JP4424937B2 - 孔版印刷機 - Google Patents

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Description

本発明は孔版印刷機に関する。
孔版印刷機の形式は各種存在するが、大きく分けると、孔版原紙を装着する版胴の構造や数及びインク供給機構の相違により、双胴型の孔版印刷機と単胴型の孔版印刷機に分けられる。
前者の双胴型の孔版印刷機は、図10のように、たとえば上下1対のローラ201、202を備え、両ローラ201、202間に亘ってスクリーン203を巻き掛け、該スクリーン203に孔版原紙を装着し、一方のローラ202の外周面にスキージローラ206を配置し、外部から上記スキージローラ206で形成されるインク溜まり207にインクを供給する方式である(特許文献1及び2参照)。
後者の単胴型の孔版印刷機は、双胴型よりも新しい型であり、図11のように、周壁に多数のインク通過孔を有する単一の版胴301から構成され、該版胴301内にインクローラ303及びスキージローラ304を備え、外部から上記スキージローラ304で形成されるインク溜まり307にインクを供給する方式である。
特開昭59−104987号公報。 特開平3−67683号公報。
図10に示す双胴型の孔版印刷機は、1対の円筒形又は円柱形のローラ201、202間に亘ってスクリーン203及び孔版原紙を巻き掛けるので、長い寸法の孔版原紙を装着する場合でも、両ローラ201、202の間隔を確保するだけで対応でき、ローラ201、202の直径を大きくする必要がなく、用紙搬送方向の寸法をコンパクトにできる。
しかし、孔版原紙は、一周する間に、各ローラ201、202に張り付いて剛性的に支持される区間と、剛性的に支持されない両ローラ201、202間の区間とを、繰返し交互に通過しなければならず、印刷枚数が多量になると、孔版原紙に皺が生じたり、無理な力がかかって孔版原紙の延びが大きくなったり、破損するおそれがあり、印刷品質の低下を招くおそれがある。
また、インクローラ202の外周面の略全体にインクを塗布し、該インクローラ2020からスクリーン203の所定領域全面にインクを塗布しなければならず、インクを均一に、かつ、安定して供給することが困難である。
これに対し、図11の単胴型の孔版印刷機は、孔版原紙の全面を単一の版胴301の外周面に張り付けており、印刷作業中、孔版原紙は常時版胴301の外周面に張り付いた状態で使用されるので、前記双胴型に比べて、孔版原紙に皺が生じたりあるいは無理な力がかかって破損することは無く、印刷の品質は向上する。
また、版胴301内にインクローラ303等のインクキ供給機構を備えており、画像形成部(インクローラ303と押圧ローラ309との挟持部分)の限定された領域にインクを供給すれば足り、さらに、版胴301の周回速さに対してインクローラ303の周速を自由に設定できるため、所定領域に対するインク供給の管理が容易になり、印刷品質も向上する。
しかし、単一の版胴301の表面に孔版原紙全面を張り付けていることにより、版胴301の直径が大きくなり、用紙搬送方向の寸法が大きくなるのは免れない。特に、多色印刷機の場合には、大きな直径の単胴を用紙搬送方向に複数並べなければならず、印刷機の大型化が問題となる。
本発明の目的は、前記双胴型及び単胴型におけるいずれの課題も解消し、インク供給を安定させ、印刷の品質を維持しつつ、用紙搬送方向の寸法をコンパクト化できる孔版印刷機を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明による孔版印刷機は、回転軸心方向に間隔を置いて対向配置された2個の回転輪で構成された回転輪対を、互いに平行に2対配置し、多数のインク通過孔を有すると共に剛性を有する帯板状の金属製多孔基板の回転軸心方向の両端部を、前記回転輪対間に亘って巻き掛け、2対の回転輪対のうち、一方の回転輪対を構成する回転輪間に、多孔基板の内周面へインクを供給するインク供給機構を配置し、多孔基板の前記一方の回転輪対を通過している部分に対し、外方から当接可能な押圧ローラを配置し、多孔基板の外周面に、スクリーンを介して又は直接に孔版原紙を装着し、多孔基板と押圧ローラの間で、孔版原紙と共に印刷用紙を挟み、印刷するようになっている。
好ましくは、前記2対の回転輪対と、前記多孔基板と、前記インク供給機構とを、印刷機本体とは別体の印刷ユニットとして構成し、上記印刷ユニットを印刷機本体に対し着脱自在とする。
好ましくは、多孔基板として薄いステンレス鋼板を使用する。
前記回転輪として、たとえば外周歯を有するスプロケットを用いることができ、これに対応して、多孔基板の回転軸心方向の両端部には、上記スプロケットの歯に係合する係合孔を形成し、スプロケットの回転に伴って、多孔基板が両スプロケット対間を周回するように構成する。
また、前記回転輪として、たとえば外周歯を有するタイミングプーリを用いることができ、これに対応して回転軸心方向の両側にタイミングベルトを配置して、それぞれタイミングプーリ間に巻き掛け、両タイミングベルト間に多孔基板を架設し、タイミングベルトと共に多孔基板が両タイミングプーリ対間を周回するように構成する。
(1)2対の回転輪対間に亘って多孔基板を巻き掛け、該多孔基板に孔版原紙を装着するので、長い寸法の孔版原紙を装着する場合でも、回転輪対間の間隔を確保するだけで済み、回転輪の直径を大きくする必要がなく、用紙搬送方向の寸法をコンパクトにできる。しかも、孔版原紙は、全面が帯板状の多孔基板に装着支持されているので、耐久性を維持でき、装着時の皺の発生や、印刷作業中における皺の発生あるいは破損を減らし、印刷品質を向上させることができる。特に、多孔基板としてステンレス鋼板を使用することにより、耐久性を維持しながらも必要な剛性を維持することができる。
(2)長円形の周回路を周回する多孔基板の内側にインク供給機構を配置し、多孔基板の内周面にインクを供給するように構成することにより、画像形成部の限定された領域にインクを供給すれば足り、また、多孔基板の周速に対してインク供給機構のインクローラ等の周速も自由に設定でき、インク供給の管理が容易になり、印刷品質も向上する。
(3)回転軸心方向に間隔を置いて配置された2個の回転輪により回転輪対を構成し、2対の回転輪対間に多孔基板を巻き掛けるようにしていると、従来の双胴型のように、円筒又は円柱状の2本のローラを備える場合に比べ、軽量化を達成できる。
(4)前記2対の回転輪対等を印刷ユニットとして印刷機本体とは別体に形成し、印刷機本体に対し着脱自在としていると、用紙ジャム時におけるメンテナンス作業が容易に行なえ、また、インク色の異なる印刷ユニットを取り換え自在に装着することにより、2色刷りも簡単に行なえる。
(5)前記回転輪として、外周歯を有するスプロケットを用い、該スプロケットに多孔基板の係合孔を係合していると、多孔基板自体が両回転輪対間の動力伝達機能を果たし、特別の動力伝達部材を備える必要がなく、構成を簡素化できる。
(6)前記回転輪として、タイミングプーリを用い、タイミングプーリ間にタイミングベルト巻き掛け、両タイミングベルト間に多孔基板を架設すると、多孔基板の両端部に大きな応力集中が生じる心配はなく、スプロケット方式に比べると耐久性が向上する。
[発明の第1の実施の形態]
(孔版印刷機の全体構造)
図1は本発明を適用した孔版印刷機を透視して模式的に示す正面図であり、説明の都合上、図に記載してあるように、印刷用紙搬送方向Fの下流側を「前側」、印刷用紙搬送方向Fの上流側を「後側」と称して、以下説明する。
印刷機本体1の上側には画像読取装置2が設けられ、印刷機本体1の下端部には、後側に給紙装置3が設けられ、前側に排紙装置5が設けられている。
印刷機本体1内には、前後方向の中央部に印刷ユニット(画像形成ユニット)10が配置され、印刷ユニット10の上部の後側には製版装置15が設けられ、印刷ユニット10の上部の前側には排版装置16が設けられている。
印刷ユニット10は、後で詳しく説明するが、上側の回転輪対8と、下側の回転輪対9と、両回転輪対8、9間に亘って巻き掛けられた多孔基板13と、インク供給機構12等とから、印刷機本体1とは別体に構成され、印刷機本体1に対し着脱自在に装着できるようになっている。
前記画像読取装置2は、ガラスの原稿台(図示せず)に載置された原稿の画像を読み取り、画像データを生成する。画像データは、外部のコンピュータから受信するようにしてもよい。
前記製版装置15は、製版用のマスターロール23及びサーマルヘッド24並びにカッター25等を備えており、図示しないが駆動モータ等の駆動装置に連動連結し、画像読取装置2で生成した画像データに基づいて、サーマルヘッド24で孔版原紙14を製版し、印刷ユニット10の多孔基板13の表面に装着するようになっている。
前記排版装置16は、引き込みローラ27及び巻き取りローラ28等を備えており、図示しないが駆動モータ等の駆動装置に連動連結し、前記印刷ユニット10に装着された使用済みの孔版原紙14を取り外し、引き込みローラ27で排版装置内部に引き込み、排版ロールとして巻き取るようになっている。
前記給紙装置3は、紙受台18、給紙ローラ20及び上下1対のフィードローラ(タイミングローラとガイドローラ)21等を備えており、紙受台18に載置された印刷用紙Nを、給紙ローラ20により上から1枚ずつ繰り出し、フィードローラ21へ送り出し、フィードローラ21は、印刷ユニット10の多孔基板13の周回動作と同期して適宜タイミングで回転し、印刷用紙Nを印刷ユニット10側へ送り込むようになっている。
前記排紙装置5は、排紙ベルト30と、ファンユニット31と、紙受台32とを備えており、排紙ベルト30は、上側部分が用紙搬送経路に沿って移動するように循環する。排紙ベルト30には多数の貫通孔が形成され、下方に配置された前記ファンユニット31により、排紙ベルト30上の用紙Nを排紙ベルト30に吸着するようになっている。
多孔基板13の下端部の下側には表面にゴム層を有する押圧ローラ11が配置されている。該押圧ローラ11は支持アーム17により上下方向揺動可能に支持されており、図示しないばねにより上方に付勢されている。支持アーム17は多孔基板13の周回動作と同期するカム機構(図示せず)により支持軸回りに揺動し、押圧ローラ11が多孔基板13に対して所定のタイミングで接離し、接近した時には多孔基板13との間で孔版原紙14及び印刷用紙Nを挟持するようになっている。
(印刷ユニット)
図2は印刷ユニット10の縦断側面図であり、印刷ユニット10のフレームは、正面側と背面側に間隔を置いて配置された1対の支持板43と、両支持板43を連結する連結部材45と、各支持板43にそれぞれスペーサ47を介して固着された外側板48と、斜視図である図5に示すように両外側板48の下部両側を連結する1対のユニット側レール44等から構成されており、ユニット側レール44の背面側の先端部にはころ46が回転可能に設けられている。該ユニット側レール44及びころ46は、印刷機本体内に設けられた1対の本体側レール44a及びころ46a(図では片方のみ図示)に載せられ、印刷機本体内へ挿入される。正面側の外側板48には取手49が設けられると共に、インクポンプ52、タンク受け53及びインクポンプ駆動用のモータ54等が設けられ、タンク受け53にはインクタンク57が取り付けられている。
図2において、両支持板43の上下端部には、回転輪軸64、65がそれぞれ回転可能に、かつ互いに平行に水平支持されており、各回転輪軸64、65の軸心方向両端部には、回転輪として外周歯を有するスプロケット60、61が固着されている。上側の1対のスプロケット60により前記上側回転輪対(スプロケット対)8を構成し、下側の1対のスプロケット61により前記下側回転輪対(スプロケット対)9を構成している。該実施の形態では、回転輪対としてスプロケット対を適用しているので、以下「スプロケット対8、9」と称する。
図6はスプロケット対8、9と多孔基板13の分解斜視図であり、各スプロケット60、61は同寸法(同形状)に形成されており、円盤状の本体の外周面に略半球状の歯60a、61aが周方向に等ピッチで形成されている。一方、多孔基板13の回転軸心方向両端部には、上記歯60a、61aと長さ方向(周方向)に同ピッチで複数の係合孔13aが形成されている。多孔基板13は上記両側の係合孔13aが各スプロケット60、61の歯60a、61aに係合した状態で、上下両スプロケット対8、9間に亘って巻き掛けられ、長手方向(周回方向)の両端部13b、13cは、連結バー及びボルト、ナット等で結合され、これにより無端ベルトを構成している。多孔基板13の係合孔数K1と、各スプロケットの歯数K2との比は、多孔基板13の周回路長と、スプロケットの円周長(ピッチ円の円周長)との比と一致させてある。たとえば、上記K1:K2が3:1に設定されているとすれば、多孔基板13の周回路長とスプロケット9等の円周長も3:1に設定されており、したがって、スプロケットが3回転する間に多孔基板13はその周回路を1周する。
多孔基板13には所定の領域に開口領域13dが形成されており、該開口領域13dには、多数のインク通過孔(小孔)68が開口領域全体に均一分布するように形成されている。多孔基板13としては、たとえば0.125mmのステンレス鋼板(SUS板)が使用されており、インク通過孔68の孔径は0.21mm、開口領域13dの開孔率は31%に設定されている。上記のように多孔基板13の板厚を薄くしたのは、回転時の曲げ伸ばしの差が大きいため、耐久性を考慮すると同時に、印刷時に圧力バランスが崩れないように剛性を維持できる程度に設定したものである。
(インク供給機構)
図3において、インク供給機構12は多孔基板13の周回路の内方下端部近傍に配置されており、インクローラ59と、ススキージローラ62と、複数のインク供給ノズル63と、インク供給管73等から構成されている。インクローラ59は、下側回転輪軸65と平行に、かつ、多孔基板13の下端部内周面(上面)に対し、僅かの隙間(たとえば0.03mm)を置いて配置され、両支持板43に回転可能に支持されている。これにより、多孔基板13の駆動がインク層を介してインクローラ59に伝達され、多孔基板13と連れ回るようになっている。
スキージローラ62は、下側回転輪軸65と平行に、かつ、インクローラ59の上部外周面に対し、僅かの隙間(たとえば0.03mm)を置いて配置され、両支持板43に回転可能に支持されている。これにより、インクローラ59の駆動がインク層を介してスキージローラ62に伝達され、インクローラ59と連れ回るようになっている。
また、
前記スキージローラ62とインクローラ59の外周面で形成されるインク溜まり39に、前記複数のインク供給ノズル63が上方から臨んでいる。インクローラ59の上方に位置する前記連結部材45に、上記インク供給ノズル63及び該インク供給ノズル63に接続するインク供給管73が支持されており、インク供給管73は前記インクポンプ52に接続している。
(動力伝達系)
図2において、印刷ユニット10の背面側には増速機構55及び入力フランジ86が設けられており、下側回転輪軸65の背面側の端部が支持板43を貫通して背面側に突出し、増速機構55の第1ギヤ83に連動連結している。
増速機構55は、前記第1ギヤ83と、該第1ギヤ83に噛み合うと共に外側板48に回転可能に支持された第2ギヤ84と、該第2ギヤ84に噛み合うと共にユニット入力軸89を介して外側板48に回転可能に支持された第3ギヤ85とから構成されており、上記入力軸89に前記入力フランジ86が一体的に固着されている。入力フランジ86には継手用の係合孔87が形成されている。
印刷機本体1側には前記入力フランジ86に対向する動力取出板90を有するユニット用動力取出軸37が備えられ、上記ユニット用動力取出板90には、入力フランジ86の係合孔87に係合可能な係合突起91が設けられ、該係合突起91と前記係合孔87で継手機構を構成している。
ユニット入力軸89に固着された第3ギヤ85の歯数H3と第1ギヤ83の歯数H1との比は、多孔基板13の係合孔数K1とスプロケット61の歯数K2との比と同じ値に設定してある。たとえば、前述のようにK1:K2が3:1の場合には、H3:H1も3:1に設定してある。このように増速機構55の増速比を設定することにより、第3ギヤ85が1回転した時には、第2ギヤ84を介して第1ギヤ83及びスプロケット61は3回転し、多孔基板13は長円形の周回路を1周するようになっている。
図7は、孔版印刷機全体の動力伝達系を示しており、前記押圧ローラ11、フィードローラ21及び給紙ローラ20等の印刷機本体1内の作動機構群120は、印刷機本体用の動力取出軸36及び減速装置38を介して、印刷機本体1に搭載されたメインモータ41に連動連結し、それぞれの動作を行なうようになっている。該実施の形態では、印刷機本体用動力取出軸36の1回転により、給紙ローラ20、フィードローラ21及び押圧ローラ11が1枚の用紙に対して順次動作するようになっている。また、前記ユニット用動力取出軸37は、印刷機本体用動力取出軸36と共に減速装置38を介してメインモータ41に連動連結している。
(製版及び印刷作業)
図1において、たとえば操作パネルの製版キーを押すことにより、画像読取装置2で原稿を読み取り、製版装置15で孔版原紙14を製版し、該孔版原紙14を多孔基板13の外周面に装着すると共に、カッター25で所定の長さに切断する。
次に、操作パネルの印刷キーを押すことにより印刷が始まる。図7のメインモータ41の動力は、減速装置38及び印刷機本体用動力取出軸36を介して印刷機本体1の給紙ローラ20、フィードローラ(タイミングローラ等)21及び押圧ローラ11等の作動機構120に伝達され、上記印刷機本体用動力取出軸36の1回転によって、1枚の印刷用紙に対する給紙ローラ20による給紙、フィードローラ21による画像形成部への送り込み及び押圧ローラ11による押圧作業が順次実施される。上記一連の動作と並行して、減速装置38から印刷ユニット用動力取出軸37を介して印刷ユニット10の入フランジ86にも動力が伝達され、該入力フランジ86から増速機構55により増速された後、スプロケット61に同動力が伝達され、多孔基板13と一体的に孔版原紙14が周回し、画像形成部において用紙の表面を印刷する。
上記画像形成過程において、図3に示すようにインク溜まり39からスキージローラ62の作用により、インクローラ59の外周面に供給(塗布)されるインクは、多孔基板13の下端内周面に至り、押圧ローラ11の押圧作用により、図4のように多数のインク通過孔68から略均一に下方に排出され、孔版原紙14の孔部分を通過して、印刷用紙Nに転写される。
図1に戻り、画像形成後は、図1の剥がし爪29及び送風ファン33の作用により、孔版原紙14から印刷用紙Nが離され、次に、ファンユニット31で吸着されながら排紙ベルト30により前方に搬送され、紙受台32に排出される。
(印刷ユニットの取外し及び取付け)
用紙ジャム等により印刷ユニット10を取り外す場合は、たとえば図1において印刷機本体1の正面カバーを開き、図5において、印刷ユニット10の取手49を握り、図示しない印刷ユニットロック機構を解除して、印刷機本体1から正面側に引き出す。
[発明の第2の実施の形態]
図8は第2の実施の形態を示しており、回転輪としてタイミングプーリ93、94を使用し、1対のタイミングベルト95を介して帯板状の多孔基板13をタイミングプーリ対(回転輪対)8、9間に巻き掛けた構造となっている。すなわち、上下の回転輪軸64、65の軸心方向両端部にそれぞれタイミングプーリ93、94を固着し、各上下のタイミングプーリ93、94間にそれぞれタイミングベルト95を巻き掛けてある。両タイミングベルト95間には、回転輪軸64と平行な基板取付バー96が架設されており、該取付バー96に多孔基板13の長手方向の始端部及び終端部が固着され、無端ベルトを構成している。また、取付バー96の表面には、孔版原紙14の始端部をクランプするためのクランプ機構が設けられている。
多孔基板13は、前記第1の実施の形態と同様に、たとえば0.125mmのステンレス鋼板(SUS板)を使用しており、インク通過孔68の孔径は0.21mm、開口領域の開孔率は31%に設定されているが、前記実施の形態1とは異なり、係合孔は形成されていない。なお、上記のように多孔基板13の板厚を薄くしたのは、回転時の曲げ伸ばしの差が大きいため、耐久性を考慮すると同時に、押圧ローラとの間での印刷時に圧力バランスが崩れないように剛性を維持できる程度に設定したものである。
なお、第2の実施の形態において、前記のように第1の実施の形態のスプロケット対の代わりにタイミングプーリ対を用い、係合孔を有する多孔基板の代わりにタイミングベルト及び係合孔を有しない多孔基板を用いている以外の構造は、第1の実施の形態で説明した印刷ユニットと同様の構造となっており、同じ部品には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
該第2の実施の形態のように、係合孔を有しない多孔基板13を用いていると、第1の実施の形態のように両端部に係合孔を形成している構造に比べて、多孔基板13の係合孔への応力集中がなくなることにより、多孔基板の耐久性が向上する。
[発明のその他の実施の形態]
(1)図9は回転輪の支持構造の変形例を示しており、回転輪軸64を回転不能な固定式とし、該回転輪軸64に対してスプロケット60等の回転輪を、軸受99を介して回転可能に支持してある。印刷ユニット10の支持板43には押え板97がボルト100等により固定されており、該押え板97に固着されたボス98の内周面に回転輪軸64の軸方向端部が挿入保持され、ボス98に螺挿されたねじ(ほーろねじ)103により、回転輪軸64をボス98に固定している。上記押え板97には上下方向に長い長孔101が形成され、該長孔101に上記ボルト100を挿通しており、これにより押え板97の上下方向位置を調節できるようになっている。また、回転輪軸64の軸心方向の端部には軸受99の抜け止め用のスナップリング105が嵌着されている。
図9のようにスプロケット60を、軸受99を介して固定式回転輪軸64に回転可能に支持する構造は、軸心方向の他方側のスプロケット60にも適用される。また、図2において、上側(従動側)の回転輪軸64及びスプロケット60と共に、下側(駆動側)の回転輪軸63及びスプロケット61も、図9と同様な支持構造とすることができる。この場合、図2の下側回転輪軸63に回転可能に支持される右側のスプロケット61は第1ギヤ83と一体的に形成され、第1ギヤ83から直接スプロケット61に動力が伝達されるように構成する。
該実施の形態のように軸心方向両端部のスプロケット60等を独立回転可能に支持する構造を採用すると、両端部のスプロケット60の歯の「位相合わせ」が不要となり、組付け調節作業が容易になる。また、上記のように上下方向に長い長孔101とボルト100を利用して、フレーム43に対する押え板97の上下方向位置を調節できるようにすることにより、スプロケット60等の回転輪に巻き掛ける多孔基板13のテンションを調節することができる。
なお、上記のように回転輪を独立に回転可能に支持する構造は、図8のようなタイミングプーリ方式の構造にも適用できる。
(2)前記各実施の形態では、多孔基板により直接孔版原紙を押圧する構造となっているが、多孔基板の表面にスクリーンを装着し、該スクリーンを介して孔版原紙を装着する構造を採用することもできる。
(3)本発明は、1つの印刷ユニットを装着できる単色型孔版印刷機には限定されず、複数の印刷ユニットを装着できる多色型孔版印刷機に適用することもできる。
(4)図2の印刷ユニット10の入力部には増速機構55を配置しているが、減速機構を配置することも可能であり、また、増速機構又は減速機構のいずれも内蔵せずに、印刷機本体のユニット用動力取出軸37から1:1の回転数比で回転輪軸61に直結する構造とすることもできる。ただし、減速機構又は直結する機構の場合にも、図7の印刷機本体側の作動機構群120の印刷動作と、印刷ユニットの多孔基板の1回の周回動作が同期するように、ユニット用動力取出軸37と印刷機本体用動力取出軸36との回転数比を算出し、減速速装置による各取出軸36、37への減速比を変更する。
本発明の第1の実施の形態を適用した孔版印刷機であり、内部を透視して示す正面図である。 図1の孔版印刷機の印刷ユニットの縦断側面図である。 図2の画像形成部分の縦断正面拡大図である。 図3のIV-IV断面図である。 図1の印刷ユニットの斜視図である。 多孔基板及び回転輪の分解斜視図である。 印刷機全体の動力伝達経路を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態を適用した印刷ユニットの縦断側面図である。 回転輪の支持構造の変形例を示す縦断面部分図である。 従来の双胴型印刷ユニットの略図である。 従来の単胴型印刷ユニットの略図である。
符号の説明
1 印刷機本体
8、9 回転輪対(スプロケット対又はタイミングローラ対)
10 印刷ユニット
11 押圧ローラ
12 インク供給機構
13 多孔基板
14 孔版原紙
55 増速機構
60、61 スプロケット
62 スキージローラ
63 インク供給ノズル
64、65 回転輪軸
68 インク通過孔
93、94 タイミングプーリ
95 タイミングベルト

Claims (5)

  1. 回転軸心方向に間隔を置いて対向配置された2個の回転輪で構成された回転輪対(8,9)を、互いに平行に2対配置し、
    多数のインク通過孔(68)を有すると共に剛性を有する帯板状の金属製多孔基板(13)の回転軸心方向の両端部を、前記回転輪対(8,9)間に亘って巻き掛け、
    2対の回転輪対(8,9)のうち、一方の回転輪対(9)を構成する回転輪間に、多孔基板(13)の内周面へインクを供給するインク供給機構(12)を配置し、
    多孔基板(13)の前記一方の回転輪対(9)を通過している部分に対し、外方から当接可能な押圧ローラ(11)を配置し、
    多孔基板(13)の外周面に、スクリーンを介して又は直接に孔版原紙を装着し、
    多孔基板(13)と押圧ローラ(11)の間で、孔版原紙と共に印刷用紙を挟み、印刷するようになっていることを特徴とする孔版印刷機。
  2. 前記2対の回転輪対と、前記多孔基板と、前記インク供給機構とを、印刷機本体とは別体の印刷ユニットとして構成し、上記印刷ユニットを印刷機本体に対し着脱自在としていることを特徴とする請求項1記載の孔版印刷機。
  3. 前記多孔基板はステンレス鋼板でできていることを特徴とする請求項1又は2記載の孔版印刷機。
  4. 前記回転輪は外周歯を有するスプロケットであり、
    多孔基板の回転軸心方向の両端部には、上記スプロケットの歯に係合する係合孔が形成されており、
    スプロケットの回転に伴って、多孔基板が両スプロケット対間を周回するようになっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の孔版印刷機。
  5. 前記回転輪は外周歯を有するタイミングプーリであり、
    軸心方向の両側にタイミングベルトを配置して、それぞれタイミングプーリ間に巻き掛け、
    両タイミングベルト間に多孔基板を架設し、タイミングベルトと共に多孔基板が両タイミングプーリ対間を周回するようになっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の孔版印刷機。
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