JP4386685B2 - 孔版印刷機 - Google Patents

孔版印刷機 Download PDF

Info

Publication number
JP4386685B2
JP4386685B2 JP2003284897A JP2003284897A JP4386685B2 JP 4386685 B2 JP4386685 B2 JP 4386685B2 JP 2003284897 A JP2003284897 A JP 2003284897A JP 2003284897 A JP2003284897 A JP 2003284897A JP 4386685 B2 JP4386685 B2 JP 4386685B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
positioning
printing unit
unit
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003284897A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005053028A (ja
Inventor
和也 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Duplo Seiko Corp
Original Assignee
Duplo Seiko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Duplo Seiko Corp filed Critical Duplo Seiko Corp
Priority to JP2003284897A priority Critical patent/JP4386685B2/ja
Publication of JP2005053028A publication Critical patent/JP2005053028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4386685B2 publication Critical patent/JP4386685B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Screen Printers (AREA)

Description

本発明は孔版印刷機に関し、特に、インクローラと回転ローラとの間に孔版原紙を巻き掛け、インクローラと該インクローラに対向する押圧部材間で孔版原紙を挟持し、印刷用紙を通過させることにより印刷を行なう、いわゆる双胴型の孔版印刷機に適した発明である。
孔版印刷機の形式は各種存在するが、大きく分けると、孔版原紙を装着するインクローラ等の版胴の構造や数及びインク供給機構の相違により、上記のような双胴型の孔版印刷機と、単胴型の孔版印刷機に分けられる。
前者の双胴型の孔版印刷機は、前述のように上下一対のローラ間に亘って孔版原紙を巻き掛け、一方のインクローラの外周面に、外部からインク供給機構によりインクを供給する方式である(特許文献1及び2参照)。
後者の単胴型の孔版印刷機は、双胴型よりも新しい型であり、周壁に多数のインク通過孔を有する単一の版胴から構成され、該版胴内にインク供給機構を備え、版胴内周面に供給されたインクを、版胴の孔を介して孔版原紙に供給する方式である。
単胴型の孔版印刷機は、孔版原紙の全面を単一の版胴に張り付けるために、版胴の直径が大きくなり、用紙搬送方向の寸法が大きくなる。特に、多色印刷機の場合には、大きな直径の単胴を用紙搬送方向に複数並べなければならず、印刷機の大型化が問題となる。
これに対し、双胴型の孔版印刷機は、ローラ間に孔版原紙を巻き掛けるので、同じ寸法の孔版原紙を装着する場合に、インクローラ等の直径を単胴型に比べて小さくすることができ、用紙搬送方向の寸法をコンパクトにできる。
また、昨今の単胴型の孔版印刷機においては、版胴及びインク供給機構を印刷ユニットとして印刷機本体とは別体化し、印刷機本体に対し着脱可能に装着できるようにしたものが開発されており、それにより、インク色の異なる印刷ユニットに取り替え可能としたり、用紙ジャム時のメンテナンス作業又は版胴の修理作業等の容易化を図っている。
一般に単胴型孔版印刷機では、押圧ローラ又は用紙送込み用のフィードローラ(タイミングローラ等)の印刷機本体側の作動機構と版胴の駆動機構は機械的に連結され、版胴の1回転に対し、印刷用紙の1枚の給紙、送り込み、印刷及び排紙の一連の印刷動作が完了するようになっている。すなわち、版胴の1回転が印刷動作の1周期の基準となっており、前記一連の印刷動作の流れの中では、印刷機本体側の各作動機構の作動タイミングに対し、版胴の回転角度を適正な角度に維持することが必要になることから、印刷機本体とは別体の印刷ユニットを着脱可能に装着する場合には、版胴が印刷開始時に対応する初期基準角度にある時のみ、版胴の入力部と、印刷機本体側の版胴用動力取出部が接続できるようになっている。
これに対し、双胴型の孔版印刷機においては、インクローラ等を印刷機本体と別体に形成して、印刷機本体に対し着脱可能とする構造は開発されておらず、インクローラ等の印刷機構をユニット化することにより、インク色の異なる印刷ユニットとの取り替え、あるいはジャム時のメンテナンス性向上等を期待することができる。
特開昭59−104987号公報。 特開平3−67683号公報。
双胴型の孔版印刷機において、上記のようにインクローラ等を印刷ユニットとして、印刷機本体に対して着脱自在な構成とする場合には、印刷機本体側の各所の作動機構と、印刷ユニットの孔版原紙の先端取付部とを、正確に「位相合わせ」する必要性が生じる。ところが、単胴型の場合と異なり、ローラ間に巻き掛けられた孔版原紙の先端取付部の1周回に対して、印刷用紙の1枚の給紙、搬送、送り込み、印刷及び排紙の一連の印刷動作が完了する構成となっているため、インクローラは、印刷動作の1周期に対して複数回回転することになる。その結果、単胴型の継手構造をそのまま双胴型に利用することが困難となる場合がある。
本発明の目的は、双胴型孔版印刷機において、インクローラと回転ローラ等からなる印刷機構を、印刷機本体とは別体にユニット化することにより、メンテナンス性を向上させると共にインク色の変更を簡単な作業で行なえるようにし、また、印刷ユニットの着脱時、常に、孔版原紙が適正な初期基準位置の状態で装着できるようにすることである。
上記課題を解決するため、本発明による双胴型の孔版印刷機は、印刷ユニットフレーム(42)と、該印刷ユニットフレーム(42)に回転可能に支持されたインクローラ(9)及び回転ローラ(8)と、両ローラ(9.8)間に亘って巻き掛けられた孔版原紙(14)とを備えた印刷ユニット(10)を、印刷機本体内に着脱自在に装着し、印刷ユニット(10)には、孔版原紙(14)の先端取付部をその周回路の初期基準位置にロックする位置決め機構(80)と、外部から動力を取り入れるユニット入力部(81)を設け、印刷機本体には、駆動源を搭載すると共に印刷ユニット用動力取出部(88)を設け、前記印刷ユニット用動力取出部(88)と印刷ユニット入力部(81)とは、孔版原紙(14)の先端取付部が前記初期基準位置の時のみ動力伝達可能に接続する継手機構を介して着脱するようになっており、前記継手機構は、印刷ユニット入力部(81)及び印刷ユニット用動力取出部(88)の一方に設けられた1つの係合突起(91)と、他方に設けられて前記係合突起(91)に係合可能な係合孔(87)と、から構成され、前記係合孔(87)は、前記係合突起(91)と同一円周上に等間隔をおいて複数配置され、かつ、前記タイミングベルト(67)の歯数(K1)とインクローラ側歯付きプーリ(63)の歯数(K2)との比K1:K2が、(2+1/n):1の時に、係合孔(87)はn個配置され、印刷ユニット入力部(81)には、孔版原紙(14)の先端取付部の周回数とユニット用動力取出部(88)及び印刷機本体用動力取出部の回転数が一致するように、増速機構(55)を設けている。
前記位置決め機構は、たとえば、孔版原紙と共に両ローラ間を周回するスクリーン又はタイミングベルト等の部材に設けられた位置決め部と、該位置決め部と係合可能で前記印刷ユニットフレームに設けられた位置決めレバー等の位置決め部から構成され、孔版原紙の先端取付部が初期基準位置の時に上記両位置決め部同志が係合し、孔版原紙の先端取付け部を初期基準位置に停止保持するようにしてある。
前記位置決め機構の別の例としては、印刷ユニット内で孔版原紙の先端取付部の周回と同一周期で回転する回転部材、たとえば入力フランジ又はギヤ等に設けられた位置決め部と、該位置決め部と係合可能で前記印刷ユニットフレームに設けられた位置決めレバー等の位置決め部から構成され、孔版原紙の先端取付部が初期基準位置の時に上記両位置決め部同志が係合し、孔版原紙の先端取付部を初期基準位置に停止保持するようになっている。
(1)印刷機本体とは別体に双胴型の印刷ユニットを構成し、該印刷ユニットを印刷機本体に対し着脱自在とすることにより、孔版印刷機の用紙搬送方向の寸法をコンパクトにできると共に、用紙ジャム時等のメンテナンス作業及び故障時のメンテナンス作業が容易になる。また、インク色の異なる印刷ユニットと取り替えることにより、2色刷り等を達成できる。
また、継手機構を突起と係合孔で構成すると、継手機構の構造を簡素化しつつ、印刷ユニット装着時における位相合わせの不適合を簡単に防ぐことができる。
さらに、印刷ユニット入力部に、孔版原紙の先端取付部の周回数と印刷機本体用動力取出部及びユニット用動力取出部の回転数が一致するように、増速機構を設けることにより、単胴型における印刷機本体側の動力伝達構造の設計をほぼそのまま利用できる。
さらに、孔版原紙の先端取付部の1周回に対し、インクローラの回転数が整数倍で無い場合に、前記継手機構用の1つの突起に対して、継手機構用の係合孔を同一円周上に等間隔を置いて複数形成され、かつ、前記タイミングベルトの歯数とインクローラ側歯付きプーリの歯数との比K1:K2が、(2+1/n):1の時に、係合孔はn個配置されているので、孔版原紙の先端取付部の周回数とユニット用動力取出部の回転数との比に対する設計の幅が広がる。
(2)位置決め機構により孔版原紙を初期基準位置にロックできることにより、印刷ユニットの装着作業時に、印刷機本体側と印刷ユニット側の駆動系の位相合わせが簡単に行なえる。ちなみに、位置決め機構が非ロック状態の時には、印刷機本体側のユニット用動力取出部と印刷ユニット入力部を接続できないため、位相がずれていることを容易に認識することができる。
(3)位置決め部を、孔版原紙と共にインクローラと回転ローラ間を周回するタイミングベルト等の部材に設けると、構造を簡素化することができる。
(4)位置決め部を、印刷ユニット内で孔版原紙の周回と同一周期で回転する入力フランジ等の回転部材に設けると、スクリーン等に形成する場合に比べ、強度が高くなり、耐久性が向上する。
(5)印刷ユニット入力部と印刷機本体側のユニット用動力取出部を、インクローラの軸心と同一軸心上に配置し、インクローラとユニット用動力取出部を同期回転させるようにすると、動力伝達機構のコンパクト化及び簡素化ができ、また、動力伝達効率も高く維持できる。
[参考例]
(孔版印刷機の全体構造)
図1は孔版印刷機の参考例を示し、双胴型孔版印刷機を透視して模式的に示す正面図であり、説明の都合上、図に記載してあるように、印刷用紙搬送方向Fの下流側を「前側」、印刷用紙搬送方向Fの上流側を「後側」と称して、以下説明する。
印刷機本体1の上側には画像読取装置2が設けられ、印刷機本体1の下端部には、後側に給紙装置3が設けられ、前側に排紙装置5が設けられている。
印刷機本体1内には、前後方向の中央部に双胴型の印刷ユニット(画像形成ユニット)10が配置され、印刷ユニット10の上部の後側には製版装置15が設けられ、印刷ユニット10の上部の前側には排版装置16が設けられている。
双胴型の印刷ユニット10は、上側の回転ローラ8と、該回転ローラ8と同一径の下側のインクローラ9と、両ローラ8,9に亘って巻き掛けられたメッシュ状のスクリーン13及び孔版原紙(マスター)14と、インク供給機構12等を備えると共に、印刷機本体1とは別体に構成され、印刷機本体1に対し着脱自在に装着できるようになっている。
前記画像読取装置2は、ガラスの原稿台(図示せず)に載置された原稿の画像を読み取り、画像データを生成する。画像データは、外部のコンピュータから受信するようにしてもよい。
前記製版装置15は、製版用のマスターロール23及びサーマルヘッド24並びにカッター25等を備えており、図示しないが駆動モータ等の駆動装置に連動連結し、画像読取装置2で生成した画像データに基づいて、サーマルヘッド24で孔版原紙14を製版し、印刷ユニット10のスクリーン13の表面に装着するようになっている。
前記排版装置16は、引き込みローラ27及び巻き取りローラ28等を備えており、図示しないが駆動モータ等の駆動装置に連動連結し、前記印刷ユニット10に装着された使用済みの孔版原紙14を取り外し、引き込みローラ27で排版装置内部に引き込み、排版ロールとして巻き取るようになっている。
前記給紙装置3は、紙受台18、給紙ローラ20及び上下一対のフィードローラ(タイミングローラとガイドローラ)21等を備えており、紙受台18に載置された印刷用紙Nを、給紙ローラ20により上から1枚ずつ繰り出し、フィードローラ21へ送り出し、フィードローラ21は、印刷ユニット10のインクローラ9の駆動と同期して適宜タイミングで回転し、印刷用紙Nをインクローラ9側へ送り込むようになっている。
前記排紙装置5は、排紙ベルト30と、ファンユニット31と、紙受台32とを備えており、排紙ベルト30は、上側部分が用紙搬送経路に沿って移動するように循環する。排紙ベルト30には多数の貫通孔が形成され、下方に配置された前記ファンユニット31により、排紙ベルト30上の用紙Nを排紙ベルト30に吸着するようになっている。
図2において、前記のような各装置の他に、印刷ユニット10のインクローラ9の前側には、インクローラ9に近接して剥がし爪29が配置され、該剥がし爪29の前方には剥がし兼予備乾燥用の送風ファン33が配置されており、上記送風ファン33によりインクローラ9の下端部分に風を送り込むと共に、印刷済みの用紙Nを孔版原紙14から剥がすようになっている。
インクローラ9の下側には表面にゴム層を有する押圧ローラ11が配置されている。該押圧ローラ11は支持アーム17により上下方向揺動可能に支持されており、図示しないばねにより上方に付勢されている。支持アーム17はインクローラ9の回転と同期するカム機構(図示せず)により支持軸18回りに揺動し、押圧ローラ11がインクローラ9に対して所定のタイミングで接離し、接近した時にはインクローラ9との間でスクリーン13、孔版原紙14及び印刷用紙Nを挟持するようになっている。
図15に示すように前記押圧ローラ11、フィードローラ21及び給紙ローラ20等の印刷機本体1内の作動機構群120は、印刷機本体用の動力取出軸(動力取出部)36及び減速装置38を介して、印刷機本体1に搭載されたメインモータ41に連動連結し、それぞれの動作を行なうようになっている。該参考例では、印刷機本体用動力取出軸36の1回転により、給紙ローラ20、フィードローラ21及び押圧ローラ11が1枚の用紙に対して順次動作するようになっている。
(印刷ユニット)
図4は印刷ユニット10の構成を具体的に示す斜視図であり、印刷ユニットフレーム42は、正面側と背面側に間隔を置いて配置された1対のローラ支持板43と、両ローラ支持板43の下部両側を連結する1対のユニット側レール44と、両ローラ支持板43の上端部同志を結合する連結ロッド45等から構成されており、ユニット側レール44の背面側の先端部にはころ46が回転可能に設けられている。正面側のローラ支持板43には、取手49が設けられると共に、インクポンプ52、タンク受け53及びインクポンプ駆動用のモータ54等が設けられ、タンク受け53にはインクタンク55が取り付けられている。
両ローラ支持板43間には、上部に回転ローラ軸58が回転可能に支持され、下部に上記回転ローラ軸58と平行で、かつ、一定間隔を置いてインクローラ軸59が回転可能に支持されている。回転ローラ軸58の軸方向両端部とインクローラ軸59の軸方向両端部には、タイミングベルト用の歯付きプーリ60,61,62,63がそれぞれ固着されている。回転ローラ軸58のプーリ間部分には前記回転ローラ8が固着され、インクローラ軸59のプーリ間部分には前記インクローラ9が固着されている。正面側の上下プーリ60,62間には第1のタイミングベルト66が巻き掛けられ、背面側の上下プーリ61,63間には第2のタイミングベルト67が巻き掛けられている。上記各プーリ60,61,62,63は同一径及び同一歯数となっており、両タイミングベルト66,67も同一長さで同一歯数となっている。したがって、両タイミングベルト66,67により、回転ローラ8とインクローラ9は同一の回転数(回転速度)で回転するように連動連結している。
両タイミングベルト66,67間には、回転ローラ軸58及びインクローラ軸59と平行なスクリーンバー70が架設されており、該スクリーンバー70には、前記スクリーン(仮想線)13の始端部が固着されている。スクリーン13は、インクローラ9から回転ローラ8に亘って巻き掛けられており、その終端部には終端バー71が設けられ、該終端バー71と前記スクリーンバー70の間には、軸方向両端に配置された1対の引っ張りばね72が張設され、これにより、スクリーン13を回転ローラ8及びインクローラ9の表面に一定の力でぴったりと押し付けている。なお、上記引っ張りばね72は、インクローラ9及び回転ローラ8の軸方向端縁から外れた位置に配置されており、各ローラ8,9に干渉しないようになっている。孔版原紙14は、その先端取付部14aが前記スクリーンバー70に原紙クランプ93により取り付けられると共にスクリーン13の表面に装着されることにより、スクリーン13と共にインクローラ9から回転ローラ8に亘って巻き掛けられている。
各タイミングベルト66,67の歯数K1と、各プーリ60,61,62,63の歯数K2との比は、両ローラ8,9間を巡る孔版原紙14(又はスクリーン13)の周回路長と、インクローラ9及び回転ローラ8の円周長との比と一致させてある。たとえば、上記K1:K2が3:1に設定されているとすれば、孔版原紙14の周回路長とインクローラ9等の円周長も3:1に設定されており、したがって、プーリ60,61、62,63が3回転する間にタイミングベルト66,67はその周回路を1周し、これと同時にインクローラ9及び回転ローラ8が3回転すると共に孔版原紙14はその周回路を1周する。
図2において、インク供給機構12として、インクローラ9の上部後側位置に、インクローラ9と平行にインク供給ローラ35が配置されており、インクローラ9の外周面と、インク供給ローラ35とによりインク溜まり39を構成している。該インク溜まり39には複数のインクノズル76が上方から臨んでいる。上記インク供給ローラ35はインクローラ9の外周面に対して、たとえば0.03mm程度の微小間隔で対向配置されており、これにより、インクローラ9の駆動がインク層を介して伝達され、インクローラ9と連れ回るようになっている。
図4に戻り、インクローラ9の上方にはノズル支持板77が配置され、該インクノズル支持板77は両ローラ支持板43に固定されると共に、前記インクノズル76及びインク供給管78を支持しており、インク供給管78は前記インクポンプ52に接続している。
正面側のローラ支持板43の上端部には、後で詳しく説明するように、第1のタイミングベルト66の外周面に係合することにより、孔版原紙14の先端取付部14aを初期基準位置にロックできる位置決め機構80が設けられている。
背面側のローラ支持板43の背面側には、増速機構55を有する印刷ユニット入力部81が設けられている。インクローラ軸59の背面側の端部はローラ支持板43を貫通して背面側に突出し、上記印刷ユニット入力部81に連動連結している。
図5は背面側から見た印刷ユニット10の部分斜視図であり、増速機構55は、インクローラ軸59の端部に固着された第1ギヤ83と、該第1ギヤ83に噛み合うと共にローラ支持板43に回転可能に支持された第2ギヤ84と、該第2ギヤ84に噛み合うと共にユニット入力軸8を介してローラ支持板43に回転可能に支持された第3ギヤ85とから構成されている。上記ユニット入力軸89には円板状の入力フランジ86が一体的に固着されており、入力フランジ86には、継手機構用の1つの係合孔87が形成されている。
図3は、印刷ユニット10を印刷機本体1内に装着する途中の状態を示しており、印刷機本体1には、前記ユニット側レール44のころ46が載せられる印刷機本体側レール47が敷設されており、該印刷機本体側レール47の正面側の端部にはころ48が回転可能に設けられ、該ころ48にユニット側レール44が載るようになっている。
印刷機本体1の背面部には、前記印刷ユニット10の入力部81に背面側から対向するユニット用動力取出部88が配置されている。該ユニット用動力取出部88は、前記入力フランジ86に軸方向に対向するユニット用動力取出板90と、該ユニット用動力取出板90が固着されたユニット用動力取出軸37等から構成されており、ユニット用動力取出板90には、入力フランジ86の係合孔87に係合可能な係合突起91が設けられ、該係合突起91と前記係合孔87で継手機構を構成している。上記ユニット用動力取出軸37は、図15に示すように印刷機本体用動力取出軸36と共に減速装置38を介してメインモータ41に連動連結している。
図6はスクリーン13の展開図であり、孔版原紙14は、前述のようにその先端取付部14aが前記スクリーンバー70に原紙クランプ93により係止され、全面がスクリーン13の外周面に装着されているが、上記原紙クランプ93は、スクリーンバー70の部分拡大斜視図である図7に示すように、ヒンジ94等を介して回動可能に設けられており、原紙クランプ93の裏面にはマグネットラバーが張り付けられ、スクリーンバー70に吸着することにより、孔版原紙14の先端取付部14aを挟持できるようになっている。そして、ヒンジ94に連結する開閉レバー94aにより原紙クランプ93を開くことができるようになっている。
(位置決め機構)
図8は位置決め機構80の一例を示す縦断面図であり、正面側のローラ支持板43の上端部に支持ブラケット100を固着し、該支持ブラケット100に支軸101を介して位置決めレバー(位置決め部)102を回動可能に支持している。位置決めレバー102は支軸101に介装されたねじりばね103により矢印B側に付勢され、先端部が第1のタイミングベルト66の外周面に押し付けられている。位置決めレバー102には概ね上方に突出する操作部102aが一体に形成されており、該操作部102aは、操作者が取手49を握った状態で指を掛けることができる位置に位置し、操作部102aに指を掛け、ばね103に抗して矢印Bと反対側に回動することにより、位置決めレバー102の先端を第1のタイミングベルト66の外周面から離すことができるようになっている。また、上記操作部102aには、印刷機本体1側に設けられた解除突起105に正面側から対向する当接片102bを一体に有しており、印刷ユニット10を正面側から印刷機本体1に挿入し、所定の装着位置まで押し込んだ時に、図9のように当接片102bが解除突起105に当接することにより、位置決めレバー102が矢印Bと反対側に回動し、位置決めレバー102の先端部が第1のタイミングベルト66から離れるようになっている。
一方、第1のタイミングベルト66には、図10に示すように、外周に位置決め凹部107を有する位置決め部材108が所定位置に結合されている。上記位置決め凹部107の位置は、孔版原紙14の先端取付部14a(具体的にはスクリーンバー70)が、周回路上において、印刷開始基準となる初期基準位置(ホームポジション)に位置している時に前記位置決めレバー102が係合する位置となっている。なお、孔版原紙14の先端取付部14aが初期基準位置に位置していない場合には、図11のように位置決めレバー102は位置決め凹部107から外れて位置している。
(印刷ユニットの入力部)
図12は増速機構55を有するユニット入力部81の背面図であり、ユニット入力軸89に固着された第3ギヤ85の歯数H3とインクローラ軸59に固着された第1ギヤ83の歯数H1との比は、前記タイミングベルト67等の歯数K1とインクローラ側プーリ63等の歯数K2との比と同じ値に設定してある。たとえば、前述のようにK1:K2が3:1の場合には、H3:H1も3:1に設定してある。このように増速機構55の増速比を設定することにより、第3ギヤ85が1回転した時には、第2ギヤ84を介して第1ギヤ83及びインクローラ側プーリ63等は3回転し、タイミングベルト67は長円形の周回路を1周するようになっている。要するに、ユニット用動力取出軸37及び第3ギヤ85が1回転すると、図4のスクリーン13も1周するように設定されている。
(印刷機本体用の動力取出部)
図15において、印刷機本体用の動力取出軸(動力取出部)36は、前述のように印刷機本体1内の印刷ユニット10以外の作動機構群120、すなわち、給紙ローラ20、フィードローラ(タイミングローラ等)21及び押圧ローラ11等にカム機構等の伝達機構を介して連動連結すると共に、ユニット用動力取出軸37と共に減速装置38を介して印刷機本体1のメインモータ41に連動連結している。印刷機本体用動力取出軸36は印刷ユニット用動力取出軸37と同期駆動するようになっており、印刷機本体用の動力取出軸36の1回転により、前記給紙ローラ20、フィードローラ21及び押圧ローラ11による一連の印刷動作が1回行なわれるようになっている。
すなわち、印刷機本体用の動力取出軸36の1回転により、給紙ローラ20、フィードローラ21及び押圧ローラ11による一連の印刷動作を行なうと同時に、ユニット用動力取出軸37の1回転により、上記押圧ローラ11による押圧動作開始と合わせて、孔版原紙14の先端取付部14aの初期基準位置からの周回動作を行なうように設定されている。
また、所定枚数の印刷が終了した時点では、図14のユニット用動力取出板90の係合突起91は、図13に実線で示すように、常に孔版原紙14の先端取付部14aの初期基準位置に対応する初期位置A0で停止するようになっている。
(印刷作業前の状態)
図1のように印刷ユニット10は印刷機本体1内の所定位置に装着されており、図14に示すように、入力フランジ86は係合孔87及び係合突起91を介してユニット用動力取出板90に接続し、印刷機本体側からユニット用動力が伝達可能な状態になっており、孔版原紙14の先端取付部14aは周回路の初期基準位置で停止している。また、図9に実線で示すように位置決めレバー102は解除突起105に当接することにより、第1のタイミングベルト66のロックを解除しており、第1のタイミングベルト66は回転可能な態となっている。
(製版作業)
図1において、たとえば操作パネルの製版キーを押すことにより、画像読取装置2で原稿を読み取り、製版装置15で孔版原紙14を製版し、該孔版原紙14を印刷ユニット10のスクリーン13の表面に装着すると共に、カッター25で所定の長さに切断する。この時、孔版原紙14は、図6に示すように始端部がスクリーンバー70にクランプされることにより位置決めされ、全面がスクリーン13の外周面に装着される。
(印刷作業)
図1の操作パネルの印刷キーを押すことにより印刷が始まる。図15において、メインモータ41の動力は、減速装置38及び印刷機本体用動力取出軸36を介して印刷機本体1の給紙ローラ20、フィードローラ(タイミングローラ等)21及び押圧ローラ11等に伝達され、上記印刷機本体用動力取出軸36の1回転によって、1枚の印刷用紙に対する給紙ローラ20による給紙、フィードローラ21による画像形成部への送り込み及び押圧ローラ11によるインクローラ側への押圧作業が順次実施される。上記一連の動作と並行して、減速装置38から印刷ユニット用動力取出軸37を介して印刷ユニット10の入フランジ86にも動力が伝達され、該入力フランジ86から増速機構55により増速された後、プーリ63等に同動力が伝達され、前記押圧ローラ11による押圧開始タイミングに続くように、図4の孔版原紙14の先端取付部14aを初期基準位置から周回移動させ、画像形成部において用紙の表面を印刷する。
画像形成後は、図1の剥がし爪29及び送風ファン33の作用により、孔版原紙14から印刷用紙Nが離され、次に、ファンユニット31で吸着されながら排紙ベルト30により前方に搬送され、紙受台32に排出される。
(印刷ユニットの取外し及び取付け)
用紙ジャム等により印刷ユニット10を取り外す場合は、たとえば図1において印刷機本体1の正面カバーを開き、図3において、印刷ユニット10の取手49を握り、図示しない印刷ユニットロック機構を解除して、印刷機本体1から正面側に引き出す。
図15のメインモータ41の停止時には、図13のように動力取出板90の係合突起91は実線で示す初期位置A0で停止しており、これに伴って図12に示す入力フランジ86の係合孔87も初期位置で停止している。したがって、印刷ユニット10を印刷機本体1から引き出し、図8のように解除突起105から位置決めレバー102が離れることにより、位置決めレバー102は第1のタイミングベルト66の位置決め凹部107に係合し、図4の孔版原紙14の先端取付部14aを初期基準位置にロックする。
用紙ジャム等により図14のユニット用動力取出板90の突起91が初期位置で停止しなかった場合、印刷ユニット10を引き出した時には、図9及び図11に仮想線で示すように、位置決め凹部107からずれた位置に位置決めレバー102が当接することになるが、ジャム用紙等を取り除いた後、再取り付け時に、タイミングベルト66,67を手で回すことにより、位置決めレバー102を第1のタイミングベルト66の位置決め凹部107に係合させる。これにより、孔版原紙14の先端取付部14aを初期基準位置にロックする。また、メインモータ41をリセットすることにより、係合突起91は初期位置A0に復帰される。この状態において、印刷ユニット10を印刷機本体1に装着する。
(位置決め機構の変形例)
図16及び図17は、前述のように、増速機構55を利用することにより孔版原紙14の先端取付部14aの周回数と入力フランジ86の回転数の比を1:1に設定してある構造において、孔版原紙14の先端取付部14aを初期基準位置にロックするための位置決め機構80を、入力フランジ86とローラ支持板43の間に設けた例である。
すなわち、図16において、入力フランジ86の外周端の所定位置に位置決め凹部110を形成し、ローラ支持板43に上記位置決め凹部110に係合可能な位置決めレバー102を設けある。位置決めレバー102は、前記図8及び図9と同様な構造となっており、ローラ支持板43に固着されたブラケット100に、支軸101を介して回動可能に支持され、ねじりばね103により矢印B方向(入力フランジ86側)に付勢してあり、孔版原紙14の先端取付部14aが初期基準位置の時のみに位置決め凹部110に位置決めレバー102が係合するようになっている。
また、位置決めレバー102は、印刷ユニット10を印刷機本体1に装着した時に、印刷機本体側の解除突起105に当接し、ばね103に抗して矢印Bと反対方向に回動し、ロック解除するようになっている。
このように、位置決め機構80の一方の位置決め部として、入力フランジ86のような剛体の回転部材に位置決め凹部110を形成してあると、前記図10及び図11のようにタイミングベルト66に位置決め凹部を設ける場合に比べ、耐久性が向上する。
発明の第1の実施の形態
図18及び図19は本発明の第1の実施形態を示しており、印刷機本体1側の印刷ユニット用動力取出軸37をインクローラ軸59と同一軸心上に配置し、印刷ユニット10の入力部81として、インクローラ軸59の端部に入力軸89を一体に形成し、該入力軸89に入力フランジ86を固着してある。印刷ユニット用動力取出軸37に固着された動力取出板90には、継手用の係合部として1個の係合突起91を形成し、一方、入力フランジ86には、継手用の係合部として、上記係合突起91と同一円周上の所定位置に、1個又は複数の係合孔87,87を形成してある。ユニット入力部81には増速機構や減速機構を設けていないので、ユニット用動力取出軸37と入力軸89及びインクローラ軸59は同一回転数で同期回転する。
上記係合孔87の数及び位置は、タイミングベルト67の歯数K1とプーリ63の歯数K2との比によって決定される。上記タイミングベルト67の歯数K1がプーリ63の歯数K2の整数倍(実質的には2倍以上)の時には、係合孔87は1個で間に合う。しかし、上記歯数K1がK2の非整数倍の時には、係合孔87は複数個形成される。たとえば、歯数比K1:K2=(2+1/2):1の時には、図20のように係合孔87は180°の間隔で2個形成されることになり、歯数比K1:K2が(2+1/3):1の時には、図22のように、係合孔87は円周方向に等間隔を置いて3個形成されることになる。
図19において、ユニット用動力取出軸37は、減速装置38の途中から印刷機本体用動力取出軸36とは異なる減速比で動力が取り出されており、ユニット用動力取出軸37の回転数と印刷機本体用動力取出軸36の回転数の比は、前記タイミングベルト67の歯数K1とプーリ63の歯数K3の比と一致させてある。これにより、孔版原紙14の先端取付部14aの周回数と印刷機本体用動力取出軸36の回転数とを一致させている。たとえば、上記歯数比K1:K2が(3+1/2):1の場合には、印刷ユニット用動力取出軸37と印刷機本体用動力取出軸36との回転数比が(3+1/2):1になるように設定されており、これにより、給紙ローラ20、フィードローラ21及び押圧ローラ11による一連の印刷動作と、孔版原紙14の先端取付部14aの1周回動作が同調する。その他の構成は前記参考例と同様であり、同じ部材には同じ符号を附してある。
(着脱作業)
基本的な着脱作業は前記参考例と同様であるが、図18の入力フランジ86の回転数N1と孔版原紙14の先端取付部14aの周回数N2が異なっているため(N1>N2)、N1がN2の非整数倍の時には、印刷終了停止時における図18の係合突起91の位置は、一箇所には限定されず、複数個所存在する。たとえば、上記回転数比N1:N2が(3+1/2):1の時には、図21に示すように係合突起91は、初期位置A0と該初期位置A0から180°の位相差の第2の初期位置A1のいずれかで停止することになる。これに対処するために、図20のように係合孔87を180°間隔で2個形成し、前記係合突起91が図21のいずれの位置A0,A1で停止していても、図8又は図16のような位置決め機構80により、孔版原紙14の先端取付部14aを初期基準位置にロックした場合には、いずれかの係合孔87に支障なく係合させることができる。
また、上記回転数比N1:N2が(3+1/3):1の時には、図23に示すように係合突起91は、初期位置A0と該初期位置A0から120°の位相差の第2、第3の初期位置A1,A2のいずれかで停止することになる。これに対処するために、図22で説明したように係合孔87を120°間隔で3個形成し、前記係合突起91が図23のいずれの位置A0,A1,A2で停止していても、図8又は図16のような位置決め機構80により、孔版原紙14の先端取付部14aを初期基準位置にロックした場合には、いずれかの係合孔87に支障なく係合させることができる。
発明の第2の実施の形態
図24及び図25は第2の実施形態を示しており、図24において、ユニット入力部81は、インクローラ軸59から偏心した位置に入力フランジ86を配置し、該入力フランジ86とインクローラ軸59の間を、減速機構56により連動連結している。減速機構56は、インクローラ軸59の端部に固着された第1ギヤ183、該第1ギヤ183に噛に合う第2ギヤ184、及び該第2ギヤ184に噛み合うと共に前記入力フランジ86の入力軸89に固着された第3ギヤ185から構成されている。
印刷機本体1側の印刷ユニット用動力取出軸37は入力軸89と同一軸心上に配置され、印刷ユニット用動力取出軸37に固着されたユニット用動力取出板90には、入力フランジ86の係合孔87に係合可能な係合突起91が形成されている。
上記減速機構56において、入力軸89に固着された第3ギヤ185の歯数H3と、インクローラ軸5に固着された第1ギヤ183の歯数H1の大小関係は、H3<H1となっており、入力フランジ86の回転数が減速されてベルトプーリ63に伝達されるようになっている。
図25において、ユニット用動力取出軸37は、減速装置38に対して印刷機本体用動力取出軸36とは異なる減速比で動力が取り出されており、ユニット用動力取出軸37の回転数と印刷機本体用動力取出軸36の回転数の比は、印刷機本体用動力取出軸36の1回転に対して、タイミングベルト67、スクリーン13及び孔版原紙14の先端取付部14aが周回路を1周しうるユニット用動力取出軸37の回転数となるように設定されている。
たとえば、タイミングベルト67の歯数K1とインクローラ側プーリ63の歯数K2との比が3:1であって、第3ギヤ185と第1ギヤ183との歯数比H3:H1が1:2と仮定すると、第3ギヤ185の回転数とスクリーンの周回数の比は6:1となるが、これに対応して、図25のユニット用動力取出軸37の回転数と印刷機本体用動力取出軸36の回転数の比は、6:1となるように設定されている。これにより、給紙ローラ20、フィードローラ21及び押圧ローラ11による一連の印刷動作と、孔版原紙14の先端取付部14aの周回路の1周動作が同調するようになっている。
なお、第2の実施の形態の場合でも、前記第1の実施の形態の場合と同様に、入力フランジ86の係合孔87の数及び位置は、タイミングベルト67の歯数K1とプーリ63の歯数K2との比によって決定される。すなわち、タイミングベルト67の歯数K1がプーリ63の歯数K2の整数倍(実質的には2倍以上)の時には、係合孔87は1個で間に合い、上記歯数K1がK2の非整数倍の時、たとえば、歯数比K1:K2=(2+1/2):1の時には、図20のように係合孔87は180°の間隔で2個形成されることになり、歯数比K1:K2が(2+1/3):1の時には、図22のように係合孔87は円周方向に等間隔を置いて3個形成されることになる。
第2の実施の形態のように、入力フランジ86から減速機構56を介してインクローラ軸59にユニット用動力を伝達する構造では、増速機構を設ける場合に比べて、メインモータ41を小型化することができ、コンパクト化及び部品コストの低減を達成できる。
[発明の第3の実施の形態]
図26は、インクローラ9と回転ローラ8間に、スクリーンを巻き掛けずに、孔版原紙14を直接巻き掛けてなる印刷ユニットに適用した例である。孔版原紙14の先端取付部14aは、両タイミングベルト66,67間に架設された支持バー70aに原紙クランプ93により挟持され、孔版原紙14の終端部14bは、上記支持バー70aと同様に両タイミングベルト66,67間に架設された支持バー170に原紙クランプ193により挟持されている。
図27は孔版原紙14の展開図であり、上記各支持バー70a、170に設けられた各原紙クランプ93、193は、前記図7で説明したスクリーンバーの場合と基本的に同じ構造となっており、各原紙クランプ93、193はヒンジ94、194等を介して回動可能に設けられており、原紙クランプ193の裏面にはマグネットラバーが張り付けられ、支持バー70a、170に吸着することにより、孔版原紙14の先端取付部14a及び終端部14bをそれぞれ挟持できるようになっている。
このようにスクリーンを介さずに直接両ローラ8、9間に孔版原紙14を装着する印刷ユニットにおいて、前記第1又は第2の各実施の形態と同様な本発明による位置決め機構及び継手機構等を適用することができるのである。ただし、それらの構成は前記第1又は第2の各実施の形態と実質的に同じであるので、ここでの説明は省略する。
[その他の発明の実施の形態]
(1)前記各実施の形態は、1つの双胴型印刷ユニットを装着できる単色型孔版印刷機に適用した例であるが、複数の双胴型印刷ユニットを装着できる多色型孔版印刷機に適用することもできる。
(2)前記各実施の形態では、回転ローラとインクローラを上下に対向配置した例のみを説明したが、上記両ローラをたとえば前後に対向配置したいわゆる横置き式の双胴型印刷ユニットに適用することも可能である。なお、この横置きの双胴型印刷ユニットを複数内蔵して多色孔版印刷機とする場合には、双胴型印刷ユニットを上下に積み重ねるように配置する。
(3)位置決め機構として、たとえば図16に仮想線で示すように、第3ギヤ85に位置決め用回転体130を一体に設け、該位置決め用回転体13に位置決め凹部110を形成し、位置決め用回転体130に前記位置決めレバー102に係合するように構成することも可能である。
(4)別の位置決め機構として、たとえば図24のような減速機構56を有する入力部81において、第3ギヤ185に、孔版原紙14の先端取付部14aの周回数と同じ回転数になるように位置決めギヤ131を噛み合わせ、該位置決めギヤ131に形成した環状部132に位置決め凹部を形成し、位置決め用回転体130に前記図16のような位置決めレバー102が係合するように構成することも可能である。
本発明の参考例であって、双胴型の印刷ユニットを備えた孔版印刷機であり、内部を透視して示す正面図である。 図1の印刷ユニットの拡大正面図である。 図1の印刷ユニットの平面図である。 図1の印刷ユニットを正面斜め上方から見た斜視図である。 図1の印刷ユニットを背面斜め上方から見た部分斜視図である。 スクリーンの展開図である。 スクリーンバーの部分拡大斜視図である。 位置決め機構のロック時の状態を示す縦断面拡大図である。 位置決め機構のロック解除の状態を示す縦断面拡大図である。 図8のX-X断面図である。 図9のXI-XI断面図である。 印刷ユニット入力部の側面略図である。 ユニット用動力取出板の側面図である。 ユニット入力部の側面図である。 印刷機全体の動力伝達経路を示すブロック図である。 位置決め機構の変形例を示す正面図である。 図16の入力フランジの側面図である。 本発明の第1の実施の形態のユニット入力部の正面図である。 第1の実施の形態の印刷機全体の動力伝達経路を示すブロック図である。 第1の実施の形態の入力フランジの側面図である。 第1の実施の形態のユニット用動力取出板の側面図である。 第1の実施の形態の入力フランジの変形例を示す側面図である。 図22の入力フランジに対応するユニット用動力取出板の側面図である。 本発明の第2の実施の形態のユニット入力部の正面図である。 第2の実施の形態の印刷機全体の動力伝達経路を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態の印刷ユニットを正面斜め上方から見た斜視図である。 第3の実施の形態の孔版原紙の展開図である。
8 回転ローラ
9 インクローラ
10 印刷ユニット
11 押圧ローラ
12 インク供給機構
13 スクリーン(孔版原紙と共に周回する部材の一例)
14 孔版原紙
14a 孔版原紙の先端取付部
20 給紙ローラ
21 フィードローラ(タイミングローラ、ガイドローラ)
36 印刷機本体用動力取出軸
37 印刷ユニット用動力取出軸
41 メインモータS
42 印刷ユニットフレーム
43 ローラ支持板
55 増速機構
56 減速機構
58 回転ローラ軸
59 インクローラ軸
60,61,62,63 タイミングベルト用のプーリ
66,67 タイミングベルト(孔版原紙と共に周回する部材の一例)
70 スクリーンバー
70a 支持バー
80 位置決め機構
81 ユニット入力部
83,84,85 増速用のギヤ
86 入力フランジ
87 継手用の係合凹部
88 ユニット用動力取出部
89 ユニット入力軸
90 動力取出板
91 継手用の係合突起
102 位置決めレバー(位置決め部)
107 位置決め凹部(位置決め部)
110 位置決め凹部(位置決め部)

Claims (3)

  1. 印刷ユニットフレーム(42)と、該印刷ユニットフレーム(42)に回転可能に支持されたインクローラ(9)及び回転ローラ(8)と、両ローラ(9.8)間に亘って巻き掛けられた孔版原紙(14)とを備えた印刷ユニット(10)を、印刷機本体内に着脱自在に装着し、
    印刷ユニット(10)には、孔版原紙(14)の先端取付部をその周回路の初期基準位置にロックする位置決め機構(80)と、外部から動力を取り入れるユニット入力部(81)を設け、
    印刷機本体には、駆動源を搭載すると共に印刷ユニット用動力取出部(88)を設け、
    前記印刷ユニット用動力取出部(88)と印刷ユニット入力部(81)とは、孔版原紙(14)の先端取付部が前記初期基準位置の時のみ動力伝達可能に接続する継手機構を介して着脱するようになっており、
    前記継手機構は、印刷ユニット入力部(81)とユニット用動力取出部(88)の一方に設けられた1つの係合突起(91)と、他方に設けられて前記係合突起(91)に係合可能な係合孔(87)と、から構成され、
    前記係合孔(87)は、前記係合突起(91)と同一円周上に等間隔をおいて複数配置され、かつ、前記タイミングベルト(67)の歯数(K1)とインクローラ側歯付きプーリ(63)の歯数(K2)との比K1:K2が(2+1/n):1の時に、係合孔(87)はn個配置され、
    印刷ユニット入力部(81)には、孔版原紙(14)の先端取付部の周回数とユニット用動力取出部(88)及び印刷機本体用動力取出部の回転数が一致するように、増速機構(55)を設けていることを特徴とする孔版印刷機。
  2. 前記位置決め機構は、孔版原紙と共に両ローラ間を周回する部材に設けられた位置決め部と、該位置決め部と係合可能で前記印刷ユニットフレームに設けられた位置決め部から構成され、孔版原紙の先端取付部が初期基準位置の時に上記両位置決め部同志が係合し、孔版原紙の先端取付部を初期基準位置に停止保持するようにしたことを特徴とする請求項1記載の孔版印刷機。
  3. 前記位置決め機構は、印刷ユニット内で孔版原紙の先端取付部の周回と同一周期で回転する回転部材に設けられた位置決め部と、該位置決め部と係合可能で前記印刷ユニットフレームに設けられた位置決め部から構成され、孔版原紙の先端取付部が初期基準位置の時に上記両位置決め部同志が係合し、孔版原紙の先端取付部を初期基準位置に停止保持するようになっていることを特徴とする請求項1記載の孔版印刷機。
JP2003284897A 2003-08-01 2003-08-01 孔版印刷機 Expired - Fee Related JP4386685B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003284897A JP4386685B2 (ja) 2003-08-01 2003-08-01 孔版印刷機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003284897A JP4386685B2 (ja) 2003-08-01 2003-08-01 孔版印刷機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005053028A JP2005053028A (ja) 2005-03-03
JP4386685B2 true JP4386685B2 (ja) 2009-12-16

Family

ID=34364702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003284897A Expired - Fee Related JP4386685B2 (ja) 2003-08-01 2003-08-01 孔版印刷機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4386685B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005053028A (ja) 2005-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4180693B2 (ja) 多色印刷方法及び多色印刷システム
JP4386685B2 (ja) 孔版印刷機
JPH11277861A (ja) 孔版印刷装置
JP5296465B2 (ja) 版交換装置および版交換方法ならびに印刷機
JP3720679B2 (ja) 給紙装置及びこれを用いた孔版印刷装置
JP3691592B2 (ja) 孔版印刷装置
JPH11151852A (ja) 複胴式印刷装置
JP2007062375A (ja) オフセット印刷機のための駆動装置
JP2001010195A (ja) 印刷装置
JP4592900B2 (ja) 印刷装置
JP4500405B2 (ja) 孔版印刷装置
JPH1177971A (ja) ブランケット胴及び該ブランケット胴を備えたオフセット印刷装置
JP4608066B2 (ja) 印刷装置
JP4138063B2 (ja) 孔版印刷装置
JP3989672B2 (ja) 印刷装置
JP5792535B2 (ja) 液体供給装置
JP4592886B2 (ja) 印刷装置
JP4632493B2 (ja) 印刷装置
JP4424937B2 (ja) 孔版印刷機
JP2562020B2 (ja) 番号印刷機の番号変換制御装置
JP2001277687A (ja) 孔版印刷装置
JP4658297B2 (ja) 印刷装置
JP5005962B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2001038998A (ja) 孔版印刷装置とその制御方法
JP2006198966A (ja) 枚葉印刷機の紙搬送胴の調整装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090915

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131009

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131009

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees