JP2004350847A - 遊技機 - Google Patents

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孝幸 ▲高▼木
Takayuki Takagi
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Okumura Yu Ki Co Ltd
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Abstract

【課題】遊技者に見せかけではない本当の期待感を与えることができる遊技機を提供すること。
【解決手段】前回の特別図柄遊技で外れリーチ図柄が確定表示されたときには今回の特別図柄遊技で前回に比べて大当り値の個数が多い大当り判定データが選択され、大当りが高確率で判定される。このため、大当り確率が実際に高められる大当り予告として外れリーチ図柄の確定表示が行われるので、遊技者に見せかけではない本当の期待感を与えることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に表示器に識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示し、識別図柄の可変停止状態での態様に基いて大当りおよび外れの判定結果を報知する構成の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記遊技機には、パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件にカウンタの現在の計測値を取得し、カウンタの取得結果に基いて大当りおよび外れを判定する構成のものがある。この構成の場合、大当りの判定時には識別図柄の可変表示中に特定の絵柄を高確率で出現させることによって識別図柄が大当りの態様で停止表示されることを予告し、外れの判定時には識別図柄の可変表示中に特定の絵柄を低確率で出現させることによって識別図柄が大当りの態様で停止表示される期待感を高めるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記遊技機の場合、大当り予告を大当りの判定結果が分った上での演出として行っているので、遊技者に見せかけの期待感しか与えることができない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者に見せかけではない本当の期待感を与えることができる遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
<請求項1に係る発明について>
請求項1に係る発明は特定の演出の発生状態に応じて大当りの判定確率を変化させるものであり、用語の意義は次の通りである。
1.始動口:パチンコ球を遊技盤から回収するポケットおよびパチンコ球が通過するゲートの双方を含む用語である。
2.表示器:液晶表示器およびLED表示器等の電気的な表示器に限定解釈されるものではなく、回転ドラム等の機械的な表示器を含む用語である。
3.可変表示:識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示し、識別図柄の可変停止状態での態様に基いて大当りおよび外れの判定結果を報知するものであり、識別図柄とは大当りおよび外れの判定結果を遊技者に報知する組合せ図柄および単一図柄を称する。この可変表示はパチンコ球が可変表示を開始することができないタイミングで始動口に入賞したときには保留されるものである。具体的には可変表示中および大当り表示中にパチンコ球が始動口に入賞したときには保留カウンタを加算することでパチンコ球の入賞が記録され、パチンコ球の入賞が記録されているときには可変表示の終了後および大当り表示の終了後に可変表示が再び開始される。この保留カウンタが加算される入賞をパチンコ球の有効な入賞と称する。
4.計測手段:カウンタを加算または減算し、カウンタの計測値を循環させるものである。このカウンタの初期値および終了値は一定の固定値であっても良く、規則的または不規則的に変わる可変値であっても良い。このカウンタの計測動作は遊技状態とは無関係に行われるものであり、例えば制御プログラムが一定時間毎に起動すること・制御プログラムがループすること等の時間的要素を含んだ条件を基準に行うことが好ましい。
5.記憶手段:複数の判定値群が予め記録されたメモリを称する。これら複数の判定値群とは異なる個数の判定値からなるものであり、判定値とはカウンタの計測範囲の中から抽出的に設定された値を称する。この判定値は大当りおよび外れを判定する比較データとして機能するものであり、判定値の数の相違は大当り判定確率の相違に繋がる。
6.検出手段:特定の演出の発生状態を検出する手段を称する。この特定の演出とは識別図柄の可変表示を映像・音・光・これらの組合せ等で演出する演出内容のうち予め決められた特定のものを称する用語であり、特定の演出の発生状態には連続的な発生回数・累積的な発生回数・発生の有無・発生タイミング等が該当する。
7.取得手段:パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件にカウンタの現在の計測値を取得するものであり、カウンタの取得タイミングはパチンコ球が始動口に有効に入賞してから可変表示が開始されるまでの間であることが好ましい。
8.選択手段:パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に複数の判定値群を選択するものであり、複数の判定値群の選択処理を特定の演出の連続的な発生回数・累積的な発生回数・発生の有無・発生タイミング等の発生状態に応じて行うところに特徴を有している。
9.大当り判定手段:カウンタの取得結果を判定値群の選択結果と比較することに基いて大当りおよび外れを判定するものであり、大当り判定手段が大当りを判定したときには可変入賞口を遊技者に有利な状態にする大当り遊技が行われる。この大当り判定手段は大当りを判定値群に応じた確率で判定するものであり、例えば判定値群が1個の判定値からなる場合にはカウンタの取得結果を1個の判定値と比較することで大当りの判定確率を低下させ、判定値群が4個の判定値からなる場合にはカウンタの取得結果を4個の判定値と比較することで大当りの判定確率を高める。即ち、大当り判定手段は特定の演出の発生状態に応じた確率で大当りを判定するものである。
請求項1に係る発明によれば、今回の大当り確率が以前の演出内容に応じて変化するので、例えば以前に特定の演出を行ったときには今回の判定値群として以前に比べて判定値の個数が多いものを選択し、今回の大当り判定確率を以前に比べて高めることができる。即ち、特定の演出を大当りの判定結果が分った上での予告ではなく、大当り判定確率が実際に高められる大当り予告として機能させることができるので、遊技者に見せかけではない本当の期待感を与えることができる。
【0005】
<請求項2に係る発明について>
請求項2に係る発明は特定の演出の発生状態を記録手段に記録し、パチンコ球が始動口に有効に入賞したときには記録手段の記録データから特定の演出の発生状態を検出するものである。
【0006】
<請求項3に係る発明について>
請求項3に係る発明は特定の演出の発生状態として特定の演出の発生の有無を検出するものであり、特定の演出の発生有りが検出された直後には特定の演出の発生有りが検出されていない場合に比べて判定値の数が多い判定値群を選択するところに特徴を有する。
請求項3に係る発明によれば、特定の演出が発生した直後の1回目の可変表示で大当りが発生する確率が高まるので、特定の演出が発生したことを忘れることなく直後の可変表示を高い期待感で見詰めることができる。
【0007】
<請求項4に係る発明について>
請求項4に係る発明は特定の演出の発生状態として特定の演出の連続的な発生回数を検出するものであり、特定の演出の連続発生回数に応じた数の判定値を有する判定値群を選択するところに特徴を有する。
請求項4に係る発明によれば、特定の演出が連続して発生したときには判定値の数が連続発生回数に応じて増えるので、大当り確率が高まる。このため、今回の可変表示で大当りが発生しなかったときでも特定の演出が発生したときには次の可変表示を高い期待感で見詰めることができるので、次第に高まる期待感を継続的に持たせることができる。
【0008】
<請求項5に係る発明について>
請求項5に係る発明は特定の演出の発生状態および確率変動モードの設定状態に応じて複数の判定値群を選択するものである。この確率変動モードとは大当りを確率変動モードの無効状態に比べて高い一定確率で判定する高確率モードであり、大当り判定手段が大当りを判定したことを条件に獲得の有無が判定される点および次の大当りが発生するまで継続する点で単なる高確率モードと相違する。
【0009】
請求項5に係る発明によれば、例えば特定の演出が確率変動モードの無効状態で発生したときには相対的に低い確率で大当りを判定し、確率変動モードの有効状態で発生したときには相対的に高い確率で大当りを判定する等、特定の演出の発生状態に応じた大当り判定確率を確率変動モードの設定状態に応じて調節することができる。
【0010】
<請求項6および7に係る発明について>
請求項6に係る発明は特定の演出として外れリーチの発生状態を検出するものである。この外れリーチとは識別図柄を外れリーチの態様で停止表示することを称するものであり、外れリーチの態様とは大当りの態様となる可能性が視覚的に存在する手前の状態を称する。
請求項7に係る発明は特定の演出として絵柄表示の発生状態を検出するものである。この絵柄表示とは識別図柄の可変表示中に特定の絵柄を表示するものであり、特定の絵柄は大当りおよび外れの報知機能を備えていない点で識別図柄と異なる。この絵柄表示は今回の可変表示または以後の可変表示でリーチ・大当り等の特定状態が発生することを確定的または非確定的に予告する予告表示として行っても良い。
請求項6および7に係る発明によれば、遊技者に大当り判定確率が変わることを映像によって報知することができるので、大当り判定確率が変わることに対する遊技者の認識性が高まる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施例を図1〜図32に基づいて説明する。パチンコホールの台島には、図4に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前面には、図2に示すように、前面扉2が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されている。この前面扉2は外枠1の前面開口部を開閉する枠状をなすものであり、前面扉2の前面には横長な長方形状の皿板3が装着されている。この皿板3の前面には上皿4が固定されており、上皿4内にはパチンコ球が貯溜されている。また、上皿4の左端部には複数のスリット5が形成されている。これら複数のスリット5の後方にはスピーカ6が固定されており、スピーカ6の駆動時にはスピーカ6から複数のスリット5を通して前方の遊技者に遊技音が出力される。
【0012】
前面扉2の前面には右下部に位置してハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が回動可能に装着されている。この発射ハンドル8の後方には、図4に示すように、発射モータ9が装着されており、発射モータ9の回転軸には、図2に示すように、打球槌10が連結されている。この発射モータ9は打球槌10の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が図2の時計回り方向へ回動操作されたときには発射モータ9に電源が与えられ、打球槌10が駆動することに基づいて上皿4内のパチンコ球を上皿4内から弾き出す。
【0013】
前面扉2の前面には矩形状の窓枠11が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されており、窓枠11の内周面には透明なガラス窓12が保持されている。また、前面扉2の後面には額縁状の機構盤(図示せず)が固定されている。この機構盤には、図3に示すように、遊技盤13が保持されており、遊技盤13は窓枠11のガラス窓12により前方から覆われている。
【0014】
前面扉2の前面には、図2に示すように、右側部に位置して枠鍵14が装着されており、枠鍵14は前面扉2を外枠1に密着した閉鎖状態にロックし、窓枠11を前面扉2の開口部の内周面に嵌合した閉鎖状態にロックしている。また、遊技盤13の前面には、図3に示すように、外レール15および内レール16が固定されており、打球槌10が弾いたパチンコ球は外レール15および内レール16間の発射通路17を通って上昇し、発射通路17の出口18から放出される。また、遊技盤13の前面には複数の障害釘19が打込まれており、出口18から放出されたパチンコ球は障害釘19に当りながら落下する。
【0015】
遊技盤13の前面には左上隅部および右上隅部に位置して三角形状のコーナランプカバー20が固定されている。これら各コーナランプカバー20の後方には複数のコーナランプ21(図5参照)が固定されており、各コーナランプカバー20は後方のコーナランプ21が点灯することに基づいて発光する。また、遊技盤13の前面には、図3に示すように、左側部および右側部に位置してサイドランプカバー22が固定されている。これら各サイドランプカバー22の後方には複数のサイドランプ23(図5参照)が固定されており、各サイドランプカバー22は後方のサイドランプ23が点灯することに基づいて発光する。
【0016】
遊技盤13の前面には、図3に示すように、表示台板24が固定されており、表示台板24の上端部には4個の保留球ランプ25が固定されている。これら4個の保留球ランプ25は保留球表示器26を構成するものであり、横一列に配置されている。また、表示台板24にはカラー液晶表示器からなる図柄表示装置27が固定されている。この図柄表示装置27は表示器に相当するものであり、図柄表示装置27には特別図柄が横3列に表示される。この特別図柄は大当りおよび外れを識別する識別図柄として機能するものであり、数字図柄から構成されている。
【0017】
遊技盤13には図柄表示装置27の下方に位置して特別図柄始動口28が固定されている。この特別図柄始動口28は上面が開口するポケット状をなすものであり、特別図柄始動口28内には特別図柄始動センサ29(図5参照)が固定されている。この特別図柄始動センサ29は近接スイッチからなるものであり、特別図柄始動口28内にパチンコ球が入賞したことを検出して特別図柄始動信号を出力する。尚、特別図柄始動口28は始動口および入賞口に相当するものである。また、特別図柄始動センサ29は始動センサおよび入賞センサに相当するものである。
【0018】
遊技盤13の前面には、図3に示すように、特別図柄始動口28の下方に位置して入賞口台板30が固定されており、入賞口台板30には前面が開口する四角筒状の大入賞口(図示せず)が固定されている。また、入賞口台板30には扉31が下端部の水平な軸32を中心に回動可能に装着されており、大入賞口の前面は扉31が垂直な閉鎖状態に回動することに基づいて閉鎖され、扉31が前方へ水平に倒れた開放状態に回動することに基づいて開放される。尚、大入賞口は可変入賞口に相当するものである。
【0019】
入賞口台板30の後面には大入賞口ソレノイド33(図5参照)が固定されている。この大入賞口ソレノイド33のプランジャには扉31が機械的に連結されており、扉31は大入賞口ソレノイド33のプランジャが進退することに基づいて開放状態および閉鎖状態に回動操作される。また、大入賞口内にはカウントセンサ34(図5参照)が固定されている。このカウントセンサ34は近接スイッチからなるものであり、大入賞口内にパチンコ球が入賞したことを検出してカウント信号を出力する。
【0020】
前面扉2の後面には、図4に示すように、矩形枠状のメインセット35が着脱可能に装着されており、メインセット35の内周部には正方形状のセンタカバー36が着脱可能に装着されている。このセンタカバー36は前面が開口する容器状をなすものであり、遊技盤13の後方に配置されている。また、遊技盤13の後面には集合樋(図示せず)が固定されており、集合樋はセンタカバー36によって後方から覆われている。この集合樋は特別図柄始動口28および大入賞口に接続されており、特別図柄始動口28内に入賞したパチンコ球および大入賞口内に入賞したパチンコ球は共通の集合樋内に転がり込み、集合樋からメインセット35の入賞球通路(図示せず)を通して機外へ排出される。
【0021】
メインセット35の後面には上端部に位置して球タンク37が固定されている。この球タンク37は上面が開口する容器状をなすものであり、球タンク37内にはパチンコ球が貯溜されている。また、メインセット35の後面にはタンクレール38が固定されている。このタンクレール38は傾斜樋状をなすものであり、タンクレール38の右端部は球タンク37内に接続されている。
【0022】
メインセット35の左側部には賞球払出装置39が着脱可能に装着されている。この賞球払出装置39は払出しモータ40(図6参照)を駆動源とするものであり、パチンコ球が特別図柄始動口28内および大入賞口内に入賞することに基づいて上皿4内にパチンコ球を賞品球として払出す。
【0023】
メインセット35には下皿通路(図示せず)が設けられている。この下皿通路の上端部は賞球払出装置39に接続されており、賞球払出装置39から放出されるパチンコ球は下皿通路内を落下する。また、下皿通路の途中部分には上皿通路(図示せず)が設けられている。この上皿通路は上皿4に接続されており、賞球払出装置39から放出されるパチンコ球は下皿通路内から上皿通路内に転がり込み、上皿通路内を通して上皿4内に払出される。
【0024】
前面扉2の前面には、図2に示すように、上皿4の下方に位置して下皿41が固定されている。この下皿41は下皿通路の下端部に接続されたものであり、パチンコ球が上皿4内から溢れて上皿通路内に充満した状態では下皿通路の下端部を通して下皿41内に払出される。
【0025】
メインセット35の後面には、図4に示すように、下端部に位置して横長な長方形状のメイン基板ボックス42が固定されている。このメイン基板ボックス42内には、図5に示すように、メイン基板43が収納されており、メイン基板43にはワンチップ型のマイクロコンピュータを主体に構成されたメイン制御装置44が搭載されている。このメイン制御装置44はCPU45,ROM46,RAM47,I/O48を有するものであり、ROM46には制御プログラムおよび制御データが記録されている。
【0026】
尚、メイン制御装置44は計測手段・検出手段・取得手段・選択手段・大当り判定手段・確変判定手段・大当り遊技手段・演出パラメータ設定手段・図柄設定手段・変動パターン設定手段に相当するものである。また、メイン制御装置44のROM46は記憶手段および不揮発性記録手段に相当するものである。また、メイン制御装置44のRAM47は記録手段および揮発性記録手段に相当するものである。
【0027】
特別図柄始動センサ29およびカウントセンサ34はセンサ出力回路49を介してメイン制御装置44に電気的に接続されている。このセンサ出力回路49はメイン基板43に搭載されたものであり、メイン制御装置44のCPU45は特別図柄始動センサ29からの特別図柄始動信号およびカウントセンサ34からのカウント信号をセンサ出力回路49を介して検出する。
【0028】
大入賞口ソレノイド33はソレノイド駆動回路50を介してメイン制御装置44に電気的に接続されている。このソレノイド駆動回路50はメイン基板43に搭載されたものであり、メイン制御装置44のCPU45は大入賞口ソレノイド33をソレノイド駆動回路50を介して通断電制御し、大入賞口の扉31を回動操作する。
【0029】
4個の保留球ランプ25はランプ駆動回路51を介してメイン制御装置44に電気的に接続されている。このランプ駆動回路51はメイン基板43に搭載されたものであり、メイン制御装置43のCPU44は4個の保留球ランプ25をランプ駆動回路51を介して点灯制御する。
【0030】
メインセット35の後面には、図4に示すように、メイン基板ボックス42の前方に位置して払出基板ボックス52が固定されている。この払出基板ボックス52内には、図6に示すように、払出基板53が収納されており、払出基板53にはワンチップ型のマイクロコンピュータを主体に構成された払出制御装置54が搭載されている。この払出制御装置54はCPU55,ROM56,RAM57,I/O58を有するものであり、ROM56には制御プログラムおよび制御データが記録されている。この払出制御装置54にはメイン制御装置44が電気的に接続されており、払出制御装置54にはメイン制御装置44から賞球コマンドおよび賞球データが単方向で送信される。
【0031】
払出制御装置54にはモータ駆動回路59を介して払出モータ40が電気的に接続されている。このモータ駆動回路59は払出基板53に搭載されたものであり、払出制御装置54のCPU55はモータ駆動回路59を通して払出モータ40の回転量を制御する。この回転量は払出制御装置54のCPU55がメイン制御装置44からの賞球データに基づいて調節するものであり、CPU55は払出モータ40の回転量を制御することに基づいて賞球払出装置39から上皿4内に賞球データに応じた個数のパチンコ球を賞品球として払出す。
【0032】
センタカバー36の後面には統合基板ケース(図示せず)が固定されている。この統合基板ケース内には、図7に示すように、統合基板60が収納されており、統合基板60にはサブ制御装置61が搭載されている。このサブ制御装置61はCPU62,ROM63,RAM64,VDP65,VROM66,VRAM67,I/O68を有するものであり、ROM63には制御プログラムおよび制御データが記録され、VROM66には表示プログラムおよび表示データが記録されている。尚、サブ制御装置61は表示制御手段・ランプ制御手段・スピーカ制御手段に相当するものである。
【0033】
サブ制御装置61にはメイン制御装置44が電気的に接続されている。このサブ制御装置61はメイン制御装置44から演出コマンドおよび演出データが単方向で送信されるものであり、サブ制御装置61のCPU62はメイン制御装置44からの演出コマンド等に基づいて表示コマンドを設定し、VDP65に出力する。また、統合基板60にはLCD駆動回路69が搭載されており、VDP65は表示コマンドに応じた表示データをVROM66から検出し、LCD駆動回路69を介して図柄表示装置27に表示コマンドに応じた演出内容の動画面および静止画面を表示する。
【0034】
サブ制御装置61にはスピーカ駆動回路70を介してスピーカ6が電気的に接続されている。このスピーカ駆動回路70は統合基板60に搭載されたものであり、サブ制御装置61のCPU62はスピーカ駆動回路70を通してスピーカ6から遊技音を出力する。この遊技音の出力はサブ制御装置61のCPU62がメイン制御装置44からの演出コマンドおよび演出データに基づいて行うものであり、スピーカ6の駆動時にはスピーカ6から演出データに応じた遊技音が出力される。
【0035】
サブ制御装置61にはランプ駆動回路71を介して複数のコーナランプ21および複数のサイドランプ23が電気的に接続されている。このランプ駆動回路71は統合基板60に搭載されたものであり、サブ制御装置61のCPU62はランプ駆動回路71を通して複数のコーナランプ21および複数のサイドランプ23を点灯制御する。この点灯制御はサブ制御装置61のCPU62がメイン制御装置44からの演出コマンドおよび演出データに基づいて行うものであり、コーナランプ21およびサイドランプ23の駆動時にはコーナランプカバー20およびサイドランプカバー22が演出データに応じた態様で電飾される。
【0036】
次に上記構成の作用について説明する。
<特別図柄遊技機能>
遊技者が上皿4内にパチンコ球を投入して発射ハンドル8を時計回り方向へ回動操作すると、遊技盤13内にパチンコ球が発射され、障害釘19に当りながら落下する。このパチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞すると、賞球払出装置39から設定個数のパチンコ球が上皿4内に賞品球として払出され、しかも、特別図柄遊技が開始される。この特別図柄遊技は図柄表示装置27にアニメーション画面を表示し、スピーカ6から図柄表示装置27の表示内容に連動して遊技音を出力し、コーナランプ21およびサイドランプ23を図柄表示装置27の表示内容に連動して発光させることで行われるものであり、特別図柄遊技の概略は次の通りである。
【0037】
図柄表装置27には左列の特別図柄・中列の特別図柄・右列の特別図柄として「1,2,3,4,5,6,7,8」のいずれかの数字図柄が静止状態で表示されており、パチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞すると、各列の特別図柄が変動開始する。この変動とは各列の特別図柄が移動しながら変化することを称するものであり、各列の特別図柄の移動方向は上から下に設定され、各列の特別図柄の変化順序は「1」……「7」→「8」→「1」→…のループ状に設定されている。尚、変動表示は可変表示に相当するものである。
【0038】
各列の特別図柄の変動開始から所定時間が経過すると、左特別図柄および右特別図柄が当該順序で仮停止し、左特別図柄および右特別図柄の仮停止状態での組合せに応じてリーチの発生の有無が報知される。この仮停止状態では左特別図柄および右特別図柄が上下方向に揺れ、再変動する可能性が残っていることが視覚的に表現される。
【0039】
リーチ図柄は大当りが発生する視覚的な可能性が存在する2個の特別図柄(左特別図柄および右特別図柄)の組合せを称するものであり、リーチはリーチ図柄が仮停止することによって発生する。このリーチ図柄には下記の8種類が設定されており、「↓」は中特別図柄が変動中であることを示している。
「1 ↓ 1」,「2 ↓ 2」,「3 ↓ 3」,「4 ↓ 4」,「5 ↓5」,「6 ↓ 6」,「7 ↓ 7」,「8 ↓ 8」
リーチの発生状態では図柄表示装置27に複数種のリーチアクション画面が選択的に表示される。このリーチアクション画面は最終の中特別図柄が何で仮停止するかを演出するアニメーション画面を称するものであり、どのような種類のリーチアクション画面が出現するかに応じて大当りに対する異なる信頼度が設定される。
【0040】
左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の変動開始から別の所定時間が経過すると、左特別図柄および右特別図柄に続けて最終の中特別図柄が仮停止した後、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄が1本の仮想的な有効ラインに沿って静止した確定状態になる。これら3列の特別図柄の変動開始から確定に至る経過時間は変動表示時間(可変表示時間)と称されるものであり、3列の特別図柄の確定状態での組合せによって大当りおよび外れの判定結果が遊技者に報知される。
【0041】
左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄はサブ制御装置61がメイン制御装置44からの演出コマンドを検出することに基づいて仮停止状態から静止表示するものであり、当該静止表示を確定停止表示(可変停止表示)と称する。仮停止はサブ制御装置61がメイン制御装置44からの演出データに基いて自ら設定した遊技パターンに基づいて確定停止前に左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を停止させることを称する。
【0042】
大当り図柄は大当りを報知する3列の特別図柄の組合せを称するものであり、大当り図柄には下記の8種類が設定されている。
「1 1 1」,「2 2 2」,「3 3 3」,「4 4 4」,「5 55」,「6 6 6」,「7 7 7」,「8 8 8」
完全外れ図柄はリーチすら発生しない3列の特別図柄の組合せを称するものであり、具体的には左特別図柄および右特別図柄が相違するものである。また、外れリーチ図柄はリーチは発生するものの大当りとならない3列の特別図柄の組合せを称するものであり、具体的には左特別図柄および右特別図柄が同一で中特別図柄が相違するものである。
【0043】
<大当り遊技機能>
図柄表示装置27に大当り図柄が確定表示されたときには大当り遊技が開始される。この大当り遊技は大入賞口の扉31を開放し、大入賞口内にパチンコ球が入賞すること許容する遊技者に有利な状態を発生させるものであり、大入賞口は上限個のパチンコ球が入賞する個数条件または開放時間が上限値に達する時間条件が満足されるまで開放状態に保持される。
【0044】
大入賞口の個数条件および時間条件を基準とする開放動作は大当りラウンドと称されるものであり、個数条件および時間条件のいずれかが満足されたときには大当りラウンドが再開される。この大当りラウンドの繰返し回数には上限値が設定されており、大当りラウンドの繰返し回数が上限値に達したときには大当り遊技が無条件に終了する。この大当りラウンドの繰返しを大当り遊技と称する。
【0045】
大当りラウンド中には図柄表示装置27に大当りラウンド表示が行われる。この大当りラウンド表示は現在の大当りラウンド数に応じた画面を表示するものであり、大当りラウンド表示時にはスピーカ6から図柄表示装置27の表示内容に応じた遊技音が出力され、コーナランプ21およびサイドランプ23が図柄表示装置27の表示内容に応じて発光する。これら1回目の大当りラウンド表示〜最終回の大当りラウンド表示を大当り表示と称する。
【0046】
<保留機能>
特別図柄の変動表示を即座に開始できない特別図柄遊技時および大当り遊技時にパチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞したときには特別図柄の変動表示(特別図柄遊技)が4回を上限に保留される。保留球表示器26は特別図柄遊技の保留回数を保留球ランプ25の点灯個数によって表示するものであり、特別図柄遊技が開始されたときには保留球ランプ25が消灯することに基いて保留回数の減少が報知される。
【0047】
<確率変動機能>
確率変動モードは大当りを確率変動モードの無効状態に比べて高い一定確率で判定する高確率モードであり、大当りが奇数図柄で発生することに基いて大当り遊技終了直後の1回目の特別図柄遊技から有効化され、大当りが偶数図柄で発生することに基いて大当り遊技終了直後の1回目の特別図柄遊技から無効化される。即ち、確率変動モードは大当りが奇数図柄で連続的に発生したときには継続的に有効化され、大当りが偶数図柄で発生することに基いて終了するものである。
【0048】
<確率アップ機能>
確率アップモードは、図1に示すように、外れリーチが発生することで有効化されるものであり、外れリーチ図柄の確定表示は遊技者に確率アップモードの有効化を報知する特定の演出に相当する。この確率アップモードは大当りを確率アップモードの無効状態に比べて高い確率で判定するモードであり、確率アップモードの有効状態でパチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞したときには大当りが前回に比べて高い確率で判定される。
【0049】
確率アップモードの有効状態で大当りまたは完全外れが判定されたときには確率アップモードが無効化され、大当り図柄または完全外れ図柄が確定表示される。また、確率アップモードの有効状態で外れリーチが判定されたときには確率アップモードが継続的に有効化され、外れリーチ図柄が確定表示される。即ち、確率アップモードは確率アップモードが設定された直後の1回の特別図柄遊技で適用されるものであり、大当り図柄の確定表示および完全外れ図柄の確定表示は遊技者に確率アップモードの終了を報知する特定の演出に相当する。
【0050】
確率アップモードの継続時には大当りの判定確率が前回に比べて高められる。この大当り判定確率には上限値が設定されており、確率アップモードの継続回数が限度値に到達した状態で外れリーチが発生したときには確率アップモードは継続されるものの大当り判定確率は高められない。
【0051】
外れリーチ図柄の確定表示を契機とする確率アップ機能はデモンストレーション画面上にメッセージ「リーチが外れたときには確率アップ!!」として表示される。このデモンストレーション画面は大当り遊技および特別図柄遊技の停止状態で保留球が発生していない実質的な遊技停止状態で表示されるものであり、遊技者が遊技を開始するときにはデモンストレーション画面が表示されている。即ち、遊技者はメッセージ「リーチが外れたときには確率アップ!!」から遊技内容を認識した上で遊技を行うことができる。
【0052】
次にメイン制御装置44およびサブ制御装置61の内部処理を図8〜図32に基づいて説明する。
<メイン制御装置44の内部処理>
メイン制御装置44のCPU45は電源が投入されると、図8のメインプログラムを起動する。このメインプログラムはステップS1〜S3の実行後にステップS4〜S8を無限ループ状に繰返すものであり、CPU45はステップS1へ移行すると、割込み禁止を設定することに基づいてタイマ割込みプログラムの起動を禁止する。
【0053】
CPU45は割込み禁止を設定すると、ステップS2へ移行し、ランダムカウンタR1〜R5の計測値,ノーマルカウンタN1〜N4の計測値,タイマT1〜T2の計測値,各種フラグの設定結果,大当りの判定結果,特別図柄の設定結果,変動パターンの設定結果,確率アップモードの設定結果等のRAM47の全データおよびI/O48を初期設定する。そして、ステップS3で割込み許可を設定することに基づいてタイマ割込みプログラムの起動を許容し、タイマ割込みプログラムの残余時間でステップS4〜S8を無限ループ状に繰返す。
【0054】
CPU45はステップS4へ移行すると、ランダムカウンタR5を更新する。このランダムカウンタR5は左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を「1〜8」の特別図柄群の中から選択するものであり、完全外れおよび外れリーチの判定時にのみ活用される。このランダムカウンタR5は3桁のカウンタからなるものであり、1桁目は、図10に示すように、「0」から「7」に加算された後に「0」に戻ってリング状に加算されれる。この1桁目の加算処理はメインプログラムの1ループ毎に「1」ずつ行われるものであり、2桁目は1桁目が「7」から「0」に戻される桁上げ毎に「1」ずつ加算され、3桁目は2桁目が「7」から「0」に戻される毎に「1」ずつ加算される。
【0055】
CPU45は図8のステップS4でランダムカウンタR5を加算すると、ステップS5でランダムカウンタR5の1桁目と3桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出すると、ステップS6でランダムカウンタR5をRAM47の完全外れ図柄エリア(図11参照)に格納する。即ち、ランダムカウンタR5が完全外れ図柄の組合せであるときには完全外れ図柄エリアに格納される。
【0056】
CPU45は図8のステップS5でランダムカウンタR5の1桁目と3桁目とが同一であることを検出すると、ステップS7でランダムカウンタR5の1桁目と2桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出すると、ステップS8でランダムカウンタR5をRAM47の外れリーチ図柄エリア(図11参照)に格納する。即ち、ランダムカウンタR5が外れリーチ図柄の組合せであるときには外れリーチ図柄エリアに格納される。
【0057】
図12のタイマ割込みプログラムは4msecが経過する毎に起動するものであり、メイン制御装置44のCPU45はタイマ割込みプログラムの起動時にはメインプログラムを実行位置で一時停止させ、タイマ割込みプログラムの終了時にはメインプログラムを一時停止位置から再開する。このタイマ割込みプログラムはステップS11の出力監視処理〜ステップS19の大当り遊技処理を有するものであり、ステップS11の出力監視処理〜ステップS15の保留球処理はタイマ割込みプログラムが起動する毎に実行され、ステップS16の制御データ設定処理〜ステップS19の大当り遊技処理はメイン制御フラグの設定状態に基づいて選択的に実行される。
【0058】
(1)出力監視処理
メイン制御装置44のCPU45は特別図柄始動センサ29からの特別図柄始動信号の有無およびカウントセンサ34からのカウント信号の有無をセンサ出力回路49を介して検出し、検出結果をRAM47の出力監視エリアの特別図柄始動信号記録部およびカウント信号記録部(いずれも図11参照)に格納する。この出力監視処理はタイマ割込が発生する4msec毎に必ず行われるものであり、出力監視エリアの各格納データは4msec毎に更新される。
【0059】
(2)カウンタ更新処理
図12のステップS12のカウンタ更新処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置44のCPU45はステップS12のカウンタ更新処理へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R4を更新する。
【0060】
ランダムカウンタR1は、図9の(a)に示すように、変動パターンを選択するパラメータとして機能するものであり、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の変動開始から確定停止に至る間は図柄表示装置27に変動パターンの選択結果に応じた内容のアニメーション画面が表示される。このアニメーション画面の表示状態ではスピーカ6から変動パターンの選択結果に応じた内容の遊技音が出力され、コーナランプ21およびサイドランプ23が変動パターンの選択結果に応じた内容で発光し、図柄表示装置27の表示内容が音および光によって演出される。このランダムカウンタR1はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「100」に加算された後に「0」に戻って加算される。
【0061】
ランダムカウンタR2は完全外れおよび外れリーチを判定するものであり、確率アップモードの設定状態を無作為に判定するカウンタに相当するものである。このランダムカウンタR2はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「222」に加算された後に「0」に戻って加算される。
【0062】
ランダムカウンタR3は大当りの発生の有無を判定する大当りカウンタに相当するものである。このランダムカウンタR3はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「300」に加算された後に「0」に戻って加算される。
【0063】
ランダムカウンタR4は大当りの判定時に大当り図柄を大当り図柄群「1〜8」の中から選択するものである。このランダムカウンタR4はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「7」に加算された後に「0」に戻って加算される。
【0064】
(3)賞球信号処理
図12のステップS13の賞球信号処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置44のCPU45は出力監視エリアの格納データに基づいて特別図柄始動信号の有無およびカウント信号の有無を判断する。ここで特別図柄始動信号またはカウント信号を検出したときには払出制御装置54に賞球コマンドおよび賞球データを出力し、賞品球の払出しを行う。
【0065】
(4)データ取得処理
図12のステップS14のデータ取得処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置44のCPU45はデータ取得処理でパチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞したことを条件にランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値を取得し、RAM47のカウンタデータエリア(図11参照)に格納する。
【0066】
CPU45は図13のステップS21へ移行すると、特別図柄始動センサ29からの特別図柄始動信号の有無を検出する。この特別図柄始動信号の有無はRAM47の出力監視エリアを参照することに基づいて行われるものであり、CPU45は出力監視エリアに特別図柄始動信号有りが記録されていることを検出したときにはステップS22へ移行し、カウンタN1を上限値「4」と比較する。このカウンタN1はパチンコ球の特別図柄始動口28に対する有効な入賞個数を計測するものであり、CPU45は「N1<4」を検出したときにはステップS23でランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値を取得し、ステップS24でカウンタN1に「1」を加算する。尚、パチンコ球の特別図柄始動口28に対する有効な入賞とはカウンタN1に「1」が加算される入賞を称する。
【0067】
カウンタN1には、図14に示すように、計測値「1」〜「4」に対応してカウンタデータエリアの保留データ記録部E1〜E4が割付けられており、CPU45は図13のステップS25へ移行すると、保留データ記録部E1〜E4のうちカウンタN1の計測値に対応する記録部にランダムカウンタR1〜R4の取得結果を格納する。例えばカウンタN1の計測値が「1」であるときにはランダムカウンタR1〜R4の取得結果が計測値「1」に対応する保留データ記録部E1に格納される。また、計測値が「3」であるときにはランダムカウンタR1〜R4の取得結果が計測値「3」に対応する保留データ記録部E3に格納される。
【0068】
(5)保留球処理
図12のステップS15の保留球処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置44のCPU45は保留球処理でカウンタN1の計測値を検出し、検出結果に基づいて保留球ランプ25を点灯・消灯することに基づいて遊技者に特別図柄遊技の保留回数を報知する。
【0069】
保留球ランプ25には図3の左から順にランプナンバー「RP1」,「RP2」,「RP3」,「RP4」が割付けられている。カウンタN1の計測値「1」〜「4」には、図14に示すように、ランプナンバー「RP1」〜「RP4」が割付けられており、CPU45は保留球処理へ移行すると、カウンタN1の計測値を検出し、計測値の検出結果に対応するランプナンバーの保留球ランプ25を点灯する。
【0070】
例えばカウンタN1の計測値が「3」の状態では「N1=3」に対応する3個の保留球ランプ25が点灯している。この状態で特別図柄始動口28内に1個のパチンコ球が有効に入賞したときにはカウンタN1が「3」から「4」に加算され、「N1=4」に対応する4個の保留球ランプ25が点灯する。従って、1個の保留球ランプ25が新たに点灯することになり、遊技者に保留回数が「3」から「4」に増えたことが報知される。この状態で特別図柄の変動表示が開始されたときには、後述するように、カウンタN1が「4」から「3」に減算されるので、減算直後のタイマ割込み処理で「N1=3」に対応する3個の保留球ランプ25が点灯する。従って、1個の保留球ランプ25が消灯することになり、遊技者に特別図柄遊技の保留回数が「4」から「3」に減ったことが報知される。
【0071】
(6)制御データ設定処理
図12のステップS16の制御データ設定処理はメイン制御フラグが制御データ設定処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置44のCPU45は制御データ設定処理で大当りおよび外れ・外れリーチおよび完全外れを判定し、判定結果に応じた確定図柄等を設定する。そして、外れリーチの判定時には確率アップモードを有効化し、次回の大当り判定確率を高める。尚、メイン制御フラグは制御データ設定処理に初期設定されるものであり、電源投入直後の1回目のタイマ割込み処理では制御データ設定処理が実行される。
【0072】
CPU45は図15のステップS31でカウンタN1を「0」と比較する。このカウンタN1は、上述したように、ランダムカウンタR1〜R4の格納状態を示すものであり、CPU45は「N1>0」を検出したときにはランダムカウンタR1〜R4がRAM47に格納されていると判断し、ステップS32へ移行する。
【0073】
CPU45はステップS32へ移行すると、確率変動モードの設定状態を判断する。この判断処理はRAM47の確率変動エリア(図11参照)の格納データに基いて行われるものであり、CPU45は確率変動エリアに確率変動フラグが無効状態で格納されていることを検出したときには確率変動モードが無効化されていると判断し、確率変動フラグが有効状態で格納されていることを検出したときには確率変動モードが有効化されていると判断する。
【0074】
CPU45はステップS32で確率変動モードが無効化されていると判断すると、ステップS33でカウンタN4の現在の計測値に基いて確率アップモードの設定状態を判断する。このカウンタN4は外れリーチが判定されることに基いて「1」が加算され、完全外れおよび大当りが判定されることに基いて「0」にリセットされるものであり、CPU45はステップS33で「N4=0」を検出したときには1回前の特別図柄遊技で外れリーチが判定されなかったと判断する。この場合には確率アップモードの無効化を判断し、ステップS34へ移行する。
【0075】
メイン制御装置44のROM46には、図16の(a)および(b)に示すように、通常モード用の大当り判定テーブルおよび確率変動モード用の大当り判定テーブルが記録されている。これら各大当り判定テーブルはカウンタN4の計測値と大当り値との対応関係を示すものであり、CPU45は図15のステップS34へ移行すると、通常モード用の大当り判定テーブルからカウンタN4の計測値「0」に対応する1個の大当り値を検出する。そして、RAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、1個の大当り値と比較する。ここでランダムカウンタR3が1個の大当り値と同一であることを検出したときには大当りと判定し、RAM47の大当りエリア(図11参照)に判定結果として大当りを格納する。また、ランダムカウンタR3が1個の大当り値と相違していることを検出したときには外れと判定し、大当りエリアに判定結果として外れを格納する。即ち、確率変動モードおよび確率アップモードの無効状態では大当りが「1/301(P0)」の一定確率で判定される。尚、大当り値は判定値に相当するものであり、大当り判定データは判定値群に相当するものである。
【0076】
CPU45は図15のステップS33でカウンタN4が「0」でないことを検出すると、確率アップモードが有効化されていると判断する。そして、ステップS35へ移行し、カウンタN4の計測値を「1」と比較する。ここで「N4=1」を検出したときには1回前の特別図柄遊技だけで外れリーチが判定されたと判断し、ステップS36へ移行する。
【0077】
CPU45はステップS36へ移行すると、通常モード用の大当り判定テーブルからカウンタN4の計測値「1」に対応する2個の大当り値を検出する。そして、RAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、2個の大当り値と比較する。ここでランダムカウンタR3が2個の大当り値のいずれかと同一であることを検出したときには大当りと判定し、RAM47の大当りエリアに判定結果として大当りを格納する。また、ランダムカウンタR3が2個の大当り値のいずれとも相違していることを検出したときには外れと判定し、大当りエリアに判定結果として外れを格納する。即ち、確率変動モードの無効状態で外れリーチの連続発生回数が1回であるときには大当りが「2/301(P1)」の一定確率で判定される。
【0078】
CPU45は図15のステップS35でカウンタN4が「1」でないことを検出すると、ステップS37でカウンタN4の計測値を「2」と比較する。ここで「N4=2」を検出したときには2回前の特別図柄遊技および1回前の特別図柄遊技で外れリーチが連続的に判定されたと判断し、ステップS38へ移行する。
【0079】
CPU45はステップS38へ移行すると、通常モード用の大当り判定テーブルからカウンタN4の計測値「2」に対応する4個の大当り値を検出する。そして、RAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、4個の大当り値と比較する。ここでランダムカウンタR3が4個の大当り値のいずれかと同一であることを検出したときには大当りと判定し、RAM47の大当りエリアに判定結果として大当りを格納する。また、ランダムカウンタR3が4個の大当り値のいずれとも相違していることを検出したときには外れと判定し、大当りエリアに判定結果として外れを格納する。即ち、確率変動モードの無効状態で外れリーチの連続発生回数が2回のときには大当りが「4/301(P2)」の一定確率で判定される。
【0080】
CPU45は図15のステップS37で「N4=3」を検出すると、3回前の特別図柄遊技・2回前の特別図柄遊技・1回前の特別図柄遊技で外れリーチが連続的に判定されたと判断し、ステップS39で通常モード用の大当り判定テーブルからカウンタN4の計測値「3」に対応する8個の大当り値を検出する。そして、RAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、8個の大当り値と比較する。ここでランダムカウンタR3が8個の大当り値のいずれかと同一であることを検出したときには大当りと判定し、RAM47の大当りエリアに判定結果として大当りを格納する。また、ランダムカウンタR3が8個の大当り値のいずれとも相違していることを検出したときには外れと判定し、大当りエリアに判定結果として外れを格納する。即ち、確率変動モードの無効状態で外れリーチの連続発生回数が3回以上のときには大当りが「8/301(P3)」の一定確率で判定される。
【0081】
CPU45は図15のステップS32で確率変動モードが有効化されていると判断すると、ステップS40でカウンタN4の計測値を「0」と比較する。ここで「N4=0」を検出したときには1回前の特別図柄遊技で外れリーチが判定されなかったと判断し、確率変動モード用の大当り判定テーブルからカウンタN4の計測値「0」に対応する4個の大当り値を検出する。そして、RAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、4個の大当り値と比較する。ここでランダムカウンタR3が4個の大当り値のいずれかと同一であることを検出したときには大当りと判定し、RAM47の大当りエリアに判定結果として大当りを格納する。また、ランダムカウンタR3が4個の大当り値のいずれとも相違していることを検出したときには外れと判定し、大当りエリアに判定結果として外れを格納する。即ち、確率変動モードの有効状態で確率アップモードが無効化されているときには大当りが「4/301(P10)」の一定確率で判定される。
【0082】
CPU45は図15のステップS40でカウンタN4が「0」でないことを検出すると、確率アップモードが有効化されていると判断する。そして、ステップS42へ移行し、カウンタN4の計測値を「1」と比較する。ここで「N4=1」を検出したときには1回前の特別図柄遊技だけで外れリーチが判定されたと判断し、ステップS43へ移行する。
【0083】
CPU45はステップS43へ移行すると、確率変動モード用の大当り判定テーブルからカウンタN4の計測値「1」に対応する8個の大当り値を検出する。そして、RAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、8個の大当り値と比較する。ここでランダムカウンタR3が8個の大当り値のいずれかと同一であることを検出したときには大当りと判定し、RAM47の大当りエリアに判定結果として大当りを格納する。また、ランダムカウンタR3が8個の大当り値のいずれとも相違していることを検出したときには外れと判定し、大当りエリアに判定結果として外れを格納する。即ち、確率変動モードの有効状態で外れリーチの連続発生回数が1回のときには大当りが「8/301(P11)」の一定確率で判定される。
【0084】
CPU45は図15のステップS42でカウンタN4が「1」でないことを検出すると、ステップS44でカウンタN4の計測値を「2」と比較する。ここで「N4=2」を検出したときには2回前の特別図柄遊技および1回前の特別図柄遊技で外れリーチが連続的に判定されたと判断し、ステップS45へ移行する。
【0085】
CPU45はステップS45へ移行すると、確率変動モード用の大当り判定テーブルからカウンタN4の計測値「2」に対応する16個の大当り値を検出する。そして、RAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、16個の大当り値と比較する。ここでランダムカウンタR3が16個の大当り値のいずれかと同一であることを検出したときには大当りと判定し、RAM47の大当りエリアに判定結果として大当りを格納する。また、ランダムカウンタR3が16個の大当り値のいずれとも相違していることを検出したときには外れと判定し、大当りエリアに判定結果として外れを格納する。即ち、確率変動モードの有効状態で外れリーチの連続発生回数が2回のときには大当りが「16/301(P12)」の一定確率で判定される。
【0086】
CPU45は図15のステップS44で「N4=3」を検出すると、3回前の特別図柄遊技・2回前の特別図柄遊技・1回前の特別図柄遊技で外れリーチが連続的に判定されたと判断し、ステップS46で確率変動モード用の大当り判定テーブルからカウンタN4の計測値「3」に対応する30個の大当り値を検出する。そして、RAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、30個の大当り値と比較する。ここでランダムカウンタR3が30個の大当り値のいずれかと同一であることを検出したときには大当りと判定し、RAM47の大当りエリアに判定結果として大当りを格納する。また、ランダムカウンタR3が30個の大当り値のいずれとも相違していることを検出したときには外れと判定し、大当りエリアに判定結果として外れを格納する。即ち、確率変動モードの有効状態で外れリーチの連続発生回数が3回以上のときには大当りが「30/301(P13)」の一定確率で判定される。
【0087】
CPU45は確率アップモードの設定状態に応じた大当りの判定処理を終えると、図15のステップS47でRAM47の大当りエリアから判定結果を検出する。ここで大当りエリアに判定結果として大当りが格納されていることを検出したときにはステップS48へ移行し、カウンタN4を「0」にリセットすることに基いて確率アップモードを無効化する。
【0088】
メイン制御装置44のROM46には図柄テーブルが記録されている。この図柄テーブルは、図17に示すように、ランダムカウンタR4・R5と特別図柄との関係を示すものであり、CPU45は図15のステップS48で確率アップモードを無効化すると、ステップS49でRAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR4の取得結果を検出する。そして、図柄テーブルからランダムカウンタR4の検出結果に応じた図柄を検出し、左特別図柄と中特別図柄と右特別図柄とを同一の検出図柄に設定する(大当り図柄の設定)。例えばランダムカウンタR4が「6」であるときには数字図柄「7」が検出され、大当り図柄として「7 7 7」が設定される。
【0089】
CPU45は図15のステップS49で大当り図柄を設定すると、ステップS50で確率変動モードの獲得状態を判定する。この判定処理は大当り図柄の設定結果に基いて行われるものであり、CPU45は大当り図柄の設定結果が奇数であることを検出したときには確率変動モードの獲得と判定し、RAM47の確率変動エリアに確率変動フラグを有効状態で格納することに基いて確率変動モードを有効化する。また、大当り図柄の設定結果が偶数であることを検出したときには確率変動モードの非獲得と判定し、RAM47の確率変動エリアに確率変動フラグを無効状態で格納することに基いて確率変動モードを無効化する。
【0090】
メイン制御装置44のROM45には、図18に示すように、大当り用の変動パターンテーブルが記録されている。この変動パターンテーブルはランダムカウンタR1と変動パターンとの対応関係を示すものであり、CPU45は図15のステップS51へ移行すると、RAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR1の取得結果を検出し、大当り用の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1の検出結果に応じた変動パターンを選択的に設定する。例えばランダムカウンタR1が「10」であるときには変動パターン「34」が検出され、変動パターンが「34」に設定される。
【0091】
CPU45は図15のステップS47でRAM47の大当りエリアに判定結果として外れが格納されていることを検出すると、ステップS52へ移行する。ここでRAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR2の取得結果を検出し、19個の外れリーチ値「5,11,23,31,43,53,61,79,89,97,113,127,139,149,157,163,173,181,193」と比較する。
【0092】
CPU45はステップS52でランダムカウンタR2の取得結果が19個の外れリーチ値のいずれかと同一であることを検出したときには外れリーチと判定し、RAM47の外れリーチエリア(図11参照)に判定結果として外れリーチを格納する。そして、図15のステップS53で外れリーチエリアから判定結果として外れリーチを検出し、ステップS54へ移行する。
【0093】
CPU45はステップS54へ移行すると、カウンタN4の現在の計測値を上限値「3」と比較する。このカウンタN4は外れリーチの連続発生回数(確率アップモードの継続回数)を計測するものであり、CPU45はステップS54で「N4<3」を検出したときにはステップS55でカウンタN4に「1」を加算する。即ち、外れリーチの連続発生回数は「3回」を上限に計測されるものであり、外れリーチの連続発生回数が「3回」を超えたときにはカウンタN4がリセットされずに上限値「3」に止められる。従って、確率アップモードは継続するものの大当り判定確率はアップしない。
【0094】
CPU45はステップS56へ移行すると、RAM47の外れリーチ図柄エリアからランダムカウンタR5の格納結果を検出する。そして、ROM46の図柄テーブル(図17参照)からランダムカウンタR5の1桁目に対応する数字図柄,2桁目に対応する数字図柄,3桁目に対応する数字図柄を検出し、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄に設定する(外れリーチ図柄の設定)。例えばランダムカウンタR5の格納結果が「6 1 6」であるときには1桁目に対応する数字図柄,2桁目に対応する数字図柄,3桁目に対応する数字図柄として「7」,「2」,「7」が検出され、外れリーチ図柄「7 2 7」が設定される。
【0095】
メイン制御装置44のROM46には、図19に示すように、外れリーチ用の変動パターンテーブルが記録されている。この変動パターンテーブルは停止図柄の差分ΔSとランダムカウンタR1と変動パターンとの対応関係を示すものであり、停止図柄の差分ΔSとは外れリーチ図柄の設定結果のうち「中特別図柄−左特別図柄(=中特別図柄−右特別図柄)」を称する。
【0096】
CPU45は図15のステップS56で外れリーチ図柄を設定すると、ステップS57でRAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR1の取得結果を検出し、外れリーチ用の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1および差分ΔSに応じた変動パターンを選択的に設定する。例えばランダムカウンタR1が「10」で、外れリーチ図柄の設定結果が「8 2 8」であるときには変動パターン「3」が設定される。
【0097】
CPU45はステップS52でランダムカウンタR2の取得結果が19個の外れリーチ値のいずれとも同一でないことを検出したときには完全外れと判定し、RAM47の外れリーチエリア(図11参照)に判定結果として完全外れを格納する。そして、図15のステップS53で外れリーチエリアから判定結果として完全外れを検出し、ステップS58でカウンタN4を「0」にリセットすることに基いて確率アップモードを無効化する。
【0098】
CPU45はステップS58で確率アップモードを無効化すると、ステップS59でRAM47の完全外れ図柄エリアからランダムカウンタR5の格納結果を検出する。そして、ROM46の図柄テーブル(図17参照)からランダムカウンタR5の1桁目に対応する数字図柄,2桁目に対応する数字図柄,3桁目に対応する数字図柄を検出し、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄に設定する(完全外れ図柄の設定)。例えばランダムカウンタR5の格納結果が「0 1 2」であるときには1桁目に対応する数字図柄,2桁目に対応する数字図柄,3桁目に対応する数字図柄として「1」,「2」,「3」が検出され、完全外れ図柄「1 2 3」が設定される。
【0099】
CPU45はステップS59で完全外れ図柄を設定すると、ステップS60で変動パターン「1」を設定する。即ち、完全外れの判定時にはランダムカウンタR1の取得結果に応じた変動パターンの無作為選択処理が行われず、特定の変動パターンが設定される。
【0100】
変動パターンには、図18および図19に示すように、変動表示時間が個別に設定されている。この変動表示時間は特別図柄遊技の所要時間に相当するものであり、左特別図柄〜右特別図柄の変動開始から確定停止に至る所要時間を称する。CPU45は図15のステップS61へ移行すると、変動パターンの設定結果に応じた変動表示時間を選択的に設定する。そして、ステップS62へ移行し、メイン制御フラグを特別図柄遊技開始処理に設定する。尚、変動パターン「1」の設定時には変動表示時間「T1」が設定される。
【0101】
(7)特別図柄遊技開始処理
図12のステップS17の特別図柄遊技開始処理はメイン制御フラグが特別図柄遊技開始処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置44のCPU45は特別図柄遊技開始処理でサブ制御装置61に演出コマンドおよび演出データを出力することに基づいて特別図柄遊技を開始する。
【0102】
CPU45は図20のステップS71でタイマT1を「0」にリセットする。このタイマT1は変動表示時間を計測するものであり、CPU45はタイマT1をリセットすると、ステップS72でサブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS73で変動開始コマンドおよび変動開始データを出力する。INT信号はサブ制御装置61にIRQ割込みプログラムの起動を指令する割込み要求信号に相当するものであり、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基づいてIRQ割込みプログラムを起動し、変動開始コマンドおよび変動開始データをIRQ割込みプログラムで受信することに基づいて変動表示を開始する。
【0103】
変動開始データは変動パターンの設定結果と左特別図柄〜右特別図柄の設定結果とを有するものであり、サブ制御装置61のCPU62は変動開始データに基づいて特別図柄遊技を下記の▲1▼〜▲2▼の態様で制御する。
▲1▼左特別図柄〜右特別図柄の設定結果:左列,中列,右列の確定停止図柄を示すものであり、サブ制御装置61のCPU62は各列の特別図柄を設定図柄で確定停止させる。
▲2▼変動パターンの設定結果:変動表示の映像的演出内容・音的演出内容・電飾的演出内容を示すものであり、サブ制御装置61のCPU62は変動表示を変動パターンに応じた内容で演出する。
【0104】
CPU45は変動開始コマンド等を出力すると、ステップS74でRAM47のカウンタデータエリアを整理する。この処理はカウンタデータエリアの保留データ記録部E1〜E3に保留データ記録部E2〜E4の格納データを上書きするものである。例えば保留データ記録部E1だけにランダムカウンタR1〜R4が格納されているときには保留データ記録部E1に保留データ記録部E2のデフォルトデータが記録され、保留データ記録部E1のランダムカウンタR1〜R4が消去される。また、保留データ記録部E1〜E4の全てにランダムカウンタR1〜R4が格納されているときには保留データ記録部E2〜E4のランダムカウンタR1〜R4が前段の保留データ記録部E1〜E3に移動され、保留データ記録部E4にデフォルトデータが記録される。
【0105】
即ち、次回の制御データ設定処理では保留データ記録部E2に格納されていたカウンタデータR1〜R4に基づいて大当り判定処理・外れリーチ判定処理・特別図柄設定処理・変動パターン設定処理等が行われ、次々回の制御データ設定処理では保留データ記録部E3に格納されていたカウンタデータR1〜R4に基づいて大当り判定処理・外れリーチ判定処理・特別図柄設定処理・変動パターン設定処理等が行われる。
【0106】
CPU45はカウンタデータエリアを整理すると、ステップS75でカウンタN1から「1」を減算し、ステップS76でメイン制御フラグに特別図柄遊技終了処理をセットする。このカウンタN1は、上述したように、特別図柄遊技の保留回数を計測するものであり、次のタイマ割込み処理ではカウンタN1の減算結果が検出され、カウンタN1の減算結果に基づいて保留球ランプ25が点灯制御される。従って、特別図柄遊技の開始直後に保留球ランプ25が消灯し、保留回数の減少が遊技者に報知される。
【0107】
(8)特別図柄遊技終了処理
図12のステップS18の特別図柄遊技終了処理はメイン制御フラグが特別図柄遊技終了処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置44のCPU45は特別図柄遊技終了処理でサブ制御装置61に演出コマンドを出力し、特別図柄遊技を終了させる。
【0108】
CPU45は図21のステップS81でタイマT1に「1」を加算し、変動表示時間を4msec単位で計測する。そして、ステップS82へ移行し、タイマT1の計測値を変動表示時間の設定結果と比較する。ここでタイマT1の計測値が変動表示時間の設定結果に達していることを検出すると、ステップS83へ移行する。
【0109】
CPU45はステップS83へ移行すると、サブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS84で変動停止コマンドを出力する。この変動表示時間の経過時点では左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄が必ず仮停止状態にあり、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を受信することに基づいてIRQ割込みプログラムで変動停止コマンドを検出し、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を仮停止状態から静止した確定状態に切換える。
【0110】
CPU45は変動停止コマンドを出力すると、ステップS85でRAM47の大当りエリアから判定結果を検出する。ここで大当りエリアに判定結果として外れが格納されていることを検出したときにはステップS86でメイン制御フラグに制御データ設定処理をセットし、大当りエリアに判定結果として大当りが格納されていることを検出したときにはステップS87でメイン制御フラグに大当り遊技処理をセットする。
【0111】
(9)大当り遊技処理
図12のステップS19の大当り遊技処理はメイン制御フラグが大当り遊技処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置44のCPU45は大当り遊技処理で大入賞口を開閉制御する。そして、サブ制御装置61に演出コマンドおよび演出データを出力し、大入賞口の開閉を映像的・音的・電飾的に演出する。
【0112】
CPU45は図22のステップS91へ移行すると、大入賞口の開放状態を判断する。この判断処理は大入賞口フラグの設定状態に基いて行われるものであり、CPU45は大入賞口フラグが閉鎖状態にセットされていることを検出したときには大入賞口が閉鎖されていると判断する。そして、ステップS92へ移行し、カウンタN2を上限値「14」と比較する。このカウンタN2は大入賞口の開放回数(大当りラウンド回数)を計測するものであり、CPU45は「N2≦14」を検出したときにはステップS93へ移行する。
【0113】
CPU45はステップS93へ移行すると、カウンタN2に「1」を加算し、ステップS94でタイマT2を「0」にリセットする。このタイマT2は大入賞口の開放時間(大当りラウンドの継続時間)を計測するものであり、CPU45はタイマT2を「0」にリセットすると、ステップS95へ移行する。
【0114】
CPU45はステップS95へ移行すると、サブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS96でラウンド開始コマンドおよびラウンドデータ(カウンタN2の計測値)を出力する。すると、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いてIRQ割込みプログラムを起動し、IRQ割込みプログラムでラウンド開始コマンドおよびラウンドデータを検出することに基いて大当りラウンドの演出動作を開始する。
【0115】
CPU45はラウンド開始コマンド等を出力すると、ステップS97で大入賞口ソレノイド33に駆動電源を印加することに基いて大入賞口を開放し(大当りラウンド動作の開始)、ステップS98で大入賞口フラグを開放状態にセットすることに基づいて大入賞口の開放を記録する。これにより、パチンコ球が大入賞口内に入賞することを許容する大当り状態を発生させ、遊技者に有利な状態を生成する。
【0116】
CPU45は大入賞口の開放状態でタイマ割込みが発生すると、ステップS91で大入賞口フラグが開放状態にセットされていることに基いて大入賞口が開放されていることを検出し、ステップS99でタイマT2に「1」を加算することに基いて大入賞口の開放時間を4msec単位で計測する。
【0117】
CPU45はステップS99で大入賞口の開放時間を計測すると、ステップS100でカウント信号の有無を判断する。このカウント信号はパチンコ球が大入賞口に入賞することに基づいてカウントセンサ34から出力されるものであり、CPU45はRAM47の出力監視エリアにカウント信号有りが記録されていることを検出したときにはカウント信号有りと判断し、ステップS101でカウンタN3に「1」を加算する。このカウンタN3は1回の大当りラウンド動作中に何個のパチンコ球が大入賞口内に入賞したかを計測するものであり、CPU45はパチンコ球の入賞個数を計測すると、ステップS102へ移行する。
【0118】
CPU45はステップS102へ移行すると、カウンタN3の計測値を上限値「10個」と比較し、ステップS103で開放時間用のタイマT2の計測値を上限値「27秒」と比較する。ここで「N3≧10個」および「T2≧27秒」のいずれかを検出したときにはステップS104で大入賞口ソレノイド33を断電することに基づいて大入賞口を閉鎖し、大当りラウンドを終える。即ち、大当りラウンドは規定個数のパチンコ球が大入賞口内に入賞するか、大入賞口の開放時間が上限値に達することに基づいて終了するものである。
【0119】
CPU45はステップS104で大当りラウンドを終えると、ステップS105で入賞個数用のカウンタN3を「0」にリセットし、ステップS106で大入賞口フラグを閉鎖状態にセットすることに基づいて大入賞口の閉鎖を記録する。そして、ステップS107でサブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS108でラウンド停止コマンドを出力する。すると、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いてIRQ割込みプログラムを起動し、IRQ割込みプログラムでラウンド停止コマンドを検出することに基いて大当りラウンドの演出動作を停止する。
【0120】
CPU45は大入賞口の閉鎖状態でタイマ割込みが発生すると、ステップS91からS92へ移行し、大当りラウンド回数用のカウンタN2を上限値「14」と比較する。ここで「N2>14」を検出したときにはステップS109へ移行し、大当りラウンド回数用のカウンタN2を「0」にリセットする。そして、ステップS110へ移行し、メイン制御フラグを制御データ設定処理にセットする。即ち、大当りラウンドの繰返し回数には上限値「15回」が設定されており、大当りラウンドの継続回数が15回に達したときには大当り遊技が終了する。
【0121】
<サブ制御装置61の内部処理>
サブ制御装置61のCPU62は電源が投入されると、図23のステップS201で割込み禁止を設定し、ステップS202でランダムカウンタR10およびタイマT10等のRAM64の全データおよびI/O68を初期設定する。そして、ステップS203でVDP65にデモ表示コマンドを出力し、ステップS204で割込み禁止の設定を解除することに基づいて割込みの発生を許可する。
【0122】
VDP65はデモ表示コマンドを検出すると、VROM66から必要な表示データを読出し、図柄表示装置27に初期画面に相当するデモンストレーション画面を表示する(デモ表示と称する)。このデモ表示は遊技者に客待ち状態にあることを報知するものであり、具体的にはデモ背景の前方に製造社名・機種名・遊技説明「リーチが外れたときには確率アップ!!」等を表示することで行われるものである。
【0123】
CPU62はステップS204で割込みを許可すると、ステップS205のカウンタ更新処理へ移行し、カウンタ更新処理を無限ループ状に繰返す。このカウンタ更新処理は特別図柄遊技パターンを無作為に選択するためのランダムカウンタR10を「1」ずつ加算するものであり、ランダムカウンタR10の加算処理は「0」から上限値「191」に加算された後に「0」に戻ってリング状に行われる。
【0124】
CPU62はメイン制御装置44からのINT信号を検出すると、IRQ割込みプログラムを起動する。そして、IRQ割込みプログラムでメイン制御装置44からの演出コマンドおよび演出データ等を検出し、RAM64のコマンドエリアおよびデータエリアに格納する。
【0125】
図24のタイマ割込みプログラムは4msecが経過する毎に起動するものであり、サブ制御装置61のCPU62はタイマ割込みプログラムの起動時にはメインプログラムを実行位置で一時停止させ、タイマ割込みプログラムの終了時にはメインプログラムを一時停止位置から再開する。このタイマ割込みプログラムはステップS211のコマンド待ち処理〜ステップS215の大当り遊技処理を有するものであり、ステップS211のコマンド待ち処理〜ステップS215の大当り遊技処理はサブ制御フラグの設定状態に基いて選択的に実行される。このサブ制御フラグは電源投入に基いてコマンド待ち処理に初期設定されるものであり、電源投入直後の1回目のタイマ割込み処理ではコマンド待ち処理が実行される。
【0126】
(1)コマンド待ち処理
図23のステップS211のコマンド待ち処理はサブ制御フラグがコマンド待ち処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62はコマンド待ち処理で変動開始コマンドの有無およびラウンド開始コマンドの有無を検出し、変動開始コマンドおよびラウンド開始コマンドを検出したときには特別図柄遊技遊技パターンおよび大当り遊技遊技パターンを設定する。
【0127】
CPU62は図25のステップS221へ移行すると、RAM64のコマンドエリアに変動開始コマンドが格納されているか否かを検出する。この変動開始コマンドはメイン制御装置44がパチンコ球の特別図柄始動口28に対する有効な入賞を検出することに基いて特別図柄の設定結果および変動パターンの設定結果と共に出力するものであり、CPU62はコマンドエリアに変動開始コマンドが格納されていることを検出したときにはステップS222へ移行する。
【0128】
CPU62はステップS222へ移行すると、ランダムカウンタR10の現在の計測値を取得し、ステップS223で特別図柄遊技パターンを設定する。そして、ステップS224でコマンドエリアの変動開始コマンドを消去し、ステップS225でサブ制御フラグに特別図柄遊技開始処理をセットする。
【0129】
特別図柄遊技パターンは特別図柄の可変速度,特別図柄の仮停止タイミング,背景の種類,背景の切換えタイミング,遊技音の出力タイミング,コーナランプ21およびサイドランプ23の発光タイミング等を示すシーケンスデータからなるものであり、変動パターンに応じた変動表示時間内で終了するように設定される。以下、特別遊技パターンの設定処理および設定内容について説明する。
【0130】
サブ制御装置61のROM63には、図26に示すように、特別図柄遊技用の遊技パターンテーブルが記録されている。この遊技パターンテーブルは変動パターンおよびランダムカウンタR10から特別図柄遊技パターンを選択するためのものであり、サブ制御装置61のCPU62は図25のステップS222でランダムカウンタR10を取得すると、ステップS223へ移行する。ここでRAM64のデータエリアから変動パターンを検出し、変動パターンの検出結果およびランダムカウンタR10の取得結果に応じた特別図柄遊技パターンを遊技パターンテーブルから選択的に設定する。
【0131】
図27は特別図柄遊技パターン「1−1」の設定内容を示すものである。この特別図柄遊技パターン「1−1」は完全外れが判定された変動パターン「1」の検出時にランダムカウンタR10の取得結果に応じて選択されるものであり、特別図柄遊技パターン「1−1」の選択時には左,中,右の特別図柄が同時に変動開始する。この変動開始時には変動用背景が表示され、コーナランプ21およびサイドランプ23が点滅する。
【0132】
3列の特別図柄の変動開始から設定時間が経過したときには左特別図柄および右特別図柄が当該順序で仮停止し、左特別図柄および右特別図柄の仮停止に連動してスピーカ6から「ドン」の仮停止音が出力される。そして、中特別図柄が右特別図柄の仮停止後に仮停止し、中特別図柄の仮停止に連動して変動用背景の表示が終了する。これら左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の仮停止はRAM64のデータエリアに格納されているメイン制御装置44からの特別図柄の設定結果で行われるものであり、3列の仮停止状態では3列の特別図柄が完全外れの組合せになる。
【0133】
図28は特別図柄遊技パターン「2」の設定内容を示すものである。この特別図柄遊技パターン「2」は外れリーチが判定された変動パターン「2」の検出時にランダムカウンタR10に拘らず選択されるものであり、特別図柄遊技パターン「2」の設定時には右特別図柄の仮停止後に中特別図柄の変動速度が遅くなり、スピーカ6から「リーチ」の遊技音が出力される。次に、変動用背景に換えてリーチ用背景が表示され、コーナランプ21およびサイドランプ23が点滅動作を開始する。そして、中特別図柄の仮停止に連動してリーチ用背景の表示が終了し、コーナランプ21およびサイドランプ23の点滅が終了する。これら左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の仮停止はRAM64のデータエリアに格納されているメイン制御装置44からの特別図柄の設定結果で行われるものであり、3列の仮停止状態では3列の特別図柄が外れリーチの組合せになり、遊技者に大当り判定モードが有効化されたことが報知される。
【0134】
特別図柄遊技パターン「2」の設定時に出現する低速変動アクションは「ノーマルリーチアクション」と称されるものであり、例えば大当り用の変動パターン「26」の設定時には、図29に示すように、外れリーチ用の特別図柄遊技パターン「2」と同一展開の「ノーマルリーチアクション」が設定され、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄が大当りの組合せで仮停止する。
【0135】
CPU62は図25のステップS221でRAM64のコマンドエリアに変動開始コマンドが格納されていないことを検出すると、ステップS226でラウンド開始コマンドが格納されているか否かを判断する。このラウンド開始コマンドはメイン制御装置44が大当りラウンドの開始時にラウンドデータ(今回の大当りラウンド回数)と共に出力するものであり、CPU62はコマンドエリアにラウンド開始コマンドが格納されていないことを検出したときにはステップS227へ移行する。
【0136】
CPU62はステップS227へ移行すると、VDP65にデモ表示コマンドを出力することに基いてデモ画面の表示を指令する。即ち、RAM64のコマンドエリアにメイン制御装置44からの演出コマンドが格納されていないコマンド待ち状態は特別図柄遊技および大当り遊技が行われていない実質的な遊技停止状態に相当するものであり、コマンド待ち状態ではデモ画面が表示される。
【0137】
CPU62はステップS226でRAM64のコマンドエリアにラウンド開始コマンドが格納されていることを検出すると、ステップS228で大当り遊技パターンを設定する。この大当り遊技パターンはラウンドデータN2に応じた静止画面を表示し、スピーカ6から図柄表示装置27の表示内容に応じた遊技音を出力し、コーナランプ21およびサイドランプ23を静止画面に応じて発光させるシーケンスデータからなるものであり、CPU62は大当り遊技パターンを設定すると、ステップS229でコマンドエリアのラウンド開始コマンドを消去し、ステップS230でサブ制御フラグに大当り遊技開始処理をセットする。
【0138】
(2)特別図柄遊技開始処理
図24のステップS212の特別図柄遊技開始処理はサブ制御フラグが特別図柄遊技開始処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62は図30のステップS231へ移行すると、タイマT10を「0」にリセットする。このタイマT10は特別図柄の変動表示時間を計測するものであり、CPU62はタイマT10をリセットすると、ステップS232でサブ制御フラグに特別図柄遊技処理をセットする。
【0139】
(3)特別図柄遊技処理
図24のステップS213の特別図柄遊技処理はサブ制御フラグが特別図柄遊技処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62は特別図柄遊技処理でスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27を制御し、特別図柄遊技パターンの設定結果に応じた演出内容で特別図柄遊技を実行する。
【0140】
CPU62は図31のステップS241へ移行すると、タイマT10に「1」を加算することに基いて特別図柄の変動表示時間を4msec単位で計測する。そして、ステップS242へ移行し、RAM64のコマンドエリアに変動停止コマンドが格納されているか否かを判断する。この変動停止コマンドはメイン制御装置44が変動パターンに応じた変動表示時間の経過を検出することに基いて出力するものであり、CPU62はコマンドエリアに変動停止コマンドが格納されていないことを検出したときにはステップS243へ移行する。ここで特別図柄遊技パターンの設定結果からタイマT10の計測値に応じたイベントを検出し、イベントを実行することで特別図柄遊技を特別図柄遊技パターンの設定結果に応じた内容で進行させる。
【0141】
CPU62はステップS242でコマンドエリアに変動停止コマンドが格納されていることを検出すると、ステップS244でVDP65に図柄確定コマンドを出力することに基いて特別図柄遊技を終える。そして、ステップS245でコマンドエリアの変動停止コマンド・データエリアの特別図柄の設定結果・データエリアの変動パターンの設定結果を消去し、ステップS246でサブ制御フラグにコマンド待ち処理をセットする。
【0142】
変動停止コマンドはメイン制御装置44が変動パターンに応じた変動表示時間の経過時に出力するものである。また、特別図柄遊技パターンはサブ制御装置61が変動パターンに基づいて設定するものであり、変動パターンに応じた変動表示時間内で終了するように設定される。サブ制御装置61のCPU61が変動停止コマンドを検出してVDP65に図柄確定コマンドを出力するときには左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄が必ず仮停止状態にある。この仮停止状態ではVDP65が左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を上下に揺らしており、VDP65は図柄確定コマンドを検出すると、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を仮想的な有効ライン上に静止した確定状態で表示する。即ち、特別図柄遊技は3列の特別図柄が確定表示されることによって終了するものである。
【0143】
(4)大当り遊技開始処理
図24のステップS214の大当り遊技開始処理はサブ制御フラグが大当り遊技開始処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62は大当り遊技開始処理で大当り遊技を開始し、サブ制御フラグに大当り遊技処理をセットする。
【0144】
(5)大当り遊技処理
図24のステップS215の大当り遊技処理はサブ制御フラグが大当り遊技処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62は大当り遊技処理でスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27を制御し、大入賞口の開閉を大当り遊技パターンの設定結果に応じた態様で演出する。
【0145】
CPU62は図32のステップS251へ移行すると、RAM64のコマンドエリアにラウンド停止コマンドが格納されているか否かを判断する。このラウンド停止コマンドはメイン制御装置44が各回の大当りラウンドの終了を検出することに基いて出力するものであり、CPU62はコマンドエリアにラウンド停止コマンドが格納されていないことを検出したときにはステップS252へ移行し、大当り遊技を大当り遊技パターンの設定結果に応じた内容で演出する。
【0146】
CPU62はステップS251でコマンドエリアにラウンド停止コマンドが格納されていることを検出すると、ステップS253でスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27の大当り遊技パターンに応じた制御を停止する。そして、ステップS254でコマンドエリアのラウンド停止コマンドおよびデータエリアのラウンドデータを消去し、ステップS255でサブ制御フラグにコマンド待ち処理をセットする。
【0147】
上記第1実施例によれば、次の効果を奏する。
今回の大当り判定確率を以前の演出内容に応じて変化させた。具体的には前回の特別図柄遊技で外れリーチ図柄を確定表示したときには今回の特別図柄遊技で大当り判定データとして前回に比べて大当り値の個数が多いものを選択し、今回の大当り判定確率を前回に比べて高めた。即ち、大当りの判定結果が分った上での予告を行うのではなく、外れリーチ図柄の確定表示を大当り判定確率が実際に高められる大当り予告として機能させたので、遊技者に見せかけではない本当の期待感を与えることができる。
【0148】
カウンタN4を「0」から「1」に加算することに基いて外れリーチの発生の有無を記録し、外れリーチの発生有りが記録された直後の特別図柄遊技では外れリーチの発生有りが記録されていない場合に比べて大当り値の数が多い大当り判定データを選択した。このため、外れリーチが発生した直後の1回目の特別遊技で大当りが発生する確率が高まるので、外れリーチが発生したことを忘れることなく直後の変動表示を高い期待感で見詰めることができる。
【0149】
カウンタN4を「1」ずつ加算することに基いて外れリーチの連続的な発生回数を記録し、外れリーチの連続的な発生回数に応じた数の大当り値を有する大当り判定データを選択した。このため、外れリーチが連続して発生したときには大当り値の数が外れリーチの連続発生回数に応じて増えるので、大当り確率が次第に高まる。従って、今回の変動表示で大当りが発生しなかったときでも外れリーチが発生したときには次の変動表示を高い期待感で見詰めることができるので、次第に高まる期待感を継続的に持たせることができる。
【0150】
外れリーチの発生状態および確率変動モードの設定状態に応じて複数の大当り判定データを選択したので、外れリーチの発生状態に応じた大当り判定確率を確率変動モードの設定状態に応じて調節できる。
特定の演出として外れリーチの発生状態を記録した。このため、遊技者に大当り判定確率が変わることを外れリーチ図柄の確定表示という映像によって報知することができるので、大当り判定確率が変わることに対する遊技者の認識性が高まる。
【0151】
次に本発明の第2実施例を図33に基いて説明する。メイン制御装置44のCPU45は外れリーチ用の変動パターンまたは完全外れ用の変動パターンを設定すると、ステップS63でランダムカウンタR6の現在の計測値を取得する。このランダムカウンタR6は図12のステップS12のカウンタ更新処理で「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「12」に加算されたときには「0」に戻って循環的に加算される。
【0152】
CPU45はランダムカウンタR6の計測値を取得すると、ステップS64で1個の設定値「7」と比較する。ここでランダムカウンタR6の取得結果が1個の設定値と同一であることを検出したときには確率アップモードの獲得と判定し、ランダムカウンタR6の取得結果が1個の設定値と相違していることを検出したときには確率アップモードの非獲得と判定する。即ち、確率アップモードは外れリーチおよび完全外れが判定されたことを条件にランダムカウンタR6の計測値に基いて無作為に判定されるものである。この確率アップモードの判定処理は大当りの判定時に行われず、大当りの判定時にはステップS48でカウンタN4がリセットされることに基いて確率アップモードが必ず無効化される。
【0153】
CPU45はステップS64で確率アップモードの獲得状態を判定すると、ステップS65で確率アップモードの判定結果を検出する。ここで確率アップモードの非獲得を検出したときにはステップS66でカウンタN4を「0」にリセットし、確率アップモードを無効化する。また、ステップS65で確率アップモードの獲得を検出したときにはステップS67へ移行し、カウンタN4を上限値「3」と比較する。ここで「N4<3」を検出したときにはステップS68へ移行し、カウンタN4に「1」を加算する。
【0154】
CPU45は図20の特別図柄遊技開始処理へ移行すると、ステップS73でカウンタN4の計測値を検出する。ここで「N4>0」を検出したときには確率アップモードが有効化されていると判断し、サブ制御装置61に特別図柄の設定結果および変動パターンの設定結果と共に有効データを出力する。すると、サブ制御装置61のCPU62は図25のステップS223で有効データの有無を検出する。そして、有効データが有ることを検出したときには特別図柄遊技パターンに「飛行機」の絵柄を挿入し、3列の特別図柄の変動中に「飛行機」の絵柄を表示する。この場合、デモ画面にメッセージ「飛行機が出現したら確率アップ!!」が表示されており、遊技者は変動表示中に「飛行機」の絵柄が出現したことを確認することで確率アップモードが有効化されたことを知ることができる。この「飛行機」の絵柄は確率アップモードが有効化された場合にのみ出現する専用の絵柄であり、確率アップモードの有効化を報知する以外には出現しないものである。
【0155】
上記第2実施例によれば、特別図柄の変動表示中に特定の「飛行機」の絵柄を表示する絵柄表示を行うことに基いて次の変動表示で大当り確率が高まることを報知した。このため、遊技者に大当り判定確率がアップすることを映像によって報知することができるので、大当り判定確率が変わることに対する遊技者の認識性が高まる。
【0156】
上記第2実施例においては、確率アップモードの有効化が判定された入賞球に係る第1の変動表示中に「飛行機」の絵柄を表示したが、これに限定されるものではなく、例えば第1の変動表示の次の第2の変動表示中に「飛行機」の絵柄を表示しても良く、第1の変動表示と第2の変動表示との間のインターバルで「飛行機」の絵柄を表示しても良い。
上記第1〜第2実施例においては、始動口としてパチンコ球を遊技盤13から回収するポケット状の特別図柄始動口28を用いたが、これに限定されるものではなく、パチンコ球が通過する特別図柄始動ゲートを用いても良い。
【0157】
上記第1〜第2実施例においては、図柄表示装置27として液晶表示器を用いたが、これに限定されるものではなく、例えばLED表示器等の電気的な表示器をもちいたり、回転ドラム等の機械的な表示器を用いても良い。
上記第1〜第2実施例においては、ランダムカウンタR1〜R3を固定的な初期値および固定的な終了値間で循環的に加算したが、これに限定されるものではなく、例えばランダムカウンタR1〜R3の初期値を計測範囲内から無作為に選択し、ランダムカウンタR1〜R3を選択値から固定的な計測回数だけ循環的に加算しても良い。例えばランダムカウンタR3の初期値として「15」が選択されたときには初期値「15」から「300」に加算した後に「0」に戻して「14」まで加算すると良い。
【0158】
上記第1〜第2実施例においては、ランダムカウンタR1〜R3をタイマ割込みプログラムで加算したが、これに限定されるものではなく、例えばメインプログラムで加算しても良い。この場合、ランダムカウンタR1〜R3をメインプログラムのループ毎に単位量ずつ加算すると良い。
上記第1〜第2実施例においては、ランダムカウンタR1〜R3を同一タイミングで取得したが、これに限定されるものではなく、例えば図13のデータ取得処理で大当り判定用のランダムカウンタR3を取得し、図15の制御データ設定処理で変動パターン選択用のランダムカウンタR1および確率アップモード抽選用のランダムカウンタR2を取得しても良い。要はパチンコ球が特別図柄始動口28に有効に入賞してから当該入賞球に係る変動表示が開始されるまでの間に取得すれば良い。
【0159】
上記第1〜第2実施例においては、確率アップモードの判定結果を図柄表示装置27を用いて報知したが、これに限定されるものではなく、例えばスピーカ6を用いて報知したり、コーナランプ21を用いて報知したり、サイドランプ23を用いて報知したり、これらの組合せを用いて報知しても良い。
上記第1〜第2実施例においては、確率アップモードをカウンタN4が「1」に加算された直後の1回の特別図柄遊技で有効化したが、これに限定されるものではなく、例えば直後の複数回の特別図柄遊技で有効化しても良い。
【0160】
上記第1〜第2実施例においては、確率アップモードをカウンタN4が「1」に加算された直後の特別図柄遊技で有効化したが、これに限定されるものではなく、例えば2回以上後の特別図柄遊技で有効化しても良い。
上記第1〜第2実施例においては、サブ制御装置61がスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27を統括的に制御する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えばスピーカ6を制御するスピーカ制御装置・コーナランプ21およびサイドランプ23を制御するランプ制御装置・図柄表示装置27を制御する図柄制御装置を個別に設けても良い。
上記第1〜第2実施例においては、特別図柄遊技用の保留球数を4個を上限に計測したが、これに限定されるものではなく、例えば4個以外の複数値を上限に計測したり、上限値を設定しない構成としても良い。
【0161】
上記第1〜第2実施例においては、特定の演出の発生状態として外れリーチの連続発生回数および「飛行機」の絵柄の連続発生回数を計測したが、これに限定されるものではなく、例えば外れリーチの累積的な発生回数および「飛行機」の絵柄の累積的な発生回数を計測し、発生回数の累積的な計測結果に応じて大当り判定データを選択しても良い。
上記第1〜第2実施例においては、大当り判定確率を変更する契機となる特定の演出として外れリーチ図柄の確定表示および「飛行機」の絵柄の表示を例示したが、これに限定されるものではなく、例えばスピーカ6を用いた演出・コーナランプ21を用いた演出・サイドランプ23を用いた演出・これらの組合せからなる演出等であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(確率アップの流れを説明するための図)
【図2】パチンコ機の全体構成を示す前面図
【図3】遊技盤を示す前面図
【図4】パチンコ機の全体構成を示す後面図
【図5】メイン制御装置の電気的構成を示す図
【図6】払出制御装置の電気的構成を示す図
【図7】サブ制御装置の電気的構成を示す図
【図8】メイン制御装置のメインプログラムを示すフローチャート
【図9】(a)はメイン制御装置が保有するランダムカウンタの一覧を示す図、(b)はメイン制御装置が保有するノーマルカウンタの一覧を示す図、(c)はメイン制御装置が保有するタイマの一覧を示す図
【図10】ランダムカウンタの加算方法を説明するための図
【図11】メイン制御装置のRAMのデータ格納エリアを示す図
【図12】メイン制御装置のタイマ割込み処理を示すフローチャート
【図13】メイン制御装置のデータ取得処理を示すフローチャート
【図14】カウンタと保留データ記録部とランプナンバーとの関係を示す図
【図15】メイン制御装置の制御データ設定処理を示すフローチャート
【図16】大当り判定テーブルを示す図(aは通常モード用,bは確率変動モード用)
【図17】ランダムカウンタと大当り図柄,左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄との関係を示す図
【図18】大当り用の変動パターンテーブルを示す図
【図19】外れリーチ用の変動パターンテーブルを示す図
【図20】メイン制御装置の特別図柄遊技開始処理を示すフローチャート
【図21】メイン制御装置の特別図柄遊技終了処理を示すフローチャート
【図22】メイン制御装置の大当り遊技処理を示すフローチャート
【図23】サブ制御装置のメインプログラムを示すフローチャート
【図24】サブ制御装置のタイマ割込み処理を示すフローチャート
【図25】サブ制御装置のコマンド待ち処理を示すフローチャート
【図26】特別図柄遊技用の遊技パターンテーブルを示す図
【図27】特別図柄遊技パターンの設定内容を説明するための図(完全外れ用)
【図28】特別図柄遊技パターンの設定内容を説明するための図(外れリーチ用)
【図29】特別図柄遊技パターンの設定内容を説明するための図(大当り用)
【図30】サブ制御装置の特別図柄遊技開始処理を示すフローチャート
【図31】サブ制御装置の特別図柄遊技処理を示すフローチャート
【図32】サブ制御装置の大当り遊技処理を示すフローチャート
【図33】本発明の第2実施例を示す図15相当図
【符号の説明】
27は図柄表示装置(表示器)、28は特別図柄始動口(始動口)、44はメイン制御装置(計測手段,検出手段,取得手段,選択手段,大当り判定手段,確変判定手段)、46はROM(記憶手段)、47はRAM(記録手段)を示す。

Claims (7)

  1. パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に表示器に識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示し、識別図柄の可変停止状態での態様に基いて大当りおよび外れの判定結果を報知する構成のものにおいて、
    カウンタを計測する計測手段と、
    異なる個数の判定値からなる複数の判定値群を記憶する記憶手段と、
    特定の演出の発生状態を検出する検出手段と、
    パチンコ球が前記始動口に有効に入賞したことを条件にカウンタの現在の計測値を取得する取得手段と、
    パチンコ球が前記始動口に有効に入賞したことを条件に前記検出手段の検出結果に応じて複数の判定値群を選択する選択手段と、
    カウンタの取得結果を判定値群の選択結果と比較することに基いて大当りおよび外れを判定する大当り判定手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 検出手段は、特定の演出の発生状態を記録手段に記録し、
    選択手段は、記録手段の記録内容に応じて複数の判定値群を選択することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 検出手段は、特定の演出の発生状態として特定の演出の発生の有無を検出し、
    選択手段は、特定の演出の発生有りが検出された直後には特定の演出の発生有りが検出されていない場合に比べて判定値の数が多い判定値群を選択することを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の遊技機。
  4. 検出手段は、特定の演出の発生状態として特定の演出の連続的な発生回数を検出し、
    選択手段は、特定の演出の発生回数に応じた数の判定値を有する判定値群を選択することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 大当り判定手段が大当りを判定したことを条件に大当りを通常確率で判定する通常モードおよび相対的な高確率で判定する確率変動モードを判定する確変判定手段を備え、
    選択手段は、特定の演出の発生状態および確率変動モードの設定状態に応じて複数の判定値群を選択することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 検出手段は、特定の演出の発生状態として識別図柄を外れリーチの態様で停止表示する外れリーチの発生状態を検出することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 検出手段は、特定の演出として識別図柄の可変表示中に特定の絵柄を表示する絵柄表示の発生状態を検出することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の遊技機。
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