JP2005226657A - スピンドルモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 スリーブにハブを圧入しても油洩れなどの作動流体の外部への流出を生じることがないスピンドルモータを提供する。
【解決手段】 スリーブ7、8の外周にハブ6が、第1圧入部6aと第2圧入部6bとで圧入され、シャフト3の外周面とスリーブ7の内周面との対向部分におけるシャフト軸心方向両端部寄り箇所に、それぞれ動圧発生溝が、シャフト3の外周面とスリーブ7の内周面との少なくとも一方に形成され、シャフト3とスリーブ7との間に作動流体9が充填され、ローターとステータとの磁気作用でシャフト3に対してスリーブ7,8側が回転された際に作動流体9に動圧が発生する第1のラジアル軸受15と第2のラジアル軸受16とが形成され、シャフト軸心方向に対して前記第1圧入部6aと第2圧入部6bとの間に第1,第2のラジアル軸受15,16が位置するように、前記第1圧入部6aと第2圧入部6bとが配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、動圧流体軸受を使用したスピンドルモータに関し、特にハードディスク装置などに好適に利用できるスピンドルモータに関する。
ハードディスク装置に内蔵されるスピンドルモータでは、ハードディスクの記憶容量の高容量化に伴い、従来の玉軸受よりも回転精度の優れた流体軸受への置き換えが進んでいる。
特許文献1等にも開示されているように、流体軸受を使用するとともに、シャフトが挿通されるスリーブ(筒状体)にハブを固定した形式のスピンドルモータは既に知られている。図6は、この種の従来のスピンドルモータを示しており、ベース1に形成された軸孔2にシャフト3の基端部が支持固定されている。また、ベース1には筒状部1aが形成され、このベース1の筒状部1aの外周には、巻線4が施されたステータコア5が取り付けられている。
磁気記録媒体としてのディスクが取り付けられるローター側のハブ6は、スリーブの外周に嵌合された姿勢で固定されている。スリーブは、生産工程での加工性を考慮して、内側筒状部分のインナースリーブ7と外側筒状部分のアウタースリーブ8とから構成され、インナースリーブ7にアウタースリーブ8が外嵌された姿勢で固定されている。そして、このようにハブ6およびアウタースリーブ8が固定されたインナースリーブ7の内周に前記シャフト3が所定間隙を介して挿入されて、ハブ6およびスリーブが回転自在に枢支されており、ハブ6の外周部内面には環状磁石10が前記ステータコア5のティースに対向するように取り付けられている。
ハブ6をシャフト3に組付ける際には、図7(a)〜(c)に示すように、まず、インナースリーブ7の外周にアウタースリーブ8を圧入させて固定し、次に、インナースリーブ7が圧入されたアウタースリーブ8を、図7(d)に示すように、ハブ6の内側に圧入させて固定する。そして、このようにアウタースリーブ8やインナースリーブ7を組付けたハブ6を、シャフト3の途中に形成されている太径で鍔状のフランジ部11のスラスト面11aにインナースリーブ7の下端面が載る姿勢となるように、シャフト3の外周に隙間を有する状態で嵌合させる。この後、シャフト3の先端部外周に、アウタースリーブ8の内側でインナースリーブ7の上端面に接近した姿勢となるように、シール部材12を圧入させる。なお、図6における6a、6bは、ハブ6におけるアウタースリーブ8への圧入箇所である第1、第2の圧入部である。
インナースリーブ7の内周面における上部側部分と下部側部分とには、ヘリングボーン形状などの動圧発生溝がそれぞれ形成され、インナースリーブ7の上端面および下端面にも動圧発生溝が形成されている。また、これらの動圧発生溝が臨む箇所には隙間が形成され、これらの隙間が設けられている箇所、すなわち、シャフト3の外周面と前記インナースリーブ7の内周面との間の隙間や、インナースリーブ7の下端面とフランジ部11のスラスト面11aとの間の隙間、およびインナースリーブ7の上端面とシール部材12との間の隙間にわたる空間部に潤滑油などの作動流体9が充填されている。また、シール部材12の外周面やフランジ部11の外周面は上方または下方ほど細くなるように傾斜面形状とされ、これらの傾斜面部分とこれに対向するアウタースリーブ8の内周面との間に作動流体9を溜めた状態でシールするシール部13、14が形成されている。
ここで、スピンドルモータの前記巻線4に通電すると、ステータコア5のティースと環状磁石8との吸引反発の磁気作用でベース1に対してハブ6およびアウタースリーブ8、インナースリーブ7がシャフト3を中心として回転するが、この回転により各部の動圧発生溝が作動流体9を掻いて動圧が発生する。そして、動圧発生溝が形成されたインナースリーブ7の内周面の上部側部分および下部側部分とこれに対向するシャフト3の外周面との間に、ラジアル方向の位置を所定間隙に制御する第1、第2のラジアル軸受15、16が形成され、また、動圧発生溝が形成されたインナースリーブ7の上端面とこれに対向するシール部材12の下面との間に、スラスト方向の位置を所定間隙に制御する第1のスラスト軸受17が形成され、動圧発生溝が形成されたインナースリーブ7の下端面とこれに対向するフランジ部11のスラスト面11aとの間に、スラスト方向の位置を所定間隙に制御する第2のスラスト軸受18が形成される。
したがって、ハブ6が回転されると、このハブ6が、インナースリーブ7とシャフト3、シール部材12、フランジ部11との間に作動流体9を介在させた状態で安定して連続回転する。
特開2003−206943号公報
ところで、従来のこの種のスピンドルモータでは、図6に示すように、アウタースリーブ8にハブ6を圧入する第1の圧入部6aが、第1のラジアル軸受15よりも上方箇所に設けられ、アウタースリーブ8にハブ6を圧入する第2の圧入部6bが、第1のラジアル軸受15と第2のラジアル軸受16との中間の高さに設けられている。したがって、図6に示すように、アウタースリーブ8にハブ6を圧入した状態では、アウタースリーブ8における圧入された各箇所がシャフト3の軸心3aに近づくように僅かではあるが内径側に変形し、第2の圧入部6bに対応するアウタースリーブ8の箇所の変形に伴って、これに対応するインナースリーブ7の第1のラジアル軸受15と第2のラジアル軸受16との間の中間部30が僅かではあるがシャフト3の軸心3a側に近づくように変形する。
これにより、図8に誇張して示すように、第1のラジアル軸受15が設けられている箇所では上方側の隙間が広がる形状となり、また、第2のラジアル軸受16が設けられている箇所では下方側の隙間が広がる形状となって、第1、第2のラジアル軸受15、16の作動流体9が圧力の低い外側(シャフト軸心方向に対してシール部13、14の開口部分が設けられている側)に流出する、いわゆるポンプアウト形状となり、その結果、ハブ6の回転駆動時に作動流体9がシール部13、14から外部に飛び出して油洩れを生じる1つの要因となっていた。
本発明は上記課題を解決するもので、スリーブにハブを圧入しても油洩れなどの作動流体の外部への流出を生じることがないスピンドルモータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明のスピンドルモータは、スリーブに所定隙間を介してシャフトが挿入され、スリーブの外周にハブが、シャフト軸心方向に対する位置が互いに異なる第1圧入部と第2圧入部とで圧入され、シャフトの外周面とスリーブの内周面との対向部分におけるシャフト軸心方向両端部寄り箇所に、それぞれ動圧発生溝が、シャフトの外周面とスリーブの内周面との少なくとも一方に形成され、シャフトとスリーブとの間に作動流体が充填され、ローターとステータとの磁気作用でシャフトに対してスリーブ側が回転された際に前記作動流体に動圧が発生する第1のラジアル軸受と第2のラジアル軸受とが形成され、シャフト軸心方向に対して前記第1圧入部と第2圧入部との間に第1,第2のラジアル軸受が位置するように、前記第1圧入部と第2圧入部とが配置されていることを特徴とする。
この構成により、スリーブの外周にハブを圧入させて取り付けた際に、この圧入力によって、第1,第2のラジアル軸受の箇所での隙間がスリーブの両端部側ほど狭くなる、いわゆるポンプイン形状となるようにスリーブが変形し、この結果、第1,第2のラジアル軸受ではその作動流体が第1のラジアル軸受と第2のラジアル軸受との間の領域に流入する傾向となり、油洩れなどの作動流体の外部への流出が防止される。
なお、シャフトの軸心方向に対する、第1圧入部から第1のラジアル軸受までの距離と第2圧入部から第2のラジアル軸受までの距離とが異なっている場合には、スリーブにおける第1圧入部での変形量と第2圧入部での変形量とが同じ場合でも、前記距離が小さいほど、スリーブの内周面におけるラジアル軸受に臨む箇所での圧入による変形力を強く受けて、傾斜勾配が大きくなるので、第1のラジアル軸受と第2のラジアル軸受との互いの傾斜勾配が異なり、第1のラジアル軸受から第2のラジアル軸受側へ作動流体を送り出す力と、第2のラジアル軸受から第1のラジアル軸受側へ作動流体を送り出す力とが不均一となり、この結果、油洩れなどの作動流体の外部への流出を生じるおそれがある。
これに対処すべく、上記構成に加えて、スリーブに、第1圧入部または第2圧入部の圧入によるラジアル軸受側への伝達力を減衰させるスリットを設けるとよく、さらには、スリットを、スリーブにおける、圧入部から、この圧入部に隣接するラジアル軸受までの、シャフト軸心方向に対する距離が小さい側に設けて、このスリットを、このスリットの底部から隣接する圧入部までのシャフト軸心方向距離と、他の圧入部からこの圧入部に隣接するラジアル軸受までのシャフト軸心方向距離とが同等となるような深さで形成すると好適である。
この構成によれば、スリーブにおけるラジアル軸受からこの近傍の圧入部までの距離が小さい側にスリットを設けることで、スリーブの内周面における第1、第2のラジアル軸受に臨む箇所での圧入による変形力をほぼ同様にすることができ、ラジアル軸受間での作動流体を送り出す力を均等化することができて、より確実に油洩れなどの作動流体の外部への流出を防止することができる。
本発明によれば、油洩れなどの作動流体の外部への流出を生じることを防止でき、信頼性が向上する。また特に、シャフトの両端部側にそれぞれ開口部を有する流体軸受を備えたスピンドルモータにおいて、良好に油洩れを防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、図6に示す従来のスピンドルモータの構成要素と同様な機能を有するものには同じ符号を付して説明する。
(実施の形態1)
図1〜図3は本発明の第1の実施の形態を示し、図1はスピンドルモータの断面図、図2(a)〜(d)はそれぞれ、インナースリーブ、アウタースリーブ、ハブの組付け手順の工程を示す図、図3は作動流体の流れを概念的に示す図である。
図1に示すように、ベース1に形成された軸孔2にシャフト3の基端部が支持固定されている。また、ベース1には筒状部1aが形成され、このベース1の筒状部1aの外周に、巻線4が施されたステータコア5が取り付けられている。ローター側のハブ6は、このスピンドルモータがハードディスク装置用として用いられる場合には外周に磁気記録媒体としてのディスクが取り付けられ、このハブ6はスリーブの外周に嵌合された姿勢で固定されている。
この実施の形態では、スリーブは、生産工程での加工性を考慮して、内側筒状部分のインナースリーブ7と外側筒状部分のアウタースリーブ8とから構成され、インナースリーブ7の外周にアウタースリーブ8が嵌合された姿勢で固定されている。そして、このようにハブ6およびアウタースリーブ8が固定されたインナースリーブ7の内周に前記シャフト3が所定間隙を介して挿入されてハブ6およびスリーブが回転自在に枢支され、ハブ6の外周部内面には環状磁石10が前記ステータコア5のティースに対向するように取り付けられている。
インナースリーブ7の内周面における上部側部分と下部側部分とには、ヘリングボーン形状などの動圧発生溝がそれぞれ形成され、インナースリーブ7の上端面および下端面にも動圧発生溝が形成されている。また、これらの動圧発生溝が臨む箇所には隙間が形成され、これらの隙間が設けられている箇所、すなわち、シャフト3の外周面と前記インナースリーブ7の内周面との間の隙間や、インナースリーブ7の下端面とシャフト3に設けられた太径のフランジ部11のスラスト面11aとの間の隙間、およびインナースリーブ7の上端面とシール部材12の下端面との間の隙間を含む空間部に潤滑油などの作動流体9が充填されている。そして、動圧発生溝が形成されたインナースリーブ7の内周面の上部側部分および下部側部分とこれに対向するシャフト3の外周面との間に、ラジアル方向の位置を所定間隙に制御する第1、第2のラジアル軸受15、16が形成され、また、動圧発生溝が形成されたインナースリーブ7の上端面とこれに対向するシール部材12の下面との間に、スラスト方向の位置を所定間隙に制御する第1のスラスト軸受17が形成され、動圧発生溝が形成されたインナースリーブ7の下端面とこれに対向するフランジ部11のスラスト面11aとの間に、スラスト方向の位置を所定間隙に制御する第2のスラスト軸受18が形成されている。
また、シール部材12の外周面やフランジ部11の外周面は上方または下方ほど細くなるように傾斜面形状とされ、これらの傾斜面部分とこれに対向するアウタースリーブ8の内周面との間に作動流体9を溜めた状態でシールするシール部13、14が形成されている。なお、図1における19、20は、外部からシール部13、14側にほこりなどが侵入することを防止するダストカバーである。
インナースリーブ7の外周にはアウタースリーブ8が圧入され、アウタースリーブ8の外周にはハブ6が、シャフト軸心3a方向に対する位置が互いに異なる第1圧入部6aと第2圧入部6bとで圧入されている。ここで、これらの第1、第2圧入部6a、6bは、シャフト軸心3aに沿う方向(シャフト軸心方向と称す)に対して第1圧入部6aと第2圧入部6bとの間に第1,第2のラジアル軸受15、16が位置するように、第1,第2のラジアル軸受15、16よりもシャフト軸心3a方向に対して外側(図1に示す場合では第1圧入部6aが第1のラジアル軸受15よりも上方となり、第2圧入部6bが第2のラジアル軸受16よりも下方となる位置)に配置されている。
上記構成において、スピンドルモータの巻線4に通電すると、ステータコア5のティースと環状磁石8との吸引反発の磁気作用でベース1に対してハブ6およびアウタースリーブ8、インナースリーブ7がシャフト3を中心として回転し、この回転により各部の動圧発生溝が作動流体9を掻いて動圧が発生し、シャフト3に対してインナースリーブ7が第1、第2のラジアル軸受15、16によりラジアル方向の位置を所定間隙に制御され、また、シール部材12、フランジ部11に対してインナースリーブ7が第1、第2のスラスト軸受17、18によりスラスト方向の位置を所定間隙に制御されながら、ハブ6が安定して連続回転する。
このスピンドルモータの生産工程においてハブ6をシャフト3に組付ける際には、図2(a)〜(c)に示すように、まず、インナースリーブ7の外周にアウタースリーブ8を圧入させて固定し、次に、インナースリーブ7が圧入されたアウタースリーブ8を、図2(d)に示すように、ハブ6の内側に圧入させて固定する。そして、このようにアウタースリーブ8やインナースリーブ7を組付けたハブ6を、シャフト3の途中に形成されている太径で鍔状のフランジ部11のスラスト面11aに、インナースリーブ7の下端面が載る姿勢となるように、シャフト3の外周に隙間を有する状態で嵌合させる。この後、シャフト3の先端部外周に、アウタースリーブ8の内側でインナースリーブ7の上端面に接近した姿勢となるように、シール部材12を圧入させる。
ここで、このスピンドルモータでは、図1に示すとともに上述したように、アウタースリーブ8に圧入されるハブ6の第1、第2圧入部6a、6bは、シャフト軸心方向に対して第1圧入部6aと第2圧入部6bとの間に第1,第2のラジアル軸受15、16が位置するように、第1,第2のラジアル軸受15、16よりもシャフト軸心方向に対して外側に配置されている。したがって、図1に示すように、アウタースリーブ8にハブ6を圧入した状態では、アウタースリーブ8における圧入箇所の変形に伴って、これらの圧入箇所に近いインナースリーブ7における第1、第2のラジアル軸受15、16の箇所が、図3に誇張して示すように、第1のラジアル軸受15の箇所では上方側がシャフト軸心3aに近接するように内径側に変形して下方側部分の隙間が広がる形状となり、また、第2のラジアル軸受16の箇所では下方側がシャフト軸心3aに近接するように内径側に変形して上方側の隙間が広がる形状となる。これにより、第1、第2のラジアル軸受15、16の作動流体9が圧力の低い内側(シャフト軸心方向に対してシール部13、14の間の側)に流入する、いわゆるポンプイン形状となり、その結果、ハブ6の回転駆動時でも作動流体9がシール部13、14から外部に飛び出すことがなく、油洩れを生じ難くなる。これにより、スピンドルモータとしての信頼性が向上する。
なお、この実施の形態では、ラジアル軸受15、16の動圧発生溝がインナースリーブ7の内周面に形成されている場合を述べたが、これらに限るものではなく、動圧発生溝は、シャフト3の外周面とスリーブの内周面との少なくとも一方に形成されているものに適用できる。また、スラスト軸受17、18がインナースリーブ7の上部側部分と下部側部分とに設けられている場合を述べたが、シール部材12の下面やフランジ部11のスラスト面11aに形成されている場合でも適用できる。
(実施の形態2)
図4は本発明の第2の実施の形態に係るスピンドルモータの断面図である。
この第2の実施の形態では、図4に示すように、スリーブにおける、圧入部6a、6bから、この圧入部6a、6bに隣接するラジアル軸受15、16までの、シャフト軸心方向に対する距離L1、L2が小さい側、すなわち、この場合では、第2のラジアル軸受16寄り側部分にスリット21を設けている。なお、この実施の形態では、インナースリーブ7における外周面下端からに上方に延びる断面溝形状の凹部を形成することで、前記スリット21を形成している。また、スリット21は、シャフト軸心方向に対する、第2圧入部6bからスリット21の底部までの距離L3が、第1圧入部6bから第1のラジアル軸受15までの距離L1と同等となるような深さで形成されている。
上記第1の実施の形態で述べたように、第1圧入部6aと第2圧入部6bとを、シャフト軸心方向に対してこれらの間に第1,第2のラジアル軸受15、16が位置するように配置することで、第1、第2のラジアル軸受15、16での隙間の形状がポンプイン形状となり、油洩れを生じ難くなる利点がある。
しかしながら、図4に示すように、シャフト軸心3a方向に対する第1圧入部6aから第1のラジアル軸受15までの距離L1と、第2圧入部6bから第2のラジアル軸受16までの距離L2とが異なる場合には、これらの離間距離L1、L2が小さい第2のラジアル軸受16の方が第2圧入部6a、圧入部6bからの圧入による影響を強く受けるので、そのままの構成(スリット21を設けない構成)では、離間距離L1、L2の小さい第2のラジアル軸受16の方が、この箇所での変形量が大きくなり、第2のラジアル軸受16から第1のラジアル軸受15側に作動流体9を流入させる力の方が、第1のラジアル軸受15から第2のラジアル軸受16側に作動流体9を流入させる力よりも大きくなり、シール部材12が設けられているシール部13から作動流体9が洩れるおそれがある。
これに対処して、本実施の形態では、図4に示すように、インナースリーブ7における圧入部とラジアル軸受との離間距離が小さい下部側にスリット21を形成することにより、スリット21が設けられている箇所では、アウタースリーブ8からの圧入による変形力がインナースリーブ7に伝達されず、この結果、第2圧入部6bの圧入による第2のラジアル軸受15b側への圧入による力が減衰されて伝達される。また、スリット21が、シャフト軸心方向に対する、第2圧入部6bからスリット21の底部までの距離L3が、第1圧入部6bから第1のラジアル軸受15までの距離L1と同等となるような深さで形成されているので、インナースリーブ7における第1のラジアル軸受15の箇所での変形量と第2のラジアル軸受16の箇所での変形量とがほぼ同等となって、これらのラジアル軸受15、16でのポンプイン力も同等となって釣り合うこととなる。これにより、ハブ6の回転駆動時でも作動流体9がシール部13、14から外部に飛び出すことをより確実に防止でき、油洩れを確実に防止できる。これにより、スピンドルモータとしての信頼性が一層向上する。
なお、上記構成においては、インナースリーブ7における外周面下端から上方に延びる断面溝形状の凹部を形成することで、前記スリット21を形成している場合を述べたが、これに限るものではなく、アウタースリーブ側8の内周面に凹部を形成してスリットを構成してもよい。また、図5に示すように、スリーブを、インナースリーブ7とアウタースリーブ側8とに分割せずに一体形成してもよく、このスリーブ25にスリット21を形成しても同様な作用効果を得ることができる。
また、スリーブの形状によって、スリット21の深さだけでなく、半径方向の切欠幅を調整したり、スリーブにおける上部と下部との両側ともスリットを設けたりすることも可能である。なお、スリーブにおける上部と下部との両側ともスリットを設ける場合には、各スリットの底部から隣接する圧入部までのシャフト軸心方向距離が同等となるような深さで形成するとよい。
また、上記のようにスリット21を形成することで、シャフト3の両端部側にそれぞれ開口部を有する流体軸受を備えたいわゆるタイド型(両持ち型)スピンドルモータにおいて、特に良好に油洩れを防止できる。
本発明は、ハードディスク装置用スピンドルモータなどに加えて、その他の回転体を回転する各種のスピンドルモータに用いることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るスピンドルモータの断面図 (a)〜(d)はそれぞれ、同スピンドルモータにおけるインナースリーブ、アウタースリーブ、ハブの組付け手順の工程を示す図 同スピンドルモータにおける作動流体の流れを概念的に示す図 本発明の第2の実施の形態に係るスピンドルモータの断面図 本発明の第2の実施の形態に係るその他のスピンドルモータの断面図 従来のスピンドルモータの断面図 (a)〜(d)はそれぞれ、同従来のスピンドルモータにおけるインナースリーブ、アウタースリーブ、ハブの組付け手順の工程を示す図 同従来のスピンドルモータにおける作動流体の流れを概念的に示す図
符号の説明
1 ベース
3 シャフト
3a シャフト軸心
4 巻線
5 ステータコア
6 ハブ
6a 第1圧入部
6b 第2圧入部
7 インナースリーブ
8 アウタースリーブ
9 作動流体
10 環状磁石
11 フランジ部
12 シール部材
13、14 シール部
15 第1のラジアル軸受
16 第2のラジアル軸受
17 第1のスラスト軸受
18 第2のスラスト軸受
21 スリット
25 スリーブ

Claims (8)

  1. スリーブに所定隙間を介してシャフトが挿入され、
    スリーブの外周にハブが、シャフト軸心方向に対する位置が互いに異なる第1圧入部と第2圧入部とで圧入され、
    シャフトの外周面とスリーブの内周面との対向部分におけるシャフト軸心方向両端部寄り箇所に、それぞれ動圧発生溝が、シャフトの外周面とスリーブの内周面との少なくとも一方に形成され、シャフトとスリーブとの間に作動流体が充填され、ローターとステータとの磁気作用でシャフトに対してスリーブ側が回転された際に前記作動流体に動圧が発生する第1のラジアル軸受と第2のラジアル軸受とが形成され、
    シャフト軸心方向に対して前記第1圧入部と第2圧入部との間に第1,第2のラジアル軸受が位置するように、前記第1圧入部と第2圧入部とが配置されているスピンドルモータ。
  2. スリーブに、第1圧入部または第2圧入部の圧入によるラジアル軸受側への伝達力を減衰させるスリットを設けた請求項1に記載のスピンドルモータ。
  3. スリットが、スリーブにおける、圧入部から、この圧入部に隣接するラジアル軸受までの、シャフト軸心方向に対する距離が小さい側の箇所に設けられている請求項2に記載のスピンドルモータ。
  4. スリットが、このスリットの底部から隣接する圧入部までのシャフト軸心方向距離と、他の圧入部からこの圧入部に隣接するラジアル軸受までのシャフト軸心方向距離とが同等となるような深さで形成されている請求項3に記載のスピンドルモータ。
  5. スリーブがインナースリーブとアウタースリーブとから構成されている請求項1〜4の何れか1項に記載のスピンドルモータ。
  6. シャフトに太径のフランジ部が形成され、このシャフトのフランジ部とスリーブの内周寄り部分の片側の端面との間にスラスト軸受が形成された請求項1〜5の何れか1項に記載のスピンドルモータ。
  7. スリーブの内周寄り部分の片側の端面に対向するようにシール部材が配設されている請求項1〜6の何れか1項に記載のスピンドルモータ。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載のスピンドルモータを使用したハードディスク装置。
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