JP4365524B2 - インクジェット記録シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクを用いて記録するインクジェット記録シートに関するものである。さらに詳しくは、印字画像の鮮明性及び耐水性に優れ、且つインクジェットプリンターにおける搬送性に優れたインクジェット記録シートを提供することに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方式は騒音が少なく、現像や定着等のプロセスを必要とせず、且つ容易にフルカラー記録が行なえる各種プリンターに利用され、近年急速に普及してきている。特に、デジタルカメラやコンピューターにより発色画像が形成されることと、記録装置を比較的小型にすることが出来ること、その装置の保守が容易であり、なおかつ駆動音及び記録音の発生が非常に低いという利点により、近年ファクシミリや各種プリンターの記録方式として利用されている。
【0003】
最近では、インクジェット記録方式の高速化・高精細化あるいはフルカラー化などの要求による、インクジェット記録装置の性能向上や用途拡大に伴い、インクジェット記録シートに対してもより高度な特性が求められている。
【0004】
まず、インクジェット記録シートとしては、画像の印字濃度が高く色調が明るく鮮明であること、インクの吸収が早く印字画像の重なった場合においてもインクが流れ出したり滲んだりしないこと、印字ドットの縦方向や横方向への拡散が必要以上に大きくなく且つ周辺が滑らかでぼやけがないことなど、画像鮮明性に優れていることが要求される。
【0005】
また、保存性に関していえば、高湿度条件下などや、印字画像部が水に浸された場合にもインクが流れ出さないように、印字画像の耐水性に優れていることが要求される。
【0006】
さらに画像のことに関して言えば、インクジェット記録方式でカラー画像を出力する場合、単色のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックによる多階調画像ドットを面順次方式により重ね印字することによって、混色であるレッド、グリーン、ブルー及びその他多数の中間色相と濃度の画像を形成し、天然色銀塩写真に近い画像を形成することができる。
【0007】
ところで、クリスマスカード、バースデーカード等のグリーティングカードやペーパークラフト用紙、郵便はがき等は、従来、予めオフセット印刷等で図柄の印刷を施したカード用紙やペーパークラフト用紙または郵便はがきに筆記にてメッセージや模様を直接記入するものが多かった。しかし、近年のパーソナルコンピューター、デジタルカメラ、インクジェットプリンターの急速且つ広範囲な普及により一般家庭でも手軽に写真画像、グラフィックデザイン画像、またはイラスト等をパーソナルコンピューターで独自の処理を行いインクジェットプリンターで印字出力することによってプロ並のメッセージカードやペーパークラフト及びはがきを手軽に製作することが可能となった。これにより、従来は予めオフセット印刷等を施したいわゆる既製品が使用されていたグリーティングカード等においても、自作による楽しさまたはオリジナリティーを出すため、オフセット印刷等の処理を施していない白紙のカード用紙やペーパークラフト用紙又ははがきといった用紙にインクジェットプリンターで写真や模様といった画像を印字し、その上でコメントを自筆するか、または更にコメントをもインクジェットプリンターにて印字するといった場合が増えてきている。
【0008】
しかし、インクジェット記録におけるインク受理層を設けていない一般的なカード用紙やペーパークラフト用紙又ははがき用紙等ではインクジェット記録適性がないため、鮮明且つ見る人を引きつけるような印字画像を得ることはできない。また一般的なこれらの用紙はインクジェット記録におけるインク吸収性が低いため、印字後にインクを乾燥させるため長い乾燥時間を必要とする。
【0009】
さらに、例えば記録シートをインクジェットプリンターの搬送部に数10枚以上セットし連続印刷を行なう場合等のようにインクジェットプリンターの高速化に伴い、1枚ずつスムーズに記録部に搬送されることが要求されるようになった。搬送性が悪い場合には記録シートが何枚も重なったまま記録部に搬送され、記録ヘッドがシートに接触し印字不良、または故障の原因となる可能性が高くなってしまう。
【0010】
一般的にインクジェット記録シートのインク受理層としては白色無機顔料が使用され、白色無機顔料を支持体上に接着させるための有機バインダーとから構成される。
【0011】
ここでインクジェット記録シートのインク受理層中には、インクジェットプリンターから吐出されるインク(アニオン性)を定着させるためのカチオン性染料定着剤が使用される場合がある。しかし、カチオン性染料定着剤といえども、その全てがインク定着性、耐水性及び画像鮮明性に効果があるというわけではなく、その種類及び組み合わせにノウハウがある。また、カチオン性染料定着剤は非常に高価であり、インク定着効果を充分引き出すためには、インクジェット受理層中にカチオン性染料定着剤を混入する場合、多量のカチオン性染料定着剤を必要とし、コストアップは免れない。
【0012】
一方、記録シートの搬送性については印字画像の鮮明性等の画像形成に関する部分とは全く違った観点からとらえる必要があり、記録シートの搬送性にだけ重点を置くとインクジェット記録における画像鮮明性及び耐水性に悪影響を及ぼしてしまう。したがって、画像鮮明性及び耐水性を損なわず、尚且つ搬送性にも優れているという特性を両立させることは非常に難しかった。
【0013】
上記問題点の印字画像の鮮明性を高める為に、様々な開発がなされている。例えば、特公平−28553号公報のように支持体の表面に無機顔料及び水性接着剤を含有する被覆層を設けてなる記録用紙において、該被覆層中に固形分散状ワックスを含むインクジェット記録用紙が開示されている。この場合、固形分散状ワックスの種類の選定及び使用部数の限定により、印字画像の鮮明性に効果をもたらす場合も考えられる。また、被覆層全体に満遍なく固形分散状ワックスが存在するために、比較的安定した製造が可能である。ところがこの場合インクジェット記録シートとして欠かすことのできない耐水性についての特性は全く得ることができない。また、比較的多量の固形分散状ワックスを必要とすることから耐水性を得るためのインク定着剤を混入させた場合、相溶性が悪く、凝集を起こす可能性もあり得る。
【0014】
また特公平−28553号公報では、固形分散状ワックスを被覆層中に含むとなっているが、この場合被覆層とはインク受理層全体を意味しており、インク受理層中に固形分散状ワックスを含ませ、充分な滑り性を得るためには、多量の固形分散状ワックスを必要とした。
【0015】
さらに近年自動両面印字可能なインクジェットプリンターが発売されるなど、両面にインク受理層を設け両面ともに画像鮮明性及び耐水性に優れ、搬送性にも優れたインクジェット記録シートが望まれている。インクジェットプリンターで印字した文章やデータをファイリングする場合においても両面に印字可能である方がかさばることなく、スペース的にも有効である。
【0016】
しかし、両面に無機顔料粒子を含むインク受理層を設ける場合、片面に設ける場合よりも更にシート搬送性が悪化するので、画像鮮明性及び耐水性を損なわず、尚且つ搬送性にも優れているという特性を両立させることは片面の場合以上に難しかった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、インクを用いて記録するインクジェット記録シートにおいて、印字画像の鮮明性及び耐水性に優れ、且つインクジェットプリンターにおける搬送性に優れたインクジェット記録シートを提供することである。
【0018】
また本発明の第2の目的は、より安定した滑り性を有するインクジェット記録シートを提供し、さらに他の薬剤(バインダー、インク定着性付与成分等)との混和性、相溶性が良好な滑り性付与成分を採用することで、製造安定性のよいインクジェット記録シートを提供することにある。
【0019】
本発明の第3の目的は、インク定着性付与成分の選択により、インクジェットプリンターでのシート搬送性をより円滑とし、インクジェット記録における良好な印字画像の鮮明性及び耐水性を得ることである。
【0020】
本発明の第4の目的は、例えばインクジェットプリンターのシート搬送部に数10枚以上セットし連続印刷を行なう場合でも、記録シートが何枚も重なって印字部に搬送されることなく、1枚1枚スムーズに搬送されることが出来るインクジェット記録シートを提供することである。
【0021】
本発明の第5の目的は、両面印刷を行なう方式のインクジェットプリンターを用いたときであっても印字画像の鮮明性及び耐水性に優れ、且つ搬送性に優れたインクジェット記録シートを提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記の従来技術の問題点を改善するために鋭意研究した結果、支持体上に少なくとも1層以上のインク受理層を塗工してなるインクジェット記録シートにおいて、前記インク受理層の表面に、滑り性付与成分及びインク定着性付与成分を含有する滑り層を設けることでインクジェット印字適性の改善と搬送性の改善を両立できることを見出した。
【0023】
すなわち請求項1に記載したインクジェット記録シートは、支持体上に少なくとも一方の面に1層以上のインク受理層を塗工してなるインクジェット記録シートにおいて、前記インク受理層表面に、滑り性付与成分としてポリエチレンワックスエマルジョン及びインク定着性付与成分としてアクリルアミドとジアリルアミン塩酸塩の共重合物、ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン樹脂、ポリアルキレンポリアミンジメチルアミンエピクロルヒドリン重縮合物、蟻酸カルシウムの中から1つ以上選ばれてなるものを含有する滑り層を形成し、かつ、前記滑り性付与成分の乾燥塗布量が0.025g/m 2 〜0.140g/m 2 であり、前記インク定着性付与成分の乾燥塗布量が0.5g/m 2 〜5.0g/m 2 であることを特徴とする。
【0026】
請求項2に記載したインクジェット記録シートでは、前記インクジェット記録シートをJIS P−8147(水平条件、表と裏の組み合わせ、縦と縦の組み合わせ)で測定した静摩擦係数は0.80〜0.30、且つ動摩擦係数は0.70〜0.20であることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を具体的に説明する。無論、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0029】
本発明者らは、固形分散状ワックスについては、印字画像の鮮明性にその特性を見出すのではなく、固形分散状ワックス特有の「滑り性」について着目し、インクジェット記録シートの搬送性にその特性を生かすことが得策であると考えた。
【0030】
本発明のインクジェット記録シートにおいて、滑り層中に含まれる滑り性付与成分には、蜜ロウ、セラツカロウなどの動物性ワックス類、カルナウバロウなどの植物性ワックス類、パラフィンワックス、微晶ワックスなどの石油ワックス類、ポリエチレンワックス、その他合成ワックス類、例えばステアリン酸カルシウム等の高級脂肪酸の多価金属塩や多価アルコール−エステルなどが挙げられ、これらは微粉末あるいはエマルジョンとして使用される。これらの中で特に好ましい滑り性付与成分はポリエチレンワックスエマルジョンである。ポリエチレンワックスエマルジョンは比較的安定した滑り性を得ることができ、他の薬剤(バインダー、インク定着性付与成分等)との混和性、相溶性も良い。これらをインク受理層上に0.025〜0.140g/m2存在させることが好ましく、さらに好ましくは0.025〜0.085g/m2存在させることによりインクジェット記録における印字画像の鮮明性及び耐水性を損なわず、インクジェットプリンターでの良好なシート搬送性を得ることが出来る。0.025g/m2より少ない場合はシート搬送性が悪化し重送が発生する。また、0.140g/m2よりも多い場合は印字画像の鮮明性が損なわれる。
【0031】
固形分散状ワックスはインク受理層の表面に少量存在することで充分な滑り性が得られる。
【0032】
本発明のインクジェット記録シートにおいて、滑り層中に含まれるインク定着性付与成分には、カチオン性高分子樹脂を使用することが好ましいが、その中でもアクリルアミドとジアリルアミン塩酸塩の共重合物、ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン樹脂、ポリアルキレンポリアミンジメチルアミンエピクロルヒドリン重縮合物、蟻酸カルシウムの中から1つ以上選ばれた物を使用し、インク受理層上に0.5〜5.0g/m2存在させることが好ましい。さらに好ましくは0.8〜3.0g/m2存在させることによりインクジェットプリンターでのシート搬送性を損なうことなく、インクジェット記録における良好な印字画像の鮮明性及び耐水性を得ることが出来る。0.5g/m2より少ない場合はインク定着性が低下し耐水性が悪化する。また、5.0g/m2より多い場合はインク吸収性が低下し印字画像の滲みが発生する。
【0033】
本発明のインクジェット記録シートにおいて、上記滑り層は、塗工によって層を形成させるわけであるが(塗工方法の詳細については後述)、滑り層は最表層もしくは浸透したとしてもインク受理層の表層部付近に存在しているほうが大きな効果が得られる。そのため滑り層処方中にバインダーを添加することが好ましい。使用するバインダーの種類としては特に限定するものではなく、例えばアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、水溶性ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、その他のビニル系樹脂、アミド系樹脂、酸化澱粉、カゼイン、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、シリコーン系樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、アルキド樹脂、クマロン−インデン樹脂などの樹脂及びエマルジョンが挙げられる。これらの樹脂及びエマルジョンを、インク受理層上に0.08〜2.6g/m2存在させることが好ましく、さらに好ましくは0.2〜1.8g/m2存在させることが好ましい。0.08g/m2より少ない場合及び2.6g/m2より多い場合には滑り層形成時の塗工性に悪影響を及ぼす。
【0034】
本発明のインクジェット記録シートにおいて、インクジェット記録シートをJIS P−8147で測定した静摩擦係数は0.80〜0.30、動摩擦係数は0.70〜0.20とすることにより、インクジェットプリンターのシート搬送部に数10枚以上セットし連続印刷を行なう場合でも、記録シートが何枚も重なって印字部に搬送されることなく、1枚1枚スムーズに搬送されることが出来る。
【0035】
また本発明では、上記の、支持体上に1層以上のインク受理層を設け更にその表面に滑り層を設けるという構造を、支持体の両面に設けた場合においても、印字画像の鮮明性及び耐水性に優れ、且つインクジェットプリンターにおける搬送性に優れたインクジェット記録シートを得ることが出来るということが大きな特徴である。これは、上述した固形分散状ワックスの「滑り性」に着目し、少量の使用では印字画像の鮮明性も損なうことがないという利点を生かしたからである。
【0036】
本発明において、上記特徴を有する滑り層を設ける方法としては、オンマシンコーター、オフマシンコーターのいずれでも良い。例えば、従来公知のエアーナイフコーター、カーテンコーター、ダイコーター、ブレードコーター、ゲートロールコーター、バーコーター、ロッドコーター、ビルブレードコーター、ショートドエルブレードコーター、サイズプレスなどの各種装置をオンマシン或いはオフマシンで用いることが出来る。また、塗工後には、マシンカレンダー、TGカレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー、などのカレンダー装置を用いて仕上げることも可能である。
【0037】
【実施例】
実施例中の部及び%は特に断らない限り、それぞれの重量部及び重量%を示す。本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0038】
(実施例1)
〔支持体〕広葉樹晒クラフトパルプL−BKPからなるパルプスラリー中の絶乾パルプ100%に対し、炭酸カルシウム(タマパールTP−121:奥多摩工業社製)5%、カチオン化でん粉(ケート308:日本NSC社製)0.8%、中性ロジンサイズ剤(NT−85:荒川化学社製)0.4%の配合で抄紙し、米坪80g/m2の原紙を抄造した。
〔インク受理層の塗工〕インク受理層は、支持体の表面に塗設した。該インク受理層の塗被組成物は、合成非晶質シリカ(ミズカシルP−78D:水澤化学工業社製)100部、ポリビニルアルコール(PVA−117:クラレ社製)30部と水とし、これらを混合してインク受理層塗工液とした。該インク受理層の塗工液をエアーナイフコーターにより、乾燥塗布量11g/m2となるように支持体上に塗布・乾燥した。
〔滑り層の塗工〕滑り層は、インク受理層の表面に塗設した。該滑り層の塗被組成物は、水71.5%、インク定着性付与成分…ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン樹脂(パピオゲンP−105固形分濃度60%:センカ社製)8.0%、ポリビニルアルコール(PVA−117水溶液 固形分濃度10%:クラレ社製)20.0%、滑り性付与成分…ポリエチレンワックスエマルジョン(ハイテックE−2000固形分濃度35.0%:東邦化学工業社製)0.5%として、これらを混合して液固形分濃度6.975%の滑り層塗工液とした。該滑り層塗工液をエアーナイフコーターにより、乾燥塗布量3g/m2となるようにインク受理層上に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0039】
(実施例2)
実施例1において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物は、水63.5%、インク定着性付与成分…アクリルアミドとジアリルアミン塩酸塩の共重合物(スミレーズレジン1001固形分濃度30%:住友化学社製)16.0%、ポリビニルアルコール(PVA−117水溶液 固形分濃度10%:クラレ社製)20.0%、滑り性付与成分…ポリエチレンワックスエマルジョン(ハイテックE−2000固形分濃度35.0%:東邦化学工業社製)0.5%として、これらを混合して液固形分濃度6.975%の滑り層塗工液としたこと以外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0040】
(実施例3)
実施例1において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物は、水69.9%、インク定着性付与成分…ポリアルキレンポリアミンジメチルアミンエピクロルヒドリン重縮合物(ハイマックスSC−500固形分濃度50%:ハイモ社製)9.6%、ポリビニルアルコール(PVA−117水溶液 固形分濃度10%:クラレ社製)20.0%、滑り性付与成分…ポリエチレンワックスエマルジョン(ハイテックE−2000固形分濃度35.0%:東邦化学工業社製)0.5%として、これらを混合して液固形分濃度6.975%の滑り層塗工液としたこと以外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0041】
(実施例4)
実施例1において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物は、水63.5%、インク定着性付与成分…蟻酸カルシウム(蟻酸カルシウム水溶液 固形分濃度10%:朝日化学工業社製)16.0%、ポリビニルアルコール(PVA−117水溶液 固形分濃度10%:クラレ社製)20.0%、滑り性付与成分…ポリエチレンワックスエマルジョン(ハイテックE−2000固形分濃度35.0%:東邦化学工業社製)0.5%として、これらを混合して液固形分濃度3.775%の滑り層塗工液としたこと以外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0042】
(実施例5)
実施例1において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物は、水55.5%、インク定着性付与成分…ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン樹脂(パピオゲンP−105固形分濃度60%:センカ社製)8.0%、同じくインク定着性付与成分…アクリルアミドとジアリルアミン塩酸塩の共重合物(スミレーズレジン1001固形分濃度30%:住友化学社製)16.0%、ポリビニルアルコール(PVA−117水溶液 固形分濃度10%:クラレ社製)20.0%、滑り性付与成分…ポリエチレンワックスエマルジョン(ハイテックE−2000固形分濃度35.0%:東邦化学工業社製)0.5%として、これらを混合して液固形分濃度11.775%の滑り層塗工液としたこと以外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0043】
(実施例6)
実施例1において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物は、水53.9%、インク定着性付与成分…ポリアルキレンポリアミンジメチルアミンエピクロルヒドリン重縮合物(ハイマックスSC−500固形分濃度50%:ハイモ社製)9.6%、同じくインク定着性付与成分…アクリルアミドとジアリルアミン塩酸塩の共重合物(スミレーズレジン1001固形分濃度30%:住友化学社製)16.0%、ポリビニルアルコール(PVA−117水溶液 固形分濃度10%:クラレ社製)20.0%、滑り性付与成分…ポリエチレンワックスエマルジョン(ハイテックE−2000固形分濃度35.0%:東邦化学工業社製)0.5%として、これらを混合して液固形分濃度11.775%の滑り層塗工液としたこと以外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0044】
(実施例7)
実施例1において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物は、水47.5%、インク定着性付与成分…蟻酸カルシウム(蟻酸カルシウム水溶液 固形分濃度10%:朝日化学工業社製)16.0%、同じくインク定着性付与成分…アクリルアミドとジアリルアミン塩酸塩の共重合物(スミレーズレジン1001固形分濃度30%:住友化学社製)16.0%、ポリビニルアルコール(PVA−117水溶液 固形分濃度10%:クラレ社製)20.0%、滑り性付与成分…ポリエチレンワックスエマルジョン(ハイテックE−2000固形分濃度35.0%:東邦化学工業社製)0.5%として、これらを混合して液固形分濃度8.575%の滑り層塗工液としたこと以外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0045】
(実施例8)
実施例1において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物は、水61.9%、インク定着性付与成分…ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン樹脂(パピオゲンP−105固形分濃度60%:センカ社製)8.0%、同じくインク定着性付与成分…ポリアルキレンポリアミンジメチルアミンエピクロルヒドリン重縮合物(ハイマックスSC−500固形分濃度50%:ハイモ社製)9.6%、ポリビニルアルコール(PVA−117水溶液 固形分濃度10%:クラレ社製)20.0%、滑り性付与成分…ポリエチレンワックスエマルジョン(ハイテックE−2000固形分濃度35.0%:東邦化学工業社製)0.5%として、これらを混合して液固形分濃度11.775%の滑り層塗工液としたこと以外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0046】
(実施例9)
実施例1において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物は、水55.5%、インク定着性付与成分…ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン樹脂(パピオゲンP−105固形分濃度60%:センカ社製)8.0%、同じくインク定着性付与成分…蟻酸カルシウム(蟻酸カルシウム水溶液 固形分濃度10%:朝日化学工業社製)16.0%、ポリビニルアルコール(PVA−117水溶液固形分濃度10%:クラレ社製)20.0%、滑り性付与成分…ポリエチレンワックスエマルジョン(ハイテックE−2000固形分濃度35.0%:東邦化学工業社製)0.5%として、これらを混合して液固形分濃度8.575%の滑り層塗工液としたこと以外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0047】
(実施例10)
実施例1において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物は、水53.9%、インク定着性付与成分…ポリアルキレンポリアミンジメチルアミンエピクロルヒドリン重縮合物(ハイマックスSC−500固形分濃度50%:ハイモ社製)9.6%、同じくインク定着性付与成分…蟻酸カルシウム(蟻酸カルシウム水溶液 固形分濃度10%:朝日化学工業社製)16.0%、ポリビニルアルコール(PVA−117水溶液 固形分濃度10%:クラレ社製)20.0%、滑り性付与成分…ポリエチレンワックスエマルジョン(ハイテックE−2000固形分濃度35.0%:東邦化学工業社製)0.5%として、これらを混合して液固形分濃度8.575%の滑り層塗工液としたこと以外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0048】
(実施例11)
実施例1において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物は、水45.9%、インク定着性付与成分…ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン樹脂(パピオゲンP−105固形分濃度60%:センカ社製)8.0%、同じくインク定着性付与成分…アクリルアミドとジアリルアミン塩酸塩の共重合物(スミレーズレジン1001固形分濃度30%:住友化学社製)16.0%、同じくインク定着性付与成分…ポリアルキレンポリアミンジメチルアミンエピクロルヒドリン重縮合物(ハイマックスSC−500固形分濃度50%:ハイモ社製)9.6%、ポリビニルアルコール(PVA−117水溶液 固形分濃度10%:クラレ社製)20.0%、滑り性付与成分…ポリエチレンワックスエマルジョン(ハイテックE−2000固形分濃度35.0%:東邦化学工業社製)0.5%として、これらを混合して液固形分濃度16.575%の滑り層塗工液としたこと以外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0049】
(実施例12)
実施例1において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物は、水39.5%、インク定着性付与成分…ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン樹脂(パピオゲンP−105固形分濃度60%:センカ社製)8.0%、同じくインク定着性付与成分…アクリルアミドとジアリルアミン塩酸塩の共重合物(スミレーズレジン1001固形分濃度30%:住友化学社製)16.0%、同じくインク定着性付与成分…蟻酸カルシウム(蟻酸カルシウム水溶液 固形分濃度10%:朝日化学工業社製)16.0%、ポリビニルアルコール(PVA−117水溶液固形分濃度10%:クラレ社製)20.0%、滑り性付与成分…ポリエチレンワックスエマルジョン(ハイテックE−2000固形分濃度35.0%:東邦化学工業社製)0.5%として、これらを混合して液固形分濃度13.375%の滑り層塗工液としたこと以外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0050】
(実施例13)
実施例1において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物は、水45.9%、インク定着性付与成分…ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン樹脂(パピオゲンP−105固形分濃度60%:センカ社製)8.0%、同じくインク定着性付与成分…ポリアルキレンポリアミンジメチルアミンエピクロルヒドリン重縮合物(ハイマックスSC−500固形分濃度50%:ハイモ社製)9.6%、同じくインク定着性付与成分…蟻酸カルシウム(蟻酸カルシウム水溶液 固形分濃度10%:朝日化学工業社製)16.0%、ポリビニルアルコール(PVA−117水溶液 固形分濃度10%:クラレ社製)20.0%、滑り性付与成分…ポリエチレンワックスエマルジョン(ハイテックE−2000固形分濃度35.0%:東邦化学工業社製)0.5%として、これらを混合して液固形分濃度13.375%の滑り層塗工液としたこと以外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0051】
(実施例14)
実施例1において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物は、水37.9%、インク定着性付与成分…アクリルアミドとジアリルアミン塩酸塩の共重合物(スミレーズレジン1001固形分濃度30%:住友化学社製)16.0%、同じくインク定着性付与成分…ポリアルキレンポリアミンジメチルアミンエピクロルヒドリン重縮合物(ハイマックスSC−500固形分濃度50%:ハイモ社製)9.6%、同じくインク定着性付与成分…蟻酸カルシウム(蟻酸カルシウム水溶液 固形分濃度10%:朝日化学工業社製)16.0%、ポリビニルアルコール(PVA−117水溶液 固形分濃度10%:クラレ社製)20.0%、滑り性付与成分…ポリエチレンワックスエマルジョン(ハイテックE−2000固形分濃度35.0%:東邦化学工業社製)0.5%として、これらを混合して液固形分濃度13.375%の滑り層塗工液としたこと以外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0052】
(実施例15)
実施例1において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物は、水29.9%、インク定着性付与成分…ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン樹脂(パピオゲンP−105固形分濃度60%:センカ社製)8.0%、同じくインク定着性付与成分…アクリルアミドとジアリルアミン塩酸塩の共重合物(スミレーズレジン1001固形分濃度30%:住友化学社製)16.0%、同じくインク定着性付与成分…ポリアルキレンポリアミンジメチルアミンエピクロルヒドリン重縮合物(ハイマックスSC−500固形分濃度50%:ハイモ社製)9.6%、同じくインク定着性付与成分…蟻酸カルシウム(蟻酸カルシウム水溶液 固形分濃度10%:朝日化学工業社製)16.0%、ポリビニルアルコール(PVA−117水溶液 固形分濃度10%:クラレ社製)20.0%、滑り性付与成分…ポリエチレンワックスエマルジョン(ハイテックE−2000固形分濃度35.0%:東邦化学工業社製)0.5%として、これらを混合して液固形分濃度18.175%の滑り層塗工液としたこと以外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0053】
(実施例16)
実施例1におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0054】
(実施例17)
実施例2におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0055】
(実施例18)
実施例3におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0056】
(実施例19)
実施例4におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0057】
(実施例20)
実施例5におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0058】
(実施例21)
実施例6におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0059】
(実施例22)
実施例7におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0060】
(実施例23)
実施例8におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0061】
(実施例24)
実施例9におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0062】
(実施例25)
実施例10におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0063】
(実施例26)
実施例11におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0064】
(実施例27)
実施例12におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0065】
(実施例28)
実施例13におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0066】
(実施例29)
実施例14におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0067】
(実施例30)
実施例15におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0068】
(比較例1)
実施例1において、インク受理層の表面に滑り層を設けずにインク受理層のみとした事以外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0069】
(比較例2)
実施例1において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物中からインク定着性付与成分を除いたこと以外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0070】
(比較例3)
実施例1において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物中から滑り性付与成分を除いたこと以外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0071】
(比較例4)
実施例1において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物中の滑り性付与成分…ポリエチレンワックスエマルジョン(ハイテックE−2000固形分濃度35.0%:東邦化学工業社製)の投入量を0.14%としたこと以外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0072】
(比較例5)
実施例1において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物中の滑り性付与成分…ポリエチレンワックスエマルジョン(ハイテックE−2000固形分濃度35.0%:東邦化学工業社製)の投入量を1.2%としたこと以外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0073】
(比較例6)
実施例2において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物中から滑り性付与成分を除いたこと以外は実施例2と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0074】
(比較例7)
実施例3において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物中から滑り性付与成分を除いたこと以外は実施例3と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0075】
(比較例8)
実施例4において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物中から滑り性付与成分を除いたこと以外は実施例4と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0076】
(比較例9)
実施例5において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物中から滑り性付与成分を除いたこと以外は実施例5と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0077】
(比較例10)
実施例6において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物中から滑り性付与成分を除いたこと以外は実施例6と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0078】
(比較例11)
実施例7において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物中から滑り性付与成分を除いたこと以外は実施例7と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0079】
(比較例12)
実施例8において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物中から滑り性付与成分を除いたこと以外は実施例8と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0080】
(比較例13)
実施例9において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物中から滑り性付与成分を除いたこと以外は実施例9と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0081】
(比較例14)
実施例10において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物中から滑り性付与成分を除いたこと以外は実施例10と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0082】
(比較例15)
実施例11において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物中から滑り性付与成分を除いたこと以外は実施例11と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0083】
(比較例16)
実施例12において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物中から滑り性付与成分を除いたこと以外は実施例12と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0084】
(比較例17)
実施例13において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物中から滑り性付与成分を除いたこと以外は実施例13と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0085】
(比較例18)
実施例14において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物中から滑り性付与成分を除いたこと以外は実施例14と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0086】
(比較例19)
実施例15において、〔滑り層の塗工〕該滑り層の塗被組成物中から滑り性付与成分を除いたこと以外は実施例15と同じ方法でインクジェット記録シートを得た。
【0087】
(比較例20)
比較例1におけるインク受理層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0088】
(比較例21)
比較例2におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0089】
(比較例22)
比較例3におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0090】
(比較例23)
比較例4におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0091】
(比較例24)
比較例5におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0092】
(比較例25)
比較例6におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0093】
(比較例26)
比較例7におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0094】
(比較例27)
比較例8におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0095】
(比較例28)
比較例9におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0096】
(比較例29)
比較例10におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0097】
(比較例30)
比較例11におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0098】
(比較例31)
比較例12におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0099】
(比較例32)
比較例13におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0100】
(比較例33)
比較例14におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0101】
(比較例34)
比較例15におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0102】
(比較例35)
比較例16におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0103】
(比較例36)
比較例17におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0104】
(比較例37)
比較例18におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0105】
(比較例38)
比較例19におけるインク受理層及び滑り層を支持体の両面に塗布・乾燥しインクジェット記録シートを得た。
【0106】
このようにして得られたインクジェット記録シートにおいて、印字画像の鮮明性、耐水性、インクジェットプリンターにおけるシート搬送性をそれぞれ下記の方法で評価し、表1(表1‐1及び表1‐2)に示した。印字画像の鮮明性及び耐水性についての評価はエプソン社製インクジェットプリンターであるPM−750C機を使用して印字を行った。シート搬送性についての評価はエプソン社製インクジェットプリンターであるPM−750C機及び両面印刷可能なヒューレットパッカード社製インクジェットプリンターであるDeskJet970Cxi機を使用した。
【0107】
印字画像の鮮明性については、印字画像が鮮明であるかを目視評価した。
◎ :印字画像が非常に鮮明でコントラストがはっきりしている。
○ :印字画像が鮮明でコントラストがある。
△ :印字画像が鮮明であるが、コントラストがあまりはっきりしな く、やや白ボケ気味である。
× :印字画像が鮮明でなく、白ボケ気味である。
【0108】
耐水性についてはベタ印字した部分を水に5秒間浸し、濾紙でふき取り、インクの流れ出しを評価した。
◎ :インクの流れ出しがなく、非常に耐水性が良好である。
○ :インクの流れ出しが目立たず、耐水性が良好である。
△ :インクの流れ出しが二次色で生ずるなど、耐水性がやや悪い。
× :インクの流れ出しが全般に生じ、耐水性が非常に悪い。
【0109】
シート搬送性1として、シートの表面(印字面)をピックアップして印字部にシートを搬送させる(表キャッチ方式)のインクジェットプリンターであるエプソン社製PM−750C機を使用し、そのシートをセットする部分にA4サイズのシート100枚をセットし連続印字操作を行いシートが2枚以上重なって搬送(重送)された物が100枚中に何枚あるか枚数を調べた。試験環境条件は23℃×50%とした。
○ :100枚全てが1枚ずつ搬送され、重送が全くない状態。
× :100枚中1枚でも重送が生じた状態。
【0110】
シート搬送性2として、シートの裏面(非字面)をピックアップして印字部にシートを搬送させる(裏キャッチ方式)のインクジェットプリンターであるヒューレットパッカード社製DeskJet970Cxi機を使用し、そのシートをセットする部分にA4サイズのシート100枚をセットし連続印字操作を行いシートが2枚以上重なって搬送(重送)された物が100枚中に何枚あるか枚数を調べた。試験環境条件は23℃×50%とした。
○ :100枚全てが1枚ずつ搬送され、重送が全くない状態。
× :100枚中1枚でも重送が生じた状態。
【0111】
静摩擦係数については、シートの表面及び裏面についてJIS P−8147に従って測定した値とした。
【0112】
動摩擦係数については、シートの表面及び裏面についてJIS P−8147に従って測定した値とした。
【0113】
【表1‐1】
【表1‐2】
【0114】
表1の結果より明らかなように、本発明の実施例によって得られたインクジェット記録シートは、印字画像の鮮明性に優れ、且つインクジェットプリンターにおける搬送性に優れたインクジェット記録シートを提供するものであった。
【0115】
【発明の効果】
請求項1記載の発明により、インクを用いて記録するインクジェット記録シートにおいて、インク受理層表面に、滑り性付与成分及びインク定着性付与成分を含有する滑り層を形成したので、印字画像の鮮明性及び耐水性に優れ、且つインクジェットプリンターにおける搬送性に優れたインクジェット記録シートを提供することができた。
【0116】
請求項2記載の発明により、滑り性付与成分としてポリエチレンワックスエマルジョンとしたので、より安定した滑り性を有するインクジェット記録シートを提供することができた。さらにポリエチレンワックスエマルジョンという、他の薬剤(バインダー、インク定着性付与成分等)との混和性、相溶性が良好な滑り性付与成分を採用することで、製造安定性のよいインクジェット記録シートを提供することができた。
【0117】
請求項3記載の発明により、インク定着性付与成分として、アクリルアミドとジアリルアミン塩酸塩の共重合物、ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン樹脂、ポリアルキレンポリアミンジメチルアミンエピクロルヒドリン重縮合物、蟻酸カルシウムの中から1つ以上選ばれてなるものを使用したので、インクジェットプリンターでのシート搬送性をより円滑とし、インクジェット記録における良好な印字画像の鮮明性及び耐水性を得ることができた。
【0118】
請求項4記載の発明により、インクジェット記録シートをJIS P−8147で測定した静摩擦係数は0.80〜0.30、且つ動摩擦係数は0.70〜0.20としたので、インクジェットプリンターのシート搬送部に数10枚以上セットし連続印刷を行なう場合でも、記録シートが何枚も重なって印字部に搬送されることなく、1枚1枚スムーズに搬送されることが出来るインクジェット記録シートを提供することができた。
【0119】
請求項5記載の発明により、滑り層を有するインク受理層を支持体の両面に設けたので、両面印刷を行なう方式のインクジェットプリンターを用いたときであっても印字画像の鮮明性及び耐水性に優れ、且つ搬送性に優れたインクジェット記録シートを提供することができた。
Claims (2)
- 支持体上に少なくとも一方の面に1層以上のインク受理層を塗工してなるインクジェット記録シートにおいて、前記インク受理層表面に、滑り性付与成分としてポリエチレンワックスエマルジョン及びインク定着性付与成分としてアクリルアミドとジアリルアミン塩酸塩の共重合物、ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン樹脂、ポリアルキレンポリアミンジメチルアミンエピクロルヒドリン重縮合物、蟻酸カルシウムの中から1つ以上選ばれてなるものを含有する滑り層を形成し、かつ、前記滑り性付与成分の乾燥塗布量が0.025g/m 2 〜0.140g/m 2 であり、前記インク定着性付与成分の乾燥塗布量が0.5g/m 2 〜5.0g/m 2 であることを特徴とするインクジェット記録シート。
- 前記インクジェット記録シートをJIS P−8147(水平条件、表と裏の組み合わせ、縦と縦の組み合わせ)で測定した静摩擦係数は0.80〜0.30、且つ動摩擦係数は0.70〜0.20であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録シート。
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