JP3046863U - 固定治具 - Google Patents

固定治具

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JP3046863U
JP3046863U JP1997007942U JP794297U JP3046863U JP 3046863 U JP3046863 U JP 3046863U JP 1997007942 U JP1997007942 U JP 1997007942U JP 794297 U JP794297 U JP 794297U JP 3046863 U JP3046863 U JP 3046863U
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Inventor
孝成 松井
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株式会社墨運堂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作で印材を確実に固定でき、または
小さくなった墨を容易に保持できる固定治具を提供す
る。 【解決手段】 作用面4および5が互いに対向するよう
に配置される第1の挟み部材2と第2の挟み部材3との
間に印材40を挟んで固定する固定治具1であって、第
1の挟み部材2および第2の挟み部材3のそれぞれの作
用面4および5には、印材40を受け入れるための受け
入れ溝としてのV字状溝6および7が形成される。一方
端部10には、作用面4から突出する棒状部材12が形
成される。一方端部11には、棒状部材を受け入れるた
めの凹部13が形成される。棒状部材12が凹部13に
受け入れられるように一方端部10および11が互いに
近接した状態で一方端部10および11を支点として作
用面4および5を近づける駆動手段としての雄ねじ部材
14および雌ねじ部材15が設けられる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、印材や墨をしっかりと固定しておくための印台等の固定治具に関 するものである。
【0002】
【従来の技術および考案が解決しようとする課題】
従来、印材に印刻する際に印材を固定しておくための固定治具(印台)として 、本願と同一の出願人は、実願昭60−123472号(実開昭62−3066 4号公報、実公平3−56371号公報)において、以下のような固定治具を提 案している。
【0003】 図17は、上述の公報に記載された固定治具を示す斜視図である。図17を参 照して、固定治具141は、ほぼ直方体形状の第1の挟み部材142と、第2の 挟み部材143とを備える。第1の挟み部材142および第2の挟み部材143 は、それぞれ互いに対向する作用面144および145を有している。想像線で 示す印材40は、この2つの作用面144および145の間に挟まれて固定され る。第1の挟み部材142および第2の挟み部材143は、印材40を受け入れ るためのV字状溝146および147を有している。また、V字状溝146およ び147には逃げ148および149が設けられる。第2の挟み部材143には 、内部に雌ねじが形成されている棒状の雌ねじ部材151が接着剤などで固着さ れる。雌ねじ部材151の一方端は作用面145から垂直方向に突出して延び、 また、他方端は作用面145と平行な壁面155にまで延びている。
【0004】 同様に、第1の挟み部材142にも、内部に雌ねじが形成されている雌ねじ部 材150が接着剤などにより固着される。この雌ねじ部材150は、その一方端 が作用面144から垂直方向に突出して延びており、また、その他方端が作用面 144と平行な壁面154にまで延びている。
【0005】 第2の挟み部材143では、雄ねじ部材が取付けられたつまみ152は、壁面 155側から雌ねじ部材151にねじ込まれ、同様に雄ねじ部材が取付けられた つまみ153は、壁面155側から雌ねじ部材150にねじ込まれる。
【0006】 また、第1の挟み部材142では、雄ねじ部材が取付けられたつまみ(図示せ ず)が壁面154側から雌ねじ部材151にねじ込まれ、雄ねじ部材が取付けら れた別のつまみ(図示せず)が、壁面154側から雌ねじ部材150にねじ込ま れる。つまみ152と、壁面154側から雌ねじ部材150にねじ込まれるつま み(図示せず)は、壁面154および155上に露出させるアクセサリーとして 機能するだけである。
【0007】 このような固定治具141において、印材40を固定するには、まず、対角線 上にある印材40の両コーナーをV字状溝146および147に嵌め合わせるよ うにする。そして、第2の挟み部材143の壁面155上に露出している雄ねじ 部材のつまみ153および第1の挟み部材142の壁面154上に露出している 、雌ねじ部材151にねじ込まれた雄ねじ部材(図示せず)のつまみとを、回転 数を合わせて回転させることにより、第1の挟み部材142と第2の挟み部材1 43とを相対的に近づける。その結果、印材40は、第1の挟み部材142およ び第2の挟み部材143のそれぞれのV字状溝146および147の間に挟まれ てしっかりと固定される。
【0008】 以上に示した印台においては、印材を固定する際には、2つのつまみをほぼ同 一の回転数で回転させなければならず、すなわち、2つのつまみの締め量を調整 しなければならず、必ずしも容易に印材を固定できるとはいえなかった。
【0009】 一方、習字用の墨は、指ではさんで硯の上で磨って使用する。使用するにつれ て墨が小さくなっていくと指ではさみにくい。そのため、墨を指ではさんで保持 して硯の上で磨ることが困難となる。したがって、小さくなった墨を最後まで使 い切ることはできないという問題があった。
【0010】 そこで、この考案は、上述のような問題点を解決するためになされたものであ り、簡単な操作で印材を確実に固定でき、または小さくなった墨を容易に保持で きる固定治具を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この考案の1つの局面に従った固定治具は、作用面が互いに対向するように配 置される第1の挟み部材と第2の挟み部材との間に印材または墨を挟んで固定す るものである。第1の挟み部材および第2の挟み部材のそれぞれの作用面には、 印材または墨を受け入れるための受け入れ溝が形成される。第1の挟み部材の一 方端部には、作用面から突出する突出部が形成される。第2の挟み部材の一方端 部には、突出部を受け入れるための凹部が形成される。突出部が凹部に受け入れ られるように第1の挟み部材および第2の挟み部材のそれぞれの一方端部が互い に近接した状態で一方端部を支点として第1の挟み部材の作用面と第2の挟み部 材の作用面とを近づける駆動手段を固定治具は備えている。駆動手段は、第1の 挟み部材の受け入れ溝と突出部との間でありかつ第2の挟み部材の受け入れ溝と 凹部の間に設けられる。
【0012】 このように構成された固定治具においては、まず、凹部に突出部を受け入れさ せ、第1および第2の挟み部材の一方端部を近接させる。次に、受け入れ溝に印 材または墨を受け入れさせ、この状態で駆動手段が第1の挟み部材と第2の挟み 部材とを近づけることにより、1つの駆動手段で印材または墨を固定することが できる。したがって、従来のように駆動手段としての2組の雄ねじ部材および雌 ねじ部材を設けた場合に比べて容易に印材を固定でき、または小さくなった墨を 容易に保持できる。また、2組のねじ部材の締め量を調整する必要がなく容易に 印材を固定できる。また、固定治具が印材を固定した状態では、第1と第2の挟 み部材は、支点としての一方端部と駆動手段が設けられる部分の少なくとも2箇 所で互いに連結されているため、印材を加工する際に印材に大きな力が加わって も、また、小さくなった墨を磨る際に墨に大きな力が加わっても第1と第2の挟 み部材がずれにくくなる。その結果、印材または墨をしっかりと固定または保持 できる。
【0013】 また、駆動手段は、1組の雄ねじ部材および雌ねじ部材であることが好ましい 。この場合、雄ねじ部材が雌ねじ部材に螺合した状態で雄ねじ部材を雌ねじ部材 に対して相対的に回転させれば、第1の挟み部材の作用面と第2の挟み部材の作 用面との間隔を小さくでき、印材または墨を固定することができる。
【0014】 雌ねじ部材は、そのねじ軸が作用面に対して垂直方向に延びるように第1の挟 み部材および第2の挟み部材の一方に設けられていることが好ましい。
【0015】 第1の挟み部材および第2の挟み部材の一方には、雄ねじ部材を挿入するため の貫通孔が形成されていることが好ましい。
【0016】 さらに、貫通孔に挿入された雄ねじ部材は、雌ねじ部材に螺合することが好ま しい。
【0017】 また、雌ねじ部材は、そのねじ軸が作用面に対して垂直方向に延びるように第 1の挟み部材および第2の挟み部材の一方に固着されており、第1の挟み部材お よび第2の挟み部材の他方には、雄ねじ部材を挿入するための貫通孔が形成され ていることが好ましい。この場合、雄ねじ部材を貫通孔に挿入し、固着された雌 ねじ部材に受け入れられた雄ねじ部材を回転させれば第1の挟み部材と第2の挟 み部材とを近づけることができ、印材または墨を確実に固定することができる。
【0018】 また、貫通孔は長孔であることが好ましい。ここで、「長孔」とは、一方向に 偏平した円柱形状の孔をいう。この場合、雄ねじ部材は遊びをもった状態で貫通 孔に挿入されるため、第1と第2の挟み部材の距離が近づいてその間の距離が変 化しても雄ねじ部材は雌ねじ部材に確実に螺合する。
【0019】 さらに、突出部は、第1の挟み部材に固着された棒状部材であることが好まし い。この場合、棒状部材が凹部に嵌め込まれやすくなり、支点としての役割を確 実に果たすので、第1の挟み部材と第2の挟み部材の一方端部が確実に固定され るようになる。
【0020】 また、雌ねじ部材は蝶ナットであることが好ましい。この場合、雄ねじ部材を 手で固定して雌ねじ部材を手で回転させることができる。また、雌ねじ部材を手 で固定して、雄ねじ部材を手で回転させることも可能である。
【0021】 また、受け入れ溝は、直線状に延びるV字状溝であることが好ましい。この場 合、角形の印材がV字状溝に嵌合するため、角形の印材をより確実に固定できる 。
【0022】 さらに、V字状溝には、逃げが形成されていることが好ましい。この場合、印 材とV字状溝との接触がさらに確実なものとなり、V字状溝が印材を挟む力が大 きくなる。その結果、より確実に印材を固定することができる。
【0023】 また、第1の挟み部材と第2の挟み部材のそれぞれの他方端部には、印材を受 け入れて把持するための把持面が形成され、第1の挟み部材の把持面と第2の挟 み部材の把持面との間の距離は、第1の挟み部材と第2の挟み部材のそれぞれの 他方端縁に近づくにつれて小さくなることが好ましい。この場合、受け入れ溝と は別に把持面を設けるため、受け入れ溝では固定することが困難な小さな印材を 把持面により固定することができる。また、第1の挟み部材の把持面と第2の挟 み部材の把持面との間の距離は他方端縁に近づくにつれて小さくなるため、第1 と第2の把持面の間に印材を挟むと、挟まれた印材が外れにくくなる。
【0024】 また、受け入れ溝は第1の挟み部材および第2の挟み部材のそれぞれの他方端 部に形成された把持溝であり、第1の挟み部材の把持溝と第2の挟み部材の把持 溝との間の距離は、第1の挟み部材と第2の挟み部材のそれぞれの他方端縁に近 づくにつれて小さくなることが好ましい。この場合、まず凹部に突出部を受け入 れさせ、第1および第2の挟み部材を近接させる。次に、把持溝に墨を受け入れ させ、駆動手段が第1と第2の挟み部材を近づけることにより、小さな墨でも確 実に固定できる。小さくなった墨を固定治具に固定させて保持して墨を磨れば、 小さな墨を最後まで使い切ることができる。
【0025】 この考案の別の局面に従った固定治具は、作用面が互いに対向するように配置 される第1の挟み部材と第2の挟み部材との間に印材を挟んで固定するものであ る。第1の挟み部材および第2の挟み部材のそれぞれの作用面には、印材を受け 入れるために直線状に延びるV字状溝が形成される。V字状溝には逃げが形成さ れる。
【0026】 第1の挟み部材の一方端部には、作用面から突出する棒状部材が装着される。 第2の挟み部材の一方端部には、棒状部材を受け入れるための凹部が形成される 。棒状部材が凹部に受け入れられるように第1の挟み部材および第2の挟み部材 のそれぞれの一方端部が互いに近接した状態で一方端部を支点として第1の挟み 部材の作用面と第2の挟み部材の作用面とを近づける1組の雄ねじ部材および雌 ねじ部材を固定治具は備える。雄ねじ部材および雌ねじ部材は、第1の挟み部材 のV字状溝と棒状部材との間でありかつ第2の挟み部材のV字状溝と凹部の間に 設けられる。雌ねじ部材は、そのねじ軸が作用面に対して垂直方向に延びるよう に第1の挟み部材および第2の挟み部材の一方に固着される。第1の挟み部材お よび第2の挟み部材の他方には、雄ねじ部材を挿入するための貫通孔が形成され る。貫通孔は長孔である。貫通孔に挿入された雄ねじ部材は雌ねじ部材に螺合す る。第1の挟み部材と第2の挟み部材のそれぞれの他方端部には、印材を受け入 れて把持するための把持面が形成される。第1の挟み部材の把持面と第2の挟み 部材の把持面との間の距離は、第1の挟み部材と第2の挟み部材のそれぞれの他 方端縁に近づくにつれて小さくなる。
【0027】 このように構成された固定治具においては、まず、凹部に棒状部材を受け入れ させ第1および第2の挟み部材の一方端部を近接させる。V字状溝に印材を受け 入れさせ、雄ねじ部材と雌ねじ部材を螺合させ、この状態で雄ねじ部材を回転さ せれば第1の挟み部材と第2の挟み部材と近づけることができるため、1組の雄 ねじ部材および雌ねじ部材で印材に固定することができる。
【0028】 したがって、従来のように、2組の雄ねじ部材および雌ねじ部材を設けた場合 に比べて、容易に印材を固定できる。また、2組のねじ部材の締め量を調整する 必要がないため、容易に印材を固定できる。
【0029】 また、印材が固定された状態では、第1の挟み部材と第2の挟み部材は支点と しての一方端部と雄ねじ部材および雌ねじ部材が設けられる部分との少なくとも 2箇所で互いに連結されており、さらに、雌ねじ部材が第1の挟み部材および第 2の挟み部材の一方に固着されているため、印材加工中に印材に大きな力が加わ っても、第1の挟み部材と第2の挟み部材とがずれにくくなる。その結果、印材 をしっかりと固定でき、印材を確実に加工できる。さらに、受け入れ溝とは別に 把持面を設けるため、受け入れ溝では固定することが困難な小さな印材を把持面 により固定することができる。また、第1の挟み部材の把持面と第2の挟み部材 の把持面との間の距離は他方端縁に近づくにつれて小さくなるため、第1と第2 の把持面の間に印材を挟むと、挟まれた印材が外れにくくなる。
【0030】 この考案のさらに別の局面に従った固定治具は、作用面が互いに対向するよう に配置される第1の挟み部材と第2の挟み部材との間に印材を挟んで固定するも のである。第1の挟み部材および第2の挟み部材のそれぞれの作用面には、印材 を受け入れるために直線状に延びるV字状溝が形成される。V字状溝には逃げが 形成される。第1の挟み部材の一方端部には、作用面から突出する棒状部材が装 着される。第2の挟み部材の一方端部には、棒状部材を受け入れるための凹部が 形成される。棒状部材が凹部に受け入れられるように第1の挟み部材および第2 の挟み部材のそれぞれの一方端部が互いに近接した状態で一方端部を支点として 第1の挟み部材の作用面と第2の挟み部材の作用面とを近づける1組の雄ねじ部 材および雌ねじ部材を固定治具は備える。雄ねじ部材および雌ねじ部材は、第1 の挟み部材のV字状溝と棒状部材との間でありかつ第2の挟み部材のV字状溝と 凹部の間に設けられる。第1の挟み部材および第2の挟み部材の一方には、雄ね じ部材を挿入するための貫通孔が形成される。貫通孔に挿入された雄ねじ部材は 、第1の挟み部材および第2の挟み部材の他方に設けられた雌ねじ部材に螺合す る。貫通孔は長孔であり、雌ねじ部材は蝶ナットである。第1の挟み部材と第2 の挟み部材のそれぞれの他方端部には、印材または墨を受け入れて把持するため の把持面が形成される。第1の挟み部材の把持面と第2の挟み部材の把持面との 間の距離は、第1の挟み部材と第2の挟み部材のそれぞれの他方端縁に近づくに つれて小さくなる。
【0031】 このように構成された固定治具においては、まず、凹部に棒状部材を受け入れ させ、第1および第2の挟み部材の端部を近接させる。V字状溝に印材を受け入 れさせ、雄ねじ部材と雌ねじ部材を螺合させ、この状態で雄ねじ部材に対して雌 ねじ部材を回転させれば、第1の挟み部材と第2の挟み部材とを近づけることが できるため、1組の雄ねじ部材および雌ねじ部材を用いて印材を固定することが できる。そのため、従来のように、雄ねじ部材および雌ねじ部材を2組設けた場 合に比べて容易に印材を固定できる。また、2組のねじ部材の締め量を調整する 必要がなく、さらに、蝶ナットの雌ねじ部材は回転させやすいので、容易に印材 を固定できる。
【0032】 また、印材を受け入れて固定した状態では、第1の挟み部材と第2の挟み部材 は、支点としての一方端部と雄ねじ部材および雌ねじ部材が設けられる部分の少 なくとも2箇所で互いに連結されているため、印材を加工する際に印材に大きな 力が加わっても、第1の挟み部材と第2の挟み部材がずれにくくなる。その結果 、印材をしっかりと固定でき、印材を確実に加工できる。さらに、受け入れ溝と は別に把持面を設けるため、受け入れ溝では固定することが困難な小さな印材を 把持面により固定することができる。また、第1の挟み部材の把持面と第2の挟 み部材の把持面との間の距離は他方端縁に近づくにつれて小さくなるため、第1 と第2の把持面の間に印材を挟むと、挟まれた印材が外れにくくなる。
【0033】 この考案の別の局面に従った固定治具は、作用面が互いに対向するように配置 される第1の挟み部材と第2の挟み部材との間に墨を挟んで固定するものである 。第1の挟み部材の一方端部には、作用面から突出する棒状部材が装着される。 第2の挟み部材の一方端部には、棒状部材を受け入れるための凹部が形成される 。第1の挟み部材と第2の挟み部材のそれぞれの他方端部には、墨を受け入れて 把持するための把持溝が形成される。第1の挟み部材の把持溝と第2の挟み部材 の把持溝との間の距離は、第1の挟み部材と第2の挟み部材のそれぞれの他方端 縁に近づくにつれて小さくなる。棒状部材が凹部に受け入れられるように第1の 挟み部材および第2の挟み部材のそれぞれの一方端部が互いに近接した状態で一 方端部を支点として第1の挟み部材の作用面と第2の挟み部材の作用面とを近づ ける1組の雄ねじ部材および雌ねじ部材を固定治具は備える。雄ねじ部材および 雌ねじ部材は、第1の挟み部材の把持溝と棒状部材との間でありかつ第2の挟み 部材の把持溝と凹部の間に設けられる。雌ねじ部材は、そのねじ軸が作用面に対 して垂直方向に延びるように第1の挟み部材および第2の挟み部材の一方に固着 される。第1の挟み部材および第2の挟み部材の他方には、雄ねじ部材を挿入す るための貫通孔が形成される。貫通孔は長孔である。貫通孔に挿入された雄ねじ 部材は雌ねじ部材に螺合する。
【0034】 このように構成された固定治具においては、まず、凹部に棒状部材を受け入れ させ第1および第2の挟み部材の一方端部を近接させる。把持溝に墨を受け入れ させ、雄ねじ部材と雌ねじ部材を螺合させ、この状態で雄ねじ部材を回転させれ ば第1の挟み部材と第2の挟み部材とを近づけることができるため、1組の雄ね じ部材および雌ねじ部材で墨を十分に固定することができる。その結果、小さく なった墨でもしっかりと固定して保持できるため、墨を最後まで使い切ることが できる。
【0035】 この考案のさらに別の局面に従った固定治具は、作用面が互いに対向するよう に配置される第1の挟み部材と第2の挟み部材との間に墨を挟んで固定するもの である。第1の挟み部材の一方端部には、作用面から突出する棒状部材が装着さ れる。第2の挟み部材の一方端部には、棒状部材を受け入れるための凹部が形成 される。第1の挟み部材と第2の挟み部材のそれぞれの他方端部には、墨を受け 入れて把持するための把持溝が形成される。第1の挟み部材の把持溝と第2の挟 み部材の把持溝との間の距離は、第1の挟み部材と第2の挟み部材のそれぞれの 他方端縁に近づくにつれて小さくなる。棒状部材が凹部に受け入れられるように 第1の挟み部材および第2の挟み部材のそれぞれの一方端部が互いに近接した状 態で一方端部を支点として第1の挟み部材の作用面と第2の挟み部材の作用面と を近づける1組の雄ねじ部材および雌ねじ部材を固定治具は備える。雄ねじ部材 および雌ねじ部材は、第1の挟み部材の把持溝と棒状部材との間でありかつ第2 の挟み部材の把持溝と凹部の間に設けられる。第1の挟み部材および第2の挟み 部材の一方には、雄ねじ部材を挿入するための貫通孔が形成される。貫通孔に挿 入された雄ねじ部材は、第1の挟み部材および第2の挟み部材の他方に設けられ た雌ねじ部材に螺合する。貫通孔は長孔であり、雌ねじ部材は蝶ナットである。
【0036】 このように構成された固定治具においては、まず、凹部に棒状部材を受け入れ させ、第1および第2の挟み部材の端部を近接させる。把持溝に墨を受け入れさ せ、雄ねじ部材と雌ねじ部材を螺合させ、この状態で、雄ねじ部材に対して雌ね じ部材を回転させれば、第1の挟み部材と第2の挟み部材とを近づけることがで きるため、1組の雄ねじ部材および雌ねじ部材を用いて墨を十分に固定すること ができる。その結果、小さくなった墨でもしっかりと固定して保持できるため、 墨を最後まで使い切ることができる。また、蝶ナットの雌ねじ部材は回転させや すいので、容易に墨を固定できる。
【0037】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0038】 (実施の形態1) 図1は、実施の形態1に従った固定治具を示す斜視図である。図1を参照して 、固定治具1は、印材40を挟んで固定するための第1の挟み部材2と、第2の 挟み部材3とを備える。第1の挟み部材2の作用面4と、第2の挟み部材3の作 用面5が互いに対向するように配置される。想像線で示される印材40は、この 第1の挟み部材2と、第2の挟み部材3との間に挟んで固定される。
【0039】 図2は、図1に示す固定治具1の分解斜視図である。図2を参照して、第1の 挟み部材2および第2の挟み部材3のそれぞれの作用面4および5には、印材を 受け入れるための受け入れ溝としてのV字状溝6および7が形成される。V字状 溝6および7には、逃げ8および9が設けられる。このような逃げ8および9を 設けるのは、印材40とV字状溝6および7との接触を確実なものとし、さらに 印材40に対する押し圧力を強くするためである。
【0040】 第1の挟み部材2および第2の挟み部材3の材質としては、特に制限されるも のではないが、このようなV字状溝6および7を形成しやすいようなもの、たと えば、木材とすることができる。第1の挟み部材2および第2の挟み部材3の作 用面4および5以外の面では、それぞれ角が丸められた形状となっている。雄ね じ部材14を挿入するための貫通孔としての長孔16が第1の挟み部材2に設け られる。長孔16は、第1の挟み部材2が延びる方向に沿って径が長いものであ る。駆動手段としての雄ねじ部材14および雄ねじ部材15は、互いに螺合し、 雌ねじ部材15は、第2の挟み部材3にたとえば接着剤などにより固着される。
【0041】 図3は、図2中の第1の挟み部材2のIII−III線に沿って見た断面を示 す図である。図3を参照して、第1の挟み部材2の一方端部10では、突出部と しての棒状部材12が設けられる。棒状部材12の下半分は、第1の挟み部材2 内に埋込まれ、棒状部材12の上半分は作用面4から突出する。棒状部材12は 適度な弾性を有するもの、たとえば、釘により構成することができる。作用面4 は、ほぼ平坦であり、その中央部分に長孔16が設けられ、他方端部17には把 持面19が設けられる。把持面19と長孔16の間にはV字状溝6と逃げ8が設 けられる。
【0042】 図4は、図2中のIV−IV線に沿って見た断面を示す図である。図4を参照 して、第2の挟み部材3の中央部には、第2の挟み部材3を貫通する雌ねじ部材 5が設けられている。雌ねじ部材15は、第2の挟み部材3の作用面5から突出 することはない。雌ねじ部材15の材質は、特に限定されるものではないが、あ る程度の強度が必要とされるため、鉄などの金属で構成することが好ましい。第 2の挟み部材3の一方端部11には、棒状部材12を受け入れるための凹部13 が形成されている。凹部13の深さは、作用面4から突出した棒状部材12の部 分の長さよりも深く、凹部13の開口部は作用面5に形成されている。作用面5 はほぼ平坦であり、第2の挟み部材3の他方端部18には把持面20が形成され る。把持面20と雌ねじ部材15との間には印材を受け入れるためのV字状溝7 と逃げ9が形成される。
【0043】 作用面4から把持面19までの深さは、他方端部19に近づくにつれて浅くな る。作用面5から把持面20までの深さは、他方端部20に近づくにつれて浅く なる。
【0044】 第1の挟み部材2と第2の挟み部材3が対面した状態では、把持面19と把持 面20との間の距離は、他方端縁に近づくにつれて小さくなる。
【0045】 次に、このような固定治具1を用いて印材を挟む方法について説明する。印材 を挟むためには、まず、図1で示されるように、凹部13に棒状部材12を挿入 する。次に、長孔16(図2参照)に雄ねじ部材14を挿入する。雄ねじ部材1 4を雌ねじ部材15に螺合させる。次に印材40の対角線上にある両コーナーを V字状溝6および7に嵌め合わせた状態で雄ねじ部材14を回転させる。すると 、まず、一方端部10および11が互いに近接し、この一方端部10および11 を支点として第1の挟み部材2と、第2の挟み部材3とが互いに近づいていく。 その結果、印材40は、第1の挟み部材2および第2の挟み部材3のそれぞれの V字状溝6および7の間に挟まれてしっかりと固定される。
【0046】 また、断面形状が円形の印材を固定する場合にも同様の操作を行なえばよい。 この場合、印材の外周面は、V字状溝6および7が形成する四角形の4辺に接触 することになる。
【0047】 次に、V字状溝6および7では固定することが困難な小さな印材を挟む場合に ついて説明する。この場合には、小さな印材は、第1の挟み部材2および第2の 挟み部材3の把持面19および20に接触させる。この状態で雄ねじ部材14を 回転させていく。すると、把持面19および20により形成された空間に印材が 挟まれるため、第1の挟み部材2と第2の挟み部材3が互いに近づいても、この 空間から印材が飛び出すことがなく、印材をしっかりと固定することができる。
【0048】 (実施の形態2) 図5は、実施の形態2に従った固定治具を示す斜視図である。また、図6は、 図5で示す固定治具の分解斜視図である。図1および図2で示す固定治具1では 、第2の挟み部材3には雌ねじ部材15が固着されていたのに対して、図5およ び図6で示す固定治具30では、第2の挟み部材3には、雄ねじ部材14を受け 入れるための貫通孔23が形成され、貫通孔23から突出した雄ねじ部材14は ワッシャ22を介して蝶ナット21と螺合している。その他の点に関しては、図 5および6で示す固定治具30は、図1および2で示す固定治具1と同様の構成 である。
【0049】 図7は、図6中のVII−VII線に沿って見た断面を示す図、図8は、図6 中のVIII−VIII線に沿って見た断面を示す図である。図7で示される第 1の挟み部材2は、図3で示されるものと同様の構成であるので、その説明はこ こでは省略する。
【0050】 図8を参照して、第2の挟み部材31には、雄ねじ部材を受け入れるための貫 通孔23が設けられる点で、雄ねじ部材と螺合するための雌ねじ部材15が設け られる図4で示す第2の挟み部材3とは異なる。それ以外の点については、図4 で示す第2の挟み部材3と同様の構成である。
【0051】 次に、このような固定治具30を用いて印材を挟む方法について説明する。図 5を参照して、固定治具30で印材40を挟むためには、まず、凹部13に棒状 部材12を挿入する。次に、第1の挟み部材の長孔16(図6参照)に雄ねじ部 材14を挿入し、第2の挟み部材31の貫通孔23に雄ねじ部材14を受け入れ させる。第2の挟み部材31の作用面5とは反対側の面から突出した雄ねじ部材 14にワッシャ22を介して蝶ナット21を螺合させる。次に、V字状溝6およ び7に印材40の対角線上にある両コーナーを当てがった状態で雄ねじ部材14 と蝶ナット21の一方を固定し、他方を回転させる。これにより、まず、一方端 部10および11が互いに近接し、この一方端部10および11を支点として、 第1の挟み部材2と第2の挟み部材31とが近づき、印材40はV字状溝6およ び7の間に挟まれてしっかりと固定される。また、V字状溝6および7では挟む ことができないような小さな印材は、図1で示す固定治具1と同様に、把持面1 9および20で挟むことができる。
【0052】 以上に示した固定治具1および30においては、1つの雄ねじ部材14を雌ね じ部材15または蝶ナット21にねじ込んでいくことにより、印材40を固定で きる。このため、2組のねじ部材により印材を固定する従来品に比べて、操作が 一層簡単となる。
【0053】 また、印材40を固定した状態では、第1の挟み部材2と第2の挟み部材3の 中央部は雄ねじ部材14と雌ねじ部材15または蝶ナット21により、しっかり と固定されている。さらに、一方端部10および11では、第1の挟み部材2と 第2の挟み部材3または31とは摩擦力だけでなく棒状部材12と凹部13によ り固定されている。そのため、印材40を加工する際にも、この2点で第1の挟 み部材2と第2の挟み部材3または31がしっかり固定されるため、印材が動く ことがない。
【0054】 さらに、第1の挟み部材2と第2の挟み部材3または31とを近づけるために 雄ねじ部材14と雌ねじ部材15または蝶ナット21を用いているため、一旦印 材40が強く挟まれた場合には、雄ねじ部材14および雌ねじ部材15または蝶 ナット21を人間が回転させない限り印材40が外れることがない。
【0055】 さらに、他方端部17および18に把持面19および20を形成しているため 、V字状溝6および7では固定できないような小さな印材をも固定することがで きる。
【0056】 (実施の形態3) 図9は、実施の形態3に従った固定治具を示す斜視図である。図10は、図9 で示す固定治具の分解斜視図である。図1および図2で示す固定治具1と異なり 図9および図10で示す固定治具51では、作用面4および5にはV字状溝6お よび7と、逃げ8および9が形成されていない。第1および第2の挟み部材52 および53の他方端部17および18には、把持面19および20を有する把持 溝59および60が形成されている。把持溝59と把持溝60との間の距離、す なわち、把持面19と把持面20との間の距離は、第1および第2の挟み部材5 2および53の他方端縁に近づくにつれて小さくなる。
【0057】 図11は、図10中のXI−XI線に沿って見た断面を示す図、図12は、図 10中のXII−XII線に沿って見た断面を示す図である。図11および図1 2を参照して、第1の挟み部材52および第2の挟み部材53には、図3および 図4で示すようなV字状溝6および7や、逃げ8および9が形成されていないの で、作用面4および5は、他方端部17および18以外では、ほぼ平坦である。 それ以外の挟み部材52および53の構造は、図3および図4で示すものと同様 である。
【0058】 次に、この固定治具51を用いて、墨80を固定するには、実施の形態1にお いて、把持面19および20により印材40を挟んだのと同様の手順とすればよ い。これにより、小さくなった墨でも固定治具51で確実に固定でき、墨を最後 まで使うことができる。
【0059】 (実施の形態4) 図13は、実施の形態4に従った固定治具を示す斜視図である。図14は、図 13で示す固定治具の分解斜視図である。図5および図6で示す固定治具30と 異なり図13および図14で示す固定治具70では、作用面4および5にはV字 状溝6および7と、逃げ8および9が形成されていない。第1および第2の挟み 部材51および61の他方端部17および18には、把持面19および20を有 する把持溝59および60が形成されている。把持溝59と把持溝60との間の 距離、すなわち、把持面19と把持面20との間の距離は、第1および第2の挟 み部材52および61の他方端縁に近づくにつれて小さくなる。
【0060】 図15は、図14中のXV−XV線に沿って見た断面を示す図、図16は、図 14中のXVI−XVI線に沿って見た断面を示す図である。図15および図1 6を参照して、第1の挟み部材52および第2の挟み部材61には、図7および 図8で示すようなV字状溝6および7や、逃げ8および9が形成されていないの で、作用面4および5は、他方端部17および18以外ではほぼ平坦である。そ れ以外の挟み部材52および61の構造は、図7および図8で示すものと同様で ある。
【0061】 次に、この固定治具70を用いて墨80を固定するには、実施の形態2におい て把持面19および20により印材40を挟んだのと同様の手順とすればよい。 これにより、小さくなった墨でも固定治具70で確実に固定でき、墨を最後まで 使うことができる。
【0062】 以上、この考案の実施の形態について説明したが、ここで示したものは以下の ように変形可能である。
【0063】 上述した実施の形態では、V字状溝6および7により印材を固定したが、 V字状溝6および7の形状は、印材に応じて適宜変更することができる。
【0064】 上述した実施の形態では、第1の挟み部材2および52に棒状部材12を 設けたが、第1の挟み部材2および52に凹部13を設け、第2の挟み部材3、 31、53および61に棒状部材12を設けてもよい。
【0065】 印材に対する押し圧力が多少弱まるかもしれないが、逃げの設けられてい ないV字状溝であってもよい。
【0066】 蝶ナット21の代わりに通常の六角ナットを用い、これをレンチやスパナ などの工具を用いて回転させてもよい。
【0067】 実施の形態3および4では、把持溝で墨を挟んだが、把持溝で印材を挟ん でもよい。
【0068】
【考案の効果】
この考案によれば、受け入れ溝に印材または墨が受け入れられた状態で駆動手 段が第1の挟み部材と第2の挟み部材とを近づけることができるため、簡単な操 作で印材を確実に固定でき、または小さくなった墨を容易に保持でき、最後まで 使い切ることができる。また、2組のねじ部材の締め量を調整する必要がなく、 容易に印材を固定できる。さらに、第1と第2の挟み部材は、支点としての一方 端部と、駆動手段が設けられる部分の少なくとも2箇所で連結されるため、印材 または墨を確実に固定または保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に従った固定治具を示す斜視図で
ある。
【図2】図1で示す固定治具の分解斜視図である。
【図3】図2中のIII−III線に沿って見た断面を
示す図である。
【図4】図2中のIV−IV線に沿って見た断面を示す
図である。
【図5】実施の形態2に従った固定治具を示す斜視図で
ある。
【図6】図5で示す固定治具の分解斜視図である。
【図7】図6中のVII−VII線に沿って見た断面を
示す図である。
【図8】図6中のVIII−VIII線に沿って見た断
面を示す図である。
【図9】実施の形態3に従った固定治具を示す斜視図で
ある。
【図10】図9で示す固定治具の分解斜視図である。
【図11】図10中のXI−XI線に沿って見た断面を
示す図である。
【図12】図10中のXII−XII線に沿って見た断
面を示す図である。
【図13】実施の形態4に従った固定治具を示す斜視図
である。
【図14】図13で示す固定治具の分解斜視図である。
【図15】図14中のXV−XV線に沿って見た断面を
示す図である。
【図16】図14中のXVI−XVI線に沿って見た断
面を示す図である。
【図17】従来の固定治具を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,30,51,70 固定治具 2,52 第1の挟み部材 3,31,53,61 第2の挟み部材 4,5 作用面 6,7 V字状溝 8,9 逃げ 10,11 一方端部 12 棒状部材 13 凹部 14 雄ねじ部材 15 雌ねじ部材 16 長孔 17,18 他方端部 19,20 把持面 21 蝶ナット 23 貫通孔 59,60 把持溝

Claims (17)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作用面が互いに対向するように配置され
    る第1の挟み部材と第2の挟み部材との間に印材または
    墨を挟んで固定する固定治具であって、 前記第1の挟み部材および前記第2の挟み部材のそれぞ
    れの作用面には、印材または墨を受け入れるための受け
    入れ溝が形成され、 前記第1の挟み部材の一方端部には、前記作用面から突
    出する突出部が形成され、 前記第2の挟み部材の一方端部には、前記突出部を受け
    入れるための凹部が形成され、 前記突出部が前記凹部に受け入れられるように前記第1
    の挟み部材および前記第2の挟み部材のそれぞれの一方
    端部が互いに近接した状態で前記一方端部を支点として
    前記第1の挟み部材の作用面と前記第2の挟み部材の作
    用面とを近づける駆動手段を備えており、 前記駆動手段は、前記第1の挟み部材の前記受け入れ溝
    と前記突出部との間でありかつ前記第2の挟み部材の前
    記受け入れ溝と前記凹部との間に設けられている、固定
    治具。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、1組の雄ねじ部材およ
    び雌ねじ部材である、請求項1に記載の固定治具。
  3. 【請求項3】 前記雌ねじ部材は、そのねじ軸が前記作
    用面に対して垂直方向に延びるように前記第1の挟み部
    材および前記第2の挟み部材の一方に設けられている、
    請求項2に記載の固定治具。
  4. 【請求項4】 前記第1の挟み部材および前記第2の挟
    み部材の一方には、前記雄ねじ部材を挿入するための貫
    通孔が形成されている、請求項2に記載の固定治具。
  5. 【請求項5】 前記雌ねじ部材は、そのねじ軸が前記作
    用面に対して垂直方向に延びるように前記第1の挟み部
    材および前記第2の挟み部材の一方に固着されており、
    前記第1の挟み部材および前記第2の挟み部材の他方に
    は、前記雄ねじ部材を挿入するための貫通孔が形成され
    ている、請求項2に記載の固定治具。
  6. 【請求項6】 前記貫通孔に挿入された前記雄ねじ部材
    は、前記雌ねじ部材に螺合する、請求項4に記載の固定
    治具。
  7. 【請求項7】 前記貫通孔は、長孔である、請求項4に
    記載の固定治具。
  8. 【請求項8】 前記突出部は、前記第1の挟み部材に固
    着された棒状部材である、請求項1〜7のいずれか1項
    に記載の固定治具。
  9. 【請求項9】 前記雌ねじ部材は蝶ナットである、請求
    項2〜4、6および7のいずれか1項に記載の固定治
    具。
  10. 【請求項10】 前記受け入れ溝は、印材を受け入れる
    ために直線状に延びるV字状溝である、請求項1〜9の
    いずれか1項に記載の固定治具。
  11. 【請求項11】 前記V字状溝には逃げが形成されてい
    る、請求項10に記載の固定治具。
  12. 【請求項12】 前記第1の挟み部材と前記第2の挟み
    部材のそれぞれの他方端部には、印材を受け入れて把持
    するための把持面が形成され、前記第1の挟み部材の把
    持面と前記第2の挟み部材の把持面との間の距離は、前
    記第1の挟み部材と前記第2の挟み部材のそれぞれの他
    方端縁に近づくにつれて小さくなる、請求項10または
    11に記載の固定治具。
  13. 【請求項13】 前記受け入れ溝は、前記第1の挟み部
    材および前記第2の挟み部材のそれぞれの他方端部に形
    成された、墨を受け入れるための把持溝であり、前記第
    1の挟み部材の把持溝と、前記第2の挟み部材の把持溝
    との間の距離は、前記第1の挟み部材と前記第2の挟み
    部材のそれぞれの他方端縁に近づくにつれて小さくな
    る、請求項1〜9のいずれか1項に記載の固定治具。
  14. 【請求項14】 作用面が互いに対向するように配置さ
    れる第1の挟み部材と第2の挟み部材との間に印材を挟
    んで固定する固定治具であって、 前記第1の挟み部材および前記第2の挟み部材のそれぞ
    れの作用面には、印材を受け入れるために直線状に延び
    るV字状溝が形成され、 前記V字状溝には逃げが形成され、 前記第1の挟み部材の一方端部には、前記作用面から突
    出する棒状部材が装着され、 前記第2の挟み部材の一方端部には、前記棒状部材を受
    け入れるための凹部が形成され、 前記棒状部材が前記凹部に受け入れられるように前記第
    1の挟み部材および前記第2の挟み部材のそれぞれの一
    方端部が互いに近接した状態で前記一方端部を支点とし
    て前記第1の挟み部材の作用面と前記第2の挟み部材の
    作用面とを近づける1組の雄ねじ部材および雌ねじ部材
    を備えており、 前記雄ねじ部材および雌ねじ部材は、前記第1の挟み部
    材の前記V字状溝と前記棒状部材との間でありかつ前記
    第2の挟み部材の前記V字状溝と前記凹部との間に設け
    られており、 前記雌ねじ部材は、そのねじ軸が前記作用面に対して垂
    直方向に延びるように前記第1の挟み部材および前記第
    2の挟み部材の一方に固着されており、 前記第1の挟み部材および前記第2の挟み部材の他方に
    は、前記雄ねじ部材を挿入するための貫通孔が形成され
    ており、 前記貫通孔は長孔であり、 前記貫通孔に挿入された前記雄ねじ部材は、前記雌ねじ
    部材に螺合し、 前記第1の挟み部材と前記第2の挟み部材のそれぞれの
    他方端部には、印材を受け入れて把持するための把持面
    が形成され、 前記第1の挟み部材の把持面と前記第2の挟み部材の把
    持面との間の距離は、前記第1の挟み部材と前記第2の
    挟み部材のそれぞれの他方端縁に近づくにつれて小さく
    なる、固定治具。
  15. 【請求項15】 作用面が互いに対向するように配置さ
    れる第1の挟み部材と第2の挟み部材との間に印材を挟
    んで固定する固定治具であって、 前記第1の挟み部材および前記第2の挟み部材のそれぞ
    れの作用面には、印材を受け入れるために直線状に延び
    るV字状溝が形成され、 前記V字状溝には逃げが形成され、 前記第1の挟み部材の一方端部には、前記作用面から突
    出する棒状部材が装着され、 前記第2の挟み部材の一方端部には、前記棒状部材を受
    け入れるための凹部が形成され、 前記棒状部材が前記凹部に受け入れられるように前記第
    1の挟み部材および前記第2の挟み部材のそれぞれの一
    方端部が互いに近接した状態で前記一方端部を支点とし
    て前記第1の挟み部材の作用面と前記第2の挟み部材の
    作用面とを近づける1組の雄ねじ部材および雌ねじ部材
    を備えており、 前記雄ねじ部材および雌ねじ部材は、前記第1の挟み部
    材の前記V字状溝と前記棒状部材との間でありかつ前記
    第2の挟み部材の前記V字状溝と前記凹部との間に設け
    られており、 前記第1の挟み部材および前記第2の挟み部材の一方に
    は、前記雄ねじ部材を挿入するための貫通孔が形成され
    ており、 前記貫通孔に挿入された前記雄ねじ部材は、前記第1の
    挟み部材および前記第2の挟み部材の他方に設けられた
    前記雌ねじ部材に螺合し、 前記貫通孔は長孔であり、 前記雌ねじ部材は蝶ナットであり、 前記第1の挟み部材と前記第2の挟み部材のそれぞれの
    他方端部には、印材を受け入れて把持するための把持面
    が形成され、 前記第1の挟み部材の把持面と前記第2の挟み部材の把
    持面との間の距離は、前記第1の挟み部材と前記第2の
    挟み部材のそれぞれの他方端縁に近づくにつれて小さく
    なる、固定治具。
  16. 【請求項16】 作用面が互いに対向するように配置さ
    れる第1の挟み部材と第2の挟み部材との間に墨を挟ん
    で固定する固定治具であって、 前記第1の挟み部材の一方端部には、前記作用面から突
    出する棒状部材が装着され、 前記第2の挟み部材の一方端部には、前記棒状部材を受
    け入れるための凹部が形成され、 前記第1の挟み部材と前記第2の挟み部材のそれぞれの
    他方端部には、墨を受け入れて把持するための把持溝が
    形成され、 前記第1の挟み部材の把持溝と前記第2の挟み部材の把
    持溝との間の距離は、前記第1の挟み部材と前記第2の
    挟み部材のそれぞれの他方端縁に近づくにつれて小さく
    なり、 前記棒状部材が前記凹部に受け入れられるように前記第
    1の挟み部材および前記第2の挟み部材のそれぞれの一
    方端部が互いに近接した状態で前記一方端部を支点とし
    て前記第1の挟み部材の作用面と前記第2の挟み部材の
    作用面とを近づける1組の雄ねじ部材および雌ねじ部材
    を備えており、 前記雄ねじ部材および雌ねじ部材は、前記第1の挟み部
    材の前記把持溝と前記棒状部材との間でありかつ前記第
    2の挟み部材の前記把持溝と前記凹部との間に設けられ
    ており、 前記雌ねじ部材は、そのねじ軸が前記作用面に対して垂
    直方向に延びるように前記第1の挟み部材および前記第
    2の挟み部材の一方に固着されており、 前記第1の挟み部材および前記第2の挟み部材の他方に
    は、前記雄ねじ部材を挿入するための貫通孔が形成され
    ており、 前記貫通孔は長孔であり、 前記貫通孔に挿入された前記雄ねじ部材は、前記雌ねじ
    部材に螺合する、固定治具。
  17. 【請求項17】 作用面が互いに対向するように配置さ
    れる第1の挟み部材と第2の挟み部材との間に墨を挟ん
    で固定する固定治具であって、 前記第1の挟み部材の一方端部には、前記作用面から突
    出する棒状部材が装着され、 前記第2の挟み部材の一方端部には、前記棒状部材を受
    け入れるための凹部が形成され、 前記第1の挟み部材と前記第2の挟み部材のそれぞれの
    他方端部には、墨を受け入れて把持するための把持溝が
    形成され、 前記第1の挟み部材の把持溝と前記第2の挟み部材の把
    持溝との間の距離は、前記第1の挟み部材と前記第2の
    挟み部材のそれぞれの他方端縁に近づくにつれて小さく
    なり、 前記棒状部材が前記凹部に受け入れられるように前記第
    1の挟み部材および前記第2の挟み部材のそれぞれの一
    方端部が互いに近接した状態で前記一方端部を支点とし
    て前記第1の挟み部材の作用面と前記第2の挟み部材の
    作用面とを近づける1組の雄ねじ部材および雌ねじ部材
    を備えており、 前記雄ねじ部材および雌ねじ部材は、前記第1の挟み部
    材の前記把持溝と前記棒状部材との間でありかつ前記第
    2の挟み部材の前記把持溝と前記凹部との間に設けられ
    ており、 前記第1の挟み部材および前記第2の挟み部材の一方に
    は、前記雄ねじ部材を挿入するための貫通孔が形成され
    ており、 前記貫通孔に挿入された前記雄ねじ部材は、前記第1の
    挟み部材および前記第2の挟み部材の他方に設けられた
    前記雌ねじ部材に螺合し、 前記貫通孔は長孔であり、 前記雌ねじ部材は蝶ナットである、固定治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101400664B1 (ko) * 2012-06-28 2014-05-27 현대제철 주식회사 절단기의 시편 고정장치

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