JP4359871B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に表示器に識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示し、識別図柄の可変停止状態での態様に基いて大当りおよび外れの判定結果を報知する構成の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホストコンピュータには中座機能を備えたものがある。この中座機能とは食事休憩等で遊技を一時的に中断することを周囲の遊技者に報知する機能であり、遊技者がスイッチを操作したときには台島の表示器に中座画面が表示され、周囲の遊技者に離席中であることが報知される。
【特許文献1】
特開平10−94669号公報
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成の場合、ホストコンピュータに中座機能を分担させているので、中座機能を導入するには新たなシステムを導入する費用的な負担が発生する。これを対策するには遊技機に中座機能を分担させることが考えられるが、遊技機にスイッチを単に接続しただけでは大当り判定に関する不正信号の新たな入力経路を積極的に作ってしまうことになるので、セキュリティ性能が低下する。しかも、遊技中にスイッチが誤って操作されたときには可変画面に換えて中座画面が表示されるので、遊技に支障が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高いセキュリティ性能および快適な遊技性能を損なうことなく中座機能を導入することができる遊技機を提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】
<請求項1に係る発明について>
請求項1に係る発明は操作子を演出制御用のサブ制御装置に電気的に接続し、操作子が実質的な遊技停止状態で操作されたことを条件に中座画面の表示または中座音の出力を行うものである。
1.始動口:パチンコ球を遊技盤から回収するポケットおよびパチンコ球が通過するゲートの双方を含む用語である。
2.表示器:液晶表示器およびLED表示器等の電気的な表示器に限定解釈されるものではなく、回転ドラム等の機械的な表示器を含む用語である。
3.可変表示:識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示し、識別図柄の可変停止状態での態様によって遊技者に大当りおよび外れの判定結果を報知するものであり、識別図柄とは大当りおよび外れの判定結果を遊技者に報知する組合せ図柄または単一図柄を称する。
4.メイン制御装置:パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に大当りの判定処理および演出開始コマンドの出力処理を行い、大当りを判定したときには大当り遊技を行い、パチンコ球が可変表示を開始することができないタイミングで始動口に入賞したときには保留処理を行うものである。
大当りの判定処理はパチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件にカウンタの計測値を取得し、カウンタの取得結果を大当り値と比較することで行うと良い。このカウンタは制御プログラムが一定時間毎に起動すること・制御プログラムがループすること等の条件で循環的に加算または減算されるものであり、カウンタの初期値および終了値は一定の固定値であっても良く、規則的または不規則的に変わる可変値であっても良い。
演出開始コマンドの出力処理とは可変表示の演出開始を指令する信号を出力する処理であり、可変表示の演出とは可変表示を映像・音・光・これらの組合せ等で脚色して進行させる台本に相当する用語である。
大当り遊技とは可変入賞口を遊技者に有利な状態にする遊技であり、遊技者に有利な状態とは大当り遊技の停止状態に比べてパチンコ球の入賞が相対的に容易な状態を称する。
保留処理は保留手段に相当するものであり、パチンコ球が可変表示を開始することができないタイミングで始動口に入賞したときには可変表示の開始を保留する処理である。具体的には可変表示中および大当り表示中にパチンコ球が始動口に入賞したときには保留カウンタを加算することでパチンコ球の入賞を記録しておくものであり、パチンコ球の入賞が記録されているときには可変表示の終了後および大当り表示の終了後に可変表示を開始する。この保留カウンタが加算される入賞をパチンコ球の有効な入賞と称する。
5.操作子:前方から直接的に操作される接触形の機械スイッチおよび操作ダイアルは勿論のこと、前方から手等を近付けることによって間接的に操作される非接触形の赤外線センサおよび光電センサ等を含む用語である。
6.サブ制御装置:メイン制御装置から演出開始コマンドが与えられることに基いて可変表示の演出を開始するものであり、有効化手段および中座報知手段を備えている。このサブ制御装置には操作子が電気的に接続されており、操作子からの操作信号はメイン制御装置には出力されずにサブ制御装置に出力される。
有効化手段は操作子を実質的な遊技停止状態で有効化するものである。この実質的な遊技停止状態とは可変表示および大当り遊技の停止状態で保留が発生していない状態を称するものであり、有効化とは操作子からの操作信号をソフトウェア的に有効に取扱うこと・操作子に駆動電源を印加すること等が該当する。
中座報知手段は操作子が実質的な遊技停止状態で操作されたことを条件に中座画面の表示または中座音の出力を行い、操作子が遊技状態で操作されたときには中座画面の表示または中座音の出力を行わないものであり、操作子は中座報知の開始を指令するスタート用の指令手段に相当する。これら中座画面の表示および中座音の出力は遊技を一時的に中断することを周囲の遊技者に報知するものであり、例えば「只今、食事中です」等のメッセージの表示および音声の出力が該当する。これら中座画面の表示および中座音の出力は遊技者が遊技の意思を見せることで終了するものであり、具体的には遊技者がパチンコ球を遊技盤内に発射して始動口に入賞させたときにはメイン制御装置から演出開始コマンドが出力され、サブ制御装置が演出開始コマンドを検出することに基いて中座画面の表示および中座音の出力を終えて可変表示を開始する。
請求項1に係る発明によれば、操作子を実質的な遊技停止状態で操作したときには中座画面が表示されたり、中座音が出力される。この場合、操作子が大当り判定用のメイン制御装置ではなく演出制御用のサブ制御装置に接続されている。このため、大当り判定に関する不正信号の新たな入力経路が操作子の影響で生成されないので、高いセキュリティ性能を確保できる。しかも、操作子が遊技状態で有効化されずに実質的な遊技停止状態で有効化される。このため、操作子が遊技状態で誤操作されても中座画面の表示または中座音の出力が行われないので、快適な遊技性能を確保できる。
【0004】
請求項に係る発明はサブ制御装置がメイン制御装置からのコマンドによって操作子を間接的に有効化および無効化するものである。具体的にはメイン制御装置が演出開始コマンドの出力処理と大当り遊技の実行処理と可変表示の保留処理とのうちのいずれかを実行している場合にはサブ制御装置に制御中コマンドを出力し、演出開始コマンドの出力処理と大当り遊技の実行処理と可変表示の保留処理との全てを実行していないときにはサブ制御装置に非制御中コマンドを出力するものであり、サブ制御装置がメイン制御装置からの制御中コマンドを検出することに基いて操作子を無効化し、非制御中コマンドを検出することに基いて操作子を有効化するものである。
請求項に係る発明によれば、実質的にメイン制御装置で操作子の有効化および無効化を判断しているので、判断の正確さが向上する。しかも、実質的にメイン制御装置で操作子の有効化および無効化を判断しているにも拘らず、操作子からの操作信号をメイン制御装置に入力しなくても済むので、セキュリティ性能を維持できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施例を図1〜図33に基づいて説明する。パチンコホールの台島には、図4に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前面には、図2に示すように、前面扉2が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されている。この前面扉2は外枠1の前面開口部を開閉する枠状をなすものであり、前面扉2の前面には横長な長方形状の皿板3が装着されている。この皿板3の前面には上皿4が固定されており、上皿4内にはパチンコ球が貯溜されている。また、上皿4の左端部には複数のスリット5が形成されている。これら複数のスリット5の後方にはスピーカ6が固定されており、スピーカ6の駆動時にはスピーカ6から複数のスリット5を通して前方の遊技者に遊技音が出力される。
【0010】
前面扉2の前面には右下部に位置してハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が回動可能に装着されている。この発射ハンドル8の後方には、図4に示すように、発射モータ9が装着されており、発射モータ9の回転軸には、図2に示すように、打球槌10が連結されている。この発射モータ9は打球槌10の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が図2の時計回り方向へ回動操作されたときには発射モータ9に電源が与えられ、打球槌10が駆動することに基づいて上皿4内のパチンコ球を上皿4内から弾き出す。
【0011】
前面扉2の前面には矩形状の窓枠11が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されており、窓枠11の内周面には透明なガラス窓12が保持されている。また、前面扉2の後面には額縁状の機構盤(図示せず)が固定されている。この機構盤には、図3に示すように、遊技盤13が保持されており、遊技盤13は窓枠11のガラス窓12により前方から覆われている。
【0012】
前面扉2の前面には、図2に示すように、右側部に位置して枠鍵14が装着されており、枠鍵14は前面扉2を外枠1に密着した閉鎖状態にロックし、窓枠11を前面扉2の開口部の内周面に嵌合した閉鎖状態にロックしている。また、遊技盤13の前面には、図3に示すように、外レール15および内レール16が固定されており、打球槌10が弾いたパチンコ球は外レール15および内レール16間の発射通路17を通って上昇し、発射通路17の出口18から放出される。また、遊技盤13の前面には複数の障害釘19が打込まれており、出口18から放出されたパチンコ球は障害釘19に当りながら落下する。
【0013】
遊技盤13の前面には左上隅部および右上隅部に位置して三角形状のコーナランプカバー20が固定されている。これら各コーナランプカバー20の後方には複数のコーナランプ21(図5参照)が固定されており、各コーナランプカバー20は後方のコーナランプ21が点灯することに基づいて発光する。また、遊技盤13の前面には、図3に示すように、左側部および右側部に位置してサイドランプカバー22が固定されている。これら各サイドランプカバー22の後方には複数のサイドランプ23(図5参照)が固定されており、各サイドランプカバー22は後方のサイドランプ23が点灯することに基づいて発光する。
【0014】
遊技盤13の前面には、図3に示すように、表示台板24が固定されており、表示台板24の上端部には4個の保留球ランプ25が固定されている。これら4個の保留球ランプ25は保留球表示器26を構成するものであり、横一列に配置されている。また、表示台板24にはカラー液晶表示器からなる図柄表示装置27が固定されている。この図柄表示装置27は表示器に相当するものであり、図柄表示装置27には特別図柄が横3列に表示される。この特別図柄は大当りおよび外れを識別する識別図柄として機能するものであり、数字図柄から構成されている。
【0015】
遊技盤13には図柄表示装置27の下方に位置して特別図柄始動口28が固定されている。この特別図柄始動口28は上面が開口するポケット状をなすものであり、特別図柄始動口28内には特別図柄始動センサ29(図5参照)が固定されている。この特別図柄始動センサ29は近接スイッチからなるものであり、特別図柄始動口28内にパチンコ球が入賞したことを検出して特別図柄始動信号を出力する。尚、特別図柄始動口28は始動口および入賞口に相当するものである。また、特別図柄始動センサ29は始動センサおよび入賞センサに相当するものである。
【0016】
遊技盤13の前面には、図3に示すように、特別図柄始動口28の下方に位置して入賞口台板30が固定されており、入賞口台板30には前面が開口する四角筒状の大入賞口(図示せず)が固定されている。また、入賞口台板30には扉31が下端部の水平な軸32を中心に回動可能に装着されており、大入賞口の前面は扉31が垂直な閉鎖状態に回動することに基づいて閉鎖され、扉31が前方へ水平に倒れた開放状態に回動することに基づいて開放される。尚、大入賞口は可変入賞口に相当するものである。
【0017】
入賞口台板30の後面には大入賞口ソレノイド33(図5参照)が固定されている。この大入賞口ソレノイド33のプランジャには扉31が機械的に連結されており、扉31は大入賞口ソレノイド33のプランジャが進退することに基づいて開放状態および閉鎖状態に回動操作される。また、大入賞口内にはカウントセンサ34(図5参照)が固定されている。このカウントセンサ34は近接スイッチからなるものであり、大入賞口内にパチンコ球が入賞したことを検出してカウント信号を出力する。
【0018】
前面扉2の後面には、図4に示すように、矩形枠状のメインセット35が着脱可能に装着されており、メインセット35の内周部には正方形状のセンタカバー36が着脱可能に装着されている。このセンタカバー36は前面が開口する容器状をなすものであり、遊技盤13の後方に配置されている。また、遊技盤13の後面には集合樋(図示せず)が固定されており、集合樋はセンタカバー36によって後方から覆われている。この集合樋は特別図柄始動口28および大入賞口に接続されており、特別図柄始動口28内に入賞したパチンコ球および大入賞口内に入賞したパチンコ球は共通の集合樋内に転がり込み、集合樋からメインセット35の入賞球通路(図示せず)を通して機外へ排出される。
【0019】
メインセット35の後面には上端部に位置して球タンク37が固定されている。この球タンク37は上面が開口する容器状をなすものであり、球タンク37内にはパチンコ球が貯溜されている。また、メインセット35の後面にはタンクレール38が固定されている。このタンクレール38は傾斜樋状をなすものであり、タンクレール38の右端部は球タンク37内に接続されている。
【0020】
メインセット35の左側部には賞球払出装置39が着脱可能に装着されている。この賞球払出装置39は払出しモータ40(図6参照)を駆動源とするものであり、パチンコ球が特別図柄始動口28内および大入賞口内に入賞することに基づいて上皿4内にパチンコ球を賞品球として払出す。
【0021】
メインセット35には下皿通路(図示せず)が設けられている。この下皿通路の上端部は賞球払出装置39に接続されており、賞球払出装置39から放出されるパチンコ球は下皿通路内を落下する。また、下皿通路の途中部分には上皿通路(図示せず)が設けられている。この上皿通路は上皿4に接続されており、賞球払出装置39から放出されるパチンコ球は下皿通路内から上皿通路内に転がり込み、上皿通路内を通して上皿4内に払出される。
【0022】
前面扉2の前面には、図2に示すように、上皿4の下方に位置して下皿41が固定されている。この下皿41は下皿通路の下端部に接続されたものであり、パチンコ球が上皿4内から溢れて上皿通路内に充満した状態では下皿通路の下端部を通して下皿41内に払出される。
【0023】
メインセット35の後面には、図4に示すように、下端部に位置して横長な長方形状のメイン基板ボックス42が固定されている。このメイン基板ボックス42内には、図5に示すように、メイン基板43が収納されており、メイン基板43にはワンチップ型のマイクロコンピュータを主体に構成されたメイン制御装置44が搭載されている。このメイン制御装置44はCPU45,ROM46,RAM47,I/O48を有するものであり、ROM46には制御プログラムおよび制御データが記録されている。尚、CPU45は保留手段・大当り判定手段・図柄設定手段・変動パターン設定手段に相当するものである。
【0024】
特別図柄始動センサ29およびカウントセンサ34はセンサ出力回路49を介してメイン制御装置44に電気的に接続されている。このセンサ出力回路49はメイン基板43に搭載されたものであり、メイン制御装置44のCPU45は特別図柄始動センサ29からの特別図柄始動信号およびカウントセンサ34からのカウント信号をセンサ出力回路49を介して検出する。
【0025】
大入賞口ソレノイド33はソレノイド駆動回路50を介してメイン制御装置44に電気的に接続されている。このソレノイド駆動回路50はメイン基板43に搭載されたものであり、メイン制御装置44のCPU45は大入賞口ソレノイド33をソレノイド駆動回路50を介して通断電制御し、大入賞口の扉31を回動操作する。
【0026】
4個の保留球ランプ25はランプ駆動回路51を介してメイン制御装置44に電気的に接続されている。このランプ駆動回路51はメイン基板43に搭載されたものであり、メイン制御装置43のCPU44は4個の保留球ランプ25をランプ駆動回路51を介して点灯制御する。
【0027】
メインセット35の後面には、図4に示すように、メイン基板ボックス42の前方に位置して払出基板ボックス52が固定されている。この払出基板ボックス52内には、図6に示すように、払出基板53が収納されており、払出基板53にはワンチップ型のマイクロコンピュータを主体に構成された払出制御装置54が搭載されている。この払出制御装置54はCPU55,ROM56,RAM57,I/O58を有するものであり、ROM56には制御プログラムおよび制御データが記録されている。この払出制御装置54にはメイン制御装置44が電気的に接続されており、払出制御装置54にはメイン制御装置44から賞球コマンドおよび賞球データが単方向で送信される。
【0028】
払出制御装置54にはモータ駆動回路59を介して払出モータ40が電気的に接続されている。このモータ駆動回路59は払出基板53に搭載されたものであり、払出制御装置54のCPU55はモータ駆動回路59を通して払出モータ40の回転量を制御する。この回転量は払出制御装置54のCPU55がメイン制御装置44からの賞球データに基づいて調節するものであり、CPU55は払出モータ40の回転量を制御することに基づいて賞球払出装置39から上皿4内に賞球データに応じた個数のパチンコ球を賞品球として払出す。
【0029】
センタカバー36の後面には統合基板ケース(図示せず)が固定されている。この統合基板ケース内には、図7に示すように、統合基板60が収納されており、統合基板60にはサブ制御装置61が搭載されている。このサブ制御装置61はCPU62,ROM63,RAM64,VDP65,VROM66,VRAM67,I/O68を有するものであり、ROM63には制御プログラムおよび制御データが記録され、VROM66には表示プログラムおよび表示データが記録されている。尚、CPU62は有効化手段・中座報知手段・表示制御手段・ランプ制御手段・スピーカ制御手段・演出手段に相当するものである。
【0030】
サブ制御装置61にはメイン制御装置44が電気的に接続されている。このサブ制御装置61はメイン制御装置44から演出コマンドおよび演出データが単方向で送信されるものであり、サブ制御装置61のCPU62はメイン制御装置44からの演出コマンド等に基づいて表示コマンドを設定し、VDP65に出力する。また、統合基板60にはLCD駆動回路69が搭載されており、VDP65は表示コマンドに応じた表示データをVROM66から検出し、LCD駆動回路69を介して図柄表示装置27に表示コマンドに応じた演出内容の動画面および静止画面を表示する。
【0031】
サブ制御装置61にはスピーカ駆動回路70を介してスピーカ6が電気的に接続されている。このスピーカ駆動回路70は統合基板60に搭載されたものであり、サブ制御装置61のCPU62はスピーカ駆動回路70を通してスピーカ6から遊技音を出力する。この遊技音の出力はサブ制御装置61のCPU62がメイン制御装置44からの演出コマンドおよび演出データに基づいて行うものであり、スピーカ6の駆動時にはスピーカ6から演出データに応じた遊技音が出力される。
【0032】
サブ制御装置61にはランプ駆動回路71を介して複数のコーナランプ21および複数のサイドランプ23が電気的に接続されている。このランプ駆動回路71は統合基板60に搭載されたものであり、サブ制御装置61のCPU62はランプ駆動回路71を通して複数のコーナランプ21および複数のサイドランプ23を点灯制御する。この点灯制御はサブ制御装置61のCPU62がメイン制御装置44からの演出コマンドおよび演出データに基づいて行うものであり、コーナランプ21およびサイドランプ23の駆動時にはコーナランプカバー20およびサイドランプカバー22が演出データに応じた態様で電飾される。
【0033】
図2の遊技機本体72は外枠1,前面扉2,皿板3,上皿4,ハンドル台7,発射ハンドル8,窓枠11,ガラス窓12,機構盤,遊技盤13,枠鍵14,コーナランプカバー20,サイドランプカバー22,メインセット35,センタカバー36,球タンク37,タンクレール38,賞球払出装置39,下皿41,メイン基板ボックス42,払出基板ボックス52,統合基板ケースを有するものであり、遊技機本体72の前面側には左スイッチ73および右スイッチ74が機械的に装着されている。
【0034】
左スイッチ73および右スイッチ74は上皿4に固定されたものであり、図7に示すように、サブ制御装置61にハーネスを介して電気的に接続されている。これら左スイッチ73および右スイッチ74は自己復帰形のプッシュスイッチから構成されたものであり、操作力が除去されることに基いてオン状態からオフ状態に自己復帰する。尚、左スイッチ73および右スイッチ74は操作子に相当するものである。
【0035】
次に上記構成の作用について説明する。
<特別図柄遊技機能>
遊技者が上皿4内にパチンコ球を投入して発射ハンドル8を時計回り方向へ回動操作すると、遊技盤13内にパチンコ球が発射され、障害釘19に当りながら落下する。このパチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞すると、賞球払出装置39から設定個数のパチンコ球が上皿4内に賞品球として払出され、しかも、特別図柄遊技が開始される。この特別図柄遊技は図柄表示装置27にアニメーション画面を表示し、スピーカ6から図柄表示装置27の表示内容に連動して遊技音を出力し、コーナランプ21およびサイドランプ23を図柄表示装置27の表示内容に連動して発光させることで行われるものであり、特別図柄遊技の概略は次の通りである。
【0036】
図柄表装置27には左列の特別図柄・中列の特別図柄・右列の特別図柄として「1,2,3,4,5,6,7,8」のいずれかの数字図柄が静止状態で表示されており、パチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞すると、各列の特別図柄が変動開始する。この変動とは各列の特別図柄が移動しながら変化することを称するものであり、各列の特別図柄の移動方向は上から下に設定され、各列の特別図柄の変化順序は「1」……「7」→「8」→「1」→…のループ状に設定されている。尚、特別図柄の変動表示は識別図柄の可変表示に相当するものである。
【0037】
各列の特別図柄の変動開始から所定時間が経過すると、左特別図柄および右特別図柄が当該順序で仮停止し、左特別図柄および右特別図柄の仮停止状態での組合せに応じてリーチの発生の有無が報知される。この仮停止状態では左特別図柄および右特別図柄が上下方向に揺れ、再変動する可能性が残っていることが視覚的に表現される。
【0038】
リーチ図柄は大当りが発生する視覚的な可能性が存在する2個の特別図柄(左特別図柄および右特別図柄)の組合せを称するものであり、リーチはリーチ図柄が仮停止することによって発生する。このリーチ図柄には下記の8種類が設定されており、「↓」は中特別図柄が変動中であることを示している。
「1 ↓ 1」,「2 ↓ 2」,「3 ↓ 3」,「4 ↓ 4」,「5 ↓5」,「6 ↓ 6」,「7 ↓ 7」,「8 ↓ 8」
リーチの発生状態では図柄表示装置27に複数種のリーチアクション画面が選択的に表示される。このリーチアクション画面は最終の中特別図柄が何で仮停止するかを演出するアニメーション画面を称するものであり、どのような種類のリーチアクション画面が出現するかに応じて大当りに対する異なる信頼度が設定されている。
【0039】
左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の変動開始から別の所定時間が経過すると、左特別図柄および右特別図柄に続けて最終の中特別図柄が仮停止した後、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄が仮想的な有効ラインに沿って静止した確定状態になる。これら3列の特別図柄の変動開始から確定に至る経過時間は変動表示時間(可変表示時間)と称されるものであり、3列の特別図柄の確定状態での組合せによって大当りおよび外れの判定結果が遊技者に報知される。
【0040】
左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄はサブ制御装置61がメイン制御装置44からの演出コマンドを検出することに基づいて仮停止状態から静止表示するものであり、この静止表示を確定停止表示(可変停止表示)と称する。仮停止はサブ制御装置61がメイン制御装置44からの演出データに基いて自ら設定した遊技パターンに基づいて確定停止前に左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を停止させることを称する。
【0041】
大当り図柄は大当りを報知する3列の特別図柄の組合せを称するものであり、大当り図柄には下記の8種類が設定されている。
「1 1 1」,「2 2 2」,「3 3 3」,「4 4 4」,「5 55」,「6 6 6」,「7 7 7」,「8 8 8」
完全外れ図柄はリーチすら発生しない3列の特別図柄の組合せを称するものであり、具体的には左特別図柄および右特別図柄が相違するものである。また、外れリーチ図柄はリーチは発生するものの大当りとならない3列の特別図柄の組合せを称するものであり、具体的には左特別図柄および右特別図柄が同一で中特別図柄が相違するものである。
【0042】
<大当り遊技機能>
図柄表示装置27に大当り図柄が確定表示されたときには大当り遊技が開始される。この大当り遊技は大入賞口の扉31を開放し、大入賞口内にパチンコ球が入賞すること許容する遊技者に有利な状態を発生させるものであり、大入賞口は上限個のパチンコ球が入賞する個数条件または開放時間が上限値に達する時間条件が満足されるまで開放状態に保持される。
【0043】
大入賞口の個数条件および時間条件を基準とする開放動作は大当りラウンドと称されるものであり、個数条件および時間条件のいずれかが満足されたときには大当りラウンドが再開される。この大当りラウンドの繰返し回数には上限値が設定されており、大当りラウンドの繰返し回数が上限値に達したときには大当り遊技が無条件に終了する。この大当りラウンドの繰返しを大当り遊技と称する。
【0044】
大当りラウンド中には図柄表示装置27に大当りラウンド表示が行われる。この大当りラウンド表示は現在の大当りラウンド数に応じた画面を表示するものであり、大当りラウンド表示時にはスピーカ6から図柄表示装置27の表示内容に応じた遊技音が出力され、コーナランプ21およびサイドランプ23が図柄表示装置27の表示内容に応じて発光する。この大当りラウンド表示の繰返しを大当り表示と称する。
【0045】
<保留機能>
特別図柄の変動表示を開始できない特別図柄遊技時および大当り遊技時にパチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞したときには特別図柄の変動表示(特別図柄遊技)が4回を上限に保留される。保留球表示器26は特別図柄遊技の保留回数を保留球ランプ25の点灯個数によって表示するものであり、特別図柄遊技が開始されたときには保留球ランプ25が消灯することに基いて保留回数の減少が報知される。
【0046】
<停止表示機能>
特別図柄遊技および大当り遊技の停止状態で保留球が発生していない実質的な遊技停止状態では図柄表示装置27に待機表示が行われる。この待機表示は、図1に示すように、直前の確定図柄を静止状態で表示するものであり、実質的な遊技停止状態で待機表示の継続時間が限度値(例えば15sec)に到達したときには待機表示に換えてデモンストレーション表示(デモ表示と称する)が行われる。このデモンストレーション表示は遊技者に客待ち状態にあることを知らせるものであり、具体的にはデモ背景の前方に製造社名・機種名・メッセージ「左側のスイッチで中座メニューを表示できます」等を表示することで行われる。
【0047】
<中座表示機能>
待機表示中およびデモ表示中に左スイッチ73が操作されたときには待機画面およびデモ画面に換えて中座メニュー選択画面が表示される。この中座メニュー選択画面は実質的な遊技停止状態で左スイッチ73が操作されることを条件に表示されるものであり、左スイッチ73は実質的な遊技停止時に有効化されるものである。この中座メニュー選択画面は中座画面の表示内容を示す静止画面から構成されたものであり、具体的にはメッセージ「▲1▼食事休憩」・「▲2▼トイレ休憩」・「▲3▼買物休憩」を表示することで行われる。
【0048】
中座メニュー選択画面の表示後に左スイッチ73が操作されたときには左スイッチ73の操作毎に食事休憩画面→トイレ休憩画面→買物休憩画面→食事休憩画面→・・・が循環的に切換え表示される。これら食事休憩画面・トイレ休憩画面・買物休憩画面は静止画面からなるものであり、具体的にはメッセージ「只今、食事中です」・「トイレに行っています」・「只今、買物中です」を表示することで行われる。尚、食事休憩画面・トイレ休憩画面・買物休憩画面は中座画面に相当するものである。
【0049】
中座メニュー選択画面・食事休憩画面・トイレ休憩画面・買物休憩画面の表示終了条件には右スイッチ74の操作が設定されており、中座メニュー選択画面〜買物休憩画面の表示中に右スイッチ74が操作されたときにはデモ画面に切換えられる。即ち、右スイッチ74は左スイッチ73が有効に操作されることに基いて有効化されるものであり、遊技者が右スイッチ74を操作することで遊技開始の意思表示をしたときには中座メニュー選択画面〜買物休憩画面の表示が終了する。
【0050】
中座メニュー選択画面・食事休憩画面・トイレ休憩画面・買物休憩画面の表示終了条件には特別図柄遊技の開始が設定されており、中座メニュー選択画面〜買物休憩画面の表示中にパチンコ球が特別図柄始動口28内に入賞したときには中座メニュー選択画面〜買物休憩画面が特別図柄変動画面に切換わる。即ち、遊技者が特別図柄始動口28内にパチンコ球を入賞させることで遊技開始の意思表示をしたときには中座メニュー選択画面〜買物休憩画面の表示が終了する。
【0051】
中座メニュー選択画面・食事休憩画面・トイレ休憩画面・買物休憩画面の表示終了条件には限度時間(例えば45min)の経過が設定されており、中座メニュー選択画面〜買物休憩画面の表示状態で限度時間が経過しても右スイッチ74が操作されない場合および特別図柄遊技が開始されない場合には中座メニュー選択画面〜買物休憩画面がデモ画面に切換わる。即ち、遊技者が遊技開始の意思表示をしないときには中座メニュー選択画面〜買物休憩画面の表示が限度時間の経過時点で自動的に終了する。
【0052】
次にメイン制御装置44およびサブ制御装置61の内部処理を図8〜図33に基づいて説明する。
<メイン制御装置44の内部処理>
メイン制御装置44のCPU45は電源が投入されると、図8のメインプログラムを起動する。このメインプログラムはステップS1〜S3の実行後にステップS4〜S8を無限ループ状に繰返すものであり、CPU45はステップS1へ移行すると、割込み禁止を設定することに基づいてタイマ割込みプログラムの起動を禁止する。
【0053】
CPU45は割込み禁止を設定すると、ステップS2へ移行し、ランダムカウンタR1〜R5の計測値,ノーマルカウンタN1〜N3の計測値,タイマT1〜T2の計測値,各種フラグの設定結果,大当りの判定結果,特別図柄の設定結果,変動パターンの設定結果等のRAM47の全データおよびI/O48を初期設定する。そして、ステップS3で割込み許可を設定することに基づいてタイマ割込みプログラムの起動を許容し、タイマ割込みプログラムの残余時間でステップS4〜S8を無限ループ状に繰返す。
【0054】
CPU45はステップS4へ移行すると、ランダムカウンタR5を更新する。このランダムカウンタR5は左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を「1〜8」の特別図柄群の中から選択するものであり、完全外れおよび外れリーチの判定時にのみ活用される。このランダムカウンタR5は3桁のカウンタからなるものであり、1桁目は、図10に示すように、「0」から「7」に加算された後に「0」に戻ってリング状に加算されれる。この1桁目の加算処理はメインプログラムの1ループ毎に「1」ずつ行われるものであり、2桁目は1桁目が「7」から「0」に戻される桁上げ毎に「1」ずつ加算され、3桁目は2桁目が「7」から「0」に戻される毎に「1」ずつ加算される。
【0055】
CPU45は図8のステップS4でランダムカウンタR5を加算すると、ステップS5でランダムカウンタR5の1桁目と3桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出すると、ステップS6でランダムカウンタR5をRAM47の完全外れ図柄エリア(図11参照)に格納する。即ち、ランダムカウンタR5が完全外れ図柄の組合せであるときには完全外れ図柄エリアに格納される。
【0056】
CPU45は図8のステップS5でランダムカウンタR5の1桁目と3桁目とが同一であることを検出すると、ステップS7でランダムカウンタR5の1桁目と2桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出すると、ステップS8でランダムカウンタR5をRAM47の外れリーチ図柄エリア(図11参照)に格納する。即ち、ランダムカウンタR5が外れリーチ図柄の組合せであるときには外れリーチ図柄エリアに格納される。
【0057】
図12のタイマ割込みプログラムは4msecが経過する毎に起動するものであり、メイン制御装置44のCPU45はタイマ割込みプログラムの起動時にはメインプログラムを実行位置で一時停止させ、タイマ割込みプログラムの終了時にはメインプログラムを一時停止位置から再開する。このタイマ割込みプログラムはステップS11の出力監視処理〜ステップS20の大当り遊技処理を有するものであり、ステップS11の出力監視処理〜ステップS16のスイッチ有効化処理はタイマ割込みプログラムが起動する毎に実行され、ステップS17の制御データ設定処理〜ステップS20の大当り遊技処理はメイン制御フラグの設定状態に基づいて選択的に実行される。
【0058】
(1)出力監視処理
メイン制御装置44のCPU45は特別図柄始動センサ29からの特別図柄始動信号の有無およびカウントセンサ34からのカウント信号の有無をセンサ出力回路49を介して検出し、検出結果をRAM47の出力監視エリアの特別図柄始動信号記録部およびカウント信号記録部(いずれも図11参照)に格納する。この出力監視処理はタイマ割込が発生する4msec毎に行われるものであり、出力監視エリアの各格納データは4msec毎に更新される。
【0059】
(2)カウンタ更新処理
図12のステップS12のカウンタ更新処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置44のCPU45はステップS12のカウンタ更新処理へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R4を更新する。
【0060】
ランダムカウンタR1は、図9の(a)に示すように、変動パターンを選択するパラメータとして機能するものであり、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の変動開始から確定停止に至る間は図柄表示装置27に変動パターンの選択結果に応じた内容のアニメーション画面が表示される。このアニメーション画面の表示状態ではスピーカ6から変動パターンの選択結果に応じた内容の遊技音が出力され、コーナランプ21およびサイドランプ23が変動パターンの選択結果に応じた内容で発光し、図柄表示装置27の表示内容が音および光によって演出される。このランダムカウンタR1はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「100」に加算された後に「0」に戻って加算される。
【0061】
ランダムカウンタR2は外れの判定時に判定結果を完全外れおよび外れリーチに振分けるものである。このランダムカウンタR2はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「222」に加算された後に「0」に戻って加算される。
【0062】
ランダムカウンタR3は大当りの発生の有無を判定するものである。このランダムカウンタR3はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「952」に加算された後に「0」に戻って加算される。
【0063】
ランダムカウンタR4は大当りの判定時に大当り図柄を大当り図柄群「1〜8」の中から選択するものである。このランダムカウンタR4はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「7」に加算された後に「0」に戻って加算される。
【0064】
(3)賞球信号処理
図12のステップS13の賞球信号処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置44のCPU45は出力監視エリアの格納データに基づいて特別図柄始動信号の有無およびカウント信号の有無を判断する。ここで特別図柄始動信号またはカウント信号を検出したときには払出制御装置54に賞球コマンドおよび賞球データを出力し、賞品球の払出しを行う。
【0065】
(4)データ取得処理
図12のステップS14のデータ取得処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置44のCPU45はデータ取得処理でパチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞したことを条件にランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値を取得し、RAM47のカウンタデータエリア(図11参照)に格納する。
【0066】
CPU45は図13のステップS21へ移行すると、特別図柄始動センサ29からの特別図柄始動信号の有無を検出する。この特別図柄始動信号の有無はRAM47の出力監視エリアを参照することに基づいて行われるものであり、CPU45は出力監視エリアに特別図柄始動信号有りが記録されていることを検出したときにはステップS22へ移行し、カウンタN1を上限値「4」と比較する。このカウンタN1はパチンコ球の特別図柄始動口28に対する有効な入賞個数を計測する保留カウンタに相当するものであり、CPU45は「N1<4」を検出したときにはステップS23でランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値を取得し、ステップS24でカウンタN1に「1」を加算する。尚、パチンコ球の特別図柄始動口28に対する有効な入賞とはカウンタN1に「1」が加算される入賞を称する。
【0067】
カウンタN1には、図14に示すように、計測値「1」〜「4」に対応してカウンタデータエリアの保留データ記録部E1〜E4が割付けられており、CPU45は図13のステップS25へ移行すると、保留データ記録部E1〜E4のうちカウンタN1の計測値に対応する記録部にランダムカウンタR1〜R4の取得結果を格納する。例えばカウンタN1の計測値が「1」であるときにはランダムカウンタR1〜R4の取得結果が計測値「1」に対応する保留データ記録部E1に格納される。また、計測値が「3」であるときにはランダムカウンタR1〜R4の取得結果が計測値「3」に対応する保留データ記録部E3に格納される。
【0068】
(5)保留球処理
図12のステップS15の保留球処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置44のCPU45は保留球処理でカウンタN1の計測値を検出し、検出結果に基づいて保留球ランプ25を点灯・消灯することに基づいて遊技者に特別図柄遊技の保留回数を報知する。
【0069】
保留球ランプ25には図3の左から順にランプナンバー「RP1」,「RP2」,「RP3」,「RP4」が割付けられている。カウンタN1の計測値「1」〜「4」には、図14に示すように、ランプナンバー「RP1」〜「RP4」が割付けられており、CPU45は保留球処理へ移行すると、カウンタN1の計測値を検出し、計測値の検出結果に対応するランプナンバーの保留球ランプ25を点灯する。
【0070】
例えばカウンタN1の計測値が「3」の状態では「N1=3」に対応する3個の保留球ランプ25が点灯している。この状態で特別図柄始動口28内に1個のパチンコ球が入賞したときにはカウンタN1が「3」から「4」に加算され、「N1=4」に対応する4個の保留球ランプ25が点灯する。従って、1個の保留球ランプ25が新たに点灯することになり、遊技者に保留回数が「3」から「4」に増えたことが報知される。この状態で特別図柄の変動表示が開始されたときには、後述するように、カウンタN1が「4」から「3」に減算されるので、減算直後のタイマ割込み処理で「N1=3」に対応する3個の保留球ランプ25が点灯する。従って、1個の保留球ランプ25が消灯することになり、遊技者に特別図柄遊技の保留回数が「4」から「3」に減ったことが報知される。
【0071】
(6)スイッチ有効化処理
図12のステップS16のスイッチ有効化処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置44のCPU45はスイッチ有効化処理で保留球の発生状態・特別図柄遊技の実行状態・大当り遊技の実行状態を検出し、保留球の発生状態〜大当り遊技の実行状態をサブ制御装置61に送信することに基いて左スイッチ73を間接的に有効化および無効化する。
【0072】
CPU45は図15のステップS31へ移行すると、特別図柄遊技フラグの設定状態を検出する。この特別図柄遊技フラグは特別図柄遊技の実行状態を示すものであり、CPU45は特別図柄遊技フラグが無効状態にセットされていることを検出したときには特別図柄遊技が停止中であると判断し、ステップS32へ移行する。
【0073】
CPU45はステップS32へ移行すると、大当り遊技フラグの設定状態を検出する。この大当り遊技フラグは大当り遊技の実行状態を示すものであり、CPU45は大当り遊技フラグが無効状態にセットされていることを検出したときには大当り遊技が停止中であると判断し、ステップS33へ移行する。
【0074】
CPU45はステップS33へ移行すると、カウンタN1の現在の計測値を検出する。このカウンタN1は、上述したように、特別図柄遊技の保留回数を示すものであり、CPU45は「N1=0」を検出したときには保留回数が「0」であると判断し、ステップS34へ移行する。
【0075】
CPU45はステップS34へ移行すると、コマンドフラグの設定状態を判断する。このコマンドフラグはステップS36でサブ制御装置61にスイッチ有効化コマンドを出力することに基いて有効状態にセットされ、ステップS40でスイッチ無効化コマンドを出力することに基いて無効状態にセットされるものであり、CPU45はステップS34でコマンドフラグが無効化されていることを検出したときにはステップS35へ移行し、サブ制御装置61にINT信号を出力する。
【0076】
CPU45はステップS35でサブ制御装置61にINT信号を出力すると、ステップS36で非制御中コマンドに相当するスイッチ有効化コマンドを出力し、ステップS37でコマンドフラグを有効状態にセットする。すると、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いてIRQ割込みプログラムを起動し、IRQ割込みプログラムでスイッチ有効化コマンドを検出することに基いて左スイッチ73を有効化する。
【0077】
CPU45はステップS31で特別図柄遊技フラグが有効状態にセットされていることを検出したときには特別図柄遊技が実行中であると判断し、ステップS38へ移行する。また、ステップS32で大当り遊技フラグが有効状態にセットされていることを検出したときには大当り遊技が実行中であると判断し、ステップS38へ移行する。また、ステップS33で「カウンタN1>0」を検出したときには特別図柄遊技の保留回数があると判断し、ステップS38へ移行する。
【0078】
CPU45はステップS38へ移行すると、コマンドフラグの設定状態を判断する。このコマンドフラグは、上述したように、サブ制御装置61にスイッチ有効化コマンドを出力することに基いて有効状態にセットされ、スイッチ無効化コマンドを出力することに基いて無効状態にセットされるものであり、CPU45はステップS38でコマンドフラグが有効化されていることを検出したときにはステップS39へ移行し、サブ制御装置61にINT信号を出力する。
【0079】
CPU45はステップS39でサブ制御装置61にINT信号を出力すると、ステップS40で制御中コマンドに相当するスイッチ無効化コマンドを出力し、ステップS41でコマンドフラグを無効状態にセットする。すると、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いてIRQ割込みプログラムを起動し、IRQ割込みプログラムでスイッチ無効化コマンドを検出することに基いて左スイッチ73を無効化する。
【0080】
コマンドフラグは特別図柄遊技および大当り遊技の停止状態で保留球が発生していない実質的な遊技停止状態で無効化され、特別図柄遊技・大当り遊技・保留球のいずれかが発生している実質的な遊技実行状態で有効化されるものであり、遊技停止状態から遊技実行状態に切換わったときにはステップS36でサブ制御装置61にスイッチ有効化コマンドが出力され、遊技実行状態から遊技停止状態に切換わったときにはステップS40でサブ制御装置61にスイッチ無効化コマンドが出力される。
【0081】
(7)制御データ設定処理
図12のステップS17の制御データ設定処理はメイン制御フラグが制御データ設定処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置44のCPU45は制御データ設定処理で大当りおよび外れを判定し、判定結果に応じた確定図柄等を設定する。尚、メイン制御フラグは制御データ設定処理に初期設定されるものであり、電源投入直後の1回目のタイマ割込み処理では制御データ設定処理が実行される。
【0082】
CPU45は図16のステップS51でカウンタN1を「0」と比較する。このカウンタN1は、上述したように、ランダムカウンタR1〜R4の格納状態を示すものであり、CPU45は「N1>0」を検出したときにはランダムカウンタR1〜R4がRAM47に格納されていると判断し、ステップS52へ移行する。
【0083】
CPU45はステップS52へ移行すると、RAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、5個の大当り値「103,367,523,727,941」と比較する。ここでランダムカウンタR3が5個の大当り値のいずれかと同一であることを検出したときには大当りと判定し、RAM47の大当りエリア(図11参照)に判定結果として大当りを格納する。また、ランダムカウンタR3が5個の大当り値のいずれとも同一でないことを検出したときには外れと判定し、大当りエリアに判定結果として外れを格納する。即ち、大当りは「5/953」の固定的な一定確率で判定される。
【0084】
メイン制御装置44のROM46には図柄テーブルが記録されている。この図柄テーブルは、図17に示すように、ランダムカウンタR4およびR5と特別図柄との関係を示すものであり、CPU45は図16のステップS53でRAM47の大当りエリアに判定結果として大当りが格納されていることを検出したときにはステップS54へ移行し、保留データ記録部E1からランダムカウンタR4の取得結果を検出する。そして、図柄テーブルからランダムカウンタR4の検出結果に応じた図柄を検出し、左特別図柄と中特別図柄と右特別図柄とを同一の検出図柄に設定する(大当り図柄の設定)。例えばランダムカウンタR4が「6」であるときには数字図柄「7」が検出され、大当り図柄が「777」に設定される。
【0085】
メイン制御装置44のROM45には、図18に示すように、大当り用の変動パターンテーブルが記録されている。この変動パターンテーブルはランダムカウンタR1と変動パターンとの対応関係を示すものであり、CPU45は図16のステップS55へ移行すると、RAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR1の取得結果を検出し、大当り用の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1の検出結果に応じた変動パターンを選択的に設定する。例えばランダムカウンタR1が「10」であるときには変動パターン「34」が検出され、変動パターンが「34」に設定される。
【0086】
CPU45は図16のステップS53でRAM47の大当りエリアに判定結果として外れが格納されていることを検出すると、ステップS56へ移行する。ここでRAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR2の取得結果を検出し、19個の外れリーチ値「5,11,23,31,43,53,61,79,89,97,113,127,139,149,157,163,173,181,193」と比較する。
【0087】
CPU45はランダムカウンタR2が19個の外れリーチ値のいずれかと同一であることを検出したときには外れリーチと判定し、RAM47の外れリーチエリア(図11参照)に判定結果として外れリーチを格納する。そして、図16のステップS57で外れリーチエリアから判定結果として外れリーチを検出し、ステップS58へ移行する。
【0088】
CPU45はステップS58へ移行すると、RAM47の外れリーチ図柄エリアからランダムカウンタR5の格納結果を検出する。そして、ROM46の図柄テーブル(図17参照)からランダムカウンタR5の1桁目に対応する図柄,2桁目に対応する図柄,3桁目に対応する図柄を検出し、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄に設定する(外れリーチ図柄の設定)。例えばランダムカウンタR5の格納結果が「606」であるときには1桁目に対応する図柄,2桁目に対応する図柄,3桁目に対応する図柄として「7」,「1」,「7」が検出され、外れリーチ図柄「717」が設定される。
【0089】
メイン制御装置44のROM46には、図19に示すように、外れリーチ用の変動パターンテーブルが記録されている。この変動パターンテーブルは停止図柄の差分ΔSとランダムカウンタR1と変動パターンとの対応関係を示すものであり、停止図柄の差分ΔSとは外れリーチ図柄の設定結果のうち「中特別図柄−左特別図柄(=中特別図柄−右特別図柄)」を称する。
【0090】
CPU45は図16のステップS58で外れリーチ図柄を設定すると、ステップS59でRAM47の保留データ記録部E1からランダムカウンタR1の取得結果を検出し、外れリーチ用の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1および差分ΔSに応じた変動パターンを選択的に設定する。例えばランダムカウンタR1が「10」で、外れリーチ図柄の設定結果が「828」であるときには変動パターン「3」が設定される。
【0091】
CPU45は図16のステップS56でランダムカウンタR2の取得結果が19個の外れリーチ値のいずれとも同一でないことを検出したときには完全外れと判定し、RAM47の外れリーチエリアに判定結果として完全外れを格納する。そして、ステップS57で外れリーチエリアから判定結果として完全外れを検出し、ステップS60へ移行する。
【0092】
CPU45はステップS60へ移行すると、RAM47の完全外れ図柄エリアからランダムカウンタR5の格納結果を検出する。そして、ROM46の図柄テーブル(図17参照)からランダムカウンタR5の1桁目に対応する図柄,2桁目に対応する図柄,3桁目に対応する図柄を検出し、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄に設定する(完全外れ図柄の設定)。例えばランダムカウンタR5の格納結果が「012」であるときには1桁目に対応する図柄,2桁目に対応する図柄,3桁目に対応する図柄として「1」,「2」,「3」が検出され、完全外れ図柄「123」が設定される。
【0093】
CPU45はステップS60で完全外れ図柄を設定すると、ステップS61で変動パターン「1」を設定する。即ち、完全外れの判定時には変動パターンの選択的な設定処理が行われず、変動パターンが特定値に一義的に設定される。
【0094】
変動パターンには、図18および図19に示すように、変動表示時間が個別に設定されている。この変動表示時間は特別図柄遊技の所要時間に相当するものであり、左特別図柄〜右特別図柄の変動開始から確定停止に至る所要時間を称する。CPU45は図16のステップS62へ移行すると、変動パターンの設定結果に応じた変動表示時間を選択的に設定する。そして、ステップS63へ移行し、メイン制御フラグを特別図柄遊技開始処理に設定する。尚、変動パターン「1」の設定時には変動表示時間「T1」が設定される。
【0095】
(8)特別図柄遊技開始処理
図12のステップS18の特別図柄遊技開始処理はメイン制御フラグが特別図柄遊技開始処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置44のCPU45は特別図柄遊技開始処理でサブ制御装置61に演出コマンドおよび演出データを出力することに基づいて特別図柄遊技を開始する。
【0096】
CPU45は図20のステップS71でタイマT1を「0」にリセットする。このタイマT1は変動表示時間を計測するものであり、CPU45はタイマT1をリセットすると、ステップS72でサブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS73で変動開始コマンドおよび変動開始データを出力する。INT信号はサブ制御装置61にIRQ割込みプログラムの起動を指令する割込み要求信号に相当するものであり、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基づいてIRQ割込みプログラムを起動し、変動開始コマンドおよび変動開始データをIRQ割込みプログラムで受信することに基づいて変動表示を開始する。
【0097】
変動開始データは変動パターンの設定結果と左特別図柄〜右特別図柄の設定結果とを有するものであり、サブ制御装置61のCPU62は変動開始データに基づいて特別図柄遊技を下記の▲1▼〜▲2▼の態様で制御する。
▲1▼左特別図柄〜右特別図柄の設定結果:左列,中列,右列の確定停止図柄を示すものであり、サブ制御装置61のCPU62は各列の特別図柄を設定図柄で確定停止させる。
▲2▼変動パターンの設定結果:変動表示の映像的演出内容・音的演出内容・電飾的演出内容を示すものであり、サブ制御装置61のCPU62は変動表示を変動パターンに応じた内容で演出する。
【0098】
CPU45はステップS73で変動開始コマンド等を出力すると、ステップS74でRAM47のカウンタデータエリアを整理する。この処理はカウンタデータエリアの保留データ記録部E1〜E3に保留データ記録部E2〜E4の格納データを上書きするものである。例えば保留データ記録部E1だけにランダムカウンタR1〜R4が格納されているときには保留データ記録部E1に保留データ記録部E2のデフォルトデータが記録され、保留データ記録部E1のランダムカウンタR1〜R4が消去される。また、保留データ記録部E1〜E4の全てにランダムカウンタR1〜R4が格納されているときには保留データ記録部E2〜E4のランダムカウンタR1〜R4が前段の保留データ記録部E1〜E3に移動され、保留データ記録部E4にデフォルトデータが記録される。
【0099】
即ち、次回の制御データ設定処理では保留データ記録部E2に格納されていたカウンタデータR1〜R4に基づいて特別図柄設定処理・変動パターン設定処理・大当り判定処理等が行われ、次々回の制御データ設定処理では保留データ記録部E3に格納されていたカウンタデータR1〜R4に基づいて特別図柄設定処理・変動パターン設定処理・大当り判定処理等が行われる。
【0100】
CPU45はカウンタデータエリアを整理すると、ステップS75でカウンタN1から「1」を減算する。このカウンタN1は、上述したように、特別図柄遊技の保留回数を計測するものであり、次のタイマ割込み処理ではカウンタN1の減算結果が検出され、カウンタN1の減算結果に基づいて保留球ランプ25が点灯制御される。従って、特別図柄遊技の開始直後に保留球ランプ25が消灯し、保留回数の減少が遊技者に報知される。
【0101】
CPU45はステップS75で保留回数を減算すると、ステップS76で特別図柄遊技フラグを有効状態にセットすることに基いて特別図柄遊技が実行中であることを記録する。そして、ステップS77へ移行し、メイン制御フラグに特別図柄遊技終了処理をセットする。
【0102】
(9)特別図柄遊技終了処理
図12のステップS19の特別図柄遊技終了処理はメイン制御フラグが特別図柄遊技終了処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置44のCPU45は特別図柄遊技終了処理でサブ制御装置61に演出コマンドを出力し、特別図柄遊技を終了させる。
【0103】
CPU45は図21のステップS81でタイマT1に「1」を加算することに基いて変動表示時間を4msec単位で計測し、ステップS82でタイマT1の加算結果を変動表示時間の設定結果と比較する。ここでタイマT1の計測値が変動表示時間の設定結果に達していることを検出したときにはステップS83でサブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS84で変動停止コマンドを出力する。この変動表示時間の経過時点では左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄が必ず仮停止状態にあり、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を受信することに基づいてIRQ割込みプログラムの中で変動停止コマンドを検出し、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を仮停止状態から静止した確定状態に切換える。
【0104】
CPU45は変動停止コマンドを出力すると、ステップS85で特別図柄遊技フラグを無効状態にリセットすることに基いて特別図柄遊技が停止中であることを記録する。そして、ステップS86でRAM47の大当りエリアから判定結果を検出する。ここで大当りエリアに判定結果として外れが格納されていることを検出したときにはステップS87へ移行し、メイン制御フラグに制御データ設定処理をセットする。
【0105】
CPU45はステップS86で大当りエリアに判定結果として大当りが格納されていることを検出すると、ステップS88で大当り遊技フラグを有効状態にセットすることに基いて大当り遊技の実行を記録する。そして、ステップS89へ移行し、メイン制御フラグに大当り遊技処理をセットする。
【0106】
(10)大当り遊技処理
図12のステップS20の大当り遊技処理はメイン制御フラグが大当り遊技処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置44のCPU45は大当り遊技処理で大入賞口を開閉制御する。そして、サブ制御装置61に演出コマンドおよび演出データを出力し、大入賞口の開閉を映像的・音的・電飾的に演出する。
【0107】
CPU45は図22のステップS91へ移行すると、大入賞口の開放状態を判断する。この判断処理は大入賞口フラグの設定状態に基いて行われるものであり、CPU45は大入賞口フラグが閉鎖状態にセットされていることを検出したときには大入賞口が閉鎖されていると判断する。そして、ステップS92へ移行し、カウンタN2を上限値「14」と比較する。このカウンタN2は大入賞口の開放回数(大当りラウンド回数)を計測するものであり、CPU45は「N2≦14」を検出したときにはステップS93へ移行する。
【0108】
CPU45はステップS93へ移行すると、カウンタN2に「1」を加算し、ステップS94でタイマT2を「0」にリセットする。このタイマT2は大入賞口の開放時間(大当りラウンドの継続時間)を計測するものであり、CPU45はタイマT2を「0」にリセットすると、ステップS95へ移行する。
【0109】
CPU45はステップS95へ移行すると、サブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS96でラウンド開始コマンドおよびラウンドデータ(カウンタN2の計測値)を出力する。すると、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いてIRQ割込みプログラムを起動し、IRQ割込みプログラムでラウンド開始コマンドおよびラウンドデータを検出することに基いて大当りラウンドの演出動作を開始する。
【0110】
CPU45はステップS96でラウンド開始コマンド等を出力すると、ステップS97で大入賞口ソレノイド33に駆動電源を印加することに基いて大入賞口を開放し(大当りラウンド動作の開始)、ステップS98で大入賞口フラグを開放状態にセットすることに基づいて大入賞口の開放を記録する。これにより、パチンコ球が大入賞口内に入賞することを許容する大当り状態を発生させ、遊技者に有利な状態を生成する。
【0111】
CPU45は大入賞口の開放状態でタイマ割込みが発生すると、ステップS91で大入賞口フラグが開放状態にセットされていることに基いて大入賞口が開放されていることを検出し、ステップS99でタイマT2に「1」を加算することに基いて大入賞口の開放時間を4msec単位で計測する。
【0112】
CPU45はステップS99で大入賞口の開放時間を加算すると、ステップS100でカウント信号の有無を判断する。このカウント信号はパチンコ球が大入賞口内に入賞することに基づいてカウントセンサ34から出力されるものであり、CPU45はRAM47の出力監視エリアにカウント信号有りが記録されていることを検出したときにはカウント信号有りと判断し、ステップS101でカウンタN3に「1」を加算する。このカウンタN3は1回の大当りラウンド動作中に何個のパチンコ球が大入賞口内に入賞したかを計測するものであり、CPU45はパチンコ球の入賞個数を計測すると、ステップS102へ移行する。
【0113】
CPU45はステップS102へ移行すると、カウンタN3の計測値を上限値「10個」と比較し、ステップS103で開放時間用のタイマT2の計測値を上限値「27秒」と比較する。ここで「N3≧10個」および「T2≧27秒」のいずれかを検出したときにはステップS104で大入賞口ソレノイド33を断電することに基づいて大入賞口を閉鎖し、大当りラウンドを終える。即ち、大当りラウンドは規定個数のパチンコ球が大入賞口内に入賞するか、大入賞口の開放時間が上限値に達することに基づいて終了する。
【0114】
CPU45はステップS104で大当りラウンドを終えると、ステップS105で入賞個数用のカウンタN3を「0」にリセットし、ステップS106で大入賞口フラグを閉鎖状態にセットすることに基づいて大入賞口の閉鎖を記録する。そして、ステップS107でサブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS108でラウンド停止コマンドを出力する。すると、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いてIRQ割込みプログラムを起動し、IRQ割込みプログラムでラウンド停止コマンドを検出することに基いて大当りラウンドの演出動作を停止する。
【0115】
CPU45は大入賞口の閉鎖状態でタイマ割込みが発生すると、ステップS91からS92へ移行し、大当りラウンド回数用のカウンタN2を上限値「14」と比較する。ここで「N2>14」を検出したときにはステップS109へ移行し、大当り遊技フラグを無効状態にセットすることに基いて大当り遊技の停止を記録する。そして、ステップS110で大当りラウンド回数用のカウンタN2を「0」にリセットし、ステップS111でメイン制御フラグを制御データ設定処理にセットする。即ち、大当りラウンドの繰返し回数には上限値「15回」が設定されており、大当りラウンドの継続回数が15回に達したときには大当り遊技が終了する。
【0116】
<サブ制御装置61の内部処理>
サブ制御装置61のCPU62は電源が投入されると、図23のステップS201で割込み禁止を設定し、ステップS202でランダムカウンタR10・タイマT10〜T12等のRAM64の全データおよびI/O68を初期設定する。そして、ステップS203でVDP65にデモ表示コマンドを出力し、ステップS204で割込み禁止の設定を解除することに基づいて割込みの発生を許可する。すると、VDP65はデモ表示コマンドを検出することに基いてVROM66からデモ表示コマンドに応じた表示データを検出し、表示データの検出結果に基いてデモ画面を表示する。
【0117】
CPU62はステップS204で割込みを許可すると、ステップS205のカウンタ更新処理へ移行し、カウンタ更新処理を無限ループ状に繰返す。このカウンタ更新処理は特別図柄遊技パターンを無作為に選択するためのランダムカウンタR10を「1」ずつ加算するものであり、ランダムカウンタR10の加算処理は「0」から上限値「191」に加算された後に「0」に戻ってリング状に行われる。
【0118】
CPU62はメイン制御装置44からのINT信号を検出すると、図24のIRQ割込みプログラムを起動する。そして、ステップS211でメイン制御装置44からの演出コマンドおよび演出データを検出し、RAM64のコマンドエリアおよびデータエリアに格納する。
【0119】
CPU62は演出コマンド等をRAM64に格納すると、ステップS212でコマンドエリアにスイッチ有効化コマンドが格納されているか否かを判断する。このスイッチ有効化コマンドはメイン制御装置44が遊技実行状態から実質的な遊技停止状態に切換わったことを検出することに基いて出力するものであり、CPU62はコマンドエリアにスイッチ有効化コマンドが格納されていることを検出したときにはステップS213でスイッチフラグを有効状態にセットする。
【0120】
CPU62はスイッチフラグを有効状態にセットすると、ステップS214でタイマT10に待機表示時間「例えば15sec(=375)」をセットする。このタイマT10は待機表示の残り時間を計測するものであり、CPU62はタイマT10をセットすると、ステップS215でコマンドエリアのスイッチ有効化コマンドを消去する。
【0121】
CPU62はステップS212でコマンドエリアにスイッチ有効化コマンドが格納されていないことを検出すると、ステップS216でスイッチ無効化コマンドが格納されているか否かを判断する。このスイッチ無効化コマンドはメイン制御装置44が実質的な遊技停止状態から遊技実行状態に切換わったことを検出することに基いて出力するものであり、CPU62はコマンドエリアにスイッチ無効化コマンドが格納されていることを検出したときにはステップS217でスイッチフラグを無効状態にリセットし、ステップS218でコマンドエリアのスイッチ無効化コマンドを消去する。
【0122】
図25のタイマ割込みプログラムは4msecが経過する毎に起動するものであり、サブ制御装置61のCPU62はタイマ割込みプログラムの起動時にはメインプログラムを実行位置で一時停止させ、タイマ割込みプログラムの終了時にはメインプログラムを一時停止位置から再開する。このタイマ割込みプログラムはステップS221のスイッチ入力待ち処理〜ステップS226の大当り遊技処理を有するものであり、ステップS221のスイッチ入力待ち処理はタイマ割込みプログラムが起動する4msec毎に実行され、ステップS222のコマンド待ち処理〜ステップS226の大当り遊技処理はサブ制御フラグの設定状態に基いて選択的に実行される。
【0123】
(1)スイッチ入力待ち処理
図25のステップS221のスイッチ入力待ち処理はタイマ割込みプログラムが起動する毎に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62はスイッチ入力待ち処理でスイッチフラグの設定状態を判断する。そして、スイッチフラグが有効状態にセットされていることを検出したときには左スイッチ73および右スイッチ74の操作状態を検出し、操作状態の検出結果に応じて中座画面の表示内容を制御する。
【0124】
CPU62は図26のステップS231へ移行すると、スイッチフラグの設定状態を検出する。このスイッチフラグはCPU62がメイン制御装置44からのスイッチ有効化コマンドを検出することに基いてIRQ割込み処理で有効状態にセットするものであり、CPU62はスイッチフラグが有効状態にセットされていることを検出したときには実質的な遊技停止状態であると判断する。
【0125】
CPU62はステップS231でスイッチフラグが有効状態にセットされていることを検出すると、ステップS232で中座表示フラグの設定状態を判断する。この中座表示フラグは、後述するように、実質的な遊技停止状態で左スイッチ73が操作されることに基いて有効状態にセットされるものであり、中座表示フラグの有効状態では中座メニュー選択画面・食事休憩画面・トイレ休憩画面・買物休憩画面のいずれかが表示され、中座表示フラグの無効状態では待機画面・デモ画面のいずれかが表示されている。
【0126】
CPU62はステップS232で中座表示フラグが無効状態にセットされていることを検出すると、ステップS233でタイマT10の計測値を「0」と比較する。ここで「T10>0」を検出したときにはステップS234へ移行し、タイマT10から「1」を減算することに基いて待機表示の残り時間を4msec単位で減算する。
【0127】
CPU62はステップS234で待機表示の残り時間T10を減算すると、ステップS235でVDP65に待機表示コマンドを出力する。すると、VDP65はVROM66から待機表示コマンドに応じた表示データを検出し、直前の確定図柄を静止状態で表示する待機画面を表示する。即ち、待機画面は遊技実行状態から実質的な遊技停止状態に切換わることに基いて最初に表示されるものである。
【0128】
CPU62はステップS233で「T10=0」を検出すると、ステップS236でVDP65にデモ表示コマンドを出力する。すると、VDP65はVROM66からデモ表示コマンドに応じた表示データを検出し、表示データの検出結果に基いてデモ画面を表示する。即ち、実質的な遊技停止状態で待機表示時間が経過したときには待機画面に換えてデモ画面が表示される。
【0129】
CPU62はステップS237へ移行すると、左スイッチ73の操作状態を検出する。ここで左スイッチ73が操作されたことを検出したときにはステップS238へ移行し、VDP65に中座メニュー表示コマンドを出力する。すると、VDP65はVROM66から中座メニュー表示コマンドに応じた表示データを検出し、表示データの検出結果に基いて中座メニュー選択画面を表示する。即ち、左スイッチ73は待機画面またはデモ画面が表示された実質的な遊技停止状態で有効化されるものであり、左スイッチ73が待機画面またはデモ画面の表示状態で操作されたときには待機画面またはデモ画面に換えて中座メニュー選択画面が表示される。
【0130】
CPU62はステップS238で中座メニュー選択画面を表示すると、ステップS239で中座表示フラグを有効状態にセットすることに基いて左スイッチ73が有効に操作されたことを記録する。そして、ステップS240へ移行し、タイマT11に中座表示時間「例えば45min(=67500)」をセットする。このタイマT11は左スイッチ73が有効に操作されてからの経過時間を計測するものであり、中座メニュー選択画面・食事休憩画面・トイレ休憩画面・買物休憩画面の残り表示時間を計測するものである。
【0131】
CPU62はステップS232で中座表示フラグが有効状態にセットされていることを検出すると、ステップS241で左スイッチ73の操作状態を検出する。ここで左スイッチ73の操作を検出したときにはステップS242へ移行し、食事フラグの設定状態を判断する。この食事フラグは食事休憩画面の表示状態を示すものであり、CPU62はステップS242で食事フラグが無効状態にセットされていることを検出したときには食事休憩画面が表示されていないと判断し、ステップS243へ移行する。
【0132】
CPU62はステップS243へ移行すると、VDP65に食事休憩表示コマンドを出力し、ステップS244で食事フラグを有効状態にセットする。すると、VDP65は食事休憩表示コマンドに応じた表示データをVROM65から検出し、表示データの検出結果に基いて食事休憩画面を表示する。即ち、中座メニュー選択画面の表示状態で左スイッチ73が操作されたときには中座メニュー選択画面が食事休憩画面に切換わる。
【0133】
CPU62はステップS242で食事フラグが有効状態にセットされていることを検出すると、ステップS245でトイレフラグの設定状態を判断する。このトイレフラグはトイレ休憩画面の表示状態を示すものであり、CPU62はステップS245でトイレフラグが無効状態にセットされていることを検出したときにはトイレ休憩画面が表示されていないと判断し、ステップS246へ移行する。
【0134】
CPU62はステップS246へ移行すると、VDP65にトイレ休憩表示コマンドを出力し、ステップS247でトレイフラグを有効状態にセットする。すると、VDP65はトイレ休憩表示コマンドに応じた表示データをVROM65から検出し、表示データの検出結果に基いてトイレ休憩画面を表示する。即ち、食事休憩画面の表示状態で左スイッチ73が操作されたときには食事休憩画面がトイレ休憩画面に切換わる。
【0135】
CPU62はステップS245でトイレフラグが有効状態にセットされていることを検出すると、トイレ休憩画面が表示されていると判断する。そして、ステップS248でVDP65に買物休憩表示コマンドを出力し、ステップS249で食事フラグを無効状態にリセットし、ステップS250でトイレフラグを無効状態にリセットする。すると、VDP65は買物休憩表示コマンドに応じた表示データをVROM65から検出し、表示データの検出結果に基いて買物休憩画面を表示する。
【0136】
即ち、トイレ休憩画面の表示状態で左スイッチ73が操作されたときにはトイレ休憩画面が買物休憩画面に切換わる。この買物休憩画面の表示状態で左スイッチ73が操作されたときにはステップS242で食事フラグのオフが検出され、食事休憩画面が表示される。従って、中座メニュー選択画面の表示状態で左スイッチ73を操作したときには左スイッチ73の操作毎に食事休憩画面・トイレ休憩画面・買物休憩画面・食事休憩画面・・・が順番に表示される。
【0137】
CPU62はステップS241で左スイッチ73の非操作を検出すると、ステップS251で右スイッチ74の操作状態を検出する。ここで右スイッチ74の非操作を検出したときにはステップS252へ移行し、タイマT11から「1」を減算することに基いて中座表示の残り時間を4msec単位で減算する。
【0138】
CPU62はステップS252で中座表示の残り時間T11を減算すると、ステップS253でタイマT11の減算結果を「0」と比較する。ここで「T11=0」を検出したときにはステップS254へ移行し、VDP65にデモ表示コマンドを出力することに基いてデモ画面を表示する。そして、ステップS255で中座表示フラグをオフし、ステップS256で食事フラグをオフし、ステップS257でトイレフラグをオフする。即ち、中座メニュー選択画面・食事休憩画面・トイレ休憩画面・買物休憩画面のいずれかが表示された状態で右スイッチ74が操作されたときには中座メニュー選択画面〜買物休憩画面の表示が終了し、デモ画面が表示される。
【0139】
CPU62はステップS251で右スイッチ74が操作されたことを検出すると、ステップS254でVDP65にデモ表示コマンドを出力し、ステップS255で中座表示フラグをオフし、ステップS256で食事フラグをオフし、ステップS257でトイレフラグをオフする。即ち、右スイッチ74は中座メニュー選択画面・食事休憩画面・トイレ休憩画面・買物休憩画面のいずれかが表示された状態で有効化されるものであり、右スイッチ74が有効に操作されたときには中座メニュー選択画面〜買物休憩画面の表示が終了し、デモ画面が表示される。
【0140】
(2)コマンド待ち処理
図25のステップS222のコマンド待ち処理はサブ制御フラグがコマンド待ち処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62はコマンド待ち処理で変動開始コマンドの有無およびラウンド開始コマンドの有無を検出し、変動開始コマンドおよびラウンド開始コマンドを検出したときには特別図柄遊技遊技パターンおよび大当り遊技遊技パターンを設定する。尚、サブ制御フラグは電源投入に基いてコマンド待ち処理に初期設定されるものであり、電源投入直後の1回目のタイマ割込み処理ではコマンド待ち処理が実行される。
【0141】
CPU62は図27のステップS261へ移行すると、RAM64のコマンドエリアに変動開始コマンドが格納されているか否かを検出する。この変動開始コマンドはメイン制御装置44がパチンコ球の特別図柄始動口28に対する有効な入賞を検出することに基いて特別図柄の設定結果および変動パターンの設定結果と共に出力するものであり、CPU62はコマンドエリアに変動開始コマンドが格納されていることを検出したときにはステップS262へ移行する。
【0142】
CPU62はステップS262へ移行すると、ランダムカウンタR10の現在の計測値を取得する。そして、ステップS263で特別図柄遊技パターンを設定し、ステップS264でコマンドエリアの変動開始コマンドを消去し、ステップS265でサブ制御フラグに特別図柄遊技開始処理をセットする。
【0143】
特別図柄遊技パターンは特別図柄の可変速度,特別図柄の仮停止タイミング,背景の種類,背景の切換えタイミング,遊技音の出力タイミング,コーナランプ21およびサイドランプ23の発光タイミング等を示すシーケンスデータからなるものであり、変動パターンに応じた変動表示時間内で終了するように設定される。以下、特別図柄遊技パターンの設定処理および設定内容について説明する。
【0144】
サブ制御装置61のROM63には、図28に示すように、特別図柄遊技用の遊技パターンテーブルが記録されている。この遊技パターンテーブルは変動パターンおよびランダムカウンタR10から特別図柄遊技パターンを選択するためのものであり、サブ制御装置61のCPU62は図27のステップS262でランダムカウンタR10を取得すると、ステップS263へ移行する。ここでRAM64のデータエリアから変動パターンを検出し、変動パターンの検出結果およびランダムカウンタR10の取得結果に応じた特別図柄遊技パターンを遊技パターンテーブルから選択的に設定する。
【0145】
図29は特別図柄遊技パターン「1−1」の設定内容を示すものである。この特別図柄遊技パターン「1−1」は完全外れが判定された変動パターン「1」の検出時にランダムカウンタR10の取得結果に応じて選択されるものであり、特別図柄遊技パターン「1−1」の選択時には左,中,右の特別図柄が同時に変動開始する。この変動開始時には変動用背景が表示され、コーナランプ21およびサイドランプ23が点滅する。
【0146】
3列の特別図柄の変動開始から設定時間が経過したときには左特別図柄および右特別図柄が当該順序で仮停止し、左特別図柄および右特別図柄の仮停止に連動してスピーカ6から「ドン」の仮停止音が出力される。そして、中特別図柄が右特別図柄の仮停止後に仮停止し、中特別図柄の仮停止に連動して変動用背景の表示が終了する。これら左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の仮停止はRAM64のデータエリアに格納されているメイン制御装置44からの特別図柄の設定結果で行われるものであり、3列の仮停止状態では3列の特別図柄が完全外れの組合せになる。
【0147】
図30は特別図柄遊技パターン「2」の設定内容を示すものである。この特別図柄遊技パターン「2」は外れリーチが判定された変動パターン「2」の検出時にランダムカウンタR10に拘らず選択されるものであり、特別図柄遊技パターン「2」の設定時には右特別図柄の仮停止後に中特別図柄の変動速度が遅くなり、スピーカ6から「リーチ」の遊技音が出力される。次に、変動用背景に換えてリーチ用背景が表示され、コーナランプ21およびサイドランプ23が点滅動作を開始する。そして、中特別図柄の仮停止に連動してリーチ用背景の表示が終了し、コーナランプ21およびサイドランプ23の点滅が終了する。これら左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の仮停止はRAM64のデータエリアに格納されているメイン制御装置44からの特別図柄の設定結果で行われるものであり、3列の仮停止状態では3列の特別図柄が外れリーチの組合せになる。
【0148】
特別図柄遊技パターン「2」の設定時に出現する低速変動アクションは「ノーマルリーチアクション」と称されるものであり、例えば大当り用の変動パターン「26」の設定時には外れリーチ用の特別図柄遊技パターン「2」と同一展開の「ノーマルリーチアクション」が設定され、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄が大当りの組合せで仮停止する。
【0149】
CPU62は図27のステップS261でコマンドエリアに変動開始コマンドが格納されていないことを検出すると、ステップS266でラウンド開始コマンドが格納されているか否かを判断する。このラウンド開始コマンドはメイン制御装置44が大当りラウンドの開始時にラウンドデータ(今回の大当りラウンド回数)と共に出力するものであり、CPU62はコマンドエリアにラウンド開始コマンドが格納されていることを検出したときにはステップS267へ移行する。
【0150】
CPU42はステップS267へ移行すると、大当り遊技パターンを設定する。この大当り遊技パターンはラウンドデータN2に応じた静止画面を表示し、スピーカ6から図柄表示装置27の表示内容に応じた遊技音を出力し、コーナランプ21およびサイドランプ23を静止画面に応じて発光させるシーケンスデータからなるものであり、CPU62はステップS267で大当り遊技パターンを設定すると、ステップS268でコマンドエリアのラウンド開始コマンドを消去し、ステップS269でサブ制御フラグに大当り遊技開始処理をセットする。
【0151】
(3)特別図柄遊技開始処理
図25のステップS223の特別図柄遊技開始処理はサブ制御フラグが特別図柄遊技開始処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62は図31のステップS271へ移行すると、タイマT12を「0」にリセットする。このタイマT12は特別図柄の変動表示時間を計測するものであり、CPU62はタイマT12をリセットすると、ステップS272でサブ制御フラグに特別図柄遊技処理をセットする。
【0152】
(4)特別図柄遊技処理
図25のステップS224の特別図柄遊技処理はサブ制御フラグが特別図柄遊技処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62は特別図柄遊技処理でスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27を制御し、特別図柄遊技パターンの設定結果に応じた演出内容で特別図柄遊技を実行する。
【0153】
CPU62は図32のステップS281へ移行すると、タイマT12に「1」を加算することに基いて特別図柄の変動表示時間を4msec単位で計測する。そして、ステップS282へ移行し、コマンドエリアに変動停止コマンドが格納されているか否かを判断する。この変動停止コマンドはメイン制御装置44が変動パターンに応じた変動表示時間の経過を検出することに基いて出力するものであり、CPU62はコマンドエリアに変動停止コマンドが格納されていないことを検出したときにはステップS283へ移行する。ここで特別図柄遊技パターンの設定結果からタイマT12の計測値に応じたイベントを検出し、イベントを実行することで特別図柄遊技を特別図柄遊技パターンの設定結果に応じた内容で進行させる。
【0154】
中座メニュー選択画面・食事休憩画面・トイレ休憩画面・買物休憩画面のいずれかが表示された状態でパチンコ球が特別図柄始動口28内に入賞したときにはメイン制御装置44からサブ制御装置61に変動開始コマンド・特別図柄の設定結果・変動パターンの設定結果が出力される。すると、サブ制御装置61が変動開始コマンドを検出することに基いて特別図柄遊技パターンを設定し、特別図柄遊技パターンを実行するので、中座メニュー選択画面〜買物休憩画面に換えて特別図柄遊技パターンの設定結果に応じた画面が表示される。この特別図柄遊技パターンは左特別図柄・中特別図柄・右特別図柄の変動開始から始まる点で種類に拘らず共通しており、中座メニュー選択画面〜買物休憩画面の表示が自動的に終了した時点ではどのような特別図柄遊技パターンが設定された場合でも特別図柄の変動画面が表示される。尚、変動開始コマンドは演出開始コマンドに相当するものである。
【0155】
CPU62はステップS282でコマンドエリアに変動停止コマンドが格納されていることを検出すると、ステップS284でVDP65に図柄確定コマンドを出力することに基いて特別図柄遊技を終える。そして、ステップS285でコマンドエリアの変動停止コマンド・データエリアの特別図柄の設定結果・データエリアの変動パターンの設定結果を消去し、ステップS286でサブ制御フラグにコマンド待ち処理をセットする。
【0156】
変動停止コマンドはメイン制御装置44が変動パターンに応じた変動表示時間の経過時に出力するものである。また、特別図柄遊技パターンはサブ制御装置61が変動パターンに基づいて設定するものであり、変動パターンに応じた変動表示時間内で終了するように設定される。サブ制御装置61のCPU61が変動停止コマンドを検出してVDP65に図柄確定コマンドを出力するときには左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄が必ず仮停止状態にある。この仮停止状態ではVDP65が左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を上下に揺らしており、VDP65は図柄確定コマンドを検出すると、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を水平な1本の有効ライン上に静止した確定状態で表示する。即ち、特別図柄遊技は3列の特別図柄が確定表示されることによって終了するものである。
【0157】
(5)大当り遊技開始処理
図25のステップS225の大当り遊技開始処理はサブ制御フラグが大当り遊技開始処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62は大当り遊技開始処理で大当り遊技を開始し、サブ制御フラグに大当り遊技処理をセットする。
【0158】
(6)大当り遊技処理
図25のステップS226の大当り遊技処理はサブ制御フラグが大当り遊技処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置61のCPU62は大当り遊技処理でスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27を制御し、大入賞口の開閉を大当り遊技パターンの設定結果に応じた態様で演出する。
【0159】
CPU62は図33のステップS291へ移行すると、RAM64のコマンドエリアにラウンド停止コマンドが格納されているか否かを判断する。このラウンド停止コマンドはメイン制御装置44が各回の大当りラウンドの終了を検出することに基いて出力するものであり、CPU62はコマンドエリアにラウンド停止コマンドが格納されていないことを検出したときにはステップS292へ移行し、大当り遊技を大当り遊技パターンの設定結果に応じた内容で演出する。
【0160】
CPU62はステップS291でコマンドエリアにラウンド停止コマンドが格納されていることを検出すると、ステップS293でスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27の大当り遊技パターンに応じた制御を停止する。そして、ステップS294でコマンドエリアのラウンド停止コマンドおよびデータエリアのラウンドデータを消去し、ステップS295でサブ制御フラグにコマンド待ち処理をセットする。
【0161】
上記実施例によれば、次の効果を奏する。
左スイッチ73が実質的な遊技停止状態で操作されたときには中座画面を表示した。このため、中座機能を有する新たなシステムを導入する必要がなくなるので、パチンコホールにとって費用的な面でメリットができる。しかも、左スイッチ73を大当り判定用のメイン制御装置44ではなく演出制御用のサブ制御装置61に接続した。このため、大当り判定に関する不正信号の新たな入力経路が左スイッチ73の影響で生成されることがなくなるので、高いセキュリティ性能を確保できる。しかも、左スイッチ73を遊技状態で有効化せずに実質的な遊技停止状態で有効化した。このため、左スイッチ73が遊技状態で誤操作されても中座画面の表示が行われないので、快適な遊技性を確保できる。
【0162】
中座画面の表示を強制的に終了させる右スイッチ74を設けた。このため、パチンコ球が特別図柄始動口28に入賞しないときには遊技者が右スイッチ74を操作することで中座画面の表示を終了させることができるので、利便性が高まる。しかも、右スイッチ74をメイン制御装置44を介することなくサブ制御装置61に接続した。このため、大当り判定に関する不正信号の新たな入力経路が右スイッチ74の影響で生成されることがなくなるので、高いセキュリティ性能を確保できる。
【0163】
食事休憩画面・トイレ休憩画面・買物休憩画面を左スイッチ73の有効な操作内容に応じて選択した。このため、遊技者が目的に応じて中座画面を食事休憩画面・トイレ休憩画面・買物休憩画面から選択することができるので、利便性が高まる。
中座画面の表示状態で限度時間が経過したときには中座画面の表示を自動的に終え、デモンストレーション画面を表示した。このため、中座画面が恒久的に表示されることがなくなるので、遊技機が未遊技状態のままで放置されることを防止できる。
【0164】
メイン制御装置44が変動開始コマンドの出力処理と大当り遊技の実行処理と変動表示の保留処理とのうちのいずれかを実行している場合にはサブ制御装置61にスイッチ無効化コマンドを出力し、変動開始コマンドの出力処理と大当り遊技の実行処理と変動表示の保留処理との全てを実行していないときにはサブ制御装置61にスイッチ有効化コマンドを出力し、サブ制御装置61がメイン制御装置44からのスイッチ無効化コマンドを検出することに基いて左スイッチ73を無効化し、スイッチ有効化コマンドを検出することに基いて左スイッチ73を有効化した。このため、実質的にメイン制御装置44で左スイッチ73の有効化および無効化を判断したので、判断の正確さが向上する。しかも、実質的にメイン制御装置44で左スイッチ73の有効化および無効化を判断しているにも拘らず、左スイッチ73からの操作信号をメイン制御装置44に入力しなくても済むので、セキュリティ性能を維持できる。
【0165】
上記第1実施例においては、サブ制御装置61がメイン制御装置44からのスイッチ有効化コマンドを検出することに基いて左スイッチ73を有効化する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば実質的な遊技停止状態を独自に検出することに基いて左スイッチ73を有効化する構成としても良い。以下、サブ制御装置61が左スイッチ73を独自に有効化する本発明の第2実施例を図34〜図37に基いて説明する。
【0166】
サブ制御装置61には、図34に示すように、ランプ駆動回路71を介して4個の保留球ランプ25が電気的に接続されており、サブ制御装置61のCPU62は4個の保留球ランプ25をランプ駆動回路71を介して点灯制御する。
【0167】
メイン制御装置44のCPU45は図35のステップS21で特別図柄始動センサ29からの特別図柄始動信号が無いことを検出すると、ステップS28でカウンタN1の計測値を「0」と比較する。ここで「N1=0」を検出したときには保留球が発生していないと判断し、ステップS29でサブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS30で保留球消滅コマンドを出力する。すると、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いて図37のIRQ割込みプログラムを起動する。そして、ステップS321で保留球消滅コマンドを検出し、RAM64のコマンドエリアに格納する。
【0168】
CPU45は図35のステップS21で特別図柄始動センサ29からの特別図柄始動信号が有ることを検出すると、ステップS22でカウンタN1を上限値「4」と比較する。ここで「N1<4」を検出したときにはステップS23〜S25を経てステップS26へ移行し、サブ制御装置61にINT信号を出力する。そして、ステップS27へ移行し、サブ制御装置61に保留球表示コマンドおよびカウンタN1の加算結果を出力する。すると、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いて図37のIRQ割込みプログラムを起動する。そして、ステップS321で保留球表示コマンドおよびカウンタN1の加算結果を検出し、RAM64のコマンドエリアおよびデータエリアに格納する。
【0169】
メイン制御装置44のCPU45は図36のステップS75でカウンタN1から「1」を減算することに基いて保留球数を更新すると、ステップS78でサブ制御装置61にINT信号を出力し、ステップS79で保留球表示コマンドおよびカウンタN1の減算結果を出力する。すると、サブ制御装置61のCPU62はINT信号を検出することに基いて図37のIRQ割込みプログラムを起動する。そして、ステップS321で保留球表示コマンドおよびカウンタN1の減算結果を検出し、RAM64のコマンドエリアおよびデータエリアに格納する。
【0170】
サブ制御装置61のCPU62は保留球表示コマンド等をRAM64に格納すると、図37のステップS322でコマンドエリアに保留球表示コマンドが格納されているか否かを判断する。ここで保留球表示コマンドが格納されていることを検出したときにはステップS323でデータエリアからカウンタN1を検出し、カウンタN1の検出結果に応じた個数の保留球ランプ25を点灯させることで遊技者に保留球数を報知する。
【0171】
CPU62はステップS323で保留球ランプ25を点灯制御すると、ステップS324でコマンドエリアの保留球表示コマンドおよびデータエリアのカウンタN1を消去する。そして、ステップS325へ移行し、スイッチフラグを無効状態にセットすることに基いて左スイッチ73を無効化する。
【0172】
CPU62はステップS322でコマンドエリアに保留球表示コマンドが格納されていないことを検出すると、ステップS326で保留球消滅コマンドが格納されているか否かを判断する。この保留球消滅コマンドはメイン制御装置44が保留球が発生していないことを検出することに基いて出力するものであり、CPU62はコマンドエリアに保留球消滅コマンドが格納されていることを検出すると、ステップS327でコマンドエリアの保留球消滅コマンドを消去する。
【0173】
CPU62は保留球消滅コマンドを消去すると、ステップS328で変動表示フラグの設定状態に基いて変動表示の実行状態を判断する。この変動表示フラグはCPU62が図31の特別図柄遊技開始処理で変動表示時間をリセットすることに基いて有効状態にセットし、図32の特別図柄遊技処理で変動停止コマンドを検出することに基いて無効状態にセットするものであり、CPU62は図37のステップS328で変動表示フラグが有効状態にセットされていることを検出したときには変動表示中であると判断し、ステップS325でスイッチフラグを無効状態にセットする。
【0174】
CPU62はステップS328で変動表示フラグが無効状態にセットされていることを検出すると、変動表示が停止中であると判断する。そして、ステップS329へ移行し、大当り表示フラグの設定状態に基いて大当りラウンド表示の実行状態を判断する。この大当り表示フラグはCPU62が図25の大当り遊技開始処理へ移行することに基いて有効状態にセットし、図33の大当り遊技処理でラウンド停止コマンドを検出することに基いて無効状態にセットするものであり、CPU62は図37のステップS329で大当り表示フラグが有効状態にセットされていることを検出したときには大当りラウンド表示が実行中であると判断し、ステップS325でスイッチフラグを無効状態にセットする。
【0175】
CPU62はステップS329で大当り表示フラグが無効状態にセットされていることを検出すると、大当りラウンド表示が停止中であると判断する。そして、ステップS330へ移行し、スイッチフラグを有効状態にセットすることに基いて左スイッチ73を有効化する。即ち、サブ制御装置61のCPU62は変動表示および大当りラウンド表示の停止状態で保留球が発生していない実質的な遊技停止状態で左スイッチ73を有効化し、変動表示の実行・大当りラウンド表示の実行・保留球の発生のいずれかを検出した遊技実行状態で左スイッチ73を無効化する。
【0176】
上記第2実施例によれば、サブ制御装置61がメイン制御装置44からの保留球表示コマンドおよび保留球消滅コマンドに基いて保留球の発生を検出していること、メイン制御装置44からの変動開始コマンドに基いて変動表示を実行していること、メイン制御装置44からのラウンド開始コマンドに基いて大当り表示を実行していることのいずれかを検出したときには左スイッチ73を無効化し、いずれも検出していないときには左スイッチ73を有効化した。このため、左スイッチ73を有効化および無効化するにあたって、メイン制御装置44からサブ制御装置61にスイッチ無効化コマンドおよびスイッチ有効化コマンド等の専用コマンドを送信する必要がなくなるので、メイン制御装置44の制御的な負荷を増やさずに新機能を適性に動作させることができる。
【0177】
上記第1〜第2実施例においては、特別図柄始動口28として上面が開口するポケット状のものを用いたが、これに限定されるものではなく、例えば上下面が開口するゲート状のものを用いても良い。
上記第1〜第2実施例においては、図柄表示装置27として液晶表示器を用いたが、これに限定されるものではなく、例えばLED表示器等の電気的な表示器を用いたり、回転ドラム等の機械的な表示器を用いても良い。
【0178】
上記第1〜第2実施例においては、ランダムカウンタR1〜R4を固定的な初期値および固定的な終了値間で循環的に加算したが、これに限定されるものではなく、例えばランダムカウンタR1〜R4の初期値を計測範囲内から無作為に選択し、ランダムカウンタR1〜R4を選択値から固定的な計測回数だけ循環的に加算しても良い。例えばランダムカウンタR3の初期値として「15」が選択されたときには初期値「15」から「952」に加算した後に「0」に戻して「14」まで加算する。
上記第1〜第2実施例においては、ランダムカウンタR1〜R4をタイマ割込みプログラムで加算したが、これに限定されるものではなく、例えばメインプログラムで加算しても良い。この場合、ランダムカウンタR1〜R4をメインプログラムのループ毎に単位量ずつ加算すると良い。
【0179】
上記第1〜第2実施例においては、保留球数を4個を上限に計測したが、これに限定されるものではなく、例えば4個以外の複数値を上限に計測したり、上限値を設定しない構成としても良い。
上記第1〜第2実施例においては、中座画面の表示開始および表示終了を左スイッチ73および右スイッチ74によって行ったが、これに限定されるものではなく、単一の操作ダイアルによって行っても良い。
【0180】
上記第1〜第2実施例においては、中座画面の表示状態で右スイッチ74が操作された場合に中座画面を消去したが、これに限定されるものではなく、例えば右スイッチ74を廃止し、中座画面の表示状態で左スイッチ73が特殊操作(例えば連続操作)された場合に中座画面を消去しても良い。
上記第1〜第2実施例においては、左スイッチ73および右スイッチ74を上皿4に装着したが、これに限定されるものではなく、例えば皿板3に装着しても良い。要は遊技機本体72の前面側に前方から操作可能に装着すれば良い。
【0181】
上記第1〜第2実施例においては、サブ制御装置61がスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27を統括的に制御する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えばスピーカ6を制御するスピーカ制御装置・コーナランプ21およびサイドランプ23を制御するランプ制御装置・図柄表示装置27を制御する図柄制御装置を個別に設けても良い。これらスピーカ制御装置・ランプ制御装置・図柄制御装置はいずれもサブ制御装置に相当するものであり、左スイッチ73および右スイッチ74はスピーカ制御装置・ランプ制御装置・図柄制御装置のいずれかに接続すると良く、好ましくは図柄制御装置に接続すると良い。
【0182】
上記第1〜第2実施例においては、中座画面として静止画面を表示したが、これに限定されるものではなく、例えば動画面を表示しても良い。
上記第1〜第2実施例においては、食事休憩画面・トイレ休憩画面・買物休憩画面を左スイッチ73の操作内容に応じて選択的に表示したが、これに限定されるものではなく、例えばメッセージ「只今、休憩中です」が異なる絵柄で表示された複数の中座画面を左スイッチ73の操作内容に応じて選択的に表示しても良い。
【0183】
上記第1〜第2実施例においては、実質的な遊技停止状態で左スイッチ73が操作されることに基いて中座画面を表示したが、これに限定されるものではなく、例えばスピーカ6から中座音を出力しても良い。この場合、中座中に中座音を継続的に出力するのではなく、断続的に出力することが好ましい。また、「食事休憩中です」・「トイレ休憩中です」・「買物休憩中です」の複数の中座音を左スイッチ73の操作内容に応じて選択的に出力したり、「中座中です」の女性の中座音・男性の中座音を左スイッチ73の操作内容に応じて選択的に出力しても良い。上記実施例には特許請求の範囲に記載された発明に加えて次の[発明1]〜[発明6]が記載されている。
[発明1]
パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に表示器に識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示する可変表示を行い、識別図柄の可変停止状態での態様に基いて大当りおよび外れの判定結果を報知する構成のものにおいて、パチンコ球が前記始動口に有効に入賞したことを条件に大当りの判定処理および演出開始コマンドの出力処理を行い大当りを判定したときには可変入賞口を遊技者に有利な状態にする大当り遊技を行うメイン制御装置と、前記メイン制御装置からの演出開始コマンドを検出することに基いて可変表示の演出を開始するサブ制御装置と、前方から操作可能に設けられ前記サブ制御装置に前記メイン制御装置を介することなく電気的に接続された操作子とを備え、前記メイン制御装置はパチンコ球が可変表示を開始することができないタイミングで前記始動口に入賞することに基いて可変表示を保留する保留手段を有し、前記サブ制御装置は可変表示および大当り遊技の停止状態で保留が発生していないことを条件に前記操作子を有効化する有効化手段と、前記操作子が有効状態で操作されたことを条件に途中で席を離れることを報知する中座画面の表示または中座音の出力を行い中座画面の表示状態または中座音の出力状態で前記メイン制御装置からの演出開始コマンドを検出したことを条件に中座画面の表示または中座音の出力を終えて可変表示の演出を開始する中座報知手段とを有していることを特徴とする遊技機。
[発明2]
前記メイン制御装置は演出開始コマンドの出力処理と大当り遊技の実行処理と可変表示の保留処理とのうちのいずれかを実行している場合には前記サブ制御装置に制御中コマンドを出力し演出開始コマンドの出力処理と大当り遊技の実行処理と可変表示の保留処理との全てを実行していないときには前記サブ制御装置に非制御中コマンドを出力し、前記サブ制御装置の有効化手段は前記メイン制御装置からの制御中コマンドを検出することに基いて操作子を無効化し、前記メイン制御装置からの非制御中コマンドを検出することに基いて操作子を有効化することを特徴とする発明1に記載の遊技機。
[発明3]
前記サブ制御装置の有効化手段は、前記メイン制御装置からのコマンドに基いて保留の発生を検出していること、前記メイン制御装置からの演出開始コマンドに基いて可変表示を実行していること、前記メイン制御装置からのコマンドに基いて大当り遊技の演出を実行していることのいずれかを検出したときには前記操作子を無効化し、いずれも検出していないときには前記操作子を有効化することを特徴とする発明1に記載の遊技機。
発明3はサブ制御装置が自らの判断で操作子を直接的に有効化および無効化するものである。具体的にはサブ制御装置がメイン制御装置からのコマンドに基いて保留の発生を検出していること、メイン制御装置からの演出開始コマンドに基いて可変表示を実行していること、メイン制御装置からのコマンドに基いて大当り遊技の演出を実行していることのいずれかを検出したときには操作子を無効化し、いずれも検出していないときには操作子を有効化するものである。この発明3によれば、操作子を有効化および無効化するにあたって、メイン制御装置からサブ制御装置に制御中コマンドおよび非制御中コマンド等の専用コマンドを送信する必要がなくなるので、メイン制御装置の制御的な負荷を増やさずに新機能を適性に動作させることができる。
[発明4]
前記中座報知手段は中座画面の表示状態または中座音の出力状態で限度時間が経過したことを検出することに基いて中座画面の表示または中座音の出力を終えることを特徴とする発明1〜3のいずれかに記載の遊技機。
発明4は中座画面の表示または中座音の出力に限度時間を設定したものであり、中座画面の表示状態または中座音の出力状態で限度時間が経過したときには中座画面の表示または中座音の出力を自動的に終えるものである。この中座画面の表示終了後にはデモンストレーション画面を表示し、遊技者に客待ち状態にあることを報知することが好ましい。この発明4によれば、中座画面の表示または中座音の出力が恒久的に行われることがなくなるので、遊技機が未遊技状態のままで放置されることを防止できる。
[発明5]
前記サブ制御装置には中座画面の表示状態または中座音の出力状態で操作されることに基いて中座画面の表示終了または中座音の出力終了を指令する操作子が前記メイン制御装置を介することなく接続されていることを特徴とする発明1〜4のいずれかに記載の遊技機。
発明5は中座画面の表示または中座音の出力を強制的に終了させる操作子を設けたものである。この操作子はメイン制御装置を介することなくサブ制御装置に接続されたものであり、中座画面の表示または中座音の出力を開始する操作子と同一のものであっても良く、別のものであっても良い。この発明5によれば、パチンコ球が始動口に入賞しないときには遊技者が操作子を操作することで中座画面の表示または中座音の出力を自らの意思で終えることができるので、利便性が高まる。
[発明6]
前記中座報知手段は種類が異なる複数の中座画面の表示または複数の中座音の出力を前記操作子の有効な操作内容に応じて選択的に行うことを特徴とする発明1〜5のいずれかに記載の遊技機。
発明6は種類が異なる複数の中座画面の表示または複数の中座音の出力を操作子の有効な操作内容に応じて選択的に行うものであり、種類が異なるには中座画面の絵柄が異なる・中座画面のメッセージが異なる・中座画面の色彩が異なる・中座音の音量が異なる・中座音の音声が異なる等が該当する。この発明6によれば、遊技者が好みに応じて中座画面の種類または中座音の種類を選択できるので、利便性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す図(左スイッチおよび右スイッチの機能を説明するための図)
【図2】 パチンコ機の全体構成を示す前面図
【図3】 遊技盤を示す前面図
【図4】 パチンコ機の全体構成を示す後面図
【図5】 メイン制御装置の電気的構成を示す図
【図6】 払出制御装置の電気的構成を示す図
【図7】 サブ制御装置の電気的構成を示す図
【図8】 メイン制御装置のメインプログラムを示すフローチャート
【図9】 (a)はメイン制御装置が保有するランダムカウンタの一覧を示す図、(b)はメイン制御装置が保有するノーマルカウンタの一覧を示す図、(c)はメイン制御装置が保有するタイマの一覧を示す図
【図10】 ランダムカウンタの加算方法を説明するための図
【図11】 メイン制御装置のRAMのデータ格納エリアを示す図
【図12】 メイン制御装置のタイマ割込み処理を示すフローチャート
【図13】 メイン制御装置のデータ取得処理を示すフローチャート
【図14】 カウンタと保留データ記録部とランプナンバーとの関係を示す図
【図15】 メイン制御装置のスイッチ有効化処理を示すフローチャート
【図16】 メイン制御装置の制御データ設定処理を示すフローチャート
【図17】 ランダムカウンタと大当り図柄,左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄との関係を示す図
【図18】 大当り用の変動パターンテーブルを示す図
【図19】 外れリーチ用の変動パターンテーブルを示す図
【図20】 メイン制御装置の特別図柄遊技開始処理を示すフローチャート
【図21】 メイン制御装置の特別図柄遊技終了処理を示すフローチャート
【図22】 メイン制御装置の大当り遊技処理を示すフローチャート
【図23】 サブ制御装置のメインプログラムを示すフローチャート
【図24】 サブ制御装置のIRQ割込み処理を示すフローチャート
【図25】 サブ制御装置のタイマ割込み処理を示すフローチャート
【図26】 サブ制御装置のスイッチ入力待ち処理を示すフローチャート
【図27】 サブ制御装置のコマンド待ち処理を示すフローチャート
【図28】 特別図柄遊技用の遊技パターンテーブルを示す図
【図29】 特別図柄遊技パターンの設定内容を説明するための図(完全外れ用)
【図30】 特別図柄遊技パターンの設定内容を説明するための図(ノーマルリーチ用)
【図31】 サブ制御装置の特別図柄遊技開始処理を示すフローチャート
【図32】 サブ制御装置の特別図柄遊技処理を示すフローチャート
【図33】 サブ制御装置の大当り遊技処理を示すフローチャート
【図34】 本発明の第2実施例を示す図(サブ制御装置の電気的構成を示すブロック図)
【図35】 メイン制御装置のデータ取得処理を示すフローチャート
【図36】 メイン制御装置の特別図柄遊技開始処理を示すフローチャート
【図37】 サブ制御装置のIRQ割込み処理を示すフローチャート
【符号の説明】
27は図柄表示装置(表示器)、28は特別図柄始動口(始動口)、44はメイン制御装置、45はCPU(保留手段)、61はサブ制御装置、62はCPU(有効化手段,中座報知手段)、73は左スイッチ(操作子)、74は右スイッチ(操作子)を示している。

Claims (1)

  1. パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に表示器に識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示する可変表示を行い、識別図柄の可変停止状態での態様に基いて大当りおよび外れの判定結果を報知する構成のものにおいて、
    パチンコ球が前記始動口に有効に入賞したことを条件に大当りの判定処理および演出開始コマンドの出力処理を行い、大当りを判定したときには可変入賞口を遊技者に有利な状態にする大当り遊技を行うメイン制御装置と、
    前記メイン制御装置からの演出開始コマンドを検出することに基いて可変表示の演出を開始するサブ制御装置と、
    前方から操作可能に設けられ、前記サブ制御装置に前記メイン制御装置を介することなく電気的に接続された操作子とを備え、
    前記メイン制御装置は、
    パチンコ球が可変表示を開始することができないタイミングで前記始動口に入賞することに基いて可変表示を保留する保留手段を有し、
    前記サブ制御装置は、
    可変表示および大当り遊技の停止状態で保留が発生していないことを条件に前記操作子を有効化する有効化手段と、
    前記操作子が有効状態で操作されたことを条件に途中で席を離れることを報知する中座画面の表示または中座音の出力を行い、中座画面の表示状態または中座音の出力状態で前記メイン制御装置からの演出開始コマンドを検出したことを条件に中座画面の表示または中座音の出力を終えて可変表示の演出を開始する中座報知手段とを有し
    前記メイン制御装置は、
    演出開始コマンドの出力処理と大当り遊技の実行処理と可変表示の保留処理とのうちのいずれかを実行している場合には前記サブ制御装置に制御中コマンドを出力し、
    演出開始コマンドの出力処理と大当り遊技の実行処理と可変表示の保留処理との全てを実行していないときには前記サブ制御装置に非制御中コマンドを出力し、
    前記サブ制御装置の有効化手段は、
    前記メイン制御装置からの制御中コマンドを検出することに基いて操作子を無効化し、
    前記メイン制御装置からの非制御中コマンドを検出することに基いて操作子を有効化することを特徴とする遊技機。
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