JP3117540U - 振盪装置 - Google Patents

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耕一 前田
俊一 播摩
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株式会社日伸理化
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Abstract

【課題】 シーソー状の揺動状態から、円運動状の揺動状態、逆シーソー状の揺動状態、逆円運動状の揺動状態へと順次に連続的に移行しつつ、これを周期的に繰り返して行う揺動動作が可能とする振盪装置の提供。
【解決手段】 第一回転体31aと第二回転体31bとこれらの駆動機構30を有する筐体11と、その上部に揺動可能に接続した載置台12を備え、該第一回転体31aはその偏芯位置において第一コネクティングロッド32aを介して前記載置台に接続してあり、第二回転体31bはその偏芯位置において第二コネクティングロッド32bを介して前記載置台12に接続してあり、該駆動手段の駆動力により連動手段を介して第一回転体31aと第二回転体31bが互いに異なる角速度で差動回転をするようにし、互いに異なる周期で上下動する第一コネクティングロッド31aと第二コネクティングロッド31bにより載置台12を揺動せしめる振盪装置10とする。
【選択図】 図4

Description

本考案は、振盪装置に関するものであって、主として分子生物学及び生化学での実験研究に供され、例えば、ゲノムDNAの抽出、メンブレンフィルムのブロッキング、デリケートな試薬の混合溶解、細胞培養に好適な、試料に対して穏やかでありながら十分に滞りのない混合を可能とするものである。
主として分子生物学及び生化学の領域における実験研究では、装置の上部に試料の載置台を有し、これにに液状の試料を入れた試料容器を載置し、この状態で載置台を揺動せしめ、該試料容器内の試料を混合せしめるようにした振盪装置が供されている。
この類の振盪装置としては、シーソー型振盪装置と称され、装置の筐体の上部に載置台をその中央で枢支して、筐体内に有する駆動手段の駆動力で回転するクランクに連動し、上下動を繰り返すように設けられた上下動軸を、前記の載置台の軸枢から外れた位置に連結することにより、載置台をその枢軸方向に対して左右に傾倒し、シーソー状の揺動状態とし、これを繰り返して載置台に載置した試料容器内の試料を揺動混合せしめるように構成したものが一般的である。(例えば、特許文献1参照。)
特開平10−191959
また、波動型振盪装置と称され、装置の筐体より上部に突出した揺動軸の一端を載置台の中央に連結し、且つ、筐体の内部において揺動軸の中央に設けた軸受を介して他端を駆動手段の駆動力で水平回転する回転体上面の偏芯位置に設けた窪みに遊嵌し、軸受けから載置台側の揺動軸が倒立円錐状の軌跡を描くように運動することにより、載置台を円運動状の揺動状態とし、これを繰り返して載置台に載置した試料容器内の試料を揺動混合せしめるように構成したものがある。(例えば、特許文献2又は3参照。)
特開平5−284961 特開平10−191960
そして、これら振盪装置による載置台の揺動は、試料容器内の試料とその実験研究の目的に応じて、その振幅や傾倒角度を変え、或いはその周期を変えることにより、その強度を調節することができる。
ここで、振盪装置による揺動は、試料の全量が試料容器内を滞りなく流動し、一様になされる必要があり、特に分子生物学及び生化学の領域では、少量の試料に対してこれを行うことも多く、例えば、ゲノムDNAの抽出、メンブレンフィルムのブロッキング、デリケートな試薬の混合溶解、細胞培養などのように、激しい揺動や、これにより試料容器内の試料に気泡が生じることが許されない場合が多くあり、穏やかでありながら十分に滞りのない混合がなされるようにしなければならない。
しかしながら、上述の如きシーソー型振盪装置や波動型振盪装置のような従来の振盪装置では、例えば、メンブレンフィルムのブロッキングのように、扁平の袋状や平底のトレイ状の試料容器内で少量の液状の試料の中にフィルム状の試料を入れ、該フィルム状の試料を液状の試料の中で処理するにあたり、該試料の載置台の動作は極めて単純であるので、該試料が試料容器内で滞ることや、該フィルム状の試料が液状の試料の外に露出し、そのフィルム状試料の液状試料による処理が不十分な部分が生じることがあった。
そこで本考案は、上述の如きシーソー型振盪装置や波動型振盪装置のような試料の載置台の揺動を、一つの装置に取りまとめ、連続的に行うことによって、載置台に載置した試料容器内の試料を、十分に滞りのなく揺動混合することを可能とする振盪装置の提供を課題とする。
上述の如き課題を解決すべく、本考案による振盪装置は、第1の構成として、軸回転し得る第一回転体と第二回転体とこれらの回転体を駆動回転せしめる駆動機構を有する筐体と、その上部に接続機構を介して揺動可能に接続した載置台を備え、該第一回転体はその回転軸に対する偏芯位置において第一コネクティングロッドを介して前記載置台に可動に接続してあり、第二回転体はその回転軸に対する偏芯位置において第二コネクティングロッドを介して前記載置台に可動に接続してあり、且つ、第一回転体と第二回転体の駆動手段及び連動手段を有し、少なくとも一つの駆動手段を前記駆動機構の第一回転体の駆動軸または第二回転体の駆動軸の何れか一方に接続してあり、該駆動手段の駆動力により連動手段を介して第一回転体と第二回転体が互いに異なる角速度で差動回転をするようにしてあり、これらの回転体に従動して、互いに異なる周期で上下動する第一コネクティングロッドと第二コネクティングロッドにより載置台を揺動せしめることとする。
第2の構成として、前記第1の構成に加えて、前記駆動機構において、第一回転体と第二回転体の連動手段として、第一回転体はその回転軸に第一プーリを備え、第二回転体はその回転軸に第二プーリを備え、該第一プーリと第二プーリは互いに径が異なり、該第一プーリと第二プーリに亘り環状のタイミングベルトを掛け渡し、互いに異なる角速度で差動回転せしめることとする。
第3の構成として、前記第2の構成に加えて、前記連動手段において、第一プーリと第二プーリの外周側に歯を設けて歯車状としてあり、且つ、これと対応する歯をタイミングベルトの内周側に設けてあることとする。
第4の構成として、前記第1乃至第3の何れかの構成に加えて、前記接続機構は、筐体の上部に固定した対向する一対の筐体側基部の間の軸線上に、連結枠を筐体に対して揺動可能に軸支し、且つ、載置台の下部に固定した対向する一対の載置台側基部の間の軸線上に、該連結枠を載置台に対して揺動可能に軸支してなり、更にこれら筐体側基部の間の軸線と載置台側基部の間の軸線が略直行状となるようにしてなることとする。
第5の構成として、前記第1乃至第4の何れかの構成に加えて、前記各コネクティングロッドは、各回転体に対して、該各回転体に揺動可能且つ固定可能に取付てある取付板を介し連結してあるととする。
第6の構成として、前記第1乃至第5の何れかの構成に加えて、前記第一回転体と第二回転体の角速度の差が2%乃至4%であることとする。
上述の如く構成することにより、本考案による振盪装置は、一つの装置により、シーソー型振盪装置によるシーソー状の揺動や波動型振盪装置による円運動状の揺動を取りまとめ、シーソー状の揺動状態から、円運動状の揺動状態、逆シーソー状の揺動状態、逆円運動状の揺動状態へと順次に連続的に移行しつつ、これを周期的に繰り返して行う揺動動作が可能となり、載置台に載置した試料容器内の試料を十分に滞りのなく混合をすることができる。
本考案を実施するための最良の形態について、以下に図示しつつ詳説する。
図1は本考案による振盪装置の一例の正面図であり、図2は該振盪装置の左側の側面図であり、図3は該振盪装置の上部の載置台の概要を示す平面図であり、図4は振盪装置の筐体の内部に有する駆動機構をの概要を示す概要図であり、図5は後述する第1揺動状態を示す模式図であり、図6は後述する第2揺動状態を示す模式図であり、図7は後述する第3揺動状態を示す模式図であり、図8は後述する第4揺動状態を示す模式図であり、図9は回転体に対する接続位置の偏芯度を変更し得るコネクティングロッドの取付を示す概要図である。
本考案による振盪装置10は、図1又は図2に示すように、下側の筐体11の上部に、該筐体11と連結機構20を介して連結した、本振盪装置10により揺動し混合すべき試料を入れた試料容器Sを載置し、該筐体11に備えられる駆動機構30により傾倒し揺動し得る載置台12を配してあり、該筐体11と載置台12との間には、載置台12が筐体11に対して傾倒し揺動する際に接触しないよう、適宜に隙間を有している。
筐体11は、金属板で筺状に形成してあり、載置台12の上に試料容器Sを載置して揺動せしめる作動中に、安定して転倒しないよう適当な重量としてあり、その底部にはゴム材よりなる脚を取り付けて、作動中にずれないようにしてあるとよい。
また、載置台12は、その上面は載置する試料容器Sが作動中にずれたり落下しないように、試料容器Sの底部の形状にあわせて窪みを設け、試料容器Sの底部を着脱自在かつ安定的に嵌挿して保持し得るようにしてあるとよい。
なお、本形態では底面が平坦なトレイ状の試料容器Sであるが、その他の試料を密封した扁平状のプラスチックフィルム容器や円筒状の容器などにあっては、適宜に載置台12に窪みや滑り止め或いは押さえ部材を備えてあるとよい。
筐体11と載置台12を連結する連結機構20は、載置台12の中心で弾性のあるゴム柱、或いは、コイルバネを支柱として筐体11と連結することも可能であるが、本形態では、荷重に対する耐久性や経時劣化に対する耐久性の観点から、所謂自在継手の構造を採用してある。
然るに、連結機構20は、筐体11の上部に対向状に固定した一対の軸孔を有するL字状金具よりなる筐体側基部21の間の軸線上に、矩形状の金属枠体よりなる連結枠23を、前記の筐体側基部21の軸孔により筐体11に対して揺動可能に軸支し、且つ、載置台12の下部に対抗状に固定した一対の軸孔を有するL字状金具よりなる載置台側基部22の間の軸線上に、前記の連結枠23を、前記の載置台側基部22の軸孔により載置台12に対して揺動可能に軸支し、更に、前記の筐体側基部21の間の軸線と載置台側基部22の間の軸線が略直行状となるようにしてある。
なお、連結機構20は、本形態の連結機構20に因らずとも、筐体11と載置台12を、載置台12がどの方向にも傾倒し揺動し得るよう、連結するこのできるものであれば差し支えない。
前記の筐体11は駆動機構30を内装してあり、該駆動機構30は、軸回転し得る第一回転体31aと第二回転体31bを有し、該第一回転体31aはその回転軸に対する偏芯位置において第一コネクティングロッド32aを介して前記の載置台12の第一コネクティングロッド接続位置12aに可動に接続してあり、第二回転体31bは、その回転軸に対する偏芯位置において第二コネクティングロッド32bを介して前記の載置台12の第二コネクティングロッド接続位置12bに可動に接続してある。
なお、前記の第一コネクティングロッド32aと第二コネクティングロッド32bの、載置台12に対する取付位置は、図3に示すように、各々の取付位置と載置台12の連結機構20の中心12cを通る直線が重ならないように配してある必要があり、望ましくは、載置台12の第一コネクティングロッド接続位置12aと連結機構中心12cを通る直線と、載置台12の第二コネクティングロッド接続位置12bと連結機構中心12cを通る直線が、互いに直交状となるように配してあるとよい。
このように構成したことにより、載置台12は筐体11に対して、前記の連結機構中心20cを中心として、どの方向にも傾倒し得るものとなる。
前記の駆動機構30は、第一回転体31aと第二回転体31bを駆動回転させる駆動手段としてモータMを有しており、該モータMを筐体11に設けられた可変抵抗ダイヤルVで適宜回転速度で作動させ、その駆動力で第一回転体31aと第二回転体31bが駆動回転することで、前記の第一コネクティングロッド32aと第二コネクティングロッド32bのそれぞれの、第一回転体31a又は第二回転体31bに対して接続する位置が上下に変動することにより、該第一コネクティングロッド32aと第二コネクティングロッド32bが上下動し、これに応じて前記の載置台12が揺動することとなる。
そして、前記の駆動機構30は、第一回転体31aと第二回転体31bの連動手段を有し、該連動手段を介して前記の駆動手段の駆動力により第一回転体31aと第二回転体31bが互いに異なる角速度で差動回転をするようにしてあり、該第一回転体31a又は第二回転体31bに接続した第一コネクティングロッド32aと第二コネクティングロッド32bのそれぞれが、互いに異なる周期で上下動を繰り返し、これに応じて前記の載置台12が揺動することとなる。
前記の連動手段は、図4に示すように、第一回転体31aはその回転軸に第一プーリ33aを備え、第二回転体31bはその回転軸に第二プーリ33bを備え、該第一プーリ33aと第二プーリ33bは互いに径が異なり、該第一プーリ33aと第二プーリ33bに亘り環状のタイミングベルト34を掛け渡してある。
なお、本形態において、各回転体31a,31bは、各プーリ33a,33bと一体としてあり、該各プーリ33a,33bの側面に各コネクティングロッド32a,32bを連結してある。
そして望ましくは、第一プーリ33aと第二プーリ33bは、そのタイミングベルト34と接する側周面に歯を設けて歯車状としてあり、これと対応する歯をタイミングベルト34の第一プーリ33aと第二プーリ33bに接する内周面に設けてあり、タイミングベルト34が滑らずに第一プーリ33aと第二プーリ33bが連動し、確実に、前記の駆動手段の駆動力を受けて、第一回転体31aと第二回転体31bが、所定の周期比率で、それぞれが互いに異なる角速度で差動回転するようにしてある。
なお、本形態の他の連動手段として、第一プーリ33aと第二プーリ33bを歯車として、駆動ベルト34に代えて歯車を用いることもできる。
ここで、前記の駆動手段は、駆動装置の効率化、及び簡易化の観点から、本形態の如く、第一回転体31aまたは第二回転体31bのの駆動軸の何れか一方の回転体の駆動軸に駆動モータMを接続し、第一プーリ33aと第二プーリ33b及びタイミングベルト34を介して、他方の回転体の駆動軸に駆動力を伝達し該回転体を駆動回転させるようにすることが望ましいが、二つの駆動モータMを備え、第一回転体31a及び第二回転体31bのの駆動軸のそれぞれの回転体の駆動軸に該二つの駆動モータMの駆動軸を接続し、例えば、前記二つの駆動モータMの駆動軸の回転速度を互いに異なるものとしたギアードモータとする等して、該二つの駆動モータMの駆動軸の回転速度を互いに異なるものとして同時に作動させ、第一回転体31a及び第二回転体31bを駆動回転させるようにしてもよい。
上述の如く構成したことにより、本考案による振盪装置10は、第一回転体31aと第二回転体31bの位相差が略0で駆動回転する時、載置台12は、各コネクティングロッドが上下の何れにも振れていない位置において、第一コネクティングロッド接続位置12aと第二コネクティングロッド接続位置12bを通る直線と平行状の連結機構中心20cを通る直線20αを軸とした揺動をすることとなる。
このシーソー状に揺動をする状態を、第1揺動状態といい、このときの各回転体とコネクティングロッドの状態を模式的に図示すれば、図5に示すようになる。
そして、第一回転体31aと第二回転体31bの角速度が第一回転体31aが第二回転体31bより早いものとすれば、前記の第1揺動状態から、第一回転体31aと第二回転体31bが駆動回転をして、それらの角速度の差から次第に位相差が広がり、第一回転体31aが第二回転体31bより進み位相差が略0.5πで駆動回転する時、載置台12は、連結機構中心20cを中心として傾倒する方向が、連結機構中心20cの周りを第一コネクティングロッド接続位置12a乃至第二コネクティングロッド接続位置12b方向に周回するよう揺動することとなる。
この円運動状に揺動をする状態を、第2揺動状態といい、このときの各回転体とコネクティングロッドの状態を模式的に図示すれば、図6に示すようになる。
さらに、前記の第2揺動状態から、第一回転体31aと第二回転体31bが駆動回転をして、それらの角速度の差から次第にさらに位相差が広がり、第一回転体31aが第二回転体31bよりさらに進み位相差が略πで駆動回転する時、載置台12は、各コネクティングロッドが上下の何れにも振れていない位置において、第一コネクティングロッド接続位置12aと第二コネクティングロッド接続位置12bを通る直線と直交状の連結機構接続位置中心12cを通る直線と平行状の連結機構中心20cを通る直線20βを軸とした揺動をすることとなる。
この前記の第1揺動状態に対して逆シーソー状に揺動をする状態を、第3揺動状態といい、このときの各回転体とコネクティングロッドの状態を模式的に図示すれば、図7に示すようになる。
またさらに、前記の第3揺動状態から、第一回転体31aと第二回転体31bが駆動回転をして、それらの角速度の差から次第にさらに位相差が広がり、第一回転体31aが第二回転体31bよりさらに進み位相差が略1.5πで駆動回転する時、載置台12は、連結機構中心20cを中心として傾倒する方向が、連結機構中心20cの周りを第二コネクティングロッド接続位置12b乃至第一コネクティングロッド接続位置12a方向に周回するよう揺動することとなる。
この前記の第2揺動状態に対して円運動状に揺動をする状態を、第4揺動状態といい、このときの各回転体とコネクティングロッドの状態を模式的に図示すれば、図8に示すようになる。
そしてさらに、前記の第4揺動状態から、第一回転体31aと第二回転体31bが駆動回転をして、それらの角速度の差から次第にさらに位相差が広がり、第一回転体31aが第二回転体31bよりさらに進み位相差が略2πで駆動回転する時、前記の第1揺動状態をすることとなり、前記の第1揺動状態乃至第4揺動状態が一つの周期として繰り返されることとなる。
例えば、第一プーリ33aの側周面の歯数を48個とし、第二プーリ33bの側周面の歯数を50個として、各回転体の角速度の比を、
第一回転体角速度:第二回転体角速度 = 25:24
とすれば、第二コネクティングロッド32bが6回の上下動を繰り返す間に、前記の各揺動状態における次の揺動状態に次第に移行し、第二コネクティングロッド32bが合わせて24回の上下動を一つの周期として繰り返すこととなる。
ここで、各回転状態に移行する間の揺動回数を多くするためには、第一回転体31aと第二回転体31bの角速度の差を小とすればよく、この第一回転体31aと第二回転体31bの角速度の差の適切な範囲としては2%乃至4%である。
加えて、載置台12の揺動は、本振盪装置10により揺動し混合する試料に応じ、適当な振れ幅で行うため、傾倒する角度を各コネクティングロッドの各回転体に対する接続位置の各回転体の回転軸からの間隔を設定することで調節することが可能であり、即ち、各コネクティングロッドの各回転体に対する接続位置と各回転体の回転軸の間隔が長くなる程に、各コネクティングロッドの上下動の振れ幅が大となり、載置台12の揺動の強度が増すこととなる。
また、前記の各コネクティングロッド32a,32bの各回転体31a,31bに対する接続位置と各回転体31a,31bの回転軸の間隔は、本振盪装置10により揺動し混合する試料に応じ、適宜に変更可能としてあることが好ましい。
そこで、図9に示すように、各コネクティングロッド32a,32bは、取付板35を介して、各回転体31a,31bに対して連結すればよい。
前記の取付板35は各回転体31a,31bに取付板揺動軸35oを中心として揺動可能に取付てあり、且つ、該取付板35は取付板揺動軸35oを中心とした円弧状の取付板スリット35sを設けてあり、該取付板スリット35sを通じて各回転体31a,31bに螺子を締着して固定し得るようにしてある。
そして、各コネクティングロッド32a,32bを、取付板35の取付板揺動軸35oを中心とし且つ各回転体31a,31bの回転軸上を通る円弧上に連結し、該取付板35を適宜な位置に揺動して固定することで、各コネクティングロッド32a,32bの各回転体31a,31bに対する接続位置と各回転体31a,31bの回転軸の間隔を適宜に変更可能としてある。
本考案による振盪装置は、上述の如く構成することにより、一つの周期の間に、シーソー状の揺動状態、円運動状の揺動状態、逆シーソー状の揺動状態、逆円運動状の揺動状態と、四種類の揺動状態に順次移行しつつ、載置台に載置した試料容器内の試料の揺動混合することが可能となり、特に、分子生物学及び生化学の領域において、ゲノムDNAの抽出、メンブレンフィルムのブロッキング、デリケートな試薬の混合溶解、細胞培養に好適な揺動が可能となる。
振盪装置正面図 振盪装置側面図 載置台概要平面図 駆動機構概要図 第1揺動状態模式図 第2揺動状態模式図 第3揺動状態模式図 第4揺動状態模式図 回転体へのコネクティングロッド取付を示す概要図
符号の説明
10 振盪装置
11 筐体
12 載置台
12a 第一コネクティングロッド接続位置
12b 第二コネクティングロッド接続位置
12c 連結機構接続位置中心
20 連結機構
20c 連結機構中心
20α 第1揺動状態の揺動軸
20β 第2揺動状態の揺動軸
21 筐体側基部
22 載置台側基部
23 連結枠
30 駆動機構
31a 第一回転体
31b 第二回転体
32a 第一コネクティングロッド
32b 第二コネクティングロッド
33a 第一プーリ
33b 第二プーリ
34 タイミングベルト
35 取付板
35o 取付板揺動軸
35s 取付板スリット
S 試料容器
M モータ
V 可変抵抗ダイヤル

Claims (6)

  1. 軸回転し得る第一回転体と第二回転体とこれらの回転体を駆動回転せしめる駆動機構を有する筐体と、その上部に接続機構を介して揺動可能に接続した載置台を備え、該第一回転体はその回転軸に対する偏芯位置において第一コネクティングロッドを介して前記載置台に可動に接続してあり、第二回転体はその回転軸に対する偏芯位置において第二コネクティングロッドを介して前記載置台に可動に接続してあり、且つ、第一回転体と第二回転体の駆動手段及び連動手段を有し、少なくとも一つの駆動手段を前記駆動機構の第一回転体の駆動軸または第二回転体の駆動軸の何れか一方に接続してあり、該駆動手段の駆動力により連動手段を介して第一回転体と第二回転体が互いに異なる角速度で差動回転をするようにしてあり、これらの回転体に従動して、互いに異なる周期で上下動する第一コネクティングロッドと第二コネクティングロッドにより載置台を揺動せしめることを特徴とする振盪装置。
  2. 前記駆動機構において、第一回転体と第二回転体の連動手段として、第一回転体はその回転軸に第一プーリを備え、第二回転体はその回転軸に第二プーリを備え、該第一プーリと第二プーリは互いに径が異なり、該第一プーリと第二プーリに亘り環状のタイミングベルトを掛け渡し、互いに異なる角速度で差動回転せしめることを特徴とする請求項1に記載の振盪装置。
  3. 前記連動手段において、第一プーリと第二プーリの外周側に歯を設けて歯車状としてあり、且つ、これと対応する歯をタイミングベルトの内周側に設けてあることを特徴とする請求項2に記載の振盪装置。
  4. 前記接続機構は、筐体の上部に固定した対向する一対の筐体側基部の間の軸線上に、連結枠を筐体に対して揺動可能に軸支し、且つ、載置台の下部に固定した対向する一対の載置台側基部の間の軸線上に、該連結枠を載置台に対して揺動可能に軸支してなり、更にこれら筐体側基部の間の軸線と載置台側基部の間の軸線が略直行状となるようにしてなることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の振盪装置。
  5. 前記各コネクティングロッドは、各回転体に対して、該各回転体に揺動可能且つ固定可能に取付てある取付板を介し連結してあるとを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の振盪装置。
  6. 前記第一回転体と第二回転体の角速度の差が2%乃至4%であることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の振盪装置。
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CN111773984A (zh) * 2020-07-27 2020-10-16 河南科技大学第一附属医院 一种用于临床药学的西药辅助配药装置

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JP2014501605A (ja) * 2010-11-03 2014-01-23 エッペンドルフ アクチエンゲゼルシャフト 収容装置のための支承装置を有する混合装置
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