JP4376379B2 - 流体動圧軸受及びこれを用いた電動機 - Google Patents

流体動圧軸受及びこれを用いた電動機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、気体又は液体を用いる流体動圧軸受及びこれを用いた電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気、潤滑油等を用いる流体動圧軸受は、所定の形状を有する複数の動圧発生溝を潤滑媒体として作用する流体を介して互いに対向する一対の軸受面の少なくとも一方に形成しており、また回転子(軸又は軸受)が固定子(軸受又は軸)に対し回転したときに、回転子を固定子から浮遊させる動圧を発生する。
【0003】
動圧発生溝が形成された軸受面のうち、隣り合う動圧発生溝の間は丘部分として作用する。流体動圧軸受の動圧発生溝としては、その断面形状が矩形又は台形のものが用いられている。したがって、隣り合う動圧発生溝の間の丘も矩形又は台形を有する。
【0004】
【解決しようとする課題】
しかし、動圧発生溝及び丘の軸方向の断面形状が矩形又は台形であると、回転子の回転開始時又は停止開始時に丘がこれと対向する軸受面に接触して、大きな摩擦トルクが丘及びこれと対向する軸受面に作用し、それによりこの軸受を用いた電動機の消費電力が増大する、という課題を有していた。軸受け面の摩耗を防止すべく、丘の幅を狭くして、対抗する軸受面との接触面積を小さくすると、大きな動圧を得ることができない。
【0005】
それゆえに、流体動圧軸受においては、軸受面の摩擦トルクを低下させ、かつ、発生可能の動圧を大きくすることが重要である。
【0006】
【解決手段、作用及び効果】
本発明に係る流体動圧軸受は、複数の動圧発生溝と、隣り合う動圧発生溝の間の丘と、前記動圧発生溝に連通されかつ動圧が最大となる環状領域とを、互いに対向する一対の軸受面の少なくとも一方に有する。各丘は、前記動圧発生溝の長手方向へ伸びる複数の第1の突部であって、前記丘の幅方向に間隔をおいて設けられた第1の突部と、前記環状領域と反対の側の端部を前記丘の幅方向へ伸びて前記第1の突部に続く第2の突部と、前記第1及び第2の突部が形成されていない残部領域とを有する。前記第1及び第2の突部により囲まれた空間は前記環状領域に開放されている。
【0007】
回転子が固定子に対して回転されると、軸受の流体は、動圧発生溝内を移動するのみならず、丘及びこれと対向する軸受面間を通って丘を横切る方向へ移動する。しかし、第1の突部は、流体が丘を横切る方向へ円滑に移動することを妨げる。これにより、第1の突部を丘に有する流体動圧軸受は、そのような突部を丘に有していない流体動圧軸受に比べ、大きな動圧を発生することが可能である。
【0008】
回転子の回転開始時及び停止開始時、第1の突部がこれと対向する軸受面に接触して、摩擦トルクが突部及びこれと対向する軸受面に作用する。しかし、第1の突部の幅寸法が丘のそれより小さいから、突部及びこれと対向する軸受面に作用する摩擦トルクは、そのような突部を丘に有していない流体動圧軸受に比べ、著しく小さい。その結果、第1の突部と、これと対向する軸受面との間のクリアランスを小さくすることにより、第1の突部及びこれと対向する軸受面に作用する摩擦トルクが大きくならないにもかかわらず、より大きな動圧を発生可能の構造とすることができる。
【0009】
それゆえに、本発明の流体動圧軸受によれば、動圧発生溝の長手方向へ伸びる1以上の第1の突部を丘に有するから、軸受面の摩擦トルクを低下させることができると共に、発生可能の動圧を大きくすることができる。
【0010】
本発明に係る流体動圧軸受は、前記環状領域と反対の側の端部を前記丘の幅方向へ伸びて前記第1の突部に続く第2の突部を有することができる。このようにすれば、第2の突部が丘及びこれと対向する軸受面間を丘の動圧の小さい側へ移動しようとする流体の妨げになるから、より大きな動圧を発生可能になる。
【0011】
本発明に係る流体動圧軸受は、前記丘の幅方向に間隔をおいて前記動圧発生溝の長手方向へ伸びる複数の前記第1の突部を有することができる。このようにすれば、各第1の突部が丘をその幅方向へ横切って移動しようとする流体をより確実に妨げるから、より大きな動圧を発生可能になる。
【0012】
前記軸受面は動圧が最大となる環状領域であって前記残部領域の一端が続く環状領域を有し、前記動圧発生溝からの前記残部領域の高さ寸法は前記動圧発生溝からの前記環状領域の高さ寸法とほぼ同じであってもよい。このようにすれば、従来の動圧発生溝を用いた場合に比べ、丘の残部領域においてより大きな動圧が発生する。
【0013】
上記の場合、前記動圧発生溝はへリングボーン溝及びスパイラル溝のいずれであってもよい。
【0014】
好ましい一実施例においては、前記丘は、その幅方向に間隔をおいて前記動圧発生溝の長手方向へ伸びる複数の第1の突部と、動圧が小さい側の端部を前記丘の幅方向へ伸びて前記第1の突部に続く第2の突部と、前記第1及び第2の突部を除く前記丘の残部領域とにより、複数段の構造とされている。
【0015】
前記第1及び第2の突部により囲まれた空間は動圧が最大となる側に開放されていてもよい。このようにすれば、従来の流体動圧軸受に比べ、その空間が開放する領域において大きな動圧が発生する。
【0016】
本発明に係る電動機は、回転子及び固定子の一方に配置された永久磁石と、前記回転子及び前記固定子の他方に配置された電機子と、前記回転子及び前記固定子の間に配置された流体動圧軸受であって請求項1から7のいずれか1項に記載の流体動圧軸受とを含む。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1を参照するに、電動機10は、短い円筒状又はリング状の永久磁石12と、この永久磁石12の内側に配置された電機子14とを用いたスピンドルモータである。永久磁石12は、回転子18に配置されており、また回転軸線20の周りに回転される。電機子14は、固定子16に配置されている。
【0018】
永久磁石12は、回転子18の回転半径方向に磁化された複数の磁極部(図示せず)を回転軸線20の周りに有する。回転子18の回転方向に隣り合う磁極部は、逆方向に磁化されている。各磁極部の内面は、永久磁石12の極面として作用する。
【0019】
電機子14は、珪素鋼板のような薄い金属板からなる複数のコア部材を積層したコア22と、コア22の各磁極部に巻かれた励磁コイル24とを有する。固定子16は、皿状の形をしており、また取付ベースとして作用する。
【0020】
固定子16は、中央にボス部26をまた外周部にフランジ部28をそれぞれ有しており、フランジ部28において筐体のような適宜な部材にねじ止めされる。ボス部26は、上方に開放する空間を有する。電機子14は、ボス部26の外周に相対的回転不能に組み付けられている。
【0021】
回転子18も、皿状の形をしている。回転子18は、ボス部26に受け入れられたシャフト30を中央部に有しており、また上向きの段部32を外周部に有している。永久磁石12は、回転子18の内側に相対的回転不能に装着されている。シャフト30は、図示の例では回転軸として作用する。
【0022】
シャフト30には、リング34が相対的回転不能に取り付けられている。リング34は、ほぼ矩形の断面形状を有しており、またボス部26とボス部26の上部に配置されたリング状の補助部材36とにより形成された環状の凹所38に受け入れられている。補助部材36は、ボス部26に相対的回転不能に組み付けられている。
【0023】
回転軸線20の方向における凹所38の両内面(上下面)とリング34の対応する両面(上下面)との間はスラスト動圧軸受領域40,42とされており、凹所38の奥底面(内周面)とリング34の外周面との間はラジアル動圧軸受領域44とされている。このため、電動機10は、2組のスラスト軸受面と1組のラジアル軸受面とを有する。それらの動圧軸受領域40,42,44には、空気や潤滑油のような動圧発生用の流体が充填されている。
【0024】
図2から図4に示すように、各組の一方のスラスト軸受面には、複数のスラスト動圧発生溝46が形成されている。回転子側に形成されている場合のこのスラスト軸受面の回転方向を図2に矢印Aで示す。
【0025】
動圧発生溝46は、へリングボーン溝であり、スラスト動圧軸受面の外側領域と内側領域とに形成されている。周方向に隣り合う動圧発生溝46の間の領域は、それらの動圧発生溝46を形成するランドすなわち丘48であり、動圧発生溝46の長手方向へ伸びている。
【0026】
丘48も、半径方向における中間の環状領域50を間に外側領域と内側領域とに形成されている。外側及び内側の動圧発生溝46は、それぞれ、スラスト軸受面の外周領域及び内周領域と環状領域50とに連通されている。
【0027】
各丘48は、その幅方向に間隔をおいて動圧発生溝46の長手方向へ伸びる複数の第1の突部52と、動圧が小さい側の端部を丘48の幅方向へ伸びて第1の突部52に続く第2の突部54と、第1及び第2の突部52,54を除く丘の残部領域56とにより、2段の構造とされている。外側領域の各丘48は第2の突部54を外周側に有しており、内側領域の各丘48は第2の突部54を内周側に有している。
【0028】
図3に、動圧発生溝46からの第1及び第2の突部52,54の高さ寸法(=動圧発生溝46の深さ寸法)をH1で示し、残部領域56からの突部52,54の高さ寸法をH2で示し、対向する軸受面からの突部52,54の高さ寸法(すなわち、クリアランス)をH3で示し、溝のピッチをW0で示し、溝、丘、残部領域及び突部の幅寸法をそれぞれW1,W2,W3及びW4で示す。
【0029】
図5に示すように、一方のラジアル軸受面には、複数のラジアル動圧発生溝58と、複数の丘60とが周方向に交互に形成されている。回転子側に形成されている場合のこのラジアル軸受面の回転方向を図5に矢印Aで示す。
【0030】
動圧発生溝58も、動圧発生溝46と同様に、へリングボーン溝であり、また上部と下部とに形成されている。ランドすなわち丘60も半径方向における中間の環状領域62を間に上部と下部とに形成されている。上側及び下側の動圧発生溝46は、それぞれ、ラジアル軸受面の上方領域及び下方領域と環状の領域62とに連通されている。
【0031】
丘48と同様に、各丘60も、複数の第1の突部64と、第2の突部66と、残部領域68とにより、2段の構造とされている。第1及び第2の突部64及び66並びに残部領域68は、それぞれ、第1及び第2の突部52及び54並びに残部領域56と同様の、形状、構造、寸法及び機能を有する。
【0032】
上側及び下側の第2の突部66は、それぞれ、ラジアル軸受面の上端及び下端に形成されている。各残部領域68は、動圧が最大となる側(図示の例では、環状領域62)に開放されている。
【0033】
図4に示す例では、環状領域50と残部領域56とは面一に形成されており、また突部52,54と残部領域56とにより形成される凹所は動圧が最大となる環状領域50に開放されている。同様に図5に示す例では、環状領域62と残部領域68とは面一に形成されており、また突部64,66と残部領域68とにより形成される凹所は動圧が最大となる環状領域62に開放されている。このため、動圧発生溝46は環状領域50及び残部領域56より低く、動圧発生溝58は環状領域62及び残部領域68より低い。
【0034】
使用時、1以上のハードディスク70が回転子18の上向き段部32に重ねて配置される。所定周波数を有する三相の駆動電流が電機子14の励磁コイル24に所定の位相で供給されると、電機子14により形成される回転磁場と永久磁石12からの磁場との相互作用により、回転子18が回転される。
【0035】
回転子18が回転されると、動圧発生用の流体は、動圧発生溝46,58内を移動するのみならず、丘48又は60及びこれと対向する軸受面間を移動する。
【0036】
しかし、両第1の突部52は流体が丘48を横切る方向へ円滑に移動することを2重に妨げ、他の両第1の突部64は流体が丘60を横切る方向へ円滑に移動することを2重に妨げる。また、第2の突部54及び66は、それぞれ、丘48及び60と、これと対向する軸受面との間を動圧が低い側へ移動しようとする流体を妨げる。それらの結果、第1の突部52及び64並びに第2の突部54及び66を丘48及び60にそれぞれ有する流体動圧軸受は、そのような突部を丘に有していない流体動圧軸受に比べ、大きな動圧を発生可能である。
【0037】
回転子18の回転開始時及び停止開始時、第1の突部52及び64並びに第2の突部54及び66は、それぞれ、これらと対向する軸受面に接触して、摩擦トルクが突部52,54,64,66及びこれらと対向する軸受面に作用する。
【0038】
しかし、突部52,54,64,66の幅寸法が丘48,60のそれより小さいから、突部52,54,64,66及びこれと対向する軸受面に作用する摩擦トルクは、そのような突部を丘に有していない流体動圧軸受に比べ、著しく小さい。その結果、丘48,60及び突部52,54,64,66と、これらと対向する軸受面との間のクリアランスを小さくすることにより、突部52,54,64,66及びこれらと対向する軸受面に作用する摩擦トルクが大きくならないにもかかわらず、より大きな動圧を発生可能の構造とすることができる。
【0039】
それゆえに、上記のような流体動圧軸受によれば、軸受面の摩擦トルクを低下させることができると共に、発生可能の動圧を大きくすることができる。例えば、対向する軸受面に接触する箇所の面積を3分の1から10分の1程度に低減させると、回転開始時停止開始時の摩擦トルクは3分の1から10分の1以下に低減し、回転開始時及び停止開始時の消費電力は低減するが、発生する動圧を3から10%大きくすることができる。
【0040】
スラスト動圧発生溝及びラジアル動圧発生溝は、いずれも、へリングボーン溝以外の形状を有する溝、例えばスパイラル溝であってもよい。本発明をスラスト動圧発生溝としてのスパイラル溝に適用した実施例を図6に示す。
【0041】
図6を参照するに、スラスト軸受面の外周部には、複数のラジアル動圧発生溝72と複数の丘74とが中央の環状領域78の周りに周方向に交互に形成されている。動圧発生溝72は、スラスト軸受面の外側領域に連通されている。各丘74は、複数の第1の突部80と、第2の突部82と、残部領域84とにより、2段の構造とされている。
【0042】
環状領域78と残部領域84とは、面一に形成されている。動圧発生溝72は、動圧が最大となる側において隣り合う丘74の第1の突部82を続く第3の突部86により環状領域78に対して閉鎖されている。
【0043】
第1及び第2の突部80及び82並びに残部領域84は、それぞれ、第1及び第2の突部52及び54並びに残部領域56と同様の、形状、構造、寸法及び機能を有する。第2の突部82は、それぞれ、動圧が最小となる外周側に形成されている。各残部領域84は、動圧が最大となる側(図示の例では、環状領域78)に開放されている。第3の突部86は、第1及び第2の突部80,82と同様の、形状、構造及び寸法を有する。
【0044】
動圧が軸受面の外周側において最大になるスパイラル溝の場合、動圧発生溝が形成されない環状領域は、動圧発生溝及び丘が形成された領域の周りに形成される。この場合、動圧発生溝はスラスト軸受面の内側領域に連通されているが、各丘の第2の突部は内周側に設けられ、隣り合う丘の第1の突部に続く第3の突部は外周側に設けられ、各動圧発生溝は第3の突部により外周側において外周側の環状領域に対し閉じられる。
【0045】
動圧発生溝として、スパイラル溝を用いた場合も、へリングボーン溝を用いた場合と同様の効果を奏するほか、各動圧発生溝72が動圧が最大になる側において第3の突起86により閉鎖されているから、各動圧発生溝72内における動圧がより高くなる。
【0046】
ステンレス製のスラスト円板の上に、図3に示すように、溝のピッチW0が180μm、溝の幅寸法W1及び丘の幅寸法W2が90μm、溝幅比W1/W0が0.5、溝の深さ寸法H1が5μm、溝の角度が18度のへリングボーン溝をエッチング加工により形成した。そのようにして得た各丘に、深さ寸法H2が1mm、寸法W4が20μmの溝をエッチング加工により形成して、図2から図4に示す第1及び第2の突部を形成する修正を行った。
【0047】
そのように作成したスラスト動圧発生溝は、丘を修正しない従来の動圧発生溝に比べ、溝ピッチW0、溝幅比W1/W0、溝深さ寸法H1、及び対向する軸受面までの高さ寸法H3が同じであるにもかかわらず、負荷容量が12%向上した。
【0048】
丘の修正深さ寸法H2は0.3μm以上であることが好ましく、溝の深さ寸法H1が3〜10μmである場合、H2は2μm以下とすることが好ましい。
【0049】
図7に丘48を代表して示すように、各丘の頂面に一対の第1の突部を設ける代わりに、(A)に示すように各丘にその幅方向に間隔をおいた3以上の第1の突部52を設けてもよいし、(B)に示すように各丘に1つの第1の突部52を設けてもよく、さらには(C)に示すように崩れた形状の丘であってもよいし、(D)に示すように丘の残部領域に1以上の突起88が存在していてもよい。
【0050】
図7に示すいずれの実施例の場合も、第1の突部は丘の幅方向における適宜な箇所に設けることができる。また、各丘の頂面を3段以上の複数段構造にしてもよい。(B)に示す実施例の場合、第1の突部は流体の移動方向下流側(回転子の回転方向後方側)に配置することが好ましい。
【0051】
へリングボーン溝、スパイラル溝等、いずれの動発発生溝においても、動圧発生溝と環状領域とを面一にしてもよく、また丘の残部領域を、動圧発生溝からの高さ寸法が動圧の高い側の部位ほど大きく又は小さくなる傾斜面としてもよく、さらに第2の突部を設けなくてもよい。
【0052】
へリングボーン溝において、隣り合う丘の第1の突部を動圧が最大となる環状領域の側において第3の突部により接続することにより、各動圧発生溝を動圧が最大になる側の端部において環状領域から離してもよい。また、隣り合う丘の第1の突部を動圧が最大となる環状領域の側において第3の突部により接続しなくてもよい。
【0053】
本発明は、上記実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動機の一実施例を示す断面図
【図2】本発明に係る動圧軸受で用いるスラスト動圧発生溝の一実施例を示す図
【図3】図2における3−3線に沿って得た断面図
【図4】図3における4−4線に沿って得た断面図
【図5】本発明に係る動圧軸受で用いるラジアル動圧発生溝の一実施例を示す展開図
【図6】本発明に係る動圧軸受で用いるスラスト動圧発生溝の他の実施例を示す図
【図7】丘の各種の形状の実施例を示す断面図
【符号の説明】
10 電動機(スピンドルモータ)
12 永久磁石
14 電機子
16 固定子
18 回転子
20 回転軸線
26 ボス部
30 シャフト
34 リング
36 補助部材
38 凹所
40,42 スラスト動圧軸受領域
44 ラジアル動圧軸受領域
46,58,72 動圧発生溝
48,60,74 丘
50,62,78 環状領域
52,64,80 第1の突部
54,66,82 第2の突部
56,68,84 残部領域
86 第3の突部

Claims (4)

  1. 複数の動圧発生溝と、隣り合う動圧発生溝の間の丘と、前記動圧発生溝に連通されかつ動圧が最大となる環状領域とを、互いに対向する一対の軸受面の少なくとも一方に有する流体動圧軸受であって、各丘は、前記動圧発生溝の長手方向へ伸びる複数の第1の突部であって、前記丘の幅方向に間隔をおいた第1の突部と、前記環状領域と反対の側の端部を前記丘の幅方向へ伸びて前記複数の第1の突部に続く第2の突部と、前記第1及び第2の突部が形成されていない残部領域とを有し、前記第1及び第2の突部により囲まれた空間は前記環状領域に開放されている、流体動圧軸受。
  2. 前記残部領域はその一端において前記環状領域に続いており、また前記動圧発生溝の底からの前記残部領域の高さ寸法は前記動圧発生溝からの前記環状領域の高さ寸法とほぼ同じである、請求項1に記載の流体動圧軸受。
  3. 前記動圧発生溝はヘリングボーン溝又はスパイラル溝である、請求項2に記載の流体動圧軸受。
  4. 回転子及び固定子の一方に配置された永久磁石と、前記回転子及び前記固定子の他方に配置された電機子と、前記回転子及び前記固定子の間に配置された流体動圧軸受であって、請求項1から3のいずれか1項に記載の流体動圧軸受とを含む、電動機。
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