JP4846827B2 - 音波伝達装置 - Google Patents

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Description

この発明は、無線通信によって受信した信号を振動板の音響振動に変えて音波を伝達する音波伝達装置に関する。
従来、受信器を備え、この受信器で受信した無線信号をスピーカの振動に変えて音波を伝達する音波伝達装置がある(特開2001−28791号公報;特許文献1参照)。
ところが、この音波伝達装置をプールサイド等に配置してプール内の人にスピーカから音声や音楽等の音を伝えようとする場合、プール内の人が泳いでいると、水しぶきなどの雑音の影響でスピーカからの音が聞き取りにくくなる。すなわち、水中や水面(水上)での音の反射による影響が大きく、特に低い周波数領域での雑音の影響が大きい。一方、スピーカの音量を上げると、大音量が耳障りとなり不快感を招く。
このため、上記従来の音波伝達装置では、水泳の訓練等の用途では利用が困難になっていた。
特開2001−28791号公報
そこで、この発明の課題は、水中や水上にいる人にも無線通信によって受信した信号を音波に換えて確実に伝達可能である音波伝達装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の音波伝達装置は、無線信号を受信して上記無線信号に基づく電気信号を出力する受信部と、
上記受信部から上記電気信号が入力され、この電気信号に応じて振動する振動部と、
上記受信部と振動部を水密に収容するケースと、
上記ケース内に水密に収容されていると共に上記ケースの一部に直接接しており、上記振動部の振動を上記ケースの一部に直接伝達して上記ケースの一部を音波を伝達する振動板として振動させる振動伝達部と
を備え、
上記ケースは、
上記受信部が収容された第1の室と、
上記振動部が収容された第2の室と、
上記第1の室と第2の室とを隔てる中間壁とを有し、
上記振動板としての上記ケースの一部が上記第2の室の外壁をなし、
さらに、上記第2の室内で上記ケースに固定された内側部材を備え、
上記振動部は、
上記振動伝達部に接続されていると共に上記受信部からの電気信号に応じて振動する振動部材と、
上記内側部材に一端が固定されていると共に他端が上記振動部材に固定されていて、弾性変形により上記内側部材に対する上記振動部材の振動を許容するバネ性のある板状部材とを有していることを特徴としている。
この発明の音波伝達装置によれば、上記受信部とこの受信部からの電気信号に応じて振動する振動部とこの振動部の振動を上記ケースの一部に伝達する振動伝達部とを上記ケース内に液密に収容すると共に、上記ケースの一部を振動板としている。よって、防水性と小型化を達成できて、水中や水上にいる人に装着可能となる。
そして、上記ケースの一部が振動板として振動することで、音響帯域の中高域に対して共振作用を利用して音質的にも違和感なく忠実に音を再現でき、音響帯域の低中域周波数に対してはケース内部の空洞共振(空洞共鳴)により、ケースそのものが振動する。よって、この発明によれば、無線通信によって受信した信号を音波に換えて水中や水上にいる人にも確実に伝達できる。
また、一実施形態の音波伝達装置では、上記振動部と振動伝達部とケースが骨伝導スピーカを構成している。
この実施形態の音波伝達装置によれば、上記振動部と振動伝達部とケースが骨伝導スピーカを構成しているので、空気伝導によらず上記ケースの一部の振動が音波として直接人の骨(頭蓋骨等)に伝達できる。よって、騒がしい場所でも音波を確実に伝達できる。
また、一実施形態の音波伝達装置では、上記振動部は、
上記ケースに固定された磁石と、
上記受信部からの電気信号が入力されることで上記磁石に対して振動するボイスコイルと、
上記ケース内で上記磁石とボイスコイルとを防水シールするシール部材とを有する。
この実施形態の音波伝達装置によれば、振動部を構成する磁石とボイスコイルとをシール部材で防水シールしているので、ケース内に水が入った場合にも磁石とボイスコイルへの浸水を防ぐことができる。
この発明の音波伝達装置によれば、受信部とこの受信部からの電気信号に応じて振動する振動部とこの振動部の振動をケースの一部に伝達する振動伝達部とを上記ケース内に液密に収容すると共に、上記ケースの一部を振動板としているので、防水性と小型化を達成できて、水中や水上にいる人に装着可能となる。よって、この発明によれば、無線通信によって受信した信号を音波に換えて水中や水上にいる使用者にも確実に伝達できる。
この発明の音波伝達装置の第1実施形態としての防水型スピーカ装置を示す断面図である。 この発明の音波伝達装置の第2実施形態としての防水型スピーカ装置の要部を示す断面図である。 この発明の音波伝達装置の第3実施形態としての防水型スピーカ装置の要部を示す断面図である。 この発明の音波伝達装置の第4実施形態としての防水型スピーカ装置の要部を示す断面図である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1に、この発明の音波伝達装置の第1実施形態としての防水型スピーカ装置の断面を示す。このスピーカ装置は、外装ケース1と、この外装ケース1の第1の室2内に配置されたプリント回路基板3およびこのプリント回路基板3に接続されたループ式アンテナ4を備える。このプリント回路基板3とループ式アンテナ4が受信部を構成している。
上記プリント回路基板3は、上記外装ケース1の第1の室2と第2の室5とを隔てる中間壁6に取り付けられている。また、上記ループ式アンテナ4は、上記第1の室2の内壁に沿って延在している。上記プリント回路基板3は、上記アンテナ4からの無線信号を受信する受信器3A、この受信器3Aからの受信信号をデコードする信号混合器3B、この信号混合器3Bからの信号を増幅するパワーアンプ3C、および充電回路3Dを有している。
この充電回路3Dは、上記第2の室5に収容されている電池ボックス8に接続線22で電気的に接続されていると共に防水型の外部コネクタ10に接続線23で電気的に接続されている。この外部コネクタ10,充電回路3D,電池ボックス8を介して電池ボックス8内に収容されている充電式電池9を充電可能になっている。また、この充電式電池9は、接続線22からプリント回路基板3に電力を供給する。なお、この外部コネクタ10から接続線23を経由して上記プリント回路基板3に制御信号,音声信号等のデータ信号を送ることもできる。
また、上記外装ケース1には、導電体からなる水検知端子28,29が取り付けられており、この水検知端子28,29は接続線30,31でプリント回路基板3に電気的に接続されている。
一方、上記外装ケース1の第2の室5内には内壁部材11が配置され、この内壁部材11は中間壁6に固定されている。この内壁部材11内にヨーク12と信号駆動コイル13が配置されている。上記ヨーク12は、上記中間壁6にねじ19で固定されている。また、上記内壁部材11にバネ性のある板状部材15,16の一端が固定され、このバネ性のある板状部材15,16の他端が振動部材14に固定されている。この板状部材15,16はジンバル構造をなす。
上記板状部材15,16は、振動部材14が矢印Xで示される左右方向に振動し易いように内壁部材11に振動部材14を取り付ける役割を果たしている。また、上記振動部材14には、磁石17が固定されており、この磁石17は、上記信号駆動コイル13が発生する磁界に応じて、振動部材14と共に矢印Xで示される左右方向に振動されるようになっている。また、上記振動部材14の材質は、ステンレス、硬質樹脂、硬質木材、鉄鋼材等のうちから選択できる。なお、図1において、磁石17は、矢印Xで示される左右方向の右端がS極端、左端がN極端になっている。
上記信号駆動コイル13は、信号線18でパワーアンプ3Cに接続されており、このパワーアンプ3Cからの増幅信号で駆動される。上記バネ性のある板状部材15,16とヨーク12と信号駆動コイル13と磁石17および振動部材14が振動部を構成している。
また、上記振動部材14の一端14Aには弾性部材からなる結合部20の一端が接続されており、この結合部20の他端は駆動伝達部21に接続されている。この結合部20は、振動部材14と駆動伝達部21との間のダンパー,サスペンションの役割を果たすもので、柔軟性を備えており、例えばゴム等で作製される。また、上記駆動伝達部21の材質は、ステンレス、硬質樹脂、硬質木材、鉄鋼材等のうちから選択できる。この駆動伝達部21は、上記外装ケース1の一部で構成されている振動板26にねじ25で固定されている。上記結合部20と駆動伝達部21が振動伝達部を構成している。
上記外装ケース1は、プラスチック系樹脂やステンレス,アルミ,鉄鋼材,高分子材,FRP(繊維強化プラスチック)樹脂等のうちから選択され、接着もしくは一体成形できると共に高い音響インピーダンスを有する材料で作製されている。また、内壁部材11,振動部材14も外装ケース1と同様の材料で作製されている。
また、この外装ケース1は、図1の紙面の奥側の一端が端部1Aとなって閉じている一方、上記外装ケース1の他端は開口している。この他端の開口には、ケース裏蓋(図示せず)が装着され、このケース裏蓋と外装ケース1とで第1,第2の室2,5が密封されている。なお、上記ケース裏蓋は、一例として弾性部材などで作製され、薄いウレタンゴム,シリコーンゴム,ポリプロピレン,ポリエチレンのようなプラスチック系樹脂やステンレス,アルミニウム,鉄鋼材,高分子材料,セメント等のうちから選択され、接着もしくは一体成形できる材料で作製されている。
上記構成の防水型スピーカ装置では、例えば、水検知端子28と29とが水(塩水を含む)等に浸かって水検知端子28と29が導電すると、プリント回路基板3の受信器3A,信号混合器3B,パワーアンプ3C等が動作する。すると、受信器3Aはアンテナ4からの無線信号を受信して信号混合器3Bに受信信号を送り、信号混合器3Bは上記受信信号をデコードし、このデコードされた信号はパワーアンプ3Cで増幅され、信号線18を通って信号駆動コイル13に入力される。なお、一般的に電波は水中に到達しにくいが、水深1m程度まではアンテナ4に受信器3Aの共振回路を組み合わせて受信感度を上げることにより受信動作が不安定になるのを防ぐことができる。
上記信号駆動コイル13は、入力された信号に応じた磁界を発生させ、ヨーク12を介して磁石17に磁界が作用して、磁石17が矢印Xで示される左右方向に振動する。この磁石17と共に振動部材14が振動し、振動部材14の振動と共にバネ性のある板状部材15,16が撓まされる。また、上記振動部材14の振動は、弾性部材からなる結合部20を介して、硬質材料で作製されている駆動伝達部21に伝達され、この駆動伝達部21の振動は外装ケース1の一部である振動板26に伝達される。
この外装ケース1の一部が振動板26として振動することで、音響帯域の中高域に対して共振作用を利用して音質的にも違和感なく忠実に音を再現できると共に上記振動板26の振動による音波をこの防水型スピーカ装置を装着した水中や水上にいる使用者の頭蓋骨に骨伝導により伝達できる。また、上記振動部材14の振動に伴い、バネ性のある板状部材15,16を介して内壁部材11と音響帯域の低中域周波数に対して空洞共振(空洞共鳴)を起こす。これにより、外装ケース1そのものが振動する。これにより、振動部材14の振動による音波振動が低域から高域まで平均した音響振動として振動板26から骨伝導として使用者の頭蓋骨に伝えることができる。よって、この実施形態の防水型スピーカ装置によれば、無線通信によって受信した信号を音波に換えて水中や水上にいる使用者にも確実に違和感の無い音として伝達できる。
よって、この実施形態の防水型スピーカ装置を、例えば、水泳などの訓練を受ける人の頭に取り付けることにより、プールサイドから送信機で指示音声を伝える無線信号を送信することで、訓練を受ける人に直接に訓練の指示を伝えることができ、訓練の効率が非常によくなる。また、音声信号だけでなく音声信号とトーン信号の混合信号もしくはトーン信号による単一信号を無線信号で送信してもよい。また、受信器3Aが無線信号を受けたときに、この受信器3Aに予め設定されている音声(アナウンス)を信号混合器3Bでデコードするようにすることで、明確な音声指示が可能になる。また、上記無線信号を、危険を知らせる危険信号,時刻を知らせるタイム信号としてもよく、受信器3Aが音声合成を可能にするCPUを内蔵してもよい。
また、上記外装ケース1の材質を、ステンレスや硬質プラスチックにすることにより耐水性,耐熱性,耐寒性が得られて全天候型のスピーカとして利用可能である。また、この実施形態によれば、プリント回路基板3,ループ式アンテナ4で構成された受信部と、バネ性のある板状部材15,16,ヨーク12,信号駆動コイル13,磁石17,振動部材14で構成されている振動部と、結合部20と駆動伝達部21とで構成されている振動伝達部とを外装ケース1内に一体的に組み込んでいるので、防水性と小型化を達成できる。また、本発明は、骨伝導スピーカだけに限らず、一般のスピーカにも適用できる。
(第2の実施の形態)
次に、この発明の音波伝達装置の第2実施形態としての防水型スピーカ装置を説明する。この第2実施形態は、図2に示すように、第2の室5内の構成だけが、前述の第1実施形態と異なる。すなわち、この第2実施形態は、図1の内壁部材11に替えて内側部材41を有し、さらに内側ケース44を有する。また、この第2実施形態では、図1のバネ性のある板状部材15,16に替えてバネ性のある板状部材42,43を有する点と、図1の磁石17,振動部材14に替えて、磁石45,振動部材46を有する点、および、図1の結合部20,駆動伝達部21に替えて、振動伝達部47を有する点が、前述の第1実施形態と異なる。よって、この第2実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主に説明する。
この第2実施形態では、上記内側ケース44が外装ケース1に固定され、この内側ケース44内に内側部材41がねじ48で固定されている。このねじ48は、さらに、ヨーク12を内側部材41に締結している。ヨーク12には信号駆動コイル13が嵌め込まれている。上記内側部材41の両端には、バネ性のある板状部材42,43の一端が固定され、このバネ性のある板状部材42,43の他端は振動部材46の両端に固定されている。このバネ性のある板状部材42,43はジンバル構造をなす。上記バネ性のある板状部材42,43は振動部材46が矢印Yで示される前後方向に振動し易いように内側部材41に振動部材46を取り付ける役割を果たしている。この矢印Yで示される前後方向は、図1の矢印Xで示される左右方向に直交する方向である。なお、図2において、磁石45は、矢印Yで示される前後方向のヨーク12側がN極、振動部材46側がS極になっている。
また、上記振動部材46には、磁石45が固定されており、この磁石45は、上記信号駆動コイル13が発生する磁界に応じて、振動部材46と共に矢印Yで示される前後方向に揺動されるようになっている。
また、上記振動部材46と外装ケース1の一部からなる振動板50との間に振動伝達部47が配置されており、この振動伝達部47は、振動板50にねじ51で固定されて振動板50および振動部材46の略中央部に接触している。
尚、この第2実施形態の受信部は、前述の第1実施形態と同様、プリント回路基板3とループ式アンテナ4で構成している。
この第2実施形態では、信号駆動コイル13は、パワーアンプ3Cで増幅された信号に応じた磁界を発生させて磁石45に磁界が作用し、磁石45と磁石45に固定された振動部材46が矢印Yで示される前後方向に振動する。また、この振動部材46の振動と共にバネ性のある板状部材42,43が前後方向に撓む。この振動部材46の振動は、上記振動伝達部47に伝達され、この振動伝達部47の振動は外装ケース1の一部である振動板50に伝達される。
よって、この第2実施形態によれば、前述の第1実施形態と同様に、振動板50の振動による音波をこの防水型スピーカ装置を装着した水中や水上にいる使用者の頭蓋骨に骨伝導により伝達できる。また、上記振動部材46の前後方向の振動に伴い、バネ性のある板状部材42,43を介して内側部材41,内側ケース44と音響帯域の低中域周波数に対して空洞共振(空洞共鳴)を起こす。これにより、外装ケース1そのものが振動する。よって、振動部材46の振動による音波振動が低域から高域まで平均した音響振動として振動板50から骨伝導として使用者の頭蓋骨に伝えることができる。
また、この第2実施形態では、内側ケース44内にヨーク12,磁石45,信号駆動コイル13,振動部材46,振動伝達部47を収容しているので、振動部の防水性を向上できる。
尚、この第2実施形態の振動部材46,振動伝達部47の材質は、前述の第1実施形態の振動部材14,駆動伝達部21の材質と同様である。
(第3の実施の形態)
次に、この発明の音波伝達装置の第3実施形態としての防水型スピーカ装置を説明する。この第3実施形態は、図3に示すように、第2の室5内の構成だけが、前述の第1実施形態と異なる。すなわち、この第3実施形態は、図1の内壁部材11に替えて内側部材51を有し、この内側部材51にヨーク12がねじ52で固定されている。また、この内側部材51は、端部51Aがねじ53で外装ケース1に固定されている。また、この内側部材51の矢印Zで示される上下方向の両端部51B,51Cにはバネ性のある板状部材55,56の一端が固定され、このバネ性のある板状部材55の他端は振動部材57の一端57Aに固定され、バネ性のある板状部材56の他端は振動部材57の他端付近に固定されている。この板状部材55,56がジンバル構造をなす。
また、この振動部材57の他端57Bは、弾性部材からなる結合部58で外装ケース1の一部からなる振動板60に接続している。上記結合部58が振動伝達部を構成している。なお、上記矢印Zで示される上下方向は、図2の矢印Yで示される方向と同じ方向である。そして、上記ヨーク12には信号駆動コイル13が嵌め込まれ、上記振動部材57には、上記ヨーク12に対向するように磁石17が固定されている。なお、図3において、磁石17は、矢印Zで示される上下方向の上側がN極、下側がS極になっている。
尚、この第3実施形態の受信部は、前述の第1実施形態と同様、プリント回路基板3とループ式アンテナ4で構成している。
この第3実施形態では、信号駆動コイル13は、パワーアンプ3Cで増幅された信号に応じた磁界を発生させて磁石17に磁界が作用し、磁石17と磁石17に固定された振動部材57が矢印Zで示される上下方向に振動する。この振動部材57の振動と共にバネ性のある板状部材55,56が上下方向に撓む。この振動部材57の振動は、上記結合部58に伝達され、この結合部58の振動は外装ケース1の一部である振動板60に伝達される。
よって、この第3実施形態によれば、前述の第1実施形態と同様に、振動板60の振動による音波をこの防水型スピーカ装置を装着した水中や水上にいる使用者の頭蓋骨に骨伝導により伝達できる。また、上記振動部材57の上下方向の振動に伴い、バネ性のある板状部材55,56を介して内側部材51と音響帯域の低中域周波数に対して空洞共振(空洞共鳴)を起こす。これにより、外装ケース1そのものが振動する。よって、振動部材57の振動による音波振動が低域から高域まで平均した音響振動として振動板60から骨伝導として使用者の頭蓋骨に伝えることができる。
尚、この第3実施形態の結合部58の材質は、前述の第1実施形態の結合部20の材質と同様である。
(第4の実施の形態)
次に、この発明の音波伝達装置の第4実施形態としての防水型スピーカ装置を説明する。この第4実施形態は、図4に示すように、第2の室5内の構成だけが、前述の第1実施形態と異なる。すなわち、この第4実施形態は、図1の内壁部材11に替えて内側ケース71を有する。この内側ケース71は、バネ性のある板状部材72,73の一端を挟んで、ねじ74,75で外装ケース1に締結されている。この板状部材72,73はジンバル構造をなす。
また、上記内側ケース71内には、ヨーク76が配置され、このヨーク76は内側ケース71にねじ79で締結されている。また、ヨーク76内には磁石77が配置され、この磁石77の外側にボイスコイル78が配置されている。このボイスコイル78は、上記パワーアンプ3Cに電気配線(図示せず)で接続されていると共に磁石77の外側に磁石77に対して矢印Yで示される前後方向にスライド自在に配置されている円筒部材80に巻かれている。なお、図4において、磁石77は、矢印Yで示される方向のヨーク76側がS極、振動部材82側がN極になっている。
そして、弾性部材からなる防水パッキング81が磁石77,ボイスコイル78,円筒部材80を覆うように上記ヨーク76の開口部に取付けられ、ヨーク76内に磁石77,ボイスコイル78,円筒部材80を密封している。また、上記防水パッキング81には振動部材82が固定され、この振動部材82の両端部にバネ性のある板状部材72,73の他端がねじ87,88で固定されている。この振動部材82は、外装ケース1の一部からなる振動板85にねじ83で固定されている。この振動板85は、この振動板85に連なる外装ケース1の他の部分に比べて肉厚が薄くなっている。
尚、この第4実施形態の受信部は、前述の第1実施形態と同様、プリント回路基板3とループ式アンテナ4で構成している。
この第4実施形態では、ボイスコイル78に、パワーアンプ3Cで増幅された信号に応じた電流が流れ、磁石77による磁界との相互作用で、ボイスコイル78は、矢印Yで示される前後方向に振動する。この振動により、防水パッキング81,振動部材82が上記前後方向に振動し、この振動部材82の振動と共にバネ性のある板状部材72,73が前後方向に撓む。また、この振動部材82の振動は、外装ケース1の一部からなる薄肉の振動板85に伝達される。
よって、この第4実施形態によれば、前述の第1実施形態と同様に、振動板85の振動による音波をこの防水型スピーカ装置を装着した水中や水上にいる使用者の頭蓋骨に骨伝導により伝達できる。また、上記振動部材82の上下方向の振動に伴い、バネ性のある板状部材72,73を介して内側ケース71と音響帯域の低中域周波数に対して空洞共振(空洞共鳴)を起こす。これにより、内側ケース71そのものが振動する。よって、振動部材82の振動による音波振動が低域から高域まで平均した音響振動として振動板85から骨伝導として使用者の頭蓋骨に伝えることができる。
また、この第4実施形態によれば、外装ケース1の第2の室5内に水が浸入しても、内側ケース71内に水が浸入することが防がれる上に、防水パッキング81が磁石77,ボイスコイル78,円筒部材80をヨーク76内に密封している。したがって、磁石77,ボイスコイル78への浸水をほぼ完全に防止でき、錆等の発生を防止でき、水圧がかかる場所でも利用可能になる。なお、大出力の場合には、ボイスコイル78に熱が多く発生するので、振動部材82の片面82Aのほぼ全面を振動板85に接触させて、放熱性の向上を図っている。
尚、上記第1〜第4実施形態では、骨伝導を行う防水型スピーカ装置について説明したが、本発明は、骨伝導スピーカだけに限らず、一般の空気伝導スピーカにも適用できる。
1 外装ケース
2 第1の室
3 プリント回路基板
3A 受信器
3B 信号混合器
3C パワーアンプ
3D 充電回路
4 ループ式アンテナ
5 第2の室
6 中間壁
8 電池ボックス
9 充電式電池
10 外部コネクタ
11 内壁部材
12,76 ヨーク
13 信号駆動コイル
14,46,57,82 振動部材
15,16,42,43,55,56,72,73 バネ性のある板状部材
17,45,77 磁石
18 信号線
20,58 結合部
21 駆動伝達部
26,50,60,85 振動板
28,29 水検知端子
41,51 内側部材
44,71 内側ケース
47 振動伝達部
78 ボイスコイル
80 円筒部材
81 防水パッキング

Claims (3)

  1. 無線信号を受信して上記無線信号に基づく電気信号を出力する受信部と、
    上記受信部から上記電気信号が入力され、この電気信号に応じて振動する振動部と、
    上記受信部と振動部を水密に収容するケースと、
    上記ケース内に水密に収容されていると共に上記ケースの一部に直接接しており、上記振動部の振動を上記ケースの一部に直接伝達して上記ケースの一部を音波を伝達する振動板として振動させる振動伝達部と
    を備え、
    上記ケースは、
    上記受信部が収容された第1の室と、
    上記振動部が収容された第2の室と、
    上記第1の室と第2の室とを隔てる中間壁とを有し、
    上記振動板としての上記ケースの一部が上記第2の室の外壁をなし、
    さらに、上記第2の室内で上記ケースに固定された内側部材を備え、
    上記振動部は、
    上記振動伝達部に接続されていると共に上記受信部からの電気信号に応じて振動する振動部材と、
    上記内側部材に一端が固定されていると共に他端が上記振動部材に固定されていて、弾性変形により上記内側部材に対する上記振動部材の振動を許容するバネ性のある板状部材とを有していることを特徴とする音波伝達装置。
  2. 請求項1に記載の音波伝達装置において、
    上記振動部と振動伝達部とケースが骨伝導スピーカを構成していることを特徴とする音波伝達装置。
  3. 請求項1または2に記載の音波伝達装置において、
    上記振動部は、
    上記ケースに固定された磁石と、
    上記受信部からの電気信号が入力されることで上記磁石に対して振動するボイスコイルと、
    上記ケース内で上記磁石とボイスコイルとを防水シールするシール部材とを有することを特徴とする音波伝達装置。
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