JP4377187B2 - 車両用空気清浄装置 - Google Patents

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本発明は、空調ダクト内を流通する空気中に陽イオンと陰イオンの両方若しくは陰イオンを発生させ、このイオンを含む空気を車内へ吹出させるようにした車両用空気清浄装置に関する。
近年、室内環境等の快適性を向上させるために空気中の陰イオンが注目を集めている。陰イオンは、例えば空気中で微細水滴が分裂するときに水滴が正に帯電し、周囲の空気が負に帯電するため、空気の陰イオン化の現象が生ずる。陰イオンが多い環境においては、情緒や自律神経の安定、疲労回復、細胞の活性化等を促すといわれている。家庭用空気清浄機などでは、陰イオンを発生することをメリットとしてうたっているものも多くみかけられる。
陰イオンのリフレッシュ機能を活かす目的で車両用空気清浄装置には、この陰イオンを発生させる機構を備えた発明が開示されている(例えば特許文献1を参照。)。
ところで最近、陰イオンと陽イオンとをほぼ同数発生させた場合、リフレッシュ機能のみならず、空気中に浮遊する細菌を除去する除菌機能もあることが分かり注目されている。このように陰イオンと陽イオンの両方をほぼ同数発生させるイオン発生システムを備えた家電用空気清浄機、空気調和機が開示されている(例えば特許文献2を参照。)。
特開2000−55400号公報、請求項3 特開2002−58731号公報
陽イオンと陰イオンの両方若しくは陰イオンを発生させるイオン発生システムは、システムの原理上、イオン発生部に空気流れがないとオゾンが発生してオゾン臭がするため、乗員が不快な状態となるケースも存在する。本発明の目的は、車両用空気清浄装置にイオン発生システムを付加機能として持たせるに際して、イオン発生スイッチがオンであるときに空気流れを強制的に起こさせてオゾン臭を発生させず、かつ、マニュアル風量若しくはオート風量の最低風量を増加させることで、イオン効果を向上させることである。
また陽イオンと陰イオンとをほぼ同数に存在させると、何らかの物体にイオンが衝突すると陽イオンと陰イオンが会合してイオンが消失する。陰イオンのみを発生させたときも同様のことが言える。そこで、本発明の目的は、空気吹出口にイオン発生器を近設することにより、空気流れがイオン発生器から空気吹出口に至るまでの間、イオンが空調ダクトの空気通路内壁面に衝突して消失する機会を減らして高濃度のイオンを含む空気を空気吹出口から吹出させることが可能な車両用空気清浄装置を提供することである。
本発明の目的は、車両用空気清浄装置の空気吹出口であるベント、サイドベント、フット又はソフトディフュージョンのうち、少なくともいずれか1つとイオン吹出口とを兼用させることで、特別なイオン吹出口を設けることなく装置構成のシンプル化を図ることである。
ここで、いずれの空気吹出口をイオン吹出口としても良いが、この場合それぞれの吹出口に1個のイオン発生器を設置することが必要になるため、コストアップの原因となる。そこで、イオン吹出口を、モード選択状態にかかわらず吹出口が常時開であるサイドベントとすることで、イオン発生器の設置個数を1個とするにもかかわらずオートエアコンの空調モードがどの状態であっても常にイオン発生システムを稼動させることを可能とすることを目的とする
本発明の目的は、乗員が車両を運転している際にもイオン発生スイッチをオンとする1操作のみで、イオン吹出口からイオンを含む空気が吹出すことが可能な車両用空気清浄装置を提供することである。
本発明の目的は、特にバイレベル(B/L)モードを選択しているときには、イオン吹出口の通風量が低下することからイオン効果が得られにくいため、これを防止することを目的とする。
さらに本発明の目的は、イオン吹出口の吹出し風向きを乗員にイオンを含む空気をあてない向きに変更することで、イオンの早期消失を防止することである。また、イオン吹出口の吹出し風向きをスイングさせると共に、乗員にイオンを含む空気があたるときのスイング速度をあたらないときのスイング速度よりも大きくすることで上記同様、イオンの早期消失を防止することを目的とする。この際、着座センサを設けることで、乗員の有無を判断し自動制御を行なわせることを目的とする。これにより、車室内に当該イオンを行き渡らせることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る車両用空気清浄装置は、空気吸入口、空気流れ発生手段、エバポレータ及び空気吹出口を少なくとも備える空調ダクト内の空気通路のうち、前記空気吹出口の上流側に配置した陽イオンと陰イオンの両方若しくは陰イオンを発生させるイオン発生器と、該イオン発生器を制御するイオン発生作動判定手段と、該イオン発生作動判定手段のオン−オフを行なうイオン発生スイッチと、前記空気流れ発生手段を制御する送風装置駆動手段とを具備する車両用空気清浄装置であって、前記イオン発生スイッチがオンであるときに前記送風装置駆動手段は前記空気流れ発生手段を作動させて前記イオン発生器に空気を送風し、かつ、マニュアル風量若しくは車両内外の環境状況に応じた信号によって決定されるオート風量の最低風量を増加させるように制御することを特徴とする。
ここで本発明に係る車両用空気清浄装置では、前記空気吹出口に前記イオン発生器を近設することが好ましい。
また本発明に係る車両用空気清浄装置では、前記空気吹出口のうちイオンを含む空気を吹出しするイオン吹出口は、ベント、サイドベント、フット又は乗員に直接風の当たらないソフトディフュージョンの少なくともいずれか1つであることが好ましい。
さらに本発明に係る車両用空気清浄装置では、前記イオン吹出口は、モード選択にかかわらず吹出口が常時開であるサイドベントであることがより好ましい。
本発明に係る車両用空気清浄装置では、前記空気吹出口の切り替えを制御するモードアクチュエータ駆動判定手段は、前記イオン発生スイッチがオンであるときに前記イオン吹出口を空気吹出口として選択することが好ましい。
ここで本発明に係る車両用空気清浄装置では、前記モードアクチュエータ駆動判定手段がバイレベル(B/L)モードを選択していることがより好ましい。
また本発明に係る車両用空気清浄装置では、前記イオン吹出口は風向可変手段を備え、該風向可変手段の風向きを制御する風向制御手段は、前記イオン吹出口の吹出し風向きを乗員にイオンを含む空気をあてない向きに変更することが好ましい。
或いは本発明に係る車両用空気清浄装置では、前記イオン吹出口は風向可変手段を備え、該風向可変手段の風向きを制御する風向制御手段は、前記イオン吹出口の吹出し風向きをスイングさせると共に、乗員にイオンを含む空気があたるときのスイング速度をあたらないときのスイング速度よりも大きくすることが好ましい。
さらに本発明に係る車両用空気清浄装置では、前記風向制御手段は、着座センサにより乗員の位置を判断することが好ましい。
本発明では、車両用空気清浄装置にイオン発生システムを付加機能として持せたとき、オゾン臭を発生させることはない。また、本発明では、イオンを消失させずに高濃度のイオンを含む空気を空気吹出口から吹出させることが可能である。本発明では、イオン吹出口をサイドベントとすることで、イオン発生器の設置個数を1個とするにもかかわらずオートエアコンの空調モードがどの状態であっても常にイオン発生システムを稼動させることが出来る。本発明では、乗員が車両を運転している際にもイオン発生スイッチをオンとする1操作のみで、イオン吹出口からイオンを含む空気が吹出すことが可能である。本発明では、バイレベル(B/L)モードを選択しているときにもイオン効果が得られるように制御する装置である。本発明では、イオン吹出口の吹出し風向きを乗員にイオンを含む空気をあてない向きに変更することで、イオンの早期消失を防止することが出来る。また、イオン吹出口の吹出し風向きをスイングさせると共に、乗員にイオンを含む空気があたるときのスイング速度をあたらないときのスイング速度よりも大きくすることで上記同様、イオンの早期消失を防止することが出来る。この結果、車室内にイオンを十分に行き渡らせることが出来る。
以下本発明について実施形態を示して詳細に説明するが本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。
図1に本実施形態に係る車両用空気清浄装置の一形態を示す。車両用空気清浄装置100は、空調機能を有するものである。車両用空気清浄装置100は、空気通路を形成するケース6に、空気吸入口、空気流れ発生手段(例えばブロア)9、集塵脱臭フィルタ4、エバポレータ5、ヒータコア8、空気吹出口、空気吹出口の上流側に配置した陽イオンと陰イオンの両方を発生させるイオン発生器18,19,20,21とを備える。ここでイオン発生器は陰イオンを発生させるタイプのものでも良い。
空気流れ発生手段9を作動させることで空気通路に空気流れが形成される。すなわち、インテークドア1の切り替えにより車室外空気又は車室内空気が空気通路内に取り込まれ、その空気流れ2がブロア9に吸気される。続いて集塵脱臭フィルタ4及びエバポレータ5に向けて空気流れ3がブロア9によって吐出され、浄化され熱交換された空気流れ10がミックスドア7の切り替えによって、空気流れ11又は空気流れ12となる。空気流れ11は冷房運転時の空気流れである。一方、空気流れ12は、ヒータコア8によって加熱される。空気流れ11と空気流れ12はダクト内で混合された後、ソフトディフュージョンに通ずる空気通路22、デフロスタに通ずる空気通路23、サイドベントに通ずる空気通路24、ベントに通ずる空気通路25、フットに通ずる空気通路26に送られる。それぞれの空気通路22,23,25,26に空気を送るか否かの切り替えは例えばモードドア13,14,16,17の開閉で行なう。デフロスタへ通ずる空気通路23は通路内では常時開である。図1では空調の吹出しモードをモードドア13,14,16,17の開閉によって切り替える装置の一形態を示したが、本発明では各空気通路へ所望の空気風量を流すことが出来れば、モードドアと空気通路の構成を変更しても良い。
空気吹出口の切り替えは、モードドア13,14,16,17の開閉を制御するモードアクチュエータ駆動判定手段(不図示)によって行なうことが好ましい。イオンを発生させても空気吹出口から吹出さなければイオン導入の効果が得られないため、モードアクチュエータ駆動判定手段はイオン発生スイッチがオンであるときにイオン吹出口を空気吹出口として選択することが好ましい。ここで、イオン吹出口は、空気通路の上流にイオン発生器を設置してイオンを含む空気を吹出すことが可能な空気吹出口のことをいう。
送風装置駆動手段(不図示)により空気流れ発生手段9は制御され、通風量が調整される。送風装置駆動手段は、例えばブロアに供給する電力量により通風量を制御する。イオンを発生させても吹出量が少なければイオン導入の効果が小さいため、送風装置駆動手段は、イオン発生スイッチがオンであるときは、マニュアル風量若しくは車両内外の環境状況に応じた信号によって決定されるオート風量の最低風量を増加させるように制御することが好ましい。特にモードアクチュエータ駆動判定手段がバイレベル(B/L)モードを選択している場合には風量が不足するので、送風装置駆動手段は最低風量を増加させるように制御する。
図1の車両用空気清浄装置100は、ソフトディフュージョンに通ずる空気通路22、サイドベントに通ずる空気通路24、ベントに通ずる空気通路25、フットに通ずる空気通路26のそれぞれにイオン発生器18,19,20,21を設置した。モードドアにイオンが衝突して陽イオンと陰イオンとが会合してしまうことを防止することが出来る。
イオン発生器18〜21は、陽イオンと陰イオンをほぼ同数発生させるイオン発生器である。或いは陰イオンを発生させるイオン発生器であっても良い。イオン発生システムの構成の一形態を図2に示す。図2のイオン発生システムは、(1)少なくともイオン発生器と該イオン発生器への電源とを備えるイオン発生作動手段と、(2)イオン発生作動手段のオン−オフを制御するイオン発生作動判定手段と、(3)システムのオン−オフを行なうイオン発生スイッチと、電源とを備える。イオン発生作動判定手段は、車室内汚れを検知するガスセンサと、ガスセンサの信号を受けて車室内の臭気量を判定する臭気判定部と、イオン発生スイッチのオン−オフ信号によりシステムのオン−オフ状態を判定するオン−オフ判定回路と、電源回路とから構成される。なお、図2のシステムでは、イオン発生器への電源とイオン発生作動判定手段への電源は同一電源として、電源を共有する構成としたが、別々に電源を設けても良い。また、イオン発生作動判定手段では、表示部例えばLED表示部を設けて、臭気判定部から臭気量、システム稼動状態等の情報信号を送り、乗員にこれらの情報を伝達する手段を設けても良い。臭気判定部はイオンの必要発生量を演算する。イオン発生作動手段は、一定の高周波電圧をイオン発生器に印加し、イオンの必要発生量に応じてイオン発生をオン−オフさせて印加時間を調整する。またイオン発生作動手段は、イオンの必要発生量に応じた高周波電圧をイオン発生器に印加しても良い。イオン発生器は、例えば誘電体を挟んだ陰極と陽極に交流の高周波電力を印加するタイプ或いはニードルに陰極をつないだタイプのものを使用することが出来るが、イオン発生原理に本発明は限定されない。
イオン発生器は、図1に示すように各空気通路22、24,25,26に設置しても良いが、少なくともいずれか一つの空気通路に設置しても良い。空気通路22又は空気通路24のいずれかにイオン発生器を設置することがより好ましい。各空気通路22、24,25,26にイオン発生器を設置する場合、各空気通路に1個のイオン発生器を設置することが必要になるためコストアップの原因となる。そこで、空気通路24にイオン発生器を設置することでイオン発生器の設置個数を1個とするにもかかわらずサイドベントを常時開としてオートエアコンの空調モードがどの状態であっても常にイオン発生システムを稼動させることが可能である。サイドベントは、空調モードによらず、空気を吹出させることが出来るからである。また、空気通路22にイオン発生器を設置することで乗員に直接風の当たらないソフトディフュージョンをイオン吹出口とし、乗員との衝突によるイオンの消失を阻止することができる。
図3にイオン発生器の設置箇所を変更したときの車両用空調装置の第2形態の部分概略図を示した。図3に示すようにイオン発生器28,29,30,31は、空気吹出口に近設することが好ましい。空気通路の壁面にイオンが衝突すると、陽イオンと陰イオンが会合し消失しやすくなる。そこでイオン発生器を空気吹出口に近設させることで、イオンの衝突機会を減らしてイオンの消失を阻止することができる。
図4にイオン発生器の設置箇所を変更したときの車両用空調装置の第3形態の概略図を示した。図4に示したようにイオン発生器27はケース6内でモードドア13,14,16,17よりも上流側に設置しても良い。この場合、イオン発生器は少なくとも1台設置することで各空気通路22〜26にイオンを含む空気を流すことが可能となる。
空気流れがないところでイオン発生器を作動させるとオゾンが発生し、オゾン臭がするため、イオン発生スイッチがオンであるときには送風装置駆動手段は空気流れ発生手段9を作動させてイオン発生器に空気を送風することが好ましい。
図3に示すようにイオン吹出口をベント或いはベント及びサイドベントとする場合には、スイングルーバー等の風向可変手段を設けることが好ましい。風向可変手段は、スイングルーバー駆動手段32,34とスイングルーバー駆動判定手段33とを少なくとも備える。スイングルーバー駆動手段は、吹出口に設ける風向き調整羽根と羽根をスイングさせるための動力モーターとを備える。スイングルーバー駆動判定手段は、風向制御手段から出されるスイングルーバー用の制御信号を判定して、それに従ってスイングルーバー駆動手段の動きを制御する。ここで、図5にスイングルーバーにより風向き制御した時の風向きの一形態を示した。図5(A)は、助手席に乗員がいる場合であり、(B)は助手席に乗員がいない場合である。図5に示すように助手席に座部に着座センサ140を設置することが好ましい。この場合、風向制御手段は、着座センサ140及び着座センサの信号から乗員着座状態を判定する乗員着座判定部141を備えることがより好ましい。
図5(A)及び(B)に示すように、風向制御手段は、乗員着座判定部の判定信号をスイングルーバー駆動判定手段に伝達し、スイングルーバー駆動判定手段は、スイングルーバー駆動手段についてイオン吹出口の吹出し風向きを乗員にイオンを含む空気をあてない向きに変更するように制御する。ここで、図5(A)及び(B)の黒矢印が風向きを示している。
また、風向制御手段は、スイングルーバーをスイングさせる際に、乗員着座判定部の判定信号をスイングルーバー駆動判定手段に伝達し、スイングルーバー駆動判定手段は、スイングルーバー駆動手段について乗員にイオンを含む空気があたるときのスイング速度を乗員に当該空気があたらないときのスイング速度よりも大きくするように制御しても良い。
次に図6〜10を参照しながら、本実施形態に係る車両用空気清浄機の制御法について詳細に説明する。
本実施形態に係る車両用空気清浄機の信号の流れを示すブロック図を図6に示した。メインフローの一態様を示す図を図7に示した。モードドアの切り替えについてのフロー図の一態様を図8に示した。送風装置の駆動についてのフロー図の一態様を図9に示した。スイングルーバーの駆動についてのフロー図の一態様を図10に示した。
図6を参照して、本実施形態に係る車両用空気清浄機にて、通常の空調装置の制御を行なう際の信号の流れを説明する。オート制御の空調を行なうために、内気センサ35、外気センサ36および日照センサ37を備える。これらのセンサの信号を目標吹出温度演算手段38に伝達して目標吹出温度を決定し、次いで決定された目標吹出温度の信号に応じてどの吹出口から空気を吹出させるかを目標吹出口演算手段39により決定する。次いで、目標吹出温度と決定された吹出口の信号から、目標風量を目標風量演算手段40により決定する。決定した目標風量の信号に応じて送風装置駆動手段46を作動させる。さらに、決定された吹出口の信号をモードアクチュエータ駆動判定手段43に送り、モードアクチュエータ駆動手段44によって吹出口モードを切り替える。また、ベントにスイングルーバーを設けた場合で決定された吹出口の信号がベントである場合、スイングルーバー駆動判定手段41にその信号を送り、スイングルーバー駆動手段42を作動させる。
次にイオン発生システムを備えた本実施形態に係る車両用空気清浄器の場合には追加される信号の流れは次の通りである。すなわち、イオン発生スイッチ入力手段(イオン発生スイッチ)47がオンとされた場合、イオン発生作動判定手段48がイオン発生作動手段49にその信号を送り、イオン発生作動手段49からイオンが発生される。同時にイオン発生スイッチ入力手段47がオンとされた信号を、イオン発生作動判定手段48から目標吹出口演算手段39に伝達し、さらに目標風量演算手段40、モードアクチュエータ駆動判定手段43並びにスイングルーバー駆動判定手段41に伝達して、目標風量とスイングルーバーの駆動状態がイオン発生システムの作動に適するように制御を行なう。
図7を参照して、本実施形態に係る車両用空気清浄機の空調制御法のメインフローを説明する。メインフロー51は、まずイグニッションキースイッチの判定52を行なう。イグニッションキースイッチが初回オンの場合、初期設定53を行なう。初期設定53を終えた後又は2回目以降のオンの場合、通常のオートエアコンの制御に従って、外気温遅延54、日射補正遅延55、総合信号演算56、モードドア選択57、ブロア制御58、内外気吸い込み口選択59、ミックスドア制御60、コンプレッサ制御61の順に制御を行なう。続いてスイングルーバーを備える場合には、スイングルーバー制御62を行ない、本実施形態の場合にはさらに続いてイオン発生制御63を行なう。そして、イグニッションキースイッチの判定52に戻る。
次に図8を参照して、図7のモードドア選択57の詳細フローを説明する。モードドア71は、まずソフトディフュージョンスイッチのオン−オフ判定72を行ない、続いてイオン発生スイッチのオン−オフ判定73を行なう。
ソフトディフュージョンスイッチがオンであるかイオン発生スイッチがオンである場合には、ソフトディフュージョンモード87を選択する。図8の破線89内の工程は、イオン発生器をソフトディフュージョン吹出ダクト内に設置した場合に行なうものである。
ソフトディフュージョンスイッチがオフであり且つイオン発生スイッチがオフである場合には、モードのオート−マニュアル判定74を行なう。モードがマニュアルである場合はマニュアルモード制御86を行なう。また、オートであっても、マニュアルモードスイッチのオン−オフ判定75を行ない、マニュアルモードスイッチがオンとされれば、オートの解除85を行ない、マニュアルモード制御86を行なう。
オートを行なう場合には、総合信号に基づく制御76を行なう。この時、ベント判定77及びバイレベル(BI/L)判定78を行ない、これらの判定に基づいて、フットモード79、バイレベルモード80又はベントモード81に制御する。
この状態でイオン発生スイッチのオン−オフ判定82を行ない、オンとされればイオン発生用吹出口が開とされる(図8の84)。反対にオフとされればイオン発生用吹出口が閉とされる(図8の83)。
図8の破線90内の工程は、サイドベント常時開ではないシステムにおいて、イオン発生器をサイドベントのダクト内に設置した場合を想定している。一方、サイドベントをはじめ、ソフトディフュージョン以外の空気吹出口にイオン発生器を設置しない場合には、図8の破線89の工程は必須である。また、複数の空気吹出口のダクト内にイオン発生器をそれぞれ設置して図8の破線89内の工程と図8の破線90内の工程を両方行なうこととしても良い。
図8の破線89内の工程又は図8の破線90内の工程の制御を経てリターン88とする。
次に図9を参照して、図7のブロア制御58の詳細フローを説明する。ブロア制御101は、ファンスイッチのオートのオン−オフ判定102を行ない、オートであれば総合信号に基づいて目標ブロアファン演算109を行なう。
ファンスイッチがオートでない場合、ファンスイッチのオン−オフ判定103を行なう。ファンスイッチがオフであるときイオン発生スイッチのオン−オフ判定114を行ない、イオン発生スイッチがオンの場合には、オゾンの発生を防止するためブロアのオート制御を行なう(図9の109)。一方、イオン発生スイッチがオフの場合には、ブロアをオフ制御115する。そしてリターン116とする。図9の破線117内の工程は、オゾンの発生を防止するための工程である。
ファンスイッチのオン−オフ判定103がオフの場合、ファンスイッチがマニュアルであるかの判定を行なう(図9の104)。ファンスイッチがマニュアルであるときはマニュアル制御106を行なう。ファンスイッチがマニュアルでないときは設定温度の判定105を行なう。設定温度が32℃の場合、AUTO HIモード107とする。設定温度が18℃の場合、MAX HIモード108とする。設定温度が18.5〜31.5℃の場合、ブロアのオート制御を行なう(図9の109)。
図9の106、107、108、109の各工程にあるときにイオン発生スイッチがオンとされた場合(図9の110)には、ファン目標風量の判定111を行なう。目標ファン風量が例えば35%以下であるときは、バイレベルモードであるかの判定112を行なう。バイレベルモードであるときは、ファン目標風量にファン目標風量補正値を加えた風量とするようにファン風量の補正を行ない(図9の113)、リターン116とする。バイレベルモードでないときは、補正せずにリターン116とする。一方、目標ファン風量が例えば35%を超えるとき(図9の111)は、リターン116とする。図9の106、107、108、109の各工程を行なっているときに、イオン発生スイッチがオフのままのとき(図9の110)は、リターン116とする。なお、目標ファン風量の基準を35%としたが、この基準に限定されるものではない。
また、バイレベルモードであるかの判定112を設けずに、目標ファン風量が例えば35%以下であるときは、一律にファン目標風量にファン目標風量補正値を加えた風量とするようにファン風量の補正を行なっても良い(図9の113)。
次に図10を参照して、図7のスイングルーバー制御62の詳細フローを説明する。図10は、サイドベントの吹出口のダクト内のみにイオン発生器を設けた場合の制御を示す。スイングルーバー制御120は、まずイオン発生スイッチのオン−オフ判定121を行なう。イオン発生スイッチがオンの場合は、イオンを吹出しするサイドベントの吹出口風向をドアサイド側に駆動させる(図10の122)。
図10の122を行なった後、又はイオン発生スイッチがオフ(図10の121)の場合は、スイングスイッチのオン−オフ判定123を行なう。スイングスイッチがオフの場合はリターン128とする。スイングスイッチがオンの場合はモードがベントまたはバイレベルであるかの判定124を行なう。ベントまたはバイレベルでない場合はリターン128とする。ベントまたはバイレベルで運転されている場合、イオン発生スイッチがオンされたか否かの判定125を行ない、オンされた場合にはイオンを吹出しするサイドベント吹出口を除き、ベント吹出口のルーバーのみをスイング運転させ、リターン128とする。また、イオン発生スイッチがオフのままのときは、ベント吹出口のルーバーをスイング運転させ、リターン128とする。
本実施形態に係る車両用空気清浄装置の一形態を示す図である。 本実施形態に係るイオン発生システムの構成の一形態を示す図である。 本実施形態に係る車両用空調装置の第2形態の部分概略図を示す図である。 本実施形態に係る車両用空調装置の第3形態の概略図を示す図である。 スイングルーバーにより風向き制御した時の風向きの一形態を示す図であり、(A)は助手席に乗員がいる場合であり、(B)は助手席に乗員がいない場合である。 本実施形態に係る車両用空気清浄機の信号の流れの一態様を示すブロック図である。 本実施形態に係る車両用空気清浄機のメインフローの一態様を示す図である。 本実施形態に係る車両用空気清浄機のモードドア切り替えのフロー図の一態様を示す図である。 本実施形態に係る車両用空気清浄機の送風装置の駆動のフロー図の一態様を示す図である。 本実施形態に係る車両用空気清浄機のスイングルーバーの駆動のフロー図の一態様を示す図である。
符号の説明
100,200,300,車両用空気清浄装置
1,インテークドア
7,ミックスドア
13,14,16,17,モードドア
2,3,10,11,12,空気流れ
4,集塵脱臭フィルタ
5,エバポレータ
6,空気通路を形成するケース
8,ヒータコア
9,空気流れ発生手段
18,19,20,21,27,28,29,30,31,イオン発生器
22,23,24,25,26,空気通路
32,34,スイングルーバー駆動手段
33,スイングルーバー駆動判定手段
140,着座センサ
141,乗員着座判定部

Claims (9)

  1. 空気吸入口、空気流れ発生手段、エバポレータ及び空気吹出口を少なくとも備える空調ダクト内の空気通路のうち、前記空気吹出口の上流側に配置した陽イオンと陰イオンの両方若しくは陰イオンを発生させるイオン発生器と、該イオン発生器を制御するイオン発生作動判定手段と、該イオン発生作動判定手段のオン−オフを行なうイオン発生スイッチと、前記空気流れ発生手段を制御する送風装置駆動手段とを具備する車両用空気清浄装置であって、
    前記イオン発生スイッチがオンであるときに前記送風装置駆動手段は前記空気流れ発生手段を作動させて前記イオン発生器に空気を送風し、かつ、マニュアル風量若しくは車両内外の環境状況に応じた信号によって決定されるオート風量の最低風量を増加させるように制御することを特徴とする車両用空気清浄装置。
  2. 前記空気吹出口に前記イオン発生器を近設したことを特徴とする請求項1記載の車両用空気清浄装置。
  3. 前記空気吹出口のうちイオンを含む空気を吹出しするイオン吹出口は、ベント、サイドベント、フット又は乗員に直接風の当たらないソフトディフュージョンの少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用空気清浄装置。
  4. 前記イオン吹出口は、モード選択にかかわらず吹出口が常時開であるサイドベントであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の車両用空気清浄装置。
  5. 前記空気吹出口の切り替えを制御するモードアクチュエータ駆動判定手段は、前記イオン発生スイッチがオンであるときに前記イオン吹出口を空気吹出口として選択することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の車両用空気清浄装置。
  6. 前記モードアクチュエータ駆動判定手段がバイレベル(B/L)モードを選択していることを特徴とする請求項1記載の車両用空気清浄装置。
  7. 前記イオン吹出口は風向可変手段を備え、該風向可変手段の風向きを制御する風向制御手段は、前記イオン吹出口の吹出し風向きを乗員にイオンを含む空気をあてない向きに変更することを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の車両用空気清浄装置。
  8. 前記イオン吹出口は風向可変手段を備え、該風向可変手段の風向きを制御する風向制御手段は、前記イオン吹出口の吹出し風向きをスイングさせると共に、乗員にイオンを含む空気があたるときのスイング速度をあたらないときのスイング速度よりも大きくすることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の車両用空気清浄装置。
  9. 前記風向制御手段は、着座センサにより乗員の位置を判断することを特徴とする請求項7又は8記載の車両用空気清浄装置。
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