以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。
なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ(図示省略)を備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で、且つ発射装置へと遊技球を案内する扉側球通路ユニットが設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサと、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<背面>
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
<遊技盤200>
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
詳細は後述は後述するが、遊技領域124の略中央には、装飾図柄表示装置208を配設している。また、装飾図柄表示装置208の下方には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。なお、装飾図柄表示装置208は、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
また、装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、演出表示領域208dを有して構成されている。左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像などを表示する。なお、各表示領域208a〜208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、遊技領域124の下方領域には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、第1可変入賞口234と、第2可変入賞口235を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228(228a、228b)は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では、遊技盤200の正面視左側中央に1つの普図始動口228aを配設し、遊技盤200の正面視右側下方に1つの普図始動口228bを配設している。以下、普図始動口228aと普図始動口228bを総称して普図始動口228と称する場合がある。
普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。
また、可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<各種演出装置>
次に、パチンコ機100が備える各種演出装置について説明する。ワープ装置242は、遊技領域124の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を、前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出するものである。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能なものであり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設されている。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。
遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。
なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
また、遊技領域124の正面視右側中央には、チャレンジゲート270が配設されている。このチャレンジゲート270は、1つの球入口270aと、2つの左側球出口270bおよび右側球出口270cと、球入口270aと左側球出口270bとを連通する左側球通路270dと、球入口270aと右側球出口270cとを連通する右側球通路270eと、左側球通路270dの途中に設けられた左側球通過センサ270fと、右側球通路270eの途中に設けられた右側球通過センサ270gと、球入口270aの下方に設けられた電動切替弁270hと、を有して構成されている。
左側球通過センサ270fは、左側球通路270dを球が通過したか否かを検知可能なセンサであり、以下、「左側球通過センサ270fが球の通過を検知したこと」を、「球がチャレンジゲート第1領域を通過した」という場合がある。また、右側球通過センサ270gは、右側球通路270eを球が通過したか否かを検知可能なセンサであり、以下、「右側球通過センサ270gが球の通過を検知したこと」を、「球がチャレンジゲート第2領域を通過した」という場合がある。
電動切替弁270hは、不図示のモータを備え、当該モータによって、下端を基点として左右に揺動可能に構成されている。電動切替弁270hが正面視左側に傾斜された状態では、球入口270aに入球した球は、左側球通路270dへの進入が阻止され、右側球通路270eを通過して(チャレンジゲート第2領域を通過して)右側球出口270cから排出される。一方、電動切替弁270hが正面視右側に傾斜された状態(図3に示す状態)では、球入口270aに入球した球は、右側球通路270eへの進入が阻止され、左側球通路270dを通過して(チャレンジゲート第1領域を通過して)左側球出口270bから排出される。
本例のパチンコ機100では、球発射ハンドル134の操作によって球の打ち出し強度を変化させることにより、球の落下経路を、遊技領域124右側の右側経路と遊技領域124左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、右打ちによって球が右側経路に打ち出された場合には、遊技領域124に進入した球は、遊技釘238に案内されてチャレンジゲート270の球入口270aに必ず(100%の確率で)入球するのに対して、左打ちによって球が左側経路に打ち出された場合には、遊技領域124に進入した球は、チャレンジゲート270の球入口270aに必ず(100%の確率で)入球しないように構成している。
チャレンジゲート270の機能については後述するが、パチンコ機100は、後述する大当り判定で大当りフラグがオンになった後に、チャレンジゲート270に球が入球したことを検知した場合に、可変入賞口234の開閉制御を開始する(大当り遊技を開始する)。なお、遊技者に付与される利益量の大きさ(例えば、大当り遊技のラウンド数)は、チャレンジゲート270への1球目の球の通過によって決定されるが、2球目以降の球の通過によって決定されてもよい。この場合は、遊技者が意図しないゲートを通過させてしまった場合の間違い防止効果がある。ただし、利益量の決定まで可変入賞口234の開閉制御が開始されないため、2球目以降の球であっても、その数は大きすぎない方が好ましい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232a、第1可変入賞口234の扉部材234a、第2可変入賞口235の扉部材235a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御やチャレンジゲート270の電動切替弁270hの揺動駆動を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、第1演出可動体224および第2演出可動体225の駆動制御を行うための駆動回路516と、第1演出可動体224および第2演出可動体225の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、同図(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
同図(a)には、図柄変動停止表示における特図1の停止図柄態様として「特図A」から「特図H」までの8種類の特図が示されており、同図(b)には、図柄変動停止表示における特図2の停止図柄態様として「特図a」から「特図h」までの8種類の特図が示されている。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」と「特図a」は16ラウンド(16R)特別大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(または確変状態)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態(または非確変状態)と称する。
また、16R特別大当り遊技終了後はいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態(または電サポ状態)と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態(または非電サポ状態)と称する。16R特別大当り図柄である「特図A」と「特図a」は、特図高確率普図高確率状態であり、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
また、「特図B」、「特図b」、および「特図c」は、後述するチャレンジゲート対象大当り(確変)であり、特図高確率普図高確率状態である。また、「特図C」と「特図d」は、後述するチャレンジゲート対象大当り(非確変)であり、特図低確率普図高確率状態である。
「特図D」と「特図e」は2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態(突然確変)である。また、「特図E」は2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態(隠れ確変)である。また、「特図F」と「特図f」は第1小当り図柄であり、「特図G」は第2小当り図柄である。また、「特図H」と「特図h」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、上述のチャレンジゲート対象大当り(非確変)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ偶数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」や「装飾0−装飾0−装飾0」等)を停止表示する。なお、同じ偶数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せを停止表示する状態であっても、大当り遊技中の確変報知などにより、遊技状態が「確変状態(特図高確率状態)」になる場合がある。
また、上述のチャレンジゲート対象大当り(確変)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ奇数(7を除く)の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾1−装飾1−装飾1」等)を停止表示する。また、16R特別大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに装飾7の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(「装飾7−装飾7−装飾7」)を停止表示する。
また、その他の突然確変、隠れ確変、小当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに数字が連続する装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾2−装飾3」や「装飾9−装飾0−装飾1」等)を停止表示し、はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部のデータテーブル>
次に、パチンコ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<当否判定用テーブル>
図6(a)は当否判定用低確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものであり、同図(b)は当否判定用高確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものである。また、同図(c)は当否判定用低確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものであり、同図(d)は当否判定用高確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものである。
これらの当否判定用テーブルには、特図確変の有無(特図高確率状態または特図低確率状態)と、特図大当り判定用の抽選値データと、特図変動遊技の当否結果が対応付けされて記憶されている。主制御部300の基本回路302は、この当否判定用テーブルと、特図確変の有無と、第1特図始動口230(または第2特図始動口232)に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に取得する特図当選乱数値に基づいて、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の当否結果を決定する大当り判定を行う。
<当否判定用テーブル/特図1変動遊技の大当り判定>
特図1変動遊技の大当り判定では、例えば、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が10001〜12185である場合は、特図1変動遊技の当選(大当り)と判定してRAM308に設けた大当りフラグの格納領域に大当りとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に大当りの情報を設定することを「大当りフラグをオンに設定する」という)。また、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が12186〜12349である場合は、特図1変動遊技の当選(小当り)と判定してRAM308に設けた小当りフラグの格納領域に小当りとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域に小当りの情報を設定することを「小当りフラグをオンに設定する」という)。
一方、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が0〜10000または12350〜65535の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して上述の大当りフラグと小当りフラグの格納領域に、はずれとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に、はずれの情報を設定することを「大当りフラグをオフに設定する」といい、小当りフラグの格納領域に、はずれの情報を設定することを「小当りフラグをオフに設定する」という)。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図高確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜12185(数値範囲の大きさは2185)であるから、特図高確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率は、2185/65536であり、特図高確率状態における小当りの抽選値データの数値範囲は12186〜12349(数値範囲の大きさは164)であるから、特図高確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率は、164/65536である。一方、特図低確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率は、220/65536であり、特図低確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率は、特図高確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率と同一の164/65536である。
<当否判定用テーブル/特図2変動遊技の大当り判定>
特図2変動遊技の大当り判定では、例えば、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が10001〜12185である場合は、特図2変動遊技の当選(大当り)と判定して大当りフラグをオンに設定する。なお、特図2変動遊技では小当りには当選しないように構成している。また、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が0〜10000または12186〜65535の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して大当りフラグおよび小当りフラグをオフに設定する。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図高確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜12185(数値範囲の大きさは2185)であるから、特図高確率状態の特図2変動遊技の大当りの当選確率は、2185/65536であり、特図高確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率と同一に設定されている。一方、特図低確率状態の特図2変動遊技の大当りの当選確率は、219/65536であり、特図低確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率と同一に設定されている。
<特図決定用テーブル>
図7(a)は、特図1の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例であり、同図(b)は、特図2の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例である。これらの特図決定用テーブルには、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の当否判定結果(当否結果)と、抽選値データと、停止図柄の種類が対応付けされて記憶されている。
主制御部300の基本回路302は、この特図決定用決定テーブルと、取得した図柄抽選乱数値に基づいて、特図1停止図柄(または特図2停止図柄)の種類を決定する図柄抽選を行う。なお、大当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した大当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、小当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した小当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(大当り判定結果および小当り判定結果がはずれの場合)には、上述の特図当選乱数値から生成したはずれ用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用する。
<特図決定用テーブル/特図1停止図柄>
例えば、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りのときは、図柄抽選乱数値が0〜2の数値である場合、特図1停止図柄として特図Aを選択し、図柄抽選乱数値が3〜42の数値である場合、特図1停止図柄として特図Bを選択し、図柄抽選乱数値が43〜82の数値である場合、特図1停止図柄として特図Cを選択し、図柄抽選乱数値が83〜90の数値である場合、特図1停止図柄として特図Dを選択し、図柄抽選乱数値が90〜99の数値である場合、特図1停止図柄として特図Eを選択する。
また、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りのときは、図柄抽選乱数値が0〜49の数値である場合、特図1停止図柄として特図Fを選択し、図柄抽選乱数値が50〜99の数値である場合、特図1停止図柄として特図Gを選択する。また、特図1変動遊技の当否判定結果が、はずれのときは、図柄抽選乱数値とは無関係に、すなわち、100%の確率で、特図1停止図柄として特図Hを選択する。
<特図決定用テーブル/特図2停止図柄>
例えば、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りのときは、図柄抽選乱数値が0〜9の数値である場合、特図2停止図柄として特図aを選択し、図柄抽選乱数値が10〜33の数値である場合、特図2停止図柄として特図bを選択し、図柄抽選乱数値が34〜57の数値である場合、特図2停止図柄として特図cを選択し、図柄抽選乱数値が58〜97の数値である場合、特図2停止図柄として特図dを選択し、図柄抽選乱数値が98〜99の数値である場合、特図2停止図柄として特図eを選択する。
また、特図2変動遊技の当否判定結果が小当りのときは、図柄抽選乱数値が0〜49の数値である場合、特図2停止図柄として特図fを選択し、図柄抽選乱数値が50〜99の数値である場合、特図2停止図柄として特図gを選択する。また、特図2変動遊技の当否判定結果が、はずれのときは、図柄抽選乱数値とは無関係に、すなわち、100%の確率で、特図2停止図柄として特図hを選択する。
<ラウンド数決定用テーブル>
図8(a)、(b)は、当り遊技のラウンド数を決定するためのラウンド数決定用テーブルの一例を示した図である。このラウンド数決定用テーブルには、特図の停止図柄と、抽選値データと、ラウンド数が対応付けされて記憶されている。
主制御部300の基本回路302は、このラウンド数決定用テーブルと、上述の図柄抽選で決定された特図の停止図柄と、チャレンジゲート270の球の通過態様と、取得した乱数値(乱数値の範囲は、本例では0〜99)に基づいて、当り遊技のラウンド数を決定するラウンド数決定抽選を行う。
例えば、図柄抽選で決定された特図の停止図柄が特図Aまたは特図aの場合には、チャレンジゲート270の球の通過態様や乱数値とは無関係に、大当たり遊技のラウンド数として16Rを選択する。また、図柄抽選で決定された特図の停止図柄が特図D、特図E、または特図eの場合には、チャレンジゲート270の球の通過態様や乱数値とは無関係に、大当たり遊技のラウンド数として2Rを選択する。また、図柄抽選で決定された特図の停止図柄が特図F、特図G、特図f、または特図gの場合には、チャレンジゲート270の球の通過態様や乱数値とは無関係に、小当たり遊技を選択する。
一方、図柄抽選で決定された特図の停止図柄が特図B、特図C、特図b、特図c、または特図dの場合であって、球がチャレンジゲート第1領域を通過した場合には、図8(a)のラウンド数決定用テーブルを参照し、乱数値が0〜49の数値であるときには、大当たり遊技のラウンド数として2Rを選択し、乱数値が50〜99の数値であるときには、大当たり遊技のラウンド数として16Rを選択する。
また、図柄抽選で決定された特図の停止図柄が特図B、特図C、特図b、特図c、または特図dの場合であって、球がチャレンジゲート第2領域を通過した場合には、図8(b)のラウンド数決定用テーブルを参照し、乱数値とは無関係に、大当たり遊技のラウンド数として9Rを選択する。なお、本例のように乱数値とは無関係にラウンド数を決定する場合には、抽選は行わずに、球がチャレンジゲート第2領域を通過したか否かによってラウンド数を決定するように構成してもよい。
図9(a)、(b)は、ラウンド数決定用テーブルの変形例を示した図である。本例ででは、図柄抽選で決定された特図の停止図柄が特図B、特図C、特図b、特図c、または特図dの場合であって、球がチャレンジゲート第1領域を通過した場合には、図9(a)のラウンド数決定用テーブルを参照し、乱数値が0〜39の数値であるときには、大当たり遊技のラウンド数として2Rを選択し、乱数値が40〜99の数値であるときには、大当たり遊技のラウンド数として16Rを選択する。
一方、図柄抽選で決定された特図の停止図柄が特図B、特図C、特図b、特図c、または特図dの場合であって、球がチャレンジゲート第2領域を通過した場合には、図9(b)のラウンド数決定用テーブルを参照し、乱数値が0〜49の数値であるときには、大当たり遊技のラウンド数として8Rを選択し、乱数値が50〜99の数値であるときには、大当たり遊技のラウンド数として12Rを選択する。
この変形例のように、球がチャレンジゲート第2領域を通過した場合にも抽選でラウンド数を振り分けてもよい。また、球がチャレンジゲート第1領域を通過した場合のラウンド数の振り分け率は50%ずつ(2Rが50%、16Rが50%)に限定されず、変形例のように、2Rが40%、16Rが60%としてもよい。また、球がチャレンジゲート第1領域を通過した場合の期待値(実質出玉)と、球がチャレンジゲート第2領域を通過した場合の期待値(実質出玉)とを同一に設定してもよい。
<変動表示時間決定用テーブル>
図10と図11は、特図の変動表示時間を決定するための変動表示時間決定用テーブルの一例を示した図である。この変動表示時間決定用テーブルには、特図の停止図柄と、変動表示時間と、抽選値データが対応付けされて記憶されている。なお、右端の「装飾図柄表示装置の演出態様」には、特図の変動表示中に装飾図柄表示装置208を用いて行う演出の態様を参考までに記している。
主制御部300の基本回路302は、この変動表示時間決定用テーブルと、上述の図柄抽選で決定された特図の停止図柄と、取得した乱数値(乱数値の範囲は、本例では0〜65535)に基づいて、特図の変動表示時間を決定する変動表示時間決定抽選を行う。
例えば、特図1の変動表示時間を決定する場合には、図10に示す変動表示時間決定用テーブル(特図1)を参照する。そして、図柄抽選で決定された特図の停止図柄が特図A、特図B、または特図Cの場合には、乱数値が0〜1000の数値であるときには、変動表示時間として15000msを選択し、乱数値が1001〜20000の数値であるときには、変動表示時間として45000msを選択し、乱数値が20001〜65535の数値であるときには、変動表示時間として65000msを選択する。
また、例えば、特図2の変動表示時間を決定する場合には、図11に示す変動表示時間決定用テーブル(特図2)を参照する。そして、図柄抽選で決定された特図の停止図柄が特図h(電サポ有、保留1)の場合には、乱数値が0〜50000の数値であるときには、変動表示時間として8000msを選択し、乱数値が50001〜60000の数値であるときには、変動表示時間として10000msを選択し、乱数値が60001〜65000の数値であるときには、変動表示時間として40000msを選択し、乱数値が65001〜65536の数値であるときには、変動表示時間として60000msを選択する。
<主制御部メイン処理>
次に、図12を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図13を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。
例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値(特図1の大当り判定に用いる特図当選乱数値)として取得し、図柄抽選乱数値を特図1当り図柄抽選用乱数値として取得し、はずれ用図柄乱数値を特図1はずれ図柄用乱数値として取得する。そして、これらの乱数値をRAM308に設けた特図1用始動情報記憶領域に、特図1の現在の保留数に対応付けして格納する。
また、第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値(特図2の大当り判定に用いる特図当選乱数値)として取得し、図柄抽選乱数値を特図2当り図柄抽選用乱数値として取得し、はずれ用図柄乱数値を特図2はずれ図柄用乱数値として取得する。そして、これらの乱数値をRAM308に設けた特図2用始動情報記憶領域に、特図2の現在の保留数に対応付けして格納する。
また、普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。また、可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図5(d)に示す普図A)および、はずれ図柄(図5(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
また、ステップS224では、特図先読み処理を行う(詳細は後述する)。次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、図5(b)に示す特図a〜特図hのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば最大カウント数)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に第1可変入賞口234または第2可変入賞口235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であれば、当該コマンドに、上述の大当り判定で選択された大当りフラグ、小当りフラグ、16R大当りフラグ、2R大当りフラグ、特図確率変動フラグ(確変/非確変を示すフラグ)の情報や、上述の図柄抽選で選択された特図1(または特図2)の停止図柄や、上述のラウンド数決定抽選で選択されたラウンド数や、上述の変動表示時間決定抽選で選択された変動表示時間などを示す情報を含むようにしている。
また、図柄変動停止コマンドの場合であれば、16R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<特図先読み処理>
次に、図14(a)を用いて、上述の主制御部タイマ割込処理における特図先読み処理(ステップS224)について説明する。なお、同図(a)は、特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS251では、第2特図始動口232に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことに基づいて特図2の始動情報(本実施形態では、特図2当選乱数値)が増加したか否かを判定し、該当する場合にはステップS252に進み、該当しない場合にはステップS254に進む。
ステップS252では、第2特図始動口232の入賞によって増加した始動情報を参照して先読みを行う。本実施形態では、上述の大当り判定、図柄抽選、変動表示時間決定抽選を行い、これらの抽選で決定した当否種別情報、特図2の停止図柄、および変動表示時間を、先読み情報として先読み(取得)する。
ステップS253では、ステップS252で先読みした先読み情報と、現在の特図2変動遊技の保留数を、RAM308に設けた特図2用先読み情報記憶領域(例えば、図14(b)(2)参照)に記憶する。なお、この例では、特図2の始動情報が増加した場合には無条件で先読みを行うように構成しているが、例えば、非電サポ状態の場合には、特図2の始動情報を参照することなく、特図2用先読み情報記憶領域に「未判定」を示す情報を記憶してもよい(すなわち、後述するステップS255、S258に相当する処理を特図2に適用してもよい)。また、ステップS253では、特図2用先読み情報記憶領域に記憶した先読み情報を、保留増加コマンドとして第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS254では、第1特図始動口230に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことに基づいて特図1の始動情報(本実施形態では、特図1当選乱数値)が増加したか否かを判定し、該当する場合にはステップS255に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS255では、非電サポ中か否かを判定し、該当する場合にはステップS256に進み、該当しない場合にはステップS258に進む。
ステップS256では、第1特図始動口230の入賞によって増加した始動情報を参照して先読みを行う。本実施形態では、上述の大当り判定、図柄抽選、変動表示時間決定抽選を行い、これらの抽選で決定した当否種別情報、特図1の停止図柄、および変動表示時間を、先読み情報として先読み(取得)する。
ステップS257では、ステップS256で先読みした先読み情報と、現在の特図1変動遊技の保留数を、RAM308に設けた特図1用先読み情報記憶領域(例えば、図14(b)(1)や図14(b)(3)参照)に記憶する。また、この特図1用先読み情報記憶領域に記憶した先読み情報を、保留増加コマンドとして第1副制御部400に送信する準備を行う。ステップS258では、特図1の始動情報を参照することなく、特図1用先読み情報記憶領域に「未判定」を示す情報を記憶した後に処理を終了する。
図14(b)は、先読み情報の内容を示した図である。例えば、特図1の当り図柄種別には、上記図5(a)を用いて説明した、特図A〜特図Hと、図柄抽選が終了していないことを示す「未判定」があり、特図2の当り図柄種別には、上記図5(b)を用いて説明した、特図a〜特図hと、図柄抽選が終了していないことを示す「未判定」がある。同図(b)(1)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1の先読み結果が記憶されている例であり、本例では、特図1の先読み結果として、保留1に対応する特図F、保留2に対応する特図F、保留3に対応する特図A、保留4に対応する特図Fが記憶されている。
また、同図(b)(2)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2の先読み結果が記憶されている例であり、本例では、特図2の先読み結果として、保留1に対応する特図dが記憶されている。同図(b)(3)は、電サポ中の特図1用先読み結果記憶部に特図1の先読み結果が記憶されている例であり、本例では、特図1の先読み結果として、保留1に対応する未判定が記憶されている。
<特図関連抽選処理>
次に、図15を用いて、上述の主制御部タイマ割込処理における特図2関連抽選処理(ステップS229)や特図1関連抽選処理(ステップS231)で実行される特図関連抽選処理について説明する。なお、同図は、特図関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS310では、特図表示装置(第1特図表示装置212または第2特図表示装置214)が表示中、または、特図作動中か否かを判定し、いずれかに該当する場合には、処理を終了し、該当しない場合には、ステップS303に進む。ステップS303では、特図変動遊技の保留があるか無いかを判定し、保留がない場合には処理を終了し、保留がある場合にはステップS305に進む。
ステップS305では、特図確率変動フラグがオンかオフかを判定し、オンの場合(特図高確率状態の場合)には、ステップS307に進み、オフの場合(特図低確率状態の場合)には、ステップS309に進む。ステップS307では、図6(b)、(d)に示した当否判定用高確率テーブルを用いて大当り判定を行い、ステップS309では、図6(a)、(d)に示した当否判定用低確率テーブルを用いて大当り判定を行う。
この大当り判定の結果、大当りに当選した場合には、ステップS319に進んで図柄抽選によって大当り図柄を決定した後、ステップS321に進む。また、大当り判定の結果、小当りに当選した場合には、ステップS317に進んで図柄抽選によって小当り図柄を決定した後、ステップS321に進む。また、大当り判定の結果、大当りまたは小当りに当選しなかった場合には、ステップS315に進んで図柄抽選によって、はずれ図柄を決定した後、ステップS321に進む。ステップS321では、変動表示時間決定抽選により変動表示時間を決定した後に処理を終了する。
<ラウンド決定処理>
次に、図16を用いて、上述の主制御部タイマ割込処理における特図2状態更新処理(ステップS225)や特図1状態更新処理(ステップS227)で実行されるラウンド決定処理について説明する。なお、同図は、ラウンド決定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS401では、RAM308に記憶しているチャレンジゲート有効期間フラグがオンかオフかを判定し、オフの場合には処理を終了し、オンの場合にはステップS402以降の処理に進む。ここで、チャレンジゲート有効期間フラグとは、図柄抽選で決定された特図の停止図柄がチャレンジゲート対象大当り(本例では、特図B、特図C、特図b、特図c、または特図d)の場合に、大当り遊技から所定時間(例えば、5秒)が経過した後にオフからオンに設定されるフラグである。なお、チャレンジゲート有効期間フラグがオンの期間を、チャレンジゲート有効期間やチャレンジゲート有効状態と称する場合がある。
ステップS402では、球がチャレンジゲート第1領域を通過したか否かを判定し、該当する場合にはステップS403に進み、該当しない場合にはステップS404に進む。ステップS404では、球がチャレンジゲート第2領域を通過したか否かを判定し、該当する場合にはステップS405に進み、該当しない場合には処理を終了する。
ステップS403では、上記図8(a)に示したラウンド数決定用テーブル(チャレンジゲート第1領域通過時)を参照し、図柄抽選で決定された特図の停止図柄と乱数値に基づいて、大当たり遊技のラウンド数を決定する。なお、本例では、上述のとおり、50%の確率で2Rに決定し、50%の確率で16Rに決定する。また、ステップS405では、上記図8(b)に示したラウンド数決定用テーブル(チャレンジゲート第2領域通過時)を参照し、図柄抽選で決定された特図の停止図柄と乱数値に基づいて、大当たり遊技のラウンド数を決定する。なお、本例では、上述のとおり、100%の確率で9Rに決定する。ステップS406では、チャレンジゲート有効期間フラグをオフに設定した後に、処理を終了する。
<第1副制御部のデータテーブル>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400のROM406が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<保留内予告抽選テーブル>
図17(a)は保留内予告抽選テーブルの一例を示したものであり、この保留内予告抽選テーブルには、特図2用先読み情報記憶領域の先読み結果1〜4(上記図14(b)(2)参照)に記憶された特図2の停止図柄と、抽選値データと、保留内予告の態様が対応付けされて記憶されている。なお、本例では、保留内予告の態様として、予告なし、キャラクタAを用いた予告演出、キャラクタBを用いた予告演出、キャラクタCを用いた予告演出があり、キャラクタCを用いた予告演出では、スピーカ120から特別音(「キーン」という効果音)を出力する。
第1副制御部400の基本回路402は、この保留内予告抽選テーブルと、特図2用先読み情報記憶領域の先読み結果1〜4に記憶された特図2の停止図柄と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、保留内予告の態様を決定する保留内予告抽選を行う。
例えば、特図2用先読み情報記憶領域の先読み結果1〜4に記憶された特図2の停止図柄が、特図e、特図f、特図g、特図hのいずれかのみであるときは、乱数値が0〜97の数値である場合に、保留内予告の態様として、予告なしを選択し、乱数値が98〜99の数値である場合に、保留内予告の態様として、キャラクタAを用いた予告演出を選択する。すなわち、特図2の先読み結果1〜4が、16R特別大当り(特図a)でもチャレンジゲート対象大当り(特図b、特図c、特図d)でもない場合には、高い確率(本例では98%の確率)で予告なしが選択される。
また、特図2用先読み情報記憶領域の先読み結果1〜4に記憶された特図2の停止図柄に、16R特別大当り(特図a)、チャレンジゲート対象大当り(特図b、特図c、特図d)のいずれかが1つ含まれるときは、乱数値が0〜89の数値である場合に、保留内予告の態様として、予告なしを選択し、乱数値が90〜95の数値である場合に、保留内予告の態様として、キャラクタAを用いた予告演出を選択し、乱数値が96〜99の数値である場合に、保留内予告の態様として、キャラクタBを用いた予告演出を選択する。
なお、図17(a)から明らかな通り、キャラクタBを用いた予告が行われた場合には、先読み結果1〜4に記憶された特図2の停止図柄に、16R特別大当り(特図a)、チャレンジゲート対象大当り(特図b、特図c、特図d)のいずれかが1つ以上含まれていることが確定する。
また、特図2用先読み情報記憶領域の先読み結果1〜4に記憶された特図2の停止図柄に、16R特別大当り(特図a)、チャレンジゲート対象大当り(特図b、特図c、特図d)のいずれかが2つ以上含まれているときは、乱数値が0〜89の数値である場合に、保留内予告の態様として、予告なしを選択し、乱数値が90〜98の数値である場合に、保留内予告の態様として、キャラクタBを用いた予告演出を選択し、乱数値が99の数値である場合に、保留内予告の態様として、キャラクタCを用いた予告演出を選択する。
なお、同図(a)から明らかな通り、キャラクタCを用いた予告(特別音の出力を含む)が行われた場合には、先読み結果1〜4に記憶された特図2の停止図柄に、16R特別大当り(特図a)、チャレンジゲート対象大当り(特図b、特図c、特図d)のいずれかが2つ以上含まれていることが確定する。
<遊技状態予告抽選テーブル>
図17(b)は遊技状態予告抽選テーブルの一例を示したものであり、この遊技状態予告抽選テーブルには、特図の停止図柄と、抽選値データと、遊技状態予告の態様が対応付けされて記憶されている。なお、本例では、遊技状態予告の態様として、通常BGM、チャンスBGM、確定BGMがある。
第1副制御部400の基本回路402は、この遊技状態予告抽選テーブルと、特図の停止図柄と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、遊技状態予告の態様を決定する遊技状態予告抽選を行う。
例えば、特図の停止図柄が、突然確変(特図Dまたは特図e)であるときは、乱数値が0〜97の数値である場合に、遊技状態予告の態様として、通常BGMを選択し、乱数値が98〜99の数値である場合に、遊技状態予告の態様として、確定BGMを選択する。また、特図の停止図柄が、隠れ確変(特図E)または小当り(特図F、特図G、特図f、特図g)であるときは、乱数値が0〜97の数値である場合に、遊技状態予告の態様として、通常BGMを選択し、乱数値が98〜99の数値である場合に、遊技状態予告の態様として、チャンスBGMを選択する。
また、特図の停止図柄が、チャレンジゲート対象大当り(確変)(特図bまたは特図c)で、同じ偶数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せであるときは、乱数値が0〜79の数値である場合に、遊技状態予告の態様として、通常BGMを選択し、乱数値が80〜94の数値である場合に、遊技状態予告の態様として、チャンスBGMを選択し、乱数値が95〜99の数値である場合に、遊技状態予告の態様として、確定BGMを選択する。なお、特図の停止図柄が、チャレンジゲート対象大当り(確変)(特図bまたは特図c)で、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せであるときは、乱数値とは無関係に、遊技状態予告の態様として確定BGMを選択する。
また、特図の停止図柄が、チャレンジゲート対象大当り(非確変)(特図d)であるときは、乱数値が0〜94の数値である場合に、遊技状態予告の態様として、通常BGMを選択し、乱数値が95〜99の数値である場合に、遊技状態予告の態様として、チャンスBGMを選択する。
<連荘回数予告抽選テーブル>
図18(a)は連荘回数予告抽選テーブルの一例を示したものであり、この連荘回数予告抽選テーブルには、連荘数と、抽選値データと、連荘回数予告の態様が対応付けされて記憶されている。なお、本例では、連荘回数予告の態様として、予告なし、キャラクタDを用いた予告演出、キャラクタEを用いた予告演出、キャラクタFを用いた予告演出がある。また、同図には、連荘数が5回、10回、15回の場合のみを例示しているが、15回以降も5回毎(20回、25回、・・・)に所定回数(本例では200回)まで抽選値データが対応付けされている。
第1副制御部400の基本回路402は、この連荘回数予告抽選テーブルと、連荘数と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、連荘回数予告の態様を決定する連荘回数予告抽選を行う。
例えば、連荘数が5回であるときは、乱数値が0〜49の数値である場合に、連荘回数予告の態様として、予告なしを選択し、乱数値が50〜99の数値である場合に、連荘回数予告の態様として、キャラクタDを用いた予告演出を選択する。また、連荘数が10回であるときは、乱数値が0〜49の数値である場合に、連荘回数予告の態様として、予告なしを選択し、乱数値が50〜99の数値である場合に、連荘回数予告の態様として、キャラクタEを用いた予告演出を選択する。また、連荘数が10回であるときは、乱数値が0〜49の数値である場合に、連荘回数予告の態様として、予告なしを選択し、乱数値が50〜99の数値である場合に、連荘回数予告の態様として、キャラクタFを用いた予告演出を選択する。
<仮想総獲得球数予告抽選テーブル>
図18(b)は仮想総獲得球数予告抽選テーブルの一例を示したものであり、この仮想総獲得球数予告抽選テーブルには、特図2の停止図柄と、抽選値データと、仮想総獲得球数予告の態様が対応付けされて記憶されている。なお、本例では、仮想総獲得球数予告の態様として、予告なし、「この大当りで10000突破だ!」の文字表示、「この大当りで10000を目指せ!」の文字表示がある。また、同図には、仮想総獲得球数が10000個の場合の演出のみを例示しているが、10000個以降も10000個毎(20000個、30000個、・・・)に演出を行うように構成してもよい。
第1副制御部400の基本回路402は、この仮想総獲得球数予告抽選テーブルと、特図2の停止図柄と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、仮想総獲得球数予告の態様を決定する仮想総獲得球数予告抽選を行う。
例えば、特図2の停止図柄が16R特別大当り(特図a)であるときは、乱数値が0〜79の数値である場合に、仮想総獲得球数予告の態様として、予告なしを選択し、乱数値が80〜99の数値である場合に、仮想総獲得球数予告の態様として、「この大当りで10000突破だ!」の文字表示を選択する。
また、特図2の停止図柄がチャレンジゲート対象大当り(特図b、特図c、特図d)であるときは、乱数値が0〜79の数値である場合に、仮想総獲得球数予告の態様として、予告なしを選択し、乱数値が80〜99の数値である場合に、仮想総獲得球数予告の態様として、「この大当りで10000を目指せ!」の文字表示を選択する。
なお、特図2の停止図柄が16R特別大当り(特図a)であるときは、実際の総獲得球数が10000個を超える可能性が極めて高いため、仮想総獲得球数予告の態様として、「この大当りで10000突破だ!」の文字表示を選択するように構成し、特図2の停止図柄がチャレンジゲート対象大当り(特図b、特図c、特図d)であるときは、実際の総獲得球数が10000個を超えないこともあるため、仮想総獲得球数予告の態様として、「この大当りで10000を目指せ!」の文字表示を選択するように構成している。
<始動入賞時先読み予告抽選テーブル>
図19(a)は始動入賞時先読み予告抽選テーブルの一例を示したものであり、この始動入賞時先読み予告抽選テーブルには、特図の変動表示時間と、抽選値データと、始動入賞時先読み予告の態様が対応付けされて記憶されている。なお、本例では、始動入賞時先読み予告の態様として、通常保留(白い丸)、保留A(サボハニのキャラクタ画像)、保留B(番長のキャラクタ画像)、保留C(パンダのキャラクタ画像)があり、保留Bでは、アイコン表示のタイミングでスピーカ120から特別音(「キーン」という効果音)を出力する。
第1副制御部400の基本回路402は、第1特図始動口230(または、第2特図始動口232)への入球を所定の球検出センサが検出した場合に、この始動入賞時先読み予告抽選テーブルと、特図の変動表示時間と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、始動入賞時先読み予告の態様を決定する始動入賞時先読み予告抽選を行う。
例えば、特図の変動表示時間が1500ms、3000ms、または、8000msであるときは、乱数値とは無関係に、始動入賞時先読み予告の態様として、通常保留を選択する。また、特図の変動表示時間が40000msであるときは、乱数値が0〜89の数値である場合に、始動入賞時先読み予告の態様として、通常保留を選択し、乱数値が90〜97の数値である場合に、始動入賞時先読み予告の態様として、保留Aを選択し、乱数値が98〜99の数値である場合に、始動入賞時先読み予告の態様として、保留Bを選択する。
<変動中予告抽選テーブル>
図19(b)は変動中予告抽選テーブルの一例を示したものであり、この変動中予告抽選テーブルには、特図の変動表示時間と、抽選値データと、変動中予告の態様が対応付けされて記憶されている。なお、本例では、変動中予告の態様として、予告なし、予告A(婆のキャラクタ画像)、予告B(通常状態の番長のキャラクタ画像)、予告C(特別状態の番長のキャラクタ画像)があり、予告Bでは、アイコン表示のタイミングでスピーカ120から特別音(「キーン」という効果音)を出力し、予告Cでは、アイコン表示のタイミングでスピーカ120から特別音(「キーンキーン」という効果音)を出力する。
第1副制御部400の基本回路402は、特図の変動開始後に所定の条件が成立した場合(例えば、特図の変動開始後から所定時間が経過した場合)に、この変動中予告抽選テーブルと、特図の変動表示時間と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、変動中予告の態様を決定する変動中予告抽選を行う。
例えば、特図の変動表示時間が1500ms、3000ms、または、8000msであるときは、乱数値とは無関係に、変動中予告の態様として、予告なしを選択する。また、特図の変動表示時間が40000msであるときは、乱数値が0〜84の数値である場合に、変動中予告の態様として、予告なしを選択し、乱数値が85〜94の数値である場合に、変動中予告の態様として、予告Aを選択し、乱数値が95〜99の数値である場合に、変動中予告の態様として、予告Bを選択する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図20を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS501では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS501で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS503では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS505の処理に移行する。ステップS505では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS507では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS509では、演出制御処理を行う。詳細は後述するが、この演出制御処理では、例えば、ステップS507で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS511では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS509で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップS513では、ステップS509で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS515では、ステップS509で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS517では、ステップS509で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS519では、ステップS509で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS521では、ステップS509で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS503へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS601では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS701では、第1副制御部メイン処理におけるステップS503において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS503において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS703では、ステップS519で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS513の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS801では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS803では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS807では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS809では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<アタッカ開放前予告決定処理>
次に、図21を用いて、上述の第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS509)で実行されるアタッカ開放前予告決定処理について説明する。なお、同図は、アタッカ開放前予告決定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1001では、主制御部300から図柄変動開始コマンドを受信した場合に、当該コマンドに含まれる特図の停止図柄が、特図2の停止図柄であるか否かを判定する。当該判定の結果、特図の停止図柄が特図2の停止図柄の場合にはステップS1003に進み、特図の停止図柄が特図2の停止図柄ではない場合(特図1の停止図柄の場合)にはステップS1002に進む。
ステップS1002では、特図1の停止図柄が特図D、特図E、特図F、特図Gのいずれかであるかどうかを判定し、該当しない場合には処理を終了し、該当する場合にはステップS1009の遊技状態予告抽選に進む。ステップS1003では、特図2の停止図柄が特図a、特図b、特図c、特図dのいずれかであるかどうかを判定し、該当しない場合にはステップS1004に進み、該当する場合にはステップS1005に進む。ステップS1004では、特図2の停止図柄が特図e、特図f、特図gのいずれかであるかどうかを判定し、該当しない場合には処理を終了し、該当する場合にはステップS1009の遊技状態予告抽選に進む。
ステップS1005では、総獲得情報抽選処理(詳細は後述)を実行し、次のステップS1006では特図2変動遊技の保留があるかないかを判定し、保留がある場合には、ステップS1007の保留内予告抽選に進み、保留がない場合にはステップS1008に進む。ステップS1008では、図柄表示領域208a〜208cに同じ偶数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」や「装飾0−装飾0−装飾0」等)を停止表示するか否かを判定し、該当する場合にはステップS1009の遊技状態予告抽選に進み、該当しない場合にはステップS1007に進む。
ステップS1007では、保留内予告抽選を行う。この保留内予告抽選では、上述のとおり、上記図17(a)に示す保留内予告抽選テーブルと、特図2用先読み情報記憶領域の先読み結果1〜4に記憶された特図2の停止図柄と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、保留内予告の態様(本例では、予告なし、キャラクタAを用いた予告演出、キャラクタBを用いた予告演出、キャラクタCを用いた予告演出のいずれか)を選択し、選択した態様に基づいて演出を実行する。
また、ステップS1009では、遊技状態予告抽選を行う。この遊技状態予告抽選では、上述のとおり、上記図17(b)に示す遊技状態予告抽選テーブルと、特図の停止図柄と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、遊技状態予告の態様(本例では、通常BGM、チャンスBGM、確定BGMのいずれか)を選択し、選択した態様に基づいて演出を実行する。
<総獲得情報抽選処理>
次に、図22を用いて、上述のアタッカ開放前予告決定処理における総獲得情報抽選処理(ステップS1005)について説明する。なお、同図は、総獲得情報抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1101では、連荘回数(本例では、特図2の停止図柄として、特図a、特図b、特図c、特図dのいずれかが連続して選択された回数)が5の倍数であるか否かを判定する。当該判定の結果、該当する場合にはステップS1102に進んで連荘回数予告抽選を行い、該当しない場合には、連荘回数予告抽選を行うことなく、ステップS1103に進む。
ステップS1102の連荘回数予告抽選では、上述のとおり、上記図18(a)に示す連荘回数予告抽選テーブルと、連荘数と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、連荘回数予告の態様(本例では、予告なし、キャラクタDを用いた予告演出、キャラクタEを用いた予告演出、キャラクタFを用いた予告演出)を選択し、選択した態様に基づいて演出を実行する。
ステップS1103では、特図2の停止図柄が特図aであるかどうかを判定し、該当する場合にはステップS1104に進み、該当しない場合にはステップS1105に進む。ステップS1104では、RAM408に記憶している仮想総獲得球数に2400(=15個(可変入賞口234の1回の入球に対する賞球数)×10(1ラウンド当りの可変入賞口234の入球回数)×16回(特図aのラウンド数))を加算した後にステップS1106に進み、ステップS1105では、RAM408に記憶している仮想総獲得球数に1350を加算した後にステップS1106に進む。
ステップS1106では、ステップS1104(またはステップS1105)の加算後の仮想総獲得球数が10000よりも大きいか否かを判定し、該当する場合にはステップS1107に進んで仮想総獲得球数予告抽選を行い、該当しない場合には仮想総獲得球数予告抽選を行うことなく処理を終了する。
ステップS1107で行う仮想総獲得球数予告抽選は、上述の通り、上記図18(b)に示す仮想総獲得球数予告抽選テーブルと、特図2の停止図柄と、取得した乱数値(本例では0〜99)に基づいて、仮想総獲得球数予告の態様(本例では、予告なし、「この大当りで10000突破だ!」の文字表示、「この大当りで10000を目指せ!」の文字表示のいずれか)を選択し、選択した態様に基づいて演出を実行する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図23を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS1301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS1303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS1305の処理に移行する。
ステップS1305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS1307では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS1309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS1307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS1311では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS1313では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS1303に戻る。
<演出の具体例>
次に、パチンコ機100によって実行される演出の具体例について説明する。図24〜図28は、各種演出の一例を時系列で示した図である。ここでは、演出の詳細説明に先立って、最初に、図24(a)〜(g)に示す図を用いて、変動遊技の基本的流れについて説明する。
<変動遊技の基本的流れ/変動遊技の開始前>
図24(a)は、変動遊技の開始前の状態である。本例では、第1特図保留ランプ218を2つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知し、第2特図保留ランプ220をすべて消灯することで、特図2変動遊技の保留数が0であることを報知している、また、装飾図柄表示装置208の左下の表示領域(特図1保留アイコン表示領域)に2つの保留アイコンPI11、PI12を2つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知し、装飾図柄表示装置208の右下の表示領域(特図2保留アイコン表示領域)に保留アイコンを表示しないことで、特図2変動遊技の保留数が0であることを報知している、
また、第1特図表示装置212のセグメントを特図H(はずれ図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図H(はずれ図柄)に対応する「装飾4−装飾1−装飾6」の図柄組合せを停止表示することで、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が特図H(はずれ図柄)であったことを報知し、第2特図表示装置214のセグメントを特図h(はずれ図柄)に対応する点灯態様で点灯することで、直前の特図2変動遊技の当否判定の結果が特図h(はずれ図柄)であったことを報知している。
また、装飾図柄表示装置208の右上隅に表示している特図1用第4図柄208eに「×」を表示することで、特図1の停止表示中(ハズレ)であることを報知し、装飾図柄表示装置208の右上隅に表示している特図2用第4図柄208fに「×」を表示することで、特図2の停止表示中(ハズレ)であることを報知している。
<変動遊技の基本的流れ/変動遊技の開始直後>
図24(b)は、変動遊技の開始直後の状態である。本例では、第1特図保留ランプ218を1つ消灯することで、特図1変動遊技の保留数が2から1に減少したことを報知している、また、装飾図柄表示装置208の左下の表示領域(特図1保留アイコン表示領域)から1つの保留アイコンPI11を消去し、もう1つの保留アイコンPI12を左側に移動表示することで、特図1変動遊技の保留数が2から1に減少したことを報知している、
また、第1特図表示装置212において、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返すことで、「特図1の変動表示」を開始しているとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・を順番に表示することで、「装飾図柄の変動表示」を開始している。また、特図1用第4図柄208eに「−」を表示することで、特図1の変動表示中であることを報知している。
<変動遊技の基本的流れ/変動遊技>
図24(c)は、変動遊技中の状態である。このタイミングでは、同図(b)で開始した「特図1の変動表示」と「装飾図柄の変動表示」を継続している。
図24(d)は、第一停止図柄を停止した状態である。ここで、第一停止図柄とは、3つの装飾図柄のうち、最初に(第一に)停止表示させる装飾図柄をいい、本例では、左図柄表示領域208aに表示している図柄(左図柄)が該当する。同図(d)に示すタイミングでは、第一停止図柄(左図柄)の停止表示を行って装飾3の装飾図柄を停止表示させるとともに、他の装飾図柄の変動表示を継続している。
図24(e)は、第二停止図柄を停止した状態である。ここで、第二停止図柄とは、3つの装飾図柄のうち、2番目に(第二に)停止表示させる装飾図柄をいい、本例では、右図柄表示領域208cに表示している図柄(右図柄)が該当する。同図(e)に示すタイミングでは、第二停止図柄(右図柄)の停止表示を行って装飾8の装飾図柄を停止表示させるとともに、他の装飾図柄の変動表示を継続している。
図24(f)は、第三停止図柄を停止するとともに装飾図柄の揺れ変動を行っている状態である。ここで、第三停止図柄とは、3つの装飾図柄のうち、3番目に(第三に)停止表示させる装飾図柄をいい、本例では、中図柄表示領域208bに表示している図柄(中図柄)が該当する。また、装飾図柄の揺れ変動とは、装飾図柄を上下方向に僅かに揺らす演出のことである。同図(f)に示すタイミングでは、第三停止図柄(中図柄)の停止表示を行って装飾2の装飾図柄を停止表示させた後、「装飾3−装飾2―装飾8」の装飾図柄組合せの揺れ変動を行っている。
<変動遊技の基本的流れ/変動停止>
図24(g)は、変動停止の状態である。このタイミングでは、第1特図表示装置212のセグメントを特図H(はずれ図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図H(はずれ図柄)に対応する「装飾3−装飾2−装飾8」の図柄組合せを停止表示することで、直前の特図1変動遊技の当否判定の結果が特図H(はずれ図柄)であったことを報知している。また、特図1用第4図柄208eに「×」を表示することで、特図1の停止表示中(ハズレ)であることを報知している。
以降、図24(a)〜(g)を用いて説明した変動遊技の基本的流れに沿って遊技が進行するが、重複した説明を回避するために、同一または類似の内容については適宜、説明を省略することとする。
<保留アイコンPI12に対応する変動遊技と保留増加>
図24(h)〜同図(j)は、保留アイコンPI12に対応する特図1の変動遊技中に特図1変動遊技の保留が増加した場合の表示の一例を示した図である。
ここでは、同図(h)に示すタイミングで特図1の変動遊技を開始した後、同図(i)に示すタイミングで第1特図始動口230への入球を検出したことにより、第1特図保留ランプ218を1つ点灯するとともに特図1保留アイコン表示領域に1つの保留アイコンPI13を表示することで、特図1変動遊技の保留数が0から1に増加したことを報知している。
なお、本例では、第1特図始動口230への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI13の表示態様として、保留A(サボハニのキャラクタ画像)を選択している。
<保留アイコンPI13に対応する変動遊技>
図24(k)〜同図(p)は、保留アイコンPI13に対応する特図1の変動遊技の表示の一例を示した図である。
ここでは、図24(k)に示すタイミングで特図1の変動遊技を開始した後、図24(l)〜(o)に示す期間に亘って特図1の変動遊技を行い、図24(p)に示すタイミングで特図1の変動停止を行っている。なお、本例では、第1特図表示装置212のセグメントを特図F(第1小当り図柄)に対応する点灯態様で点灯し、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図F(第1小当り図柄)に対応する「装飾1−装飾2−装飾3」の図柄組合せを停止表示し、特図1用第4図柄208eに「F」を表示することで、保留アイコンPI13に対応する特図1変動遊技の当否判定の結果が特図F(第1小当り図柄)であったことを報知している。
<小当り遊技>
図24(q)〜図25(c)は、小当り遊技の一例を示した図である。ここでは、図24(q)に示すタイミングで小当り遊技を開始した後、同図(r)に示すタイミングで右打ち報知を行っている。ここで、右打ち報知とは、遊技者に右打ちを促す報知をいい、本例では、「右を狙え!」という文字表示を行っている。
また、第1副制御部400は、上述のアタッカ開放前予告決定処理(図21参照)において、停止図柄が特図1であると判定し(ステップS1001の判定処理でNOと判定し)、特図の停止図柄が特図Fであると判定し(ステップS1002の判定処理でYESと判定し)、遊技状態予告抽選を実行している。この遊技状態予告抽選の結果、本例では、遊技状態予告の態様として、通常BGMを選択し、図24(r)〜図25(b)に示す期間中、スピーカ120から通常BGMを出力している。
また、図25(a)に示すタイミングでは、球がチャレンジゲート第1領域を通過し、図25(b)に示すタイミングでは、遊技状態予告として、現在の遊技状態を示唆する表示(本例では、「潜伏モード突入!」の文字表示)を行っているとともに、可変入賞口234に球が入球している。続く図25(c)に示すタイミングでは、小当り遊技を終了するとともに、スピーカ120からの通常BGMの出力を停止している。
<変動遊技と保留増加>
図25(d)〜同図(e)は、特図1の変動遊技中に特図1変動遊技の保留が1つ増加した場合の表示の一例を示した図である。
ここでは、図25(d)〜同図(e)に示す特図1の変動遊技中に第1特図始動口230への入球を1回検出したことにより、第1特図保留ランプ218を1つ点灯するとともに特図1保留アイコン表示領域に1つの保留アイコンPI15を表示することで、特図1変動遊技の保留数が0から1に増加したことを報知している。
なお、本例では、第1特図始動口230への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI15の表示態様として保留A(サボハニのキャラクタ画像)を選択している。
<保留アイコンPI15に対応する変動遊技>
図25(g)〜同図(k)は、保留アイコンPI15に対応する特図1の変動遊技の表示の一例を示した図である。
ここでは、図25(g)に示すタイミングで特図1の変動遊技を開始した後、図25(g)〜同図(j)に示す期間に亘って特図1の変動遊技を行い、図25(k)に示すタイミングで特図1の変動停止を行っている。
なお、本例では、第1特図表示装置212のセグメントを特図D(2R大当り図柄、突然確変)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図D(2R大当り図柄、突然確変)に対応する「装飾5−装飾6−装飾7」の図柄組合せを停止表示し、特図1用第4図柄208eに「D」を表示することで、保留アイコンPI15に対応する特図1変動遊技の当否判定の結果が特図D(2R大当り図柄、突然確変)であったことを報知している。
<大当り遊技(2R)>
図25(l)〜図26(a)は、大当り遊技(2R)の一例を示した図である。図25(l)に示すタイミングでは、大当り遊技を開始した後、同図(m)に示すタイミングで右打ち報知(本例では、「右を狙え!」という文字表示)を行っている。
また、第1副制御部400は、上述のアタッカ開放前予告決定処理(図21参照)において、停止図柄が特図1であると判定し(ステップS1001の判定処理でNOと判定し)、特図の停止図柄が特図Dであると判定し(ステップS1002の判定処理でYESと判定し)、遊技状態予告抽選を実行している。この遊技状態予告抽選の結果、本例では、遊技状態予告の態様として、確定BGMを選択し、図25(m)〜同図(r)に示す期間中、スピーカ120から確定BGMを出力している。
また、図25(n)に示すタイミングでは、チャレンジゲート270を作動してチャレンジゲート270の有効期間を開始するとともに、右打ち報知2(本例では、「右を狙え!いつでもいいぞ!」という文字表示)を行い、図25(o)に示すタイミングでは、右打ち報知3(本例では、「右を狙え!アタッカが開放するぞ!」という文字表示)を行っている。
また、図25(p)に示すタイミングでは、球がチャレンジゲート第2領域を通過し、図25(r)に示すタイミングでは、球がチャレンジゲート第1領域を通過した後に可変入賞口134に入球しているとともに、遊技状態予告として、現在の遊技状態を示唆する表示(本例では、「確変じゃ!!」という文字表示)を行っている。また、図26(a)に示すタイミングでは、大当り遊技を終了するとともに、スピーカ120からの確変BGMの出力を停止している。
また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208を用いて、図27(b)〜同図(c)の期間に亘って、変動待機中右打ち報知(本例では、「→右打ち継続→」の文字表示を行った後に、遊技状態を明示する遊技状態報知(本例では、「確変中」の文字表示)を行っている。
<変動遊技と保留増加>
図26(c)〜同図(e)は、特図1の変動遊技中に特図2変動遊技の保留が2つ増加した場合の表示の一例を示した図である。
ここでは、図26(c)〜同図(e)に示す特図1の変動遊技中に第2特図始動口232への入球を2回検出したことにより、第2特図保留ランプ220を2つ点灯するとともに特図2保留アイコン表示領域に2つの保留アイコンPI21、PI22を表示することで、特図2変動遊技の保留数が0から2に増加したことを報知している。
なお、本例では、1回目の第2特図始動口232への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI21の表示態様として、通常保留を選択し、2回目の第2特図始動口232への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI22の表示態様として、保留A(サボハニのキャラクタ画像)を選択している
<保留アイコンPI21に対応する変動遊技と保留増加>
図26(f)〜同図(i)は、保留アイコンPI21に対応する特図2の変動遊技の表示と、当該特図2の変動遊技中に特図2変動遊技の保留が1つ増加した場合の表示の一例を示した図である。
ここでは、図26(g)に示すタイミングで特図2の変動遊技を開始した後、図26(g)〜同図(h)に示す特図2の変動遊技中に第2特図始動口232への入球を1回検出したことにより、第2特図保留ランプ220を新たに1つ点灯するとともに特図2保留アイコン表示領域に1つの保留アイコンPI23を新たに表示することで、特図2変動遊技の保留数が1から2に増加したことを報知している。
なお、本例では、第2特図始動口232への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI23の表示態様として、通常保留を選択している。
また、ここでは、特図2の変動遊技を行った後に、図26(i)に示すタイミングで特図2の変動停止を行っている。なお、本例では、第2特図表示装置214のセグメントを特図h(はずれ図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図h(はずれ図柄)に対応する「装飾7−装飾2−装飾6」の図柄組合せを停止表示し、特図2用第4図柄208fに「×」を表示することで、保留アイコンPI21に対応する特図2変動遊技の当否判定の結果が特図h(はずれ図柄)であったことを報知している。
<保留アイコンPI22に対応する変動遊技と保留増加>
図26(j)〜図27(b)は、保留アイコンPI22に対応する特図2の変動遊技の表示と、当該特図2の変動遊技中に特図2変動遊技の保留が3つ増加した場合の表示の一例を示した図である。
ここでは、図26(j)に示すタイミングで特図2の変動遊技を開始した後、図26(g)〜図27(a)に示す特図2の変動遊技中に第2特図始動口232への入球を3回検出したことにより、第2特図保留ランプ220を新たに3つ点灯するとともに特図2保留アイコン表示領域に3つの保留アイコンPI24、PI25、PI26を新たに表示することで、特図2変動遊技の保留数が1から4に増加したことを報知している。
なお、本例では、1回目の第2特図始動口232への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI24の表示態様として、保留B(番長のキャラクタ画像)を選択し、保留Bを表示するとともに、図26(k)に示すように、保留Bの表示のタイミングで、スピーカ120から特別音(「キーン」という効果音)を出力している。
また、2回目の第2特図始動口232への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI25の表示態様として、通常保留を選択し、3回目の第2特図始動口232への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI26の表示態様として、通常保留を選択している。
また、ここでは、保留アイコンPI22に対応する特図2変動遊技の変動時間として40000msが選択されたことより、図26(m)〜同図(r)の期間に亘って、スーパーリーチAハズレの演出を実行している。このスーパーリーチハズレの演出では、図26(m)に示すタイミングで、中図柄表示領域208bに、保留アイコンPI24(保留B)と同じキャラクタ(番長のキャラクタ)の画像を表示するとともに、スピーカ120から特別音(「キーン」という効果音)を出力している。
また、図26(n)に示すタイミングでは、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾2」の装飾図柄を表示することでリーチ表示を行い、図26(o)〜同図(r)に示す期間に亘って、保留アイコンPI22に対応する特図2変動遊技の当否判定結果が特図h(はずれ図柄)であることを示唆するボーリングリーチ演出(ハズレ)を行っている。
また、ここでは、特図2の変動遊技を行った後に、図27(b)に示すタイミングで特図2の変動停止を行っている。なお、本例では、第2特図表示装置214のセグメントを特図h(はずれ図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図h(はずれ図柄)に対応する「装飾2−装飾1−装飾2」の図柄組合せを停止表示し、特図2用第4図柄208fに「×」を表示することで、保留アイコンPI22に対応する特図2変動遊技の当否判定の結果が特図h(はずれ図柄)であったことを報知している。
<保留アイコンPI23に対応する変動遊技と保留増加>
図27(c)〜同図(e)は、保留アイコンPI23に対応する特図2の変動遊技の表示と、当該特図2の変動遊技中に特図2変動遊技の保留が1つ増加した場合の表示の一例を示した図である。
ここでは、図27(c)に示すタイミングで特図2の変動遊技を開始した後、図27(c)〜(d)に示す特図2の変動遊技中に第2特図始動口232への入球を1回検出したことにより、第2特図保留ランプ220を新たに1つ点灯するとともに特図2保留アイコン表示領域に1つの保留アイコンPI26を新たに表示することで、特図2変動遊技の保留数が3から4に増加したことを報知している。
なお、本例では、第2特図始動口232への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI26の表示態様として、通常保留を選択している。
また、ここでは、特図2の変動遊技を行った後に、図27(e)に示すタイミングで特図2の変動停止を行っている。なお、本例では、第2特図表示装置214のセグメントを特図h(はずれ図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図h(はずれ図柄)に対応する「装飾8−装飾6−装飾7」の図柄組合せを停止表示し、特図2用第4図柄208fに「×」を表示することで、保留アイコンPI23に対応する特図2変動遊技の当否判定の結果が特図h(はずれ図柄)であったことを報知している。
<保留アイコンPI24に対応する変動遊技と保留増加>
図27(f)〜同図(o)は、保留アイコンPI24に対応する特図2の変動遊技の表示と、当該特図2の変動遊技中に特図2変動遊技の保留が1つ増加した場合の表示の一例を示した図である。
ここでは、図27(f)に示すタイミングで特図2の変動遊技を開始した後、図27(f)〜同図(o)に示す特図2の変動遊技中に第2特図始動口232への入球を1回検出したことにより、第2特図保留ランプ220を新たに1つ点灯するとともに特図2保留アイコン表示領域に1つの保留アイコンPI27を新たに表示することで、特図2変動遊技の保留数が3から4に増加したことを報知している。
なお、本例では、第2特図始動口232への入球を検出したタイミングで上述の始動入賞時先読み予告抽選を実行し、当該抽選によって、保留アイコンPI27の表示態様として、通常保留を選択している。
また、ここでは、保留アイコンPI22に対応する特図2変動遊技の変動時間として65000msが選択されたことにより、図27(h)〜同図(m)の期間に亘って、スーパーリーチB当りの演出を実行している。このスーパーリーチB当りの演出では、上述の変動中予告抽選によって、変動中予告の態様として予告Cが選択されたことにより、図27(h)に示すタイミングで、中図柄表示領域208bに予告Cに対応するキャラクタ(番長)の画像を表示するとともに、スピーカ120から特別音(「キーンキーン」という効果音)を出力している。
また、図27(i)に示すタイミングでは、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾3」の装飾図柄を表示することでリーチ表示を行い、図27(j)〜同図(m)に示す期間に亘って、保留アイコンPI23に対応する特図2変動遊技の当否判定結果が特図b(チャンレジゲート対象大当り図柄)であることを示唆する討伐リーチ演出(当り)を行っている。
また、ここでは、特図2の変動遊技を行った後に、図27(n)に示すタイミングで特図2の変動停止を行っている。なお、本例では、第2特図表示装置214のセグメントを特図b(チャンレジゲート対象大当り図柄)に対応する点灯態様で点灯するとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、特図b(チャンレジゲート対象大当り図柄)に対応する「装飾3−装飾3−装飾3」の図柄組合せを停止表示し、特図2用第4図柄208fに「b」を表示することで、保留アイコンPI23に対応する特図2変動遊技の当否判定の結果が特図b(チャンレジゲート対象大当り図柄)であったことを報知している。
<チャレンジゲートの作動>
図27(p)〜図28(c)は、チャレンジゲート270を作動した場合の演出の一例を示した図である。
ここでは、図27(p)に示すタイミングで、チャレンジゲート270に関する説明を開始することを示唆する表示(本例では、「チャレンジゲートの説明じゃ」という文字表示)を行っている。また、続く図27(q)に示すタイミングでは、球がチャレンジゲート第1領域を通過した場合に選択される大当り遊技のラウンド数を示唆するラウンド数示唆表示(本例では、「左ゲート通過で2Rか16R。大物狙いだ。」という文字表示)を行った後に、図27(r)に示すタイミングでは、球がチャレンジゲート第2領域を通過した場合に選択される大当り遊技のラウンド数を示唆するラウンド数示唆表示(本例では、「右ゲート通過で8Rか12R。安全策だ。」という文字表示)を行っている。
また、第1副制御部400は、上述のアタッカ開放前予告決定処理(図21参照)において、停止図柄が特図2であると判定し(ステップS1001の判定処理でYESと判定し)、特図の停止図柄が特図bであると判定し(ステップS1003の判定処理でYESと判定し)、特図2の保留ありと判定し(ステップS1006の判定処理でYESと判定し)、保留内予告抽選を実行している。この保留内予告抽選の結果、本例では、保留内予告の態様として、キャラクタC(番長9を用いた予告演出を行うとともに、図27(r)〜図28(d)に示す期間中、スピーカ120から特別音(「キーン」という効果音)を出力している。
上述の通り、キャラクタCを用いた予告(特別音の出力を含む)が行われた場合には、先読み結果1〜4に記憶された特図2の停止図柄に、16R特別大当り(特図a)、チャレンジゲート対象大当り(特図b、特図c、特図d)のいずれかが2つ以上含まれていることが確定するため、本例の保留内予告により、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
図28(a)に示すタイミングは、チャレンジゲート270の電動切替弁270hの作動を開始してチャレジゲート270の有効期間を開始し、電動切替弁270hが正面視右側に傾斜された状態である。この状態では、チャレンジゲート270に入球した球は、右側球通路270e(第2領域)への進入が阻止され、左側球通過センサ270f(第1領域)を通過する。このため、同タイミングでは、第1副制御部400は、チャレンジゲート270の状態に同期させて、チャレンジゲート270に入球した球が左球通過センサ270f(第1領域)を通過する可能性が高いことを示唆する表示(本例では、「右打ちで狙え。今は左に入るぞ。」という文字の表示)を行う。
続く図28(b)に示すタイミングは、チャレンジゲート270の電動切替弁270hの作動中に、電動切替弁270hが正面視左側に傾斜された状態である。この状態では、チャレンジゲート270の球入口270aに入球した球は、左側球通路270d(第1領域)への進入が阻止され、右側球通過センサ270g(第2領域)を通過する。このため、同タイミングでは、第1副制御部400は、チャレンジゲート270の状態に同期させて、チャレンジゲート270に入球した球が右球通過センサ270g(第2領域)を通過する可能性が高いことを示唆する表示(本例では、「右打ちで狙え。今は右に入るぞ。」という文字の表示)を行う。
続く図28(c)に示すタイミングは、チャレンジゲート270の電動切替弁270hの作動中に、電動切替弁270hが正面視右側に傾斜された状態であり、上記図28(a)と同じ状態である。第1副制御部400は、チャレンジゲート270に球が入球するまで、チャレンジゲート270の状態に同期させて、図28(a)、(b)の表示を繰り返し実行する。
続く図28(d)に示すタイミングでは、上記図28(c)に示すタイミングで、チャレンジゲート270に入球した球が左側球通過センサ270f(第1領域)を通過し、かつ、ラウンド数決定抽選によって大当たり遊技のラウンド数として16Rが選択されたことにより、ラウンド数を示唆するラウンド報知(本例では、「16Rだ!」という文字の表示)を行っている。
続く図28(e)に示すタイミングでは、大当り遊技(16R)において可変入賞口234の開閉制御を開始し、可変入賞口234の扉部材234aを、所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)で16回、開閉させる制御を行っている。なお、本例では、可変入賞口234の開閉制御中もチャレンジゲート270の電動切替弁270hの作動を継続している。
チャレンジゲート270に入球した球は、電動切替弁270hの状態に応じて、左側球通過センサ270f(第1領域)および右側球通過センサ270g(第2領域)のいずれかを通過するが、可変入賞口234はチャレンジゲート270の下方に配置されているため、左側球通過センサ270f(第1領域)および右側球通過センサ270g(第2領域)のいずれを通過した球も、可変入賞口234の扉部材234aが開放された状態であれば、可変入賞口234への入球が可能である。
また、本例では、大当り遊技中に、所定タイミング(例えば、1回目の大当り遊技の開始時点)からの総獲得球数(賞球数)を表示するように構成しており、例えば、図28(e)に示すタイミングでは、大当り遊技の1ラウンド目に、総獲得球数が15球である旨の表示(本例では、「15get」という文字の表示)を行い、図28(f)に示すタイミングでは、大当り遊技の1ラウンド目に、総獲得球数が30球である旨の表示(本例では、「30get」という文字の表示)を行っている。
また、図28(g)に示すタイミングでは、大当り遊技の10ラウンド目に、総獲得球数が1365球である旨の表示(本例では、「1365get」という文字の表示)を行い、図28(i)に示すタイミングでは、大当り遊技の10ラウンド目に、総獲得球数が1420球である旨の表示(本例では、「1420get」という文字の表示)を行っている。
さらに、本例では、大当り遊技中の図28(h)〜同図(i)に示すタイミングで、可動体を用いた保留連荘告知(本例では、遮蔽装置246の左扉246aと右扉246bを閉じた後に、「保留連荘確定!」という文字の表示を行うことによる告知)を行っている。
続く図28(j)に示すタイミングでは、16Rの大当り遊技を終了し、続く図28(k)に示すタイミングでは、次回の特図変動遊技の当否判定結果が大当りであることが確定していることから、遊技者に右打ちを促す報知(本例では、「→右打ち継続→」の文字の表示)を行うとともに、遊技状態が確変であることを示唆する表示(本例では、「確変中」の文字の表示」を行っている。
続く図28(m)に示すタイミングでは、変動中予告抽選によって、変動中予告の態様として、スーパーリーチA当りに対応する予告Bが選択されたことから、予告Bに対応するキャラクタ画像を装飾図柄表示装置208に表示するとともに、予告Bに対応する特別音(「キーン」という効果音)をスピーカ120から出力している。また、続く図28(n)〜同図(o)に示す期間では、スーパーリーチA当りに対応する演出を実行した後に特図変動遊技の停止表示を行っている。
続く図29(p)に示すタイミングでは、チャレンジゲート270に関する説明を開始することを示唆する表示(本例では、「チャレンジゲートで行き先を決めるのじゃ」という文字表示)を行っている。なお、同タイミングは、電サポ中に大当りした直後の大当り遊技開始前であるため、同タイミングでは、図27(p)〜図28(c)に示す詳細説明に比べて説明内容が省略された簡易説明を行っている。
続く図29(d)に示すタイミングでは、図29(c)に示すタイミングで、チャレンジゲート270に入球した球が右側球通過センサ270g(第2領域)を通過し、かつ、ラウンド数決定抽選によって大当たり遊技のラウンド数として8Rが選択されたことにより、ラウンド数を示唆するラウンド報知(本例では、「8Rだ!」という文字の表示)を行っている。
続く図29(e)に示すタイミングでは、大当り遊技(8R)において可変入賞口234の開閉制御を開始し、可変入賞口234の扉部材234aを、所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)で8回、開閉させる制御を行っている。なお、本例では、可変入賞口234の開閉制御中もチャレンジゲート270の電動切替弁270hの作動を継続している。
また、本例では、大当り遊技中に総獲得球数を表示するように構成しており、例えば、図29(e)に示すタイミングでは、大当り遊技の1ラウンド目に、総獲得球数が2415球である旨の表示(本例では、「2415get」という文字の表示)を行い、図29(f)に示すタイミングでは、大当り遊技の1ラウンド目に、総獲得球数が3315球である旨の表示(本例では、「3315get」という文字の表示)を行っている。
さらに、本例では、大当り遊技中の図29(g)〜同図(h)に示すタイミングで、可動体を用いた確変報知(本例では、遮蔽装置246の左扉246aと右扉246bを閉じた後に、「確変確定!」という文字の表示を行うことによる告知)を行っている。
続く図29(i)に示すタイミングでは、8Rの大当り遊技を終了し、続く図29(o)に示すタイミングでは、次回の特図変動遊技の当否判定結果が大当りであることが確定していることから、遊技者に右打ちを促す報知(本例では、「→右打ち継続→」の文字の表示)を行うとともに、遊技状態が確変であることを示唆する表示(本例では、「確変中」の文字の表示」を行っている。
<仮想総獲得球数予告>
次に、図30を用いて、仮想総獲得球数予告について説明する。なお、図30は、仮想総獲得球数予告の一例を時系列で示した図である。
図30(a)に示すタイミングは、大当り遊技が終了した直後の状態であり、総獲得球数が8400球である旨の表示(本例では、「8400get」という文字の表示)を行っている。また、図30(b)に示すタイミングは、大当り判定によって大当りに当選し、図柄抽選によって特図aが選択された後、特図aに対応する装飾図柄の組合せ(装飾7−装飾7−装飾7)が停止表示された状態である。
続く図30(c)に示すタイミングでは、チャレンジゲート270の簡易説明を行った後、続く図30(d)に示すタイミングでは、チャレンジゲート270の電動切替弁270を作動し、チャレンジゲート270の有効期間を開始している。本例では、直前の特図変動遊技において特図aに当選しており、チャレンジゲート270に入球した球が左側球通過センサ270f(第1の領域)および右側球通過センサ270g(第2の領域)のいずれを通過した場合でも16R大当り遊技であることが確定している。このため、同タイミングでは、第1副制御部400は、遊技者に右打ちを行わせてチャレンジゲート270への入球を促す表示(本例では、「右を狙え!いつでもいいぞ!という文字の表示)を行う。
続く図30(e)に示すタイミングは、チャレンジゲート270の電動切替弁270hの作動中に、電動切替弁270hが正面視左側に傾斜された状態である。上述のとおり、本例では、チャレンジゲート270に入球した球が左側球通過センサ270f(第1の領域)および右側球通過センサ270g(第2の領域)のいずれを通過した場合でも16R大当り遊技であることが確定している。このため、同タイミングでは、第1副制御部400は、遊技者に右打ちを行わせてチャレンジゲート270への入球を促すとともに大当り遊技の開始を示唆する表示(本例では、「右を狙え!アタッカが開放するぞ」という文字の表示)を行う。
また、本例では、第1副制御部400は、上述の総獲得情報抽選処理(図22参照)において、停止図柄が特図aであると判定し(ステップS1103の判定処理でYESと判定し)、仮想総獲得球数が10000を超えたと判定し(ステップS1106の判定処理でYESと判定し)、仮想総獲得球数予告抽選を実行している。この仮想総獲得球数予告抽選の結果、本例では、仮想総獲得球数予告の態様として、「この大当りで10000突破だ!」の文字表示を選択し、図30(e)、(f)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208に表示している。また、図30(i)に示すタイミングでは、大当り遊技の11ラウンド目で実際の総獲得球数が10000球を超えたことから、「10000発突破!」という表示を行っている。
なお、仮想総獲得球数予告の実行時期は、本例に限定されず、例えば、入賞口への入球を契機として大当り遊技における各ラウンドの開放を行うように構成され、かつ各ラウンドインターバルの長さが変化する遊技台においては、当該ラウンドインターバル中に仮想総獲得球数予告を含む各種予告を実行するようにしてもよい。また、次に説明するように、仮想総獲得球数予告が実行されない場合があってもよい。
<仮想総獲得球数予告が実行されない例>
図31は、図30を用いて説明した仮想総獲得球数予告が実行されない例を時系列で示した図である。なお、図31(a)、(b)に示す状態は、図30(a)、(b)に示す状態と同一であるため、図32(c)以降の図面について説明する。
図31(c)に示すタイミングでは、チャレンジゲート270の簡易説明を行った後、本例では、第1副制御部400は、上述の総獲得情報抽選処理(図22参照)において、連荘回数が5の倍数であると判定し(ステップS1101の判定処理でYESと判定し)、連荘回数予告抽選を実行している。この連荘回数予告抽選の結果、本例では、連荘回数予告の態様として、「5連荘突入!」という文字表示を選択し、図31(c)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208に表示している。
また、続く図31(d)に示すタイミングでは、チャレンジゲート270の電動切替弁270hの作動し、チャレンジゲート270の有効期間を開始している。本例では、直前の特図変動遊技において特図aに当選しており、チャレンジゲート270に入球した球が左側球通過センサ270f(第1の領域)および右側球通過センサ270g(第2の領域)のいずれを通過した場合でも16R大当り遊技であることが確定している。このため、同タイミングでは、第1副制御部400は、遊技者に右打ちを行わせてチャレンジゲート270への入球を促す表示(本例では、「右を狙え!いつでもいいぞ!という文字の表示)を行う。
なお、本例では、同タイミングで、仮想総獲得球数予告を実行する前にチャレンジゲート270に入球した球が右側球通過センサ270g(第2の領域)を通過したため、図31(f)に示す仮想総獲得球数予告を実行することなく、続く図31(e)に示すタイミングで、大当り遊技のラウンド数(本例では、16)を報知するラウンド報知(本例では、「16Rだ!」の文字の表示)を行っている。
<デモ画面表示中の予告>
次に、図32を用いて、デモ画面表示中の予告について説明する。なお、図32は、デモ画面表示中の予告の一例を時系列で示した図である。
図32(a)に示すタイミングは、大当り遊技が終了した直後の状態であり、続く図32(b)に示すタイミングでは、遊技状態が確変であることを示唆する表示(本例では、「確変中」の文字の表示」を行うとともに、遊技状態が確変に移行したことから、遊技者に右打ちを促す報知(本例では、「→右打ち継続→」の文字の表示)を行っている。なお、図32(b)に示すタイミングは、遊技状態が確変に移行しているが、特図変動遊技の保留が無い状態(保留0の状態)である。
また、図32(c)に示すタイミングでは、デモ画面表示を開始している。このデモ画面表示は、遊技台の宣伝などのデモンストレーションを行う表示であり、開始条件が成立した場合(本例では、特図変動遊技の保留が0になってから所定時間が経過した場合)に開始し、終了条件が成立した場合(本例では、特図始動口への入球を検出した場合)に終了する。なお、デモ画面表示の開始条件や終了条件は、本例に限定されず、例えば、終了条件を、普図始動口への入賞としてもよい。
本例では、図32(c)に示すタイミングでデモ画面表示を開始し、図32(f)に示すタイミングでデモ画面表示を終了しているが、このデモ画面表示の期間中に、図32(d)に示すように、現在の遊技状態(本例では、確変状態)を示唆する遊技状態予告(本例では、キャラクタ画像C1の表示と、効果音の出力)を行っている。
なお、本例では、デモ画面表示の実行期間は、デモ画面表示の終了条件(本例では、特図始動口への入球)の時期によって変動するため、デモ画面表示の実行期間が短い場合には、図32(c)に示す表示から図32(d')に示す表示(本来のデモ画面表示であり、キャラクタC1'の画像の表示態様がキャラクタC1と異なる表示)に変化する場合があり、遊技状態予告を行わない場合がある。
<チャレンジゲートの入球報知>
次に、図33を用いて、チャレンジゲートの入球報知について説明する。図33は、チャレンジゲートの入球報知の一例を時系列で示した図である。
図33(a)は特図の変動開始前の状態であり、図33(b)は特図1の変動遊技を開始し、かつチャレンジゲート270が未作動でチャレンジゲート270の有効期間外である。この状態では、遊技者はチャレンジゲート270への入球によって得られる利益がないため、チャレンジゲート270への入球を検出した場合には、図33(d)に示すように、チャレンジゲート270への入球によって利益を得ることができないことを報知する入球報知(本例では、スピーカ120から第一の音(ブッブーというエラー音)を出力)を行った後、図33(e)に示すように、遊技者に左打ちを促す表示(本例では、「ハンドルを左に戻してください」という文字の表示)を行っている。
また、図33(g)は、チャレンジゲート270を作動しチャレンジゲート270の有効期間を開始した状態である。この状態では、遊技者はチャレンジゲート270への入球によって得られる利益があるため、チャレンジゲート270への入球を検出した場合には、図33(h)に示すように、チャレンジゲート270への入球によって利益を得ることができることを報知する入球報知(本例では、スピーカ120から第二の音(ピンポーンという入賞音)を出力)を行う。なお、チャレンジゲート270の作動後の1回目の入球は、大当り遊技のラウンド確定という利益が得られるが、大当り遊技開始前の2回目以降の入球は、遊技者は利益を得ることができないため、図33(i)に示すように、入球報知は行わない。
また、図33(j)は、大当り遊技において可変入賞口234の開閉制御を開始した状態である。この状態では、遊技者はチャレンジゲート270への入球によって得られる利益はないが、チャレンジゲート270への入球を報知する入球報知(本例では、スピーカ120から第三の音(ポコという入賞音)を出力)を行っている。
<始動入賞時先読み予告の他の例>
次に、図34(a)を用いて、始動入賞時先読み予告の他の例について説明する。なお、図34(a)は、始動入賞時先読み予告の他の一例を示した図である。
上記図19(a)では、始動入賞時先読み予告の態様として、通常保留(白い丸)、保留A(サボハニのキャラクタ画像)、保留B(番長のキャラクタ画像+「キーン」という効果音)、保留C(パンダのキャラクタ画像)を例示した。
しかしながら、本実施形態に係る始動入賞時先読み予告の態様は、これに限定されず、図34(a)に示すように、通常保留(白い四角)、保留A(黒い四角+「ポ」という効果音)、保留B(通常保留の白い四角と保留Aの黒い四角を含んで構成された四角+「キーン」という効果音+枠ランプ消灯)、保留C(中央に「当」の文字が施された白い四角)で構成してもよい。すなわち、保留Aのように、信頼度が低い予告であっても、表示に加えて効果音を出力してもよいし、保留Bのように、通常保留と保留Aの構成要素を全て含んだ図形としてもよい。また、保留Bのように、表示や音に加えてランプの点灯態様(点灯、点滅、消灯)を変化させてもよい(本例では、枠ランプを消灯する)。
<変動中予告の他の例>
次に、図34(b)、(c)を用いて、変動中予告の他の例について説明する。なお、図34(b)、(c)は、変動中予告の他の一例を示した図である。
上記図19(b)では、変動中予告の態様として、予告なし、予告A(婆のキャラクタ画像)、予告B(通常状態の番長のキャラクタ画像+「キーン」という効果音)、予告C(特別状態の番長のキャラクタ画像+「キーンキーン」という効果音)を例示した。
しかしながら、本実施形態に係る変動中予告の態様は、これに限定されず、予告A(黒のフンドシを着用した番長のキャラクタ画像)、予告B(予告Aの黒のフンドシと他の色のフンドシで構成されたフンドシを着用した番長のキャラクタ画像+「キーン」という効果音)、予告C(「当」の文字が施されたフンドシを着用した番長のキャラクタ画像)で構成してもよい。すなわち、保留Bのように、保留Aの構成要素の一部を含んだ表示を採用してもよい。
また、変動中予告を、リーチ演出中にカットインする(割り込む)カットイン表示で構成してもよく、この場合に、変動中予告の態様を、期待度が低い方から、通常(白い帯状の画像で周囲が囲われた演出)、チャンスアップ(黒い帯状の画像で周囲が囲われた演出)、激アツ(白と黒と他の色が交互に配置された帯状の画像で周囲が囲われた演出+「キーン」という効果音)、当確(「当」の文字で周囲が囲われた演出+「キキキキキーン」という効果音)の4種類で構成してもよい。このように、最も期待度が高い当確の予告において、他の予告には無い態様(「キキキキキーン」という効果音)を加えてもよい。
<変動中予告の応用例>
次に、図35〜図37を用いて、変動中予告の応用例について説明する。図35は、特図変動遊技中以外の期間において、変動中予告と同一態様の予告表示を行う例を示した図である。
図35(a)は、デモ画面表示を開始した状態であり、図35(b)〜(d)は、デモ画面表示中にボタン演出を実行した状態である。ここで、ボタン演出とは、遊技者に操作手段による操作を促す画像や文字を表示したり、操作手段の外観を模した画像を表示したり、操作手段による操作を受け付けることが可能な有効時間を示唆する画像を表示したりする演出のことである。
本例では、図35(b)〜(d)に示す期間中に、遊技者に操作手段(本例では、チャンスボタン136)による操作を促す画像や文字(本例では、「10連打で服を破れ!」という文字の表示)を表示したり、操作手段の外観を模した画像(本例では、チャンスボタン136の外観を模した画像)を表示したり、操作手段による操作を受け付けることが可能な有効時間を示唆する画像(本例では、チャンスボタン136の有効時間を示すメーター表示)を表示するボタン演出を実行している。
また、このボタン演出の実行期間中に、操作手段による操作が所定の条件を満たした場合(本例では、チャンスボタン136による連続的な操作(連打)の回数が10回に達した場合)に、図35(f)に示すように、図34(b)に示した変動中予告(予告B)と同一態様の予告表示を行う一方で、条件を満たさなかった場合に、図35(e)に示すように、図34(b)に示した変動中予告(予告A)と同一態様の予告表示を行っている。
図36は、変動中予告以外の予告を実行している期間中に、変動中予告と同一態様の予告表示を行う例を示した図である。
図36(b)〜同図(f)は、特図変動遊技中の状態である。本例では、この特図変動遊技中の図36(c)に示すタイミングで、複数種類の予告表示のうち第一の予告表示を実行し、続く同図(d)に示すタイミングで、複数種類の予告表示のうち第二の予告表示を実行している。また、続く同図(e)に示すタイミングで、複数種類の予告表示のうち第三の予告表示を実行するとともに、図34(b)に示した変動中予告(予告B)と同一態様の予告表示(特定の予告の表示)を行い、続く図36(f)に示すタイミングで、複数種類の予告表示のうち第四の予告表示を実行している。
このように、図36(e)に示すタイミングで、第三の予告表示と特定の予告表示を行っているが、本例では、特定の予告表示の少なくとも一部を、第三の予告表示の少なくとも一部によって覆い隠すことによって、図36(e')に示す特定の予告表示の少なくとも一部を、視認不能(または、第三の予告表示がない場合に比べて視認困難)にしている。なお、特定の予告表示の少なくとも一部が視認不能(または、第三の予告表示がない場合に比べて視認困難)となるが、スピーカ120から「キーン」という効果音を出力しているため、遊技者は期待度の高さを認識することができ、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
図37は、変動中予告以外の予告を実行している期間中に、変動中予告と同一態様の予告表示を行う例を示した図である。なお、図37(a)〜同図(f)に示す表示態様は、図36(a)〜同図(f)に示す表示態様と同一であるため、その説明は省略し、以下、図37(g)以降の図面について説明する。
図37(g)は、左側の装飾図柄を停止表示した状態であり、続く同図(h)は、右側の装飾図柄を停止表示し、リーチに対応する装飾図柄の組合せを表示した状態であり、続く同図(i)〜同図(l)の期間は、リーチ演出を実行している状態である。本例では、このリーチ演出の期間中の図38(k)に示すタイミングで、図34(c)に示したカットイン表示(当確)と同一態様の予告表示を行っている。なお、このカットイン表示は、他の予告表示(特定予告表示や第一〜第四の予告表示)によって覆い隠されることなく、一番手前に表示するため、遊技者は確実に期待度の高さを認識することができ、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
図38は、カットイン表示の他の例を示した図である。カットイン表示は、図37に示した例に限定されるものではなく、例えば、図38に示すようなカットイン表示を行ってもよい。なお、図38(h)〜同図(k)に示す表示態様は、図37(h)〜同図(k)に示す表示態様と同一であるため、その説明は省略し、以下、図38(o)、(p)の図面について説明する。
図38(o)は、上述の特定予告表示の少なくとも一部を、カットイン表示の少なくとも一部によって覆い隠すことによって、特定予告表示の少なくとも一部を、視認不能(または、カットイン表示がない場合に比べて視認困難)にするとともに、図34(b)の予告Bと同一の「キーン」という効果音をスピーカ120から出力している。本例によれば、特定予告表示は視認不能(または、カットイン表示がない場合に比べて視認困難)となるが、予告Bと同一の効果音を出力することによって遊技者は期待度の高さを認識することができ、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
また、図38(p)は、特定予告表示の少なくとも一部を、カットイン表示の少なくとも一部によって覆い隠す点は図38(o)と同一であるが、スピーカ120から出力する音声を、「キーン」という効果音から、「キーンキーン」という効果音に変更している。本例によれば、特定予告表示は視認不能(または、カットイン表示がない場合に比べて視認困難)となるが、効果音の違いによって遊技者は期待度の高さを認識することができ、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、複数の演出を少なくとも実行可能な演出手段を備えた遊技台であって、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、図26(k)〜図27(e)に示す、先読み予告の演出)であり、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、図26(m)に示す、変動中予告の演出)であり、前記第一の演出は、第一の予告(例えば、図26(k)〜同図(n)に示す保留B(保留アイコンPI24)による予告)を少なくとも含む演出であり、前記第一の演出は、第三の予告(例えば、図26(k)に示す、スピーカ120から出力する「キーン」という効果音による予告)を少なくとも含む演出であり、前記第二の演出は、第二の予告(例えば、図26(m)に示す予告Bによる予告)を少なくとも含む演出であり、前記第二の演出は、前記第三の予告(例えば、図26(m)に示す、スピーカ120から出力する「キーン」という効果音による予告)を少なくとも含む演出であり、前記第一の予告は、第一の種類の要素(番長のキャラクタ、「キーン」という効果音)を少なくとも含む予告であり、前記第二の予告は、前記第一の種類の要素を少なくとも含む予告である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、第一の演出と第二の演出で共通の予告(第三の予告)を行うことで、共通の予告と一緒に行われる第一の予告と第二の予告の特性に注目させることができる場合がある。
また、前記第一の演出は、第一の期間(例えば、図26(k)〜図27(e)に示す期間)に少なくとも開始可能な演出であり、前記第二の演出は、第二の期間(例えば、図26(m)に示す期間)に少なくとも開始可能な演出であり、前記第二の期間は、前記第一の期間と少なくとも一部が異なる期間であってもよい。
なお、本発明における「開始可能」とは、必ず開始する場合に限定されるものではなく、開始しない場合があってもよい。例えば、図19(b)に示す変動中予告を「開始可能」な遊技台においては「予告なし」の状態があってもよいし、同図(a)に示す先読み予告を「開始可能」な遊技台においては「通常保留」に先読み予告の機能を持たせなくてもよい。また、本発明における「第一の期間」は、第一の演出のみが行われる期間であってもよいし、第一の演出と他の演出が行われる期間であってもよい。また、本発明における「第二の期間」も同様である。
このような構成とすれば、異なる期間で行われる演出であっても、第三の予告により分かりやすく遊技者に期待度等を報知できる場合がある。
また、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出(例えば、図26(m)に示す、通常保留による先読み予告の演出)であり、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第四の演出(例えば、図26(m)に示す、通常保留による先読み予告の演出)であり、前記第三の演出は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な演出であり、前記第四の演出は、前記第二の期間に少なくとも開始可能な演出であり、前記第三の演出は、第四の予告(例えば、図26(m)に示す予告Bが出現するタイミングで出現可能な別の予告)を少なくとも含む演出であり、前記第三の演出は、前記第三の予告を少なくとも含まない演出であり、前記第四の演出は、第五の予告(例えば、図26(k)に示す保留B(保留アイコンPI24)による予告)を少なくとも含む演出であり、前記第四の演出は、前記第三の予告を少なくとも含まない演出であり、前記第一の演出は、前記第三の演出よりも大当りに結びつきやすい演出であり、前記第二の演出は、前記第四の演出よりも大当りに結びつきやすい演出であってもよい。
このような構成とすれば、第一の演出と第二の演出は、第三の予告が行われることで、大当りに期待が持てることを容易に認識することができる場合がある。
また、前記第三の予告は、音による予告であり、前記第三の演出は、音による予告を少なくとも含まない演出であり、前記第四の演出は、音による予告を少なくとも含まない演出であってもよい。
このような構成とすれば、音の有無により大当りとなることに期待が持てるか否かを容易に識別できる場合がある。なお、第三の演出が第一の演出よりも大当りに結びつきやすい構成であってもよいし、第四の演出が第二の演出よりも大当りに結びつきやすい構成であってもよい。
また、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第五の演出(例えば、図34(c)に示す変動中予告2)であり、前記第五の演出は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な演出であり、前記第五の演出は、大当りに必ず結びつく演出であり、前記第五の演出は、第六の予告(例えば、カットイン表示による予告)を少なくとも含む演出であり、前記第五の演出は、前記第三の予告(例えば、効果音による予告)を少なくとも含まない演出であってもよい。また、本発明に係る「第五の演出」は、大当りに必ず結びつく演出のみからなるものでもよいし、大当りに必ず結びつく演出と他の演出が行われるものであってもよい。
このような構成とすれば、プレミア(大当り確定)の予告を含む第五の演出は、第三の予告が行われない場合であっても大当りへの期待を付与することができる場合がある。
また、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第五の演出であり、前記第五の演出は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な演出であり、前記第五の演出は、大当りに必ず結びつく演出であり、前記第五の演出は、第六の予告を少なくとも含む演出であり、前記第五の演出は、前記第三の予告(例えば、効果音による予告)を少なくとも含む演出であってもよい。
このような構成とすれば、プレミア(大当り確定)の予告を含む第五の演出に第三の予告を含ませることで、第三の予告が行われた場合に大当りへの期待を格段に高めることができる場合がある。なお、第五の演出は、第三の予告とは異なる他の予告を少なくとも含む構成であってもよい。例えば、他の予告が、第三の予告と同種の予告(音・ランプ等)で構成されていれば、期待できる演出の場合にのみ所定の予告を出現させることができる場合がある。
また、前記第一の予告は、少なくとも表示による予告であり、前記第二の予告は、少なくとも表示による予告であり、前記第三の予告は、少なくとも音による予告であり、前記第四の予告は、少なくとも表示による予告であり、前記第五の予告は、少なくとも表示による予告であり、前記第六の予告は、少なくとも表示による予告であってもよい。
最近の遊技台は、予告の複合等によって表示演出が多彩である反面、複雑な傾向があるが、このような構成とすれば、第三の予告を音声にすることで、第一の演出と第二の演出が他の演出と比べて期待が持てる演出であることを遊技者は容易に認識できる場合がある。なお、第三の予告は、音声でなくてもよいし、表示であってもよいし、ランプ等の発光が特定の態様であってもよい。また、発光は、遊技盤の発光手段であってもよいし、枠の発光手段であってもよい。特に枠体は、遊技台を製造するメーカによって異なる。そのため、枠の発光手段の発光態様を特定の態様とすることで当該機種のみならず複数機種において第三の予告が期待できる予告であることを容易に認識できる場合がある。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機であり、前記第三の予告は、前記第一の予告の実行期間の長さと、前記第二の予告の実行期間の長さが異なる場合であっても該第三の予告の実行期間の長さは同じであってもよい。
このような構成とすれば、関連して行われる予告の長さに関係なく、第三の予告であることを容易に認識できる場合がある。なお、上記状態において、第三の予告の実行期間の長さや実行回数が変わる構成であってもよい。例えば、第三の予告の長さや実行回数によって、大当りに結びつく信頼度をさらに変化させる構成であってもよい。なお、実行期間の長さや実行回数が可変する場合であっても、第三の予告であることを遊技者が認識可能であるところを踏襲すれば、多少アレンジが加えられた予告であっても構わない。
また、前記第一の予告は、前記第一の種類の要素として、第一の種類のキャラクタが少なくとも出現可能な予告であり、前記第二の予告は、前記第一の種類の要素として、第一の種類のキャラクタが少なくとも出現可能な予告であり、前記第四の予告は、第二の種類の要素として、第二の種類のキャラクタが少なくとも出現可能な予告であり、前記第五の予告は、第三の種類の要素として、第三の種類のキャラクタが少なくとも出現可能な予告であり、前記第二の種類のキャラクタは、前記第一の種類のキャラクタと少なくとも異なる種類のキャラクタであり、前記第三の種類のキャラクタは、前記第一の種類のキャラクタと少なくとも異なる種類のキャラクタであってもよい。
このような構成とすれば、第一の種類のキャラクタの出現を遊技者に期待させることができる場合がある。なお、第一の種類のキャラクタは、大当りへの期待を報知するだけでなく、遊技者にとって有利な予告であることを報知する目的で出現させる場合があってもよい。
また、前記第一の予告(例えば、図34(a)に示す通常保留)は、前記第一の種類の要素として、第一の色柄(例えば、白)を少なくとも含む予告であり、前記第二の予告(例えば、図34(a)に示す保留C)は、前記第一の種類の要素として、第一の色柄を少なくとも含む予告であり、前記第四の予告(例えば、図34(a)に示す保留A)は、第二の種類の要素として、第二の色柄(例えば、黒)を少なくとも含む予告であり、前記第五の予告(例えば、図34(a)に示す保留B)は、第三の種類の要素として、第三の色柄(例えば、青)を少なくとも含む予告であり、前記第二の色柄は、前記第一の色柄と少なくとも異なる色柄であり、前記第三の色柄は、前記第一の色柄と少なくとも異なる色柄であってもよい。
このような構成とすれば、色柄による視覚的な共通要素により、第一の演出や第二の演出に所定のキャラクタが登場しない場合であっても、予告の期待度が共通であることを容易に認識できる場合がある。
また、前記第一の予告(例えば、図34(b)に示す予告A)は、第四の種類のキャラクタの第一の部分に前記第一の色柄を少なくとも含む予告であり、前記第二の予告(例えば、図34(b)に示す予告B)は、第五の種類のキャラクタの第二の部分に前記第一の色柄を少なくとも含む予告であり、前記第四の予告(例えば、図34(b)に示す予告C)は、前記第四の種類のキャラクタの前記第一の部分に前記第二の色柄を少なくとも含む予告であり、前記第五の予告は、前記第五の種類のキャラクタの前記第二の部分に前記第二の色柄を少なくとも含む予告であってもよい。
このような構成とすれば、複数の種類のキャラクタの一部に使用される色柄は、キャラクタの種類によっては分かりにくい場合があるが、第三の予告により大当りに結びつきやすい場合に分かりやすく報知できる場合がある。
また、前記演出手段は、液晶表示手段を少なくとも含む手段であり、前記演出手段は、スピーカを少なくとも含む手段であり、前記演出手段は、発光手段を少なくとも含む手段であってもよい。
また、特定の予告のうちの少なくとも一つの予告は、他の予告の出現状況がどんな状態であっても、信頼度を示唆する部分が視認可能な構成であってもよい。このような構成とすることで、特定のキャラクタ、色柄の信頼度について確実に報知できる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、予告を少なくとも実行可能な予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、複数の状態のうちのいずれかの状態に少なくとも制御可能な制御手段(例えば、主制御部300)と、を備えた遊技台であって、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、図27(p)〜図28(j)に示す大当り遊技中における、図28(e)に示すアタッカ開始前の状態)であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、図27(p)〜図28(j)に示す大当り遊技中における、図28(e)に示すアタッカ開始後の状態)であり、前記制御手段は、第一の条件が成立した場合に前記第一の状態から前記第二の状態へ移行させる制御を少なくとも実行可能な手段であり、前記予告手段は、前記第一の状態である期間に前記予告(例えば、図27(p)〜図28(c)に示す、確定BGMによる予告)を少なくとも開始可能な手段であり、前記第一の条件は、遊技者の発射操作に関連して少なくとも成立可能な条件(例えば、チャレンジゲート270への入球があった場合に成立する条件)である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、予告手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、第一の条件の成立は、遊技者の発射操作に関連するため第一の状態である期間が可変する。遊技者の所望により予告の出現を楽しむこともできるし、遊技の進行を急ぐことができる場合がある。
また、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)を備え、前記第一の状態とは、前記図柄変動表示が行われていない状態のことであってもよい。
このような構成とすれば、図柄変動表示の行われない期間に遊技者を楽しませることができる場合がある。また、図柄変動表示が行われない遊技者の不満を軽減できる場合がある。
また、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理)を備え、前記制御手段は、前記当否判定の結果が大当りとなる場合に大当り遊技を少なくとも実行可能な手段であり、前記大当り遊技は、入賞手段(例えば、可変入賞口234)の開閉動作が少なくとも行われるものであり、前記制御手段は、前記大当り遊技が開始された後の期間において、前記第一の条件が成立することで前記入賞手段の開閉動作を少なくとも開始可能とする手段であり、前記第一の状態とは、前記大当り遊技が開始されてから前記第一の条件が成立するまでの前記入賞手段の開閉動作が開始されていない状態のことであり、前記第二の状態とは、前記大当り遊技において前記入賞手段の開閉動作が開始された後の状態のことであってもよい。
このような構成とすれば、大当り遊技が開始された後に、遊技者のタイミングで休憩を取ることができる場合がある。
また、遊技球が少なくとも進入可能な第一の領域(例えば、チャレンジゲート第1領域)を備え、前記大当り遊技は、複数種類の大当り遊技を少なくとも備えたものであり、前記複数種類の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第一の大当り遊技(例えば、図8(a)に示す2R大当り遊技)であり、前記複数種類の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第二の大当り遊技(例えば、図8(a)に示す16R大当り遊技)であり、前記第二の大当り遊技は、前記第一の大当り遊技よりも有利な大当り遊技であり、前記制御手段は、前記大当り遊技が開始された後で前記第一の条件が成立した場合に、該大当り遊技を前記第一の大当り遊技として実行するか前記第二の大当り遊技として実行するかを少なくとも決定可能な手段であり、前記第一の条件は、遊技球が前記第一の領域に進入した場合に成立する条件であってもよい。
このような構成とすれば、大当りが開始された後で、遊技者自身の操作が関連して利益量が決定されるため、遊技の興趣を向上できる場合がある。
また、遊技球が少なくとも進入可能な第二の領域例えば、チャレンジゲート第2領域)を備え、前記複数種類の大当り遊技のうちの少なくとも一つは、第三の大当り遊技(例えば、図8(b)に示す9R大当り遊技)であり、前記第三の大当り遊技は、前記第一の大当り遊技よりも有利な大当り遊技であり、前記第三の大当り遊技は、前記第二の大当り遊技よりも不利な大当り遊技であり、前記制御手段は、前記大当り遊技が開始された後で第二の条件が成立した場合に、該大当り遊技を前記第三の大当り遊技として実行可能な手段であり、前記第二の条件は、遊技球が前記第二の領域に進入した場合に成立する条件であってもよい。
このような構成とすれば、利益量の選択に遊技者を関与させることができ、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、遊技球を少なくとも振分可能な振分手段(例えば、チャンレジゲート270)を備え、前記振分手段は、複数の振分状態のうちのいずれかの振分状態を少なくとも取ることが可能な手段であり、前記複数の振分状態のうちの少なくとも一つは、第一の振分状態であり、前記複数の振分状態のうちの少なくとも一つは、第二の振分状態であり、前記振分手段は、前記第一の振分状態にある場合に、遊技球を前記第一の領域に少なくとも誘導可能な手段であり、前記振分手段は、前記第二の振分状態にある場合に、遊技球を前記第二の領域に少なくとも誘導可能な手段であり、前記振分手段は、前記第一の振分状態と前記第二の振分状態を交互に取ることが可能な手段であってもよい。
このような構成とすれば、振分手段のタイミングにより遊技者が容易に利益量の選択を行うことができる場合がある。
また、前記第一の振分状態は、第一の期間に亘って該第一の振分状態を取ることが少なくとも可能な状態であり、前記第二の振分状態は、第二の期間に亘って該第二の振分状態を取ることが少なくとも可能な状態であり、前記第二の期間は、前記第一の期間と同じ長さであってもよい。なお、前記第二の期間は、前記第一の期間と異なる期間であってもよい。
このような構成とすれば、振分手段のタイミングにより遊技者が容易に利益量の選択を行うことができる場合がある。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機であり、前記予告手段は、前記第二の状態に少なくとも関連した予告を実行可能な手段であってもよい。また、前記予告手段は、前記第一の状態となっている前記大当り遊技に少なくとも関連した予告を実行可能な手段であってもよい。
また、遊技球が少なくとも流下可能な遊技領域と、報知を少なくとも実行可能な報知手段と、装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段を備え、前記遊技領域は、前記装飾図柄表示手段の左側を遊技球が流下可能な第一の遊技領域を少なくとも有するものであり、前記遊技領域は、前記装飾図柄表示手段の右側を遊技球が流下可能な第二の遊技領域を少なくとも有するものであり、前記第一の領域は、遊技球が前記第二の遊技領域を流下する場合に少なくとも進入可能な領域であり、前記第二の領域は、遊技球が前記第二の遊技領域を流下する場合に少なくとも進入可能な領域であり、前記第一の遊技領域は、第一の遊技状態である場合に遊技球の発射が推奨される遊技領域であり、前記第二の遊技領域は、第二の遊技状態である場合に遊技球の発射が推奨される遊技領域であり、前記第二の遊技状態には、前記大当り遊技が少なくとも含まれる遊技状態であり、前記報知手段は、前記第一の遊技状態において遊技球が前記第一の領域に進入した場合に第一の報知を少なくとも実行可能な手段であり、前記報知手段は、前記第二の遊技状態において遊技球が前記第二の領域に進入した場合に第二の報知を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台であってもよい。
このような遊技台によれば、チャレンジゲートへの遊技球の進入が、報知手段による適正な発射強度の指示を行うことができる場合がある。なお、第一の報知と第二の報知は、同じ報知であってもよいし、異なる報知であってもよい。
また、振分手段の振分先は三つ以上であってもよいし、一つでもよく、この場合、例えば、一つのゲートで球が通過するタイミングにより利益量の決定を行う構成であってもよい。また、チャレンジゲートは、小当りの場合や、特定の大当り(例えば、最大出玉である16R大当り)が確定している場合は、単に可変入賞口の開放を開始させる契機として機能する場合があってもよく、この場合、いずれの領域を通過してもよい。また、可変入賞口を開放させるためにのみ機能する領域が存在していてもよい。
また、可変入賞口は、チャンレジゲートの上流側に配置されていてもよい。また、振分手段は、ラウンド数固定(安心タイプ)とラウンド振分(チャレンジタイプ)とに振り分ける構成の他、安心タイプとチャレンジタイプ自体の振分が異なるような構成(振分先でどちらのタイプに行くのかをさらに振分するタイプ)であってもよいし、遊技者がそもそも選択しにくい構成(釘や確実にチャンレジゲートに誘導されない盤面構成により、チャンレジゲート通過のタイミングが取りにくい構成)であってもよい。
また、デモ画面表示中にチャレンジゲートの仕様を説明するように構成してもよい。また、第一の領域を通過したか第二の領域を通過したかを報知する報知手段を備えていてもよい。また、第一の条件が成立した場合に、報知手段による報知が行われるように構成してもよい。また、報知手段は、チャレンジゲートの通過が有効な期間なのか有効ではない期間なのかを合わせて報知可能であってもよい。また、第一の領域を通過しても、第二の領域を通過しても可変入賞口の開放までの時間は同じであってもよいし、異なるようにしてもよい。
また、特図1の大当りと特図2の大当りとで、特図停止から(大当り開始)からチャレンジゲートの通過が有効となる期間の開始までの時間が異なるようにしてもよい(非電サポ中の大当りがメインとなる特図1は、初当りが多いのでチャレンジゲートの使用方法の説明に時間を長めに使うが、電サポ中の大当りがメインとなる特図2においては、位置初当りを経由しているので説明時間が短くてすむため)。また、遊技状態(電サポ/非電サポ)に応じて、特図停止から(大当り開始)からチャレンジゲートの通過が有効となる期間の開始までの時間を可変させてもよい。
また、可変入賞口の開放は、各ラウンドにおいて遊技球が所定の入賞口(3種始動口)に入賞することで開放する(3種始動口に入賞するまではアタッカが開放しない)ように構成してもよい。なお、この場合、3種始動口に入賞してから次の3種始動口に入賞するまでの期間が、本発明の第一の状態に相当し、3種始動口に入賞してアタッカが開放された後が、本発明の第二の状態に相当する。また、第一の状態と第二の状態が一部重複してもよく、第一の状態、第二の状態が繰り返されてもよい。
また、本発明の第一の状態は、図柄変動表示の行われていない待機状態(デモ画面等が表示されている状態)を含み、本発明の第二の状態への移行契機は、始動入賞を含んでもよく、第一の状態の期間に第二の状態に関する予告(潜伏確変等の遊技状態の示唆や第二の状態で行われる演出モードの説明など)を行ってもよい。
また、本発明に係る遊技台は、パチンコ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンや、遊技球を遊技媒体とするパロットなどにも好適である。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214)と、説明表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部)と、複数の先読み予告を少なくとも実行可能な予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部)と、入賞手段(例えば、可変入賞口234)と、可動体(例えば、遮蔽装置246)と、を備えた遊技台であって、前記図柄表示手段は、図柄の変動を開始した後で当否判定の結果に応じた図柄を確定表示する手段であり、前記図柄表示手段は、前記当否判定の結果が大当りである場合に大当り図柄を確定表示する手段であり、前記入賞手段は、第二の期間において開閉動作が開始される手段であり、前記入賞手段は、第一の期間において開閉動作が開始されない手段であり、前記第一の期間とは、前記大当り図柄が確定表示された後から第一の条件が成立するまでの期間(例えば、図27(n)に示す、特図2の変動停止を行った後から、図28(c)に示す、チャレンジゲート207への入球(入賞)が検出されるまでの期間)のことであり、前記第二の期間とは、前記第一の期間において前記第一の条件が成立した場合に開始される期間(例えば、図28(c)に示す、チャレンジゲート207への入球(入賞)が検出された場合に開始される期間)のことであり、前記第一の条件とは、遊技者の発射操作に関連して成立可能な条件(例えば、チャレンジゲート207への入球(入賞))のことであり、前記予告手段は、前記複数の先読み予告のうちの少なくとも一つ(以下、「第一の先読み予告」という。例えば、図27(r)に示す「キャラクタC(番長)を用いた予告演出」)を前記第一の期間に開始可能な手段であり、前記予告手段は、前記複数の先読み予告のうちの前記第一の先読み予告とは別の少なくとも一つ(以下、「第二の先読み予告」という。例えば、図28(h)に示す「可動体による保留連荘告知」)を前記第二の期間に開始可能な手段であり、前記第二の先読み予告は、大当りに対応する前記図柄変動表示が保留されている場合にのみ実行可能な先読み予告であり、前記表示手段は、前記説明表示を前記第一の期間に表示開始可能な手段であり、前記第一の先読み予告は、前記表示手段を用いて行われる先読み予告であり、前記第一の先読み予告は、前記説明表示の視認性を低下させずに行われる先読み予告であり、前記第二の先読み予告は、前記可動体の少なくとも一部が前記表示手段の前方に可動する動作を含む予告である、ことを特徴とする遊技台である。