JPH07204485A - 撹拌装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】複数個の撹拌子を有する装置において撹拌子の
半分の数のマグネットで対応できかつ複数のマグネット
を同時回転させるための効率良い機構の撹拌装置を提供
することにある。 【構成】本発明は複数の撹拌子を有する撹拌装置におい
て、１つのマグネットで２つの撹拌子を回転することが
でき、更に１つのモータにて３つのプーリを同時に回転
できる構造にしたものである。 【効果】複数個の撹拌子を有する撹拌装置を簡単な構造
で実現でき、経済的で信頼性の高い装置として提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は撹拌装置に関し、特にマ
グネット付撹拌子を回転させるための機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のマグネットを回転させて撹拌子を
回転させる装置においては、撹拌子の真下にマグネット
を配置しマグネットを回転させることにより上部の撹拌
子を回転させている。従来技術により複数個の撹拌子を
備える撹拌装置においては撹拌子と同じ数のマグネット
が必要となり、各々のマグネットを同時に回転させるた
めの手段としてモータにて１つのマグネットを回転しそ
のモータ部にギャを取付けてその他の各々のマグネット
部にそれぞれギャを付けて１つのモータの回転を伝達し
て行っている。この方法だと構造が複雑になるとともに
ギャとギャのかみ合いによる雑音があるという欠点があ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、撹拌子と同数のマグネットが必要であり、複数個の
撹拌子を有する撹拌装置においては部品件数が多くなり
複雑な構造となる問題があった。また複数のマグネット
を同時回転させるためにギャを使用しているためギャと
ギャのかみ合う音が発生し騒音があるという問題があっ
た。

【０００４】本発明の目的はマグネットを効率良く配置
することにより部品件数の少ない簡単な構造にすること
にある。本発明の他の目的はギャを使用せずに騒音のな
い撹拌装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的は２つの撹拌子
の下に各々の撹拌子の半分の位置に相当する長さのマグ
ネットを配置し、回転させることにより達成できる。そ
の他の目的は１つのモータとベルトを使用して３つのプ
ーリを同時回転することにより達成することができる。

【０００６】

【作用】マグネット付撹拌子の半分の位置（Ｎもしくは
Ｓ極）の下にマグネットの片方の極がくるようにし、か
つマグネットの他極の上にもう１つの撹拌子を同じよう
に配置し、１つのマグネットを回転することにより各撹
拌子の下をマグネットのＳとＮ極が交互に回転すること
により両方の撹拌子が１つのマグネットにより回転す
る。

【０００７】３つのマグネットを同径のプーリ２個と前
記プーリより大きい径のプーリに取付け、モータにマグ
ネットが取付けられているプーリを取付け、同じ径のプ
ーリをベルトにて回転することにより２個のプーリを同
時回転することができる。さらに前記プーリとプーリの
間に前記２個のプーリより径の大きいプーリを配置する
ことにより、１つのベルトにて３個のプーリを同時に簡
単に回転することができる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１，図２，図
３，図４により説明する。

【０００９】図１は撹拌装置の一実施例であり、ベース
１に支柱２を介して角セル４を装着するためのセルホー
ルダ３が取付けられている。セルホールダ３は６つの角
セル４がセットできる。角セル４には試料を撹拌するた
めの撹拌子が入っている。マグネット６はプーリ７，プ
ーリ８及びプーリ９に付いておりプーリ７はモータ９，
プーリ８及びプーリ９は軸を介してプーリ台１１のベア
リング部に付いている。モータ１３にてプーリ７が回転
し、同時にベルト１０にてプーリ８，プーリ９が回転し
３つのマグネット６の回転により各セルの撹拌子が同時
に回転する。

【００１０】マグネットと撹拌子の関係は図２，図３の
ようになっており、１つのマグネット６が回転し上の２
つの撹拌子５に内蔵されているマグネットの片方の極の
下をＳ極、Ｎ極が交互に回転し２つの撹拌子５が同時に
回転する。又、プーリとベルト１０の関係は図４のよう
になっており、プーリ７とプーリ８は同径でありプーリ
７とプーリ８の間にプーリ７より径の大きいプーリ９を
配置することによりプーリ７の回転により他のプーリ２
つが同時に回転する。

【００１１】本実施例によれば簡単な構造で複数の撹拌
子を同時に回転することができるので経済性がよく、信
頼性の高い撹拌装置を提供することができる。

【００１２】

【発明の効果】本発明は以上説明したように構成される
ので以下に記載されるような効果がある。

【００１３】１つのマグネットにて２つの撹拌子を回転
することにより効率の良い簡単な撹拌装置を実現するこ
とができる。また、同時に３つのマグネットを１つのモ
ータとベルトにて回転できる構造にしたために音の静か
な高性能の撹拌装置を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の断面図である。

【図２】撹拌子とマグネットの配置関係図である。

【図３】同じく配置関係図である。

【図４】ベルトとプーリの配置関係図である。

【符号の説明】 １…ベース、２…支柱、４…角セル、５…撹拌子、６…
マグネット、７，８，９…プーリ、１０…ベルト、１３
…モータ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】マグネットを回転子、その回転により撹拌
   子を回転させる撹拌装置において、１つのマグネットを
   回転することにより２つの撹拌子を同時に回転させるこ
   とができる位置に前記マグネットを設置したことを特徴
   とする撹拌装置。
2. 【請求項２】６つならんだ撹拌子を同時に回転させる撹
   拌装置において、請求項１のマグネットを３つ使い同時
   に回転させるための手段として、１つのモータとベルト
   にて前記マグネットが取付けられているプーリを２つ回
   転させると同時に同径の前記２つのプーリとの間に径の
   大きいプーリを設置し同時に回転させることを特徴とす
   る撹拌装置。