JP4357051B2 - スラスト動圧軸受 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ディスク装置用モータ等の軸受として好適なスラスト軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気ディスク装置の回転駆動用モータとしては、従来からブラシレス多相直流モータが用いられている。この種のモータはスピンドルモータとも呼ばれ、基本的な構成として、励磁状態において電流磁界を発生するコイルと、コイルからの電流磁界との相互作用により回転力を得るロータマグネットを備えたロータとを有している。
【0003】
このような構造のスピンドルモータでは、近年、磁気ディスク装置に対する高密度化、静音化、小型化などの要求に伴って、従来の玉軸受に代わって動圧軸受が採用されるようになってきている。
動圧軸受としては図6に示す軸部51を備えたものがある。この軸部51は軸方向の一端にフランジ52を備えている。このフランジ52の軸方向端面53には、図7に示すようなアキシャル支持用の動圧発生溝55が形成されている。この動圧発生溝55はV字形状をしたへリングボーンタイプであり、フランジ52の周方向に一定間隔で並んでいる。前記軸部51の外周面には、同じくへリングボーンタイプのラジアル支持用の動圧発生溝56が形成されている。軸部51が軸回りに矢印50の方向に回転すると、アキシャル支持用の動圧発生溝55がハウジング57ならびにスラストプレート58の軸受面との間に動圧を発生して、ハウジング57とスラストプレート58に対して軸部51を軸方向に支持する。
【0004】
一方、ラジアル支持用の動圧発生溝56は、ハウジング57の内周軸受面との間に動圧を発生して、ハウジング57に対して軸部51を径方向に支持する。
ところで、上記した動圧軸受は図7に示すように動圧発生溝55とフランジ52の軸方向端面53の外周縁53aとの間に所定幅の環状平坦部54が存在している。したがって、この環状平坦部54が軸方向端面53の外周縁53aから動圧発生溝55への動圧発生流体の導入を妨げて、動圧不足やキャビテーション現象を招くという問題がある。
【0005】
そこで、図5に示すように、軸部61の軸方向端面に、軸方向端面62の外周縁62aまで達する動圧発生溝63を形成すれば、動圧発生流体が動圧発生溝63に導入され易くなる上に、軸受面積および負荷容量の増大を図れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この場合には、図5に示すように、上記外周縁62aにおいて動圧発生溝63と平坦部65との境界に、回転方向60に対して尖ったエッジ66が形成されるから、このエッジ66が対向する軸受面を傷つけたり摩耗させたりして、焼き付き等の回転不具合が生じることがあるという問題がある。この問題は、特に、起動停止時に軸部61が径方向に振れながら回転する「すりこぎ」運動が顕著な場合に深刻になる。
【0007】
そこで、本発明は特に起動停止時の動圧発生不足やキャビテーション現象の発生を緩和し、かつ軸受面の損傷を防止できるスラスト動圧軸受を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のスラスト動圧軸受は、軸部の軸方向端面と前記軸方向端面に対向し、前記軸方向端面の外径よりも大径である軸受面を有する軸受部とを備え、前記軸方向端面に前記軸方向端面の外周縁まで至り、かつ一方向に回転することでアキシャル支持用の動圧を発生する動圧発生溝が形成されると共に、前記軸方向端面の外周には動圧発生流体が充填されているスラスト動圧軸受であって、前記動圧発生溝の最外周部に、動圧力を緩和する方向でかつ前記軸方向端面の面内方向の屈曲部を設けた構成となっている。
【0009】
本発明は上記した構成によって、外周縁より動圧発生溝に円滑に動圧発生流体が導入され、所望の動圧が発生する。また軸受面との相対的な滑り方向に尖ったエッジが形成されないので、軸受面の損傷を防止できる。このように本発明によれば、動圧発生溝に動圧発生流体を円滑に導入でき、かつ軸受面の損傷を防止できるスラスト動圧軸受を提供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の発明は、軸部の軸方向端面と前記軸方向端面に対向し、前記軸方向端面の外径よりも大径である軸受面を有する軸受部とを備え、前記軸方向端面に前記軸方向端面の外周縁まで至り、かつ一方向に回転することでアキシャル支持用の動圧を発生する動圧発生溝が形成されると共に、前記軸方向端面の外周には動圧発生流体が充填されているスラスト動圧軸受であって、前記動圧発生溝の最外周部に、動圧力を緩和する方向でかつ前記軸方向端面の面内方向の屈曲部を設けたことを特徴とするスラスト動圧軸受であり、動圧発生溝に動圧発生流体を円滑に導入でき、かつ軸受面の損傷を防止するという作用を有する。
【0011】
また本発明の第2の発明は、軸部の軸方向端面と前記軸方向端面に対向する軸受面を有する軸受部とを備え、前記軸方向端面あるいは前記軸受面のいずれか一方に、一方向に回転することでアキシャル支持用の動圧発生溝が形成されているスラスト動圧軸受であって、前記軸方向端面の外周縁と前記動圧発生溝の最外周部との間に、前記動圧発生溝への前記動圧発生流体の導入を妨げる環状平坦部を設け、前記動圧発生溝の最外周部近傍と、前記軸部と前記軸受部の間に形成され動圧発生流体が充填された隙間との間に、動圧発生流体が移動可能な貫通穴を形成したことを特徴とするスラスト動圧軸受であり、動圧発生溝に動圧発生流体を円滑に導入でき、かつ軸受面の損傷を防止するという作用を有する。
【0014】
以下、本発明のスラスト動圧軸受を図1〜図4に示す各実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の(実施の形態1)におけるスラスト動圧軸受の軸部の軸方向端面の構造を示す。
【0015】
図1において、1は軸部、2は軸部1の軸方向端面、2aは軸方向端面2の外周縁、3は軸方向端面2に形成された動圧発生溝、3aは動圧発生溝3の動圧発生流体導入部、3bは同じく動圧発生溝のエッジ、4は軸受部、4aは軸受部の軸部端面に対向した軸受面、5は動圧発生流体としての潤滑剤である。ここで動圧発生溝3の形成には、動圧発生溝3に対応したマスクを作成し、エッチングによって形成する方法などが用いられる。
【0016】
このように構成されたスラスト動圧軸受について、以下その動作について説明する。本発明のスラスト動圧軸受は、図1(c)に示すごとく軸受面4aを有する軸受部4に、軸部1を挿入し、軸部1と軸受部4の間には、潤滑剤5を充填する。軸部1が軸回りに矢印10の方向に回転すると、アキシャル支持用の動圧発生溝3が軸方向端面2に対向した軸受面4aとの間の潤滑材にアキシャル方向の動圧を発生させて、軸部1を軸方向に支持する。
【0017】
動圧発生溝3は、軸方向端面2の最外周に回転方向(矢印10の方向)の後方に向かって屈曲した屈曲部としての動圧発生流体導入部3aが形成されており、この動圧発生流体導入部3a介して軸方向端面2の外周縁2aまで動圧発生溝3が延びている。そのため潤滑剤6が動圧発生溝3に導入され易い。その上、動圧発生流体導入部3aは軸部1の回転方向10に対して動圧の発生を緩和する方向(滑り方向に対して後方)となっているため、軸部1の側面との境界で、図5のような尖ったエッジが形成されない。
【0018】
したがって、振れ回り時に軸受面5や動圧発生溝3が損傷したり焼き付いたりすることを防止できる。しかも回転起動時などにも、十分な動圧発生流体が動圧発生溝3に円滑に導入されて、所望の大きさの動圧が発生する。したがって、軸部1を安定に支持でき、かつ軸部1が振れ回りした時にも軸受面5や動圧発生溝3が損傷することを防止できる。
【0019】
なお、本実施の形態では、動圧発生流体導入部3aを動圧発生溝3から直線的な細い溝で構成したが、形状はこの限りではなく、軸部1の側面まで溝が到達し、かつエッジ3bが回転方向に尖った形状とならなければよい。
また動圧発生流体導入部3aを全ての動圧発生溝3に設けた構成としているが、起動時などに最低限必要な動圧が確保できればよく、必ずしも全てに動圧発生流体導入部3aを設ける必要はない。
【0020】
また本実施の形態では、へリングボーンタイプの動圧発生溝で説明したが、スパイラルタイプ等でも同様の構成にすることで、同様の効果が得られる。
さらに本実施の形態では、軸回転タイプで説明したが、軸固定タイプであっても同様のことが言える。
(実施の形態2)
図2は本発明の(実施の形態2)におけるスラスト動圧軸受の軸部の軸方向端面の構造を示す。(実施の形態1)と同様の内容についてはその説明を省略する。
【0021】
図2において、11は軸部、12は軸部11の軸方向端面、13は軸方向端面12に形成された動圧発生溝、14は貫通穴である。
このように構成されたスラスト動圧軸受について、以下その動作について説明する。本発明のスラスト動圧軸受は、軸部11が軸回りに矢印20の方向に回転すると、アキシャル支持用の動圧発生溝13が軸方向端面12に対向した軸受面(図示せず)との間の潤滑流体にアキシャル方向の動圧を発生させて、軸部11を軸方向に支持する。
【0022】
ここで動圧発生溝13から、軸部11の側面に貫通した貫通穴14が設けられているので、軸部11と軸受部(図示せず)の間に保持された動圧発生流体が動圧発生溝13に導入され易い。その上、軸方向端面12の外周縁12aに、図5のような尖ったエッジが形成されない。したがって実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0023】
なお本実施の形態では、貫通穴14を全ての動圧発生溝13に設けた構成としているが、起動時などに最低限必要な動圧が確保できればよく、必ずしも全てに貫通穴14を設ける必要はない。
また本実施の形態では、へリングボーンタイプの動圧発生溝で説明したが、スパイラルタイプ等でも同様の構成にすることで、同様の効果が得られる。
【0024】
さらに本実施の形態では、軸回転タイプで説明したが、軸固定タイプであっても同様のことが言える。
(実施の形態3)
図3(a)(b)は本発明の(実施の形態3)におけるスラスト動圧軸受の軸部の軸方向端面の構造を示す。(実施の形態1)と同様の内容については説明を省略する。
【0025】
図3(a)(b)において、21は軸部、22は軸部21の軸方向端面、23は軸方向端面に形成された動圧発生溝、24は動圧発生溝25の動圧発生流体流入側を互いに連結する円環状溝である。
このように構成されたスラスト動圧軸受について、以下その動作について説明する。本発明のスラスト動圧軸受は、軸部21が軸回りに矢印30の方向に回転すると、アキシャル支持用の動圧発生溝25が軸方向端面23に対向した軸受面(図示せず)との間の潤滑流体にアキシャル方向の動圧を発生させて、軸部21を軸方向に支持する。
【0026】
ここで円環状溝24には停止時にも動圧発生流体が満たされており、起動時などに軸方向端面22と軸受面(図示せず)の隙間が小さくなり界面に動圧発生流体が十分に確保されていない状態であっても円環状溝24から動圧発生溝23に動圧発生流体が供給されることによって動圧発生不足やキャビテーション現象を緩和することができる。キャビテーション現象の緩和効果は円環状溝24の体積が大きい程高く、溝幅や深さを適切に設計することにより所望のキャビテーション現象の緩和効果が得られる。
【0027】
また円環状溝24の深さを動圧発生溝23の深さを等しくすれば、エッチング等によって溝を形成する際に一回の工程で動圧発生溝23と円環状溝24を形成でき加工コスト、加工時間を削減することができる。
このように動圧発生溝23の流入端を円環状溝24で連結することにより、実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0028】
なお図3では外周側にのみ円環状溝を設けたが、内周側にも設けるとさらに効果は高くなる。
また本実施の形態では、へリングボーンタイプの動圧発生溝で説明したが、スパイラルタイプの動圧発生溝などでも同様の構成にすることで、同様の効果が得られる。さらに本実施の形態では、軸回転タイプで説明したが、軸固定タイプであっても同様のことが言える。
【0029】
(実施の形態4)
図4(a)は本発明の(実施の形態4)におけるスラスト動圧軸受の軸部の軸方向端面の構造を示す。図4(b)は図4(a)の軸部外周近傍における断面図である。(実施の形態1)と同様の内容については説明を省略する。
図4において、31は軸部、32は軸部31の軸方向端面、32aは軸方向端面32の外周縁、33は軸方向端面32に形成され軸方向端面32内で閉じた形状の動圧発生溝、33aは動圧発生溝の最外周にあたる端面、35は軸方向端面32に対向した軸受面、36は軸受面35に軸方向端面32の外周縁に略々対向し、かつ軸部31に同心円状に形成された円環状溝、36aは円環状溝36の外径端面、36bは円環状溝36の内径端面である。
【0030】
このように構成されたスラスト動圧軸受について、以下その動作について説明する。本発明のスラスト動圧軸受は、軸部31が軸回りに矢印40の方向に回転すると、アキシャル支持用の動圧発生溝33が軸方向端面32に対向した軸受面35との間の潤滑流体にアキシャル方向の動圧を発生させて、軸部31を軸方向に支持する。ここで軸受面35に軸方向端面32の外周縁32aに略々対向し、かつ軸部31に同心円状に形成された円環状溝36が形成されており、円環状溝36の内径端面36aが、動圧発生溝33の端面33aよりも軸部31の軸中心側にあり、かつ円環状溝36の外径端面36bが、軸方向端面32の外周縁32aよりも軸部31の外周側にあるため、起動時などに軸方向端面32と軸受面35の隙間が小さくなり両者の界面に動圧発生流体が十分に確保されていない状態であっても円環状溝36を介して動圧発生溝33に動圧発生流体が供給される。
【0031】
よって、動圧発生不足やキャビテーション現象が発生することがない。このように軸受面36の軸方向端面32の外周縁32aに略々対向した位置に軸部31に対して同心円状に円環状溝36を形成し、円環状溝36の内径が動圧発生溝33の最外径よりも小さく、かつ円環状溝36の外径位置が軸方向端面32の外周縁32aよりも軸部31の外周側となる構成することによって、(実施の形態1)と同様の効果が得られる。
【0032】
なお、本実施の形態では、へリングボーンタイプの動圧発生溝で説明したが、スパイラルタイプの動圧発生溝などでも同様の構成にすることで、同様の効果が得られる。
また、本実施の形態では、軸回転タイプで説明したが、軸固定タイプであっても同様のことが言える。
【0033】
さらに本実施の形態では、円環状溝の断面は四角形形状のもので説明したが、例えば断面が三角形状、半円形状などであっても動圧発生流体の導入が可能である形状であればどのような形状でもよく、同様の効果が得られる。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、軸部の軸方向端面と、軸方向端面に対向する軸受面を有する軸受部とを備え、軸方向端面に軸方向端面の外周縁まで至るアキシャル支持用の動圧発生溝が形成されているスラスト動圧軸受であって、動圧発生溝の最外周部に動圧力を緩和する方向で、かつ軸方向端面の面内方向の屈曲部を設けることによって、起動時などにも軸方向端面の外周縁より動圧発生溝に動圧発生流体が円滑に導入され、所望の動圧を発生させることが可能となる。
【0035】
また回転方向には尖ったエッジが形成されないので、軸受面の損傷を防止できる。このように本発明によれば、動圧発生溝に動圧発生流体を円滑に導入でき、かつ軸受面の損傷を防止できるスラスト動圧軸受を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の(実施の形態1)におけるスラスト動圧軸受の軸部の軸方向端面の構造を示す斜視図
(b)図1(a)の外周縁近傍の詳細斜視図
(c)軸受部の断面図
【図2】(a)本発明の(実施の形態2)におけるスラスト動圧軸受の上面図
(b)図2(a)の外周縁近傍の詳細斜視図
【図3】(a)本発明の(実施の形態3)におけるスラスト動圧軸受の上面図
(b)図3(a)のA−B線に沿う断面図
【図4】(a)本発明の(実施の形態4)におけるスラスト動圧軸受の斜視図
(b)図4(a)の軸部外周近傍における断面図
【図5】(a)従来のスラスト動圧軸受の軸部の軸方向端面の斜視図
(b)図5(a)の軸部の軸方向端部の部分断面図
【図6】別の従来例のスラスト動圧軸受の軸部の側面図
【図7】図6のスラスト動圧軸受の軸部の軸方向端面の上面図
【符号の説明】
1 軸部
2 軸方向端面
3 動圧発生溝
3a 動圧発生流体導入部(屈曲部)
3b エッジ
4 軸受部
4a 軸受け面
5 潤滑剤
14 貫通穴
24 円環状溝
36 円環状溝
Claims (6)
- 軸部の軸方向端面と前記軸方向端面に対向し、前記軸方向端面の外径よりも大径である軸受面を有する軸受部とを備え、前記軸方向端面に前記軸方向端面の外周縁まで至り、かつ一方向に回転することでアキシャル支持用の動圧を発生する動圧発生溝が形成されると共に、前記軸方向端面の外周には動圧発生流体が充填されているスラスト動圧軸受であって、
前記動圧発生溝の最外周部に、動圧力を緩和する方向でかつ前記軸方向端面の面内方向の屈曲部を設けたことを特徴とする
スラスト動圧軸受。 - 前記屈曲部の幅は、前記屈曲部に接続されている前記動圧発生溝の幅よりも狭いことを特徴とする
請求項1に記載のスラスト動圧軸受。 - 軸部の軸方向端面と前記軸方向端面に対向する軸受面を有する軸受部とを備え、前記軸方向端面あるいは前記軸受面のいずれか一方に、一方向に回転することでアキシャル支持用の動圧発生溝が形成されているスラスト動圧軸受であって、
前記軸方向端面の外周縁と前記動圧発生溝の最外周部との間に、前記動圧発生溝への前記動圧発生流体の導入を妨げる環状平坦部を設け、
前記動圧発生溝の最外周部近傍と、前記軸部と前記軸受部の間に形成され動圧発生流体が充填された隙間との間に、動圧発生流体が移動可能な貫通穴を形成したことを特徴とする
スラスト動圧軸受。 - 軸部の軸方向端面と前記軸方向端面に対向する軸受面を有する軸受部とを備え、前記軸方向端面に前記軸方向端面内で閉じたアキシャル支持用の動圧発生溝が形成されているスラスト動圧軸受であって、
前記軸方向端面の外周縁と前記動圧発生溝の最外周部との間に、前記動圧発生溝への前記動圧発生流体の導入を妨げる環状平坦部を設け、
前記軸受面の、前記軸方向端面の外周縁に略々対向した位置に前記軸部に対して同心円状に円環状溝が形成され、前記円環状溝の内周側半径が前記動圧発生溝の最外周部半径よりも小さく、かつ前記円環状溝の外周側半径が前記軸方向端面の外周半径よりも大きいことを特徴とする
スラスト動圧軸受。 - 前記動圧発生溝がヘリングボーンタイプであることを特徴とする
請求項1から請求項4の何れかに記載のスラスト動圧軸受。 - 前記動圧発生溝がスパイラルグループタイプであることを特徴とする
請求項1から請求項4の何れかに記載のスラスト動圧軸受。
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