JP4382603B2 - 開閉装置 - Google Patents
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Description
この従来の開閉装置によれば、前記中柱が装着された状態では、2つの開閉体を、必要に応じて、それぞれ独立して開閉動作させることができる。
また、前記中柱が外された状態では、2つの開閉体を開放して、比較的幅の広い開口部を確保することができる。
すなわち、上記中柱を外した状態で2つの開閉体を開閉させようとすると、各開閉体が、開閉動作時の振動や風圧等に起因して開閉体厚さ方向へばた付くおそれがあるため、スムーズな開閉動作を期待できない。
また、2つの開閉体を全閉した際には、これら2つの開閉体の間、中柱が外されたことによる隙間が生じ、閉鎖性が損なわれてしまう。
また、この開閉装置には、開閉体を巻取軸によって巻き取ったり繰出したりすることで開閉させる態様や、開閉体を巻取ることなく繰出したり収納したりする態様等を含む。
また、この開閉体の動作方向は、上下方向や、水平方向、斜め方向等とすることができる。
また、上記着脱手段の他の具体例として、隣り合う開閉体を吸着するように用いられた磁石や吸盤、隣り合う開閉体を係脱するように用いられた衣料用ボタン、隣り合う開閉体の一方に係合部を設けるとともにその他方に被係合部を設け、これら係合部と被係合部とを着脱するようにした構成等が挙げられる。
また、本明細書中において「開閉体幅方向」とは、開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、上記開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体開閉方向」とは、開閉体が空間を仕切ったり開放したりするために移動する方向を意味する。
隣り合う開閉体が外された状態では、それぞれの開閉体を独立して動作させることができ、例えば、隣り合う開閉体の内の一方のみを開閉動作させるようにして、開閉される開口部の幅及び面積を必要最小限とすることができる。また、隣り合う開閉体同士が着脱手段により接続された状態では、その接続された両開閉体を連動するように開閉させて、より広い幅及び面積の開口部を開閉させることができる。しかも、この開閉動作の際、複数の開閉体は、着脱手段により開閉体幅方向に接続されているため、開閉体厚さ方向へのばた付きが抑制されて、一体的にスムーズに開閉動作する。その上、接続状態の複数の開閉体を全閉した際には、隣り合う開閉体同士が、少なくともその閉鎖方向側端部で接続されて、隙間を狭めるように互いに引き寄せられるため、その全閉状態での閉鎖性(気密性や、防塵性、遮煙性、遮炎性、防犯性等を含む)を向上することができる。
本実施の形態による開閉装置の一例は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の躯体の開口部分や内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりするシャッター装置として説明する。
この開閉体10は、複数の可撓性幕状物を開閉体幅方向及び/又は開閉体開閉方向へ繋ぎ合わせて構成してもよいし、単一の可撓性幕状物から構成してもよい。
同様にして、開閉体10(又は10’)における中柱20’側に止着された片半部12a又は他半部12bは、中柱20’内で係合することで、開閉体10(又は10’)が中柱20’内から開閉体幅方向へ抜けてしまうのを阻む(図2(a)参照)。
係止手段13は、多数の弾性フック状突起を有する一片部を、多数の環状またはフック状等の突起を有する他片部に係脱するようにした部材(面ファスナーやベルベットファスナー等と呼称される)であり、前記一片部または他片部を、開閉体10と開閉体10’とに跨らせて、開閉体開放方向側へ移動した際の操作部材12cの下側に係合させる。
この係止手段13は、開閉体10及び開閉体10’と別体の前記一片部(又は他片部)を、開閉体10及び開閉体10’の面の他片部(又は一片部)に対し係脱可能に係合するようにしてもよいし(図3参照)、開閉体10(又は開閉体10’)に前記一片部(又は他片部)の一端側を予め止着しておき、その他端側を開閉体10’(又は開閉体10)の他片部(一片部)に係脱可能に係合するようにしてもよい。あるいは、操作部材12c自体に戻り防止機能を備えた構成に置換することも可能である。
このガイドレール20は、より詳細には、開閉体10(又は10’)を挿入する開口部の縁を、開閉体10(又は10’)面へ向けて突出させており(図2参照)、この突出した縁に上記片半部12a又は上記他半部12bを当接させることで、開閉体10(又は10’)が幅方向へ抜けてしまうのを阻む。
この中柱20’は、図示された好ましい一例によれば、ガイドレール20を二つ背中合わせに接合したような形状を呈し、その開閉体幅方向における一端側の断面略凹状の部分により一方の開閉体10の幅方向の一端側を囲み、他端側の断面略凹状の部分により他方の開閉体10’の幅方向の一端側を囲んでいる。
そして、この中柱20’は、上記ガイドレール20と略同様に、開閉体10(又は10’)を挿入する開口部の縁を、開閉体10(又は10’)面へ向けて突出させており(図2参照)、この突出した縁に上記片半部12a又は上記他半部12bを当接させることで、開閉体10(又は10’)が幅方向へ抜けてしまうのを阻む。
なお、この中柱20’を外す作業は、開閉体10及び開閉体10’を巻取装置30側へ収納した状態で行うことが可能となる。
より詳細に説明すれば、巻取り軸31は、その軸本体31aの巻取り軸31’側に、軸方向へ突出する凸部31a1を有する。また、巻取り軸31’は、その軸本体31a’の巻取り軸31側に凹部31a1’を有する。そして、これら凸部31a1と凹部31a1’は、単数もしくは複数のベアリング31cを介して軸方向に嵌まり合っている(図4参照)。
したがって、上記構成によれば、巻取り軸31と巻取り軸31’は、略一体的に接続された状態で、それぞれが独立して回動自在となる。
そして、各駆動源32(又は32’)は、それぞれ独立して制御されることで、隣り合う二つの巻取り軸31,31’を独立動作させたり連動動作させたりする。
なお、二つの巻取り軸31,31’を連動動作させる構造は、両駆動源32,32’を略同期して回転するように制御すればよいが、他の好ましい手段としては、両巻取り軸31,31’間に、これら両巻取り軸31,31’を係脱する電磁クラッチを設け、両巻取り軸31,31’を連動させる際には、前記電磁クラッチを係合状態にするとともに両駆動源32,32’の内の何れか一方のみを回転させ、他方を回転自在なフリー状態にすればよい。
したがって、例えば、一方の開閉体10(又は10’)のみを開閉動作させるようにして、開閉される開口部の幅及び面積を、必要最小限とすることができる。
前記係止手段13によれば、例えば、開閉動作の際の振動や風圧等に起因して、接続された隣り合う開閉体10,10’の間に開閉体幅方向の引張力が生じたり、開閉体10,10’を巻取り軸31,31’の周囲に巻き重ねる際に操作部材12cが開閉体10,10’により摺接されたり等したとしても、操作部材12cが開閉体閉鎖方向へ移動して、開閉体10と開閉体10’とが離間してしまうのを阻むことができる。
しかも、この開閉動作の際、両開閉体10,10’は、着脱手段12’により開閉体開閉方向にわたって接続されるているため、各開閉体10(又は10’)の開閉体厚さ方向へのばた付きが抑制されて、一体的に開閉動作する。
したがって、この接続状態は、例えば、車やフォークリフト等の車両の通過時のみ、両開閉体10,10’を高速開閉させる等の用途に適している。
この接続体14は、開閉体10及び開閉体10’と独立して備えられた帯状の部材であり、当接対象部位pから巻取装置30の収納ケース36近傍にわたる長さに形成されている。そして、この接続体14の開閉体幅方向の各端部には、着脱手段12の片半部12a(又は他半部12b)における多数の歯部に係脱させるための多数の歯部を有する。
そして、この接続体14は、幅方向一端側の多数の歯部を、開閉体10側の他半部12bにおける多数の歯部に係合させるとともに、幅方向他端側の多数の歯部を、開閉体10’側の片半部12aにおける多数の歯部に係合させることで、開閉体10と開閉体10’との間の隙間を埋めるようにして装着される。
したがって、この接続体14によれば、隣り合う開閉体10,10’を引き寄せて接続する作業を容易にできる上、各開閉体10(又は10’)に加わる幅方向の張力を軽減することができる。
そして、この開閉装置2は、隣り合う巻取り軸31,31’間にわたって、その一方の巻取り軸31(又は31’)の回転力を他方の巻取り軸31’(又は31)へ伝達する動力伝達手段40を備えている。
係脱歯車42は、回動自在に支持されるとともに、制御部からの指令に応じて、両歯車41,41’に係合したり、両両歯車41,41’から離れたりするように構成される。
係脱歯車42を両歯車41,41’に対し係脱させる機構は、例えば、制御部からの指令に応じて揺動する揺動片(図示せず)に、係脱歯車42を回動自在に支持すればよい。
係止手段50は、図8に示す好ましい一例によれば、操作部材12cの裏部に突設された突部51と、収納ケース36等の不動部位に固定されるとともに前記突部51を係脱可能な係止ブラケット52とからなる。
より詳細に説明すれば、前記係止ブラケット52には、係止手段50を係止させるための係止孔52aが貫通形成され、前記突部51は、弾性的に変形しながら係止孔52aに挿通されるように構成されている。
この状態で、一方の駆動源32(又は32’)を正逆方向へ回転させると、両開閉体10,10は、連動して開閉動作する。この開閉動作の際、操作部材12cが係止手段50に係止されているため、両開閉体10,10’は、図7に示すように、操作部材12cよりも開閉体開放方向側の部位を離間した状態に維持する。
逆に、開放状態の両開閉体10,10’を閉鎖動作させる際には、その閉鎖動作に伴って、着脱手段12における片半部12aと他半部12bとが、操作部材12cよりも開閉体閉鎖方向側において、係合されながら繰出されていくことになる。
この制御手段の具体例としては、両開閉体10,10’の全閉位置又は全開位置を検出する位置検出手段(例えば、リミットスイッチや、近接スイッチ、カウンター装置、エンコーダ装置等)を備え、該位置検出手段により両開閉体10,10’の全閉位置又は全開位置が検出された場合のみ、両巻取り軸31,31’を連動可能な状態に切り替えるようにした態様等が挙げられる。
更に、前記制御手段の他の具体例としては、両開閉体10,10’の任意の開閉位置を検出する位置検出手段(例えば、カウンター装置や、エンコーダ装置等)を備え、該位置検出手段により両開閉体10,10’の開閉位置が略一致した場合のみ、両巻取り軸31,31’を連動可能な状態に切り替えるようにした態様等が挙げられる。
また、開閉装置2の場合の前記制御手段の具体例としては、操作部材12cの突部51が係止ブラケット52に係合したことを感知する感知手段(例えばリミットスイッチ又は近接スイッチ等)を備え、該感知手段による感知があった場合のみ、両巻取り軸31,31’を連動可能な状態に切り替えるようにした態様等が挙げられる。
10,10’:開閉体
12:着脱手段
12a:片半部
12b:他半部
12c:操作部材
13:係止手段
14:接続体
20:ガイドレール
20’:中柱
30:巻取装置
40:動力伝達手段
50:係止手段
Claims (3)
- 閉鎖方向端部をスライドさせて動作する開閉体をその動作方向と略直交する方向に複数並設するとともに、これら複数の開閉体を独立動作可能且つ連動動作可能にし、前記開閉体を巻き取ったり繰り出したりする巻取装置を備え、巻き取った前記開閉体を前記巻取装置の収納ケースに収納する開閉装置において、
前記複数の開閉体の内の隣り合う開閉体は、両開閉体のそれぞれの下端側に錘部材を備えた座板部が形成され、該座板部を含む前記両開閉体の間には、これら両開閉体同士を開閉体開閉方向へわたって着脱可能にする着脱手段が設けられ、
前記着脱手段は、その片半部の複数の歯部と他半部の複数の歯部とを、操作部材の移動により係脱させるようにしたファスナーであり、前記他半部の歯部の下端側を前記操作部材内に挿入して前記操作部材を開閉体開放方向に移動することで前記片半部と前記他半部とが係合され、
前記巻取装置の収納ケース近傍まで移動した前記操作部材を前記両開閉体の面に止着する係止手段を備え、
前記着脱手段の片半部と他半部とを係合し、前記操作部材を開閉体開方向へ移動し、前記操作部材を前記係止手段で前記両開閉体の面に止着することで、隣り合う前記開閉体が接続され、前記係止手段の係止を解除し、前記操作部材を開閉体閉鎖方向下端側へ移動して、前記着脱手段の片半部と他半部とを分離することで隣り合う前記開閉体が分離されることを特徴とする開閉装置。 - 前記着脱手段は、前記両開閉体の間に接続体を設け、該接続体の開閉体幅方向の各端部には、前記開閉体の端部側の前記片半部又は他半部と係合する他半部又は片半部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
- 前記巻取装置は、前記開閉体毎に対応して、この開閉体を巻き取ったり繰り出したりする巻取り軸が具備されており、各巻取り軸は、独立して回転可能であって、且つ隣り合う巻取り軸と同期して回動可能なように設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置。
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