JP4385250B2 - 多連撹拌装置 - Google Patents

多連撹拌装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4385250B2
JP4385250B2 JP2003428749A JP2003428749A JP4385250B2 JP 4385250 B2 JP4385250 B2 JP 4385250B2 JP 2003428749 A JP2003428749 A JP 2003428749A JP 2003428749 A JP2003428749 A JP 2003428749A JP 4385250 B2 JP4385250 B2 JP 4385250B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
magnet
stirrer
rotating body
magnet rotating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003428749A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005185913A (ja
JP2005185913A5 (ja
Inventor
明 久保
信弘 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pulse Motor Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pulse Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pulse Motor Co Ltd filed Critical Nippon Pulse Motor Co Ltd
Priority to JP2003428749A priority Critical patent/JP4385250B2/ja
Publication of JP2005185913A publication Critical patent/JP2005185913A/ja
Publication of JP2005185913A5 publication Critical patent/JP2005185913A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4385250B2 publication Critical patent/JP4385250B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)

Description

本発明は、複数の容器内に設けられた撹拌子を、マグネット回転体の磁力伝達により一斉に回転させて撹拌などを行なわしめる、所謂多連式の撹拌装置に関する。
一般に、この種の撹拌装置は、予め複数の試験管などの容器に小分けした血液などの検体(液体)に対し、各々数種類の試薬を混入するなどの分注作業と共に、これらを撹拌(混合、混和、反応等)して反応解析するために用いられている。
ところで、この様な分注作業においては、例えば、マルチピペット(薬品吐出器具)や分注装置の分注ノズル(ニードル)、カートリッジ容器、容器ホルダ(カートリッジラック)などを用いることにより行われるのであるが、これらの多くは、外径9mm(以下のものも含む)の試験管等の容器を用いた場合を前提に9mmピッチで配列されてロット処理するよう製作されているのが一般的である(例えば、特許文献1、2参照)。
一方、撹拌装置としても、ロット処理が行えるよう、例えば特許文献3に開示された如く、2つの容器(4)内にセットされたマグネット付き撹拌子(5)を、1つのマグネット回転体(6)の磁力伝達により従動回転させようにし、プーリ(7、8,9)による駆動伝達手段を介して3組のものをモータ(13)により同期駆動するようにしたものや多連式のものが知られている(その他、特許文献4参照)。
しかしながら、このものは、容器(4)内にセットされたマグネット付き撹拌子(5)の半分の位置(NもしくはS極)の下にマグネット回転体(6)の片方の極がくるようにし、かつマグネット回転体(6)の他極の上にもう1つの撹拌子(5)を同じように配置して、各撹拌子(5)の下をマグネット回転体(6)のSとN極が交互に回転することにより両方の撹拌子(5)が1つのマグネット回転体(6)により回転するように構成したものであるため、その構造上、隣設するマグネット回転体(6、6)の間隔を、互いに磁力干渉しないよう離間させたピッチ配列としなければならず、しかも、マグネット回転体(6)の低速回動によらなければ、撹拌子(5)に対して有効に磁力伝達させることができないという問題がある。
なお上記カッコ付き符号は当該公報に所載の符号であることを示す。
したがって、分注工程において、幅狭に規格配列された薬品吐出器具や分注装置等のピッチをもってセットされた容器配列をそのまま利用できず、撹拌専用に別途セットし直さなければ撹拌工程に移行することができない不具合がある。例えば、分注工程において、50個、100個といった多数の単体容器(小容器)を用いてロット処理する際などには、容器の並べ替えや移動などを行うなど作業が極めて煩雑となるばかりか、分注作業において特許文献2に開示されたような複数の子容器が一体成形されたカートリッジ容器が用いられた場合には、撹拌子を用いた撹拌装置を使用することができないという問題があり、何れにせよ、分注作業と撹拌作業を同一のテーブル上で、かつ同一の容器を用して行うことができないものであった。
特開2001−33463号公報 特開2001−124783号公報 特開平7−204485号公報 特開平11−137987号公報
本発明は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、検体等をロット処理すべく、所定の規格ピッチで配列された薬品吐出器具、分注装置、単体容器、複体カートリッジ容器等を利用した分注工程を、そのまま撹拌工程に移行することができ、分注と撹拌作業を同一のテーブル上で行い得て、装置のコンパクト化と共に、作業工程の簡略化や作業性の向上を図ることのできる多連撹拌装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明が採用した技術手段は、撹拌テーブルにセットされた分注工程に用いられる複数の細筒形容器の下部側に、それぞれ駆動伝達手段を介して、モータ駆動に連動して同期回動するようマグネット回転体を複数配設し、各容器内にセットされた磁性棒体からなる撹拌子を、それぞれ前記マグネット回転体の磁力伝達により従動せしめて一斉回転可能に構成してなる容器内の液体を撹拌する撹拌装置であって、前記マグネット回転体と容器を組として構成し、該組となるそれぞれを、分注工程における容器の配列を基準に設定せしめた等ピッチ間隔の近接配列をもって縦横複数列に配設すると共に、前記各マグネット回転体には、それぞれに回転軸と該回転軸に軸着される駆動伝達手段とが備えられ、それぞれに隣接配置される駆動伝達手段同士を、順次逆方向への回転が直接的に伝達されて同期回動が行われるよう連鎖状に連動せしめ、前記各マグネット回転体を、前記回転軸の任意の一つをモータの駆動軸に連結し、該回転軸の回動に連動して互いに異方向に同期回動せしめることで、当該組となる各容器内の撹拌子を一斉回転すべく構成したことを特徴とするものである。
本発明における多連撹拌装置は、分注作業を伴って、マグネット回転体の磁力伝達により、複数の容器内の撹拌子を一斉に回転するようにしたものでありながら、分注工程における薬品吐出器具、分注装置、複体カートリッジ容器等が、所定の規格ピッチをもって製作されたものであっても、ベルトプーリーによる駆動伝達手段の如く、伝達ベルトを架設するためにプーリー間を離間させる必要が無くなり、それらのピッチ配列を何ら崩すことなく、各マグネット回転体同士を密接状に配設させることができるので、そのまま撹拌工程に移行することができ、カートリッジ容器の使用を可能ならしめるばかりか、撹拌装置自体を分注装置の分注テーブルとして構成し得て、分注と撹拌作業を同一のテーブル上で行うことも可能ならしめ、撹拌後の吸入作業の要求や、1ロット当たりの処理数が多い場合にも、任意の中心となる一組から、放射状周廻りに他の組(列)を増加連設させる対応が容易に行えるようになり、分注と撹拌の連繋作業がスムーズに行え、作業工程の簡略化や作業性の大幅な向上が図られ、しかも、1つのステッピングモータの駆動軸に直結される駆動伝達手段を介して、順次逆方向への回転が直接的に伝達される同期回動が行われることで、各撹拌子をマグネット回転体と一対一の関係で回動することができる。その結果、装置のコンパクト化と共に、ステッピングモータの駆動特性を利用し得て、各撹拌子を正逆回動を含め精度良く回転制御できるようになり、低速から高速へ、一定速度へと任意に速度切換えする精度の良い同期回転制御を可能にし、変化性に富んだ渦流生成による撹拌を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を、好適な実施の形態として例示する多連撹拌装置を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は多連撹拌装置の全体構成図、図2はマグネット回転体の上面図、図3は容器ホルダの上面図、図4は撹拌子への磁力伝達説明図である。図に示すように、1は多連撹拌装置であって、該撹拌装置1は、撹拌テーブルとして設けられ、試験管等の細筒径の容器(小容器)2を縦横3列状に都合9本セットすることのできる容器ホルダ11と、該容器ホルダ11にセットされた各容器2……の外部直下面域にそれぞれ一対一の関係で組として配設された9個のマグネット回転体3……と、各マグネット回転体3……をモータ(ステッピングモータなど)12の駆動に連動連結して同期回動すべく設けられた駆動伝達手段13とを備え、前記マグネット回転体3によって、血液等の検体に対して所定の試液等を吐出するなどの分注作業を終え、混合すべき液体の入った各容器2内にセットされた撹拌子4……を、マグネット回転体3の磁力伝達により従動せしめて一斉回転可能に構成されている。
前記容器ホルダ11は、アルミニウム製(非磁性の板体で有ればよい)の撹拌テーブルを構成する仕切板14上に設けられており、この容器ホルダ11には、外径9mmの細筒形の容器2を基準に、隣接する容器同士が略接触状にセットできる配列ピッチをもって、円筒孔を連続して重合形成させたセット孔111……が設けられている。つまり、本実施例における容器ホルダ11は、現状最も使用頻度の多い外径9mmの容器2を基準として、縦横等しいピッチの近接配列で設定し、外径9mm〜6mm(以下)の容器2がセットできるようになっている。なお、間隔は少なくとも横列を前記基準として配列し、縦列は分注装置等のノズルチップ(ニードル)の前後動作の設定に適合した配列とするなど、縦横それぞれ異なるピッチであっても良い。
前記マグネット回転体3は、マグネットを磁着することのできる強磁性ステンレス材にて成形された円形の基盤31と、該基盤31上に対向配設された一対のマグネット32(32a、32b)とからなり、基盤31、およびマグネット32aと32bの間隔は、それぞれ容器2の外観寸法幅(筒径)を基準に、略同幅内の8mm(容器2を接触配置しても相互に接触しない幅)に設定されている。マグネット32は、略外径3mm×高さ5mmの円筒形のものを用い、マグネット32aの磁極は上側をS極、下側をN極とし、マグネット32bの磁極は上側をN極、下側をS極として対設させて、磁力線が上下方向に背反して働くようになっている。つまり、図4に示されるように、一方のマグネット32bのN極が上面に、他方のマグネット32aのN極が下面に形成され、各々のN極からの磁力線が、マグネット32bからは上方の撹拌子4に向けて出され、マグネット32aからは下方の基盤31に向けて出されて、矢視の如くマグネット32b−撹拌子4−マグネット32a−基盤31へと磁力伝達がなされることで磁界が形成されるようになっている。
また、近接配置された各マグネット回転体3……は、隣設するマグネット32の磁極同士が互いに回転位置で対向しないよう異なる磁軸向きをもって配置されている。つまり、マグネット32aと32bとで形成される磁軸が、図2に示すように、隣設する相互間でマグネット同士の磁力干渉を防ぐために90度または45度づつ角度を変えて、左から水平−垂直−水平、垂直−傾斜−垂直、水平−傾斜−水平となるよう順次角度ズレさせて配置してある。なお、この配設角度は磁極同士を対面させない態様において任意であり、各マグネット回転体3……の回動時に互いに直線上に配列されてしまわないようにすることが好適である。
前記基盤31には、所定間隔を存して上下に設けられたベースフレーム15、15に対してベアリングを介して回転軸33が軸支されており、該回転軸33により前記駆動伝達手段としての樹脂製またはゴム質製の弾性ローラ13が軸着されている。
各回転軸33……は、前記容器ホルダ11にセットされる各容器2……の筒径中心となる下面域に配設され、各マグネット回転体3……は、それぞれ隣接配置された弾性ローラ13同士を弾圧係合することで回転が伝達されるよう連動連結され、任意の回転軸33の一つ(ここでは中央のもの)をモータ12の駆動軸33aに直結させて、互いに異方向に同期回動すべく構成されている。
これにより、各マグネット回転体3……と各容器2……とがそれぞれ一組(一対)の関係もって配設され、前記駆動軸33aに直結された一組のものを中心として、その外周を八方から取り囲んで他の八組のものが互いに連鎖状に連動連結して配設され、かつ、これら八組のもののうち、上下左右となる一つ置きに配設された四組のものが、前記駆動軸33aに直結された一組に対して直接的に連動連結された構成、および、対角線状に配された他の四組のものが前記四組のものと直接的に連動連結された構成をもって隣接配置されている。要するに、駆動軸33aに直結された一組が回動すると、その中心周りに配設された他の八組は、先ず上下左右に配設された四組が直接的に伝達駆動されて回動し、その回動が対角線状に配された他の四組のものへ駆動が伝達されて、全てのものが同期して一斉回動される構成となっている。
前記撹拌子4は、液体と共に容器2内に投入され、撹拌作業後に容器2に同伴して処理されることから、ワイヤ状の磁性棒体として太さ約1.5mmのステンレス製ワイヤを長さ約5mmにカッティングしたマグネット32の幅(S−N磁極両端幅)よりも短い寸法のものを用い、その端部がマグネット32の中心位置となるようマグネット32aと32bの間に配置される長さに設定されている。
なお、撹拌子4は、磁力を有しない強磁性体を用いたが、マグネットを用いても良く、また、その材質は検体等との反応を起こさないのものであれば任意のものを用いることができる。さらに、鉄など液体と反応するものであってもフッ素樹脂等の被膜材で被覆することで用いることができる。また、撹拌子4の両端部を切断時に潰すなどして扁平状に形成させ、あるいは、スパイラル溝形成されたねじり棒体などを用いても良い。
図5、6は、実施例1のものを基本組構成として、縦(Y軸方向)に12列、横(X軸方向)に8列の都合96個を連装したものの実施形態を示すものであって、図5は多連撹拌装置の全体斜視図、図6はマグネット回転体の斜視図である。図に示すように、1aは多連撹拌装置であって、該撹拌装置1aは、外装ケース16の上面の撹拌テーブル(仕切り板)14aに設けられた試験管等の細筒径の容器(小容器)2を縦に12列、横に8列の都合96本セットすることのできる容器ホルダ11aと、該容器ホルダ11aにセットされた各容器2……の外部直下面域にそれぞれ一対一の関係で組として配設された9つのマグネット回転体3……と、各マグネット回転体3……をモータ(ステッピングモータ)12の駆動に連動連結して同期回動すべく設けられた駆動伝達手段13とを備え、前記マグネット回転体3によって、血液等の検体に対して所定の試液等を吐出するなどの分注作業を終え、混合すべき液体の入った各容器2内にセットされた撹拌子4……を、マグネット回転体3の磁力伝達により従動せしめて一斉回転可能に構成されている。マグネット回転体3、駆動伝達手段13、モータ12等からなる駆動機構は、前記外装ケース16内に納められ、実施例1のものと同様の構成となっており説明は割愛するが、本実施例ではブラケット15aに設けられたギヤ121(タイミングベルト等であっても良い)による駆動伝達手段を介在することで、任意の回転軸33に駆動軸33aを連結している。なお、図1に示す容器は、例えば筒径5mm(9mm以下)のものを用い、容器2……同士が密接していない状態を示したものであり、17はON/OFFスイッチ、18はモータ回転速度の調節摘みである。
前記容器ホルダ11aには、独立したセット孔112……を96個設けたものであるが、筒径9mmおよびそれ以下のものを用いることができるようにするには、前記セット孔111のものを用い、使用する容器の筒径にあったホルダパットをセット孔111に挿入するなどにより行うことができる。つまり、筒径9mm以下のものを用いた場合においても、筒径9mmの容器2を基準とした配列ピッチをもって設けられたセット孔111……、または112……は、容器をセットした際、その筒径中心がマグネット回転体3の回転軸33の軸心(軸線)上に位置することができる。また、例えば、筒径15mm(9mm以上)の容器を基準としてピッチ配列させた場合には、それ以下の容器をセットできるものもであり、容器ホルダ11、11aの列数の構成はこれに限定されるものでなく、縦横それぞれ任意の本数をセットできるようにしても良い。
叙述の如く構成された本発明の実施例の形態において、血液などの検体を複数の容器に小分けし、各々数種類の試薬を混入するなどの分注作業と共に、各容器2内にセットされた撹拌子4……を、モータ駆動に連動してそれぞれのマグネット回転体3を同期回動させ、その磁力伝達により従動させて一斉に回転させて撹拌し、反応解析するなどのロット処理が行われるのであるが、本発明における多連撹拌装置1は、それぞれのマグネット回転体3……が、各容器2……に組として構成され、それぞれの撹拌子4……に対して一対一の関係で磁力伝達が行われるようになっており、該組となるマグネット回転体3と容器2を、分注工程におけるそれぞれ試験管等(例えば9mm)筒径の容器配列を基準に設定せしめた等ピッチ間隔の近接配列をもって縦横複数列に配設したものとなっている。
このため、小分けされた検体を分注作業と撹拌作業という全く別工程によりロット処理するものでありながら、分注工程における薬品吐出器具、分注装置、複体カートリッジ容器等が、所定の規格ピッチ、例えば、汎用的に用いられる筒径9mmの容器を基準とする規格ピッチをもって製作されたものであっても、それらのピッチ配列を何ら崩すことなく、筒径9mm以下の容器の使用を含めてそのまま撹拌工程に移行することができる。その結果、分注工程において、複数の小容器が一体成形された、特開平8−122336公報所載のようなカートリッジ容器や特許文献2のような容器ホルダ(カートリッジラック)が用いられたとしても、撹拌工程が別途設備されいる場合には、その一括移行を可能ならしめるばかりか、撹拌装置自体を分注装置のテーブルとして構成することができ、分注作業と撹拌作業とを同一のテーブル上で行うことも可能となる。したがって、撹拌後の吸入作業の要求にも応え、分注−撹拌−分注(吸入)といった作業手順の実行を担保することができるようになり、或いは、1ロット当たりの処理数(容器数)が多い場合にも容器2……の並べ替えや移動に伴う煩雑性を一切無くすことができるなど、分注と撹拌の連繋作業がスムーズに行い得て、作業工程の簡略化と作業性の大幅な向上を図ることができる。しかも、撹拌子4を、マグネット回転体3と一対一の関係で回動することができ、装置のコンパクト化と共に、各撹拌子を低速から高速へ、一定速度へと任意に速度切換えする精度の良い同期回転制御を可能にし、変化性に富んだ渦流生成による撹拌を行うことができる。
また、前記組となるマグネット回転体3……と容器2……のうち、少なくとも中心となる一組の外周には、八方から取り囲む他の八組を、互いに連鎖状に連動連結して配設せしめ、かつ、一つおきとなる当該他の四組を、当該中心となる一組に対して直接的に連動連結して隣接配置されている。これにより、実施例1における縦横3列×3列の9組を基本組として、該基本組の外周廻りに、任意の縦または横列を、増加可能とすべく隣接する組同士が互いに連動連結されるよう構成することができ、実施例2の如く96連装とするなど、任意の中心となる一組から、放射状周廻りに他の組(列)を増加連設させることが容易に行え、しかも、任意に選択したどの組の回転軸33においても前記駆動軸33aを連結すれば、他の全てのものに駆動が伝達されて一斉に同期回動させることができる利点がある。
つまり、前記マグネット回転体3には、駆動伝達手段としての樹脂製またはゴム質製の弾性ローラ13が軸着されており、各マグネット回転体3……を、隣接する弾性ローラ13……同士を弾圧連結せしめて連動させ、1つのステッピングモータ12の駆動軸33aに直結される弾性ローラ13を介して、順次逆方向へ回転が伝達されて同期回動が行われるよう構成することができるので、他のギヤやベルトプーリーによる駆動伝達手段の如くにギヤ同士の噛み合い騒音もなく、伝達ベルトを架設するためにプーリー間を離間させる必要が無くなり、各マグネット回転体3……を密接状に配設することができ、コンパクト化を容易ならしめ、前記一列に並べた規格ピッチに対応した容器配列をもって一斉撹拌による作業を行うことができる。
また、マグネット回転体3は、基盤31と、該基盤31上に対向配設された一対のマグネット32aと32bとからなり、該マグネット32aと32bは、その外寸間隔を容器外寸幅と略同幅内に設定してあるので、近接配置させてもマグネット回転体3、3…同士の磁力干渉を防止できると共に、前記した規格ピッチで配列された外径が9mmおよびそれ以下の複数の容器が用いられたとしても、各容器2……内に投入される撹拌子4を、常に各マグネット32aと32bの外寸幅よりも短く設定することができ、撹拌子4の端部を両磁極の中心位置にセッティング可能な長さのものを用いることができ、かつ、一斉高速回転によっても各撹拌子4……の両端部が磁極から外れてしまうことがなく、全体を均一に撹拌することができる。
一方、隣設するマグネット32の磁極同士が回転時に、互いにN極とS極、N極とN極、またはS極とS極といった具合に磁極対向しないよう異なる磁軸向きをもって配置されているため、隣設するマグネット回転体3同士を近接配置させた際に互いに磁力干渉を生じ、撹拌子4に対してスムーズな磁力伝達が図れず撹拌子4が所望の回転が成されないという危惧を回避することができるばかりか、撹拌子4も前記磁軸向きに追随して角度ズレし、相互間に磁力干渉を生じることを回避し、マグネット撹拌子によらなくとも各撹拌子4……に対する良好な磁力伝達が図られ、組として連装したものであっても各撹拌子4……を低速から高速へ、または一定速度へと任意に速度切り替えする同期回転制御を可能にし、液体の粘性に影響を受けることなく変化性に富んだ渦流生成による撹拌を行うことができるばかりか、S−N、S−N……の磁極順位に殊更捕らわれることなくランダムに隣設配置できる。
特に図4に例示する如く、マグネット32の磁極を、その磁力線が上下方向に背反して働くよう構成するものにおいては、略密接した近接状態でマグネット回転体3同士を配設することができ、また、特許文献3のような水平方向に磁束が形成される棒状マグネットを用いた場合でも、このものに比し接近して配置することができる。
また、マグネット32の磁極は、そのN極に働く力の方向を連ねた磁力線(磁界の方向)が上下方向に背反して働くよう構成する一方、前記撹拌子4は、マグネット32のS−N磁極幅よりも短い寸法で、その端部がマグネット32の中心位置となるようマグネット32aと32bの(外寸と内寸間でマグネットが存在する)間に配置される長さに設定してあるので、同期駆動機構をもって連装したものでありながら、隣設するマグネット回転体3……同士を、相互の磁力干渉を軽減・回避して略密接した近接状態で配設することができると共に、隣設する撹拌子4、4相互の間隔を離間したものとでき、前記同様に相互間に生じる磁力干渉や、磁界が乱されることを回避し得た状態で、マグネット32b(N極)からの磁力線を撹拌子4の一端部で受けて、他端よりマグネット32a(S極)へ出すという、撹拌子4の両端を利用した理想的な磁界を形成し得て、殊更撹拌子が磁力を有していなくともスムーズな磁力伝達を図ることができる。
その結果、各撹拌子4……は、切断端部の扁平などの影響により、上下にブレながら液体の粘性に抗して回転揺動することができるばかりか、前記同様に各撹拌子4……を任意に速度切り替えする同期回転制御を可能にし、液体の粘性に影響を受けることなく変化性に富んだ渦流生成による撹拌を行うことができ、特に、ステッピングモータ12の駆動特性を利用し得て、各撹拌子を正逆回動を含め精度良く回転制御できるようになり、かつ、規格ピッチで配列された医療器具、装置を利用した作業工程の簡略化や作業性の向上を図ることができる。
また、前記撹拌子4は、ワイヤ状の磁性棒体であるため、殊更マグネット撹拌子を用いなくても磁力伝達により比較的軽快に回転することができ、かつ、上下にブレながら液体の粘性に抗して揺動回転することができる。しかも、任意の長さに簡単にカッティングし得て安価に製作でき、少量の血液などの検体に投入しても液体容積に影響を与えることがなく、撹拌後の状態確認が行い易いと共に、容器2内に投入し、撹拌作業後に容器2に同伴して処理することが可能となり、取扱いが極めて容易である。
また、前記撹拌子4は、フッ素樹脂等の被膜材で被覆されているので、容器2内の液体と反応してしまう様な材質のものであっても用いることができるばかりか、ステンレス製磁性棒体のようなものであっても、長時間浸漬した状態での使用に際し、試液と反応してしまうことへの危惧をも回避することができる。
撹拌装置の全体構成図。 マグネット回転体の上面図。 容器ホルダの上面図。 撹拌子への磁力伝達説明図。 他の実施形態を示す撹拌装置の全体斜視図。 他の実施形態を示すマグネット回転体の全体斜視図。
符号の説明
1 撹拌装置
1a 撹拌装置
11 容器ホルダ
11a 容器ホルダ
111 セット孔
112 セット孔
12 モータ
121 ギア
13 弾性ローラ(駆動伝達手段)
14 仕切板(撹拌テーブル)
14a 仕切板(撹拌テーブル)
15 ベースフレーム
15a ブラケット
16 外装ケース
17 ON/OFFスイッチ
18 モータ回転速度の調節摘み
2 容器
3 マグネット回転体
31 基盤
32 マグネット
32a マグネット
32b マグネット
33 回転軸
33a 駆動軸
4 撹拌子

Claims (9)

  1. 撹拌テーブルにセットされた分注工程に用いられる複数の細筒形容器の下部側に、それぞれ駆動伝達手段を介して、モータ駆動に連動して同期回動するようマグネット回転体を複数配設し、各容器内にセットされた磁性棒体からなる撹拌子を、それぞれ前記マグネット回転体の磁力伝達により従動せしめて一斉回転可能に構成してなる容器内の液体を撹拌する撹拌装置であって、
    前記マグネット回転体と容器を組として構成し、該組となるそれぞれを、分注工程における容器の配列を基準に設定せしめた等ピッチ間隔の近接配列をもって縦横複数列に配設すると共に、
    前記各マグネット回転体には、それぞれに回転軸と該回転軸に軸着される駆動伝達手段とが備えられ、
    それぞれに隣接配置される駆動伝達手段同士を、順次逆方向への回転が直接的に伝達されて同期回動が行われるよう連鎖状に連動せしめ、
    前記各マグネット回転体を、前記回転軸の任意の一つをモータの駆動軸に連結し、該回転軸の回動に連動して互いに異方向に同期回動せしめることで、当該組となる各容器内の撹拌子を一斉回転すべく構成したことを特徴とする多連撹拌装置。
  2. 請求項1において、前記組となるマグネット回転体と容器のうち、少なくとも一組の外周には、八方から取り囲む他の八組を、互いに連鎖状に連動連結して配設せしめ、かつ、一つおきとなる当該他の四組を、当該中心となる一組に対して直接的に連動連結して隣接配置されていることを特徴とする多連撹拌装置。
  3. 請求項1または2において、前記各容器のピッチ配列は、試験管等9mm筒径の容器を基準として設定されていることを特徴とする多連撹拌装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかにおいて、前記組となるマグネット回転体と容器は、それぞれ縦12列、横8列の都合96個に連装されていることを特徴とする多連撹拌装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかにおいて、前記撹拌テーブルは、分注装置の分注テーブルに兼用されていることを特徴とする多連撹拌装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかにおいて、前記駆動伝達手段は、樹脂製またはゴム質製の弾性ローラで構成せ前記各マグネット回転体を、隣接する弾性ローラ同士を弾圧連結せしめて同期回動すべく構成してあることを特徴とする多連撹拌装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかにおいて、前記マグネット回転体は、基盤と、該基盤上に対向配設された一対のマグネットとからなり、該マグネットは、その間隔を容器外寸幅と略同幅内に設定してあることを特徴とする多連撹拌装置。
  8. 請求項1乃至7の何れかにおいて、前記撹拌子は、ワイヤ状の磁性棒体であることを特徴とする多連撹拌装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかにおいて、前記撹拌子は、容器内に投入され、撹拌作業後に容器に同伴して処理されることを特徴とする多連撹拌装置。
JP2003428749A 2003-12-25 2003-12-25 多連撹拌装置 Expired - Fee Related JP4385250B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003428749A JP4385250B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 多連撹拌装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003428749A JP4385250B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 多連撹拌装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005185913A JP2005185913A (ja) 2005-07-14
JP2005185913A5 JP2005185913A5 (ja) 2006-09-14
JP4385250B2 true JP4385250B2 (ja) 2009-12-16

Family

ID=34787615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003428749A Expired - Fee Related JP4385250B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 多連撹拌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4385250B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007020864A1 (ja) 2005-08-17 2007-02-22 Sibata Scientific Technology Ltd. 有機合成装置
JP5258153B2 (ja) * 2005-08-17 2013-08-07 柴田科学株式会社 有機合成装置
KR101502948B1 (ko) 2013-12-30 2015-03-16 한국해양대학교 산학협력단 해저 석유 생산시스템 유동관 내 왁스 생성 및 집적 모사 가시화 장치
CN107029620A (zh) * 2017-05-05 2017-08-11 昆明理工大学 一种多分区搅拌器
CN110115954A (zh) * 2019-06-21 2019-08-13 武昌理工学院 一种实验教学用搅拌装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60151535U (ja) * 1984-03-19 1985-10-08 株式会社 富士電機総合研究所 移動磁界式撹拌,混合処理装置の作動ピ−ス
JPH0297664U (ja) * 1989-01-24 1990-08-03
JPH04271823A (ja) * 1991-02-26 1992-09-28 Kyoto Daiichi Kagaku:Kk セル内液体の撹拌装置
JPH07522U (ja) * 1993-06-07 1995-01-06 オリンパス光学工業株式会社 攪拌装置
JP3662600B2 (ja) * 1994-01-06 2005-06-22 タイテック株式会社 自公転方式マグネチックスターラー
JPH07204485A (ja) * 1994-01-27 1995-08-08 Hitachi Ltd 撹拌装置
JP2002196006A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Olympus Optical Co Ltd 自動分析装置
JP3682418B2 (ja) * 2001-06-14 2005-08-10 石川島検査計測株式会社 高粘度溶液の混合方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005185913A (ja) 2005-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10130925B2 (en) Stirring devices
JP5258153B2 (ja) 有機合成装置
JP2000254472A (ja) 攪拌装置と攪拌方法
JP4385250B2 (ja) 多連撹拌装置
WO1998000229A1 (en) Method and apparatus for vortex mixing using centrifugal force
EP3631242B1 (en) Method and apparatus for linear and rotational container agitation
JP2005537127A (ja) 正弦波混合作用を使用して液体サンプルを混合する方法および装置
WO1998037955A1 (en) Combination mechanical rotator-rocker
JP4247573B2 (ja) 撹拌装置
US5212094A (en) Automatic chemical analyzer
US3876379A (en) Blood agglutination testing apparatus
JP4385249B2 (ja) 撹拌用容器
JP2008062209A (ja) 回転伝達装置
JP2007508136A (ja) 振動するピペットを有する化学分析器用または生化学分析器用撹拌機
KR20170055795A (ko) 회전속도 조절이 가능한 교반 및 탈포기
JP4118054B2 (ja) 攪拌ロッドおよびこれを用いた攪拌装置
JP2006132614A (ja) 駆動伝達機構
JP2003290642A (ja) 攪拌脱泡装置
JP3117540U (ja) 振盪装置
JP2004154651A (ja) 振盪機
JPH06258328A (ja) 撹拌装置
JP3987210B2 (ja) 攪拌装置
WO1998006485A1 (en) Agitation apparatus
JPH089637Y2 (ja) 測定装置
JP4042053B2 (ja) 揺動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060801

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060801

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090831

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090915

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131009

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees