JP4614740B2 - スピンドルモータ - Google Patents

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Description

本発明は、流体軸受を使用したスピンドルモータに関し、特にハードディスク装置などに好適に利用できるスピンドルモータに関する。
ハードディスク装置に内蔵されるスピンドルモータでは、ハードディスクの記憶容量の高容量化に伴い、従来の玉軸受よりも回転精度の優れた流体軸受への置き換えが進んでいる。
特許文献1等にも開示されているように、孔を有する筒状のスリーブにシャフトを挿通させ、このスリーブとシャフトとの間に流体軸受を設け、この流体軸受により、スリーブに対してシャフトを相対的に回転自在に支持させたものは知られている。スリーブは、所定位置に固定されたベースの軸孔に圧入されたり、磁気記録媒体としてのディスクなどの回転対象物が取り付けられるハブの軸孔に圧入されたりする。
図13は、前記特許文献1に開示された従来のスピンドルモータを示している。ベース51の中心部には、軸孔が設けられた筒状部51aが形成され、この筒状部51aの軸孔にスリーブ52の基部が圧入されて固定されている。ベース51の筒状部51aの外周には、巻線53が施されたステータコア54が取り付けられ、この例では、ベース51の筒状部51aおよび巻線53、ステータコア54によりステータ部が構成され、ステータ部側にスリーブ52が設けられている。
回転対象物が取り付けられるロータ部側のハブ55は、シャフト56の先端部外周に嵌合された姿勢で固定されている。そして、このようにハブ55が固定されたシャフト56がスリーブ52の軸孔52aに所定隙間を介して挿入されて、ハブ55およびシャフト56が回転自在な姿勢で支持されている。ハブ55の外周部にはロータリーヨーク57が取り付けられているとともにこのロータリーヨーク57の内周に環状磁石58が取り付けられ、この環状磁石58は前記ステータコア54の歯部に対向するように配置されている。
スリーブ52の軸孔52aに対向するシャフト56の外周面(またはシャフト56が挿通されるスリーブ52の軸孔52aの内周面)における上部側部分と下部側部分とには、ヘリングボーン形状などの動圧発生溝(図13においては概略的に示している)がそれぞれ形成されている。また、スリーブ52の内周下端部には、断面階段状の第1太径孔52bと第2太径孔52cとが形成され、最も太径の第1太径孔52bには、スラストプレート59が嵌め込まれて接着されている。また、第2太径孔52cにはシャフト56の基端部に固定されたスラストフランジ60が所定隙間をあけた状態で配設され、スラストフランジ60の上下面(またはこれに対向するスリーブ52における第2太径孔52cの上面とスラストプレート59の上面と)にもヘリングボーン形状などの動圧発生溝がそれぞれ形成されている。そして、これらの動圧発生溝が形成されている箇所を含む隙間部分、すなわち、シャフト56の外周面とスリーブ52の内周面との間の隙間や、スリーブ52の第2太径孔52cとスラストフランジ60との間の隙間、およびスラストプレート59とスラストフランジ60およびシャフト56の底面部との間の隙間に、潤滑油などの作動流体が充填されている。
スピンドルモータの巻線53に通電すると、ステータコア54の歯部と環状磁石58との間に作用する吸引反発の磁気作用で、ベース51およびスリーブ52に対してハブ55およびシャフト56がシャフト56の軸心Xを中心として回転するが、この回転により各部の動圧発生溝が作動流体を掻いて動圧が発生する。そして、動圧発生溝が形成されたスリーブ52の内周面の上部側部分および下部側部分とこれに対向するシャフト56の外周面との間に、ラジアル方向の位置を所定間隙に制御する第1、第2のラジアル軸受62、63が形成され、また、動圧発生溝が形成されたスラストフランジ60の上下面と、これに対向するスリーブ52における第2太径孔52cの上面とスラストプレート59の上面との間に、スラスト方向の位置を所定間隙に制御する第1、第2のスラスト軸受64、65が形成される。
したがって、ハブ55が回転されると、このハブ55が、スリーブ52とシャフト56との間および、スラストフランジ60とスラストプレート59との間に作動流体を介在させた状態で安定して連続回転する。
ここで、この特許文献1に開示されたスピンドルモータにおいては、ベース51の筒状部51aの内周面やこれに対応するスリーブ52の外周面に凹部66が形成されている(図13、図14においては、ベース51の筒状部51aの内周面に凹部66が形成されている場合を示している)。この凹部66は、図14において拡大して示すように、シャフト軸心Xに沿う方向に対して、第2のラジアル軸受63が設けられている範囲aを含む寸法範囲bで形成されている。そして、スリーブ52の外周にベース51におけるの筒状部51aを圧入させた状態におけるスリーブ52の前記圧入に起因する変形が、第2のラジアル軸受63の間隙寸法にそのまま影響することを防止するように図られている。
この点に関して、より詳しく述べるため、まず、このスピンドルモータにおけるシャフト56、スリーブ52、ハブ55、ベース51の組付工程について説明する。前記組付工程は、まず、スラストフランジ60を組付けたシャフト56をスリーブ52の軸孔52aに挿入し、次に、スラストプレート59をスリーブ52の第1太径孔52bに嵌め込んで固定し、この後、シャフト56の上端部にハブ55を圧入し、さらにスリーブ52の下部をベース51の筒状部51a内に圧入することにより行われる。ここで、スリーブ52をベース51の軸孔に圧入する際、スリーブ52の圧入箇所がベース51から力を受けてシャフト56の軸心X側に向かって内側に変形し、この結果、第2のラジアル軸受63の間隙寸法が規定値よりも小さくなるおそれがある。しかし、上記のように、凹部66を形成して、シャフト軸心Xに沿う方向に対して、スリーブ52における第2のラジアル軸受63に対応する範囲aの箇所については、ベース51とスリーブ52とが当接しないように構成することで、第2のラジアル軸受63の間隙寸法の変化を抑えるように図っている。
特開2003−289646号公報
しかしながら、上記のように凹部66を設けて、シャフト軸心Xに沿う方向に対して、スリーブ52における第2のラジアル軸受63に対応する範囲aの箇所については、ベース51とスリーブ52とが当接しないよう構成した場合、第2のラジアル軸受63の間隙寸法の変化を効果的、かつ安定して抑制することができない課題がある。
すなわち、図14に示すように、凹部66を設けて当接領域を規制するだけでは、スリーブ52をベース51に圧入した状態において、ベース51の筒状部51aにおける凹部66に隣接する2箇所、すなわち、ベース51の筒状部51aにおける上端部51cおよび下端部51bではスリーブ52に当接しており、これらの2箇所でスリーブ52がベース51により集中して内側に押圧される状態となる。ここで、ベース51の筒状部51aの上端部51cは、シャフト軸心Xの方向に対して、第2のラジアル軸受63が設けられている箇所と極めて近い位置にあるため、スリーブ52をベース51に圧入した状態では、このベース51の筒状部51aの上端部51cによって押圧されているスリーブ52の箇所の変形を生じさせる力が、スリーブ52の内周部分における第2のラジアル軸受63が設けられている箇所に伝達されやすく、第2のラジアル軸受63の間隙寸法に少なからず影響し、この結果、回転駆動時における第2のラジアル軸受63の作動流体の圧力分布が不均一になって、作動流体の油漏れを生じるなど、軸受性能が低下するおそれがある。
また、凹部66を、スリーブ52における第2のラジアル軸受63が設けられている箇所より径方向に比較的離れた、ベース51の軸孔部分(またはスリーブ52の外周面)に形成した構成であるので、スリーブ52におけるベース51との接触箇所(ベース51の筒状部51aにおける上端部51cおよび下端部51b)から第2のラジアル軸受63などの軸受部分への伝達方向や変形量を分析し難く、前記軸受部分への微妙な変形に対して対応し難い問題がある。
さらに、凹部66の寸法を大きくすると、その分だけベース51とスリーブ52との接触面積が減少して、圧入時での力が当接部分に集中して作用するようになるため、局部的な変形が生じやすくなり、スリーブ52の内周部分の形状が不安定となって、作動流体の流れや、軸受性能などを管理し難くなる課題もある。
本発明は上記問題や課題を解決するもので、簡単な構成で、ベースやハブにスリーブが圧入されるスピンドルモータにおいて、前記圧入に起因してスリーブに力(圧入伝達力)が作用した場合でも、簡単な構成で、スリーブの内周部におけるラジアル軸受が設けられている箇所などでの変形を安定して減少させることができるとともに作動流体の油漏れを防止できる構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、ベースと、このベースに固定されたシャフトとを有するステータ部と、ハブと、このハブの軸孔に圧入されたスリーブとを有するロータ部と、前記シャフトとこのシャフトが挿入される前記スリーブとの間に設けられ、作動流体が充填されて、前記ステータ部のシャフトに対して前記ロータ部のスリーブを回転自在に支持するラジアル軸受とを備え、前記ロータ部と前記ステータ部との間に作用する磁気作用により前記ステータ部に対して前記ロータ部が回転するスピンドルモータであって、ハブの軸孔とスリーブとが、シャフト軸心方向に対する位置が互いに異なる少なくとも2箇所の圧入部で圧入され、ラジアル軸受が、シャフト軸心方向に対して複数の箇所に設けられ、前記圧入部が、前記複数のラジアル軸受よりもシャフト軸心方向の外側に配置されており、スリーブまたはハブに、ハブの軸孔へのスリーブの圧入により発生してラジアル軸受に伝達する圧入伝達力を減衰させるスリットを設けたことを特徴とする。
この構成により、ハブの軸孔へスリーブを圧入することにより発生した力である圧入伝達力が、ラジアル軸受に伝達するまでにスリットにより減衰されて、この圧入伝達力によるスリーブの内周部分への変形やラジアル軸受の間隙寸法への影響を抑えることができる。
また、この構成により、ハブの軸孔にスリーブを圧入させて取り付けた際に、この圧入力によって、複数のラジアル軸受の箇所での隙間がスリーブの両端部側ほど狭くなる、いわゆるポンプイン形状となるようにスリーブが変形し、この結果、各ラジアル軸受ではその作動流体がこれらのラジアル軸受間の領域に流入する傾向となり、油洩れなどの作動流体の外部への流出が防止される。
また、本発明は、スリットが、スリーブまたはハブにおける、圧入部から、この圧入部に隣接するラジアル軸受までの、シャフト軸心方向に対する距離が小さい側の箇所に設けられていることを特徴とする。
この構成により、スリーブの内周面における複数のラジアル軸受に臨む箇所での圧入による変形力が均等となるように近づけることができ、ラジアル軸受間で作動流体が偏った方向に流れることを防止できる。
なお、前記スリットとしては、このスリットが設けられている部材(スリーブまたはハブ)の、外周面と内周面との間の径方向中間箇所で周方向に繋がるとともにその一端側が開口された断面溝形状に形成すると好適である。
この構成により、圧入に起因して変形させようとする力がスリットの近傍箇所に作用した際にこのスリットに臨む箇所が変形することで良好に吸収されるとともに、この力がラジアル軸受に伝達することがスリットで遮られ、この結果、ラジアル軸受に伝達する圧入伝達力を良好に減衰させることができる。
また、スリットをラジアル軸受の近傍箇所などにも自由に設けることが可能であるので、スリーブにおけるラジアル軸受への伝達方向や変形量を減少させるように形成することが容易にできるとともにその制御も容易である。
本発明によれば、ハブの軸孔へスリーブを圧入することにより発生する力である圧入伝達力が、ラジアル軸受に伝達するまでにスリットにより減衰されるので、この圧入伝達力によるスリーブの内周部分への変形やラジアル軸受の間隙寸法への影響を抑えることができ、回転駆動時のラジアル軸受における作動流体の圧力分布不均一による作動流体の油漏れなどを防止できて、軸受性能を良好に保持できる。
また、スリットの形状として、このスリットが設けられているスリーブまたはハブにおいて、外周面と内周面との間の径方向中間箇所で周方向に繋がるとともにその一端側が開口された断面溝形状に形成することにより、スリーブとこのスリーブを圧入させる部材との接触面積を減少させることなく、ラジアル軸受に伝達する圧入伝達力を良好に減衰させることが可能となり、この結果、スリーブの内周が局部的に変形することを防止でき、作動流体の流れや、軸受性能などを管理し易くなる。さらに、このスリットを、スリーブにおけるラジアル軸受近傍箇所に形成することも自由に行うことが可能であるので、これによっても、ラジアル軸受への変形を良好に防止できて、良好な軸受性能を維持することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(実施の形態1)
図1〜図3は本発明の第1の実施の形態を示し、図1はスピンドルモータの断面図、図2(a)〜(d)はそれぞれ、インナースリーブ、アウタースリーブ、ハブの組付け手順の工程を示す図、図3は作動流体の流れを概念的に示す図である。
図1に示すように、ベース1に形成された軸孔2にシャフト3の基端部が支持固定されている。また、ベース1には筒状部1aが形成され、このベース1の筒状部1aの外周に、巻線4が施されたステータコア5が取り付けられている。ロータ側のハブ6は、このスピンドルモータがハードディスク装置用として用いられる場合には外周に磁気記録媒体としてのディスクが取り付けられ、このハブ6はスリーブの外周に嵌合された姿勢で固定されている。
この実施の形態では、スリーブは、生産工程での加工性を考慮して、内側筒状部分のインナースリーブ7と外側筒状部分のアウタースリーブ8とから構成され、インナースリーブ7の外周にアウタースリーブ8が嵌合された姿勢で固定されている。そして、このようにハブ6およびアウタースリーブ8が固定されたインナースリーブ7の内周に前記シャフト3が所定間隙を介して挿入されてハブ6およびスリーブが回転自在に枢支され、ハブ6の外周部内面には環状磁石10が前記ステータコア5のティースに対向するように取り付けられている。
インナースリーブ7の内周面における上部側部分と下部側部分とには、ヘリングボーン形状などの動圧発生溝がそれぞれ形成され、インナースリーブ7の上端面および下端面にも動圧発生溝が形成されている。また、これらの動圧発生溝が臨む箇所には隙間が形成され、これらの隙間が設けられている箇所、すなわち、シャフト3の外周面と前記インナースリーブ7の内周面との間の隙間や、インナースリーブ7の下端面とシャフト3に設けられた太径のフランジ部11のスラスト面11aとの間の隙間、およびインナースリーブ7の上端面とシール部材12の下端面との間の隙間を含む空間部に潤滑油などの作動流体9が充填されている。そして、動圧発生溝が形成されたインナースリーブ7の内周面の上部側部分および下部側部分とこれに対向するシャフト3の外周面との間に、ラジアル方向の位置を所定間隙に制御する第1、第2のラジアル軸受15、16が形成され、また、動圧発生溝が形成されたインナースリーブ7の上端面とこれに対向するシール部材12の下面との間に、スラスト方向の位置を所定間隙に制御する第1のスラスト軸受17が形成され、動圧発生溝が形成されたインナースリーブ7の下端面とこれに対向するフランジ部11のスラスト面11aとの間に、スラスト方向の位置を所定間隙に制御する第2のスラスト軸受18が形成されている。
また、シール部材12の外周面やフランジ部11の外周面は上方または下方ほど細くなるように傾斜面形状とされ、これらの傾斜面部分とこれに対向するアウタースリーブ8の内周面との間に作動流体9を溜めた状態でシールするシール部13、14が形成されている。なお、図1における19、20は、外部からシール部13、14側にほこりなどが侵入することを防止するダストカバーである。
インナースリーブ7の外周にはアウタースリーブ8がその軸孔部分で圧入され、アウタースリーブ8の外周にはハブ6が、シャフト軸心3a方向に対する位置が互いに異なる第1圧入部6aと第2圧入部6bとで圧入されている。ここで、これらの第1、第2圧入部6a、6bは、シャフト軸心3aに沿う方向(シャフト軸心方向と称す)に対して第1圧入部6aと第2圧入部6bとの間に第1,第2のラジアル軸受15、16が位置するように、第1,第2のラジアル軸受15、16よりもシャフト軸心3a方向に対して外側(図1に示す場合では第1圧入部6aが第1のラジアル軸受15よりも上方となり、第2圧入部6bが第2のラジアル軸受16よりも下方となる位置)に配置されている。
そして特に、この実施の形態においては、図1に示すように、スリーブにおける、圧入部6a、6bから、この圧入部6a、6bに隣接するラジアル軸受15、16までの、シャフト軸心方向に対する距離L1、L2が小さい側、すなわち、この場合では、第2のラジアル軸受16寄り側部分にスリット21を設けている。ここで、スリット21は、インナースリーブ7における外周面下端からに上方に延びる断面溝形状に形成されている。すなわち、このスリット21が設けられているスリーブにおいて、その外周面と内周面との間の径方向中間箇所で周方向に繋がるとともにその一端側が開口された断面溝形状に形成されている。また、スリット21は、シャフト軸心方向に対する、第2圧入部6bからスリット21の底部までの距離L3が、第1圧入部6bから第1のラジアル軸受15までの距離L1と同等となるような深さで形成されている。
なお、この実施の形態においては、ベース1に巻線4やステータコア5が設けられているステータ部側にシャフト3が取り付けられ、ハブ6に環状磁石10が設けられているロータ部側にスリーブ(インナースリーブ7およびアウタースリーブ8)が取り付けられている。
上記構成において、スピンドルモータの巻線4に通電すると、ステータコア5のティースと環状磁石8との吸引反発の磁気作用でベース1を含むステータ部に対してハブ6およびアウタースリーブ8、インナースリーブ7を含むロータ部がシャフト3を中心として回転する。そして、この回転により各部の動圧発生溝が作動流体9を掻いて動圧が発生し、シャフト3に対してインナースリーブ7が第1、第2のラジアル軸受15、16によりラジアル方向の位置を所定間隙に制御され、また、シール部材12、フランジ部11に対してインナースリーブ7が第1、第2のスラスト軸受17、18によりスラスト方向の位置を所定間隙に制御されながら、ハブ6が安定して連続回転する。
このスピンドルモータの生産工程においてハブ6をシャフト3に組付ける際には、図2(a)〜(c)に示すように、まず、インナースリーブ7の外周にアウタースリーブ8を圧入させて固定し、次に、インナースリーブ7が圧入されたアウタースリーブ8を、図2(d)に示すように、ハブ6の内側の軸孔(圧入部6a、6b)に圧入させて固定する。そして、このようにアウタースリーブ8やインナースリーブ7を組付けたハブ6を、シャフト3の途中に形成されている太径で鍔状のフランジ部11のスラスト面11aに、インナースリーブ7の下端面が載る姿勢となるように、シャフト3の外周に隙間を有する状態で嵌合させる。この後、シャフト3の先端部外周に、アウタースリーブ8の内側でインナースリーブ7の上端面に接近した姿勢となるように、シール部材12を圧入させる。
ここで、このスピンドルモータでは、図1に示すとともに上述したように、アウタースリーブ8に圧入されるハブ6の第1、第2圧入部6a、6bは、シャフト軸心方向に対して第1圧入部6aと第2圧入部6bとの間に第1,第2のラジアル軸受15、16が位置するように、第1,第2のラジアル軸受15、16よりもシャフト軸心方向に対して外側に配置されている。したがって、図1に示すように、アウタースリーブ8にハブ6を圧入した状態では、アウタースリーブ8における圧入箇所の変形に伴って、これらの圧入箇所に近いインナースリーブ7における第1、第2のラジアル軸受15、16の箇所が、図3に誇張して示すように、第1のラジアル軸受15の箇所では上方側がシャフト軸心3aに近接するように内径側に変形して下方側部分の隙間が広がる形状となり、また、第2のラジアル軸受16の箇所では下方側がシャフト軸心3aに近接するように内径側に変形して上方側の隙間が広がる形状となる。これにより、第1、第2のラジアル軸受15、16の作動流体9が圧力の低い内側(シャフト軸心方向に対してシール部13、14の間の側)に流入する、いわゆるポンプイン形状となり、その結果、ハブ6の回転駆動時でも作動流体9がシール部13、14から外部に飛び出すことがなく、油洩れを生じ難くなる。これにより、スピンドルモータとしての信頼性が向上する。
つまり、比較例のスピンドルモータを図4に示すが、このように、アウタースリーブ8にハブ6を圧入する第1圧入部6aが、第1のラジアル軸受15よりも上方箇所に設けられ、アウタースリーブ8にハブ6を圧入する第2圧入部6bが、第1のラジアル軸受15と第2のラジアル軸受16との中間の高さに設けられているスピンドルモータでは、アウタースリーブ8にハブ6を圧入した状態において、アウタースリーブ8における圧入された各箇所がシャフト3の軸心3aに近づくように僅かではあるが内径側に変形し、第2圧入部6bに対応するアウタースリーブ8の箇所の変形に伴って、これに対応するインナースリーブ7の第1のラジアル軸受15と第2のラジアル軸受16との間の中間部30が僅かではあるがシャフト3の軸心3a側に近づくように変形する。
これにより、図5に誇張して示すように、第1のラジアル軸受15が設けられている箇所では上方側の隙間が広がる形状となり、また、第2のラジアル軸受16が設けられている箇所では下方側の隙間が広がる形状となって、第1、第2のラジアル軸受15、16の作動流体9が圧力の低い外側(シャフト軸心方向に対してシール部13、14の開口部分が設けられている側)に流出する、いわゆるポンプアウト形状となり、その結果、ハブ6の回転駆動時に作動流体9がシール部13、14から外部に飛び出して油洩れを生じる1つの要因となっていた。
これに対して、本実施の形態では、上述したように、アウタースリーブ8の外周にハブ6を圧入させて取り付けた際に、この圧入力によって、第1,第2のラジアル軸受15、16の箇所での隙間がスリーブの両端部側ほど狭くなる、いわゆるポンプイン形状となるようにスリーブが変形し、この結果、第1,第2のラジアル軸受15、16ではその作動流体が第1のラジアル軸受15と第2のラジアル軸受16との間の領域に流入する傾向となり、油洩れなどの作動流体の外部への流出が防止される。
ところで、図1に示すように、シャフト軸心3a方向に対する第1圧入部6aから第1のラジアル軸受15までの距離L1と、第2圧入部6bから第2のラジアル軸受16までの距離L2とが異なる場合には、これらの離間距離L1、L2が小さい第2のラジアル軸受16の方が第2圧入部6a、圧入部6bからの圧入による影響を強く受けるので、そのままの構成(スリット21を設けない構成)では、離間距離L1、L2の小さい第2のラジアル軸受16の方が、この箇所での変形量が大きくなり、第2のラジアル軸受16から第1のラジアル軸受15側に作動流体9を流入させる力の方が、第1のラジアル軸受15から第2のラジアル軸受16側に作動流体9を流入させる力よりも大きくなり、シール部材12が設けられているシール部13から作動流体9が洩れるおそれがある。
これに対処して、本発明の実施の形態では、図1に示すように、インナースリーブ7における圧入部とラジアル軸受との離間距離が小さい下部側にスリット21を形成することにより、スリット21が設けられている箇所では、アウタースリーブ8からの圧入による変形力がインナースリーブ7に伝達されず、この結果、第2圧入部6bの圧入による第2のラジアル軸受15b側への圧入による力が減衰されて伝達される。また、スリット21が、シャフト軸心方向に対する、第2圧入部6bからスリット21の底部までの距離L3が、第1圧入部6bから第1のラジアル軸受15までの距離L1と同等となるような深さで形成されているので、インナースリーブ7における第1のラジアル軸受15の箇所での変形量と第2のラジアル軸受16の箇所での変形量とがほぼ同等となって、これらのラジアル軸受15、16でのポンプイン力も同等となって釣り合うこととなる。これにより、ハブ6の回転駆動時でも作動流体9がシール部13、14から外部に飛び出すことをより確実に防止でき、油洩れを確実に防止できる。これにより、スピンドルモータとしての信頼性が一層向上する。
なお、上記構成においては、インナースリーブ7における外周面下端から上方に延びる断面溝形状の凹部を形成することで、前記スリット21を形成している場合を述べたが、これに限るものではなく、アウタースリーブ側8の内周面に凹部を形成してスリットを構成してもよい。また、図6に示すように、スリーブを、インナースリーブ7とアウタースリーブ側8とに分割せずに一体形成してもよく、このスリーブ25にスリット21を形成しても同様な作用効果を得ることができる。
また、スリーブの形状によって、スリット21の深さだけでなく、半径方向の切欠幅を調整したり、スリーブにおける上部と下部との両側ともスリットを設けたりすることも可能である。なお、スリーブにおける上部と下部との両側ともスリット21を設ける場合には、各スリット21の底部から隣接する圧入部までのシャフト軸心方向距離が同等となるような深さで形成するとさらに良好となる。
また、上記のようにスリット21を形成することで、シャフト3の両端部側にそれぞれ開口部を有する流体軸受を備えたいわゆるタイド型(両持ち型)スピンドルモータにおいて、特に良好に油洩れを防止できる。
(実施の形態2)
次に、図7は本発明の第2の実施の形態に係るスピンドルモータの断面図である。
図7に示すように、このスピンドルモータにおいては、ベース31に筒状部31aが形成され、この筒状部31aの内周面に形成された軸孔32にスリーブ33が圧入されて支持固定されている。また、ベース31の筒状部31aの外周に、巻線34が施されたステータコア35が取り付けられている。ロータ側のハブ36は、このスピンドルモータがハードディスク装置用として用いられる場合には外周に磁気記録媒体としてのディスクが取り付けられ、このハブ36はシャフト37の先端部外周に嵌合されて固定されている。そして、このようにハブ36が固定されたスリーブ33の内周に前記シャフト3が所定間隙を介して挿入されて、ハブ36が回転自在に枢支され、ハブ36の外周部内面にはロータリーヨーク38が取り付けられているとともにこのロータリーヨーク38の内周に環状磁石39が取り付けられ、この環状磁石39は前記ステータコア35の歯部に対向するように配置されている。
スリーブ33の軸孔33aに対向するシャフト37の外周面(またはシャフト37が挿通されるスリーブ33の軸孔33aの内周面)における上部寄り部分と下部寄り部分とには、ヘリングボーン形状などの動圧発生溝がそれぞれ形成されている。また、スリーブ33の内周面における下端部には、断面階段状の第1太径孔33bと第2太径孔33cとが形成され、最も太径の第1太径孔33bには、スラストプレート40が嵌め込まれて固着されている。また、第2太径孔33cにはシャフト37の基端部に固定されたスラストフランジ41が所定隙間をあけた状態で配設され、スラストフランジ41の上下面(またはこれに対向するスリーブ33における第2太径孔33cの上面とスラストプレート40の上面と)にもヘリングボーン形状などの動圧発生溝がそれぞれ形成されている。そして、これらの動圧発生溝が形成されている箇所を含む隙間部分、すなわち、シャフト37の外周面とスリーブ33の内周面との間の隙間や、スリーブ33の第2太径孔33cとスラストフランジ41との間の隙間、およびスラストプレート40とスラストフランジ41およびシャフト37の底面部との間の隙間に、潤滑油などの作動流体9が充填されている。このように、動圧発生溝が形成されたスリーブ33の内周面の上部側部分および下部側部分とこれに対向するシャフト37の外周面との間に、ラジアル方向の位置を所定間隙に制御する第1、第2のラジアル軸受42、43が形成され、また、動圧発生溝が形成されたスラストフランジ41の上下面とこれに対向するスリーブ33における第2太径孔33cの上面とスラストプレート40の上面との間に、スラスト方向の位置を所定間隙に制御する第1、第2のスラスト軸受44、45が形成されている。
そして、ハブ36が回転されると、このハブ36が、スリーブ33とシャフト37との間および、スラストフランジ41とスラストプレート40との間に作動流体9を介在させた状態で安定して連続回転する。このように、この実施の形態においては、ベース31に巻線34やステータコア35が設けられているステータ部側にスリーブ33が取り付けられ、ハブ36に環状磁石39が設けられているロータ部側にシャフト37が取り付けられている。
なお、この実施の形態では、スリーブ33の外周面の中央部分に凹部33dが形成され、スリーブ33の外周面における前記凹部33dを除く、上部と下部とがベース31の筒状部31aおよびその下方部分に当接する第1、第2圧入部33e、33fとされ、ベース31にスリーブ33がこれらの第1、第2圧入部33e、33fの箇所で、当接、圧入されている。
そして特に、本発明の実施の形態においては、スリーブ33の上部にスリット46が形成されており、このスリット46は、スリーブ33における外周面と内周面との間の径方向中間箇所で周方向に繋がるとともにその一端側が上面側に開口された断面溝形状に形成されている。
この構成によれば、シャフト37の軸心37aに沿う方向に対して、スリーブ33とベース31との圧入の際に当接する第1、第2圧入部33e、33fの箇所の位置が、第1、第2のラジアル軸受42、43が設けられている範囲と一部重なるため、巻線34やステータコア35が組み付けられたベース31に、スリーブ33を圧入して組み付ける際に、スリーブ33の圧入部33e、33fがベース31から力を受けてシャフト37の軸心37a側に向かって内側に変形し、この結果、第1、第2のラジアル軸受42、43の間隙寸法が変動するおそれがある。
しかしながら、この実施の形態においては、スリーブ33における第1圧入部33eの近傍箇所にスリット46を形成しているため、図8に示すように、スリット46が設けられていないものと比較すると、ベース31へスリーブ33を圧入することにより発生した外力である圧入伝達力が、第1のラジアル軸受42に伝達するまでにスリット46により減衰されて、この圧入伝達力によるスリーブ33の内周部分への変形や第1のラジアル軸受42の間隙寸法への影響を抑えることができる。すなわち、ベース31へスリーブ33を圧入した際に、ベース31の筒状部31aからスリーブ33の第1圧入部33eが力を受けるが、この際に、スリーブ33における第1圧入部33eとスリット46との間の箇所33gが、スリット46が設けられて一端側が開口された形状とされているので変形しやすくなり、この箇所が変形することで、第1圧入部33eからの圧入伝達力が良好に吸収されるとともに、この力が第1のラジアル軸受42側に伝達することがスリット46で遮られ、この結果、第1のラジアル軸受42に伝達する圧入伝達力を良好に減衰させることができる。したがって、スリット46が設けられていないものと比較すると、前記圧入伝達力によるスリーブ33の内周部分への変形や第1のラジアル軸受42の間隙寸法への影響を抑えることができ、回転駆動時の第1のラジアル軸受42における作動流体の圧力分布不均一による作動流体の油漏れなどを防止できて、軸受性能を良好に保持できる。
また、スリット46の形状として、このスリット46が設けられているスリーブ33において、外周面と内周面との間の径方向中間箇所で周方向に繋がるとともにその一端側が開口された断面溝形状に形成することにより、スリーブ33とベース31の筒状部31aとの接触面積をさらに減少させることなく、第1のラジアル軸受42に伝達する圧入伝達力を良好に減衰させることが可能となり、この結果、スリーブ33の内周が局部的に変形することを防止でき、作動流体9の流れや、軸受性能などを管理し易くなる。
また、スリット46を第1のラジアル軸受42の近傍箇所などにも自由に設けることが可能であり、しかもそのスリット46の深さや溝幅も自由に設定できるので、スリーブ33における第1のラジアル軸受42への伝達方向や変形量を減少させるように形成することが容易にできるとともにその制御も容易であり、第1のラジアル軸受42などの軸受部分への微妙な変形に対して対応し易い利点もある。
また、上記のようにスリット46を形成することで、ステータコア35をベース31の筒状部31aに圧入して取り付けても、第1のラジアル軸受42などに悪影響を及ぼさない利点もある。つまり、ステータコア35はその製造公差が比較的大きい(例えば、20μm)ので、図8に示すようにスリット46が設けられていない従来の構造では、ステータコア35をベース31の筒状部31aに圧入して取り付けると、第1のラジアル軸受42などの軸受部分への変形量が大きく、このため、従来においては、ステータコア35のベース31の筒状部31aに取り付ける箇所の寸法を少しだけ大きめに設定して、接着して取り付けていた。しかしながら、このように接着によりステータコア35を取り付ける場合には、接着剤のベーキングや管理などを非常に細かく行わなければならないとともに、コストもかかり、さらには接着剤によるガスの発生も多くなる問題があった。
これに比べて、上記のように、スリット46を設けることで、支障を来たすことなく、ステータコア35をベース31の筒状部31aに圧入して取り付けることができ、結合強度も良好となる。
また、部品の製造公差以外にも、部品同士を組付ける際の組付け位置のばらつきなどを生じていた場合に、このばらつきによる第1のラジアル軸受42などの軸受部分への変形による悪影響を最小限に抑えることができ、これにより軸受部分の信頼性を向上させることができる。
また、上記においては、スリーブ33における上部にスリット46を設けて、第1のラジアル軸受42に悪影響を及ぼさないように構成した場合を述べたが、図9に示すように、スリーブ33における下部にもスリット46を設けて、第2のラジアル軸受43に、悪影響を及ぼさないように構成してもよく、スリーブ33における下部だけにスリット46を設けても、効果があることはもちろんである。
さらに、図10に示すように、このスリット46を、スリーブ33に代えて、ベース31の筒状部31aの上部などに形成してもよい。この場合には、ベース31の筒状部31aにおけるスリット46を設けた箇所の外周側部分と内周側部分とが、スリット46を設けない場合と比較して、撓みやすくなるので、上記したステータコア35を取り付ける際の圧入力や、ベース31の筒状部31aからのスリーブ33への圧入力自体が、スリット46およびこのスリット46を設けた箇所の外周側部分と内周側部分とにより減衰され、この結果、第1のラジアル軸受42などの軸受部分への変形による悪影響を最小限に抑えることができて、軸受部分の信頼性を向上させることができる。
また、図7に示すスピンドルモータでは、スリーブ33の外周面に凹部33dを形成して第1、第2圧入部33e、33fを設けた場合を述べたが、スリーブ33などの長さを長めに設定して第1、第2圧入部33e、33fが前記第1、第21のラジアル軸受42、43よりもシャフト軸心方向の外側に配置させるように構成したり、スリット46が、スリーブ33における第1、第2圧入部33e、33fから、この圧入部33e、33fに隣接するラジアル軸受42、43までの、シャフト軸心方向に対する距離が小さい側の箇所に設けたりしてもよい。
さらには、図11、図12に示すように、スリーブ33の外周面に凹部33dを設けないものにも適用可能である。つまり、スリット46を設けることで、ラジアル軸受42、43への変形による悪影響を抑えることが可能であるので、凹部33dを有しない構造としても差し支えない。また、このように凹部33dを有しない構造とすることで、スリーブ33とベース31との接触面積が大きくなって、局部的ではなくて均等に当接するので、スリーブ33の内周が局部的に変形することをさらに良好に防止でき、軸受の信頼性を向上させることができる。
本発明は、ハードディスク装置用スピンドルモータなどに加えて、その他の回転体を回転する各種のスピンドルモータに用いることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るスピンドルモータの断面図 (a)〜(d)はそれぞれ、同スピンドルモータにおけるインナースリーブ、アウタースリーブ、ハブの組付け手順の工程を示す図 同スピンドルモータにおける作動流体の流れを概念的に示す図 比較例としてのスピンドルモータの断面図 同比較例のスピンドルモータにおける作動流体の流れを概念的に示す図 本発明の第1の実施の形態に係るスピンドルモータの変形例の断面図 本発明の第2の実施の形態に係るスピンドルモータの断面図 他の比較例としてのスピンドルモータの断面図 本発明の第2の実施の形態に係る図7に示すスピンドルモータの変形例の断面図 本発明の第2の実施の形態に係るスピンドルモータの、他の変形例の断面図 本発明の第2の実施の形態に係る図7に示すスピンドルモータの、さらに他の変形例の断面図 本発明の第2の実施の形態に係る図10に示すスピンドルモータの、さらに他の変形例の断面図 従来のスピンドルモータの断面図 同従来のスピンドルモータの要部拡大断面図
符号の説明
1、31 ベース
1a、31a 筒状部
2 軸孔
3、37 シャフト
3a、37a シャフト軸心
4、34 巻線
5、35 ステータコア
6、36 ハブ
6a、33e 第1圧入部
6b、33f 第2圧入部
7 インナースリーブ
8 アウタースリーブ
9 作動流体
10、39 環状磁石
11 フランジ部
15、42 第1のラジアル軸受
16、43 第2のラジアル軸受
17、44 第1のスラスト軸受
18、45 第2のスラスト軸受
21、46 スリット
25、33 スリーブ
33a 軸孔
33d 凹部
32 軸孔
38 ロータリーヨーク
40 スラストプレート
41 スラストフランジ

Claims (3)

  1. ベースと、このベースに固定されたシャフトとを有するステータ部と、
    ハブと、このハブの軸孔に圧入されたスリーブとを有するロータ部と、
    前記シャフトとこのシャフトが挿入される前記スリーブとの間に設けられ、作動流体が充填されて、前記ステータ部のシャフトに対して前記ロータ部のスリーブを回転自在に支持するラジアル軸受とを備え、
    前記ロータ部と前記ステータ部との間に作用する磁気作用により前記ステータ部に対して前記ロータ部が回転するスピンドルモータであって、
    ハブの軸孔とスリーブとが、シャフト軸心方向に対する位置が互いに異なる少なくとも2箇所の圧入部で圧入され、
    ラジアル軸受が、シャフト軸心方向に対して複数の箇所に設けられ、
    前記圧入部が、前記複数のラジアル軸受よりもシャフト軸心方向の外側に配置されており、
    スリーブまたはハブに、ハブの軸孔へのスリーブの圧入により発生してラジアル軸受側に伝達する圧入伝達力を減衰させるスリットを設けたスピンドルモータ。
  2. スリットが、スリーブまたはハブにおける、圧入部から、この圧入部に隣接するラジアル軸受までの、シャフト軸心方向に対する距離が小さい側の箇所に設けられている請求項に記載のスピンドルモータ。
  3. スリットは、このスリットが設けられている部材の、外周面と内周面との間の径方向中間箇所で周方向に繋がるとともにその一端側が開口された断面溝形状に形成されている請求項1または2に記載のスピンドルモータ。
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