JP4377131B2 - スピーカ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば携帯電話等の携帯通信機器あるいは水中ヘッドホン等の水中で使用する携帯通信機器に好適なスピーカに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば水中で使用するスピーカとして、特許第3057039号(特開平11−113082号公報)に記載のものがある。このスピーカは、ダイバーが水中で用いるもので、円筒状の水密ケースの前端面が振動板になっていて、この振動板の内面中央にボイスコイルを突設し、このボイスコイルに対向して内嵌する円柱部と永久磁石をもつ磁気回路部を弾性支持板に固定し、この弾性支持板の外周を水密ケースの前室内周壁に固定し、制御部、デジタル信号発生部、切替部、D/A変換器、電力増幅器等を備えた制御基板を上記磁気回路部の下面に固定する一方、貫通穴をもつ仕切板で仕切られた水密ケースの後室に電池とスイッチを収容している。
【0003】
上記スイッチをオンにして切替部によって選択すると、対応する特定周波数の組み合わせ信号がデジタル信号発生部からD/A変換器に入力され、変換後のアナログ信号が電力増幅器で増幅された後にスピーカに入力され、スピーカから「ピポー,ピポー」,「パーピー,パーピー」などの特定の情報を表わす音響が水中に発せられる。
【0004】
上記スピーカは、水深の増加に伴なって、ボイスコイルを突設した振動板が水圧で弾性変形して内方へ押し込まれ、この振動板と弾性支持板で仕切られる前室内の圧力が増加するが、弾性支持板も弾性変形して後室側へ押し込まれるので、弾性支持板上の磁気回路部も押し込まれて、振動板の正常な駆動に必要なボイスコイルと磁気回路部の嵌合が維持される。つまり、スピーカは、水深10m以下の水圧を受けても良好な音響を発することができる。
【0005】
ところが、上記従来のダイバー用スピーカは、比較的大きく、小型化すると、ケース内の空気が振動板の振動によって歪みを発生するという欠点がある。
【0006】
また、磁気回路部を支持する弾性支持板を小型化に伴なって薄くすると、振動板が音圧の大きい低音を出す際、ケース内の空気が圧縮,膨張を繰り返して、振動板のボイスコイルが磁気回路部に対して円滑に動かなくなって、振動板の動作が不安定になるという欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、スピーカ本来の機能に加えて警告用の振動や音も発生でき、部品点数を削減することによって廉価に製造できる小型かつ高性能の防水スピーカを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ケースの前面にこのケース内を密封するように設けられた振動板と、この振動板にケース内に向けて突設されたボイスコイルと、上記ケースに上記振動板に対向するように設けられた弾性材料からなる第1弾性板と、上記ボイスコイルに嵌合する嵌合部と磁石を有して上記第1弾性板に固定された磁気回路部を備えたスピーカにおいて、上記第1弾性板に、この第1弾性板で仕切られるケース内の振動板側の前室と、振動板と反対側の後室とを連通する貫通穴を設け、この貫通穴を経る前室、後室の空気の相互流通を伴う上記第1弾性板の振動によって音を発するようにしたことを特徴とする。
【0009】
請求項1のスピーカでは、突設したボイスコイルに信号電流が流れる振動板と、ボイスコイルに嵌合し、かつ振動板に連結される嵌合部と磁石とを有してケース内の第1弾性板に固定された磁気回路部とは、相対運動する。発せられる音響が低周波数の場合は、第1弾性板で仕切られる前室と後室の空気が貫通穴を経て相互に流通し、これに伴って第1弾性板が振動する。一方、発せられる音響が高周波数の場合は、上記貫通穴を経る空気の流通は殆どなく、前室および後室内の空気がその容積に応じた特定周波数で共振する。このスピーカは、部材数が少ないので、安価かつ容易に製造できるうえ、小さくても音響発生時に内部空気が歪まないので、良好な音を維持しつつ小型化することができる。
【0010】
このように、低周波域で主として第1弾性板の振動、高周波域で主として前,後室内の空気の共振によって音響が発せられるので、スピーカを携帯通信機器に適用すべく小型化しても、良好な高音のみならず良好な低音を発することができる。また、スピーカの構成部材は、振動板で密封されたケース内に総て収容されているので、粉塵を含む空気中等の悪環境下でも問題なく使用することができる。
【0011】
本発明の一実施形態によるスピーカは、上記磁気回路部の嵌合部と上記振動板とを連結する弾性材料からなる第1連結部材と、上記第1弾性板に対向するように上記ケースに設けられた弾性材料からなる第2弾性板と、この第2弾性板に固定された慣性部材と、上記第2弾性板と上記第1弾性板とを連結する弾性材料からなる第2連結部材を備えたことを特徴とする。
【0012】
上記スピーカでは、突設したボイスコイルに信号電流が流れる振動板と、ボイスコイルに嵌合し、かつ第1連結部材によって振動板に連結される嵌合部と磁石とを有してケース内の第1弾性板に固定された磁気回路部とは、相対運動して音響を発生する。発せられる音響が低周波数の場合は、第1弾性板より振動板側の前室内の空気と、第1弾性板より第2弾性板側の後室内の空気は、第1弾性板に設けられた貫通穴を経て互いに行き来し、振動板と、磁気回路部を固定した第1弾性板および慣性部材を固定して第1弾性板に第2連結部材を介して連結された第2弾性板とが、主として共振する。一方、発せられる音響が中・高周波数の場合は、上記貫通穴を経る空気の行き来は殆どなく、慣性部材を固定した第2弾性板は殆ど振動せず、振動板と前室および後室内の空気とが、主として共振する。また、ケースが小さくても音響発生時に内部空気が歪みを生じないので、容易に小型化できる。
【0013】
このように、低周波域と中・高周波域の双方で主として共振によって音響が発せられるので、スピーカを携帯通信機器に適用すべく小型化しても、良好な中・高音のみならず良好な低音を発することができる。また、スピーカの構成部材は、振動板で密封されたケース内に総て収容されているので、粉塵を含む空気中等の悪環境下でも問題なく使用することができる。
【0014】
本発明の一実施形態によるスピーカは、上記ケースが、上記第2弾性板に対向する底部を有して、上記第2弾性板とケースとの間に背面室を画成していることを特徴とする。
【0015】
上記スピーカでは、第2弾性板とケース底部との間に背面室が画成されているから、第2弾性板と第1弾性板の間が上記後室に、第1弾性板と振動板の間が上記前室に夫々相当する。従って、このスピーカの構成部材および前・後室内の空気も、請求項2で述べたと同様に動作するので、スピーカを携帯通信機器に適用すべく小型化しても、良好な低音および中・高音を発することができる。また、スピーカの構成部材は、振動板およびケース底部で密封されたケース内に総て収容されているので、粉塵を含む空気中等の悪環境下でも問題なく使用することができる。
【0016】
本発明の一実施形態によるスピーカは、上記第2弾性板の片面が、外部に露出していることを特徴とする。
【0017】
上記スピーカでは、第2弾性板がケース底部を覆ってケース内を密封するから、請求項2で述べたと同様、第2弾性板と第1弾性板の間が上記後室に、第1弾性板と振動板の間が上記前室に夫々相当する。従って、このスピーカの構成部材および前・後室内の空気も、請求項1で述べたと同様に動作するので、スピーカを携帯通信機器に適用すべく小型化しても、良好な低音および中・高音を発することができ、粉塵を含む空気中等の悪環境下でも問題なく使用することができる。また、このスピーカは、背面室がないので、その分、部材点数の削減および一層の小型化を図ることができる。
【0018】
本発明の一実施形態によるスピーカは、上記第1弾性板が、中心穴に上記磁気回路部が固定され、外周がケースの内壁に固定される円板であり、上記貫通穴は、上記円板を所定数の扇形に等分した領域に同一形状で設けられ、上記扇形の外周一端に開口し、この扇形の他端に向かって周方向に延びつつ上記中心穴に漸近する第1弧状溝と、上記扇形の外周他端に開口し、この他端に一端が隣接する扇形の他端に向かって周方向に延びつつ上記中心穴に漸近する第2弧状溝からなることを特徴とする。
【0019】
上記スピーカの弾性板は、図7に示された円板を3つの扇形に等分した具体例から明らかなように、第1,第2弧状溝によって衝撃を緩和する十分な弾性を有し、円板の中心穴に磁気回路部が固定され、円板の3つの最外周がケースの内周壁に固定される。従って、特に、前室と後室の空気が第1弾性板の弧状溝を経て相互流通する際、第1弾性板が緩衝作用を発揮しつつ円滑に振動し、この振動が後室端を密閉する板材に伝わり、良好な低周波数の音響が発せられる。また、第1弾性板の緩衝作用によって、小型化によって前,後室の空気容積が減じても、低周波数域で磁気回路部が適度に振動して、良好な音を発することができる。
【0020】
本発明の一実施形態によるスピーカは、上記磁気回路部の嵌合部が、上記ボイスコイルが挿入される内部と外部側を連通させる貫通穴を有することを特徴とする。
【0021】
上記スピーカでは、振動板に突設したボイスコイルに嵌合する磁気回路部の嵌合部が、ボイスコイル側の内部と外部側を連通させる貫通穴を有するので、この貫通穴を経て空気が行き来して、ボイスコイルと磁気回路部の相対運動が容易になるので、消費電力を低減しながら良好な音響を発することができる。
【0022】
本発明の一実施形態によるスピーカは、スピーカの出力音の周波数が250Hz以下の場合、上記振動板と上記磁気回路部および上記慣性部材とが主として共振して、上記第1弾性板の貫通穴を経て空気が行き来する一方、上記周波数が250Hzを超える場合、上記振動板と、上記第1弾性板と振動板との間の前室内の空気および上記第1弾性板と第2弾性板との間の後室内の空気とが主として共振することを特徴とする。
【0023】
上記スピーカでは、振動板、第1弾性板、第2弾性板の材質および厚さを選択し、磁気回路部および慣性部材の質量および貫通穴の寸法を選択して、請求項1のスピーカで述べた低周波数域を250Hz以下に、中・高周波数域を250Hzを超える周波数に夫々設定している。従って、このスピーカの構成部材および前・後室内の空気は、請求項2で述べたと同様に動作するので、スピーカを携帯通信機器に適用すべく小型化しても、良好な250Hz以下の低音および良好な250Hzを超える中・高音を発することができ、粉塵を含む空気中等の悪環境下でも問題なく使用することができる。
【0024】
本発明の一実施形態によるスピーカは、出力音の周波数が低い場合、上記第1弾性板の貫通穴を経る前室、後室の空気の相互流通を伴って第1弾性板が振動し、出力音の周波数が高い場合、上記前室、後室内の空気が共振して夫々音を発することを特徴とする。
【0025】
上記スピーカでは、例えば500Hzを境に低周波数域と高周波数域に分け、低周波数域では、第1弾性板の貫通穴を経る前室、後室の空気の相互流通に伴なう第1弾性板の振動で音が発せられ、高周波数域では、前室、後室内の空気が共振して音が発せられる。従って、スピーカを携帯通信機器に適用すべく小型化しても、良好な低音および高音を発することができ、粉塵を含む空気中等の悪環境下でも問題なく使用することができる。
【0026】
本発明の一実施形態によるスピーカは、上記磁気回路部が、上記ケースに小隙間をあけて嵌合する鍔部を振動板側の端部に有することを特徴とする。
【0027】
上記スピーカでは、磁気回路部の振動板側の端部に、ケースに小隙間をあけて嵌合する鍔部を設けているので、スピーカが落下したり衝撃を受けた場合、鍔部がケース内壁に当接して磁気回路部の移動が止められるので、磁気回路部をケースに固定する第1弾性板が過度に変形せず、第1弾性板の損傷を防ぐことができる。なお、小隙間による前室、後室内の空気の相互流通の不足は、上述の実施形態の磁気回路のボイスコイルとの嵌合部に設けられた貫通穴を大径にして補うことができる。
【0028】
本発明の一実施形態によるスピーカは、上記磁気回路部が、この磁気回路部の重心位置で上記円板の中心穴に固定されていることを特徴とする。
【0029】
上記スピーカでは、ボイスコイルとの相互作用で振動する磁気回路部が、その重心位置で円板を介してケースの内周壁に固定されているので、均衡のとれた支持によって磁気回路部の振動が安定し、良好な音響を発することができる。
【0030】
本発明の一実施形態によるスピーカは、上記磁気回路部が、上記円板に関して面対称な形状を有するとともに、上記ケースの底部が、振動板で密閉されていることを特徴とする。
【0031】
上記スピーカでは、ボイスコイルを内方へ突設した振動板が、ケースの前面と底部に設けられ、各ボイスコイルに、円板に対して面対称な形状をもつ磁気回路部の嵌合部が嵌合している。従って、均衡よく支持された磁気回路部は安定して振動して、良好な音響を発するうえ、スピーカの小型化を図りつつ、大きな音響出力を得ることができる。
【0032】
本発明の一実施形態によるスピーカは、上記ケースが、底部が第2弾性板で密閉され、この第2弾性板と上記第1弾性板との間に上記後室が画成されていることを特徴とする。
【0033】
上記スピーカでは、ケースの底部が第2弾性板で密閉され、この第2弾性板と第1弾性板の間に後室が形成されているので、特に、前室と後室の空気が第1弾性板の弧状溝を経て相互流通する際、第1弾性板が緩衝作用を発揮しつつ円滑に振動し、この振動が後室端を密閉する第2弾性板に伝わり、第2弾性板の振動がケースに伝わって、大きな出力の低周波音響が得られる。
【0034】
本発明の一実施形態によるスピーカは、上記ケースおよび振動板が、耐水性材料からなり、上記ケースの底部が、背面室の圧力を外部圧力に等しくするように弾性変形する弾性材料からなることを特徴とする。
【0035】
上記スピーカでは、ケースおよび振動板が耐水性材料からなるので、第2弾性板の片面が外部に露出していない限り、スピーカの構成部材は、耐水性材料からなる振動板およびケース底部で密封されたケース内に総て収容されるから、粉塵を含む空気中のみならず水中および高湿度等の悪環境下でも問題なく使用することができる。また、弾性材料からなるケース底部は、ケース前面の振動板と同じく、水深の増加に伴なって弾性変形して内方へ押し込まれて、背面室の圧力を外部圧力に等しくするので、第2弾性部材で前後に仕切られた後室と背面室が同一の外部圧力になる。従って、後室が背面室よりも高圧になる弾性変形しないケース底部の場合と異なり、慣性部材を固定した第2弾性部材の運動が妨げられず、深い水中でも良好な音を発することができる。
【0036】
本発明の一実施形態によるスピーカは、上記ケースおよび振動板が、耐水性材料からなることを特徴とする。
【0037】
上記スピーカでは、ケースおよびスピーカが、耐水性材料からなるので、上述と同様、ケース内の構成部材が、粉塵を含む空気中のみならず水中および高湿度等の悪環境から遮断され、問題なく使用することができる。
【0038】
本発明の一実施形態によるスピーカは、上記ボイスコイルが、音声に対応する電気信号が入力される第1コイルと、警報音や着信を知らせる振動に対応する電気信号が入力される第2コイルとで構成されることを特徴とする。
【0039】
上記スピーカでは、ボイスコイルの第1コイルから音声が発せられ、ボイスコイルの第2コイルから警報音や着信報知振動が発せられるので、このスピーカを携帯電話等の携帯通信機器に組み込むことによって、音声通話できるのみならず、着信があったことを容易に知ることができる。また、第2コイルが追加されているので、出力音圧を増大できる。
【0040】
本発明の請求項16に係る携帯通信機器は、上記いずれかに記載のスピーカを本体ケースに取り付けたことを特徴とする。
【0041】
請求項16の携帯通信機器は、本体ケースのスピーカ開口に、振動板の表面を露出させて上記スピーカを気密に取り付けて、スピーカを含む携帯通信機器全体に防塵機能を付与したり、本体ケースを耐水性材料で作り、スピーカを同様に水密に取り付けて防水機能を付与することができるとともに、音響性能に優れた小型かつ廉価なスピーカによって、携帯通信機器の小型化と低廉化を図ることができる。
【0042】
本発明の一実施形態による携帯通信機器は、本体ケースのスピーカ開口に、上記本体ケース内に水が入らないように水密に取り付けられた水中用の携帯通信機器であることを特徴とする。
【0043】
上記水中用の携帯通信機器は、水密に取り付けられたスピーカによって、携帯通信機器の小型化と低廉化を図りつつ、水中でも良好な音を聞くことができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0045】
図1は、本発明によるスピーカの一実施形態の縦断面図であり、このスピーカは、耐水材料からなる円筒状のケース1と、このケース1の上面を覆ってケース内を密封するように固定された耐水材料としてのプラスチック製の振動板2と、この振動板2の内面中央に突設されたボイスコイル3と、上記振動板2に対向するように外周をケース1の下端に固定して設けられた弾性材料としての金属からなる第1弾性板4と、上記ボイスコイル3に内嵌する円柱状の嵌合部6aを突設した円板状の下板6と、ボイスコイル3に外嵌する中心穴7aをもつ円板状の上板7とで、環状の永久磁石8を挟んでなり、上記第1弾性板4にスペーサ板9を介して固定される磁気回路部5とを備えている。
【0046】
上記ケース1の下端には、外部の水圧を受けて弾性変形する耐水性材料からなるケース裏蓋10が水密に連結され、このケース裏蓋10に、弾性材料としてのプラスチックからなる第2弾性板11が、第1弾性板4に対向させて外周を固定され、第2弾性板11の上面にステンレス鋼製の慣性部材12が固定されている。この慣性部材12と第1弾性板4は、弾性材料としてのプラスチック製の第2連結部材14で連結される一方、上記磁気回路部5の嵌合部6aと振動板2は、弾性部材としてのプラスチック製の第1連結部材13で連結される。
【0047】
振動板2とケース裏蓋10で密封されたケース1内は、第1,第2弾性板4,11によって、上から順に前室15,後室16,背面室17に仕切られ、第1弾性板4には、前室15と後室16を連通する複数の貫通穴18が、周方向に所定間隔を隔てて設けられている。
【0048】
磁気回路部5を流れる磁束は、アルミニウム管19の下部外周に巻かれた上記ボイスコイル3に流れる信号電流によって生じる磁束と交差して、ボイスコイル3を突設した振動板2が、これに第1連結部材13を介して連結する磁気回路部5とこれに間接的に連結する第1弾性板4、第2連結部材14、慣性部材12、第2弾性板11とに対して上下方向に相対運動して、信号電流に応じた音響を発するようになっている。
【0049】
プラスチック製の振動板2の厚さは、2mm以下にし、金属製の第1弾性板4の材質(柔軟性)と厚さは、磁気回路部5の質量に合うように選択し、第2弾性板11は、第1弾性板4よりも薄くし、ステンレス鋼製の慣性部材12の質量、プラスチック製の第1,第2連結部材13,14の材質、および第1弾性板4の貫通穴18の個数や直径を、適切に選択して、250Hz以下の低周波域では、前室15の空気と後室16の空気が貫通穴18を経て互いに行き来して、振動板2と、磁気回路部5を固定した第1弾性板4および慣性部材12を固定して第2連結部材14を介して第1弾性板4に連結された第2弾性板11とが、主として共振するようにしている。また、250Hzを超える中・高周波数域では、貫通穴18を経る空気の行き来が殆どなく、慣性部材12を固定した第2弾性板11は殆ど振動せず、振動板2と前室15および後室16の空気とが、主として共振するようにしている。
【0050】
なお、貫通穴18の直径を変化させることによって、共振周波数を容易に変化させることができる。
【0051】
振動板2のプラスチック材料としては、ウレタンゴム、シリコーンゴム、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などを用いることができ、ボイスコイル3は、アルミニウム管19の上端を接着して振動板2に固定されるが、空芯コイルとしたり、ポリイミド系樹脂の多層基板のように印刷またはエッチングによって振動板2と一体に形成することもできる。
【0052】
第1,第2連結部材13,14も、ウレタンゴム、シリコーンゴム、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などのプラスチック材料を用いることができ、変位と復帰力との関係からスポンジが特に好ましいが、ステンレス鋼、アルミニウム、鋼鉄などの金属製のばねとすることもできる。第2弾性板11は、プラスチック材料としてウレタンゴム、シリコーンゴム、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などを用いることができるが、ステンレス鋼、アルミニウム、鋼鉄などの薄い金属板としてもよい。また、慣性部材12は、ステンレス鋼に限らず、アルミニウムや鉄鋼製とすることができる。
【0053】
上記構成のスピーカは、次のように動作する。
【0054】
振動板2の内面中央に突設され、永久磁石8をもつ磁気回路部5の磁束が交差するボイスコイル3に音響に応じた信号電流が流れると、振動板2は、これに第1連結部材13を介して連結する磁気回路部5およびこれにスペーサ板9を介して固定される第1弾性板4、第2連結部材14、慣性部材12、第2弾性板11に対して上下に相対運動し、信号電流に応じた音響を発生する。
【0055】
上記相対運動の態様は、発せられる音響の周波数に応じて異なり、周波数が250Hz以下の低周波域では、前室15の空気と後室16の空気が貫通穴18を経て互いに行き来して、振動板2と、磁気回路部5を固定した第1弾性板4およびこれに第2連結部材14を介して連結された慣性部材12を固定した第2弾性板11とが、主として共振する。一方、周波数が250Hzを超える中・高周波数域では、貫通穴18を経る空気の行き来が殆どなく、慣性部材12を固定した第2弾性板11は殆ど振動せず、振動板2と前室15および後室16の空気とが、主として共振する。
【0056】
低周波数域において、慣性部材12を固定した第2弾性板11が共振するのは、第1弾性板4に貫通穴18があるので、磁気回路部5の振動に伴なってダイナミックに動こうとする前室15内の空気が、貫通穴18を経て後室16との間で行き来するから、上記振動の振動音が、第1弾性板4と貫通穴18によって空洞共振して低周波数の振動や振動音を発し、貫通穴18の個数や直径および磁気回路部5の質量に応じた特定周波数での共振が可能になって、慣性部材12を固定した第2弾性板11が、磁気回路部5と一緒に上下運動するからである。一方、中・高周波数域においては、磁気回路部5の質量が周波数に比して大きくなるので、磁気回路部5が振動に追従できず、前室15内の空気もダイナミックに動かず、貫通穴18を経る空気の行き来も殆どなくなるため、慣性部材12を固定した第2弾性板11は共振しないのである。
【0057】
このように、上記スピーカは、低周波域で、振動板2と、磁気回路部5を固定した第1弾性板4および慣性部材12を固定した第2弾性板11とが、中・高周波数域で、振動板2と、前室15および後室16の空気とが夫々主として共振するので、全周波数域で共振によって良好な音響を発することができ、従来のダイバー用スピーカと異なり、小型化してもケース内の空気が振動板の振動によって歪みを生じないから、小型化しても、良好な音響を発することができる。
【0058】
また、上記スピーカは、耐水性のケース1の上下端が、耐水プラスチック製の振動板2と弾性変形する耐水性材料からなるケース裏蓋10で夫々密封されている。このスピーカを水中に没していくと、水深の増加に伴なって振動板2のみならずケース裏蓋10も弾性変形してケース内へ押し込まれるので、背面室17の圧力を、前室15およびこれに貫通穴18を介して連通する後室16の圧力、つまり水深に応じた水圧に等しくすることができる。ケース裏蓋10を弾性変形しない材料で作った場合、背面室17は製造時の大気圧のままとなって、第2弾性板11が後室16側の水圧で押し下げられ、低周波音を発する際の慣性部材12の上下運動が妨げられるが、上記スピーカではこのようなことはなく、深い水中でも良好な音を発生することができる。
【0059】
弾性変形する上記ケース裏蓋10は、水中のみならず、後室16と背面室17の間で圧力差が生じ得る温度変動の大きな環境や航空機内などの気圧変動が大きな環境でも同様の作用を奏して、良好な音を発生することができる。
【0060】
なお、ケース裏蓋10を弾性変形しない材料で作っても、ケース1内が密封されることに変わりはないので、全構成部材がケース1内に収容されたこのスピーカを、粉塵や塩分や腐食ガスを含む空気中等の悪環境から保護でき、良好な音質を保つことができる。
【0061】
図2は、本発明によるスピーカの他の実施形態を示す縦断面図である。このスピーカは、第2弾性板11がケースの下面に露出し、磁気回路部21の形態が異なる点を除いて、図1で述べたスピーカと同じ構成であり、同じ部材には同一番号を付して説明を省略する。
【0062】
上記第2弾性板11は、短い円筒状の底部のないケース下部材20の下端に外周を固定して、ケース1内を密封するように設けられ、ケース内は、貫通穴18をもつ第1弾性板4によって上下の前室15と後室16に仕切られていて、図1の背面室17はない。
【0063】
上記磁気回路部21は、図1よりも大径のアルミニウム管19の下部外周に巻回したボイスコイル3に内嵌する嵌合部としての永久磁石23と、この永久磁石23を中央底部に固定し、環状の外周壁がボイスコイル3に外嵌する下板22とからなり、ボイスコイル3に対向する上記中央底部には、内部と外部側を連通する複数の貫通穴22aが設けられている。磁気回路部21は、永久磁石の上端に固定した下板と同じ材料からなる円板と第1連結部材13および下板22の下面のスペーサ板9を介して、振動板2および第1弾性板4に夫々固定される。
【0064】
上記スピーカは、大径のボイスコイル3の内外をポット形の磁気回路部21が囲い込むものであるが、ボイスコイル3に対向する下板22の底部に貫通穴22aが設けられているので、ボイスコイル3と磁気回路部21が相対上下動する際、貫通穴22を経て内外間で空気が行き来して、相対上下動が妨げられることなく円滑化する。従って、消費電力を抑えつつ良好な音響を発することができる。
【0065】
上記スピーカは、図1のケース裏蓋10を第2弾性板11で置き換えてケース裏蓋10を省略したにすぎず、各構成部材の動作は、図1のスピーカと場合と何ら異ならない。
【0066】
従って、上記スピーカでも、低周波域で、振動板2と、磁気回路部21を固定した第1弾性板4および慣性部材12を固定した第2弾性板11とが、中・高周波数域で、振動板2と、前室15および後室16の空気とが夫々主として共振して、全周波数域で共振によって良好な音響を発することができ、小型化しても良好な音響を発することができる。
【0067】
また、上記スピーカでは、図1の背面室17がないので、その分、部材点数が削減できて一層の小型化を図ることができるとともに、全構成部材が、振動板2と第2弾性板11で密封されたケース1内に収容されているので、粉塵を含む空気中等の悪環境下でも問題なく使用できる。
【0068】
さらに、第2弾性板11を、耐水性を有して水圧により弾性変形するアルミニウムなどの金属で作れば、図1のケース裏蓋10を省略して一層小型化、低廉化を図りつつ、深い水中でも良好な音を発するスピーカを得ることができる。
【0069】
図3は、上記実施形態のスピーカを取り付けた携帯通信機器の一例としてのページャー(メッセージ送受信器)の縦断面図である。このページャーは、本体ケース24の上部のスピーカ開口24aに、本体ケース内に第2弾性板11が露出し、ポット形の磁気回路部21をもつ図2と類似のスピーカを取り付け、本体ケース内の下部にプリント配線板26と電池27を収容し、スピーカ開口24aに嵌め込まれた振動板2の表面側を、貫通穴25aをもつ風防25で覆ったものである。
【0070】
スピーカは、慣性部材12が第2弾性板11の裏面に固定されている点を除いて図2のスピーカと同じ構造であり、構成部材には図2と同じ参照番号を付している。
【0071】
上記風防25は、振動板2が直接外気に触れるのを防ぐとともに、貫通穴25aの直径を所定値にすることによって、空気による空洞共振を生じさせて、特定周波数の音の音圧を増大することができ、特に1kHz〜5kHzの音に共振するように貫通穴25aの直径と内部空洞容積を選択すれば、高音圧の呼び出し音を発生することができる。
【0072】
図3のページャーの本体ケース24内に密封して取り付けられたスピーカは、小型化できて図2で述べたと同じように動作するので、粉塵等を含む空気中等の悪環境下でも問題なく用いることができ、低・中・高周波数全域に亘って、共振によって良好な音響を発生できるとともに、ページャー自体の小型化と低廉化を図ることができる。
【0073】
また、耐水性材料で作った本体ケース24に、水密にスピーカを取り付ければ、水中や高湿度の環境下でも使用できる音響性能に優れたページャーを得ることができる。
【0074】
図4Aは、上記実施形態のスピーカを取り付けた携帯通信機器の一例としてのトランシーバの縦断面図である。このトランシーバは、本体ケース28の上部に、この本体ケースと同じプラスチック材料からなる振動板2を一体成形し、その内側に図2と同じ構造のスピーカを取り付けてなり、スピーカの同一構成部材には図2と同じ参照番号を付している。
【0075】
上記トランシーバのスピーカ下部には、液晶表示パネル29が設けられ、本体ケース28内には、プリント配線基板30が収容されている。
【0076】
図4Bは、図4Aのスピーカのボイスコイル31に信号電流を供給する電気回路を示しており、ボイスコイル31は、パワーアンプ32から音声に対応する信号電流が供給される第1コイル31aと、パルスアンプ33から着信を知らせる振動に対応する信号電流が供給される第2コイル31bとで構成され、このボイスコイル31によって、振動板2、磁気回路部21を固定した第1弾性板4、慣性部材12を固定した第2弾性板11が一体となった音響放出部34が振動する。
【0077】
従って、第1コイル31aと第2コイル31bを含むスピーカが、低・中・高周波数域における音声およびパルスの振動を発生する役割を担い、振動板2と一体になった本体ケース28全体が、発生した音声およびパルスを増大して放出する役割を担うのである。
【0078】
図4Aのトランシーバは、スピーカの第1コイル31aと第2コイル31bで発せられ、本体ケース28全体から増強して放出される音波および着信報知振動をユーザが感知するので、ユーザは、音声に加えて着信があったことを容易に知ることができる。
【0079】
なお、第2コイル31bには、パルスアンプ33から警報音や音声に対応するパルス電流信号を供給することもでき、これによってユーザに特定の警告を知らせたり、音声の音圧を100dB以上に増すことができる。
【0080】
また、上記トランシーバは、図3のページャーと同じく、粉塵等を含む空気中等の悪環境下でも問題なく用いることができ、低・中・高周波数全域に亘って、共振によって良好な音響を発生できるとともに、トランシーバ自体の小型化と低廉化を図ることができ、耐水性材料で作った本体ケース28にスピーカを水密に取り付ければ、水中や高湿度環境下でも使用できることは勿論である。
【0081】
図5A,Bは、上記実施形態のスピーカを取り付けた防水ヘッドホンの半断面図およびスピーカの詳細断面図である。この防水ヘッドホンは、開口部を片面にもち、全体が防水構造となった本体ケース35内に、複数の貫通穴36aをもつ保護カバー36で上下面を覆った図5Bに示すスピーカを水密に取り付けたものである。
【0082】
上記スピーカは、図2で述べたスピーカに類似するが、磁気回路部21が第1弾性板4の下面に固定されている点が異なる。即ち、磁気回路部21は、ボイスコイル3に外嵌する下板22の環状外周壁の上端と、貫通穴22aをもつ下板の中央底部に固定され、ボイスコイル3に内嵌する永久磁石23の上端とが、貫通穴18をもつ第1弾性板4の下面に固定され、永久磁石23の上端が、第1弾性板4と第1連結部材13とを介して振動板2に連結される一方、磁気回路部21の下端が、第2連結部材14と慣性部材12を介してケース1の下面を覆う第2弾性板11に連結されている。なお、参照番号37は、ボイスコイル3に信号電流を供給する信号線である。
【0083】
上記構成の防水ヘッドホンは、片面に開口部をもつが、開口部の周縁と内部に収納されたスピーカの外周縁が図5Bの如く水密に封止されているので、水中で用いても内部に水が侵入することはなく、完全防水構造となっている。また、ボイスコイルをもつ振動板2、磁気回路部22を固定した第1弾性板4、慣性部材12を固定した第2弾性板11からなる音響発生部の構造は、磁気回路部21が第1弾性板4の下面に固定されている以外は、図2の音響発生部と同じである。
【0084】
従って、この防水ヘッドホンは、小型化を一層図ることができ、図2で述べたと同様に動作して低・中・高周波数の全域に亘って共振により良好な音を発するスピーカによって、泳ぎながらでも水中でも音楽を聴くことができる。また、スピーカの上下面が保護カバー35で覆われているので、外部の異物やユーザの指などの衝突から振動板2が保護され、スピーカが外力による衝撃から保護されるという利点がある。
【0085】
図6は、図5Bのスピーカから第1,第2連結部材13,14と慣性部材12を除去した他の実施形態の縦断面図であり、図5Bと同じ部材には同一番号を付して説明を省略する。
【0086】
このスピーカの構造は、図5Bよりも小型(例えば直径16mm)のものに適用される構造であって、振動板2と永久磁石23を連結する第1連結部材(図5Bの13)、第2弾性部材11の内面の慣性部材(図5Bの12)およびこの慣性部材と磁気回路部51とを連結する第2連結部材(図5Bの14)が省略されている。
【0087】
上記磁気回路部51は、図5Bのものと同じくボイスコイル3に外嵌する下板52の底部に貫通穴52aを有する一方、下板22の環状外周壁の上端に、ケース41に小隙間をあけて嵌合する鍔部52bを有する。ケース41には、図8A,Bに示すように、円筒状の内周壁41aに等間隔をおいて突出する6つの半円柱状の突起42が設けられ、この突起42と上記鍔部52bが小隙間をあけて嵌合する。突起42を設けた理由は、ケース41の突起42,42で挟まれる内周壁41aと鍔部52bの外周との間の隙間を大きくして、磁気回路部51の振動に対する前室15内の空気の抵抗を低減するためである。
【0088】
磁気回路部51は、図5Bのものと異なり、第1弾性板54のみを介してケース41の内周壁に固定される。第1弾性板54は、第1連結部材(図5Bの13)、慣性部材(図5Bの12)、第2連結部材(図5Bの14)が省略されている関係上、緩衝作用(サスペンション効果)を高める必要があるので、図7で後述するジンバル形状を有する。磁気回路部51は、図6に示すように、その重心位置で第1弾性板54の中心穴54aに固定され、第1弾性板54の3つの最外周部54bがケース41の内周壁41aに固定される。磁気回路部51をその重心位置で第1弾性板54を介してケース41に支持したのは、均衡のとれた支持によって、ボイスコイル3との相互作用に伴う磁気回路部51の振動を安定させ、良好な音響を得るためである。
【0089】
図7は、第1弾性部材54のジンバル形状を示す平面図である。この第1弾性部材54は、中心穴54aをもつ円板を3つの扇形領域54-1,54-2,54-3に等分し、各扇形領域に同一形状で設けられた貫通穴としての弧状溝58を有する。この弧状溝58は、扇形領域54-1の外周一端(最外周部54b側端)に開口し、この扇形領域54-1の略他端まで周方向に延びつつ中心穴54aに漸近する第1弧状溝58aと、上記扇形領域54-1の外周他端に開口し、この他端に一端が隣接する扇形領域54-3の略他端まで周方向に延びつつ中心穴54aに漸近する第2弧状溝58bからなる。ジンバル形状をもつ第1弾性部材54は、多数の第1,第2弧状溝58a,58bを有するので、大きな緩衝作用をもつ。
【0090】
上記構成のスピーカは、次のように動作する。
【0091】
振動板2の内面に突設したボイスコイル3に信号電流が流れると、このボイスコイル3に内嵌,外嵌する永久磁石23,下板52を有して、第1弾性板54を介してケース41に支持される磁気回路部51は、相対運動する。ここで、第1弾性板54は、図7で述べた3組の弧状溝58からなるジンバル形状を有して、大きな緩衝作用を発揮するので、図5Bの第1連結部材13,慣性部材12,第2連結部材14が省略されていて小型であるにも拘らず、磁気回路部51は、特に低周波数の信号電流に過剰応答することなく適切に振動する。信号電流が低周波数の場合は、第1弾性板54で仕切られる前室15と後室16の空気が、弧状溝58を経て相互に流通し、これに伴って第1弾性板54が振動し、この振動が後室16の底部を密閉する第2弾性板11に伝わり、第2弾性板11の振動が更にケース41を振動させて、良好な低周波数の音響が発せられる。一方、信号電流が高周波数の場合は、磁気回路部51は、周波数に比しての質量慣性が大きくなるから僅かに振動するだけで、弧状溝58を経るの空気の流通は殆どなく、前室15および後室16の空気がその容積に応じた特定の周波数で共振して、良好な高周波数の音響が発せられる。実験結果によれば、低周波数と高周波数の境界は、例えば500Hzにあって、低周波数側では115〜140Hz付近の特定周波数で共振によって大きな音声出力が得られ、高周波数側では、周波数が3kHzに至るまで前,後室内の空気の連続的な共振によって大きな音声出力が連続的に得られた。なお、共振周波数は、第1弾性板54の弧状溝58の周方向長さや合計面積を変化させて緩衝効果を調整することにより、容易に変えることができる。
【0092】
このように、上記スピーカによれば、低周波数域で主として第1弾性板54の振動、高周波数域では、主として前,後室15,16内の空気の共振によって音響が発せられるので、スピーカを携帯通信機器に適用すべく図5Bのものよりも更に小型化しても、全周波数域に亘って良好な音を発することができるうえ、スピーカの構成部材が、振動板2と第2弾性板11で密封されたケース41内に総て収容されているので、粉塵を含む空気中等の悪環境でも問題なく使用することができる。
【0093】
さらに、上記構成のスピーカは、磁気回路部51の下板52の上端に、ケース41の内周に小隙間をあけて嵌合する鍔部52bを設けているので、スピーカが落下などで衝撃を受けても、鍔部52bがケース内周に当接して磁気回路部51の移動が阻止されるから、磁気回路部51を支持する多数の弧状溝58をもつ第1弾性板54が過度に変形せず、第1弾性板54の損傷を防ぐことができるという利点がある。なお、前,後室内の空気の相互流通が上記小隙間によって阻害される現象は、下板52の底部の貫通穴52aの個数を増やしたり、直径を増やしたりして緩和することができる。
【0094】
加えて、上記構成のスピーカは、磁気回路部51をその重心位置で第1弾性板54に固定し、この第1弾性板54のみを介してケース1に支持しているので、ボイスコイル3との相互作用による磁気回路部51の振動が、均衡のとれたものになって安定し、良好な音響を発することができるという利点がある。
【0095】
なお、図6のスピーカも、図5Bで述べたものと同じく外周縁が水密に封止されているので、水中および高湿度下で用いても水が侵入せず、これを図5Aのような防水ヘッドホンに組み込むことができるのは言うまでもない。
【0096】
また、図6の実施形態では、図5Bの第1連結部材13、慣性部材12、第2連結部材14を総て省略したが、必要に応じてこれらのいずれか1つ以上を設けることもできる。
【0097】
図9は、ケース41の前面と底面に振動板2,2を設けたスピーカの実施形態を示す縦断面図である。このスピーカは、図6の磁気回路部51の底部を上方へ移動させ、下板52の環状壁を下方へも突出させて下板62とし、この環状壁で囲まれる底部裏面にも永久磁石23を設けて磁気回路部61とし、下部の永久磁石23に嵌合するボイスコイル3を上方へ突設した振動板2によってケース41の底部を密閉し、ケースの前,後端を保護カバー36で覆っている。従って、上下の振動板2,2で密封されるケース41内は、第1弾性板54で上下の前室15,15に仕切られることになる。上下の振動板2,2に設けられたボイスコイル3,3は、信号線37を介して、一方が図4Bに例示する第1コイル31aとして音声の信号電流を供給するパワーアンプ32に、他方が第2コイル31bとして着信報知振動用の信号電流を供給するパルスアンプ33に夫々接続される。第1,第2コイル31a,31bとしての上下のボイスコイル3,3は、同じ信号電流によって両者が作動したときに、一方のみが作動したときの2倍の力が磁気回路部61に作用するように、コイルの巻き方向または通電方向が設定されている。
【0098】
上記構成のスピーカは、第1弾性板58の上下に永久磁石23およびボイスコイル3をもつ振動板2を設けた点のみが、図6の実施形態と異なるので、次に述べる特有の作用効果を除いて、図6で述べたと同様の作用効果を奏する。
【0099】
即ち、上部のボイスコイル3(31a)をもつ振動板2は、磁気回路部61に対して音声の信号電流に応じて相対振動し、下部のボイスコイル3(31b)をもつ振動板2は、着信報知振動用の信号電流に応じて相対振動するので、ユーザは、図4Aのトランシーバで述べたと同様に、通話音声に加えて着信があったことをケースの振動によって容易に知ることができる。
【0100】
なお、上下のボイスコイル3,3には、同一の音声の電流信号を供給することもでき、そうすれば、後室の省略で更なる小型化が図れるとともに、上述と同様に良好な周波数特性に加えて、振動板2の振幅が倍増されて大きな音声出力を得ることができる。また、例えば下部のボイスコイル3に特定周波数の音声信号を逆位相で供給すれば、周波数に依存する出力音声特性を補正することもでき、広い応用範囲をもつという利点がある。
【0101】
図10は、図9の変形例の縦断面図を示している。このスピーカは、図9の磁気回路部61を第1弾性板58に関して上下に面対称な形状にして磁気回路部71とし、下部の振動板2を平坦な振動板2としている。従って、磁気回路部71の下板72の貫通穴72aをもつ水平底部の位置に第1弾性板54を固定すれば、磁気回路部71が重心位置で支えられることになり、均衡のとれた磁気回路部71の支持が、上下対称なボイスコイル3,3の配置と相俟って、ボイスコイル3による磁気回路部71の振動が安定して、良好な音を発することができる。また、磁気回路部71の下端にも、ケース41に小隙間をあけて嵌合する鍔部72bを設けているので、落下などでスピーカが衝撃を受けても、磁気回路部51を支持する第1弾性板54が過度に変形せず、第1弾性板54の損傷をより確実に防ぐことができる。その他の作用効果は、図9の実施形態で述べたとおりである。
【0102】
図11は、図10の変形例を示す縦断面図である。このスピーカは、ケースを短くして小型化を図るべく、図10の磁気回路部71の下板72から下方へ突出する環状壁をなくし、平坦にした下部の鍔部82bの中央に永久磁石23を突設して磁気回路部81とするとともに、下部のボイスコイル3を短くしている。
【0103】
このスピーカは、下部のボイスコイル3の短縮と磁気回路部71の上下非対称化で更なる小型化を図ることができるという利点以外は、図10の実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0104】
本発明の携帯通信機器には、上記実施形態のページャー、トランシーバ、防水ヘッドホンのみならず、通常の携帯電話や携帯パーソナルコンピュータ等の種々の機器が含まれることは言うまでもない。
【0105】
本発明のスピーカは、小型なうえ出力音声の周波数特性が良好で、水中ヘッドホンや携帯電話に好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明によるスピーカの一実施形態の縦断面図である。
【図2】 図2は、本発明によるスピーカの他の実施形態を示す縦断面図である。
【図3】 図3は、上記スピーカを取り付けた携帯通信機器の一例としてのページャーの縦断面図である。
【図4】 図4A,Bは、上記スピーカを取り付けた携帯通信機器としてのトランシーバの縦断面図およびスピーカのボイスコイルに信号電流を供給する電気回路の回路図である。
【図5】 図5A,Bは、上記スピーカを取り付けた携帯通信機器としての防水ヘッドホンの半断面図およびスピーカの詳細断面図である。
【図6】 図6は、図5Bのスピーカから第1,第2連結部材および慣性部材を除去した他の実施形態を示す縦断面図である。
【図7】 図7は、図6の第1弾性部材の平面図である。
【図8】 図8A,Bは、図6のケースの斜視図および平面図である。
【図9】 図9は、ケースの前面と底面に振動板を設けたスピーカの実施形態を示す縦断面図である。
【図10】 図10は、図9の変形例の縦断面図である。
【図11】 図11は、図10の変形例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 振動板
3 ボイスコイル
4 第1弾性板
5 磁気回路部
6 下板
6a 嵌合部
7 上板
8 磁石
11 第2弾性板
12 慣性部材
13 第1連結材
14 第2連結材
15 前室
16 後室
17 背面室
18 貫通穴
Claims (17)
- ケース(1)の前面にこのケース内を密封するように設けられた振動板(2)と、この振動板(2)にケース(1)内に向けて突設されたボイスコイル(3)と、上記ケース(1)に上記振動板(2)に対向するように設けられた弾性材料からなる第1弾性板(4)と、上記ボイスコイル(3)に嵌合する嵌合部(6a)と磁石(8)を有して上記第1弾性板(4)に固定された磁気回路部(5)を備えたスピーカにおいて、
上記第1弾性板(4)に、この第1弾性板で仕切られるケース(1)内の振動板側の前室(15)と、振動板(2)と反対側の後室(16)とを連通する貫通穴(18)を設け、この貫通穴(18)を経る前室(15)、後室(16)の空気の相互流通を伴う上記第1弾性板(4)の振動によって音を発するようにしたことを特徴とするスピーカ。 - 請求項1に記載のスピーカにおいて、
上記磁気回路部(5)の嵌合部(6a)と上記振動板(2)とを連結する弾性材料からなる第1連結部材(13)と、
上記第1弾性板(4)に対向するように上記ケース(1)に設けられた弾性材料からなる第2弾性板(11)と、
この第2弾性板(11)に固定された慣性部材(12)と、
上記第2弾性板(11)と上記第1弾性板(4)とを連結する弾性材料からなる第2連結部材(14)を備えたことを特徴とするスピーカ。 - 請求項2に記載のスピーカにおいて、上記ケース(1)は、上記第2弾性板(11)に対向する底部を有して、上記第2弾性板(11)とケース(10)との間に背面室(17)を画成していることを特徴とするスピーカ。
- 請求項2に記載のスピーカにおいて、上記第2弾性板(11)の片面は、外部に露出していることを特徴とするスピーカ。
- 請求項1に記載のスピーカにおいて、上記第1弾性板(54)は、中心穴(54a)に上記磁気回路部(51)が固定され、外周(54b)がケース(1)の内壁に固定される円板であり、上記貫通穴は、上記円板を所定数の扇形(54-1,54-2,54-3)に等分した領域に同一形状で設けられ、上記扇形(54-1)の外周一端に開口し、この扇形の他端に向かって周方向に延びつつ上記中心穴(54a)に漸近する第1弧状溝(58a)と、上記扇形(54-1)の外周他端に開口し、この他端に一端が隣接する扇形(54-3)の他端に向かって周方向に延びつつ上記中心穴(54a)に漸近する第2弧状溝(58b)からなることを特徴とするスピーカ。
- 請求項1乃至5のいずれか1つに記載のスピーカにおいて、上記磁気回路部(21)の嵌合部は、上記ボイスコイル(3)が挿入される内部と外部側を連通させる貫通穴(22a)を有することを特徴とするスピーカ。
- 請求項2乃至6のいずれか1つに記載のスピーカにおいて、スピーカの出力音の周波数が250Hz以下の場合、上記振動板(2)と上記磁気回路部(5)および上記慣性部材(12)とが主として共振して、上記第1弾性板(4)の貫通穴(18)を経て空気が行き来する一方、上記周波数が250Hzを超える場合、上記振動板(2)と、上記第1弾性板(4)と振動板(2)との間の前室(15)内の空気および上記第1弾性板(4)と第2弾性板(11)との間の後室(16)内の空気とが主として共振することを特徴とするスピーカ。
- 請求項1または5に記載のスピーカにおいて、出力音の周波数が低い場合、上記第1弾性板(54)の貫通穴(58)を経る前室(15)、後室(16)の空気の相互流通を伴って第1弾性板(54)が振動し、出力音の周波数が高い場合、上記前室、後室内の空気が共振して夫々音を発することを特徴とするスピーカ。
- 請求項5に記載のスピーカにおいて、上記磁気回路部(51)は、上記ケース(41)に小隙間をあけて嵌合する鍔部(52b)を振動板(2)側の端部に有することを特徴とするスピーカ。
- 請求項5または9に記載のスピーカにおいて、上記磁気回路部(51)は、この磁気回路部(51)の重心位置で上記円板の中心穴(54a)に固定されていることを特徴とするスピーカ。
- 請求項5,8,9,10のいずれかに1つに記載のスピーカにおいて、上記磁気回路部(71)は、上記円板に関して面対称な形状を有するとともに、上記ケース(41)の底部が、振動板(2)で密閉されていることを特徴とするスピーカ。
- 請求項5,8,9,10のいずれかに1つに記載のスピーカにおいて、上記ケース(41)は、底部が第2弾性板(11)で密閉され、この第2弾性板(11)と上記第1弾性板(54)との間に上記後室(16)が画成されていることを特徴とするスピーカ。
- 請求項3に記載のスピーカにおいて、上記ケース(1)および振動板(2)は、耐水性材料からなり、上記ケース(1)の底部(10)は、背面室(17)の圧力を外部圧力に等しくするように弾性変形する弾性材料からなることを特徴とするスピーカ。
- 請求項1,5,8〜12のいずれか1つに記載のスピーカにおいて、上記ケース(41)および振動板(2)は、耐水性材料からなることを特徴とするスピーカ。
- 請求項2乃至14に記載のスピーカにおいて、上記ボイスコイル(31)は、音声に対応する電気信号が入力される第1コイル(31a)と、警報音や着信を知らせる振動に対応する電気信号が入力される第2コイル(31b)とで構成されることを特徴とするスピーカ。
- 本体ケースに請求項1乃至15のいずれかに記載のスピーカを取り付けたことを特徴とする携帯通信機器。
- 請求項16に記載の携帯通信機器において、上記スピーカは、本体ケース(24)のスピーカ開口に、上記本体ケース内に水が入らないように水密に取り付けられたことを特徴とする水中用の携帯通信機器。
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