JP2003297037A - テープカートリッジ及びその組み立て方法 - Google Patents

テープカートリッジ及びその組み立て方法

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JP2003297037A JP2002093488A JP2002093488A JP2003297037A JP 2003297037 A JP2003297037 A JP 2003297037A JP 2002093488 A JP2002093488 A JP 2002093488A JP 2002093488 A JP2002093488 A JP 2002093488A JP 2003297037 A JP2003297037 A JP 2003297037A
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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口部を開閉するドア部材を付勢するばね部
材とドア部材との組み立て性を改善し組み立て自動化を
可能としドア部材の摺動に支障がないテープカートリッ
ジ及びその組み立て方法を提供する。 【解決手段】 このテープカートリッジは、テープ状記
録媒体を周囲に巻回するテープリールを内部に含み、テ
ープリールからテープ状記録媒体を外部に引き出すため
の開口部を開閉するためのドア部材7が非使用時に閉塞
するようにばね部材10により付勢されかつ使用時に開
放する。ばね部材10は先端部10aからドア部材7に
設けられた凹状の装着部71に押し込まれて装着され
る。これにより、組み立て時にばね部材10をドア部材
7に簡単かつ確実に仮止めできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録再生装置
に用いられるリールタイプのテープカートリッジ及びそ
の組み立て方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置に用いられる1リール
タイプのテープカートリッジは、テープの出し入れのた
めにドア部材でケースの開口部を開閉するようにしてい
る。かかるドア部材の従来例を図6及び図7により説明
する。
【0003】図6の従来例は、テープカートリッジの開
口160を開閉するドア部材130は、常時開口160
を閉じるようにねじりコイル式のばね部材200により
図の矢印方向に付勢される。ドア部材130には、ばね
部材200の一方のばね腕240の掛止片260を係合
するために、付勢方向と直交する図の縦方向に縦長のば
ね掛け孔150が形成されている。ばね部材200の掛
止片260をドア部材130の縦長のばね掛け孔150
に挿入した後、ドア部材130は開口部160からドア
部材130の長手方向に延びた細長い溝170内に摺動
可能に組み込まれる(特開平11−328922号公報
参照)。
【0004】また、図7の別の従来例では、テープカー
トリッジの開口(図6の開口160と同様の)を開閉す
るドア部材100が常時開口を閉じるように図の矢印方
向にばね部材110により付勢されている。ドア部材1
00の一端部の接続部101に挿入孔102が図の縦方
向に形成されている。ばね部材110は、先端部分に湾
曲部112が形成されており、その端部111からドア
部材100の挿入孔102に図の下方向から挿入され、
湾曲部112が挿入孔102内に位置する。このように
ばね部材110をドア部材100の接続部101に引っ
掛けるようにして仮止めしてから、ドア部材100をカ
ートリッジケース内に組み込む。
【0005】ところが、図6の従来例では、ばね部材2
00とドア部材130とを仮止めした場合、その仮止め
状態を維持することが困難となるので、カートリッジケ
ース内に組み込む直前に行う必要があり、作業が繁雑な
ものとなり組み立て性が悪くなってしまう。また、ばね
部材200のばね腕240の先端にある掛止片260
は、その曲げ処理不良によりその長さが長くなってしま
うと、ドア部材130が開閉のため溝170内で摺動し
たとき、溝の内壁171に接触してしまい、このためド
ア部材130の摺動不良がおき、また内壁171に削れ
が発生してしまう。
【0006】また、図7の従来例では、ばね部材110
を端部111からドア部材100の挿入孔102に挿入
する組み立て作業は、ばね部材110は細くしかも先端
部に湾曲部112があり挿入孔102も比較的小さいた
め組み立て性が悪く、自動化できず人手によらなければ
ならない。このため製造コストがかかってしまう。ま
た、ばね部材110とドア部材100との仮止めが、挿
入孔102が比較的大きいため取り扱いによっては端部
111が挿入口102から不測に外れてしまうことがあ
り、作業のやり直しとなり、非能率的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な従来技術の問題に鑑み、開口部を開閉するドア部材を
付勢するばね部材とドア部材との組み立て性を改善し組
み立て自動化を可能とするとともにドア部材の摺動に支
障がないようにしたテープカートリッジ及びその組み立
て方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるテープカートリッジは、テープ状記録
媒体を周囲に巻回するテープリールと、前記テープリー
ルから前記テープ状記録媒体を外部に引き出すための開
口部を開閉するためのドア部材と、前記ドア部材が非使
用時に前記開口部を閉塞するように前記ドア部材を付勢
するばね部材と、を具備し、前記ドア部材は前記ばね部
材の先端部が押し込まれて装着される凹状の装着部を備
えることを特徴とする。
【0009】このテープカートリッジによれば、ばね部
材はその先端部から凹状の装着部に押し込まれてドア部
材に装着されるので、ばね部材とドア部材との組み立て
性が向上し組み立て自動化が可能となり、また、ドア部
材の開閉時の摺動にも支障が生じない。
【0010】また、前記凹状の装着部は前記ばね部材の
先端部が押し込まれたときに弾性変形をすることで前記
先端部が装着されるように構成することができ、装着部
での弾性変形によりばね部材を装着できる。
【0011】また、前記凹状の装着部は、前記先端部が
押し込まれる空間が部分的に幅狭になるように形成され
た凸状部を有することで、ばね部材を先端部から押し込
んだときに凸状部のある幅狭空間で弾性変形して装着で
きる。
【0012】また、前記ばね部材が線状材料から構成さ
れ、前記先端部が押し込まれる方向に直交する空間の幅
が前記凸状部のある空間では前記ばね部材の線径よりも
小さく、前記凸状部以外の空間では前記ばね部材の線径
よりも大きいことが好ましく、ばね部材の装着が簡単に
できる。
【0013】この場合、前記ばね部材の先端部が前記凸
状部を越えて装着されたときに自由に動くことができる
ように前記凹状の装着部が前記凸状部よりも幅の広い幅
広空間を有することが好ましい。
【0014】また、前記凹状の装着部は、前記ばね部材
による前記ドア部材の付勢方向に前記ばね部材の先端部
が当接する当接壁を有することで、ばね部材がドア部材
を常時一方向に付勢することができる。
【0015】また、前記凹状の装着部は、前記装着され
たばね部材の先端部が前記装着部から抜けることを防止
する抜け防止壁を有することで、ばね部材が装着部から
不測に抜けてしまうことを確実に防止できる。
【0016】また、本発明によるテープカートリッジの
組み立て方法は、上述のテープカートリッジを組み立て
る際に、前記ばね部材をその先端部から前記装着部に押
し込むことにより前記ばね部材を前記ドア部材に仮止め
し、次に前記ドア部材をカートリッジケースに組み込む
ことを特徴とする。
【0017】このテープカートリッジの組み立て方法に
よれば、ばね部材をその先端部の湾曲部から装着部に押
し込むことによりばね部材をドア部材に簡単に仮止めす
ることができるので、仮止め工程を自動化することがで
きる。しかもこの仮止め状態を確実に維持できるので、
ドア部材のカートリッジケースへの自動化された組み込
み工程を確実に実行できる。これにより、テープカート
リッジの製造コストの低減が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態に
ついて図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形
態によるテープカートリッジの分解斜視図、図2は図1
のテープカートリッジのドア部材を示す斜視図、図3は
図2のドア部材の装着部をIII-III線の方向に切断して
見た断面図、図4は図2のドア部材にばね部材の一端部
が装着された状態を示す斜視図である。なお、図1には
上ケース1及びハブ部32をそれぞれ裏面側から見た斜
視図を併せて示す。
【0019】図1に示すテープカートリッジは、上ケー
ス1と下ケース2とからテープカートリッジケースが矩
形平面状の1リールタイプに構成され、磁気記録テープ
を巻回するテープリール3を内部に有し、記録再生装置
に装着されたときに、テープリール3が回転可能になる
ように構成されている。上ケース1と下ケース2とは樹
脂材料から一体成形により形成される。
【0020】テープリール3は、上フランジ31と、下
フランジ33と、下フランジ33と一体に形成されその
周面にテープ状の磁気記録媒体を巻回するハブ部32と
を備え、図1のようにハブ部32の下面32a側には軟
磁性体よりなる円形状の金属板34が一体に設けられて
いる。金属板34の周囲には記録再生装置側の駆動軸の
歯部(図示省略)と係合する係合歯34aが円周方向に
三分割して設けられており、各係合歯34aの間には複
数の孔34bが下面32aの反対面に貫通して形成され
ている。金属板34、係合歯34a及び複数の孔34b
は下ケース2の貫通孔21を通して外部に露出する。ま
た、ハブ部32の内側であって下面32aの反対面には
ブレーキロック部材5の歯部51と噛み合い係合する歯
部35が設けられている。
【0021】図1のように、ブレーキロック部材5は、
ハブ部32の内側に配置され、ハブ部32の歯部35と
噛み合い係合する円形状の歯部51と、歯部51よりも
小径の円筒端面に形成された十字状の係合穴5aと、十
字状の穴5aの周囲の端部5bと、歯部51の裏面側に
ブレーキロックスプリング4の端部4bが収まるように
形成されたリング状溝5cとを備える。
【0022】図1のように、ブレーキロックスプリング
4は、一端4aが上ケース1の内面1aの略中央に形成
されたリング状溝1bに収まり、他端4bがブレーキロ
ック部材5のリング状溝5cに収まるように組み込まれ
る。ブレーキロック部材5は、その十字状の孔5aに上
ケース1の内面1aに直立して設けられた複数の係合突
起部1cが入り込んで図の上下方向に移動可能に係合し
て上ケース1に取り付けられる。ブレーキロックスプリ
ング4がリング状溝5cと上ケース1の内面1aのリン
グ状溝1bとの間に配置され、ブレーキロック部材5を
歯部51とハブ部32の歯部35とが噛み合い係合する
ように図の下方に常時付勢することで、ブレーキロック
部材5がロック位置にあり、テープリール3の回転を妨
げる。
【0023】ブレーキ解除部材6は、ハブ部32とブレ
ーキロック部材5との間に配置され、主板6aと、主板
6aの周囲の複数箇所から図の下方に突き出た複数の脚
部6bとを備える。複数の脚部6bは、ハブ部32の下
面の複数の孔34bに挿入され、テープカートリッジが
記録再生装置に装着されると、ブレーキ解除板6の脚部
6bが図の下から押されて上方に持ち上げられる。これ
により、ブレーキロック部材5がブレーキ解除板6の当
て板61を介してブレーキロックスプリング4の付勢力
に抗して上方へ持ち上げられてその端部5bが内面1a
に当接するように非ロック位置に移動するようになって
いる。
【0024】図1のテープカートリッジでは、保管等の
非使用時にはブレーキロック部材5がロック位置にあ
り、ブレーキロック部材5の歯部51とハブ部32の歯
部35とが噛み合い係合することで、テープリール3が
回転できず、不要な回転が防止され磁気記録テープの緩
み等を防ぐことができる。
【0025】また、テープリール3に巻回された磁気記
録テープの先端83(図1の破線で示す)がリーダ部材
8に固定される。リーダ部材8では、磁気記録テープの
先端83がピン部材81に巻きつけられ、その上からC
字形クランプ82が嵌め込まれることで固定される。テ
ープカートリッジが記録再生装置に装着されると、リー
ダ部材8が装置側の保持部材に保持されてテープ引き出
しのための開口部78から装置側に引き出されるように
なっている。
【0026】上述の開口部78は、上ケース1と下ケー
ス2とに形成されており、ドア部材7によって開閉され
るようになっている。ドア部材7は、図1,図2のよう
に、略矩形状の平板から構成され、一端部7a側に突き
出るようにして設けられかつばね部材10の端部10a
が押し込まれて装着される装着部71と、記録再生装置
に装着されたときに装置側の開放部材(図示省略)と係
合するように他端部7b側にケースの外側に突き出て設
けられた係合部80と、を有する。
【0027】ばね部材10は、線状材料からなり、複数
のねじりコイル部10bと端部10aで湾曲した湾曲部
10cとを有し、図1のように下ケース2の溝79内に
収められ、開口部78を常時閉塞するようにドア部材7
を付勢方向Fに付勢する。ドア部材7は下ケース2の溝
78a及び溝79及び上ケース1の同様の溝(図示省
略)内でガイドされながら付勢方向F及びその反対方向
F’に摺動できるようになっている。
【0028】図1〜図3のように、ドア部材7の装着部
71は、平板の幅方向の略中央からスリット状に切り込
みを入れるように凹状に構成され、ばね部材10の端部
10aが押し込まれて位置するような空間部72と、空
間部72に部分的にドーム状に突き出るように形成され
た凸状部73と、ばね部材10の端部10aがドア部材
7を付勢するときに当接する当接壁74と、ばね部材1
0の端部10aが図2の上方に抜けて外れないように当
接する抜け防止壁75と、抜け防止壁75と対向するよ
うに図の下方に形成された細長の開口76とを有する。
【0029】装着部71に形成した空間部72の両側に
は薄肉部7c、7dが形成され、薄肉部7c、7dは、
図3の空間部72が広がる方向に弾性変形が可能であ
る。また、凸状部73と対向して円形状開口77が形成
されているが、この開口77は凸状部73を成形するた
めに成形金型に用いたスライドコアにより形成されたも
のである。
【0030】図3のように、装着部71の空間部72
は、ばね部材10の先端部10aが挿入可能なように端
面に開口した挿入部72aと、凸状部73があるために
空間部72の幅が狭くなっている幅狭部72bと、空間
部72の最奥に位置し挿入部72aとほぼ同じ幅の幅広
部72cとを有する。ここで、挿入部72a及び幅広部
72cにおける空間部72の幅(先端部10aが押し込
まれる方向に直交する空間の幅)をa、ばね部材10の
線状材料の径をb、幅狭部72bにおける空間部72の
幅(最小となる部分)をcとすると、a>b>cである
ことが好ましい。
【0031】次に、図1〜図4のテープカートリッジの
組み立時におけるばね部材10とドア部材7との組み込
み工程について説明する。まず、図1のようなばね部材
10を図3の破線のようにその先端10aからドア部材
7の挿入部72aに挿入する。このとき、挿入部72a
の幅aはばね部材10の径bよりも大きいから、ばね部
材10を抵抗なく挿入できる。
【0032】次に、ばね部材10の先端10aが図3の
一点鎖線のように凸状部73のある幅狭部72bにおい
て、幅狭部72bの幅cがばね部材10の径bよりも小
さいので、凸状部73に当接しその挿入の抵抗となる
が、それまでよりも強くばね部材10を押し込むと、こ
の押し込み力により装着部71の薄肉部7c、7dが弾
性変形をすることで、幅狭部73の幅が広がる。このた
め、ばね部材10の先端10aは凸状部7cを越えて最
奥の幅広部72cに達する。
【0033】上述のようにして、ばね部材10の先端1
0aを装着部71の空間部72に押し込むことで容易に
装着できる。このため、ばね部材10をドア部材7に簡
単に仮止めすることができるので、ばね部材10とドア
部材7との組み立て性を向上できるとともに、この仮止
め工程を自動組立機のロボットアームにより自動化して
実行できる。従って、テープカートリッジの製造コスト
を従来よりも低減できる。
【0034】次に、上述の仮止め状態のドア部材7を下
端7e側からばね部材10とともに図1のように下ケー
ス2の溝78a及び溝79に嵌め込むようにして下ケー
ス2に組み込む。この組み込みも自動組立機により行う
ことができる。
【0035】以上のようにしてドア部材7をばね部材1
0とともにテープカートリッジケースに組み込むことが
できるが、上記仮止め状態で図4のように先端10aの
湾曲部10cが凸状部73を越えて取り囲むように最奥
の幅広部72c内に位置する。この図4の位置でばね部
材10は、湾曲部10cで自由に動くことができ、挿入
部72a及び細長の開口76において図4のように回転
方向r及びその反対方向r’に動いても、先端10a及
び湾曲部10cが凸状部73よりも奥側の幅広部72c
にあり、凸状部73や当接壁74や抜け防止壁75と当
接するので、装着部71の図4の位置から離脱しない。
従って、仮止め状態を確実に維持できるので、ドア部材
の組み込み工程に支障が生じることはなく、自動組み込
み工程を確実に実行できる。なお、ばね部材10が先端
部10aや湾曲部10cで当接壁74や抜け防止壁75
に当接することで削れが発生するおそれがあるが、ばね
部材10の当接時の荷重が小さく、たとえ発生しても機
能上支障が生じない程度の低レベルであり、問題ない。
【0036】次に、図1〜図4のテープカートリッジの
動作について説明する。テープカートリッジが記録再生
装置に装着されると、装置側の駆動軸(図示省略)が図
2の下方から接近し、下ケース2の貫通孔21をとお
り、ハブ部32の下面32a側の軟磁性体よりなる金属
板34に磁気的に吸着すると、ハブ部32の係合歯34
aが駆動軸の歯部(図示省略)に係合するとともに、ブ
レーキ解除部材6が脚部6bで駆動軸の突起部(図示省
略)により上方に移動することで、ブレーキロック部材
5が非ロック位置に移動し歯部51とハブ部32の歯部
35との係合が解除され、テープリール3が回転可能と
なる。
【0037】テープカートリッジの非使用時(非装着
時)に、ばね部材10は、先端10aの湾曲部10cが
ドア部材7の当接壁74に当接するとともに他端10d
が溝79の端面79aに当接し、当接壁74と端面79
aとの間で圧縮された状態で溝79,78a内に位置す
るので、ドア部材7を図2の付勢方向Fに常時付勢して
いる。この付勢によりドア部材7が開口部78近傍の当
接面80aに当接するようにして閉じられ、テープカー
トリッジの開口部78が閉塞している。
【0038】そして、上述のようにテープカートリッジ
が装置に装着されると、ドア部材7の係合部80が装置
側の開放部材(図示省略)と係合することでドア部材7
がばね部材10による圧縮による付勢力に抗して図の付
勢方向Fの反対方向F’に溝78a、79等でガイドさ
れながら移動する。かかるドア部材7の移動によりテー
プカートリッジの開口部78が開放されるが、次に、装
置側の保持部材(図示省略)が開口部78からリーダ部
材8を保持して磁気記録テープを装置側に引き出すこと
により、磁気記録テープの記録または再生を行うことが
できる。
【0039】また、上述のようにばね部材10の湾曲部
10cが装着部71の当接壁74に当接しながらドア部
材7がばね部材10による付勢を受け付勢方向F及びそ
の反対方向F’に移動するとき、ばね部材10は図4の
ように回転方向r及びその反対方向r’に自由に回動し
ながら、ドア部材7を付勢する。
【0040】図1〜図4のテープカートリッジによれ
ば、図6や図7のような従来例と比べて、ばね部材とド
ア部材との仮止めを容易に行うことができるので、組み
立て性が向上し、従来の人手による作業工程を自動化す
ることができるとともに、仮止め状態を確実に維持でき
るので、仮止めのやり直し等の不具合は起きない。この
ようにして、テープカートリッジの製造コストを低減で
きる。
【0041】また、ばね部材の先端がケース側の内壁に
図6のように接触する構造ではないので、この接触によ
る摺動不良や壁の削れの問題は起きない。また、図7の
ように従来のドア部材の接続部に挿入孔を設ける構成は
複雑であり、成形金型の構造も複雑になり金型コストが
かかってしまうが、本実施の形態によれば、ドア部材の
装着部は簡単な構造であり、このため、成形金型の構造
も比較的簡単になり金型コストも低減できる。
【0042】次に、図8により、図2のドア部材の変形
例を説明する。図8はドア部材の別の例を示す図2の反
対側から見た斜視図である。図8のドア部材7’は、図
2のドア部材7の装着部71における薄肉部7cを平面
的に小さくしたものである。即ち、図8のように、ドー
ム状の凸状部73が形成された薄肉部7fは、装着部7
1の空間部72を挟んで対向する薄肉部7dよりも全体
的に小さく形成されている。図8のドア部材7’の構成
によれば、スライドコアのない成形金型で成形できるた
め、好ましい。
【0043】以上のように本発明を実施の形態により説
明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能であ
る。例えば、ばね部材10の先端における湾曲部は装着
部71において図5のような方向(図4と反対方向)に
湾曲していてもよい。即ち、ばね部材10は先端10e
から湾曲部10fまで丸く湾曲し、装着部71の最奥の
幅広部72cで凸状部73を取り囲むように位置し、ド
ア部材7を付勢するときには、先端10eから湾曲部1
0fにかけての部分が当接壁74に当接する。図5の構
成によれば、ばね部材10をドア部材7に簡単かつ確実
に仮止めでき、図2〜図4と同様の効果を得ることがで
きる。
【0044】また、図2〜図4の装着部71の空間部7
2では、当接壁74と抜け防止壁75とが直線状に構成
されているが、円形状や長円状になっていてもよい。ま
た、凸状部73もドーム形状以外の形状であってもよい
ことは勿論である。また、テープカートリッジとして
は、1リールタイプに限定されず、他のタイプのテープ
カートリッジで同様の開口部をドア部材で開閉するもの
でもよいことは勿論である。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、開口部を開閉するドア
部材を付勢するばね部材とドア部材との組み立て性を改
善し組み立て自動化を可能としかつドア部材の摺動に支
障がないテープカートリッジを提供できる。また、かか
るテープカートリッジの製造コストを低減できる組み立
て方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるテープカートリッジ
の分解斜視図である。
【図2】図1のテープカートリッジのドア部材を示す斜
視図である。
【図3】図2のドア部材の装着部をIII-III線の方向に
切断して見た断面図である。
【図4】図2のドア部材にばね部材の一端部が装着され
た状態を示す斜視図である。
【図5】図4の変形例を示す斜視図である。
【図6】従来のテープカートリッジにおけるドア部材と
ばね部材との構成を示す斜視図である。
【図7】従来のテープカートリッジにおけるドア部材と
ばね部材との別の構成を示す斜視図である。
【図8】図2のドア部材の変形例を示す図2の反対側か
ら見た斜視図である。
【符号の説明】
1 上ケース 2 下ケース 3 テープリール 7、7’ ドア部材 10 ばね部材 10a 先端 10c 湾曲部 71 ドア部材7の装着部 72 空間部 72a 挿入部 72b 幅狭部 72c 幅広部 73 凸状部 74 当接壁 75 抜け防止壁 83 磁気記録テープの先端 F、F’ 付勢方向、その反対方向 a 挿入部72a及び幅広部72cにお
ける空間部72の幅 b ばね部材10の線状材料の直径 c 幅狭部72bにおける空間部72の
最小幅

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状記録媒体を周囲に巻回するテー
    プリールと、 前記テープリールから前記テープ状記録媒体を外部に引
    き出すための開口部を開閉するためのドア部材と、 前記ドア部材が非使用時に前記開口部を閉塞するように
    前記ドア部材を付勢するばね部材と、を具備し、 前記ドア部材は前記ばね部材の先端部が押し込まれて装
    着される凹状の装着部を備えることを特徴とするテープ
    カートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記凹状の装着部は前記ばね部材の先端
    部が押し込まれたときに弾性変形をすることで前記先端
    部が装着されることを特徴とする請求項1に記載のテー
    プカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記凹状の装着部は、前記先端部が押し
    込まれる空間が部分的に幅狭になるように形成された凸
    状部を有することを特徴とする請求項1または2に記載
    のテープカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記ばね部材が線状材料から構成され、 前記先端部が押し込まれる方向に直交する空間の幅が前
    記凸状部のある空間では前記ばね部材の線径よりも小さ
    く、前記凸状部以外の空間では前記ばね部材の線径より
    も大きいことを特徴とする請求項3に記載のテープカー
    トリッジ。
  5. 【請求項5】 前記ばね部材の先端部が前記凸状部を越
    えて装着されたときに自由に動くことができるように前
    記凹状の装着部が前記凸状部よりも幅の広い幅広空間を
    有することを特徴とする請求項3または4に記載のテー
    プカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記凹状の装着部は、前記ばね部材によ
    る前記ドア部材の付勢方向に前記ばね部材の先端部が当
    接する当接壁を有することを特徴とする請求項1乃至5
    のいずれか1項に記載のテープカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記凹状の装着部は、前記装着されたば
    ね部材の先端部が前記装着部から抜けることを防止する
    抜け防止壁を有することを特徴とする請求項1乃至6の
    いずれか1項に記載のテープカートリッジ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の
    テープカートリッジを組み立てる際に、前記ばね部材を
    その先端部から前記装着部に押し込むことにより前記ば
    ね部材を前記ドア部材に仮止めし、 次に前記ドア部材をカートリッジケースに組み込むこと
    を特徴とするテープカートリッジの組み立て方法。
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