JP4362090B2 - 変調器 - Google Patents

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Description

本発明は、変調器に関し、特に無線通信等に使用されるデジタル変調器に関する。更に、本発明は、W−CDMA(Wideband - Code Division Multiple Access)方式に使用されるハイブリット位相偏移変調(HPSK:Hybrid Phase Shift Keying)器に適用して有効な技術に関する。
W−CDMA方式を採用する通信システムは、受信において、制御チャネルを送信チャネルに時分割で挿入している。一方、送信においては、HPSK変調方式が使用されている。このHPSK変調方式は、多チャネルの拡散されたデータの直交成分をベクトル値に変換し、これを更にスクランブルコードを用いて回転させる変調方式である。HPSK変調方式を通常の送信(シングルモード)に使用する場合には送信チャネル及び制御チャネルの2チャネルを備え、更にこの状態から送信チャネルを重ね合わせるとマルチモードになる。
マルチモードの具体例としては、音声データと同時に画像データを送る場合や、音声データと同時にメールデータを送る場合等がある。音声データと画像データとでは送信するデータ量が異なるので、音声データは低速により、画像データは高速により送信されている。この送信データレートは15kbps〜960kbpsの範囲内であり、かつ可変である。チップレート(拡散符号のレート)は3.84MHzであり、1つのデータは4チップ〜256チップの割合において拡散されている。
このようなHPSK変調方式を採用する通信システムにおいては、高速の場合には受信側において受信が難しくなるので、送信側の送信データレートに応じて送信電力が可変されるようになっている。つまり、送信データレートの速さと送信電力の大きさとを比例させ、送信データレートが高速になるほど送信電力を大きくするように制御し、高速通信時の受信を容易に行うことができる。この機能は、本来、高周波領域(RF領域)に委ねられていたが、W−CDMA方式を使用する場合に、マルチモードに対応するように、ベースバンド領域において使用される傾向にある。
送信電力を可変とする送信ゲインはβと呼ばれている。ベースバンド部においては電圧が出力されるので、送信ゲインβ値は、送信データレートに比例し、β=0〜15(4ビット)に設定されている。
下記特許文献1には、シングルモードのHPSK変調器が開示されている。このHPSK変調器は、図12に示すように、乗算器11、17と、乗算器21、27及び37からなる複素演算部101と、レイズドCOSフィルタ41〜44と、エンベロープ発生器91、92と、乗算器81〜84と、加算器71、72とを備えている。
乗算器11は個別物理データチャネルDPDCH1の送信データ1に拡散コードを乗算する。乗算器17は個別物理制御チャネルDPCCHの制御データ7に拡散コードを乗算する。複素演算部101は、乗算器11、17の各出力にスクランブルコードを複素数演算し、各チャネル毎に、実部のデータと虚部のデータとを生成する。レイズドCOSフィルタ41〜44は、複素演算部101の各チャネル毎の出力データのそれぞれを帯域制限する。乗算器81〜84は、レイズドCOSフィルタ41〜44の各出力データにゲインファクタを乗算する。加算器71は、乗算器81、83から出力される各実部のデータを加算する。加算器82は、乗算器82、84から出力される各虚部のデータを加算する。
更に詳述すると、乗算器11、17はそれぞれ排他的論理和回路により構成されている。乗算器21、27、37はそれぞれ排他的論理和回路又は2つのエクスクルーシブ・ノア回路により構成されている。レイズドCOSフィルタ41〜44は1ビット入力のFIRフィルタ(Finite Impulse Response Filter)により構成されている。
そして、乗算器11は、個別物理データチャネルDPDCH1を通して入力される送信データ1に送信データ用拡散コードCd1を乗算し、その出力データI(=Cd1×DPDCH1)を乗算器21に出力する。ここで、送信データ1は、例えばデータレートが15kbps〜960kbpsの1ビットデータである。また、送信データ用拡散コードCd1は、例えばチップレートが3.84MHzの1ビットデータである。従って、乗算器11の出力データIは、1ビットデータとなり、1チップ毎に変化する。
乗算器17は、個別物理制御チャネルDPCCHを通して入力される制御データ7に制御データ用拡散コードCcを乗算し、その出力データQ(=Cc×DPCCH)を乗算器37に出力する。ここで、制御データ7は、例えばデータレートが15kbpsの1ビットデータである。また、制御データ用拡散コードCcは、例えばチップレートが3.84MHzの1ビットデータである。従って、乗算器17の出力データQは、1ビットデータとなり、1チップ毎に変化する。
乗算器21は、乗算器11からの出力データIに対し、スクランブルコードSnを乗算して複素数演算を行い、実部のデータIi1(=SIn×I)と虚部のデータIq1(=SQn×Q)とからなる各1ビット複素データを出力する。ここで、スクランブルコードSnは例えばチップレートが3.84MHzからなる複素データであり、各1ビットからなる。また、SInはスクランブルコードSnの実数データ、SQnはスクランブルコードSnの虚数データである。
乗算器27は、乗算器17からの出力データQに対し、乗算器37において虚数jを乗算した乗算器37の出力データjQを入力する。乗算器27は、出力データjQに対し、スクランブルコードSnを乗算して複素数演算を行い、実部のデータQi1(=SIn×Q)と虚部のデータQq1(=−SQn×I)とからなる各1ビットの複素数データを出力する。
レイズドCOSフィルタ41は乗算器21の出力データIi1を帯域制限した多ビットのデータIi2を出力する。レイズドCOSフィルタ42は乗算器21の出力データIq1を帯域制限した多ビットのデータIq2を出力する。また、レイズドCOSフィルタ43は乗算器27の出力データQi1を帯域制限した多ビットのデータQi2を出力する。レイズドCOSフィルタ44は乗算器27の出力データQq1を帯域制限した多ビットのデータQq2を出力する。ここでは、レイズドCOSフィルタ41〜44は10ビットインパルス応答のFIRフィルタを使用しているので、その各出力データIi2、Iq2、Qi2、Qq2はいずれも10ビットになる。
エンベロープ発生器91は、ゲインファクタβd1の変更時に、滑らかにエンベロープ制御されたゲインファクタβd1'を出力する。エンベロープ発生器92は、ゲインファクタβcの変更時に、滑らかにエンベロープ制御されたゲインファクタβc'を出力する。ここでは、ゲインファクタβd1=βd1'、βc=βc'である。
乗算器81は、レイズドCOSフィルタ41からの出力データIi2とゲインファクタβd1との乗算を行い、多ビットからなるデータIi3を生成し、それを加算器71に出力する。また、乗算器82は、レイズドCOSフィルタ42からの出力データIq2とゲインファクタβd1との乗算を行い、多ビットからなるデータIq3を生成し、それを加算器72に出力する。
乗算器83は、レイズドCOSフィルタ43からの出力データQi2とゲインファクタβcとの乗算を行い、多ビットからなるデータQi3を生成し、それを加算器71に出力する。また、乗算器84は、レイズドCOSフィルタ44からの出力データQq2とゲインファクタβcとの乗算を行い、多ビットからなるデータQq3を生成し、それを加算器72に出力する。
加算器71は、データチャネルの乗算器81の出力データIi3と制御チャネルの乗算器83の出力データQi3とを加算した多ビットからなる出力データIout(=Ii3+Qi3)を生成し、これを出力する。加算器72は、データチャネルの乗算器82の出力データIq3と制御チャネルの乗算器84の出力データQq3とを加算した多ビットからなる出力データQout(=Iq3+Qq3)を生成し、これを出力する。更に、加算器71から出力される出力データIout及び加算器72から出力される出力データQoutは、次段の各D/Aコンバータにおいてディジタルアナログ変換され、高周波領域に送られる。
特開2001−339365号公報
しかしながら、前述のHPSK変調器においては、レイズドCOSフィルタ41〜44からの出力とゲインファクタβd1、βcとを乗算するので、3.84MHzのn倍のレートで動作する多ビット乗算器が必要であり、回路規模並びに消費電力が増大するという点について、配慮がなされていなかった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、回路規模並びに消費電力を減少することができる変調器、特にHPSK変調器を提供することを目的とする。
本発明の変調器は、送信データに拡散コードを乗算する拡散コード乗算部と、前記拡散コード乗算部から出力される出力信号にスクランブルコードを複素数演算し、前記出力信号を複素データに変換する複素演算部と、前記複素データを帯域制限するためのフィルタ係数に、送信電力を決定するゲインファクタを乗算して該ゲインファクタに応じたフィルタ係数を決定する係数決定部と、前記係数決定部により決定されたフィルタ係数を使用して、前記複素データを帯域制限するフィルタと、を備える構成を採る。
本発明の実施の形態の第2の特徴に係る変調器は、送信データに拡散コードを乗算する拡散コード乗算部と、前記拡散コード乗算部から出力される出力信号を帯域制限するフィルタと、送信電力を決定するゲインファクタとスクランブルコードとに基づき前記フィルタのフィルタ係数を決定する係数決定部とを備えた構成を採る。
本発明の実施の形態の第3の特徴に係る変調器は、送信データにスクランブルコードを複素数演算し、前記送信データを複素データに変換する複素演算部と、前記複素演算部から出力される複素データを帯域制限するフィルタと、送信電力を決定するゲインファクタと拡散コードとに基づき前記フィルタのフィルタ係数を決定する係数決定部とを備えた構成を採る。
本発明の変調器は、散コードとスクランブルコードとを複素数演算する複素数演算部と、前記複素数演算部から出力される複素データと送信電力を決定するゲインファクタとを乗算して該ゲインファクタに応じたフィルタ係数を決定する係数決定部と、前記係数決定部により決定されたフィルタ係数を使用して、送信データを帯域制限するフィルタと、を備える構成を採る。
本発明の実施の形態の第5の特徴に係る変調器は、前記送信データ、前記拡散コード及び前記スクランブルコードは、それぞれ1ビットのデータである構成を採る。
本発明の実施の形態の第6の特徴に係る変調器は、前記拡散コード乗算部は、排他的論理和回路により構成されている構成を採る。
本発明の実施の形態の第7の特徴に係る変調器は、前記複素演算部は、排他的論理和回路により構成されている構成を採る。
本発明の実施の形態の第8の特徴に係る変調器は、前記フィルタは、1ビット入力のFIRフィルタにより構成された、レイズドCOSフィルタである構成を採る。
本発明の実施の形態の第9の特徴に係る変調器は、前記フィルタのフィルタ係数は、前記送信データ、前記拡散コード、前記スクランブルコード、前記ゲインファクタのいずれか1つ又は複数により選択される構成を採る。
第1の特徴乃至第9の特徴に係る変調器によれば、入力信号に拡散コードを乗算してから、スクランブルコードを複素数演算して複素データに変換し、ゲインファクタからフィルタ係数を算出し、フィルタ係数を用いたフィルタにおいて複素データを帯域制限するようにしたので、ゲインファクタと帯域制限された複素データとを乗算する乗算器を無くすことができる。この結果、回路規模を減少することができ、かつこの回路規模の減少に伴い消費電力を減少することができる。
本発明のHPSK変調器は、制御チャネルの制御データ及び送信チャネルの送信データが入力され、前記制御データ、前記送信データのそれぞれに拡散コードを乗算し出力する拡散コード乗算部と、前記拡散コード乗算部からの各出力とスクランブルコードとを複素数演算し、前記制御チャネル毎並びに送信チャネル毎に、実部のデータと虚部のデータとに展開する複素演算部と、前記複素データを帯域制限するためのフィルタ係数に、送信電力を決定するゲインファクタを乗算して該ゲインファクタに応じたフィルタ係数を決定する係数決定部と、前記係数決定部により決定されたフィルタ係数を使用して、前記複素数演算部から前記制御チャネル毎、前記送信チャネル毎にそれぞれ出力される出力信号を各々帯域制限するレイズドCOSフィルタと、前記レイズドCOSフィルタを通過する前記制御チャネル毎、送信チャネル毎のそれぞれの実部のデータを加算するとともに、それぞれの虚部のデータを加算する加算部と、を備える構成を採る。
第10の特徴に係るHPSK変調器によれば、制御データと送信データにそれぞれ拡散コードを乗算してから、スクランブルコードを複素数演算して各チャネル毎に実部のデータと虚部のデータとに展開し、そしてゲインファクタによって決定されたフィルタ係数を使用したレイズドCOSフィルタにおいて帯域制限を行い、更に各チャネルの各実部のデータを加算し、各チャネルの各虚部のデータを加算するようにしたので、ゲインファクタと帯域制限された複素データとを乗算する乗算器を無くすることができる。この結果、回路規模を減少することができ、かつこの回路規模の減少に伴い消費電力を減少することができる。
本発明の実施の形態の第11の特徴に係るHPSK変調器は、制御チャネルの制御データ及び送信チャネルの送信データが入力され、前記制御データ、前記送信データのそれぞれに拡散コードを乗算する拡散コード乗算部と、前記拡散コード乗算部から出力される出力信号を帯域制限するレイズドCOSフィルタと、送信電力を決定するゲインファクタとスクランブルコードとに基づき前記レイズドCOSフィルタのフィルタ係数を決定する係数決定部と、前記レイズドCOSフィルタを通過する前記制御チャネル毎、送信チャネル毎のそれぞれの実部のデータを加算するとともに、それぞれの虚部のデータを加算する加算部とを備えた構成を採る。
第11の特徴に係るHPSK変調器によれば、制御データと送信データにそれぞれ拡散コードを乗算してからゲインファクタとスクランブルコードとによって決定したフィルタ係数を使用したレイズドCOSフィルタにおいて帯域制限し、そして各チャネルの各実部のデータを加算し、各チャネルの各虚部のデータを加算するようにしたので、ゲインファクタと帯域制限された複素データとを乗算する乗算器数を減少することができる。この結果、回路規模を減少することができ、かつこの回路規模の減少に伴い消費電力を減少することができる。
本発明の実施の形態の第12の特徴に係るHPSK変調器は、制御チャネルの制御データ及び送信チャネルの送信データが入力され、前記制御データ、前記送信データのそれぞれにスクランブルコードを複素数演算し、前記制御チャネル毎並びに送信チャネル毎に、実部のデータと虚部のデータとに展開する複素演算部と、前記複素演算部から出力される複素データを帯域制限するレイズドCOSフィルタと、前記制御データ、前記送信データのそれぞれにゲインファクタを乗算する拡散乗算部と、拡散コードと前記ゲインファクタとに基づき前記レイズドCOSフィルタのフィルタ係数を決定する係数決定部と、前記レイズドCOSフィルタを通過する前記制御チャネル毎、送信チャネル毎のそれぞれの実部のデータを加算するとともに、それぞれの虚部のデータを加算する加算部とを備えた構成を採る。
第12の特徴に係るHPSK変調器によれば、制御データと送信データとのそれぞれにスクランブルコードを複素数演算して各チャネル毎に実部のデータと虚部のデータとに展開し、そしてゲインファクタ及び拡散コードによって決定したフィルタ係数を使用したレイズドCOSフィルタで帯域制限し、更に各チャネルの各実部のデータを加算し、各チャネルの各虚部のデータを加算するようにしたので、ゲインファクタと帯域制限された複素データとを乗算する乗算器を減少することができる。この結果、回路規模を減少することができ、かつ回路規模の減少に伴い消費電力を減少することができる。
本発明のHPSK変調器は、拡散コードとスクランブルコードと複素数演算する複素演算部と、前記複素演算部から出力される複素データと送信電力を決定するゲインファクタとを乗算して該ゲインファクタに応じたフィルタ係数を決定する係数決定部と、前記係数決定部により決定されたフィルタ係数を使用して、制御チャネルの制御データ及び送信チャネルの送信データのそれぞれを帯域制限するレイズドCOSフィルタと、前記レイズドCOSフィルタを通過する前記制御チャネル毎、送信チャネル毎のそれぞれの実部のデータを加算するとともに、それぞれの虚部のデータを加算する加算部と、を備える構成を採る。
第13の特徴に係るHPSK変調器によれば、拡散コードとスクランブルコードとを複素数演算して、複素数演算結果とゲインファクタとによってレイズドCOSフィルタのフィルタ係数を決定し、制御データと送信データとをレイズドCOSフィルタで帯域制限し、そして各チャンネルの各実部のデータを加算し、各チャネルの各虚部のデータを加算するようにしたので、ゲインファクタと帯域制限された複素データとを乗算する乗算器を減少することができる。この結果、回路規模を減少することができ、かつ回路規模の減少に伴い消費電力を減少することができる。
本発明によれば、回路規模を減少することができるとともに、消費電力を減少することができる変調器、特にHPSK変調器を提供することができる。
本発明の骨子は、ゲインファクタに応じたフィルタ係数を選択し、このフィルタ係数を使用したフィルタにおいて送信データ及び制御データの帯域制限を行うことにより、ゲインファクタと帯域制限された複素データとを乗算する乗算器を減少するようにしたことである。また、本発明の骨子は、制御データと送信データとを、ゲインファクタに応じたフィルタ係数を使用したレイズドCOSフィルタにおいて帯域制限を行うことにより、ゲインファクタと帯域制限された複素データとを乗算する乗算器を減少するようにしたことである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態の説明において、前述の図12に示すHPSK変調器の構成要素と同一構成要素には同一符号を付ける。
(実施の形態1)
[携帯電話機の構成]
本発明の実施の形態1に係るHPSK変調器は、例えば携帯電話機に組み込まれる。図2に示すように、携帯電話機200は、アンテナ201と、RF部202と、アナログベースバンド部203と、デジタルベースバンド部204と、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)205と、コーデック206と、スピーカ207と、マイク208とを備えている。アナログベースバンド部203は、HPSK変調器209と、デジタルアナログ変換器210とを備えている。
携帯電話機200においては、マイク208から入力された音声信号がコーデック206においてアナログ信号に変換される。このアナログ信号はデジタルシグナルプロセッサ205においてデジタル処理を行い、このデジタルシグナルプロセッサ205においてデジタル信号が生成される。このデジタル信号は、デジタルベースバンド部204においてベースバンド信号処理を行った後に、アナログベースバンド部203のHSPK変調器209においてデジタル変調が行われ、デジタルアナログ変換機210においてアナログ信号に変換される。このアナログ信号は、RF部202において無線帯域の信号に変換され、アンテナ201を通して電波として送信される。
[HPSK変調器の構成]
HPSK変調器209は、実施の形態1において、シングルモードである。HPSK変調器209は、図1に示すように、乗算器11及び17と、乗算器21、27及び37を含む複素演算部101と、係数決定部51と、レイズドCOSフィルタ41〜44と、加算器71及び72とを少なくとも備えている。
乗算器11、17はそれぞれ排他的論理和回路により構成されている。乗算器21、27、37はそれぞれ排他的論理和回路又は2つのエクスクルーシブ・ノア回路により構成されている。係数決定部51は読み出し専用メモリ、例えばROM(Read Only Memory)により構成されている。なお、係数決定部51は乗算器により構成することもできる。レイズドCOSフィルタ41〜44は1ビット入力のFIRフィルタにより構成されている。
更に、HPSK変調器209の各構成要素を詳述すると、乗算器11は、個別物理データチャネルDPDCH1を通して入力される送信データ1に送信データ用拡散コードCd1を乗算し、その出力データI(=Cd1×DPDCH1)を乗算器21に出力する。ここで、送信データ1は、例えばデータレートが15kbps〜960kbpsの1ビットデータである。また、送信データ用拡散コードCd1は、例えばチップレートが3.84MHzの1ビットデータである。従って、乗算器11の出力データIは、1ビットデータとなり、1チップ毎に変化する。
乗算器17は、個別物理制御チャネルDPCCHを通して入力される制御データ7に制御データ用拡散コードCcを乗算し、その出力データQ(=Cc×DPCCH)を乗算器37に出力する。ここで、制御データ7は、例えばデータレートが15kbpsの1ビットデータである。また、制御データ用拡散コードCcは、例えばチップレートが3.84MHzの1ビットデータである。従って、乗算器17の出力データQは、1ビットデータとなり、1チップ毎に変化する。
乗算器21は、乗算器11から出力される出力データIに対し、スクランブルコードSnに乗算して複素数演算を行い、実部のデータIi1(=SIn×I)と虚部のデータIq1(=SQn×Q)とからなる、各1ビット複素データを出力する。ここで、スクランブルコードSnは、例えばチップレートが3.84MHzからなる複素データであり、各1ビットからなる。また、SInはスクランブルコードSnの実数データであり、SQnはスクランブルコードSnの虚数データである。
乗算器37は、乗算器17から出力される出力データQに対し、虚数jを乗算した出力データjQを乗算器27に出力する。乗算器27は、乗算器37からの出力データjQに対し、スクランブルコードSnを乗算して複素数演算を行い、実部のデータQi1(=SIn×Q)と虚部のデータQq1(=−SQn×I)とからなる、各1ビットの複素数データを出力する。
係数決定部51は、レイズドCOSフィルタ41〜44の係数を出力する。係数決定部51は、レイズドCOSフィルタ41〜42の元々のフィルタ係数(Ad1n)およびレイズドCOSフィルタ43〜44元々のフィルタ係数(Acn)に対して、ゲインファクタβd1やゲインファクタβcに応じたフィルタ係数を出力する。ここで、フィルタ係数Ad1n、Acnは一般的に等しい場合が多く、ここではAn=Ad1n=Acnとする。具体的には、係数決定部51は、レイズドCOSフィルタ41、42のそれぞれに対して、フィルタ係数Ad1n'(=Ad1n×βd1)を出力し、レイズドCOSフィルタ43、44のそれぞれに対して、フィルタ係数Acn'(=Acn×βc)を出力する。
係数決定部51を構成するROMには予めフィルタ係数Ad1n'、Acn'の値が格納され、この格納されたフィルタ係数Ad1n'、Acn'の値はゲインファクタβd1及びβcをROMのアドレスとして使用することにより出力することができる。実施の形態1において、レイズドCOSフィルタ41〜44は、10ビットインパルス応答のFIRフィルタを使用しているので、Ad1n'及びAcn'は10ビットのデータとなる。なお、係数決定部51は、ROMに代えて、フィルタ係数Ad1n'(=Ad1n×βd1)及びフィルタ係数Acn'(=Acn×βc)を演算し出力する乗算器により構成してもよい。
レイズドCOSフィルタ41は、係数決定部51から出力されるAd1n'をフィルタ係数として使用して、乗算器21の出力データIi1を帯域制限した多ビットのデータIi2として出力する。レイズドCOSフィルタ42は、係数決定部51から出力されるAd1n'をフィルタ係数として使用して、乗算器21の出力データIq1を帯域制限した多ビットのデータIq2として出力する。
レイズドCOSフィルタ43は、係数決定部51から出力されるAcn'をフィルタ係数として使用して、乗算器27の出力データQi1を帯域制限した多ビットのデータQi2として出力する。レイズドCOSフィルタ44は、係数決定部51から出力されるAcn'をフィルタ係数として使用して、乗算器27の出力データQq1を帯域制限した多ビットのデータQq2として出力する。
加算器71は、データチャネルのレイズドCOSフィルタ41の出力データIi2と制御チャネルのレイズドCOSフィルタ43の出力データQi2とを加算した多ビットからなる出力データIout(=Ii2+Qi2)を生成し、これを出力する。加算器72は、データチャネルのレイズドCOSフィルタ42の出力データIq2と制御チャネルのレイズドCOSフィルタ44の出力データQq2とを加算した多ビットからなる出力データQout(=Iq2+Qq2)を生成し、これを出力する。
更に、加算器71の出力データIoutと加算器72の出力データQoutとは、後段の図2に示すデジタルアナログ変換器210においてデジタルアナログ変換され、RF部202に送られる。なお、実施の形態1において、加算器71、72は、デジタル回路により構成されているが、デジタル回路に代えてアナログ回路により構成してもよい。
[レイズドCOSフィルタの構成]
次に、レイズドCOSフィルタ41〜44の具体的な構成を、図3及び図4を使用し説明する。
フィルタ係数を固定で使用する場合、レイズドCOSフィルタ41〜44は、n(nは自然数)ビットのシフトレジスタ211と、n個のROM212と、加算器213とを備えている。n個のROM212には、それぞれに、レイズドCOSフィルタ41〜44のフィルタ係数が格納されている。
フィルタ係数を可変で使用する場合、レイズドCOSフィルタ41〜44は、nビットのシフトレジスタ211と、n個のRAM214と、加算器213とを備えている。n個のRAM214にはそれぞれにレイズドCOSフィルタのフィルタ係数が格納されている。フィルタ係数を変える必要が生じたとき、すなわち、ゲインファクタβd1及びβcの値が変動したとき、図1に示す係数決定部51から新しいフィルタ係数データを受け取り、フィルタ係数データを書き換えることで、フィルタ係数可変のレイズドCOSフィルタ41〜44として使用することができる。実施の形態1において、レイズドCOSフィルタ41〜44は、フィルタ係数を可変する必要があるので、図4に示すフィルタ係数可変方式を使用する。
[HPSK変調器の動作]
次に、実施の形態1に係るHPSK変調器209の動作を説明する。
HPSK変調器209において、送信データ1が乗算器11に入力されると、送信データ1に送信データ用拡散コードCd1が乗算され、乗算器11から出力データI(=Cd1×DPDCH1)が出力される。この出力データIは、1ビットデータであり、1チップ毎に変化する。また、制御データ7が乗算器17に入力されると、制御データ7に制御データ用拡散コードCcが乗算され、乗算器17から出力データQ(=Cc×DPCCH)が出力される。この出力データQは、1ビットデータであり、1ビット毎に変化する。
出力データIが乗算器21に入力されると、乗算器21において複素データからなるスクランブルコードSnが乗算されて複素数演算が行われる。この複素数演算の結果、1ビットからなる実部のデータIi1(=SIn×I)と1ビットからなる虚部のデータIq1(=SQn×Q)とが、乗算器21からそれぞれレイズドCOSフィルタ41、42に出力される。ここで、SInはスクランブルコードSnの実数データ、SQnはスクランブルコードSnの虚数データである。
出力データQが乗算器37に入力されると、乗算器37において虚数jが乗算され、乗算器37から出力データjQが出力される。出力データjQが乗算器27に入力されると、乗算器27において複素データからなるスクランブルコードSnが出力データjQに乗算されて複素数演算が行われる。この複素数演算の結果、1ビットからなる実部のデータQi1(=SIn×Q)と虚部のデータIq1(=Qq1×I)とがそれぞれ乗算器27からレイズドCOSフィルタ43、44に出力される。
係数決定部51は、ゲインファクタβd1、βcが入力されると、元のフィルタ係数Anをゲインファクタβd1倍したフィルタ係数Ad1n'を出力するとともに、元のフィルタ係数Anをゲインファクタβc倍したフィルタ係数Acn'を出力する。フィルタ係数Ad1n'はレイズドCOSフィルタ41、42のフィルタ係数とし、フィルタ係数Acn'はレイズドCOSフィルタ43、44のフィルタ係数として使用される。
乗算器21から出力される出力データIi1がレイズドCOSフィルタ41に入力されると、レイズドCOSフィルタ41は係数決定部51から出力されるフィルタ係数Ad1n'を使用して帯域制限をし、この帯域制限された多ビットのデータIi2は加算器71に出力される。乗算器21から出力される出力データIq1がレイズドCOSフィルタ42に入力されると、レイズドCOSフィルタ42は係数決定部51から出力されるフィルタ係数Ad1n'を使用して帯域制限をし、この帯域制限された多ビットのデータIq2は加算器72に出力される。
また、乗算器27から出力される出力データQi1がレイズドCOSフィルタ43に入力されると、レイズドCOSフィルタ43は係数決定部51から出力されるフィルタ係数Acn'を使用して帯域制限をし、この帯域制限された多ビットのデータQi2は加算器71に出力される。乗算器27から出力される出力データQi1がレイズドCOSフィルタ44に入力されると、レイズドCOSフィルタ44は係数決定部51から出力されるフィルタ係数Acn'を使用して帯域制限をし、この帯域制限された多ビットのデータQq2は加算器72に出力される。
データチャネルのレイズドCOSフィルタ41の出力Ii2と、制御チャネルのレイズドCOSフィルタ43の出力Qi2とが加算器71に入力されると、加算器71は、それらを加算して多ビットの出力データIout(=Ii3+Qi3)を生成し、この出力データIoutを次段回路に出力する。従って、加算器71においては、各チャネルの実部の各データを加算したデータを出力することができる。
データチャネルのレイズドCOSフィルタ42の出力Iq2と、制御チャネルのレイズドCOSフィルタ44の出力Qq2とが加算器72に入力されると、加算器72は、それらを加算して多ビットの出力データQout(=Iq3+Qq3)を生成し、この出力データQoutを次段回路に出力する。従って、加算器72においては、各チャネルの虚部の各データを加算したデータを出力することができる。
以上説明したように、実施の形態1によれば、2つの通信チャネルの送信データ1、制御データ7毎に、拡散コードCd1、Ccを乗算した後、スクランブルコードSnを複素数演算して複素データに変換し、この変換した複素データの実部と虚部の各データを帯域制限する際に、ゲインファクタβd1、βcを考慮したフィルタ係数Ad1n'、Acn'を使用するようにしたので、ゲインファクタβd1、βcと帯域制限された複素データとを乗算する乗算器を減少することができる。従って、HPSK変調器209において、回路規模を減少することができるとともに、この回路規模の減少に伴い消費電力を減少することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、実施の形態1に係るHPSK変調器209と同様にシングルモードであり、実施の形態1に係るHPSK変調器209の構成を簡略化した例を説明するものである。
実施の形態2に係るHPSK変調器209は、図5に示すように、図1に示す実施の形態1に係るHPSK変調器209の、スクランブルコードSnを複素数演算する複素演算部101に代えて、スクランブルコードSnの乗算機能を有する係数決定部51を備えている。すなわち、実施の形態2に係るHPSK変調器209においては、複素演算部101が存在しない。
スクランブルコードSnはデータの正負の符号を決定するものであるから、レイズドCOSフィルタ41〜44のフィルタ係数Ad1in'、Ad1qn'及びAcin'、Acqn'をスクランブルコードSnに応じて正負の符号を変えることにより、実施の形態2に係るHPSK変調器209は実施の形態1に係るHPSK変調器209の出力と同様の出力を得ることができる。
係数決定部51は実施の形態1に係る係数決定部51と同様にROMにより構成されている。係数決定部51から出力されるフィルタ係数Ad1in'、Ad1qn'及びAcin'、Acqn'は、元々のフィルタ係数Anにゲインファクタβd1若しくはゲインファクタβcを乗算したものと、スクランブルコードSnを複素数演算したものとになる。従って、これらの演算値を予め用意し、ROMに格納しておくことにより、ゲインファクタβd1、ゲインファクタβc、スクランブルコードSnのそれぞれに応じたフィルタ係数Ad1in'、Ad1qn'及びAcin'、Acqn'を出力することができる。
なお、実施の形態2に係るHPSK変調器209において係数決定部51にはROMが使用されているが、前述のように係数決定部51の出力(フィルタ係数)は元々のフィルタ係数Anにゲインファクタβd1若しくはゲインファクタβcを乗算したものとスクランブルコードSnを複素数演算したものとになるので、係数決定部51は乗算器と複素演算器とROMとを組み合わせて構成するようにしてもよい。また、係数決定部51以外の構成は基本的には実施の形態1に係るHPSK変調器209と同様であるので、ここでの説明は省略する。
以上説明したように、実施の形態2によれば、2つの通信チャネルの送信データ1、制御データ7毎に、拡散コードCd1、Ccを乗算し、その乗算結果を帯域制限する際に、ゲインファクタβd1、βcとスクランブルコードSnを考慮したフィルタ係数Ad1in'、Ad1qn'及びAcin'、Acqn'を使用するようにしたので、拡散コードCd1、Ccが乗算されたデータとスクランブルコードSnとを複素数演算する複素演算器101を無くすることができ、回路規模を減少することができるとともに、この回路規模の減少に伴い消費電力を減少することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、実施の形態1に係るHPSK変調器209と同様にシングルモードであり、実施の形態1に係るHPSK変調器209の構成を簡略化した例を説明するものである。
実施の形態3に係るHPSK変調器209は、図6に示すように、図1に示す実施の形態1に係るHPSK変調器209の乗算器11及び乗算器17を無くし、送信データ1と拡散コードCd1との乗算機能及び制御データ7と拡散コードCcとの乗算機能を有する係数決定部51を備えている。拡散コードCd1及びCcはデータの正負の符号を決定するものであるので、レイズドCOSフィルタ41〜44のフィルタ係数Ad1n'及びAcn'を拡散コードCd1及びCcに応じて正負の符号を変えることにより、実施の形態3に係るHPSK変調器209は実施の形態1に係るHPSK変調器209の出力と同様の出力を得ることができる。
係数決定部51は実施の形態1に係る係数決定部51と同様にROMにより構成されている。レイズドCOSフィルタ41〜44に出力されるフィルタ係数Ad1n'、Acn'は、元々のフィルタ係数Anにゲインファクタβd1、βcを乗算したものと拡散コードCd1、Ccを乗算したものとなる。従って、これらの演算値を予め用意し、ROMに格納しておくことにより、ゲインファクタβd1、βc、拡散コードCd1、Ccのそれぞれに応じたフィルタ係数Ad1n'、Acn'を出力することができる。
実施の形態3において、係数決定部51にはROMが使用されているが、前述のように、係数決定部51の出力(フィルタ係数)は、元々のフィルタ係数Anにゲインファクタβd1、βcを乗算したものと、拡散コードCd1、Ccを乗算したものとになるので、係数決定部51は乗算器とROMとを組み合わせて構成してもよい。
以上説明したように、実施の形態3によれば、2つの通信チャネルの送信データ1、制御データ7とスクランブルコードSnとを複素数演算し、その演算結果を帯域制限する際に、ゲインファクタβd1、βcと拡散コードCd1、Ccとを考慮したフィルタ係数Ad1n'、Acn'を使用するようにしたので、拡散コードCd1と送信データ1とを乗算する乗算器、拡散コードCcと制御データ7とを乗算する乗算器のそれぞれを無くすることができる。従って、HPSK変調器209において、回路規模を減少することができるとともに、この回路規模の減少に伴い消費電力を減少することができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4は、実施の形態1に係るHPSK変調器209と同様にシングルモードであり、実施の形態1に係るHPSK変調器209の構成を簡略化した例を説明するものである。
実施の形態4に係るHPSK変調器209は、図7に示すように、図1に示す実施の形態1に係るHPSK変調器209の乗算器11及び乗算器17を無くし、更にスクランブルコードSnを複素数演算する複素演算部101を無くすとともに、新たに拡散コードCd1、CcとスクランブルコードSnとを複素演算する複素演算部102を備え、係数決定部51において複素演算部102の演算結果とゲインファクタβd1及びβcとに基づきレイズドCOSフィルタ41〜44のフィルタ係数Ad1in'、Ad1qn'、Acin'、Acqn'を決定するようになっている。
係数決定部51は実施の形態1に係る係数決定部51と同様にROMにより構成されている。拡散コードCd1、CcとスクランブルコードSnとの複素数演算結果が複素演算部102の出力AIi、AIq、AQi、AQqになり、この出力AIi、AIq、AQi、AQqとゲインファクタβd1、βcとレイズドCOSフィルタの元々の係数Ad1n、Acnの積が係数決定部51から出力されるフィルタ係数Ad1in'、Ad1qn'、Acin'、Acqn'になる。具体的には、Ad1in'=Ad1n×AIi×βd1、Ad1qn'=Ad1n×AIq×βd1、Acin'=Acn×AQi×βc、Ad1qn'=Acn×AQq×βcとなる。従って、これらの演算値を予め用意し、ROMに格納しておくことにより、複素演算部102の出力AIi、AIq、AQi、AQqとゲインファクタβd1、βcとに応じたフィルタ係数Ad1in'、Ad1qn'、Acin'、Acqn'を出力することができる。
なお、実施の形態4において、係数決定部51はROMを用いて実現するようにしたが、前述のように係数決定部51から出力されるフィルタ係数Ad1in'、Ad1qn'、Acin'、Acqn'は、複素演算部102の出力AIi、AIq、AQi、AQqとゲインファクタβd1、βcと元々のフィルタ係数Ad1n、Acnとの積となるので、係数決定部51は乗算器を用いて構成してもよい。
以上説明したように、実施の形態4によれば、2つの通信チャネルの送信データ1、制御データ7を帯域制限する際に、ゲインファクタβd1、βcと拡散コードCd1、CcとスクランブルコードSnとを考慮したフィルタ係数Ad1in'、Ad1qn'、Acin'、Acqn'を使用するようにしたので、拡散コードCd1、CcとスクランブルコードSnとを複素演算する複素演算部102が1つ増えるが、送信データ1と拡散コードCd1とを乗算する乗算器11と、制御データ7と拡散コードCcとを乗算する乗算器17と、拡散コードCd1、Ccが乗算されたデータとスクランブルコードSnとを複素数演算する複素演算器101とを無くすことができる。従って、HPSK変調器209において、回路規模を減少することができるとともに、この回路規模の減少に伴い消費電力を減少することができる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5は、図1に示す実施の形態1に係るHPSK変調器209をマルチモードに適用した例を説明するものである。実施の形態5に係るHPSK変調器209は、図8に示すように、個別物理データチャネルDPDCH1に加えて、個別物理データチャネルDPDCH2、3、…を備えている。なお、ここでは、HPSK変調器209の構成を理解し易くするために、図8には個別物理データチャネルDPDCH1〜3に係る具体的な構成を示しこれらの説明を行い、それ以外の個別物理データチャネルDPDCH4以降についての具体的な構成並びにその説明は省略する。
HPSK変調器209において、偶数番目の個別物理データチャネルDPDCH2(及び4、6、…)の追加により、この個別物理データチャネルDPDCH2には乗算器12と、乗算器32と、乗算器22と、レイズドCOSフィルタ45と、レイズドCOSフィルタ46とが配設される。レイズドCOSフィルタ45、46には係数決定部51からフィルタ係数Ad2n'が出力される。更に、奇数番目の個別物理データチャネルDPDCH3(及び5、7、…)の追加により、この個別物理データチャネルDPDCH3には乗算器13と、乗算器23と、レイズドCOSフィルタ47と、レイズドCOSフィルタ48とが配設される。レイズドCOSフィルタ47、48には係数決定部51からフィルタ係数Ad3n'が出力される。
HPSK変調器209の上記以外の構成は前述の図1に示す実施の形態1に係るHPSK変調器209の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。更に、マルチモードに伴いHPSK変調器209に追加された奇数番目の個別物理データチャネルDPDCH3、5、…の各部の動作は、図1に示す個別物理データチャネルDPDCH1の乗算器11、乗算器21、レイズドCOSフィルタ41、レイズドCOSフィルタ42、係数決定部51の各動作と基本的に同様であるので、ここでの説明は省略する。そして、マルチモードに伴いHPSK変調器209に追加された偶数番目の個別物理データチャネルDPDCH2、4、…の各部の動作は、送信データ2、4、…と制御データ7との違いはあるものの、個別制御データチャネルDPCCHの各部の動作と基本的に同様であるので、ここでの説明は省略する。なお、加算器71は、レイズドCOSフィルタ41、47、45、43から出力される各チャネルの実部の各データを加算し、その加算データIoutを出力する。また、加算器72は、レイズドCOSフィルタ42、48、46、44から出力される各チャネルの虚部の各データを加算し、その加算データQoutを出力する。
以上説明したように、実施の形態5によれば、マルチモードにおいて前述の図1に示す実施の形態1に係るHPSK変調器209により得られる効果と同様の効果を得ることができる。更に、実施の形態5によれば、各通信チャネル毎にデータの処理を行なうことができ、使用しないチャネルのデータ処理においてはフルパワーダウンすることができる。従って、シングルモードの使用頻度が高い場合には、HPSK変調器209の消費電力を減少することができる。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6は、図5に示す実施の形態2に係るHPSK変調器209をマルチモードに適用した例を説明するものである。実施の形態6に係るHPSK変調器209は、図9に示すように、個別物理データチャネルDPDCH1に加えて、個別物理データチャネルDPDCH2、3、…を備えている。
HPSK変調器209において、偶数番目の個別物理データチャネルDPDCH2(及び4、6、…)の追加により、この個別物理データチャネルDPDCH2には乗算器12と、レイズドCOSフィルタ45と、レイズドCOSフィルタ46とが配設される。レイズドCOSフィルタ45には係数決定部51からフィルタ係数Ad2in'が出力され、レイズドCOSフィルタ46には係数決定部51からフィルタ係数Ad2qn'が出力される。更に、奇数番目の個別物理データチャネルDPDCH3(及び5、7、…)の追加により、この個別物理データチャネルDPDCH3には乗算器13と、レイズドCOSフィルタ47と、レイズドCOSフィルタ48とが配設される。レイズドCOSフィルタ47には係数決定部51からフィルタ係数Ad3in'が出力され、レイズドCOSフィルタ48には係数決定部51からフィルタ係数Ad3qn'が出力される。
HPSK変調器209の上記以外の構成は前述の図5に示す実施の形態2に係るHPSK変調器209の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。更に、マルチモードに伴いHPSK変調器209に追加された奇数番目の個別物理データチャネルDPDCH3、5、…の各部の動作は、図5に示す個別物理データチャネルDPDCH1の乗算器11、レイズドCOSフィルタ41、レイズドCOSフィルタ42、係数決定部51の各動作と基本的に同様であるので、ここでの説明は省略する。そして、マルチモードに伴いHPSK変調器209に追加された偶数番目の個別物理データチャネルDPDCH2、4、…の各部の動作は、送信データ2、4、…と制御データ7との違いはあるものの、個別物理制御チャネルDPCCHの各部の動作と基本的に同様であるので、ここでの説明は省略する。なお、加算器71は、レイズドCOSフィルタ41、47、45、43から出力される各チャネルの実部の各データを加算し、その加算データIoutを出力する。また、加算器72は、レイズドCOSフィルタ42、48、46、44から出力される各チャネルの虚部の各データを加算し、その加算データQoutを出力する。
以上説明したように、実施の形態6によれば、マルチモードにおいて前述の図5に示す実施の形態2に係るHPSK変調器209により得られる効果と同様の効果を得ることができる。更に、実施の形態6によれば、各通信チャネル毎にデータの処理を行なうことができ、使用しないチャネルのデータ処理においてはフルパワーダウンすることができる。従って、シングルモードの使用頻度が高い場合には、HPSK変調器209の消費電力を減少することができる。
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7は、図6に示す実施の形態3に係るHPSK変調器209をマルチモードに適用した例を説明するものである。実施の形態7に係るHPSK変調器209は、図10に示すように、個別物理データチャネルDPDCH1に加えて、個別物理データチャネルDPDCH2、3、…を備えている。
HPSK変調器209において、偶数番目の個別物理データチャネルDPDCH2(及び4、6、…)の追加により、この個別物理データチャネルDPDCH2には乗算器32と、乗算器22と、レイズドCOSフィルタ45と、レイズドCOSフィルタ46とが配設される。レイズドCOSフィルタ45、46には係数決定部51からフィルタ係数Ad2n'が出力される。更に、奇数番目の個別物理データチャネルDPDCH3(及び5、7、…)の追加により、この個別物理データチャネルDPDCH3には乗算器23と、レイズドCOSフィルタ47と、レイズドCOSフィルタ48とが配設される。レイズドCOSフィルタ47、48には係数決定部51からフィルタ係数Ad3n'が出力される。
HPSK変調器209の上記以外の構成は前述の図6に示す実施の形態3に係るHPSK変調器209の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。更に、マルチモードに伴いHPSK変調器209に追加された奇数番目の個別物理データチャネルDPDCH3、5、…の各部の動作は、図6に示す個別物理データチャネルDPDCH1の乗算器11、レイズドCOSフィルタ41、レイズドCOSフィルタ42、係数決定部51の各動作と基本的に同様であるので、ここでの説明は省略する。そして、マルチモードに伴いHPSK変調器209に追加された偶数番目の個別物理データチャネルDPDCH2、4、…の各部の動作は、送信データ2、4、…と制御データ7との違いはあるものの、個別物理制御チャネルDPCCHの各部の動作と基本的に同様であるので、ここでの説明は省略する。なお、加算器71は、レイズドCOSフィルタ41、47、45、43から出力される各チャネルの実部の各データを加算し、その加算データIoutを出力する。また、加算器72は、レイズドCOSフィルタ42、48、46、44から出力される各チャネルの虚部の各データを加算し、その加算データQoutを出力する。
以上説明したように、実施の形態7によれば、マルチモードにおいて前述の図6に示す実施の形態3に係るHPSK変調器209により得られる効果と同様の効果を得ることができる。更に、実施の形態7によれば、各通信チャネル毎にデータの処理を行なうことができ、使用しないチャネルのデータ処理においてはフルパワーダウンすることができる。従って、シングルモードの使用頻度が高い場合には、HPSK変調器209の消費電力を減少することができる。
(実施の形態8)
本発明の実施の形態8は、図7に示す実施の形態4に係るHPSK変調器209をマルチモードに適用した例を説明するものである。実施の形態8に係るHPSK変調器209は、図11に示すように、個別物理データチャネルDPDCH1に加えて、個別物理データチャネルDPDCH2、3、…を備えている。
HPSK変調器209において、偶数番目の個別物理データチャネルDPDCH2(及び4、6、…)の追加により、この個別物理データチャネルDPDCH2にはレイズドCOSフィルタ45と、レイズドCOSフィルタ46とが配設される。レイズドCOSフィルタ45には係数決定部51からフィルタ係数Ad2in'が出力される。レイズドCOSフィルタ46には係数決定部51からフィルタ係数Ad2qn'が出力される。更に、奇数番目の個別物理データチャネルDPDCH3(及び5、7、…)の追加により、この個別物理データチャネルDPDCH3にはレイズドCOSフィルタ47と、レイズドCOSフィルタ48とが配設される。レイズドCOSフィルタ47には係数決定部51からフィルタ係数Ad3in'が出力される。レイズドCOSフィルタ48には係数決定部51からフィルタ係数Ad3qn'が出力される。
HPSK変調器209の上記以外の構成は前述の図7に示す実施の形態4に係るHPSK変調器209の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。更に、マルチモードに伴いHPSK変調器209に追加された奇数番目の個別物理データチャネルDPDCH3、5、…の各部の動作は、図7に示す個別物理データチャネルDPDCH1のレイズドCOSフィルタ41、レイズドCOSフィルタ42、係数決定部51の各動作と基本的に同様であるので、ここでの説明は省略する。そして、マルチモードに伴いHPSK変調器209に追加された偶数番目の個別物理データチャネルDPDCH2、4、…の各部の動作は、送信データ2、4、…と制御データ7との違いはあるものの、個別物理制御チャネルDPCCHの各部の動作と基本的に同様であるので、ここでの説明は省略する。なお、加算器71は、レイズドCOSフィルタ41、47、45、43から出力される各チャネルの実部の各データを加算し、その加算データIoutを出力する。また、加算器72は、レイズドCOSフィルタ42、48、46、44から出力される各チャネルの虚部の各データを加算し、その加算データQoutを出力する。
以上説明したように、実施の形態8によれば、マルチモードにおいて前述の図7に示す実施の形態4に係るHPSK変調器209により得られる効果と同様の効果を得ることができる。更に、実施の形態8によれば、各通信チャネル毎にデータの処理を行なうことができ、使用しないチャネルのデータ処理においてはフルパワーダウンすることができる。従って、シングルモードの使用頻度が高い場合には、HPSK変調器209の消費電力を減少することができる。
本発明に係る変調器は、回路規模を減少することができるとともに、消費電力を減少することができるという効果を有し、W−CDMAに限らず、無線通信機器等に組み込まれるデジタル変調器に広く有効である。
本発明の実施の形態1に係るHPSK変調器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る携帯電話機の構成を示すブロック図 図1に示すHPSK変調器のレイズトCOSフィルタの第1の構成を示すブロック図 図1に示すHPSK変調器のレイズトCOSフィルタの第2の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係るHPSK変調器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係るHPSK変調器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4に係るHPSK変調器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態5に係るHPSK変調器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態6に係るHPSK変調器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態7に係るHPSK変調器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態8に係るHPSK変調器の構成を示すブロック図 本発明の先行技術に係るHPSK変調器のシングルモードの場合のブロック図
符号の説明
1〜3 送信データ
7 制御データ
11〜13、17、21〜23、27、32、37、111〜113、117、122、127 乗算器
41〜48 レイズドCOSフィルタ
51 係数決定部
71、72 加算器
101、102 複素演算部
201 アンテナ
202 RF部
203 アナログベースバンド部
204 デジタルベースバンド部
205 デジタルシグナルプロセッサ(DSP)
206 コーデック
207 スピーカ
208 マイク
209 HPSK変調器
210 デジタルアナログ変換器

Claims (13)

  1. 送信データに拡散コードを乗算する拡散コード乗算部と、
    前記拡散コード乗算部から出力される出力信号にスクランブルコードを複素数演算し、前記出力信号を複素データに変換する複素演算部と、
    前記複素データを帯域制限するためのフィルタ係数に、送信電力を決定するゲインファクタを乗算して該ゲインファクタに応じたフィルタ係数を決定する係数決定部と、
    前記係数決定部により決定されたフィルタ係数を使用して、前記複素データを帯域制限するフィルタと、
    を備える変調器。
  2. 送信データに拡散コードを乗算する拡散コード乗算部と、
    前記拡散コード乗算部から出力される出力信号を帯域制限するフィルタと、
    送信電力を決定するゲインファクタとスクランブルコードとに基づき前記フィルタのフィルタ係数を決定する係数決定部と、
    を備える請求項1記載の変調器。
  3. 送信データにスクランブルコードを複素数演算し、前記送信データを複素データに変換する複素演算部と、
    前記複素演算部から出力される複素データを帯域制限するフィルタと、
    送信電力を決定するゲインファクタと拡散コードとに基づき前記フィルタのフィルタ係数を決定する係数決定部と、
    を備える変調器。
  4. 散コードとスクランブルコードとを複素数演算する複素数演算部と、
    前記複素数演算部から出力される複素データと送信電力を決定するゲインファクタとを乗算して該ゲインファクタに応じたフィルタ係数を決定する係数決定部と、
    前記係数決定部により決定されたフィルタ係数を使用して、送信データを帯域制限するフィルタと、
    を備える変調器。
  5. 前記送信データ、前記拡散コード及び前記スクランブルコードは、それぞれ1ビットのデータである請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の変調器。
  6. 前記拡散コード乗算部は、排他的論理和回路により構成されている請求項1又は請求項2記載の変調器。
  7. 前記複素演算部は、排他的論理和回路により構成されている請求項1、請求項3又は請求項4記載の変調器。
  8. 前記フィルタは、1ビット入力のFIRフィルタにより構成された、レイズドCOSフィルタである請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の変調器。
  9. 前記フィルタのフィルタ係数は、前記送信データ、前記拡散コード、前記スクランブルコード、前記ゲインファクタのいずれか1つ又は複数により選択される請求項8記載の変調器。
  10. 制御チャネルの制御データ及び送信チャネルの送信データが入力され、前記制御データ、前記送信データのそれぞれに拡散コードを乗算し出力する拡散コード乗算部と、
    前記拡散コード乗算部からの各出力とスクランブルコードとを複素数演算し、前記制御チャネル毎並びに送信チャネル毎に、実部のデータと虚部のデータとに展開する複素演算部と、
    前記複素データを帯域制限するためのフィルタ係数に、送信電力を決定するゲインファクタを乗算して該ゲインファクタに応じたフィルタ係数を決定する係数決定部と、
    前記係数決定部により決定されたフィルタ係数を使用して、前記複素数演算部から前記制御チャネル毎、前記送信チャネル毎にそれぞれ出力される出力信号を各々帯域制限するレイズドCOSフィルタと、
    前記レイズドCOSフィルタを通過する前記制御チャネル毎、送信チャネル毎のそれぞれの実部のデータを加算するとともに、それぞれの虚部のデータを加算する加算部と、
    を備えるハイブリット位相偏移変調器。
  11. 制御チャネルの制御データ及び送信チャネルの送信データが入力され、前記制御データ、前記送信データのそれぞれに拡散コードを乗算する拡散コード乗算部と、
    前記拡散コード乗算部から出力される出力信号を帯域制限するレイズドCOSフィルタと、
    送信電力を決定するゲインファクタとスクランブルコードとに基づき前記レイズドCOSフィルタのフィルタ係数を決定する係数決定部と、
    前記レイズドCOSフィルタを通過する前記制御チャネル毎、送信チャネル毎のそれぞれの実部のデータを加算するとともに、それぞれの虚部のデータを加算する加算部と、
    を備えるハイブリット位相偏移変調器。
  12. 制御チャネルの制御データ及び送信チャネルの送信データが入力され、前記制御データ、前記送信データのそれぞれにスクランブルコードを複素数演算し、前記制御チャネル毎並びに送信チャネル毎に、実部のデータと虚部のデータとに展開する複素演算部と、
    前記複素演算部から出力される複素データを帯域制限するレイズドCOSフィルタと、
    前記制御データ、前記送信データのそれぞれにゲインファクタを乗算する拡散乗算部と、
    拡散コードと前記ゲインファクタとに基づき前記レイズドCOSフィルタのフィルタ係数を決定する係数決定部と、
    前記レイズドCOSフィルタを通過する前記制御チャネル毎、送信チャネル毎のそれぞれの実部のデータを加算するとともに、それぞれの虚部のデータを加算する加算部と、
    を備えるハイブリット位相偏移変調器。
  13. 散コードとスクランブルコードと複素数演算する複素演算部と、
    前記複素演算部から出力される複素データと送信電力を決定するゲインファクタとを乗算して該ゲインファクタに応じたフィルタ係数を決定する係数決定部と、
    前記係数決定部により決定されたフィルタ係数を使用して、制御チャネルの制御データ及び送信チャネルの送信データのそれぞれを帯域制限するレイズドCOSフィルタと、
    前記レイズドCOSフィルタを通過する前記制御チャネル毎、送信チャネル毎のそれぞれの実部のデータを加算するとともに、それぞれの虚部のデータを加算する加算部と、
    を備えるハイブリット位相偏移変調器。
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