JP3473872B2 - 磁気テープカセット - Google Patents

磁気テープカセット

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JP3473872B2
JP3473872B2 JP08297095A JP8297095A JP3473872B2 JP 3473872 B2 JP3473872 B2 JP 3473872B2 JP 08297095 A JP08297095 A JP 08297095A JP 8297095 A JP8297095 A JP 8297095A JP 3473872 B2 JP3473872 B2 JP 3473872B2
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/04Magazines; Cassettes for webs or filaments
    • G11B23/08Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
    • G11B23/087Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores
    • G11B23/08707Details
    • G11B23/08721Brakes for tapes or tape reels

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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープカセット
などに適用して好適な磁気テープカセットに関し、詳し
くはリール用ロック手段の係止爪のへたりがなく、ロッ
クを常に確実に行ない得ると共に、部品点数の削減が可
能な磁気テープテープカセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気テープカセット、例えば図7
にその内部構造を示すようなビデオテープカセット5
は、カセットハーフ51(図は上側のカセットハーフを
取り除いた下側のカセットハーフに収納された状態を示
す)内に一対のリール52、53が回動可能に配置さ
れ、この両リール52、53に磁気テープ54が巻回
(巻装)されている。磁気テープ54は、カセット前方
でかつ左右両側のテープガイド55、56によって案内
され、カセットハーフ51の前面側の開口57に沿って
掛け渡されている。そして、リール52、53の下フラ
ンジ58、59の周縁には、全周に亘って歯60、61
が形成されている。
【0003】一方、ビデオテープカセット5をビデオデ
ッキ(図示せず)に装填していないときに、カセットの
保管時や取り扱い時において磁気テープ54が弛むのを
防止するため、カセット後方側でかつリール52、53
の間に形成された略三角形状のスペースに、リール5
2、53の回転をロックするリール用ロック手段である
ロック部材62が配置されている。
【0004】従来のロック部材62は、カセットハーフ
51の後板部63からリール52、53の間に位置する
略三角形状のリブ80、81が設けられている。リブ8
0、81のカセット前後方向の直線部65、66は平行
に対向配置され、直線部65、66の間に係止部材67
が摺動自在に挿入されている。係止部材67は、後板部
63との間に配置された圧縮バネ68によって、カセッ
ト前方側に付勢されている。そして、この係止部材67
の底面には、ビデオデッキのロック解除ピンを挿入する
ための挿入穴69が設けられている。カセットハーフ5
1の底壁70には、係止部材67の挿入穴69に対応す
る開口(図示せず)が設けられている。
【0005】係止部材67は例えば適宜弾性を有する樹
脂で成形され、図8に示すように安定良く摺動させるた
めに比較的広い底面積を有する矩形のスライド胴部71
が設けられている。そして、このスライド胴部71の前
端面には、リール52、53の歯60、61に係止可能
な係止爪72、73が一体成形されている。この係止爪
72、73は比較的細長く成形され、係止爪72、73
の根元(スライド胴部との連結部分)には薄肉のヒンジ
74、75が設けられている。これによって、係止爪7
2、73が横に弾性変位することが可能になっている。
そして、図8に示すようにピン90等の適当なガイド手
段がカセットハーフ51に突設されており、このピン9
0によって、スライド胴部71がカセット前方に前進す
るにつれて係止爪72、73が歯60、61の間に食い
込むように開く動作をして、リール52、53が確実に
ロックされ、またカセット後方に後退することで、歯6
0、61から離れるように係止爪間隔を狭めるように閉
じ動作をしてロック解除をする。このようなリール用ロ
ック手段を有する磁気テープカセットは、例えば特開平
7−14342号公報に記載されている。
【0006】一方、これとは別に、図9に示すように係
合部200、201とスライド胴部202を別体にし
て、係合部200、201をカセットハーフ83に回動
可能に取付けると共に、係合部200、201をバネ8
4でリール85、86側に付勢するように構成したビデ
オテープカセット8もある(例えば、特開平6−447
33号公報参照)。
【0007】この場合は、ビデオテープカセット8がビ
デオデッキに装填されていないときには、適宜な案内手
段で前後に摺動可能に配置されたスライド胴部202
が、圧縮バネ87で前進移動限界位置まで付勢されてお
り、係合部200、201の係止爪88、89がリール
85、86の歯95、96の間に挿入され、リール8
5、86が確実にロックされるようになっている。
【0008】そして、ビデオテープカセット8がビデオ
デッキに装填されると、スライド胴部202が後退し、
係合部200、201の押圧片92、93がスライド胴
部202によってカセット後方に押される。これで、係
合部200、201がそれぞれ時計回りの方向と反時計
回りの方向に回転し、係止爪88、89が歯95、96
の間から抜き出されて、リール85、86のロックが解
除される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のビデオ
テープカセット5においては、ロック装置62の係止部
67の係止爪72、73を横に変位可能にするため、係
止爪72、73を細長くすると共に、係止爪72、73
の根元を薄肉にしてヒンジ74、75を設けているの
で、例えばビデオテープカセット5を床に落としたとき
や、長期間の使用や保存したときなどに、ヒンジ74、
75がへたってしまい、係止爪72、73がヒンジ7
4、75から折れたり、塑性変形を起こしたりして、リ
ール52、53のロックが不確実になるおそれがあっ
た。
【0010】一方、後者のビデオテープカセット8にお
いては、係合部200、201とスライド胴部202が
別体で、更に係合部200、201をリール側に付勢す
るためのバネ84が必要なので部品点数が多くなり、組
立も面倒であった。特に、小型のテープカセットにおい
ては各部品が小さくなるので、部品点数が多いと組立に
手間がかかるので好ましくない。上述したような問題
は、ビデオテープカセット5、8だけでなく、各種の磁
気テープカセットに同様に発生するものである。
【0011】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、リールのロックを確実に行なうことがで
き、長期間の使用においてもロックの確実性が確保され
ると共に、部品点数を削減することができて組立が容易
な磁気テープカセットを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、カ
セットハーフ内に一対のリールが磁気テープを巻装して
回動自在に取付けられ、前記リールのフランジに係合し
てリール回動を阻止するリール用ロック手段を具備する
磁気テープカセットにおいて、前記リール用ロック手段
はそのスライド胴部が前記一対のリールの間にてカセッ
ト前後方向に摺動可能に配置され、前記スライド胴部を
カセット前後方向の前方に付勢する付勢手段が設けら
れ、所定の弾性を有する金属で形成されたロック用係合
部は前記スライド胴部の左右側方の近傍に設けられた支
持手段によりカセット平面に沿って回動自在にその略中
央部分を支持され、前記ロック用係合部は、その中央部
分が少なくとも1回コイル状に巻かれて挿入孔が形成さ
れており、前記支持手段が前記挿入孔に挿入される支軸
にて構成され、その一方の係合片が前記スライド胴部に
係止され、前記ロック用係合部の他方の係合片は、前記
スライド胴部が前進移動限界位置に配置された状態で、
前記リールのフランジの全周に亘って設けられた歯に係
合可能に位置するように構成されたことを特徴とする磁
気テープカセットによって達成することができる。
【0013】本発明の特に好ましい一実施態様において
は、上記磁気テープカセットにおいて、前記スライド胴
部の係止穴が該スライド胴部のスライド方向に沿った長
孔に形成されており、該係止穴に前記ロック用係合部の
一方の係合片が前記長孔内を前後摺動可能に遊嵌され、
前記スライド胴部の後退動作に対して前記ロック用係合
部の回転動作が遅延するように構成されている。
【0014】上記磁気テープカセットにおいて、ロック
用係合部の挿入孔は、コイル状に4回〜20回巻かれて
形成されていることがより好ましく、8〜18回巻かれ
て形成されていることが最も好ましい。また、本発明の
別の好ましい一実施態様においては、上記磁気テープカ
セットにおいて、前記ロック用係合部の両方の係合片が
同じ形状とされる。
【0015】
【作用】本発明においては、磁気テープカセットがカセ
ットデッキに装填されていないときには、スライド胴部
が付勢手段によってリール側に付勢されている。そし
て、カセットハーフに回動自在に軸支されたロック用係
合部の一方の係合片が、スライド胴部によって前方に押
圧され、他方の係合片がリールの歯の間に挿入されてリ
ールがロックされる。ここでは、ロック用係合部が所定
の弾性を有する金属で形成されているので、係合片がへ
たるのを防止でき、リールのロックを確実に行なうこと
ができる。また、係合片に弾性があるので、係合片をリ
ール側に付勢するために別のバネを必要とせず、部品点
数を削減できる。
【0016】磁気テープカセットがカセットデッキに装
填されたときは、スライド胴部がカセットデッキのロッ
ク解除ピンに押されて後退し、ロック用係合部がリール
の反対側に回転する。これで、ロック用係合部の他方の
係合片がリールの歯の間から抜き出され、リールのロッ
クが解除される。また、ロック用係合部の一方の係合片
が係合されるスライド胴部の係合穴が前後スライド方向
に沿った長孔としておけば、係合片が長孔内を摺動する
ことにより、スライド胴部が所定の距離だけ後退した
後、はじめてロック用係合部の回転が始まるようにな
る。したがって、磁気テープカセットがある程度カセッ
トデッキに装填されてから、リールのロックが解除され
るので、磁気テープが装填途中で弛んでしまうのを防止
できる。
【0017】ロック用係合部は、両方の係合片が同じ形
状に構成されていることで、カセットハーフの支軸に挿
入するとき(組み込み時)、上下の向きの制限並びに左
右の形状の相違がなくなる。したがって、部品数を減ら
すと共に組立が容易である。さらに、ロック用係合部
は、その中央部分がコイル状に巻かれて挿入孔が形成さ
れる構成によれば、該ロック用係合部が小さい部材であ
ってもその高い弾性を維持することが可能である。
【0018】
【実施例】次に、本発明に係わる磁気テープカセットを
ビデオテープカセットに適用した場合の実施例につい
て、図1乃至図6を参照して詳細に説明する。図1は本
発明に係わる磁気テープカセットを適用したビデオテー
プカセットの平面図、図2はスライド胴部の斜視図、図
3は図2のA−A断面図、図4は図1のB−B断面図、
図5はロック用係合部の斜視図、図6はロック装置の斜
視図である。
【0019】図1に示すように、本発明によるビデオテ
ープカセット1は、カセットハーフ11(図は上側のカ
セットハーフを取り除いた状態を示す)内に一対のリー
ル12、13が回動可能に配置され、リール12、13
に磁気テープ(図示せず)が巻回されている。リール1
2、13の下フランジの周縁には、全周に亘って歯1
8、19が形成されている。
【0020】一方、ビデオテープカセット1をビデオデ
ッキ(図示せず)に装填していないときに、磁気テープ
が弛むのを防止するため、リール12、13の間に形成
された略三角形状のスペース20に、リール12、13
をロックするロック手段であるロック装置21が配置さ
れている。ロック装置21以外の各部の動作は、図7で
説明した従来のビデオテープカセット5と同一であり、
ここでは説明を省略する。
【0021】さて、ロック装置21は、リール12、1
3の間に摺動自在に配置されたスライド胴部22と、ス
ライド胴部22をリール12、13側に付勢する圧縮バ
ネ23と、スライド胴部22の側方に配置されたロック
用係合部40、41で構成されている。スライド胴部2
2は、図2にも示すように中空状の解除ピン挿入部24
が設けられ、その後側にガイド部25が設けられてい
る。解除ピン挿入部24は、図3に示すように比較的深
いドーム状に形成され、下端部の開口26の後端には、
傾斜面27が設けられている。また、解除ピン挿入部2
4の幅は、リール12、13の間に十分入り込むことが
可能なように比較的狭くなっている。
【0022】後述のように、ビデオテープカセット1を
ビデオデッキに装着したとき、ビデオデッキのロック解
除ピン(図示せず)が傾斜面27を押圧することによ
り、スライド胴部22が後退してリール12、13のロ
ックが解除されるようになっている。解除ピン挿入部2
4は、スライド胴部22が所定の距離、すなわち、後述
のようにリール12、13のロックが解除されるまで後
退したときに、ロック解除ピンが前端部に当接しないよ
うな長さで形成されている。開口26の前端部の中央に
は、所定の幅の案内溝28が設けられている。
【0023】図2に示すように、ガイド部25の上側に
は、圧縮バネ23の一端側を収納するためのU字溝29
が設けられ、U字溝29内には全周に亘って突出部30
が設けられている。突出部30の奥には、圧縮バネ23
の一方を係止するための係止溝31が設けられている。
ガイド部25の上端面には、ロック用係合部40、41
の一方の係合片を係止するための係止穴42、43が設
けられている。係止穴42、43は、スライド胴部22
の移動方向に沿って伸びた長孔になっている。ガイド部
25の下端面には、図2および図4に示すように両端部
に位置するガイド溝32、33が設けられている。この
ガイド溝32、33は、カセットハーフ11のガイドレ
ール34、35にはめ込まれており、これによって、ス
ライド胴部22がカセット前後方向に直線的に摺動する
ようになっている。
【0024】ロック用係合部40、41は、図5に示す
ように所定の弾性を有する金属、例えばSUS304の
ような材質よりなるバネ線材でコイル部44、45が設
けられ、両方の先端部が内側に折り曲げられて係合片4
6、47、48、49が設けられている。上側の係合片
46、48はL字状であり、下側の係合片47とコイル
部44の間、および係合片49とコイル部45の間には
歯18、19の間に挿入しやすくするための湾曲部47
1、491(図1)が形成されている。
【0025】このようなロック係合部を構成するバネ線
材の直径が0.2mm から0.8mm 、より好ましくは0.3mm か
ら0.6mm の範囲から選ばれる。また、コイル部44、4
5の巻き数は少なくとも1回あれば良いが、好ましくは
4〜20回、更に好ましくは8〜18回とされる。ま
た、比較的太い線材(例えば、0.8mm の直径のもの) を
使用した場合に、リールの隣接する歯の間隙が線材の直
径より狭い場合( 例えば0.5mm)には、係合片47、49
を偏平に加工して使用される。
【0026】図1に示すように、カセットハーフ11に
は、ガイドレール34、35の側方に位置する支持手段
である例えば支軸100、101が立設され、ここにロ
ック用係合部40、41の挿入孔であるコイル部44、
45がはめ込まれている。ロック用係合部40、41の
一方、本例では上側の係合片46、48が、スライド胴
部22の係止穴42、43に遊嵌され、所定の距離だけ
移動自在になっている。また、カセットハーフ11に
は、支軸100、101の前方に止めピン102、10
3が立設されており、ここで、ロック用係合部40、4
1の下側の係合片47、49の移動が規制される。
【0027】図6にも示すように、カセットハーフ11
には、スライド胴部22の前進移動を規制するため角柱
状のストッパ104が設けられている。スライド胴部2
2がストッパ104に当接した状態で、ロック用係合部
40、41の下側の係合片47、49が、リール12、
13の歯18、19の各間隙に所定の寸法以上挿入さ
れ、リール12、13が確実にロックされるようになっ
ている。ストッパ104の後側には、直線状の案内用突
起105が設けられている。
【0028】この案内用突起105に、スライド胴部2
2の解除ピン挿入部24に設けられた案内溝28が挿入
されている。これによって、解除ピン挿入部24の先端
が、直線的に移動するようになる。更に、案内用突起1
05の後側には、スライド胴部22の解除ピン挿入部2
4に対応させて、ビデオデッキのロック解除ピンを挿入
するためのピン挿入孔106が設けられている。
【0029】次に、前記ロック装置21の動作につい
て、図1を参照して説明する。ビデオテープカセット1
が、ビデオデッキから取り出されているときには、ビデ
オデッキのロック解除ピンがスライド胴部22の解除ピ
ン挿入部24に挿入されていないので、スライド胴部2
2が圧縮バネ23の付勢力で前方のストッパ104に押
し当てられている。
【0030】このときには、前記ロック用係合部40、
41の下側の係合片47、49が、リール12、13の
歯18、19の間隙に嵌入しており、これによって、リ
ール12、13が確実にロックされている。したがっ
て、磁気テープが弛むのを防止でき、ビデオテープカセ
ット1をビデオデッキに装填したとき、磁気テープがビ
デオデッキのガイドローラなどに絡み付くようなことを
防止できる。また、このときには、下側の係合片47、
49が止めピン102、103によって位置規制されて
おり、スライド胴部22が更に前進したとしても、下側
の係合片47、49が異常に変形するのを防止すること
ができる。
【0031】前記ビデオテープカセット1がビデオデッ
キに装填されると、ビデオデッキのロック解除ピンが、
カセットハーフ11のピン挿入孔106から解除ピン挿
入部24の開口26に挿入される。そうすると、ロック
解除ピンによって傾斜面27(図3)が押圧され、スラ
イド胴部22が圧縮バネ23の付勢力に対抗して所定の
距離だけ後退し、図1に二点鎖線で示すようにロック用
係合部40、41の下側の係合片47、49が、リール
12、13の歯18、19の間隙から完全に抜き出され
る。これで、リール12、13のロックが解除されて回
転可能になる。
【0032】ここでは、ロック用係合部40、41の上
側の係合片46、48がスライド胴部22に形成された
係止穴42、43(スライド方向に沿って細長く構成さ
れた係止穴)にスライド方向に摺動可能に遊嵌されてい
るので、このスライド胴部22が所定の距離だけ後退し
た後、はじめてロック用係合部40、41の回転が始ま
る。
【0033】したがって、ビデオテープカセット1があ
る程度カセットデッキに装填されてから、リール12、
13のロックが解除されるので、磁気テープが装填途中
で弛んでしまうのを防止できる。上述のように、このビ
デオテープカセット1は、ロック用係合部40、41が
金属で形成されているので、落下時の衝撃や長期間の保
存などによって係合片46、47、48、49がへたる
のを防止することができ、リール12、13のロックを
確実に行なうことができる。さらに、ロック用係合部4
0、41は、図5に示すようにその中央部分がコイル状
に巻かれて挿入孔が形成されていることで、このロック
用係合部が小さい部材であってもその高い弾性を維持す
ることが可能である。また、ロック用係合部40、41
が所定の弾性を有しているので、スライド胴部22の摺
動距離にバラ付きがあっても、他方の係合片47、49
がリール12、13の歯18、19の間に確実に係止さ
れると共に、リール12、13側に付勢するための別の
バネが不要となり、部品点数を削減することが可能にな
る。したがって、組立が容易になり、小型のテープカセ
ットに好適である。
【0034】なお、本実施例では上側の係合片46、4
8と下側の係合片47、49の形状が、上下で異なる場
合について説明したが、上側の係合片46、48と下側
の係合片47、49の形状をコイル部44、45の中心
から見て同じ形状となるように形成することができる。
こうすれば、ロック用係合部40、41の組立方向に制
限並びに上下の向きにも制限がなくなるので、組立が容
易で工数削減が可能になる。
【0035】上記実施例においては、前記ロック用係合
部40、41はその中央部分がコイル状に巻かれて挿入
孔を有する構造とされ、かつこの支持手段が支軸10
0、101とされたが、本発明においてはこのような挿
入孔を有しない例えばロック用係合部の中央部分を適当
に湾曲させた構造とすると共に、この湾曲部分を回動可
能に位置規制する適宜湾曲したリブや複数の軸状の部材
をカセットハーフ側に設けた構成でもよい。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の磁気テープ
カセットは、所定の弾性を有する金属で形成されたロッ
ク用係合部の挿入孔がスライド胴部の側方に設けられた
支軸に回動自在に挿入され、ロック用係合部の一方の係
合片がスライド胴部に係止され、スライド胴部が前進移
動限界位置に配置された状態で、ロック用係合部の他方
の係合片がリールの全周に亘って設けられた歯に係合さ
れているものである。
【0037】したがって、本発明の磁気テープカセット
によれば、落下時や長期間の使用や保存による係合片の
へたりがないので、リールのロックを確実に行なうこと
ができる。また、ロック用係合部は極めて小さい部品と
しても所定の弾性があるので、係合片をリール側に付勢
するために別のバネを用いる必要がなく、部品点数を削
減して組立を容易にすることができ、小型の磁気テープ
カセットに好適に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる磁気テープカセットを適用した
ビデオテープカセットの要部を示す平面図である。
【図2】スライド胴部の斜視図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図1のB−B断面図である。
【図5】ロック用係合部の斜視図である。
【図6】ロック装置の一部破断した装着状態の斜視図で
ある。
【図7】従来のビデオテープカセットの構成図である。
【図8】図7の一部を拡大した平面図である。
【図9】従来の他のビデオテープカセットの一部の概略
平面図である。
【符号の説明】
1 ビデオテープカセット 11 カセットハーフ 12、13 リール 18、19 歯 21 ロック装置 22 スライド胴部 23 圧縮バネ 40、41 ロック用係合部 46、48 上側の係合片 47、49 下側の係合片 100、101 支軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/087 506

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセットハーフ内に一対のリールが磁気
    テープを巻装して回動自在に取付けられ、前記リールの
    フランジに係合してリール回動を阻止するリール用ロッ
    ク手段を具備する磁気テープカセットにおいて、 前記リール用ロック手段はそのスライド胴部が前記一対
    のリールの間にてカセット前後方向に摺動可能に配置さ
    れ、 前記スライド胴部をカセット前後方向の前方に付勢する
    付勢手段が設けられ、 所定の弾性を有する金属で形成されたロック用係合部は
    前記スライド胴部の左右側方の近傍に設けられた支持手
    段によりカセット平面に沿って回動自在にその略中央部
    分を支持され、 前記ロック用係合部は、その中央部分が少なくとも1回
    コイル状に巻かれて挿入孔が形成されており、前記支持
    手段が前記挿入孔に挿入される支軸にて構成され、その
    一方の係合片が前記スライド胴部に係止され、前記ロッ
    ク用係合部の他方の係合片は、前記スライド胴部が前進
    移動限界位置に配置された状態で、前記リールのフラン
    ジの全周に亘って設けられた歯に係合可能に位置するよ
    うに構成されたことを特徴とする磁気テープカセット。
  2. 【請求項2】 前記スライド胴部の係止穴が該スライド
    胴部のスライド方向に沿った長孔に形成されており、該
    係止穴に前記ロック用係合部の一方の係合片が前記長孔
    内を前後摺動可能に遊嵌され、前記スライド胴部の後退
    動作に対して前記ロック用係合部の回転動作が遅延する
    ように構成されたことを特徴とする請求項1記載の磁気
    テープカセット。
  3. 【請求項3】 前記ロック用係合部の両方の係合片が同
    じ形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    磁気テープカセット
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