JP4369644B2 - テープカートリッジ及びその組み立て方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気記録再生装置に用いられるリールタイプのテープカートリッジ及びその組み立て方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
磁気記録再生装置に用いられる1リールタイプのテープカートリッジは、テープの出し入れのためにドア部材でケースの開口部を開閉するようにしている。かかるドア部材の従来例を図6及び図7により説明する。
【0003】
図6の従来例は、テープカートリッジの開口160を開閉するドア部材130は、常時開口160を閉じるようにねじりコイル式のばね部材200により図の矢印方向に付勢される。ドア部材130には、ばね部材200の一方のばね腕240の掛止片260を係合するために、付勢方向と直交する図の縦方向に縦長のばね掛け孔150が形成されている。ばね部材200の掛止片260をドア部材130の縦長のばね掛け孔150に挿入した後、ドア部材130は開口部160からドア部材130の長手方向に延びた細長い溝170内に摺動可能に組み込まれる(特開平11−328922号公報参照)。
【0004】
また、図7の別の従来例では、テープカートリッジの開口(図6の開口160と同様の)を開閉するドア部材100が常時開口を閉じるように図の矢印方向にばね部材110により付勢されている。ドア部材100の一端部の接続部101に挿入孔102が図の縦方向に形成されている。ばね部材110は、先端部分に湾曲部112が形成されており、その端部111からドア部材100の挿入孔102に図の下方向から挿入され、湾曲部112が挿入孔102内に位置する。このようにばね部材110をドア部材100の接続部101に引っ掛けるようにして仮止めしてから、ドア部材100をカートリッジケース内に組み込む。
【0005】
ところが、図6の従来例では、ばね部材200とドア部材130とを仮止めした場合、その仮止め状態を維持することが困難となるので、カートリッジケース内に組み込む直前に行う必要があり、作業が繁雑なものとなり組み立て性が悪くなってしまう。また、ばね部材200のばね腕240の先端にある掛止片260は、その曲げ処理不良によりその長さが長くなってしまうと、ドア部材130が開閉のため溝170内で摺動したとき、溝の内壁171に接触してしまい、このためドア部材130の摺動不良がおき、また内壁171に削れが発生してしまう。
【0006】
また、図7の従来例では、ばね部材110を端部111からドア部材100の挿入孔102に挿入する組み立て作業は、ばね部材110は細くしかも先端部に湾曲部112があり挿入孔102も比較的小さいため組み立て性が悪く、自動化できず人手によらなければならない。このため製造コストがかかってしまう。また、ばね部材110とドア部材100との仮止めが、挿入孔102が比較的大きいため取り扱いによっては端部111が挿入口102から不測に外れてしまうことがあり、作業のやり直しとなり、非能率的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、開口部を開閉するドア部材を付勢するばね部材とドア部材との組み立て性を改善し組み立て自動化を可能とするとともにドア部材の摺動に支障がないようにしたテープカートリッジ及びその組み立て方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるテープカートリッジは、テープ状記録媒体を周囲に巻回するテープリールと、前記テープリールから前記テープ状記録媒体を外部に引き出すための開口部を開閉するためのドア部材と、前記ドア部材が非使用時に前記開口部を閉塞するように前記ドア部材を付勢する線状材料からなり先端部に湾曲部を有するばね部材と、を具備し、前記ドア部材は前記ばね部材の線状の先端部が装着される凹状の装着部を備え、前記装着部は、前記先端部が押し込まれて位置する空間部と、前記空間部を形成する弾性変形可能な薄肉部と、前記空間部内において前記先端部が押し込まれる方向に直交する空間の幅が前記ばね部材の線径よりも小さくなるように形成された凸状部と、前記ばね部材の湾曲部が当接する当接壁と、を備え、前記ばね部材は、組み立て時に前記先端部から前記空間部に押し込まれたとき、前記先端部が前記凸状部に当接しその押し込み力により前記薄肉部を弾性変形させて前記凸状部を越えて前記装着部に装着されることで前記装着部内に仮止め可能であり、組み立て後に前記ドア部材を付勢するとき前記湾曲部が前記装着部内で前記当接壁に当接することを特徴とする。
【0009】
このテープカートリッジによれば、組み立て時にばね部材はその先端部から凹状の装着部に押し込まれてドア部材に装着されて仮止めできるので、ばね部材とドア部材との組み立て性が向上し組み立て自動化が可能となり、また、組み立て後の動作においてドア部材の開閉時の摺動にも支障が生じない。
【0012】
また、前記空間部は、前記空間の幅が前記凸状部以外の空間では前記ばね部材の線径よりも大きいことが好ましく、ばね部材の装着が簡単にできる。
【0013】
この場合、前記ばね部材の先端部が前記凸状部を越えて装着されたときに自由に動くことができるように前記凹状の装着部が前記凸状部よりも幅の広い幅広空間を有することが好ましい。
【0014】
また、前記凹状の装着部は、前記ばね部材が前記ドア部材を一方向に付勢するとき前記ばね部材の先端部が当接する当接壁を有し、前記当接壁は前記空間部に対し前記一方向側に設けられていることで、ばね部材がドア部材を常時一方向に付勢することができる。
【0015】
また、前記凹状の装着部は、前記装着されたばね部材の先端部が前記装着部から抜けることを防止する抜け防止壁を有することで、ばね部材が装着部から不測に抜けてしまうことを確実に防止できる。
【0016】
また、本発明によるテープカートリッジの組み立て方法は、上述のテープカートリッジを組み立てる際に、前記ばね部材をその先端部から前記装着部に押し込むことにより前記ばね部材を前記ドア部材に仮止めし、次に前記ドア部材をカートリッジケースに組み込むことを特徴とする。
【0017】
このテープカートリッジの組み立て方法によれば、ばね部材をその先端部の湾曲部から装着部に押し込むことによりばね部材をドア部材に簡単に仮止めすることができるので、仮止め工程を自動化することができる。しかもこの仮止め状態を確実に維持できるので、ドア部材のカートリッジケースへの自動化された組み込み工程を確実に実行できる。これにより、テープカートリッジの製造コストの低減が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態によるテープカートリッジの分解斜視図、図2は図1のテープカートリッジのドア部材を示す斜視図、図3は図2のドア部材の装着部をIII-III線の方向に切断して見た断面図、図4は図2のドア部材にばね部材の一端部が装着された状態を示す斜視図である。なお、図1には上ケース1及びハブ部32をそれぞれ裏面側から見た斜視図を併せて示す。
【0019】
図1に示すテープカートリッジは、上ケース1と下ケース2とからテープカートリッジケースが矩形平面状の1リールタイプに構成され、磁気記録テープを巻回するテープリール3を内部に有し、記録再生装置に装着されたときに、テープリール3が回転可能になるように構成されている。上ケース1と下ケース2とは樹脂材料から一体成形により形成される。
【0020】
テープリール3は、上フランジ31と、下フランジ33と、下フランジ33と一体に形成されその周面にテープ状の磁気記録媒体を巻回するハブ部32とを備え、図1のようにハブ部32の下面32a側には軟磁性体よりなる円形状の金属板34が一体に設けられている。金属板34の周囲には記録再生装置側の駆動軸の歯部(図示省略)と係合する係合歯34aが円周方向に三分割して設けられており、各係合歯34aの間には複数の孔34bが下面32aの反対面に貫通して形成されている。金属板34、係合歯34a及び複数の孔34bは下ケース2の貫通孔21を通して外部に露出する。また、ハブ部32の内側であって下面32aの反対面にはブレーキロック部材5の歯部51と噛み合い係合する歯部35が設けられている。
【0021】
図1のように、ブレーキロック部材5は、ハブ部32の内側に配置され、ハブ部32の歯部35と噛み合い係合する円形状の歯部51と、歯部51よりも小径の円筒端面に形成された十字状の係合穴5aと、十字状の穴5aの周囲の端部5bと、歯部51の裏面側にブレーキロックスプリング4の端部4bが収まるように形成されたリング状溝5cとを備える。
【0022】
図1のように、ブレーキロックスプリング4は、一端4aが上ケース1の内面1aの略中央に形成されたリング状溝1bに収まり、他端4bがブレーキロック部材5のリング状溝5cに収まるように組み込まれる。ブレーキロック部材5は、その十字状の孔5aに上ケース1の内面1aに直立して設けられた複数の係合突起部1cが入り込んで図の上下方向に移動可能に係合して上ケース1に取り付けられる。ブレーキロックスプリング4がリング状溝5cと上ケース1の内面1aのリング状溝1bとの間に配置され、ブレーキロック部材5を歯部51とハブ部32の歯部35とが噛み合い係合するように図の下方に常時付勢することで、ブレーキロック部材5がロック位置にあり、テープリール3の回転を妨げる。
【0023】
ブレーキ解除部材6は、ハブ部32とブレーキロック部材5との間に配置され、主板6aと、主板6aの周囲の複数箇所から図の下方に突き出た複数の脚部6bとを備える。複数の脚部6bは、ハブ部32の下面の複数の孔34bに挿入され、テープカートリッジが記録再生装置に装着されると、ブレーキ解除板6の脚部6bが図の下から押されて上方に持ち上げられる。これにより、ブレーキロック部材5がブレーキ解除板6の当て板61を介してブレーキロックスプリング4の付勢力に抗して上方へ持ち上げられてその端部5bが内面1aに当接するように非ロック位置に移動するようになっている。
【0024】
図1のテープカートリッジでは、保管等の非使用時にはブレーキロック部材5がロック位置にあり、ブレーキロック部材5の歯部51とハブ部32の歯部35とが噛み合い係合することで、テープリール3が回転できず、不要な回転が防止され磁気記録テープの緩み等を防ぐことができる。
【0025】
また、テープリール3に巻回された磁気記録テープの先端83(図1の破線で示す)がリーダ部材8に固定される。リーダ部材8では、磁気記録テープの先端83がピン部材81に巻きつけられ、その上からC字形クランプ82が嵌め込まれることで固定される。テープカートリッジが記録再生装置に装着されると、リーダ部材8が装置側の保持部材に保持されてテープ引き出しのための開口部78から装置側に引き出されるようになっている。
【0026】
上述の開口部78は、上ケース1と下ケース2とに形成されており、ドア部材7によって開閉されるようになっている。ドア部材7は、図1,図2のように、略矩形状の平板から構成され、一端部7a側に突き出るようにして設けられかつばね部材10の端部10aが押し込まれて装着される装着部71と、記録再生装置に装着されたときに装置側の開放部材(図示省略)と係合するように他端部7b側にケースの外側に突き出て設けられた係合部80と、を有する。
【0027】
ばね部材10は、線状材料からなり、複数のねじりコイル部10bと端部10aで湾曲した湾曲部10cとを有し、図1のように下ケース2の溝79内に収められ、開口部78を常時閉塞するようにドア部材7を付勢方向Fに付勢する。ドア部材7は下ケース2の溝78a及び溝79及び上ケース1の同様の溝(図示省略)内でガイドされながら付勢方向F及びその反対方向F’に摺動できるようになっている。
【0028】
図1〜図3のように、ドア部材7の装着部71は、平板の幅方向の略中央からスリット状に切り込みを入れるように凹状に構成され、ばね部材10の端部10aが押し込まれて位置するような空間部72と、空間部72に部分的にドーム状に突き出るように形成された凸状部73と、ばね部材10の端部10aがドア部材7を付勢するときに当接する当接壁74と、ばね部材10の端部10aが図2の上方に抜けて外れないように当接する抜け防止壁75と、抜け防止壁75と対向するように図の下方に形成された細長の開口76とを有する。
【0029】
装着部71に形成した空間部72の両側には薄肉部7c、7dが形成され、薄肉部7c、7dは、図3の空間部72が広がる方向に弾性変形が可能である。また、凸状部73と対向して円形状開口77が形成されているが、この開口77は凸状部73を成形するために成形金型に用いたスライドコアにより形成されたものである。
【0030】
図3のように、装着部71の空間部72は、ばね部材10の先端部10aが挿入可能なように端面に開口した挿入部72aと、凸状部73があるために空間部72の幅が狭くなっている幅狭部72bと、空間部72の最奥に位置し挿入部72aとほぼ同じ幅の幅広部72cとを有する。ここで、挿入部72a及び幅広部72cにおける空間部72の幅(先端部10aが押し込まれる方向に直交する空間の幅)をa、ばね部材10の線状材料の径をb、幅狭部72bにおける空間部72の幅(最小となる部分)をcとすると、a>b>cであることが好ましい。
【0031】
次に、図1〜図4のテープカートリッジの組み立時におけるばね部材10とドア部材7との組み込み工程について説明する。まず、図1のようなばね部材10を図3の破線のようにその先端10aからドア部材7の挿入部72aに挿入する。このとき、挿入部72aの幅aはばね部材10の径bよりも大きいから、ばね部材10を抵抗なく挿入できる。
【0032】
次に、ばね部材10の先端10aが図3の一点鎖線のように凸状部73のある幅狭部72bにおいて、幅狭部72bの幅cがばね部材10の径bよりも小さいので、凸状部73に当接し、凸状部73がその挿入の抵抗となるが、それまでよりも強くばね部材10を押し込むと、この押し込み力により装着部71の薄肉部7c、7dが弾性変形をすることで、幅狭部73の幅が広がる。このため、ばね部材10の先端10aは凸状部7cを越えて最奥の幅広部72cに達する。
【0033】
上述のようにして、ばね部材10の先端10aを装着部71の空間部72に押し込むことで容易に装着できる。このため、ばね部材10をドア部材7に簡単に仮止めすることができるので、ばね部材10とドア部材7との組み立て性を向上できるとともに、この仮止め工程を自動組立機のロボットアームにより自動化して実行できる。従って、テープカートリッジの製造コストを従来よりも低減できる。
【0034】
次に、上述の仮止め状態のドア部材7を下端7e側からばね部材10とともに図1のように下ケース2の溝78a及び溝79に嵌め込むようにして下ケース2に組み込む。この組み込みも自動組立機により行うことができる。
【0035】
以上のようにしてドア部材7をばね部材10とともにテープカートリッジケースに組み込むことができるが、上記仮止め状態で図4のように先端10aの湾曲部10cが凸状部73を越えて取り囲むように最奥の幅広部72c内に位置する。この図4の位置でばね部材10は、湾曲部10cで自由に動くことができ、挿入部72a及び細長の開口76において図4のように回転方向r及びその反対方向r’に動いても、先端10a及び湾曲部10cが凸状部73よりも奥側の幅広部72cにあり、凸状部73や当接壁74や抜け防止壁75と当接するので、装着部71の図4の位置から離脱しない。従って、仮止め状態を確実に維持できるので、ドア部材の組み込み工程に支障が生じることはなく、自動組み込み工程を確実に実行できる。なお、ばね部材10が先端部10aや湾曲部10cで当接壁74や抜け防止壁75に当接することで削れが発生するおそれがあるが、ばね部材10の当接時の荷重が小さく、たとえ発生しても機能上支障が生じない程度の低レベルであり、問題ない。
【0036】
次に、図1〜図4のテープカートリッジの動作について説明する。テープカートリッジが記録再生装置に装着されると、装置側の駆動軸(図示省略)が図2の下方から接近し、下ケース2の貫通孔21をとおり、ハブ部32の下面32a側の軟磁性体よりなる金属板34に磁気的に吸着すると、ハブ部32の係合歯34aが駆動軸の歯部(図示省略)に係合するとともに、ブレーキ解除部材6が脚部6bで駆動軸の突起部(図示省略)により上方に移動することで、ブレーキロック部材5が非ロック位置に移動し歯部51とハブ部32の歯部35との係合が解除され、テープリール3が回転可能となる。
【0037】
テープカートリッジの非使用時(非装着時)に、ばね部材10は、先端10aの湾曲部10cがドア部材7の当接壁74に当接するとともに他端10dが溝79の端面79aに当接し、当接壁74と端面79aとの間で圧縮された状態で溝79,78a内に位置するので、ドア部材7を図2の付勢方向Fに常時付勢している。この付勢によりドア部材7が開口部78近傍の当接面80aに当接するようにして閉じられ、テープカートリッジの開口部78が閉塞している。
【0038】
そして、上述のようにテープカートリッジが装置に装着されると、ドア部材7の係合部80が装置側の開放部材(図示省略)と係合することでドア部材7がばね部材10による圧縮による付勢力に抗して図の付勢方向Fの反対方向F’に溝78a、79等でガイドされながら移動する。かかるドア部材7の移動によりテープカートリッジの開口部78が開放されるが、次に、装置側の保持部材(図示省略)が開口部78からリーダ部材8を保持して磁気記録テープを装置側に引き出すことにより、磁気記録テープの記録または再生を行うことができる。
【0039】
また、上述のようにばね部材10の湾曲部10cが装着部71の当接壁74に当接しながらドア部材7がばね部材10による付勢を受け付勢方向F及びその反対方向F’に移動するとき、ばね部材10は図4のように回転方向r及びその反対方向r’に自由に回動しながら、ドア部材7を付勢する。
【0040】
図1〜図4のテープカートリッジによれば、図6や図7のような従来例と比べて、ばね部材とドア部材との仮止めを容易に行うことができるので、組み立て性が向上し、従来の人手による作業工程を自動化することができるとともに、仮止め状態を確実に維持できるので、仮止めのやり直し等の不具合は起きない。このようにして、テープカートリッジの製造コストを低減できる。
【0041】
また、ばね部材の先端がケース側の内壁に図6のように接触する構造ではないので、この接触による摺動不良や壁の削れの問題は起きない。また、図7のように従来のドア部材の接続部に挿入孔を設ける構成は複雑であり、成形金型の構造も複雑になり金型コストがかかってしまうが、本実施の形態によれば、ドア部材の装着部は簡単な構造であり、このため、成形金型の構造も比較的簡単になり金型コストも低減できる。
【0042】
次に、図8により、図2のドア部材の変形例を説明する。図8はドア部材の別の例を示す図2の反対側から見た斜視図である。図8のドア部材7’は、図2のドア部材7の装着部71における薄肉部7cを平面的に小さくしたものである。即ち、図8のように、ドーム状の凸状部73が形成された薄肉部7fは、装着部71の空間部72を挟んで対向する薄肉部7dよりも全体的に小さく形成されている。図8のドア部材7’の構成によれば、スライドコアのない成形金型で成形できるため、好ましい。
【0043】
以上のように本発明を実施の形態により説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、ばね部材10の先端における湾曲部は装着部71において図5のような方向(図4と反対方向)に湾曲していてもよい。即ち、ばね部材10は先端10eから湾曲部10fまで丸く湾曲し、装着部71の最奥の幅広部72cで凸状部73を取り囲むように位置し、ドア部材7を付勢するときには、先端10eから湾曲部10fにかけての部分が当接壁74に当接する。図5の構成によれば、ばね部材10をドア部材7に簡単かつ確実に仮止めでき、図2〜図4と同様の効果を得ることができる。
【0044】
また、図2〜図4の装着部71の空間部72では、当接壁74と抜け防止壁75とが直線状に構成されているが、円形状や長円状になっていてもよい。また、凸状部73もドーム形状以外の形状であってもよいことは勿論である。また、テープカートリッジとしては、1リールタイプに限定されず、他のタイプのテープカートリッジで同様の開口部をドア部材で開閉するものでもよいことは勿論である。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、組み立て時において開口部を開閉するドア部材を付勢するばね部材とドア部材との組み立て性を改善し組み立て自動化を可能としかつ組み立て後の動作においてドア部材の摺動に支障がないテープカートリッジを提供できる。また、かかるテープカートリッジの製造コストを低減できる組み立て方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるテープカートリッジの分解斜視図である。
【図2】図1のテープカートリッジのドア部材を示す斜視図である。
【図3】図2のドア部材の装着部をIII-III線の方向に切断して見た断面図である。
【図4】図2のドア部材にばね部材の一端部が装着された状態を示す斜視図である。
【図5】図4の変形例を示す斜視図である。
【図6】従来のテープカートリッジにおけるドア部材とばね部材との構成を示す斜視図である。
【図7】従来のテープカートリッジにおけるドア部材とばね部材との別の構成を示す斜視図である。
【図8】図2のドア部材の変形例を示す図2の反対側から見た斜視図である。
【符号の説明】
1 上ケース
2 下ケース
3 テープリール
7、7’ ドア部材
10 ばね部材
10a 先端
10c 湾曲部
71 ドア部材7の装着部
72 空間部
72a 挿入部
72b 幅狭部
72c 幅広部
73 凸状部
74 当接壁
75 抜け防止壁
83 磁気記録テープの先端
F、F’ 付勢方向、その反対方向
a 挿入部72a及び幅広部72cにおける空間部72の幅
b ばね部材10の線状材料の直径
c 幅狭部72bにおける空間部72の最小幅
Claims (3)
- テープ状記録媒体を周囲に巻回するテープリールと、
前記テープリールから前記テープ状記録媒体を外部に引き出すための開口部を開閉するためのドア部材と、
前記ドア部材が非使用時に前記開口部を閉塞するように前記ドア部材を付勢する線状材料からなり先端部に湾曲部を有するばね部材と、を具備し、
前記ドア部材は前記ばね部材の線状の先端部が装着される凹状の装着部を備え、
前記装着部は、前記先端部が押し込まれて位置する空間部と、前記空間部を形成する弾性変形可能な薄肉部と、前記空間部内において前記先端部が押し込まれる方向に直交する空間の幅が前記ばね部材の線径よりも小さくなるように形成された凸状部と、前記ばね部材の湾曲部が当接する当接壁と、を備え、
前記ばね部材は、組み立て時に前記先端部から前記空間部に押し込まれたとき、前記先端部が前記凸状部に当接しその押し込み力により前記薄肉部を弾性変形させて前記凸状部を越えて前記装着部に装着されることで前記装着部内に仮止め可能であり、組み立て後に前記ドア部材を付勢するとき前記湾曲部が前記装着部内で前記当接壁に当接することを特徴とするテープカートリッジ。 - 前記空間部は、前記空間の幅が前記凸状部以外の空間では前記ばね部材の線径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のテープカートリッジ。
- 請求項1または2に記載のテープカートリッジを組み立てる際に、前記ばね部材をその先端部から前記装着部に押し込むことにより前記ばね部材を前記ドア部材に仮止めし、次に前記ドア部材をカートリッジケースに組み込むことを特徴とするテープカートリッジの組み立て方法。
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