JP2018077336A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】開閉ドア及び装置本体、付勢部材の当接部のクリープのリスクを防止しつつ、開閉ドア開閉時のユーザビリティを良好にすることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】ポップアップ機構を開閉ドアに設け、開閉ドアが閉じられているときには、装置本体とは接触しない位置で制止するようにして、開閉ドアが装置本体からの付勢力を受けないようにする。そして開閉ドアを開けるときには、装置本体に設けられたドアロック解除部材を押すことで、ポップアップ機構が装置本体を押圧し、開閉ドアと装置本体との係合が解除されたときに、押圧した力に抗する力を受けて開閉ドアが開くようにする。
【選択図】図2
【解決手段】ポップアップ機構を開閉ドアに設け、開閉ドアが閉じられているときには、装置本体とは接触しない位置で制止するようにして、開閉ドアが装置本体からの付勢力を受けないようにする。そして開閉ドアを開けるときには、装置本体に設けられたドアロック解除部材を押すことで、ポップアップ機構が装置本体を押圧し、開閉ドアと装置本体との係合が解除されたときに、押圧した力に抗する力を受けて開閉ドアが開くようにする。
【選択図】図2
Description
本発明は、装置本体内を開放する開閉部材を有する画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式を採用する複写機、プリンタ等の画像形成装置には、カートリッジ交換等のメンテナンスやジャム処理を行えるよう、装置本体に対して回動して開閉可能で、装置本体内を開放する開閉ドア(開閉部材)が設けられている。このような開閉ドアは、閉じ位置では装置本体と係合させ、容易に開かないようにしており、開方向に所定の力を加えることで、開く構成になっている。
しかし、上記の構成では、開閉ドアを開く際に力を要し、ユーザビリティが悪化する懸念があるため、ドアを開ける際にユーザが直接的にドアに力を加える必要のない構成が提案されている。具体的には、装置本体に対する開閉ドアの係合部を、装置本体の外側に配置したドアロック解除部材をユーザが押すことで係合を解除させ、その後、開閉ドアと装置本体の間にある付勢部材の付勢力により、開閉ドアを押し開かせるものである(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に開示された構成は、開閉ドア(開閉部材)と装置本体との間にある付勢部材が、開閉ドアが閉じている間も常に付勢力を働かせるものとなっている。そのため、開閉ドアと付勢部材との間、装置本体と付勢部材との間の各当接部にクリープが生じる恐れがある。
本発明の目的は、開閉部材及び装置本体と、付勢部材との間の当接部のクリープの発生を抑制しつつ、開閉部材の開閉時のユーザビリティの向上を図ることができる技術を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
装置本体と、
前記装置本体の内部を開放可能とするために前記装置本体に対して開閉移動が可能に設けられた開閉部材と、
前記開閉部材が前記内部を閉じる閉位置にあるとき、前記装置本体及び前記開閉部材のうちの一方に設けられた被係合部と係合する係合位置及び係合しない非係合位置に移動可能な、前記装置本体及び前記開閉部材のうちの他方に設けられた係合部材と、
前記係合部材が前記係合位置から前記非係合位置へ移動することによって、前記装置本体と前記開閉部材との間に前記開閉部材を前記閉位置から前記内部を開放する開位置へ移動させるように作用する力を発生させる力発生機構と、
を備えることを特徴とする。
装置本体と、
前記装置本体の内部を開放可能とするために前記装置本体に対して開閉移動が可能に設けられた開閉部材と、
前記開閉部材が前記内部を閉じる閉位置にあるとき、前記装置本体及び前記開閉部材のうちの一方に設けられた被係合部と係合する係合位置及び係合しない非係合位置に移動可能な、前記装置本体及び前記開閉部材のうちの他方に設けられた係合部材と、
前記係合部材が前記係合位置から前記非係合位置へ移動することによって、前記装置本体と前記開閉部材との間に前記開閉部材を前記閉位置から前記内部を開放する開位置へ移動させるように作用する力を発生させる力発生機構と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、開閉部材及び装置本体と付勢部材との間の当接部のクリープの発生を
抑制しつつ、開閉部材の開閉時のユーザビリティの向上を図ることができる。
抑制しつつ、開閉部材の開閉時のユーザビリティの向上を図ることができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
本発明の実施例に係る画像形成装置は、例えば、感光ドラムや、この感光ドラムに作用するプロセス手段などが一体的なユニット(プロセスカートリッジ)として、装置本体に対して着脱可能に構成されたものである。ここで、画像形成装置とは電子写真画像形成方式を用いてシート材等の記録媒体(記録材)に画像を形成するものである。本発明が適用可能な画像形成装置の例としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(LEDプリンタ、レーザビームプリンタ等)、ファクシミリ装置及びワードプロセッサ等が挙げられる。なお、画像形成装置本体とは、プロセスカートリッジ以外の画像形成装置の構成部分である。
本発明の実施例に係る画像形成装置は、例えば、感光ドラムや、この感光ドラムに作用するプロセス手段などが一体的なユニット(プロセスカートリッジ)として、装置本体に対して着脱可能に構成されたものである。ここで、画像形成装置とは電子写真画像形成方式を用いてシート材等の記録媒体(記録材)に画像を形成するものである。本発明が適用可能な画像形成装置の例としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(LEDプリンタ、レーザビームプリンタ等)、ファクシミリ装置及びワードプロセッサ等が挙げられる。なお、画像形成装置本体とは、プロセスカートリッジ以外の画像形成装置の構成部分である。
図1〜図5を用いて本発明に係る画像形成装置の実施例1の構成について説明する。図5は、本発明の実施例1に係る画像形成装置の一例であるレーザビームプリンタの概略構成を示す図である。図5に示すように、画像形成装置100は、シートSに画像を形成する画像形成部101と、画像形成部101にシートSを給送するシート給送装置102を有する。更に、画像形成部101によりシートSに形成されたトナー画像を加熱及び加圧して定着する定着装置103等を備えている。ここで、画像形成部101は、画像形成装置100本体(装置本体)に対して着脱可能なプロセスカートリッジ200を有する。(以下、カートリッジと称す。)更に、カートリッジ200に設けられる画像形成部としての像担持体となる感光ドラム1に対向して配置される転写ローラ2等を備えている。
<画像形成プロセス>
図示しない制御部からプリント信号が発せられると、図5に示す給送ローラ3が給送時のみ反時計回りに回転し、給送カセット4に積載されたシートSが分離パッド5により分離されて最上位から1枚ずつ送り出される。更に、シートSを搬送するための搬送ローラ6と搬送コロ7から成る搬送ローラ対に挟持されてシート搬送方向下流側に搬送される。シートSを搬送後、シートSを一旦停止させて感光ドラム1の表面に形成されたトナー画像とシートSとの位置合わせを行う。そのために、レジストローラ8とレジコロ9から成るレジローラ対により挟持されて更にシート搬送方向下流側に搬送されて画像形成部101に送り出される。一方、このプリント命令と共に画像情報に基づき、帯電装置である帯
電ローラ10により一様に帯電された感光ドラム1の表面上にレーザスキャナユニット11からレーザ光が照射され、感光ドラム1の表面上に静電潜像が形成される。更に、この静電潜像を現像装置である現像ローラ12によって現像することにより、感光ドラム1の表面上にトナー画像が形成される。感光ドラム1の表面上に形成されたトナー画像は、感光ドラム1と転写ローラ2とのニップ部に送り込まれたシートSに転写される。更に、トナー画像が転写されたシートSは定着装置103に送られ、定着装置103の加熱ローラ13とこれを圧接する加圧ローラ14とのニップ部へ導かれる。そして、ニップ部を通過する過程でシートSの表面に転写されたトナー画像が加熱及び加圧されてシートSに定着される。この後、定着装置103を通過したシートSは搬送ローラ15と搬送コロ16から成る搬送ローラ対によって搬送され、排出ローラ17と排出コロ18から成る排出ローラ対によって排出トレイ19上へ排出される。
図示しない制御部からプリント信号が発せられると、図5に示す給送ローラ3が給送時のみ反時計回りに回転し、給送カセット4に積載されたシートSが分離パッド5により分離されて最上位から1枚ずつ送り出される。更に、シートSを搬送するための搬送ローラ6と搬送コロ7から成る搬送ローラ対に挟持されてシート搬送方向下流側に搬送される。シートSを搬送後、シートSを一旦停止させて感光ドラム1の表面に形成されたトナー画像とシートSとの位置合わせを行う。そのために、レジストローラ8とレジコロ9から成るレジローラ対により挟持されて更にシート搬送方向下流側に搬送されて画像形成部101に送り出される。一方、このプリント命令と共に画像情報に基づき、帯電装置である帯
電ローラ10により一様に帯電された感光ドラム1の表面上にレーザスキャナユニット11からレーザ光が照射され、感光ドラム1の表面上に静電潜像が形成される。更に、この静電潜像を現像装置である現像ローラ12によって現像することにより、感光ドラム1の表面上にトナー画像が形成される。感光ドラム1の表面上に形成されたトナー画像は、感光ドラム1と転写ローラ2とのニップ部に送り込まれたシートSに転写される。更に、トナー画像が転写されたシートSは定着装置103に送られ、定着装置103の加熱ローラ13とこれを圧接する加圧ローラ14とのニップ部へ導かれる。そして、ニップ部を通過する過程でシートSの表面に転写されたトナー画像が加熱及び加圧されてシートSに定着される。この後、定着装置103を通過したシートSは搬送ローラ15と搬送コロ16から成る搬送ローラ対によって搬送され、排出ローラ17と排出コロ18から成る排出ローラ対によって排出トレイ19上へ排出される。
<開閉ドアのロック機構及びロック解除機構>
開閉ドアのロック機構の構成について、図1〜図2を用いて説明する。図1は画像形成装置100の斜視図である。画像形成装置100の正面には消耗品の交換や紙詰まりの処理等を行うため、装置本体の内部を開放可能とする開閉ドア20(開閉部材)が設けられている。ここでユーザが画像形成装置100の開閉ドア20と向かい合うと仮定して、上面には排出トレイ19を備えた上カバー21、左側面と右側面にはそれぞれ左カバー22及び右カバー23が設けられている。さらに、図1は開閉ドア20が画像形成装置100に対して閉じた状態を示している。また、図2は開閉ドア20のロック機構の構成を示した斜視図であり、開閉ドア20の内側を下方から見た部分拡大図である。
開閉ドアのロック機構の構成について、図1〜図2を用いて説明する。図1は画像形成装置100の斜視図である。画像形成装置100の正面には消耗品の交換や紙詰まりの処理等を行うため、装置本体の内部を開放可能とする開閉ドア20(開閉部材)が設けられている。ここでユーザが画像形成装置100の開閉ドア20と向かい合うと仮定して、上面には排出トレイ19を備えた上カバー21、左側面と右側面にはそれぞれ左カバー22及び右カバー23が設けられている。さらに、図1は開閉ドア20が画像形成装置100に対して閉じた状態を示している。また、図2は開閉ドア20のロック機構の構成を示した斜視図であり、開閉ドア20の内側を下方から見た部分拡大図である。
開閉ドア20の内側上部には、ドアロック部材24(係合部材)が配置されている。ドアロック部材24を矢印A方向に付勢するための圧縮バネであるドアロックバネ25がドアロック部材24の角穴24aと開閉ドア20のリブ20aの間に配置されている。矢印A方向とは、右カバー23から左カバー22へ向かう方向である。また、ドアロック部材24は矢印A、B方向に平行移動可能に開閉ドア20に保持されている。矢印B方向とは、左カバー22から右カバー23へ向かう方向である。ドアロック部材24の両端にはフック部24b、上カバー21の前方両側には凹部21a(被係合部)がそれぞれ設けられている。そして、フック部24bが凹部21aにそれぞれ係合する、すなわちフック部24bと凹部21aが互いに係合位置に移動することで、開閉ドア20は画像形成装置100に対して閉じた状態で保持される。
次に、開閉ドア20のロック解除機構について、図1〜図2を用いて説明する。左カバー22の前方上部にドアボタン26が配置されている。ドアボタン26は操作部として押圧可能な状態で左カバー22の保持部22aに保持されており、矢印A、B方向に平行移動可能となっている。開閉ドア20を開く際は、ユーザがドアボタン26を矢印B方向に押すと、ドアボタン26にドアロック部材24の端面24cが押され、ドアロック部材24が矢印B方向に移動する。そして、上カバー21の凹部21aとドアロック部材24のフック部24bとの係合が解除され、凹部21aとフック部24bは互いに非係合位置に移動する。
<開閉ドアのポップアップ機構(力発生機構)>
開閉ドア20のポップアップ機構の構成について、図1〜図2を用いて説明する。ドアロック部材24の中央には押圧部24dが設けられており、その押圧部24dと接するように、可動部材としてのポップアップ部材27が配置されている。ポップアップ部材27は開閉ドア20の内側上部に設けられており、矢印C、D方向に平行移動可能となっている。矢印C方向とは、開閉ドア20から装置内部へ向かう方向である。矢印D方向とは、装置内部から開閉ドア20に向かう方向である。また、ポップアップ部材27を矢印D方向に付勢するためのねじりコイルバネであるポップアップバネ28がポップアップ部材2
7と同様に開閉ドア20の内側上部に設けられている。
開閉ドア20のポップアップ機構の構成について、図1〜図2を用いて説明する。ドアロック部材24の中央には押圧部24dが設けられており、その押圧部24dと接するように、可動部材としてのポップアップ部材27が配置されている。ポップアップ部材27は開閉ドア20の内側上部に設けられており、矢印C、D方向に平行移動可能となっている。矢印C方向とは、開閉ドア20から装置内部へ向かう方向である。矢印D方向とは、装置内部から開閉ドア20に向かう方向である。また、ポップアップ部材27を矢印D方向に付勢するためのねじりコイルバネであるポップアップバネ28がポップアップ部材2
7と同様に開閉ドア20の内側上部に設けられている。
<開閉ドアのポップアップ動作説明>
開閉ドア20のポップアップ動作について、図3〜図4を用いて説明する。図3は本実施例における開閉ドア20のポップアップ機構の主要部及び動作を示した図である。図3(a)は開閉ドア20が閉じた状態、図3(b)はドアロック部材24の係合が解除された状態を示す。また、図3(c)は開閉ドア20がポップアップした状態、図3(d)は開閉ドア20が完全に開いた状態をそれぞれ示している。図4は開閉ドア20がポップアップした状態を左側面から示した断面図である。本実施例は、開閉ドア20に対して互いに直交する方向(A、B方向とC、D方向)にそれぞれ移動可能に組み付けられた2部材(ドアロック部材24とポップアップ部材27)が互いに作用することで、開閉ドア20が開閉移動を可能とする構成となっている。そして、本実施例の各構成において、開閉ドア20に開閉移動を生じさせる力を発生させる動作に関わる構成が、本発明における力発生機構に相当する。
開閉ドア20のポップアップ動作について、図3〜図4を用いて説明する。図3は本実施例における開閉ドア20のポップアップ機構の主要部及び動作を示した図である。図3(a)は開閉ドア20が閉じた状態、図3(b)はドアロック部材24の係合が解除された状態を示す。また、図3(c)は開閉ドア20がポップアップした状態、図3(d)は開閉ドア20が完全に開いた状態をそれぞれ示している。図4は開閉ドア20がポップアップした状態を左側面から示した断面図である。本実施例は、開閉ドア20に対して互いに直交する方向(A、B方向とC、D方向)にそれぞれ移動可能に組み付けられた2部材(ドアロック部材24とポップアップ部材27)が互いに作用することで、開閉ドア20が開閉移動を可能とする構成となっている。そして、本実施例の各構成において、開閉ドア20に開閉移動を生じさせる力を発生させる動作に関わる構成が、本発明における力発生機構に相当する。
図3(a)に示すように、ポップアップバネ28の円筒部が開閉ドア20のバネ軸20c、固定腕28aがバネ支持部20dに支持されている。ポップアップバネ28の付勢腕28bがポップアップ部材27の軸27cを押圧することで、ポップアップ部材27は矢印D方向に付勢される。そのため、開閉ドア20が閉じた状態では、ポップアップ部材27の押圧部27bは、ドアロック部材24との接触状態を維持し、上カバー21との間に隙間Eを設けた位置で配置されている。開閉ドア20を開けるために、ユーザがドアボタン26を矢印B方向に押すと、ドアボタン26にドアロック部材24の端面24cが押され、ドアロック部材24が矢印B方向に移動する。ドアロック部材24が矢印B方向に移動するにつれて、ポップアップ部材27は、ポップアップ部材27の斜面27aがドアロック部材の押圧部24dの上を滑るようにして、矢印C方向に移動することになる。そして、矢印C方向への移動により、ポップアップ部材27は上カバー21(装置本体)に接近するので、ポップアップ部材27の押圧部27bと上カバー21間の隙間Eは徐々に狭まっていく。
図3(b)に示すように、ドアボタン26が押し込み量Y1まで押されると、上カバー21の凹部21aとドアロック部材24のフック部24bとの係合が解除される。それと同時に、ドアロック部材24の押圧部24dの斜面がポップアップ部材27の斜面27aを押すことで、ポップアップ部材27は矢印C方向に移動する。このとき、ポップアップ部材27の押圧部27bは上カバー21に接触する位置まで移動している。図示のように、ポップアップ部材27は、ドアロック部材24の押圧部24dの斜面を登りきる前に上カバー21と接触する状態となる。すなわち、図示の時点において、ポップアップ部材27がドアロック部材24の押圧部24dの斜面上をさらに登る相対移動を可能とする隙間が、上カバー21とドアロック部材24の押圧部24dとの間には残されていない。
図3(c)に示すように、ドアボタン26が押し込み量Y2まで押されると、ポップアップ部材27は図3(b)の状態から、さらに距離X分移動することができる。すなわち、図3(b)に示す状態において、ポップアップ部材27は上カバー21に接触していることで、矢印C方向への移動が規制された状態となっている。この状態からドアボタン26がさらに押し込まれてドアロック部材24が矢印B方向に移動しようとすると、押圧部24dがポップアップ部材27を矢印C方向に押そうとする力が、ドアロック部材24自体に返ってきて、開閉ドア20を開ける力に変換される。その結果、開閉ドア20が開動作を開始して、ドアロック部材24が矢印D方向へ移動することになる。すなわち、ポップアップ部材27が上カバー21に矢印C方向への移動が規制されていることで、ドアロック部材24がポップアップ部材27の斜面27aを滑るように矢印B方向へ移動しつつ矢印D方向へも移動し、開閉ドア20を開ける力が発生する状態となる。ドアロック部材
24は、開閉ドア20に対して矢印A、B方向への相対移動は許容されているが、矢印C、D方向への相対移動は許容されていない。また、ポップアップ部材27は、開閉ドア20に対して矢印C、D方向への相対移動は許容されているが、矢印A、B方向への相対移動は許容されていない。したがって、ドアロック部材24の装置本体に対する矢印D方向への移動は、開閉ドア20の矢印D方向への移動、すなわち、装置本体に対して閉位置から外れる方向への移動(開動作)となる。この動作において、ポップアップ部材27は、上カバー21(装置本体)に対しては相対移動せず静止した状態となっているが、開閉ドア20に対しては矢印C方向へ相対移動することになり、この移動量が上述した距離X分の移動となる。
24は、開閉ドア20に対して矢印A、B方向への相対移動は許容されているが、矢印C、D方向への相対移動は許容されていない。また、ポップアップ部材27は、開閉ドア20に対して矢印C、D方向への相対移動は許容されているが、矢印A、B方向への相対移動は許容されていない。したがって、ドアロック部材24の装置本体に対する矢印D方向への移動は、開閉ドア20の矢印D方向への移動、すなわち、装置本体に対して閉位置から外れる方向への移動(開動作)となる。この動作において、ポップアップ部材27は、上カバー21(装置本体)に対しては相対移動せず静止した状態となっているが、開閉ドア20に対しては矢印C方向へ相対移動することになり、この移動量が上述した距離X分の移動となる。
なお、このときのポップアップ部材27の動きを、ドアロック部材24に対する相対移動で考えると、次のようになる。すなわち、ドアボタン26が押されると、ポップアップ部材27は、押圧部24dの斜面を登る移動を開始する(図3(a)→(b))。開閉ドア20が装置本体に対して閉位置にあるときの矢印C、D方向における上カバー21と押圧部24dとの間の隙間の大きさは、ポップアップ部材27の矢印C、D方向における長さよりも小さい構成となっている。したがって、ドアボタン26の更なる押し込みにより、ポップアップ部材27は、上カバー21を矢印C方向に、押圧部24dを矢印D方向に、それぞれに押し退けるようにして両者の間に入り込み、押圧部24dの斜面を登りきる(図3(b)→(c))。このポップアップ部材27が上カバー21と押圧部24dとの間に入り込む動作によって、ドアロック部材24に矢印D方向の力(開閉ドア20を開ける力)が作用し、開閉ドア20が開動作を開始する。
図4に示すように、ポップアップ部材27の押圧部27bが上カバー21を矢印C方向に押すことで、開閉ドア20は距離X分だけ、開閉ドア20の軸20bを回転中心として、矢印D方向に回動する。すなわち、ユーザがドアボタン26を矢印B方向に押したときのみ、ドアロック部材24の動作により、ポップアップ部材27が上カバー21を押すことで、開閉ドア20が矢印D方向に回動する。
図3(d)は、ドアロック部材24がドアボタン26により押圧される状態から外れるまで、開閉ドア20が装置本体に対して開いた状態を示している。この状態において、ドアロック部材24は、ドアロックバネ25によって矢印A方向に付勢されているため、開閉ドア20に対して矢印A方向に移動する。また、ポップアップ部材27はポップアップバネ28によって矢印D方向に付勢されているため、開閉ドア20に対して矢印D方向に移動する。すなわち、ドアロック部材24とポップアップ部材27の開閉ドア20に対する相対位置は、図3(a)に示す状態と同じ状態となる。
開閉ドア20を閉じる際には、まず、フック部24bの傾斜部が上カバー21の凹部21aの縁部に当たることで、ドアロック部材24に矢印B方向の力が作用する。そして、開閉ドア20の閉位置への移動にともない、ドアロック部材24は、ドアロックバネ25、ポップアップバネ28の付勢力に抗して、図3(b)に示す位置と同じ位置まで矢印B方向へ移動する。開閉ドア20が装置本体に対して閉位置まで到達すると、ドアロック部材24を図3(b)に示す位置と同じ位置まで移動させていた、フック部24bの傾斜部と凹部21aの縁部との係合状態が解かれ、ドアロック部材24は矢印A方向に移動する。その結果、フック部24bと凹部21aとの係合状態は、図3(a)に示す状態になり、開閉ドア20が装置本体に対して閉位置においてロックされた状態となる。
開閉ドア20が完全に閉じられた状態では、図3(a)に示すように、ポップアップ部材27は押圧部27bと上カバー21との隙間がEとなる離間位置まで戻る。それと同時に、ドアロック部材24のフック部24bが上カバー21の凹部21aにそれぞれ係合することで、開閉ドア20が画像形成装置100に閉じた状態で保持される。このように本
実施例によれば、開閉ドア20が閉じている時に、ポップアップ部材27は上カバー21に接触しておらず、開閉ドア20及び上カバー21、ポップアップ部材27に装置本体から強い付勢力がかからないため、クリープを防止することができる。
実施例によれば、開閉ドア20が閉じている時に、ポップアップ部材27は上カバー21に接触しておらず、開閉ドア20及び上カバー21、ポップアップ部材27に装置本体から強い付勢力がかからないため、クリープを防止することができる。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について図6〜8を用いて説明する。実施例2の構成において実施例1で説明したものと同じ構成には同一の符号を示す。また、実施例2の構成において実施例1と同様の構成および機能についての説明は省略し,実施例2の特徴部分についてのみ説明する。
次に、本発明の実施例2について図6〜8を用いて説明する。実施例2の構成において実施例1で説明したものと同じ構成には同一の符号を示す。また、実施例2の構成において実施例1と同様の構成および機能についての説明は省略し,実施例2の特徴部分についてのみ説明する。
<開閉ドアのポップアップ機構(力発生機構)>
図6は開閉ドア20のロック機構の構成を示した斜視図であり、開閉ドア20の内側を下方から見た図である。実施例1と同様に、ドアロック部材34が開閉ドア20の内側上部に設けられている。ドアロック部材34の中央には押圧部34dが設けられており、その押圧部34dと接するように、バネ保持部材35が配置されている。バネ保持部材35の矢印C方向側には圧縮バネであるポップアップバネ36、ポップアップ部材37の順に配置されている。バネ保持部材35、ポップアップバネ36、ポップアップ部材37は開閉ドア20の内側上部に設けられており、矢印C、D方向に平行移動可能となっている。本実施例の各構成において、開閉ドア20に開閉移動を生じさせる力を発生させる動作に関わる構成が、本発明における力発生機構に相当する。
図6は開閉ドア20のロック機構の構成を示した斜視図であり、開閉ドア20の内側を下方から見た図である。実施例1と同様に、ドアロック部材34が開閉ドア20の内側上部に設けられている。ドアロック部材34の中央には押圧部34dが設けられており、その押圧部34dと接するように、バネ保持部材35が配置されている。バネ保持部材35の矢印C方向側には圧縮バネであるポップアップバネ36、ポップアップ部材37の順に配置されている。バネ保持部材35、ポップアップバネ36、ポップアップ部材37は開閉ドア20の内側上部に設けられており、矢印C、D方向に平行移動可能となっている。本実施例の各構成において、開閉ドア20に開閉移動を生じさせる力を発生させる動作に関わる構成が、本発明における力発生機構に相当する。
<開閉ドアのポップアップ動作説明>
次に、開閉ドア20のポップアップ動作について、図7〜図8を用いて説明する。図7は本実施例における開閉ドア20のポップアップ機構の主要部及び動作を示した図である。図7(a)は開閉ドア20が閉じた状態、図7(b)はドアロック部材34の係合が解除された状態、図7(c)は開閉ドア20がポップアップした状態(力発生機構の力を受けて開閉ドア20が開いた状態)をそれぞれ示している。図8は開閉ドア20がポップアップした状態を左側面から示した断面図である。
次に、開閉ドア20のポップアップ動作について、図7〜図8を用いて説明する。図7は本実施例における開閉ドア20のポップアップ機構の主要部及び動作を示した図である。図7(a)は開閉ドア20が閉じた状態、図7(b)はドアロック部材34の係合が解除された状態、図7(c)は開閉ドア20がポップアップした状態(力発生機構の力を受けて開閉ドア20が開いた状態)をそれぞれ示している。図8は開閉ドア20がポップアップした状態を左側面から示した断面図である。
図7(a)に示すように、開閉ドア20が閉じた状態では、ポップアップ部材37の押圧部37bは上カバー21との間に隙間Eを設けた位置で配置されている。本実施例は、ポップアップバネ36と、ポップアップバネ36の一端に設けられたバネ保持部材35と、他端に設けられたポップアップ部材37と、の3部材から構成される一体の可動機構を備える。ポップアップ部材37は、第1可動部材として、上カバー21に対して接離可能に、矢印C、D方向に移動可能に、開閉ドア20に組み付けられている。また、バネ保持部材35は、第2可動部材として、ドアロック部材34と接触し、移動するドアロック部材34から受ける力によって矢印C、D方向に移動可能に、開閉ドア20に組み付けられている。付勢部材としてのポップアップバネ36は、バネ保持部材35とポップアップ部材37とを連結している。この可動機構は、上記3部材が一体的に、開閉ドア20に対して矢印C、D方向に移動可能に組み付けられている。図7(a)に示す状態において、ポップアップバネ36は自由長の状態でバネ保持部材35とポップアップ部材37の間に保持されており、バネ力に勝る力が作用しない限りポップアップ部材37が矢印C方向にこれ以上移動しないようになっている。
ドアボタン26が押されてドアロック部材24が矢印B方向に移動を開始すると、バネ保持部材35の斜面35aが、ドアロック部材34の押圧部34dの斜面上を滑るようにして矢印C方向へ移動を開始する。このバネ保持部材35の移動にともない、ポップアップバネ36とポップアップ部材37もバネ保持部材35と一体となって矢印C方向へ移動を開始する。そして、ポップアップ部材37の押圧部37bと上カバー21との隙間Eが徐々に狭まっていく。
図7(b)に示すように、ドアボタン26が押し込み量Y1まで押し込まれると、上カバー21の凹部21aとドアロック部材34のフック部34bとの係合が解除される。それと同時に、ドアロック部材34の押圧部34dの斜面がバネ保持部材35の斜面35aを押すことで、矢印C方向に移動していたポップアップ部材37の押圧部37bは上カバー21に接触する位置まで移動する。上カバー21との当接によって矢印C方向への移動が規制されているポップアップ部材37に対して、バネ保持部材35はさらに矢印C方向へ移動する。その結果、ポップアップバネ36は自由長の状態から圧縮され、ポップアップ部材37は所定の付勢力で上カバー21に対して矢印C方向に押されている状態となる。
図7(c)に示すように、ドアボタン26が押し込み量Y2まで押し込まれると、ポップアップ部材37は図7(b)の状態から、さらに距離X分移動することができる。開閉ドア20が閉位置にあるときの矢印C、D方向における上カバー21と押圧部34dとの間の隙間の大きさは、ポップアップバネ36が上記のように圧縮されたときの可動機構の矢印C、D方向における長さよりも小さい構成となっている。したがって、ドアボタン26のさらなる押し込みによって、可動機構が上カバー21と押圧部34dとの間に入り込み、両者をそれぞれ矢印C、D方向に引き離すような相対移動が発生する。その結果、開閉ドア20が開移動を開始する。すなわち、ポップアップ部材34が上カバー21によって矢印C方向への移動が規制され、ポップアップバネ36も限界の圧縮長に達しているため、バネ保持部材35も矢印C方向への移動が規制された状態となっている。したがって、ドアボタン26のさらなる押し込みによって、ドアロック部材34は、バネ保持部材35の斜面35aを滑るように矢印B方向へ移動しつつ、矢印D方向へも移動する状態となる。ドアロック部材34は、開閉ドア20に対して矢印A、B方向への相対移動は許容されているが、矢印C、D方向への相対移動は許容されていない。また、可動機構を構成する3部材は、開閉ドア20に対して矢印C、D方向への相対移動は許容されているが、矢印A、B方向への相対移動は許容されていない。したがって、ドアロック部材34の装置本体に対する矢印D方向への移動は、開閉ドア20の矢印D方向への移動、すなわち、装置本体に対して閉位置から外れる方向への移動(開動作)となる。この動作において、可動機構を構成する3部材は、上カバー21(装置本体)に対しては相対移動せず静止した状態となっているが、開閉ドア20に対しては矢印C方向へ相対移動することになり、この移動量が上述した距離X分の移動となる。
図8に示すように、ポップアップ部材37の押圧部37bが上カバー21を矢印C方向に押すことで、開閉ドア20は、距離X分だけ軸20bを回転中心として矢印D方向に回動する。すなわち、ユーザがドアボタン26を矢印B方向に押したときのみ、ドアロック部材34の動作によって、ポップアップ部材37が上カバー21を押すことで、開閉ドア20が矢印D方向に回動する。
本実施例では、上述した距離X分回転した状態(図7(c)、図8)において、圧縮されたポップアップバネ36が元の長さに戻ろうとする力が加わるため、その後の開閉ドア20の開動作は、バネの付勢力によりさらに勢いをつけた回転動作となる。
開閉ドア20を閉じる時には、ドアロックバネ25の付勢力によってドアロック部材34が矢印A方向に移動する。一方、バネ保持部材35、ポップアップバネ36、ポップアップ部材37の3部材は、開閉ドア20に対してフリーな状態で支持されているため必ずしも特定の位置にあるわけではないが、多くの場合、自重によって矢印D方向に移動する。開閉ドア20が完全に閉じられた状態では、図7(a)に示すように、ポップアップ部材37は押圧部37dと上カバー21との隙間がEとなる位置まで戻っていることが多いが必ずしもこの位置にあるわけではない。上記3部材がいずれの位置にあるにせよ、ドア
ロック部材34が図7(a)に示す位置から矢印B方向へ移動しない限り、開閉ドア20を閉位置から開位置へ移動させるように作用する力が、上カバー21とドアロック部材34との間に生じることはない。すなわち、第1可動部材としてのポップアップ部材37は、開閉ドア20の開操作時において、遅くともドアロック部材34が上カバー21との係合位置から外れるまでに上カバー21と接触する状態となっていればよい。また、第2可動部材としてのバネ保持部材35も、開閉ドア20の開操作時において、遅くともドアロック部材34が上カバー21との係合位置から外れるまでに、ポップアップ部材37との距離を縮めてポップアップバネ36に付勢力を発生させていればよい。
ロック部材34が図7(a)に示す位置から矢印B方向へ移動しない限り、開閉ドア20を閉位置から開位置へ移動させるように作用する力が、上カバー21とドアロック部材34との間に生じることはない。すなわち、第1可動部材としてのポップアップ部材37は、開閉ドア20の開操作時において、遅くともドアロック部材34が上カバー21との係合位置から外れるまでに上カバー21と接触する状態となっていればよい。また、第2可動部材としてのバネ保持部材35も、開閉ドア20の開操作時において、遅くともドアロック部材34が上カバー21との係合位置から外れるまでに、ポップアップ部材37との距離を縮めてポップアップバネ36に付勢力を発生させていればよい。
以上のように、実施例1と同様に、開閉ドア20が閉じている時に開閉ドア20及び上カバー21、ポップアップ部材37に装置本体からの強い付勢力がかからないため、クリープを防止することができる。また、ポップアップ部材37が上カバー21を押し込みすぎた場合に、ポップアップバネ36の弾性によって吸収できる。そのため、実施例1よりもポップアップ部材37による上カバー21の押し込み量や押し込むタイミングの設定の自由度を上げることができる。
(実施例3)
次に、本発明の実施例3について図9〜10を用いて説明する。実施例3の構成において実施例1で説明したものと同じ構成には同一の符号を示す。また、実施例3の構成において実施例1と同様の構成および機能についての説明は省略し、実施例3の特徴部分についてのみ説明する。図9は開閉ドア20のポップアップ機構の構成を示した斜視図である。図10は開閉ドア20のポップアップ機構の断面図であり、図10(a)は開閉ドア20が閉じた状態、図10(b)はドアロック部材64の係合が解除された状態、図10(c)は開閉ドア20がポップアップした状態を示す。図10(d)はカートリッジ200が画像形成装置100に取り出される途中の状態、図10(e)はカートリッジ200が画像形成装置100から完全に取り出された状態を示す。また、図10(f)はカートリッジ200が不完全装着状態で開閉ドア20を閉める状態を示している。
次に、本発明の実施例3について図9〜10を用いて説明する。実施例3の構成において実施例1で説明したものと同じ構成には同一の符号を示す。また、実施例3の構成において実施例1と同様の構成および機能についての説明は省略し、実施例3の特徴部分についてのみ説明する。図9は開閉ドア20のポップアップ機構の構成を示した斜視図である。図10は開閉ドア20のポップアップ機構の断面図であり、図10(a)は開閉ドア20が閉じた状態、図10(b)はドアロック部材64の係合が解除された状態、図10(c)は開閉ドア20がポップアップした状態を示す。図10(d)はカートリッジ200が画像形成装置100に取り出される途中の状態、図10(e)はカートリッジ200が画像形成装置100から完全に取り出された状態を示す。また、図10(f)はカートリッジ200が不完全装着状態で開閉ドア20を閉める状態を示している。
図9及び図10に示すように、ポップアップ部材67には上カバー21を押す押圧部67bの下方にカートリッジ押圧部67cを設けている。また、実施例1に対してドアロック部材64の押圧部64dとポップアップ部材67の斜面67aが下方に延伸している。図10(a)に示す開閉ドア20が閉じた状態では、押圧部67bは上カバー21と隙間E、カートリッジ押圧部67cはカートリッジ200の面200aと隙間Fを設けた位置で配置されている。
<開閉ドアのポップアップ動作説明>
次に、開閉ドア20のポップアップ動作について、図10を用いて説明する。ユーザがドアボタン26を押すと、ドアロック部材64が移動し、ポップアップ部材67は矢印C方向に移動する。移動するにつれて、実施例1と同様にポップアップ部材67の斜面67aが、ドアロック部材64の押圧部64dの斜面上を滑るようにして、矢印C方向へ移動をする。そして、ポップアップ部材67の押圧部67bと上カバー21との間に設けられた隙間E、ポップアップ部材67のカートリッジ押圧部67cとカートリッジ200の面200aとの間に設けられた隙間Fが徐々に狭まっていく。ポップアップ部材67の押圧面67bが上カバー21に、カートリッジ押圧部67cがカートリッジ200の面200aに接触する位置まで移動したときを図10(b)に示す。図10(c)に示すように、ドアボタン26がさらに押し込まれると、ポップアップ部材67の押圧部67bが上カバー21を、カートリッジ押圧部67cがカートリッジ200の面200aをそれぞれ矢印C方向に押す。ポップアップ部材67の矢印C方向への動きが規制されるため、ポップアップ部材67の押圧部67bが上カバ−21を押す力、さらにカートリッジ押圧部67cがカートリッジ200の面200aを押す力の、それぞれに抗する力が矢印D方向に働く
ことになる。その結果、距離X分だけ開閉ドア20は軸20bを中心に矢印D方向に回動する。すなわち、ユーザがドアボタン26を押したときのみ、ドアロック部材64の動作によって、ポップアップ部材67が上カバー21及びカートリッジ200を押すことで、開閉ドア20が矢印D方向に回動する。また、カートリッジ200が画像形成装置100に装着されていない時に開閉ドア20を開ける場合は、ポップアップ部材67が上カバー21だけを押すことになる。そのため、ポップアップ部材67の押圧部67bが上カバー21を押す力に抗する力が矢印D方向に働き、開閉ドア20がポップアップすることができる。
次に、開閉ドア20のポップアップ動作について、図10を用いて説明する。ユーザがドアボタン26を押すと、ドアロック部材64が移動し、ポップアップ部材67は矢印C方向に移動する。移動するにつれて、実施例1と同様にポップアップ部材67の斜面67aが、ドアロック部材64の押圧部64dの斜面上を滑るようにして、矢印C方向へ移動をする。そして、ポップアップ部材67の押圧部67bと上カバー21との間に設けられた隙間E、ポップアップ部材67のカートリッジ押圧部67cとカートリッジ200の面200aとの間に設けられた隙間Fが徐々に狭まっていく。ポップアップ部材67の押圧面67bが上カバー21に、カートリッジ押圧部67cがカートリッジ200の面200aに接触する位置まで移動したときを図10(b)に示す。図10(c)に示すように、ドアボタン26がさらに押し込まれると、ポップアップ部材67の押圧部67bが上カバー21を、カートリッジ押圧部67cがカートリッジ200の面200aをそれぞれ矢印C方向に押す。ポップアップ部材67の矢印C方向への動きが規制されるため、ポップアップ部材67の押圧部67bが上カバ−21を押す力、さらにカートリッジ押圧部67cがカートリッジ200の面200aを押す力の、それぞれに抗する力が矢印D方向に働く
ことになる。その結果、距離X分だけ開閉ドア20は軸20bを中心に矢印D方向に回動する。すなわち、ユーザがドアボタン26を押したときのみ、ドアロック部材64の動作によって、ポップアップ部材67が上カバー21及びカートリッジ200を押すことで、開閉ドア20が矢印D方向に回動する。また、カートリッジ200が画像形成装置100に装着されていない時に開閉ドア20を開ける場合は、ポップアップ部材67が上カバー21だけを押すことになる。そのため、ポップアップ部材67の押圧部67bが上カバー21を押す力に抗する力が矢印D方向に働き、開閉ドア20がポップアップすることができる。
<カートリッジの押し込み動作>
図10に示すように、カートリッジ200の両側面には基準ボス(突起)200b、200cがそれぞれ設けられている。また、画像形成装置100には、カートリッジ200の位置決めと着脱時の案内をするガイド部材68が設けられている。カートリッジ200の正規装着位置では、図10(a)のように、カートリッジ200の基準ボス200bがガイド部材68の突き当て面68aと案内面68b、ボス200cが案内面68bに当接した位置にある。カートリッジ200を画像形成装置100から取り出す時には、図10(d)に示すように、ユーザが開閉ドア20を矢印R方向に開けた後、カートリッジ200を矢印G方向に取り出す。ここで、R方向とは20bを軸にして開閉ドア20が装置前方に回動する方向である。G方向とは、装置本体内部から案内面68bに沿って外側に向かい斜め上方を指す方向である。この時、カートリッジ200の基準ボス200bとボス200cがガイド部材68の案内面68bに当接しながら取り出される。図10(e)はユーザによってカートリッジ200を画像形成装置100から完全に取り出された状態である。
図10に示すように、カートリッジ200の両側面には基準ボス(突起)200b、200cがそれぞれ設けられている。また、画像形成装置100には、カートリッジ200の位置決めと着脱時の案内をするガイド部材68が設けられている。カートリッジ200の正規装着位置では、図10(a)のように、カートリッジ200の基準ボス200bがガイド部材68の突き当て面68aと案内面68b、ボス200cが案内面68bに当接した位置にある。カートリッジ200を画像形成装置100から取り出す時には、図10(d)に示すように、ユーザが開閉ドア20を矢印R方向に開けた後、カートリッジ200を矢印G方向に取り出す。ここで、R方向とは20bを軸にして開閉ドア20が装置前方に回動する方向である。G方向とは、装置本体内部から案内面68bに沿って外側に向かい斜め上方を指す方向である。この時、カートリッジ200の基準ボス200bとボス200cがガイド部材68の案内面68bに当接しながら取り出される。図10(e)はユーザによってカートリッジ200を画像形成装置100から完全に取り出された状態である。
図10(f)に、カートリッジ200が装着軌跡の途中にあり、正規位置に装着されていない不完全装着状態にあるときを示す。この不完全装着状態で、開閉ドア20を閉じると、カートリッジ押圧部67cがカートリッジ200の面200aに接触する。さらに、開閉ドア20を閉じると、図10(b)のように、カートリッジ押圧部67cがカートリッジ200の面200aを矢印C方向に押し込む。そのため、カートリッジ200はガイド部材68の案内面68bに沿って矢印H方向に移動し、基準ボス200bが突き当て面68aに当接する正規位置に装着される。ここで、H方向とは、外側から装置本体内部に向かい案内面68bに沿って斜め下方を指す方向である。開閉ドア20が完全に閉じられた状態では、図10(a)に示すように、ポップアップ部材67は押圧部67bと上カバー21との隙間がE、カートリッジ押圧部67cとカートリッジ200の面200aとの隙間がFとなる位置まで戻る。
以上のように、実施例1と同様に、開閉ドア20が閉じている時に、ポップアップ部材67は上カバー21に接触していない。そのため、開閉ドア20及び上カバー21、ポップアップ部材67に装置本体から強い付勢力がかからず、クリープを防止することができる。また、カートリッジ200が不完全に装着された場合でも、開閉ドア20の閉じる動作で、カートリッジ200を正規位置に装着することができる。開閉ドア20が閉じている時には、ポップアップ部材67はカートリッジ200からは離間する位置まで退避するため、画像形成動作に影響を与えることはない。なお、本実施例に対して、実施例2で説明したように、ドアロック部材64とポップアップ部材67の間に、バネ保持部材35及びポップアップバネ36を配置してもよい。
また、上記実施例では、ドアロック部材(係合部材)及びポップアップ部材(可動部材)が、装置本体と開閉ドアのうちの一方としての開閉ドアに設けられた構成としているが、本発明が適用可能な構成はかかる構成に限定されない。ドアロック部材及びポップアップ部材が、装置本体と開閉ドアのうちの他方としての装置本体に設けられる構成としても
よい。すなわち、ドアロック部材とポップアップ部材を装置本体にそれぞれ所定の方向に移動可能に設け、ドアロック部材のフック部と係合する凹部を開閉ドアに設け、かかる係合の解除時に、ポップアップ部材により開閉ドアを開く力が発生するように構成すればよい。
よい。すなわち、ドアロック部材とポップアップ部材を装置本体にそれぞれ所定の方向に移動可能に設け、ドアロック部材のフック部と係合する凹部を開閉ドアに設け、かかる係合の解除時に、ポップアップ部材により開閉ドアを開く力が発生するように構成すればよい。
20…開閉ドア、24…ドアロック部材、27…ポップアップ部材、28…ポップアップバネ、34…ドアロック部材、35…バネ保持部材、36…ポップアップバネ、37…ポップアップ部材、64…ドアロック部材、67…ポップアップ部材
Claims (9)
- 装置本体と、
前記装置本体の内部を開放可能とするために前記装置本体に対して開閉移動が可能に設けられた開閉部材と、
前記開閉部材が前記内部を閉じる閉位置にあるとき、前記装置本体及び前記開閉部材のうちの一方に設けられた被係合部と係合する係合位置及び係合しない非係合位置に移動可能な、前記装置本体及び前記開閉部材のうちの他方に設けられた係合部材と、
前記係合部材が前記係合位置から前記非係合位置へ移動することによって、前記装置本体と前記開閉部材との間に前記開閉部材を前記閉位置から前記内部を開放する開位置へ移動させるように作用する力を発生させる力発生機構と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記係合位置から前記非係合位置へ移動させるように前記係合部材を押圧可能に設けられた操作部をさらに備え、
前記操作部が前記係合部材を押圧することによって、前記力発生機構は前記力を発生させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記係合部材は、前記開閉部材の前記開閉移動の方向と直交する方向に移動可能に前記他方に設けられており、
前記力発生機構は、前記一方に対して接近または離間する方向に移動可能に前記他方に設けられた可動部材であって、前記係合部材と接触するように設けられるとともに、前記係合位置から前記非係合位置へ移動する前記係合部材から受ける力によって前記一方から離れた位置から前記一方と接触する位置まで移動する可動部材を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記可動部材は、前記係合部材が前記係合位置から外れるタイミングで前記一方と接触する位置まで移動し、前記係合位置から外れた後の前記係合部材の移動によって前記係合部材から受ける力を、前記開閉部材を前記閉位置から前記開位置へ移動させる力に変換して、前記一方と前記係合部材との間に発生させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記力発生機構は、前記可動部材を前記一方から離れる方向に付勢するように前記他方に設けられた付勢部材をさらに有し、
前記可動部材は、前記付勢部材に付勢されることで、前記係合部材との接触状態が維持されるとともに、前記係合部材が前記移動を開始する前は前記一方と接触しないことを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。 - 前記一方が前記装置本体であり、前記他方が前記開閉部材である場合において、
前記可動部材は、前記開閉部材が前記開位置から前記閉位置へ移動する際に、前記装置本体の前記内部に着脱可能なカートリッジであって、前記内部に装着されてはいるが所定の装着位置に達していないカートリッジを、前記装着位置まで押圧する押圧部を有することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記係合部材は、前記開閉部材の前記開閉移動の方向と直交する方向に移動可能に前記他方に設けられており、
前記力発生機構は、
前記開閉部材の前記開閉移動の方向に移動可能に前記他方に設けられ、遅くとも前記係合部材が前記係合位置から外れるまでに前記一方と接触する第1可動部材と、
前記開閉部材の前記開閉移動の方向に移動可能に前記他方に設けられ、前記係合部材と
接触し、遅くとも前記係合部材が前記係合位置から外れるまでに前記係合部材から受ける力によって前記第1可動部材との距離を縮めるように移動する第2可動部材と、
前記第1可動部材と前記第2可動部材とを連結する付勢部材であって、遅くとも前記係合部材が前記係合位置から外れるまでに、前記第1可動部材と前記第2可動部材との間の距離が縮まることで、前記第1可動部材と前記第2可動部材との間に付勢力を発生する付勢部材と、
を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記第2可動部材は、前記係合位置から外れた後の前記係合部材の移動によって前記係合部材から受ける力を、前記開閉部材を前記閉位置から前記開位置へ移動させる力に変換して、前記一方と前記係合部材との間に発生させ、
前記開閉部材を前記閉位置から前記開位置へ移動させる力には、前記付勢部材の前記付勢力が加わることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記一方が前記装置本体であり、前記他方が前記開閉部材である場合において、
前記第1可動部材は、前記開閉部材が前記開位置から前記閉位置へ移動する際に、前記装置本体の前記内部に着脱可能なカートリッジであって、前記内部に装着されてはいるが所定の装着位置に達していないカートリッジを、前記装着位置まで押圧する押圧部を有することを特徴とする請求項7または8に記載の画像形成装置。
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