JP2002352552A - 磁気テープカートリッジ - Google Patents
磁気テープカートリッジInfo
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Abstract
リッジケース内に回転可能に収容され、上記磁気テープ
の先端に固着されたテープ引出し用リーダピンが、記録
再生装置側のピン捕捉具に保持されて上記カートリッジ
ケースのテープ引出し用開口部近傍のピン収納部から引
き出され、かつこのピン収納部内に戻されるように構成
されてなる磁気テープカートリッジにおいて、上記ピン
収納部に対するリーダピンの出入時にこのリーダピンに
より弾性的に撓められてリーダピンの通過を許容するバ
ネ部材の設計の自由度を高め、かつ落下等による衝撃力
を受けた場合であっても、リーダピンが定位置から外れ
にくいようにする。 【解決手段】 バネ部材9を、ピン収納部20の定位置
に収納された後のリーダピンPに対してバネ部材9が非
付勢状態に保たれるように配設する。
Description
した単一のリールがカートリッジケース内に回転可能に
収容され、上記磁気テープの先端部にテープ引出し用リ
ーダピンが固着されてなる磁気テープカートリッジに関
し、特に、上記リーダピンが、記録再生装置側のピン捕
捉具に保持されて、上記カートリッジケースのテープ引
出し用開口部近傍のピン収納部から取り出され、かつこ
のピン収納部内に戻されるように構成されてなる磁気テ
ープカートリッジに関するものである。
用いられる記録媒体として使用されている磁気テープカ
ートリッジにおいて、磁気テープを巻装した単一のリー
ルがカートリッジケース内に回転可能に収容されたタイ
プのものが知られている。この磁気テープはコンピュー
タ等のデータ保存用として用いられ、重要な情報が記憶
されているため、テープジャミング等のトラブルが発生
しないように、また不用意に磁気テープが引き出されな
いように構成されている。
引出し用リーダピンが固着され、この磁気テープカート
リッジが記録再生装置に装着されたとき、記録再生装置
側のピン捕捉具が上記リーダピンに係合して磁気テープ
をカートリッジケースから引き出し、記録再生装置への
ローディングを行ない、アンローディング時には、磁気
テープがリールに巻かれるとともに、上記ピン捕捉具が
リーダピンを保持してカートリッジケース内に戻すよう
に構成されている。
気テープカートリッジにおいては、所定のピン収納位置
に収納されたリーダピンに対し、カートリッジケースの
テープ引出し用開口部に臨んでカートリッジケース内に
設けられたバネ部材が弾性的に接触して、上記リーダピ
ンをピン収納部の凹部壁面に押し付けた状態で係止して
いた。
ピン係止構造は、バネ部材設計の自由度が低い欠点があ
ることに加えて、記録再生装置側のピン捕捉具によるピ
ン取出し時において、当初からバネ部材がリーダピンに
接触していることにより、初動時に比較的大きな力を必
要とするとともに、磁気テープカートリッジが落下した
ときの衝撃力をリーダピンが直接受けることと、リーダ
ピンがバネ部材によって一定方向の付勢力を受けている
こととのために、リーダピンが定位置から外れ易いとい
う問題があった。
計の自由度を高め、かつ落下等による衝撃力を受けた場
合であっても、リーダピンが定位置から外れにくいよう
にした磁気テープカートリッジを提供することを目的と
するものである。
カートリッジは、磁気テープを巻装した単一のリールが
カートリッジケース内に回転可能に収容され、上記磁気
テープの先端に固着されたテープ引出し用リーダピン
が、記録再生装置側のピン捕捉具に保持されて上記カー
トリッジケースのテープ引出し用開口部近傍のピン収納
部から取り出され、かつこのピン収納部内に戻されるよ
うに構成されてなる磁気テープカートリッジにおいて、
上記ピン収納部に対する前記リーダピンの出入時にこの
リーダピンにより弾性的に撓められてリーダピンの通過
を許容するバネ部材が、上記ピン収納部の定位置に収納
された後のリーダピンに対して非付勢状態に保たれる態
様で、上記カートリッジケース内に上記テープ引出し用
開口部に臨んで配設されていることを特徴とするもので
ある。
ネ部材がリーダピンに対し非接触状態にあり、たまに接
触したとしてもバネ部材の付勢力がリーダピンに作用し
ないことを意味する。
ば、上記バネ部材が、上記ピン収納部の定位置に収納さ
れた後のリーダピンに対して非付勢状態に保たれている
ことにより、すなわち、本発明においては、上記バネ部
材はリーダピンを弾性的にピン収納部に係止する手段で
はなく、ピン収納部の入口を閉塞してリーダピンがピン
収納部から脱落するのを防止する閉塞手段として設けら
れていることにより、記録再生装置側のピン捕捉具によ
るピン取出し時において、初動時に大きな力を必要とす
ることがなく、また、磁気テープカートリッジが落下し
たときの衝撃力をリーダピンが直接受けることがないか
ら、リーダピンが定位置から外れるのを防止することが
できる。さらに、バネ部材設計の自由度も高めることが
できる。
づいて本発明を詳細に説明する。
ジの分解斜視図、図2(a),(b)はリーダピンの分
解斜視図およびリーダピンと磁気テープとが結合された
状態を示す断面図である。また図3はスライドドアが開
いた状態の開口部近傍の正面図、図4はバネ部材の斜視
図、図5はリーダピンがピン収納部に収納されている状
態およびテープ引出し時におけるピン捕捉具の移動経路
を示す平面図である。
ジ1は、上ケース2と下ケース3とがビス等により締結
されて一体にされるカートリッジケース4内に、先端に
リーダピンPを固着した磁気テープTを巻装した単一の
リール7が回動可能に収容されている。上記上下ケース
2,3の一側壁2b,3bには、磁気テープTを引き出
すための開口部10が形成され、この開口部10は図示
しないスプリングによって閉方向に付勢されたスライド
ドア11により開閉され、開口部10近傍には上記スラ
イドドア11が摺動する溝状のドアレール12(図5参
照)が形成されている。
れ、上壁2aおよび底壁3aの周囲に側壁2b,3bが
設けられ、内部にはリールの外周に沿って円弧状の内壁
3cが設けられている。下ケース3は上記側壁3bと内
壁3cとの間に配設された4カ所のボス部3d(開口部
10近傍のボス部はスライドドア11で隠れている)を
上ケース2の不図示のボス部と当接させて、底面からビ
スを締め付けて重ね合わせ状態で締結される。
置の駆動軸によって上記リール7を回転駆動するための
センター孔3eが開口し、カートリッジケース4の後端
部には書込み防止用のライトプロテクタ部材13が摺動
可能に配設されている。上記リール7の中心部には、不
使用時にリール7の回転を規制する回転規制機構15が
設けられる。
面には中央部にマグネット式の回転駆動手段を吸引保持
させるためのリールプレートが取り付けられ、外周部に
は回転駆動手段のドライブギヤと噛合するリールギヤが
刻設されている。なお、リールギヤとドライブギヤが噛
合した状態においては上記回転規制機構15が解除作動
されてリール7が回転自在とされる。
時に磁気テープTが完全にリール7に巻き込まれた状態
で、先端のリーダピンPが開口部10の近傍に形成され
た凹状のピン収納部20に収納される。リーダピンP
は、磁気テープカートリッジ1を使用する記録再生装置
のドライブ装置が磁気テープTを装置内のテープ走行路
に導入するために、ピン捕捉具40(図5参照)により
保持されてピン収納部20から引き出されるもので、図
2(a)に示すように、ピン本体5と、クランプ部材6
とからなる。
ような金属材料で形成され、一対の薄いフランジ部5
b,5b間に画成された芯軸となるテープクランプ部5
aと、上記フランジ部5b,5bの軸線方向外側にそれ
ぞれ形成された細軸部5c,5cと、細軸部5c,5c
のさらに外側に形成されたやや厚いフランジ部5d,5
dとから構成されている。上記ピン捕捉具40はピン本
体5の細軸部5c,5cに係合してリーダピンPを保持
するようになっている。また、上記クランプ部材6は、
例えば合成樹脂材料で形成され、軸線方向に延びるスリ
ット6aを備えてC字状の断面形状を有し、ピン本体5
のテープクランプ部5aの外周に側方から嵌着されて、
図2(b)に示すように、テープクランプ部5aとの間
に磁気テープTをクランプするように構成されている。
に示すように、リーダピンPの両端のフランジ部5d,
5dを奥部のピン収納部20に向けて案内するための案
内面21が開口部10に向かって連設されている。
バネ部材9が配設されている。このバネ部材9は、図4
に示すように上下一体であり、略矩形板状の取付部9a
が、上記上ケース2および下ケース3の重ね合せに伴っ
て、図5に示すようにケース側壁2b,3b(前壁)の
近傍に設けられたバネ装着部23(上ケース2について
は図示していないが下ケース3と対称形状である)に係
合されて保持される。
上下両端部には、上記取付部9aからリーダピンPの方
向に屈曲して延びる弾性アーム部9b,9bが連接さ
れ、これらアーム部9b,9bは、ピン捕捉具40に保
持されたリーダピンPがピン収納部20から引き出され
る際、およびピン収納部20に戻される際にリーダピン
Pの両端のフランジ部5d,5dに側方から当接する山
形の先端部9c,9cを備えている。
ピンPのフランジ部5d,5dが当接すると、弾性アー
ム部9b,9bが弾性的に撓められて、リーダピンPの
通過を許容するように構成されている。また、上記取付
部9aの上下端部には係合凹部9d,9dが形成されて
いる。
持する上下ケース2,3のバネ装着部23は、図5に示
すように、上下ケース2,3の側壁2b,3b(前壁)
の内面に形成された2つのリブ23a,23aと、その
中間において底面に立設された突起23bとを備え、リ
ブ23a,23aと突起23bとの間にバネ部材9の取
付部9aが挿入されるとともに、底面の凸部23cに係
合凹部9dが嵌合して、バネ部材9を保持するように構
成されている。また、奥側の端部には、バネ部材9の取
付部9aにおけるアーム部9bと反対側の端部を直立状
態に保持する倒れ規制部23dが設けられている。
な中心線より奥側の1/2周の円弧面とこの円弧面の両
側に続く平行面とによる凹部周面20aと、平坦な底面
とにより略U字状に形成され、凹部周面20aの高さ
(凹部の深さ)はリーダピンPのフランジ部5dの高さ
より低く形成されている。この凹部周面20aの円弧面
はリーダピンPのフランジ部5dの外径に対応する内径
を有し、収納されたリーダピンPをその中心位置に保持
するようになっている。
された状態では、図5から明らかなように、バネ部材9
の先端部9c,9cがリーダピンPのフランジ部5d,
5dに対し非接触状態にあり、たまに接触したとしても
バネ部材9の弾性アーム部9b,9bの付勢力がリーダ
ピンPに作用しないようになっている。すなわち、この
場合のバネ部材9は、リーダピンPを弾性的にピン収納
部20に係止する手段ではなく、ピン収納部20の入口
を閉塞してリーダピンPがピン収納部20から脱落する
のを防止する閉塞手段として機能している。
ンPを引き出すためのピン捕捉具40は、ピン本体5の
上下の細軸部5c,5cと係合する切欠き40aを一側
部に備えている。
に対するローディング時における上記ピン捕捉具40に
よるリーダピン引出し動作は、先ずピン捕捉具40がカ
ートリッジケース4の開口部10に向かって矢印A方向
に直線的に移動して、リーダピンPに関してケース側壁
3b側とは反対側から開口部10内に進入し、続いてピ
ン捕捉具40の先端がリーダピンPに接近するように矢
印B方向に回動して、その切欠き40aをピン本体5の
上下の細軸部5c,5cに係合させてリーダピンPを捕
捉した後、矢印C方向に直線的に後退して、リーダピン
Pを開口部10から外部に引き出すという態様で行なわ
れる。
生装置に対するアンローディング時における上記ピン捕
捉具40によるリーダピン戻し動作は、リーダピンPを
保持したピン捕捉具40が矢印C方向とは反対方向に開
口部10に向かって直線的に前進して、リーダピンPを
ピン収納部20に収納した後、ローディング時とは逆の
経路で開口部10から退去することになる。
部材9の弾性アーム部9b,9bの先端部9c,9cが
リーダピンPのフランジ部5d,5dに当接して弾性ア
ーム部9b,9bが弾性的に撓められ、リーダピンPの
通過を許容するようになっている。
施の形態によれば、上記バネ部材9が、ピン収納部20
の定位置に収納された後のリーダピンPに対して非付勢
状態に保たれていることにより、すなわち、バネ部材9
はリーダピンPを弾性的にピン収納部20に係止する手
段ではなく、ピン収納部20の入口を閉塞してリーダピ
ンPがピン収納部20から脱落するのを防止する閉塞手
段として設けられていることにより、記録再生装置側の
ピン捕捉具40によるピン引出し時において、初動時に
大きな力を必要とすることがなく、また、磁気テープカ
ートリッジ1が落下したときの衝撃力をリーダピンPが
直接受けることがないから、リーダピンPがピン収納部
20の定位置から外れるのを防止することができる。さ
らに、バネ部材9に対する設計の自由度も高めることが
できる。
の大きさは限られており、また記録再生装置側の都合
で、ピン捕捉具40の挿入・引出し力も小さいため、こ
れに対応してバネ部材9の弾性アーム部9b,9bの弾
発力も小さい値に設定されるから、弾性アーム部9b,
9bも細く、かつ薄肉となる。したがって、落下衝撃あ
るいはピン捕捉具40による過負荷に対して極めて弱
く、変形しやすい。
カートリッジケース4内に挿入される際、挿入方向(矢
印C方向とは反対方向)に対して弾性アーム部9b,9
bのなす角度αが大きいと、リーダピンPがスタックし
て定位置まで挿入されない状態で停止してしまうか、あ
るいは弾性アーム部9b,9bが変形してしまうという
不都合を生じる虞れがある。
30°の範囲内に設定するのが好ましく、より好ましく
は−10°≦α≦20°の範囲内、さらに好ましいの
は、−5°≦α≦5°の範囲内である。
b,9bの弾性変形域が狭いから、例えば図5における
弾性アーム部9b,9bの根元の折曲げ部9f,9fの
曲率半径Rを大きく設定するのが好ましい、例えば本実
施の形態のバネ部材9においては、Rを0.5mm以
上、好ましくは1mm以上、さらに好ましくは2mm以
上とするのがよい。
バネからなる単一のバネ部材9を用いているが、上述し
た理由から、図6(a)〜(d)に示すように、バネ部
材9を線バネで構成するとともに、その少なくとも一か
所のコイル部9eを設けることにより、バネ部材9の過
負荷に対する弾性変形領域をより広く設定することがで
きる。
5d,5dに両側から当接するように構成されたバネ部
材90を備えた他の実施の形態を示す要部の平面図であ
る。
るバネ部材90が、ピン収納部20の凹部周面に沿って
挿入された取付部90aと、この取付部90aの両端に
形成された弾性アーム部90b,90bとによって馬蹄
形に形成され、各弾性アーム部90bの先端90cはピ
ン収納部20の側壁に係止されている。
アーム部90b,90bが、ピン収納部20の定位置に
収納された後のリーダピンPに対して非付勢状態に保た
れ他状態で、ピン収納部20の入口を閉塞しているとと
もに、リーダピンPの出入時に、バネ本体90の弾性ア
ーム部90b,90bがリーダピンPのフランジ部5
d,5dに当接して弾性的に撓められ、リーダピンPの
通過を許容するようになっており、前述した実施の形態
と同様の効果を奏することができる。
視図
斜視図、図2(b)はリーダピンと磁気テープとが結合
された状態を示す断面図
図
およびテープ引出し時におけるピン捕捉具の移動経路を
示す平面図
を示す図
を示す要部の平面図
Claims (1)
- 【請求項1】 磁気テープを巻装した単一のリールがカ
ートリッジケース内に回転可能に収容され、前記磁気テ
ープの先端に固着されたテープ引出し用リーダピンが、
記録再生装置側のピン捕捉具に保持されて、前記カート
リッジケースのテープ引出し用開口部近傍のピン収納部
から取り出され、かつ該ピン収納部内に戻されるように
構成されてなる磁気テープカートリッジにおいて、 前記ピン収納部に対する前記リーダピンの出入時に該リ
ーダピンにより弾性的に撓められて該リーダピンの通過
を許容するバネ部材が、前記ピン収納部の定位置に収納
された後の前記リーダピンに対して非付勢状態に保たれ
る態様で、前記カートリッジケース内に前記テープ引出
し用開口部に臨んで配設されていることを特徴とする磁
気テープカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001152452A JP4149140B2 (ja) | 2001-05-22 | 2001-05-22 | 磁気テープカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001152452A JP4149140B2 (ja) | 2001-05-22 | 2001-05-22 | 磁気テープカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002352552A true JP2002352552A (ja) | 2002-12-06 |
JP4149140B2 JP4149140B2 (ja) | 2008-09-10 |
Family
ID=18997117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001152452A Expired - Lifetime JP4149140B2 (ja) | 2001-05-22 | 2001-05-22 | 磁気テープカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4149140B2 (ja) |
-
2001
- 2001-05-22 JP JP2001152452A patent/JP4149140B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4149140B2 (ja) | 2008-09-10 |
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