JP4373619B2 - ゴム/コード複合体およびホース - Google Patents

ゴム/コード複合体およびホース Download PDF

Info

Publication number
JP4373619B2
JP4373619B2 JP2001082222A JP2001082222A JP4373619B2 JP 4373619 B2 JP4373619 B2 JP 4373619B2 JP 2001082222 A JP2001082222 A JP 2001082222A JP 2001082222 A JP2001082222 A JP 2001082222A JP 4373619 B2 JP4373619 B2 JP 4373619B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
weight
hose
ethylene
propylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001082222A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002273827A (ja
Inventor
英之 大石
一誠 中北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2001082222A priority Critical patent/JP4373619B2/ja
Publication of JP2002273827A publication Critical patent/JP2002273827A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4373619B2 publication Critical patent/JP4373619B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴム/コード複合体およびホースに関し、さらに詳しくは、ゴムの物性を損なうことなく、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムを含むゴムと有機繊維との接着性を向上させたゴム/コード複合体およびホースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゴム製品に耐候性の優れたゴムとして、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム(EPDM)が、例えば、ホースの外管等に広く使用されている。しかし、EPDMは反応性が低いため、有機繊維との接着性が低いという問題があった。ホースについては、EPDMが、ホースに広く用いられるポリエステル系繊維やポリアミド系繊維等の有機繊維層との接着性が悪く、ホースの耐久性が悪化してしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、ゴムの物性を損なうことなく、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムを含むゴムと有機繊維との接着性を向上させたゴム/コード複合体およびホースを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、エチリデンノルボーネンを9〜13重量%含有するエチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムを50〜100重量%含むゴム100重量部に対し、酸化マグネシウムを1〜20重量部配合したゴム組成物と、有機繊維とを接着させたゴム/コード複合体が提供される。
【0005】
また、本発明によれば、エチリデンノルボーネンを9〜13重量%含有するエチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムを50〜100重量%含むゴム100重量部に対し、酸化マグネシウムを1〜20重量部配合したゴム組成物からなるゴム層と、それと隣接する有機繊維補強層とを有するホースが提供される。
【0006】
以上のように、反応性の高いエチリデンノルボーネンを9〜13重量%と多量に含有するエチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムを使用し、さらに酸化マグネシウムを適量配合したので、ゴムの物性を大幅に損なわずに、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムを含むゴムと有機繊維との接着性を向上させることができ、ゴム/コード複合体およびホースの耐久性を大幅に改善することができる。
【0007】
また、本発明によれば、前記エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムのムーニー粘度が35〜65である前記ゴム/コード複合体または前記ホースが提供される。
【0008】
さらに、本発明によれば、前記有機繊維がポリエステル系繊維またはポリアミド系繊維である前記ホースが提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のエチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム(以下、本発明のEPDMともいう)は、エチレン、プロピレンおよびジエンモノマーよりなり、ジエンモノマーとしてエチリデンノルボーネンを含有するものである。エチリデンノルボーネンは反応性が高いため、その含有量をEPDM中に9〜13重量%、好ましくは、9〜12重量%とし、さらに酸化マグネシウムを適量配合することで、ゴムの接着性を改善することができる。
【0010】
本発明のEPDMのムーニー粘度(100℃、ML1+4)は、35〜65、さらには40〜60とするのが、ゴムの機械的物性と加工性のバランスの点で好ましい。本発明のEPDMのエチレン含有量は、40〜90mol%、さらには50〜80mol%とするのが好ましい。
【0011】
本発明のEPDMは、ゴム中に50〜100重量%、好ましくは70〜100重量%配合される。本発明のEPDM以外のゴムとしては、あらゆるゴムをブレンドすることができ、例えば、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、ポリイソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、クロロブチルゴム(Cl−IIR)、ブロモブチルゴム(Br−IIR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、上記以外のエチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム、スチレン−イソプレン共重合体ゴム、スチレン−イソプレン−ブタジエン共重合体ゴム、イソプレン−ブタジエン共重合体ゴム、クロロスルホン化ポリエチレン等が挙げられ、これらの二種以上を用いることもできる。
【0012】
本発明の酸化マグネシウム(MgO)は、ゴム100重量部に対し、1〜20重量部、好ましくは、3〜15重量部配合される。この酸化マグネシウムを上記本発明のEPDMと配合することによって、本発明の効果を発現することが可能となる。この配合量が、1重量部未満では、本発明の接着効果が得られず、20重量部を超えるとゴムの加工性が悪化するとともに接着性も低下してしまう。
【0013】
本発明に使用される有機繊維としては、特に限定されないが、例えば、ポリエステル系繊維、ナイロン6・6等のポリアミド系繊維、アラミド繊維、ビニロン繊維、レーヨン繊維、PBO繊維等が挙げられるが、特に、ホースにおいて広く使用されているポリエステル系繊維およびポリアミド系繊維を好適に用いることができる。有機繊維には、レゾルシン・ホルマリン/ゴムラテックス(RFL)等の処理液で接着処理を行ってもよい。また、ホースの有機繊維補強層の形態としては、ブレード状、スパイラル状いずれであってもよい。
【0014】
本発明のゴム組成物は、ホースに用いる場合は、ホースの有機繊維補強層に隣接する層に用いられ、ホース外管またはホース内管に使用することができる。外管が2層以上の場合は、外管最内層に用いればよい。また、本発明は、ホース以外のゴム/コード複合体である各種ゴム製品にも適用可能であり、例えば、コンベヤベルト、防舷材、マリンホース、タイヤ等にも使用可能である。
【0015】
本発明のゴム組成物は、ゴム工業で通常使用される配合剤を必要に応じて配合することができる。配合剤としては、例えば、補強充填剤、プロセスオイル、加硫剤、加硫促進剤、加硫活性化剤、老化防止剤、可塑剤、充填剤等が挙げられ、それぞれ必要量配合することができる。
【0016】
【実施例】
以下、実施例によって本発明をさらに説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものではない。
実施例1〜6及び比較例1〜3
下記表1に示す配合(重量部)のゴム組成物を常法にて作製し、以下に示す、未加硫ゴムおよび加硫ゴムの物性、および、有機繊維との接着性を測定し、その結果を表1に示した。
【0017】
ムーニー粘度(ML 1+4
JlS K6300に基づき100℃にて測定した。
破断強度(MPa)、破断伸び(%)
JIS K 6251に準拠して測定した。
硬度
JIS K 6253に準拠してJIS A硬度を測定した。
【0018】
接着性(N/25mm)
ホース状試験片による接着性として、JIS K 6256に準拠して、金属管にRFL処理液でディップ処理したポリエステル繊維(1000dtexの3本撚り)を巻き付けたものに、厚さ2.5mmの未加硫ゴムシートを貼り合せて加硫した試験片を作製し、剥離スピード50mm/minでゴムシートを剥離したときの接着強度(単位=幅25mm当たりのN)とゴム付き(%、ゴムが剥がれず残留している面積比)を測定した。試験は、室温・120℃においてそれぞれ2回行った。なお、ゴム付きにおいて、ゴムと繊維との界面で剥離せず、ゴム自体が切れてしまったものには「切断」と明記した。
【0019】
【表1】
Figure 0004373619
【0020】
上記表1に使用した各成分は、以下のものを使用した。
EPDM1:エスプレン505A、住友化学社、エチリデンノルボーネン含量=9.5重量%、ムーニー粘度=47、エチレン含有量=50mol%
EPDM2:EP4070、三井化学社、エチリデンノルボーネン含量=8重量%、ムーニー粘度=69、エチレン含有量=56mol%
カーボンブラック:SRF級カーボンブラック
加硫促進剤TS:テトラメチルチウラムモノスルフィド
加硫促進剤PZ:ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛
加硫促進剤MZ:2−メルカプトベンゾチアゾール亜鉛塩
【0021】
上記表1に示すように、本発明の実施例1〜6は、エチリデンノルボーネン含量が9重量%未満であるEPDMを配合した比較例1、本発明のEPDMに酸化マグネシウムを配合しなかった比較例2、および、酸化マグネシウムを過剰量配合した比較例3に比べ、諸物性を大幅に損なうことなく、有機繊維との接着性が改善されるという良好な結果が得られた。
【0022】
【発明の効果】
本発明に従って、ゴム/コード複合体およびホースのゴムとして、エチリデンノルボーネンを9〜13重量%含有するエチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムを50〜100重量%含むゴム100重量部に対し、酸化マグネシウムを1〜20重量部配合したゴム組成物を用いることによって、ゴムの物性を損なうことなく、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムを含むゴムと有機繊維との接着性を向上させることができる。

Claims (5)

  1. エチリデンノルボーネンを9〜13重量%含有するエチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムを50〜100重量%含むゴム100重量部に対し、酸化マグネシウムを1〜20重量部配合したゴム組成物と、有機繊維とを接着させたゴム/コード複合体。
  2. 前記エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムのムーニー粘度が35〜65である請求項1に記載のゴム/コード複合体。
  3. エチリデンノルボーネンを9〜13重量%含有するエチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムを50〜100重量%含むゴム100重量部に対し、酸化マグネシウムを1〜20重量部配合したゴム組成物からなるゴム層と、それと隣接する有機繊維補強層とを有するホース。
  4. 前記エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムのムーニー粘度が35〜65である請求項3に記載のホース。
  5. 前記有機繊維がポリエステル系繊維またはポリアミド系繊維である請求項3または4に記載のホース。
JP2001082222A 2001-03-22 2001-03-22 ゴム/コード複合体およびホース Expired - Fee Related JP4373619B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001082222A JP4373619B2 (ja) 2001-03-22 2001-03-22 ゴム/コード複合体およびホース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001082222A JP4373619B2 (ja) 2001-03-22 2001-03-22 ゴム/コード複合体およびホース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002273827A JP2002273827A (ja) 2002-09-25
JP4373619B2 true JP4373619B2 (ja) 2009-11-25

Family

ID=18938193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001082222A Expired - Fee Related JP4373619B2 (ja) 2001-03-22 2001-03-22 ゴム/コード複合体およびホース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4373619B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008069276A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴム組成物、繊維ゴム複合体およびホース
JP4910942B2 (ja) * 2007-08-22 2012-04-04 横浜ゴム株式会社 ゴム組成物、繊維ゴム複合体およびホース
JP5920241B2 (ja) * 2013-02-22 2016-05-18 横浜ゴム株式会社 積層体の製造方法
JP6922367B2 (ja) 2017-04-13 2021-08-18 横浜ゴム株式会社 ゴム組成物及びホース
JP2024093686A (ja) * 2022-12-27 2024-07-09 横浜ゴム株式会社 ゴム組成物及びホース

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002273827A (ja) 2002-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2792479B1 (en) Rubber/resin composite hose
JP2815306B2 (ja) 複合フレキシブルホース
KR101059714B1 (ko) 냉매 수송용 호스
JP4985878B2 (ja) 冷媒輸送用ホース
WO2006112386A1 (ja) 摩擦伝動ベルト及びその製造方法
JP4766196B1 (ja) 冷媒輸送用ホース
JP4188530B2 (ja) 複合フレキシブルホース
JPH02133446A (ja) ゴム組成物と繊維の複合体およびホース
JP3319309B2 (ja) 補強ゴムホース
JP4373619B2 (ja) ゴム/コード複合体およびホース
JP3381398B2 (ja) ゴム組成物、ゴム−樹脂積層体及びホース
JP5110121B2 (ja) 積層体
JP5012961B2 (ja) ゴム/樹脂複合ホース
JP4556333B2 (ja) 自動車用ホース
JP3464549B2 (ja) インナーライナーが不要なチューブレス空気入りタイヤ
JP2005179523A (ja) ゴム組成物およびそれを用いた有機繊維補強ホース
JPH09112756A (ja) ホース
JP4556332B2 (ja) 自動車用ホース
JP2003278957A (ja) ホース構造体およびその製法
JP3577842B2 (ja) ゴム・樹脂積層体及びガス不透過性補強ホース
JP3421107B2 (ja) ゴム組成物およびそれから得られる加硫ゴム製品
CN117715966A (zh) 软管内管用橡胶组合物、层叠体和软管
CN117715967A (zh) 软管内管用橡胶组合物、层叠体和软管
JPH04227946A (ja) ゴム組成物
JPH04227945A (ja) ゴム組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070122

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070122

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090901

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090904

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4373619

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130911

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees