JP2015146896A - 遊技台 - Google Patents

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児郎 河野
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Abstract

【課題】本発明は、多彩な態様で遊技球が遊技盤を転動する遊技台を提供することを目的とする。【解決手段】パチンコ機100は、球発射ハンドル134で発射された遊技球が転動する遊技領域124を備えた遊技盤200を備えている。遊技盤200の遊技領域124には、第一の領域または第二の領域のいずれかに遊技球を振り分け可能な振分部710が配置されている。第一の領域には特図1始動口231が配置され、第二の領域には特図2始動口232が配置されている。確変電サポ状態中に、第一の領域に遊技球が振り分けられて特図1始動口231に入球し、特図1変動遊技で非確変大当りに当選すると、確変電サポ状態から非確変非電サポ状態に転落する条件が成立する。【選択図】図1

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関する。
従来、遊技盤を遊技球が転動する遊技台が知られている。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台では、遊技盤における遊技球の転動が単調になりやすかった。
本発明の目的は、多彩な態様で遊技球が遊技盤を転動する遊技台を提供することにある。
上記目的は、
複数の状態のうちの少なくとも一つに、状態を少なくとも移行可能な状態移行手段と、
複数の領域のうちの少なくとも一つに、遊技球を少なくとも振分可能な振分手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第三の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第四の状態であり、
前記複数の領域のうちの少なくとも一つは、第一の領域であり、
前記複数の領域のうちの少なくとも一つは、第二の領域であり、
前記状態移行手段は、前記第一の状態において第一の移行条件の成立があった場合に、前記状態を前記第一の状態から前記第二の状態に移行する手段であり、
前記状態移行手段は、前記第一の状態において第二の移行条件の成立があった場合に、前記状態を前記第一の状態から前記第三の状態に移行する手段であり、
前記状態移行手段は、前記第三の状態において前記第一の移行条件の成立があった場合に、前記状態を前記第三の状態から前記第四の状態に移行する手段であり、
前記第一の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第一の領域に振り分けられた場合に、前記第一の移行条件が成立する確率は、第一の確率であり、
前記第一の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第二の領域に振り分けられた場合に、前記第一の移行条件が成立する確率は、第二の確率であり、
前記第一の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第一の領域に振り分けられた場合に、前記第二の移行条件が成立する確率は、第三の確率であり、
前記第一の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第二の領域に振り分けられた場合に、前記第二の移行条件が成立する確率は、第四の確率であり、
前記第三の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第一の領域に振り分けられた場合に、前記第一の移行条件が成立する確率は、第五の確率であり、
前記第三の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第二の領域に振り分けられた場合に、前記第一の移行条件が成立する確率は、第六の確率であり、
前記第二の状態は、前記第一の状態よりも遊技者にとって不利な状態であり、
前記第四の状態は、前記第三の状態よりも遊技者にとって不利な状態であり、
前記第一の確率と前記第二の確率の差と、前記第三の確率と前記第四の確率の差と、前記第五の確率と前記第六の確率の差は、異なる差である、
ことを特徴とする遊技台
によって達成される。
本発明によれば、多彩な態様で遊技球が遊技盤を転動する遊技台を実現できる。
本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図1の停止表示図柄の一例を示し、(b)は特図2の停止表示図柄の一例を示し、(c)は装飾図柄の一例を示し、(d)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。(b)〜(e)は、本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300に備えられた特図1用および特図2用先読み結果記憶部の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における各入賞口および各始動口への入賞に基づく賞球数と最大賞球数を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における普図用の当否判定用テーブルと、図柄振り分けおよび当り時動作の例とを示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における特図用の当否判定用テーブルの例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における特図1用の図柄振分けテーブルおよび大当り時動作の例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100における特図2用の図柄振分けテーブルおよび大当り時動作の例を示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の特図1用の変動タイマテーブルを示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の特図2用の変動タイマテーブルを示す図である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は画像制御処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行される電チューロング開放演出について説明する図である。(a)は電チューロング開放演出の流れを示し、(b)は装飾図柄表示装置208での電チューロング開放演出の一例を示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部500での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第2副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例1における演出例を時系列で示す図(その1)である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例1における演出例を時系列で示す図(その2)である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例1における演出例を時系列で示す図(その3)である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例1における演出例を時系列で示す図(その4)である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例1における演出例を時系列で示す図(その5)である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例1における演出例を時系列で示す図(その6)である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例2における演出例を時系列で示す図(その1)である。 本発明の一実施の形態によるパチンコ機100の実施例2における演出例を時系列で示す図(その2)である。 本発明の一実施の形態の実施例3によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製や金属製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図1では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図4参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにパチンコ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、パチンコ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられており、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられている。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。また、これ以降の説明において、パチンコ機100を遊技店の島設備等に設置した状態で遊技者に近くなる側を「前」(前方、前側、前面側等)とし、またその逆を「後」(後方、後側、背面側等)とし、遊技者から見て鉛直上方を「上」(上方、上側等)とし、またその逆を「下」(下方、下側、下端等)とし、遊技者から見て水平左方を「左」(左方、左側等)とし、またその逆を「右」(右方、右側等)とする。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普通図柄始動口228、第1特別図柄始動口230、第1特別図柄始動口231、第2特別図柄始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普通図柄始動口228、第1特別図柄始動口231、第2特別図柄始動口232、可変入賞口234および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普通図柄始動口228、第1特別図柄始動口231、第2特別図柄始動口232、可変入賞口234および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、第1特別図柄始動口230については、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。なお、図3では、遊技釘238の一部のみを図示している。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230、231と、特図2始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、7個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228とは、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の右側経路上に普図始動口228を1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、遊技盤200の中央に1つだけ配設され、特図1始動口231は、右側流下経路に1つだけ配設されている。特図1始動口230、231への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、2個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235は、扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒)で、開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
遊技領域124の背面側には、可変入賞口235に接続され、下方に延びる球通路700が配設されている。可変入賞口235に入球した遊技球は球通路700内を通ることができるようになっている。球通路700の下端には、遊技球が通過可能な特定領域(V領域)702が配設されている。特定領域702の前側は透明樹脂等で形成されているため、特定領域702は遊技者から視認可能になっている。
特定領域702の球入口には、弁704が配設されている。弁704は、特定領域702の球入口程の大きさの薄板長方形状を有しており、一端が回動可能に固定されている。このため、弁704は、当該一端を軸として回動可能になっている。弁704は、特定領域702の球入口を開閉することができるようになっている。弁704が閉状態である場合、遊技球が特定領域702を通過不可能になっており、弁704が開状態である場合、遊技球が特定領域702を通過可能になっている。図3では、弁704は閉鎖状態になっている。可変入賞口235に入球して、特定領域702を通過した遊技球および特定領域702を通過しなかった遊技球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出される。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、231、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224(図中、模式的に横長長方形で示す)を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
また、演出装置206内(センター役物内)に第四図柄を表示するための第四図柄表示装置が配設されていてもよい。また、第四図柄は、装飾図柄表示装置208に表示されてもよい。
また、遊技領域124の右側経路には、左下方と右下方とに遊技球を振り分け可能な振分部710(図中、点線の円で囲む)が配設されている。本例の振分部710は、普図始動口228と、普図始動口228の下方に配置されている遊技釘712とで構成される。
振分部710は、遊技釘712の左下方の第一の領域と、遊技釘712の右下方の第二の領域とに遊技球を振り分け可能に構成されている。第一の領域には、特図1始動口231が配置されており、第二の領域には、特図2始動口232が配置されている。パチンコ機100を遊技店の島設備に設置した状態では、遊技釘712は、普図始動口228の球通過部分の中心下方よりも左側に配置されている。このため、振分部710は、第一の領域よりも第二の領域に相対的に多くの遊技球を振り分けるようになっている。
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口、特定領域702を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材、弁704等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161(図4では図示せず)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図5(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230、231に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図C」の3種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は2ラウンド(2R)特別大当り図柄であり、「特図B」は2R通常大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。通常大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技の終了後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い状態に移行し易いか否かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、2R特別大当り遊技終了後には時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。2R特別大当り図柄である「特図A」は、大当り遊技の終了後に特図高確率状態に移行し易く、普図高確率状態となる図柄であり、2R大当り図柄である「特図B」は、大当り遊技の終了後に特図高確率状態に移行に難く、普図低確率状態となる図柄である。「特図A」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
また、「特図C」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図5(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図c」の4種類の特図が示されている。「特図a」は2R特別大当り図柄である。「特図b」は小当り図柄である。「特図c」ははずれ図柄である。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。「装飾1」〜「装飾9」および「装飾10」は、それぞれ数字の「1」〜「9」および「0」を表している。特図1始動口230、231または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230、231に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」または「特図a」の2R特別大当り、「特図B」の2R通常大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」や「装飾6−装飾6−装飾6」等)を停止表示する。「特図A」または「特図a」の2R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図b」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。一方、「特図C」、「特図c」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」および「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「特図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。図5(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板182に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタの初期値を生成するための4つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、231、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228、特定領域702での通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、231、232、228、特定領域702への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図乱数値生成用の乱数カウンタ、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、231、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、231、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234、235、特定領域702への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
また、特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)または特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を新たに取得した場合には、当該始動情報を用いて特図先読み処理を実行する。特図先読み処理の詳細については後述する。
普図始動口228へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた普図乱数値生成用乱数カウンタから普図乱数値を取得して普図乱数値記憶領域に取得順に格納する。普図乱数値記憶領域内の普図当選乱数値および普図乱数値の組は、普図保留数記憶領域に記憶された普図保留数と同数分だけ格納される。普図乱数値記憶領域内では、普図保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、普図保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが書き込まれる。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口234用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口235用の入賞記憶領域に、可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。特定領域702へ入賞があった場合には、特定領域702用の入賞記憶領域に、特定領域702に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(d)に示す普図Aまたは普図B)およびはずれ図柄(図5(d)に示す普図C)いずれか一の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、普図乱数値記憶領域内の最先の普図当選乱数値および普図乱数値の組を用いて実行される。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から普図始動情報(普図当選乱数値および普図乱数値の組)を取得し、取得した普図始動情報内の普図当選乱数値およびRAM308内の普図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図10(a)、(b)参照)を用いて当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した普図始動情報内の普図乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された普図決定用テーブル(図10(c)に示す当り時動作テーブル参照)を用いて普図の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、取得した普図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて普図の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行い、変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域から最先の普図始動情報を取り出した後、当該最先の普図始動情報を普図乱数値記憶領域から消去するとともに、普図保留数記憶領域の普図保留数を1減算する。このとき、普図乱数値記憶領域から取り出した普図始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している普図始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
主制御部300は、当否判定結果が当り(当選)の場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、2R大当りフラグがオンの場合には図5(b)に示す特図a、小当りフラグがオンの場合には特図b、はずれフラグがオンの場合には特図cそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図cのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
また、主制御部300のRAM308には、特図確率変動フラグが用意されている。特図確率変動フラグは、大当り遊技中に遊技球が特定領域702を通過した場合に、オンに設定される。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば4球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、100000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、2R大当りフラグがオン、普図確率変動フラグがオンの場合には図5(a)に示す特図A、2R大当りフラグがオン、普図確率変動フラグがオフの場合には特図B、はずれフラグがオンの場合には特図Cそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Cのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。本実施の形態によるパチンコ機100は、特図1変動遊技と特図2変動遊技とを同時に実行可能な、いわゆる同時変動機である。このため、特図2関連抽選処理は、特図1変動遊技の実行有無に関わらず、特図2の状態が非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図2変動遊技の実行有無に関わらず、特図1の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
同時変動機におけるパチンコ機100では、特図1または特図2の一方で大当りとなる特図変動遊技が実行されている場合に、他方の特図変動遊技を開始する場合には、当該他方の特図変動遊技は、当否判定結果に関わらず、必ずはずれになるように当否判定結果を書き換えられるようになっている。例えば、先に開始された特図1変動遊技で大当りに当選する場合には、当該特図1変動遊技が実行されている間に新たに開始される特図2変動遊技の結果は全てはずれになる。また、当該一方の特図に大当り図柄が停止表示された場合には、当該他方の特図変動遊技を一時停止させ、大当り遊技の終了後に当該他方の特図変動遊技を残りの変動時間だけ実行してもよいし、当該一方の特図に大当り図柄が停止表示された時点で他方の特図にはずれ図柄を停止表示させて、その時点で当該他方の特図変動遊技を終了させてもよい。また、特図1変動遊技より先に開始された特図2変動遊技で小当りに当選した場合には、当該特図2変動遊技の実行中に開始された特図1変動遊技は、一時停止されてもよいし、そのまま継続されてもよい。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図11(c)、(d)参照)を用いて大当りとするか、小当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図2決定用テーブル(図13(a)に示す図柄振分けテーブル参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された変動タイマ決定用テーブル(図15に示す変動タイマテーブル)を用いて特図2の変動時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動可能に構成されている。このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けてそれぞれの抽選結果を別々の表示装置に表示してもよいし、一つの表示装置の一の領域で複数の特図の抽選結果を表示するようにしてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。また、本実施形態ではコマンド種別として、普図に関する図柄変動開始コマンドや図柄変動停止コマンドも含まれている。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が特図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、などの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、の値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを示す情報を含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230、231への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを示す情報を含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等を示す情報をコマンドデータに含む。
また、コマンド種別が普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグなどの値、普図関連抽選処理で決定した停止図柄や変動時間に関する情報を含み、普図の図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグの値などを示す情報を含むようにしている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234、235、弁704の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図8(a)は、入賞受付処理(ステップS217)で実行される特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図8(b)〜(e)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加したか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加したと判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307の処理に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加したか否かを判定する。特図1の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かをステップS309で判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、本実施の形態では、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを該第1副制御部400が判断するように構成してもよい。
図8(b)〜(d)は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図8(b)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図8(b)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図8(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図C」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図C」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図C」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(2R特別大当り)が記憶されている。
図8(c)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図8(c)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図8(c)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図c」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図8(c)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図8(d)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図8(d)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
図8(e)は、特図1先読み結果記憶部に事前判定されたタイマ番号が記憶されている例を示している。タイマ番号は、特図変動遊技の変動時間を示すものである。図8(e)に示すように、記憶領域「保留1」には、タイマ3(110000ms、図14参照)が記憶されている。記憶領域「保留2」には、タイマ5(12000ms、図14参照)が記憶されている。記憶領域「保留3」、「保留4」には、タイマ番号が記憶されていない。なお、図8(e)では、タイマ番号が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
このように、特図先読み処理では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶するようにしてもよいし、タイマ番号(変動時間)等を事前判定し、タイマ番号を先読み結果記憶部に記憶するようにしてもよい。また、主制御部300は、事前判定した停止図柄やタイマ番号を先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。また、タイマ番号と当否判定結果とが対応するように設定されていてもよい。
図9は、各入賞口、各始動口に遊技球が入賞した場合の賞球数および最大入賞数の関係を示す表である。図9に示す表は、「入賞口」、「賞球数」、「最大入賞数」の各項目で構成されている。「入賞口」の項目の「一般入賞口」は一般入賞口226を示し、「特図1始動口1」は特図1始動口230を示し、「特図1始動口2」は特図1始動口231を示し、「特図2始動口」は特図2始動口232を示し、「アタッカ1」は可変入賞口234を示し、「アタッカ2」は可変入賞口235を示している。なお、これ以降の説明で、可変入賞口234を「アタッカ1」と称し、可変入賞口235を「アタッカ2」と称する場合がある。「賞球数」の項目は、各入賞口、各始動口への1個の遊技球の入賞に基づいて払い出される賞球の数を示している。「最大入賞数」は、一回の電チュー開放動作にけwる特図2始動口232への最大の入賞数、大当り遊技の1ラウンドにおける可変入賞口234、235への最大の入賞数を示している。
図9に示すように、一般入賞口226への1個の遊技球の入賞に基づく賞球数は7である。特図1始動口230への遊技球1個の入賞に基づく賞球数は3である。特図1始動口230への遊技球1個の入賞に基づく賞球数は3である。また、一般入賞口226、特図1始動口230、231への入賞について最大入賞数は設定されていない。
また、図9に示すように、特図2始動口232への1個の遊技球の入賞に基づく賞球数は2である。また、一回の電チュー開放動作における特図2始動口232への最大入賞数は10個である。可変入賞口234への1個の遊技球の入賞に基づく賞球数は15個である。また、大当り遊技の1ラウンドにおける可変入賞口234への最大入賞数は4個である。可変入賞口235への1個の遊技球1個の入賞に基づく賞球数は15個でる。また、大当り遊技の1ラウンドにおける可変入賞口235への最大入賞数は4個である。可変入賞口234、235は、4個の遊技球が入賞すると、所定の開放時間(例えば、29000ms)経過前であっても閉鎖される。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図10〜図15に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。
図10(a)、(b)は、普図関連抽選処理(ステップS223)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図10(a)、(b)に示す当否判定用テーブルは、「普図確率」、「乱数範囲」、「当否結果」の各項目で構成されている。「普図確率」の項目は、当否判定時の普図確率(普図低確率または普図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した普図当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の普図当選乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
図10(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が低確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図10(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は0/100(つまり、0%)となり、はずれの確率は100/100(つまり100%)となる。なお、普図低確率状態である場合に普図変動遊技に当りが設けられていてもよい。普図低確率状態である場合、普図変動遊技で当りとなる確率よりもはずれとなる確率の方が高ければよい。
図10(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が高確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図10(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は約100/100(つまり、100%)となり、はずれの確率は0%となる。なお、普図高確率状態である場合、普図変動遊技にはずれが設けられていてもよい。普図高確率状態である場合に普図変動遊技ではずれとなる確率よりも当りとなる確率の方が高ければよい。
このように普図高確率状態(時短作動時)においては、当りのみが選択されるように設計してもよい。また、時短作動時(普図高確率状態)にはずれの確率が0%より高くなるようにしてもよいが、時短作動時は、時短未作動時(普図低確率状態)よりも当りが選択される確率を高くする。
図10(c)は、普図用の図柄振分けおよび当り時動作のテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、普図関連抽選処理(ステップS223)において停止図柄を決定する際に普図乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図10(c)に示すように、普図変動遊技の当否判定結果が当りである場合における各当り図柄の振分け率は、普図Aが50%であり、普図Bも50%である。普図A、Bは、普図変動遊技後に電チュー開放動作が実行される図柄である。なお、当否判定結果がはずれの場合に選択されるはずれ図柄は普図Cの一つだけなので、はずれの場合は普図Cが100%の確率で選択される。普図Cが選択された場合には普図変動遊技後に電チュー開放動作は実行されない。
図10(c)に示すように、普図Aが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放する。なお、時短未作動時に普図変動遊技に当りが設けられている場合には、時短未作動時に普図Aが停止表示された後、電チュー232の羽根部材232aが最初に100msの間だけ開放し、次いで5000〜10000msの間だけ閉鎖し、次に5400msの間だけ開放するようにしてもよい。
また、図10(c)に示すように、普図Bが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に2400msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、次いで1450msの間だけ開放し、再び2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1450msの間だけ開放する。なお、時短未作動時に普図変動遊技に当りが設けられている場合には、時短未作動時に普図Bが停止表示された後、電チュー232の羽根部材232aが1回だけ100msの間だけ開放するようになっていてもよい。
図11(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図11(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されている。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図11(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図11(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/99(=661/65536)となる。
図11(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図11(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/9(=7280/65536)となる。この当否判定用テーブルを図11(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約11倍である。
図11(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図11(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/99(=661/65536)となり、小当りの確率は約8/9(=58246/65536)となる。
図11(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図11(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/9(=7280/65536)となり、小当りの確率は約8/9(=58246/65536)となる。この当否判定用テーブルを図11(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約11倍である。
図12(a)は、特図1用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において停止図柄を決定する際に特図1乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図12(a)に示すように、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図A(2R特別大当り)が20%であり、特図B(2R通常大当り)が80%である。
停止図柄が特図Aである場合の大当り遊技中に、特定領域702を遊技球が通過すると、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に確変(確変回数100000回)および時短(時短回数100000回)が作動し、大当り遊技中に特定領域702を遊技球が通過しなかった場合には、大当り遊技終了後に確変が作動せず、時短(時短回数100回)のみが作動する。
停止図柄が特図Bである場合の大当り遊技中に、特定領域702を遊技球が通過すると大当り遊技終了後に確変(確変回数100000回)が作動し、大当り遊技中に特定領域702を遊技球が通過しなかった場合には、大当り遊技終了後に確変が作動しない。また、停止図柄が特図Bである場合、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短が作動しない。
本例では、特図1変動遊技にはずれ図柄は1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Cが選択される。ただし、はずれ図柄は大当り図柄と同様に複数種類備えられ、特図1乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、大当り遊技中に遊技球がアタッカ2内の特定領域702を通過した場合にのみ、大当り遊技終了後に確変が作動するように構成されている。確変は、特図変動遊技が100000回実行されると終了する。ただし、確変中に大当りに当選する確率は1/9であるので、特図変動遊技が100000回実行されて確変が終了することは、ほぼない。
図12(b)は、特図1の各図柄における大当り時動作の例を示している。図12(b)に示すように、特図Aが停止表示された後の大当り遊技では、1ラウンド目にアタッカ1(可変入賞口234)が29000msの間だけ開放し、2ラウンド目にアタッカ2(可変入賞口235)が29000msの間だけ開放する。同様に、特図Bが停止表示された後の大当り遊技では、1ラウンド目に可変入賞口234(アタッカ1)が29000msの間だけ開放し、2ラウンド目に可変入賞口235(アタッカ2)が100msの間だけ開放する。このように、大当り遊技において、1ラウンド目にはアタッカ1が開放され、2ラウンド目には特定領域702が内部に設けられたアタッカ2が開放される。
また、図3に示すように、アタッカ2内には、アタッカ2の開放開始から一定動作を行う弁704が設けられている。弁704は、アタッカ2内部の特定領域702の球入口に設けられており、閉鎖状態で特定領域702への遊技球の進入を妨げている。また、弁704は、アタッカ2の開放時には閉鎖されており、アタッカ2の開放開始から所定時間の経過後(例えば、3000ms経過後)に所定時間だけ開放し、再度閉鎖する。
本実施の形態では、特定領域702の球入口に設けられた弁704は、アタッカ2の開放から3000ms経過後に開放される。このため、特図Aの大当りに当選した場合には、アタッカ2の開放時間が29000msであるため、特定領域702に遊技球を通過させることができる。しかしながら、特図Aの大当り遊技中に遊技球が発射されないと、アタッカ2内の特定領域702を遊技球が通過しないので、大当り遊技後に確変が作動しない場合がある。また、特図Bの大当りに当選した場合には、アタッカ2の開放時間が100msであるため、特定領域702に遊技球を通過させることはまず不可能である。仮に、特図Bの大当り遊技中にアタッカ2内の特定領域702に遊技球を通過させることができれば、大当り遊技後に確変が作動する。
また、時短作動中に特図Bの大当りに当選した場合にも時短が所定回数(例えば10回)作動されるようにしてもよい。この場合、特図Bの当選に基づいて時短が突然終了することを防ぐことができる。また、特図高確率普図高確率状態(確変電サポ状態)において特図1で特図Bに当選した場合であっても、特図Bの当選に基づいて付与された10回の時短中に特図2で大当りに当選させることができれば、確変電サポに復帰させることが可能になる。また、振分部710により、不利な領域(第一の領域)に振り分けられた場合に、必ず不利状態(特図低確率に転落)してなくてももよい。少なくとも不利になる可能性が第二の領域に振り分けられた場合よりも高い確率になればよい。
図13(a)は、特図2用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図2関連抽選処理(ステップS229)において停止図柄を決定する際に特図2乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。本例では、特図2変動遊技における大当り図柄は1種類のみである。したがって、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りである場合には、特図2乱数値に関わらず100%の確率で特図aが選択される。
停止図柄が特図aである場合の大当り遊技中に、特定領域702を遊技球が通過すると大当り遊技終了後に確変(確変回数100000回)が作動する。また、停止図柄が特図aである場合、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))および大当り遊技中での特定領域702の遊技球の通過の有無に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100000回)が作動する。
本例では、特図2変動遊技における小当り図柄は1種類のみである。したがって、特図2変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には、特図2乱数値に関わらず100%の確率で特図bが選択される。
本例では、特図2変動遊技におけるはずれ図柄は1種類のみである。したがって、特図2変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図2乱数値に関わらず100%の確率で特図cが選択される。
図12(b)は、特図2の各図柄における当り時動作の例を示している。図12(b)に示すように、特図aが停止表示された後の大当り遊技では、1ラウンド目にアタッカ1(可変入賞口234)が29000msの間だけ開放し、2ラウンド目にアタッカ2(可変入賞口235)が29000msの間だけ開放する。
本実施の形態では、特定領域702の球入口に設けられた弁704は、アタッカ2の開放から3000ms経過後に開放される。このため、特図aの大当りに当選した場合には、アタッカ2の開放時間が29000msであるため、特定領域702に遊技球を通過させることができる。
特図bが停止表示された後の小当り遊技では、アタッカ1が1800msだけ開放される。なお、小当り遊技にラウンドの概念は無いが、図13(b)では、「特図b」の「R回数」に「1回」と表記している。
図14は、特図1変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図1用の変動タイマテーブルを示している。特図1用の変動タイマテーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)において用いられる。図14に示すように、特図1用の変動タイマテーブルは、左列から「停止図柄」、「普図確率」、「特図確率」、「振り分け」、「タイマ番号」、「変動時間[ms]」および「概要」の7項目で構成されている。
「停止図柄」の項目は、図12(a)に示す特図1用の図柄振分けテーブルを用いて決定された停止図柄を示している。「普図確率」の項目は、変動時間決定時の普図確率を示している。「特図確率」の項目は、変動時間決定時の特図確率を示している。「振り分け」の項目の各数値は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において変動時間を決定する際に特図変動時間決定用乱数値と比較される、タイマ番号毎の乱数範囲の振り分け率(すなわち各変動タイマの選択確率に等しい)を示している。「タイマ番号」の項目は、変動時間を示すタイマ番号を示している。「変動時間[ms]」の項目は、各タイマ番号に対応する変動時間を示している。「概要」の項目は、各変動時間に対応する演出概要を示している。
停止図柄が特図Aであり、普図低確率である場合には、特図低確率/特図高確率に関わらず、100%の確率でタイマ1が選択される。タイマ1に対応する変動時間は、120000msである。変動時間が120000msである場合の演出概要は、連荘突入成功である。連荘突入成功の演出は、確変に移行することを期待させる演出である。
また、停止図柄が特図Aであり、普図高確率である場合には、特図低確率/特図高確率に関わらず、100%の確率でタイマ2が選択される。タイマ2に対応する変動時間は、11000msである。変動時間が11000msである場合の演出概要は、危機回避である。危機回避の演出は、確変が終了する危機を回避できたことを期待させる演出である。
停止図柄が特図Bであり、普図低確率である場合には、特図低確率/特図高確率に関わらず、100%の確率でタイマ3が選択される。タイマ3に対応する変動時間は、110000msである。変動時間が110000msである場合の演出概要は、連荘突入失敗である。連荘突入失敗の演出は、確変に移行しないことを示唆する演出である。
また、停止図柄が特図Bであり、普図高確率である場合には、特図低確率/特図高確率に関わらず、100%の確率でタイマ4が選択される。タイマ4に対応する変動時間は、30000msである。変動時間が30000msである場合の演出概要は、連荘終了である。連荘終了の演出は、確変が終了することを示唆する演出である。連荘終了の演出実行時には、電サポ終了直後の特図2変動遊技で特図aに当選することを防ぐ(引き戻しを防ぐ)ために、特図2の保留を全て消化させるのに必要な程度の長い変動時間(本例では、30000ms)が設定されている。また、電サポ中に特図Bに当選する特図1変動遊技が開始される場合、変動開始の時点で電サポを終了させ、かつ、特図2の保留が全て消化される程度の長い変動時間が当該特図1変動遊技の変動時間として設定されていてもよい。
停止図柄が特図Cであり、普図低確率である場合には、特図低確率/特図高確率に関わらず、100%の確率でタイマ5が選択される。タイマ5に対応する変動時間は、12000msである。変動時間が12000msである場合の演出概要は、通常はずれである。通常はずれの演出は、特図低確率普図低確率状態である場合に、はずれを報知する演出である。なお、電サポ中に大当りに当選する特図変動遊技の変動時間が非電サポ中にはずれとなる特図変動遊技の変動時間よりも短い場合がある(例えば、タイマ2とタイマ5)。
このように、本実施の形態では、停止図柄および普図確率に応じて、タイマ1〜5が一義的に決定されるようになっているが、複数のタイマ番号(変動時間)から抽選で一のタイマ番号(変動時間)が決定されるようになっていもよい。
また、停止図柄が特図Cであり、普図高確率である場合、特図低確率/特図高確率に関わらず、80%の確率でタイマ6が選択され、10%の確率でタイマ7が選択され、7%の確率でタイマ8が選択され、2%の確率でタイマ9が選択され、1%の確率でタイマ10が選択される。タイマ6に対応する変動時間は、15000msである。変動時間が15000msである場合の演出概要は、連荘中特図2出玉用である。連荘中特図2出玉用の演出は、確変電サポ中に特図2始動口232への遊技球の入賞で賞球を稼ぐことができることを報知する演出である。タイマ7に対応する変動時間は、60000msである。変動時間が60000msである場合の演出概要は、フリーズボーナス1である。フリーズボーナス1の演出は、特図1変動遊技の変動時間を相対的に長くして(例えば、1分)、この間に、特図2始動口232への遊技球の入賞で賞球を稼ぐことができることを報知する演出である。タイマ8に対応する変動時間は、300000msである。変動時間が300000msである場合の演出概要は、フリーズボーナス2である。フリーズボーナス2の演出は、特図1変動遊技の変動時間を相対的に長くして(例えば、5分)、この間に、特図2始動口232への遊技球の入賞で賞球を稼ぐことができることを報知する演出である。タイマ9に対応する変動時間は、1800000msである。変動時間が1800000msである場合の演出概要は、フリーズボーナス3である。フリーズボーナス3の演出は、特図1変動遊技の変動時間を相対的に長くして(例えば、30分)、この間に、特図2始動口232への遊技球の入賞で賞球を稼ぐことができることを報知する演出である。タイマ10に対応する変動時間は、3600000msである。変動時間が3600000msである場合の演出概要は、フリーズボーナス4である。フリーズボーナス4の演出は、特図1変動遊技の変動時間を相対的に長くして(例えば、60分)、この間に、特図2始動口232への遊技球の入賞で賞球を稼ぐことができることを報知する演出である。フリーズボーナス4の実行時には、1時間の間、特図2始動口232への遊技球の入賞に基づく賞球を獲得し放題となる。
図15は、特図2変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図2用の変動タイマテーブルを示している。特図2用の変動タイマテーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)において用いられる。図15に示すように、特図2用の変動タイマテーブルは、左列から「停止図柄」、「普図確率」、「特図確率」、「振り分け」、「タイマ番号」、「変動時間[ms]」および「概要」の7項目で構成されている。
「停止図柄」の項目は、図13(a)に示す特図2用の図柄振分けテーブルを用いて決定された停止図柄を示している。「普図確率」の項目は、変動時間決定時の普図確率を示している。「特図確率」の項目は、変動時間決定時の特図確率を示している。「振り分け」の項目の各数値は、特図2関連抽選処理(ステップS229)において変動時間を決定する際に特図変動時間決定用乱数値と比較される、タイマ番号毎の乱数範囲の振り分け率(すなわち各変動タイマの選択確率に等しい)を示している。「タイマ番号」の項目は、変動時間を示すタイマ番号を示している。「変動時間[ms]」の項目は、各タイマ番号に対応する変動時間を示している。「概要」の項目は、各変動時間に対応する演出概要を示している。
停止図柄が特図aであり、普図低確率である場合には、特図低確率/特図高確率に関わらず、100%の確率でタイマ1が選択される。タイマ1に対応する変動時間は、120000msである。変動時間が120000msである場合の特図2変動遊技の演出概要は、イレギュラー処理用である。普図低確率状態(非電サポ)では、普図変動遊技で当りになることはないので、特図2始動口232の一対の羽根部材232aが開くことはなく、特図2変動遊技が実行されることはないが、一応、普図低確率状態で特図aに当選した場合のイレギュラー処理用の演出が設定されている。
また、停止図柄が特図aであり、普図高確率である場合には、特図低確率/特図高確率に関わらず、100%の確率でタイマ11が選択される。タイマ11に対応する変動時間は、6000msである。変動時間が6000msである場合の演出概要は、連荘中出玉取得用である。連荘中出玉取得用の演出は、確変電サポ中に賞球を獲得できることを期待させる演出である。
停止図柄が特図bであり、普図低確率である場合には、特図低確率/特図高確率に関わらず、100%の確率でタイマ12が選択される。タイマ12に対応する変動時間は、8500msである。変動時間が8500msである場合の演出概要は、イレギュラー処理用である。普図低確率状態(非電サポ)では、普図変動遊技で当りになることはないので、特図2始動口232の一対の羽根部材232aが開くことはなく、特図2変動遊技が実行されることはないが、一応、普図低確率状態で特図bに当選した場合のイレギュラー処理用の演出が設定されている。
また、停止図柄が特図bであり、普図高確率である場合には、特図低確率/特図高確率に関わらず、100%の確率でタイマ11が選択される。タイマ11に対応する変動時間は、6000msである。変動時間が6000msである場合の演出概要は、連荘中出玉取得用である。
特図高確率普図高確率状態(確変電サポ状態)において、大当り(特図a)に当選することと、小当り(特図b)に当選することとは、確変電サポが継続する点において機能が同じであるので、変動時間および演出も同じに設定されている。
停止図柄が特図cであり、普図低確率である場合には、特図低確率/特図高確率に関わらず、100%の確率でタイマ5が選択される。タイマ5に対応する変動時間は、12000msである。変動時間が12000msである場合の特図2変動遊技の演出概要は、イレギュラー処理用である。普図低確率状態(非電サポ)では、普図変動遊技で当りになることはないので、特図2始動口232の一対の羽根部材232aが開くことはなく、特図2変動遊技が実行されることはないが、一応、普図低確率状態で特図cが選択された場合のイレギュラー処理用の演出が設定されている。
停止図柄が特図cであり、普図高確率である場合には、特図低確率/特図高確率に関わらず、100%の確率でタイマ11が選択される。タイマ11に対応する変動時間は、6000msである。変動時間が6000msである場合の特図2変動遊技の演出概要は、連荘中出玉取得用である。
このように、本実施の形態では、停止図柄および普図確率に応じて、特図2の変動時間が一義的に決定されるようになっているが、複数のタイマ番号(変動時間)から抽選で一のタイマ番号(変動時間)が決定されるようになっていもよい。
次に、図16および図17を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図16(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図16(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理で実行される種々の処理のうち電チューロング開放演出については図17を用いて後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図16(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図16(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図16(d)は、第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS413)の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図17(a)は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行される電チューロング開放演出処理の流れを示している。図17(b)は、装飾図柄表示装置208での電チューロング開放演出の一例を示している。電チューロング開放演出とは、普図変動遊技中に実行可能な演出であり、普図変動遊技に当選して特図2始動口(電チュー)232が長時間および/または複数回開放(以下、ロング開放と称する場合がある)するか否かを煽る演出のことである。なお、普図変動停止後も普図停止図柄に基づいて電チューロング開放演出(例えば、「電チュー開放中!」のような報知演出)を継続するようにしてもよい。
図17(a)に示す電チューロング開放演出処理は、図16(a)の第1副制御部400のメイン処理のコマンド処理(ステップS407)において、主制御部300から普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドを受信している場合に実行される。
第1副制御部400は、まず、電チューロング開放演出の実行を規制する電チューロング開放演出実行規制フラグがオフか否かを判断する(ステップS801)。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納された電チューロング開放演出実行規制フラグの値を参照して、電チューロング開放演出の実行が規制されているか否かを判断する。例えば、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が真っ黒となる表示暗転中では電チューロング開放演出を実行しても遊技者は当該演出を視認できず電チューロング開放演出の効果が得られない。そこでこのような場合は、表示暗転中の特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオンにされる。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が暗転表示中でなく、普図変動遊技の変動時間が電チューロング開放演出を実行するのに十分な長さであるような場合には、遊技者を楽しませることができる電チューロング開放演出を実行可能である。そこでこのような場合は、特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出やデモ演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオフにされる。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオンの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出の実行が規制されていると判断して、電チューロング開放演出の規制のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出を実行可能と判断してステップS803に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図当りフラグおよび普図はずれフラグに関する情報を参照して、当該普図変動遊技の当否判定結果が当りか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りであると判断すると、ステップS805に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図停止図柄に関する情報を参照して、当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであるか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであると判断するとステップS807に進み、演出種別が「成功パターン」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「成功パターン」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aでないと判断するとステップS811に進み、演出種別が「失敗パターンA」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンA」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りでないと判断すると、ステップS815に進み、電チューロング開放偽(ガセ)演出実行抽選処理を実行する。電チューロング開放偽演出実行抽選処理では、RAM408内に設けた電チューロング開放偽演出実行抽選用乱数カウンタから乱数値を取り出して、ROM406内に格納してある電チューロング開放偽演出実行抽選テーブルを用いて当該乱数値が当りに該当するか否かの当否判定を行う。
第1副制御部400は、ステップS815の当否判定の結果に基づき、電チューロング開放偽演出を実行するか否かを判断する(ステップS817)。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行すると判断するとステップS821に進み、演出種別が「失敗パターンB」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンB」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行しないと判断すると、電チューロング開放演出を実行しないためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
図17に示す電チューロング開放演出の処理では、電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合には、当りであれば必ず電チューロング開放演出が行われるものとしているが、当りであってもはずれ時と同様に実行抽選を行い、抽選が当選した場合にのみ演出を実行するように構成してもよい。また、本例では、電チューが短時間開放(ショート開放)の当り(普図B)では「失敗パターンA」の演出を設定し、電チューが開放しないはずれ(普図C)では「失敗パターンB」の演出を設定しているが、当り(普図B)とはずれ(普図C)とで同様の演出を行ってもよい。
図17(b)は、電チューロング開放演出の一例を示している。図17(b)は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域で実行されている表示演出を示している。画像表示領域全面が演出表示領域208dとなって例えば「陸ステージ」という名称の背景演出が実行されている。背景演出の前面では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cで「装飾1」から「装飾10」が順次上から下に移動する装飾図柄の変動表示(図中、下向きの矢印で示す)が実行されている。演出表示領域208d内の左下側には変動アイコン表示領域aが配置され、自動車を模した絵柄の変動アイコンが表示されている。変動アイコン表示領域aの右側には特図の保留を表示する特図保留表示領域cが配置され、自動車を模した絵柄の保留アイコンbが表示されている。演出表示領域208d内の右下側には電チューロング開放演出領域dが配置されている。不図示の普図表示装置210で普図変動遊技が開始され、電チューロング開放演出の実行が規制されておらず、電チューロング開放演出領域dで電チューロング開放演出が実行されている。電チューロング開放演出として、「お助けチャンス抽せん中」の表示とともに、武士のキャラクタが抽選機を操作している画像が表示されて、普図変動遊技に当選して特図2始動口232がロング開放するかもしれないと遊技者に期待させる煽り演出が実行されている。図17(b)に示すように、電チューロング開放演出により右図柄表示領域208cの一部が隠されている。また、特図保留表示領域cの右側領域も一部が隠されている。このように、電チューロング開放演出が装飾図柄の変動表示の少なくとも一部を確認困難にすることもあれば、装飾図柄の変動表示が電チューロング開放演出の少なくとも一部を確認困難にする場合があってもよい。
次に、図18を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図18(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図18(a)のステップS901では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS901で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS901の次のステップS903では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS905の処理に移行する。ステップS905では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS905の次のステップS907では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS907の次のステップS909では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS907で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS909の次のステップS911では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS911の次のステップS913では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS903に戻る。
図18(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1001では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図18(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1101では、第2副制御部メイン処理のステップS903において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS903において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1101の次のステップS1103では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の演出例について図19〜図27を用いて説明する。
(実施例1)
図19〜図24は、本実施の形態の実施例1における演出例を時系列で示している。図19および後述する各図では、遊技盤200を示している。また、図19および後述する各図では、普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。なお、高確中ランプ222、演出可動体224、打球方向変換部材236、ワープ装置242、前面ステージ244、スペシャルルート244a、遮蔽装置246、アウト口240の図示は省略する。
図19(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、特図C(はずれ図柄)が停止表示され、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cには、はずれを報知する図柄組合せ「装飾1−装飾3−装飾5」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。また、普図変動遊技は非実行中であり、普図表示装置210には、直近の普図変動遊技の結果である普図C(はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図2変動遊技は非実行中であり、特図2表示装置214には、直近の特図2変動遊技の結果である特図c(はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1保留数は0であるので特図1保留ランプ218の全てのLEDが消灯され、特図1保留数が0であることが報知されている。また、特図2保留数は0であるので特図2保留ランプ220の全てのLEDが消灯され、特図2保留数が0であることが報知されている。また、普図保留数は0であるので普図保留ランプ216の全てのLEDが消灯され、普図保留数が0であることが報知されている。また、図19(a)に示す時点での遊技状態は、特図低確率普図低確率状態である。
図19(b)は、遊技球が特図1始動口230へ入賞する直前の状態を示している。本実施例によるパチンコ機100の特図低確率普図低確率状態において、遊技者は、通常、特図1始動口230を狙って左側経路に遊技球を打ち出して遊技を実行する。
図19(c)は、1個の遊技球が特図1始動口230に入賞し、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が実行されている。図19および後述する各図では、特図1表示装置212の全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1の変動表示が行われていることを示している。また、左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行されている。図19および後述する各図では、左中右図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの白抜き太矢印で表している。
また、当該特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、次の処理を実行する。まず、主制御部300は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1始動情報を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定、停止図柄の抽選を実行すると共に、取得した特図1始動情報の記憶を消去して残余の特図1始動情報のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、同処理において、主制御部300は、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間(タイマ番号)を決定する。当否判定結果は大当りとなり、停止図柄は特図Bとなり、特図1変動遊技の変動時間は110000ms(タイマ3)となる。
図19(d)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図B(大当り図柄)が停止表示され、左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾4−装飾4−装飾4」が停止表示されて、特図Bの大当りに当選したことが報知されている。
図19(e)は、特図Bの当選に基づく大当り遊技の1ラウンド目が開始された状態を示している。大当り遊技中は、装飾図柄表示装置208の表示領域全体が演出表示領域208dとなって演出が実行される。演出表示領域208dの左上方には「1R」と表示されてラウンド数が報知され、演出表示領域208dの右上方には「装飾4」が表示されて大当り当選時の装飾図柄の組合せが報知されている。
当該大当り遊技の1ラウンド目では、可変入賞口234(アタッカ1)が開放される。また、可変入賞口234は、右側経路を落下する遊技球が入賞可能になっている。演出表示領域208dの中央には「アタッカ1開放中右打ちしろ!」という文字列が表示され、アタッカ1が開放中であり、右打ちで遊技を進行することが報知されている。
また、遊技球を右側経路に打ち出すと、振分部710により、特図1始動口231が配置されている第一の領域または特図2始動口232が配置されている第二の領域に遊技球が振り分けられる。第一の領域に振り分けられた遊技球は、特図1始動口231に入賞可能になっている。ただし、右打ち時の特図1始動口231への遊技球の入賞率は、左打ち時の特図1始動口230への遊技球の入賞率よりも低くなっている。また、右側経路を落下する遊技球は、普図始動口228を通過するようになっている。また、普図保留数が3になっており、普図変動遊技が実行され、普図表示装置210では普図の変動表示が実行されている。図19および後述する各図では、普図表示装置210の全てのセグメントが白抜きで表された状態は、普図の変動表示が行われていることを示している。大当り遊技中は、時短フラグはオフにされて普図低確率状態(時短未作動、非電サポ)になっているため、普図変動遊技で当選することがなく、特図2始動口232の一対の羽根部材232aも開放されない。このため、特図2保留数は増加しない。
図19(f)は、特図Bの当選に基づく大当り遊技の2ラウンド目が開始された状態を示している。演出表示領域208dの左上方には「2R」と表示されてラウンド数が報知され、演出表示領域208dの右上方には「装飾4」が表示されて大当り当選時の装飾図柄の組合せが報知されている。
当該大当り遊技の2ラウンド目では、可変入賞口235(アタッカ2)が開放される。アタッカ2内には、特定領域(V領域)702が設けられており、遊技球が特定領域702を通過すると、大当り遊技後に特図高確率状態(確変)に移行するようになっている。演出表示領域208dには、「Vに入るかな!?」という文字列が表示され、特定領域702を遊技球が通過して確変に移行することを煽る演出が実行される。
また、図12(b)に示すように、特図Bの大当り遊技におけるアタッカ2の開放時間は100msである。また、上述のように、特定領域702の球入り口を塞ぐ弁704は、アタッカ2の開放から3000ms経過後に開放される。このため、特図Bの大当り遊技時に遊技球が特定領域702を通過することはない。このため、特図Bの大当り遊技終了後に特図高確率状態に移行することはない。
また、図19(f)に示す時点では、普図保留数は4になっており、普図変動遊技が実行されており、普図表示装置210では、普図の変動表示が実行されている。また、特図1保留数は1になっている。
図20(a)は、図19(f)から引き続く状態を示している。図20(a)に示す時点では、大当り遊技の2ラウンド目が終了している。演出表示領域208dには「確変ならず・・・残念」という文字列が表示されて、確変に移行しないことが報知されている。また、普図変動遊技が終了して、普図表示装置210に普図C(はずれ図柄)が停止表示されている。また、普図保留数は3になっている。
図20(b)は、大当り遊技が終了し、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が実行されている。また、左中右図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数は1つ減少して0になっている。また、普図表示装置210では、普図変動遊技が実行されており、普図保留数は2になっている。
また、当該特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、次の処理を実行する。まず、主制御部300は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1始動情報を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定、停止図柄の抽選を実行すると共に、取得した特図1始動情報の記憶を消去して残余の特図1始動情報のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、同処理において、主制御部300は、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間(タイマ番号)を決定する。当否判定結果は大当りとなり、停止図柄は特図Aとなり、特図1変動遊技の変動時間は120000ms(タイマ1)となる。
図20(c)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図A(大当り図柄)が停止表示され、左中右図柄表示領域208a〜208cには「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、特図Aの大当りに当選したことが報知されている。
図20(d)は、特図Aの当選に基づく大当り遊技の1ラウンド目が開始された状態を示している。演出表示領域208dの左上方には「1R」と表示されてラウンド数が報知され、演出表示領域208dの右上方には「装飾7」が表示されて大当り当選時の装飾図柄の組合せが報知されている。
当該大当り遊技の1ラウンド目では、可変入賞口234(アタッカ1)が開放される。また、可変入賞口234は、右側経路を落下する遊技球が入賞可能になっている。演出表示領域208dの中央には「アタッカ1開放中右打ちしろ!」という文字列が表示され、アタッカ1が開放中であり、右打ちで遊技を進行することが報知されている。また、遊技球が右側経路に打ち出されるので、振分部710により第一の領域に振り分けられた遊技球が特図1始動口231に入賞して、特図1保留数が3に増加している。また、右側経路を落下する遊技球が普図始動口228を通過し、普図保留数が4に増加している。
図20(e)は、特図Aの当選に基づく大当り遊技の2ラウンド目が開始された状態を示している。演出表示領域208dの左上方には「2R」と表示されてラウンド数が報知され、演出表示領域208dの右上方には「装飾7」が表示されて大当り当選時の装飾図柄の組合せが報知されている。
当該大当り遊技の2ラウンド目では、可変入賞口235(アタッカ2)が開放される。アタッカ2内には、特定領域(V領域)702が設けられており、遊技球が特定領域702を通過すると、大当り遊技後に特図高確率状態(確変)に移行するようになっている。演出表示領域208dには、「Vに入るかな!?」という文字列が表示され、確変を煽る演出が実行される。
また、図12(b)に示すように、特図Aの大当り遊技におけるアタッカ2の開放時間は29000msである。また、上述のように、特定領域702の球入り口を塞ぐ弁704は、アタッカ2の開放から3000ms経過後に開放される。このため、特図Aの大当り遊技時に特定領域702を遊技球が通過可能となる。図20(e)では、遊技球が特定領域702を通過している。
また、図20(e)に示す時点では、特図1保留数は3になっている。また、普図変動遊技が終了して普図表示装置210に普図C(はずれ図柄)が停止表示されている。また、普図保留数は3になっている。
図20(f)は、大当り遊技の2ラウンド目が終了した状態を示している。当該大当り遊技の2ラウンド目において、特定領域702を遊技球が通過したため、当該大当り遊技終了後には特図高確率状態に移行する。また、特図Aの大当り遊技終了後には、普図高確率状態に移行する。このため、当該大当り遊技終了後には、特図高確率普図高確率状態(確変電サポ)に移行する。本実施例によるパチンコ機100において、電サポ中では、通常、右打ちで遊技を進行する。このため、演出表示領域208dには「Vゲット!そのまま右打ちだ!」という文字列が表示され、大当り遊技中に特定領域(V領域)702を遊技球が通過したこと、および大当り遊技終了後に右打ちで遊技を進行することが報知される。
このように、特図Aの大当り遊技中には特定領域702に遊技球を通過させることができるので、特図Aの大当り遊技終了後には確変に移行させることができる。一方、特図Bの大当り遊技中には特定領域702に遊技球を通過させることができないため、特図Bの大当り遊技終了後には確変に移行させることができない。このため、特図Aの大当りは特図Bの大当りよりも有利である。また、特図Aの大当り遊技中に特定領域702に遊技球を通過させることができなかった場合であっても、特図Aの大当り遊技終了後には100回の特図変動遊技の間、時短(普図高確率、電サポ)が作動する。一方、特図Bの大当り遊技終了後には時短は作動しない。このため、特図Aの大当り遊技中に特定領域702に遊技球を通過させることができなっかた場合であっても、特図Aの大当りは特図Bの大当りよりも有利である。
図21(a)は、図20(f)から引き続く状態を示している。図21(a)は、大当り遊技が終了した直後の状態を示している。当該大当り遊技終了後には、電サポに移行する。右打ちで遊技が進行されると、右側経路に設けられた特図1始動口231や特図2始動口232に遊技球が入賞可能となる。また、本実施例によるパチンコ機100は、特図1変動遊技と特図2変動遊技とを同時に実行可能になっている。このため、電サポ中には、装飾図柄表示装置208の上半分の表示領域には特図1に対応する装飾図柄が表示され、下半分の表示領域には特図2に対応する装飾図柄が表示される。これ以降の説明では、電サポ中の装飾図柄表示装置208の上半分の表示領域を特図1用表示領域800と称し、下半分の表示領域を特図2用表示領域802と称する。
特図1用表示領域800と特図2用表示領域802とは、黒色線によって区切られている。また、特図1用表示領域800の左上方には、正方形状の枠画像と当該枠画像内に数字「1」とが表示され、上半分の表示領域は特図1に対応していることが報知されている。また、特図2用表示領域802の左上方には、正方形状の枠画像と当該枠画像内に数字「2」とが表示され、上半分の表示領域は特図2に対応していることが報知されている。
図21(a)では、特図1用表示領域800には直近の特図1変動遊技の停止図柄である「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示され、特図2用表示領域802には特図2の装飾図柄の初期図柄である「装飾3−装飾5−装飾7」が停止表示されている。また、特図1の保留数は4になっている。また、普図変動遊技が実行中であり、普図表示装置210では普図の変動表示が実行されている。また、普図保留数は3になっている。
図21(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行され、特図1用表示領域800では特図1変動遊技に対応する装飾図柄の変動表示が実行されている。また、特図1保留数が1つ減少して3になっている。
また、当該特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、次の処理を実行する。まず、主制御部300は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1始動情報を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定、停止図柄の抽選を実行すると共に、取得した特図1始動情報の記憶を消去して残余の特図1始動情報のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、同処理において、主制御部300は、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間(タイマ番号)を決定する。当否判定結果ははずれとなり、停止図柄は特図Cとなり、特図1変動遊技の変動時間は15000ms(タイマ6)となる。
図21(c)は、普図変動遊技で普図Aの当りに当選して、特図2始動口232の一対の羽根部材232aが開放した状態を示している。普図表示装置210には普図Aが停止表示されている。普図Aに当選したので、特図2始動口232の一対の羽根部材232aが開放されている。また、普図の保留数は4になっている。
図21(d)は、特図2始動口232に遊技球が入賞して、特図2変動遊技が開始された状態を示している。特図2表示装置214では、特図2の変動表示が実行されている。図21および後述する各図では、特図2表示装置214の全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図2の変動表示が行われていることを示している。また、特図2用表示領域802では装飾図柄の変動表示が実行されている。また、特図2保留数は3になっている。
また、当該特図2変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、次の処理を実行する。まず、主制御部300は、特図2関連抽選処理(ステップS229)において、特図2乱数値記憶領域に最先に記憶された特図2始動情報を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定、停止図柄の抽選を実行すると共に、取得した特図2始動情報の記憶を消去して残余の特図2始動情報のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、同処理において、主制御部300は、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間(タイマ番号)を決定する。当否判定結果は小当りとなり、停止図柄は特図bとなり、特図2変動遊技の変動時間は6000ms(タイマ11)となる。
図21(e)は、当該特図2変動遊技で特図bの小当りに当選して、小当り遊技が開始された状態を示している。また、普図Aの当選に基づいて特図2始動口232aの一対の羽根部材232aが開放されて特図2始動口232に遊技球が入賞し、特図2保留数は4になっている。
小当り遊技では、可変入賞口234が1800msの間だけ開放される。また、一方の特図で大当りまたは小当りに当選すると、他方の特図変動遊技が一時停止される。本例では、特図2で小当りに当選ているので、特図1変動遊技が一時停止される。特図1表示装置212での特図1の変動表示は一時停止され、特図1用表示領域800には、例えば、「装飾3−装飾6−装飾4」が停止表示され、装飾図柄の手前には、例えば、赤色で「HOLD」と表示されて、特図1変動遊技が一時停止されていることが報知される。なお、一時停止された特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合には、当該当否判定結果がはずれに書き換えられるようになっていてもよい。
また、小当り遊技中は、大当り遊技中と異なり、時短フラグがオフにされず電サポが継続される。このため、小当り遊技中の普図変動遊技では当りに当選するので、小当り遊技中に特図2始動口232の一対の羽根部材232aが開放される。このため、小当り遊技中には、特図2始動口232への遊技球の入賞に基づいく賞球(出玉)を獲得することができる。
図21(f)は、小当り遊技が終了し、特図1変動遊技が再開されて、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、特図Cが停止表示され、特図1用表示領域800には、「装飾10−装飾6−装飾3」が停止表示されて、当該特図変動遊技ではずれになったことが報知されている。また、特図2変動遊技は実行中であり、特図2表示装置214では特図2の変動表示が実行され、特図2用表示領域802では特図2に対応する装飾図柄の変動表示が実行されている。また、特図2保留数は3になっている。
図22(a)は、図21(f)から続く状態を示している。図22(a)では、特図1変動遊技が開始されている。特図1保留数は3になっている。また、特図2変動遊技も実行されている。
また、当該特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、次の処理を実行する。まず、主制御部300は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1始動情報を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定、停止図柄の抽選を実行すると共に、取得した特図1始動情報の記憶を消去して残余の特図1始動情報のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、同処理において、主制御部300は、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間(タイマ番号)を決定する。当否判定結果ははずれとなり、停止図柄は特図Cとなり、特図1変動遊技の変動時間は60000ms(タイマ7)となる。
特図1変動遊技の変動時間が60000msである場合の演出はフリーズボーナス1である。フリーズボーナス1の演出は、特図1変動遊技の実行中に、特図2始動口232への遊技球の入賞に基づく賞球を獲得可能な期間に実行される。フリーズボーナス1の演出実行時には、変動表示中の装飾図柄の手前に、横長長方形状の枠画像と、当該枠画像の中に「FREEZE 残58秒」という文字列とが表示され、フリーズボーナスが実行中であり、残りのフリーズ時間(特図1変動遊技の変動時間)が報知される。また、これにより、特図1用表示領域800での装飾図柄の変動表示の少なくとも一部が視認不能となる。
図22(b)は、特図2変動遊技が終了して、当該特図2変動遊技で特図aの大当りに当選し、特図aの大当り遊技が開始された状態を示している。特図2表示装置214には特図aが停止表示され、特図2用表示領域802には「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示され、特図aの大当りに当選したことが報知されている。
また、図22(b)に示す時点では、大当り遊技の2ラウンド目が開始されている。このため、可変入賞口235が開放されている。また、特図2の当選に基づく大当り遊技中には、特図1変動遊技が一時停止される。特図1表示装置212での特図1の変動表示は一時停止され、特図1用表示領域800での装飾図柄の変動表示は一時停止される。また、当該大当り遊技中には、特図1用表示領域800に「FREEZE 残20秒」と表示され続け、フリーズ時間(特図1変動遊技の変動時間)の残り時間のカウントダウンは一時停止される。
また、普図変動遊技が実行中であり、普図表示装置210では普図の変動表示が実行されている。また、普図の保留数は3になっている。なお、大当り遊技中には時短フラグがオフに設定されるので、普図低確率状態になっている。このため、大当り遊技中に普図変動遊技で当選することはない。
図22(c)は、特図2の大当り遊技が終了して、再開された特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図Cが停止表示され、特図1用表示領域800には「装飾10−装飾6−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技ではずれになったことが報知されている。また、特図2変動遊技は実行されており、特図2表示装置214では、特図2の変動表示が実行され、特図2用表示領域802では、装飾図柄の変動表示が実行されている。特図2保留数は3になっている。また、普図変動遊技で普図Aに当選し、普図表示装置210には普図Aが停止表示されている。普図Aに当選したので、特図2始動口232の一対の羽根部材232aが開放されている。また、普図保留数は4になっている。
また、当該特図2変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、次の処理を実行する。まず、主制御部300は、特図2関連抽選処理(ステップS229)において、特図2乱数値記憶領域に最先に記憶された特図2始動情報を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定、停止図柄の抽選を実行すると共に、取得した特図2始動情報の記憶を消去して残余の特図2始動情報のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、同処理において、主制御部300は、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間(タイマ番号)を決定する。当否判定結果ははずれとなり、停止図柄は特図cとなり、特図2変動遊技の変動時間は6000ms(タイマ11)となる。
図22(d)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が実行され、特図1用表示領域800では、装飾図柄の変動表示が実行されている。特図1保留数は3になっている。
また、当該特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、次の処理を実行する。まず、主制御部300は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1始動情報を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定、停止図柄の抽選を実行すると共に、取得した特図1始動情報の記憶を消去して残余の特図1始動情報のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、同処理において、主制御部300は、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間(タイマ番号)を決定する。当否判定結果は大当りとなり、停止図柄は特図Aとなり、特図1変動遊技の変動時間は11000ms(タイマ2)となる。
また、図14に示すように、変動時間が11000msである場合の演出は危機回避である。危機回避の演出は、特図高確率普図高確率状態において特図1変動遊技が実行されて特図Bに当選し、特図低確率普図低確率状態に転落する危機を煽り、当該危機を回避できたことを報知する演出である。危機回避の演出開始時には、変動表示中の装飾図柄の手前に、横長長方形状の枠画像と、当該枠画像の中に「DANGER!」という文字列とが表示され、特図低確率普図低確率に転落する危機が煽られる。また、これにより、特図1用表示領域800での装飾図柄の変動表示の少なくとも一部が視認不能となる。
また、図22(d)に示す時点では、特図2変動遊技が終了している。特図2表示装置214には特図cが停止表示され、特図2用表示領域802には「装飾1−装飾10−装飾3」が停止表示されて、当該特図2変動遊技ではずれになったことが報知されている。
図22(e)は、特図2変動遊技が開始された状態を示している。特図2表示装置214では、特図2の変動表示が実行され、特図2用表示領域802では、装飾図柄の変動表示が実行されている。特図2保留数は3になっている。また、特図1用表示領域800では、転落の危機を煽る演出が実行されている。
また、当該特図2変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、次の処理を実行する。主制御部300は、実行中の特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合には、特図2関連抽選処理(ステップS229)において、これから開始する特図2変動遊技の当否判定結果をはずれに決定し、停止図柄を特図cに決定し、変動時間を6000ms(タイマ11)に決定する。また、主制御部300は、特図2関連抽選処理において、特図2乱数値記憶領域に最先に記憶された特図2始動情報の記憶を消去して残余の特図2始動情報のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。
このように、大当りとなる特図1変動遊技の実行中に開始される特図2変動遊技の当否判定結果は必ずはずれとなる。同様に、大当りとなる特図2変動遊技の実行中に開始される特図1変動遊技の当否判定結果は必ずはずれとなる。
図22(f)は、特図2変動遊技が終了した状態を示している。特図2表示装置214には、特図cが停止表示され、特図2用表示領域802には、「装飾10−装飾6−装飾3」が停止表示されて、当該特図2変動遊技ではずれになったことが報知されている。また、特図1用表示領域800では、転落の危機を煽る演出が実行されている。
図23(a)は、図22(f)から引き続く状態を示している。図23(a)に示す時点では、特図1変動遊技が終了しており、特図1表示装置212には、特図Aが停止表示され、特図1用表示領域800には、「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技で特図Aの大当りに当選したことが報知されている。また、特図1用表示領域800には、装飾図柄の手前に「SAFE」という文字列が表示されて、特図低確率普図低確率に転落する危機を回避できたこを報知する危機回避の演出が実行されている。また、特図1保留数は4になっている。
また、当該特図1変動遊技の終了に先立ち特図2変動遊技が開始されている。特図2表示装置214では、特図2の変動表示が実行されており、特図2用表示領域802では、装飾図柄の変動表示が実行されている。
また、当該特図2変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、次の処理を実行する。主制御部300は、実行中の特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合には、特図2関連抽選処理(ステップS229)において、これから開始する特図2変動遊技の当否判定結果をはずれに決定し、停止図柄を特図cに決定し、変動時間を6000ms(タイマ11)に決定する。また、主制御部300は、特図2関連抽選処理において、特図2乱数値記憶領域に最先に記憶された特図2始動情報の記憶を消去して残余の特図2始動情報のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。
図23(b)は、特図1変動遊技で特図Aの大当りに当選したことに基づく大当り遊技が開始された状態を示している。図23(b)に示す時点では、大当り遊技の1ラウンド目が開始されており、可変入賞口234が開放されている。また、普図変動遊技が実行されおり、普図表示装置210では普図の変動表示が実行されている。また、普図保留数は3になっている。
また、特図1の大当り遊技の実行中には、特図2変動遊技が一時停止される。このため、特図2表示装置214での特図2の変動表示が一時停止され、特図2用表示領域802には、例えば、「装飾3−装飾10−装飾4」が停止表示され、装飾図柄の手前には、例えば、赤色で「HOLD」と表示されて、特図2変動遊技が一時停止されていることが報知される。
図23(c)は、大当り遊技の2ラウンド目が開始された状態を示している。2ラウンド目では、可変入賞口235が開放される。また、特定領域702を遊技球が通過している。このため、当該大当り遊技状態の終了後には特図高確率状態に移行する。
図23(d)は、当該大当り遊技が終了して、一時停止されていた特図2変動遊技が再開され、当該特図2変動遊技が終了した状態を示している。特図2表示装置214には、特図cが停止表示され、特図2用表示領域802には「装飾1−装飾10−装飾3」が停止表示されて、当該特図2変動遊技ではずれになったことが報知されている。また、普図変動遊技が終了して、普図表示装置210には普図Aが停止表示されて、普図Aに当選したことが報知されている。また、普図保留数は4になっている。また、特図2保留数は4になっている。
また、図23(d)では、特図1変動遊技が開始されている。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が実行され、特図1用表示領域800では、装飾図柄の変動表示が実行されている。特図1保留数は3になっている。
また、当該特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、次の処理を実行する。まず、主制御部300は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1始動情報を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定、停止図柄の抽選を実行すると共に、取得した特図1始動情報の記憶を消去して残余の特図1始動情報のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、同処理において、主制御部300は、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間(タイマ番号)を決定する。当否判定結果は大当りとなり、停止図柄は特図Bとなり、特図1変動遊技の変動時間は30000ms(タイマ4)となる。
また、図14に示すように、変動時間が30000msである場合の演出は連荘終了である。連荘終了の演出は、特図高確率普図高確率状態において特図1変動遊技が実行されて特図Bに当選し、特図低確率普図低確率に転落する危機を煽り、確変が終了することを報知する演出である。連荘終了の演出開始時には、変動表示中の装飾図柄の手前に、横長長方形状の枠画像と、当該枠画像の中に「DANGER!」という文字列とが表示され、特図低確率普図低確率に転落する危機が煽られる。また、これにより、特図1用表示領域800での装飾図柄の変動表示の少なくとも一部が視認不能となる。なお、非確変大当り(本例では、特図Bの大当り)となる特図1変動遊技が開始された時点で、普図高確率状態を普図低確率状態に移行(電サポを終了)してもよい。
図23(e)は、特図2変動遊技が開始された状態を示している。特図2表示装置214では、特図2の変動表示が実行され、特図2用表示領域802では、装飾図柄の変動表示が実行されている。特図2保留数は3になっている。
また、当該特図2変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、次の処理を実行する。主制御部300は、実行中の特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合には、特図2関連抽選処理(ステップS229)において、これから開始する特図2変動遊技の当否判定結果をはずれに決定し、停止図柄を特図cに決定し、変動時間を6000ms(タイマ11)に決定する。また、主制御部300は、特図2関連抽選処理において、特図2乱数値記憶領域に最先に記憶された特図2始動情報の記憶を消去して残余の特図2始動情報のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。
また、特図1用表示領域800には、変動表示中の装飾図柄の手前に、横長長方形状の枠画像と、当該枠画像の中に「DANGER! ⇒確変終了」という文字列とが表示され、連荘終了の演出が実行されている。このように、特図1変動遊技の実行中に、当該特図1変動遊技で確変が終了する大当り(本例では、特図Bの大当り)に当選することが報知されてもよい。
図23(f)は、図23(e)に示す時点で3つ目に保留されていた特図2変動遊技が終了した状態を示している。また、図23(f)〜図23(e)に示す間に実行された特図2変動遊技は全てはずれになっている。図23(f)に示すように、特図2表示装置214には特図cが停止表示され、特図2用表示領域802には「装飾10−装飾6−装飾3」が停止表示されている。また、特図2変動遊技は全て消化されて、特図2保留数は0になっている。
また、特図1用表示領域800には、変動表示中の装飾図柄の手前に、横長長方形状の枠画像と、当該枠画像の中に「DANGER! 右打ち終了」という文字列とが表示され、連荘終了の演出が実行されている。本実施例によるパチンコ機100は、特図低確率普図低確率状態では左打ちで遊技を実行する。このため、連荘終了の演出では、右打ちでの遊技が終了することが報知される。このように、特図1変動遊技終了後に制御状態(遊技状態)が特図高確率普図高確率状態(確変電サポ)から特図低確率普図低確率状態(通常状態)移行する場合、制御状態の移行に応じた操作手段(例えば、球発射ハンドル134)の操作態様を示唆してもよい。
図24(a)は、図23(f)から引き続く状態を示している。図24(a)に示す時点では、特図1変動遊技が終了している。特図1表示装置212には、特図Bが停止表示され、特図1用表示領域800には、「装飾2−装飾2−装飾2」が停止表示されている。また、特図1用表示領域800には、装飾図柄の手前に「OUT」という文字列が表示され、確変電サポが終了することが報知されている。また、特図2用表示領域802には、直近の特図2変動遊技での停止図柄である「装飾10−装飾6−装飾3」が停止表示されている。なお、当該特図1変動遊技で特図Aに当選している場合には、連荘終了の演出を実行した後に、確変電サポが継続する演出(復活演出)を実行してもよい。
図24(b)は、特図Bの大当り遊技が開始された状態を示している。大当り遊技の1ラウンド目が開始されているので、可変入賞口234が開放されている。
図24(c)は、大当り遊技の2ラウンド目が開始された状態を示している。このため、可変入賞口235が開放されている。また、特図Bの大当り遊技では、特定領域702を遊技球が通過することがないため、大当り遊技終了後、特図高確率状態から特図低確率状態に移行(確変が終了)する。
図24(d)は、大当り遊技が終了して、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置214では、特図1の変動表示が実行されている。特図1保留数は3になっている。また、大当り遊技終了後には、普図高確率状態から普図低確率状態に移行(電サポ)が終了している。このため、装飾図柄表示装置208には、左中右図柄表示領域208a〜208cが設けられて、装飾図柄の変動表示が実行されている。また、電サポが終了したので、装飾図柄表示装置208の表示領域上方の演出表示領域208dには「左打ちに戻して下さい」という文字列が表示され、非電サポ中では左打ちで遊技を実行することが報知される。
また、図24(d)では、普図変動遊技が実行され、普図表示装置210では、普図の変動表示が実行されている。普図保留数は、2になっている。
本実施例によるパチンコ機100において、右打ちで遊技を実行する確変電サポの終了条件は、確変電サポ中(ST中)に特図変動遊技の実行回数が100000回に到達すること、または、特図1変動遊技で大当りに当選し、80%の確率で特図Bが選択されるとある。この二つの条件のうちのいずれかが成立した場合に、右打ちで遊技を実行する確変電サポが終了する。確変中の大当り確率は1/9であるため、確変電サポ中(ST中)に特図変動遊技の実行回数が100000回に到達する確率は非常に低く、実質的に成立する可能性がある確変電サポの終了条件は、特図Bの当選である。特図Bに当選させて、確変電サポを終了させるためには、右打ちでの確変電サポ中に、特図1変動遊技を実行させる必要がある。
本実施例によるパチンコ機100おいて、右打ちでの確変電サポ中に賞球を得るための各始動口等(普図始動口、特図2始動口232、可変入賞口235)が設けられた右側経路上に振分部710を設け、振分部710によって、一定の確率で、特図1始動口231へと遊技球が誘導されるような構成になっている。つまり、有利な状態(確変電サポ状態)において利益を取得するためには、有利な状態を終了させる可能性を生じさせなくてはならない。
本実施例によるパチンコ機100においては、振分部710が特図1始動口231に遊技球を振り分けただけでは確変電サポは終了せず、振り分けられた遊技球が特図1始動口231に入球して特図1変動遊技が実行され、特図1変動遊技で特図Bの大当りに当選した場合にのみ確変電サポ状態が終了する。
また、本実施例における振分部710には遊技釘712を用いたが、振分部は、これに限らず、例えば振り子等により、複数の領域に遊技球が規則的に振り分けされるような構成であってもよい。また、所定のタイミング(例えば、電源投入)から一定の動作を周期的に繰り替えす可動体を設け、当該可動体によって、遊技球を複数の領域に振り分けてもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、複数の状態のうちの少なくとも一つに、状態を少なくとも移行可能な状態移行手段として、主制御部タイマ割り込み処理の特図2状態更新処理(ステップS225)、特図1状態更新処理(ステップS227)と、複数の領域のうちの少なくとも一つに、遊技球を少なくとも振分可能な振分手段として、振分部710を備えている。
複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態である電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)であり、複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態である非電サポ状態(特図低確率普図低確率状態)である。
複数の領域のうちの少なくとも一つは、第一の領域であり、複数の領域のうちの少なくとも一つは、第二の領域である。
第一の領域は、振分部710の左下方の領域であり、第二の領域は、振分部710の右下方の領域である。
状態移行手段は、第一の状態において第一の移行条件の成立があった場合に、前記状態を前記第一の状態から前記第二の状態に移行する手段である。
第一の移行条件は、大当り遊技中に遊技球が特定領域702を通過しないことである。
第一の移行条件は、第一の状態において、振分手段に進入した遊技球が振分手段により第二の領域に振り分けられる場合よりも第一の領域に振り分けられる場合の方が、高い確率で成立する条件である。
前記第二の状態は、前記第一の状態よりも遊技者にとって不利な状態である。
また、複数の状態のうちの少なくとも一つは、第三の状態である確変電サポ状態(特図高確率普図高確率状態)である。
状態移行手段は、第一の状態において第二の移行条件の成立があった場合に、状態を第一の状態から第三の状態に移行する手段である。
第二の移行条件は、大当り遊技中に遊技球が特定領域702を通過することである。
前記第二の移行条件は、第一の状態において、振分手段に進入した遊技球が振分手段により第一の領域に振り分けられる場合よりも第二の領域に振り分けられる場合の方が、高い確率で成立する条件である。
前記第三の状態は、前記第一の状態よりも遊技者にとって有利な状態である。
また、振分手段は、第一の振分確率で、振分手段に進入した遊技球を第一の領域に少なくとも振分可能な手段であり、振分手段は、第二の振分確率で、振分手段に進入した遊技球を前記第二の領域に少なくとも振分可能な手段である。
第一の振分確率は、第二の振分確率とは、異なる確率である。
例えば、第一の振分確率は1/4であり、第二の振り分け確率は3/4である。
本実施例によるパチンコ機100は、遊技球が少なくとも進入可能な第一の進入手段として特図1始動口231を備えている。
第一の進入手段は、第一の領域に設けられた手段である。
第一の移行条件は、第一の進入手段への遊技球の進入があった場合に、成立する場合がある条件である。
本実施例によるパチンコ機100は、遊技球が少なくとも通過可能な通過手段として普図始動口228と、遊技球が少なくとも進入可能な第二の進入手段として特図2始動口232と、少なくとも開閉可能な開閉手段として一対の羽根部材232aとを備えている。
開閉手段は、閉状態において、第二の進入手段への遊技球の進入を阻止する手段であり、開閉手段は、開状態において、前記第二の進入手段への遊技球の進入を許容する手段である。
通過手段および第二の進入手段のうちのいずれか一方は、第二の領域に設けられた手段である。
第一の状態は、電サポ状態であり、第二の状態は、非電サポ状態である。
また、状態移行手段は、第二の状態において第二の移行条件の成立があった場合に、状態を第二の状態から第三の状態に移行する手段である。
第二の移行条件は、第二の状態において、振分手段に進入した遊技球が振分手段により第一の領域に振り分けられる場合よりも第二の領域に振り分けられる場合の方が、高い確率で成立する条件である。
本実施例によるパチンコ機100は、多彩な態様で遊技球を転動させることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者に付与される利益に遊技球の転動をより関係させることができるため、遊技球の転動に遊技者を注目させることができる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100は、複数の状態のうちの少なくとも一つに、状態を少なくとも移行可能な状態移行手段として、主制御部タイマ割り込み処理の特図2状態更新処理(ステップS225)、特図1状態更新処理(ステップS227)と複数の領域のうちの少なくとも一つに、遊技球を少なくとも振分可能な振分手段として、振分部710を備えている。
複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態である電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)であり、複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態である非電サポ状態(特図低確率普図低確率状態)であり、複数の状態のうちの少なくとも一つは、第三の状態である確変電サポ状態(特図高確率普図高確率状態)であり、複数の状態のうちの少なくとも一つは、第四の状態である電サポ状態(特図低確率普図高確率状態)である。
複数の領域のうちの少なくとも一つは、第一の領域であり、複数の領域のうちの少なくとも一つは、第二の領域である。
第一の領域は、振分部710の左下方の領域であり、第二の領域は、振分部710の右下方の領域である。
状態移行手段は、第一の状態において第一の移行条件の成立があった場合に、状態を第一の状態から第二の状態に移行する手段である。
状態移行手段は、第一の状態において第二の移行条件の成立があった場合に、状態を第一の状態から第三の状態に移行する手段である。
状態移行手段は、第三の状態において第一の移行条件の成立があった場合に、状態を第三の状態から第四の状態に移行する手段である。
第一の状態において振分手段に進入した遊技球が振分手段により第一の領域に振り分けられた場合に、第一の移行条件が成立する確率は、第一の確率である。
第一の状態において振分手段に進入した遊技球が振分手段により第二の領域に振り分けられた場合に、第一の移行条件が成立する確率は、第二の確率である。
第一の状態において振分手段に進入した遊技球が振分手段により第一の領域に振り分けられた場合に、第二の移行条件が成立する確率は、第三の確率である。
第一の状態において振分手段に進入した遊技球が振分手段により第二の領域に振り分けられた場合に、第二の移行条件が成立する確率は、第四の確率である。
第三の状態において振分手段に進入した遊技球が振分手段により第一の領域に振り分けられた場合に、第一の移行条件が成立する確率は、第五の確率である。
第三の状態において振分手段に進入した遊技球が振分手段により第二の領域に振り分けられた場合に、第一の移行条件が成立する確率は、第六の確率である。
第二の状態は、第一の状態よりも遊技者にとって不利な状態であり、第四の状態は、前記第三の状態よりも遊技者にとって不利な状態である。
第一の確率と第二の確率の差と、第三の確率と第四の確率の差と、第五の確率と第六の確率の差は、異なる差である。
第一の確率は、例えば、特図低確率普図高確率状態で特図Bに当選する確率であるので、約4/495(1/99×80/100)である。第二の確率は、例えば、特図2に普図低確率状態に移行する大当りが設けられていないので、0である。第三の確率は、例えば、特図低確率普図高確率状態で特図Aに当選する確率であるので、約1/495(1/99×20/100)である。第四の確率は、例えば、特図低確率普図高確率状態で特図aに当選する確率であるので、約1/99である。第五の確率は、例えば、特図高確率普図高確率状態で特図Bに当選する確率であるので、約4/45(1/9×80/100)である。第六の確率は、例えば、特図2に特図低確率普図低確率状態に移行する大当りが設けられていないので、0である。
第一の確率は、第二の確率よりも高い確率であり、第四の確率は、第三の確率よりも高い確率である。
振分手段は、第一の振分確率で、振分手段に進入した遊技球を第一の領域に少なくとも振分可能な手段であり、振分手段は、第二の振分確率で、振分手段に進入した遊技球を第二の領域に少なくとも振分可能な手段である。
第一の振分確率は、前記第二の振分確率とは、異なる確率である。
第一の確率、第二の確率、第三の確率、第四の確率、第五の確率および第六の確率のうちのいずれか一つの確率は、零を少なくとも含む確率である。
例えば、第二の確率および第三の確率は零である。
第四の状態は、第一の状態である。
第五の確率は、第六の確率よりも高い確率である。
本実施例によるパチンコ機100は、多彩な態様で遊技球を転動させることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、状態毎に遊技者が期待すべき遊技球の振り分けを異ならせた振分手段を設けることで、振分手段に遊技者を注目させることができる場合がある。
(実施例2)
図25、図26は、本実施の形態の実施例2における演出例を時系列で示している。図25(a)は、特図1変動遊技および特図2変動遊技が実行されていない状態を示している。特図1表示装置212には、直近の特図1変動遊技の停止図柄である特図Cが停止表示されている。特図2表示装置214には、直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図cが停止表示されている。また、普図変動遊技が実行され、普図表示装置210では、普図の変動表示が実行されている。また、特図1保留数は0であるので特図1保留ランプ218の全てのLEDが消灯され、特図1保留数が0であることが報知されている。また、特図2保留数は0であるので特図2保留ランプ220の全てのLEDが消灯され、特図2保留数が0であることが報知されている。また、普図保留数は0であるので普図保留ランプ216の全てのLEDが消灯され、普図保留数が0であることが報知されている。
また、図25(a)に示す時点での制御状態(遊技状態)は、特図高確率普図高確率状態(確変電サポ)である。電サポ中には、装飾図柄表示装置208の表示領域が特図1用表示領域800と特図2用表示領域802とに分割されている。特図1用表示領域800には、直近の特図1変動遊技での停止図柄である「装飾1−装飾10−装飾3」が停止表示され、特図2用表示領域802には、直近の特図2変動遊技での停止図柄である「装飾10−装飾6−装飾3」が停止表示されている。また、電サポ中であるので、遊技者は、右打ちで遊技を実行している。
図25(b)は、特図1始動口231に1個の遊技球が入賞して、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が実行され、特図1用表示領域800では、装飾図柄の変動表示が実行されている。また、特図2変動遊技は実行されていない。また、普図変動遊技は実行されており、普図表示装置210では、普図の変動表示が実行されている。
また、当該特図1変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、次の処理を実行する。まず、主制御部300は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において、特図1乱数値記憶領域に最先に記憶された特図1始動情報を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定、停止図柄の抽選を実行すると共に、取得した特図1始動情報の記憶を消去して残余の特図1始動情報のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、同処理において、主制御部300は、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間(タイマ番号)を決定する。当否判定結果ははずれとなり、停止図柄は特図Cとなる。また、本実施例によるパチンコ機100は、図14に示す変動タイマテーブルと別の変動タイマテーブル(不図示)を有している。この別の変動タイマテーブルはROM306に記憶されている。主制御部300は、当該変動タイマ―テーブルを参照して特図1変動遊技の変動時間を決定する。特図1変動遊技の変動時間は、例えば、1150000msとなる。
図25(c)は、フリーズボーナスの演出が開始された状態を示している。特図1用表示領域800には、「フリーズボーナス!!」という文字列が表示され、フリーズボーナスが開始されたことが報知されている。また、本実施例のフリーズボーナスの演出実行中には装飾図柄の変動表示が、特図1用表示領域800の右上方で相対的に小さい表示サイズで実行される。
本実施例によるパチンコ機100において、電サポが終了する条件は、電サポ中の特図変動遊技の実行回数が100000回に到達すること、または、特図1変動遊技で大当りに当選し、80%の確率で停止図柄が特図Bに決定されることである。特図1変動遊技が相対的に長い変動時間(本例では、1150000ms)で実行されて、フリーズボーナスの演出が実行されている期間は、特図Bの当選により電サポが終了することが絶対に起こらない期間である。このため、フリーズボーナスの演出の開始時には、電サポ(有利な状態)が終了する条件が成立しないことを報知してもよい。
また、図25(c)では、普図変動遊技が終了し、普図表示装置210に普図Aが停止表示されている。また、普図Aの当選に基づいて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aが開放されている。また、普図保留数は1になっている。
図25(d)は、特図2始動口232に1個の遊技球が入賞し、特図2変動遊技が開始された状態を示している。特図2表示装置214では、特図2の変動表示が実行され、特図2用表示領域802では、装飾図柄の変動表示が実行されている。特図2保留数は1になっている。また、普図保留数は2になっている。
また、当該特図2変動遊技の開始に先立って、主制御部300は、次の処理を実行する。まず、主制御部300は、特図2関連抽選処理(ステップS229)において、特図2乱数値記憶領域に最先に記憶された特図2始動情報を取得して次に開始される特図変動遊技に係る当否判定、停止図柄の抽選を実行すると共に、取得した特図2始動情報の記憶を消去して残余の特図2始動情報のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図2保留数を1減算する。また、同処理において、主制御部300は、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図2変動遊技の変動時間(タイマ番号)を決定する。当否判定結果は大当りとなり、停止図柄は特図aとなり、特図2変動遊技の変動時間は6000ms(タイマ11)となる。
また、特図1変動遊技の演出として、フリーズボーナスが実行されている。特図1用表示領域800には、「残り11487.7秒 ⇒右打ちだ!」と表示され、特図1変動遊技の残りの変動時間(フリーズボーナス演出の残りの時間)がカウントダウンで報知され、右打ちで特図2始動口232へを狙うことが報知されている。
図25(e)は、特図2変動遊技が終了して特図aの大当りに当選し、大当り遊技の1ラウンド目が開始された状態を示している。特図2表示装置214には、特図aが停止表示され、特図2用表示領域802には「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されている。また、1ラウンド目であるので、可変入賞口234が開放されている。また、普図変動遊技が開始されており、普図表示装置210では普図の変動表示が実行されている。また、普図保留数は1になっている。
また、特図2の大当り遊技中には、特図1変動遊技が一時停止される。この場合、特図1用表示領域800に表示されている特図1変動遊技の残りの変動時間(フリーズボーナス演出の残りの時間)がカウントダウンを一時停止してもよいし、カウントダウンを継続し、大当り遊技により特図1変動遊技が一時停止していた時間を当該カウントダウンに加算するようにしてもよい。本例では、「残り1132.5秒」でカウントダウンが一時停止されている。また、一方の特図変動遊技で大当りに当選して大当り遊技が実行されている間は、他方の特図に対応する装飾図柄を揺れ変動表示させてもよいし、装飾図柄の変動表示を高速で実行してもよいし、はずれの組み合わせの装飾図柄を停止表示させてもよい。また、他方の特図の大当り遊技中には、一方の特図の変動表示を継続してもよい。
図25(f)は、特図2の大当り遊技の2ラウンド目が開始された状態を示している。2ラウンド目であるので、可変入賞口235が開放されている。また、普図変動遊技が終了し、普図表示装置210には普図Cが停止表示されている。
図26(a)は、図25(f)から引き続く状態を示している。図25(f)では、特図2の大当り遊技の終了直前の状態を示している。特図1用表示領域800には、「FREZE 解除だ」という文字列が赤色で最前面に表示され、特図1変動遊技の一時停止が解除されることが報知されている。また、特図2保留数は3になっている。また、普図変動遊技が開始されており、普図表示装置210では普図の変動表示が実行されている。普図保留数は0になっている。
図26(b)は、特図2の大当り遊技が終了した状態を示している。特図2の大当り遊技が終了したので、特図1変動遊技の一時停止が解除されている。このため、一時停止されていた特図1変動遊技の残りの変動時間のカウントダウンが再開され、特図1用表示領域800には、「残1128.6秒」という文字列が表示されている。また、特図2の大当り遊技中に遊技球を特定領域702に通過させることができたので、大当り遊技終了後には確変電サポになる。このため、特図1用表示領域800には「⇒右打ちだ!」と表示され、電サポ時の右打ち報知が実行されている。
また、図26(b)に示す時点では、特図2変動遊技は開始されていない。このように、大当り遊技の終了後の特図1変動遊技の再開タイミングと、特図2変動遊技の開始タイミングをずらしてもよい。これにより、例えば、大当り遊技終了後に特図1変動遊技が特図2変動遊技よりもx秒だけ早く開始すると、特図2の大当り1回につき、大当りとなる特図2変動遊技の変動時間とx秒との合計時間だけ、フリーズ期間を減らすことができる場合がある。
また、大当り遊技終了後の特図1変動遊技の再開タイミングと特図2変動遊技の開始タイミングを完全に同期させると、特図2変動遊技の変動時間分だけしか特図1のフリーズ期間を減らすことができない。また、特図2変動遊技の変動時間は抽選で決定されるため、フリーズ期間の減少分にバラつきが生じる。このため、大当り遊技1回つき必ずフリーズ期間を減らすようにしてもよい。
図26(c)は、特図2変動遊技が開始された状態を示している。特図2表示装置214では、特図2の変動表示が実行され、特図2用表示領域802では、装飾図柄の変動表示が実行されている。また、特図1表示領域800には、特図1変動遊技の残りの変動時間を示す「残り1128.6秒」という文字列が表示され、残り変動時間のカウントダウンが実行されている。
本実施例によるパチンコ機100は、多彩な態様で遊技球を転動させることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者に付与される利益に遊技球の転動をより関係させることができるため、遊技球の転動に遊技者を注目させることができる場合がある。また、状態毎に遊技者が期待すべき遊技球の振り分けを異ならせた振分手段を設けることで、振分手段に遊技者を注目させることができる場合がある。
(実施例3)
次に、図27を用いて、本実施の形態の実施例3によるパチンコ機100について説明する。本実施例によるパチンコ機100は、図3に示す遊技盤200に代えて、図27に示す遊技盤201を有している。なお、図27において、図3に示す遊技盤200と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明は省略する。なお、図27では、高確中ランプ222、演出可動体224、打球方向変換部材236、遊技釘238の一部、ワープ装置242、前面ステージ244、スペシャルルート244a、遮蔽装置246、アウト口240の図示は省略する。
本実施例によるパチンコ機100は、遊技領域124の右側経路に、複数の領域のうちの少なくとも一つに、遊技球を少なくとも振分可能な振分装置720を備えている。振分装置720は、普図始動口228の下方に配置されている。
振分装置720は、全体として円形状を有し、時計回りに回転可能になっている。図27中の振分装置720の周囲に表記された矢印は、振分装置720の回転方向を示している。振分装置720は、主制御部300により制御される。また、振分装置720を時計回りに回転させる駆動装置には、例えば、回転ソレノイドが用いられている。
図27に示すように、振分装置720は、90度毎に4つの領域に区切られている。振分装置720の各領域は、円の中心から見て、上下左右のいずれかに位置するようになっている。上に位置する領域は、普図始動口228を通過した遊技球を受けることができるようになっている。また、4つ領域のうちの3つ領域には「右」と表記され、1つ領域には「左」と表記されている。「左」と表記された領域には、遊技球を左下方の第一の領域に案内する不図示の案内通路が設けられており、「右」と表記された領域には、遊技球を右下方の第二の領域に案内する不図示の案内通路が設けられている。振分装置720は、「左」と表記された領域で遊技球を受けると左下方の第一の領域に遊技球を振り分け、「右」と表記された領域で遊技球を受けると右下方の第二の領域び遊技球を振り分けるようになっている。また、振分装置720は、各領域で遊技球を受ける毎に時計回りに90度だけ回転するようになっている。振分装置720が90度回転する毎に領域が1つ時計回りにずれるようになっている。振分装置720は、1/4の確率で第一の領域に遊技球を振り分け、3/4の確率で第二の領域に遊技球を振り分けるようになっている。
振分装置720の左下方の第一の領域には、特図1始動口231が配置されている。振分装置720の右下方の第二の領域には、特電作動口722が配置されている。特電作動口722は、電チューと呼ばれ、左右に開閉自在な一対の羽根部材722aを備え、羽根部材722aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材722aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図1変動遊技中に特電作動口722に遊技球が入球すると、当該特図1変動遊は一時停止される。また、特電作動口722に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。なお、特電作動口722の構成および制御方法は、特図2始動口232と同様である。
可変入賞口724は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、特電作動口722の下方の右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口724は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は遊技球の入球が不可能になっている。可変入賞口724は、特図変動遊技に当選して特図1表示装置212が大当り図柄を停止表示した場合には、扉部材が所定の時間間隔で、必ず、複数回開閉される。また、可変入賞口724は、特電作動口722に遊技球が入球すると(不図示のセンサが特電作動口722の遊技球の入球を検知すると)、扉部材が1回だけ開放される。特電作動口722に遊技球が入球したことに基づく可変入賞口724の扉部材の最大開放時間は、例えば、1600msである。可変入賞口724への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口724に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。なお、可変入賞口724の制御方法等については、可変入賞口234、235と同様である。
本実施例によるパチンコ機100は、特図低確率状態での大当りの確率が約1/99であり、特図高確率状態での大当りの確率が約1/9である。また、大当り当選時の確変突入率(特図高確率状態への移行率)は、100%であり、大当り遊技後の10回の特図変動遊技で確変が作動(確変回数10回)する。また、全ての大当り遊技終了後に、10回の特図変動遊技で時短が作動(時短回数10回)する。
本実施例によるパチンコ機100では、電サポ中は、特図1変動遊技の実行中に、特電作動口722に遊技球を入球させ、この入球に基づいて開放された可変入賞口724に遊技球を入球させることで、賞球を得る。電サポは、直近の大当り遊技終了から特図1変動遊技が10回行われると終了するため、特図変動遊技が10回に到達する前に大当りに当選すれば、確変、電サポ回数が10回にリセットされ、連荘になる。また、電サポ中の特図1の変動時間によって、特電作動口722と可変入賞口724の作動回数に大きな差が生じる。
図3に示すように、振分部710を遊技釘712で構成すると、第一の領域と第二の領域への振り分け率を遊技釘712で調整することができる。このため、振分部710の振り分け率を遊技店が調整することができる。このため、確変電サポ状態における転落確率を遊技店側で自由に調整できるようになる。一方、本実施例のような振分装置720を設けることで、遊技店による振り分け率、すなわち転落率の調整を不可能とし、各遊技店間で公平な遊技を行わせることが可能になる。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図27を参照しつつ説明する。
(1−1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
複数の状態のうちの少なくとも一つに、状態を少なくとも移行可能な状態移行手段(例えば、主制御部300、特図2状態更新処理(ステップS225)、特図1状態更新処理(ステップS227))と、
複数の領域のうちの少なくとも一つに、遊技球を少なくとも振分可能な振分手段(例えば、振分部710、振分装置720)と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、電サポ状態、特図低確率普図高確率状態)であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、非電サポ状態、特図低確率普図低確率状態)であり、
前記複数の領域のうちの少なくとも一つは、第一の領域(例えば、特図1始動口231を含む領域、振分部710、振分装置720の左下方)であり、
前記複数の領域のうちの少なくとも一つは、第二の領域(例えば、特図2始動口232を含む領域、振分部710、振分装置720の右下方)であり、
前記状態移行手段は、前記第一の状態において第一の移行条件(例えば、大当り遊技中に遊技球が特定領域702を通過しないこと)の成立があった場合に、前記状態を前記第一の状態から前記第二の状態に移行する手段であり、
前記第一の移行条件は、前記第一の状態において、前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第二の領域に振り分けられる場合よりも前記第一の領域に振り分けられる場合の方が、高い確率で成立する条件であり、
前記第二の状態は、前記第一の状態よりも遊技者にとって不利な状態である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、多彩な態様で遊技球を転動させることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者に付与される利益に遊技球の転動をより関係させることができるため、遊技球の転動に遊技者を注目させることができる場合がある。特に、第一の領域に遊技球が振り分けられると第一の状態から第二の状態に転落する確率が高まるため、第一の領域に遊技球が振り分けられないように期待しながら、遊技球の転動をハラハラ見守らせるといった新たな楽しみ方を提供することができる場合がある。また、遊技盤上に設けられ、目視可能な振分手段による振り分けの性能によって遊技台の性能が左右されるため、遊技者の遊技意欲を促進させることができる場合がある。また、遊技台の性能が目視で確認することができるので、遊技者の遊技店に対する不審感等を払拭することができる場合がある。
(1−2)上記パチンコ機100であって、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第三の状態(例えば、確変電サポ状態、特図高確率普図高確率状態)であり、
前記状態移行手段は、前記第一の状態において第二の移行条件(例えば、大当り遊技中に遊技球が特定領域702を通過すること)の成立があった場合に、前記状態を前記第一の状態から前記第三の状態に移行する手段であり、
前記第二の移行条件は、前記第一の状態において、前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第一の領域に振り分けられる場合よりも前記第二の領域に振り分けられる場合の方が、高い確率で成立する条件であり、
前記第三の状態は、前記第一の状態よりも遊技者にとって有利な状態である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、振分手段による遊技球の振り分けによって、現在の状態よりも有利な状態に移行するか、現在の状態よりも不利な状態に移行するかが決まるため、より遊技者の注目を遊技球の転動に集めることができる場合がある。また、遊技球の振分手段通過時に遊技者を煽ることができるため、振分手段通過後に遊技者に利益が与えられた場合、単に利益を与えた場合よりも遊技者に充足感を与えることができる場合がある。
(1−3)上記パチンコ機100であって、
前記振分手段は、第一の振分確率(例えば、1/4)で、該振分手段に進入した遊技球を前記第一の領域に少なくとも振分可能な手段であり、
前記振分手段は、第二の振分確率(例えば、3/4)で、該振分手段に進入した遊技球を前記第二の領域に少なくとも振分可能な手段であり、
前記第一の振分確率は、前記第二の振分確率とは、異なる確率である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、振分手段による振り分け率に差を持たせることで、遊技者を振分手段手段に注目させることができる場合がある。また、目視可能な振分手段の振り分け率を異ならせることで、振分手段の個体差などを敢えて推測させて、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
(1−4)上記パチンコ機100であって、
遊技球が少なくとも進入可能な第一の進入手段(例えば、特図1始動口231)を備え、
前記第一の進入手段は、前記第一の領域に設けられた手段であり、
前記第一の移行条件は、前記第一の進入手段への遊技球の進入があった場合に、成立する場合がある(例えば、特図Bの大当りに当選する場合がある)条件である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の領域に遊技球が振り分けられた場合であっても、状態が転落しない場合を設けることで、遊技者を安心させることができる場合がある。また。第一の領域に振り分けられた場合に、転落する場合と転落しない場合とを設けることで遊技者を飽きさせないことができる場合がある。
(1−5)上記パチンコ機100であって、
遊技球が少なくとも通過可能な通過手段(例えば、普図始動口228)と、
遊技球が少なくとも進入可能な第二の進入手段(例えば、特図2始動口232、特電作動口722)と、
少なくとも開閉可能な開閉手段(例えば、一対の羽根部材232a、722a)と、
を備え、
前記開閉手段は、閉状態において、前記第二の進入手段への遊技球の進入を阻止する手段であり、
前記開閉手段は、開状態において、前記第二の進入手段への遊技球の進入を許容する手段であり、
前記通過手段および前記第二の進入手段のうちのいずれか一方は、前記第二の領域に設けられた手段であり、
前記第一の状態は、電サポ状態であり、
前記第二の状態は、非電サポ状態である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、電サポ状態における振分手段の遊技球の振り分けによって電サポ状態が終了するか否か、電サポが終了する確率が高いか否かを煽ることができるため、電サポ状態における遊技台の稼働を高めることができる場合がある。
(1−6)上記パチンコ機100であって、
前記状態移行手段は、前記第二の状態において前記第二の移行条件の成立があった場合に、前記状態を前記第二の状態から前記第三の状態に移行する手段であり、
前記第二の移行条件は、前記第二の状態において、前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第一の領域に振り分けられる場合よりも前記第二の領域に振り分けられる場合の方が、高い確率で成立する条件である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、状態毎に振分手段による振り分け先の有利度を変更することで、より遊技者の注目を振分手段に集めることができる場合がある。特に状態毎で遊技者の期待感を逆転させることで、遊技者の注目を集めることができる場合がある。また、遊技球の振り分け先が遊技者にとって有利な場合も設けることで、遊技者に悪い印象を与え過ぎないようにできる場合がある。
(2−1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
複数の状態のうちの少なくとも一つに、状態を少なくとも移行可能な状態移行手段(例えば、主制御部300、特図2状態更新処理(ステップS225)、特図1状態更新処理(ステップS227))と、
複数の領域のうちの少なくとも一つに、遊技球を少なくとも振分可能な振分手段(例えば、振分部710、振分装置720)と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、電サポ状態、特図低確率普図高確率状態)であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、非電サポ状態、特図低確率普図低確率状態)であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第三の状態(例えば、確変電サポ状態、特図高確率普図高確率状態)であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第四の状態(例えば、電サポ状態、特図低確率普図高確率状態)であり、
前記複数の領域のうちの少なくとも一つは、第一の領域(例えば、特図1始動口231を含む領域、振分部710、振分装置720の左下方の領域)であり、
前記複数の領域のうちの少なくとも一つは、第二の領域(例えば、特図2始動口232を含む領域、振分部710、振分装置720の右下方の領域)であり、
前記状態移行手段は、前記第一の状態において第一の移行条件(例えば、大当り遊技中に遊技球が特定領域702を通過しないこと)の成立があった場合に、前記状態を前記第一の状態から前記第二の状態に移行する手段であり、
前記状態移行手段は、前記第一の状態において第二の移行条件(例えば、例えば、大当り遊技中に遊技球が特定領域702を通過すること)の成立があった場合に、前記状態を前記第一の状態から前記第三の状態に移行する手段であり、
前記状態移行手段は、前記第三の状態において前記第一の移行条件の成立があった場合に、前記状態を前記第三の状態から前記第四の状態に移行する手段であり、
前記第一の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第一の領域に振り分けられた場合に、前記第一の移行条件が成立する確率は、第一の確率(例えば、約4/495(1/99×80/100))であり、
前記第一の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第二の領域に振り分けられた場合に、前記第一の移行条件が成立する確率は、第二の確率(例えば、零)であり、
前記第一の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第一の領域に振り分けられた場合に、前記第二の移行条件が成立する確率は、第三の確率(例えば、約1/495(1/99×20/100))であり、
前記第一の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第二の領域に振り分けられた場合に、前記第二の移行条件が成立する確率は、第四の確率(例えば、約1/99)であり、
前記第三の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第一の領域に振り分けられた場合に、前記第一の移行条件が成立する確率は、第五の確率(例えば、約4/45(1/9×80/100))であり、
前記第三の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第二の領域に振り分けられた場合に、前記第一の移行条件が成立する確率は、第六の確率(例えば、零)であり、
前記第二の状態は、前記第一の状態よりも遊技者にとって不利な状態であり、
前記第四の状態は、前記第三の状態よりも遊技者にとって不利な状態であり、
前記第一の確率と前記第二の確率の差と、前記第三の確率と前記第四の確率の差と、前記第五の確率と前記第六の確率の差は、異なる差である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、多彩な態様で遊技球を転動させることが可能となり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、状態毎に遊技者が期待すべき遊技球の振り分けを異ならせた振分手段を設けることで、振分手段に遊技者を注目させることができる場合がある。また、同一の構成であるにも関わらず状態によって性能(例えば、大当り確率等)が変化するため、状態が変化したことを遊技者に強調することができる場合がある。
(2−2)上記パチンコ機100であって、
前記第一の確率は、前記第二の確率よりも高い確率であり、
前記第四の確率は、前記第三の確率よりも高い確率である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、状態の移行前後で振分手段の性能を逆転させることで、状態が変化したことをより遊技者に強調することができる場合がある。
(2−3)上記パチンコ機100であって、
前記振分手段は、第一の振分確率で、該振分手段に進入した遊技球を前記第一の領域に少なくとも振分可能な手段であり、
前記振分手段は、第二の振分確率で、該振分手段に進入した遊技球を前記第二の領域に少なくとも振分可能な手段であり、
前記第一の振分確率は、前記第二の振分確率とは、異なる確率である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、振分手段による複数の領域への振り分け自体を不均等とすることで、より遊技者を振分手段による遊技球の振り分けに注目させることができる場合がある。
(2−4)上記パチンコ機100であって、
前記第一の確率、前記第二の確率、前記第三の確率および前記第四の確率のうちのいずれか一つの確率は、零を少なくとも含む確率である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、遊技球がいずれか一方の領域に振り分けられても移行条件が成立しない場合を設けることで、他方の領域に対する遊技者の注目度合いを高めることができる場合がある。
(2−5)上記パチンコ機100であって、
前記第四の状態は、前記第一の状態である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、連続性のある複数の状態において、振分手段の性能を異ならせることで、振分手段の性能の変化を遊技者に意識させやすくすることができる場合がある。
(2−6)上記パチンコ機100であって、
前記第五の確率は、前記第六の確率よりも高い確率である、
ことを特徴とする遊技台。
この構成によれば、一方の状態においては、特定の領域への遊技球の振り分けに期待させつつも、他方の状態においては、特定の領域への遊技球の振り分けを遊技者に期待させないどころか、特定の領域への振り分けの回避を遊技者に願わせる構成とすることで、より遊技者を遊技球の振り分けに注目させることができる場合がある。
また、スルー(例えば、普図始動口228)を通過した遊技球はその後も遊技盤上を転動可能であるため、スルーは各入賞口(電チュー、アタッカ)よりも遊技盤上方に設けた方が効率良い。これにより、遊技をスムーズに行うことができる。
振分手段によって有利な領域(例えば、第二の領域)に振り分けられた遊技球は、不利な領域(例えば、第一の領域)に振り分けられた遊技球よりも、不利な領域に設けられた入賞口(例えば、特図1始動口231)へ入賞する確率が低いものであればよい。また、有利な領域に振り分けられた遊技球が当該入賞口に入賞する確率が零であってもよい。また、有利な状態(確変電サポ状態)で振り分けられれば、当該入賞口に遊技球が入賞して転落条件が成立する確率が零であってもよい。また、転落条件が成立する確率が零でなくとも極低くなればよい。
振分手段は遊技店による振り分け率の調整ができないような構成が望ましい。また、有利な状態において、利益を得るためには、振分手段に遊技球を必ず通過させなくてはならない。上記実施例では、電サポ中に賞球を得るためには、右打ちして、振分部710、振分装置720に遊技球を通過させなければならない。
第一の状態においても遊技者に利益(賞球)は付与されるものの、第三の状態において遊技者に付与される利益と比較すると、第一の状態において遊技者に付与される利益の方が小さい。なお、第一の状態において遊技者の利益がマイナスになることはない。ただし、利益が得られやすい第一の状態から利益を得にくい第二の状態に転落する。
第一の領域に振り分けられた遊技球が特図1始動口231に入球する確率は、実質的に百であっても良いし、百でなくとも高い確率で入球するものであればよい。第一の領域に振り分けられた遊技球が特図1始動口231に入球しなかった場合には、転落条件の成立確率が下がるため、遊技者にとっては嬉しい事象が行ったことなる。
ランプ(例えば、枠ランプ122や遊技盤上に配置されている演出用のランプ)、液晶表示装置(例えば、装飾図柄表示装置208)、サウンド(例えば、スピーカ120から出力されるサウンド)などによって、振分手段による遊技球の振り分けに対応した演出を行ってもよい。また、遊技球が振分手段に進入すると、第一の領域または第二の領域のいずれに遊技球が振り分けられるかを示唆したり、報知したりしてもよい。また、第二の領域に遊技球が振り分けられた場合に、転落条件が成立する確率は、実質的に零であっても良い。
例えば、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。例えば、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出は電子的な表示によって実行されるものであってもよい。
なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態による本発明は以下のようにまとめられる。
(付記1−1)
複数の状態のうちの少なくとも一つに、状態を少なくとも移行可能な状態移行手段と、
複数の領域のうちの少なくとも一つに、遊技球を少なくとも振分可能な振分手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、
前記複数の領域のうちの少なくとも一つは、第一の領域であり、
前記複数の領域のうちの少なくとも一つは、第二の領域であり、
前記状態移行手段は、前記第一の状態において第一の移行条件の成立があった場合に、前記状態を前記第一の状態から前記第二の状態に移行する手段であり、
前記第一の移行条件は、前記第一の状態において、前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第二の領域に振り分けられる場合よりも前記第一の領域に振り分けられる場合の方が、高い確率で成立する条件であり、
前記第二の状態は、前記第一の状態よりも遊技者にとって不利な状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−2)
付記1−1に記載の遊技台であって、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第三の状態であり、
前記状態移行手段は、前記第一の状態において第二の移行条件の成立があった場合に、前記状態を前記第一の状態から前記第三の状態に移行する手段であり、
前記第二の移行条件は、前記第一の状態において、前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第一の領域に振り分けられる場合よりも前記第二の領域に振り分けられる場合の方が、高い確率で成立する条件であり、
前記第三の状態は、前記第一の状態よりも遊技者にとって有利な状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−3)
付記1−2に記載の遊技台であって、
前記振分手段は、第一の振分確率で、該振分手段に進入した遊技球を前記第一の領域に少なくとも振分可能な手段であり、
前記振分手段は、第二の振分確率で、該振分手段に進入した遊技球を前記第二の領域に少なくとも振分可能な手段であり、
前記第一の振分確率は、前記第二の振分確率とは、異なる確率である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−4)
付記1−2または1−3に記載の遊技台であって、
遊技球が少なくとも進入可能な第一の進入手段を備え、
前記第一の進入手段は、前記第一の領域に設けられた手段であり、
前記第一の移行条件は、前記第一の進入手段への遊技球の進入があった場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−5)
付記1−2乃至1−4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
遊技球が少なくとも通過可能な通過手段と、
遊技球が少なくとも進入可能な第二の進入手段と、
少なくとも開閉可能な開閉手段と、
を備え、
前記開閉手段は、閉状態において、前記第二の進入手段への遊技球の進入を阻止する手段であり、
前記開閉手段は、開状態において、前記第二の進入手段への遊技球の進入を許容する手段であり、
前記通過手段および前記第二の進入手段のうちのいずれか一方は、前記第二の領域に設けられた手段であり、
前記第一の状態は、電サポ状態であり、
前記第二の状態は、非電サポ状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−6)
付記1−2乃至1−5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記状態移行手段は、前記第二の状態において前記第二の移行条件の成立があった場合に、前記状態を前記第二の状態から前記第三の状態に移行する手段であり、
前記第二の移行条件は、前記第二の状態において、前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第一の領域に振り分けられる場合よりも前記第二の領域に振り分けられる場合の方が、高い確率で成立する条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−1)
複数の状態のうちの少なくとも一つに、状態を少なくとも移行可能な状態移行手段と、
複数の領域のうちの少なくとも一つに、遊技球を少なくとも振分可能な振分手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第三の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第四の状態であり、
前記複数の領域のうちの少なくとも一つは、第一の領域であり、
前記複数の領域のうちの少なくとも一つは、第二の領域であり、
前記状態移行手段は、前記第一の状態において第一の移行条件の成立があった場合に、前記状態を前記第一の状態から前記第二の状態に移行する手段であり、
前記状態移行手段は、前記第一の状態において第二の移行条件の成立があった場合に、前記状態を前記第一の状態から前記第三の状態に移行する手段であり、
前記状態移行手段は、前記第三の状態において前記第一の移行条件の成立があった場合に、前記状態を前記第三の状態から前記第四の状態に移行する手段であり、
前記第一の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第一の領域に振り分けられた場合に、前記第一の移行条件が成立する確率は、第一の確率であり、
前記第一の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第二の領域に振り分けられた場合に、前記第一の移行条件が成立する確率は、第二の確率であり、
前記第一の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第一の領域に振り分けられた場合に、前記第二の移行条件が成立する確率は、第三の確率であり、
前記第一の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第二の領域に振り分けられた場合に、前記第二の移行条件が成立する確率は、第四の確率であり、
前記第三の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第一の領域に振り分けられた場合に、前記第一の移行条件が成立する確率は、第五の確率であり、
前記第三の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第二の領域に振り分けられた場合に、前記第一の移行条件が成立する確率は、第六の確率であり、
前記第二の状態は、前記第一の状態よりも遊技者にとって不利な状態であり、
前記第四の状態は、前記第三の状態よりも遊技者にとって不利な状態であり、
前記第一の確率と前記第二の確率の差と、前記第三の確率と前記第四の確率の差と、前記第五の確率と前記第六の確率の差は、異なる差である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−2)
付記2−1に記載の遊技台であって、
前記第一の確率は、前記第二の確率よりも高い確率であり、
前記第四の確率は、前記第三の確率よりも高い確率である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−3)
付記2−1または2−2に記載の遊技台であって、
前記振分手段は、第一の振分確率で、該振分手段に進入した遊技球を前記第一の領域に少なくとも振分可能な手段であり、
前記振分手段は、第二の振分確率で、該振分手段に進入した遊技球を前記第二の領域に少なくとも振分可能な手段であり、
前記第一の振分確率は、前記第二の振分確率とは、異なる確率である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−4)
付記2−1乃至2−3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の確率、前記第二の確率、前記第三の確率、前記第四の確率、第五の確率および第六の確率のうちのいずれか一つの確率は、零を少なくとも含む確率である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−5)
付記2−1乃至2−4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第四の状態は、前記第一の状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−6)
付記2−1乃至2−5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第五の確率は、前記第六の確率よりも高い確率である、
ことを特徴とする遊技台。
100 パチンコ機
136 チャンスボタン
208 装飾図柄表示装置
224 演出可動体
226 一般入賞口
228 普図始動口
230 特図1始動口
231 特図1始動口
232 特図2始動口
232a 羽根部材
234 可変入賞口
234a 扉部材
300 主制御部
710 振分部
720 振分装置

Claims (6)

  1. 複数の状態のうちの少なくとも一つに、状態を少なくとも移行可能な状態移行手段と、
    複数の領域のうちの少なくとも一つに、遊技球を少なくとも振分可能な振分手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
    前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、
    前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、
    前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第三の状態であり、
    前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第四の状態であり、
    前記複数の領域のうちの少なくとも一つは、第一の領域であり、
    前記複数の領域のうちの少なくとも一つは、第二の領域であり、
    前記状態移行手段は、前記第一の状態において第一の移行条件の成立があった場合に、前記状態を前記第一の状態から前記第二の状態に移行する手段であり、
    前記状態移行手段は、前記第一の状態において第二の移行条件の成立があった場合に、前記状態を前記第一の状態から前記第三の状態に移行する手段であり、
    前記状態移行手段は、前記第三の状態において前記第一の移行条件の成立があった場合に、前記状態を前記第三の状態から前記第四の状態に移行する手段であり、
    前記第一の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第一の領域に振り分けられた場合に、前記第一の移行条件が成立する確率は、第一の確率であり、
    前記第一の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第二の領域に振り分けられた場合に、前記第一の移行条件が成立する確率は、第二の確率であり、
    前記第一の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第一の領域に振り分けられた場合に、前記第二の移行条件が成立する確率は、第三の確率であり、
    前記第一の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第二の領域に振り分けられた場合に、前記第二の移行条件が成立する確率は、第四の確率であり、
    前記第三の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第一の領域に振り分けられた場合に、前記第一の移行条件が成立する確率は、第五の確率であり、
    前記第三の状態において前記振分手段に進入した遊技球が該振分手段により前記第二の領域に振り分けられた場合に、前記第一の移行条件が成立する確率は、第六の確率であり、
    前記第二の状態は、前記第一の状態よりも遊技者にとって不利な状態であり、
    前記第四の状態は、前記第三の状態よりも遊技者にとって不利な状態であり、
    前記第一の確率と前記第二の確率の差と、前記第三の確率と前記第四の確率の差と、前記第五の確率と前記第六の確率の差は、異なる差である、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記第一の確率は、前記第二の確率よりも高い確率であり、
    前記第四の確率は、前記第三の確率よりも高い確率である、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または2に記載の遊技台であって、
    前記振分手段は、第一の振分確率で、該振分手段に進入した遊技球を前記第一の領域に少なくとも振分可能な手段であり、
    前記振分手段は、第二の振分確率で、該振分手段に進入した遊技球を前記第二の領域に少なくとも振分可能な手段であり、
    前記第一の振分確率は、前記第二の振分確率とは、異なる確率である、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の確率、前記第二の確率、前記第三の確率、前記第四の確率、第五の確率および第六の確率のうちのいずれか一つの確率は、零を少なくとも含む確率である、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第四の状態は、前記第一の状態である、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第五の確率は、前記第六の確率よりも高い確率である、
    ことを特徴とする遊技台。
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