JP4465502B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大当りの発生の有無を判定し、大当りを判定したことを条件に遊技者に特典を与える構成の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記遊技機には、パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示し、識別図柄の可変停止状態での態様によって大当りおよび外れの判定結果を遊技者に報知する構成のものがある。この構成の場合、識別図柄が大当りの態様で可変停止したときには可変入賞口が開放され、パチンコ球が可変入賞口に入賞することが許容される。この可変入賞口の開放状態でパチンコ球が可変入賞口に入賞すると、遊技者にパチンコ球が賞球として払出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成の場合、賞球を球箱内に貯留し、遊技者の周囲に球箱を並べて保管している。このため、大当りが続けて発生すると、多数の球箱が遊技者の周りに並べられるので、遊技者が多数の球箱の影響で身動きできなくなったり、隣りの遊技者が隣の球箱の影響で身動きできなくなる虞れがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者が大当りを続けて獲得した場合にも快適に遊技を行うことができる遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
<請求項1に係る発明について>
請求項1に係る発明は大当りが判定されたときには遊技者に大当り遊技の実行および保留を選択させ、大当り遊技が保留された状態では遊技者に大当り遊技の保留を解除するか否かを選択させるものである。この請求項1に係る発明は大当り遊技の保留回数が設定値に到達した状態では以後の大当り遊技を遊技者に相対的に有利となる内容で行うものでもある。この比較対象は大当り遊技の保留回数が設定値に到達していない状態での大当り遊技内容であり、遊技者に有利な内容とは保留回数が設定値に到達していない状態に比べて賞球の払出し個数が増える態様を称する。
(1)大当り遊技:大当りが判定されたことを条件に可変入賞口を遊技者に有利な状態にする行為を称するものであり、遊技者に有利な状態とは可変入賞口に対するパチンコ球の入賞確率が大当りの非判定時に比べて高まる状態を称する。
(2)第1の操作子:前方から直接的に操作される接触形の機械スイッチおよび操作ダイアル等は勿論のこと、前方から手等を近付けることによって間接的に操作される非接触形の赤外線センサおよび光電センサ等を含む用語である。この第1の操作子は大当りが判定されたことを条件に有効化されるものであり、第1の操作子の有効化とは第1の操作子からの出力信号を有効なものとして扱うこと・第1の操作子に駆動電源を供給すること等が該当する。
(3)選択手段:第1の操作子が有効状態で操作されたときの操作内容に応じて大当り遊技の実行および保留を選択するものであり、第1の操作子は大当り遊技の保留および実行を共通の操作手段の操作内容によって選択するものであっても良く、別々の操作手段の操作内容によって選択するものであっても良い。
(4)計測手段:第1の操作子が有効に操作されることに基いて大当り遊技の保留が選択されたときにはカウンタを加算または減算し、大当り遊技の保留回数を計測するものである。
(5)第2の操作子:前方から直接的に操作される接触形の機械スイッチおよび操作ダイアル等は勿論のこと、前方から手等を近付けることによって間接的に操作される非接触形の赤外線センサおよび光電センサ等を含む用語である。この第2の操作子は大当り遊技の保留回数が存在することを条件に有効化されるものであり、第2の操作子の有効化とは第2の操作子からの出力信号を有効なものとして扱うこと・第2の操作子に駆動電源を供給すること等が該当する。この第2の操作子は第1の操作子と別体化しても良く、同体化しても良い。
(6)解除手段:第2の操作子が有効状態で操作されることに基いて大当り遊技の保留を解除するものである。この解除手段は第2の操作子の1回の有効操作で1回の大当り遊技を保留解除するものであっても良く、複数回の大当り遊技を保留解除するものであっても良く、全ての大当り遊技を保留解除するものであっても良い。
請求項1に係る発明によれば、遊技者が球箱の増加を好ましくないと判断したときには第1の操作子の操作内容に応じて大当り遊技の保留を選択し、球箱の増加を防ぐことができる。このため、遊技者が多数の球箱の影響で身動きできなくなったり、隣の遊技者の挙動が多数の球箱の影響で拘束されることを防止できる。しかも、遊技者が遊技を終えるときには第2の操作子を操作することに基いて大当り遊技の保留を解除し、多数の賞球を獲得することができるので、総じて、大当りが続けて発生した場合にも快適に遊技を行うことができる。しかも、大当り遊技の保留回数が設定値に到達したときには以後の大当り遊技時に賞球数がアップする。このため、大当り遊技を保留するメリットができるので、大当り遊技を保留する楽しみが高まる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。パチンコホールの台島には、図4に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前面には、図2に示すように、前面扉2が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されている。この前面扉2は外枠1の前面開口部を開閉する枠状をなすものであり、前面扉2の前面には横長な長方形状の皿板3が装着されている。この皿板3の前面には上皿4が固定されており、上皿4内にはパチンコ球が貯溜されている。また、上皿4の左端部には複数のスリット5が形成されている。これら複数のスリット5の後方にはスピーカ6が固定されており、スピーカ6の駆動時にはスピーカ6から複数のスリット5を通して前方の遊技者に遊技音が出力される。
【0009】
前面扉2の前面には右下部に位置してハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が回動可能に装着されている。この発射ハンドル8の後方には、図4に示すように、発射モータ9が装着されており、発射モータ9の回転軸には、図2に示すように、打球槌10が連結されている。この発射モータ9は打球槌10の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が図2の時計回り方向へ回動操作されたときには発射モータ9に電源が与えられ、打球槌10が駆動することに基づいて上皿4内のパチンコ球を上皿4内から弾き出す。
【0010】
前面扉2の前面には矩形状の窓枠11が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されており、窓枠11の内周面には透明なガラス窓12が保持されている。また、前面扉2の後面には額縁状の機構盤(図示せず)が固定されている。この機構盤には、図3に示すように、遊技盤13が保持されており、遊技盤13は窓枠11のガラス窓12により前方から覆われている。
【0011】
前面扉2の前面には、図2に示すように、右側部に位置して枠鍵14が装着されており、枠鍵14は前面扉2を外枠1に密着した閉鎖状態にロックし、窓枠11を前面扉2の開口部の内周面に嵌合した閉鎖状態にロックしている。また、遊技盤13の前面には、図3に示すように、外レール15および内レール16が固定されており、打球槌10が弾いたパチンコ球は外レール15および内レール16間の発射通路17を通って上昇し、発射通路17の出口18から放出される。また、遊技盤13の前面には複数の障害釘19が打込まれており、出口18から放出されたパチンコ球は障害釘19に当りながら落下する。
【0012】
遊技盤13の前面には左上隅部および右上隅部に位置して三角形状のコーナランプカバー20が固定されている。これら各コーナランプカバー20の後方には複数のコーナランプ21(図5参照)が固定されており、各コーナランプカバー20は後方のコーナランプ21が点灯することに基づいて発光する。また、遊技盤13の前面には、図3に示すように、左側部および右側部に位置してサイドランプカバー22が固定されている。これら各サイドランプカバー22の後方には複数のサイドランプ23(図5参照)が固定されており、各サイドランプカバー22は後方のサイドランプ23が点灯することに基づいて発光する。
【0013】
遊技盤13の前面には、図3に示すように、表示台板24が固定されており、表示台板24の上端部には4個の保留球ランプ25が固定されている。これら4個の保留球ランプ25は保留球表示器26を構成するものであり、横一列に配置されている。また、表示台板24にはカラー液晶表示器からなる図柄表示装置27が固定されている。この図柄表示装置27は表示器に相当するものであり、図柄表示装置27には特別図柄が横3列に表示される。この特別図柄は大当りおよび外れを識別する識別図柄として機能するものであり、数字図柄から構成されている。
【0014】
遊技盤13には図柄表示装置27の下方に位置して特別図柄始動口28が固定されている。この特別図柄始動口28は上面が開口するポケット状をなすものであり、特別図柄始動口28内には特別図柄始動センサ29(図5参照)が固定されている。この特別図柄始動センサ29は近接スイッチからなるものであり、特別図柄始動口28内にパチンコ球が入賞したことを検出して特別図柄始動信号を出力する。尚、特別図柄始動口28は始動口および入賞口に相当するものである。また、特別図柄始動センサ29は始動センサおよび入賞センサに相当するものである。
【0015】
遊技盤13の前面には、図3に示すように、特別図柄始動口28の下方に位置して入賞口台板30が固定されており、入賞口台板30には前面が開口する四角筒状の大入賞口(図示せず)が固定されている。また、入賞口台板30には扉31が下端部の水平な軸32を中心に回動可能に装着されており、大入賞口の前面は扉31が垂直な閉鎖状態に回動することに基づいて閉鎖され、扉31が前方へ水平に倒れた開放状態に回動することに基づいて開放される。尚、大入賞口は可変入賞口に相当するものである。
【0016】
入賞口台板30の後面には大入賞口ソレノイド33(図5参照)が固定されている。この大入賞口ソレノイド33のプランジャには扉31が機械的に連結されており、扉31は大入賞口ソレノイド33のプランジャが進退することに基づいて開放状態および閉鎖状態に回動操作される。また、大入賞口内にはカウントセンサ34(図5参照)が固定されている。このカウントセンサ34は近接スイッチからなるものであり、大入賞口内にパチンコ球が入賞したことを検出してカウント信号を出力する。
【0017】
前面扉2の後面には、図4に示すように、矩形枠状のメインセット35が着脱可能に装着されており、メインセット35の内周部には正方形状のセンタカバー36が着脱可能に装着されている。このセンタカバー36は前面が開口する容器状をなすものであり、遊技盤13の後方に配置されている。また、遊技盤13の後面には集合樋(図示せず)が固定されており、集合樋はセンタカバー36によって後方から覆われている。この集合樋は特別図柄始動口28および大入賞口に接続されており、特別図柄始動口28内に入賞したパチンコ球および大入賞口内に入賞したパチンコ球は共通の集合樋内に転がり込み、集合樋からメインセット35の入賞球通路(図示せず)を通して機外へ排出される。
【0018】
メインセット35の後面には上端部に位置して球タンク37が固定されている。この球タンク37は上面が開口する容器状をなすものであり、球タンク37内にはパチンコ球が貯溜されている。また、メインセット35の後面にはタンクレール38が固定されている。このタンクレール38は傾斜樋状をなすものであり、タンクレール38の右端部は球タンク37内に接続されている。
【0019】
メインセット35の左側部には賞球払出装置39が着脱可能に装着されている。この賞球払出装置39は払出しモータ40(図6参照)を駆動源とするものであり、パチンコ球が特別図柄始動口28内および大入賞口内に入賞することに基づいて上皿4内にパチンコ球を賞品球として払出す。
【0020】
メインセット35には下皿通路(図示せず)が設けられている。この下皿通路の上端部は賞球払出装置39に接続されており、賞球払出装置39から放出されたパチンコ球は下皿通路内を落下する。また、下皿通路の途中部分には上皿通路(図示せず)が設けられている。この上皿通路は上皿4に接続されており、賞球払出装置39から放出されたパチンコ球は下皿通路内から上皿通路内に転がり込み、上皿通路内を通して上皿4内に払出される。
【0021】
前面扉2の前面には、図2に示すように、上皿4の下方に位置して下皿41が固定されている。この下皿41は下皿通路の下端部に接続されたものであり、パチンコ球が上皿4内から溢れて上皿通路内に充満した状態では下皿通路の下端部を通して下皿41内に払出される。
【0022】
メインセット35の後面には、図4に示すように、下端部に位置して横長な長方形状のメイン基板ボックス42が固定されている。このメイン基板ボックス42内には、図5に示すように、メイン基板43が収納されており、メイン基板43にはワンチップ型のマイクロコンピュータを主体に構成されたメイン制御装置44が搭載されている。このメイン制御装置44はCPU45,ROM46,RAM47,I/O48を有するものであり、ROM46には制御プログラムおよび制御データが記録されている。尚、メイン制御装置44は選択手段・計測手段・解除手段・大当り遊技手段・大当り判定手段・図柄設定手段・保留手段・変動パターン設定手段に相当するものである。
【0023】
特別図柄始動センサ29およびカウントセンサ34はセンサ出力回路49を介してメイン制御装置44に電気的に接続されている。このセンサ出力回路49はメイン基板43に搭載されたものであり、メイン制御装置44のCPU45は特別図柄始動センサ29からの特別図柄始動信号およびカウントセンサ34からのカウント信号をセンサ出力回路49を介して検出する。
【0024】
大入賞口ソレノイド33はソレノイド駆動回路50を介してメイン制御装置44に電気的に接続されている。このソレノイド駆動回路50はメイン基板43に搭載されたものであり、メイン制御装置44のCPU45は大入賞口ソレノイド33をソレノイド駆動回路50を介して通断電制御し、大入賞口の扉31を回動操作する。
【0025】
4個の保留球ランプ25はランプ駆動回路51を介してメイン制御装置44に電気的に接続されている。このランプ駆動回路51はメイン基板43に搭載されたものであり、メイン制御装置44のCPU45は4個の保留球ランプ25をランプ駆動回路51を介して点灯制御する。
【0026】
メインセット35の後面には、図4に示すように、メイン基板ボックス42の前方に位置して払出基板ボックス52が固定されている。この払出基板ボックス52内には、図6に示すように、払出基板53が収納されており、払出基板53にはワンチップ型のマイクロコンピュータを主体に構成された払出制御装置54が搭載されている。この払出制御装置54はCPU55,ROM56,RAM57,I/O58を有するものであり、ROM56には制御プログラムおよび制御データが記録されている。この払出制御装置54にはメイン制御装置44が電気的に接続されており、払出制御装置54にはメイン制御装置44から賞球コマンドおよび賞球データが単方向で送信される。尚、払出制御装置54は払出制御手段に相当するものである。
【0027】
払出制御装置54にはモータ駆動回路59を介して払出モータ40が電気的に接続されている。このモータ駆動回路59は払出基板53に搭載されたものであり、払出制御装置54のCPU55はモータ駆動回路59を通して払出モータ40の回転量を制御する。この回転量は払出制御装置54のCPU55がメイン制御装置44からの賞球データに基づいて調節するものであり、CPU55は払出モータ40の回転量を制御することに基づいて賞球払出装置39から上皿4内に賞球データに応じた個数のパチンコ球を賞品球として払出す。
【0028】
センタカバー36の後面には統合基板ケース(図示せず)が固定されている。この統合基板ケース内には、図7に示すように、統合基板60が収納されており、統合基板60にはサブ制御装置61が搭載されている。このサブ制御装置61はCPU62,ROM63,RAM64,VDP65,VROM66,VRAM67,I/O68を有するものであり、ROM63には制御プログラムおよび制御データが記録され、VROM66には表示プログラムおよび表示データが記録されている。尚、サブ制御装置61は大当り表示パターン設定手段・大当り表示手段・報知表示手段・可変表示パターン設定手段・表示制御手段・ランプ制御手段・スピーカ制御手段に相当するものである。
【0029】
サブ制御装置61にはメイン制御装置44が電気的に接続されている。このサブ制御装置61はメイン制御装置44から演出コマンドおよび演出データが単方向で送信されるものであり、サブ制御装置61のCPU62はメイン制御装置44からの演出コマンド等に基づいて表示コマンドを設定し、VDP65に出力する。また、統合基板60にはLCD駆動回路69が搭載されており、VDP65は表示コマンドに応じた表示データをVROM66から検出し、LCD駆動回路69を介して図柄表示装置27に表示コマンドに応じた演出内容の動画面および静止画面を表示する。
【0030】
サブ制御装置61にはスピーカ駆動回路70を介してスピーカ6が電気的に接続されている。このスピーカ駆動回路70は統合基板60に搭載されたものであり、サブ制御装置61のCPU62はスピーカ駆動回路70を通してスピーカ6から遊技音を出力する。この遊技音の出力はサブ制御装置61のCPU62がメイン制御装置44からの演出コマンドおよび演出データに基づいて行うものであり、スピーカ6の駆動時にはスピーカ6から演出データに応じた遊技音が出力される。
【0031】
サブ制御装置61にはランプ駆動回路71を介して複数のコーナランプ21および複数のサイドランプ23が電気的に接続されている。このランプ駆動回路71は統合基板60に搭載されたものであり、サブ制御装置61のCPU62はランプ駆動回路71を通して複数のコーナランプ21および複数のサイドランプ23を点灯制御する。この点灯制御はサブ制御装置61のCPU62がメイン制御装置44からの演出コマンドおよび演出データに基づいて行うものであり、コーナランプ21およびサイドランプ23の駆動時にはコーナランプカバー20およびサイドランプカバー22が演出データに応じた態様で電飾される。
【0032】
図2の遊技機本体72は外枠1,前面扉2,皿板3,上皿4,ハンドル台7,発射ハンドル8,窓枠11,ガラス窓12,機構盤,遊技盤13,枠鍵14,コーナランプカバー20,サイドランプカバー22,メインセット35,センタカバー36,球タンク37,タンクレール38,賞球払出装置39,下皿41,メイン基板ボックス42,払出基板ボックス52,統合基板ケースを有するものであり、遊技機本体72の前面側には大当り保留スイッチ73および大当り放出スイッチ74が機械的に装着されている。
【0033】
大当り保留スイッチ73および大当り放出スイッチ74は上皿4に左右方向に並べて固定されたものであり、図5に示すように、センサ出力回路49を介してメイン制御装置44に電気的に接続されている。これら大当り保留スイッチ73および大当り放出スイッチ74は自己復帰形のプッシュスイッチから構成されたものであり、操作力が除去されることに基いてオン状態からオフ状態に自己復帰する。尚、大当り保留スイッチ73は第1の操作子に相当するものである。また、大当り放出スイッチ74は第1の操作子および第2の操作子に相当するものである。
【0034】
次に上記構成の作用について説明する。
<特別図柄遊技機能>
遊技者が上皿4内にパチンコ球を投入して発射ハンドル8を時計回り方向へ回動操作すると、遊技盤13内にパチンコ球が発射され、障害釘19に当りながら落下する。このパチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞すると、賞球払出装置39から設定個数のパチンコ球が上皿4内に賞品球として払出され、しかも、特別図柄遊技が開始される。この特別図柄遊技は図柄表示装置27にアニメーション画面を表示し、スピーカ6から図柄表示装置27の表示内容に連動して遊技音を出力し、コーナランプ21およびサイドランプ23を図柄表示装置27の表示内容に連動して発光させることで行われるものであり、特別図柄遊技の概略は次の通りである。
【0035】
図柄表装置27には左列の特別図柄・中列の特別図柄・右列の特別図柄として「1,2,3,4,5,6,7,8」のいずれかの数字図柄が静止状態で表示されており、パチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞すると、各列の特別図柄が変動開始する。この変動とは各列の特別図柄が移動しながら変化することを称するものであり、各列の特別図柄の移動方向は上から下に設定され、各列の特別図柄の変化順序は「1」……「7」→「8」→「1」→…のループ状に設定されている。
【0036】
各列の特別図柄の変動開始から所定時間が経過すると、左特別図柄および右特別図柄が当該順序で仮停止し、左特別図柄および右特別図柄の仮停止状態での組合せに応じてリーチの発生の有無が報知される。この仮停止状態では左特別図柄および右特別図柄が上下方向に揺れ、再変動する可能性が残っていることが視覚的に表現される。
【0037】
リーチ図柄は大当りが発生する視覚的な可能性が存在する2個の特別図柄(左特別図柄および右特別図柄)の組合せを称するものであり、リーチはリーチ図柄が仮停止することによって発生する。このリーチ図柄には下記の8種類が設定されており、「↓」は中特別図柄が変動中であることを示している。
「1 ↓ 1」,「2 ↓ 2」,「3 ↓ 3」,「4 ↓ 4」,「5 ↓5」,「6 ↓ 6」,「7 ↓ 7」,「8 ↓ 8」
リーチの発生状態では図柄表示装置27に複数種のリーチアクション画面が選択的に表示される。このリーチアクション画面は最終の中特別図柄が何で仮停止するかを演出するアニメーション画面を称するものであり、どのような種類のリーチアクション画面が出現するかに応じて大当りに対する異なる信頼度が設定されている。
【0038】
左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の変動開始から別の所定時間が経過すると、左特別図柄および右特別図柄に続けて最終の中特別図柄が仮停止した後、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄が1本の仮想的な有効ラインに沿って静止した確定状態になる。これら3列の特別図柄の変動開始から確定に至る経過時間は変動表示時間(可変表示時間)と称されるものであり、3列の特別図柄の確定状態での組合せによって大当りおよび外れの判定結果が遊技者に報知される。
【0039】
左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄はサブ制御装置61がメイン制御装置44からの演出コマンドを検出することに基づいて仮停止状態から静止表示するものであり、当該静止表示を確定停止表示(可変停止表示)と称する。仮停止はサブ制御装置61がメイン制御装置44からの演出データに基いて自ら設定した遊技パターンに基づいて確定停止前に左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を停止させることを称する。
【0040】
大当り図柄は大当りを報知する3列の特別図柄の組合せを称するものであり、大当り図柄には下記の8種類が設定されている。
「1 1 1」,「2 2 2」,「3 3 3」,「4 4 4」,「5 5 5」,「6 6 6」,「7 7 7」,「8 8 8」
完全外れ図柄はリーチすら発生しない3列の特別図柄の組合せを称するものであり、具体的には左特別図柄および右特別図柄が相違するものである。また、外れリーチ図柄はリーチは発生するものの大当りとならない3列の特別図柄の組合せを称するものであり、具体的には左特別図柄および右特別図柄が同一で中特別図柄が相違するものである。
【0041】
<大当り遊技機能>
図柄表示装置27に大当り図柄が確定表示されたときには大当り遊技が開始される。この大当り遊技は大入賞口の扉31を開放し、大入賞口内にパチンコ球が入賞すること許容する遊技者に有利な状態を発生させるものであり、大入賞口は上限個のパチンコ球が入賞する個数条件または開放時間が上限値に達する時間条件が満足されるまで開放状態に保持される。
【0042】
大入賞口の個数条件および時間条件を基準とする開放動作は大当りラウンドと称されるものであり、個数条件および時間条件のいずれかが満足されたときには大当りラウンドが再開される。この大当りラウンドの繰返し回数には上限値が設定されており、大当りラウンドの繰返し回数が上限値に達したときには大当り遊技が無条件に終了する。
【0043】
大当りラウンド中には図柄表示装置27に大当りラウンド表示が行われる。この大当りラウンド表示は現在の大当りラウンド数に応じた演出画面を表示するものであり、大当りラウンド表示時にはスピーカ6から図柄表示装置27の表示内容に応じた遊技音が出力され、コーナランプ21およびサイドランプ23が図柄表示装置27の表示内容に応じて発光する。この大当りラウンド表示は大当りラウンドに連動して繰返されるものであり、大当りラウンド表示の繰返しを大当り表示と称する。
【0044】
<保留機能>
特別図柄の変動表示を即座に開始できない特別図柄遊技時および大当り遊技時にパチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞したときには特別図柄の変動表示(特別図柄遊技)が4回を上限に保留される。保留球表示器26は特別図柄遊技の保留回数を保留球ランプ25の点灯個数によって表示するものであり、特別図柄遊技が開始されたときには保留球ランプ25が消灯することに基いて保留回数の減少が報知される。
【0045】
<大当り保留機能>
大当り図柄の確定表示後には、図1に示すように、大当り遊技待ち表示が行われる。この大当り遊技待ち表示は直後の大当り遊技を実行するか、あるいは、保留するかを遊技者に選択させるための表示であり、具体的には「大当りを保留するときには左側のスイッチを操作して下さい」・「大当りを放出するときには右側のスイッチを操作して下さい」という内容のメッセージを静止画面として表示するものである。
【0046】
大当り保留スイッチ73は直後の大当り遊技を保留するための操作手段であり、大当り遊技待ち表示中に大当り保留スイッチ73が操作されたときには大当り保留表示が行われ、直後の大当り遊技が実行されずに保留される。この大当り保留表示は遊技者に大当り遊技を保留することを知らせるものであり、具体的には「大当りを保留します。大当りを放出するときにはデモ表示中に右側のスイッチを操作して下さい。」という内容のメッセージを静止画面として表示するものである。
【0047】
大当り保留回数には上限値が設定されており、大当り保留回数が上限値に達した状態で大当りが発生したときには大当り強制放出表示が行われた後に大当り遊技が実行される。この大当り強制放出表示は大当り遊技の保留機会を与えずに大当り遊技を実行することを遊技者に知らせるものであり、具体的には「大当りを放出します。大当りラウンド回数は16Rです。」という内容のメッセージを静止画面として表示するものである。この大当りの強制放出時には遊技者に特典が付与される。具体的には大当りラウンドが通常の15回に比べて1回だけ余分に実行され、遊技者に通常に比べて多数の賞品球が払出される。
【0048】
大当り放出スイッチ74は大当り遊技を実行するための操作手段であり、大当り遊技待ち表示中に大当り放出スイッチ74が操作されたときには大当り放出表示が行われた後に大当り遊技が実行される。この大当り放出表示は遊技者に大当り遊技を実行することを知らせるものであり、具体的には「大当りを放出します。大当りラウンド回数は15Rです。」という内容のメッセージを静止画面として表示するものである。
【0049】
大当り遊技待ち表示中に大当り保留スイッチ73および大当り放出スイッチ74がいずれも操作されなかったときには大当り遊技待ち表示の終了後に大当り遊技が自動的に実行される。即ち、遊技者が大当りの保留および放出のいずれも選択しなかったときには設定時間が経過することに基いて大当りの放出が強制的に選択される。
【0050】
デモンストレーション表示は客待ち状態にあることを遊技者に報知するものであり、特別図柄遊技および大当り遊技が停止し且つ保留球が発生していない実質的な遊技停止状態で表示される。この実質的な遊技停止状態で大当り放出スイッチ74が操作されたときには大当り遊技が実行される。この大当りの放出は1回以上の大当り保留回数が存在していることを条件に行われるものであり、デモンストレーション表示としては「右側のスイッチを操作すると、大当りを放出できます。大当りラウンド回数は15Rです。」という内容のメッセージが静止画面として表示される。
【0051】
次にメイン制御装置44およびサブ制御装置61の内部処理を図8〜図33に基づいて説明する。
<メイン制御装置44の内部処理>
メイン制御装置44のCPU45は電源が投入されると、図8のメインプログラムを起動する。このメインプログラムはステップS1〜S3の実行後にステップS4〜S8を無限ループ状に繰返すものであり、CPU45はステップS1へ移行すると、割込み禁止を設定することに基づいてタイマ割込みプログラムの起動を禁止する。
【0052】
CPU45は割込み禁止を設定すると、ステップS2へ移行し、ランダムカウンタR1〜R5の計測値,ノーマルカウンタN1〜N4の計測値,タイマT1〜T3の計測値,各種フラグの設定結果,大当りの判定結果,特別図柄の設定結果,変動パターンの設定結果等のRAM47の全データおよびI/O48を初期設定する。そして、ステップS3で割込み許可を設定することに基づいてタイマ割込みプログラムの起動を許容し、タイマ割込みプログラムの残余時間でステップS4〜S8を無限ループ状に繰返す。
【0053】
CPU45はステップS4へ移行すると、ランダムカウンタR5を更新する。このランダムカウンタR5は、図9の(a)に示すように、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を「1〜8」の特別図柄群の中から選択するものであり、完全外れおよび外れリーチの判定時にのみ活用される。このランダムカウンタR5は3桁のカウンタからなるものであり、1桁目は、図10に示すように、「0」から「7」に加算された後に「0」に戻ってリング状に加算されれる。この1桁目の加算処理はメインプログラムの1ループ毎に「1」ずつ行われるものであり、2桁目は1桁目が「7」から「0」に戻される桁上げ毎に「1」ずつ加算され、3桁目は2桁目が「7」から「0」に戻される毎に「1」ずつ加算される。
【0054】
CPU45は図8のステップS4でランダムカウンタR5を加算すると、ステップS5でランダムカウンタR5の1桁目と3桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出すると、ステップS6でランダムカウンタR5をRAM47の完全外れ図柄エリア(図11参照)に格納する。即ち、ランダムカウンタR5が完全外れ図柄の組合せであるときには完全外れ図柄エリアに格納される。
【0055】
CPU45は図8のステップS5でランダムカウンタR5の1桁目と3桁目とが同一であることを検出すると、ステップS7でランダムカウンタR5の1桁目と2桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出すると、ステップS8でランダムカウンタR5をRAM47の外れリーチ図柄エリア(図11参照)に格納する。即ち、ランダムカウンタR5が外れリーチ図柄の組合せであるときには外れリーチ図柄エリアに格納される。
【0056】
図12のタイマ割込みプログラムは4msecが経過する毎に起動するものであり、メイン制御装置44のCPU45はタイマ割込みプログラムの起動時にはメインプログラムを実行位置で一時停止させ、タイマ割込みプログラムの終了時にはメインプログラムを一時停止位置から再開する。このタイマ割込みプログラムはステップS11の出力監視処理〜ステップS21の大当り遊技処理を有するものであり、ステップS11の出力監視処理〜ステップS16の大当り放出処理はタイマ割込みプログラムが起動する毎に実行され、ステップS17の制御データ設定処理〜ステップS21の大当り遊技処理はメイン制御フラグの設定状態に基づいて選択的に実行される。
【0057】
(1)出力監視処理
メイン制御装置44のCPU45は特別図柄始動センサ29からの特別図柄始動信号の有無・カウントセンサ34からのカウント信号の有無・大当り保留スイッチ73からの大当り保留信号の有無・大当り放出スイッチ74からの大当り放出信号の有無をセンサ出力回路49を介して検出し、検出結果をRAM47の出力監視エリアの特別図柄始動信号記録部・カウント信号記録部・大当り保留信号記録部・大当り放出信号記録部(いずれも図11参照)に格納する。この出力監視処理はタイマ割込が発生する4msec毎に必ず行われるものであり、出力監視エリアの各格納データは4msec毎に更新される。
【0058】
(2)カウンタ更新処理
図12のステップS12のカウンタ更新処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置44のCPU45はステップS12のカウンタ更新処理へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R4を更新する。
【0059】
ランダムカウンタR1は、図9の(a)に示すように、変動パターンを選択するパラメータとして機能するものであり、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の変動開始から確定停止に至る間は図柄表示装置27に変動パターンの選択結果に応じた内容のアニメーション画面が表示される。このアニメーション画面の表示状態ではスピーカ6から変動パターンの選択結果に応じた内容の遊技音が出力され、コーナランプ21およびサイドランプ23が変動パターンの選択結果に応じた内容で発光し、図柄表示装置27の表示内容が音および光によって演出される。このランダムカウンタR1はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「100」に加算された後に「0」に戻って加算される。
【0060】
ランダムカウンタR2は外れの判定時に判定結果を完全外れおよび外れリーチに振分けるものである。このランダムカウンタR2はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「222」に加算された後に「0」に戻って加算される。ランダムカウンタR3は大当りの発生の有無を判定するものである。このランダムカウンタR3はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「952」に加算された後に「0」に戻って加算される。ランダムカウンタR4は大当りの判定時に大当り図柄を大当り図柄群「1〜8」の中から選択するものである。このランダムカウンタR4はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「7」に加算された後に「0」に戻って加算される。
【0061】
(3)賞球信号処理
図12のステップS13の賞球信号処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置44のCPU45は出力監視エリアの格納データに基づいて特別図柄始動信号の有無およびカウント信号の有無を判断する。ここで特別図柄始動信号またはカウント信号を検出したときには払出制御装置54に賞球コマンドおよび賞球データを出力し、賞品球の払出しを行う。
【0062】
(4)データ取得処理
図12のステップS14のデータ取得処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置44のCPU45はデータ取得処理でパチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞したことを条件にランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値を取得し、RAM47のカウンタデータエリア(図11参照)に格納する。
【0063】
CPU45は図13のステップS21へ移行すると、特別図柄始動センサ29からの特別図柄始動信号の有無を検出する。この特別図柄始動信号の有無はRAM47の出力監視エリアを参照することに基づいて行われるものであり、CPU45は出力監視エリアに特別図柄始動信号有りが記録されていることを検出したときにはステップS22へ移行し、カウンタN1を上限値「4」と比較する。このカウンタN1はパチンコ球の特別図柄始動口28に対する有効な入賞個数を計測するものであり、CPU45は「N1<4」を検出したときにはステップS23でランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値を取得し、ステップS24でカウンタN1に「1」を加算する。尚、パチンコ球の特別図柄始動口28に対する有効な入賞とはカウンタN1に「1」が加算される入賞を称する。
【0064】
カウンタN1には、図14に示すように、計測値「1」〜「4」に対応してカウンタデータエリアの保留データ記録部E1〜E4が割付けられており、CPU45は図13のステップS25へ移行すると、保留データ記録部E1〜E4のうちカウンタN1の計測値に対応する記録部にランダムカウンタR1〜R4の取得結果を格納する。例えばカウンタN1の計測値が「1」であるときにはランダムカウンタR1〜R4の取得結果が計測値「1」に対応する保留データ記録部E1に格納される。また、計測値が「3」であるときにはランダムカウンタR1〜R4の取得結果が計測値「3」に対応する保留データ記録部E3に格納される。
【0065】
(5)保留球処理
図12のステップS15の保留球処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置44のCPU45は保留球処理でカウンタN1の計測値を検出し、検出結果に基づいて保留球ランプ25を点灯・消灯することに基づいて遊技者に特別図柄遊技の保留回数を報知する。
【0066】
保留球ランプ25には図3の左から順にランプナンバー「RP1」,「RP2」,「RP3」,「RP4」が割付けられている。カウンタN1の計測値「1」〜「4」には、図14に示すように、ランプナンバー「RP1」〜「RP4」が割付けられており、CPU45は保留球処理へ移行すると、カウンタN1の計測値を検出し、計測値の検出結果に対応するランプナンバーの保留球ランプ25を点灯する。
【0067】
例えばカウンタN1の計測値が「3」の状態では「N1=3」に対応する3個の保留球ランプ25が点灯している。この状態で特別図柄始動口28内に1個のパチンコ球が入賞したときにはカウンタN1が「3」から「4」に加算され、「N1=4」に対応する4個の保留球ランプ25が点灯する。従って、1個の保留球ランプ25が新たに点灯することになり、遊技者に保留回数が「3」から「4」に増えたことが報知される。この状態で特別図柄の変動表示が開始されたときには、後述するように、カウンタN1が「4」から「3」に減算されるので、減算直後のタイマ割込み処理で「N1=3」に対応する3個の保留球ランプ25が点灯する。従って、1個の保留球ランプ25が消灯することになり、遊技者に特別図柄遊技の保留回数が「4」から「3」に減ったことが報知される。
【0068】
(6)大当り放出処理
図12のステップS16の大当り放出処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置44のCPU45は大当り放出処理で遊技状態を検出し、実質的な遊技停止状態で大当り放出スイッチ74が操作されたことを検出することに基いて大当りを放出する。
【0069】
CPU45は図15のステップS31へ移行すると、特別図柄遊技フラグの設定状態を検出する。この特別図柄遊技フラグは特別図柄遊技の実行状態を示すものであり、CPU45は特別図柄遊技フラグが停止状態にセットされていることを検出したときには特別図柄遊技が停止中であると判断し、ステップS32へ移行する。
【0070】
CPU45はステップS32へ移行すると、大当り遊技フラグの設定状態を検出する。この大当り遊技フラグは大当り遊技の実行状態を示すものであり、CPU45は大当り遊技フラグが停止状態にセットされていることを検出したときには大当り遊技が停止中であると判断し、ステップS33へ移行する。
【0071】
CPU45はステップS33へ移行すると、カウンタN1の現在の計測値を検出する。このカウンタN1は、上述したように、特別図柄遊技の保留回数を示すものであり、CPU45はカウンタN1が「0」であることを検出したときには特別図柄遊技の保留回数が「0」であると判断し、ステップS34へ移行する。
【0072】
CPU45はステップS34へ移行すると、カウンタN4の現在の計測値を検出する。このカウンタN4は大当り遊技の保留回数を示すものであり、CPU45はカウンタN4が「0」でないことを検出したときには大当り遊技の保留回数が存在していると判断し、ステップS35へ移行する。
【0073】
CPU45はステップS35へ移行すると、大当り放出スイッチ74の操作状態を判断する。この判断処理は出力監視エリアの記録データに基いて行われるものであり、CPU45は出力監視エリアに大当り放出信号有りが格納されていることを検出したときには大当り放出スイッチ74が操作されたと判断し、ステップS36でカウンタN4の計測値から「1」を減算する。このカウンタN4は大当り遊技の保留回数を計測するものであり、後述するように、大当り保留スイッチ73が有効状態でオン操作されることに基いて加算される。
【0074】
CPU45は大当り保留回数を減算すると、ステップS37で大当り遊技フラグを遊技中にセットすることに基いて大当り遊技中であることを記録する。そして、ステップS38で大当りラウンド回数の上限に通常値(具体的には14)をセットし、ステップS39でメイン制御フラグに大当り遊技処理をセットする。
【0075】
即ち、大当り放出スイッチ74はメイン制御装置44が実質的な遊技停止状態で大当り保留回数の存在を検出することに基いて有効化するものであり、実質的な遊技停止状態とは特別図柄遊技の停止・大当り遊技の停止・保留球の非発生の3条件が満足された状態を称する。この大当り放出スイッチ74の有効な操作時には大当りラウンド回数の上限が通常値にセットされ、大当り遊技処理で通常回数の大当りラウンドが実行される。
【0076】
(7)制御データ設定処理
図12のステップS17の制御データ設定処理はメイン制御フラグが制御データ設定処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置44のCPU45は制御データ設定処理で大当りおよび外れを判定し、判定結果に応じた確定図柄等を設定する。尚、メイン制御フラグは制御データ設定処理に初期設定されるものであり、電源投入直後の1回目のタイマ割込み処理では制御データ設定処理が実行される。
【0077】
CPU45は図16のステップS41でカウンタN1を「0」と比較する。このカウンタN1は、上述したように、ランダムカウンタR1〜R4の格納状態を示すものであり、CPU45は「N1>0」を検出したときにはランダムカウンタR1〜R4がRAM47に格納されていると判断し、ステップS42へ移行する。
【0078】
CPU45はステップS42へ移行すると、RAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、5個の大当り値「103,367,523,727,941」と比較する。ここでランダムカウンタR3が5個の大当り値のいずれかと同一であることを検出したときには大当りと判定し、RAM47の大当りエリア(図11参照)に判定結果として大当りを格納する。また、ランダムカウンタR3が5個の大当り値のいずれとも同一でないことを検出したときには外れと判定し、大当りエリアに判定結果として外れを格納する。即ち、大当りは「5/953」の固定的な一定確率で判定される。
【0079】
メイン制御装置44のROM46には図柄テーブルが記録されている。この図柄テーブルは、図17に示すように、ランダムカウンタR4と大当り図柄との関係を示すものであり、メイン制御装置44のCPU45は図16のステップS43でRAM47の大当りエリアに判定結果として大当りが格納されていることを検出したときにはステップS44へ移行し、保留データ記録部E1からランダムカウンタR4の取得結果を検出する。そして、図柄テーブルからランダムカウンタR4の検出結果に応じた図柄を検出し、左特別図柄と中特別図柄と右特別図柄とを同一の検出図柄に設定する。例えばランダムカウンタR4が「6」であるときには数字図柄「7」が検出され、左特別図柄と中特別図柄と右特別図柄とが同一の検出図柄「7」に設定される。
【0080】
メイン制御装置44のROM45には、図18に示すように、大当り用の変動パターンテーブルが記録されている。この変動パターンテーブルはランダムカウンタR1と変動パターンとの対応関係を示すものであり、CPU45は図16のステップS45へ移行すると、RAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR1の取得結果を検出し、大当り用の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1の検出結果に応じた変動パターンを選択的に設定する。例えばランダムカウンタR1が「10」であるときには変動パターン「34」が検出され、変動パターンが「34」に設定される。
【0081】
CPU45は図16のステップS43でRAM47の大当りエリアに判定結果として外れが格納されていることを検出すると、ステップS46へ移行する。ここでRAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR2の取得結果を検出し、19個の外れリーチ値「5,11,23,31,43,53,61,79,89,97,113,127,139,149,157,163,173,181,193」と比較する。
【0082】
CPU45はランダムカウンタR2が19個の外れリーチ値のいずれかと同一であることを検出したときには外れリーチと判定し、RAM47の外れリーチエリア(図11参照)に判定結果として外れリーチを格納する。そして、図16のステップS47で外れリーチエリアから判定結果として外れリーチを検出し、ステップS48へ移行する。
【0083】
CPU45はステップS48へ移行すると、RAM47の外れリーチ図柄エリアからランダムカウンタR5の格納結果を検出する。そして、ROM46の図柄テーブル(図17参照)からランダムカウンタR5の1桁目に対応する図柄,2桁目に対応する図柄,3桁目に対応する図柄を検出し、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄に設定する(外れリーチ図柄に設定)。
【0084】
メイン制御装置44のROM46には、図19に示すように、外れリーチ用の変動パターンテーブルが記録されている。この変動パターンテーブルは停止図柄の差分ΔSとランダムカウンタR1と変動パターンとの対応関係を示すものであり、停止図柄の差分ΔSとは外れリーチ図柄の設定結果のうち「中特別図柄−左特別図柄(=中特別図柄−右特別図柄)」を称する。
【0085】
CPU45は図16のステップS48で外れリーチ図柄を設定すると、ステップS49でRAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR1の取得結果を検出し、外れリーチ用の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1および差分ΔSに応じた変動パターンを選択的に設定する。例えばランダムカウンタR1が「10」で、外れリーチ図柄の設定結果が「8 2 8」であるときには変動パターン「3」が設定される。
【0086】
CPU45は図16のステップS46でランダムカウンタR2の取得結果が19個の外れリーチ値のいずれとも同一でないことを検出したときには完全外れと判定し、RAM47の外れリーチエリアに判定結果として完全外れを格納する。そして、ステップS47で外れリーチエリアから判定結果として完全外れを検出し、ステップS50へ移行する。
【0087】
CPU45はステップS50へ移行すると、RAM47の完全外れ図柄エリアからランダムカウンタR5の格納結果を検出する。そして、ROM46の図柄テーブル(図17参照)からランダムカウンタR5の1桁目に対応する図柄,2桁目に対応する図柄,3桁目に対応する図柄を検出し、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄に設定する(完全外れ図柄の設定)。
【0088】
CPU45は図16のステップS50で完全外れ図柄を設定すると、ステップS51で変動パターン「1」を設定する。即ち、完全外れの判定時には変動パターンの選択的な設定処理が行われず、変動パターンが特定値に一義的に設定される。
【0089】
変動パターンには、図18および図19に示すように、変動表示時間が個別に設定されている。これら各変動表示時間は特別図柄遊技の所要時間に相当するものであり、左特別図柄〜右特別図柄の変動開始から確定停止に至る所要時間を称する。
【0090】
CPU45は変動パターンを設定すると、図16のステップS52で変動パターンの設定結果に応じた変動表示時間を選択的に設定する。そして、ステップS53へ移行し、メイン制御フラグを特別図柄遊技開始処理に設定する。尚、変動パターン「1」の設定時には変動表示時間「T1」が設定される。
【0091】
(8)特別図柄遊技開始処理
図12のステップS18の特別図柄遊技開始処理はメイン制御フラグが特別図柄遊技開始処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置44のCPU45は特別図柄遊技開始処理でサブ制御装置61に演出コマンドおよび演出データを出力することに基づいて特別図柄遊技を開始する。
【0092】
CPU45は図20のステップS61でタイマT1を「0」にリセットする。このタイマT1は変動表示の経過時間を計測するものであり、CPU45はタイマT1をリセットすると、ステップS62でサブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS63で変動開始コマンドおよび変動開始データを出力する。INT信号はサブ制御装置61にIRQ割込みプログラムの起動を指令する割込み要求信号に相当するものであり、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基づいてIRQ割込みプログラムを起動し、変動開始コマンドおよび変動開始データをIRQ割込みプログラムで検出することに基づいて変動表示を開始する。
【0093】
変動開始データは変動パターンの設定結果と左特別図柄〜右特別図柄の設定結果とを有するものであり、サブ制御装置61のCPU62は変動開始データに基づいて特別図柄遊技を下記の▲1▼〜▲2▼の態様で制御する。
【0094】
▲1▼左特別図柄〜右特別図柄の設定結果:左列,中列,右列の確定停止図柄を示すものであり、サブ制御装置61のCPU62は各列の特別図柄を設定図柄で確定停止させる。
▲2▼変動パターンの設定結果:変動表示の映像的演出内容・音的演出内容・電飾的演出内容を示すものであり、サブ制御装置61のCPU62は変動表示を変動パターンに応じた内容で演出する。
【0095】
メイン制御装置44のCPU45は変動開始コマンド等を出力すると、図20のステップS64でRAM47のカウンタデータエリアを整理する。この処理はカウンタデータエリアの保留データ記録部E1〜E3に保留データ記録部E2〜E4の格納データを上書きするものである。例えば保留データ記録部E1だけにランダムカウンタR1〜R4が格納されているときには保留データ記録部E1に保留データ記録部E2のデフォルトデータが記録され、保留データ記録部E1のランダムカウンタR1〜R4が消去される。また、保留データ記録部E1〜E4の全てにランダムカウンタR1〜R4が格納されているときには保留データ記録部E2〜E4のランダムカウンタR1〜R4が前段の保留データ記録部E1〜E3に移動され、保留データ記録部E4にデフォルトデータが記録される。
【0096】
即ち、次回の制御データ設定処理では保留データ記録部E2の格納データに基づいて特別図柄設定処理・変動パターン設定処理・大当り判定処理等が行われ、次々回の制御データ設定処理では保留データ記録部E3の格納データに基づいて特別図柄設定処理・変動パターン設定処理・大当り判定処理等が行われる。
【0097】
CPU45はカウンタデータエリアを整理すると、ステップS65でカウンタN1から「1」を減算する。このカウンタN1は、上述したように、特別図柄遊技の保留回数を計測するものであり、次のタイマ割込み処理ではカウンタN1の減算結果が検出され、カウンタN1の減算結果に基づいて保留球ランプ25が点灯制御される。従って、特別図柄遊技の開始直後に保留球ランプ25が消灯し、保留回数の減少が遊技者に報知される。
【0098】
CPU45は特別図柄遊技の保留回数を減算すると、ステップS66で特別図柄遊技フラグを遊技中にセットすることに基いて特別図柄遊技が実行中であることを記録する。そして、ステップS67へ移行し、メイン制御フラグに特別図柄遊技終了処理をセットする。
【0099】
(9)特別図柄遊技終了処理
図12のステップS19の特別図柄遊技終了処理はメイン制御フラグが特別図柄遊技終了処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置44のCPU45は特別図柄遊技終了処理でサブ制御装置61に演出コマンドを出力し、特別図柄遊技を終了させる。
【0100】
CPU45は図21のステップS71へ移行すると、タイマT1に「1」を加算することに基いて変動表示の経過時間を4msec単位で計測する。そして、ステップS72へ移行し、タイマT1の計測値を変動表示時間の設定結果と比較する。ここでタイマT1の計測値が変動表示時間の設定結果に達していることを検出したときにはステップS73でサブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS74で変動停止コマンドを出力する。
【0101】
変動表示時間の経過時点では左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄が必ず仮停止状態にあり、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を受信することに基づいてIRQ割込みプログラムで変動停止コマンドを検出し、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を仮停止状態から静止した確定状態に切換える。
【0102】
CPU45は変動停止コマンドを出力すると、ステップS75で特別図柄遊技フラグを停止状態にセットすることに基いて特別図柄遊技が停止中であることを記録し、ステップS76でRAM47の大当りエリアから判定結果を検出する。ここで大当りエリアに判定結果として外れが格納されていることを検出したときにはステップS77へ移行し、メイン制御フラグに制御データ設定処理をセットする。
【0103】
CPU45はステップS76でRAM47の大当りエリアに判定結果として大当りが格納されていることを検出すると、ステップS78でカウンタN4の現在の計測値を上限値Nlimit(具体的には10)と比較する。このカウンタN4は、上述したように、大当り保留回数を示すものであり、CPU45は「N4<Nlimit」を検出したときにはステップS79でサブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS80で大当り遊技待ちコマンドを出力する。この大当り遊技待ちコマンドはサブ制御装置61のCPU62に大当り遊技待ち表示の実行を指令するものであり、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いてIRQ割込みプログラムを起動し、IRQ割込みプログラムで大当り遊技待ちコマンドを検出することに基いて大当り遊技待ち表示を行う。
【0104】
CPU45はステップS78で「N4=Nlimit」を検出したときにはステップS81でサブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS82で大当り強制放出コマンドを出力し、ステップS83で大当り強制放出フラグを有効状態にセットする。この大当り強制放出コマンドはサブ制御装置61のCPU62に大当り強制放出表示の実行を指令するものであり、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いてIRQ割込みプログラムを起動し、IRQ割込みプログラムで大当り強制放出コマンドを検出することに基いて大当り強制放出表示を行う。
【0105】
CPU45は大当り遊技待ちコマンドまたは大当り強制放出コマンドを出力すると、ステップS84で大当り遊技フラグを遊技中にセットし、ステップS85でタイマT3を「0」にリセットする。このタイマT3は大当り遊技待ち画面または大当り強制放出画面の表示時間を計測するものであり、CPU45はタイマT3をリセットすると、ステップS86でメイン制御フラグに大当り遊技待ち処理をセットする。
【0106】
(10)大当り遊技待ち処理
図12のステップS20の大当り遊技待ち処理はメイン制御フラグが大当り遊技待ち処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置44のCPU45は大当り遊技待ち処理で大当り保留スイッチ73および大当り放出スイッチ74の操作状態を検出し、大当り遊技の保留および大当り遊技の実行を大当り保留スイッチ73および大当り放出スイッチ74の操作状態に応じて判断する。
【0107】
CPU45は図22のステップS91へ移行すると、タイマT3を加算する。この状態では図柄表示装置27に大当り遊技待ち画面または大当り強制放出画面が表示されており、タイマT3は大当り遊技待ち画面または大当り強制放出画面の表示時間を4msec単位で計測することになる。
【0108】
CPU45はタイマT3を加算すると、ステップS92でタイマT3の加算結果を上限値Tlimit(例えば5sec)と比較する。ここでタイマT3の加算結果が上限値Tlimitに到達していないことを検出したときにはステップS93へ移行し、大当り強制放出フラグの設定状態を判断する。この大当り強制放出フラグは大当り保留回数が上限値に到達した状態で大当りが発生した場合に有効状態にセットされるものであり、CPU45は大当り強制放出フラグが無効状態にセットされていることを検出したときにはステップS94へ移行する。
【0109】
CPU45はステップS94へ移行すると、大当り放出フラグの設定状態を判断する。この大当り放出フラグは大当り放出スイッチ74が有効に操作されることに基いて有効状態にセットされるものであり、CPU45は大当り放出フラグが無効状態にセットされていることを検出したときには大当り放出スイッチ74が有効に操作されていないと判断し、ステップS95へ移行する。
【0110】
CPU45はステップS95へ移行すると、大当り保留フラグの設定状態を判断する。この大当り保留フラグは大当り保留スイッチ73が有効に操作されることに基いて有効状態にセットされるものであり、CPU45は大当り保留フラグが無効状態にセットされていることを検出したときには大当り保留スイッチ73が有効に操作されていないと判断し、ステップS96へ移行する。
【0111】
CPU45はステップS96へ移行すると、大当り保留スイッチ73の操作状態を検出する。ここで大当り保留スイッチ73の操作を検出したときにはステップS97でカウンタN4に「1」を加算することに基いて大当り保留回数を加算し、ステップ98へ移行する。即ち、大当り保留スイッチ73は大当り遊技待ち画面の表示状態で有効化されるものであり、大当り遊技は大当り保留スイッチ73が有効状態で操作されることに基いて保留される。
【0112】
CPU45はステップS98へ移行すると、サブ制御装置61にINT信号を出力する。そして、ステップS99でサブ制御装置61に大当り保留コマンドを出力し、ステップS100で大当り保留フラグを有効状態にセットすることに基いて大当り保留スイッチ73が有効に操作されたことを記録する。
【0113】
サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いてIRQ割込みプログラムを起動し、IRQ割込みプログラムで大当り保留コマンドを検出することに基いて大当り保留画面を表示する。即ち、大当り保留画面は大当り保留スイッチ73が有効に操作されることに基いて大当り遊技待ち画面から切換え表示されるものであり、大当り保留スイッチ73が有効に操作されたこと・大当り遊技を保留したことを遊技者に報知する報知画面として機能するものである。
【0114】
CPU45はステップS96で大当り保留スイッチ73の非操作を検出すると、ステップS101で大当り放出スイッチ74の操作状態を検出する。ここで大当り放出スイッチ74が操作されたことを検出したときには、ステップS102へ移行する。即ち、大当り放出スイッチ74は大当り遊技待ち画面の表示状態で有効化されるものである。
【0115】
CPU45はステップS102へ移行すると、サブ制御装置61にINT信号を出力する。そして、ステップS103でサブ制御装置61に大当り放出コマンドを出力し、ステップS104で大当り放出フラグを有効状態にセットすることに基いて大当り放出スイッチ74が有効に操作されたことを記録する。
【0116】
サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いてIRQ割込みプログラムを起動し、IRQ割込みプログラムで大当り放出コマンドを検出することに基いて大当り放出画面を表示する。即ち、大当り放出画面は大当り放出スイッチ74が有効に操作されることに基いて大当り遊技待ち画面から切換え表示されるものであり、大当り放出スイッチ74が有効に操作されたこと・大当り遊技を実行することを遊技者に報知する報知画面として機能するものである。
【0117】
CPU45はステップS92でタイマT3の計測値が上限値Tlimitに到達したことを検出すると、ステップS105で大当り保留フラグの設定状態を判断する。例えば大当り遊技待ち画面の表示中に大当り保留スイッチ73が操作されたときにはステップS100で大当り保留フラグが有効状態にセットされている。この場合にはステップS105からS106へ移行し、大当り保留フラグを無効状態にリセットする。そして、ステップS107へ移行し、メイン制御フラグを制御データ設定処理にセットする。即ち、大当り保留スイッチ73が有効に操作されたときには大当り遊技が実行されず、図16の制御データ設定処理でランダムカウンタR1〜R4の格納状態が判断され、大当り判定処理等が実行される。
【0118】
CPU45はステップS105で大当り保留フラグが無効状態にセットされていることを検出すると、ステップS108で大当り強制放出フラグの設定状態を判断する。例えば大当り保留回数が上限値に到達した状態で大当りが発生したときには大当り強制放出フラグが有効状態にセットされている。この場合にはステップS108からS109へ移行し、大当り強制放出フラグを無効状態にリセットする。そして、ステップS110で大当りラウンド回数の上限に多値(具体的には15)をセットし、ステップS113でメイン制御フラグを大当り遊技処理にセットする。即ち、大当り保留回数が上限値に到達した状態で大当りが発生したときには大当り保留スイッチ73および大当り放出スイッチ74の有効な操作機会が与えられず、通常に比べて多数回の大当りラウンドが設定される。
【0119】
CPU45はステップS108で大当り強制放出フラグが無効状態にセットされていることを検出すると、ステップS111で大当り放出フラグを無効状態にリセットする。そして、ステップS112で大当りラウンド回数の上限に通常値(具体的には14)をセットし、ステップS113でメイン制御フラグを大当り遊技処理にセットする。即ち、大当り遊技待ち画面の表示中に大当り放出スイッチ74が操作されたり、大当り遊技待ち画面の表示中に大当り保留スイッチ73および大当り放出スイッチ74の双方が操作されなかったときにはステップS112で大当りラウンド回数の上限に通常値が設定される。
【0120】
(11)大当り遊技処理
図12のステップS21の大当り遊技処理はメイン制御フラグが大当り遊技処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置44のCPU45は大当り遊技処理で大入賞口を開閉制御する。そして、サブ制御装置61に演出コマンドおよび演出データを出力し、大入賞口の開閉を映像的・音的・電飾的に演出する。
【0121】
CPU45は図23のステップS121へ移行すると、大入賞口の開放状態を判断する。この判断処理は大入賞口フラグの設定状態に基いて行われるものであり、CPU45は大入賞口フラグが閉鎖状態にセットされていることを検出したときには大入賞口が閉鎖されていると判断する。そして、ステップS122へ移行し、カウンタN2を大当りラウンド回数の設定結果と比較する。このカウンタN2は大入賞口の開放回数(大当りラウンド回数)を計測するものであり、CPU45は「N2≦設定値」を検出したときにはステップS123へ移行する。
【0122】
CPU45はステップS123へ移行すると、カウンタN2に「1」を加算し、ステップS124でタイマT2を「0」にリセットする。このタイマT2は大入賞口の開放時間(大当りラウンドの継続時間)を計測するものであり、CPU45はタイマT2をリセットすると、ステップS125へ移行する。
【0123】
CPU45はステップS125へ移行すると、サブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS126でラウンド開始コマンドおよびラウンドデータ(カウンタN2の計測値)を出力する。すると、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いてIRQ割込みプログラムを起動し、IRQ割込みプログラムでラウンド開始コマンドおよびラウンドデータを検出することに基いて大当りラウンドの演出動作を開始する。
【0124】
CPU45はラウンド開始コマンド等を出力すると、ステップS127で大入賞口ソレノイド33に駆動電源を印加することに基いて大入賞口を開放し(大当りラウンド動作の開始)、ステップS128で大入賞口フラグを開放状態にセットすることに基づいて大入賞口の開放を記録する。これにより、パチンコ球が大入賞口内に入賞することを許容する大当り状態を発生させ、遊技者に有利な状態を生成する。
【0125】
CPU45は大入賞口の開放状態でタイマ割込みが発生すると、ステップS121で大入賞口フラグが開放状態にセットされていることを検出し、ステップS129でタイマT2を加算することに基いて大当りラウンドの継続時間を4msec単位で計測し、ステップS130でカウント信号の有無を判断する。このカウント信号はパチンコ球が大入賞口内に入賞することに基づいてカウントセンサ34から出力されるものであり、CPU45はRAM47の出力監視エリアにカウント信号有りが記録されていることを検出したときにはカウント信号有りと判断し、ステップS131でカウンタN3に「1」を加算する。このカウンタN3は1回の大当りラウンド中に何個のパチンコ球が大入賞口内に入賞したかを計測するものであり、CPU45はパチンコ球の入賞個数を計測すると、ステップS132へ移行する。
【0126】
CPU45はステップS132へ移行すると、カウンタN3の計測値を上限値「10個」と比較し、ステップS133で開放時間用のタイマT2の計測値を上限値「27秒」と比較する。ここで「N3≧10個」および「T2≧27秒」のいずれかを検出したときにはステップS134で大入賞口ソレノイド33を断電することに基づいて大入賞口を閉鎖し、大当りラウンドを終える。即ち、大当りラウンドは規定個数のパチンコ球が大入賞口内に入賞するか、大入賞口の開放時間が上限値に達することに基づいて終了する。
【0127】
CPU45はステップS134で大当りラウンドを終えると、ステップS135で入賞個数用のカウンタN3を「0」にリセットする。そして、ステップS136で大入賞口フラグを閉鎖状態にセットすることに基づいて大入賞口の閉鎖を記録し、ステップS137でサブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS138でラウンド停止コマンドを出力する。すると、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いてIRQ割込みプログラムを起動し、IRQ割込みプログラムでラウンド停止コマンドを検出することに基いて大当りラウンドの演出動作を停止する。
【0128】
CPU45は大入賞口の閉鎖状態でタイマ割込みが発生すると、ステップS121からS122へ移行し、大当りラウンド回数用のカウンタN2を大当りラウンドの設定結果と比較する。ここで「N2>設定結果」を検出したときにはステップS139へ移行し、大当り遊技フラグを停止状態にセットすることに基いて大当り遊技が停止中であることを記録する。そして、ステップS140でカウンタN2を「0」にリセットし、ステップS141でメイン制御フラグを制御データ設定処理にセットする。
【0129】
大当りラウンドの継続回数には通常値および多値の2種類が有り、遊技者が大当り放出スイッチ74を操作することに基いて大当り遊技を実行したときには通常回数の大当りラウンドが実行される。また、大当り保留回数が上限値に到達した状態で大当りが発生したときには多数回の大当りラウンドが実行される。即ち、大当りを上限値まで保留したときには以後の大当りが発生する毎に1回の大当りラウンドが特典として余分に実行され、遊技者に相対的に多数のパチンコ球が賞品球として払出される。
【0130】
<サブ制御装置61の内部処理>
サブ制御装置61のCPU62は電源が投入されると、図24のステップS201で割込み禁止を設定し、ステップS202でランダムカウンタR10およびタイマT10等のRAM64の全データ・I/O68を初期設定する。そして、ステップS203でVDP65にデモ表示コマンドを出力し、ステップS204で割込み禁止の設定を解除することに基づいて割込みの発生を許可する。
【0131】
VDP65はデモ表示コマンドを検出すると、VROM66から必要な表示データを検出し、図柄表示装置27に初期画面に相当するデモンストレーション画面を表示する(デモ表示と称する)。このデモ表示は遊技者に客待ち状態にあることを報知するものであり、具体的にはデモ背景の前方に製造社名・機種名・メッセージ「右側のスイッチで大当りを放出できます 大当りラウンド回数は15Rです」等を表示することで行われる。
【0132】
CPU62はステップS204で割込みを許可すると、ステップS205のカウンタ更新処理へ移行し、カウンタ更新処理を無限ループ状に繰返す。このカウンタ更新処理は特別図柄遊技パターンを無作為に選択するためのランダムカウンタR10を「1」ずつ加算するものであり、ランダムカウンタR10の加算処理は「0」から上限値「191」に加算された後に「0」に戻ってリング状に行われる。
【0133】
CPU62はメイン制御装置44からのINT信号を検出すると、IRQ割込みプログラムを起動する。そして、メイン制御装置44からの演出コマンドおよび演出データ等をIRQ割込みプログラムで検出し、RAM64のコマンドエリアおよびデータエリアに格納する。
【0134】
図25のタイマ割込みプログラムは4msecが経過する毎に起動するものであり、サブ制御装置61のCPU62はタイマ割込みプログラムの起動時にはメインプログラムを実行位置で一時停止させ、タイマ割込みプログラムの終了時にはメインプログラムを一時停止位置から再開する。このタイマ割込みプログラムはステップS211のコマンド待ち処理〜ステップS215の大当り遊技処理を有するものであり、ステップS211のコマンド待ち処理〜ステップS215の大当り遊技処理はサブ制御フラグの設定状態に基いて選択的に実行される。このサブ制御フラグは電源が投入されることに基いてコマンド待ち処理に初期設定されるものであり、電源投入直後の1回目のタイマ割込み処理ではコマンド待ち処理が実行される。
【0135】
(1)コマンド待ち処理
図25のステップS211のコマンド待ち処理はサブ制御フラグがコマンド待ち処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62はコマンド待ち処理で変動開始コマンド・ラウンド開始コマンド・大当り強制放出コマンド・大当り遊技待ちコマンド・大当り保留コマンド・大当り放出コマンドの有無を検出し、変動開始コマンド〜大当り放出コマンドの検出結果に応じた処理を行う。
【0136】
CPU62は図26のステップS221へ移行すると、RAM64のコマンドエリアに変動開始コマンドが格納されているか否かを検出する。この変動開始コマンドはメイン制御装置44がパチンコ球の特別図柄始動口28に対する有効な入賞を検出することに基いて特別図柄の設定結果および変動パターンの設定結果と共に出力するものであり、CPU62はコマンドエリアに変動開始コマンドが格納されていることを検出したときにはステップS222へ移行する。
【0137】
CPU62はステップS222へ移行すると、ランダムカウンタR10の現在の計測値を取得し、ステップS223で特別図柄遊技パターンを設定する。そして、ステップS224でコマンドエリアの変動開始コマンドを消去し、ステップS225でサブ制御フラグに特別図柄遊技開始処理をセットする。
【0138】
特別図柄遊技パターンは特別図柄の可変速度,特別図柄の仮停止タイミング,背景の種類,背景の切換えタイミング,遊技音の出力タイミング,コーナランプ21およびサイドランプ23の発光タイミング等を示すシーケンスデータからなるものであり、変動パターンに応じた変動表示時間内で終了するように設定される。以下、特別図柄遊技パターンの設定処理および設定内容について説明する。
【0139】
サブ制御装置61のROM63には、図27に示すように、特別図柄遊技用の遊技パターンテーブルが記録されている。この遊技パターンテーブルは変動パターンおよびランダムカウンタR10から特別図柄遊技パターンを選択するためのものであり、サブ制御装置61のCPU62は図26のステップS222でランダムカウンタR10を取得すると、ステップS223へ移行する。ここでRAM64のデータエリアから変動パターンを検出し、変動パターンの検出結果およびランダムカウンタR10の取得結果に応じた特別図柄遊技パターンを遊技パターンテーブルから選択的に設定する。
【0140】
図28は特別図柄遊技パターン「1−1」の設定内容を示すものである。この特別図柄遊技パターン「1−1」は完全外れが判定された変動パターン「1」の検出時にランダムカウンタR10の取得結果に応じて選択されるものであり、特別図柄遊技パターン「1−1」の選択時には左,中,右の特別図柄が同時に変動開始する。この変動開始時には変動用背景が表示され、コーナランプ21およびサイドランプ23が点滅する。
【0141】
3列の特別図柄の変動開始から設定時間が経過したときには左特別図柄および右特別図柄が当該順序で仮停止し、左特別図柄および右特別図柄の仮停止に連動してスピーカ6から「ドン」の仮停止音が出力される。そして、中特別図柄が右特別図柄の仮停止後に仮停止し、中特別図柄の仮停止に連動して変動用背景の表示が終了する。これら左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の仮停止はRAM64のデータエリアに格納されているメイン制御装置44からの特別図柄の設定結果で行われるものであり、3列の仮停止状態では3列の特別図柄が完全外れの組合せになる。
【0142】
図29は特別図柄遊技パターン「2」の設定内容を示すものである。この特別図柄遊技パターン「2」は外れリーチが判定された変動パターン「2」の検出時にランダムカウンタR10に拘らず選択されるものであり、特別図柄遊技パターン「2」の設定時には右特別図柄の仮停止後に中特別図柄の変動速度が遅くなり、スピーカ6から「リーチ」の遊技音が出力される。次に、変動用背景に換えてリーチ用背景が表示され、コーナランプ21およびサイドランプ23が点滅動作を開始する。そして、中特別図柄の仮停止に連動してリーチ用背景の表示が終了し、コーナランプ21およびサイドランプ23の点滅が終了する。これら左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の仮停止はRAM64のデータエリアに格納されているメイン制御装置44からの特別図柄の設定結果で行われるものであり、3列の仮停止状態では3列の特別図柄が外れリーチの組合せになる。
【0143】
特別図柄遊技パターン「2」の設定時に出現する低速変動アクションは「ノーマルリーチアクション」と称されるものであり、例えば大当り用の変動パターン「26」の設定時には、図30に示すように、外れリーチ用の特別図柄遊技パターン「2」と同系統の「ノーマルリーチアクション」が設定され、左特別図柄・中特別図柄・右特別図柄が大当りの組合せで仮停止する。
【0144】
CPU62は図26のステップS221でコマンドエリアに変動開始コマンドが格納されていないことを検出すると、ステップS226でコマンドエリアにラウンド開始コマンドが格納されているか否かを判断する。このラウンド開始コマンドはメイン制御装置44が大当りラウンドの開始時にラウンドデータ(今回の大当りラウンド回数)と共に出力するものであり、CPU62はコマンドエリアにラウンド開始コマンドが格納されていることを検出したときにはステップS227へ移行する。
【0145】
CPU62はステップS227へ移行すると、大当り遊技パターンを設定する。この大当り遊技パターンはラウンドデータに応じた静止画面を表示し、スピーカ6から図柄表示装置27の表示内容に応じた遊技音を出力し、コーナランプ21およびサイドランプ23を静止画面に応じて発光させるシーケンスデータからなるものであり、CPU62はステップS227で大当り遊技パターンを設定すると、ステップS228でコマンドエリアのラウンド開始コマンドを消去し、ステップS229でサブ制御フラグに大当り遊技開始処理をセットする。
【0146】
CPU62はステップS226でコマンドエリアにラウンド開始コマンドが格納されていないことを検出すると、ステップS230で大当り遊技待ちコマンドが格納されているか否かを判断する。この大当り遊技待ちコマンドはメイン制御装置44が大当り保留回数の非満杯状態で大当りを判定することに基いて出力するものであり、CPU62はステップS230で大当り遊技待ちコマンドを検出すると、ステップS231でVDP65に大当り遊技待ち表示コマンドを出力し、ステップS232でコマンドエリアの大当り遊技待ちコマンドを消去する。すると、VDP65はVROM66から大当り遊技待ち表示コマンドに応じた表示データを検出し、大当り遊技待ち画面を表示する。
【0147】
CPU62はステップS230でコマンドエリアに大当り遊技待ちコマンドが格納されていないことを検出すると、ステップS233で大当り強制放出コマンドが格納されているか否かを判断する。この大当り強制放出コマンドはメイン制御装置44が大当り保留回数の満杯状態で大当りを判定することに基いて出力するものであり、CPU62はステップS233で大当り強制放出コマンドを検出すると、ステップS234でVDP65に大当り強制放出表示コマンドを出力し、ステップS235でコマンドエリアの大当り強制放出コマンドを消去する。すると、VDP65はVROM66から大当り強制放出表示コマンドに応じた表示データを検出し、大当り強制放出画面を表示する。
【0148】
CPU62はステップS233でコマンドエリアに大当り強制放出コマンドが格納されていないことを検出すると、ステップS236で大当り放出コマンドが格納されているか否かを判断する。この大当り放出コマンドはメイン制御装置44が大当り放出スイッチ74の有効な操作を検出することに基いて出力するものであり、CPU62はステップS236で大当り放出コマンドを検出すると、ステップS237でVDP65に大当り放出表示コマンドを出力し、ステップS238でコマンドエリアの大当り放出コマンドを消去する。すると、VDP65はVROM66から大当り放出表示コマンドに応じた表示データを検出し、大当り放出画面を表示する。
【0149】
CPU62はステップS236でコマンドエリアに大当り放出コマンドが格納されていないことを検出すると、ステップS239で大当り保留コマンドが格納されているか否かを判断する。この大当り保留コマンドはメイン制御装置44が大当り保留スイッチ73の有効な操作を検出することに基いて出力するものであり、CPU62はステップS239で大当り保留コマンドを検出すると、ステップS240でVDP65に大当り保留表示コマンドを出力し、ステップS241でコマンドエリアの大当り保留コマンドを消去する。すると、VDP65はVROM66から大当り保留表示コマンドに応じた表示データを検出し、大当り保留画面を表示する。
【0150】
CPU62はステップS239でコマンドエリアに大当り保留コマンドが格納されていないことを検出すると、ステップS242でVDP65にデモ表示コマンドを出力する。すると、VDP65はVROM66からデモ表示コマンドに応じた表示データを検出し、デモ画面を表示する。即ち、コマンドエリアに変動開始コマンドおよびラウンド開始コマンドが格納されていない実質的な遊技停止状態では図柄表示装置27にデモ画面が表示される。
【0151】
(2)特別図柄遊技開始処理
図25のステップS212の特別図柄遊技開始処理はサブ制御フラグが特別図柄遊技開始処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62は図31のステップS251へ移行すると、タイマT10を「0」にリセットする。このタイマT10は特別図柄の変動表示時間を計測するものであり、CPU62はタイマT10をリセットすると、ステップS252でサブ制御フラグに特別図柄遊技処理をセットする。
【0152】
(3)特別図柄遊技処理
図25のステップS213の特別図柄遊技処理はサブ制御フラグが特別図柄遊技処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62は特別図柄遊技処理でスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27を制御し、特別図柄遊技パターンの設定結果に応じた演出内容で特別図柄遊技を実行する。
【0153】
CPU62は図32のステップS261へ移行すると、タイマT10を加算することに基いて変動表示時間を4msec単位で計測する。そして、ステップS262へ移行し、RAM64のコマンドエリアに変動停止コマンドが格納されているか否かを判断する。この変動停止コマンドはメイン制御装置44が変動パターンに応じた変動表示時間の経過を検出することに基いて出力するものであり、CPU62はコマンドエリアに変動停止コマンドが格納されていないことを検出したときにはステップS263へ移行し、特別図柄遊技パターンの設定結果からタイマT10の計測値に応じたイベントを検出する。そして、イベントを実行し、特別図柄遊技を特別図柄遊技パターンの設定結果に応じた内容で進行させる。
【0154】
CPU62はステップS262でコマンドエリアに変動停止コマンドが格納されていることを検出すると、ステップS264でVDP65に図柄確定コマンドを出力することに基いて特別図柄遊技を終える。そして、ステップS265でコマンドエリアの変動停止コマンド・データエリアの特別図柄の設定結果・データエリアの変動パターンの設定結果を消去し、ステップS266でサブ制御フラグにコマンド待ち処理をセットする。
【0155】
変動停止コマンドはメイン制御装置44が変動パターンに応じた変動表示時間の経過時に出力するものである。また、特別図柄遊技パターンはサブ制御装置61が変動パターンに基づいて設定するものであり、変動パターンに応じた変動表示時間内で終了するように設定される。サブ制御装置61のCPU61が変動停止コマンドを検出してVDP65に図柄確定コマンドを出力するときには左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄が必ず仮停止状態にある。この仮停止状態ではVDP65が左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を上下に揺らしており、VDP65は図柄確定コマンドを検出すると、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を仮想的な有効ライン上に静止した確定状態で表示する。即ち、特別図柄遊技は3列の特別図柄が確定表示されることによって終了するものである。
【0156】
(4)大当り遊技開始処理
図25のステップS214の大当り遊技開始処理はサブ制御フラグが大当り遊技開始処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62は大当り遊技開始処理でサブ制御フラグに大当り遊技処理をセットする。
【0157】
(5)大当り遊技処理
図25のステップS215の大当り遊技処理はサブ制御フラグが大当り遊技処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62は大当り遊技処理でスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27を制御し、大入賞口の開閉を大当り遊技パターンの設定結果に応じた態様で演出する。
【0158】
CPU62は図33のステップS271へ移行すると、RAM64のコマンドエリアにラウンド停止コマンドが格納されているか否かを判断する。このラウンド停止コマンドはメイン制御装置44が各回の大当りラウンドの終了を検出することに基いて出力するものであり、CPU62はコマンドエリアにラウンド停止コマンドが格納されていないことを検出したときにはステップS272へ移行し、大当り遊技を大当り遊技パターンの設定結果に応じた内容で演出する。
【0159】
CPU62はステップS271でコマンドエリアにラウンド停止コマンドが格納されていることを検出すると、ステップS273でスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27の大当り遊技パターンに応じた制御を停止する。そして、ステップS274でコマンドエリアのラウンド停止コマンドおよびデータエリアのラウンドデータを消去し、ステップS275でサブ制御フラグにコマンド待ち処理をセットする。
【0160】
上記実施例によれば次の効果を奏する。
大当り遊技の保留および実行を選択する大当り保留スイッチ73および大当り放出スイッチ74を設けたので、遊技者が球箱の増加を好ましくないと判断したときには大当り保留スイッチ73を操作することで大当り遊技の保留を選択し、球箱の増加を防ぐことができる。このため、遊技者が多数の球箱の影響で身動きできなくなったり、隣の遊技者の挙動が多数の球箱の影響で拘束されることを防止できる。しかも、大当り遊技の保留を解除する大当り放出スイッチ74を設けた。このため、遊技者が遊技を終えるときには大当り放出スイッチ74を操作することで大当り遊技の保留を解除し、多数の賞球を獲得することができるので、総じて、大当りが続けて発生した場合にも快適に遊技を行うことができる。
【0161】
大当り遊技の保留回数が上限値に到達した状態では以後の大当り遊技で大入賞口の開放回数を相対的に増やしたので、大当り遊技の保留回数が上限値に到達したときには以後の大当り遊技時に賞球数がアップする。このため、大当り遊技を保留するメリットができるので、大当り遊技を保留する楽しみが高まる。
【0162】
特別図柄遊技および大当り遊技の停止状態で保留球が発生していない実質的な遊技停止状態で大当り放出スイッチ74の保留放出機能を有効化し、特別図柄遊技の実行状態・大当り遊技の実行状態・保留球の発生状態で大当り放出スイッチ74の保留放出機能を無効化した。このため、例えば大当り放出スイッチ74が特別図柄遊技中に操作され、特別図柄遊技で大当りが発生していないにも拘らず大当り遊技が行われることが防止される。
【0163】
上記実施例においては、大当り遊技の保留回数が上限値に到達した以後の大当り遊技で大当りラウンド回数を相対的に増やしたが、これに限定されるものではなく、例えば下記▲1▼〜▲2▼のように構成しても良く、要は大当り遊技の保留回数が上限値に到達した状態では以後の大当り遊技を遊技者に賞品球数の点で相対的に有利となる内容で行うことが好ましい。
▲1▼大当り遊技の保留回数が上限値に到達していない状態では1個のパチンコ球が大入賞口に入賞することに基いて賞球払出装置39から上皿4内にNa個のパチンコ球を賞球として払出し、大当り遊技の保留回数が上限値に到達している状態では1個のパチンコ球が大入賞口に入賞することに基いて賞球払出装置39から上皿4内にNb個(>Na個)のパチンコ球を賞球として払出す。
▲2▼大当り遊技の保留回数が上限値に到達していない状態ではNc個のパチンコ球が大入賞口に入賞することを個数条件に大当りラウンドを停止させ、大当り遊技の保留回数が上限値に到達している状態ではNd個(>Nc個)のパチンコ球が大入賞口に入賞することを個数条件に大当りラウンドを停止させる。
【0164】
上記実施例においては、大当り放出スイッチ74が大当り遊技の保留状態で操作されたときに大入賞口を用いた大当り遊技を行う構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば大当り遊技を行わずに賞球払出装置39から上皿4内にパチンコ球を賞球として払出す払出動作だけを行い、パチンコ球を大入賞口に単に入賞させるだけの単調さを解消しても良い。この構成の場合、払出制御装置54のROM56に賞球の払出個数NaおよびNb(>Na)を予め記録しておき、大当り遊技の保留回数に上限値を設定しないようにする。そして、大当り遊技の保留回数が設定値(例えば10回)に到達していない状態で大当り放出スイッチ74が有効に操作されたときには相対的に少数個Naの賞球を払出し、大当り遊技の保留回数が設定値に到達している状態で大当り放出スイッチ73が有効に操作されたときには特典として相対的に多数個Nbの賞球を払出すことが好ましい。即ち、大当り遊技を実際に行うときには遊技盤13内に発射されたパチンコ球の全てが大入賞口に入賞することはなく、大入賞口に入賞しないアウト球が必ず発生する。払出個数NaおよびNbはアウト球を考慮して設定された値であり、実際に大当り遊技を行う場合と同数のパチンコ球を遊技者の手元に獲得球として残す値である。
【0165】
また、上記実施例においては、大当り保留スイッチ73および大当り放出スイッチ74を上皿4に装着したが、これに限定されるものではなく、例えば皿板3に装着しても良く、要は遊技機本体72の前面側に前方から操作可能に装着すれば良い。
また、上記実施例においては、大当り遊技の保留および実行を別個の大当り保留スイッチ73および大当り放出スイッチ74によって選択したが、これに限定されるものではなく、例えば1個のスイッチによって選択しても良い。この場合、大当り遊技の保留および実行をスイッチが設定時間内に操作されたか否かに応じて選択したり、スイッチの操作回数に応じて選択すると良い。
【0166】
また、上記実施例においては、大当りの判定時に大当り遊技の実行を選択するスイッチおよび実質的な遊技停止状態で大当り遊技の保留を解除するスイッチを共通の大当り放出スイッチ74から構成したが、これに限定されるものではなく、例えば別個のスイッチから構成しても良い。
また、上記実施例においては、大当り放出スイッチ74の保留解除機能を実質的な遊技停止状態で有効化したが、これに限定されるものではなく、例えば常に有効化しても良い。
【0167】
また、上記実施例においては、大当り遊技の保留回数を10回を上限に計測したが、これに限定されるものではなく、例えば10回以外の値を上限に計測する構成としたり、上限を設けずに計測する構成としても良い。
また、上記実施例においては、特別図柄遊技の保留回数を4個を上限に計測したが、これに限定されるものではなく、例えば4個以外の複数値を上限に計測したり、上限値を設定しない構成としても良い。
【0168】
また、上記実施例においては、始動口として上面が開口するポケット状の特別図柄始動口28を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば上下面が開口するコ字枠状の始動ゲートを用いても良い。
また、上記実施例においては、サブ制御装置61がスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27を統括的に制御する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えばスピーカ6を制御するスピーカ制御装置・コーナランプ21およびサイドランプ23を制御するランプ制御装置・図柄表示装置27を制御する図柄制御装置を個別に設けても良い。
【0169】
また、上記実施例においては、本発明を1種のパチンコ機に適用したが、これに限定されるものではなく、例えば2種のパチンコ機または3種のパチンコ機に適用しても良い。これら1種のパチンコ機〜3種のパチンコ機の具体構成は次の通りである。
「1種のパチンコ機」:パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に大当りおよび外れを判定し、図柄表示装置に大当りおよび外れの判定結果に応じた識別図柄を表示することで遊技者に大当りの判定結果を知らせるものである。この1種のパチンコ機の場合には大当りの判定に連動して大入賞口を開閉する大当り遊技が行われる。
「2種のパチンコ機」:パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に可変入賞口を瞬間的に開放するものである。この可変入賞口内には特定領域が設けられており、パチンコ球が可変入賞口の特定領域内に入賞したときには大当りと判定され、可変入賞口を開閉する大当り遊技が行われる。
「3種のパチンコ機」:パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に当りおよび外れを判定し、図柄表示装置に当りおよび外れの判定結果に応じた識別図柄を表示することで遊技者に当りの判定結果を知らせるものである。この3種のパチンコ機の場合には当りの判定に連動して開放される特別入賞口が設けられており、パチンコ球が特別入賞口内に入賞したときには大当りと判定され、可変入賞口を開閉する大当り遊技が行われる。
上記実施例には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[発明1]〜[発明5]が記載されている。
[発明1]
請求項1記載の遊技機において、大当り遊技の保留回数が設定値に到達した状態では大当り遊技手段が大当り遊技で発射球が可変入賞口に入賞したときの賞品球の払出し個数を相対的に増やすことで以後の大当り遊技を遊技者に相対的に有利となる内容で行うことを特徴とする。
[発明2]
請求項1記載の遊技機において、大当り遊技の保留回数が設定値に到達した状態では大当り遊技手段が大当り遊技での可変入賞口の開放回数を相対的に増やすことで以後の大当り遊技を遊技者に相対的に有利となる内容で行うことを特徴とする。
[発明3]
請求項1記載の遊技機において、大当り遊技手段は可変入賞口の開放時間が開放限度値に到達する時間条件または可変入賞口に対するパチンコ球の入賞個数が入賞限度値に到達する個数条件のいずれかが満足されるまで可変入賞口を開放する大当り遊技を行うものであって、大当り遊技の保留回数が設定値に到達した状態では大当り遊技での可変入賞口に対するパチンコ球の入賞限度値を相対的に増やすことで以後の大当り遊技を遊技者に相対的に有利となる内容で行うことを特徴とする。
[発明4]
請求項1記載の遊技機において、遊技者にパチンコ球を賞球として払出す払出制御手段を備え、大当り遊技制御手段は第2の操作子が有効に操作されたときには大当り遊技を実行せず、払出制御手段は第2の操作子が有効に操作されたときにはパチンコ球が可変入賞口に入賞しなくても賞球を払出すことを特徴とする。この発明4は第2の操作子が有効に操作されたときには大当り遊技を行わず、パチンコ球が可変入賞口に入賞しなくても賞球を払出すものである。この賞球の払出個数Nはアウト球数を考慮して設定することが好ましい。即ち、大当り遊技を実際に行うときには遊技盤内に発射されたパチンコ球の全てが可変入賞口に入賞することはなく、可変入賞口に入賞しないアウト球が必ず発生する。従って、払出個数Nを大当り遊技を実際に行う場合に比べて少なく設定し、大当り遊技を実際に行う場合と同数のパチンコ球が遊技者の手元に獲得球として残るようにすることが好ましい。例えば大当り遊技の保留回数が設定値に到達するまでは払出個数Nを相対的な少値に設定し、保留回数が設定値に到達した以後では払出個数Nを特典として相対的な多値に変更すると良い。この発明4によれば、第2の操作子が保留回数の存在状態で有効に操作されたときにはパチンコ球が可変入賞口に入賞しなくとも賞球として遊技者に払出されるので、特に複数の保留回数が存在している場合にパチンコ球を可変入賞口に入賞させる単調な動作を延々を行う必要がなくなる。
[発明5]
請求項1記載の遊技機において、パチンコ球が始動口に有効に入賞することに基いて表示器に識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示する可変表示を行い識別図柄の可変停止状態での態様によって大当りおよび外れの判定結果を報知する表示制御手段と、パチンコ球が可変表示を開始することができないタイミングで始動口に入賞することに基いて識別図柄の可変表示を保留する保留手段とを備え、第2の操作子は可変表示および大当り遊技の停止状態で保留が発生していないことを条件に有効化されることを特徴とする。この発明5は第2の操作子を実質的な遊技停止状態で有効化するものであり、実質的な遊技停止状態とは可変表示および大当り遊技の停止状態で保留が発生していない状態を称する。この発明5によれば、可変表示中・大当り遊技中・可変表示を開始する予定があるときには第2の操作子が操作されても大当り遊技の保留が解除されない。このため、例えば第2の操作子が可変表示中に操作され、可変表示で大当りが発生していないにも拘らず大当り遊技が行われることが防止される。
(1)始動口:パチンコ球を遊技盤から回収するポケットおよびパチンコ球が通過するゲートの双方を含む用語である。
(2)表示制御手段:識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示し、識別図柄の可変停止状態での態様によって遊技者に大当りおよび外れの判定結果を報知する可変表示を行うものであり、識別図柄とは大当りおよび外れの判定結果を遊技者に報知する組合せ図柄または単一図柄を称する。
(3)保留手段:パチンコ球が可変表示を開始することができないタイミングで始動口に入賞した場合に可変表示を保留するものである。具体的には可変表示中および大当り表示中にパチンコ球が始動口に入賞したときには保留カウンタを加算することでパチンコ球の入賞を記録するものであり、パチンコ球の入賞が記録されているときには可変表示の終了後および大当り表示の終了後に可変表示が再び開始される。この保留カウンタが加算される入賞をパチンコ球の有効な入賞と称する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す図(大当り保留スイッチおよび大当り放出スイッチの機能を説明するための図)
【図2】 パチンコ機の全体構成を示す前面図
【図3】 遊技盤を示す前面図
【図4】 パチンコ機の全体構成を示す後面図
【図5】 メイン制御装置の電気的構成を示す図
【図6】 払出制御装置の電気的構成を示す図
【図7】 サブ制御装置の電気的構成を示す図
【図8】 メイン制御装置のメインプログラムを示すフローチャート
【図9】 (a)はメイン制御装置が保有するランダムカウンタの一覧を示す図、(b)はメイン制御装置が保有するノーマルカウンタの一覧を示す図、(c)はメイン制御装置が保有するタイマの一覧を示す図
【図10】 ランダムカウンタの加算方法を説明するための図
【図11】 メイン制御装置のRAMのデータ格納エリアを示す図
【図12】 メイン制御装置のタイマ割込み処理を示すフローチャート
【図13】 メイン制御装置のデータ取得処理を示すフローチャート
【図14】 カウンタと保留データ記録部とランプナンバーとの関係を示す図
【図15】 メイン制御装置の大当り放出処理を示すフローチャート
【図16】 メイン制御装置の制御データ設定処理を示すフローチャート
【図17】 ランダムカウンタと大当り図柄,左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄との関係を示す図
【図18】 大当り用の変動パターンテーブルを示す図
【図19】 外れリーチ用の変動パターンテーブルを示す図
【図20】 メイン制御装置の特別図柄遊技開始処理を示すフローチャート
【図21】 メイン制御装置の特別図柄遊技終了処理を示すフローチャート
【図22】 メイン制御装置の大当り遊技待ち処理を示すフローチャート
【図23】 メイン制御装置の大当り遊技処理を示すフローチャート
【図24】 サブ制御装置のメインプログラムを示すフローチャート
【図25】 サブ制御装置のタイマ割込み処理を示すフローチャート
【図26】 サブ制御装置のコマンド待ち処理を示すフローチャート
【図27】 特別図柄遊技用の遊技パターンテーブルを示す図
【図28】 特別図柄遊技パターンの設定内容を説明するための図(完全外れ用)
【図29】 特別図柄遊技パターンの設定内容を説明するための図(外れリーチ用)
【図30】 特別図柄遊技パターンの設定内容を説明するための図(大当り用)
【図31】 サブ制御装置の特別図柄遊技開始処理を示すフローチャート
【図32】 サブ制御装置の特別図柄遊技処理を示すフローチャート
【図33】 サブ制御装置の大当り遊技処理を示すフローチャート
【符号の説明】
28は特別図柄始動口(始動口)、44はメイン制御装置(選択手段,計測手段,解除手段,大当り遊技手段,保留手段)、54は払出制御装置(払出制御手段)、61はサブ制御装置(表示制御手段)、73は大当り保留スイッチ(第1の操作子)、74は大当り放出スイッチ(第1の操作子,第2の操作子)を示している。

Claims (1)

  1. 大当りの発生の有無を判定し、大当りを判定したことを条件に可変入賞口を遊技者に有利な状態にする大当り遊技を実行する構成のものにおいて、
    前方から操作可能に設けられ、大当りが判定されたことを条件に有効化される第1の操作子と、
    前記第1の操作子の有効な操作内容に応じて大当り遊技の実行および保留を選択する選択手段と、
    前記選択手段が大当り遊技の保留を選択することに基いて保留回数を計測する計測手段と、
    前方から操作可能に設けられ、大当り遊技の保留回数が存在していることを条件に有効化される第2の操作子と、
    前記第2の操作子が有効に操作されることに基いて大当り遊技の保留を解除する解除手段と
    大当り遊技内容を制御する大当り遊技手段を備え、
    前記大当り遊技手段は、大当り遊技の保留回数が設定値に到達した状態では以後の大当り遊技を遊技者に相対的に有利となる内容で行うことを特徴とする遊技機。
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