されており、側壁カバー1Bが閉鎖されている時には、揺動端11Cと揺動端11Bとの間の直線部に対峙している押圧コロ13Aにより解除レバー11に有する支持ピン11Dを押し動かした状態で解除レバー11の変位を規制し、また側壁カバー1Bが開放される時には、クランプレバー13の先端に位置する爪部13Bが支持ピン11Dと係合することで側壁カバー1Bの開放に合わせて支持ピン11Dを引き動かして解除レバー11を回動させるようになっている。
図6は、定着ローラ5Aに対して加圧ローラ5Bを圧接させてニップ部Nを形成するために、加圧ローラ5Bが周面の一部を定着ローラ5Aの周面に食い込ませるように押圧されている状態である。このときには、解除レバー11の揺動過程においてバネ12の両端掛け止め位置および解除レバー11の支持軸11Aが一直線上に並ぶときがバネ12の最大伸張時となり、最大張力発生時であり、各部が一直線上に位置しているデッドポイントを境にしていずれかの方向に解除レバー11側でのバネ12の掛け止め位置T1が乗り越えると、デッドポイントに位置する場合のバネ12の伸張量よりも短くなる状態(図6,7において符号M1,M2で示し、この量はデッドポイントでの伸張量よりも短い)にバネ12が収縮する際の牽引力によりその位置を作用点として支持軸11Aを支点としたモーメントが発生する。
この状態から加圧ローラ5Bの加圧状態を解除する場合には、画像形成装置1の側壁カバー1Bが開放されることでクランプレバー13の先端に位置する爪部13Bが解除レバー11側の支持ピン11Dを引き動かす。これにより、解除レバー11の変位規制が解除されて図7に示すように、時計方向への回動が許容される。
このとき、解除レバー11におけるバネ12の掛け止め位置(便宜上、図6において符号T1で示す)と、解除レバー11側と反対側でバネ12が掛け止められる位置(便宜上、図6において符号T2で示す)と、支持軸11Aの位置とが一直線上に位置する、いわゆるデッドポイントに位置することでバネ12が最大張力となり、さらにこの状態から回動すると、バネ12が縮んで張力が弱まるのに合わせて定着ローラ5Aから加圧ローラ5Bに作用する形状復元力によって解除レバー11に有する支持軸11Aの位置(便宜上、図6、Bにおいて符号P1で示す)が、図7において反時計方向に変位し、加圧レバー10を加圧ローラ5Bの軸受け5B1から遠ざける向きに回動させる。これにより、加圧ローラ5Bが定着ローラ5Aに対する押圧状態を解除される。
しかし、この構成では、次のような問題がある。
つまり、加圧レバー10における支軸10Aの位置を変位させるための解除レバー11の回動量が比較的大きく必要となることから、周辺部の部材が配置されている位置によってはそれら部品との干渉により十分な回動量を得にくいことがある。このため、バネ12が十分に収縮しないままとなると、加圧解除に必要な回動量が得られないことになる。
一方、図7に示すように、加圧ローラ5Bの加圧解除のために解除レバー11の回動量が大きくなると、解除レバー11側の支持ピン11Dがこれと係脱関係にあるクランプレバー13側の爪部13Bの移動軌跡から外れ、また、クランプレバー13側の押圧コロ13Aと対峙する解除レバー11側の揺動端11Cから揺動端11Bに至る直線部も押圧コロ13Aの移動軌跡から外れてしまうこともある。
この場合には、側壁を閉鎖しても解除レバー11側の揺動端間の直線部がクランプレバー13側の押圧コロ13Aに押圧されないことが原因して加圧ローラ5Bの加圧状態が設定できないばかりでなく、不用意に側壁のみを閉鎖して解除レバー11を元の状態に復帰させないままで加圧状態が設定されないままとなる虞もある。
特に、側壁が開放される場合としてはシート材の搬送不良、いわゆるジャムを解消する場合が相当し、この場合にはジャム解消に伴い側壁を閉鎖させることになるが、解除レバーを元に戻さないまま側壁のみを閉鎖する虞もある。
本発明の目的は、上記従来のシート材を挟持搬送する装置、特にシート材を挟持搬送しながら別の作業である定着作業を行う定着装置などのシート搬送装置における問題に鑑み、加圧状態や加圧解除状態を設定する際の操作性を向上させることが可能な構成を備えたシート搬送装置および定着装置および画像形成装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、周面の一部を互いに当接させながら回転することでシート材の挟持搬送を行うニップ部を構成可能なシート搬送装置において、上記ローラの一つの回転支持部に当接可能な揺動端を備え、基端が不動部に支持されて揺動可能な第1の揺動レバーと、上記第1の揺動レバーの揺動端側にて基端が支持され、該基端を基準として複数の揺動端を有し、揺動時には該基端に支持されている支軸の位置を変化させることが可能な第2の揺動レバーと、上記第2の揺動レバーにおける揺動端のうちの上記基端側と不動部との間に掛け止められて該第2の揺動レバーを上記ローラの一つに向けて付勢する弾性体とを備え、上記弾性体の掛け止め位置のうちで、上記第2の揺動レバーにおける基端側の位置は該第2の揺動レバーの基端において変位可能に設けられており、上記第2の揺動レバーが揺動した際の基端側の揺動位置に応じて、基端側の揺動とは別に、揺動する前の位置と異なる位置にずれた状態で変化することが可能な構成とされていることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のシート材搬送装置において、上記第2の揺動レバー側における弾性体の掛け止め位置は、該第2の揺動レバーの基端を基準とした該第2の揺動レバーの揺動軌跡に対する接線に近似した方向に沿って変化する構成とされ、上記不動部と第2の揺動レバー側での弾性体の掛け止め位置と上記第2の揺動レバーにおける基端に支持されている支軸の位置が一直線上に位置した場合を基準として該直線を乗り越えた揺動軌跡上で該第2の揺動レバーを上記ローラの一つに向け付勢する態位を維持できる位置と、該第2の揺動レバーを上記ローラの一つから離間させる態位を維持できる位置とに上記第2の揺動レバーの基端とは独立して変位可能であることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のシート搬送装置において、上記第2の揺動レバーにおける基端側での弾性体の掛け止め位置には該弾性体の端部が掛け止められる支持ピンが嵌合可能な長穴が設けられ、該長穴の長手方向での上記支持ピンの位置が上記第2の揺動レバーにおける基端側の揺動位置に応じて変化する構成であることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のうちの一つに記載のシート搬送装置を用いる定着装置であって、上記ローラの一つが加圧ローラとして用いられ、これと対向するローラの他方が定着ローラとして用いられることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の定着装置を画像形成装置に用いることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、ローラの一つを加圧する機能を有した第1の揺動レバーにおいて基端が支持されて揺動時には基端側の支軸位置を変化させることができる第2の揺動レバーの基端側と不動部とに掛け止められている弾性体が、第2の揺動レバー側の掛け止め位置を第2の揺動レバーの揺動位置に応じて、第2の揺動レバーの揺動とは別に、揺動する前と異なる位置にずれた状態で変化するようになっているので、その掛け止め位置が固定されている場合と違って、第2の揺動レバーの揺動に加えて第2の揺動レバーに対するモーメントの作用点位置となる掛け止め位置独自の変位を用いて第2の揺動レバーに対するモーメントの作用状態を変化させることができる。
これにより、モーメントの作用状態を変化させる際の第2の揺動レバーの揺動量、換言すれば、揺動角を小さくすることが可能となるので、第2の揺動レバーの揺動角(回動ストローク)が不必要に大きくなることが原因して他の部材との連動関係が成立しなくなる不具合を解消することができる。
請求項2記載の発明によれば、第2の揺動レバーにおける弾性体の掛け止め位置が第2の揺動レバーの基端を基準とした揺動軌跡に対する接線に近似した方向に沿って変化する構成とされ、変化する位置として、不動部、支軸位置および第2の揺動レバー側の掛け止め位置とが一直線上に位置した場合を基準としてその直線を乗り越えた揺動軌跡上で第2の揺動レバーをローラの一つに向け付勢する態位を維持できる位置とローラから離間させる態位を維持できる位置とが設定できるようになっているので、不動部、基端の支軸位置および掛け止め位置が一直線上に並ぶ位置をデッドポイントとしてその位置を境に一方あるいは他方に掛け止め位置が第2の揺動レバーの揺動とは別に独自で変化させることができる。
これにより、第2の揺動レバーをローラに対して加圧態位および離間態位に設定する場合、第2の揺動レバーの回動に加えて弾性体の掛け止め位置自身が変位するのを利用することができ、上記両態位を設定する際に第2の揺動レバーの回動量を少なくすることが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、第2の揺動レバーの基端における弾性体の掛け止め位置には弾性体の端部が掛け止められるピンが嵌合可能な長穴が設けられているので、デッドポイントを境にした掛け止め位置を規定することができ、不用意に第2の揺動レバーの回動量が大きくなってしまうのを防止できるとともに掛け止め位置独自の変位を許容することが可能となる。
請求項4記載の発明によれば、加圧ローラに対する加圧および加圧解除の際に用いられる第2の揺動レバーの回動量を少なくできるので、ジャム解消時での第2の揺動レバーの操作量を少なくすることができる。これにより、装置のカバーの開閉量に合わせて第2の揺動レバーを操作させることも可能となり、第2の揺動レバー独自の操作を不要にすることが可能となる。
請求項5記載の発明によれば、定着装置でのジャム解消時に加圧ローラの加圧解除および加圧復帰の操作を側壁などの部材で操作することが可能となり、操作手順を少なくすることができる。
以下、図示実施例により、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明実施例によるシート搬送装置を用いた定着装置が装備されている画像形成装置を要部構成を示す模式図である。
図1において画像形成装置1は、筐体1Aの一部がヒンジ結合されて開閉可能な側壁カバー1Bを備えて構成されており、内部には、ドラム状の感光体2が備えられている。
感光体ドラム2の周囲には、図示しないが、帯電装置、書き込み装置、現像装置およびクリーニング装置が配置されており、帯電装置により一様帯電された状態で画像情報に応じた書き込み光により感光体ドラム2に静電潜像が形成されると、その静電潜像が現像装置により可視像処理される。
可視像処理された画像は、シート材搬送路Sを挟んで対向して配置されている転写装置3を介して給紙装置4から給送されたシート材に転写され、画像を転写されたシート材は定着装置5によって画像を定着された後、筐体上部に位置する排出トレイ1A1に向け排出装置6を介して排出されて複写物とされる。
画像形成装置1は、給紙装置4から排出装置6に至るシート材搬送路Sにおいてジャム(詰まり)が発生した場合、ジャムしたシート材を取り除くために、図2に示すように側壁カバー1Bが開放されるようになっている。
本実施例による定着装置5は、周面の一部を互いに当接させながら回転することでシート材を挟持搬送するニップ部を構成可能な構成を備えており、ニップ部を挟んで一方側に画像と接触する定着ローラ5Aが、そして他方側に定着ローラ5Aに対してシート材を押圧接触させることができる加圧ローラ5Bがそれぞれ配置されている。
加圧ローラ5Bは、定着ローラ5Aに対して接離可能に設けられており、その支持構造、換言すれば加圧機構は、図3および4に示されている。
図3および図4に示す構成は、図6および図7に示した構成を対象としており、図6および図7におけるローラの一方および他方がそれぞれ定着ローラ5Aおよび加圧ローラ5Bに相当している。そして、第1の揺動レバーおよび第2の揺動レバーが加圧レバー10および解除レバー11に相当し、さらに弾性部材がバネ12に相当している。
図3および図4に示した構成において、図6および図7に示した構成と異なる点は、弾性部材であるバネ12の延長方向端部において不動部に相当する筐体側に掛け止められている端部と反対側で解除レバー11の揺動端側に掛け止められる端部がその揺動端において自身が変位できる点である。
つまり、図3において解除レバー11と不動部に相当する筐体との間に架設されているバネ12は、第2の揺動レバーに相当する解除レバー11の基端側近傍で二股状の揺動端の一方11Bでの掛け止め位置T1が解除レバー11の揺動位置に応じて揺動する前の位置と異なる位置に変化するようになっている。
この原理は次の通りである。
図3において、解除レバー11における基端近傍の揺動端11Bが設定されているバネ12の掛け止め位置T1には、支持軸11Aを基準とした揺動軌跡(図3において符号Lで示す)に対する接線に近似した方向に沿った長手方向を有する長穴11Eが形成されており、長穴11Eにはバネ12の展張方向端部が掛け止められている係止ピン14が嵌合させてある。
係止ピン14は、図3(B)に示すように、二股状に分岐した構造をなす解除レバー11における一方の揺動端11Bの双方に形成された長穴11E内に挿通され、その軸方向中央にバネ12の端部が掛け止められている。
長穴11Eは、解除レバー11の揺動位置に応じて支持軸11Aを中心とする揺動軌跡Lに沿って変位するが、解除レバー11の揺動過程においてバネ12の掛け止め位置T1に設けてある係止ピン14は、図3において符号L1で示すように、バネ12の延長方向の一方端である筐体側の掛け止め位置T2と支持軸11Aとに対して一直線上に位置してこの状態の各部材がデッドポイントに位置する。
このときがバネ12の最大張力発生時、つまり、最大伸張時であり、この一直線を越えると、超えた方向によって、図3に示すように、最大伸張時よりも収縮する(図6において符号M2で示したと同じように、伸張量が小さくなる)際の牽引力を利用して一直線よりも上方に乗り越えた位置に変位する。
あるいは、図4に示すように最大伸張時よりも収縮する(図7において符号M2で示したと同じように、伸張量が小さくなる)際の牽引力を利用して一直線よりも下方に乗り越えた位置に変位する。
従って、解除レバー11の基端近傍に位置するバネ12の掛け止め位置T1に設けられている係止ピン14は、一直線を境にして解除レバー11の揺動とは独立して上方あるいは下方に変位することによりバネ12の牽引力を利用したモーメントの作用方向を変化させる位置を設定することになる。
特に、解除レバー11におけるバネ12の掛け止め位置T1に備えられている係止ピン14は、解除レバー11の基端側において固定されるのではなく長穴11E内で独自に変位することができるので、一直線を境にして上方あるいは下方に位置するために解除レバー11を大きく回動させなくても解除レバー11を加圧ローラ5Bに向け付勢する態位および加圧ローラ5Bから離間する態位を設定するモーメントの作用方向を設定することができる。これにより、バネ12の掛け止め位置T1に設けてある係止ピン14が解除レバー11の基端近傍おいて固定されている場合と違って、解除レバー11に対するモーメントの作用方向を変化させる際には、解除レバー11の揺動量(回動ストローク)と係止ピン14の変位量とが利用できるので、解除レバー11の揺動量を少なくすることができる。なお、図4において符号P3は、図3に示した加除レバー11の位置を示している。
本実施例では、長穴11Eにおける係止ピン14の移動量を6mmとし、図3に示すように、バネ12の延長方向両端での掛け止め位置T1,T2および解除レバー11の支持軸11Aがともに一直線L1上に並ぶ、いわゆる、デッドポイントを乗り越えて上方にバネ12の掛け止め位置T1の係止ピン14が変位した場合のバネ12の延長線と長穴11Eの長手方向との角度θ1が、100〜120°を選択されるように長穴11Eの長手方向の向きが規定されている。
この角度により、図4に示すように、デッドポイントを乗り越えて下方にバネ12の掛け止め位置T1の係止ピン14が変位するときには、上述したバネ12の延長線と長穴11Eの長手方向との角度θ1が90°よりも小さくなる状態で解除レバー11を加圧ローラ5Bから離間させる態位を維持できるようになる。
この場合の加圧ローラ5Bから解除レバー11が離間する態位は、図7に示した場合と同様に、バネ12による付勢力の解消と定着ローラ5Aで生じる形状復元力とにより解除レバー11の支持軸11Aが変位(図7において符号P1で示す位置からP2で示す位置への移動)するのに連動して加圧レバー10が支軸10Aを支点として加圧ローラ5Bから離れる向きに揺動する態位を意味する。
本発明者は、上記条件に基づき、図3に示すように解除レバー11を加圧ローラ5Bに向け付勢する態位の時のバネ12の延長線と長穴11Eの長手方向の角度θを105°に設定し、解除レバー11の揺動量(回動角)を測定したところ、図4に示すように、解除レバー11が加圧ローラ5Bから離間する態位を設定した場合の解除レバー11の揺動量(回動角)が、68°という結果を得た。
ちなみに、解除レバー11側でのバネ12の掛け止め位置T1に有する係止ピン14がバネ12の収縮による牽引力を利用して自ら変位するのでなく解除レバー11に固定されている場合には、係止ピン14が自ら移動した場合と同様な位置に係止ピン14を回動させるまで解除レバー11を揺動させる必要があることが原因して、係止ピン14が自ら移動しない分だけ解除レバー11の揺動量(回動角)が大きくなる結果を得た。
この結果からいえることは、クランプレバー13の移動軌跡内に解除レバー11の揺動端の他方11Cを位置させることができるようになるということであり、これにより、クランプレバー13の摺動に応じてクランプレバー13の押圧コロ13Bによる押し動かし動作ができ、クランプレバー13が一体化されている側壁カバー1Bの閉鎖動作のみで解除レバー11を加圧ローラ5Bに向けて付勢することができる。なお、図4に示した解除レバー11および加圧レバー10は、図示しないストッパにより位置保持されるようになっている。つまり、解除レバー11における揺動端11Cと揺動端11Bとの間の直線部がクランプレバー13側の押圧コロ13Aの移動軌跡中に存在する状態とされている。これにより、解除レバー11はクランプレバー13が左方向に移動してきたときにクランプレバー13に有する押圧コロ13Aによって揺動端11Cと揺動端11Bとの間の直線部が押圧されることにより加圧レバー10側に向け回動することができるようになっている。従って、図2に示すように、筐体1Aから開放されている側壁カバー1Bが閉鎖される方向に回動すると、これに連動してクランプレバー13が揺動すると、図4において二点鎖線で示す位置から実線で示す方向に移動する。
クランプレバー13の移動過程において解除レバー11の揺動端11Cと揺動端11Bとの間の直線部がクランプレバー13側の押圧コロ13Aに対峙することで押し動かされて解除レバー11が回動し始め、図3に示す状態へと移行する。
なお、図4において、符号M2=バネ12の自由長となるように、解除レバー11側に設けた長穴11Eの形態、つまり長さあるいは長手方向の向きを設定することにより、バネ12の付勢力がレバー類に作用しないで加圧解除状態を維持することができる。
以上のような本実施例によれば、解除レバー11の揺動量(回動角)を小さくすることができるので、クランプレバー13の摺動軌跡から解除レバー11の揺動端の一つ11Bが外れないようにすることができるので、ジャム解消時に画像形成装置の側壁カバー1Bを閉鎖するだけで解除レバー11の戻し作業を行わずとも加圧ローラ1Bの加圧態位を設定することができるようになる。
しかも、係止ピン14が位置する解除レバー11側でのバネ12の掛け止め位置の変位が長穴11Eというきわめて簡単な構成で行えるので、複雑な構造を用いることなく解除レバー11の揺動量(回動角)を小さくして側壁カバー1Bの閉鎖動作に合わせた加圧ローラ1Bの加圧態位設定が可能となる。
なお、図3,4に示した構成において解除レバー11の基端側に掛け止め位置を有するバネ12の支持構造としては、バネ12の一部を解除レバー11の支持軸11Aと干渉しない形状としたが、これに代えて、図5に示す構成とすることも可能である。
図5において、解除レバー11の基端側には、長穴11Eに嵌合する係止ピン14が長手方向一端に設けられて支持軸11Aを迂回する形状とされた連結レバー15が用いられ、連結レバー15における長手方向他端にバネ12の延長方向一端が掛け止められている。この構成とすることで、バネ12に特殊な形状の構造部を設ける必要がなく、通常用いられる延長状態とされたバネを用いることが可能となる。
本発明実施例によるシート搬送装置を用いた定着装置が装備されている画像形成装置を要部構成を示す模式図である。 図1に示した画像形成装置における筐体の一部が用いられる側壁カバーの開放状態を示す模式図である。 本実施例によるシート搬送装置に要部構成を説明するための模式図である。 図3に示した要部構成における一態様を説明するための模式図である。 図3に示した構成の一部変形例を説明するための模式図である。 シート搬送装置の従来例における要部構成を説明するための模式図である。 図6に示した要部構成における一提要を説明するための模式図である。
符号の説明
1 画像形成装置
1A 筐体
1B 側壁カバー
2 感光体ドラム
5 定着装置
5A 定着ローラ
5B 加圧ローラ
5B1 軸受け部
10 加圧レバー
10A 支軸
11 解除レバー
11A 支持軸
11B、11C 揺動端
11D 支持ピン
11E 長穴
12 バネ
13 クランプレバー
13A 押圧コロ
14 係止ピン
T1 バネの解除レバー側での掛け止め位置
T2 バネの不動部側での掛け止め位置

Claims (5)

  1. 周面の一部を互いに当接させながら回転することでシート材の挟持搬送を行うニップ部を構成可能なシート搬送装置において、
    上記ローラの一つの回転支持部に当接可能な揺動端を備え、基端が不動部に支持されて揺動可能な第1の揺動レバーと、
    上記第1の揺動レバーの揺動端側にて基端が支持され、該基端を基準として複数の揺動端を有し、揺動時には該基端に支持されている支軸の位置を変化させることが可能な第2の揺動レバーと、
    上記第2の揺動レバーにおける揺動端のうちの上記基端側と不動部との間に掛け止められて該第2の揺動レバーを上記ローラの一つに向けて付勢する弾性体とを備え、
    上記弾性体の掛け止め位置のうちで、上記第2の揺動レバーにおける基端側の位置は該第2の揺動レバーの基端において変位可能に設けられており、上記第2の揺動レバーが揺動した際の基端側の揺動位置に応じて、基端側の揺動とは別に、揺動する前の位置と異なる位置にずれた状態で変化することが可能な構成とされていることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 請求項1記載のシート材搬送装置において、
    上記第2の揺動レバー側における弾性体の掛け止め位置は、該第2の揺動レバーの基端を基準とした該第2の揺動レバーの揺動軌跡に対する接線に近似した方向に沿って変化する構成とされ、上記不動部と第2の揺動レバー側での弾性体の掛け止め位置と上記第2の揺動レバーにおける基端に支持されている支軸の位置が一直線上に位置した場合を基準として該直線を乗り越えた揺動軌跡上で該第2の揺動レバーを上記ローラの一つに向け付勢する態位を維持できる位置と、該第2の揺動レバーを上記ローラの一つから離間させる態位を維持できる位置とに上記第2の揺動レバーの基端とは独立して変位可能であることを特徴とするシート搬送装置。
  3. 請求項1または2記載のシート搬送装置において、
    上記第2の揺動レバーにおける基端側での弾性体の掛け止め位置には該弾性体の端部が掛け止められる支持ピンが嵌合可能な長穴が設けられ、該長穴の長手方向での上記支持ピンの位置が上記第2の揺動レバーにおける基端側の揺動位置に応じて変化する構成であることを特徴とするシート搬送装置。
  4. 請求項1乃至3のうちの一つに記載のシート搬送装置を用いる定着装置であって、
    上記ローラの一つが加圧ローラとして用いられ、これと対向するローラの他方が定着ローラとして用いられることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項4記載の定着装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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