JP4370796B2 - 半導体装置、半導体装置の製造方法及び電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置、半導体装置の製造方法及び電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ある基板に形成された半導体素子を、その基板から微小なタイル形状に切り離して微小タイル状素子を作るエピタキシャルリフトオフ法が考えだされている。その微小タイル状素子はハンドリングされて任意の基板(最終基板)に貼り付けられ、これにより薄膜デバイスを備える基板が形成される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−58562号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、微小タイル状素子が備える半導体素子の電極(端子)と、最終基板に設けられている回路の端子とは電気配線で接続される。その電気配線は、例えば、配線対象となる微小タイル状素子の上面などに設けられた電極とその微小タイル状素子の上面又は側面とが異なる極性である場合、その微小タイル状素子の上面又は側面をまたいで形成しなければならない。
【0005】
しかしながら、電気配線をワイヤーボンドなどの空中配線で構成すると、その配線に多大な手間がかかり、特に微小な配線をするのは難しく、多大な製造コストが必要となる。また、その電気配線を金属薄膜の蒸着などの手法を用いて単純に形成すると、その電気配線が微小タイル状素子の側面などと短絡してしまう場合がある。また、微小タイル状素子の側面が基板表面に対して急峻な段差を構成している場合、その段差において金属薄膜などからなる電気配線が断線するおそれもある。
【0006】
さらにまた、その電気配線と微小タイル状素子の側面との間などで寄生容量が発生する場合もあり、微小タイル状素子が高速動作可能な半導体素子を備えていても、その半導体素子を高速に駆動することができないという事態も生じる。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、基板上に微小タイル状素子を貼り付けて薄膜デバイス(半導体装置)を構成する場合に、その薄膜デバイスについての配線が短絡すること及び寄生容量が増大することを低減できる半導体装置、半導体装置の製造方法及び電子機器の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために本発明の半導体装置は、基板と、前記基板に貼り付けられているものであって微小なタイル形状の素子からなる微小タイル状素子と、前記微小タイル状素子と前記基板とを電気的に接続する配線の通り道となる部位であって、該微小タイル状素子の上面及び側面の一部を少なくとも含む部位に設けられた絶縁物と、少なくとも前記絶縁物の上面を横断するように設けられた配線とを有することを特徴とする。
本発明によれば、微小タイル状素子の上面及び側面の一部に絶縁物を設けて、その絶縁部の上面を配線が通るようにしたので、その配線を微小タイル状素子の側面から絶縁することができる。そこで、本発明によれば、微小タイル状素子上面の電極などと基板上の電極などとを接続する配線が微小タイル状素子の側面に現れている部材に短絡することを防ぐことができる。したがって、本発明によれば、微小タイル状素子上面の電極などと基板上の電極などとを接続する配線を、ワイヤボンドなどの空中配線をすることなく、平面的に簡易に構成することができる。
また、本発明によれば、微小タイル状素子の側面と基板の表面とがなす段差を絶縁物によってなだらかにすることができるので、配線の通り道において急峻な段差がなくなり、断線が生じることを大幅に低減することができる。また、本発明によれば、絶縁物を容易に厚膜化できるので、微小タイル状素子の側面を通る配線の寄生容量を容易に低減することもできる。これらにより本発明によれば、従来よりもコンパクトであり、配線短絡の発生確率が低く、かつ高速に動作する半導体装置を容易に構成することができる。
【0009】
また、本発明の半導体装置は、前記絶縁物が前記基板における前記配線の通り道となる部位であって、前記微小タイル状素子の側面付近にも設けられていることが好ましい。
本発明によれば、配線の通り道における微小タイル状素子の側面と基板上面との接辺の周辺にも絶縁物が設けられているので、その配線が微小タイル状素子の側面部材に短絡することをより効果的に防ぐことができ、寄生容量をさらに低減することもできる。
【0010】
また、本発明の半導体装置は、前記絶縁物が前記配線を前記微小タイル状素子の側面から絶縁するものであることが好ましい。
本発明によれば、微小タイル状素子の側面の所望部位などに設けた絶縁物によって、配線がその微小タイル状素子の側面から絶縁されるので、半導体装置の厚みを低減しながら、配線短絡を防ぎ、かつ寄生容量を低減することができる。そこで、本発明によれば、従来よりもコンパクトであり、配線短絡の発生確率が低く、高速に動作する半導体装置を容易に構成することができる。
【0011】
また、本発明の半導体装置は、前記絶縁物が、樹脂、ガラス、セラミックのいずれかからなることが好ましい。
本発明によれば、例えば樹脂、ガラス又はセラミックなどの構成元となる液状体を微小タイル状素子の側面の所望部位などに塗布し、その後硬化させることなどにより、容易に上記絶縁物を構成することができる。そこで、本発明によれば、従来よりもコンパクトであり、配線短絡の発生確率が低く、高速に動作する半導体装置を安価に提供することができる。
【0012】
また、本発明の半導体装置は、前記絶縁物が酸化シリコン(SiO2)からなることが好ましい。
本発明によれば、液状体であるポリシランサン(スピンオングラス)を微小タイル状素子の側面の所望部位などに塗布し、その後硬化させることにより、絶縁物をなす酸化シリコン(SiO2)を構成することができる。そこで、本発明によれば、従来よりもコンパクトであり、配線短絡の発生確率が低く、高速に動作する半導体装置を安価に提供することができる。
【0013】
また、本発明の半導体装置は、前記絶縁物の厚さが、前記配線を通る所望周波数の電気信号が該絶縁物及び該配線のなす容量によって影響を受けない厚さであることが好ましい。
本発明によれば、絶縁物は容易に厚膜化できるので、微小タイル状素子の側面を通る配線の寄生容量を容易に低減することができる。そこで、例えば特に高速な動作が要求される半導体装置を構成する場合は絶縁物を厚く形成し、高速な動作が要求されない半導体装置を構成する場合は絶縁物を比較的薄く形成するようにしてもよい。したがって、本発明によれば、所望の電気的特性を備えた半導体装置を簡便に構成することができる。
【0014】
また、本発明の半導体装置は、前記微小タイル状素子が、エピタキシャルリフトオフ法を用いて前記基板に貼り付けられたものであることが好ましい。
本発明によれば、エピタキシャルリフトオフ法、すなわち、上記基板とは別の基板に犠牲層を形成しておき、その犠牲層の上に上記微小タイル状素子をなす半導体素子を形成しておき、犠牲層をエッチングすることにより、半導体素子を基板から切り離して上記微小タイル状素子とする方法を用いて、所望の基板(最終基板)上に半導体装置を設けることができる。
換言すれば、微小タイル形状に切り離された半導体素子(微小タイル状素子)を任意の基板に接合して、その基板の所望位置に半導体装置を形成することが可能となる。ここで、半導体素子は化合物半導体でもシリコン半導体でもよく、半導体素子が接合される基板はシリコン半導体基板でも化合物半導体基板でもその他の物質でもよい。そこで、本発明によれば、シリコン半導体基板上に、ガリウム・ヒ素製の面発光レーザ又はフォトダイオードなどなす半導体装置を形成するというように、半導体素子を当該半導体素子とは材質の異なる基板上に形成することが可能となる。また、半導体基板上で半導体素子を完成させてから微小タイル形状に切り離すので、集積回路などを作成する前に、予め半導体素子をテストして選別することが可能となる。
【0015】
また、本発明の半導体装置は、前記微小タイル状素子が高速に動作する能動素子を有することが好ましい。
本発明によれば、微小タイル状素子に設けられた能動素子と基板上の回路などとを接続する配線の寄生容量を容易に低減することができるので、極めて高速に動作する半導体装置を提供することができる。
【0016】
また、本発明の半導体装置は、前記微小タイル状素子が、面発光レーザ、発光ダイオード、フォトダイオード、フォトトランジスタ、高電子移動度トランジスタ、ヘテロバイポーラトランジスタ、インダクター、キャパシター及び抵抗のうちの少なくとも一つを有することが好ましい。
本発明によれば、微小タイル状素子は化合物半導体でもシリコン半導体でもよく、その微小タイル状素子も化合物半導体でもシリコン半導体でもその他の材料からなるものでもよい。すなわち、本発明によれば、基板の材質とは異なる材質からなる微小タイル状素子を、その基板に貼り付けて半導体装置を構成することができる。したがって、本発明によれば、基板上の所望位置に所望の材質からなる各種の高速に動作する半導体装置を形成することができ、その半導体装置についての配線短絡を効果的に防止することができる。
【0017】
また、本発明の半導体装置は、前記微小タイル状素子が、面発光レーザを有し、前記配線は前記面発光レーザのアノード電極又はカソード電極と前記基板に設けられている電極又は素子とを電気的に接続するものであることが好ましい。
本発明によれば、例えばシリコン半導体からなる基板の上に、化合物半導体からなる面発光レーザを微小タイル状素子として貼り付け、その面発光レーザの電極と基板に直接形成されているシリコン半導体集積回路などの電極とを上記絶縁物上を通る配線で接続することができる。そこで、本発明によれば、任意の材質からなる基板の所望位置に面発光レーザを設けることができ、その面発光レーザの配線が短絡することを防ぐことができ、その面発光レーザを高速に駆動することができる。
【0018】
本発明の電子機器は、前記半導体装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、配線短絡が起こりにくく、高速に動作し、薄くコンパクトな半導体装置を備えた電子機器を提供することができる。そこで、本発明によれば、不具合の発生率が低く、高速に動作するコンパクトな電子機器を提供することができる。
【0019】
また、本発明の半導体装置の製造方法は、基板に微小タイル状素子を貼り付け、前記微小タイル状素子の側面の所望箇所を横断するように該絶縁物を形成し、前記絶縁物の上を横断するように、導電体膜からなる配線を形成することを特徴とする。
本発明によれば、微小タイル状素子の側面に絶縁物を形成し、その絶縁物の上面を通るように配線を形成するので、配線が微小タイル状素子の側面に短絡することを、ワイヤーボンドなどの空中配線をせずに、防ぐことができる。また、絶縁物は容易に厚膜化できるので、配線の寄生容量を容易に低減することもできる。そこで、本発明によれば、従来よりもコンパクトであり、配線短絡の発生確率が低く、かつ高速に動作する半導体装置を容易に製造することができる。
【0020】
また、本発明の半導体装置の製造方法は、前記配線が、前記微小タイル状素子の上面に設けられた電極と前記基板に設けられた電極とを接続するように形成されることが好ましい。
本発明によれば、前記微小タイル状素子の電極と基板の電極とを接続する配線が短絡することを防ぐことができ、その配線の寄生容量を容易に低減することができる。
【0021】
また、本発明の半導体装置の製造方法は、前記絶縁物が、液状体の絶縁材料を前記所望箇所に塗布し、その後硬化させることで形成することが好ましい。
本発明によれば、微小タイル状素子の側面と配線とが短絡することを防ぐ絶縁物を、簡易に形成することができる。
【0022】
また、本発明の半導体装置の製造方法は、前記絶縁物が液滴吐出方式を用いて形成されることが好ましい。
本発明によれば、インクジェットノズル又はディスペンサなどから液滴を吐出する液滴吐出方式を用いて上記絶縁物を形成するので、所望の位置に所望の形状とする絶縁物を、簡便にかつ少ない材料で形成することができる。
【0023】
また、本発明の半導体装置の製造方法は、前記配線が液滴吐出方式を用いて形成されることが好ましい。
本発明によれば、上記絶縁物の上面を通る配線を、簡便にかつ少ない材料で形成することができる。
【0024】
また、本発明の半導体装置の製造方法は、前記微小タイル状素子がエピタキシャルリフトオフ法を用いて前記基板に接着されることが好ましい。
本発明によれば、微小タイル形状に切り離された半導体素子(微小タイル状素子)を任意の基板に接合して、その基板の所望位置に半導体装置を形成することが可能となる。ここで、半導体素子は化合物半導体でもシリコン半導体でもよく、半導体素子が接合される基板はシリコン半導体基板でも化合物半導体基板でもその他の物質でもよい。そこで、本発明によれば、シリコン半導体基板上に、ガリウム・ヒ素製の面発光レーザ又はフォトダイオードなどなす半導体装置を形成するというように、半導体素子を当該半導体素子とは材質の異なる基板上に形成することが可能となる。また、半導体基板上で半導体素子を完成させてから微小タイル形状に切り離すので、集積回路などを作成する前に、予め半導体素子をテストして選別することが可能となる。
【0025】
また、本発明の半導体装置の製造方法は、エッチングによって除去することが可能な層である犠牲層を最下層に有する半導体基板に、半導体素子を形成し、前記半導体基板の表面に、少なくとも前記犠牲層に到達する深さをもつ溝である分離溝を形成し、前記半導体基板の表面に、フィルムを貼り付け、前記分離溝と前記フィルムで囲まれた空間にエッチング液を注入して、前記犠牲層をエッチングすることで、前記半導体素子を前記半導体基板から切り離すことで、前記微小タイル状素子を形成し、前記基板への微小タイル状素子の貼り付けは、前記半導体基板から切り離された前記半導体素子を前記フィルムに貼り付けた状態でハンドリングして、前記基板の所望位置に接着することで行うことが好ましい。
本発明によれば、エピタキシャルリフトオフ法を用いて微小タイル状素子を形成するのであるが、所望基板から半導体素子を微小タイル状に切り離すまえに、その半導体素子(基板)にフィルムを貼り付け、その状態で所望基板から半導体素子を微小タイル状素子として切り離し、その微小タイル状素子をフィルムに貼り付けた状態でハンドリングして、最終基板に貼り付けることができる。そこで、本発明によれば、半導体素子(微小タイル状素子)を個別に選択して最終基板に接合できるとともに、ハンドリングできる微小タイル状素子のサイズを従来の実装技術のものよりも小さくすることができる。したがって、本発明によれば、従来よりもコンパクトであり、配線短絡の発生確率が低く、かつ高速に動作する半導体装置を容易に製造することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る薄膜デバイス(半導体装置)について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る薄膜デバイスを示す概要断面図である。図2は図1に示す薄膜デバイスの斜視図である。本薄膜デバイスは、基板10の上面に貼り付けられた微小タイル状素子20を有して構成されている。さらに、本実施形態の薄膜デバイスは、微小タイル状素子20の上面及び側面の一部に設けられた2つの絶縁物31,32と、絶縁物31の上面を横断するように設けられた配線41と、絶縁物32の上面を横断するように設けられた配線42とを備える。
【0027】
本実施形態では微小タイル状素子20が半導体素子として面発光レーザ(VCSEL;Vertical-cavity surface-emitting lasers)を備えている例を挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。基板10としては、シリコン、セラミック、ガラス、ガラスエポキシ、プラスチック、ポリイミドなど任意の部材を適用することができる。そして、基板10には、電子素子、電気光学素子、電極又は集積回路(図示せず)などが設けられているものとする。
【0028】
微小タイル状素子20は、微小なタイル形状の半導体デバイスである。この微小タイル状素子20は、例えば、厚さが20μm以下であり、縦横の大きさが数十μmから数百μmの板状部材である。微小タイル状素子20の製造方法については、後で詳細に説明する。
【0029】
そして、微小タイル状素子20は、n型半導体21と、活性層(図示せず)と、p型半導体22と、絶縁層23と、アノード電極24と、カソード電極25とを備えている。n型半導体21は、薄いタイル形状をしており、例えばn型のAlGaAs多層膜からなるDBR(Distributed Bragg Reflector)ミラーを構成している。なお、n型半導体21は、図1及び図2に示すように順テーパ形状をしている(すなわち側面が傾斜している)が、本発明はこれに限定されず、側面が垂直になっている(すなわち薄い直方体)形状であってもよい。
【0030】
活性層は、n型半導体21の上面における中央付近の領域に薄い円柱形状に積層されており、例えばAlGaAsからなる。p型半導体22は、活性層の上面に円柱形状に積層されており、例えばp型のAlGaAs多層膜からなるDBRミラーを構成している。これらのn型半導体21、活性層及びp型半導体22によって面発光レーザをなす光共振器が形成されている。
【0031】
カソード電極25は、n型半導体21の上面に設けられている。具体的には、n型半導体21の上面おける上記活性層及びp型半導体22が設けられている領域以外の領域、すなわちn型半導体21の上面における中央付近以外の領域に、カソード電極25が設けられている。そして、カソード電極25は、n型半導体21とオーミック接触している。
【0032】
また、微小タイル状素子20のn型半導体21の上面には、絶縁層23が設けられている。絶縁層23は、n型半導体21の上面おける上記活性層及びp型半導体22がなす円柱の辺縁の一方側を埋め込むように、設けられている。そして、絶縁層23の上面とp型半導体22の上面と一つの平面になるように、形成されている。絶縁層23は、例えばポリイミドで形成する。
【0033】
アノード電極24は、p型半導体22の上面及び絶縁層23の上面を1つの金属膜で覆うように設けられている。そして、アノード電極24はp型半導体22とオーミック接触している。
【0034】
本実施形態の薄膜デバイスにおける絶縁物31は、アノード電極24と基板10の電極などを接続する配線41の通り道となる部位であって、微小タイル状素子20の上面及び側面の一部に設けられている。そして、配線41は、絶縁物31の上面を横断するように設けられている。この絶縁物31により、配線41はn型半導体21から絶縁されている。
【0035】
また、絶縁物32は、カソード電極25と基板10の電極などを接続する配線42の通り道となる部位であって、微小タイル状素子20の上面及び側面の一部に設けられている。絶縁物32は、本実施形態の薄膜デバイスにとってある方が好ましいが、必ずしも必要となるものではない。そして、配線42は、絶縁物32の上面を横断するように設けられている。
絶縁物31,32は、例えば樹脂、ガラス、セラミックのいずれかからなるものとする。また絶縁物31,32は、酸化シリコン(SiO2)からなるものとしてもよい。
【0036】
これらにより、本実施形態によれば、絶縁物31により、アノード電極22についての配線41がn型半導体21に短絡することを防ぐことができる。
また、絶縁物31は容易に厚膜化できるので、配線41とn型半導体の側面との間隔を容易に大きくすることができ、その配線41とn型半導体の側面との間で生じる寄生容量を容易に低減することができる。すなわち、アノード電極22についての配線41とn型半導体の側面との間が薄い絶縁層で隔てられていると、その部分で大きな寄生容量が発生してしまうので、配線41とn型半導体の側面との間隔を絶縁物31によって大きくすることにより、その部分の寄生容量を大幅に低減することができる。
【0037】
また、絶縁物31,32により、配線41,42の通り道における微小タイル状素子20の側面と基板10の表面とがなす段差がなだらかになるので、配線41,42において急峻なカーブ(段差)がなくなり、断線が生じることを大幅に低減することができる。
【0038】
したがって、本実施形態によれば、微小タイル状素子20上面の電極と基板10上の電極などとを接続する配線41,42を、ワイヤボンドなどの空中配線をすることなく平面的に簡易に構成することができ、従来よりもコンパクトであり配線短絡の発生確率が低く、かつ高速に動作する薄膜デバイスを容易に構成することができる。
【0039】
(薄膜デバイスの製造方法)
次に、本実施形態の薄膜デバイス(半導体装置)の製造方法について説明する。
先ず、上記微小タイル状素子20を製造し、その微小タイル状素子20を基板10の上面の所望位置に接着する。この微小タイル状素子20の製造方法についてエピタキシャルリフト法を用いることが好ましいが、その詳細については後で説明する。
【0040】
次いで、微小タイル状素子20の側面の所望箇所を横断するように絶縁物31,32を形成する。この絶縁物31,32の形成は、インクジェットノズル又はディスペンサなどから液状体(液滴)を上記所望箇所に吐出することで行うのが好ましい。ここで、液状体としては、硬化すると絶縁物となるものであり、例えばポリシランサン(スピンオングラス)を適用することができる。ポリシラサンを硬化させると酸化シリコン(SiO2)となる。
【0041】
ついで、絶縁物31,32の上を横断するように、導電体膜からなる配線41,42を形成する。ここで、配線41は、アノード電極24と基板10上の電極(又は端子)とを電気的に接続するように設ける。配線42は、カソード電極25と基板10上の電極(又は端子)とを電気的に接続するように設ける。また、配線41,42の形成方法としては、液滴吐出方式を用いてもよい。すなわち、所望の金属材料を含む液状体をインクジェットノズル又はディスペンサなどから所望箇所に吐出することで、配線41,42を形成する。
【0042】
これらにより、本製造方法によれば、微小タイル状素子20の側面に絶縁物31,32を形成し、その絶縁物31,32の上面を通るように配線41,42を形成するので、配線41,42が微小タイル状素子20の側面に短絡することを、ワイヤーボンドなどの空中配線をせずに、防ぐことができる。また、絶縁物31,32は容易に厚膜化できるので、配線41,42の寄生容量を容易に低減することもできる。そこで、本製造方法によれば、従来よりもコンパクトであり、配線短絡の発生確率が低く、かつ高速に動作する薄膜デバイス(半導体装置)を容易に製造することができる。
【0043】
(微小タイル状素子の製造方法)
次に、上記微小タイル状素子20の製造方法と、その微小タイル状素子20を基板(最終基板)10に貼り付ける方法とについて、図3乃至図12を参照して説明する。本製造方法は、エピタキシャルリフトオフ法をベースにしている。また本製造方法では、微小タイル状素子としての化合物半導体デバイス(化合物半導体素子)を最終基板上に接着する場合について説明するが、最終基板の種類及び形態に関係なく本製造方法を適用することができる。なお、本実施形態における「半導体基板」とは、半導体物資から成る物体をいうが、板形状の基板に限らず、どのような形状であっても半導体物資であれば「半導体基板」に含まれる。
【0044】
<第1工程>
図3は本微小タイル状素子の製造方法の第1工程を示す概略断面図である。図3において、基板110は、半導体基板であり、例えばガリウム・ヒ素化合物半導体基板とする。基板110における最下位層には、犠牲層111を設けておく。犠牲層111は、アルミニウム・ヒ素(AlAs)からなり、厚さが例えば数百nmの層である。
例えば、犠牲層111の上層には機能層112を設ける。機能層112の厚さは、例えば1μmから10(20)μm程度とする。そして、機能層112において半導体デバイス(例えば面発光レーザ)113を作成する。半導体デバイス113としては、面発光レーザ(VCSEL)のほかに他の機能素子、例えばフォトトランジスタ(PD)、あるいは高電子移動度トランジスタ(HEMT)、ヘテロバイポーラトランジスタ(HBT)などからなるドライバ回路又はAPC回路などを形成してもよい。これらの半導体デバイス113は、何れも基板110上に多層のエピタキシャル層を積層して素子が形成されたものである。また、各半導体デバイス113には、電極も形成し、動作テストも行う。
【0045】
<第2工程>
図4は本微小タイル状素子の製造方法の第2工程を示す概略断面図である。本工程においては、各半導体デバイス113を分割するように分離溝121を形成する。分離溝121は、少なくとも犠牲層111に到達する深さをもつ溝とする。例えば、分離溝の幅及び深さともに、10μmから数百μmとする。また、分離溝121は、後述するところの選択エッチング液が当該分離溝121を流れるように、行き止まりなく繋がっている溝とする。さらに、分離溝121は、碁盤のごとく格子状に形成することが好ましい。
また、分離溝121相互の間隔を数十μmから数百μmとすることで、分離溝121によって分割・形成される各半導体デバイス113のサイズを、数十μmから数百μm四方の面積をもつものとする。分離溝121の形成方法としては、フォトリソグラフィとウェットエッチングによる方法、またはドライエッチングによる方法を用いる。また、クラックが基板に生じない範囲でU字形溝のダイシングで分離溝121を形成してもよい。
【0046】
<第3工程>
図5は本微小タイル状素子の製造方法の第3工程を示す概略断面図である。本工程においては、中間転写フィルム131を基板110の表面(半導体デバイス113側)に貼り付ける。中間転写フィルム131は、表面に粘着剤が塗られたフレキシブルなフィルムである。
【0047】
<第4工程>
図6は本微小タイル状素子の製造方法の第4工程を示す概略断面図である。本工程においては、分離溝121に選択エッチング液141を注入する。本工程では、犠牲層111のみを選択的にエッチングするために、選択エッチング液141として、アルミニウム・ヒ素に対して選択性が高い低濃度の塩酸を用いる。
【0048】
<第5工程>
図7は本微小タイル状素子の製造方法の第5工程を示す概略断面図である。本工程においては、第4工程での分離溝121への選択エッチング液141の注入後、所定時間の経過により、犠牲層111のすべてを選択的にエッチングして基板110から取り除く。
【0049】
<第6工程>
図8は本微小タイル状素子の製造方法の第6工程を示す概略断面図である。第5工程で犠牲層111が全てエッチングされると、基板110から機能層112が切り離される。そして、本工程において、中間転写フィルム131を基板110から引き離すことにより、中間転写フィルム131に貼り付けられている機能層112を基板110から引き離す。
これらにより、半導体デバイス113が形成された機能層112は、分離溝121の形成及び犠牲層111のエッチングによって分割されて、所定の形状(例えば、微小タイル形状)の微小タイル状素子161(上記実施形態の「微小タイル状素子1」)とされ、中間転写フィルム131に貼り付け保持されることとなる。ここで、機能層の厚さが例えば1μmから10μm程度、大きさ(縦横)が例えば数十μmから数百μmであるのが好ましい。
【0050】
<第7工程>
図9は本微小タイル状素子の製造方法の第7工程を示す概略断面図である。本工程においては、(微小タイル状素子161が貼り付けられた)中間転写フィルム131を移動させることで、最終基板171(図1の基板10)の所望位置に微小タイル状素子161をアライメントする。ここで、最終基板171は、例えば、シリコン半導体からなり、LSI領域172が形成されている。また、最終基板171の所望位置には、微小タイル状素子161を接着するための接着剤173を塗布しておく。接着剤173は、微小タイル状素子161に塗布してもかまわない。
【0051】
<第8工程>
図10は本微小タイル状素子の製造方法の第8工程を示す概略断面図である。本工程においては、最終基板171の所望の位置にアライメントされた微小タイル状素子161を、中間転写フィルム131越しに裏押し治具181で押しつけて最終基板171に接合する。ここで、所望の位置には接着剤173が塗布されているので、その最終基板171の所望の位置に微小タイル状素子161が接着される。
【0052】
<第9工程>
図11は本微小タイル状素子の製造方法の第9工程を示す概略断面図である。本工程においては、中間転写フィルム131の粘着力を消失させて、微小タイル状素子161から中間転写フィルム131を剥がす。
中間転写フィルム131の粘着剤は、UV硬化性又は熱硬化性のものにしておく。UV硬化性の粘着剤とした場合は、裏押し治具181を透明な材質にしておき、裏押し治具181の先端から紫外線(UV)を照射することで中間転写フィルム131の粘着力を消失させる。熱硬化性の接着剤とした場合は、裏押し治具181を加熱すればよい。あるいは第6工程の後で、中間転写フィルム131を全面紫外線照射するなどして粘着力を全面消失させておいてもよい。粘着力が消失したとはいえ実際には僅かに粘着性が残っており、微小タイル状素子161は非常に薄く軽いので中間転写フィルム131に保持される。
【0053】
<第10工程>
本工程は、図示していない。本工程においては、加熱処理などを施して、微小タイル状素子161を最終基板171に本接合する。
【0054】
<第11工程>
図12は本微小タイル状素子の製造方法の第11工程を示す概略断面図である。本工程においては、先ず図1に示すように、微小タイル状素子161の上面及び側面の一部に絶縁物31を形成する。この絶縁物31の形成は、液滴吐出方式を用いて所望部位に液状体を塗布し、その後液状体を硬化させることで行う。次いで、微小タイル状素子161の電極と最終基板171上の回路を電気的に接続する配線191を、絶縁物31の上を通るように形成する。これにより、1つのLSIチップなどの半導体集積回路が完成する。最終基板171としては、シリコン半導体のみならず、ガラス基板、石英基板又はプラスチックフィルムを適用してもよい。
【0055】
これらにより、最終基板171である基板10が例えばシリコンであっても、その基板10上の所望位置にガリウム・ヒ素製の面発光レーザなどを備える微小タイル状素子161を形成するというように、面発光レーザなどをなす半導体素子を当該半導体素子とは材質の異なる基板上に形成することが可能となる。
また、半導体基板上で面発光レーザなどを完成させてから微小タイル形状に切り離すので、面発光レーザを組み込んだ集積回路などを作成する前に、予め面発光レーザなどをテストして選別することが可能となる。
【0056】
また、上記製造方法によれば、半導体素子(面発光レーザなど)を含む機能層のみを、微小タイル状素子として半導体基板から切り取り、フィルムにマウントしてハンドリングすることができるので、半導体素子を個別に選択して基板10に接合することができ、ハンドリングできる半導体素子のサイズを従来の実装技術のものよりも小さくすることができる。したがって、上記製造方法によれば、従来よりもコンパクトであり、配線短絡の発生確率が低く、かつ高速に動作する薄膜デバイス(半導体装置)を備えた集積回路を容易かつ低コストで製造することができる。
【0057】
(電子機器)
上記実施形態の薄膜デバイス(半導体装置)を備えた電子機器の例について説明する。
上記実施形態の薄膜デバイスは、面発光レーザ、発光ダイオード、フォトダイオード、フォトトランジスタ、高電子移動度トランジスタ、ヘテロバイポーラトランジスタ、インダクター、キャパシター又は抵抗などに適用することができる。これらの薄膜デバイスを備えた応用回路又は電子機器としては、光インターコネクション回路、光ファイバ通信モジュール、レーザプリンタ、レーザビーム投射器、レーザビームスキャナ、リニアエンコーダ、ロータリエンコーダ、変位センサ、圧力センサ、ガスセンサ、血液血流センサ、指紋センサ、高速電気変調回路、無線RF回路、携帯電話、無線LANなどが挙げられる。
図13は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図13において、符号1000は上記薄膜デバイスを用いた携帯電話本体を示し、符号1001は表示部を示している。
【0058】
図14は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図14において、符号1100は上記薄膜デバイスを用いた時計本体を示し、符号1101は表示部を示している。
【0059】
図15は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図15において、符号1200は情報処理装置、符号1202はキーボードなどの入力部、符号1204は上記薄膜デバイスを用いた情報処理装置本体、符号1206は表示部を示している。
【0060】
図13から図15に示す電子機器は、上記実施形態の薄膜デバイスを備えているので、配線短絡が起こりにくく、高速に動作し、薄くコンパクトなものとすることができる。
【0061】
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であり、実施形態で挙げた具体的な材料や層構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
【0062】
上記実施形態では、微小タイル状素子20が面発光レーザを備えている構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、微小タイル状素子20が発光ダイオード、フォトダイオード、フォトトランジスタ、高電子移動度トランジスタ、ヘテロバイポーラトランジスタ、インダクター、キャパシター及び抵抗のうちの少なくとも一つを有することとしてもよい。
【0063】
また、上記実施形態において、絶縁物31の厚さは、微小タイル状素子20が備える素子などに入出力される信号(すなわち配線41を通る電気信号)の周波数などの速度に応じて可変してもよい。例えば、かかる信号が無線通信信号などの高周波信号の場合は絶縁物31の厚さを大きくし、比較的低い周波の場合は絶縁物31の厚さを小さくする。これらにより、所望の電気的特性を備えた薄膜デバイスを簡便に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る薄膜デバイス(半導体装置)の概要断面図である。
【図2】 同上の薄膜デバイスの斜視図である。
【図3】 微小タイル状素子の製造方法の第1工程を示す断面図である。
【図4】 同上の製造方法の第2工程を示す断面図である。
【図5】 同上の製造方法の第3工程を示す断面図である。
【図6】 同上の製造方法の第4工程を示す断面図である。
【図7】 同上の製造方法の第5工程を示す断面図である。
【図8】 同上の製造方法の第6工程を示す断面図である。
【図9】 同上の製造方法の第7工程を示す断面図である。
【図10】 同上の製造方法の第8工程を示す断面図である。
【図11】 同上の製造方法の第9工程を示す断面図である。
【図12】 同上の製造方法の第11工程を示す断面図である。
【図13】 上記薄膜デバイスを備えた電子機器の一例を示す図である。
【図14】 上記薄膜デバイスを備えた電子機器の一例を示す図である。
【図15】 上記薄膜デバイスを備えた電子機器の一例を示す図である。
【符号の説明】
10…基板、20…微小タイル状素子、21…n型半導体、22…p型半導体、23…絶縁層、24…アノード電極、25…カソード電極、31,32…絶縁物、41,42…配線
Claims (12)
- 基板と、
前記基板上に形成され側面が順テーパー状のタイル部と、該タイル部上に形成された柱状部と、を有する微小タイル状素子と、
前記タイル部の上面に形成された第1電極と、
前記柱状部を挟んで前記第1電極と反対側の前記タイル部上面に、前記柱状部と平面を成し前記柱状部の側面の少なくとも一部が埋め込まれるように形成された、側面が順テーパー形状を有する絶縁層と、
前記柱状部の上面および前記絶縁層の上面に形成された第2電極と、
前記タイル部の側面の上と、前記第1電極の上面の一部と、に形成された第1の絶縁物と、
前記タイル部の側面の上と、前記絶縁層の側面の上と、前記第2電極の上面の一部と、に形成された第2の絶縁物と、
前記基板上の一部と、前記第1の絶縁物の上面と、前記第1電極の上面の一部と、に形成された第1配線と、
前記基板上の一部と、前記第2の絶縁物の上面と、前記第2電極の上面の一部と、に形成された第2配線と、を備え、
前記第1及び第2配線は、前記タイル部の異なる側面から引き回されていることを特徴とする半導体装置。 - 前記第1及び第2の絶縁物は、樹脂、ガラス、セラミックのいずれかからなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記第1及び第2の絶縁物は、酸化シリコンからなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記微小タイル状素子は、面発光レーザ、発光ダイオード、フォトダイオード、フォトトランジスタ、高電子移動度トランジスタ、ヘテロバイポーラトランジスタ、インダクター、キャパシター及び抵抗のうちの少なくとも一つを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体装置。
- 前記微小タイル状素子は、面発光レーザを有し、
前記配線は、前記面発光レーザのアノード電極又はカソード電極と前記基板に設けられている電極又は素子とを電気的に接続するものであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体装置。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体装置を備えたことを特徴とする電子機器。
- 基板上に、タイル部及び前記タイル部の上面に形成された柱状部を有する微小タイル状素子を設ける工程と、
前記タイル部の上面に前記柱状部と平面を成し、前記柱状部の側面の少なくとも一部を埋め込むように、側面が順テーパー形状を有する絶縁層を形成する工程と、
前記柱状部を挟んで前記絶縁層と反対側の前記タイル部の上面に第1電極を形成するとともに、前記柱状部の上面及び前記絶縁層の上面に第2電極を形成する工程と、
前記タイル部の側面の上と、前記第1電極の上面の一部と、に第1の絶縁物を形成する工程と、
前記タイル部の側面の上と、前記絶縁層の前記側面の上と、前記第2電極の上面の一部と、に第2の絶縁物を形成する工程と、
前記基板上の一部から前記第1の絶縁物の上面を経由して前記第1電極の上面に達する第1配線を形成する工程と、
前記基板上の一部から前記第2の絶縁物の上面を経由して前記第2電極の上面に達する第2配線を形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記第1配線及び第2配線を、前記タイル部の上面に設けられた前記第1電極及び第2電極と前記基板に設けられた電極とを接続するように形成することを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第1及び第2の絶縁物を、液状体の絶縁材料を前記所望箇所に塗布し、その後硬化させることで形成することを特徴とする請求項7又は8に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第1及び第2の絶縁物を、液滴吐出方式を用いて形成することを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第1及び第2配線を、液滴吐出方式を用いて形成することを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記タイル部を、エピタキシャルリフトオフ法を用いて前記基板に接着することを特徴とする請求項7から11のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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