JP4376381B2 - 自在ジョイント - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は自在ジョイント、特に小型攪拌機や破砕機，ポンプ，反応容器等の理化学機器を支竿に取付け角度自在に固定する理化学機器用自在クランプに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
各種理化学機器を支柱に固定するための自在クランプとしては、理化学機器取付け用支竿の先端に設けた球体部をクランプ本体で回動可能に保持し、ネジで固定するようにしたものが使用されている。その一例として、実開平６−３９１３０号公報に開示されているものは、理化学機器取り付け用支竿の先端に設けた球体部を、本体部内に上記球体部を挟んで対向配置され、その内面に上記球体部の直径と略同一か僅かに小径の球面状挟持部を有する一対の球体挟持部材で回動可能に保持する構造で、上記本体部に設けた上記球体挟持部を収納する空間部の一側に上下方向に移動可能な楔部材を設けると共に、本体部の上部に上記楔部材を下方に押圧して一方の球体挟持部材を他方の球体挟持部材側に移動させるネジ部材を設けている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記で説明した従来の自在クランプの構造では、一方の球体挟持部材をネジ部材の回転により楔部材を下方に移動させて楔の水平方向分力で他方の球体挟持部材に移動させて球体を挟持する構成であるので、球体部を保持する力が弱く十分な保持力を得ることができないという問題があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明の自在ジョイントは、支竿を取り付けるジョイントケースと、このジョイントケースに形成した空洞と、この空洞の上部に形成した長溝と、この長溝に配置した板状体と、上記空洞を塞ぐ球面受け座と、この球面受け座と上記板状体の一面中央部より一端寄りの部分間に挟持されるよう上記空洞内に配置された球体部と、この球体部に連結され上記ジョイントケース外に延びるボールシャンクと、上記板状体の他端部を上記球面座方向に押圧するよう押圧する手段とより成ることを特徴とする。
【０００５】
上記板状体の他端部を押圧する手段は、上記ジョイントケースに螺合され、その一端が上記板状体の他面他端部に対接されるネジであることを特徴とする。
【０００６】
また、上記球面座は上記ジョイントケースに着脱自在に螺合さていることを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
【０００８】
本発明の自在ジョイントは図１及び図２に示すように、その一端を支柱（図示せず）から例えば垂直方向に伸びる支竿１に固定した金属製のジョイントケース２と、上記ジョイントケース１の他端部に形成した空洞部３と、上記空洞部３の底部に形成した穴４と、上記空洞部３の上部に形成した長手方向に伸びる所定の長さと深さをもつ長溝５と、上記長溝５に遊嵌した、上記長溝５の形状に合致した形状の板状体６と、上記穴４に螺合した、その中央部に貫通孔７を有する円盤状の球面受け座８と、上記球面受け座８と上記板状体６の下面中央部より他端側寄りの部分との間に介挿されるよう上記空洞部３内に配置した球体部９と、この球体部９に連結され、上記球面受け座８の貫通孔７を貫通して上記ジョイントケース２外に延びるボールシャンク１０と、上記ジョイントケース２に形成した、上記長溝５の一端側に連通するネジ孔１１と、このネジ孔１１に螺合されるネジ１２とにより構成する。
【０００９】
なお、１３は上記長溝５内に上記板状体６を挿入するため上記穴４に連通して上記ジョイントケース２に設けた長手方向の切欠きである。
【００１０】
本発明の自在ジョイントは上記のような構成であるから、上記貫通孔１１に螺合したネジ１２を緩めた状態では、上記球面受け座８と上記板状体６の下面との間に挿入された上記球体部９は上記ジョイントケース２内で自由に回動できるので、上記ボールシャンク１０を上記ジョイントケースに対して任意の方向に位置せしめることができ、この状態から、上記ネジ１２を締め付け上記板状体６の一端部を押圧すれば、上記板状体６は上記長溝５の他端部を基点として傾動し、上記板状体６の下面中央部より他端側寄りの部分が上記球状体９の頂部を下方に梃子の原理により強く押圧するので、上記球状体９を上記球面受け座８と上記板状体６との間に圧接固定できるようになる。
【００１１】
なお、相互に強く圧着される上記板状体６と球状体９は、変形を防ぎ磨耗に耐えるために鋼材で焼き入れされていることが望ましく、球面受け座８はステンレス鋼の使用が望ましい。
【００１２】
【発明の効果】
上記のように本発明の自在ジョイントによれば、梃子の原理によりネジの推力より大きな力で球状体の頂部が押圧され、また、球面受け座の内周面全体に球状体が押圧されるので、ネジを回動させる僅かな力でジョイントケースと球面受け座を固く固着できるという大きな利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の自在ジョイントの縦断側面図である。
【図２】本発明の自在ジョイントの板状体を嵌め込んだ状態のジョイントケースの底面図である。
【符号の説明】
１ 支竿
２ ジョイントケース
３ 空洞部
４ 穴
５ 長溝
６ 板状体
７ 貫通孔
８ 球面受け座
９ 球体部
１０ ボールシャンク
１１ ネジ孔
１２ ネジ
１３ 切欠き
【発明の属する技術分野】
本発明は自在ジョイント、特に小型攪拌機や破砕機，ポンプ，反応容器等の理化学機器を支竿に取付け角度自在に固定する理化学機器用自在クランプに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
各種理化学機器を支柱に固定するための自在クランプとしては、理化学機器取付け用支竿の先端に設けた球体部をクランプ本体で回動可能に保持し、ネジで固定するようにしたものが使用されている。その一例として、実開平６−３９１３０号公報に開示されているものは、理化学機器取り付け用支竿の先端に設けた球体部を、本体部内に上記球体部を挟んで対向配置され、その内面に上記球体部の直径と略同一か僅かに小径の球面状挟持部を有する一対の球体挟持部材で回動可能に保持する構造で、上記本体部に設けた上記球体挟持部を収納する空間部の一側に上下方向に移動可能な楔部材を設けると共に、本体部の上部に上記楔部材を下方に押圧して一方の球体挟持部材を他方の球体挟持部材側に移動させるネジ部材を設けている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記で説明した従来の自在クランプの構造では、一方の球体挟持部材をネジ部材の回転により楔部材を下方に移動させて楔の水平方向分力で他方の球体挟持部材に移動させて球体を挟持する構成であるので、球体部を保持する力が弱く十分な保持力を得ることができないという問題があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明の自在ジョイントは、支竿を取り付けるジョイントケースと、このジョイントケースに形成した空洞と、この空洞の上部に形成した長溝と、この長溝に配置した板状体と、上記空洞を塞ぐ球面受け座と、この球面受け座と上記板状体の一面中央部より一端寄りの部分間に挟持されるよう上記空洞内に配置された球体部と、この球体部に連結され上記ジョイントケース外に延びるボールシャンクと、上記板状体の他端部を上記球面座方向に押圧するよう押圧する手段とより成ることを特徴とする。
【０００５】
上記板状体の他端部を押圧する手段は、上記ジョイントケースに螺合され、その一端が上記板状体の他面他端部に対接されるネジであることを特徴とする。
【０００６】
また、上記球面座は上記ジョイントケースに着脱自在に螺合さていることを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
【０００８】
本発明の自在ジョイントは図１及び図２に示すように、その一端を支柱（図示せず）から例えば垂直方向に伸びる支竿１に固定した金属製のジョイントケース２と、上記ジョイントケース１の他端部に形成した空洞部３と、上記空洞部３の底部に形成した穴４と、上記空洞部３の上部に形成した長手方向に伸びる所定の長さと深さをもつ長溝５と、上記長溝５に遊嵌した、上記長溝５の形状に合致した形状の板状体６と、上記穴４に螺合した、その中央部に貫通孔７を有する円盤状の球面受け座８と、上記球面受け座８と上記板状体６の下面中央部より他端側寄りの部分との間に介挿されるよう上記空洞部３内に配置した球体部９と、この球体部９に連結され、上記球面受け座８の貫通孔７を貫通して上記ジョイントケース２外に延びるボールシャンク１０と、上記ジョイントケース２に形成した、上記長溝５の一端側に連通するネジ孔１１と、このネジ孔１１に螺合されるネジ１２とにより構成する。
【０００９】
なお、１３は上記長溝５内に上記板状体６を挿入するため上記穴４に連通して上記ジョイントケース２に設けた長手方向の切欠きである。
【００１０】
本発明の自在ジョイントは上記のような構成であるから、上記貫通孔１１に螺合したネジ１２を緩めた状態では、上記球面受け座８と上記板状体６の下面との間に挿入された上記球体部９は上記ジョイントケース２内で自由に回動できるので、上記ボールシャンク１０を上記ジョイントケースに対して任意の方向に位置せしめることができ、この状態から、上記ネジ１２を締め付け上記板状体６の一端部を押圧すれば、上記板状体６は上記長溝５の他端部を基点として傾動し、上記板状体６の下面中央部より他端側寄りの部分が上記球状体９の頂部を下方に梃子の原理により強く押圧するので、上記球状体９を上記球面受け座８と上記板状体６との間に圧接固定できるようになる。
【００１１】
なお、相互に強く圧着される上記板状体６と球状体９は、変形を防ぎ磨耗に耐えるために鋼材で焼き入れされていることが望ましく、球面受け座８はステンレス鋼の使用が望ましい。
【００１２】
【発明の効果】
上記のように本発明の自在ジョイントによれば、梃子の原理によりネジの推力より大きな力で球状体の頂部が押圧され、また、球面受け座の内周面全体に球状体が押圧されるので、ネジを回動させる僅かな力でジョイントケースと球面受け座を固く固着できるという大きな利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の自在ジョイントの縦断側面図である。
【図２】本発明の自在ジョイントの板状体を嵌め込んだ状態のジョイントケースの底面図である。
【符号の説明】
１ 支竿
２ ジョイントケース
３ 空洞部
４ 穴
５ 長溝
６ 板状体
７ 貫通孔
８ 球面受け座
９ 球体部
１０ ボールシャンク
１１ ネジ孔
１２ ネジ
１３ 切欠き
Claims (3)
- 支竿を取り付けるジョイントケースと、このジョイントケースに形成した空洞と、この空洞の上部に形成した長溝と、この長溝に配置した板状体と、上記空洞を塞ぐ球面受け座と、この球面受け座と上記板状体の一面中央部より一端寄りの部分間に挟持されるよう上記空洞内に配置された球体部と、この球体部に連結され上記ジョイントケース外に延びるボールシャンクと、上記板状体の他端部を上記球面座方向に押圧するよう押圧する手段とより成ることを特徴とする自在ジョイント。
- 上記板状体の他端部を押圧する手段が、上記ジョイントケースに螺合され、その一端が上記板状体の他面他端部に対接されるネジであることを特徴とする請求項１記載の自在ジョイント。
- 上記球面座が上記ジョイントケースに着脱自在に螺合さていることを特徴とする請求項１または２記載の自在ジョイント。
Priority Applications (2)
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|---|---|---|---|
| JP31691399A JP4376381B2 (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | 自在ジョイント |
| US09/842,583 US6474863B2 (en) | 1999-11-08 | 2001-04-25 | Agitator and fixing device thereof |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31691399A JP4376381B2 (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | 自在ジョイント |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001129415A JP2001129415A (ja) | 2001-05-15 |
| JP4376381B2 true JP4376381B2 (ja) | 2009-12-02 |
Family
ID=18082319
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31691399A Expired - Fee Related JP4376381B2 (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | 自在ジョイント |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4376381B2 (ja) |
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| CN111457219B (zh) * | 2020-02-21 | 2021-08-17 | 珠海格力电器股份有限公司 | 磁吸式底座及人体传感器 |
| HUE066338T2 (hu) * | 2020-04-15 | 2024-07-28 | Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp | Kiegyenlítõ összekötõ egység és ultrahangos rezgést alkalmazó összekötõ berendezés |
| CN113304632B (zh) * | 2021-05-20 | 2022-07-05 | 广东利尔化学有限公司 | 一种应用于pcb的化学镀铜溶液智能制备工艺 |
-
1999
- 1999-11-08 JP JP31691399A patent/JP4376381B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
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