JP4373514B2 - 内視鏡の折れ止め - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、内視鏡の可撓管が剛体部との連結端付近で急激に曲がるのを防止するための内視鏡の折れ止めに関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡の可撓管は操作部等の剛体部に連結されており、その連結端付近は小さな曲率半径で曲げられると他の部分に比べて遙かに容易に座屈してしまうので、弾力性のある材料からなる折れ止めが取り付けられている。
【0003】
そのような内視鏡の折れ止めは、一般に先細りのテーパ筒状に形成されていて、可撓管の端部付近を囲む状態に取り付けられ、先端部分で可撓管の外面を締め付けている。
【0004】
そのようにテーパ筒状に形成されている折れ止めは均一な材料によって形成されており、可撓管が急激に曲がるのを防止するという機能上から、ある程度以上の硬度を有する材料が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図5は、上述のような従来の折れ止め91を示しており、操作部92に連結された挿入部可撓管93の連結端付近に曲げ力が加えられ、それと共に折れ止め91が曲げられている。
【0006】
すると、曲がりの外面側が最も伸ばされる部分Aによって強く引っ張られるので、折れ止め91の先端と挿入部可撓管93の外周面との間に隙間Bができてしまい、折れ止めの効果が低下するだけでなく、そこに汚物が入り込んで不潔になってしまう恐れがある。
【0007】
そこで、例えば折れ止めの先端部分の内周面に環状の突起を内方に向けて形成したもの等もあるが(実開昭58−61202号)、それでは可撓管の外周面に対する締め付けが強くなりすぎて、組み立て時に可撓管と折れ止めの一方又は双方を破損してしまう場合がある。
【0008】
そこで本発明は、屈曲されたときに先端部分と可撓管の外周面との間に隙間が発生せず、しかも可撓管を締め付け過ぎることのない内視鏡の折れ止めを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の折れ止めは、弾力性のある材料によって形成され、内視鏡の剛体部に連結された可撓管の連結端付近を囲んで配置された内視鏡の折れ止めにおいて、上記可撓管が上記剛体部との連結端付近で屈曲されたときにそれによって大きく伸ばされる部分を、折れ止めの他の部分より柔軟に形成したことを特徴とする。
【0010】
なお、上記柔軟な部分が外表面寄りの部分であってもよい。そして、上記柔軟な部分が他の部分と一体に形成されていてもよく、或いは、上記柔軟な部分が他の部分と別部材として形成されていてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図4は内視鏡を示しており、胃等の体腔内に挿入される挿入部は、可撓管1によって外装されている。その先端部分に連結された湾曲部3は、挿入部可撓管1の基端に連結された操作部2に配置されている操作ノブ4を回転操作することにより、遠隔的に屈曲させることができる。
【0012】
湾曲部3の先端には、対物光学系等を内蔵した先端部本体5が連結されている。7は、図示されていないビデオプロセッサに接続されるコネクタが先端に連結された連結可撓管である。
【0013】
剛体である操作部2に対する挿入部可撓管1の連結端部分と、連結可撓管7の連結端部分とには、可撓管1,7が小さな曲率半径で曲がるのを規制するための折れ止め6,8が取り付けられている。
【0014】
図2は、挿入部可撓管1と操作部2との連結部を示しており、その内部に挿通配置されている光学繊維束やチューブ類及び信号ケーブル等の図示は省略されている。
【0015】
挿入部可撓管1の基端に固着されている可撓管基端口金11は、操作部本体フレーム21にネジ止め固定されており、操作部本体フレーム21の外面にはカバー筒22が被せられている。
【0016】
折れ止め6は、弾力性のあるゴム系の材料によって先細りのテーパ筒状に形成されていて、その基端側の内周部には、金属製の取り付け口金61が一体にインサートされている。
【0017】
この取り付け口金61は、可撓管基端口金11に形成されたネジ部と螺合しており、それによって折れ止め6の基端部が操作部2の下端部に固定された状態になっている。可撓管基端口金11に対する取り付け口金61の螺合を緩めれば、操作部2に対して折れ止め6の基端が固定された状態が解除される。
【0018】
折れ止め6は、外径だけでなく内径も先細りのテーパ状に形成されており、その先端近傍部分だけが挿入部可撓管1の外径寸法より少し小さな内径寸法に形成されていて、その部分で挿入部可撓管1を弾力的に締め付けた状態に取り付けられている。
【0019】
そして、折れ止め6の内周面寄りの部分(硬質弾性部6a)は、折れ止め効果を確保するために必要な一定以上の硬度に形成され、外周面寄りの部分(柔軟部6b)は容易に伸び縮みするように柔軟に形成されている。
【0020】
図1は、挿入部可撓管1が操作部2との連結端部付近で外力によって曲げられた状態を示しており、そこに取り付けられている折れ止め6も挿入部可撓管1と共に曲がった状態になる。
【0021】
すると、折れ止め6は曲がりの外面側の中間部分Aが最も伸ばされるが、折れ止め6の外面側は柔軟部6bになっていてよく伸びるので、折れ止め6の先端部分6cが強く引っ張られて開いてしまう現象が発生せず、折れ止め6の先端部分6cは挿入部可撓管1を弾力的に締め付けた状態を維持する。
【0022】
なお、硬質弾性部6aと柔軟部6bとを一体成形して、その境界部分の硬度が徐々に変化するように形成してもよいし、ある程度ハッキリと硬度が変化するように形成してもよい。また、中間層を入れて三段階に硬度が変化するように形成してもよい。
【0023】
また、図3に示されるように、硬質弾性部6aと柔軟部6bとを予め別部品として形成して、柔軟部6bを硬質弾性部6aに被せるように取り付けてもよい。
また、本発明を連結可撓管7側やその他の部分の折れ止めに適用してもよい。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、可撓管が剛体部との連結端付近で屈曲されたときに大きく伸びる部分を、他の弾力性のある部分より柔軟に形成したことにより、可撓管が剛体部との連結端付近で屈曲されたときに折れ止めの先端部分と可撓管の外周面との間に隙間が発生しないので、折れ止めの所定の効果が発揮されて可撓管の破損が防止され、汚物が入り込んで不潔になることもない。また、折れ止めの先端で可撓管を締め付け過ぎることもないので、容易に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の折れ止めが曲げられた状態の縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の折れ止めが真っ直ぐな状態の縦断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の内視鏡の折れ止めが曲げられた状態の縦断面図である。
【図4】内視鏡の外観図である。
【図5】従来の内視鏡の折れ止めが曲げられた状態の縦断面図である。
【符号の説明】
1 挿入部可撓管
2 操作部(剛体部)
6 折れ止め
6a 硬質弾性部
6b 柔軟部
Claims (1)
- 弾力性のある材料によって形成され、内視鏡の剛体部に連結された可撓管の連結端付近を囲んで配置された内視鏡の折れ止めであって、
外径が先細りのテーパ状に形成されると共に、内径も先細りのテーパ状に形成されてその先端近傍部分だけが上記可撓管の外径より小さな内径寸法に形成され、
内周面寄りの部分は一定以上の硬度を有する硬質弾性部、外周面寄りの部分は上記硬質弾性部に比べて容易に伸縮する柔軟部に形成されていて、内面側の上記硬質弾性部と外面側の上記柔軟部との境界部分の硬度が徐々に変化していることを特徴とする内視鏡の折れ止め。
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JP4373514B2 true JP4373514B2 (ja) | 2009-11-25 |
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Country | Link |
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JP2018033586A (ja) * | 2016-08-30 | 2018-03-08 | オリンパス株式会社 | 医療機器 |
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1999
- 1999-01-14 JP JP00730899A patent/JP4373514B2/ja not_active Expired - Fee Related
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