JP4377432B2 - 高吸収性ポリマー粒子の改善された製造方法 - Google Patents

高吸収性ポリマー粒子の改善された製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、表面架橋した高吸収性ポリマー粒子及び表面架橋した高吸収性粒子の改善された製造方法に関する。より詳細には、本発明は、SAPの製造における表面架橋工程中の助溶剤としての1,3−プロパンジオール(PDO)の使用に関する。
発明の背景
吸水性樹脂は、サニタリー用品、衛生用品、ワイピングクロス、保水剤、脱水剤、スラッジ凝固剤、使い捨てのタオル及びバスマット、使い捨てのドアマット、増粘剤、ペット用の使い捨てのトイレマット(litter mats)、凝縮防止剤及び多様な化学薬品用の放出制御剤において幅広く使用される。吸水性樹脂は、デンプンアクリロニトリルグラフトポリマーの加水分解生成物、カルボキシメチルセルロース、架橋したポリアクリレート、スルホン化されたポリスチレン、加水分解されたポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン及びポリアクリロニトリルのような置換及び非置換の天然及び合成のポリマーを含めて、多様な化学形で入手可能である。
そのような吸水性樹脂は、“高吸収性ポリマー”又はSAPと呼ばれ、かつ典型的には、軽度に架橋した親水性ポリマーである。SAPは、Goldman他、米国特許第5,669,894号及び同第5,559,335号明細書に一般的に論じられており、それらの開示は本明細書に引用により取り入れられる。SAPはそれらの化学的同一性が相違しうるが、しかし全てのSAPは、中程度の圧力下でさえ、それらの自重の何倍にも等しい量の水性流体を吸収及び保持することができる。例えば、SAPは、それらの自重の100倍又はそれ以上の蒸留水を吸収することができる。封圧下に水性流体を吸収する能力は、おむつのような衛生用品において使用されるSAPにとって重要な必要条件である。
本明細書において使用したように、“SAP粒子”という用語は、乾燥状態の高吸収性ポリマー粒子、すなわち水を含有しない、ないし粒子の質量よりも少ない量までの水を含有している粒子を呼ぶ。“粒子”という用語は、グラニュール、繊維、フレーク、球、粉末、小板及び高吸収性ポリマーの当業者に公知のその他の形状及び形を呼ぶ。“SAPゲル”及び“SAPヒドロゲル”という用語は、水和した状態の高吸収性ポリマー、すなわち水中で少なくともそれらの質量及び典型的には水中でそれらの質量の数倍を吸収した粒子を呼ぶ。“表面架橋”という用語は、粒子の表面の付近でのSAP粒子中の官能性架橋のレベルが一般的に、粒子の内部でのSAP粒子中の官能性架橋のレベルよりも高いことを意味する。“表面架橋したSAP粒子”という用語は、粒子の表面に施与した化合物により表面架橋した粒子の付近に存在しているSAP粒子の分子鎖を有している前記SAP粒子を呼ぶ。
最初に、液体との接触の際のSAP粒子の膨潤能は、自由膨潤能とも呼ばれ、SAP粒子の設計及び開発における主要因子であった。しかしながら、後に、吸収した液体の量が重要であるだけでなく、膨潤したゲルの安定性又はゲル強度も重要であることが見出された。一方では自由膨潤能、及び他方ではゲル強度は、反対の性質を表す。従って、特に高い吸収性を有しているSAP粒子は典型的には、乏しいゲル強度を示すので、ゲルが圧力(例えば、身体の荷重)下に変形し、そしてさらなる液体分配及び吸収を妨げる。
吸収率(ゲル体積)とゲル強度との間のバランスの取れた関係は、固有の液体吸収、液体輸送、及びおむつ及びおむつにおいてSAP粒子を用いる際の皮膚の乾燥度を提供するために望ましい。これに関して、SAP粒子がその後の圧力下に液体を保持する能力だけが重要な性質でなく、同時に作用する圧力に対する液体の吸収も、すなわち液体吸収中も、重要である。これは、実地において、子供又は大人がサニタリー用品上に座る又は横になる場合、又はせん断力がサニタリー用品上に作用している場合、例えば脚移動の場合である。この吸収特性は荷重下吸収と呼ばれる。
研究者らは、特に荷重下で、SAP粒子により吸収及び保持した液体の量、及び液体が吸収される速度を改善する多様な方法を調査してきた。SAP粒子の吸収及び保持特性を改善する好ましい一方法は、SAP粒子を表面架橋することである。
当工業界において理解されるように、表面架橋したSAP粒子は、内部よりも表面の付近に架橋のより高いレベルを有する。本明細書で使用したように、“表面”は、粒子の外に面している境界を説明する。多孔質SAP粒子については露出した内部表面も表面の定義に含まれる。
一般的に、表面架橋したSAP粒子は圧力下で、内部架橋の匹敵しうるレベルを有するが、しかし表面架橋が不足しているSAP粒子よりも高い液体吸収及び保持値を示す。内部架橋は、SAP粒子を含んでいるモノマーの重合から生じ、かつポリマー主鎖中に存在している。表面架橋が変形に対するSAP粒子の抵抗性を増大させ、その際に、それゆえ、生じたヒドロゲルが外圧下に変形される際の隣接したSAP粒子の表面間の接触の程度を減少させることが理論づけられている。吸収及び保持値が表面架橋により高められる程度は、内部及び表面架橋の相対的な量及び分布に、及び個々の表面架橋剤及び表面架橋の方法に関係している。
SAP粒子を含んでいるポリマー上に含まれる側部にある(pendant)カルボキシレート又は他の基と反応することができる2つ又はそれ以上の官能基を有する架橋剤を用いてSAP粒子を表面架橋することは、多様な特許に開示されている。例えば、米国特許第4,043,952号明細書には、表面架橋化合物としての多価金属化合物の使用が開示されている。米国特許第4,051,086号明細書には、SAP粒子の吸収速度を改善するための表面架橋剤としてのグリオキサールの使用が開示されている。
表面架橋剤は、以下のものに限定されないが、ジグリシジルエーテル、ハロゲンエポキシ化合物、ポリオール、ポリアミン、ポリイソシアナート、多官能性アジリジン化合物及びジアルキルハロゲン化物又はトリアルキルハロゲン化物を含む。表面架橋剤の同一性にもかかわらず、表面架橋に使用される前記薬剤は少なくとも2つの官能基を有し、かつSAP粒子は、表面架橋剤をSAP粒子の表面に施与した後に加熱される。
SAP粒子の表面架橋を実施する以前の方法は、例えば、米国特許第4,541,871号明細書、国際公開(WO)第92/16565号パンフレット、国際公開(WO)第93/05080号パンフレット、米国特許第4,824,901号明細書;米国特許第4,789,861号明細書;米国特許第4,587,308号明細書;米国特許第4,734,478号明細書;米国特許第5,164,459号明細書;米国特許第4,666,983号明細書;米国特許第5,385,983号明細書;独国特許(DE)第40 20 780号明細書及び欧州特許(EP)第0 509,708号明細書に開示されている。SAPの表面架橋は、F.L. Buchholz他, 編, "Modern Superabsorbent Polymer Technology," Wiley-VCH, New York, NY, p. 97-108 (1998)に一般的に論じられている。
当工業界において開示されたように、SAP粒子は、場合により少量の水及び/又は有機溶剤を用いて、表面架橋剤と混合されるか、又は水10質量%〜40質量%を含有しているSAPヒドロゲルは、親水性又は疎水性の溶剤中に分散され、かつ表面架橋剤と混合される。
SAP粒子を表面架橋する以前の方法において遭遇される一つの問題は、表面架橋剤用の助溶剤としてのプロピレングリコールの使用である。プロピレングリコールは相対的に高い蒸気圧を有し、かつ相対的に容易に酸化され、このことは、表面架橋する方法及びプロセス装置の双方に不利な影響を及ぼし、かつ相反する性質を有している表面架橋したSAPをまねく。助溶剤としてプロピレングリコールを用いることは、酸化及び再結合の副生物の形成に帰するプロセス装置の汚損をまねく。またプロピレングリコールの揮発性は、相反しかつ減少したSAP性能もまねく。
本発明は、助溶剤としてプロピレングリコールを利用する以前の表面架橋方法に伴う欠点を克服するSAP粒子を表面架橋する方法に向けられている。
発明の要約
本発明は、表面架橋剤の水溶液中の助溶剤として1,3−プロパンジオール(PDO)を用いてSAP粒子を表面架橋する方法に向けられている。特に、本発明は、水、表面架橋剤及びPDO約20〜約35質量%を含有している表面架橋剤溶液がSAP粒子を表面処理するのに使用されることによる方法に向けられている。SAP粒子への表面架橋剤溶液の施与後に、生じた粒子を約25℃〜約150℃で約15〜約180分間加熱して、表面架橋剤がSAP粒子表面上に架橋を形成させることを可能にする。本方法は、ポリアクリレート塩、加水分解されたポリアクリルアミド、及び複数の側部にある中和したカルボキシル基を有しているSAPの表面架橋において特に有用である。
本発明に従って、前記方法は、表面架橋剤溶液中の表面架橋剤の量が減少されることを可能にする一方で、プロピレングリコール、すなわち1,2−プロパンジオール及びより多量の表面架橋剤を含有している組成物により提供される同等の表面架橋を提供する。表面架橋剤溶液中の表面架橋剤の量は、PDOが助溶剤として使用される場合に、少なくとも5質量%及び典型的には10〜25質量%だけ減少されることができる。
PGを、プロピレングリコールに比較してより低い揮発性及びより大きな酸化安定性を有する1,3−プロパンジオールで置き換えることにより、より良好なSAP性能が達成された一方で、SAP粒子上の表面架橋剤の低い残存量を維持する。またPDOの使用は、表面架橋剤のより低い使用レベル及びより低い助溶剤レベルについても可能にした、すなわち表面架橋方法においてPGに比較してより少ないPDOが必要とされる。特に、PGは助溶剤として約35〜約50質量%の量で使用される。対照的に、PDOは助溶剤として約20〜約35質量%及び好ましくは約25〜約30質量%の量で使用される。
故に、本発明の一態様は、表面架橋したSAP粒子を製造する方法を提供することであって、十分な量の表面架橋剤溶液をSAP粒子の表面に施与して表面処理したSAP粒子を準備し、その場合に前記表面架橋剤溶液は表面架橋剤、水及び助溶剤としてのPDO約20〜約35質量%を含んでおり;ついで表面処理したSAP粒子を、表面架橋剤にとって十分な温度で十分な時間に亘り加熱して、SAP粒子を有しているポリマー上の側基(pendant groups)と反応させてSAP粒子上に表面架橋を形成させることにより特徴付けられる。
本発明の他の態様は、表面処理したSAP粒子を約25℃〜約150℃で約15〜約180分間加熱してSAP粒子上に表面架橋を形成させることであり、その場合にPDOは、SAP粒子上に表面架橋を本質的に形成しない。
本発明の他の態様は、PGの存在で表面架橋した粒子に比較して、改善された性能を有する表面架橋した粒子を提供することであり、かつ表面架橋工程において使用される以前の助溶剤、例えば、プロピレングリコールに伴う問題を克服することである。
本発明の他の態様は、表面架橋剤溶液中の助溶剤としてのPDOを利用して、装置不調を実質的に減少させ、かつ操作コストを減少させる、表面架橋したSAP粒子を製造する方法を提供することである。
本発明のこれらの及びその他の態様及び利点は、好ましい実施態様の次の詳細な説明から明らかになる。
好ましい実施態様の詳細な説明
本発明に従って、SAP粒子は表面架橋されて、SAP粒子による、液体吸収の量及び速度が実質的に増大し、かつ液体の全保持が増大する。重合及び十分な乾燥後に任意の時間でSAP粒子を表面架橋して固体SAP粒子を形成させることにより、SAP吸収特性が改善される。製造の経済性及び容易さのためには、表面架橋は、最も有利には、SAP粒子が合成され、適切な含水量に乾燥され、かつ、例えば粉砕によって、分粒された直後に実施される。
好ましい実施態様の次の詳細な説明から明らかになるように、表面架橋剤用の助溶剤としてのPDOを含有している表面架橋剤溶液でのSAPの処理は、表面架橋工程を促進させ;以前の助溶剤及び特にプロピレングリコールに伴う問題を克服し;プロセス装置の汚損を減少させ;コストを減少させ;かつ改善された性能及びより調和した性能を有している表面架橋したSAPを提供する。
上記で述べたように、SAP粒子の表面架橋は十分公知である。しかしながら、多くの表面架橋法は欠点を示す。幾つかの欠点は表面架橋剤に帰するものとされうる。しかしながら、その他の欠点は、表面架橋剤水溶液中で典型的に使用される有機助溶剤に帰するものとされうる。
典型的には助溶剤は、アルコール、ジオール又はケトンのような低分子量有機化合物である。アルコール及びケトン助溶剤は、高い揮発性、引火性及び溶剤回収の必要性の問題を有する。プロピレングリコール(PG)は助溶剤として広範囲に及んで使用されるが、しかし、相対的に高い蒸気圧、酸化傾向及び残存PGが湿ったSAP粒子から放出される際の不快なにおいの問題を有する。
プロピレングリコール酸化生成物及び蒸発生成物はプロセス装置を汚し、ついでこれは清浄化されなければならない。そのうえ、汚れたプロセス装置はSAP粒子を汚染しうるので、その場合に消費者に受け入れられる生成物を提供するために前記粒子が廃棄又は再生される必要がある。
本発明は、表面架橋剤溶液中での助溶剤としてのPDOの使用に向けられている。PDOは、表面架橋方法において以前に使用されている。米国特許出願公開第2002/0002226号明細書には、表面架橋剤としてのPDOの使用が開示されており、かつPDOが溶剤とみなされるべきではないことをとりわけ述べている。米国特許第6,562,879号明細書にも、PDOが表面架橋剤として使用されることができることが開示されている。国際公開(WO)第03/031482号パンフレットには一般的に、表面架橋工程における助溶剤として、PDOを含めて、アルコールが開示されている。表面架橋剤として使用される、PDO、及びその他のジオール及びポリオールの欠点は、表面架橋を達成するのに必要とされる高い温度及び長い反応時間である。
本発明において表面架橋したSAP粒子の同一性は限定されていない。SAP粒子は、当工業界において十分公知の方法、例えば、溶液重合又は乳化重合により製造される。SAP粒子は、酸性の吸水性樹脂、塩基性の吸水性樹脂、酸性及び塩基性の吸水性樹脂のブレンド、又は米国特許第6,072,101号明細書に開示されたような多成分SAP粒子を含んでいてよく、その開示は本明細書に引用により取り入れられる。ポリマー鎖に沿って、複数の側部にある中和したカルボキシル基を有しているSAP粒子が特に有用である。
SAP粒子は、例えば:
(1)アクリレート塩を共重合させ、かつモノマーを水溶液中で架橋させ、かつ生じたゲル様水和ポリマーを加熱により乾燥させる;
(2)アクリル酸及び/又はアルカリ金属アクリレート、水溶性ラジカル重合開始剤及び架橋性モノマーの水溶液を脂環式炭化水素溶剤及び/又は脂肪族炭化水素溶剤中に表面活性剤の存在で分散させ、かつ前記混合物を懸濁重合させる;
(3)ビニルエステル及びエチレン系不飽和カルボン酸又はそれらの誘導体のコポリマーをけん化する;
(4)デンプン及び/又はセルロース、カルボキシル基を有するか又は加水分解の際にカルボキシル基を形成することのできるモノマー、及び架橋モノマーを水性媒体中で重合させ、かつ、必要に応じて、生じたポリマーを加水分解する;又は
(5)アルカリ性物質を、無水マレイン酸と、α−オレフィン及びビニル化合物から選択される少なくとも1つのモノマーとを含有している無水マレイン酸型コポリマーと反応させ、かつ、必要に応じて、反応生成物をポリエポキシ化合物と反応させる
ことによって、製造されることができる。
SAP粒子を準備するその他の方法及びモノマーもまた、当工業界において公知である。
一般的に、酸性の吸水性樹脂は、ポリマー鎖に沿って組み込まれたカルボキシレート、スルホネート、スルフェート及び/又はホスフェート基を有する。これらの酸部分(moieties)を有しているポリマーは、1つ又はそれ以上のこれらの酸性官能基で予め置換されているモノマーからか、又はポリマー中へ合成後に酸性官能基を組み込むことにより、合成される。カルボキシル基をポリマー中へ組み込むために、任意の多数のエチレン系不飽和カルボン酸が、単独重合又は共重合されることができる。カルボキシル基はまた、アクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリルアミド及びアルキルアクリレート又はアルキルメタクリレートのようなモノマーのホモポリマー又はコポリマーを加水分解することにより間接的にポリマー鎖中へ組み込まれることができる。
SAP粒子中に存在している酸性の吸水性樹脂は、強酸性の吸水性樹脂又は弱酸性の吸水性樹脂のいずれかであってよい。前記酸性の吸水性樹脂は、単一樹脂又は樹脂の混合物であってよい。前記酸性樹脂は、ホモポリマー又はコポリマーであってよい。
典型的には酸性の吸水性樹脂は、中和した軽度に架橋したポリアクリル酸のような中和した軽度に架橋したアクリル型樹脂である。典型的には軽度に架橋した酸性樹脂は、アシル部分を有している酸性モノマー、例えばアクリル酸、又は酸基を提供することのできる部分を有している酸性モノマー、すなわちアクリロニトリルを、ラジカル架橋剤、すなわち多官能性有機化合物の存在で重合することにより製造される。酸性樹脂は、ポリマーが実質的に、すなわち酸性モノマー単位少なくとも10%及び好ましくは少なくとも25%である限り、当工業界において十分公知である、その他の共重合性単位、すなわちその他のモノエチレン系不飽和コモノマーを含有していてよい。本発明の最大限の利点を達成するためには、酸性樹脂は、酸性モノマー単位を少なくとも50%及びより好ましくは、少なくとも75%及び100%まで含有する。酸性樹脂は、表面架橋の前に塩基で少なくとも50モル%及び好ましくは少なくとも70モル%中和されている。
酸性の吸水性樹脂において有用な、エチレン系不飽和カルボン酸及び無水カルボン酸モノマー及び塩は、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、α−クロロアクリル酸、α−シアノアクリル酸、l−メチルアクリル酸(クロトン酸)、α−フェニルアクリル酸、β−アクリルオキシプロピオン酸、ソルビン酸、α−クロロソルビン酸、アンゲリカ酸、ケイ皮酸、p−クロロケイ皮酸、β−ステアリルアクリル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、アコニット酸、マレイン酸、フマル酸、トリカルボキシエチレン、2−メチル−2−ブテンジカルボン酸、マレアミン酸(maleamic acid)、N−フェニルマレアミド、マレアミド、無水マレイン酸、フマル酸無水物、イタコン酸無水物、シトラコン酸無水物、メサコン酸無水物、メチルイタコン酸無水物、エチルマレイン酸無水物、マレイン酸ジエチル、マレイン酸メチル及び無水マレイン酸を含む。
スルホネートを有している酸性樹脂は、スルホン酸形に加水分解可能な官能基を有しているモノマー、例えばアルケニルスルホン酸化合物及びスルホアルキルアクリレート化合物から製造されることができる。エチレン系不飽和スルホン酸モノマーは、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、ビニルトルエンスルホン酸、スチレンスルホン酸のような脂肪族又は芳香族のビニルスルホン酸、スルホエチルアクリレート、スルホエチルメタクリレート、スルホプロピルアクリレート、2−ビニル−4−エチルベンゼン、2−アリルベンゼンスルホン酸、1−フェニルエチレンスルホン酸、スルホプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルスルホン酸及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のようなアクリル及びメタアクリルのスルホン酸を含む。
スルフェートを有している酸性樹脂は、ヒドロキシル基又は残存エチレン系不飽和を有しているホモポリマー又はコポリマーを硫酸又は三酸化硫黄と反応させることにより製造される。そのように処理したポリマーの例は、硫酸化されたポリビニルアルコール、硫酸化されたヒドロキシエチルアクリレート及び硫酸化されたヒドロキシプロピルメタクリレートを含む。ホスフェートを有している酸性樹脂は、メタクリルオキシエチルホスフェートのようなリン酸部分を有するエチレン系不飽和モノマーを単独重合又は共重合することにより製造される。
酸性樹脂中へ又は塩基性樹脂中へ導入するための共重合性モノマーは、以下のものに限定されないが、エチレン、プロピレン、イソブチレン、C1−4アルキルアクリレート及びメタクリレート、酢酸ビニル、メチルビニルエーテル、及び式:
Figure 0004377432
[式中、Rは水素又はC1−6アルキル基を表し、かつフェニル環は場合により1〜4個のC1−4アルキル又はヒドロキシ基で置換されている]を有するスチレン系化合物を含む。
適しているC1−4アルキルアクリレートは、以下のものに限定されないが、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート等及びそれらの混合物を含む。適しているC1−6アルキルメタクリレートは、以下のものに限定されないが、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−プロピルメチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート等及びそれらの又はC1−4アルキルアクリレートとの混合物を含む。適しているスチレン系化合物は、以下のものに限定されないが、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、t−ブチルスチレン等及びそれらの又はC1−4アルキルアクリレート及び/又はメタクリレートとの混合物を含む。
最も一般的には酸性モノマー及び場合による共重合性モノマーの重合は、多官能性有機化合物の存在でのラジカル法により実施される。酸性樹脂は、ポリマーが水に不溶であるように十分な程度まで内部架橋される。内部架橋は、酸性樹脂を実質的に水に不溶にし、かつ、一部は、樹脂の吸収力を決定するのに役立つ。吸収用途における使用のためには、酸性樹脂は軽度に架橋される、すなわち約20%未満、好ましくは約10%未満及び最も好ましくは約0.01%〜約7%の内部架橋密度を有する。
最も好ましくは内部架橋剤は、モノマーの全質量に対して約7質量%未満及び典型的には約0.1質量%〜約5質量%の量で使用される。内部架橋ポリビニルモノマーの例は、以下のものに限定されないが、次の式(I)により表されるポリアクリル(又はポリメタアクリル)酸エステル;及び次の式(II)により表されるビスアクリルアミドを含む。
Figure 0004377432
ここで、Xはエチレン、プロピレン、トリメチレン、シクロヘキシル、ヘキサメチレン、2−ヒドロキシプロピレン、−(CHCHO)CHCH−又は
Figure 0004377432
であり、p及びrは、それぞれ5〜40の整数であり、かつkは1又は2である;
Figure 0004377432
ここで、lは2又は3である。
特別な内部架橋モノマーは、以下のものに限定されないが、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、エトキシル化ビスフェノールAジアクリレート、エトキシル化ビスフェノールAジメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ジペンタエリトリトールペンタアクリレート、ペンタエリトリトールテトラアクリレート、ペンタエリトリトールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリメタクリレート、ポリカルボン酸のジビニルエステル、ポリカルボン酸のジアリルエステル、トリアリルテレフタレート、マレイン酸ジアリル、フマル酸ジアリル、ヘキサメチレンビスマレイミド、トリビニルトリメリテート、アジピン酸ジビニル、コハク酸ジアリル、エチレングリコールのジビニルエーテル、シクロペンタジエンジアクリレート、テトラアリルアンモニウムハロゲン化物、トリメチロールプロパントリアクリレート又はそれらの混合物を含む。ジビニルベンゼン及びジビニルエーテルのような化合物も、ポリマーを内部架橋させるのに使用されることができる。特に好ましい架橋剤は、N,N′−メチレンビスアクリルアミド、N,N′−メチレンビスメタクリルアミド、エチレングリコールジメタクリレート及びトリメチロールプロパントリアクリレートである。
1つ又はそれ以上の開始剤は、重合を促進するために前記モノマー及び内部架橋剤の水溶液に添加される。しばしば開始剤は少なくとも1つの熱開始剤及び少なくとも1つのレドックス開始剤を含んでいる。有用なレドックス開始剤の限定されない例は、アルカリ金属の亜硫酸塩又は重亜硫酸塩、亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸アンモニウム又はメタ重亜硫酸アンモニウム、アルカリ金属の過硫酸塩又は過硫酸アンモニウム、t−ブチルブチルヒドロペルオキシド、ジ−t−ブチルヒドロペルオキシド、過安息香酸t−ブチル、t−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート及びペルオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンのような還元剤を含む。これらのレドックス開始剤は、単一で又は適した組合せで使用されることができる。これらの中では、過硫酸アンモニウム及び亜硫酸水素ナトリウムの組合せを含むレドックス開始剤が特に好ましい。レドックス開始剤は、固体として計算して、モノマー及び内部架橋剤の組み合わせた質量の約0.1%〜約10%、好ましくは約0.5%〜約5%の量で使用される。開始剤の量及び種類に依存して、開始剤は、得られるポリマーの分子量を制御するために、イソプロピルアルコール、アルキルメルカプタン又はその他の連鎖移動剤と共に使用される。
適している熱開始剤の例は、以下のものに限定されないが、アゾビスイソブチロニトリル、4−t−ブチルアゾ−4′−シアノ吉草酸、4,4′−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル2,2′−アゾビスイソブチラート、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、(1−フェニルエチル)アゾジフェニルメタン、2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1′−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)、2−(カルバモイルアゾ)イソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)、2−フェニルアゾ−2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリル、2,2′−アゾビス(2−メチルプロパン)、2,2′−アゾビス(N,N′−ジメチレンイソブチルアミジン)二塩酸塩)、2,2′−アゾビス(N,N′−ジメチレンイソブチルアミジン)、4,4′−アゾビス(4−シアノペンタン酸)、2,2−アゾビス(2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシ−エチル]プロピオンアミド)、2,2′−アゾビス[2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)エチル]プロピオンアミド)、2,2−アゾビス(2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド]、2,2′−アゾビス(イソブチルアミド)二水和物のようなアゾ開始剤及びそれらの混合物を含む。
紫外(UV)線も、前記モノマーの重合を実施するために使用されることができる。紫外線はレドックス開始剤及び/又はラジカル開始剤と共に使用されることができる。紫外線が重合工程において利用される場合には、光開始剤も前記反応混合物に添加される。光開始剤は、当業者に十分公知である標準量で使用される。適している光開始剤は、以下のものに限定されないが、Hawthorne、NYのCiba AdditivesからIRGACURE 2959として商業的に入手可能である2−ヒドロキシ−1−[4−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−メチル−1−プロパノン及び、また、Ciba AdditivesからDAROCUR 1173として商業的に入手可能である2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−プロパノンを含む。
酸性樹脂は、強酸性又は弱酸性のいずれかで、SAPとしてその中和された形で作用する任意の樹脂であってよい。酸性樹脂の例は、以下のものに限定されないが、ポリアクリル酸、加水分解したデンプン−アクリロニトリルグラフトコポリマー、デンプン−アクリル酸グラフトコポリマー、けん化した酢酸ビニル−アクリル酸エステルコポリマー、加水分解したアクリロニトリルコポリマー、加水分解したアクリルアミドコポリマー、エチレン−無水マレイン酸コポリマー、イソブチレン−無水マレイン酸コポリマー、ポリ(ビニルスルホン酸)、ポリ(ビニルホスホン酸)、ポリ(ビニルリン酸)、ポリ(ビニル硫酸)、スルホン化したポリスチレン、ポリ(アスパラギン酸)、ポリ(乳酸)及びそれらの混合物を含む。好ましい酸性樹脂はポリアクリル酸である。
前記SAP粒子は、約50〜100%中和した側部にあるカルボキシレート塩単位を有する。従って、カルボン酸基を中和することが必要でありうる。カルボン酸基の中和は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、水酸化アンモニウムのような有機又は無機の強塩基又は有機アミンを用いて当工業界において十分公知である方法により達成される。
酸性樹脂に類似して、SAP粒子中に存在する塩基性の吸水性樹脂は、強塩基性又は弱塩基性の吸水性樹脂であってよい。塩基性の吸水性樹脂は、単一樹脂又は樹脂の混合物であってよい。塩基性樹脂はホモポリマー又はコポリマーであってよい。塩基性樹脂の同一性は、塩基性樹脂が表面架橋剤と反応することができる限り限定されない。典型的には強塩基性樹脂は水酸化物(OH)又は重炭酸塩(HCO)の形で存在している。
典型的には塩基性の吸水性樹脂は、ポリ(ビニルアミン)のような軽度に架橋した樹脂である。また塩基性樹脂は、軽度に架橋したポリエチレンイミン、ポリ(アリルアミン)、ポリ(アリルグアニジン)、ポリ(ジメチルジアリルアンモニウムヒドロキシド)、
Figure 0004377432
のような四級化ポリスチレン誘導体、
Figure 0004377432
のようなグアニジン変性ポリスチレン、
Figure 0004377432
又は
Figure 0004377432
[式中、Meはメチルであり、Rは水素又はメチルであり、nは1〜8の数であり、かつqは10〜約100,000の数である]のような四級化ポリ((メタ)アクリルアミド)又はエステル類似体、又はポリ(ビニルグアニジン)、すなわちポリ(VG)、一般構造式
Figure 0004377432
[式中、qは10〜約100,000の数であり、かつR及びRは、独立して、水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、ベンジル、フェニル、アルキル置換されたフェニル、ナフチル及び類似の脂肪族及び芳香族の基からなる群から選択される]を有する強塩基性の吸水性樹脂であってよい。軽度に架橋した塩基性の吸水性樹脂は、その他の共重合性単位を有していてよく、かつ酸性の吸水性樹脂に関して上記で述べたように、多官能性有機化合物を用いて架橋される。
当該SAP粒子において使用される塩基性の吸水性樹脂は、典型的には、アミノ基又はグアニジン基を有する。従って、水溶性の塩基性樹脂は、水性媒体又はアルコール性媒体中で未架橋の塩基性樹脂を懸濁又は溶解させ、ついで塩基性樹脂のアミノ基との反応により塩基性樹脂を内部架橋することのできる二官能性又は多官能性の化合物を添加することによって、溶液中で内部架橋されることができる。そのような架橋剤は、例えば、多官能性アルデヒド(例えばグルタルアルデヒド)、多官能性アクリレート(例えばブタンジオールジアクリレート、TMPTA)、ハロゲンヒドリン(例えばエピクロロヒドリン)、ジハロゲン化物(例えばジブロモプロパン)、ジスルホン酸エステル(例えばZS(O)O−(CH−OF(O)Z、ここでnは1〜10であり、かつZはメチル又はトシルである)、多官能性エポキシ(例えばエチレングリコールジグリシジルエーテル)、多官能性エステル(例えばアジピン酸ジメチル)、多官能性酸ハロゲン化物(例えば塩化オキサリル)、多官能性カルボン酸(例えばコハク酸)、無水カルボン酸(例えば無水コハク酸)、有機チタネート(例えばDuPontのTYZOR AA)、メラミン樹脂(例えばCytec Industries、Wayne、NJのCYMEL 301、CYMEL 303、CYMEL 370及びCYMEL 373)、ヒドロキシメチル尿素(例えばN,N′−ジヒドロキシメチル−4,5−ジヒドロキシエチレン尿素)及び多官能性イソシアナート(例えばトルエンジイソシアナート又はメチレンジイソシアナート)を含む。また塩基性樹脂用の内部架橋剤は、Pinschmidt, Jr.他、米国特許第5,085,787号明細書、これは本明細書に引用により取り入れられる、及び欧州特許(EP)第450 923号明細書に開示されている。
従来、内部架橋剤は、水又はアルコールに可溶であり、かつ架橋が制御された様式で、好ましくは約25℃〜約150℃の温度で起こるように塩基性樹脂との十分な反応性を有する。好ましい内部架橋剤は、エチレングリコールジグリシジルエーテル(EGDGE)、水溶性のジグリシジルエーテル及びジブロモアルカンである。
それゆえ、塩基性樹脂は、強塩基性又は弱塩基性のいずれかで、SAPとしてその荷電された形で作用する任意の樹脂であってよい。塩基性樹脂の例は、ポリ(ビニルアミン)、ポリエチレンイミン、ポリ(ビニルグアニジン)、ポリ(アリルアミン)、ポリ(アリルグアニジン)又は構造
Figure 0004377432
を有しているモノマー又はそのエステル類似体
Figure 0004377432
[式中、R及びRは、独立して、水素及びメチルからなる群から選択され、Yは炭素原子1〜8個を有する二価の直鎖又は分枝鎖の有機基であり、Rは水素であり、かつR10は水素又は炭素原子1〜4個を有するアルキル基である]を重合しかつ軽度に架橋することによって製造されるポリ(ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド)を含む。好ましい塩基性樹脂は、ポリ(ビニルアミン)、ポリエチレンイミン、ポリ(ビニルグアニジン)、ポリ(メチルアミノエチルアクリルアミド)及びポリ(メチルアミノプロピルメタクリルアミド)を含む。
本表面架橋方法において使用されるSAP粒子の形状の制限は存在しない。SAP粒子は、転相(inverse phase)懸濁重合により得られた球、円筒乾燥により得られたフレーク又は固体ポリマーを微粉砕することにより得られた不規則な形をした粒子の形であってよい。吸収の速さの見地から、SAP粒子は好ましくは小さく、かつ典型的には粒度は約20〜約2000μm、好ましくは約50〜約850μmである。
SAP粒子の表面架橋は、主にSAP粒子の外面のみを湿らすために、表面架橋剤を含有する溶液をSAP粒子に吹付けることにより達成される。ついで表面処理したSAP粒子の乾燥は、好ましくは少なくともSAP粒子の湿った表面を加熱することにより、実施される。表面処理及び加熱はSAP粒子の表面架橋をもたらす。
典型的には、SAP粒子は、表面架橋剤を中心におく水溶液で表面処理される。前記溶液は、表面架橋剤約0.01質量%〜約5質量%及び好ましくは約0.4質量%〜約3質量%を含有する。前記溶液は、SAP粒子対表面架橋剤の溶液の約1:0.01〜約1:0.5質量部の比で、フリータンブリングSAP粒子の表面上へ微細なスプレーとして施与されることができる。表面架橋剤は、SAP粒子0%〜約1%及び好ましくは0%〜約0.5質量%の量で存在している。本発明の最大限の利点を達成するためには、表面架橋剤は、SAP粒子約0.001%〜約0.3質量%の量で存在している。
表面処理したSAP粒子の架橋反応及び乾燥は、表面処理したSAP粒子を適した温度、例えば約25℃〜約150℃及び好ましくは約105℃〜約135℃で加熱することにより達成される。しかしながら、SAP粒子の表面架橋を達成するために表面架橋剤を反応させる任意の他の方法及びマイクロ波エネルギー又は類するもののような、SAP粒子を乾燥させる任意のその他の方法が使用されることができる。本発明に従って、表面処理したSAP粒子の加熱は、PDOが表面架橋反応から本質的に排除されるように十分に低い温度で実施される。
酸性樹脂を含んでいるSAP粒子に関して、適している表面架橋剤は、酸部分と反応することができ、かつ酸性樹脂を架橋させることができる。表面架橋剤は水溶性又は水分散性であり、かつ架橋が約25℃〜約150℃の温度で起こるように酸性樹脂との十分な反応性を有する。
酸性樹脂を含んでいるSAP粒子の適している表面架橋剤の限定されない例は次のものを含む:
(a)金属塩;
(b)第四級アンモニウム化合物;
(c)多官能性エポキシ化合物;
(d)エチレンカーボネート又はプロピレンカーボネートのようなアルキレンカーボネート;
(e)2,2−ビスヒドロキシメチルブタノールトリス[3−(1−アジリジンプロピオネート])のようなポリアジリジン;
(f)エピクロロヒドリンのようなハロゲンエポキシ;
(g)エチレンジアミンのようなポリアミン;及び
(h)当業者に公知の酸性樹脂用のその他の架橋剤。
その他の有用な表面架橋剤は、米国特許第6,239,230号明細書に開示されるヒドロキシアルキルアミド;国際公開(WO)第99/42494号パンフレットに開示される2−オキサゾリドン及びそれらの誘導体;国際公開(WO)第00/31153号パンフレットに開示される2−オキソテトラヒドロ−1,3−オキサジン及び誘導体;国際公開(WO)第00/31152号パンフレットに開示されるN−アリール−2−オキサゾリドン;及び国際公開(WO)第99/43720号パンフレットのポリ−2−オキサゾリジノンであり、それぞれ、本明細書において引用により取り入れられる。
塩基性樹脂を含んでいるSAP粒子に関して、適している表面架橋剤は、アミノ基と反応することができ、かつ塩基性樹脂を架橋させることができる二官能性又は多官能性の分子を含む。表面架橋剤は、水溶性又は水分散性であり、かつ表面架橋が約25℃〜約150℃の温度で起こるように塩基性樹脂との十分な反応性を有する。
塩基性樹脂を含んでいるSAP粒子用の適している表面架橋剤の限定されない例は次のものを含む:
(a)ジハロゲン化物及びジスルホン酸エステル、例えば、式
Y−(CH−Y
[式中、pは2〜12の数であり、かつYは、独立して、ハロゲン(好ましくはブロモ)、トシラート、メシラート又はその他のアルキルスルホン酸エステル又はアリールスルホン酸エステルである]で示される化合物;
(b)多官能性アジリジン;
(c)多官能性アルデヒド、例えばグルタルアルデヒド、トリオキサン、パラゴルマアルデヒド(paragormaldehyde)、テレフタルアルデヒド(terephthaldehyde)、マロンアルデヒド及びグリオキサール、及びそれらのアセタール及び重亜硫酸エステル;
(d)エピクロロヒドリンのようなハロゲンヒドリン;
(e)多官能性エポキシ化合物、例えばエチレングリコールジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル及びビスフェノールFジグリシジルエーテル、
(f)多官能性カルボン酸、及びそれらから誘導されたエステル及び無水物、例えば、シュウ酸、コハク酸、マロン酸及びグルタル酸、及びそれらから誘導されたエステル及び無水物のような炭素原子2〜12個を有するジカルボン酸及びポリカルボン酸、及びそれらから誘導されたメチル及びエチルエステル及び無水物;
(g)E.I. DuPont de Nemours、Wilmington、DEから入手可能なTYZOR AAのような有機チタネート;
(h)Cytec Industries、Wayne、NJから入手可能なCYMEL樹脂のようなメラミン樹脂;
(i)N,N′−ジヒドロキシメチル−4,5−ジヒドロキシエチレン尿素のようなヒドロキシメチル尿素;及び
(j)当業者に公知の塩基性の吸水性樹脂用のその他の架橋剤。
好ましい表面架橋剤は、塩基性樹脂を約25℃〜約150℃の温度で架橋させるエチレングリコールジグリシジルエーテル(EGDGE)である。
本方法において利用される表面架橋剤溶液は、水、予め決定された表面架橋度を提供するのに十分な量の表面架橋剤及びPDO約20〜約35質量%を含んでいる。好ましくは、表面架橋剤溶液はPDO約25〜約30質量%を含有する。表面架橋剤溶液の成分は、単純混合されて均質な溶液を提供する。
好ましい実施態様において、表面架橋剤溶液は本質的に表面架橋剤、水及びPDOからなる。最も好ましい実施態様において表面架橋剤溶液はPGを含まない。
意外なことに、予め決定された表面架橋度を達成するのに必要とされる組成物中の表面架橋剤の量は、PDOが助溶剤として使用される場合に、助溶剤としてPGを利用する表面架橋溶液に比較して減少されることができたことが見出された。特に、PDOを利用する表面架橋剤溶液中の表面架橋剤の量が、PGを含有している溶液により提供される同じ表面架橋度を達成するために、少なくとも5質量%及び典型的には約10質量%〜約25質量%だけ減少されることができることが見出された。
十分な量の表面架橋剤溶液をSAP粒子の表面に施与した後に、表面処理したSAP粒子の乾燥及び表面架橋は、表面処理した粒子を適した温度、例えば約25℃〜約150℃及び好ましくは約105℃〜約150℃で加熱することにより達成される。本発明の最大限の利点を達成するためには、表面処理した粒子は約110℃〜約140℃で加熱される。この温度で、SAP粒子は、SAP粒子の色を劣化させることなく、かつSAP粒子の残存モノマー含量を増大させることなく、表面架橋剤により表面架橋される。
表面処理したSAP粒子を約15〜約180分間、好ましくは約15〜約150分間加熱して表面架橋を実施する。本発明の最大限の利点を達成するためには、表面処理したSAP粒子を約30〜約120分間加熱する。
これらの表面架橋温度及び表面架橋時間で、PDOは任意の妥当な程度まで表面架橋反応を受けず、すなわち表面架橋組成物中に存在しているPDOの約3%未満及び典型的には1%未満が表面架橋に含まれる。
通常の乾燥器又は加熱炉は、表面処理したSAP粒子を加熱するために使用されることができる。そのような加熱装置は、例えば、棚型乾燥器、撹拌トラフ乾燥器、回転乾燥器、回転円板乾燥器、混練乾燥器、流動床乾燥器、空気輸送乾燥器及び赤外乾燥器を含む。しかしながら、マイクロ波エネルギーのような、表面架橋を達成するために表面架橋剤をSAP粒子のポリマーと反応させる任意の他の方法が使用されることができる。表面処理及び表面架橋工程において、ミキサーが加熱されることができるタイプである場合には、ミキサーは表面架橋剤及びSAP粒子の同時の混合及び加熱を実施するために使用されることができる。
接触乾燥器(棚型乾燥器のような)及び非接触乾燥器(円板乾燥器のような)の双方については、PDOのより大きな酸化安定性及びより低い揮発性がより清浄な製造方法を提供する。PGを用いる場合に、酸化増強は、失われる製造時間、増大した廃棄物及びより高い装置保守コストをまねく。例えば、表面架橋方法の後に空気を清浄化するのに使用される高価なフィルターは、PDOに比較してPGが使用される場合により頻繁に取り替える必要がある。本発明の利点は、棚型乾燥器のような、高気流乾燥器が使用される場合に最も劇的である。褐色ないし黒色のPG酸化生成物がそのような乾燥器の内壁上に形成し、これらは汚損及び生成物汚染をまねく。この問題は、助溶剤としてのPDOの使用に伴い実質的に減少される。また、プロピレンカーボネートのような表面架橋剤で必要とされるより高い温度は、その高い安定性及び低い蒸気圧のためのPDOの使用からの利益を得ることになる。
前に述べたように、表面架橋剤での表面処理及びその後の又は同時の加熱は、SAP粒子の表面の付近に付加的なポリマー架橋を提供する。SAP粒子の表面から内部への架橋のグラデーション、すなわち架橋密度の異方性は、深さ及びプロフィールの双方で変化しうる。故に、例えば、表面架橋の深さは浅くてよく、その場合に架橋の高いレベルから低いレベルへの相対的に鋭い遷移を伴う。選択的に、例えば、表面架橋の深さは、より幅広い遷移を伴うSAP粒子の次元の有意な分率であってよい。
サイズ、形状、多孔度並びに機能的考慮に依存して、表面架橋の程度及び勾配は、SAP粒子の与えられたタイプの中で変えることができる。SAP粒子の中での(例えば、小さい及び大きい粒子の間での)表面:体積比の変化に依存して、架橋の全レベルにとって典型的であるのは、SAP粒子の群に亘って変えることである(例えばより小さな粒子についてはより大きい)。
一般的に表面架橋は、SAP粒子の最終的な境界が(例えば、粉砕、押出又は発泡により)本質的に確立された後に実施される。しかしながら、最終的な境界の生成と同時に表面架橋を実施することも可能である。さらに、SAP粒子境界の付加的な変化の一部は、表面架橋が導入された後でさえ、生じうる。
次の例は、SAP粒子を表面架橋する本方法を説明する。しかしながら、これらの例は専ら説明のためであり、かつ本発明の範囲はこれらの例に限定されるものではないことが理解されるべきである。これらの例において、SAP粒子は、商業的に製造され、水酸化ナトリウムで約75%〜約80%中和した軽度に架橋したポリアクリル酸ポリマーであった。
実施例
表面架橋したSAP粒子を、0.7psiでの荷重下吸収(AUL(0.7psi))について試験した。荷重下吸収(Absorption under load, AUL)は、適用した圧力下で流体を吸収するSAPの能力の尺度である。AULを、本明細書に引用により取り入れられる、米国特許第5,149,335号明細書に開示されるような次の方法により決定した。
SAP(0.160g±0.001g)を、25mmの内径を有する中空プレキシガラスシリンダーの底部に取り付けた140ミクロン(μm)の水透過性メッシュ上へ注意深く散布する。前記試料を250gカバープレート及び秤量したシリンダーアセンブリでカバーする。これは51g/cm(0.7psi)の適用した圧力を与える。前記シリンダーのふるい底部を、試験溶液25ml(通常0.9%塩水)を有する100mmペトリ皿中に置き、前記ポリマーを1時間(又は3時間)吸収させる。前記シリンダーアセンブリを再秤量することにより、AUL(与えた圧力での)を、吸収した液体の質量を液体接触前のポリマーの乾燥質量で割ることにより計算する。
第2表中の試験結果は、試験試料の遠心機保持力(centrifuge retention capacity, CRC)も示す。SAPの遠心機保持力は、SAPの吸収力の尺度である。特に、CRC試験は、ポリマー1グラム当たりの0.9%塩水(NaCl)溶液のグラムでのSAPの吸収力を決定する方法である。この試験は、“ティーバッグ”中のSAPを0.9% NaCl溶液中に30分間浸漬して膨潤させ、ついで3分間遠心分離することを含む。保持した液体質量対乾燥したSAPの初期質量の比が、高吸収性ポリマーの吸収力又はCRCである。
CRC試験は、ティーバッグ中のSAPヒドロゲルの自由膨潤能を測定する。CRC試験を次のように実施した:
乾燥したSAP粒子(0.2000±0.0050g、粒度画分106〜850μm)を、サイズが60×85mmのティーバッグ中へ秤量し、ついでこれをシールする。ティーバッグを、過剰量の0.9質量%塩化ナトリウム溶液(塩化ナトリウム溶液少なくとも0.83 l/ポリマー粉末1g)中に30分間置く。ついでティーバッグを250Gで3分間遠心分離する。液体の量を、遠心分離したティーバッグを秤量することにより決定する。CRCの測定はまた、Woodrum他、米国特許第6,187,828号明細書及びGartner他、米国特許第5,633,316号明細書にも開示されており、それぞれ、本明細書に引用により取り入れられる。
例1
Cuisinart Mini-Prep Processorに40.8g/gの遠心機保持力(CRC)を有しているSAP粒子50gを投入した。高速で動作する前記プロセッサを用いて、プロピレングリコール19質量%、水80質量%及びエチレングリコールジグリシジルエーテル1質量%を含有している溶液(1.8g)を、シリンジ(22ゲージニードル)を介して30秒かけて導入した。ついで表面処理したSAP粒子を、乾燥トレイ上に0.25インチの深さに散布し、高横断気流乾燥器中で乾燥させた。乾燥温度を55℃で5分間出発し、ついで73分かけて135℃に上昇させた。
同じ手順を、プロピレングリコールの代替物としての1,3−プロパンジオール19質量%を含有している表面架橋剤溶液を用いて続けた。結果は次の第1表にまとめられている。
Figure 0004377432
第1表から分かるように、助溶剤としての1,3−プロパンジオールの使用は、改善されたAUL(0.7psi)(0.7psiでの荷重下での吸収)値(すなわち、18.12g/g対15.35g/g)をSAP粒子に付与する。そのうえ、製造におけるSAP粒子のばらつきが減少する、すなわちAULばらつきは、PDOが助溶剤である場合に減少する(すなわち標準偏差は、PDOを用いる0.25g/gに比較してPGを用いて1.38g/gである)。従って、助溶剤としての1,3−プロパンジオールを用いるSAPの製造は、より均一でかつ調和した性質を有しているSAP粒子を提供する。
例2
例1の手順を、水対助溶剤の比を変えたことを除いて繰り返した。以下にまとめられた結果は、最適なコーティング効率を達成するのに必要とされる助溶剤の最適レベルが、プロピレングリコール(すなわち約37質量%)に比較して、助溶剤としての1,3−プロパンジオール(すなわち約30質量%)を用いてより低いことを示している。
Figure 0004377432
図1は、AUL(0.7)へのPDOのプラスの効果を示しており、その場合にAUL(0.7)値は20〜35質量%増大する。対照的に、PGは、AUL(0.7)値へのいずれのプラスの効果を有しない。
例3
例1の手順を、表面架橋剤としてのエチレングリコールジグリシジルエーテルの変えた量を用いて繰り返した。結果は、次の第2表にまとめられている。
Figure 0004377432
第2表は、優れたAUL値が、プロピレングリコール助溶剤に比較して、助溶剤としての1,3−プロパンジオールを用いて達成されたことを示している。故に、PDOとの組合せでより少ないEGDGEが、PGに比較して同じAUL開発を達成するために使用されることができる。
上記の結果は、表面架橋工程における助溶剤としてのPDOの利用がSAP製造方法を改善し、かつSAP性能を改善することを示している。特に、PDOの使用は、プロセス効率を改善し、SAP粒子を効率的に表面架橋させ、かつAULを改善するのに必要とされる表面架橋剤の量を減少させる。
そのうえ、助溶剤としてのPDOの使用は、表面架橋工程をより効率的にする。このことは、表面架橋剤の量を、PG及びより多量の表面架橋剤の使用と比較して、表面架橋剤の同じレベルを達成するために25質量%まで減少されることができる。
本発明の表面架橋したSAP粒子は、使い捨ておむつ、生理用ナプキン及び類似用品における吸収剤として使用されることができ、かつ他の用途、例えば、建築材料用の結露防止剤、農業及び園芸用の保水剤、及び乾燥剤において使用されることができる。
上記で述べたような本発明の多くの変更及び変形は、その精神及び範囲から逸脱することなく行うことができ、かつ、故に、添付した特許請求の範囲により示されたような制限のみが課されるべきである。
AUL(0.7)へのPDO及びPGの効果を示す、AUL(0.7psi、g/g)対助溶剤濃度のプロットを含むグラフ。

Claims (12)

  1. 次の工程:
    (a)高吸収性ポリマー粒子を準備する工程;
    (b)エチレングリコールジグリシジルエーテル、水、及び助溶剤としての1,3−プロパンジオール20〜35質量%を含有している表面架橋剤組成物を形成させる工程;
    (c)(b)の溶液を(a)の表面に施与して、表面処理した高吸収性ポリマー粒子を準備する工程;及び
    (d)前記表面処理した高吸収性ポリマー粒子を25℃〜150℃で15〜180分間加熱して、前記表面処理した高吸収性ポリマー粒子の表面の付近に表面架橋を形成させる工程
    を含む高吸収性ポリマーを表面架橋する方法であって、
    (b)におけるエチレングリコールジグリシジルエーテルの量が、予め決定された表面架橋度を達成するために、プロピレングリコールが助溶剤である場合に使用されるエチレングリコールジグリシジルエーテルよりも少なくとも5質量%少ない、高吸収性ポリマーの表面架橋方法。
  2. 工程(c)を工程(d)の前に実施する、請求項1記載の方法。
  3. 工程(c)及び(d)を同時に実施する、請求項1記載の方法。
  4. (b)におけるエチレングリコールジグリシジルエーテルの量が、予め決定された表面架橋度を達成するために、プロピレングリコールが助溶剤として使用される場合に使用されるエチレングリコールジグリシジルエーテルよりも少なくとも10質量%少ない、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. (b)におけるエチレングリコールジグリシジルエーテルの量が、予め決定された表面架橋度を達成するために、プロピレングリコールが助溶剤として使用される場合に使用されるエチレングリコールジグリシジルエーテルよりも5質量%〜25質量%少ない、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 表面架橋溶液が1,3−プロパンジオール25〜30質量%を含有する、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 表面架橋溶液がプロピレングリコールを含まない、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 表面架橋剤溶液が本質的にエチレングリコールジグリシジルエーテル、水及び1,3−プロパンジオールからなる、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 表面架橋が本質的にエチレングリコールジグリシジルエーテルのみによって形成される、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 高吸収性ポリマーが、カルボキシレート、スルホネート、スルフェート及びホスフェート基からなる群から選択される酸性モノマー単位少なくとも10%を含有している中和した軽度に架橋したアクリル型樹脂を含有する、請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
  11. 高吸収性ポリマーが、50〜100モル%中和したポリアクリル酸を含有する、請求項1から10までのいずれか1項記載の方法。
  12. 請求項1から11までのいずれか1項記載の方法により製造された、表面架橋した高吸収性ポリマー。
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