JP4370280B2 - 無水糖アルコール組成物の精製方法および製造方法 - Google Patents

無水糖アルコール組成物の精製方法および製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4370280B2
JP4370280B2 JP2005142794A JP2005142794A JP4370280B2 JP 4370280 B2 JP4370280 B2 JP 4370280B2 JP 2005142794 A JP2005142794 A JP 2005142794A JP 2005142794 A JP2005142794 A JP 2005142794A JP 4370280 B2 JP4370280 B2 JP 4370280B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sugar alcohol
anhydrous sugar
fraction
distillation
main component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005142794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006316025A (ja
Inventor
典正 藤花
義治 立上
正雄 三橋
Original Assignee
三光化学工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三光化学工業株式会社 filed Critical 三光化学工業株式会社
Priority to JP2005142794A priority Critical patent/JP4370280B2/ja
Publication of JP2006316025A publication Critical patent/JP2006316025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4370280B2 publication Critical patent/JP4370280B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

本発明は一般に無水糖アルコール組成物の精製方法および製造方法に関するものであり、より特定的には、加工中に、許容できない程度の発色・着色などの問題を引き起こす不純物を除去することができるように改良された無水糖アルコール組成物の精製方法および製造方法に関する。
無水糖アルコール、特にマンニトール、イジトールおよびソルビトールの誘導体は、治療用および食用として知られている。これらのうち、イソソルバイド、すなわち1,4:3,6−ジアンヒドロソルビトールは、コーンスターチおよびカサバ(タピオカ)を含む種々の天然資源から誘導することができるソルビトールの誘導体なので、再生可能な天然資源として、医薬品、医薬品原料、およびポリマー(特にポリエステル)およびコポリマーの製造に用いられるモノマー(鎖延長剤を含む)として有用である。
無水糖アルコールは、種々の脱水触媒、特に強酸触媒の作用で対応する糖アルコール(または無水ヒドロ糖アルコール)を脱水すること(以下、内部脱水反応という)により生成することが知られている。これらの触媒の例として、種々の鉱酸、例えば硫酸、塩酸、燐酸やスルホン化ポリスチレンが挙げられる。これらの脱水反応は、一般には、溶媒の存在下で行われる。例えば、水、およびキシレンやトルエンのような有機溶媒が有用であることが知られている(例えば特許文献1参照)。
無水糖アルコールの使用に際しての純度に対する要求は、目的とする用途に応じて異なる。例えば医薬品や食品の用途では、1つの要求は、無水糖アルコールを含有する物質に、有機体または個体への害を引き起こす不純物が存在しないことである。ポリマー用途では、特に包装用ポリマーのような光学的透明度が要求される用途では、合成中および/または加工中に生成するポリマーが、許容されない程度の発色・着色を引き起こす不純物を含有しないことである。また、ポリマーの合成時に分子量の増大を阻害する不純物を含有しないことである。食品および薬品用途に用いられる無水糖アルコールにおいては許容できる不純物が、ポリマーの合成または加工中に許容できない色レベルの発色を引き起こすために、ポリマー用途では実際上、受け入れられないこともあり得る。
無水糖アルコールの精製方法としては、いくつかの方法が知られている。例えば、ソルビトールなどの内部脱水反応で生成した無水糖アルコールを蒸留し、得られた蒸留品を有機溶媒から再結晶する方法である(特許文献2,3参照)。しかし、この方法で精製した無水糖アルコールを使用した場合は、残存する有機溶媒が連鎖移動剤となり、ポリマーの合成時に分子量が増大しないという問題点があった。また、この方法では、加工中に許容できない程度の発色・着色の原因となる不純物が十分に除去されないなどの問題点があった。
水から再結晶する精製方法についても、公知である。しかしながら、この方法で得られた生成物は純度が低く、さらに無水糖アルコールが吸湿性を有するので、水を溶媒として用いることは好ましくない。
上述のような状況にあって、簡素でコスト効率がよく、極めて純度の高い無水糖アルコールの精製法が望まれている。さらに、特にポリマー製造に使用するために、非常に純粋な無水糖アルコールが望まれている。
英国特許613,444号
特表2002−534486号公報
特表2003−535866号公報
無水糖アルコールの精製を困難にしているのは、ソルビトールなどの内部脱水反応で生成した無水糖アルコールの蒸留品(黒色)は、後述する種々の不純物を含む組成物として構成されている(以下無水糖アルコール組成物という)ためであると考えられる。そのため、単なる蒸留・冷却の操作では、精製の点で十分な結果を得ることが出来ないという特徴を示すのである。また、留出品を活性炭で処理するのみでは、色調の点では改善された組成物を得ることができるが、純度の点では全く改善されないという特徴を示すのである。
この発明はこのような特徴を有する無水糖アルコール組成物に鑑みてなされたもので、極めて純度が高い無水糖アルコール組成物が得られるように改良された無水糖アルコール組成物の精製方法を提供することを目的とする。
この発明の他の目的は、優れた安定性を有する無水糖アルコール組成物を得る方法を提供することにある。
この発明の他の目的は、ポリマー製造に使用できる非常に純粋な無水糖アルコール組成物を得る方法を提供することにある。
この発明の他の目的は、純度が高く、かつ優れた安定性を有するヘキシトール等の内部脱水生成物を、溶媒・溶質からの再結晶をさせるという工程を行わないで、得る方法を提供することにある。
この発明の他の目的は、99%以上の純度を有し、白色粉末または無色溶液であり、優れた安定性を有する無水糖アルコール組成物を、簡素にかつコスト効率よく得る方法を提供することにある。
この発明に従う無水糖アルコール組成物の精製方法においては、まず、1種類の無水糖アルコールを主成分とし不純物を含有する無水糖アルコール組成物を、溶媒非存在下で第1回目の蒸留をし、蒸留物を得る。上記蒸留物を脱色手段で脱色処理し、脱色処理物を得る。上記脱色処理物を溶媒非存在下で、上記第1回目の蒸留時に共に留出した不純物のうちの、上記主成分たる上記無水糖アルコールよりも沸点の高い不純物を、上記主成分たる無水糖アルコールに化学変化させるように、6時間あるいは10時間かけて徐々に温度を上げバス温度を190℃まで加熱しながら第2回目の蒸留をし、上記蒸留物を第1の初留分、上記主成分たる上記無水糖アルコールを含む第1の主留分、第1の後留分および第1のピッチ分の4つの部分に分ける。上記第1の主留分を取り出し、これを溶媒非存在下で、該第1の主留分に含まれる不純物のうちの、上記主成分たる上記無水糖アルコールよりも沸点の高い不純物を、上記主成分たる無水糖アルコールに化学変化させるように、6時間あるいは10時間かけて徐々に温度を上げバス温度を190℃まで加熱しながら第3回目の蒸留をし、上記第1の主留分を、第2の初留分、上記主成分たる上記無水糖アルコールを含む第2の主留分、第2の後留分および第2のピッチ分の4つの部分に分け、次いで上記無水糖アルコールを含む上記第2の主留分を取り出す。
上記第2回目の蒸留及び第3回目の蒸留を減圧下で行うのが好ましい。
この方法によって得られた無水糖アルコール組成物は、純度が高く、ポリマー用途に好ましく用いられる。連鎖移動剤になる有機溶媒を含まないので、分子量が増大する。得られたポリマーは、繊維、光学ディスク、容器、シートおよびフィルムなどの製品を与える。
この方法によって得られた無水糖アルコール組成物は、微量の有機溶媒も含まない。微量の有機溶媒も含まないので、医薬品として利用する場合でも人体に害を及ぼすことがない。それゆえ、得られた無水糖アルコール組成物は医薬品、または該医薬品から製造された製品に好ましく利用される。
上記脱色手段として、活性炭を用いるのが好ましく、より好ましくは粒状形態の活性炭を用いる。
上記イオン交換手段として、少なくとも1種類のアニオン樹脂、好ましくは強アニオン樹枝と、少なくとも1種類のカチオン樹脂、好ましくは強カチオン樹脂を含むものを用いる。
一般的に上記組成物は、内部脱水反応で生成した無水糖アルコールのいくつかの混合物を含むが、そのうちの1つが主成分(最も多く存在する成分)となる。本発明による精製方法の第1の目的は、これらの組成物の安定性や色調を改善し、ポリマー合成の際の鎖延長剤を含むコモノマーとしての適性を付与することである。
本発明に従う精製方法によって得られた組成物は、イソへキシド組成物、すなわち、その由来、その性質、その提供形態およびその組成によらず、主成分たる1種類のイソヘキシドと1種類以上の別のイソヘキシドとの混合物となる。イソヘキシドは、好ましくは、イソソルバイド(1,4−3,6−ジアンヒドロソルビトール)、イソマンニド(1,4−3,6ジアンヒドロマンニトール)、イソイジド(1,4−3,6−ジアンヒドロイジトール)、イソイタイドまたはイソガラクチドであり、より好ましくは、イソソルバイドである。
本発明にかかる方法によると、上記イソソルバイドまたは上記イソマンニドの純度が少なくとも98.5%であり、好ましくは99.0%以上であり、遊離および/または塩の形態での蟻酸の含有量が最大で0.01%である無水糖アルコール組成物が得られる。
条件を選ぶと、上記イソソルバイドまたは上記イソマンニドの純度は、99.5%、好ましくは99.6%以上になる。
このようなイソソルバイドまたはイソマンニド等の無水糖アルコール組成物は、液体、固体または粉体で得られる。その純度、安定性および/または色相の特性から、これらの組成物は、化学、製薬、化粧品および食品工業を目的とする中間体、鎖延長剤を含むコモノマー、溶剤、可塑剤,潤滑剤、造核剤、充填剤、甘味料、香料および/または活性成分としての、生成物または混合物の調製に用いられる。
この発明の他の局面に従う無水糖アルコール組成物の製造方法においては、まず糖アルコールを脱水触媒を用いて脱水し、1種類の無水糖アルコールを主成分とし不純物を含有する粗無水糖アルコール組成物を形成する。上記粗無水糖アルコール組成物を、溶媒非存在下で第1回目の蒸留をし、蒸留物を得る。上記蒸留物を脱色手段で脱色処理し、脱色処理物を得る。上記脱色処理物を溶媒非存在下で、上記第1回目の蒸留時に共に留出した不純物のうちの、上記主成分たる上記無水糖アルコールよりも沸点の高い不純物を、上記主成分たる無水糖アルコールに化学変化させるように、6時間あるいは10時間かけて徐々に温度を上げバス温度を190℃まで加熱しながら第2回目の蒸留をし、上記蒸留物を第1の初留分、上記主成分たる上記無水糖アルコールを含む第1の主留分、第1の後留分および第1のピッチ分の4つの部分に分ける。上記第1の主留分を取り出し、これを溶媒非存在下で、該第1の主留分に含まれる不純物のうちの、上記主成分たる上記無水糖アルコールよりも沸点の高い不純物を、上記主成分たる無水糖アルコールに化学変化させるように、6時間あるいは10時間かけて徐々に温度を上げバス温度を190℃まで加熱しながら第3回目の蒸留をし、上記第1の主留分を、第2の初留分、上記主成分たる上記無水糖アルコールを含む第2の主留分、第2の後留分および第2のピッチ分の4つの部分に分け、次いで上記無水糖アルコールを含む上記第2の主留分を取り出す。
本発明によれば、不安定性の原因となる不純物が除去されるので、安定性の点で改善された無水糖アルコール組成物が得られる。
本発明にかかる精製方法は、減圧蒸留、脱色処理および/またはイオン交換手段による処理、ついで熱処理(熱反応処理)という組み合わせ、または減圧蒸留、熱処理、次いで脱色処理および/またはイオン交換手段による処理という組み合わせによって、不純物を除去し、安定性の点で改善された組成物を得るというものである。ここに安定性とは、特に、得られた組成物のpHの変化と色相の変化が少なく、経時的不純物(蟻酸等の酸化生成物など)の生成がないことを意味する。
熱反応処理することによって、無水糖アルコール組成物の安定性が改善される理由について説明する。図1に示すように、例えば、ソルビトールを酸触媒で内部脱水反応させるとピークNo.1−9の留分(ピークNo.が大きい数字ほど高沸点留分)を含む粗イソソルバイド組成物が得られる。安定性を悪くしているのは、自動酸化しやすいグリコール構造を有する1,4−ソルビタンであると推定される。1,4−ソルビタンは、粗イソソルバイド組成物中に0.5〜1.0%存在する。減圧下で熱反応処理することによって1,4−ソルビタンが、イソソルバイドより低沸点で、酸化に対して安定性を有する化合物に変化し、1,4−ソルビタンの含有量が減少し、これにより、安定性が改善されたものと考えている。なお、図1中、ピークNo.3,4,7,9の物質は、構造が未だ推定されていない。
以下、本発明の実施例について説明する。
イソソルバイドおよび他の無水糖アルコールの含有量は、ガスクロマトグラフィー(GC)によって測定した。蟻酸等の不純物の含量は、高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)またはガスクロマトグラフィー/質量分析法(GC/MS)によって測定した。
(参考例1)
一連の精製実験を、無水糖アルコールとしてイソソルバイドを使用して行った。
(イソソルバイドの製造)
容量2lのガラス製の攪拌機つきの減圧反応器にソルビトールの70%水溶液(ソルビット(登録商標)D−70,東和化成工業株式会社製)1930grを仕込み、40torrの減圧下で、120℃まで加熱し、水580grを留出した。次いで、98%濃硫酸32grを添加して、減圧下で24時間反応させ、水262grを留出した。この反応液を80℃まで冷却し、40%苛性ソーダ水溶液でpH7.2(1%水溶液)まで中和した。この反応液を、減圧下で再度130℃まで加熱した。水16grを留出させて除去し、黒色粘稠な粗イソソルバイド組成物1076grを得た。分析結果、1,4−ソルビタンを0.65%含有していた。
(イソソルバイド組成物の精製)
粗イソソルバイド組成物538grを減圧蒸留器(1l)に仕込み、9torrまでの減圧下でバス温度210℃まで加熱し、約3時間かけて、黄緑蛍光色の留出物394grを得た(以下物理的蒸留という。これについては後述する)。イソソルバイド含有量は、99.1%であった。釜残留物として、148grのピッチ状物(イソソルバイド含有率2.0%)を抜き出した。
精製水380grを上記留出物390grに添加し、希釈、溶解した。次いで、粉末状の活性炭73grを添加し、60℃、6時間攪拌した後、活性炭をろ過して、無色透明な水溶液717grを得た。この水溶液を減圧蒸留器(1l)に仕込み、130℃、50torrで水を留出(357gr)した後、9torrまでの減圧下で、徐々に温度を上げていき、すなわち6時間かけて、バス温度190℃まで加熱し、白色の固体留出物367gr(融点64℃)を得た(以下化学的蒸留という。これについては、後述する)。化学的蒸留は、上記物理的蒸留よりも、バス温度は低温で、徐々に温度を上げながら、上記物理的蒸留よりも、長い時間をかけて行うのが特徴である。すなわち、蒸留速度を遅くして行う。
イソソルバイド含有率は99.5%であった。このイソソルバイド組成物の組成は、表1の通りであった。したがって、このイソソルバイド組成物中のイソソルバイドの純度は、99.2/99.5×100=99.7%であった。
Figure 0004370280
このイソソルバイド組成物10grを共栓付き三角フラスコに仕込み、70℃のオーブン中に7日間放置した後、イソソルバイド純度を測定した結果、99.1%であった。また、蟻酸濃度は、0.0005%以下で増大を認めなかった。pHは6.5であった。
こうして得られたイソソルバイド(イソソルビド)は、環状五員環を有する2価のアルコールであり、比重(30℃)1.32,融点61〜64℃,沸点155〜165℃/3mmHgで、水、メタノールに極めてよく溶け、エタノールに溶けやすくエーテルには溶けにくい、淡黄色の結晶または塊でわずかに特異臭(糖臭)を示し、味は苦く、吸湿性があり、非イオン系界面活性剤の製造原料、ポリマーの原料、化粧品の保湿剤、医薬品としての飲用、ニトロ化を行って循環器医薬として使用される有用な物質である。
(参考例2)
参考例1で得られた粗イソソルバイド組成物を、参考例1を変形した方法によって精製した。すなわち、粗イソソルバイド組成物539grを容量1lのガラス製の攪拌機付きの減圧蒸留器に仕込み、9torrの減圧下で、約3時間かけて、バス温度210℃まで加熱し、黄緑蛍光色の留出物394grを得た。イソソルバイド含有量は、99.6%であった。
精製水384grを上記留出物384grに添加し、希釈、溶解した。次いで、粉末状の活性炭73grを添加し、55℃、6時間攪拌した後、活性炭をろ過して、無色透明な水溶液715grを得た。この水溶液を、強カチオン樹脂で処理し、ついで強アニオン交換樹脂で処理した後、再度、上記の減圧蒸留器(1l)に仕込み、130℃、50torrで水を留出(357gr)したのち、9torrまでの減圧下で、徐々に温度を上げていき、すなわち10時間かけて、バス温度190℃まで加熱し、白色固体の留出物358gr(融点64℃)を得た。イソソルバイド含有率は99.8%であった。
(比較例)
参考例2で得られた黄緑蛍光色の留出物を、本発明によらない別の変形方法でそれぞれ精製した。
比較例1
参考例2で得られた黄緑蛍光色の留出物を活性炭で処理しただけで、水を留去して白色固体を得た。
比較例2
参考例2で得られた黄緑蛍光色の留出物を強カチオン交換樹脂で処理し、次いで、強アニオン交換樹脂で処理しただけで、水を留去して白色固体を得た。
比較例3
参考例2で得られた黄緑蛍光色の留出物を活性炭で処理した後、次いで強カチオン交換樹脂で処理し、さらに、強アニオン交換樹脂で処理しただけで、水を留去して白色固体を得た。
これらの方法で得られたイソソルバイド組成物を参考例1と同じ貯蔵条件で放置した結果、参考例1の場合よりも著しい蟻酸の発生が認められた。表2に結果を示す。
Figure 0004370280
内部脱水反応を行い、その後物理的蒸留し、その後イオン交換樹脂処理/活性炭処理したものは、処理直後は、蟻酸濃度が5ppm以下であった。しかし、表2から明らかなように、経時変化(60℃×48hr)後は、蟻酸は200〜800ppmに増大する。これは、蟻酸を生成する化合物が存在し、蒸留やイオン交換樹脂処理/活性炭処理することによっては、それを除去できないことを示している。
蟻酸を生成する反応式は、次のように考えられる。すなわち、ピークNo.8の1,4ソルビタンのグリコール部分が酸化されて、開裂が起こり、ホルムアルデヒドが生成し、さらに酸化されて蟻酸が生じたものと考えられる。
Figure 0004370280
(実施例1)
本実施例は、物理的蒸留を終えた粗イソソルバイド組成物を、図2に示すように、さらに3回化学的蒸留した。化学的蒸留1,2,3は、参考例1,2と同様に、減圧下で、時間をかけて、徐々に温度を上げていく方法で行った。それぞれの工程におけるイソソルバイド組成物の分析結果を表3に示す。
Figure 0004370280
分析結果から明らかなように、化学的蒸留回数が増えるに従って、ピークNo.8の1,4−ソルビタンの量は減少し、ピークNo.2などの、イソソルバイドより低沸点の、酸化に対して安定性の有する化合物(イソソルバイドを含む)の量が増大する傾向にあることが認められた。これは、図3に示す化学反応により、減圧下で、時間をかけて、徐々に温度を上げていく方法による化学的蒸留は、沸点の差をもとに分離精製するという単なる物理的蒸留ではなく、熱反応によって、1,4−ソルビタン(ピークNo.8の物質)が、イソソルバイド(ピークNo.5の物質)およびイソソルバイドより低沸点の化合物(ピークNo.2,3,4の物質)に変化するという化学反応を伴なう蒸留であるということを示している。なお、表3のピークNo.は、図1のピークNo.にそれぞれ対応する。
引き続き、上記化学的蒸留を行った後のイソソルバイド組成物を活性炭で脱色処理し、蛍光物質を除去し、次いで強カチオン交換樹脂で処理し、さらに、強アニオン交換樹脂で処理し、活性炭中に含まれていた酸性成分を除去した。得られた無水糖アルコール組成物は、微量の有機溶媒も含まない。微量の有機溶媒も含まないので、医薬品として利用する場合でも人体に害を及ぼすことがない。医薬品、または該医薬品から製造された製品に利用するには十分の純度を有していた。
(実施例2)
攪拌機付きステンレス製反応槽(0.5l)に窒素気流下で、テレフタル酸ジメチル107gr、参考例2で得られたイソソルバイド組成物58gr、エチレングリコール49gr、酢酸マンガン(II)47.6grを仕込む。この反応槽を230℃、3時間、次いで240℃、1時間、さらに264℃、1時間加熱しながら、生成するメタノールを留去する。温度が284℃に到達した後、ポリ燐酸(P:40mg)を添加する。ついで、酸化ゲルマニウム(IV)触媒47gr(エチレングリコール溶液)を添加する。反応槽内を1mmHgまで下げ、285℃、3時間保持する。反応生成物を水浴中に押し出し、透明な樹脂を得た。切断してペレット化した後、オーブンに入れて乾燥させた。オルソクロロフェノール1%溶液、25℃での固有粘度は、0.45dL/grであった。イソソルバイド残基含有率は13%(nmr測定)であった。
(実施例3)
参考例2で得られたイソソルバイド組成物200grに水20grを添加し、混練機で練り合わせた後、60℃で乾燥後、12メッシュと16メッシュの篩で製粒した。得られた顆粒にカーボポール(登録商標)97IP(BF Goodrich社製)2grとステアリン酸マグネシウム2grを添加し、顆粒剤を得た。本剤は適当量ずつに分包したものを水等に懸濁し服用できる。
(実施例4)
参考例2で得られたイソソルバイド組成物400grを混練機に入れ、攪拌しながら湿潤剤(エタノール:水=80:20)60grを除々に加えて練り合わせる。得られた練合物をミニマイザーにより処理した後、循環式熱風乾燥機で乾燥(60℃×3時間)した。乾燥後、32メッシュのステンレス製篩で分別した。幼児には、溶解してドライシロップ剤として服用できる
今回開示された実施例はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明によって得られる無水糖アルコール組成物は、化学、製薬、化粧品、および食品工業を目的とする中間体、鎖延長剤を含むコモノマー、溶剤、可塑剤、潤滑剤、造核剤、充填剤、甘味料、香料および/または活性成分としての、生成物または混合物の調整に利用することができる。
ソルビトールを酸触媒で内部脱水反応させて得られる粗イソソルバイド組成物の物理的蒸留品の、ガスクロマトグラフィー成分を示す図である。 実施例の化学蒸留の工程を示すブロック図である。 熱反応の様子を示す図である。

Claims (10)

  1. 1種類の無水糖アルコールを主成分とし不純物を含有する無水糖アルコール組成物を、溶媒非存在下で第1回目の蒸留をし、蒸留物を得る工程と、
    前記蒸留物を脱色手段で脱色処理し、脱色処理物を得る工程と、
    前記脱色処理物を溶媒非存在下で、前記第1回目の蒸留時に共に留出した不純物のうちの、前記主成分たる前記無水糖アルコールよりも沸点の高い不純物を、前記主成分たる無水糖アルコールに化学変化させるように、6時間あるいは10時間かけて徐々に温度を上げバス温度を190℃まで加熱しながら第2回目の蒸留をし、前記蒸留物を第1の初留分、前記主成分たる前記無水糖アルコールを含む第1の主留分、第1の後留分および第1のピッチ分の4つの部分に分ける工程と、
    前記第1の主留分を取り出し、これを溶媒非存在下で、該第1の主留分に含まれる不純物のうちの、前記主成分たる前記無水糖アルコールよりも沸点の高い不純物を、前記主成分たる無水糖アルコールに化学変化させるように、6時間あるいは10時間かけて徐々に温度を上げバス温度を190℃まで加熱しながら第3回目の蒸留をし、前記第1の主留分を、第2の初留分、前記主成分たる前記無水糖アルコールを含む第2の主留分、第2の後留分および第2のピッチ分の4つの部分に分け、次いで前記無水糖アルコールを含む前記第2の主留分を取り出す工程と、を備えた無水糖アルコール組成物の精製方法。
  2. 前記第2回目の蒸留及び第3回目の蒸留を減圧下で行う請求項1に記載の無水糖アルコール組成物の精製方法。
  3. 引き続き、前記取り出された第2の主留分を脱色手段で脱色処理する工程を備える請求項1又は2に記載の無水糖アルコール組成物の精製方法。
  4. 前記脱色処理された前記第2の主留分をイオン交換手段で処理する工程をさらに備える請求項に記載の無水糖アルコール組成物の精製方法。
  5. 前記脱色手段として、活性炭を用いる、請求項に記載の無水糖アルコール組成物の精製方法。
  6. 前記活性炭として、粒状形態の活性炭を用いる、請求項に記載の無水糖アルコール組成物の精製方法。
  7. 前記イオン交換手段として、少なくとも1種類のアニオン樹脂と少なくとも1種類のカチオン樹脂を含むものを用いる請求項に記載の無水糖アルコール組成物の精製方法。
  8. 前記無水糖アルコールは、イソソルバイド、イソマンニド、イソイタイドおよびイソガラクチドからなる群より選ばれるイソへキシドを含む請求項1からのいずれか1項に記載の無水糖アルコール組成物の精製方法。
  9. 糖アルコールを脱水触媒を用いて脱水し、1種類の無水糖アルコールを主成分とし不純物を含有する粗無水糖アルコール組成物を形成する工程と、
    前記粗無水糖アルコール組成物を、溶媒非存在下で第1回目の蒸留をし、蒸留物を得る工程と、
    前記蒸留物を脱色手段で脱色処理し、脱色処理物を得る工程と、
    前記脱色処理物を溶媒非存在下で、前記第1回目の蒸留時に共に留出した不純物のうちの、前記主成分たる前記無水糖アルコールよりも沸点の高い不純物を、前記主成分たる無水糖アルコールに化学変化させるように、6時間あるいは10時間かけて徐々に温度を上げバス温度を190℃まで加熱しながら第2回目の蒸留をし、前記蒸留物を第1の初留分、前記主成分たる前記無水糖アルコールを含む第1の主留分、第1の後留分および第1のピッチ分の4つの部分に分ける工程と、
    前記第1の主留分を取り出し、これを溶媒非存在下で、該第1の主留分に含まれる不純物のうちの、前記主成分たる前記無水糖アルコールよりも沸点の高い不純物を、前記主成分たる無水糖アルコールに化学変化させるように、6時間あるいは10時間かけて徐々に温度を上げバス温度を190℃まで加熱しながら第3回目の蒸留をし、前記第1の主留分を、第2の初留分、前記主成分たる前記無水糖アルコールを含む第2の主留分、第2の後留分および第2のピッチ分の4つの部分に分け、次いで前記無水糖アルコールを含む前記第2の主留分を取り出す工程と、を備えた無水糖アルコール組成物の製造方法。
  10. 引き続き、前記取り出された無水糖アルコールを含む第2の主留分を脱色手段で脱色処理する工程を備えた請求項9に記載の無水糖アルコール組成物の製造方法。
JP2005142794A 2005-05-16 2005-05-16 無水糖アルコール組成物の精製方法および製造方法 Expired - Fee Related JP4370280B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005142794A JP4370280B2 (ja) 2005-05-16 2005-05-16 無水糖アルコール組成物の精製方法および製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005142794A JP4370280B2 (ja) 2005-05-16 2005-05-16 無水糖アルコール組成物の精製方法および製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006316025A JP2006316025A (ja) 2006-11-24
JP4370280B2 true JP4370280B2 (ja) 2009-11-25

Family

ID=37537008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005142794A Expired - Fee Related JP4370280B2 (ja) 2005-05-16 2005-05-16 無水糖アルコール組成物の精製方法および製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4370280B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101172615B1 (ko) 2010-12-15 2012-08-08 주식회사 삼양제넥스 무수당 알코올의 증류 방법 및 이를 이용한 무수당 알코올의 제조 방법
WO2014073843A1 (ko) * 2012-11-08 2014-05-15 주식회사 삼양제넥스 박막증류 및 단경로 증류의 순차적 조합을 이용한 고순도 무수당 알코올의 제조방법

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5492497B2 (ja) * 2009-08-31 2014-05-14 上野製薬株式会社 無水糖アルコールの精製方法
JP5492531B2 (ja) * 2009-11-30 2014-05-14 上野製薬株式会社 無水糖アルコールの精製方法
KR101079518B1 (ko) 2009-12-29 2011-11-03 주식회사 삼양제넥스 무수당 알코올의 제조방법
KR101167629B1 (ko) 2011-10-05 2012-07-23 윤강훈 순도 및 색상과 저장 안정성을 획기적으로 개선한 1,4-3,6-이무수당 알코올의 정제 방법
KR101392883B1 (ko) * 2012-05-11 2014-05-12 주식회사 삼양제넥스 이온함량이 현저히 저감되고 색 특성이 향상된 무수당 알코올의 제조 방법
KR101455740B1 (ko) * 2012-11-08 2014-11-04 주식회사 삼양제넥스 결정화 공정 폐기물을 사용하여 수율을 항상시킨 고순도 무수당 알코올의 제조방법
JP2016037481A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 第一工業製薬株式会社 無水糖アルコールの精製方法、無水糖アルコール及び樹脂
ES2935593T3 (es) 2015-02-24 2023-03-08 Archer Daniels Midland Co Fabricación y purificación de isoidida
KR101701254B1 (ko) * 2015-12-28 2017-02-03 주식회사 삼양사 저장 안정성이 향상된 고체 무수당 알코올 조성물 및 고체 무수당 알코올의 저장 안정성을 향상시키는 방법
CN111721844A (zh) * 2019-03-20 2020-09-29 鲁南制药集团股份有限公司 一种单硝酸异山梨酯的质量控制方法
CN111233689B (zh) * 2020-03-20 2022-07-26 北京华亘安邦科技有限公司 13c美沙西汀的纯化方法及制备方法
FR3125684A1 (fr) * 2021-07-28 2023-02-03 Roquette Freres Composition de dinahydrohexitols stables a l’oxydation et contenant un ester d’acide gallique

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101172615B1 (ko) 2010-12-15 2012-08-08 주식회사 삼양제넥스 무수당 알코올의 증류 방법 및 이를 이용한 무수당 알코올의 제조 방법
WO2014073843A1 (ko) * 2012-11-08 2014-05-15 주식회사 삼양제넥스 박막증류 및 단경로 증류의 순차적 조합을 이용한 고순도 무수당 알코올의 제조방법
CN104768908A (zh) * 2012-11-08 2015-07-08 株式会社三养吉尼克斯 依次组合利用薄膜蒸馏及短程蒸馏的高纯度无水糖醇的制备方法
US9169263B1 (en) 2012-11-08 2015-10-27 Samyang Genex Corporation Method for preparing high-purity anhydrosugar alcohol using sequential combination of thin film distillation and short path distillation
CN104768908B (zh) * 2012-11-08 2016-10-19 株式会社三养社 依次组合利用薄膜蒸馏及短程蒸馏的高纯度无水糖醇的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006316025A (ja) 2006-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4370280B2 (ja) 無水糖アルコール組成物の精製方法および製造方法
KR101079518B1 (ko) 무수당 알코올의 제조방법
JP5618983B2 (ja) 二無水糖の製造方法
US7439352B2 (en) Process for the production of anhydrosugar alcohols
JP6097406B2 (ja) ハイドロールを用いた無水糖アルコールの製造方法
WO2007103586A2 (en) Process for the production of anhydrosugar alcohols
KR100772255B1 (ko) 수소화 당의 내부 탈수물을 1종 이상 함유하는 조성물의정제 방법
WO2007089527A2 (en) Method of forming a dianhydrosugar alcohol
KR101388676B1 (ko) 박막증류를 통한 고순도 무수당 알코올의 제조방법
JP6122504B2 (ja) 薄膜蒸留と短行程蒸留を順に組み合わせて用いた高純度無水糖アルコールの製造方法
JPH06504762A (ja) 水性乳酸原料の脱水によるラクチドの製法
KR20140105185A (ko) 고분자성 반응 부산물의 생성이 감소된 무수당 알코올의 제조방법
US3454603A (en) Method of preparing 1,4-3,6-dianhydroiditol and 1,4-3,6-dianhydroglucitol
JP2017512823A (ja) 色および生成物アカウンタビリティーが改善された5および6炭素ポリオールの脱水環化におけるホスホン酸触媒
WO2014150387A1 (en) Method of manufacturing dicarboxylic acids and derivatives from compositions comprising ketocarboxylic acids
JP6293333B2 (ja) 5−ヒドロキシメチル−2−フルフラールの製造方法
US9029578B2 (en) Method for preparation of anhydrosugar alcohols
KR102082545B1 (ko) 이소헥시드 에스테르화에서 색 개체 형성의 조절
WO2013061802A1 (ja) グリセリルグルコシド含有組成物の製造方法
JP2022116210A (ja) 薄膜蒸発器による蒸留工程を有するジアンヒドロヘキシトールの製造方法
KR101970853B1 (ko) 헥소스 용액으로부터 스팀의 존재 하에 5-히드록시메틸푸르푸랄 (hmf)을 제조하는 방법
KR102025601B1 (ko) 암모늄 치환 헤테로 폴리산염 촉매를 이용한 무수당 알코올의 제조방법
KR102086531B1 (ko) 세슘 치환 헤테로 폴리산염 촉매를 이용한 무수당 알코올의 제조방법
KR20140048439A (ko) 폴리올을 반응 희석제로 이용한 무수당 알코올의 제조방법
JP6122505B2 (ja) 結晶化工程の廃棄物を使用して収率を向上した高純度無水糖アルコールの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090804

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090831

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130904

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees