JP2008145743A - 転写装置、それを用いた画像形成装置及び転写装置規制方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で使用者の誤操作を防止する転写装置、それを用いた画像形成装置及び転写装置規制方法を提供する。
【解決手段】像担持体と当接し、像担持体上の像を転写するテンション状態と、像担持体と離間するテンション解除状態とで移動可能な転写回転体と、前記転写回転体をテンション状態とテンション解除状態に移動させるテンションレバーと、前記転写回転体を前記テンション解除状態とする位置でテンションレバーの移動を規制する規制手段とを備えた転写装置であることを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】像担持体と当接し、像担持体上の像を転写するテンション状態と、像担持体と離間するテンション解除状態とで移動可能な転写回転体と、前記転写回転体をテンション状態とテンション解除状態に移動させるテンションレバーと、前記転写回転体を前記テンション解除状態とする位置でテンションレバーの移動を規制する規制手段とを備えた転写装置であることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、像担持体に形成された像を転写する転写装置、それを用いた画像形成装置及び転写装置規制方法に関するものである。
一般に、電子写真方式のトナー像形成手段は、外周面に感光層を有する像担持体としての感光体と、この感光体の外周面を一様に帯電させる帯電手段と、この帯電手段により一様に帯電させられた外周面を選択的に露光して静電潜像を形成する露光手段と、この露光手段により形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー像)とする現像手段とを有している。
カラー画像を形成するロータリ方式の画像形成装置としては、上記のようなトナー像形成手段を、中間転写ベルトに対して配置する。これらトナー像形成手段による感光体上のトナー像を順次中間転写ベルトに転写して、中間転写ベルト上で複数色(例えば、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(黒))のトナー像を重ね合わせ、中間転写ベルト上でカラー画像を得る中間転写ベルト形式のものがある。
このような画像形成装置において、従来、像を転写材に転写する転写装置を備え、転写装置が、サポートローラレバーを回転させることで、画像形成時の第1の位置と、像担持体着脱時の第2の位置と、輸送時の第3の位置とに移動可能なものがあった(特許文献1)。
特開2004−361608号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明によると、転写装置とカバーとの関係については記載されておらず、特に、転写装置が、像担持体着脱時の第2の位置及び装置輸送時の第3の位置の場合にも、カバーが閉止可能となってしまうと、使用者は転写装置が第1の位置乃至第3の位置のどの状態にあるのかわからない状況となる場合があった。
本発明は、従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構造で使用者の誤操作を防止する転写装置、それを用いた画像形成装置及び転写装置規制方法を提供することにある。
上記目的を達成する本発明の転写装置は、像担持体と当接し、像担持体上の像を転写するテンション状態と、像担持体と離間するテンション解除状態とで移動可能な転写回転体と、前記転写回転体をテンション状態とテンション解除状態に移動させるテンションレバーと、前記転写回転体を前記テンション解除状態とする位置でテンションレバーの移動を規制する規制手段とを備えたことを特徴とするので、使用者が誤操作することがなくなると共に、テンションレバーが強い負荷や衝撃等により回動してしまうことがなく、輸送時に像担持体等を傷つけることがない。
また、開閉可能な開閉手段をさらに備え、前記規制手段は、前記開閉手段に設けたことを特徴とするので、開閉手段に連動してテンションレバーを規制することができ、使用者の誤操作がさらになくなる。
また、前記転写回転体が像担持体に当接すると共に、前記開閉手段を閉状態とする画像形成時の第1状態と、前記転写回転体が像担持体から離間すると共に、前記開閉手段を開状態とする像担持体着脱時の第2状態と、前記転写回転体が像担持体から離間すると共に、開閉手段を閉状態とする装置輸送時の第3状態と、に移動し、前記規制手段は、前記第3状態に対応する位置に前記テンションレバーを規制することを特徴とするので、開閉手段に連動してテンションレバーを規制することができ、使用者が誤操作することがなくなると共に、テンションレバーが強い負荷や衝撃等により回動してしまうことがなく、輸送時に像担持体等を傷つけることがない。
また、前記規制手段は、前記開閉手段に設けたリブであることを特徴とするので、簡単な構造で課題を解決することができる。
また、前記リブは、前記第1状態と前記第3状態に対応する位置に前記テンションレバーを規制し、前記第2状態では、前記テンションレバーと前記リブとが干渉し、前記開閉手段を閉鎖できないようにすることを特徴とするので、簡単な構造で開閉手段に連動してテンションレバーを規制することができ、使用者が誤操作することがなくなると共に、テンションレバーが強い負荷や衝撃等により回動してしまうことがなく、輸送時に像担持体等を傷つけることがない。
また、前記規制手段は、移動可能なスライダと、前記スライダを摺動可能に支持すると共に、前記スライダを前記テンションレバーと干渉しない位置で停止させることが可能なスライダホルダと、前記スライダを前記スライダホルダに対し付勢するバネと、を有するスライダ装置からなることを特徴とするので、開閉手段に連動してテンションレバーを規制することができ、使用者が誤操作することがなくなると共に、テンションレバーが強い負荷や衝撃等により回動してしまうことがなく、輸送時に像担持体等を傷つけることがない。
また、前記スライダ装置は、前記第1状態と前記第3状態に対応する位置に前記テンションレバーを規制し、前記第2状態では、前記テンションレバーと前記スライダとが干渉し、前記開閉手段を閉鎖できないようにするので、開閉手段に連動してテンションレバーを規制することができ、使用者が誤操作することがなくなると共に、テンションレバーが強い負荷や衝撃等により回動してしまうことがなく、輸送時に像担持体等を傷つけることがない。
さらに、像担持体と、前記像担持体上の潜像を現像する現像剤担持体と、前記現像剤担持体により現像された前記像担持体上の画像を転写材に転写する前記転写装置と、転写材上の画像を定着する前記定着装置とを備えたことを特徴とするので、転写装置だけでなく画像形成装置全体として課題を解決することができる。
また、前記開閉手段は、前記画像形成装置のカバーであるので、カバーの開閉に連動してテンションレバーを規制することができ、使用者が誤操作することがなくなると共に、テンションレバーが強い負荷や衝撃等により回動してしまうことがなく、輸送時に像担持体等を傷つけることがない。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明が適用される画像形成装置の縦断側面図である。図1において、画像形成装置160には主要構成部材として、ロータリ構成の現像装置161、像担持体として機能する感光体ドラム165、有機ELアレイ等の発光素子を用いるラインヘッドや光源にレーザ光を用いた走査光学系等が設けられている像書込手段(露光手段)、像担持体上の像を転写材に転写する転写装置T、中間転写体としての転写ベルト12、用紙搬送路174、定着装置の加熱ローラ172、給紙トレイ178等が設けられている。
現像装置161は、現像ロータリ161aが軸161bを中心として矢視A方向に回転する。現像ロータリ161aの内部は4分割されており、それぞれイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色の像形成ユニットが設けられている。162a〜162dは、前記4色の各像形成ユニットに配置されており、矢視B方向に回転するトナー担持体としての現像ローラ、163a〜163dは、矢視C方向に回転するトナー供給ローラである。また、164a〜164dはトナーを所定の厚さに規制する規制ブレードである。
感光体ドラム165は、図示を省略した駆動モータ、例えばステップモータにより現像ローラ162aとは逆方向の矢視D方向に駆動される。転写装置Tの転写装置本体T1は、転写ベルト12、駆動ローラ10及び従動ローラ11等を有し、転写ベルト12は、従動ローラ11と駆動ローラ10間に張架されており、駆動ローラ10が前記感光体ドラム165の駆動モータに連結されて、転写ベルト12に動力を伝達している。当該駆動モータの駆動により、転写ベルト12の駆動ローラ10は感光体ドラム165とは逆方向の矢視E方向に回動される。
このような構造の画像形成装置160現像装置161から転写ベルト12までの動作について説明する。まず、トナー供給ローラ163から現像ローラ162にトナーを供給する。この時、規制ブレード164によりトナー量を調整する。現像ローラ162は、帯電器168により帯電され、ラインヘッド167等により形成された感光体ドラム165上の潜像を現像する。感光体ドラム165上の画像は、転写ベルト12に転写される。
用紙搬送路174には、複数の搬送ローラと排紙ローラ対176などが設けられており、用紙を搬送する。転写ベルト12に担持されている片面の画像(トナー像)は、転写装置Tの二次転写部T2において、二次転写ローラ171の位置で用紙の片面に転写される。二次転写ローラ171は、クラッチにより転写ベルト12に離当接され、クラッチオンで転写ベルト12に当接されて用紙に画像が転写される。
上記のようにして画像が転写された用紙は、次に、前述した定着ヒータHを有する定着装置で定着処理がなされる。定着装置には、加熱ローラ172、逆クラウン形状の加圧ローラ173が設けられている。定着処理後の用紙は、排紙ローラ対176に引き込まれて矢視F方向に進行する。この状態から排紙ローラ対176が逆方向に回転すると、用紙は方向を反転して両面プリント用搬送路(両面搬送路)175を矢視G方向に進行する。183は第1の両面ローラ、184は第2の両面ローラである。177は電装品ボックス、178は用紙を収納する給紙トレイ、179は給紙トレイ178の出口に設けられているピックアップローラである。ハウジングケース190には、排気ファン191が設けられている。ハウジングケース190の用紙搬送路174側には、ジャム時に用紙を引き出すための開閉扉190aが設けられている。
また、ピックアップローラ179の用紙搬送方向からみて下流側の片面用紙搬送路174には、フィードローラ181が設けられている。また、二次転写ローラ171の上流側にはゲートローラ180が配置されている。
図2乃至図6は、本実施形態の転写装置Tを示す。図2は本実施形態の転写装置Tの斜視図である。図2において、転写装置Tは、左右一対の転写フレーム23、23を有し、左右の転写フレーム23、23間には、駆動ローラ10、従動ローラ11、転写回転体の一例としての第1サポートローラ13、転写回転体の一例としての第2サポートローラ14、テンションローラ24およびカム軸25が回転自在に装着されている。テンションローラ24の両端にはスプリング24aが配設され中間転写ベルト12を張り方向に付勢している。カム軸25の両側にはカム部材26が固定され、カム軸25の一方の転写フレーム23外側にはテンションレバー27が固定されている。なお、28は転写装置Tを運搬するための把手である。
転写フレーム23の左右内側側面には、サポートローラレバー30が支点軸31により回転自在に配設されている。サポートローラレバー30の一端には第1サポートローラ13、支点軸31と第1サポートローラ13との間には第2サポートローラ14が回転自在に装着され、他端には第1サポートローラ13及び第2サポートローラ14を中間転写ベルト12側に付勢するスプリング32が設けられている。この構成により、サポートローラレバー30の第1サポートローラ13及び第2サポートローラ14を矢印Y1方向に付勢させ、像担持体3に対して第1サポートローラ13及び第2サポートローラ14の間に位置する転写ベルト12で転写圧を付与するようにしている。
また、図3及び図4に示すように、カム部材26の外周面には突起状のカム部26aが形成されている。カム部26aのカム軸25寄りには、カム部材26に枢支されたカム回転部材26bを有する。カム回転部材26bは、転写フレーム23の側面に形成された第1係止片23a及び第2係止片23bに係止可能となっている。
さらに、サポートローラレバー30の上面には、各サポートローラ13,14の逆側に向けて突起状の係止部30a、この係止部30aの支点軸31側にある第1カム係合部30b、係止部30aを挟んで第1カム係合部30bの逆側にあるフランジ状の第2カム係合部30cが形成されている。
次に、本実施形態の転写装置Tの作動について説明する。図3は画像形成時である第1位置の転写装置Tの側面図、図4は画像形成時である第1位置のカム部材付近の拡大図である。第1位置の転写装置Tでは、テンションレバー27の時計回りの回動によりカム部材26のカム部26aがサポートレバー30の係止部30aを越えてカム係合部30bに係合している。この場合、サポートレバー30の第1サポートローラ13及び第2サポートローラ14は、スプリング32の付勢力により転写ベルト12を押圧する方向Y1に作用し、転写装置Tはテンション状態となっている。この時、カム部材26のカム回転部材26bは転写フレーム23の側面に形成された第1係止片23aに係止されている。
図5は像担持体着脱時である第2位置の転写装置Tの側面図、図6は像担持体着脱時である第2位置のカム部材付近の拡大図である。第2位置の転写装置Tでは、テンションレバー27の反時計回りの回動によりカム部材26のカム部26aがサポートレバー30の係止部30aを第1位置とは逆の方向に越えて、カム収納空間30cに位置している。この場合、サポートレバー30の第1サポートローラ13及び第2サポートローラ14は、スプリング32の付勢力を解放され転写ベルト12を押圧せず、転写装置Tはテンション解除状態となっている。この時、カム部材26のカム回転部材26bは転写フレーム23の側面に形成された第2係止片23bに係止されている。
次に、本発明にかかる規制手段について説明する。図7乃至図9は、本発明にかかる規制手段の第1実施形態を示す。図7はカバー開時の状態、図8はカバー閉時の状態、図9は第1乃至第3状態の規制手段部分を示す。図中、190bは側面部、190cはレバー取付孔、190dは凹部、190eは開閉手段の一例としてのカバー、40は規制手段の一例としてのレバー回転規制リブである。
図7及び図8に示すように、ハウジングケース190の側面部190bには、テンションレバー27を取り付けるためカム軸25が貫通するレバー取付孔190c、レバー回転規制リブ40が収納される凹部190d及びレバー取付孔190cと凹部190dとを覆うカバー190eが設けられている。
レバー回転規制リブ40は、カバー190eの内側に備えられ、画像形成時である第1状態のテンションレバー27を嵌装する第1状態対応部40a及び装置輸送時の第3状態のテンションレバー27を嵌装する第3状態対応部40bを有する。
次に、図9に示すような画像形成時である第1状態、像担持体着脱時の第2状態、及び、装置輸送時の第3状態のそれぞれの状態でのテンションレバー27とレバー回転規制リブ40との関係について説明する。
図9(a)は、テンションレバー27が画像形成時である第1状態にある場合を示す。テンションレバー27が画像形成時である第1状態にある場合、カバー190eを閉じると、テンションレバー27は、カバー190eの内側に形成されたレバー回転規制リブ40の第1状態対応部40a内に嵌装され、動きを規制される。この状態では、転写装置Tはテンション状態にある。
図9(b)は、テンションレバー27が像担持体着脱時である第2状態にある場合を示す。テンションレバー27を第1状態から反時計方向に回転させると、第2状態となり、テンションレバー27が像担持体着脱時である第2状態にある場合、カバー190eを閉じようとすると、テンションレバー27は、カバー190eの内側に形成されたレバー回転規制リブ40に干渉し、カバー190eは閉じることができない。この状態では、転写装置Tはテンション解除状態にある。
図9(c)は、テンションレバー27が装置輸送時である第3状態にある場合を示す。テンションレバー27は治具等により第3状態に位置され、テンションレバー27が装置輸送時である第3状態にある場合、カバー190eを閉じると、テンションレバー27は、カバー190eの内側に形成されたレバー回転規制リブ40の第3位置対応部40b内に嵌装され、動きを規制される。この状態では、転写装置Tはテンション解除状態にある。
したがって、本実施形態による転写装置規制方法によると、転写装置輸送時に、第1及び第2サポートローラ13,14を感光体ドラム165から離間させると共に開閉可能なカバー190eを閉状態とし、その後、テンションレバー27を回動させてカバー190eを開放し、再び第1及び第2サポートローラ13,14が感光体ドラム165から離間した状態でテンションレバー27を回動させてカバー190eを閉鎖しようとすると、テンションレバー27とレバー回転規制リブ40とが干渉し、カバー190eが閉鎖できない。
このように、簡単な構造でカバー190eに連動してテンションレバー27を規制することができ、使用者が誤操作することがなくなると共に、テンションレバー27が強い負荷や衝撃等により回動してしまうことがなく、輸送時に像担持体165等を傷つけることがない。
次に、本発明にかかる規制手段の第2実施形態について説明する。図10乃至図14は、本発明にかかる規制手段の第2実施形態を示す。図10はカバー開時の状態を示す図であり、図11はカバー閉時の状態を示す図であり、図12は、図11の丸で囲んだ部分をカバー外側から投影した第1乃至第3状態の規制手段50の作動図を示す。図12(a)は画像形成時である第1状態、図12(b)は像担持体着脱時の第2状態、図12(c)は装置輸送時の第3状態をそれぞれ示す。図13及び図14は、規制手段50を装置輸送時である第3状態にする作動方法を示す図であり、図13(a)はカバー内側から見たフリー状態の規制手段50、図13(b)はカバー内側から見たチャージ状態の規制手段50,図14(a)はカバー外側から投影したチャージ状態の規制手段50、図14(b)はカバー外側から投影したチャージ状態の装置輸送時である第3状態の規制手段50である。図中、190bは側面部、190cはレバー取付孔、190eは開閉手段の一例としてのカバー、50は規制手段の一例としてのスライダ装置、51はスライダ、52はスライダホルダ、53はバネ、60は突起である。
図10乃至図14に示すように、ハウジングケース190の側面部190bには、テンションレバー27を取り付けるためカム軸25が貫通するレバー取付孔190c、レバー取付孔190cを覆うカバー190e及び突起60が設けられている。
スライダ装置50は、カバー190eの内側に備えられ、スライダ51、スライダホルダ52、及びバネ53を有する。スライダ51は、一端にスライダを押し下げする頭部51a、頭部51aから他端側に延伸する本体部51b、本体部51bの端部である後端部51c、後端部51c近傍外側から一端側へ延伸する板バネ等の付勢部51dを有し、付勢部51dは、スライダホルダ52の凸部52bに掛止する掛止部51eを有する。スライダホルダ52は、カバー190eの内側に設置され、スライダ51をバネ53で付勢した状態で保持するものであり、スライダ51をスライドさせる本体部52a、スライダ51の付勢部51dに形成された掛止部51eが掛止する山形状の凸部52bを有する。
次に、図12に示すスライダ装置50の作動について説明する。図12は、画像形成時である第1状態、像担持体着脱時の第2状態及び装置輸送時の第3状態のそれぞれの状態でのスライダ装置50の状態を示す。図12(a)は画像形成時である第1状態、図12(b)は像担持体着脱時の第2状態、図12(c)は装置輸送時の第3状態である。
図12(a)は、画像形成時である第1状態でのスライダ装置50を示す。この状態では、テンションレバー27は、スライダ51との干渉もなく、カバー190eを閉鎖することができる。また、図3及び図4で示したように、サポートローラレバー30は、第1実施形態で示した画像形成時である第1位置と同様の位置にあり、第1サポートローラ13及び第2サポートローラ14を矢印Y1方向に付勢させ、像担持体3に対して転写ベルト12で転写圧を付与しており、転写装置Tはテンション状態にある。
図12(b)は、像担持体着脱時である第2状態を示す。この状態では、テンションレバー27は、画像形成時である第1状態から反時計方向に回動され、スライダ51と干渉し、カバー190eを閉鎖することができない。また、図5及び図6で示したように、サポートレバー30の第1サポートローラ13及び第2サポートローラ14は、スプリング32の付勢力を解放され転写ベルト12を押圧しておらず、転写装置Tはテンション解除状態にある。
図12(c)は、装置輸送時である第3状態を示す。この状態では、スライダ装置50のスライダ51がテンションレバー27との干渉を避ける位置に待避しており、カバー190eを閉鎖することができる。しかし、テンションレバー27は、図5及び図6で示したように、像担持体着脱時である第2位置と同じ位置に配置され、サポートレバー30の第1サポートローラ13及び第2サポートローラ14は、スプリング32の付勢力を解放され転写ベルト12を押圧しておらず、転写装置Tはテンション解除状態にある。
図13及び図14は、スライダ装置50を図12(c)で示した装置輸送時である第3状態にする作動方法を示す。図13は、カバー190eの内側から見た図である。まず、カバーを開き、スライダ51を図13(a)に示すように、スライダホルダ52に対して動くことが可能なフリー状態にする。この図13(a)に示すフリー状態から、スライダ51の頭部51aをバネ53の付勢力に抗してスライダホルダ52の凸部52bにスライダ51の付勢部51dに形成された掛止部51eが掛止する図13(b)に示すようなチャージ状態になるまで押圧する。
図14は、カバー190eの外側から投影した図である。図14(a)は、図13(b)のチャージ状態のスライダ装置50をカバー190eの外側から投影した図である。このチャージ状態では、スライダ51とテンションレバー27とは干渉せず、カバー190eを閉じることができる。図14(b)は、カバー190eを閉じた時の状態のスライダ装置50をカバー190eの外側から投影した図である。カバー190eを閉じると、スライダ51の後端部51cが突起60に当接し、突起先端60aの斜面に沿ってスライダ51が押される。それによって、付勢部51dに形成された掛止部51eがスライダホルダ52の凸部52bから外れ、スライダ51はテンションレバー27方向へ頭部51aがテンションレバー27に当接するまで移動し、図12(c)の装置輸送時である第3状態となる。
この装置輸送時である第3状態からカバー190eを開けると、スライダ51はカバー190eと共に移動し、頭部51aがテンションレバー27から離れ、バネ53の付勢力により移動する。したがって、スライダ装置50は、カバー190eの開動作のみにより、装置輸送時である第3状態から像担持体着脱時である第2状態に移行する。
したがって、その後再びカバー190eを閉鎖するには、テンションレバー27を回動し、画像形成時である第1の状態にするか、スライダ装置50を再びチャージ状態とし、装置輸送時である第3状態とする。特に、装置輸送時である第3状態とするには、スライダ装置50を再びチャージ状態としなければならず、テンションレバー27のみですることはできないので、使用者による誤操作が低減する。
したがって、本実施形態による転写装置規制方法によると、転写装置輸送時に、第1及び第2サポートローラ13,14を感光体ドラム165から離間させると共に開閉可能なカバー190eを閉状態とし、その後、テンションレバー27を回動させてカバー190eを開放し、再び第1及び第2サポートローラ13,14が感光体ドラム165から離間した状態でテンションレバー27を回動させてカバー190eを閉鎖しようとすると、テンションレバー27とスライダ装置50とが干渉し、カバー190eが閉鎖できない。
このように、簡単な構造でカバー190eに連動してテンションレバー27を規制することができ、使用者が誤操作することがなくなると共に、テンションレバー27が強い負荷や衝撃等により回動してしまうことがなく、輸送時に感光体ドラム165等を傷つけることがない。
なお、本実施形態では、画像形成装置160のカバー190eを開閉手段として適用したが、転写装置T自体にカバーを設けてもよい。
また、他の実施形態として、図15に示すように、サポートレバー軸31aを設け、そのサポートレバー軸31a上にテンションレバー27を同軸に設けてもよい。
T…転写装置、10…駆動ローラ、11…従動ローラ、12…転写ベルト、13…第1サポートローラ、14…第2サポートローラ、23…転写フレーム、23a…第1係止片、23b…第2係止片、24…テンションローラ、25…カム軸、26…カム部材、26a…カム部、26b…カム回転部材、27…テンションレバー、28…把手、30…サポートレバー、30a…係止部、30b…第1カム係合部、30c…第2カム係合部、31…支点軸、31a…サポートレバー軸、32…スプリング、40…レバー回転規制リブ(規制手段)、50…スライダ装置(規制手段)、51…スライダ、51a…頭部、51b…本体部、51c…後端部、51d…付勢部、51e…掛止部、52…スライダホルダ、52a…本体部、52b…凸部、53…バネ、60…突起、60a…突起先端、160…画像形成装置、161…現像装置、162…現像ローラ(現像剤担持体)、165…感光体ドラム(像担持体)、167…像書込手段、168・・・帯電器、171…二次転写ローラ(二次転写部)、172…加熱ローラ、H…ヒータ、173…加圧ローラ、190b…側面部、190c…レバー取付孔、190d…凹部、190e…カバー
Claims (10)
- 像担持体と当接し、像担持体上の像を転写するテンション状態と、像担持体と離間するテンション解除状態とで移動可能な転写回転体と、前記転写回転体をテンション状態とテンション解除状態に移動させるテンションレバーと、前記転写回転体を前記テンション解除状態とする位置でテンションレバーの移動を規制する規制手段とを備えたことを特徴とする転写装置。
- 開閉可能な開閉手段をさらに備え、前記規制手段は、前記開閉手段に設けたことを特徴とする請求項1に記載の転写装置。
- 前記転写回転体が像担持体に当接すると共に、前記開閉手段を閉状態とする画像形成時の第1状態と、前記転写回転体が像担持体から離間すると共に、前記開閉手段を開状態とする像担持体着脱時の第2状態と、前記転写回転体が像担持体から離間すると共に、開閉手段を閉状態とする装置輸送時の第3状態と、に移動し、前記規制手段は、前記第3状態に対応する位置に前記テンションレバーを規制することを特徴とする請求項2に記載の転写装置。
- 前記規制手段は、前記開閉手段に設けたリブであることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の転写装置。
- 前記リブは、前記第1状態と前記第3状態に対応する位置に前記テンションレバーを規制し、前記第2状態では、前記テンションレバーと前記リブとが干渉し、前記開閉手段を閉鎖できないようにすることを特徴とする請求項4に記載の転写装置。
- 前記規制手段は、移動可能なスライダと、前記スライダを摺動可能に支持すると共に、前記スライダを前記テンションレバーと干渉しない位置で停止させることが可能なスライダホルダと、前記スライダを前記スライダホルダに対し付勢するバネと、を有するスライダ装置からなることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の転写装置。
- 前記スライダ装置は、前記第1状態と前記第3状態に対応する位置に前記テンションレバーを規制し、前記第2状態では、前記テンションレバーと前記スライダとが干渉し、前記開閉手段を閉鎖できないようにすることを特徴とする請求項6に記載の転写装置。
- 像担持体と、前記像担持体上の潜像を現像する現像剤担持体と、前記現像剤担持体により現像された前記像担持体上の画像を転写材に転写する前記転写装置と、転写材上の画像を定着する前記定着装置とを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の転写装置を用いた画像形成装置。
- 前記開閉手段は、前記画像形成装置のカバーであることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 転写装置輸送時に、転写回転体を像担持体から離間させると共に開閉可能な開閉手段を閉状態とし、その後、テンションレバーを回動させて前記開閉手段を開放し、再び転写回転体が像担持体から離間した状態で前記テンションレバーを回動させて前記開閉手段を閉鎖しようとすると、前記テンションレバーと規制手段とが干渉し、前記開閉手段が閉鎖できないことを特徴とする転写装置規制方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006333145A JP2008145743A (ja) | 2006-12-11 | 2006-12-11 | 転写装置、それを用いた画像形成装置及び転写装置規制方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006333145A JP2008145743A (ja) | 2006-12-11 | 2006-12-11 | 転写装置、それを用いた画像形成装置及び転写装置規制方法 |
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JP2008145743A true JP2008145743A (ja) | 2008-06-26 |
Family
ID=39605991
Family Applications (1)
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JP2006333145A Pending JP2008145743A (ja) | 2006-12-11 | 2006-12-11 | 転写装置、それを用いた画像形成装置及び転写装置規制方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008145743A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8238790B2 (en) | 2008-09-30 | 2012-08-07 | Ricoh Company, Limited | Image forming apparatus with improved housing panel structural strength |
JP2013057821A (ja) * | 2011-09-08 | 2013-03-28 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2019194648A (ja) * | 2018-05-02 | 2019-11-07 | コニカミノルタ株式会社 | 圧接解除機構、定着装置および画像形成装置 |
-
2006
- 2006-12-11 JP JP2006333145A patent/JP2008145743A/ja active Pending
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