JP5325052B2 - ロータリースクリーン印刷機 - Google Patents

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本願の発明は、円筒状のスクリーン版を回転させながら印刷するロータリースクリーン印刷機に関する。
従来より、スクリーン印刷機の一つとして、ロータリースクリーン印刷機が知られている。ロータリースクリーン印刷機は、円筒状のスクリーン版を回転させながら対象物に接触させて印刷するタイプの印刷機である。
ロータリースクリーン印刷機は、高速での印刷が可能なため、大量の印刷物を短時間に制作する必要がある場合等にしばしば用いられている。また、スクリーン版を複数回回転させて一つの図柄を印刷することも可能であり、連続した長い図柄を印刷するのに使用される場合もある。
図4は、このような従来のロータリースクリーン印刷機の主要部を示した概略図である。図4に示すように、ロータリースクリーン印刷機は、版胴3と圧胴5とを備えている。圧胴5は、版胴3の直下の位置に設けられている。版胴3及び圧胴5は、ともに水平な回転軸の回りに回転が可能となっている。これらの回転軸は互いに平行である。版胴3には、版胴回転機構が設けられている。圧胴5は、ベアリングを介して不図示のフレームに保持されており、印刷対象物としてのシート(以下、シート状ワークという)Wが版胴3の回転に伴って送られる際、従動回転するようになっている。尚、図4は、版胴3や圧胴5を斜め下方から見た概略図となっている。
版胴3は、スクリーン版31が円筒状に形成された部材である。多くの場合、両端に円環状の保持枠32を有しており、保持枠32の間に円筒状のスクリーン版31を保持した構造となっている。尚、圧胴5も、円筒状である。
シート状ワークWは、ロールツーロール方式の搬送系で送られることが多く、送り出しローラから引き出され、水平に送られた状態で版胴3と圧胴5との間に挟み込まれるようになっている。この際、版胴3は、シート状ワークWを圧胴5に向けて若干押圧するよう設けられている。版胴3と圧胴5とは、シート状ワークWを挟み込みながら互いに逆向きに回転するようになっており、シート状ワークWは、圧胴5に押し付けられながら、一方向に送られる。
一方、版胴3内には、不図示のインク供給ポートが設けられているとともに、インク供給ポートから供給されたインクをスクリーン版31の内面で薄く伸ばす不図示のスキージが設けられている。版胴3と圧胴5が回転してシート状ワークWが送られる際、シート状ワークWにスクリーン版31のパターンでインクが付着し、印刷が行われる。
多くの場合、版胴3が一回転することで一回の印刷(即ち、一つの図柄の印刷)が行われ、シート状ワークWに対しては、少し間隔を開けて同じ図柄の次の印刷が行われる。但し、前述したように、版胴3を複数回回転させ、連続した図柄の印刷を一回の印刷で行う場合もある。
特開平7−172078号公報 特開平7−299400号公報 特開平8−39765号公報
上述した従来のロータリースクリーン印刷機では、版胴を回転させる機構(以下、版胴回転機構)と圧胴を従動回転させる機構(以下、圧胴回転機構)とが別々に設けられている上、版胴回転機構は、圧胴回転機構を回避しながら版胴を回転させるため、ギヤを数多く使用してギヤの噛み合わせを介して回転力を伝達している。このため、機構的に複雑で大掛かりなものとなっており、また部品点数も多くなっている。
本願発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、版胴を回転させる機構を簡略化して構造的にシンプルなものとしたロータリースクリーン印刷機を提供するものであって、版胴の回転を高精度化したり、メンテナンスを容易にしたり、部品点数の削減によって低コスト化を可能としたりする等の効果を有するものである。
上記課題を解決するため、本願の請求項1記載の発明は、円筒形のスクリーン版を有する版胴と、版胴を回転させる版胴回転機構と、回転する版胴に押圧される印刷対象としてのシート状ワークを版胴とともに挟む円筒形の圧胴とを備えたロータリースクリーン印刷機であって、
版胴回転機構は、圧胴に挿通されたシャフトと、シャフトの一端に連結された回転駆動源と、シャフトと版胴とを連結してシャフトの回転を版胴に伝える連結具とを有するものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記シート状ワークが送られる際に前記圧胴が従動して回転するよう前記圧胴にはベアリングが設けられているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記連結具は、前記回転駆動源から遠い側である先端側と近い側である後端側とに設けられており、先端側と後端側との両方で前記回転を前記版胴に伝えるものであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項3の構成において、前記版胴は、スクリーン版を両端で保持した保持枠を有しており、前記連結具は、先端側の保持枠に取り付けられた版側第一ギヤと、後端側の保持枠に取り付けられた版側第二ギヤと、前記シャフトの先端側に取り付けられたシャフト側第一ギヤと、前記シャフトの後端側に取り付けられたシャフト側第二ギヤとより成っており、シャフト側第一ギヤが版側第一ギヤに噛み合い、シャフト側第二ギヤが版側第二ギヤに噛み合っているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項5記載の発明は、前記シャフト側第一ギヤ又は前記シャフト側第二ギヤを前記シャフトに対して着脱するクラッチが設けられているという構成を有する。
以下に説明する通り、本願の請求項1の発明によれば、版胴回転機構が、圧胴に挿通されたシャフトと、シャフトの一端に連結された回転駆動源と、シャフトと版胴とを連結してシャフトの回転を版胴に伝える連結具とを有するので、構造的にシンプルなものとなる。このため、版胴の回転を高精度化したり、メンテナンスを容易にしたり、部品点数の削減によって低コスト化を可能としたりする効果がある。
また、請求項3の発明によれば、上記効果に加え、シャフトと版胴を連結する連結具が、先端側と後端側の両端に設けられているので、回転力が安定してバランス良く版胴に伝えられるようになっている。このため、精度(位置精度や形状精度)の高い印刷が行える。
また、請求項5の発明によれば、上記効果に加え、シャフトには、ギヤの連結を着脱するクラッチが設けられているので、版胴を装着する際の作業が容易になり、版胴の歪み等を生じさせずに版胴を装着することができる。
本願発明の実施形態に係るロータリースクリーン印刷機の全体の構成を示した概略図である。 実施形態にロータリースクリーン印刷機における印刷ユニットの斜視概略図である。 印刷ユニットの構造を示した側面断面概略図である。 従来のロータリースクリーン印刷機の主要部を示した概略図である。
次に、本願発明を実施するための形態(以下、実施形態)について説明する。
図1は、本願発明の実施形態に係るロータリースクリーン印刷機の全体の構成を示した概略図である。図1に示すロータリースクリーン印刷機は、印刷ユニット1と、シート状ワークWを搬送する搬送系2とを備えている。搬送系2は、ロールツーロールの搬送を行う構成となっており、送り出しローラ21と、巻き取りローラ22と、ピンチローラ23と、テンションローラ24、ガイドローラ25等から構成されている。シート状ワークWは、細長い帯状である。
印刷ユニット1は、印刷機の主要部を成している。図2は、実施形態にロータリースクリーン印刷機における印刷ユニット1の斜視概略図である。印刷ユニット1は、円筒形のスクリーン版31を有する版胴3と、版胴3を回転させる版胴回転機構4と、回転する版胴3に押圧されるシート状ワークWを版胴3とともに挟む円筒形の圧胴5とを備えている。
版胴3は、円筒状のスクリーン版31の両端を円環状の保持枠32で保持した構造である。スクリーン版31は、通常のスクリーン印刷機と同様、印刷すべきパターンの孔をスクリーンに予め形成したものである。孔の形成は、感光性乳剤による露光製版やレーザー描画等の方法で行われる。尚、版胴3は、中心軸が水平な方向となるよう設けられている。
圧胴5も、中心軸の方向が水平な方向となるよう設けられている。圧胴5の中心軸は、版胴3の中心軸に対して平行であり、版胴3の中心軸の高さより僅かに低い位置となっている。
圧胴5は、ステンレス又はアルミ等の金属から成るベース部51だけで構成される場合もあるが、本実施形態では、ベース部51の外面にライナー52を設けた構成となっている。ライナー52は、多少弾力を有する樹脂等で形成されている。
図2に示すように、版胴回転機構4は、圧胴5に挿通されたシャフト41と、シャフト41の一端に連結された回転駆動源42と、シャフト41と版胴3とを連結してシャフト41の回転を版胴3に伝える連結具とを有している。
シャフト41は、図2に示すように圧胴5に挿通されている。回転駆動源42(具体的にはモータ)は、カップリング43を介してシャフト41に連結されている。以下、説明の都合上、シャフト41の長さ方向(圧胴5の軸方向)において、回転駆動源42から遠い側を先端側とし、近い側を後端側とする。
本実施形態では、連結具は、先端側と後端側とに設けられており、先端側と後端側との両方で回転駆動源42による回転を版胴3に伝えるものとなっている。より具体的に説明すると、シャフト41の先端には、第一のギヤ(以下、シャフト側第一ギヤ)441が設けられており、後端には、第二のギヤ(以下、シャフト側第二ギヤ)442が設けられている。シャフト側第二ギヤ442は、シャフト41に完全に固定されているものの、シャフト側第一ギヤ441には、クラッチ45が設けられており、シャフト41に対してシャフト側第一ギヤ441を連結したり連結を解除したりすることができるようになっている。尚、クラッチ45としては、空気圧でクラッチ板をオンオフするエアクラッチが好適に使用できる。
一方、図2に示すように、版胴3にも一対のギヤ443,444が設けられている。その一つは、先端側の保持枠32に取り付けられたギヤ(以下、版側第一ギヤ)443であり、他の一つは、後端側の保持枠32に取り付けられたギヤ(以下、版側第二ギヤ)444である。シャフト側第一ギヤ441は版側第一ギヤ443と噛み合っており、シャフト側第二ギヤ442は版側第二ギヤ444と噛み合っている。
尚、版胴3は、不図示の版胴保持機構によって所定位置で保持されるようになっている。版胴保持機構は、版胴3を着脱自在に保持するようになっている。版胴3は、異なる図柄を印刷する場合に交換されるからである。
また、圧胴5は、不図示のベアリングを介して不図示のフレームに保持されている。また、シャフト41は、不図示の別のベアリングを介してフレームとは別の不図示のベース板に保持されている。したがって、シャフト41の回転は圧胴5には直接には伝わらないようになっている。
次に、版胴3内の構造について、図3を参照しながら補足的に説明する。図3は、印刷ユニット1の構造を示した側面断面概略図である。図3に示すように、版胴3内には、インク供給ポート33と、スキージ34が設けられている。
インク供給ポート33は、版胴3の軸方向に長いに部材であり、下面にノズル部331を有している。ノズル部331は、インク供給ポート33の長さ方向に長い線状のものであるか、長さ方向に所定間隔をおいて多数設けられている。インク供給ポート33には、不図示のインク供給管が接続されており、少しずつインクが供給されるようになっている。
スキージ34は、スクリーン版31にインクを薄く伸ばすとともにスクリーン版31を通してインクが染み出るようにインクをスクリーン版31に押し付けるための部材である。スキージ34は、図3に示すように、インク供給ポート33のノズル部331に対して版胴3の回転方向の前方に位置している。スキージ34には、不図示のスキージ駆動機構が設けられている。スキージ駆動機構は、版胴3が回転した際、スキージ34をスクリーン版31に当接する所定の位置に位置させ、その状態を保持するようになっている。この際の所定の位置とは、スキージ34の先端がスクリーン版31に接触して僅かに押圧する位置である。尚、図3に示すように、インク供給ポート33とスキージ34は、版胴3の回転方向において、版胴3と圧胴5がシート状ワークWを挟む箇所(印刷が行われる箇所)の少し回転方向手前の位置に配置されている。
上記のような構成に係る印刷ユニット1の動作について、以下に説明する。
図1に示す搬送系2は、シート状ワークの所定の速度で搬送させる。即ち、一対のピンチローラ23がシート状ワークWを引っ張るとともに、これに同期して送り出しローラ21がシート状ワークWを送り出す。これに伴い、シート状ワークWは、印刷ユニット1内を走行することになる。
印刷ユニット1では、不図示の版胴回転機構を動作させ、版胴3を回転させる。即ち、回転駆動源42が動作し、シャフト41を回転させる。シャフト41の回転は、四つのギヤ441,442,443,444によって版胴3に伝えられ、版胴3が回転する。この状態で、版胴3をシート状ワークWに近づけ、版胴3がシート状ワークWを少し押圧し、シート状ワークWが圧胴5に当てられた位置で版胴3を保持する。尚、版胴3は回転を続けており、版胴3は、搬送系2に送られるシート状ワークWに、回転しながら接触することになる。版胴3の回転速度は、搬送系2による搬送と同期するよう調整され、シート状ワークWに歪み等を生じさせないようにする。尚、圧胴5は、ベアリングを介して不図示のフレームに支持されているので、シート状ワークWの送りの際、シート状ワークWとの摩擦力によって従動回転する。
一方、シート状ワークWの送りと並行して、インク供給ポート33が動作してノズル部331からインクが吐出される。そして、不図示のスキージ駆動機構が動作してスキージ34を所定位置に保持する。これによりインクがスクリーン版31から染み出た状態となる。版胴3の回転が進み、スクリーン版31のインクの染み出た部分がシート状ワークWに接触する状態となると、インクがスクリーン版31のパターンでシート状ワークWに付着する(即ち、印刷が行われる)。版胴3の回転が進み、版胴3が一回転すると一つの印刷が終了である。版胴3は、その後も回転を続け、シート状ワークWの次の領域に次の印刷が行われる。尚、前述したように、版胴3の複数回の回転によって一つの印刷が行われる場合もある。
次に、版胴3を交換動作について説明する。版胴3を交換する場合、まず、クラッチ45を切ってシャフト41に対するシャフト側第一ギヤ441の連結を解除する。次に、各ギヤ441〜444の噛み合わせを切り離し、版胴3を不図示の版胴保持機構から取り外す。そして、新しい版胴3を同様に版胴保持機構に保持させて装着する。この際、各ギヤ441〜444を元のように噛み合わせるが、クラッチ45を切ったままとする。各ギヤ441〜444を噛み合わせ、版胴3やシャフト41に歪み等が無いことを確認した後、クラッチ45をつなげる。その後は、前述したのと同様に印刷が行える。
このような構成及び動作に係る印刷ユニット1は、図1に示すように、シート状ワークWの搬送ラインに沿って複数設けられている。これは、一つの印刷ユニット1において一つの色の印刷を行うためである。ロータリースクリーン印刷機は、通常、1〜4色程度の多色印刷が可能な構成とされるため、この程度の数の印刷ユニット1が搭載されている。
搬送系2は、上述したようにシート状ワークWを送り出しローラ21から引き出して各印刷ユニット1に順次搬送する。そして、各印刷ユニット1で各色の印刷が順次行われる。最後の印刷ユニット1で印刷が行われた後、シート状ワークWは、巻き取りローラ22に巻き取られる。
尚、本実施形態にロータリースクリーン印刷機は、上記のようなシート状ワークWの搬送を連続して止めることなく行いながら、各色の印刷を行うものである。したがって、シート状ワークWの同一の領域に精度良く印刷が行われるよう、各印刷ユニット1の配置間隔や版胴3の径等が適宜決められ、且つシート状ワークWの搬送速度が適宜制御される。
上述した説明から解るように、本実施形態のロータリースクリーン印刷機では、版胴回転機構4が、圧胴5に挿通されたシャフト41と、シャフト41の一端に連結された回転駆動源42と、シャフト41と版胴3とを連結してシャフト41の回転を版胴3に伝える連結具とを有するので、構造的にシンプルなものとなる。このため、版胴3の回転精度を高めたり、メンテナンスを容易にしたり、部品点数の削減によって低コスト化を可能としたり効果がある。
また、本実施形態では、シャフト41と版胴3とを連結する連結具が、先端側と後端側の両端に設けられているので、回転力が安定してバランス良く版胴3に伝えられるようになっている。このため、精度(位置精度や形状精度)の高い印刷が行える。尚、上記実施形態では連結具はギヤであったが、ベルトとプーリによって回転を伝達したり、ギヤとチェーンによって回転を伝達したりする場合もあり得る。但し、上記のようにギヤ同士の噛み合わせによって回転を伝達する構成は、エネルギーロスが少なく、機構的にもシンプルになるメリットがある。
また、シャフト側第一ギヤ441についてクラッチ45が設けられている構成は、版胴3を装着する際の作業が容易で、版胴3の歪み等を生じさせずに装着するのを可能にする効果をもたらしている。即ち、版胴3を装着する場合、版側第一ギヤ443と版側第二ギヤ444を、上記のようにそれぞれシャフト側第一ギヤ441、シャフト側第二ギヤ442に噛み合わせる必要があるが、一方のギヤの山と他方のギヤの谷が最初から丁度噛み合う位置にあるとは限らず、少しずれている場合も多い。このような場合、クラッチ45が無いと、ずれた状態で各ギヤが噛み合ってしまうため、版胴3(又はシャフト41)が多少歪んだ状態ないしは捻れた状態で版胴3が装着されてしまう。これが生じると、スクリーン版31のパターンが形状精度良く転写されず、印刷精度が低下してしまったり、版胴3の回転に歪みが生じてギヤ等の機構部分に損傷が生じたりする恐れがある。本実施形態では、上述したようにクラッチ45を切った状態(シャフト側第一ギヤ441のシャフト41への連結を解除した状態)で版胴3を装着し、各ギヤを噛み合わせた後、クラッチ45をつなげるので、版胴3やシャフト41の歪みを発生させることなく版胴3を装着することができる。このため、上記のような問題は無い。尚、クラッチ45は、シャフト側第二ギヤ442の連結を着脱するよう設けられていても良いことは、勿論である。
上記実施形態では、版胴3と圧胴5がほぼ水平に並んでいて、シート状ワークWが垂直方向に送られながら印刷が行われたが、これは必須の条件ではない。版胴3と圧胴5を上下に並べ、シート状ワークWを水平方向に送りながら印刷を行っても良い。したがって、図1に示す概略図において、垂直方向の搬送ラインに沿って印刷ユニット1を並べる場合の他、又はこれに加えて、水平方向の搬送ラインに沿って印刷ユニット1を並べる場合もある。
尚、本実施形態では、前述したように、圧胴5は、版胴3より僅かに低い位置となっている。このため、シート状ワークWが僅かに蛇行しながら送られている。このようにすると、版胴3に対するシート状ワークWの接触面積が少し広くなるため、インクの付着がより良好となる効果や、版胴3による押圧が緩和されるので、最適な押圧力で印刷を行えるようになる効果がある。シート状ワークWを水平に送りながら印刷する場合も同様で、版胴3の中心軸と圧胴5の中心軸とを同一の鉛直面とせず、水平方向に僅かにずらして配置する場合もある。
また、上記実施形態の印刷機は、シート状ワークWが挟み込まれた状態で版胴3を圧胴5に向けて押圧しながら印刷を行うものであったが、これは逆でも良いことは勿論である。即ち、圧胴5を版胴3に向けて押圧するようにしても、インクが染み出たスクリーン版31にシート状ワーク5が圧接されて印刷が行われる。
尚、印刷ユニット1の搬送ライン上の後方には、印刷後にインクを乾燥させる乾燥ユニットが必要に応じて設けられる。
本実施形態のロータリースクリーン印刷機は、高速での印刷が可能なため、大量の印刷を短時間に行う必要がある場合に好適に使用される。その上、上述したように位置精度や形状精度の良い印刷が行えるので、従来のロータリースクリーン印刷機では行えなかった精密機器や電子機器の製造用の印刷についても使用できる可能性がある。
以上説明した通り、本願発明は、構造的にシンプルなため、メンテナンスが容易で部品点数の削減によるコストダウンが可能なロータリースクリーン印刷機が提供される。したがって、ロータリースクリーン印刷機の普及により貢献できる。
1 印刷ユニット
2 搬送系
3 版胴
31 スクリーン版
32 保持枠
33 インク供給ポート
331 ノズル部
34 スキージ
4 版胴回転機構
41 シャフト
42 回転駆動源
43 カップリング
441 シャフト側第一ギヤ
442 シャフト側第二ギヤ
443 版側第一ギヤ
444 版側第二ギヤ
45 クラッチ

Claims (5)

  1. 円筒形のスクリーン版を有する版胴と、版胴を回転させる版胴回転機構と、回転する版胴に押圧される印刷対象としてのシート状ワークを版胴とともに挟む円筒形の圧胴とを備えたロータリースクリーン印刷機であって、
    版胴回転機構は、圧胴に挿通されたシャフトと、シャフトの一端に連結された回転駆動源と、シャフトと版胴とを連結してシャフトの回転を版胴に伝える連結具とを有するものであることを特徴とするロータリースクリーン印刷機。
  2. 前記シート状ワークが送られる際に前記圧胴が従動して回転するよう前記圧胴にはベアリングが設けられていることを特徴とする請求項1記載のロータリースクリーン印刷機。
  3. 前記連結具は、前記回転駆動源から遠い側である先端側と近い側である後端側とに設けられており、先端側と後端側との両方で前記回転を前記版胴に伝えるものであることを特徴とする請求項1又は2記載のロータリースクリーン印刷機。
  4. 前記版胴は、スクリーン版を両端で保持した保持枠を有しており、前記連結具は、先端側の保持枠に取り付けられた版側第一ギヤと、後端側の保持枠に取り付けられた版側第二ギヤと、前記シャフトの先端側に取り付けられたシャフト側第一ギヤと、前記シャフトの後端側に取り付けられたシャフト側第二ギヤとより成っており、シャフト側第一ギヤが版側第一ギヤに噛み合い、シャフト側第二ギヤが版側第二ギヤに噛み合っていることを特徴とする請求項3記載のロータリースクリーン印刷機。
  5. 前記シャフト側第一ギヤ又は前記シャフト側第二ギヤを前記シャフトに対して着脱するクラッチが設けられていることを特徴とする請求項4記載のロータリースクリーン印刷機。
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