JP5754016B2 - 遊技台 - Google Patents

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Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関する。
従来、電断・復電の発生に基づいて、電断の発生と遊技台が復旧した旨を所定時間報知する遊技台があった。
特開2008−200302号公報
しかしながら、電断・復電の発生により予め定められた態様での報知が困難になり、且つ電断・復電が発生したことを遊技店員に確実に伝えることができていなかった。
本発明の目的は、電断・復電が発生したことを遊技店側に把握させやすく、且つ遊技の興趣を向上できる遊技台を提供することにある。
上記目的は、
当否判定を実行可能な当否判定手段と、
複数の演出のうちの一つを実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の演出のうちの一つは、確変潜伏演出であり、
前記複数の演出のうちの一つは、第一の演出であり、
前記複数の演出のうちの一つは、第二の演出であり、
第一の期間において、前記当否判定の結果が第一の当否判定結果であった場合に、第二の期間を開始するものであり、
前記第二の期間において、前記当否判定の結果が前記第一の当否判定結果であった場合に、前記第二の期間を継続するものであり、
前記第二の期間において、電断・復電があった場合に、第三の期間を開始するものであり、
前記第三の期間において、前記当否判定の結果が前記第一の当否判定結果であった場合に、前記第二の期間を開始するものであり、
前記第一の期間は、前記演出手段が前記確変潜伏演出を実行していない期間であり、
前記第二の期間は、前記演出手段が前記確変潜伏演出を実行している期間であり、
前記第三の期間は、前記演出手段が前記確変潜伏演出を実行していない期間であり、
前記演出手段は、前記第一の期間における前記当否判定の結果が前記第一の当否判定結果であった場合に、前記第一の演出を実行する手段であり、
前記演出手段は、前記第二の期間における前記当否判定の結果が前記第一の当否判定結果であった場合に、前記第二の演出を実行する手段であり、
前記演出手段は、前記第三の期間における前記当否判定の結果が前記第一の当否判定結果であった場合に、前記第二の演出を実行する手段であり、
前記演出手段は、装飾図柄の変動表示を実行可能な装飾図柄表示手段であり、
前記複数の演出のそれぞれは、画像による演出表示である、
ことを特徴とする遊技台
によって達成される。
本発明によれば、電断・復電が発生したことを遊技店側に把握させやすく、且つ遊技の興趣を向上できる遊技台を実現できる。
本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図1の停止表示図柄の一例を示し、(b)は特図2の停止表示図柄の一例を示し、(c)は装飾図柄の一例を示し、(d)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300に備えられた特図1用および特図2用先読み結果記憶部の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における当否判定用テーブルの例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における大当り時の図柄種別振分け範囲とその機能の例を示すテーブルである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における特図停止図柄と当り遊技状態との関係の例を示すテーブルである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における当り遊技状態の動作態様の一例を示すテーブルである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における各図柄遊技状態で作動する機能の一例を示すテーブルである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における図柄遊技状態セット決定テーブルの例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における変動タイマ選択テーブル決定テーブルの例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における変動タイマ選択テーブル1(通常状態)の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における変動タイマ選択テーブル2(電サポ確変状態)の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における変動タイマ選択テーブル3(時短状態)の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における変動タイマ選択テーブル4(潜伏状態1)の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における変動タイマ選択テーブル5(潜伏状態2)の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における変動タイマ選択テーブル6(潜伏ジャッジ状態)の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における変動タイマ選択テーブル7(潜伏確定報知状態)の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100におけるタイマ番号毎の変動時間および実行可能な演出種別の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は画像制御処理の流れを示している。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における初期設定の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における復電後演出状態制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100における変動タイマ選択テーブルと演出状態との対応関係を示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部500での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第2副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100において正常時に実行される潜伏確定報知状態の演出の例を時系列で示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100において電断・復電発生後に実行される潜伏確定報知状態の演出の例を時系列で示す図である。 本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100において電断・復電発生後に実行される潜伏確定報知状態の演出の例を時系列で示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100における演出決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100において正常時に実行される潜伏演出の例を時系列で示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100において電断・復電発生後に実行される潜伏演出の例を時系列で示す図である。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100において実行される潜伏演出の例を時系列で示す図である。 本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100において実行される潜伏演出の例を時系列で示す図である。 本発明の第4の実施の形態によるパチンコ機100における演出決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態によるパチンコ機100において実行される潜伏演出の例を時系列で示す図である。 本発明の第5の実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の例を時系列で示す図である。
[第1の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きでかつ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図1では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図4参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では特図1始動口230の真下に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施の形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータを備え、肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aが乱数生成回路318に含まれているが、水晶発振器316aは乱数生成回路318とは別に設けられていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタンセンサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図5(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は16ラウンド(16R)特別大当り図柄であり、「特図B」は4R特別大当り1図柄であり、「特図C」は4R特別大当り2(潜伏確変)図柄であり、「特図D」は2R特別大当り(突然確変)図柄であり、「特図E」は4R通常大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、各大当り遊技終了後には時短状態(電サポ状態)に移行する場合がある。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。本実施の形態では、図柄停止表示後(大当り遊技終了後)に作動する機能は、後述する図11に示すように図柄停止表示時の遊技状態にも依存する。16R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態である。この「特図A」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図F」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図G」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図5(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図e」の5種類の特図が示されている。「特図a」は16R特別大当り図柄であり、「特図b」は4R特別大当り図柄であり、「特図c」は2R特別大当り図柄であり、「特図d」は2R通常大当り図柄であり、「特図e」ははずれ図柄である。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図e」の5種類の特図が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率および確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本例では、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。例えば、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない潜伏確変(特図C)が含まれているのに対し、特図2の大当りには潜伏確変が含まれていない。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」や「特図a」の16R特別大当り、「特図B」の4R特別大当り1または「特図b」の4R特別大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」や「特図a」の16R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図C」の潜伏確変(隠れ確変)と称される4R特別大当り2、あるいは「特図F」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図D」、「特図c」の突然確変と称される2R特別大当り、あるいは「特図E」の突然時短と称される4R大当りや「特図d」の2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図G」、「特図e」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理(復電処理)を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行し、例えば電断時の遊技状態、変動タイマ選択テーブル、変動タイマ選択テーブル変更契機(特図変動遊技の残回数)等を再設定する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。復電コマンドには、電断時の遊技状態、変動タイマ選択テーブル、特図残変動回数等の情報の一部または全部が含まれる。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタの初期値を生成するための3つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(d)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行う。当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図変動時間決定用乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をする度に、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理の詳細については後述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、16R大当りフラグ、4R大当り1フラグ、4R大当り2フラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、16R大当りフラグがオンの場合には図5(b)に示す特図a、4R大当り1フラグがオンの場合には特図b、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図c、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図d、はずれフラグがオンの場合には特図eそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図eのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられたテーブル変更用カウンタの値が1以上であれば、当該カウンタ値から1を減算し、減算結果が1から0となった場合には後述する変動タイマ選択テーブルの切替えを行う(図16参照)。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材234aの開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では16ラウンド、4ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、16R大当りフラグがオンの場合には図5(a)に示す特図A、4R大当り1フラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図B、4R大当り2フラグがオンの場合には特図C、2R大当りフラグがオンの場合には特図D、4R大当り1フラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図E、小当りフラグがオンの場合には特図F、はずれフラグがオンの場合には特図Gそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Gのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われるため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図10(a)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、小当り(本例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(後述する図11参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(後述する図12〜図24参照)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、有利度の高い特図2変動遊技および有利度の低い特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示しても良いし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していても良い。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えても良い。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等の情報をコマンドデータに含む。なお、図柄変動開始コマンドには、現在の変動タイマ選択テーブルや、変動タイマ選択テーブルの変更契機(特図変動遊技の残回数)等の情報を含むようにしてもよい。本例では、図柄遊技状態セットや変動タイマ選択テーブルが切り替えられたタイミングで送信される図柄変動開始コマンドには、当該図柄遊技状態セットや変動タイマ選択テーブルの情報が含まれている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図8は、主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224)の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図9(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS315では、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、図8に示すフローチャートでは、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行し、先読み結果記憶部に結果を記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該第1副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。
図9は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図9(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態を例示している。図9(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図G」が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図G」が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図F」が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」が記憶されている。
図9(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態を例示している。図9(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図e」が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図9(b)において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図9(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図9(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。
本例では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶しているが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図10〜図24に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。図10(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図10(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、左列の「特図確率」、中列の「乱数範囲」、右列の「当否判定結果」の各項目で構成されてる。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図10(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/399であり、小当りの確率は約1/299である。
図10(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/399であり、小当りの確率は0である。
図10(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/39.9であり、小当りの確率は約1/299である。この当否判定用テーブルを図10(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図10(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/39.9であり、小当りの確率は0である。この当否判定用テーブルを図10(b)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
図11は、大当り時の図柄種別振分け範囲とその機能の例を示すテーブルである。図11に示すテーブルは、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で停止図柄を決定する際や、特図2状態更新処理(ステップS225)または特図1状態更新処理(ステップS227)で図柄表示後(大当り遊技終了後)に作動する機能を決定する際に用いられる。
図11に示すように、各大当り図柄には、特図1乱数値または特図2乱数値(とり得る数値範囲は0〜399)と比較される乱数範囲が設定されている。本実施の形態の特図1変動遊技における各大当り図柄の振分け率は、特図A(16R特別大当り)が40%であり、特図B(4R特別大当り1)が5%であり、特図C(4R特別大当り2)が15%であり、特図D(2R特別大当り)が20%であり、特図E(4R通常大当り)が20%である。大当りにおける確変大当り(16R特別大当り、4R特別大当り1、2、2R特別大当り)の割合、すなわち確変確率は80%である。またラウンド比率は、16Rが40%であり、4Rが40%であり、2Rが20%である。
一方、特図2変動遊技における各大当り図柄の振分け率は、特図a(16R特別大当り)が60%であり、特図b(4R特別大当り)が15%であり、特図c(2R特別大当り)が5%であり、特図d(2R通常大当り)が20%である。大当りにおける確変大当り(16R特別大当り、4R特別大当り、2R特別大当り)の割合、すなわち確変確率は特図1と同様に80%である。またラウンド比率は、16Rが60%であり、4Rが15%であり、2Rが25%である。
特図A、特図B、特図C、特図D、特図a、特図bおよび特図cは、大当り遊技終了後の最大10000変動にわたって確変が作動する図柄である。すなわち、停止図柄が特図A、特図B、特図C、特図D、特図a、特図bまたは特図cである場合には、特図1関連抽選処理(ステップS231)または特図2関連抽選処理(ステップS229)で特図確率変動フラグがオンに設定され、特図1状態更新処理(ステップS227)または特図2状態更新処理(ステップS225)で確変回数記憶部に確変回数10000が設定される。本実施の形態では、この確変回数は、当該回数の特図変動遊技が実行される間にほぼ確実に大当りに当選するように設定されている。本実施の形態では、確変回数を設定しているがこれに限らず確変フラグを持ち、該フラグがオンである限り確変状態が続くような構成であっても良い。そのような場合には、当否判定の結果として、特図Eのような非確変図柄が選択される。または変動毎に転落抽選を実行し、該転落抽選に当選した場合に確変を終了させるような構成であっても良い。
特図A、特図B、特図aおよび特図bは、図柄表示時(当否判定時)の図柄遊技状態に関わらず(図柄遊技状態については図14を用いて後述する)、大当り遊技終了後の最大10000変動にわたって電サポが作動する図柄である。すなわち、停止図柄が特図A、特図B、特図aまたは特図bである場合には、特図1状態更新処理(ステップS227)または特図2状態更新処理(ステップS225)で時短フラグがオンに設定されるとともに時短回数記憶部に時短回数10000が設定される。
特図Cは、図柄表示時の図柄遊技状態が時短状態または確変状態2である場合、大当り遊技終了後の最大10000変動にわたって電サポが作動する図柄である。一方、図柄遊技状態が通常状態または確変状態1であるときに特図Cが表示された場合には、大当り遊技終了後に電サポは作動しない。例えば、通常状態で特図Cが表示された場合、大当り遊技終了後には確変状態1(確変あり、電サポなし)に移行する。また、確変状態1で特図Cが表示された場合、大当り遊技終了後には確変状態1に維持される。つまり、通常状態または確変状態1で大当り図柄として特図Cが出続けた場合、図柄遊技状態は確変状態1のままループする。
特図Dは、図柄表示時の図柄遊技状態が時短状態、確変状態1または確変状態2である場合、大当り遊技終了後の最大10000変動にわたって電サポが作動する図柄である。特図Cと比較すると、確変状態1で特図Dが表示されたときにも確変状態2(確変あり、電サポあり)に移行する点が異なる。したがって、大当り図柄として特図Dが出続けたとしても、上記のような図柄遊技状態のループは生じない。
特図Eは、図柄表示時の図柄遊技状態が時短状態または確変状態2である場合、大当り遊技終了後の最大70変動にわたって電サポが作動する図柄である。特図cは、図柄表示時の図柄遊技状態が時短状態、確変状態1または確変状態2である場合、大当り遊技終了後の最大70変動にわたって電サポが作動する図柄である。特図dは、図柄表示時の図柄遊技状態が時短状態または確変状態2である場合、大当り遊技終了後の最大70変動にわたって電サポが作動する図柄である。
なお本実施の形態では、小当り図柄は1種類(特図1のみ)であるため、特図1の当否判定結果が小当りである場合には特図1乱数値に関わらず停止図柄が特図Fに決定される。また、はずれ図柄もそれぞれ1種類(特図1であれば特図G、特図2であれば特図e)であるため、特図1の当否判定結果がはずれである場合には特図1乱数値に関わらず停止図柄が特図Gに決定され、特図2の当否判定結果がはずれである場合には特図2乱数値に関わらず停止図柄が特図eに決定される。ただし、小当り図柄やはずれ図柄はそれぞれ複数種類備えられ、抽選により決定されるようにしてもよい。
図12は、特図停止図柄と当該図柄が停止表示された後に移行する当り遊技状態との関係の例を示している。図12に示すように、特図停止図柄が特図Aまたは特図aである場合、その後の当り遊技状態は大当り状態1に設定される。特図停止図柄が特図B、特図Eまたは特図bである場合、その後の当り遊技状態は大当り状態2に設定される。特図停止図柄が特図Cである場合、その後の当り遊技状態は大当り状態3に設定される。特図停止図柄が特図D、特図cまたは特図dである場合、その後の当り遊技状態は大当り状態4に設定される。特図停止図柄が特図Fである場合、その後の当り遊技状態は小当り状態に設定される。
図13は、当り遊技状態の動作態様の一例を示している。図13に示すように、各当り遊技状態では、1回の大当り(小当り)で得られる利益の大きさが互いに異なっている。当り遊技状態が大当り状態1の場合、ラウンド数は16ラウンド(16R)、可変入賞口234の1ラウンド中の開放回数は1回、可変入賞口234の最大開放時間は30秒/ラウンドである。当り遊技状態が大当り状態2の場合、ラウンド数は4R、可変入賞口234の1ラウンド中の開放回数は1回、可変入賞口234の最大開放時間は30秒/ラウンドである。当り遊技状態が大当り状態3の場合、ラウンド数は4R、可変入賞口234の1ラウンド中の開放回数は1回、可変入賞口234の最大開放時間は0.1秒/ラウンドである。当り遊技状態が大当り状態4の場合、ラウンド数は2R、可変入賞口234の1ラウンド中の開放回数は1回、可変入賞口234の最大開放時間は30秒/ラウンドである。当り遊技状態が小当り状態の場合、可変入賞口234の開放回数は4回であり、可変入賞口234の最大開放時間は0.1秒である。
図14は、各図柄遊技状態で作動する機能の一例を示している。図14に示すように、本実施の形態の図柄遊技状態には、通常状態、時短状態、確変状態1(確変潜伏状態)および確変状態2(電サポ確変状態)がある。これらの状態は、特図確変および電サポの作動の有無でそれぞれ定義される。通常状態は、特図確変および電サポがいずれも作動しない状態である。時短状態は電サポのみが作動する状態であり、確変状態1は特図確変のみが作動する状態である。確変状態2は、特図確変および電サポがいずれも作動する状態である。ここで時短状態は、通常の時短以外に潜伏時短を含む。通常の時短は、普図抽選確率変動機能、普図変動時間短縮機能および普通電動役物開放延長機能の3つの機能が全て作動する状態であり、潜伏時短は、上記3つの機能のうち1つまたは2つが作動する状態である。潜伏時短は、潜伏確変と同様に見た目からは判別困難であるが、大当りした際に得られる利益が大きくなる可能性があるので有利な状態であるといえる。
図15は、特図停止図柄と図柄表示時(当否判定時)の図柄遊技状態とに基づいて当り遊技終了後の図柄遊技状態セットを決定する図柄遊技状態セット決定テーブルの例を示している。ここで、図15には示していないが、例えば図6に示す初期設定1(ステップS101)または初期設定2(ステップS107)等における主制御部300のRAM308クリア時には、図柄遊技状態セットが状態セット1に設定されるようになっている。また本実施の形態では、図柄遊技状態セット決定テーブルを用いて特図停止図柄等に基づき決定した図柄遊技状態セットへの切替えは、当該特図停止図柄に係る大当り遊技または小当り遊技が終了したタイミングで実行される。
図15に示すように、特図停止図柄が特図A、特図B、特図aまたは特図bの場合には、図柄表示時の図柄遊技状態に関わらず、図柄遊技状態セットが状態セット2に設定される。特図停止図柄が特図Cである場合、図柄表示時の図柄遊技状態が通常状態または確変状態1であるときには図柄遊技状態セットが状態セット6に設定され、時短状態または確変状態2であるときには図柄遊技状態セットが状態セット3に設定される。特図停止図柄が特図Dである場合、図柄表示時の図柄遊技状態が通常状態であるときには図柄遊技状態セットが状態セット6に設定され、時短状態、確変状態1または確変状態2であるときには図柄遊技状態セットが状態セット2に設定される。特図停止図柄が特図Eまたは特図dである場合、図柄表示時の図柄遊技状態が通常状態または確変状態1であるときには図柄遊技状態セットが状態セット7に設定され、時短状態または確変状態2であるときには図柄遊技状態セットが状態セット5に設定される。
特図停止図柄が特図Fである場合、図柄表示時の図柄遊技状態が通常状態であるときには図柄遊技状態セットが状態セット7に設定され、時短状態、確変状態1または確変状態2であるときには状態セットが変更されず、その時点での状態セットのまま維持される。特図停止図柄が特図cである場合、図柄表示時の図柄遊技状態が通常状態であるときには図柄遊技状態セットが状態セット6に設定され、時短状態、確変状態1または確変状態2であるときには図柄遊技状態セットが状態セット4に設定される。特図停止図柄が特図Gまたは特図eである場合には、図柄遊技状態セットは変更されず、その時点で設定されている状態セットのまま維持される。
図16は、図柄遊技状態セットに基づいて変動タイマ選択テーブルを決定する変動タイマ選択テーブル決定テーブルの例を示している。図柄遊技状態セットが状態セット1である場合、変動タイマ選択テーブル1(通常状態)が設定されるとともに、RAM308内のテーブル変更用カウンタが初期値0に設定される。ここで、テーブル変更用カウンタは、特図1または特図2の変動遊技が行われる度に1減算される減算カウンタであり、カウンタ値が0になると停止するようになっている。主制御部300は、テーブル変更用カウンタの値が1から0になったことを条件に変動タイマ選択テーブルの切替えを行う。テーブル変更用カウンタの初期値が0に設定されると、特図変動遊技が行われてもカウンタ値が1から0になることはない。このため、図柄遊技状態セットが状態セット1に設定されている場合、図柄遊技状態セットが状態セット1以外に切り替えられない限り、変動タイマ選択テーブルは変動タイマ選択テーブル1に維持される。すなわち、図柄遊技状態セットが状態セット1に設定されると、特図変動遊技は、大当りに当選するまで変動タイマ選択テーブル1を使用して繰り返し実行される。
図柄遊技状態セットが状態セット2である場合、変動タイマ選択テーブル2(電サポ確変状態)が設定されるとともに、テーブル変更用カウンタが初期値10000に設定される。設定された変動タイマ選択テーブル2は、テーブル変更用カウンタの値が減算されて0になるまで維持される。テーブル変更用カウンタの値が1から0になった場合には、変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル1に切り替えられるとともに、テーブル変更用カウンタが初期値0に設定される。すなわち、図柄遊技状態セットが状態セット2に設定されると、特図変動遊技は、変動タイマ選択テーブル2を使用して最大10000回(大当りに当選するまで)繰り返し実行される。仮に、10000回の特図変動遊技で大当りに当選しなかった場合には、その後の特図変動遊技は、変動タイマ選択テーブル1を使用して繰り返し実行される。
図柄遊技状態セットが状態セット3である場合、変動タイマ選択テーブル3(時短状態)が設定されるとともに、テーブル変更用カウンタが初期値70に設定される。テーブル変更用カウンタの値が1から0になった場合には、変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル2に切り替えられるとともに、テーブル変更用カウンタが初期値9930に設定される。その後、テーブル変更用カウンタの値が1から0になった場合には、変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル1に切り替えられるとともに、テーブル変更用カウンタが初期値0に設定される。すなわち、図柄遊技状態セットが状態セット3に設定されると、特図変動遊技は、変動タイマ選択テーブル3を使用して最大70回繰り返し実行され、その後、変動タイマ選択テーブル2を使用して最大9930回繰り返し実行される。仮に、これらの合計10000回の特図変動遊技で大当りに当選しなかった場合には、その後の特図変動遊技は変動タイマ選択テーブル1を使用して繰り返し実行される。
図柄遊技状態セットが状態セット4である場合、変動タイマ選択テーブル3が設定されるとともに、テーブル変更用カウンタが初期値70に設定される。テーブル変更用カウンタの値が1から0になった場合には、変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル4(潜伏状態1)に切り替えられるとともに、テーブル変更用カウンタが初期値30に設定される。その後、テーブル変更用カウンタの値が1から0になった場合には、変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル7(潜伏確定報知状態)に切り替えられるとともに、テーブル変更用カウンタが初期値9900に設定される。その後さらに、テーブル変更用カウンタの値が1から0になった場合には、変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル1に切り替えられるとともに、テーブル変更用カウンタが初期値0に設定される。すなわち、図柄遊技状態セットが状態セット4に設定されると、特図変動遊技は、変動タイマ選択テーブル3を使用して最大70回繰り返し実行され、その後、変動タイマ選択テーブル4を使用して最大30回繰り返し実行され、さらにその後、変動タイマ選択テーブル7を使用して最大9900回繰り返し実行される。仮に、これらの合計10000回の特図変動遊技で大当りに当選しなかった場合には、その後の特図変動遊技は変動タイマ選択テーブル1を使用して繰り返し実行される。
図柄遊技状態セットが状態セット5である場合、変動タイマ選択テーブル3が設定されるとともに、テーブル変更用カウンタが初期値70に設定される。テーブル変更用カウンタの値が1から0になった場合には、変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル4に切り替えられるとともに、テーブル変更用カウンタが初期値30に設定される。その後、テーブル変更用カウンタの値が1から0になった場合には、変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル1に切り替えられるとともに、テーブル変更用カウンタが初期値0に設定される。すなわち、図柄遊技状態セットが状態セット5に設定されると、特図変動遊技は、変動タイマ選択テーブル3を使用して最大70回繰り返し実行され、その後、変動タイマ選択テーブル4を使用して最大30回繰り返し実行され、さらにその後、変動タイマ選択テーブル1を使用して繰り返し実行される。
図柄遊技状態セットが状態セット6である場合、変動タイマ選択テーブル5(潜伏状態2)が設定されるとともに、テーブル変更用カウンタが初期値39に設定される。テーブル変更用カウンタの値が1から0になった場合には、変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル6(潜伏ジャッジ状態)に切り替えられるとともに、テーブル変更用カウンタが初期値1に設定される。その後、テーブル変更用カウンタの値が1から0になった場合には、変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル7に切り替えられるとともに、テーブル変更用カウンタが初期値9960に設定される。さらにその後、テーブル変更用カウンタの値が1から0になった場合には、変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル1に切り替えられるとともにテーブル変更用カウンタが初期値0に設定される。すなわち、図柄遊技状態セットが状態セット6に設定されると、特図変動遊技は、変動タイマ選択テーブル5を使用して最大39回繰り返し実行され、その後、変動タイマ選択テーブル6を使用して1回実行され、さらにその後、変動タイマ選択テーブル7を使用して最大9960回繰り返し実行される。仮に、これらの合計10000回の特図変動遊技で大当りに当選しなかった場合には、その後の特図変動遊技は変動タイマ選択テーブル1を使用して繰り返し実行される。
図柄遊技状態セットが状態セット7である場合、変動タイマ選択テーブル5が設定されるとともに、テーブル変更用カウンタが初期値39に設定される。テーブル変更用カウンタの値が1から0になった場合には、変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル6に切り替えられるとともに、テーブル変更用カウンタが初期値1に設定される。その後、テーブル変更用カウンタの値が1から0になった場合には、変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル1に切り替えられるとともに、テーブル変更用カウンタが初期値0に設定される。すなわち、図柄遊技状態セットが状態セット7に設定されると、特図変動遊技は、変動タイマ選択テーブル5を使用して最大39回繰り返し実行され、その後、変動タイマ選択テーブル6を使用して1回実行され、さらにその後、変動タイマ選択テーブル1を使用して繰り返し実行される。
図17〜図23は、特図停止図柄、特図変動時間決定用乱数値(とり得る範囲は0〜65535)および保留数(特図1変動遊技の場合には特図1の保留数、特図2変動遊技の場合には特図2の保留数)に基づいてタイマ番号を決定する変動タイマ選択テーブル1〜7の例を示している。ここで、本実施の形態では、タイマ1〜34の34種類の変動タイマが用意されている。番号の大きい変動タイマほど変動時間が長くなっており、タイマ6〜34はいわゆるリーチ以上の演出を実行可能な変動タイマ(以下、「リーチ以上のタイマ」という場合がある)である。各タイマについては図24を用いて後述する。
図17は、変動タイマ選択テーブル1(通常状態)の例を示している。図17に示すように、特図停止図柄が特図Gまたは特図e(はずれ図柄)である場合において、保留数が0〜2であるとき、それぞれ約32%程度の確率でタイマ3(5000ms)、タイマ4(7000ms)、タイマ5(12500ms)が選択され、約5.0%の確率でリーチ以上のタイマが選択される。一方、保留数が3であるとき、それぞれ約31%〜33%程度の確率でタイマ2(3000ms)、タイマ4、タイマ5が選択され、約4.0%の確率でリーチ以上のタイマが選択される。保留数が3であるときにリーチ以上のタイマが選択される確率は、保留数が0〜2であるときと比較して約0.8倍である。また、保留数が3であるときには、保留数が0〜2であるときと比較して、変動時間の短いタイマが選択され易くなっている。
特図停止図柄が特図A、特図B、特図D、特図E、特図a〜特図dである場合には、保留数に関わらず100%の確率でリーチ以上のタイマが選択される。特図停止図柄が特図C(潜伏確変)、特図F(小当り)である場合には、保留数に関わらず100%の確率でタイマ17(リーチ以上のタイマ)が選択される。
図18は、変動タイマ選択テーブル2(電サポ確変状態)の例を示している。図示を省略しているが、特図停止図柄が特図Gまたは特図e(はずれ図柄)以外である場合のテーブルは、例えば変動タイマ選択テーブル1と同一である。図18に示すように、特図停止図柄が特図Gまたは特図eである場合には、保留数に関わらず、約4.0%の確率でリーチ以上のタイマが選択される。リーチ以上のタイマが選択される確率は、変動タイマ選択テーブル1(通常状態)で保留数が3であるときとほぼ同程度に低くなっている。これにより、電サポ確変中にリーチはずれが生じる確率を低下させている。また、保留数が0〜2であるときには、変動タイマ選択テーブル1において保留数が3であるときとほぼ同程度に、変動時間の短いタイマが選択され易くなっている。例えば、約31%の確率でタイマ2(3000ms)が選択され、約27%の確率でタイマ3(5000ms)が選択され、約23%の確率でタイマ4(7000ms)が選択される。保留数が3であるときには、保留数が0〜2であるときよりもさらに変動時間の短いタイマが選択され易くなっている。例えば、約60%の確率でタイマ1(2000ms)が選択され、約15%の確率でタイマ2が選択される。このように、変動タイマ選択テーブル2は電サポ確変中に使用されるため、他のテーブル1および3〜7と比較して平均の変動時間が最も短くなっている。
図19は、変動タイマ選択テーブル3(時短状態)の例を示している。図示を省略しているが、特図停止図柄が特図Gまたは特図e(はずれ図柄)以外である場合のテーブルは、例えば変動タイマ選択テーブル1と同一である。図19に示すように、特図停止図柄が特図Gまたは特図eである場合には、保留数に関わらず、約6.0%の確率でリーチ以上のタイマが選択される。リーチ以上のタイマが選択される確率は、変動タイマ選択テーブル2(電サポ確変状態)の約1.5倍になっている。また、変動タイマ選択テーブル3では、変動タイマ選択テーブル2と同程度に、変動時間の短いタイマが選択され易くなっている。例えば、保留数が0〜2であるとき、約30%の確率でタイマ2(3000ms)が選択され、約27%の確率でタイマ3(5000ms)が選択され、約23%の確率でタイマ4(7000ms)が選択される。また保留数が3であるとき、約58%の確率でタイマ1(2000ms)が選択され、約15%の確率でタイマ2が選択される。
図20は、変動タイマ選択テーブル4(潜伏状態1)の例を示している。図示を省略しているが、特図停止図柄が特図Gまたは特図e(はずれ図柄)以外である場合のテーブルは、例えば変動タイマ選択テーブル1と同一である。図20に示すように、特図停止図柄が特図Gまたは特図eである場合、保留数が0〜2のときには約6.0%の確率でリーチ以上のタイマが選択され、保留数が3のときには約4.8%の確率でリーチ以上のタイマが選択される。リーチ以上のタイマが選択される確率は、変動タイマ選択テーブル1(通常状態)の約1.2倍になっている。また、変動タイマ選択テーブル4では、変動タイマ選択テーブル1と比較して、変動時間の短いタイマがやや選択され難くなっている。このように、変動タイマ選択テーブル4は、遊技者の期待を煽るために平均の変動時間が比較的長くなっている。
図21は、変動タイマ選択テーブル5(潜伏状態2)の例を示している。図示を省略しているが、特図停止図柄が特図Gまたは特図e(はずれ図柄)以外である場合のテーブルは、例えば変動タイマ選択テーブル1と同一である。図21に示すように、特図停止図柄が特図Gまたは特図eである場合、保留数が0〜2のときには約7.0%の確率でリーチ以上のタイマが選択され、保留数が3のときには約5.6%の確率でリーチ以上のタイマが選択される。リーチ以上のタイマが選択される確率は、変動タイマ選択テーブル1(通常状態)の約1.3倍になっている。また、変動タイマ選択テーブル5では、変動タイマ選択テーブル1と比較して、変動時間の短いタイマがやや選択され難くなっている。このように、変動タイマ選択テーブル5は、変動タイマ選択テーブル4よりも平均の変動時間がやや長くなっている。
図22は、変動タイマ選択テーブル6(潜伏ジャッジ状態)の例を示している。図22に示すように、特図停止図柄が特図Gまたは特図eである場合、保留数に関わらず、100%の確率でタイマ8(30525ms)が選択される。特図停止図柄が特図A〜特図F、特図a〜特図dである場合には、保留数に関わらず、100%の確率でタイマ9(40675ms)が選択される。タイマ8および9は、後述する潜伏ジャッジ等の対決演出を実行可能なタイマである。
図23は変動タイマ選択テーブル7(潜伏確定報知状態)の例を示している。図23に示すように、特図停止図柄が特図Gまたは特図eである場合、保留数が0〜2であるときには、それぞれ約29%程度の確率でタイマ3、タイマ4、タイマ5が選択され、約13%の確率でリーチ以上のタイマが選択される。一方、保留数が3であるとき、それぞれ約26〜34%程度の確率でタイマ2、タイマ4、タイマ5が選択され、約11%の確率でリーチ以上のタイマが選択される。このように、変動タイマ選択テーブル7は、変動タイマ選択テーブル1〜5等と比較して、リーチ以上のタイマが選択される確率が高くなっている。
特図停止図柄が特図A、特図B、特図D、特図E、特図a〜特図dである場合には、保留数に関わらず100%の確率でリーチ以上のタイマが選択される。特図停止図柄が特図C、特図Fである場合には、保留数に関わらず100%の確率でタイマ17(リーチ以上のタイマ)が選択される。
図24は、タイマ番号毎の変動時間と、各タイマを用いた変動期間中に実行可能な演出種別との一例を示している。図24に示すように、タイマ1(2000ms)では超短縮変動の演出を実行可能であり、タイマ2(3000ms)では短縮変動の演出を実行可能であり、タイマ3(5000ms)ではショート変動の演出を実行可能であり、タイマ4(7000ms)ではノーマル変動の演出を実行可能であり、タイマ5(12500ms)ではロング変動の演出を実行可能である。詳細な説明を省略するが、タイマ6〜34ではリーチ以上の演出を実行可能であり、このうちタイマ8および9では後述する潜伏ジャッジ演出を実行可能である。図22に示したように、本例の変動タイマ選択テーブル6では、タイマ8または9のいずれか(当該変動の当否判定結果がはずれの場合にはタイマ8、当りの場合にはタイマ9)が必ず選択される。また、タイマ32および33は、変動タイマ選択テーブル7でのみ選択され得るタイマである。タイマ32および33ではスーパーリーチD系演出(例えば、後述する家紋演出)を実行可能である。
なお、タイマ番号と演出種別とは、必ずしも一対一で対応している必要はなく、一のタイマ番号に対して複数の演出態様を備えていてもよい。例えば、あるタイマが選択された場合に、第1副制御部400または第2副制御部500の演出制御処理において、所定の条件に基づく判定や演出用乱数値等を用いた抽選を行い、当該タイマの変動時間で実行する演出態様を複数の演出態様の中から選択するようにしてもよい。
また、本例ではタイマ6〜34が選択されたときにリーチ以上の演出が実行されるようになっているが、リーチ以上の演出を実行するか否かは必ずしもタイマ番号に依存する必要はない。例えば、タイマ番号の抽選とリーチ以上の演出を実行するか否かの抽選を独立して行うようにしてもよい。リーチ以上の演出を実行するか否かの抽選は、主制御部300で行ってもよいし、第1副制御部400で行ってもよい。
次に、図25〜図29を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図25(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図25(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。初期設定は電源投入時に一度だけ行われる処理であり、割込みタイマの設定等、動作に最低限必要な設定を行う。初期設定処理の詳細については後述する。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理の詳細については後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図25(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図25(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図25(d)は、第1副制御部メイン処理のステップS413における画像制御処理の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図26は、第1副制御部メイン処理の初期設定(ステップS401)の流れの一例を示すフローチャートである。まずステップS801では、RAMクリアの有無を判定する。例えば、主制御部300からRAMクリアコマンドを受信していればRAMクリアありと判定し、受信していなければRAMクリアなしと判定する。例えば、電断が発生した後に復電した場合には、主制御部300からRAMクリアコマンドが送信されないため、RAMクリアなしと判定される。RAMクリアなしと判定した場合にはステップS803の処理に移行し、RAMクリアありと判定した場合にはステップS805の処理に移行する。
ステップS803では、RAM408に設けられた電断発生フラグをオンに設定する。電断発生フラグは、電断が発生したタイミングから図柄遊技状態セットが変更されるタイミング(例えば、大当り遊技または小当り遊技が終了するタイミング)までオンに維持されるフラグである。その後、ステップS805の処理に移行する。
ステップS805では、その他の初期設定処理を行う。その後、初期設定を終了して第1副制御部メイン処理に復帰する。
図27は、第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS409)の流れの一例を示すフローチャートである。まず、演出制御処理のステップS901では、復電後演出状態設定処理を行う。復電後演出状態設定処理の詳細については後述する。
ステップS901の次のステップS903では、図柄遊技状態セットが変更されたか否かを判定する。本例では、主制御部300で図柄遊技状態セットが変更された場合、新たな図柄遊技状態セットの情報は、大当り遊技または小当り遊技終了時に主制御部300から送信される図柄変動開始コマンドに含まれている。したがって本例では、受信した図柄変動開始コマンドに図柄遊技状態セットの情報が含まれていれば、図柄遊技状態セットが変更されたと判断することができる。図柄遊技状態セットが変更されたと判定した場合にはステップS905の処理に移行し、変更されていないと判定した場合にはステップS913の処理に移行する。
ステップS905では、RAM408内の電断発生フラグをオフに設定する。
ステップS905の次のステップS907では、現在の図柄遊技状態セットをRAM408に設けられた図柄遊技状態セット記憶領域に記憶する。
ステップS907の次のステップS909では、図柄遊技状態セットに基づく回数(本例では、上述のテーブル変更用カウンタ初期値と同じ値)をRAM408に設けられた特図変動カウンタに設定する。特図変動カウンタは、特定の演出で報知される演出状態の残回数等を第1副制御部400で管理するためのカウンタである。
ステップS909の次のステップS911では、現在の変動タイマ選択テーブルに基づいて演出状態を設定し、RAM408に設けられた演出状態記憶領域に記憶する。その後、ステップS913の処理に移行する。変動タイマ選択テーブルと演出状態との対応関係については図29を用いて後述する。なお本例では、変動タイマ選択テーブルの情報は、変動タイマ選択テーブルが切り替えられたタイミングで主制御部300から送信される図柄変動開始コマンドに含まれている。
ステップS913では、特図変動遊技が開始されたか否かを判定する。例えば、図柄変動開始コマンドを受信したタイミングであれば特図変動遊技が開始されたと判定し、それ以外であれば特図変動遊技が開始されていないと判定する。特図変動遊技が開始されたと判定した場合にはステップS915の処理に移行し、開始されていないと判定した場合にはステップS919の処理に移行する。
ステップS915では、演出決定処理を行う。演出決定処理では、主制御部300で選択されたタイマ番号の情報や、RAM408に記憶されている演出状態の情報等に基づいて、当該変動で実行する演出を決定する。基本的には抽選により演出を決定し、特定のタイマが選択された場合には特定の演出を実行するようにしてもよい。
ステップS915の次のステップS917では、RAM408内の特図変動カウンタの値から1を減算する。その後、ステップS919の処理に移行する。
ステップS919では、変動タイマ選択テーブルが変更されたか否かを判定する。本例では、主制御部300で変動タイマ選択テーブルが変更された場合、新たな変動タイマ選択テーブルの情報は、大当り遊技または小当り遊技終了時に主制御部300から送信される図柄変動開始コマンドに含まれている。したがって本例では、受信した図柄変動開始コマンドに変動タイマ選択テーブルの情報が含まれていれば、変動タイマ選択テーブルが変更されたと判断することができる。変動タイマ選択テーブルが変更されたタイミングでは、通常、RAM408内の特図変動カウンタの値は0になっている。変動タイマ選択テーブルが変更されたと判定した場合にはステップS921の処理に移行し、変更されていないと判定した場合にはステップS925の処理に移行する。
ステップS921では、図柄遊技状態セットに基づく回数(本例では、上述のテーブル変更用カウンタ初期値と同じ値)をRAM408に設けられた特図変動カウンタに設定する。
ステップS921の次のステップS923では、現在の変動タイマ選択テーブルに基づいて演出状態を設定し、RAM408内の演出状態記憶領域に記憶する。その後、ステップS925の処理に移行する。
ステップS925では、その他の演出制御処理を行う。その後、演出制御処理を終了して第1副制御部メイン処理に復帰する。
ここで、本例では、ステップS907で記憶される図柄遊技状態セットの情報、ステップS909、S921で設定されてステップS917で減算される特図変動カウンタの値、およびステップS911、S923で設定される演出状態の情報は、電断・復電が発生した場合には消失する。
図28は、演出制御処理の復電後演出状態設定処理(ステップS901)の流れの一例を示すフローチャートである。まず、復電後演出状態設定処理のステップS1001では、RAM408内の電断発生フラグがオンであるか否かを判定する。電断発生フラグがオンであると判定した場合にはステップS1003の処理に移行し、電断発生フラグがオフであると判定した場合には復電後演出状態設定処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1003では、現在の変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル2であるか否かを判定する。変動タイマ選択テーブル2であると判定した場合にはステップS1005の処理に移行し、それ以外であると判定した場合にはステップS1007の処理に移行する。
ステップS1005では、演出状態を時短状態に設定し、RAM408内の演出状態記憶領域に記憶する。すなわち、電断発生フラグがオンである場合、変動タイマ選択テーブル2が用いられているときの演出状態は、当該テーブル2に対応する電サポ確変状態ではなく、遊技者にとって電サポ確変状態よりも不利な演出が実行される時短状態に設定される。その後、ステップS1015の処理に移行する。
ステップS1007では、現在の変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル5であるか否かを判定する。変動タイマ選択テーブル5であると判定した場合にはステップS1009の処理に移行し、それ以外であると判定した場合にはステップS1011の処理に移行する。
ステップS1009では、演出状態を通常状態に設定し、RAM408内の演出状態記憶領域に記憶する。すなわち、電断発生フラグがオンである場合、変動タイマ選択テーブル5が用いられているときの演出状態は、当該テーブル5に対応する潜伏状態2ではなく、遊技者にとって潜伏状態2よりも不利な演出が実行される通常状態に設定される。その後、ステップS1015の処理に移行する。
ステップS1011では、現在の変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル7であるか否かを判定する。変動タイマ選択テーブル7であると判定した場合にはステップS1013の処理に移行し、それ以外であると判定した場合にはステップS1015の処理に移行する。
ステップS1013では、演出状態を潜伏状態2に設定し、RAM408内の演出状態記憶領域に記憶する。すなわち、電断発生フラグがオンである場合、変動タイマ選択テーブル7が用いられているときの演出状態は、当該テーブル7に対応する潜伏確定報知状態ではなく、遊技者にとって潜伏確定報知状態よりも不利な演出が実行される潜伏状態2に設定される。その後、ステップS1015の処理に移行する。
ステップS1015では、現在の図柄遊技状態セットとして図柄遊技状態セット1をRAM408の図柄遊技状態セット記憶領域に記憶する。すなわち、電断の発生によって現在の図柄遊技状態セットの情報はRAM408から消失しているため、初期値である図柄遊技状態セット1を設定する。なお、初期値である図柄遊技状態セット1ではなく、電断発生時のみに設定される特別な図柄遊技状態セットを設定するようにしてもよい。その後、復電後演出状態設定処理を終了して演出制御処理に復帰する。
図29は、変動タイマ選択テーブルと演出状態との対応関係を示している。図中の「正常時」の欄は、変動タイマ選択テーブルに対応する演出状態としてROM406に記憶されている演出状態(正常時に設定される演出状態)を表し、「復電時」の欄は、図28に示した復電後演出状態設定処理によって電断・復電発生後に設定される演出状態を表している。図29に示すように、本例では、変動タイマ選択テーブル1、3、4および6が選択されている場合、電断・復電発生後にも正常時と同じ演出状態が設定されるのに対し、変動タイマ選択テーブル2、5および7が選択されている場合には正常時とは異なる演出状態(正常時の演出状態よりも遊技者にとって不利な演出状態)が設定される。具体的には、変動タイマ選択テーブル2が選択されている場合には、電断・復電発生後の演出状態は正常時の電サポ確変状態よりも遊技者にとって不利な時短状態に設定される。変動タイマ選択テーブル5が選択されている場合には、電断・復電発生後の演出状態は正常時の潜伏状態2よりも遊技者にとって不利な通常状態に設定される。変動タイマ選択テーブル7が選択されている場合には、電断・復電発生後の演出状態は正常時の潜伏確定報知状態よりも遊技者にとって不利な潜伏状態2に設定される。
電断・復電発生後に、有利な状態であることを明確に報知する演出を実行してしまうと、遊技者間の公平性を保つことが困難であったり、遊技店側に不利益が生じ易くなったりする場合がある。したがって本実施の形態では、ハイエナ行為などを抑止するために、復電後の遊技状態が実際には遊技者に有利な状態であっても、それより不利な状態と同様の演出を行う。演出状態を電断・復電の前後で変化させることによって、ハイエナ行為を抑止できる場合があるとともに、演出状態と変動タイマ選択テーブルとのズレによって異常があったことを報知できる場合がある。なお、主制御部300で制御される高確中ランプ222は、復電後の遊技状態が確変状態であれば次回大当りまで点灯する。これにより、復電後の遊技状態が確変状態である場合、演出では遊技者にとって不利な状態であることを報知しつつも、高確中ランプ222の点灯によって有利な状態であることの最低限の報知は実行される。ただし、高確中ランプ222は装飾図柄表示装置208と比較して小さいため、遊技者に気付かれ難い。
次に、図30を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図30(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図30(a)のステップS1101では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1101で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS1101の次のステップS1103では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS1105の処理に移行する。ステップS1105では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS1105の次のステップS1107では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS1107の次のステップS1109では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS1107で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS1109の次のステップS1111では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS1111の次のステップS1113では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS1103に戻る。
図30(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1201では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図30(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1301では、第2副制御部メイン処理のステップS1103において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS1103において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1301の次のステップS1303では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。まず、電断・復電が発生していない正常時に実行される演出について説明する。図31は、正常時に実行される潜伏確定報知状態の演出の例を時系列で示している。ここで、図31および後述する各図では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの白抜き太矢印で表している。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。また、特図1表示装置212または特図2表示装置214において全てのセグメントが白抜きで表された状態、または中央の1個のセグメントのみが黒塗りで表された状態は、特図1または特図2の変動表示が行われていることを示している。なお、特図1表示装置212および特図2表示装置214において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、電断によって全てのセグメントが消灯した状態も表している。
図31(a)に示すように、潜伏確定報知状態の演出では、遮蔽装置246の左扉246aおよび右扉246bがいずれも閉鎖位置に移動し、装飾図柄表示装置208は左扉246aおよび右扉246bによって例えば複数変動期間に跨って遮蔽される。本実施の形態では、左扉246aおよび右扉246bの障子部分が半透明であるため、左扉246aおよび右扉246bが閉じられた状態でも装飾図柄表示装置208の表示画面を遊技者に漠然と視認させることが可能である。
図31(a)に示す時点で、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われており、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図e(はずれ)が表示されている。ここで、当該特図1変動遊技では、変動タイマとして、家紋演出を実行可能なタイマ32または33が選択されているものとする。特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDを点灯させて特図1の保留が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。またこの時点で、第1副制御部400のRAM408内の演出状態記憶領域には、潜伏確定報知状態であることを示す情報が記憶されている。これに基づき、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのうち右上部分には、潜伏確定報知状態の演出の一部として、潜伏確変確定であることを示唆する「高確率」という文字が表示されている。遊技者は、これらの表示を左扉246aおよび右扉246bを介して漠然と視認することができる。
当該特図1変動遊技で実行される家紋演出では、まず図31(b)に示すように、演出表示領域208dの中央部に、円形状でかつ全体が黒一色で塗りつぶされた画像(マット画像)701が表示される。本例では、画像701は不透明であり、装飾図柄や「高確率」の文字よりも手前のレイヤーに表示される。ただし、この時点で画像701は全体として黒一色であるため、遊技者は、左扉246aおよび右扉246bを介して黒色の円形画像が表示されていることを視認することはできるが、画像701がどのような絵柄であるかを視認することはできない。
その後、図31(c)、(d)に示すように、左扉246aおよび右扉246bが徐々に開方向に移動し、装飾図柄表示装置208の遮蔽が徐々に解かれる。画像701は演出表示領域208dの中央部に表示されているため、左扉246aおよび右扉246bによる遮蔽は、中央部から外側に向かって徐々に解かれる。画像701は、左扉246aおよび右扉246bの移動と対応して、遮蔽が解かれた中央部から外側に向かって徐々に家紋の絵柄に変化する。画像701のうち遮蔽が解かれていない外側部分は、依然として黒一色で塗りつぶされている。左扉246aおよび右扉246bによる遮蔽が画像701の全体において解かれると、画像701の全体が家紋の絵柄となる。これらの遮蔽装置246の動作と表示される画像701の変化とにより、遊技者に対し、左扉246aおよび右扉246bが徐々に開かれて家紋の絵柄の画像701が出現するように視認させることができる。この家紋演出は、変動タイマ選択テーブル7で変動タイマ32または33が選択された場合に実行される専用の演出である。遊技者は、家紋演出が実行された時点で、潜伏確変が確定した状態であることを認識できる。
次に、電断・復電発生後に実行される演出について説明する。図32および図33は、電断・復電発生後に実行される潜伏確定報知状態の演出の例を時系列で示している。図32(a)は図31(a)と同一であるため説明を省略する。
図32(b)は、変動期間中に電断が発生した状態を示している。図32(b)に示すように、電断時には、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、装飾図柄表示装置208等が全て消灯する。
図32(c)は、復電した直後の状態を示している。変動期間中に電断が発生した場合、主制御部300では、当該変動の抽選結果(当否判定結果、停止図柄、変動表示時間(タイマ番号)等)の情報が退避される。このため、復電後には特図1表示装置212で残りの変動時間に亘って特図1の変動表示が行われる。一方、第1副制御部400では上記の情報が失われるため、装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示は行われず、「只今電源復旧中」、「少々お待ちください」等の文字メッセージが所定時間表示される。第1副制御部400では、主制御部300からの図柄変動停止コマンドまたは次の図柄変動開始コマンドを受信した後に、装飾図柄の変動停止表示の制御を再開する。
また、第1副制御部400では、演出状態が潜伏確定報知状態であることの情報が失われる。このため、左扉246aおよび右扉246bは、復電後の初期動作によって初期位置(開放位置)に戻される。
図32(d)は、電断時に変動期間中であった特図1変動遊技(はずれ変動)が終了し、主制御部300からの図柄変動停止コマンドを第1副制御部400が受信した後の状態を示している。なお本例では、図柄変動停止コマンドに変動タイマ選択テーブル(本例では、変動タイマ選択テーブル7)等の情報が含まれているものとする。図32(d)に示すように、特図1表示装置212には、特図G(はずれ)が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cには、図柄変動停止コマンドに基づき、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8」−「装飾2」−「装飾3」が停止表示されている。
第1副制御部400は、主制御部300からの図柄変動停止コマンドに基づいて、変動タイマ選択テーブル7が選択されていると判定した場合、演出状態を、変動タイマ選択テーブル7に対応する潜伏確定報知状態ではなく、遊技者にとって潜伏確定報知状態より不利な潜伏状態2に設定する(図28のステップS1011、S1013参照)。これにより、演出表示領域208dの右上部分には、潜伏状態2の演出として「高確率?」という文字が表示される。また演出表示領域208dでは、潜伏状態2の演出として、悪者捜索モードの演出(本例では、主人公キャラクタが走る動画像が表示される演出)が実行される。
図33(a)は、次の特図1変動遊技(はずれ変動)が終了した状態を示している。図33(a)に示すように、特図1表示装置212には、特図G(はずれ)が停止表示されている。図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7」−「装飾3」−「装飾9」が停止表示されている。演出表示領域208dでは、「高確率?」という文字の表示および悪者捜索モードの演出が実行される。
図33(b)は、特図1の保留が2つ増加した後、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。当該特図1変動遊技では、変動タイマとしてタイマ32または33が選択されているものとする。第1副制御部400では、タイマ32または33が選択されていることに基づき、家紋演出を実行することが決定される。家紋演出の実行開始に伴い、演出表示領域208dには、全体が黒一色の画像701が表示される。また、家紋演出の実行開始に伴い、左扉246aおよび右扉246bがそれぞれ開放位置(初期位置)から閉鎖位置に移動する。
ここで、電断・復電の発生していない正常時における家紋演出の実行開始タイミングでは、左扉246aおよび右扉246bがいずれも閉鎖位置に位置しているため、画像701の全体は左扉246aおよび右扉246bによって遮蔽されている。ところが、電断・復電の発生後における家紋演出の実行開始タイミングでは、左扉246aおよび右扉246bがいずれも開放位置に位置しているため、黒一色の画像701全体が視認されてしまう。
図33(c)は、家紋演出において、左扉246aおよび右扉246bが閉鎖された後、さらに開放位置に移動している途中の状態を示している。図33(c)に示すように、この時点での画像701は、左扉246aおよび右扉246bによる遮蔽が解かれた部分よりも外側に広い部分で、家紋の絵柄に変化している。すなわち、正常時の家紋演出は、左扉246aおよび右扉246bがいずれも閉鎖位置にある状態で開始されるのに対し、電断・復電後の家紋演出は、左扉246aおよび右扉246bがいずれも開放位置にある状態で開始される。このため、左扉246aおよび右扉246bには、閉鎖位置に戻るのに必要な時間の分だけ、予め設定されている演出データに対して動作の遅れが生じてしまう。一方、画像701は、予め設定されている演出データに基づくタイミングで中央部から外側に向かって家紋の絵柄に変化するようになっている。これにより、遮蔽装置246の動作と表示される画像701の変化との間に整合性のとれない演出が実行されるため、遊技者に見た目の違和感を生じさせることができる場合がある。
図33(d)に示すように、左扉246aおよび右扉246bが開放された後には、通常の家紋演出と同様の演出が行われる。
なお、遮蔽装置246の動作に限らず、実行する演出態様が変動タイマに依存して決定される場合には、装飾図柄表示装置208での表示内容、演出用ランプの点滅パターン、音の出力パターン等を同演出態様の前回の変動期間とは異なる態様とすることができ、遊技者に違和感を生じさせることができる場合がある。
このように、本実施の形態では、電断・復電後に整合性のとれない演出を意図的に実行することによって、電断が生じたことを遊技者に印象づけることができ、遊技台に不具合が生じたことを気付かせ易くすることができる場合がある。また、遊技者は、電断・復電後に整合性のとれない演出が実行されることによって、実際の遊技状態を判別することができる場合がある。
本実施の形態では、第1副制御部400側で設定されている演出状態(本例では、潜伏状態2)とは対応関係のない変動タイマ(本例では、タイマ32または33)が主制御部300から送信された場合、設定されている演出状態とは対応しないが変動タイマに対応する演出(本例では、家紋演出)を実行するようにしている。これに代えて、演出状態と対応しない演出は実行せず、装飾図柄の短縮変動のみを行って仮停止させ、変動停止まで揺れ変動を行うようにしてもよい。この場合には、揺れ変動が通常よりも長く行われることで、遊技者に違和感を生じさせることができる場合がある。
なお、本実施の形態では、電断・復電の発生により、遮蔽装置と該遮蔽装置に対応する画像による演出にズレを生じさせることで違和感を生じさせる構成としたが、例えば、遮蔽装置と画像の表示のいずれか一方の実行を電断・復電の発生により規制することで違和感を生じさせるような構成であっても良い。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る遊技台について説明する。本実施の形態によるパチンコ機100の構成等については、第1の実施の形態によるパチンコ機100と同様であるため説明を省略する。
図34は、本実施の形態における演出決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。この演出決定処理は、第1副制御部400の演出制御処理内(例えば、図27に示す演出決定処理(ステップS915))で実行される処理である。まず、演出決定処理のステップS1401では、当該変動の特図停止図柄が特図C(潜伏確変)または特図F(小当り)であるか否かを判定する。当該変動の特図停止図柄が特図Cまたは特図Fであると判定した場合にはステップS1403の処理に移行し、特図Cおよび特図Fのいずれでもないと判定した場合には演出決定処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1403では、RAM408内の電断発生フラグがオフであるか否かを判定する。電断発生フラグがオフであると判定した場合にはステップS1405の処理に移行し、電断発生フラグがオンであると判定した場合にはステップS1411の処理に移行する。
ステップS1405では、変動開始時の変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル5であるか否かを判定する。変動タイマ選択テーブル5であると判定した場合にはステップS1407の処理に移行し、それ以外であると判定した場合にはステップS1409の処理に移行する。
ステップS1407では、実行する演出態様として潜伏状態継続演出を設定する。すなわち、変動開始時の変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル5である場合には、既に潜伏状態2の演出が実行されているため、潜伏状態が引き続き継続されることを示唆する演出を設定する。その後、ステップS1423の処理に移行する。
ステップS1409では、実行する演出態様として潜伏状態突入演出を設定する。すなわち、変動開始時の変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル5でない場合には、現時点では潜伏状態2の演出が実行されていないため、潜伏状態に突入したことを示唆する演出を設定する。その後、ステップS1423の処理に移行する。
以上のように、電断が発生していない場合、特図Cまたは特図F表示時の演出態様は、変動タイマ選択テーブルに基づいて決定される。ただし、特図Cまたは特図F表示時の演出態様は、例えば、図柄停止表示時の図柄遊技状態等に基づいて決定されるようにしてもよい。
ステップS1411では、当該変動の特図停止図柄が特図Cであるか否かを判定する。当該変動の特図停止図柄が特図Cであると判定した場合にはステップS1415の処理に移行し、特図Cではない(特図Fである)と判定した場合にはステップS1413の処理に移行する。
ステップS1413では、変動開始時の図柄遊技状態が確変状態1であるか否かを判定する。変動開始時の図柄遊技状態が確変状態1であると判定した場合にはステップS1415の処理に移行し、それ以外であると判定した場合にはステップS1417の処理に移行する。
ステップS1415では、演出態様として潜伏状態継続演出を設定する。
ステップS1417では、変動開始時の変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル5であるか否かを判定する。変動タイマ選択テーブル5であると判定した場合にはステップS1419の処理に移行し、それ以外であると判定した場合にはステップS1421の処理に移行する。
ステップS1419では、演出態様として潜伏状態継続演出を設定する。ステップS1421では、演出態様として潜伏状態突入演出を設定する。
本実施の形態では、電断発生後に違和感を伴って実行される演出を遊技者にとって有利な演出とするために、当該変動の停止図柄が特図Cであること、変動開始時の図柄遊技状態が確変状態1であること、または変動開始時の変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル5であることに基づいて、潜伏状態が継続されることを示唆する演出を実行する。また、当該変動の停止図柄が特図Cでなく特図Fであり、変動開始時の図柄遊技状態が確変状態1でなく、変動開始時の変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル5でないことに基づいて、潜伏状態に突入したことを示唆する演出を実行する。このように、電断発生後には変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル5であっても潜伏演出を実行しないため、電断発生後は停止図柄または図柄遊技状態に基づいて演出態様を決定する。ステップS1415、S1419またはS1421の処理が終了した後には、ステップS1423の処理に移行する。
ステップS1423では、その他の演出を決定する処理を行う。その後、演出決定処理を終了して演出制御処理に復帰する。
なお、本実施の形態では、RAM408内の電断発生フラグを用いているが、電断発生フラグを用いず、例えば、特図Cまたは特図Fが表示される時点の図柄遊技状態が確変状態1であることに基づいて、潜伏状態継続演出を設定してもよい。
次に、本実施の形態で実行される潜伏演出の例について説明する。図35は、正常時に実行される潜伏演出の例を時系列で示している。図35(a)は、ある特図1変動遊技(変動開始時の図柄遊技状態は通常状態)において潜伏確変(特図C)に当選した状態を示している。図35(a)に示すように、特図1表示装置212には特図Cが停止表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜2番目のLEDを点灯させて特図1の保留が2つであることを表示している。装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cには、潜伏確変を報知する図柄組合せ「装飾1」−「装飾2」−「装飾3」が停止表示されている。この時点では、演出表示領域208dで通常状態の演出が実行されている。
図35(b)は、特図Cの当選に基づいて実行される潜伏演出が開始された状態を示している。ここで、主制御部300側では、通常状態で特図Cに当選したことに基づいて、変動開始時の変動タイマ選択テーブル1から変動タイマ選択テーブル5に変更される(図15および図16参照)。また第1副制御部400側では、変動タイマ選択テーブル5が選択された情報を含むコマンドを受信したことに基づいて、演出状態として潜伏状態2が設定される(図29参照)。さらに第1副制御部400側では、当該変動の特図停止図柄が特図Cであり、変動開始時の変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル5以外であることに基づいて、潜伏演出の演出態様として潜伏状態突入演出が設定される(図34のステップS1409)。図35(b)に示すように、演出表示領域208dには、潜伏状態以外の状態(本例では通常状態から)潜伏状態に突入したことを示唆する潜伏状態突入演出として、「悪者捜索モード突入!!」という文字が表示されている。
図35(c)は、潜伏状態突入演出中の1回目の特図1変動遊技が開始された状態を示している。図35(c)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われており、図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。演出表示領域208dのうち右上部分には、潜伏状態2の演出として「高確率?」という文字が表示されている。また演出表示領域208dには、潜伏状態2の演出として、主人公キャラクタが走る動画像が表示されている。
図35(d)は、当該1回目の特図1変動遊技が終了した状態を示している。図35(d)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示されており、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7」−「装飾3」−「装飾9」が停止表示されている。演出表示領域208dでは、潜伏状態2の演出が引き続き行われている。
図35(e)、(f)は、潜伏状態突入演出中の2回目の特図1変動遊技が行われている状態を示している。図35(e)、(f)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われており、図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。演出表示領域208dでは、潜伏状態2の演出が引き続き行われている。
図35(g)、(h)は、当該2回目の特図1変動遊技で小当り(特図F)に当選した状態を示している。図35(g)、(h)に示すように、特図1表示装置212には特図Fが停止表示されており、図柄表示領域208a〜208cには小当りを報知する図柄組合せ「装飾1」−「装飾2」−「装飾3」が停止表示されている。ここで、主制御部300側では、確変状態1(潜伏状態)で特図Fに当選したことに基づいて、変動タイマ選択テーブル5が維持される(図15および図16参照)。また第1副制御部400側では、変動タイマ選択テーブル5が設定された情報を含むコマンドを受信したことに基づいて、演出状態として潜伏状態2が設定される(図29参照)。さらに第1副制御部400側では、当該変動の特図停止図柄が特図Fであり、変動開始時の変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル5であることに基づいて、潜伏演出の演出態様として潜伏状態継続演出が設定される(図34のステップS1407)。演出表示領域208dには、「高確率?」という文字が表示されているとともに、潜伏状態が継続することを示唆する潜伏状態継続演出として、「まだだ!!」、「悪者捜索モード継続!!」という文字が表示されている。
図36は、電断・復電発生時に実行される潜伏演出の例を時系列で示している。図36(a)は、潜伏演出(潜伏状態継続演出または潜伏状態突入演出)中において、ある特図1変動遊技が実行されている状態を示している。図36(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われており、図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。演出表示領域208dには、「高確率?」という文字が表示されているとともに、主人公キャラクタが走る動画像が表示されている。
図36(b)は、変動期間中に電断が発生した状態を示している。図36(b)に示すように、電断時には、特図1表示装置212、特図1保留ランプ218、装飾図柄表示装置208等が全て消灯する。
図36(c)は、復電した直後の状態を示している。変動期間中に電断が発生した場合、主制御部300では、当該変動の抽選結果(当否判定結果、停止図柄、変動表示時間(タイマ番号)等)の情報が退避される。このため、復電後には特図1表示装置212で残りの変動時間に亘って特図1の変動表示が行われる。一方、第1副制御部400では上記の情報が失われるため、装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示は行われず、「復旧中」、「少々お待ちください」等の文字メッセージが所定時間表示される。第1副制御部400では、主制御部300からの図柄変動停止コマンドまたは次の図柄変動開始コマンドを受信した後に、装飾図柄の変動停止表示の制御を再開する。
図36(d)は、電断時に変動期間中であった特図1変動遊技が終了し、主制御部300からの図柄変動停止コマンドを第1副制御部400が受信した後の状態を示している。図36(d)に示すように、特図1表示装置212には特図G(はずれ)が停止表示されており、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7」−「装飾3」−「装飾9」が停止表示されている。第1副制御部400側では、演出状態が通常状態に設定されるため(図29参照)、演出表示領域208dでは通常状態の演出が実行される。
図36(e)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。図36(e)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。演出表示領域208dでは、通常状態の演出が実行されている。
図36(f)は、当該特図1変動遊技で小当り(特図F)に当選した状態を示している。図36(f)に示すように、特図1表示装置212には特図Fが停止表示されており、図柄表示領域208a〜208cには小当りを報知する図柄組合せ「装飾1」−「装飾2」−「装飾3」が停止表示されている。演出表示領域208dでは、通常状態の演出が実行されている。
図36(g)は、小当りの当選に基づいて実行される潜伏演出が開始された状態を示している。ここで、第1副制御部400側では、当該変動の特図停止図柄が特図Fであり、電断発生フラグがオンであり、変動開始時の図柄遊技状態が確変状態1であることに基づいて、潜伏演出の演出態様として潜伏状態継続演出が設定される(図34のステップS1415)。図36(g)に示すように、演出表示領域208dには、「高確率?」という文字が表示されているとともに、「悪者捜索モード継続!!」という文字が表示されている。すなわち、小当り前には通常状態の演出が実行されているのにも関わらず、小当り後には、潜伏状態が継続することを示唆する潜伏状態継続演出が実行される。これにより、小当り前後で整合性のとれない演出が実行されるため、遊技者に違和感を生じさせることができる場合がある。また、本実施の形態では、違和感を伴う潜伏状態継続演出が実行された場合には、遊技者にとって有利な潜伏確変状態であることが確定する。(組み合わせがおかしいだけで実行される演出自体は電断・復電が行われなかった場合であっても行われるもの。)
また、他の構成として、変動タイマ選択テーブル1において小当りした後は変動タイマ選択テーブル1を選択し、液晶演出のみ図36(a)に示すような高確率状態を煽る表示を行い、変動タイマ選択テーブル1において潜伏大当りした後は変動タイマ選択テーブル5を使用し、上記と同様に液晶演出においても図36(a)に示すような高確率状態を煽る表示を行う。そして、液晶演出において高確率状態を煽る表示が行われている際に電断・復電が発生した場合には、電断・復電後の早い段階で小当りを成立させることで、電断・復電が発生していない場合よりも早い段階で潜伏状態であることを報知させることができる場合がある。つまり、従来は遊技の進行を阻害するだけであった電断・復電等の不具合を遊技者に有利になものとすることができる場合がある。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態に係る遊技台について説明する。本実施の形態によるパチンコ機100の構成等については、第1の実施の形態によるパチンコ機100と同様であるため説明を省略する。
図37および図38は、本実施の形態において実行される潜伏演出の例を時系列で示している。図37(a)は、状態セット6における変動タイマ選択テーブル5(図16参照)を用いた1回目の特図変動遊技が行われている状態を示している。第1副制御部400側では、変動タイマ選択テーブル5が設定された情報を含むコマンドを受信したことに基づいて、演出状態として潜伏状態2が設定されている(図29参照)。図37(a)に示すように、図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。演出表示領域208dの上部には、「対決までに味方を集めろ!」、「対決まで残り39回」という、39変動後に対決演出(確変であるか否かを判定する潜伏ジャッジ演出)が実行されることを示唆する文字が表示されている。演出表示領域208dの下部には、主人公キャラクタが味方を集めるために走る動画像が表示されている。
図37(b)は、状態セット6における20回目の特図変動遊技が行われている状態を示している。図37(a)と比較すると、「対決」までの残回数が20回に減少しているとともに、演出表示領域208dの下部に表示される味方が増加している。
図37(c)は、状態セット6における40回目の特図変動遊技が開始された状態を示している。当該40回目の特図変動遊技の開始時には、変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル6に変更される(図16参照)。第1副制御部400側では、変動タイマ選択テーブル6が設定された情報を含むコマンドを受信したことに基づいて、演出状態として潜伏ジャッジ状態が設定される(図29参照)。図37(c)に示すように、演出表示領域208dの上部には「対決!」という文字が表示されており、演出表示領域208dの下部には「勝負じゃ!」と叫ぶ主人公キャラクタの動画像が表示されている。これらの表示により、当該変動で対決演出が開始されることが示唆される。
図37(d)は、当該40回目の特図変動遊技の途中の状態を示している。図37(d)に示すように、演出表示領域208dの下部には、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決する動画像が表示されている。
図37(e)、(f)は、当該40回目の特図変動遊技が終了した状態を示している。図37(e)に示すように、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1」−「装飾6」−「装飾3」が停止表示されている。これにより、当該変動の当否判定結果がはずれであることが報知される。また、演出表示領域208dの上部には「勝利!」という文字が表示され、演出表示領域208dの下部には主人公キャラクタが敵キャラクタに勝利する動画像が表示されている。これにより、対決演出の勝利(確変確定)が報知される。また、図37(f)に示すその後の状態では、「高確率状態突入!」という確変確定を報知する文字が表示される。
図37(g)は、状態セット6における41回目の特図変動遊技が行われている状態を示している。当該41回目の特図変動遊技の開始時には、変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル7に変更される(図16参照)。第1副制御部400側では、変動タイマ選択テーブル7が設定された情報を含むコマンドを受信したことに基づいて、演出状態として潜伏確定報知状態が設定される(図29参照)。図37(g)に示すように、潜伏確定報知状態の演出では、左扉246aおよび右扉246bがいずれも閉鎖位置に移動し、装飾図柄表示装置208は左扉246aおよび右扉246bによって例えば複数変動期間に跨って遮蔽される。演出表示領域208dの右上部分には、潜伏確変確定であることを示唆する「高確率」という文字が表示される。
図38(a)は、状態セット6における60回目の特図変動遊技が行われている状態を示している。図38(a)に示すように、当該60回目の特図変動遊技では、潜伏確定報知状態の演出が引き続き実行されている。
図38(b)は、当該60回目の特図変動遊技中に電断が発生した状態を示している。図38(b)に示すように、電断時には装飾図柄表示装置208等が全て消灯する。
図38(c)は、復電後の状態を示している。図38(c)では図示していないが、復電後には、特図1表示装置212で残りの変動時間に亘って特図1の変動表示が行われる。一方、第1副制御部400では抽選結果等の情報が失われるため、装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示は行われず、「只今電源復旧中」、「少々お待ちください」等の文字メッセージが所定時間表示される。第1副制御部400では、主制御部300からの図柄変動停止コマンドまたは次の図柄変動開始コマンドを受信した後に、装飾図柄の変動停止表示の制御を再開する。
図38(d)は、状態セット6における61回目の特図変動遊技(復電後に開始される1回目の特図変動遊技)が行われている状態を示している。第1副制御部400側では、変動タイマ選択テーブル7が設定されている情報を含むコマンドを復電後に受信すると、演出状態は、変動タイマ選択テーブル7に対応する潜伏確定報知状態ではなく、それより不利な潜伏状態2に設定される(図29参照)。
この潜伏状態2の演出では、演出表示領域208dの上部に、「対決までに味方を集めろ!」、「対決まで残り??回」という対決演出が実行されることを示唆する文字が表示される。演出表示領域208dの下部には、主人公キャラクタが味方を集めるために走る動画像が表示されている。ただし、第1副制御部400で管理していた前回大当りからの変動回数の情報や、変動タイマ選択テーブルが切り替えられてからの変動回数の情報等は電断により失われるため、「対決」までの残回数を数値で表示することはできない。また、当該演出が開始されてから特図変動遊技が40回以上行われたとしても、対決演出を実行するためのタイマ8または9が変動タイマ選択テーブル7では選択され難いため、対決演出は実行されない場合がある。
このように、本実施の形態では電断・復電後に整合性のとれない演出(実行されることのない対決演出の実行を煽る演出)が実行されるため、遊技者に違和感を生じさせることができる場合がある。また、本実施の形態では、違和感を伴う潜伏演出が実行された場合には、遊技者にとって有利な潜伏確変状態であることが確定する。さらに本実施の形態では、対決演出が実行されることを示唆する演出が開始された後、40回転以上の変動が行われても対決演出が実行されない場合があるため、40回転で対決演出が行われると思っている遊技者を驚かせることができる場合がある。
以上のように本実施の形態は、第一の演出状態(確変潜伏、潜伏状態2)と、第一の演出状態よりも有利な第二の演出状態(確変確定、潜伏確定報知状態)とを備え、第二の演出状態における電断の発生に基づいて、復電後に第一の演出状態に移行する。復電後の第一の演出状態では、遊技者に違和感を生じさせる態様で演出が行われる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態に係る遊技台について説明する。本実施の形態によるパチンコ機100の構成等については、第1の実施の形態によるパチンコ機100と同様であるため説明を省略する。
図39は、本実施の形態における演出決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。この演出決定処理は、第1副制御部400の演出制御処理内(例えば、図27に示す演出決定処理(ステップS915))で実行される処理である。まず、演出制御処理のステップS1501では、当該変動の変動タイマがタイマ8であるか否かを判定する。ここで、タイマ8は、変動タイマ選択テーブル6(状態セット6または7のいずれか)でのみ選択されるタイマである。変動タイマがタイマ8であると判定した場合にはステップS1503の処理に移行し、変動タイマがタイマ8以外であると判定した場合には演出決定処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1503では、現在の図柄遊技状態セットをRAM408から呼び出す。
ステップS1503の次のステップS1505では、RAM408内の電断発生フラグがオフであるか否かを判定する。電断発生フラグがオフであると判定した場合にはステップS1507の処理に移行し、電断発生フラグがオンであると判定した場合にはステップS1511の処理に移行する。
ステップS1507では、図柄遊技状態セットが状態セット6であるか否かを判定する。図柄遊技状態セットが状態セット6であると判定した場合にはステップS1509の処理に移行し、図柄遊技状態セットが状態セット6ではない(状態セット7である)と判定した場合にはステップS1511の処理に移行する。
ステップS1509では、当該変動の演出態様として対決成功演出を設定する。すなわち、電断・復電発生後を除き、図柄遊技状態セットが状態セット6である場合には、潜伏確変状態であることを示唆する対決成功演出が設定される。その後、演出決定処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1511では、当該変動の演出態様として対決失敗演出を設定する。すなわち、電断・復電発生後、または図柄遊技状態セットが状態セット6でない(状態セット7である)場合には、通常状態であることを示唆する対決失敗演出が設定される。正常時には、図柄遊技状態セットが状態セット6である場合は対決成功演出が設定されるが、電断・復電発生後には、図柄遊技状態セットが状態セット6であったとしても対決失敗演出が設定される。その後、演出決定処理を終了して演出制御処理に復帰する。
図40は、本実施の形態において実行される潜伏演出の例を時系列で示している。本例では、状態セット6における変動タイマ選択テーブル5(図16参照)を用いた1回目〜38回目の特図変動遊技の間に、電断・復電が発生したものとする。図40(a)は、状態セット6における変動タイマ選択テーブル5を用いた39回目の特図変動遊技が行われている状態を示している。図40(a)に示すように、演出表示領域208dの上部には、「対決までに味方を集めろ!」、「対決まで残り??回」という対決演出が実行されることを示唆する文字が表示される。ただし、第1副制御部400の特図変動カウンタの値は電断により失われているため、「対決」までの残回数を数値で表示することはできない。
図40(b)は、状態セット6における40回目の特図変動遊技(はずれ変動)が開始された状態を示している。当該40回目の特図変動遊技の開始時には、変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル6に変更される(図16参照)。また変動タイマ選択テーブル6を用いた特図変動遊技では、はずれ変動の場合には高確率(本例では確率100%)でタイマ8が選択される(図22参照)。第1副制御部400側では、電断発生フラグがオンであり、かつ変動タイマがタイマ8であることに基づいて、演出態様として対決失敗演出が設定される。
電断が発生していなければ、図柄遊技状態セットが状態セット6であることから、41回転目以降に確変状態に突入することを第1副制御部400側で把握できるため、対決成功演出が設定される。電断が発生すると、第1副制御部400側での図柄遊技状態セットの情報が失われ、41回転目以降の状態を把握することができない場合があるため、遊技者に不利な状態を示唆する対決失敗演出が設定される。これにより、結果として41回転目以降の状態が通常状態であった場合には、実際の状態が対決演出で報知された状態と一致するため、対決演出で真の報知がなされたことになる。一方、41回転目以降の状態が確変状態であった場合には、実際の状態が対決演出で報知された状態よりも有利になるため、遊技者を喜ばせることができる場合がある。仮に、第1副制御部400側で41回転目以降の状態を把握することができないときに対決成功演出を設定してしまうと、結果として41回転目以降の状態が通常状態であった場合には、実際の状態が対決演出で報知された状態よりも不利になるため、遊技者をぬか喜びさせることになってしまう。
図40(b)に示すように、演出表示領域208dの上部には「対決!」という文字が表示されており、演出表示領域208dの下部には、主人公キャラクタと敵キャラクタとが対決する動画像が表示されている。これらの表示により、当該変動で対決演出が開始されることが報知される。
図40(c)、(d)は、当該40回目の特図変動遊技が終了した状態を示している。図40(c)に示すように、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1」−「装飾6」−「装飾3」が停止表示される。これにより、当該変動の当否判定結果がはずれであることが報知される。また、演出表示領域208dの上部には「敗北・・・」という文字が表示され、演出表示領域208dの下部には主人公キャラクタが敵キャラクタに敗北する動画像が表示される。これにより、実際には潜伏確変状態であるにも関わらず、対決演出の敗北(非確変確定)が報知される。また、図40(d)に示すその後の状態でも、「高確率状態突入失敗・・・」という非確変確定を報知する文字が表示される。
図40(e)は、状態セット6における41回目の特図変動遊技が開始された状態を示している。当該41回目の特図変動遊技の開始時には、変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル7に変更される(図16参照)。第1副制御部400側では、変動タイマ選択テーブル7が設定されたことに基づき、演出状態を潜伏確定報知状態に設定する(図29参照)。図40(e)に示すように、潜伏確定報知状態の演出では、左扉246aおよび右扉246bがいずれも閉鎖位置に移動し、装飾図柄表示装置208は左扉246aおよび右扉246bによって例えば複数変動期間に跨って遮蔽される。演出表示領域208dの右上部分には、「高確率」という文字が表示される。この演出により、潜伏確変確定であることが示唆される。
本実施の形態では、40回目の特図変動遊技では非確変確定であることが報知され、41回目の特図変動遊技では、復活演出等が実行されることなく潜伏確変確定であることが報知される。このように、本実施の形態では電断・復電発生後に整合性のとれない演出(遊技状態の報知に矛盾がある演出)が実行されるため、遊技者に違和感を生じさせることができる場合がある。電断が発生していなければ、対決演出に勝利すれば潜伏確変確定であり、対決演出に敗北すれば非確変確定であるのに対し、電断が発生した場合には、対決演出に敗北しても潜伏確変確定となることがある。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態に係る遊技台について説明する。本実施の形態によるパチンコ機100の構成等については、第1の実施の形態によるパチンコ機100と同様であるため説明を省略する。
図41は、本実施の形態において実行される演出の例を時系列で示している。図41(a)は、電断・復電発生後のある特図1変動遊技が終了した状態を示しており、第1の実施の形態の図33(a)に対応している。この時点で、主制御部300側では図柄遊技状態セットが状態セット6に設定され、変動タイマ選択テーブルが変動タイマ選択テーブル7に設定されているものとする。第1副制御部400側で設定されている演出状態は、電断の発生に基づき、変動タイマ選択テーブル7に対応する潜伏確定報知状態ではなく潜伏状態2であるものとする(図29参照)。
図41(a)に示すように、特図1表示装置212には特図Gが停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7」−「装飾3」−「装飾9」が停止表示されている。演出表示領域208dでは、潜伏状態2の演出として「高確率?」という文字が表示されるとともに、悪者捜索モードの演出が実行されている。
図41(b)は、次の特図1変動遊技が開始された直後の状態を示している。この特図1変動遊技では、変動タイマとしてタイマ32が選択されているものとする。タイマ32および33は、変動タイマ選択テーブル7でのみ選択されるタイマである。第1副制御部400の演出状態で言えば、タイマ32および33は潜伏確定報知状態のときにのみ選択されるタイマである。したがって、第1副制御部400では、タイマ32および33に対応する演出として潜伏確定報知状態用の演出しか用意されておらず、潜伏状態2用の演出は用意されていない。第1の実施の形態では、潜伏状態2であるにも関わらず、潜伏確定報知状態用の演出を無理に実行しているが、本実施の形態では、設定されている演出状態に対応する演出が用意されていないタイマ(設定されている演出状態に対応していないタイマ)が選択された場合には、演出を行わないようにしている。
図41(b)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われ、図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が行われている。第1の実施の形態の図33(b)と異なり、タイマ32が選択されたことに基づく家紋演出は行われない。
図41(c)は、当該特図1変動遊技の途中の状態を示している。図41(c)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が引き続き行われているが、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄が例えば超短縮変動(2000ms)または短縮変動(3000ms)と同程度の時間だけ変動表示された後に仮停止し、その後、仮停止した装飾図柄の揺れ変動が行われている。揺れ変動とは、仮停止した装飾図柄が上下左右への揺れまたは拡大縮小等を繰り返す状態のことであり、停止表示ではないことを示している。
図41(d)は、タイマ32の変動時間(294000ms)が経過して当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。図41(d)に示すように、特図1表示装置212には特図Gが停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、仮停止時の図柄組合せと同じ図柄組合せが特図Gの停止表示とほぼ同時に停止表示される。すなわち第1副制御部400では、図柄変動停止コマンドの受信に基づいて装飾図柄の揺れ変動を終了して停止表示させる制御が行われる。揺れ変動は長時間に亘って行われるため、遊技者に違和感を生じさせることができる。
本実施の形態では、演出状態と対応していない変動タイマ(本例ではタイマ32)が選択された場合には演出を行わないようにしている。これにより、ある特図変動遊技で当該変動タイマが選択されたことに基づいて、当該特図変動遊技よりも前に異常(電断)が発生したことを遊技者に気付かせ易い場合がある。
なお、現在の演出状態に対応する演出や、複数変動に跨って行われる演出(例えば、主人公キャラクタが走る動画像の表示、「高確率?」という文字の表示)は継続して行ってもよい。当該変動タイマに対応する演出(特にリーチ等の図柄の変動表示に関する演出)が行われなければよい。
以上説明したように、上記実施の形態による遊技台は、所定の当否判定条件が成立した場合(例えば、遊技球が特図1始動口230、特図2始動口232に入球した場合)には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、特定の当否判定結果(例えば、大当り(特図C))が導出されたことを少なくとも含む所定の制御状態移行条件が成立した場合には、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態(例えば、通常状態)、および該第一の制御状態よりも有利度の高い第二の制御状態(例えば、確変状態1(潜伏確変))のいずれか一方から他方へと制御状態(例えば、図柄遊技状態)を少なくとも移行可能な制御状態移行手段(例えば、特図2状態更新処理(ステップS225)、特図1状態更新処理(ステップS227))と、所定の報知条件が成立した場合には、所定の報知(例えば、制御状態を示唆する報知)を実行可能な報知手段(例えば、第1副制御部400、装飾図柄表示装置208)と、所定の起動信号が入力されたこと(例えば、電源が投入されたこと)を少なくとも含む所定の起動条件が成立した場合には、所定の遊技制御を実行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300)と、所定の出力条件が成立した場合(例えば、主制御部300への供給電圧が低下した場合)には、前記遊技制御手段を動作させるための電気系統に異常があることを示す所定の電気系統異常信号(例えば、低電圧信号)を出力可能な電気系統異常信号出力手段(例えば、電圧監視回路338)と、前記電気系統異常信号が出力された後に、前記起動信号が前記遊技制御手段に入力されたことを含む所定の復帰条件が成立した場合には、該電気系統異常信号が出力された際の制御状態に少なくとも復帰可能な制御状態復帰手段(例えば、復電時処理(ステップS111))と、を備え、前記報知手段は、前記第一の制御状態において、第一の確率(例えば、0%)で、第一の態様からなる第一の報知(例えば、主人公キャラクタが走る動画像が表示される悪者捜索モードの演出、潜伏演出、有利な状態であることを示唆する演出)を実行可能に構成され、前記報知手段は、前記第二の制御状態において、前記第一の確率よりも高い第二の確率(例えば、100%)で、前記第一の報知を実行可能に構成され、前記報知手段は、前記第一の制御状態において、特定の報知条件(例えば、小当りに当選)を少なくとも含む第一の報知条件(例えば、通常状態で小当りに当選)が成立したことに基づいて、第二の態様からなる第二の報知(例えば、悪者捜索モードに突入する演出、潜伏状態突入演出)を実行可能に構成され、前記報知手段は、前記第二の制御状態において、前記特定の報知条件を少なくとも含む第二の報知条件(例えば、確変状態1で小当りに当選)が成立したことに基づいて、前記第二の態様とは異なる第三の態様からなる第三の報知(例えば、悪者捜索モードを継続する演出、潜伏状態継続演出)を実行可能に構成された遊技台であって、前記報知手段は、前記第二の制御状態において前記電気系統異常信号出力手段から前記電気系統異常信号が出力され、その後で、前記所定の起動信号が前記遊技制御手段に入力された場合には、復帰後の制御状態が前記第二の制御状態から他の制御状態に移行されるまでの間は、前記第二の確率よりも低い第三の確率(例えば、0%)で前記第一の報知を実行可能に構成され、前記報知手段は、復帰後の制御状態が前記第二の制御状態から他の制御状態に移行されるまでの間に、前記特定の報知条件を少なくとも含む第三の報知条件(例えば、復電後の確変状態1で小当りに当選)が成立したことに基づいて、前記第二の態様とは異なる第四の態様からなる第四の報知(例えば、悪者捜索モードを継続する演出、潜伏状態継続演出)を実行可能に構成されることを特徴とする。
この構成によれば、効果的な報知の実行により、遊技台の興趣を向上させると共に、遊技台の電気系統に異常が発生したことを遊技店側が把握する機会を生じさせ易くなる場合がある。
従来、電断・復電が発生した場合においては、該電断の発生および復電作業が行われている最中に店員を呼ばない限り、店員が電断であること判別することができなかった(復電作業が終了すると、遊技が正常に進行してしまうため)。上記の構成によれば、電断により店員を呼び、該店員と共にしばらく遊技を進行させることで報知が行われた際に電断が発生したことを確実に店員に知らせることができ、電気系統に異常があったことを店員が確実に把握することができる場合がある。
またこの構成によれば、異常が発生していない場合には実行されることの無い態様(例えば、本来行われるはずのない演出態様の組合せ)で報知を行うことで、異常の発生により低下してしまった遊技者の期待感を再度上昇させることができる場合がある。
またこの構成によれば、制御状態に基づいて同じ報知を行う場合であっても、遊技者にとって不利な状態であることを煽っている期間で行われるため、遊技者を喜ばせることができる場合がある。
またこの構成によれば、電断によって有利な状態から不利な状態に転落したかのような態様で報知を行うことで、遊技者に利益を得るための権利が剥奪されたかのように感じさせることで、不信感や不満感をあえて生じさせ、店員を呼ばせることができる場合がある。これにより、何らかの異常があったことを遊技者を介して店員に伝えることができ、異常の再発防止等に迅速に対応することができる場合がある。
またこの構成によれば、遊技者にとって有利な状態である可能性が高いことを示唆する報知が行われている状態において電断・復電が発生した場合、遊技者にとって有利な状態である可能性が低いことを示唆する報知が行われるようにすることで、開店直後のハイエナ行為による稼動低下等を抑制することができると共に、電断・復電により、万が一RAMクリアが発生した場合であっても、演出状態を予めその状態に合わせることで、少なくとも遊技者の期待感を高めてから低下させるようなことは無い。
また、上記実施の形態による遊技台において、前記第三の確率は、前記第一の確率と同じ確率からなり、前記第四の態様は、前記第三の態様と同じ態様からなることを特徴とする。
この構成によれば、異常が発生した場合であっても、本来実行されるはずであった確率および態様で報知を実行することで、異常により生じた遊技者の不満を解消することができる場合がある。
またこの構成によれば、有利な状態において実行される報知と態様が同一であるため、異常発生後であっても制御状態が有利な状態のまま継続されていることが分かり易くなる場合がある。また、新たに演出を設ける必要が無く、工数やコストを減らすことができる場合がある。
また、上記実施の形態による遊技台において、前記第一の報知は、第一の状態示唆報知(例えば、遊技者に有利な状態(例えば、潜伏確変状態)であることを示唆する報知)からなり、前記第一の確率は、零からなり、前記報知手段は、前記第一の制御状態において第二の状態示唆報知(例えば、遊技者に不利な状態(例えば、通常状態)であることを示唆する報知)を少なくとも実行可能に構成され、前記報知手段は、前記第二の制御状態において前記第一の状態示唆報知を実行している際に、前記電気系統異常信号出力手段から前記電気系統異常信号が出力され、その後に前記所定の起動信号が前記遊技制御手段に入力されたことに基づいて、復帰後の制御状態が前記第二の制御状態から他の制御状態に移行されるまでの間は、前記第一の状態示唆報知を実行しないと共に、前記第二の状態示唆報知を実行可能に構成されたことを特徴とする。
この構成によれば、状態示唆報知により、現在の制御状態の有利・不利を遊技者に認識させつつも、電断後は、あえて第二の状態示唆報知を禁止しつつ、第一の状態示唆報知を実行することで、電断後の制御状態が第二の制御状態であったとしても遊技者にそのことを悟らせないようにすることができる場合がある。
また、上記実施の形態による遊技台において、前記報知手段は、前記復帰後の制御状態が前記第二の制御状態である際に、前記第三の報知条件が成立した場合であっても、前記第四の報知を実行しないことを特徴とする。
この構成によれば、遊技者は、第一の報知が実行される頻度が低いことから、現在の制御状態が第一の制御状態であることを推測する。電断発生により電断発生時の制御状態が第二の制御状態であっても、復電後は第二の確率よりも低い第三の確率で第一の報知を実行させることで、遊技者に制御状態を第一の制御状態であるかのように誤認させることができる場合がある。その際、特定の報知条件が成立したことに基づいて行われる報知をあえて実行しないことで、遊技者に違和感を与え、異常が発生したことを報知することができる場合がある。大げさに電断・復電が発生したことを報知すると、遊技者に店員や周囲の客からあらぬ疑いがかけられてしまい、該遊技者が離席して稼動が低下する問題があった。このため、なるべく目立たない態様で異常を報知することで、異常発生時の遊技者の離席を防ぐ。
また、上記実施の形態による遊技台において、図柄の変動表示を行い、前記当否判定結果に対応する停止図柄態様を所定の変動時間が経過した後に停止表示する図柄変動表示を行う図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214)を備え、前記特定の報知条件は、前記制御状態移行手段により前記制御状態が前記第一および第二の制御状態のいずれか一方に移行されてから行われた前記図柄変動表示の回数が予め定められた特定の回数(例えば、39回(40変動目で報知実行))に達したことからなることを特徴とする。
この構成によれば、異常の発生を示す報知が行われる契機が特図の変動回数に依存するため、電断・復電の発生後に店員が来た場合であっても、予め定められた回数特図を変動させることで、該報知を容易に店員に確認してもらうことができる場合がある。
また、該報知を実行するためには、特図を所定回数変動させる必要があるため、稼動を促進することができる場合がある。特に、電断発生により遊技者が遊技をやめた場合に、次の遊技者がその台で遊技を始めた際には、該所定の回数の変動により現在の制御状態を把握することができる可能性があるため、少なくとも所定の回数の変動までの遊技を促進することができる場合がある。
従来、先読み結果に基づいて保留表示態様を変更している場合に、電断・復電が発生したことに基づいて、復電後は該保留表示態様を電断前のものとは切り替えて表示する遊技台が知られていた。
しかしながら、この遊技台では、店員が遊技者の呼び出しに応じて迅速にその場に駆けつけた場合には異常を把握することができるが、実際に電断・復電が発生した場合には、該電断・復電処理も進行するため、2〜3分程度で遊技台は復帰してしまう。復帰後の遊技台からは電断・復電があったことを判別することができないため、店員は上記2〜3分の間に現場に駆けつける必要があり、忙しいときほど異常を見逃しやすいといった問題があった。上記実施の形態による遊技台においては、電断・復電発生後の遊技の進行に応じて該異常が発生したことを示す報知が行われるため、より店員が異常を把握する契機を生じさせることができる場合がある。
上記実施の形態において、電断後の報知態様は、遊技者に違和感を生じさせるものである。例えば、第3の実施の形態では、特定の報知条件が成立したことに基づいて実行される報知の実行自体を先んじて予告しているにも関わらず実行されないため、遊技者に違和感を生じさせることができる場合がある。また、第2の実施の形態では、前後の演出と齟齬が生じる態様からなるため、遊技者に違和感を生じさせることができる場合がある。第1の実施の形態では、報知を構成する複数の要素(液晶表示、音声出力、光源点灯、役物動作)のうちいずれかの動作に遅れが生じるかまたは動作しないため、遊技者に違和感を生じさせることができる場合がある。特に可動役物の動作の遅れは非常に目立ちやすく、遊技者に電断があったことを伝えるのに好適である。
報知が実行された場合に違和感を生じさせることで、異常が発生した後であることを遊技者に強く印象づけることができる場合がある。異常が発生したことを明確にすることで、該遊技台は公平性を保っていることを遊技者にアピールすることができる場合がある。
また上記実施の形態において、特定の報知条件は、当否判定結果または変動時間抽選結果に基づく。例えば、特定の当否判定結果が導出されたことに基づいて異常があったことを示す報知が行われる(例えば、第2の実施の形態の小当り)。また、特定の変動時間が導出されたことに基づいて、異常があったことを示す報知が行われる(例えば、第3の実施の形態の変動タイマ選択テーブル等)。これにより、少なくとも該報知を実行させるまで稼動を促進させることができる場合がある。
上記実施の形態において、各報知は、特定の報知条件が含まれる個別に割り当てられた条件が成立したことに基づいて実行されれば良い。例えば、少なくとも特定の報知条件を含む第一の特別報知条件の成立に基づいて第二の報知を実行し、少なくとも特定の報知条件を含む第二の特別報知条件の成立に基づいて第三の報知を実行する。
上記実施の形態において、異常があったことを示す報知が、特図の変動回数が特定の回数に到達したことに基づいて実行される場合、該特定の回数を予告しても良い。これにより、該回数まで稼動を促進することができる場合がある。また、図38(d)のように明確に回数を報知せずに、特図を変動させることで報知が行われることのみを遊技者に教えても良い。
上記実施の形態において、第1副制御部は、主制御部で管理される制御状態(例えば、図柄遊技状態)に対応する複数の演出状態を有しており、実際の制御状態よりも不利な制御状態に対応する演出状態を設定することはできるが、実際の制御状態よりも有利な制御状態に対応する演出状態を設定することは無い。
上記第4の実施の形態において、電断非発生時の対決演出で「敗北」等の表現が用いられ、その後の状態が高確率状態となる場合には、必ず復活演出を連続して行い、演出の整合性を保つようにする。
上記第5の実施の形態において、図柄の変動表示が開始されてから該図柄の変動表示以外の演出が実行されなくても良い。
なお、以上説明した実施の形態および各種変形例は、相互に組み合わせて実施可能である。
本発明は、遊技台としてパチンコ機を例に挙げたが、これに限るものではなく、スロットマシン、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、スマートボール、所定数の遊技球を循環して使用する封入式遊技機等に適用してもよい。
上記実施の形態による遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記1)
所定の当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段と、
特定の当否判定結果が導出されたことを少なくとも含む所定の制御状態移行条件が成立した場合には、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態、および該第一の制御状態よりも有利度の高い第二の制御状態のいずれか一方から他方へと制御状態を少なくとも移行可能な制御状態移行手段と、
所定の報知条件が成立した場合には、所定の報知を実行可能な報知手段と、
所定の起動信号が入力されたことを少なくとも含む所定の起動条件が成立した場合には、所定の遊技制御を実行可能な遊技制御手段と、
所定の出力条件が成立した場合には、前記遊技制御手段を動作させるための電気系統に異常があることを示す所定の電気系統異常信号を出力可能な電気系統異常信号出力手段と、
前記電気系統異常信号が出力された後に、前記起動信号が前記遊技制御手段に入力されたことを含む所定の復帰条件が成立した場合には、該電気系統異常信号が出力された際の制御状態に少なくとも復帰可能な制御状態復帰手段と、
を備え、
前記報知手段は、前記第一の制御状態において、第一の確率で、第一の態様からなる第一の報知を実行可能に構成され、
前記報知手段は、前記第二の制御状態において、前記第一の確率よりも高い第二の確率で、前記第一の報知を実行可能に構成され、
前記報知手段は、前記第一の制御状態において、特定の報知条件を少なくとも含む第一の報知条件が成立したことに基づいて、第二の態様からなる第二の報知を実行可能に構成され、
前記報知手段は、前記第二の制御状態において、前記特定の報知条件を少なくとも含む第二の報知条件が成立したことに基づいて、前記第二の態様とは異なる第三の態様からなる第三の報知を実行可能に構成された遊技台であって、
前記報知手段は、前記第二の制御状態において前記電気系統異常信号出力手段から前記電気系統異常信号が出力され、その後で、前記所定の起動信号が前記遊技制御手段に入力された場合には、復帰後の制御状態が前記第二の制御状態から他の制御状態に移行されるまでの間は、前記第二の確率よりも低い第三の確率で前記第一の報知を実行可能に構成され、
前記報知手段は、復帰後の制御状態が前記第二の制御状態から他の制御状態に移行されるまでの間に、前記特定の報知条件を少なくとも含む第三の報知条件が成立したことに基づいて、前記第二の態様とは異なる第四の態様からなる第四の報知を実行可能に構成されること
を特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1記載の遊技台において、
前記第三の確率は、前記第一の確率と同じ確率からなり、
前記第四の態様は、前記第三の態様と同じ態様からなること
を特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1または2に記載の遊技台において、
前記第一の報知は、第一の状態示唆報知からなり、
前記第一の確率は、零からなり、
前記報知手段は、前記第一の制御状態において第二の状態示唆報知を少なくとも実行可能に構成され、
前記報知手段は、前記第二の制御状態において前記第一の状態示唆報知を実行している際に、前記電気系統異常信号出力手段から前記電気系統異常信号が出力され、その後に前記所定の起動信号が前記遊技制御手段に入力されたことに基づいて、復帰後の制御状態が前記第二の制御状態から他の制御状態に移行されるまでの間は、前記第一の状態示唆報知を実行しないと共に、前記第二の状態示唆報知を実行可能に構成されたこと
を特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1乃至3のいずれか一項に記載の遊技台において、
前記報知手段は、前記復帰後の制御状態が前記第二の制御状態である際に、前記第三の報知条件が成立した場合であっても、前記第四の報知を実行しないこと
を特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台において、
図柄の変動表示を行い、前記当否判定結果に対応する停止図柄態様を所定の変動時間が経過した後に停止表示する図柄変動表示を行う図柄表示手段、を備え、
前記特定の報知条件は、前記制御状態移行手段により前記制御状態が前記第一および第二の制御状態のいずれか一方に移行されてから行われた前記図柄変動表示の回数が予め定められた特定の回数に達したことからなること
を特徴とする遊技台。
(付記6)
当否判定を実行可能な当否判定手段と、
複数の演出のうちの一つを実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の演出のうちの一つは、確変潜伏演出であり、
前記複数の演出のうちの一つは、第一の演出であり、
前記複数の演出のうちの一つは、第二の演出であり、
第一の期間において、前記当否判定の結果が第一の当否判定結果であった場合に、第二
の期間を開始するものであり、
前記第二の期間において、前記当否判定の結果が前記第一の当否判定結果であった場合
に、前記第二の期間を継続するものであり、
前記第二の期間において、電源の復旧があった場合に、第三の期間を開始するものであ
り、
前記第三の期間において、前記当否判定の結果が前記第一の当否判定結果であった場合
に、前記第二の期間を開始するものであり、
前記第一の期間は、前記演出手段が前記確変潜伏演出を実行していない期間であり、
前記第二の期間は、前記演出手段が前記確変潜伏演出を実行している期間であり、
前記第三の期間は、前記演出手段が前記確変潜伏演出を実行していない期間であり、
前記演出手段は、前記第一の期間における前記当否判定の結果が前記第一の当否判定結
果であった場合に、前記第一の演出を実行するものであり、
前記演出手段は、前記第二の期間における前記当否判定の結果が前記第一の当否判定結
果であった場合に、前記第二の演出を実行するものであり、
前記演出手段は、前記第三の期間における前記当否判定の結果が前記第一の当否判定結
果であった場合に、前記第二の演出を実行するものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記7)
付記6に記載の遊技台であって、
前記第二の期間は、前記当否判定の結果が大当りとなる確率が前記第一の期間よりも高
い期間であり、
前記第三の期間は、前記当否判定の結果が大当りとなる確率が前記第一の期間よりも高
い期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記8)
付記6または7に記載の遊技台であって、
前記第一の期間において、前記当否判定の結果が第二の当否判定結果であった場合に、
前記第二の期間を開始しないものであり、
前記第三の期間において、前記当否判定の結果が前記第二の当否判定結果であった場合
に、前記第二の期間を開始しないものであり、
前記第二の当否判定結果は、前記第一の当否判定結果とは、異なる判定結果である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記9)
付記6から8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
開放可能なアタッカを備え、
前記アタッカは、前記当否判定の結果が前記第一の当否判定結果であった場合に、開放
するものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記10)
付記6から9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の当否判定結果は、大当りである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記11)
付記6に記載の遊技台であって、
前記第一の当否判定結果は、小当りである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記12)
付記11に記載の遊技台であって、
前記第一の期間における遊技状態は、前記第二の期間における遊技状態と、同じ遊技状
態であり、
前記第一の期間における遊技状態は、前記第三の期間における遊技状態と、同じ遊技状
態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記13)
付記6から12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の演出とは、前記第二の期間が開始されることを示す演出のことであり、
前記第二の演出とは、前記第二の期間が継続されることを示す演出のことである、
ことを特徴とする遊技台。
100 パチンコ機
208 装飾図柄表示装置
208a〜208c 図柄表示領域
208d 演出表示領域
212 特図1表示装置
214 特図2表示装置
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部
701 画像

Claims (8)

  1. 当否判定を実行可能な当否判定手段と、
    複数の演出のうちの一つを実行可能な演出手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記複数の演出のうちの一つは、確変潜伏演出であり、
    前記複数の演出のうちの一つは、第一の演出であり、
    前記複数の演出のうちの一つは、第二の演出であり、
    第一の期間において、前記当否判定の結果が第一の当否判定結果であった場合に、第二の期間を開始するものであり、
    前記第二の期間において、前記当否判定の結果が前記第一の当否判定結果であった場合に、前記第二の期間を継続するものであり、
    前記第二の期間において、電断・復電があった場合に、第三の期間を開始するものであり、
    前記第三の期間において、前記当否判定の結果が前記第一の当否判定結果であった場合に、前記第二の期間を開始するものであり、
    前記第一の期間は、前記演出手段が前記確変潜伏演出を実行していない期間であり、
    前記第二の期間は、前記演出手段が前記確変潜伏演出を実行している期間であり、
    前記第三の期間は、前記演出手段が前記確変潜伏演出を実行していない期間であり、
    前記演出手段は、前記第一の期間における前記当否判定の結果が前記第一の当否判定結果であった場合に、前記第一の演出を実行する手段であり、
    前記演出手段は、前記第二の期間における前記当否判定の結果が前記第一の当否判定結果であった場合に、前記第二の演出を実行する手段であり、
    前記演出手段は、前記第三の期間における前記当否判定の結果が前記第一の当否判定結果であった場合に、前記第二の演出を実行する手段であり、
    前記演出手段は、装飾図柄の変動表示を実行可能な装飾図柄表示手段であり、
    前記複数の演出のそれぞれは、画像による演出表示である、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記第二の期間は、前記当否判定の結果が大当りとなる確率が前記第一の期間よりも高
    い期間であり、
    前記第三の期間は、前記当否判定の結果が大当りとなる確率が前記第一の期間よりも高
    い期間である、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または2に記載の遊技台であって、
    前記第一の期間において、前記当否判定の結果が第二の当否判定結果であった場合に、
    前記第二の期間を開始しないものであり、
    前記第三の期間において、前記当否判定の結果が前記第二の当否判定結果であった場合
    に、前記第二の期間を開始しないものであり、
    前記第二の当否判定結果は、前記第一の当否判定結果とは、異なる判定結果である、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    開放可能なアタッカを備え、
    前記アタッカは、前記当否判定の結果が前記第一の当否判定結果であった場合に、開放
    するアタッカである、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の当否判定結果は、大当りである、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記第一の当否判定結果は、小当りである、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項6に記載の遊技台であって、
    前記第一の期間における遊技状態は、前記第二の期間における遊技状態と、同じ遊技状
    態であり、
    前記第一の期間における遊技状態は、前記第三の期間における遊技状態と、同じ遊技状
    態である、
    ことを特徴とする遊技台。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
    前記第一の演出とは、前記第二の期間が開始されることを示す演出のことであり、
    前記第二の演出とは、前記第二の期間が継続されることを示す演出のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
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