JP4362809B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示器・スピーカ・ランプ等の演出器を用いて遊技内容を演出する構成の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記遊技機にはパチンコ球が始動口に有効に入賞することに基いて大当りおよび外れを判定し、大当りを判定したときには可変入賞口を遊技者に有利な状態にする大当り遊技を行う構成のものがある。この構成の場合、遊技者にスイッチ操作で時報を設定させ、時報を設定タイミングで発生させることに基いて遊技者に待合せ時間等が到来したことを報知することが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成の場合、既存の制御装置の計時機能を流用して時報を発生させれば、時報を発生させる新たな制御装置機能を追加する必要がなくなる。しかしながら、既存の制御装置にスイッチを単に接続しただけでは大当り判定に関する不正信号の新たな入力経路を作ってしまうことになるので、セキュリティ性能が低下する。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、セキュリティ性能を損なうことなく既存の制御装置を利用して時報機能を導入することができる遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の遊技機は、パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に表示器に識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示する可変表示を行い識別図柄の可変停止状態での態様に基づいて大当りおよび外れの判定結果を報知する構成のものにおいて、パチンコ球が前記始動口に有効に入賞した場合に大当りおよび外れのいずれであるかを判定し大当りおよび外れのいずれであるかを判定した場合には可変表示を開始することを指令するための変動開始コマンドおよび可変表示を停止することを指令するための変動停止コマンドのそれぞれを順に送信し大当りであると判定した場合には可変入賞口を遊技者に有利な状態にする大当り遊技を行うものであってパチンコ球が前記始動口に可変表示を開始することができないタイミングで有効に入賞した場合に可変表示を保留するメイン制御装置と、前記メイン制御装置からの変動開始コマンドを受信した場合に可変表示を開始すると共に前記メイン制御装置からの変動停止コマンドを受信した場合に可変表示を停止するサブ制御装置と、前方から操作可能に設けられ前記サブ制御装置に前記メイン制御装置を介することなく電気的に接続された操作手段とを備え、前記メイン制御装置は変動開始コマンドを送信した場合にフラグをオンすると共に変動停止コマンドを送信した場合にフラグをオフするものであってフラグをオフしている条件と大当り遊技を停止している条件と可変表示を保留していない条件の3つが全て成立している場合に前記サブ制御装置にスイッチ有効化コマンドを送信し当該3つの条件のうちの少なくとも一つが成立していない場合に前記サブ制御装置にスイッチ無効化コマンドを送信するものであり、前記サブ制御装置は計時動作を行う計時手段と、前記メイン制御装置からのスイッチ有効化コマンドを受信した場合にスイッチフラグをオンすると共に前記メイン制御装置からのスイッチ無効化コマンドを受信した場合にスイッチフラグをオフするものであってスイッチフラグのオン状態では前記操作手段が設定操作された場合に前記操作手段の操作内容に基づいて時報の発生タイミングを設定すると共にスイッチフラグのオフ状態では時報の発生タイミングを設定しない時報設定手段と、前記計時手段の計測結果が前記時報設定手段の設定結果に到達した場合には現在の可変表示の演出状態に拘らず時報を発生させる時報発生手段とを有しているところに特徴を有する。
請求項1に係る発明によれば、遊技者が操作手段を有効に設定操作することに基いて時報の発生タイミングを設定すると、時報が設定タイミングで発生することに基いて遊技者に待合せ時間等の到来が報知されるので、遊技者が時計を気にすることなく遊技に集中できるようになる。しかも、操作手段が大当り判定用のメイン制御装置ではなく演出制御用のサブ制御装置に接続されている。このため、大当り判定に関する不正信号の新たな入力経路が操作手段の影響で生成されないので、セキュリティ性能を確保できる。しかも、時報の発生タイミングを実質的な遊技停止状態に限って設定可能にした。このため、遊技者が遊技を行う前に時報を設定し、時報を設定した上で安心して遊技を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施例を図1〜図35に基づいて説明する。パチンコホールの台島には、図4に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前面には、図2に示すように、前面扉2が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されている。この前面扉2は外枠1の前面開口部を開閉する枠状をなすものであり、前面扉2の前面には横長な長方形状の皿板3が装着されている。この皿板3の前面には上皿4が固定されており、上皿4内にはパチンコ球が貯溜されている。また、上皿4の左端部には複数のスリット5が形成されている。これら複数のスリット5の後方には演出器に相当するスピーカ6が固定されており、スピーカ6の駆動時にはスピーカ6から複数のスリット5を通して前方の遊技者に遊技音が出力される。
【0013】
前面扉2の前面には右下部に位置してハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が回動可能に装着されている。この発射ハンドル8の後方には、図4に示すように、発射モータ9が装着されており、発射モータ9の回転軸には、図2に示すように、打球槌10が連結されている。この発射モータ9は打球槌10の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が図2の時計回り方向へ回動操作されたときには発射モータ9に電源が与えられ、打球槌10が駆動することに基づいて上皿4内のパチンコ球を上皿4内から弾き出す。
【0014】
前面扉2の前面には矩形状の窓枠11が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されており、窓枠11の内周面には透明なガラス窓12が保持されている。また、前面扉2の後面には額縁状の機構盤(図示せず)が固定されている。この機構盤には、図3に示すように、遊技盤13が保持されており、遊技盤13は窓枠11のガラス窓12により前方から覆われている。
【0015】
前面扉2の前面には、図2に示すように、右側部に位置して枠鍵14が装着されており、枠鍵14は前面扉2を外枠1に密着した閉鎖状態にロックし、窓枠11を前面扉2の開口部の内周面に嵌合した閉鎖状態にロックしている。また、遊技盤13の前面には、図3に示すように、外レール15および内レール16が固定されており、打球槌10が弾いたパチンコ球は外レール15および内レール16間の発射通路17を通って上昇し、発射通路17の出口18から放出される。また、遊技盤13の前面には複数の障害釘19が打込まれており、出口18から放出されたパチンコ球は障害釘19に当りながら落下する。
【0016】
遊技盤13の前面には左上隅部および右上隅部に位置して三角形状のコーナランプカバー20が固定されている。これら各コーナランプカバー20の後方には演出器に相当する複数のコーナランプ21(図5参照)が固定されており、各コーナランプカバー20は後方のコーナランプ21が点灯することに基づいて発光する。また、遊技盤13の前面には、図3に示すように、左側部および右側部に位置してサイドランプカバー22が固定されている。これら各サイドランプカバー22の後方には演出器に相当する複数のサイドランプ23(図5参照)が固定されており、各サイドランプカバー22は後方のサイドランプ23が点灯することに基づいて発光する。
【0017】
遊技盤13の前面には、図3に示すように、表示台板24が固定されており、表示台板24の上端部には4個の保留球ランプ25が固定されている。これら4個の保留球ランプ25は保留球表示器26を構成するものであり、横一列に配置されている。また、表示台板24にはカラー液晶表示器からなる図柄表示装置27が固定されている。この図柄表示装置27は表示器および演出器に相当するものであり、図柄表示装置27には特別図柄が横3列に表示される。この特別図柄は大当りおよび外れを識別する識別図柄として機能するものであり、数字図柄から構成されている。
【0018】
遊技盤13には図柄表示装置27の下方に位置して特別図柄始動口28が固定されている。この特別図柄始動口28は上面が開口するポケット状をなすものであり、特別図柄始動口28内には特別図柄始動センサ29(図5参照)が固定されている。この特別図柄始動センサ29は近接スイッチからなるものであり、特別図柄始動口28内にパチンコ球が入賞したことを検出して特別図柄始動信号を出力する。尚、特別図柄始動口28は始動口および入賞口に相当するものである。また、特別図柄始動センサ29は始動センサおよび入賞センサに相当するものである。
【0019】
遊技盤13の前面には、図3に示すように、特別図柄始動口28の下方に位置して入賞口台板30が固定されており、入賞口台板30には前面が開口する四角筒状の大入賞口(図示せず)が固定されている。また、入賞口台板30には扉31が下端部の水平な軸32を中心に回動可能に装着されており、大入賞口の前面は扉31が垂直な閉鎖状態に回動することに基づいて閉鎖され、扉31が前方へ水平に倒れた開放状態に回動することに基づいて開放される。尚、大入賞口は可変入賞口に相当するものである。
【0020】
入賞口台板30の後面には大入賞口ソレノイド33(図5参照)が固定されている。この大入賞口ソレノイド33のプランジャには扉31が機械的に連結されており、扉31は大入賞口ソレノイド33のプランジャが進退することに基づいて開放状態および閉鎖状態に回動操作される。また、大入賞口内にはカウントセンサ34(図5参照)が固定されている。このカウントセンサ34は近接スイッチからなるものであり、大入賞口内にパチンコ球が入賞したことを検出してカウント信号を出力する。
【0021】
前面扉2の後面には、図4に示すように、矩形枠状のメインセット35が着脱可能に装着されており、メインセット35の内周部には正方形状のセンタカバー36が着脱可能に装着されている。このセンタカバー36は前面が開口する容器状をなすものであり、遊技盤13の後方に配置されている。また、遊技盤13の後面には集合樋(図示せず)が固定されており、集合樋はセンタカバー36によって後方から覆われている。この集合樋は特別図柄始動口28および大入賞口に接続されており、特別図柄始動口28内に入賞したパチンコ球および大入賞口内に入賞したパチンコ球は共通の集合樋内に転がり込み、集合樋からメインセット35の入賞球通路(図示せず)を通して機外へ排出される。
【0022】
メインセット35の後面には上端部に位置して球タンク37が固定されている。この球タンク37は上面が開口する容器状をなすものであり、球タンク37内にはパチンコ球が貯溜されている。また、メインセット35の後面にはタンクレール38が固定されている。このタンクレール38は傾斜樋状をなすものであり、タンクレール38の右端部は球タンク37内に接続されている。
【0023】
メインセット35の左側部には賞球払出装置39が着脱可能に装着されている。この賞球払出装置39は払出しモータ40(図6参照)を駆動源とするものであり、パチンコ球が特別図柄始動口28内および大入賞口内に入賞することに基づいて上皿4内にパチンコ球を賞品球として払出す。
【0024】
メインセット35には下皿通路(図示せず)が設けられている。この下皿通路の上端部は賞球払出装置39に接続されており、賞球払出装置39から放出されるパチンコ球は下皿通路内を落下する。また、下皿通路の途中部分には上皿通路(図示せず)が設けられている。この上皿通路は上皿4に接続されており、賞球払出装置39から放出されるパチンコ球は下皿通路内から上皿通路内に転がり込み、上皿通路内を通して上皿4内に払出される。
【0025】
前面扉2の前面には、図2に示すように、上皿4の下方に位置して下皿41が固定されている。この下皿41は下皿通路の下端部に接続されたものであり、パチンコ球が上皿4内から溢れて上皿通路内に充満した状態では下皿通路の下端部を通して下皿41内に払出される。
【0026】
メインセット35の後面には、図4に示すように、下端部に位置して横長な長方形状のメイン基板ボックス42が固定されている。このメイン基板ボックス42内には、図5に示すように、メイン基板43が収納されており、メイン基板43にはワンチップ型のマイクロコンピュータを主体に構成されたメイン制御装置44が搭載されている。このメイン制御装置44はCPU45,ROM46,RAM47,I/O48を有するものであり、ROM46には制御プログラムおよび制御データが記録されている。尚、CPU45は保留手段・大当り遊技手段・大当り判定手段・図柄設定手段・変動パターン設定手段に相当するものである。
【0027】
特別図柄始動センサ29およびカウントセンサ34はセンサ出力回路49を介してメイン制御装置44に電気的に接続されている。このセンサ出力回路49はメイン基板43に搭載されたものであり、メイン制御装置44のCPU45は特別図柄始動センサ29からの特別図柄始動信号およびカウントセンサ34からのカウント信号をセンサ出力回路49を介して検出する。
【0028】
大入賞口ソレノイド33はソレノイド駆動回路50を介してメイン制御装置44に電気的に接続されている。このソレノイド駆動回路50はメイン基板43に搭載されたものであり、メイン制御装置44のCPU45は大入賞口ソレノイド33をソレノイド駆動回路50を介して通断電制御し、大入賞口の扉31を回動操作する。
【0029】
4個の保留球ランプ25はランプ駆動回路51を介してメイン制御装置44に電気的に接続されている。このランプ駆動回路51はメイン基板43に搭載されたものであり、メイン制御装置43のCPU44は4個の保留球ランプ25をランプ駆動回路51を介して点灯制御する。
【0030】
メインセット35の後面には、図4に示すように、メイン基板ボックス42の前方に位置して払出基板ボックス52が固定されている。この払出基板ボックス52内には、図6に示すように、払出基板53が収納されており、払出基板53にはワンチップ型のマイクロコンピュータを主体に構成された払出制御装置54が搭載されている。この払出制御装置54はCPU55,ROM56,RAM57,I/O58を有するものであり、ROM56には制御プログラムおよび制御データが記録されている。この払出制御装置54にはメイン制御装置44が電気的に接続されており、払出制御装置54にはメイン制御装置44から賞球コマンドおよび賞球データが単方向で送信される。
【0031】
払出制御装置54にはモータ駆動回路59を介して払出モータ40が電気的に接続されている。このモータ駆動回路59は払出基板53に搭載されたものであり、払出制御装置54のCPU55はモータ駆動回路59を通して払出モータ40の回転量を制御する。この回転量は払出制御装置54のCPU55がメイン制御装置44からの賞球データに基づいて調節するものであり、CPU55は払出モータ40の回転量を制御することに基づいて賞球払出装置39から上皿4内に賞球データに応じた個数のパチンコ球を賞品球として払出す。
【0032】
センタカバー36の後面には統合基板ケース(図示せず)が固定されている。この統合基板ケース内には、図7に示すように、統合基板60が収納されており、統合基板60にはサブ制御装置61が搭載されている。このサブ制御装置61はCPU62,ROM63,RAM64,VDP65,VROM66,VRAM67,I/O68を有するものであり、ROM63には制御プログラムおよび制御データが記録され、VROM66には表示プログラムおよび表示データが記録されている。尚、CPU62は計時手段・時報設定手段・時報発生手段・表示制御手段・ランプ制御手段・スピーカ制御手段・演出手段に相当するものである。
【0033】
サブ制御装置61にはメイン制御装置44が電気的に接続されている。このサブ制御装置61はメイン制御装置44から演出コマンドおよび演出データが単方向で送信されるものであり、サブ制御装置61のCPU62はメイン制御装置44からの演出コマンド等に基づいて表示コマンドを設定し、VDP65に出力する。また、統合基板60にはLCD駆動回路69が搭載されており、VDP65は表示コマンドに応じた表示データをVROM66から検出し、LCD駆動回路69を介して図柄表示装置27に表示コマンドに応じた演出内容の動画面および静止画面を表示する。
【0034】
サブ制御装置61にはスピーカ駆動回路70を介してスピーカ6が電気的に接続されている。このスピーカ駆動回路70は統合基板60に搭載されたものであり、サブ制御装置61のCPU62はスピーカ駆動回路70を通してスピーカ6から遊技音を出力する。この遊技音の出力はサブ制御装置61のCPU62がメイン制御装置44からの演出コマンドおよび演出データに基づいて行うものであり、スピーカ6の駆動時にはスピーカ6から演出データに応じた遊技音が出力される。
【0035】
サブ制御装置61にはランプ駆動回路71を介して複数のコーナランプ21および複数のサイドランプ23が電気的に接続されている。このランプ駆動回路71は統合基板60に搭載されたものであり、サブ制御装置61のCPU62はランプ駆動回路71を通して複数のコーナランプ21および複数のサイドランプ23を点灯制御する。この点灯制御はサブ制御装置61のCPU62がメイン制御装置44からの演出コマンドおよび演出データに基づいて行うものであり、コーナランプ21およびサイドランプ23の駆動時にはコーナランプカバー20およびサイドランプカバー22が演出データに応じた態様で電飾される。
【0036】
図2の遊技機本体72は外枠1,前面扉2,皿板3,上皿4,ハンドル台7,発射ハンドル8,窓枠11,ガラス窓12,機構盤,遊技盤13,枠鍵14,コーナランプカバー20,サイドランプカバー22,メインセット35,センタカバー36,球タンク37,タンクレール38,賞球払出装置39,下皿41,メイン基板ボックス42,払出基板ボックス52,統合基板ケースを有するものであり、遊技機本体72の前面側には左スイッチ73および右スイッチ74が機械的に装着されている。
【0037】
左スイッチ73および右スイッチ74は上皿4に固定されたものであり、図7に示すように、サブ制御装置61にハーネスを介して電気的に接続されている。これら左スイッチ73および右スイッチ74は自己復帰形のプッシュスイッチから構成されたものであり、操作力が除去されることに基いてオン状態からオフ状態に自己復帰する。尚、左スイッチ73および右スイッチ74は操作手段を構成するものであり、左スイッチ73は操作子および第1の操作子に相当し、右スイッチ74は第2の操作子に相当する。
【0038】
次に上記構成の作用について説明する。
<特別図柄遊技機能>
遊技者が上皿4内にパチンコ球を投入して発射ハンドル8を時計回り方向へ回動操作すると、遊技盤13内にパチンコ球が発射され、障害釘19に当りながら落下する。このパチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞すると、賞球払出装置39から設定個数のパチンコ球が上皿4内に賞品球として払出され、しかも、特別図柄遊技が開始される。この特別図柄遊技は図柄表示装置27にアニメーション画面を表示し、スピーカ6から図柄表示装置27の表示内容に連動して遊技音を出力し、コーナランプ21およびサイドランプ23を図柄表示装置27の表示内容に連動して発光させることで行われるものであり、特別図柄遊技の概略は次の通りである。
【0039】
図柄表装置27には左列の特別図柄・中列の特別図柄・右列の特別図柄として「1,2,3,4,5,6,7,8」のいずれかの数字図柄が静止状態で表示されており、パチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞すると、各列の特別図柄が変動開始する。この変動とは各列の特別図柄が移動しながら変化することを称するものであり、各列の特別図柄の移動方向は上から下に設定され、各列の特別図柄の変化順序は「1」……「7」→「8」→「1」→…のループ状に設定されている。尚、特別図柄の変動表示は識別図柄の可変表示に相当するものである。
【0040】
各列の特別図柄の変動開始から所定時間が経過すると、左特別図柄および右特別図柄が当該順序で仮停止し、左特別図柄および右特別図柄の仮停止状態での組合せに応じてリーチの発生の有無が報知される。この仮停止状態では左特別図柄および右特別図柄が上下方向に揺れ、再変動する可能性が残っていることが視覚的に表現される。
【0041】
リーチ図柄は大当りが発生する視覚的な可能性が存在する2個の特別図柄(左特別図柄および右特別図柄)の組合せを称するものであり、リーチはリーチ図柄が仮停止することによって発生する。このリーチ図柄には下記の8種類が設定されており、「↓」は中特別図柄が変動中であることを示している。
「1 ↓ 1」,「2 ↓ 2」,「3 ↓ 3」,「4 ↓ 4」,「5 ↓ 5」,「6 ↓ 6」,「7 ↓ 7」,「8 ↓ 8」
リーチの発生状態では図柄表示装置27に複数種のリーチアクション画面が選択的に表示される。このリーチアクション画面は最終の中特別図柄が何で仮停止するかを演出するアニメーション画面を称するものであり、どのような種類のリーチアクション画面が出現するかに応じて大当りに対する異なる信頼度が設定されている。
【0042】
左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の変動開始から別の所定時間が経過すると、左特別図柄および右特別図柄に続けて最終の中特別図柄が仮停止した後、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄が仮想的な有効ラインに沿って静止した確定状態になる。これら3列の特別図柄の変動開始から確定に至る経過時間は変動表示時間(可変表示時間)と称されるものであり、3列の特別図柄の確定状態での組合せによって大当りおよび外れの判定結果が遊技者に報知される。
【0043】
左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄はサブ制御装置61がメイン制御装置44からの演出コマンドを検出することに基づいて仮停止状態から静止表示するものであり、この静止表示を確定停止表示(可変停止表示)と称する。仮停止はサブ制御装置61がメイン制御装置44からの演出データに基いて自ら設定した遊技パターンに基づいて確定停止前に左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を停止させることを称する。
【0044】
大当り図柄は大当りを報知する3列の特別図柄の組合せを称するものであり、大当り図柄には下記の8種類が設定されている。
「1 1 1」,「2 2 2」,「3 3 3」,「4 4 4」,「5 55」,「6 6 6」,「7 7 7」,「8 8 8」
完全外れ図柄はリーチすら発生しない3列の特別図柄の組合せを称するものであり、具体的には左特別図柄および右特別図柄が相違するものである。また、外れリーチ図柄はリーチは発生するものの大当りとならない3列の特別図柄の組合せを称するものであり、具体的には左特別図柄および右特別図柄が同一で中特別図柄が相違するものである。
【0045】
<大当り遊技機能>
図柄表示装置27に大当り図柄が確定表示されたときには大当り遊技が開始される。この大当り遊技は大入賞口の扉31を開放し、大入賞口内にパチンコ球が入賞すること許容する遊技者に有利な状態を発生させるものであり、大入賞口は上限個のパチンコ球が入賞する個数条件または開放時間が上限値に達する時間条件が満足されるまで開放状態に保持される。
【0046】
大入賞口の個数条件および時間条件を基準とする開放動作は大当りラウンドと称されるものであり、個数条件および時間条件のいずれかが満足されたときには大当りラウンドが再開される。この大当りラウンドの繰返し回数には上限値が設定されており、大当りラウンドの繰返し回数が上限値に達したときには大当り遊技が無条件に終了する。この大当りラウンドの繰返しを大当り遊技と称する。
【0047】
大当りラウンド中には図柄表示装置27に大当りラウンド表示が行われる。この大当りラウンド表示は現在の大当りラウンド数に応じた画面を表示するものであり、大当りラウンド表示時にはスピーカ6から図柄表示装置27の表示内容に応じた遊技音が出力され、コーナランプ21およびサイドランプ23が図柄表示装置27の表示内容に応じて発光する。この大当りラウンド表示の繰返しを大当り表示と称する。
【0048】
<保留機能>
特別図柄の変動表示を開始できない特別図柄遊技時および大当り遊技時にパチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞したときには特別図柄の変動表示(特別図柄遊技)が4回を上限に保留される。保留球表示器26は特別図柄遊技の保留回数を保留球ランプ25の点灯個数によって表示するものであり、特別図柄遊技が開始されたときには保留球ランプ25が消灯することに基いて保留回数の減少が報知される。
【0049】
<停止表示機能>
特別図柄遊技および大当り遊技の停止状態で保留球が発生していない実質的な遊技停止状態では図柄表示装置27に待機表示が行われる。この待機表示は、図1に示すように、直前の確定図柄を静止状態で表示するものであり、実質的な遊技停止状態で待機表示の継続時間が限度値(例えば15sec)に到達したときには待機表示に換えてデモンストレーション表示(デモ表示と称する)が行われる。このデモンストレーション表示は遊技者に客待ち状態にあることを知らせるものであり、具体的にはデモ背景の前方に製造社名・機種名・メッセージ「左側のスイッチでアラームをセットできます」等を表示することで行われる。
【0050】
<アラーム機能>
待機表示中およびデモ表示中に左スイッチ73が操作されたときには画面の下隅部にアラームセット画面が表示される。このアラームセット画面は待機画面およびデモ画面の前方に部分的に重ねて表示されるものであり、実質的な遊技停止状態で左スイッチ73が操作されることを条件に表示される。このアラームセット画面はメッセージ「15分後にアラームがスタートします」が表示された静止画面からなるものであり、アラームセット画面の表示状態で左スイッチ73が操作されたときには左スイッチ73の操作毎にアラーム時間が15分単位で変更され、アラームセット画面の表示時間がアラーム時間の変更結果に応じて変更される。
【0051】
例えばメッセージ「15分後にアラームがスタートします」の表示状態で左スイッチ73が操作されたときにはアラーム時間が「30分後」に変更され、アラームセット画面の表示内容が「30分後にアラームがスタートします」に変更される。この状態で左スイッチ73が操作されたときにはアラーム時間が「45分後」に変更され、アラームセット画面の表示内容が「45分後にアラームがスタートします」に変更される。
【0052】
アラーム時間には限度値「60分後」が設定されており、アラーム時間が「60分後」に設定された状態で左スイッチ73が操作されたときにはアラーム時間が「15分後」に変更される。即ち、アラーム時間は左スイッチ73の操作毎に「15分後」→「30分後」→「45分後」→「60分後」→「15分後」→の順序で循環的に変更される。
【0053】
アラーム時間は右スイッチ74が操作されることで確定するものであり、アラームセット画面は右スイッチ74が操作されることで消去される。このアラーム時間は右スイッチ74の操作を基準に計測開始されるものであり、アラーム時間の計測結果が確定結果に到達したときにはアラーム画面が表示される。このアラーム画面は時報および時報画面に相当するものであり、メッセージ「時間切れです」が表示された静止画面から構成されている。このアラーム画面は図柄表示装置27の表示内容とは無関係にアラーム時間が経過することに基いて下隅部に表示されるものであり、待機画面・デモ画面・変動画面・大当りラウンド画面の表示中にアラーム時間が経過したときにはアラーム画面が待機画面〜大当りラウンド画面の前方に部分的に重ねて表示される。
【0054】
右スイッチ74はアラームの停止機能を有しており、アラーム画面の表示状態で右スイッチ74が操作されたときにはアラーム画面が消去される。また、右スイッチ74はアラームの解除機能を有しており、アラーム時間の計測中に右スイッチ74が操作されたときにはアラームが設定解除され、アラーム解除画面が表示される。
【0055】
アラーム解除画面はメッセージ「アラームを解除します」が表示された静止画面からなるものであり、右スイッチ74が再操作されることで消去される。このアラーム解除画面は、アラームセット画面およびアラーム画面と同様、図柄表示装置27の表示内容とは無関係に右スイッチ74が有効に操作されることに基いて下隅部に表示されるものであり、待機画面・デモ画面・変動画面・大当りラウンド画面の表示中にはアラーム解除画面が待機画面〜大当りラウンド画面の前方に部分的に重ねて表示される。
【0056】
次にメイン制御装置44およびサブ制御装置61の内部処理を図8〜図35に基づいて説明する。
<メイン制御装置44の内部処理>
メイン制御装置44のCPU45は電源が投入されると、図8のメインプログラムを起動する。このメインプログラムはステップS1〜S3の実行後にステップS4〜S8を無限ループ状に繰返すものであり、CPU45はステップS1へ移行すると、割込み禁止を設定することに基づいてタイマ割込みプログラムの起動を禁止する。
【0057】
CPU45は割込み禁止を設定すると、ステップS2へ移行し、ランダムカウンタR1〜R5の計測値,ノーマルカウンタN1〜N3の計測値,タイマT1〜T2の計測値,各種フラグの設定結果,大当りの判定結果,特別図柄の設定結果,変動パターンの設定結果等のRAM47の全データおよびI/O48を初期設定する。そして、ステップS3で割込み許可を設定することに基づいてタイマ割込みプログラムの起動を許容し、タイマ割込みプログラムの残余時間でステップS4〜S8を無限ループ状に繰返す。
【0058】
CPU45はステップS4へ移行すると、ランダムカウンタR5を更新する。このランダムカウンタR5は左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を「1〜8」の特別図柄群の中から選択するものであり、完全外れおよび外れリーチの判定時にのみ活用される。このランダムカウンタR5は3桁のカウンタからなるものであり、1桁目は、図10に示すように、「0」から「7」に加算された後に「0」に戻ってリング状に加算されれる。この1桁目の加算処理はメインプログラムの1ループ毎に「1」ずつ行われるものであり、2桁目は1桁目が「7」から「0」に戻される桁上げ毎に「1」ずつ加算され、3桁目は2桁目が「7」から「0」に戻される毎に「1」ずつ加算される。
【0059】
CPU45は図8のステップS4でランダムカウンタR5を加算すると、ステップS5でランダムカウンタR5の1桁目と3桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出すると、ステップS6でランダムカウンタR5をRAM47の完全外れ図柄エリア(図11参照)に格納する。即ち、ランダムカウンタR5が完全外れ図柄の組合せであるときには完全外れ図柄エリアに格納される。
【0060】
CPU45は図8のステップS5でランダムカウンタR5の1桁目と3桁目とが同一であることを検出すると、ステップS7でランダムカウンタR5の1桁目と2桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出すると、ステップS8でランダムカウンタR5をRAM47の外れリーチ図柄エリア(図11参照)に格納する。即ち、ランダムカウンタR5が外れリーチ図柄の組合せであるときには外れリーチ図柄エリアに格納される。
【0061】
図12のタイマ割込みプログラムは4msecが経過する毎に起動するものであり、メイン制御装置44のCPU45はタイマ割込みプログラムの起動時にはメインプログラムを実行位置で一時停止させ、タイマ割込みプログラムの終了時にはメインプログラムを一時停止位置から再開する。このタイマ割込みプログラムはステップS11の出力監視処理〜ステップS20の大当り遊技処理を有するものであり、ステップS11の出力監視処理〜ステップS16のスイッチ有効化処理はタイマ割込みプログラムが起動する毎に実行され、ステップS17の制御データ設定処理〜ステップS20の大当り遊技処理はメイン制御フラグの設定状態に基づいて選択的に実行される。
【0062】
(1)出力監視処理
メイン制御装置44のCPU45は特別図柄始動センサ29からの特別図柄始動信号の有無およびカウントセンサ34からのカウント信号の有無をセンサ出力回路49を介して検出し、検出結果をRAM47の出力監視エリアの特別図柄始動信号記録部およびカウント信号記録部(いずれも図11参照)に格納する。この出力監視処理はタイマ割込が発生する4msec毎に行われるものであり、出力監視エリアの各格納データは4msec毎に更新される。
【0063】
(2)カウンタ更新処理
図12のステップS12のカウンタ更新処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置44のCPU45はステップS12のカウンタ更新処理へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R4を更新する。
【0064】
ランダムカウンタR1は、図9の(a)に示すように、変動パターンを選択するパラメータとして機能するものであり、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の変動開始から確定停止に至る間は図柄表示装置27に変動パターンの選択結果に応じた内容のアニメーション画面が表示される。このアニメーション画面の表示状態ではスピーカ6から変動パターンの選択結果に応じた内容の遊技音が出力され、コーナランプ21およびサイドランプ23が変動パターンの選択結果に応じた内容で発光し、図柄表示装置27の表示内容が音および光によって演出される。このランダムカウンタR1はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「100」に加算された後に「0」に戻って加算される。
【0065】
ランダムカウンタR2は外れの判定時に判定結果を完全外れおよび外れリーチに振分けるものである。このランダムカウンタR2はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「222」に加算された後に「0」に戻って加算される。
【0066】
ランダムカウンタR3は大当りの発生の有無を判定するものである。このランダムカウンタR3はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「952」に加算された後に「0」に戻って加算される。
【0067】
ランダムカウンタR4は大当りの判定時に大当り図柄を大当り図柄群「1〜8」の中から選択するものである。このランダムカウンタR4はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「7」に加算された後に「0」に戻って加算される。
【0068】
(3)賞球信号処理
図12のステップS13の賞球信号処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置44のCPU45は出力監視エリアの格納データに基づいて特別図柄始動信号の有無およびカウント信号の有無を判断する。ここで特別図柄始動信号またはカウント信号を検出したときには払出制御装置54に賞球コマンドおよび賞球データを出力し、賞品球の払出しを行う。
【0069】
(4)データ取得処理
図12のステップS14のデータ取得処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置44のCPU45はデータ取得処理でパチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞したことを条件にランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値を取得し、RAM47のカウンタデータエリア(図11参照)に格納する。
【0070】
CPU45は図13のステップS21へ移行すると、特別図柄始動センサ29からの特別図柄始動信号の有無を検出する。この特別図柄始動信号の有無はRAM47の出力監視エリアを参照することに基づいて行われるものであり、CPU45は出力監視エリアに特別図柄始動信号有りが記録されていることを検出したときにはステップS22へ移行し、カウンタN1を上限値「4」と比較する。このカウンタN1はパチンコ球の特別図柄始動口28に対する有効な入賞個数を計測する保留カウンタに相当するものであり、CPU45は「N1<4」を検出したときにはステップS23でランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値を取得し、ステップS24でカウンタN1に「1」を加算する。尚、パチンコ球の特別図柄始動口28に対する有効な入賞とはカウンタN1に「1」が加算される入賞を称する。
【0071】
カウンタN1には、図14に示すように、計測値「1」〜「4」に対応してカウンタデータエリアの保留データ記録部E1〜E4が割付けられており、CPU45は図13のステップS25へ移行すると、保留データ記録部E1〜E4のうちカウンタN1の計測値に対応する記録部にランダムカウンタR1〜R4の取得結果を格納する。例えばカウンタN1の計測値が「1」であるときにはランダムカウンタR1〜R4の取得結果が計測値「1」に対応する保留データ記録部E1に格納される。また、計測値が「3」であるときにはランダムカウンタR1〜R4の取得結果が計測値「3」に対応する保留データ記録部E3に格納される。
【0072】
(5)保留球処理
図12のステップS15の保留球処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置44のCPU45は保留球処理でカウンタN1の計測値を検出し、検出結果に基づいて保留球ランプ25を点灯・消灯することに基づいて遊技者に特別図柄遊技の保留回数を報知する。
【0073】
保留球ランプ25には図3の左から順にランプナンバー「RP1」,「RP2」,「RP3」,「RP4」が割付けられている。カウンタN1の計測値「1」〜「4」には、図14に示すように、ランプナンバー「RP1」〜「RP4」が割付けられており、CPU45は保留球処理へ移行すると、カウンタN1の計測値を検出し、計測値の検出結果に対応するランプナンバーの保留球ランプ25を点灯する。
【0074】
例えばカウンタN1の計測値が「3」の状態では「N1=3」に対応する3個の保留球ランプ25が点灯している。この状態で特別図柄始動口28内に1個のパチンコ球が入賞したときにはカウンタN1が「3」から「4」に加算され、「N1=4」に対応する4個の保留球ランプ25が点灯する。従って、1個の保留球ランプ25が新たに点灯することになり、遊技者に保留回数が「3」から「4」に増えたことが報知される。この状態で特別図柄の変動表示が開始されたときには、後述するように、カウンタN1が「4」から「3」に減算されるので、減算直後のタイマ割込み処理で「N1=3」に対応する3個の保留球ランプ25が点灯する。従って、1個の保留球ランプ25が消灯することになり、遊技者に特別図柄遊技の保留回数が「4」から「3」に減ったことが報知される。
【0075】
(6)スイッチ有効化処理
図12のステップS16のスイッチ有効化処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置44のCPU45はスイッチ有効化処理で保留球の発生状態・特別図柄遊技の実行状態・大当り遊技の実行状態を検出し、保留球の発生状態〜大当り遊技の実行状態をサブ制御装置61に送信することに基いて左スイッチ73を間接的に有効化および無効化する。
【0076】
CPU45は図15のステップS31へ移行すると、特別図柄遊技フラグの設定状態を検出する。この特別図柄遊技フラグは特別図柄遊技の実行状態を示すものであり、CPU45は特別図柄遊技フラグが無効状態にセットされていることを検出したときには特別図柄遊技が停止中であると判断し、ステップS32へ移行する。
【0077】
CPU45はステップS32へ移行すると、大当り遊技フラグの設定状態を検出する。この大当り遊技フラグは大当り遊技の実行状態を示すものであり、CPU45は大当り遊技フラグが無効状態にセットされていることを検出したときには大当り遊技が停止中であると判断し、ステップS33へ移行する。
【0078】
CPU45はステップS33へ移行すると、カウンタN1の現在の計測値を検出する。このカウンタN1は、上述したように、特別図柄遊技の保留回数を示すものであり、CPU45は「N1=0」を検出したときには保留回数が「0」であると判断し、ステップS34へ移行する。
【0079】
CPU45はステップS34へ移行すると、コマンドフラグの設定状態を判断する。このコマンドフラグはステップS36でサブ制御装置61にスイッチ有効化コマンドを出力することに基いて有効状態にセットされ、ステップS40でスイッチ無効化コマンドを出力することに基いて無効状態にセットされるものであり、CPU45はステップS34でコマンドフラグが無効化されていることを検出したときにはステップS35へ移行し、サブ制御装置61にINT信号を出力する。
【0080】
CPU45はステップS35でサブ制御装置61にINT信号を出力すると、ステップS36でスイッチ有効化コマンドを出力し、ステップS37でコマンドフラグを有効状態にセットする。すると、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いてIRQ割込みプログラムを起動し、IRQ割込みプログラムでスイッチ有効化コマンドを検出することに基いて左スイッチ73を有効化する。
【0081】
CPU45はステップS31で特別図柄遊技フラグが有効状態にセットされていることを検出したときには特別図柄遊技が実行中であると判断し、ステップS38へ移行する。また、ステップS32で大当り遊技フラグが有効状態にセットされていることを検出したときには大当り遊技が実行中であると判断し、ステップS38へ移行する。また、ステップS33で「カウンタN1>0」を検出したときには特別図柄遊技の保留回数があると判断し、ステップS38へ移行する。
【0082】
CPU45はステップS38へ移行すると、コマンドフラグの設定状態を判断する。このコマンドフラグは、上述したように、サブ制御装置61にスイッチ有効化コマンドを出力することに基いて有効状態にセットされ、スイッチ無効化コマンドを出力することに基いて無効状態にセットされるものであり、CPU45はステップS38でコマンドフラグが有効化されていることを検出したときにはステップS39へ移行し、サブ制御装置61にINT信号を出力する。
【0083】
CPU45はステップS39でサブ制御装置61にINT信号を出力すると、ステップS40でスイッチ無効化コマンドを出力し、ステップS41でコマンドフラグを無効状態にセットする。すると、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いてIRQ割込みプログラムを起動し、IRQ割込みプログラムでスイッチ無効化コマンドを検出することに基いて左スイッチ73を無効化する。
【0084】
コマンドフラグは特別図柄遊技および大当り遊技の停止状態で保留球が発生していない実質的な遊技停止状態で無効化され、特別図柄遊技・大当り遊技・保留球のいずれかが発生している実質的な遊技実行状態で有効化されるものであり、遊技停止状態から遊技実行状態に切換わったときにはステップS36でサブ制御装置61にスイッチ有効化コマンドが出力され、遊技実行状態から遊技停止状態に切換わったときにはステップS40でサブ制御装置61にスイッチ無効化コマンドが出力される。
【0085】
(7)制御データ設定処理
図12のステップS17の制御データ設定処理はメイン制御フラグが制御データ設定処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置44のCPU45は制御データ設定処理で大当りおよび外れを判定し、判定結果に応じた確定図柄等を設定する。尚、メイン制御フラグは制御データ設定処理に初期設定されるものであり、電源投入直後の1回目のタイマ割込み処理では制御データ設定処理が実行される。
【0086】
CPU45は図16のステップS51でカウンタN1を「0」と比較する。このカウンタN1は、上述したように、ランダムカウンタR1〜R4の格納状態を示すものであり、CPU45は「N1>0」を検出したときにはランダムカウンタR1〜R4がRAM47に格納されていると判断し、ステップS52へ移行する。
【0087】
CPU45はステップS52へ移行すると、RAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、5個の大当り値「103,367,523,727,941」と比較する。ここでランダムカウンタR3が5個の大当り値のいずれかと同一であることを検出したときには大当りと判定し、RAM47の大当りエリア(図11参照)に判定結果として大当りを格納する。また、ランダムカウンタR3が5個の大当り値のいずれとも同一でないことを検出したときには外れと判定し、大当りエリアに判定結果として外れを格納する。即ち、大当りは「5/953」の固定的な一定確率で判定される。
【0088】
メイン制御装置44のROM46には図柄テーブルが記録されている。この図柄テーブルは、図17に示すように、ランダムカウンタR4およびR5と特別図柄との関係を示すものであり、CPU45は図16のステップS53でRAM47の大当りエリアに判定結果として大当りが格納されていることを検出したときにはステップS54へ移行し、保留データ記録部E1からランダムカウンタR4の取得結果を検出する。そして、図柄テーブルからランダムカウンタR4の検出結果に応じた図柄を検出し、左特別図柄と中特別図柄と右特別図柄とを同一の検出図柄に設定する(大当り図柄の設定)。例えばランダムカウンタR4が「6」であるときには数字図柄「7」が検出され、大当り図柄が「777」に設定される。
【0089】
メイン制御装置44のROM45には、図18に示すように、大当り用の変動パターンテーブルが記録されている。この変動パターンテーブルはランダムカウンタR1と変動パターンとの対応関係を示すものであり、CPU45は図16のステップS55へ移行すると、RAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR1の取得結果を検出し、大当り用の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1の検出結果に応じた変動パターンを選択的に設定する。例えばランダムカウンタR1が「10」であるときには変動パターン「34」が検出され、変動パターンが「34」に設定される。
【0090】
CPU45は図16のステップS53でRAM47の大当りエリアに判定結果として外れが格納されていることを検出すると、ステップS56へ移行する。ここでRAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR2の取得結果を検出し、19個の外れリーチ値「5,11,23,31,43,53,61,79,89,97,113,127,139,149,157,163,173,181,193」と比較する。
【0091】
CPU45はランダムカウンタR2が19個の外れリーチ値のいずれかと同一であることを検出したときには外れリーチと判定し、RAM47の外れリーチエリア(図11参照)に判定結果として外れリーチを格納する。そして、図16のステップS57で外れリーチエリアから判定結果として外れリーチを検出し、ステップS58へ移行する。
【0092】
CPU45はステップS58へ移行すると、RAM47の外れリーチ図柄エリアからランダムカウンタR5の格納結果を検出する。そして、ROM46の図柄テーブル(図17参照)からランダムカウンタR5の1桁目に対応する図柄,2桁目に対応する図柄,3桁目に対応する図柄を検出し、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄に設定する(外れリーチ図柄の設定)。例えばランダムカウンタR5の格納結果が「606」であるときには1桁目に対応する図柄,2桁目に対応する図柄,3桁目に対応する図柄として「7」,「1」,「7」が検出され、外れリーチ図柄「717」が設定される。
【0093】
メイン制御装置44のROM46には、図19に示すように、外れリーチ用の変動パターンテーブルが記録されている。この変動パターンテーブルは停止図柄の差分ΔSとランダムカウンタR1と変動パターンとの対応関係を示すものであり、停止図柄の差分ΔSとは外れリーチ図柄の設定結果のうち「中特別図柄−左特別図柄(=中特別図柄−右特別図柄)」を称する。
【0094】
CPU45は図16のステップS58で外れリーチ図柄を設定すると、ステップS59でRAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR1の取得結果を検出し、外れリーチ用の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1および差分ΔSに応じた変動パターンを選択的に設定する。例えばランダムカウンタR1が「10」で、外れリーチ図柄の設定結果が「828」であるときには変動パターン「3」が設定される。
【0095】
CPU45は図16のステップS56でランダムカウンタR2の取得結果が19個の外れリーチ値のいずれとも同一でないことを検出したときには完全外れと判定し、RAM47の外れリーチエリアに判定結果として完全外れを格納する。そして、ステップS57で外れリーチエリアから判定結果として完全外れを検出し、ステップS60へ移行する。
【0096】
CPU45はステップS60へ移行すると、RAM47の完全外れ図柄エリアからランダムカウンタR5の格納結果を検出する。そして、ROM46の図柄テーブル(図17参照)からランダムカウンタR5の1桁目に対応する図柄,2桁目に対応する図柄,3桁目に対応する図柄を検出し、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄に設定する(完全外れ図柄の設定)。例えばランダムカウンタR5の格納結果が「012」であるときには1桁目に対応する図柄,2桁目に対応する図柄,3桁目に対応する図柄として「1」,「2」,「3」が検出され、完全外れ図柄「123」が設定される。
【0097】
CPU45はステップS60で完全外れ図柄を設定すると、ステップS61で変動パターン「1」を設定する。即ち、完全外れの判定時には変動パターンの選択的な設定処理が行われず、変動パターンが特定値に一義的に設定される。
【0098】
変動パターンには、図18および図19に示すように、変動表示時間が個別に設定されている。この変動表示時間は特別図柄遊技の所要時間に相当するものであり、左特別図柄〜右特別図柄の変動開始から確定停止に至る所要時間を称する。CPU45は図16のステップS62へ移行すると、変動パターンの設定結果に応じた変動表示時間を選択的に設定する。そして、ステップS63へ移行し、メイン制御フラグを特別図柄遊技開始処理に設定する。尚、変動パターン「1」の設定時には変動表示時間「T1」が設定される。
【0099】
(8)特別図柄遊技開始処理
図12のステップS18の特別図柄遊技開始処理はメイン制御フラグが特別図柄遊技開始処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置44のCPU45は特別図柄遊技開始処理でサブ制御装置61に演出コマンドおよび演出データを出力することに基づいて特別図柄遊技を開始する。
【0100】
CPU45は図20のステップS71でタイマT1を「0」にリセットする。このタイマT1は変動表示時間を計測するものであり、CPU45はタイマT1をリセットすると、ステップS72でサブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS73で変動開始コマンドおよび変動開始データを出力する。INT信号はサブ制御装置61にIRQ割込みプログラムの起動を指令する割込み要求信号に相当するものであり、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基づいてIRQ割込みプログラムを起動し、変動開始コマンドおよび変動開始データをIRQ割込みプログラムで受信することに基づいて変動表示を開始する。
【0101】
変動開始データは変動パターンの設定結果と左特別図柄〜右特別図柄の設定結果とを有するものであり、サブ制御装置61のCPU62は変動開始データに基づいて特別図柄遊技を下記の▲1▼〜▲2▼の態様で制御する。
▲1▼左特別図柄〜右特別図柄の設定結果:左列,中列,右列の確定停止図柄を示すものであり、サブ制御装置61のCPU62は各列の特別図柄を設定図柄で確定停止させる。
▲2▼変動パターンの設定結果:変動表示の映像的演出内容・音的演出内容・電飾的演出内容を示すものであり、サブ制御装置61のCPU62は変動表示を変動パターンに応じた内容で演出する。
【0102】
CPU45はステップS73で変動開始コマンド等を出力すると、ステップS74でRAM47のカウンタデータエリアを整理する。この処理はカウンタデータエリアの保留データ記録部E1〜E3に保留データ記録部E2〜E4の格納データを上書きするものである。例えば保留データ記録部E1だけにランダムカウンタR1〜R4が格納されているときには保留データ記録部E1に保留データ記録部E2のデフォルトデータが記録され、保留データ記録部E1のランダムカウンタR1〜R4が消去される。また、保留データ記録部E1〜E4の全てにランダムカウンタR1〜R4が格納されているときには保留データ記録部E2〜E4のランダムカウンタR1〜R4が前段の保留データ記録部E1〜E3に移動され、保留データ記録部E4にデフォルトデータが記録される。
【0103】
即ち、次回の制御データ設定処理では保留データ記録部E2に格納されていたカウンタデータR1〜R4に基づいて特別図柄設定処理・変動パターン設定処理・大当り判定処理等が行われ、次々回の制御データ設定処理では保留データ記録部E3に格納されていたカウンタデータR1〜R4に基づいて特別図柄設定処理・変動パターン設定処理・大当り判定処理等が行われる。
【0104】
CPU45はカウンタデータエリアを整理すると、ステップS75でカウンタN1から「1」を減算する。このカウンタN1は、上述したように、特別図柄遊技の保留回数を計測するものであり、次のタイマ割込み処理ではカウンタN1の減算結果が検出され、カウンタN1の減算結果に基づいて保留球ランプ25が点灯制御される。従って、特別図柄遊技の開始直後に保留球ランプ25が消灯し、保留回数の減少が遊技者に報知される。
【0105】
CPU45はステップS75で保留回数を減算すると、ステップS76で特別図柄遊技フラグを有効状態にセットすることに基いて特別図柄遊技が実行中であることを記録する。そして、ステップS77へ移行し、メイン制御フラグに特別図柄遊技終了処理をセットする。
【0106】
(9)特別図柄遊技終了処理
図12のステップS19の特別図柄遊技終了処理はメイン制御フラグが特別図柄遊技終了処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置44のCPU45は特別図柄遊技終了処理でサブ制御装置61に演出コマンドを出力し、特別図柄遊技を終了させる。
【0107】
CPU45は図21のステップS81でタイマT1に「1」を加算することに基いて変動表示時間を4msec単位で計測し、ステップS82でタイマT1の加算結果を変動表示時間の設定結果と比較する。ここでタイマT1の計測値が変動表示時間の設定結果に達していることを検出したときにはステップS83でサブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS84で変動停止コマンドを出力する。この変動表示時間の経過時点では左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄が必ず仮停止状態にあり、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を受信することに基づいてIRQ割込みプログラムの中で変動停止コマンドを検出し、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を仮停止状態から静止した確定状態に切換える。
【0108】
CPU45は変動停止コマンドを出力すると、ステップS85で特別図柄遊技フラグを無効状態にリセットすることに基いて特別図柄遊技が停止中であることを記録する。そして、ステップS86でRAM47の大当りエリアから判定結果を検出する。ここで大当りエリアに判定結果として外れが格納されていることを検出したときにはステップS87へ移行し、メイン制御フラグに制御データ設定処理をセットする。
【0109】
CPU45はステップS86で大当りエリアに判定結果として大当りが格納されていることを検出すると、ステップS88で大当り遊技フラグを有効状態にセットすることに基いて大当り遊技の実行を記録する。そして、ステップS89へ移行し、メイン制御フラグに大当り遊技処理をセットする。
【0110】
(10)大当り遊技処理
図12のステップS20の大当り遊技処理はメイン制御フラグが大当り遊技処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置44のCPU45は大当り遊技処理で大入賞口を開閉制御する。そして、サブ制御装置61に演出コマンドおよび演出データを出力し、大入賞口の開閉を映像的・音的・電飾的に演出する。
【0111】
CPU45は図22のステップS91へ移行すると、大入賞口の開放状態を判断する。この判断処理は大入賞口フラグの設定状態に基いて行われるものであり、CPU45は大入賞口フラグが閉鎖状態にセットされていることを検出したときには大入賞口が閉鎖されていると判断する。そして、ステップS92へ移行し、カウンタN2を上限値「14」と比較する。このカウンタN2は大入賞口の開放回数(大当りラウンド回数)を計測するものであり、CPU45は「N2≦14」を検出したときにはステップS93へ移行する。
【0112】
CPU45はステップS93へ移行すると、カウンタN2に「1」を加算し、ステップS94でタイマT2を「0」にリセットする。このタイマT2は大入賞口の開放時間(大当りラウンドの継続時間)を計測するものであり、CPU45はタイマT2を「0」にリセットすると、ステップS95へ移行する。
【0113】
CPU45はステップS95へ移行すると、サブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS96でラウンド開始コマンドおよびラウンドデータ(カウンタN2の計測値)を出力する。すると、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いてIRQ割込みプログラムを起動し、IRQ割込みプログラムでラウンド開始コマンドおよびラウンドデータを検出することに基いて大当りラウンドの演出動作を開始する。
【0114】
CPU45はステップS96でラウンド開始コマンド等を出力すると、ステップS97で大入賞口ソレノイド33に駆動電源を印加することに基いて大入賞口を開放し(大当りラウンド動作の開始)、ステップS98で大入賞口フラグを開放状態にセットすることに基づいて大入賞口の開放を記録する。これにより、パチンコ球が大入賞口内に入賞することを許容する大当り状態を発生させ、遊技者に有利な状態を生成する。
【0115】
CPU45は大入賞口の開放状態でタイマ割込みが発生すると、ステップS91で大入賞口フラグが開放状態にセットされていることに基いて大入賞口が開放されていることを検出し、ステップS99でタイマT2に「1」を加算することに基いて大入賞口の開放時間を4msec単位で計測する。
【0116】
CPU45はステップS99で大入賞口の開放時間を加算すると、ステップS100でカウント信号の有無を判断する。このカウント信号はパチンコ球が大入賞口内に入賞することに基づいてカウントセンサ34から出力されるものであり、CPU45はRAM47の出力監視エリアにカウント信号有りが記録されていることを検出したときにはカウント信号有りと判断し、ステップS101でカウンタN3に「1」を加算する。このカウンタN3は1回の大当りラウンド動作中に何個のパチンコ球が大入賞口内に入賞したかを計測するものであり、CPU45はパチンコ球の入賞個数を計測すると、ステップS102へ移行する。
【0117】
CPU45はステップS102へ移行すると、カウンタN3の計測値を上限値「10個」と比較し、ステップS103で開放時間用のタイマT2の計測値を上限値「27秒」と比較する。ここで「N3≧10個」および「T2≧27秒」のいずれかを検出したときにはステップS104で大入賞口ソレノイド33を断電することに基づいて大入賞口を閉鎖し、大当りラウンドを終える。即ち、大当りラウンドは規定個数のパチンコ球が大入賞口内に入賞するか、大入賞口の開放時間が上限値に達することに基づいて終了する。
【0118】
CPU45はステップS104で大当りラウンドを終えると、ステップS105で入賞個数用のカウンタN3を「0」にリセットし、ステップS106で大入賞口フラグを閉鎖状態にセットすることに基づいて大入賞口の閉鎖を記録する。そして、ステップS107でサブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS108でラウンド停止コマンドを出力する。すると、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いてIRQ割込みプログラムを起動し、IRQ割込みプログラムでラウンド停止コマンドを検出することに基いて大当りラウンドの演出動作を停止する。
【0119】
CPU45は大入賞口の閉鎖状態でタイマ割込みが発生すると、ステップS91からS92へ移行し、大当りラウンド回数用のカウンタN2を上限値「14」と比較する。ここで「N2>14」を検出したときにはステップS109へ移行し、大当り遊技フラグを無効状態にセットすることに基いて大当り遊技の停止を記録する。そして、ステップS110で大当りラウンド回数用のカウンタN2を「0」にリセットし、ステップS111でメイン制御フラグを制御データ設定処理にセットする。即ち、大当りラウンドの繰返し回数には上限値「15回」が設定されており、大当りラウンドの継続回数が15回に達したときには大当り遊技が終了する。
【0120】
<サブ制御装置61の内部処理>
サブ制御装置61のCPU62は電源が投入されると、図23のステップS201で割込み禁止を設定し、ステップS202でランダムカウンタR10・タイマT10〜T12等のRAM64の全データおよびI/O68を初期設定する。そして、ステップS203でVDP65にデモ表示コマンドを出力し、ステップS204で割込み禁止の設定を解除することに基づいて割込みの発生を許可する。すると、VDP65はデモ表示コマンドを検出することに基いてVROM66からデモ表示コマンドに応じた表示データを検出し、表示データの検出結果に基いてデモ画面を表示する。
【0121】
CPU62はステップS204で割込みを許可すると、ステップS205のカウンタ更新処理へ移行し、カウンタ更新処理を無限ループ状に繰返す。このカウンタ更新処理は特別図柄遊技パターンを無作為に選択するためのランダムカウンタR10を「1」ずつ加算するものであり、ランダムカウンタR10の加算処理は「0」から上限値「191」に加算された後に「0」に戻ってリング状に行われる。
【0122】
CPU62はメイン制御装置44からのINT信号を検出すると、図24のIRQ割込みプログラムを起動する。そして、ステップS211でメイン制御装置44からの演出コマンドおよび演出データを検出し、RAM64のコマンドエリアおよびデータエリアに格納する。
【0123】
CPU62は演出コマンド等をRAM64に格納すると、ステップS212でコマンドエリアにスイッチ有効化コマンドが格納されているか否かを判断する。このスイッチ有効化コマンドはメイン制御装置44が遊技実行状態から実質的な遊技停止状態に切換わったことを検出することに基いて出力するものであり、CPU62はコマンドエリアにスイッチ有効化コマンドが格納されていることを検出したときにはステップS213でスイッチフラグを有効状態にセットする。
【0124】
CPU62はスイッチフラグを有効状態にセットすると、ステップS214でタイマT10に待機表示時間「例えば15sec(=375)」をセットする。このタイマT10は待機表示の残り時間を計測するものであり、CPU62はタイマT10をセットすると、ステップS215でコマンドエリアのスイッチ有効化コマンドを消去する。
【0125】
CPU62はステップS212でコマンドエリアにスイッチ有効化コマンドが格納されていないことを検出すると、ステップS216でスイッチ無効化コマンドが格納されているか否かを判断する。このスイッチ無効化コマンドはメイン制御装置44が実質的な遊技停止状態から遊技実行状態に切換わったことを検出することに基いて出力するものであり、CPU62はコマンドエリアにスイッチ無効化コマンドが格納されていることを検出したときにはステップS217でスイッチフラグを無効状態にリセットし、ステップS218でコマンドエリアのスイッチ無効化コマンドを消去する。
【0126】
図25のタイマ割込みプログラムは4msecが経過する毎に起動するものであり、サブ制御装置61のCPU62はタイマ割込みプログラムの起動時にはメインプログラムを実行位置で一時停止させ、タイマ割込みプログラムの終了時にはメインプログラムを一時停止位置から再開する。このタイマ割込みプログラムはステップS221の待機デモ表示処理〜ステップS228の大当り遊技処理を有するものであり、ステップS221の待機デモ表示処理〜ステップS223のアラーム表示処理はタイマ割込みプログラムが起動する4msec毎に実行され、ステップS224のコマンド待ち処理〜ステップS228の大当り遊技処理はサブ制御フラグの設定状態に基いて選択的に実行される。
【0127】
(1)待機デモ表示処理
図25のステップS221の待機デモ表示処理はタイマ割込みプログラムが起動する毎に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62は待機デモ表示処理でスイッチフラグの設定状態を判断し、スイッチフラグが有効状態にセットされていることを検出したときには待機表示時間の計測結果に基いて待機画面およびデモ画面を選択的に表示する。
【0128】
CPU62は図26のステップS231へ移行すると、スイッチフラグの設定状態を検出する。このスイッチフラグはCPU62がメイン制御装置44からのコマンドを検出することに基いてIRQ割込み処理で有効状態および無効状態にセットするものであり、CPU62はステップS231でスイッチフラグが有効状態にセットされていることを検出したときには実質的な遊技停止状態であると判断し、ステップS232へ移行する。
【0129】
CPU62はステップS232へ移行すると、タイマT10の計測値を「0」と比較する。ここで「T10>0」を検出したときにはステップS233へ移行し、タイマT10から「1」を減算することに基いて待機表示の残り時間を4msec単位で減算する。
【0130】
CPU62はステップS233で待機表示の残り時間T10を減算すると、ステップS234でVDP65に待機表示コマンドを出力する。すると、VDP65はVROM66から待機表示コマンドに応じた表示データを検出し、直前の確定図柄を静止状態で表示する待機画面を表示する。即ち、待機画面は遊技実行状態から実質的な遊技停止状態に切換わることに基いて最初に表示されるものである。
【0131】
CPU62はステップS232で「T10=0」を検出すると、ステップS235でVDP65にデモ表示コマンドを出力する。すると、VDP65はVROM66からデモ表示コマンドに応じた表示データを検出し、表示データの検出結果に基いてデモ画面を表示する。即ち、実質的な遊技停止状態で待機表示時間が経過したときには待機画面に換えてデモ画面が表示される。
【0132】
(2)スイッチ入力待ち処理
図25のステップS222のスイッチ入力待ち処理はタイマ割込みプログラムが起動する毎に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62はスイッチ入力待ち処理でスイッチフラグの設定状態を判断する。そして、スイッチフラグが有効状態にセットされていることを検出したときには左スイッチ73の操作状態を検出し、操作状態の検出結果に応じてアラーム時間を設定する。
【0133】
CPU62は図27のステップS241へ移行すると、スイッチフラグの設定状態を検出する。ここでスイッチフラグが有効状態にセットされていることを検出したときには実質的な遊技停止状態であると判断し、ステップS242へ移行する。
【0134】
CPU62はステップS242へ移行すると、タイマ作動フラグの設定状態を検出する。このタイマ作動フラグはアラーム時間の計測中に限って有効状態にセットされるものであり、CPU62はステップS242でタイマ作動フラグが無効状態にセットされていることを検出したときにはアラーム時間が計測されていないと判断し、ステップS243へ移行する。
【0135】
CPU62はステップS243へ移行すると、左スイッチ73の操作状態を検出する。ここで左スイッチ73が操作されたことを検出したときにはステップS244へ移行し、アラームセットフラグの設定状態を判断する。このアラームセットフラグはアラーム時間の設定状態を示すものであり、CPU62はステップS244でアラームセットフラグが無効状態にセットされていることを検出したときにはアラーム時間が設定されていないと判断し、ステップS245へ移行する。
【0136】
CPU62はステップS245へ移行すると、カウンタN10に「1」を加算する。このカウンタN10には計測値「1」,「2」,「3」,「4」,「5」・・に対応してアラーム時間「15min(=22500)」,「30min(=45000)」,「45min(=67500)」,「60min(=90000)」,「15min(=22500)」・・が割付けられており、CPU62はタイマT11にカウンタN10の加算結果「1」に応じたアラーム時間「15min(=22500)」をセットする。
【0137】
CPU62はステップS245でアラーム時間T11を「15min」に初期設定すると、ステップS246でVDP65にアラームセット表示コマンドを出力し、ステップS247でアラームセットフラグを有効状態にセットすることに基いてアラーム時間が設定されていることを記録する。この状態では図柄表示装置27に待機画面またはデモ画面が表示されており、VDP65はアラームセット表示コマンドに応じた表示データをVROM66から検出し、待機画面またはデモ画面の前方に表示データの検出結果に基いてアラームセット画面を部分的に重ねて表示する。
【0138】
CPU62はアラームセットフラグの有効状態で左スイッチ73が操作されたことを検出すると、ステップS244からS248へ移行し、カウンタN10に「1」を加算する。そして、カウンタN10の加算結果に応じたアラーム時間を選択し、タイマT11にアラーム時間の選択結果をセットする。次に、ステップS249へ移行し、VDP65に表示変更コマンドを出力することに基いてアラームセット画面のアラーム時間の表示値を選択結果に変更する。従って、左スイッチ73の操作毎にカウンタN10が「1」ずつ加算され、アラーム時間の設定値および表示値が「30min」,「45min」,「60min」,「15min」・・の順序で変更される。
【0139】
CPU62はステップS243で左スイッチ73の非操作を検出すると、ステップS250でアラームセットフラグの設定状態を検出する。ここでアラームセットフラグが有効状態にセットされていることを検出したときにはアラーム時間の設定が行われたと判断し、ステップS251へ移行する。
【0140】
CPU62はステップS251へ移行すると、右スイッチ74の操作状態を検出する。ここで右スイッチ74が操作されたことを検出したときにはステップS252へ移行し、アラームセットフラグを無効状態にセットする。そして、ステップS253でタイマ作動フラグを有効状態にセットし、ステップS254でVDP65にアラームセット画面消去コマンドを出力する。すると、VDP65はアラームセット画面消去コマンドを検出し、アラームセット画面を消去する。即ち、右スイッチ74はアラーム時間を入力結果で確定する確定スイッチに相当するものであり、アラーム時間は右スイッチ74の確定操作を条件に計測開始され、アラームセット画面は右スイッチ74の確定操作を条件に消去される。
【0141】
(3)アラーム表示処理
図25のステップS223のアラーム表示処理はタイマ割込みプログラムが起動する毎に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62はアラーム表示処理でタイマ作動フラグが有効化されていることを条件にアラーム時間を計測し、アラーム時間の計測結果が確定結果に到達したことを条件にアラーム画面を表示する。
【0142】
CPU62は図28のステップS261へ移行すると、タイマ作動フラグの設定状態を判断する。このタイマ作動フラグはタイマ時間T11の確定的な設定の有無を示すものであり、CPU62はタイマ作動フラグが有効状態にセットされていることを検出したときにはアラーム時間が確定的に設定されていると判断し、ステップS262へ移行する。
【0143】
CPU62はステップS262へ移行すると、タイマT11から「1」を減算することに基いてアラーム時間を4msec単位で計測する。そして、ステップS263へ移行し、タイマT11の減算結果を「0」と比較する。ここで「T11>0」を検出したときにはアラーム時間が経過していないと判断し、ステップS264へ移行する。
【0144】
CPU62はステップS264へ移行すると、右スイッチ74の操作状態を検出する。ここで右スイッチ74が操作されたことを検出したときにはステップS265へ移行し、VDP65にアラーム解除表示コマンドを出力する。この状態では図柄表示装置27に待機画面・デモ画面・変動画面・大当りラウンド画面のいずれかが表示されており、VDP65はアラーム解除表示コマンドを検出すると、VROM66からアラーム解除表示コマンドに応じた表示データを検出し、アラーム解除画面を現在の表示画面の右下隅部に前方に重ねて表示する。
【0145】
CPU62はステップS265でアラーム解除画面を表示すると、ステップS266でアラームフラグを有効状態にセットすることに基いてアラーム解除画面が表示中であることを記録し、ステップS267でタイマ作動フラグを無効状態にセットすることに基いてアラーム時間の計測動作を終えたことを記録する。即ち、右スイッチ74がアラーム時間の計測中に操作されたときにはアラーム時間の計測が終了することに基いてアラームが解除され、アラーム解除画面が表示されることに基いて遊技者にアラームを解除したことが報知される。
【0146】
CPU62はステップS263でタイマT11の減算結果が「0」であることを検出すると、ステップS268でVDP65にアラーム表示コマンドを出力する。この状態では図柄表示装置27に待機画面・デモ画面・変動画面・大当りラウンド画面のいずれかが表示されており、VDP65はアラーム表示コマンドを検出すると、VROM66からアラーム表示コマンドに応じた表示データを検出し、アラーム画面を現在の表示画面の右下隅部に前方に重ねて表示する。
【0147】
CPU62はステップS268でアラーム画面を表示すると、ステップS266でアラームフラグを有効状態にセットすることに基いてアラーム画面が表示中であることを記録し、ステップS267でタイマ作動フラグを無効状態にセットすることに基いてアラーム時間の計測動作を終えたことを記録する。即ち、右スイッチ74が操作されないままアラーム時間が経過したときにはアラーム画面が表示され、遊技者に設定時間が到来したことが報知される。
【0148】
CPU62はステップS261でタイマ作動フラグが無効状態にセットされていることを検出すると、ステップS269へ移行する。ここでアラームフラグが有効状態にセットされていることを検出したときにはステップS270へ移行し、右スイッチ74の操作状態を検出する。
【0149】
CPU62はステップS270で右スイッチ74が操作されたことを検出すると、ステップS271でVDP65にアラーム画面消去コマンドまたはアラーム解除画面消去コマンドを出力し、ステップS272でアラームフラグを無効状態にセットする。すると、VDP65はアラーム画面消去コマンドまたはアラーム解除画面消去コマンドを検出し、アラーム画面またはアラーム解除画面を消去する。即ち、アラーム画面およびアラーム解除画面は右スイッチ74が操作されることに基いて消去されるものであり、右スイッチ74が操作されるまで継続的に表示される。
【0150】
(4)コマンド待ち処理
図25のステップS224のコマンド待ち処理はサブ制御フラグがコマンド待ち処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62はコマンド待ち処理で変動開始コマンドの有無およびラウンド開始コマンドの有無を検出し、変動開始コマンドおよびラウンド開始コマンドを検出したときには特別図柄遊技遊技パターンおよび大当り遊技遊技パターンを設定する。尚、サブ制御フラグは電源投入に基いてコマンド待ち処理に初期設定されるものであり、電源投入直後の1回目のタイマ割込み処理ではコマンド待ち処理が実行される。
【0151】
CPU62は図29のステップS281へ移行すると、RAM64のコマンドエリアに変動開始コマンドが格納されているか否かを検出する。この変動開始コマンドはメイン制御装置44がパチンコ球の特別図柄始動口28に対する有効な入賞を検出することに基いて特別図柄の設定結果および変動パターンの設定結果と共に出力するものであり、CPU62はコマンドエリアに変動開始コマンドが格納されていることを検出したときにはステップS282へ移行する。
【0152】
CPU62はステップS282へ移行すると、アラームセットフラグを無効状態にセットし、ステップS291でVDP65にアラームセット画面消去コマンドを出力する。即ち、アラームセット画面の表示状態でパチンコ球が特別図柄始動口28内に入賞したときにはステップS281でCPU62がメイン制御装置44からの変動開始コマンドを検出し、ステップS282でアラームセットフラグをオフし、ステップS291でアラームセット画面消去コマンドを出力するので、アラーム時間が確定的に設定されないままアラームセット画面の表示が終了する。
【0153】
CPU62はステップS291でアラームセット画面を消去すると、ステップS283でカウンタR10の現在の計測値を取得し、ステップS284で特別図柄遊技パターンを設定する。そして、ステップS285でコマンドエリアの変動開始コマンドを消去し、ステップS286でサブ制御フラグに特別図柄遊技開始処理をセットする。
【0154】
特別図柄遊技パターンは特別図柄の可変速度,特別図柄の仮停止タイミング,背景の種類,背景の切換えタイミング,遊技音の出力タイミング,コーナランプ21およびサイドランプ23の発光タイミング等を示すシーケンスデータからなるものであり、変動パターンに応じた変動表示時間内で終了するように設定される。以下、特別図柄遊技パターンの設定処理および設定内容について説明する。
【0155】
サブ制御装置61のROM63には、図30に示すように、特別図柄遊技用の遊技パターンテーブルが記録されている。この遊技パターンテーブルは変動パターンおよびランダムカウンタR10から特別図柄遊技パターンを選択するためのものであり、サブ制御装置61のCPU62は図29のステップS283でランダムカウンタR10を取得すると、ステップS284へ移行する。ここでRAM64のデータエリアから変動パターンを検出し、変動パターンの検出結果およびランダムカウンタR10の取得結果に応じた特別図柄遊技パターンを遊技パターンテーブルから選択的に設定する。
【0156】
図31は特別図柄遊技パターン「1−1」の設定内容を示すものである。この特別図柄遊技パターン「1−1」は完全外れが判定された変動パターン「1」の検出時にランダムカウンタR10の取得結果に応じて選択されるものであり、特別図柄遊技パターン「1−1」の選択時には左,中,右の特別図柄が同時に変動開始する。この変動開始時には変動用背景が表示され、コーナランプ21およびサイドランプ23が点滅する。
【0157】
3列の特別図柄の変動開始から設定時間が経過したときには左特別図柄および右特別図柄が当該順序で仮停止し、左特別図柄および右特別図柄の仮停止に連動してスピーカ6から「ドン」の仮停止音が出力される。そして、中特別図柄が右特別図柄の仮停止後に仮停止し、中特別図柄の仮停止に連動して変動用背景の表示が終了する。これら左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の仮停止はRAM64のデータエリアに格納されているメイン制御装置44からの特別図柄の設定結果で行われるものであり、3列の仮停止状態では3列の特別図柄が完全外れの組合せになる。
【0158】
図32は特別図柄遊技パターン「2」の設定内容を示すものである。この特別図柄遊技パターン「2」は外れリーチが判定された変動パターン「2」の検出時にランダムカウンタR10に拘らず選択されるものであり、特別図柄遊技パターン「2」の設定時には右特別図柄の仮停止後に中特別図柄の変動速度が遅くなり、スピーカ6から「リーチ」の遊技音が出力される。次に、変動用背景に換えてリーチ用背景が表示され、コーナランプ21およびサイドランプ23が点滅動作を開始する。そして、中特別図柄の仮停止に連動してリーチ用背景の表示が終了し、コーナランプ21およびサイドランプ23の点滅が終了する。これら左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の仮停止はRAM64のデータエリアに格納されているメイン制御装置44からの特別図柄の設定結果で行われるものであり、3列の仮停止状態では3列の特別図柄が外れリーチの組合せになる。
【0159】
特別図柄遊技パターン「2」の設定時に出現する低速変動アクションは「ノーマルリーチアクション」と称されるものであり、例えば大当り用の変動パターン「26」の設定時には外れリーチ用の特別図柄遊技パターン「2」と同一展開の「ノーマルリーチアクション」が設定され、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄が大当りの組合せで仮停止する。
【0160】
CPU62は図29のステップS281でコマンドエリアに変動開始コマンドが格納されていないことを検出すると、ステップS287でラウンド開始コマンドが格納されているか否かを判断する。このラウンド開始コマンドはメイン制御装置44が大当りラウンドの開始時にラウンドデータ(今回の大当りラウンド回数)と共に出力するものであり、CPU62はコマンドエリアにラウンド開始コマンドが格納されていることを検出したときにはステップS288へ移行する。
【0161】
CPU42はステップS288へ移行すると、大当り遊技パターンを設定する。この大当り遊技パターンはラウンドデータN2に応じた静止画面を表示し、スピーカ6から図柄表示装置27の表示内容に応じた遊技音を出力し、コーナランプ21およびサイドランプ23を静止画面に応じて発光させるシーケンスデータからなるものであり、CPU62はステップS288で大当り遊技パターンを設定すると、ステップS289でコマンドエリアのラウンド開始コマンドを消去し、ステップS290でサブ制御フラグに大当り遊技開始処理をセットする。
【0162】
(5)特別図柄遊技開始処理
図25のステップS225の特別図柄遊技開始処理はサブ制御フラグが特別図柄遊技開始処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62は図33のステップS291へ移行すると、タイマT12を「0」にリセットする。このタイマT12は特別図柄の変動表示時間を計測するものであり、CPU62はタイマT12をリセットすると、ステップS292でサブ制御フラグに特別図柄遊技処理をセットする。
【0163】
(6)特別図柄遊技処理
図25のステップS226の特別図柄遊技処理はサブ制御フラグが特別図柄遊技処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62は特別図柄遊技処理でスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27を制御し、特別図柄遊技パターンの設定結果に応じた演出内容で特別図柄遊技を実行する。
【0164】
CPU62は図34のステップS301へ移行すると、タイマT12に「1」を加算することに基いて特別図柄の変動表示時間を4msec単位で計測する。そして、ステップS302へ移行し、コマンドエリアに変動停止コマンドが格納されているか否かを判断する。この変動停止コマンドはメイン制御装置44が変動パターンに応じた変動表示時間の経過を検出することに基いて出力するものであり、CPU62はコマンドエリアに変動停止コマンドが格納されていないことを検出したときにはステップS303へ移行する。ここで特別図柄遊技パターンの設定結果からタイマT12の計測値に応じたイベントを検出し、イベントを実行することで特別図柄遊技を特別図柄遊技パターンの設定結果に応じた内容で進行させる。
【0165】
CPU62はステップS302でコマンドエリアに変動停止コマンドが格納されていることを検出すると、ステップS304でVDP65に図柄確定コマンドを出力することに基いて特別図柄遊技を終える。そして、ステップS305でコマンドエリアの変動停止コマンド・データエリアの特別図柄の設定結果・データエリアの変動パターンの設定結果を消去し、ステップS306でサブ制御フラグにコマンド待ち処理をセットする。
【0166】
変動停止コマンドはメイン制御装置44が変動パターンに応じた変動表示時間の経過時に出力するものである。また、特別図柄遊技パターンはサブ制御装置61が変動パターンに基づいて設定するものであり、変動パターンに応じた変動表示時間内で終了するように設定される。サブ制御装置61のCPU61が変動停止コマンドを検出してVDP65に図柄確定コマンドを出力するときには左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄が必ず仮停止状態にある。この仮停止状態ではVDP65が左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を上下に揺らしており、VDP65は図柄確定コマンドを検出すると、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を水平な1本の有効ライン上に静止した確定状態で表示する。即ち、特別図柄遊技は3列の特別図柄が確定表示されることによって終了するものである。
【0167】
(7)大当り遊技開始処理
図25のステップS227の大当り遊技開始処理はサブ制御フラグが大当り遊技開始処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62は大当り遊技開始処理で大当り遊技を開始し、サブ制御フラグに大当り遊技処理をセットする。
【0168】
(8)大当り遊技処理
図25のステップS228の大当り遊技処理はサブ制御フラグが大当り遊技処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62は大当り遊技処理でスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27を制御し、大入賞口の開閉を大当り遊技パターンの設定結果に応じた態様で演出する。
【0169】
CPU62は図35のステップS311へ移行すると、RAM64のコマンドエリアにラウンド停止コマンドが格納されているか否かを判断する。このラウンド停止コマンドはメイン制御装置44が各回の大当りラウンドの終了を検出することに基いて出力するものであり、CPU62はコマンドエリアにラウンド停止コマンドが格納されていないことを検出したときにはステップS312へ移行し、大当り遊技を大当り遊技パターンの設定結果に応じた内容で演出する。
【0170】
CPU62はステップS311でコマンドエリアにラウンド停止コマンドが格納されていることを検出すると、ステップS313でスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27の大当り遊技パターンに応じた制御を停止する。そして、ステップS314でコマンドエリアのラウンド停止コマンドおよびデータエリアのラウンドデータを消去し、ステップS315でサブ制御フラグにコマンド待ち処理をセットする。
【0171】
上記第1実施例によれば次の効果を奏する。
遊技者が左スイッチ73および右スイッチ74を有効に設定操作することに基いてアラームの発生タイミングを設定すると、アラームが設定タイミングで発生することに基いて遊技者に待合せ時間等の到来が報知されるように構成したので、遊技者が時計を気にすることなく遊技に集中できるようになる。しかも、左スイッチ73および右スイッチ74を大当り判定用のメイン制御装置44ではなく演出制御用のサブ制御装置61に接続した。このため、大当り判定に関する不正信号の新たな入力経路が左スイッチ73および右スイッチ74の影響で生成されることがないので、セキュリティ性能を確保できる。
【0172】
アラーム時間が経過したときには図柄表示装置27にアラーム画面を表示した。遊技者は遊技をしているときには図柄表示装置27の表示画面に注意の多くを向けているので、音および光を用いてアラームを発生させる場合に比べてアラームの認識性が高まる。しかも、図柄表示装置27の変動画面等にアラーム画面が部分的に重ねて表示される。このため、本来の遊技が継続した状態で遊技者に変動画面を認識させたままアラーム画面を認識させることができるので、総じて、本来の遊技に支障を来たすことなくアラームを認識させることができる。
アラーム時間の計測中に右スイッチ74が操作されたときにはアラーム時間の計測動作を終え、アラームを設定解除したので、アラームの設定状態で右スイッチ74を解除操作することでアラームの設定を解除できる。このため、遊技者は自らの意思に基いてアラームを発生させたり、アラームを発生させる予定だったものを中止したり、アラームが発生しているのを停止できる。従って、アラームが遊技者の意思の基に作動することになり、遊技者の意思に反してアラームが発生したり、次の遊技者の遊技中に次の遊技者の意思に反してアラームが発生することを防止できる。
【0173】
アラーム画面の表示中に右スイッチ74が操作されたときにはアラーム画面を消去し、アラームを停止させた。このため、遊技者がアラームに気付いて右スイッチ74を操作するまでアラームが継続するので、遊技者にアラームの発生を確実に気付かせることができる。
左スイッチ73の操作に応じてアラームの発生タイミングを設定し、右スイッチ74の操作に応じてアラーム時間の計測動作を開始した。このため、遊技者が明確な意思を持って右スイッチ74を操作した場合に限ってアラーム機能が作動するようになるので、遊技者が左スイッチ73を誤操作することでアラーム機能が作動し、アラームが意に反して発生することがなくなる。
アラーム時間を実質的な遊技停止状態に限って設定可能にした。このため、遊技者が遊技を行う前にアラーム時間を設定し、アラーム時間を設定した上で安心して遊技を行うことができる。
【0174】
上記第1実施例においては、アラーム時間の設定・アラーム時間の確定・アラームの設定解除・アラームの停止を左スイッチ73および右スイッチ74の2個のスイッチを用いて行ったが、これに限定されるものではなく、例えば左スイッチ73だけを用いて行っても良い。以下、アラーム時間の設定〜アラームの停止を左スイッチ73だけで行う本発明の第2実施例を図36〜図37に基いて説明する。
【0175】
サブ制御装置61のCPU62は図36のステップS245でアラーム時間をセットすると、ステップS246でアラームセット画面を表示し、ステップS247でアラームセットフラグを有効状態にセットする。そして、ステップS255へ移行し、タイマT13にウェイト時間「4sec(=100)」をセットする。このタイマT13は左スイッチ73の非操作時間を計測するものであり、ステップS248で左スイッチ74の再操作に基いてアラーム時間が更新されたときにもウェイト時間「4sec(=100)」がセットされる。
【0176】
CPU62はステップS243で左スイッチ73の非操作を検出すると、ステップS250でアラームセットフラグの設定状態を判断する。例えばアラーム時間の設定状態ではアラームセットフラグが有効状態にセットされていることを検出し、ステップS256でタイマT13の計測値を「0」と比較する。ここで「T13>0」を検出したときにはアラーム時間を設定してからウェイト時間が経過していないと判断し、ステップS257でタイマT13から「1」を減算することに基いてウェイト時間を4msec単位で計測する。
【0177】
CPU62はステップS256で「T13=0」を検出すると、アラーム時間T11を最後にセットしてからウェイト時間が経過したと判断し、ステップS252でアラームセットフラグを無効状態にセットする。そして、ステップS253でタイマ作動フラグを有効状態にセットすることに基いてアラーム時間が確定したことを記録し、ステップS254でアラームセット画面を消去する。即ち、ステップS255でタイマT13にウェイト時間をセットしてから左スイッチ73が操作されないままウェイト時間が経過したときにはステップS256で「T13=0」が検出され、アラーム時間T11が最終の設定結果で確定する。
【0178】
CPU62は図37のステップS263でタイマT11の減算結果を「0」と比較し、「T11>0」を検出したときにはステップS273で左スイッチ73の操作状態を検出する。ここで左スイッチ73が操作されたことを検出したときにはステップS265でアラーム解除画面を表示し、ステップS266でアラームフラグを有効状態にセットし、ステップS267でタイマ作動フラグを無効状態にセットする。即ち、アラーム時間の計測中に左スイッチ73が再操作されたときにはアラームが設定解除され、アラーム解除画面が表示される。
【0179】
CPU62はアラーム解除画面またはアラーム画面の表示状態ではステップS261でタイマ作動フラグの無効化を検出し、ステップS269でアラームフラグの有効化を検出し、ステップS274で左スイッチ74の操作状態を判断する。ここで左スイッチ73が操作されたことを検出したときにはステップS271でアラーム解除画面またはアラーム画面を消去し、ステップS272でアラームフラグを無効状態にセットする。即ち、アラーム解除画面およびアラーム画面は左スイッチ74が操作されることに基いて消去されるものであり、左スイッチ73が操作されるまで継続的に表示される。
【0180】
上記第2実施例によれば次の効果を奏する。
アラーム時間の設定状態で左スイッチ73が一定のウェイト時間だけ操作されないときにはアラーム時間を設定結果で確定し、アラーム時間を計測開始したので、アラーム時間を設定操作した後に確定操作する必要がなくなる。このため、左スイッチ73の簡単な操作でアラームの発生タイミングを設定することができるので、使い勝手が向上する。
左スイッチ73にアラーム時間の計測停止状態で設定機能を割付け、アラーム時間の計測状態で設定解除機能を割付け、アラームの発生状態で停止機能を割付けた。このため、操作子の数が最小の1個で済むので、構成が簡単化になる。しかも、左スイッチ73が操作された場合に現在の処理内容に応じた機能を間違いなく作動させることができる。
【0181】
上記第1〜第2実施例においては、サブ制御装置61がメイン制御装置44からのスイッチ有効化コマンドを検出することに基いて左スイッチ73を有効化する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば実質的な遊技停止状態を独自に検出することに基いて左スイッチ73を有効化する構成としても良い。以下、サブ制御装置61が左スイッチ73を独自に有効化する本発明の第3実施例を図38〜図41に基いて説明する。
【0182】
サブ制御装置61には、図38に示すように、ランプ駆動回路71を介して4個の保留球ランプ25が電気的に接続されており、サブ制御装置61のCPU62は4個の保留球ランプ25をランプ駆動回路71を介して点灯制御する。
【0183】
メイン制御装置44のCPU45は図39のステップS21で特別図柄始動センサ29からの特別図柄始動信号が無いことを検出すると、ステップS28でカウンタN1の計測値を「0」と比較する。ここで「N1=0」を検出したときには保留球が発生していないと判断し、ステップS29でサブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS30で保留球消滅コマンドを出力する。すると、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いて図41のIRQ割込みプログラムを起動する。そして、ステップS321で保留球消滅コマンドを検出し、RAM64のコマンドエリアに格納する。
【0184】
CPU45は図39のステップS21で特別図柄始動センサ29からの特別図柄始動信号が有ることを検出すると、ステップS22でカウンタN1を上限値「4」と比較する。ここで「N1<4」を検出したときにはステップS23〜S25を経てステップS26へ移行し、サブ制御装置61にINT信号を出力する。そして、ステップS27へ移行し、サブ制御装置61に保留球表示コマンドおよびカウンタN1の加算結果を出力する。すると、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いて図41のIRQ割込みプログラムを起動する。そして、ステップS321で保留球表示コマンドおよびカウンタN1の加算結果を検出し、RAM64のコマンドエリアおよびデータエリアに格納する。
【0185】
メイン制御装置44のCPU45は図40のステップS75でカウンタN1から「1」を減算することに基いて保留球数を更新すると、ステップS78でサブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS79で保留球表示コマンドおよびカウンタN1の減算結果を出力する。すると、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いて図41のIRQ割込みプログラムを起動する。そして、ステップS321で保留球表示コマンドおよびカウンタN1の減算結果を検出し、RAM64のコマンドエリアおよびデータエリアに格納する。
【0186】
サブ制御装置61のCPU62は保留球表示コマンド等をRAM64に格納すると、図41のステップS322でコマンドエリアに保留球表示コマンドが格納されているか否かを判断する。ここで保留球表示コマンドが格納されていることを検出したときにはステップS323でデータエリアからカウンタN1を検出し、カウンタN1の検出結果に応じた個数の保留球ランプ25を点灯させることで遊技者に保留球数を報知する。
【0187】
CPU62はステップS323で保留球ランプ25を点灯制御すると、ステップS324でコマンドエリアの保留球表示コマンドおよびデータエリアのカウンタN1を消去する。そして、ステップS325へ移行し、スイッチフラグを無効状態にセットすることに基いて左スイッチ73を無効化する。
【0188】
CPU62はステップS322でコマンドエリアに保留球表示コマンドが格納されていないことを検出すると、ステップS326で保留球消滅コマンドが格納されているか否かを判断する。この保留球消滅コマンドはメイン制御装置44が保留球が発生していないことを検出することに基いて出力するものであり、CPU62はコマンドエリアに保留球消滅コマンドが格納されていることを検出すると、ステップS327でコマンドエリアの保留球消滅コマンドを消去する。
【0189】
CPU62は保留球消滅コマンドを消去すると、ステップS328で変動表示フラグの設定状態に基いて変動表示の実行状態を判断する。この変動表示フラグはCPU62が図33の特別図柄遊技開始処理で変動表示時間をリセットすることに基いて有効状態にセットし、図34の特別図柄遊技処理で変動停止コマンドを検出することに基いて無効状態にセットするものであり、CPU62は図41のステップS328で変動表示フラグが有効状態にセットされていることを検出したときには変動表示中であると判断し、ステップS325でスイッチフラグを無効状態にセットする。
【0190】
CPU62はステップS328で変動表示フラグが無効状態にセットされていることを検出すると、変動表示が停止中であると判断する。そして、ステップS329へ移行し、大当り表示フラグの設定状態に基いて大当りラウンド表示の実行状態を判断する。この大当り表示フラグはCPU62が図25の大当り遊技開始処理へ移行することに基いて有効状態にセットし、図35の大当り遊技処理でラウンド停止コマンドを検出することに基いて無効状態にセットするものであり、CPU62は図41のステップS329で大当り表示フラグが有効状態にセットされていることを検出したときには大当りラウンド表示が実行中であると判断し、ステップS325でスイッチフラグを無効状態にセットする。
【0191】
CPU62はステップS329で大当り表示フラグが無効状態にセットされていることを検出すると、大当りラウンド表示が停止中であると判断する。そして、ステップS330へ移行し、スイッチフラグを有効状態にセットすることに基いて左スイッチ73を有効化する。即ち、サブ制御装置61のCPU62は変動表示および大当りラウンド表示の停止状態で保留球が発生していない実質的な遊技停止状態で左スイッチ73を有効化し、変動表示の実行・大当りラウンド表示の実行・保留球の発生のいずれかを検出した遊技実行状態で左スイッチ73を無効化する。
【0192】
上記第1〜第3実施例においては、サブ制御装置61がスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27を統括的に制御する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えばスピーカ6を制御するスピーカ制御装置・コーナランプ21およびサイドランプ23を制御するランプ制御装置・図柄表示装置27を制御する図柄制御装置を個別に設けても良い。これらスピーカ制御装置・ランプ制御装置・図柄制御装置はいずれもサブ制御装置に相当するものであり、左スイッチ73および右スイッチ74はスピーカ制御装置・ランプ制御装置・図柄制御装置のいずれかに接続すると良く、特には図柄制御装置に接続すると良い。
上記第1〜第3実施例においては、左スイッチ73および右スイッチ74を上皿4に装着したが、これに限定されるものではなく、例えば皿板3に装着しても良い。要は遊技機本体72の前面側に前方から操作可能に装着すれば良い。
【0193】
上記第1〜第3実施例においては、アラームセット画面の表示状態で左スイッチ73が操作されたときには左スイッチ73の操作回数に応じてアラーム時間を変更したが、これに限定されるものではなく、例えば左スイッチ73の操作時間に応じてアラーム時間を変更しても良く、要は左スイッチ73の操作内容に応じて変更すれば良い。
上記第1〜第3実施例においては、実質的な遊技停止状態で左スイッチ73が操作された場合にアラーム時間を設定する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば左スイッチ73が操作されたときには遊技状態とは無関係にアラームセット画面を表示し、アラーム時間を設定できるようにしても良い。
【0194】
上記第1〜第3実施例においては、タイマT11を減算することに基いてアラーム時間を計測したが、これに限定されるものではなく、例えばタイマT11を「0」等の初期値から加算することに基いてアラーム時間を計測しても良い。 上記第1〜第3実施例においては、アラーム時間が確定したことを合図にタイマT11を動作させたが、これに限定されるものではなく、例えばタイマT11を常に動作させても良い。この場合、アラーム時間が確定したときのタイマT11の計測値をRAM64に格納しておき、タイマT11の格納結果と現在の計測値との差分に基いてタイマ時間を演算すると良い。
【0195】
上記第1〜第3実施例においては、左スイッチ73の有効な操作内容に基いてアラームの発生時間を設定したが、これに限定されるものではなく、例えば何時何分等の発生時刻を設定しても良い。
上記第1〜第3実施例においては、図柄表示装置27にアラーム画面を表示することに基いてアラーム時間の到来を報知したが、これに限定されるものではなく、例えばスピーカ6から「時間切れです」等のアラーム音を出力することに基いてアラーム時間の到来を報知しても良い。
【0196】
上記第1〜第3実施例においては、図柄表示装置27の変動画面等にアラーム画面を部分的に重ねて表示したが、これに限定されるものではなく、例えばアラーム画面を変動画面等に並べて表示しても良く、要はアラーム画面を現在の表示内容が完全に消去されることのない態様で表示すれば良い。
上記第1〜第3実施例においては、特別図柄始動口28として上面が開口するポケット状のものを用いたが、これに限定されるものではなく、例えば上下面が開口するゲート状のものを用いても良い。
【0197】
上記第1〜第3実施例においては、図柄表示装置27として液晶表示器を用いたが、これに限定されるものではなく、例えばLED表示器等の電気的な表示器を用いたり、回転ドラム等の機械的な表示器を用いても良い。
上記第1〜第3実施例においては、保留球数を4個を上限に計測したが、これに限定されるものではなく、例えば4個以外の複数値を上限に計測したり、上限値を設定しない構成としても良い。
上記第1〜第3実施例においては、アラームセット画面・アラーム画面・アラーム解除画面として静止画面を表示したが、これに限定されるものではなく、例えば動画面を表示しても良い。
上記実施例には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[発明1]〜[発明8]が記載されている。
[発明1]
遊技の演出内容を制御するサブ制御装置と、前方から操作可能に設けられ前記サブ制御装置に電気的に接続された操作手段とを備え、前記サブ制御装置は計時動作を行う計時手段と、前記操作手段の有効な操作内容に基いて時報の発生タイミングを設定する時報設定手段と、前記計時手段の計測結果が前記時報設定手段の設定結果に到達したときには現在の演出状態に拘らず時報を発生させる時報発生手段とを有していることを特徴とする遊技機。
発明1は操作手段を演出制御用のサブ制御装置に電気的に接続し、操作手段の有効な操作内容に応じて時報の発生タイミングを設定するものである。この発明1によれば、遊技者が操作手段を有効に設定操作することに基いて時報の発生タイミングを設定すると、時報が設定タイミングで発生することに基いて遊技者に待合せ時間等の到来が報知されるので、遊技者が時計を気にすることなく遊技に集中できるようになる。しかも、操作手段が大当り判定用のメイン制御装置ではなく演出制御用のサブ制御装置に接続されている。このため、大当り判定に関する不正信号の新たな入力経路が操作手段の影響で生成されないので、セキュリティ性能を確保できる。
1)サブ制御装置:メイン制御装置からの指令信号に応じて表示器・スピーカ・光源等の演出器を駆動制御するものである。このサブ制御装置は大当りおよび外れの判定処理に関与するものではなく、表示器・スピーカ・光源等をメイン制御装置からの指令信号に応じて制御し、遊技を映像・音・光・これらの組合せ等で脚色して進行させる演出を行うものである。
2)操作手段:前方から直接的に操作される接触形の機械スイッチおよび操作ダイアルは勿論のこと、前方から手等を近付けることによって間接的に操作される非接触形の赤外線センサおよび光電センサ等を含む用語である。この操作手段はメイン制御装置を介することなくサブ制御装置に電気的に接続されたものであり、操作手段の操作信号はメイン制御装置には与えられずにサブ制御装置に与えられる。
3)計時手段:サブ制御装置の機能の一部を称するものであり、具体的には計時動作を行うものである。この計時手段は指令信号が与えられることを合図に計時動作を開始するものであっても良く、計時動作を常に行うものであっても良い。
4)時報設定手段:サブ制御装置の機能の一部を称するものであり、操作手段の有効な操作内容に基いて時報の発生タイミングを設定するものである。この時報の発生タイミングは何時何分等の時刻で設定しても良く、何分後等の時間で設定しても良い。
5)時報発生手段:サブ制御装置の機能の一部を称するものであり、計時手段の計測結果が時報の設定タイミングに到達したときに時報を発生させるものである。この時報は表示器の表示内容・スピーカの鳴動内容・光源の発光内容等によって遊技者に設定タイミングが到来したことを報知することを称するものであり、設定タイミングが到来したときには現在の表示状態・現在の鳴動状態・現在の発光状態等に拘らず時報を発生させるところに特徴を有する。例えば表示器を用いて時報を発生させるには現在の表示内容に時報画面を部分的に重ねたり、あるいは、現在の表示内容に並べて時報画面を表示し、時報の影響で現在の表示内容が完全に消去されることを防ぐことが好ましい。
[発明2]
パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に識別図柄が可変状態および可変停止状態で順に表示される表示器を備え、前記時報発生手段は前記表示器の画面に時報画面を部分的に重ねることで時報を発生させる制御を行うことを特徴とする発明1記載の遊技機。
発明2は表示器を用いて時報を発生させるものであり、表示器の画面に時報画面を部分的に重ねることで時報を発生させるものである。この発明2によれば、時報の発生タイミングが到来したときには表示器に時報画面が表示される。遊技者は遊技をしているときには表示画面に注意の多くを向けているので、音および光を用いて時報を発生させる場合に比べて時報の認識性が高まる。しかも、表示器の現在の演出画面に時報画面が部分的に重ねて表示される。このため、本来の遊技が継続した状態で遊技者に演出画面を認識させたまま時報画面を認識させることができるので、総じて、本来の遊技に支障を来たすことなく時報を認識させることができる。
1)始動口:パチンコ球を遊技盤から回収するポケットおよびパチンコ球が通過するゲートの双方を含む用語である。
2)表示器:液晶表示器およびLED表示器等の電気的な表示器に限定解釈されるものではなく、回転ドラム等の機械的な表示器を含む用語である。
3)可変表示:識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示し、識別図柄の可変停止状態での態様によって遊技者に大当りおよび外れの判定結果を報知するものであり、識別図柄とは大当りおよび外れの判定結果を遊技者に報知する組合せ図柄または単一図柄を称する。この可変表示はパチンコ球が可変表示を開始することができないタイミングで始動口に入賞したときには保留されるものである。具体的には可変表示中および大当り表示中にパチンコ球が始動口に入賞したときには保留カウンタを加算することでパチンコ球の入賞が記録され、パチンコ球の入賞が記録されているときには可変表示の終了後および大当り表示の終了後に可変表示が再び開始される。この保留カウンタが加算される入賞をパチンコ球の有効な入賞と称する。
[発明3]
前記計時手段は時報の発生タイミングが設定された状態で一定時間だけ前記操作手段からの信号入力が検出されない場合には計時動作を開始する制御を行うことを特徴とする発明1〜2のいずれかに記載の遊技機。
発明3は時報の発生タイミングが設定された状態で一定時間だけ変更されないときに計時動作を開始するものであり、変更とは操作手段を操作することで行う時報発生タイミングの変更を称している。この発明3によれば、時報の発生タイミングを設定操作したまま放置するだけで、時報の発生タイミングが確定するので、時報の発生タイミングを確定操作する必要がなくなる。このため、操作手段の簡単な操作で時報の発生タイミングを決めることができるので、使い勝手が向上する。尚、動作研究の観点からも、動作数が1つで選択と確定という2つの行為を行うことができるので、操作を行う場合の無駄な作業が省かれ、特に遊技という遊技者の本来の動作目的が別にある場合(発射ハンドルの操作や発射球の上皿への補給等)の補助的な機能に対する操作として、補助的な機能の操作を終了して本来の動作に入れるので、使い勝手が向上する。
[発明4]
前記計時手段は計時動作中に前記操作手段が解除操作された操作信号が検出された場合には計時動作を終える制御を行うことを特徴とする発明1〜3のいずれかに記載の遊技機。
発明4は計時動作中に操作手段が解除操作されたときには計時動作を終えるものであり、解除操作とは操作手段が時報の設定を解除する目的で操作されることを称している。この発明4によれば、時報の設定状態で操作手段を解除操作することで時報の設定を解除できる。このため、遊技者は自らの意思に基いて時報を発生させたり、時報を発生させる予定だったものを中止したり、時報が発生しているのを停止できる。従って、時報は遊技者の意思の基に作動することになり、遊技者の意思に反して時報が発生したり、次の遊技者の遊技中に次の遊技者の意思に反して時報が発生することを防止できる。
[発明5]
前記時報発生手段は時報の発生中に操作手段が停止操作された操作信号が検出された場合には時報を停止する制御を行うことを特徴とする発明1〜4のいずれかに記載の遊技機。
発明5は時報の発生中に操作手段が停止操作されたときに時報を停止するものであり、停止操作とは操作手段が時報の停止目的で操作されることを称している。この発明5によれば、遊技者が時報に気付いて操作手段を停止操作するまで時報が継続するので、遊技者に時報の発生を確実に気付かせることができる。
[発明6]
前記操作手段は計時動作の停止状態で時報の発生タイミングを指令し、計時動作の実行状態で時報の設定解除を指令し、時報の発生状態で時報の停止を指令する単一の操作子から構成されていることを特徴とする発明3〜5に記載の遊技機。
発明6は時報に関する複数の操作を単一の操作子によって行うものであり、具体的には計時動作の停止状態で時報の発生タイミングを設定し、計時動作の実行状態で時報の設定を解除し、時報の発生状態で時報を停止するものである。この発明6によれば、単一の操作子に複数の機能が割付けられている。このため、複数の操作子に同数の機能を個別に割付ける場合に比べて操作子の数が少なくて済むので、構成が簡単化になる。しかも、単一の操作子に計時動作の停止・計時動作の実行・時報の発生といった処理内容に応じた異なる機能が割付けられているので、操作子が操作された場合に現在の処理内容に応じた機能を間違いなく作動させることができる。
[発明7]
前記操作手段は計時動作の停止状態で時報の発生タイミングを指令する第1の操作子と、時報の発生タイミングが設定された計時動作の停止状態で計時動作の開始を指令し計時動作の実行状態で時報の設定解除を指令し時報の発生状態で時報の停止を指令するする第2の操作子とから構成されていることを特徴とする発明4〜5に記載の遊技機。
発明7は第1の操作子に計時動作の停止状態で時報の発生タイミングを設定する機能を割付け、第2の操作子に時報の発生タイミングが設定された計時動作の停止状態で計時動作の開始を指令する機能を割付け、計時動作の実行状態で時報の解除を指令する機能を割付け、時報の発生状態で時報の停止を指令する機能を割付けたものである。この発明7によれば、第1の操作子の操作内容に応じて時報の発生タイミングを設定し、第2の操作子の操作内容に応じて計時動作を開始できる。このため、遊技者が明確な意思を持って第2の操作子を操作した場合に限って時報機能が作動するようになるので、遊技者が第1の操作子を誤操作することで時報機能が作動し、時報が意に反して発生することがなくなる。
[発明8]
パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に表示器に識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示する可変表示を行い、識別図柄の可変停止状態での態様に基いて大当りおよび外れの判定結果を報知する構成のものにおいて、大当りが判定されたことを条件に可変入賞口を遊技者に有利な状態にする大当り遊技を行う大当り遊技手段と、パチンコ球が始動口に可変表示を開始することができないタイミングで有効に入賞することに基いて可変表示を保留する保留手段とを備え、前記時報設定手段は可変表示および大当り遊技の停止状態で保留が発生していない実質的な遊技停止状態で前記操作手段が設定操作されることに基いて時報の発生タイミングを設定することを特徴とする発明1〜7のいずれかに記載の遊技機。
発明8は時報の発生タイミングを実質的な遊技停止状態に限って設定可能にしたものである。この実質的な遊技停止状態とは可変表示および大当り遊技の停止状態で保留が発生していない状態を称するものであり、実質的な遊技停止状態では表示器に待機表示またはデモンストレーション表示を行うことが好ましい。この発明8によれば、時報の発生タイミングを実質的な遊技停止状態に限って設定可能にした。このため、遊技者が遊技を行う前に時報を設定し、時報を設定した上で安心して遊技を行うことができる。
1)始動口:[発明2]で説明した通りである。
2)表示器:[発明2]で説明した通りである。
3)可変表示:[発明2]で説明した通りである。
4)大当り遊技手段:大当りが判定されたことを条件に大当り遊技を行うものである。この大当り遊技とは可変入賞口を遊技者に有利な状態にする遊技であり、遊技者に有利な状態とは大当り遊技の停止状態に比べてパチンコ球の入賞が相対的に容易な状態を称する。
5)保留手段:パチンコ球が可変表示を開始することができないタイミングで始動口に入賞したときに可変表示の開始を保留するものである。具体的には可変表示中および大当り表示中にパチンコ球が始動口に入賞したときには保留カウンタを加算することでパチンコ球の入賞を記録しておくものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す図(左スイッチおよび右スイッチの機能を説明するための図)
【図2】 パチンコ機の全体構成を示す前面図
【図3】 遊技盤を示す前面図
【図4】 パチンコ機の全体構成を示す後面図
【図5】 メイン制御装置の電気的構成を示す図
【図6】 払出制御装置の電気的構成を示す図
【図7】 サブ制御装置の電気的構成を示す図
【図8】 メイン制御装置のメインプログラムを示すフローチャート
【図9】 (a)はメイン制御装置が保有するランダムカウンタの一覧を示す図、(b)はメイン制御装置が保有するノーマルカウンタの一覧を示す図、(c)はメイン制御装置が保有するタイマの一覧を示す図
【図10】 ランダムカウンタの加算方法を説明するための図
【図11】 メイン制御装置のRAMのデータ格納エリアを示す図
【図12】 メイン制御装置のタイマ割込み処理を示すフローチャート
【図13】 メイン制御装置のデータ取得処理を示すフローチャート
【図14】 カウンタと保留データ記録部とランプナンバーとの関係を示す図
【図15】 メイン制御装置のスイッチ有効化処理を示すフローチャート
【図16】 メイン制御装置の制御データ設定処理を示すフローチャート
【図17】 ランダムカウンタと大当り図柄,左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄との関係を示す図
【図18】 大当り用の変動パターンテーブルを示す図
【図19】 外れリーチ用の変動パターンテーブルを示す図
【図20】 メイン制御装置の特別図柄遊技開始処理を示すフローチャート
【図21】 メイン制御装置の特別図柄遊技終了処理を示すフローチャート
【図22】 メイン制御装置の大当り遊技処理を示すフローチャート
【図23】 サブ制御装置のメインプログラムを示すフローチャート
【図24】 サブ制御装置のIRQ割込み処理を示すフローチャート
【図25】 サブ制御装置のタイマ割込み処理を示すフローチャート
【図26】 サブ制御装置の待機デモ表示処理を示すフローチャート
【図27】 サブ制御装置のスイッチ入力待ち処理を示すフローチャート
【図28】 サブ制御装置のお知らせ表示処理を示すフローチャート
【図29】 サブ制御装置のコマンド待ち処理を示すフローチャート
【図30】 特別図柄遊技用の遊技パターンテーブルを示す図
【図31】 特別図柄遊技パターンの設定内容を説明するための図(完全外れ用)
【図32】 特別図柄遊技パターンの設定内容を説明するための図(ノーマルリーチ用)
【図33】 サブ制御装置の特別図柄遊技開始処理を示すフローチャート
【図34】 サブ制御装置の特別図柄遊技処理を示すフローチャート
【図35】 サブ制御装置の大当り遊技処理を示すフローチャート
【図36】 本発明の第2実施例を示す図(サブ制御装置のスイッチ入力待ち処理を示すフローチャート)
【図37】 サブ制御装置のアラーム表示処理を示すフローチャート
【図38】 本発明の第3実施例を示す図(サブ制御装置の電気的構成を示すブロック図)
【図39】 メイン制御装置のデータ取得処理を示すフローチャート
【図40】 メイン制御装置の特別図柄遊技開始処理を示すフローチャート
【図41】 サブ制御装置のIRQ割込み処理を示すフローチャート
【符号の説明】
27は図柄表示装置(演出器,表示器)、28は特別図柄始動口(始動口)、45はCPU(大当り遊技手段,保留手段)、61はサブ制御装置、62はCPU(計時手段,時報設定手段,時報発生手段)、73は左スイッチ(操作子,第1の操作子)、74は右スイッチ(第2の操作子)を示している。

Claims (1)

  1. パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に表示器に識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示する可変表示を行い、識別図柄の可変停止状態での態様に基づいて大当りおよび外れの判定結果を報知する構成のものにおいて、
    パチンコ球が前記始動口に有効に入賞した場合に大当りおよび外れのいずれであるかを判定し、大当りおよび外れのいずれであるかを判定した場合には可変表示を開始することを指令するための変動開始コマンドおよび可変表示を停止することを指令するための変動停止コマンドのそれぞれを順に送信し、大当りであると判定した場合には可変入賞口を遊技者に有利な状態にする大当り遊技を行うものであって、パチンコ球が前記始動口に可変表示を開始することができないタイミングで有効に入賞した場合に可変表示を保留するメイン制御装置と、
    前記メイン制御装置からの変動開始コマンドを受信した場合に可変表示を開始すると共に前記メイン制御装置からの変動停止コマンドを受信した場合に可変表示を停止するサブ制御装置と、
    前方から操作可能に設けられ、前記サブ制御装置に前記メイン制御装置を介することなく電気的に接続された操作手段とを備え、
    前記メイン制御装置は、
    変動開始コマンドを送信した場合にフラグをオンすると共に変動停止コマンドを送信した場合にフラグをオフするものであって、フラグをオフしている条件と大当り遊技を停止している条件と可変表示を保留していない条件の3つが全て成立している場合に前記サブ制御装置にスイッチ有効化コマンドを送信し、当該3つの条件のうちの少なくとも一つが成立していない場合に前記サブ制御装置にスイッチ無効化コマンドを送信するものであり、
    前記サブ制御装置は、
    計時動作を行う計時手段と、
    前記メイン制御装置からのスイッチ有効化コマンドを受信した場合にスイッチフラグをオンすると共に前記メイン制御装置からのスイッチ無効化コマンドを受信した場合にスイッチフラグをオフするものであって、スイッチフラグのオン状態では前記操作手段が設定操作された場合に前記操作手段の操作内容に基づいて時報の発生タイミングを設定すると共にスイッチフラグのオフ状態では時報の発生タイミングを設定しない時報設定手段と、
    前記計時手段の計測結果が前記時報設定手段の設定結果に到達した場合には現在の可変表示の演出状態に拘らず時報を発生させる時報発生手段とを有していることを特徴とする遊技機。
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