JP4377721B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法係り、特にシリサイド化されたソース、ドレイン電極を有する高速微細電界効果型トランジスター(以下MOSFETと略記する)の製造方法に関する。
MOSFETにおけるソース、ドレイン電極の抵抗を低減するために、ソース、ドレインの上部を一部、Co,Ti,Niといった金属と化合(シリサイド化)させることが行なわれている。しかしながら、こうした金属原子は、シリサイド形成時あるいはその後に行なわれる熱処理の際、シリコン基板内を急速に拡散する。このため、ソース・ドレイン領域に浅い接合を形成した場合には、接合部分にまで到達して接合のリークをもたらす。
Coについては、シリサイド化に起因した接合リークを抑制するために、CoSi2形成に先立ってN2をイオン注入するという手法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
しかしながら、この手法で十全な効果を得るためには、1×1015cm-2を超える高濃度で注入しなければならない。Nはシリコン基板中でn型不純物を形成するので、こうした高濃度のn型不純物をシリサイド化に先立って注入すれば、p型MOSFETのソース・ドレイン領域の不純物濃度と相殺することになり、CMOS回路の製造に適さない。
また、TiSi2の成膜速度を抑制して、ソース、ドレイン上に選択的に薄いシリサイド層を形成し、リークの発生を抑制するためにFをイオン注入するという手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。さらに、TiSi2成膜過程で放出されるTi系メタル不純物をゲッタリングしてリークの発生を抑制するため、Fをイオン注入によりゲッタリング領域を形成するという手法(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
NiSiについて本発明者は、500℃程度の低温熱処理を施した際に、すでに接合リークが発生することを見出している。こうした接合リークは、450℃未満であれば回避することができるものの、この場合にはシリサイドを形成した効果が損なわれることもまた、本発明者によって見出された。
シリサイドの利点を十分に確保するとともに、接合リークを引き起こさずにNiSiを形成する方法は、未だ得られていないのが現状である。
K.Itonaga,et.al.2002 Symposium on VLSI Technology Technical Digest,p.136 特開平11−111980号公報 特開平11−214238号公報
本発明は、浅いソース・ドレイン接合位置を保ちつつ、NiSiを含むシリサイド層によってソース、ドレイン、ゲート電極の抵抗が低減され、しかも接合リークが少なく、シリサイド層と配線金属との電気的接触が良好な半導体装置製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法は、拡散領域およびゲート電極の上に、F含有NiSi層が設けられたMOSFET構造を含み、前記F含有NiSi層の下面から前記拡散領域の接合面までの距離は20乃至100nmである半導体装置の製造方法であって、
半導体基板上にゲート絶縁膜を介して前記ゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極をマスクとして前記半導体基板に不純物を導入して、前記拡散領域を形成する工程と、
シリコンからなるシリサイド形成予定領域に、8.0×1013cm-2以上1.0×1015cm-2未満のF原子をイオン注入して、F含有領域を前記シリサイド形成予定領域の表層に形成する工程と、
前記含有領域に熱処理を加えることなく、この上にNi膜を堆積する工程と、
前記Ni膜を熱処理して前記シリサイド形成予定領域の前記シリコンをシリサイド化し、F含有NiSi層を前記拡散領域および前記ゲート電極上に形成する工程と、
F含有NiSi層が形成された後に施される熱処理工程のうち、最高熱処理温度で施される熱処理工程の処理時間の累積が、数式(A)で表わされる時間を越えない範囲となるよう熱処理を行なう工程とを具備することを特徴とする。
a=Dj2/Exp(34.7−2.35×104/Ta)+68 (A)
(上記数式(A)中、taは許容熱処理時間(分)であり、DjはNiSi下面からの接合位置深さ(nm)であり、Taは熱処理温度(K)である。ここにTaは絶対温度表示であり通常の摂氏温度(℃)に273を加えたものであることに注意されたい。
本発明の態様によれば、浅いソース・ドレイン接合位置を保ちつつ、NiSiを含むシリサイド層によってソース、ドレイン、ゲート電極の抵抗が低減され、しかも接合リークが少なく、シリサイド層と配線金属との電気的接触が良好な半導体装置製造方法が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
まず、NiSiを形成した場合について、接合深さとリーク電流密度との関係を図1のグラフに示す。図1のグラフには、NiSiを形成しなかった場合についても、同様に接合深さとリーク電流密度との関係を示してある。NiSiの形成に当たっては、まず、接合深さを変えてn+/p接合を形成し、その上にNi膜を堆積した。これに、窒素中450℃で30秒の熱処理を加えて、膜厚30nmのNiSiを形成した。その後、さらに、500℃で90分程度の熱処理を施した。この熱処理により、接合深さ140nm付近で接合リークが発生していることが、図1のグラフに示されている。500℃という温度は、NiSi2への相転移温度(750℃)よりもはるかに低く、140nmという深さはシリサイド膜の膜厚を越えている。本発明者は、NiSiの熱的不安定性に起因して生じるNi原子のNiSi層からの遊離、そしてこれに伴なったNi原子のSi基板奥深くへの拡散侵入が、この原因であることを突き止めている。
シリサイド膜が形成された後に行なわれる熱処理の温度を450℃未満に制限することによって、Ni原子のSi基板への浸潤を阻止することができる。しかしながら、この場合には、NiSi上に、バリア層、エッチングストップ層、すなわち、ライナー層として機能する十分に緻密で一様なシリコン窒化層を成膜することが困難となる。加えて、微細なシリサイド層と金属配線との電気的接続を確保することが困難となる。
ライナー層は、層間絶縁膜形成時にはバリア層として、さらにコンタクトホール形成時にはエッチングストッパー層として機能する。したがって、ライナー層としてのシリコン窒化膜は、十分に緻密であることが要求される。450℃未満の熱処理では、成膜速度が極めて小さくなり、同時に膜質が劣化し、緻密で一様な窒化膜を得ることは叶わない。また、NiSiと配線金属との間には、わずかではあるが酸化物が形成されることがある。こうした酸化物を完全に除去するためには、500℃前後の熱処理を施さなければならない。450℃未満の熱処理では、酸化物が残留して電気配線の歩留まりが低下し、シリサイドを形成した利点は得られない。
500℃前後でもNi原子が拡散しないように、NiSiの熱的安定性を高める必要があることに着目し、まず、シリコン基板中に拡散侵入したNi原子濃度と接合深さとの関係を調べた。得られた関係を、リーク電流と接合深さとの関係とともに図2のグラフに示す。ここでの試料は、次のように作製した。
種々の深さのpn接合を形成したSi基板を用意し、この上にNi膜を堆積した。その後、450℃の窒素雰囲気中でRTA(Rapid Thermal Annealing)処理を行なって、NiSiを30nmの膜厚で形成した。さらに、500℃で熱処理を行なった後、種々の接合深さについて発生する接合リーク電流密度を観測した。熱処理の昇降温度は100℃/minに設定し、熱処理時間は、10分、30分、60分、および90分の4種類とした。また、バックサイドSIMS法を用いて、それぞれの試料のSi基板中に含まれるNiの濃度の深さ分布を求めた。このバックサイドSIMS法は、試料の裏面から表面に向けて研磨し、裏面からSIMS分析を行なう手法であり、表面のNiSiからのノッキングを抑制して、Si基板中の正確なNi濃度が求められる。
図2のグラフには、それぞれの熱処理条件について、観測された接合リーク電流密度(右縦軸目盛り)を、pn接合深さの関数として表わした。また、各試料のSi基板中に含まれるNiの濃度(左縦軸目盛り)の深さ分布を、対応する形で図2に示してある。図示するように、接合リーク電流密度の接合深さ分布とNiの濃度の深さ分布とは、極めてよく整合している。このことから、リークの発生が、熱処理によってSi基板中に拡散侵入したNiによることが確認された。
したがって、Si基板内へのNi原子の拡散を防止して接合リークの発生を抑制するためには、NiSi層とSi基板との界面の安定性を高める必要がある。
NiSi形成に先立って、Si基板表面にFあるいはNを注入することによって、界面安定性の向上を試みた。注入量は、1.0×1013cm-2から1.0×1015cm-2の範囲で変化させ、加速エネルギーは2keVとした。得られたNiSiに500℃で90分の熱処理を施して、接合リークを調べた。その結果を図3に示す。図3には、接合深さ106nmでの接合リーク電流密度を、イオン注入量の関数として示してある。
Nイオンの場合には、注入量 1.0×1014cm-2でのリーク低減は2桁程度にとどまっている。同等の量でFイオンを注入した場合には、5桁を超えてリーク電流を著しく低減することができることが、図3に示されている。Fイオン注入によるリーク抑制効果は、1.0×1014cm-2程度でピークに達している。これと同等の効果をNイオン注入によって得るには、1.0×1015cm-2程度の高濃度で注入しなければならない。
図4には、Nイオン注入を基準としたFイオン注入のリーク抑制効率を、同注入量での2つのリーク電流の比として示す。注入量1.0×1013cm-2から5.0×1015cm-2の範囲内で、FイオンはNイオンの場合の2倍以上の優位性が確認される。また、Fイオンによるリーク抑制効率は、注入量8.0×1013cm-2でピークを迎えている。
こうしたリーク低減が、NiのSi基板内への拡散浸潤の抑制に起因することを、以下のように確認した。まず、FあるいはNを、1.0×1014cm-2、1.0×1015cm-2の注入量でイオン注入した。続いて、500℃で90分の熱処理を施した時のSi基板内のNi濃度を、バックサイドSIMS法で測定した。得られた結果を図5に示す。参考のために、イオン注入を全く施さなかった場合の500℃、10分、30分、60分、90分での熱処理後のNi濃度の深さ分布も、併せて示してある。
Nイオンの場合、注入量が1.0×1014cm-2では、多量のNi原子がSi基板に残存している。Ni原子の濃度は、接合位置で1.0×1014cm-3程度以下に抑えることが望まれ、Nイオンの場合には1.0×1015cm-2の注入量でなければ、100nm以下の浅い接合に対し、Niの拡散浸潤を顕著に抑制することができない。Fイオンの場合には、1.0×1014cm-2の注入量で1.0×1015cm-2のNイオン注入に匹敵する効果が得られる。こうした傾向は、図3に示したリーク電流のイオン種依存性や、注入量依存性と完全に符号している。なお、図3に示されるように、Fの注入量が1.0×1015cm-2の場合には、Niの拡散浸潤抑制効果は僅かに向上するものの、リーク電流が若干上昇している。リーク電流の上昇は、高濃度でのイオン注入によって、Si基板に欠陥が誘起されたことに起因すると推測される。
Si基板に欠陥を発生させないために、イオンの注入量は1.0×1015cm-2未満であることが必要である。そこで、FあるいはNを、1.0×1014cm-2の注入量でイオン注入した後、これに500℃、90分の熱処理を施してNiSiを形成した。それぞれのイオン注入条件について、Si基板中に含まれるNiの濃度をバックサイドSIMS法により測定し、図6に示した(左縦軸目盛り)。また、接合リーク電流密度を観測して、pn接合深さの関数として図6に示した(右縦軸目盛り)。参照用としてイオン注入を全く施さなかった場合についても、500℃、10分、30分、60分、90分のデータを示した。
図示するように、接合リーク電流密度の接合深さ分布とNiの濃度の深さ分布とは、極めてよく整合している。NiSiの熱的安定性が高められたことによって、NiSi層からのNi原子の遊離は阻止され、これに伴なうシリコン基板奥深くへのNi原子の拡散侵入も低減された。このため、リークの発生を抑制することができた。
これらのデータからわかるように、Fイオンの注入によって500℃付近での初期Niバースト現象が消滅した。Niバースト現象とは、熱処理の極めて初期にNi原子がほぼ瞬間的にSi基板内に浸潤する現象であり、図6の参照データで、500℃10分までにNiが極めて深くまでSi基板中に浸潤していることに対応する。
こうしたデータをさらに詳細に分析した結果、Fイオンを注入したことによって、最低68分に相当する拡散が抑制されていることが判明した。また、Niに起因したリーク源(Ni原子のクラスターと考えられる)の特異な移動機構にかかわる拡散係数が、500℃で、62nm2/minであり、その活性化エネルギーは、2.03eVであることを突き止めている。
これらの知見を総合して、本発明者は、NiSi形成後においてリークの発生を回避しうる許容範囲を、接合深さ20nm以上の接合に対して確定することができた。
NiSi形成後、リークの発生を回避できる許容熱処理時間ta(分)は、NiSi下面からの接合位置深さDj(nm)および熱処理温度Ta(K)(ここにTaは絶対温度表示であり通常の摂氏温度(℃)に273を加えたものであることに注意されたい。)の関数として、下記数式(A)で表わすことができる。
a=Dj2/Exp(34.7−2.35×104/Ta)+68 (A)
熱処理時間taを前記数式(A)で規定される時間以内に制限すれば、NiSiの熱的不安定性に起因する接合リークが発生することはない。熱処理温度Taとしては、製造プロセス中の最高温度が用いられる。温度が減少すればNiSiの熱的安定性は急速に回復するので、上述した制限は、実質的に最高温度の熱処理工程に対して適応すればよい。
あるいは、予め設定された熱処理時間taに基づいて、許容される熱処理温度Taを上記数式(A)から接合深さDjの関数として導くこともできる。図7のグラフには、接合深さと許容熱処理温度との関係を示す。ここでは、熱処理時間(ta)を70〜120分とし、許容熱処理温度(摂氏表示)を、NiSi下面からの接合位置深さ(Dj)20〜100nmについて計算した。NiSi下面からの接合深さ50nm(NiSiを30nm形成したとすると、シリサイド表面からは80nm程度)でも、500℃、90分の熱処理が可能であることが、図7のグラフから明らかである。
図5を参照して説明したように、Fイオンの注入量が増大すれば、NiSiの熱的安定性はさらに向上することから、1.0×1014cm-2以上の注入量であれば、上記数式(A)を適応することができる。さらに、図3に示したように、Fの導入量が8.0×1013cm-2の場合には、リーク抑制効率は1.0×1014cm-2の場合よりも向上している。この結果から、上記数式(A)は、Fの導入量が8.0×1013cm-2以上の場合に適応可能であることが理解できる。
Fイオンは、1.0×1014cm-2以下の注入量で十全なリーク抑制効果が期待できる。Fイオンの場合と同等の効果を得るには、Nイオンは1.0×1015cm-2程度の注入量が必要とされる。NはSi中でn型不純物として作用するため、1015cm-2といった高濃度でSi基板に注入した場合には、p型MOSFETに適用することが困難となる。一方、FはSi中で電気的に不活性であるうえ、8.0×1013cm-2という低濃度で十全なリーク抑制作用を得ることができる。したがって、n型、p型といった導電性によらず、FイオンはMOSFETの接合リーク低減に極めて好都合である。
さらに、FあるいはNのイオン注入が、その後に形成されるNiSi層の抵抗率に及ぼす影響を調べた。NiSi形成に先立って、シリコン基板表面にFあるいはNを注入した。いずれの場合も加速エネルギーは2keVとして、注入量は1.0×1013cm-2、1.0×1014cm-2、および1.0×1015cm-2の3種類とした。その後、NiSiを30nm形成し、500℃で90分の熱処理を施した。この際のシート抵抗を、イオン注入量の関数として、FおよびNそれぞれについて図8に示す。
図8のグラフに示されるように、Nイオンの場合、十全なリーク抑制効果を期待できる注入量1.0×1015cm-2では、シート抵抗が上昇してしまう。これは、高濃度のNが散乱不純物としてNiSiの抵抗率を上昇させた結果である。一方、Fイオン注入の場合には、十全なリーク抑制効果を得られる注入量1.0×1014cm-2で、同時にシート抵抗が最も低くなっている。また、1.0×1015cm-2という高濃度の注入を行なってところで、シート抵抗の上昇はNの場合と比較して軽微である。
これらのことから、相補型MOSFET回路(C−MOS回路)に適応可能で、不必要な導電性不純物の導入や、抵抗率の向上などの副作用を伴なわずに、接合リーク抑制を効果的に達成できるのは、Fイオン注入であることが確認された。
Si基板に導入されたF原子は、NiSiの熱的安定性を確保し、Ni原子のSi基板への拡散浸潤を阻止し、接合リークの発生を抑止する効果を有することが、以上の結果から明らかである。このF原子が、NiSi膜中にどのように取り込まれているかを分析した。
Si基板にFを1×1014cm-2注入した後、NiSiを30nm形成した。この際のNiSi層内およびSi基板表面付近に存在するFの分布を、SIMS分析した結果を図9に示す。NiSi膜中に取り込まれたFの総量(面密度)は、3.7×1013cm-2であった。また、Fの分布はNiSi/Si界面にピークを有し、そのピーク濃度は1.0×1019cm-3となった。
これらの量と分布を持ったF原子がNiSi層中に取り込まれることによって、NiSi膜の熱的安定性は飛躍的に向上し、Ni原子がSi基板内に遊離、拡散浸潤することを食い止めていることが確認された。
以上説明したように、シリサイド化に先立って、8.0×1013cm-2程以上のF原子をSi基板に導入すれば、シリサイド化の際にFはNiSi膜中に取り込まれ、この膜の耐熱性を著しく向上させることになる。耐熱性が向上しているので、微細なソース/ドレイン領域上に形成されたNiSi層と、これにコンタクトホールの開口部を通じて接触する金属物質とを500℃以上の温度に保持し、電気的接触を確保することが容易となる。
この結果、浅いソース、ドレイン接合位置を保ちつつ、リークを発生させないシリサイド層を形成することができ、短チャネル効果のない、高速、高駆動力の微細化MOSFETを実現できる。
(実施形態1)
図10乃至図17を参照して、本実施形態を説明する。
まず、図10に示すように、p型シリコン半導体基板100に、常法により溝を形成し、シリコン酸化膜等の絶縁物質を埋め込んで、素子分離領域101,102および103を形成した。半導体基板100内には、p型ウェル領域100a、n型ウェル領域100bが、イオン注入法および熱処理等の常法により形成されている。
続いて、図11に示すように、ゲート絶縁膜200aおよび200bを介して、ゲート電極300aおよび300bを常法により形成する。ゲート絶縁膜は、例えば膜厚5nmの熱酸化膜とすることができ、ゲート電極は、例えばポリシリコン層を200nmの膜厚で堆積することによって得られる。ゲート絶縁膜およびゲート電極をマスクとして、ウェル領域に不純物をイオン注入することによって、浅い拡散層111a,112a、111b,および112bが形成される。
次いで、図12に示すように、ゲート側壁301a,302a、301b,および302bを常法により形成する。ゲート側壁としては、例えば、膜厚20nmのシリコン窒化膜を用いることができる。ゲート側壁をゲート電極とともにマスクとして、基板に不純物をイオン注入して、拡散層121a,122a、121b,および122bを形成する。このとき、電極300a、および300bにも同様の導電性不純物が注入される。さらに、急速昇降温熱処理を施して、注入された不純物を活性化しておく。拡散層121a,122a、121b,および122bは、シリコン半導体基板100表面より、例えば100nmの深さまで形成される。
引き続いて、図13に示すように、F原子を加速エネルギー2keV、注入量1×1014cm-2でイオン注入する。このとき、Si基板に注入されるF原子の飛程は10nm以下にとどまる。この結果、拡散層121a,122a、121b,および122b上には、10nm程度の薄さのF含有領域131a,132a、131b,および132bがそれぞれ形成される。ゲート電極300a、300b上にも同様に、10nm程度の薄さのF含有領域330a、330bが形成される。Fイオンが注入される深さは、その後のシリサイド化反応で消費されるSiの膜厚以下にとどめることが望ましい。例えば30nmのNiSiを形成する場合、消費されるSiは24nmと算出される。よって、これらのF含有領域は、その後のシリサイド化反応で完全に消費されることになる。
さらに、Ni膜を全面に堆積して急速熱処理し、Niと直接接しているシリコンとの間でシリサイド化反応を選択的に進行させる。Ni膜は、常法により例えば12nmの膜厚で堆積することができ、必要に応じて、この上にさらに、キャップなる金属物質、例えばTi,TiNのような物質を形成してもよい。
硫酸と過酸化水素水との混合液に浸して、未反応のNiを選択的に除去することにより、図14に示すように、NiSi領域501a,502a、501b,および502bが拡散層上に形成され、ゲート電極上には、NiSi領域531a、および531bが形成される。いずれにおいても、NiSi領域の膜厚は28nm乃至30nmn範囲内となる。
シリサイド化に伴なって、F含有領域131a,132a、131b,132b、330a、330bのFは一部、NiSi膜中、及びNiSi/Si界面に取り込まれる。この場合のNiSi膜中F面密度は、3.7×1013cm-2であり、NiSi/Si界面のF最大濃度は、1.0×1019cm-3となる。
取り込まれたFによりNiSiの熱的安定性が向上するので、上述の数式(A)に規定される範囲内の熱処理を行なってもリークは発生しない。この場合、シリサイド下面からの接合深さは70nm程度となるので、500℃であれば148分以内、550℃であれば80分以内の熱処理を加えることができる。
引き続き、全面にシリコン窒化層600、および層間絶縁膜となるシリコン酸化膜700を、図15に示すように順次堆積する。さらに、コンタクトホール701および703形成し、バリア性の金属物質800をコンタクトホールの内壁に形成する。
シリコン窒化層600は、層間絶縁膜700の形成時にはバリア層として機能し、コンタクトホール701,703の形成時には、エッチングストップ層として機能するライナー層である。したがって、シリコン窒化膜600は、例えば20nmの厚さで、基板の表面に一様に且つ緻密に堆積させることが求められる。このとき基板には、高度に集積されたゲート電極などの微細な凹凸構造が存在している。シリコン窒化膜を低温で一様に堆積するには、Si2Cl6とNH3を供給ガスとした化学気層成長法(CVD,Chemical Vapor Deposition)を採用することができる。あるいは、SiH2Cl4とNH3を用いた原子層堆積法(ALD,Atomic Layer Deposition)を用いてもよい。
シリコン窒化膜の緻密性は、屈折率により評価することができ、この屈折率はシリコン窒化膜の成膜温度と相関関係を有することが、本発明者により見出された。図16には、上述した2つの手法により得られたシリコン窒化膜の屈折率を、成膜温度の関数として示す。500℃以下の低温で成膜された場合には、成膜手法にあまり依存せず、シリコン窒化膜の屈折率は1.89以下に低下する。低温では成膜速度が極度に低下してしまうことから、シリコン窒化膜の一様で効率的な堆積を確保するためには、シリコン窒化膜は500℃程度で成膜することが望まれる。
本実施形態においては、所定の注入量でFを注入した後にNiSiを形成しているので、このNiSiは500℃以上でも熱的安定性が確保されている。このため、シリコン窒化膜は、500℃以上で成膜することができ、十分に緻密で、微細な構造上にも一様な、ライナー層が得られる。500℃以上で成膜されたシリコン窒化膜ライナー層600は、当然、1.89以上の屈折率を有することとなる。
シリコン窒化膜の成膜に、プラズマ支援化学気層成長法(PACVD,Plasma Assisted Chemical Vapor Deposition)を用いた場合は、シリコン窒化膜の緻密性、微細な構造上の一様性が大きく劣化してしまう。この点から、ライナー層としての機能を保全するためには、上述した手法のほうが好ましい。また、このときのシリコン窒化膜の屈折率が上述の値を下回ることは言うまでもない。
本実施形態においては、500℃以上の温度で安定的に緻密に成膜された、ライナー層として機能するシリコン窒化層600が基板表面に一様に設けられているので、コンタクトホールの形成に当たっては、必ずしもNiSi領域と精密に位置整合せずに行なう必要はない(ボーダーレスコンタクト形成)。このため、素子製造工程が簡略となり、製造コストが低減される。こうした利点を十全に享受するためにも、十分に緻密で一様なライナー層を形成することは極めて重要である。
なお、層間絶縁膜となるシリコン酸化膜700は、例えば、400℃でO3,Si(OC254(テトラエトキシシラン:TEOS)ガスを供給して堆積することができる。あるいは、SOG(Spin on Glass、珪素化合物RnSi(OH)4-n,R:有機分子及び添加材)のようなシリコン酸化膜の塗布材料を用いてもよい。こうした塗布材料を、例えばスピンナーを用いて回転塗布し、この後、例えば窒素雰囲気中、300℃、30分で熱処理する。その後、シリコン酸化膜の材料物質以外の成分を除去して、シリコン酸化層700が得られる。
コンタクトホール701,703は、例えば、リソグラフィー法、RIE法等の常法によって、ソース上NiSi領域501a、ドレイン上NiSi領域502bに達して形成することができる。RIEは、2段階に分けて行なうことが好ましい。まず、シリコン窒化膜ライナー層600をRIEのエッチングストッパーとして利用して、シリコン窒化膜に対して選択性のある酸化膜をエッチングする。引き続き、コンタクト底部に残存する薄いシリコン窒化膜ライナー層600を、短時間のエッチング処理にて除去する。エッチングが短時間で完了できるので、下地のNiSi領域に対するプラズマダメージ等は軽減される。また、コンタクト底部が一部、素子分離領域に重なった場合でも、この部分におけるコンタクトホールの素子分離領域内への突貫を防ぐことができる。
金属物質800の堆積に先立って、コンタクト底部に露出したNiSi領域501a、502b部は、例えば、NF3を含むプラズマに短時間暴露して、この表面を洗浄しておく。金属物質800としては、例えばTiを5nmの厚さでスパッタリング法により形成することによって、図15に示した構造が得られる。
この後、金属物質800とNiSi領域501a、502bとの電気的接触を良好にするために、前述の数式(A)に規定する範囲内で、窒素雰囲気中で熱処理を行なう。例えばライナー層600の堆積を500℃、58分で行なった場合、500℃、90分の熱処理が許容される。こうした熱処理を施した結果、NiSi領域501a、502b上部に形成された薄い酸化物がTiにより還元除去され、良好な電気的接触が確保される。すでに説明したように、NiSiは、Fを含有したシリコン層をシリサイド化することによって形成されているため、500℃、90分の熱処理を行なったところで、リークが発生することはない。
この熱処理後には、例えばW900を、W(CO)6とH2を供給ガスとしたCVD法によりコンタクトホール701,703に充填する。金属物質800の表面は、500℃の熱処理によって、すでに十分に緻密な構造に変化している。さらに、層間絶縁膜としてのシリコン酸化膜1000を堆積し、常法により配線溝1001、1002を形成する。この溝の中に金属物質、例えばCu膜1100を充填形成する(ダマシン法)。引き続き、配線物質上部を覆うように、さらに絶縁物質、例えばシリコン酸化膜1200を堆積して、図17に示す構造が得られる。
必要に応じて、多層の配線を構築し、また実装工程などを経て、MOSFET素子が完成する。
本実施形態においては、Si基板にFをイオン注入した後にシリサイド化が行なわれるので、NiSiの熱的安定性を高めることができた。このため、非常に浅いソース、ドレイン拡散層でも接合リークの発生は抑制される。注入されるFは、シリコン中で電気的に不活性であることに加えて、1.0×1014cm-2以下の注入量で十分なリーク抑制効果が発揮される。したがって、n+、p+ソース、ドレイン領域の極性は反転せず、CMOS回路の製造に安定して適応することができる。
さらに、NiSiの熱的安定性が向上したため、前述の数式(A)に規定する範囲内での熱処理が可能となった。こうした熱処理を施すことによって、十分に緻密で一様なライナー層を形成することができるとともに、NiSiと配線金属との良好な電気的接触も確保される。
こうして製造された本実施形態のMOSFETは、高い信頼性を有するともに、駆動力も十分に大きい。
(実施形態2)
図18乃至図23を参照して、本実施形態を説明する。
まず、実施形態1と同様の工程にしたがって、図12に示した構造を形成しておく。この際、拡散層121a,122a、121b,122bの深さは80nmとなるようにする。
続いて、図18に示すように、シリコン膜400を常法により、例えば20nmの膜厚で全面に堆積する。均一な膜厚および膜質が得られることから、シリコン膜400はCVD法により堆積することが好ましい。エピタキシャル成長技法の場合に生じるような膜厚、膜質の不均一性は回避することができ、こうした不均一性に由来するシリサイド化金属の突出が阻止される。その結果、安定したシリサイド層の成膜が可能となる。また、ソース、ドレイン電極の一部が素子分離領域上に延在することになるので、基板との結合容量が低減し、素子の高速動作が可能となる。
素子分離上に延在させてElevated Source/Drainとして利用する部分401,403、および素子間の局所的配線として利用する部分402を残して、その他の部分のシリコン膜400は常法により除去する。
次に、所定の領域に選択的にシリコン膜が配置された基板は、常法により炭素含有プラズマに曝す。炭素の供給源としては、プラズマ内に炭素を供給可能な任意の供給源を用いることできる。例えば、炭素含有プラズマは、CF4,CHF3,CCl,CH4などのガスをプラズマ中に供給して生成することができる。フォトレジストマスクのような炭素含有物質が基板上に存在する場合には、RIEに伴なうイオン衝撃を利用して、ここから炭素を供給することもできる。
一般に、プラズマは、その状態を維持するために、周囲の物質に対して正の電位を帯びる。この結果、プラズマより、周囲の物質に対して正電荷を帯びた粒子を垂直に入射させる方向に電界が発生する。よって、プラズマ中の正電荷を帯びた炭素粒子は、ゲート電極300a、300b、および、シリコン膜400に垂直に衝突する。水平表面のみに炭素粒子は注入され、垂直表面には炭素粒子は注入されない。こうして、炭素含有シリコン層が水平表面に形成される。通常使われるRIEプラズマからの入射粒子は、1KV以下で加速されているので、この炭素含有シリコン層の厚さは数nmにとどまる。炭素含有シリコン層における炭素含有率は、1 atomic%以上であればよい。
この炭素含有シリコン層を熱酸化すると、HF溶液中でエッチングされない酸化膜が形成される。この原理は、USP 6,271,566 B1において本発明者により開示されている。一方、シリコン膜400の垂直部には通常の酸化膜が形成されるため、熱酸化後、HF溶液中に浸すことによって、シリコン膜400の水平表面のみに酸化膜を選択的に残存させることが可能となる。この酸化膜をマスクとして用いて、酸化膜に対して選択性を有するシリコンの等方的エッチングを行なう。例えば、Chemical Dry Etching(CDE)のようなエッチングを行なうことによって、シリコン膜400の垂直部のみが除去される。この後、シリコン膜400の水平表面に残存する酸化膜を、例えば、RIE法により剥離する。その結果、図19に示すように、一部素子分離領域に延在する追加ソース、ドレイン−シリコン層401,403、および素子間の局所的配線を形成すべきシリコン層402、ゲート電極上の追加シリコン層が430a、430bが形成される。
シリサイド層の形成は、こうして追加形成されたシリコン層上面で行なわれる。したがって、シリサイド工程を行なう上で、実効的な接合深さは20nm+80nm=100nmとなる。
引き続き、図20に示すように、F原子を例えば加速エネルギー2keV、注入量8.0×1013cm-2でイオン注入する。このとき、追加Si層に注入されるF原子の飛程は10nm以下にとどまる。この結果、一部素子分離追加領域に延在する追加ソース、ドレイン−シリコン層401,403には、F含有領域411,413が形成され、素子間の局所的配線を形成すべきシリコン層402上には、F含有領域412が形成される。さらに、ゲート電極上の追加シリコン層430a、430b上には、F含有領域431a、431bが形成される。いずれのF含有領域も10nm程度と薄く、その後のシリサイド化反応で完全に消費される。
一部素子分離領域に延在する追加ソース、ドレイン−シリコン層401,403、および、素子間の局所的配線を形成すべきシリコン層402によって、拡散層121a,122a、121b,122bと素子分離領域101,102,103との境界近傍へのF原子の注入は妨げられる。これは、着目すべき事実である。この部分に、高濃度のFが注入された場合、素子分離領域を形成する酸化膜が、その後のHF処理などでエッチングされ易くなるおそれがある。特に、シリサイド化の前処理として、HF処理を行なう場合、拡散層に隣接する素子分離膜が後退すると、この部分からもシリサイド化反応が進行してしまう。素子分離酸化膜が後退すれば、その分、実効的に接合が浅くなって接合リークを誘起しやすくなる。
本実施形態においては、追加シリコン層を形成した上、これらによって、拡散層に隣接した素子分離酸化膜部分を保護しているので、接合が実効的に浅くなることは防止される。むしろ、追加したシリコン層の分だけ、着実に接合深さを増すことができる。
さらに、Ni膜を全面に堆積し、例えば450℃,30sec窒素中で急速熱処理して、Niと直接接しているシリコンとの間でシリサイド化反応を選択的に進行させる。Ni膜は、常法により例えば12nmの膜厚で堆積することができ、必要に応じて、この上にさらに、キャップとなる金属物質、例えばTi,TiNのような物質を堆積形成してもよい。
硫酸と過酸化水素水との混合液に浸して、未反応のNiを選択的に除去することにより、図21に示すように、NiSi領域501,503が追加ソース、ドレイン−シリコン層401,403上に形成され、NiSi領域502が素子間の局所的配線を形成すべきシリコン層402上に形成される。さらに、NiSi領域530a、530bが、ゲート電極上の追加シリコン層430a、430b上に形成される。いずれにおいても、NiSiの膜厚は28nm乃至30nmとなる。なお、シリサイド化反応によって、追加シリコン層がほぼ完全に消費される。
シリサイド化に伴なって、F含有領域411,413,412,431a、431bのFは、一部NiSi膜中、およびNiSi/Si界面に取り込まれ、この場合、NiSi膜中のF面密度は、3.0×1013cm-2であり、NiSi/Si界面の最大F濃度は、8.0×1018cm-3となる。
取り込まれたFによりNiSiの熱的安定性が向上するので、上述の数式(A)に規定される範囲内の熱処理を行なってもリークは発生しない。この場合、シリサイド下面からの接合深さは70nm程度となるので、500℃であれば148分以内、550℃であれば80分以内の熱処理を加えることができる。
ゲート上に形成されたNiSi層530a、530bは、MOSFETの極性によらず、Fのみを含有することになる。n型およびp型の両方の導電性不純物を含むシリコンをシリサイド化して得られたNiSiは、一方の不純物のみを含むシリコンをシリサイド化して得られたNiSiよりも、抵抗率が高くなることが知られている。
従来のCMOS形成法では、n−MOSFET,p−MOSFETを連結するゲートポリシリコン電極の一部には、両方の導電性不純物が導入されることがあり、この場合には抵抗率が上昇する。本実施形態においては、本来のゲートゲートポリシリコン電極の上部に、Fのみを含有するシリコン層430a、430bを形成し、これをシリサイド化している。したがって、NiSiの抵抗率の上昇は回避される。その結果、n−MOSFETおよびp−MOSFETを連結する細線形状のゲートポリシリコン電極の電気抵抗を、効率よく低減することが可能となる。さらに、局所配線がシリサイド化と同時に完成するので、素子製造工程が簡略化される。
引き続き、全面にシリコン窒化層600、および層間絶縁膜となるシリコン酸化膜700を、図22に示すように順次堆積する。さらに、コンタクトホール701および703形成し、バリア性の金属物質800を形成する。こうした各層の堆積およびホールの形成は、実施形態1の場合と同様の手法により行なうことができる。
すでに説明したように、所定の注入量でFを注入した後にNiSiを形成しているので、このNiSiは500℃以上でも熱的安定性が確保されている。このため、シリコン窒化膜を500℃以上で成膜して、十分に緻密で一様なライナー層を形成することができる。こうして形成されるシリコン窒化膜ライナー層は、1.89以上の屈折率を有し、実施形態1の場合と同様の効果が得られる。すなわち、コンタクト底部が一部、素子分離領域に重なった場合でも、この部分におけるコンタクトホールの素子分離領域内への突貫は防止される。
金属物質800とNiSi領域501a、502bとの電気的接触を良好にするための熱処理は、前述の数式(A)に規定する範囲内で、窒素雰囲気中で行なうことができる。例えば、ライナー層600の堆積を500℃、58分で行なった場合、500℃、90分の熱処理が許容される。こうした熱処理を施した結果、NiSi領域501、503部上部に形成された薄い酸化物がTiによって還元除去され、良好な電気的接触が確保される。すでに説明したように、NiSiは、F含有シリコン層をシリサイド化して得られているため、500℃、90分の熱処理を行なったところで、リークが発生することはない。
その後、実施形態1と同様の手法によりW900をコンタクトホール701,703内に充填した後、層間絶縁膜としてのシリコン酸化膜1000を堆積して、常法により配線溝1001、1002を形成する。この溝の中に金属物質、例えばCu膜1100を充填形成し、配線物質上部を覆うように、さらに絶縁物質、例えばシリコン酸化膜1200を堆積して、図23に示す構造が得られる。
必要に応じて、多層の配線を構築し、また実装工程などを経て、MOSFET素子が完成する。
本実施形態においては、ソース、ドレイン電極の一部が素子分離領域上に延在することになるので、基板との結合容量が低減し、素子の高速動作が可能となる。また、ゲート上に形成されたNiSi層は、MOSFETの極性によらず、Fのみを含有することになるので、n−MOSFET,p−MOSFETを連結するゲートポリシリコン電極の上部NiSiの抵抗率が上昇することはない。
さらに、一部素子分離追加領域に延在する追加ソース、ドレイン−シリコン層、および、素子間の局所的配線を形成すべきシリコン層が形成されたので、F原子が、拡散層と素子分離領域との境界付近に注入されることは防止される。その結果、素子分離領域を形成する酸化膜が、その後のHF処理などでエッチングされることは阻止される。拡散層に隣接した素子分離酸化膜を保護すれば、接合が実効的に浅くなることを防ぎ、逆に、追加したシリコン層分、着実に接合深さを増すことができる。しかも、シリサイド化と同時に局所配線も完成するので、素子製造工程が簡略化される。
なお、追加シリコン膜をCVD法により堆積し、これをシリサイド化した場合には、膜厚、膜質の均一なシリサイド層を得ることができる。エピタキシャル成長技法に見られるような、膜厚、膜質の不均一性は回避されるため、膜厚、膜質の不均一性に由来するシリサイド化金属の突出が阻止され、安定したシリサイド層の成膜が可能となる。
上述した手法は、図24に示すような単独のn型MOSFETに対しても適応可能である。さらに、複数組の素子に対しても同様に適応可能である。
また、半導体装置の一部を形成する素子群に対して選択的に応用することができ、図25に示すように、DRAMを混載した半導体装置に対しても適応可能である。図示する半導体装置においては、p型シリコン基板100のp型ウェル100c上の素子領域には、DRAMのパストランジスターを構成するn型MOSFET2000が形成されている。さらに、p型ウェル100cには、ポリシリコンからなるストレージノード3000、キャパシター絶縁膜3001、およびカラー酸化膜3002を含むトレンチ型DRAMと、素子分離領域104とが設けられている。こうした構成が追加された以外は、図23に示した構造と同様である。
いずれの構造としても、実施形態1,2の場合と同様、基板内へのNi原子の拡散は抑制され、NiSi層の熱的安定性の向上によって配線金属との良好な電気的接触が確保される。さらに、浅いソース、ドレイン拡散層を有しつつ、接合リークを低減して自己整合的にソース、ドレイン、ゲート電極上にシリサイド層を形成することができる。
上述したようなNiSi形成前に、F原子をイオン注入するという手法は、種々の変更が可能である。例えば、ゲート電極の上部の一部に限らず、その全てシリサイド化する場合(Fully−Silicidated Gate)にも、同様に適応することができる。また、エピタキシャル選択成長法を用いたElevated Source Drain構造、あるいは、SOI(Silicon on Insulator)基板に形成されたMOSFETのシリサイド化に適応してもよい。いずれの場合も、同様の効果が得られる。
なお、本発明の実施形態にかかる手法は、Fの含有が熱的安定性を向上させる如何なるシリサイド化金属に対しても有効である。
接合深さと接合リークの値との関係を示すグラフ図。 リーク電流と接合深さとの関係、およびシリコン基板中に拡散侵入したNi原子濃度と接合深さとの関係を示すグラフ図。 イオン注入量と接合リークとの関係を示すグラフ図。 Fイオンのリーク抑制効率を示すグラフ図。 Ni濃度の深さ分布を示すグラフ図。 リーク電流と接合深さとの関係、およびシリコン基板中に拡散侵入したNi原子濃度と接合深さとの関係を示すグラフ図。 接合深さと許容熱処理温度との関係を表わすグラフ図。 イオン注入量とシート抵抗との関係を表わすグラフ図。 F濃度の深さ方向分布を示すグラフ図。 実施形態1における半導体装置の製造方法の一工程を表わす断面図。 図10に続く工程を表わす断面図。 図11に続く工程を表わす断面図。 図12に続く工程を表わす断面図。 図13に続く工程を表わす断面図。 図14に続く工程を表わす断面図。 シリコン窒化膜の成膜温度と屈折率との関係を表わすグラフ図。 図15に続く工程を表わす断面図。 実施形態1における半導体装置の製造方法の一工程を表わす断面図。 図18に続く工程を表わす断面図。 図19に続く工程を表わす断面図。 図20に続く工程を表わす断面図。 図21に続く工程を表わす断面図。 図22に続く工程を表わす断面図。 本発明の一実施形態にかかる半導体装置の断面図。 本発明の他の実施形態にかかる半導体装置の断面図。
符号の説明
100…p型シリコン半導体基板; 100a…p型ウェル領域
100b…n型ウェル領域; 100c…p型ウェル領域
101,102,103,104…素子分離領域
111a,112a,111b,112b…浅い拡散層領域
121a,122a、121b,122b…拡散層領域
131a,132a、131b,132b…拡散層領域上のF含有領域
200,200a,200b…ゲート絶縁膜
300,300a,300b…ゲートポリシリコン電極
330a,330b…ゲートポリシリコン電極上のF含有領域
301a,302a、301b,302b…ゲート側壁
400…シリコン膜
401,403…Elevated Source/Drainとして利用するシリコン層400の一部
402…素子間の局所的配線として利用するシリコン層400の一部
430a、430b…ゲート電極上の追加シリコン層
411,412,413,431a、431b…F含有領域
501a,502a、501b,502b,531a,531b…NiSi領域
501,502,503,530a、530b…NiSi領域
600…シリコン窒化層; 700…シリコン酸化膜
701,703…ソース上NiSi領域に達するコンタクトホール
800…Ti膜; 900…W膜; 1000…シリコン酸化膜
1001,1002…配線溝; 1100…Cu; 1200…シリコン酸化膜
2000…DRAMのパストランジスターを構成するn型MOSFET
3000…トレンチ型DRAMのストーレジノードを構成するポリシリコン
3001…トレンチ型DRAMのキャパシターを構成する絶縁膜
3000…トレンチ型DRAMのカラー絶縁膜。

Claims (8)

  1. 拡散領域およびゲート電極の上に、F含有NiSi層が設けられたMOSFET構造を含み、前記F含有NiSi層の下面から前記拡散領域の接合面までの距離は20乃至100nmである半導体装置の製造方法であって、
    半導体基板上にゲート絶縁膜を介して前記ゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極をマスクとして前記半導体基板に不純物を導入して、前記拡散領域を形成する工程と、
    シリコンからなるシリサイド形成予定領域に、8.0×1013cm-2以上1.0×1015cm-2未満のF原子をイオン注入して、F含有領域を前記シリサイド形成予定領域の表層に形成する工程と、
    前記F含有領域に熱処理を加えることなく、この上にNi膜を堆積する工程と、
    前記Ni膜を熱処理して前記シリサイド形成予定領域の前記シリコンをシリサイド化し、F含有NiSi層を前記拡散領域および前記ゲート電極上に形成する工程と、
    F含有NiSi層が形成された後に施される450℃以上の熱処理工程の処理時間の累積が、前記熱処理工程中の最高熱処理温度をTaとしたとき、数式(A)で表わされる時間を越えない範囲となるよう熱処理を行なう工程とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
    a=Dj2/Exp(34.7−2.35×104/Ta)+68 (A)
    (上記数式(A)中、taは許容熱処理時間(分)であり、DjはNiSi下面からの接合位置深さ(nm)であり、Taは熱処理温度(K:絶対温度)である。)
  2. 前記シリサイド形成予定領域は、前記拡散領域および前記ゲート電極の表層であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記シリサイド形成予定領域は、前記拡散領域および前記ゲート電極の上に形成された追加シリコン層であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記追加シリコン層は、
    前記拡散領域の形成後、前記イオン注入に先立って、前記半導体基板の全面にシリコン膜を化学気層成長法により形成する工程、
    前記シリコン膜のうち、前記半導体基板上の水平面に存在する領域を選択的に、炭素含有シリコン層に変化させる工程、
    前記炭素含有シリコン層を含む前記シリコン膜を熱酸化する工程、および
    熱酸化後のシリコン膜をフッ化水素溶液に浸漬した後、前記半導体基板の垂直面に存在するシリコン膜を選択的に除去し、前記半導体基板の水平面に前記炭素含有シリコン層を残す工程
    により形成されることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記拡散領域上におけるF含有NiSi層の下面は、前記半導体基板の主面と同一面、または主面より上に位置していることを特徴とする請求項3または4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記イオン注入は、前記シリサイド化によって消費されるシリコンの膜厚以下の飛程で行なわれることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記F含有NiSi層の上に、シリコン窒化層を堆積する工程をさらに具備することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記シリコン窒化層の上に絶縁膜を堆積する工程、および
    前記シリコン窒化層をエッチングストッパーとして用いて、前記絶縁膜にRIE法によりコンタクトホールを形成する工程
    をさらに具備すること特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
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