JP2000031840A - 歪補償用アドレス発生器,歪補償回路および送信歪補償付き送信機 - Google Patents

歪補償用アドレス発生器,歪補償回路および送信歪補償付き送信機

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JP2000031840A
JP2000031840A JP10197719A JP19771998A JP2000031840A JP 2000031840 A JP2000031840 A JP 2000031840A JP 10197719 A JP10197719 A JP 10197719A JP 19771998 A JP19771998 A JP 19771998A JP 2000031840 A JP2000031840 A JP 2000031840A
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • H04L27/36Modulator circuits; Transmitter circuits
    • H04L27/366Arrangements for compensating undesirable properties of the transmission path between the modulator and the demodulator
    • H04L27/367Arrangements for compensating undesirable properties of the transmission path between the modulator and the demodulator using predistortion

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信アンプの非線形歪み補償用アドレス
発生器の動作速度を犠牲にすることなく、低消費電力化
および装置の小型化を図ること 【解決手段】 送信データに基づき送信パワを算出する
パワ算出値201と、比較器制御回路202と、アドレ
ス発生テーブル203とを設ける。アドレス発生テーブ
ルは並列動作する複数の比較器を具備する。比較器制御
回路202は、送信パワ値に応じて、真に必要な比較器
のみをオンさせる。したがって、特に、低送信パワ域に
おける消費電流の削減が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歪補償用アドレス
発生器,歪補償回路および送信歪補償付き送信機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等の通信機器では、図17
(a)に示すように、IFアンプ501,送信アンプ5
02による増幅を経て、アンテナ503から信号を無線
送信する。送信アンプ502の入出力特性は、図17
(b)の実線で示すように良好なリニアリティが確保さ
れるのが理想であるが、現実には、送信アンプ502を
構成する半導体素子の特性等に起因して、図17(b)
の実線で示すように、高入力域で増幅率が低下し、非線
形歪が生じる。この歪は、通話品質を低下させる原因と
なる。
【0003】そこで、送信アンプの非線形歪を補償する
べく、図17(a)に示すように、デジタルデータの段
階で歪の補償を行うための回路(歪補償回路)500が
設けられている。
【0004】歪補償回路500は、送信アンプの現実の
入出力特性(図17(b)の実線で示される特性)とは
逆の特性の補償データを送信データに作用させて送信デ
ータを補償し、これによって送信アンプ502のリニア
リティを向上させる。
【0005】送信データの値はリアルタイムで瞬時に変
動するので、送信アンプの非線形歪の補償は、この変動
に高速に追従して行われる必要がある。
【0006】また、移動体通信では、コチャネル干渉の
低減や移動機の低消費電力化などを目的として、送信電
力制御が行われるため、この送信電力制御によって送信
アンプの利得が調整される場合に、その調整に的確に追
従して非線形歪の補償が行われる必要がある。図17
(a)において、送信電力制御信号が送信アンプ502
だけでなく、歪補償回路500にも入力されているの
は、送信電力に応じて歪補償を行う必要があるからであ
る。
【0007】高速な歪補償を実現する有効な方式とし
て、歪補償用データをメモリに格納しておくと共に、ア
ドレス発生テーブルによって高速にメモリアドレスを発
生させ、上述のメモリから歪補償用データを出力する、
という方式(アドレステーブルを用いたメモリアクセス
方式)がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アドレステー
ブルを用いたメモリアクセス方式では、アドレス発生テ
ーブルにおいて、並列動作する多数の比較器を必要と
し、また、これらの比較器は送信データの更新に同期し
て常に高速に動作しなくてはならず、その結果として、
通信装置の小型化や低消費電流化が困難であるという問
題を有している。
【0009】また、移動体通信、特に携帯電話の送信ア
ンプの非線形歪を補償する場合には、送信電力制御によ
って送信アンプの送信電力が、例えば数十階調に渡って
変化する。したがって、アドレス発生テーブルも、その
階調に対応した個数を用意しておき、しかも、高速な歪
補償を行うために、複数のアドレス発生テーブルを常に
並列に動作させておく必要がある。したがって、この点
でも、通信装置の小型化や低消費電流化が困難である。
【0010】本発明は、このような問題点に着目してな
されたものであり、送信アンプの歪補償の高速性を確保
しつつ、装置の小型化および低消費電流化を実現するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、以下の構成を採用する。
【0012】請求項1記載の歪補償用アドレス発生器の
発明は、送信アンプの非線形歪補償用データの格納領域
を示すアドレスを発生させる歪補償用アドレス発生器で
あって、送信パワ値を所定の基準値と比較する複数の比
較器と、前記複数の比較器の各々の出力をデコードする
デコーダと、前記送信パワ値のレベルに応じて、前記ア
ドレスの発生に寄与しない前記複数の比較器の一部をオ
フさせる比較器制御手段と、を具備する構成とした。
【0013】アドレス発生テーブルにおいて、送信パワ
値のレベルに応じて、内蔵する多数の比較器のうちの一
部(必要な比較器のみ)を動作させるので、比較器にお
ける消費電流を低減することができる。
【0014】請求項2記載の歪補償用アドレス発生器の
発明は、請求項1記載の発明において、前記比較器制御
手段は、前記送信パワ値を予め用意されている動作領域
係数と比較し、前記比較器の一部をオフさせるための制
御信号を生成し、出力する構成とした。
【0015】これにより、予め用意されている係数(動
作領域係数)と送信パワ値との比較によって、オフする
べき比較器をリアルタイムで決定することが可能とな
る。
【0016】請求項3記載の歪補償用アドレス発生器の
発明は、請求項1または請求項2において、送信データ
に基づき前記送信パワ値を算出する送信パワ算出手段
を、さらに具備する構成とした。
【0017】これにより、送信データを入力として必要
な送信パワ値を瞬時に算出することが可能となる。
【0018】請求項4記載の歪補償用アドレス発生器の
発明は、請求項3記載の発明において、前記送信パワ算
出手段は、1〜n(nは2以上の整数)本の送信信号を
合成して送信パワを算出する構成とした。
【0019】複数本の信号を合成して送信パワを算出で
きるので、本アドレス発生器は、携帯電話の移動機のみ
ならず、基地局装置等にも使用できる。
【0020】請求項5記載の歪補償用アドレス発生器の
発明は、送信アンプの非線形歪補償用データの格納領域
を示すアドレスを発生させる歪補償用アドレス発生器で
あって、送信パワ値を所定の基準値と比較する複数の比
較器と、前記複数の比較器の各々の出力をデコードする
デコーダと、前記送信パワ値のレベルに応じて、前記ア
ドレスの発生に寄与しない前記複数の比較器の一部をオ
フさせる比較器制御手段とを具備するアドレス発生テー
ブルと、前記送信パワ値に所定の演算を施して前記アド
レスを発生させるアドレス演算器と、前記送信パワ値を
所定のしきい値と比較し、その比較結果に応じて前記ア
ドレス発生テーブルと前記アドレス演算手段とを相補的
にオンさせる切換回路と、を有する構成とした。
【0021】送信パワ値が増大するにつれて使用する比
較器の数も増加するので、送信パワ値が大きくなればア
ドレス発生テーブルにおける消費電流は増大する。一
方、所定の演算を実行してリアルタイムでアドレスを発
生させるアドレス演算器は、ハードウエア量で動作電流
がほぼ決まるので、送信パワ値にかかわらず消費電流は
ほぼ一定である。したがって、所定の条件の下で、両者
を相補的に組み合わせて使用することによって、アドレ
ス発生器全体の消費電流量を、最も効果的に抑制するこ
とが可能となる。
【0022】請求項6記載の歪補償用アドレス発生器の
発明は、請求項5記載の発明において、前記切換回路
は、前記送信パワが所定のしきい値より小さい場合には
前記アドレス発生テーブルをオンさせ、前記送信パワが
所定のしきい値より大きい場合には前記アドレス演算器
をオンさせる構成とした。
【0023】比較器オフ機能付きのアドレス発生テーブ
ルは、入力パワ値が小さいほど消費電流削減効果が顕著
に現れるので、入力パワ値が所定のしきい値より小さい
領域でアドレス発生テーブルを使用する。そして、入力
パワ値がしきい値を越えるとアドレス演算器を使用し
て、入力パワ値の増大にかかわらず消費電流をほぼ一定
に抑制する。これらの相乗効果で、アドレス発生に要す
る消費電力を最小限に抑制することが可能となる。ま
た、入力パワ値が大きい領域ではアドレス発生テーブル
は不要となることから、比較器やデコーダ等を大幅に削
減でき、これによって装置の小型化も達成できる。
【0024】請求項7記載の歪補償用アドレス発生器の
発明は、請求項5または請求項6記載の発明において、
前記アドレス演算器は、加算,乗算および除算を実行す
る機能をもつ構成とした。
【0025】線形演算によりアドレスを発生させるの
で、アドレス演算器の構成を簡略化できる。
【0026】請求項8記載の歪補償用アドレス発生器の
発明は、請求項7記載の発明において、前記アドレス演
算器は、ビットシフト動作により除算を行う構成とし
た。
【0027】除算をビットシフトにより行うことで、除
算器は、基本的にはシフトレジスタで構成することがで
きる。したがって、アドレス演算器の構成をさらに簡素
化できる。
【0028】請求項9記載の歪補償用アドレス発生器の
発明は、請求項5〜請求項8のいずれかに記載の発明に
おいて、送信データに基づいて前記送信パワ値を算出す
る送信パワ算出手段を、さらに具備する構成とした。
【0029】これにより、送信データを入力として必要
な送信パワ値を瞬時に算出することが可能となる。
【0030】請求項10記載の歪補償用アドレス発生器
の発明は、請求項9記載の発明において、前記送信パワ
算出手段は、1〜n(nは2以上の整数)本の送信信号
を合成して送信パワを算出する構成とした。
【0031】複数本の信号を合成して送信パワを算出で
きるので、本アドレス発生器は、携帯電話の移動機のみ
ならず、基地局装置等にも使用できる。
【0032】請求項11記載の歪補償用アドレス発生器
の発明は、送信アンプの非線形歪補償用データの格納領
域を示すアドレスを発生させる歪補償用アドレス発生器
であって、送信信号の送信パワを算出する送信パワ算出
手段と、この送信パワ算出手段によって算出された送信
パワ値を入力とし、かつ、選択的に切り換えられて使用
される複数のアドレス発生テーブルと、複数組の演算係
数テーブルを具備し、かつ、前記複数組の演算係数テー
ブルのうちの選択された一組の演算係数テーブルの係数
値を用いて、送信信号の送信パワ値に対して所定の演算
を実行し、これによって前記アドレスを発生させること
が可能なアドレス演算器と、前記送信アンプの送信電力
レベルに応じて、前記複数のアドレス発生テーブルの中
から一つを選択すると共に、前記アドレス演算器におけ
る前記複数組の演算係数テーブルの中から一組を選択す
るテーブル選択手段と、前記送信パワ値を所定のしきい
値と比較し、その比較結果に応じて、選択されている前
記アドレス発生テーブルまたは前記アドレス演算器のい
ずれかを相補的にオンさせる切換回路と、を有し、前記
複数のアドレス発生テーブルの各々は、前記送信パワ値
を所定の基準値と比較する複数の比較器と、前記複数の
比較器の各々の出力をデコードするデコーダと、前記送
信パワ値のレベルに応じて、前記アドレスの発生に寄与
しない前記複数の比較器の一部をオフさせる比較器制御
手段とを具備する構成とした。
【0033】送信アンプの送信電力制御を行うことに対
応して、アドレス発生テーブルが複数用意され、また、
アドレス演算器内に複数組の演算係数テーブルが内蔵さ
れている場合に、送信電力のレベルに対応した、実際に
使用するテーブルのみをオンさせ、その他のテーブルを
オフさせることで消費電流の大幅な削減が可能となる。
このようにして使用するテーブルを選択した後に、アド
レス発生テーブルにおいて不要な比較器のオフを行い、
さらに送信パワの高い領域においてアドレス演算器への
切換を行うことにより、アドレス発生に要する消費電力
をさらに削減でき、かつ装置の小型化も達成される。
【0034】請求項12記載の歪補償用アドレス発生器
の発明は、請求項11記載の発明において、前記送信パ
ワ算出手段は、1〜n(nは2以上の整数)本の送信信
号を合成して送信パワを算出する構成とした。
【0035】複数本の信号を合成して送信パワを算出で
きるので、本アドレス発生器は、携帯電話の移動機のみ
ならず、基地局装置等にも使用できる。
【0036】請求項13記載の歪補償用アドレス発生器
の発明は、請求項11記載の発明において、前記切換回
路は、前記送信パワが所定のしきい値より小さい場合に
は選択されている前記アドレス発生テーブルをオンさ
せ、前記送信パワが所定のしきい値より大きい場合には
選択されている前記アドレス演算器をオンさせる構成と
した。
【0037】比較器オフ機能付きのアドレス発生テーブ
ルは、入力パワ値が小さいほど消費電流削減効果が顕著
に現れるので、入力パワ値が所定のしきい値より小さい
領域でアドレス発生テーブルを使用する。そして、入力
パワ値がしきい値を越えるとアドレス演算器を使用し
て、入力パワ値の増大にかかわらず消費電流をほぼ一定
に抑制する。これらの相乗効果で、アドレス発生に要す
る消費電力を最小限に抑制することが可能となる。ま
た、入力パワ値が大きい領域ではアドレス発生テーブル
は不要となることから、比較器やデコーダ等を大幅に削
減でき、これによって装置の小型化も達成できる。
【0038】請求項14記載の歪補償用アドレス発生器
の発明は、請求項11〜請求項13記載の発明におい
て、前記アドレス演算器は、加算,乗算および除算を実
行する機能をもつ構成とした。
【0039】線形演算によりアドレスを発生させるの
で、アドレス演算器の構成を簡略化できる。
【0040】請求項15記載の歪補償用アドレス発生器
の発明は、請求項14記載の発明において、前記アドレ
ス演算器は、ビットシフト動作により除算を行う構成と
した。
【0041】除算をビットシフトにより行うことで、除
算器は、基本的にはシフトレジスタで構成することがで
きる。したがって、アドレス演算器の構成をさらに簡素
化できる。
【0042】請求項16記載の歪補償回路の発明は、請
求項1〜請求項15のいずれかに記載の歪補償用アドレ
ス発生器と、この歪補償用アドレス発生器から出力され
るアドレス信号を入力とし、対応する歪補償用データを
出力する歪補償用データ格納手段と、この歪補償用デー
タ格納手段から出力される前記歪補償用データを送信信
号に作用させて送信アンプの非線形歪補償を行う補償回
路と、を有する構成とした。
【0043】これにより、送信データに基づく送信パワ
の瞬時変動および送信電力制御の制御値の変動にリアル
タイムに追従して送信アンプの非線形歪の補償を行うこ
とができ、しかも、低消費電力で小型という優れた特徴
をもつ歪補償回路が実現される。
【0044】請求項17記載の送信歪補償機能付き送信
機の発明は、送信するべきデータに特定のコードを乗算
してスペクトラム拡散を行う拡散処理部と、請求項1〜
請求項15のいずれかに記載の歪補償用アドレス発生器
と、この歪補償用アドレス発生器から出力されるアドレ
ス信号を入力とし、対応する歪補償用データを出力する
歪補償用データ格納手段と、この歪補償用データ格納手
段から出力される前記歪補償用データを、前記拡散処理
部を通過してきたデータに作用させて送信アンプの非線
形歪補償を行う補償回路と、前記補償回路から出力され
るデータに基づいて得られる送信信号を増幅する送信ア
ンプと、この送信アンプの出力を無線信号として出力す
るアンテナと、を有する構成とした。
【0045】これにより、CDMA方式の送信機(携帯
電話機等)における通話品質を向上できる。
【0046】請求項18記載の送信歪補償機能付き送信
機の発明は、時分割多重処理を行う時分割多重処理部
と、請求項1〜請求項15のいずれかに記載の歪補償用
アドレス発生器と、この歪補償用アドレス発生器から出
力されるアドレス信号を入力とし、対応する歪補償用デ
ータを出力する歪補償用データ格納手段と、この歪補償
用データ格納手段から出力される前記歪補償用データ
を、前記時分割多重処理部を通過してきたデータに作用
させて送信アンプの非線形歪補償を行う補償回路と、前
記補償回路から出力されるデータに基づいて得られる送
信信号を増幅する送信アンプと、この送信アンプの出力
を無線信号として出力するアンテナと、を有する構成と
した。
【0047】これにより、TDMA方式の送信機(携帯
電話機等)における通話品質を向上できる。
【0048】請求項19記載の送信歪補償機能付き送信
機の発明は、請求項17または請求項18記載の発明に
おいて、前記送信アンプおよび前記歪補償アドレス発生
器に対して送信パワの指定を行う送信パワ指定手段を、
さらに具備する構成とした。
【0049】これにより、送信電力の制御による消費電
力の削減が可能で、かつ高品質の通話を行える送信機が
実現される。
【0050】請求項20記載の移動局装置の発明は、請
求項17〜請求項19のいずれか記載の送信歪補償機能
付き送信機を含む構成とした。
【0051】これにより、高品質の通話を行え、低消費
電力かつ小型の移動局装置(携帯電話機等)が実現され
る。
【0052】請求項21記載の基地局装置の発明は、請
求項17〜請求項19のいずれか記載の送信歪補償機能
付き送信機を含む構成とした。
【0053】これにより、高品質の通話を可能とする基
地局装置が実現される。
【0054】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0055】(実施の形態1)図1は本実施の形態にか
かる歪補償用アドレス発生器の基本的構成を示す図であ
る。
【0056】本実施の形態の特徴は、送信パワ算出値に
応じてアドレス発生テーブルに内蔵される多数の比較器
のうちの一部をオフさせ、低消費電力化を図ることであ
る。
【0057】図1に示されるように、歪補償用アドレス
発生器は、送信データの入力端子200と、パワ算出部
201と、比較器制御回路202と、アドレス発生テー
ブル203とを有している。
【0058】複数の送信データ1〜nが入力端200よ
り入力されると、パワ算出部201にて送信パワ値の算
出が行われる。送信パワの算出値は、入力された送信デ
ータ1〜nの各々について自乗し、その後全てを加算し
た値、もしくは加算後の値を平方根処理した値である。
【0059】比較器制御回路202は、パワ算出部20
1の演算結果である送信パワ値に基づいて動作させるべ
き比較器を判断し、アドレス発生テーブル203に対し
て不要な比較器をオフさせる信号(比較器制御信号)を
出力する。
【0060】アドレス発生テーブル203は、並列動作
可能な多数の比較器を内蔵しており、比較器制御回路2
02からの比較器制御信号を受けて必要な比較器のみが
動作する。そして、パワ算出部201から出力される送
信パワ値を入力として、比較,デコード等の動作を行っ
て歪補償用アドレスを生成する。この歪補償用アドレス
は、アドレス出力端子204から出力される。
【0061】なお、この歪補償用アドレスにより、例え
ば、図15の補償データ格納部414内の番地が指定さ
れ、その番地に格納されている非線形歪補償データが出
力され、補償データ乗算部413にて送信データに掛け
合わされ、補正された送信データが得られる(全体のシ
ステム等については後述する)。
【0062】次に、図1に示される各部分の具体的構成
例について説明する。図2はパワ算出部201のn=2
時の具体的構成を示す図である。図2において、パワ算
出部201は、Ich,Qchの2本の送信データを入
力として、乗算器111a,111bで各データを自乗
し、加算器112で加算し、レジスタ113に格納され
ている除算係数mを用いて除算器114にて除算を行
い、これらの演算結果が端子106から出力する。
【0063】次に、図3を用いて、比較器制御回路20
2およびアドレス発生テーブル203の具体例について
説明する。
【0064】図3において、比較器制御回路202の入
力端205より入力される送信パワ値は、比較器208
に入力される。動作領域係数格納部207には、動作さ
せるべき比較器を判定するための係数が保持されてい
る。デコーダ209は比較器208の結果に基づいて、
アドレス発生テーブル203内の比較器の個別制御信号
を生成する。
【0065】アドレス発生テーブル203は、比較値#
0〜#7を保持する比較値格納部212〜219で構成
される比較値群211を持ち、比較値格納部212〜2
19の出力は比較器221〜228で構成される比較器
群220に各々接続されている。比較器221〜228
で構成される比較器群220の出力は、デコーダ229
に各々接続され、デコーダ229のデコード結果は、補
償データ指定アドレスを格納するアドレス格納部230
の格納箇所指定アドレスとして使用される。アドレス格
納部230は、デコーダ229により指し示された格納
部に保持されている補償データ指定アドレスを、アドレ
ス出力端子231を介して出力する。
【0066】図4に、本実施の形態における、入力パワ
(送信パワ算出値)とアドレス発生器の消費電流の関係
の概略を示す。
【0067】図4中、一点鎖線で示される特性Aは、ア
ドレス発生テーブル203内に内蔵される比較器をすべ
て常にオンさせた場合(比較例)を示し、実線で示され
る特性Bが、比較器制御回路202の制御によってアド
レス発生に実質的に寄与しない不要な比較器をオフさせ
た場合の特性である。なお、図4において、入力パワp
0<p1である。
【0068】図4から明らかなように、比較例の場合に
は、入力パワにかかわらず消費電流は一定であるに対
し、本実施の形態の場合には、入力パワが小さいほど、
消費電流の削減効果が顕著に現れることがわかる。携帯
電話等の通信機の場合、通常の送信パワはそれほど大き
くないので、最も使用頻度の高い送信パワの範囲で消費
電力を削減できることの効果は大きい。
【0069】図5(a),(b)は、消費電流の削減効
果をコンピュータシミュレーションにより具体的に調べ
た結果を説明するための図である。
【0070】図5(a)では、送信パワ値算出値として
「0」〜「7」の8段階を想定し、それに対応して8つ
の比較器#0〜#7の「オン」,「オフ」を判定した結
果を示す。太い実線で囲まれて示されるように、送信パ
ワ値が「0」〜「2」の範囲において比較器#1〜比較
器#7がオフされ、この分、消費電流が削減される。こ
の場合の、消費電流の変化が図5(b)に示される。こ
の図から明らかなように、送信パワ算出値の小さい領域
で消費電流の低減効果が顕著である。このように本実施
の形態によれば、アドレス発生器の低消費電力化を図る
ことができる。
【0071】(実施の形態2)本発明の実施形態2にか
かる歪補償用アドレス発生器の構成,動作等について図
6〜図10を用いて説明する。
【0072】本実施の形態の特徴は、アドレスを発生さ
せる手段として、アドレス発生テーブルの他にアドレス
演算器を設け、送信パワ値に応じて両者を切換使用する
構成とし、送信パワが大きい領域でも消費電流を削減し
て前掲の実施の形態よりもさらに大きな消費電力の低減
を実現することである。
【0073】図6は本実施の形態にかかる歪補償用アド
レス発生器の全体構成を示す図である。図示されるよう
に、本実施の形態の歪補償用アドレス発生器は、1〜n
本の送信データ入力端子240と、パワ算出部241
と、アドレス発生テーブル(図3に示される比較器制御
回路202を具備した構成をもつ)と、アドレス演算器
243と、アドレス生成切換器244と、出力選択回路
245と、アドレス出力端子246と、を有する。
【0074】図7(a)〜(c)は本実施の形態におけ
る消費電流の削減の原理を説明するための図である。
【0075】前掲の実施の形態で説明したように、比較
器制御機能付きのアドレス発生テーブル(図3)では、
図7(a)に示すように、入力パワが小さい領域で消費
電流の削減効果が顕著である(特性Aが比較例の場合,
特性Bが比較器制御機能付きのアドレス発生テーブルの
場合を示す)。但し、入力パワが増大してくると、動作
する比較器の数が多くなるので消費電流の削減には限界
がある。
【0076】一方、比較器を用いずに、入力される送信
パワ値に対して所定の演算を施してリアルタイムでアド
レスを発生させるアドレス演算器の場合、その消費電流
はハードウエア量でほぼ決まるので、図7(b)に示す
ように、入力パワにかかわらず、ほぼ一定であり(特性
C)、かつ、演算内容が乗算,加算などの一次演算の場
合にはそれほど複雑な回路を必要としないから、消費電
流量もそれほど大きくはならない(図7(b)では消費
電流はI1である)。
【0077】そこで、図7(c)に示すように、入力パ
ワが小さい領域では比較器制御機能付きのアドレス発生
テーブル242を使用し(特性B)、所定のしきい値P
Cを越えると、今度はアドレス演算器243を使用する
(特性C)。これにより、送信パワが高い領域でも消費
電流の増加が抑制され、低パワ領域における比較器オフ
による消費電流削減効果と相まって、全体として消費電
流をさらに削減できることになる。
【0078】また、送信パワが高い領域ではアドレス発
生テーブルを使用しないので、実施の形態1のように、
送信パワのダイナミックレンジのすべてをカバーするよ
うに比較器を用意する必要がないので、比較器の個数は
かなり削減できる。一方、アドレス演算器の構成はそれ
ほど複雑ではないので、アドレス演算器を新規に追加し
ても回路の占有面積が急激に増大するといったことはな
い。よって、結果的には、アドレス発生器を構成する回
路の占有面積を削減することもでき、装置の小型化も図
れる。
【0079】以上が本実施の形態の概要である。以下、
具体的動作や具体的構成について説明する。
【0080】図6において、パワ算出部241にはn本
(1〜n)の送信データが入力される。送信パワの算出
値は、入力された送信データ1〜nの各々について自乗
し、その後全てを加算した値、もしくは加算後の値を平
方根処理した値である。算出された送信パワ値は、テー
ブル参照(比較器による比較値との比較)を用いたアド
レス発生テーブル242と、乗算器、加算器、除算器を
用いたアドレス演算器243にそれぞれ入力される。
【0081】また、算出された送信パワ値は、アドレス
生成切換器244にも入力され、アドレス生成切換器2
44の切換制御信号によりアドレス発生テーブル242
と、アドレス演算器243のどちらか一方のみを動作す
るよう制御が行われる。アドレス発生テーブル242に
より発生されたアドレスとアドレス演算器によって発生
されたアドレスは出力選択回路245に入力される。出
力選択回路245は、アドレス生成切換器244の切換
制御信号を受けて、アドレス発生テーブル242から供
給されるアドレスあるいはアドレス演算器243から供
給されるアドレスのいずれかを選択し、アドレス出力端
子246に出力する。
【0082】次に、アドレス生成切換器244の具体的
構成について図8を用いて説明する。入力端250より
入力される送信パワ値は、アドレス生成切換器244内
の比較器251に入力される。切換しきい値252に
は、アドレス発生テーブル242の消費電流がアドレス
演算器243の消費電流を上回る場合の送信パワ値が格
納されており、比較器251に接続されている。比較器
251には送信パワ値と切換しきい値252が入力さ
れ、比較結果をアドレス生成切換信号として出力端子2
53に出力する。
【0083】次に、アドレス演算器243の構成につい
て図9(a)を用いて説明する。アドレス演算器243
にはアドレス演算器のオン/オフ制御信号が入力端子2
61より入力されており、送信パワ値は入力端260よ
り入力される。
【0084】乗算係数格納部263には乗算器用係数α
が格納されている。乗算器262の出力は加算器264
に入力される。加算器係数保持部265には加算用係数
βが格納されている。加算器264の出力は除算器26
6に入力される。除算係数保持部267には除算用係数
γが格納されている。除算器266の出力はリミッタ回
路268に入力され、アドレス演算値に対して出力幅の
制限を行った後、出力端子269よりアドレス演算結果
が出力される。
【0085】次に、アドレス演算器243の演算内容を
図9(b)および図9(c)を用いて説明する。
【0086】図9(b)は送信パワ値と出力アドレス値
の関係を示している。本実施の形態では送信パワ値がp
0の時、アドレス#ad0を出力し、送信パワ値がp2
の時、アドレス#ad2を出力する。アドレス演算器2
43におけるα、β、γそれぞれの係数の関係およびリ
ミッタ回路268のリミッタ条件は、図9(c)に示し
た通りである。
【0087】図10(a),(b)は、本実施の形態に
おける消費電流の削減効果をコンピュータシミュレーシ
ョンにより具体的に調べた結果を説明するための図であ
る。
【0088】図10(a)では、送信パワ値算出値とし
て「0」〜「7」の8段階を想定し、それに対応して8
つの比較器#0〜#7の「オン」,「オフ」ならびに、
アドレス演算器243の「オン」,「オフ」を判定した
結果を示す。
【0089】図10(a)において、太い実線で囲まれ
て示されるように、送信パワ値が「0」〜「2」の範囲
において比較器#1〜比較器#3の一部または全部がオ
ンし、送信パワ値が「3」を越えると、比較器はすべて
オフし、その代わりにアドレス演算器243がオンす
る。
【0090】この場合の、消費電流の変化が図10
(b)に示される。図中、特性線270(比較器制御機
能付きアドレス発生テーブルによる特性)と、特性線2
72(アドレス演算器による特性)とによって囲まれ
る、斜線が施された部分が本実施の形態における消費電
流を示している。この図から明らかなように、送信パワ
算出値の小さい領域においても、また、送信パワ値が大
きい領域においても、消費電流が効果的に低減されてい
る。
【0091】このように本実施の形態によれば、アドレ
ス発生器の低消費電力化を図ることができる。また、図
10(a)から明らかなように、アドレス発生テーブル
242において、実際に動作する比較器は少ないので、
その分、内蔵する比較器の数を減少させることができ、
回路の占有面積の削減も同時に達成される。
【0092】(実施の形態3)本実施の形態にかかる非
線形歪補償用アドレス発生器は、実施の形態2で説明し
たものと基本的には同じであるが、アドレス演算器にお
ける除算をビットシフトを用いて行う点で異なる。
【0093】図11は、本実施の形態にかかるアドレス
演算器の構成を示す図である。このアドレス演算器28
3は、信号入力端子290,291と、乗算器292
と、加算器294と、係数格納部293,295,29
7と、ビットシフト回路(シフトレジスタ等からなる)
296と、リミッタ298と、アドレス出力端子299
と、を有する。
【0094】デジタルデータは、1ビット右シフトする
とデータ値が1/2になるという性質があるので、ビッ
トシフト回路296は、これを利用して簡易に除算を行
うものである。ビットシフト回路296は基本的にはシ
フトレジスタで構成でき、構成が極めてシンプルなの
で、除算器を設ける場合に比べて回路が簡素化されると
いう利点がある。
【0095】(実施の形態4)上述の実施の形態では、
送信データの大きさに応じて瞬時的に変化する送信パワ
に追従させて歪補償用アドレスを発生させるのみであっ
た。これに対し、本実施の形態では、さらに移動通信シ
ステムにおけるコチャネル干渉の低減や移動機の低消費
電力化等を目的として送信電力制御を行い、この送信電
力制御の制御値にも追従させて、リアルタイムで歪補償
用アドレスを発生させる。
【0096】送信電力制御を、例えば、「−6dB」〜
「+24dB」に渡って1dB単位で行うとすると合計
で31階調の送信電力制御を行うことになり、したがっ
て、本実施の形態では、各階調毎にアドレス発生テーブ
ルや、アドレス演算器用の演算係数を用意しておく必要
がある。但し、基本的な構成は、図6と同様である。
【0097】以下、図12および図13を用いて本実施
の形態のアドレス発生器の構成と動作を具体的に説明す
る。
【0098】図12は本実施の形態にかかる非線形歪補
償用アドレス発生器の構成を示す図である。
【0099】図12において特徴的な構成は、アドレス
発生テーブル手段316には、送信電力制御の各レベル
(各階調)に対応してアドレス発生テーブル318が設
けられ、そのうちの一つがテーブル切換インタフェース
317により選択されるようになっていること、アドレ
ス演算器308内の係数保持部310〜312におい
て、送信電力制御の各レベルに対応して複数組の演算係
数(α,β,γ等)が格納されていて、テーブル切換イ
ンタフェース309によって使用する一組の演算係数が
選択されること、および、送信電力制御値に基づいてテ
ーブル切換条件を示す制御信号を出力するテーブル切換
条件指定部302が設けられていること、などである。
【0100】以下、具体的に説明する。送信データ(I
ch,Qch)が入力されると、パワ算出部301は送
信パワ値の算出を行う。この時、送信パワの算出値は、
入力された送信データIch及び送信データQchの各
々について自乗し、その後加算した値、もしくは加算後
の値を平方根処理した値である。
【0101】テーブル切換条件指定部302は送信アン
プの送信電力制御の設定値を格納しており、その設定値
に基づいてテーブル切換を行うための制御信号を出力す
る。この制御信号は、アドレス発生切換条件テーブル3
04,アドレス発生テーブル手段316およびアドレス
演算器308に入力される。これらの各回路はテーブル
切換インタフェース305,317,309を有してい
て、このテーブル切換インタフェース305,317,
309が送信電力の制御レベルに対応したテーブルや係
数(実際に使用するテーブルや係数)を選択する。
【0102】アドレス発生切換条件テーブル304は、
テーブル切換インタフェース305と、複数の比較値テ
ーブル306を有している。比較値テーブル306に
は、アドレス発生切換器307がアドレス発生テーブル
手段316あるいはアドレス演算器308のうちのどち
らを使用するかを判断するのに必要な切換値が格納され
ている。
【0103】アドレス発生切換器307は、送信パワ算
出値に基づいて、アドレス発生テーブル手段316を使
用するか、あるいはアドレス演算器308を使用するか
を判断し、切換制御信号を出力する。
【0104】アドレス発生切換器307から出力される
切換制御信号とテーブル切換条件指定部302から出力
される制御信号とは、オアゲート320,319を介し
て、アドレス発生テーブル手段316およびアドレス演
算器308に入力される。これらの制御信号によって、
アドレス発生テーブル手段316またはアドレス演算器
308が相補的にオンする。
【0105】アドレス発生テーブル手段316がオンす
る場合には、送信パワ算出値がアドレス発生テーブル3
18(送信電力レベルに応じて選択されたテーブル)に
入力され、先に説明したように、比較器による比較やデ
コーダによるデコードの結果として歪補償用アドレスが
出力される。
【0106】一方、アドレス演算器308がオンする場
合には、先に説明したように、係数保持部310,31
1,312に格納されている一組の演算係数α,β,γ
(送信電力レベルに応じて選択された一組の係数)を用
いて、乗算器313,加算器314,除算器315にて
演算が行われ、その結果として歪補償用アドレスが出力
される。歪補償用アドレスは、出力選択回路321を介
して出力端子322より出力される。
【0107】次に、本実施の形態における消費出力の削
減効果について、図13を用いて説明する。
【0108】上述したように、送信電力制御を、例え
ば、「−6dB」〜「+24dB」に渡って1dB単位
で行うとすると合計で31階調の送信電力制御を行うこ
とになり、したがって、本実施の形態では、各階調毎に
アドレス発生テーブルや、アドレス演算器用の演算係数
を用意しておく必要がある。一つのアドレス発生テーブ
ルに10個の比較器が使用されているとすると、この場
合には、比較器の総数は310個(=31X10)が必
要となる。
【0109】かりにアドレス発生テーブルのみで歪補償
用アドレスを発生させる方式を採用し、各アドレス発生
テーブルをすべて並列的に動作させるとすると、図13
の特性線Dのように、入力パワにかかわらず、常時、か
なり大きな電流(I2)を消費することになる。
【0110】ところが、本実施の形態のように、送信電
力制御レベルに応じて、随時に使用するアドレス発生テ
ーブルを切換えて真に必要なもののみを動作させ、さら
に、選択されたアドレス発生テーブルが内蔵する比較器
のうちで真に必要なもののみを動作させることで、アド
レス発生テーブルの消費電流は、図13の特性線Eのよ
うに格段に減少する。
【0111】一方、アドレス演算器を用いてリアルタイ
ム演算によってアドレスを発生させる場合には、ハード
ウエア量で消費電流がほぼ決まるため、図13の特性線
F(点線で示される)のように、消費電流はほぼ一定
(I1)である。
【0112】そこで、本発明では、入力パワがしきい値
(PC)以下の場合には、アドレス発生テーブルによる
アドレス生成を行い、入力パワがしきい値(PC)を越
えると、アドレス演算器によるアドレス生成を行い、結
果的に、図13の特性線Eと特性線Fを組み合わせた消
費電流特性(図中、斜線を施してある)を実現する。こ
れにより、トータルの消費電流は激減する。
【0113】本実施の形態による消費電流の削減効果
は、送信パワ制御のダイナミックレンジが大きく、出力
するアドレスの階調が細かいほど顕著に現れ、大きな効
果を得ることができる。
【0114】また、本実施の形態では、一つのアドレス
発生テーブル内に内蔵するべき比較器の数を削減でき、
さらにその削減効果は、送信電力制御のレベル数(階調
数)だけ増幅されて得られる。一方、アドレス演算器の
構成はシンプルである。したがって、本実施の形態で
は、回路の占有面積が従来に比べて顕著に縮小され、装
置の小型化を促進できる。
【0115】(実施の形態5)本実施の形態にかかる非
線形歪補償用アドレス発生器は、実施の形態4で説明し
たものと基本的には同じであるが、アドレス演算器にお
ける除算をビットシフトを用いて行う点で異なる。
【0116】図14は、本実施の形態にかかる歪補償用
アドレス発生器の構成を示す図である。図14におい
て、図13と異なるのはアドレス演算器330の構成の
みであり、他は図13と同じである。したがって、共通
する部分には図13で用いられている符号と同じものを
用いている。
【0117】図14において、アドレス演算器330
は、テーブル切換インタフェース331と、演算係数保
持部332,333,334と、乗算器335と、加算
器336と、ビットシフト回路(シフトレジスタ等から
なる)337とを有する。
【0118】デジタルデータは、1ビット右シフトする
とデータ値が1/2になるという性質があるので、ビッ
トシフト回路337は、これを利用して簡易に除算を行
うものである。ビットシフト回路337は基本的にはシ
フトレジスタで構成でき、構成が極めてシンプルなの
で、除算器を設ける場合に比べて回路が簡素化されると
いう利点がある。
【0119】(実施の形態6)図15は、本発明の歪補
償用アドレス発生器を用いたCDMA方式の送信機の構
成を示す図である。図中、一点鎖線で囲まれた部分が歪
補償用アドレス発生器403である。
【0120】以下、全体の構成と動作について説明す
る。
【0121】図15において、CODEC部400で符
号化及び送信フォーマット処理を施されたデータは、C
DMA部401に入力され拡散コードにより拡散変調処
理を施される。
【0122】次に、送信帯域制限部402は拡散変調さ
れたデータのベースバンド波形をフィルタにより波形整
形することにより帯域制限処理を行っている。アドレス
発生器403内の送信パワ算出部404は、送信帯域制
限部402の処理結果について自乗し、その後加算した
値、もしくは加算後の値を平方根処理した値を出力しア
ドレス発生部409に入力される。
【0123】送信パワ指定部407の出力である送信パ
ワ指定信号407は、送信アンプ418の送信電力値を
設定すると共にテーブル切換条件部405に入力され
る。テーブル切換条件405では、アドレス発生部40
9内のアドレス発生テーブル及びアドレス演算器に対す
る動作オン・オフ信号として出力信号408が入力され
る。アドレス発生部409の出力信号410は補償デー
タ格納部414への補償データ指定アドレスとして入力
され、出力信号411は補償データ格納部の動作オン・
オフ信号入力される。
【0124】補償データ格納部414の出力信号415
は、アドレス発生部409によって発生された補償デー
タ指定アドレス先に格納されていた補償データである。
遅延器412は、アドレス発生部で必要となる処理時間
だけ送信データを保持する機能をもつ。
【0125】遅延器412の出力は補償データ乗算部4
13に入力され、補償データ格納部414の出力信号4
15との複素乗算処理を行う。出力信号411は、テー
ブル切換条件408のアドレス発生部への制御が動作領
域外となるとき出力される信号であり、この信号が入力
されている場合、補償データ格納部414は直前に出力
していた信号成分を保持し、内部的には動作を停止す
る。動作を停止することで補償データ格納部で消費して
いた電流も削減できる。
【0126】次に、D/A変換器416は、補償データ
乗算部413で複素乗算された送信データをアナログ信
号に変換する。D/A変換器416の出力信号は直交変
調部417によって直交変調処理され、送信アンプ41
8に接続されており、送信アンプ418の出力は、アン
テナ419に接続されている。送信アンプ418で増幅
された送信データは、アンテナ419を介して送信され
る。
【0127】このような構成をもつ送信機は、通話品質
が良好であり、低消費電力かつ小型である。
【0128】(実施の形態7)図16は、本発明の歪補
償用アドレス発生器を用いたTDMA方式の送信機の構
成を示す図である。図中、一点鎖線で囲まれた部分が歪
補償用アドレス発生器453である。
【0129】以下、全体の構成と動作について説明す
る。
【0130】図16において、CODEC部450で符
号化及び送信フォーマット処理を施されたデータは、T
DMA部451に入力されTDMAの送信フォーマット
に再構成される。
【0131】次に、送信帯域制限部452は拡散変調さ
れたデータのベースバンド波形をフィルタにより波形整
形することにより帯域制限処理を行っている。アドレス
発生器453内の送信パワ算出部454は、送信帯域制
限部452の処理結果について自乗し、その後加算した
値、もしくは加算後の値を平方根処理した値を出力しア
ドレス発生部459に入力される。
【0132】送信パワ指定部456の出力である送信パ
ワ指定信号457は、送信アンプ468の送信電力値を
設定すると共に、テーブル切換条件部455に入力され
る。テーブル切換条件455では、アドレス発生部45
9内のアドレス発生テーブル及びアドレス演算器に対す
る動作オン・オフ信号として出力信号458が入力され
る。
【0133】アドレス発生部459の出力信号460は
補償データ格納部464への補償データ指定アドレスと
して入力され、出力信号461は補償データ格納部の動
作オン・オフ信号入力される。
【0134】補償データ格納部464の出力信号465
は、アドレス発生部459によって発生された補償デー
タ指定アドレス先に格納されていた補償データである。
遅延器462は、アドレス発生部で必要となる処理時間
だけ送信データを保持する機能をもつ。遅延器462の
出力は補償データ乗算部463に入力され、補償データ
格納部464の出力信号465との複素乗算処理を行
う。出力信号461は、テーブル切換条件458のアド
レス発生部への制御が動作領域外となるとき出力される
信号であり、この信号が入力されている場合、補償デー
タ格納部464は直前に出力していた信号成分を保持
し、内部的には動作を停止する。動作を停止することで
補償データ格納部で消費していた電流も削減できる。
【0135】次に、D/A変換器466は、補償データ
乗算部463で複素乗算された送信データをアナログ信
号に変換する。D/A変換器466の出力信号は直交変
調部467によって直交変調処理され、送信アンプ46
8に接続されており、送信アンプ468の出力は、アン
テナ469に接続されている。送信アンプ468で増幅
された送信データは、アンテナ469を介して送信され
る。
【0136】このような構成をもつ送信機は、通話品質
が良好であり、低消費電力かつ小型である。
【0137】
【発明の効果】以上のように本発明は、送信アンプの送
信歪補償機能のアドレス発生部において、動作領域制御
機能付きアドレス発生テーブル単体、もしくはアドレス
演算器と組み合わせることにより、送信帯域制限部より
入力される送信データより算出した送信送信パワ値の瞬
時変動に対し、消費電流が常に最小となるよう制御が可
能となる。また送信アンプの送信電力制御の制御値の変
動に対しても消費電流が常に最小となるよう制御が可能
となり、歪補償アドレス発生部での消費電流を大幅に削
減することができる。以上により、小型・低消費電流化
が可能な優れた送信歪償機能を容易に実現できる。また
これら効果をにより作成されたLSIは通信機器の小型
・長時間使用にも貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる歪補償用アドレ
ス発生テーブルの構成を示す図
【図2】実施の形態1にかかるパワ算出部の具体的構成
を示す図
【図3】実施の形態1にかかる比較器制御回路およびア
ドレス発生テーブルの具体的構成を示す図
【図4】実施の形態1にかかる歪補償用アドレス発生テ
ーブルの、入力パワに対する消費電流特性の概略を示す
【図5】(a)実施の形態1にかかる歪補償用アドレス
発生テーブルおける、入力パワと比較器のオン・オフの
関係を示す図 (b)実施の形態1にかかる歪補償用アドレス発生テー
ブルの消費電流特性の具体例を示す図
【図6】本発明の実施の形態2にかかる歪補償用アドレ
ス発生テーブルの構成を示す図
【図7】(a)実施の形態2にかかる歪補償用アドレス
発生テーブルの、入力パワに対する消費電流特性を示す
図 (b)実施の形態2にかかる歪補償用アドレス演算器
の、入力パワに対する消費電流特性を示す図 (c)実施の形態2にかかる複合型歪補償用アドレス発
生器の、入力パワに対する消費電流特性を示す図
【図8】実施の形態2にかかるアドレス生成切換器の構
成を示す図
【図9】(a)実施の形態2にかかるアドレス演算器の
具体的構成を示す図 (b)実施の形態2にかかるアドレス演算器における、
送信パワ値と出力アドレス値との関係を示す図 (c)実施の形態2にかかるアドレス演算器における、
アドレス発生の条件を示す図
【図10】(a)実施の形態2にかかる歪補償用アドレ
ス発生テーブルおける、入力パワと比較器のオン・オフ
の関係を示す図 (b)実施の形態2にかかる歪補償用アドレス発生テー
ブルの消費電流特性の具体例を示す図
【図11】本発明の実施の形態3にかかるアドレス演算
器の具体的構成を示す図
【図12】本発明の実施の形態4にかかる歪補償用アド
レス発生器の構成を示す図
【図13】実施の形態4にかかる歪補償用アドレス発生
器の、入力パワに対する消費電流特性を示す図
【図14】本発明の実施の形態5にかかる歪補償用アド
レス発生器の構成を示す図
【図15】本発明の実施の形態6にかかるCDMA方式
の送信機の構成を示す図
【図16】本発明の実施の形態7にかかるTDMA方式
の送信機の構成を示す図
【図17】(a)送信機の要部の構成例を示す図 (b)送信アンプの非線形歪を説明するための図
【符号の説明】
111a,111b 乗算器 112 加算器 113 係数保持部 114 除算器 200(200a,200b) 送信データ入力端子 201 パワ算出部 202 比較器制御回路 203 アドレス発生テーブル 207 動作領域係数保持部 208 比較器 209 デコーダ 211 比較値群 212〜219 比較値 220 比較器群 221〜228 比較器 229 デコーダ 230 アドレス格納部 231 アドレス出力端子

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信アンプの非線形歪補償用データの格
    納領域を示すアドレスを発生させる歪補償用アドレス発
    生器であって、 送信パワ値を所定の基準値と比較する複数の比較器と、
    前記複数の比較器の各々の出力をデコードするデコーダ
    と、前記送信パワ値のレベルに応じて、前記アドレスの
    発生に寄与しない前記複数の比較器の一部をオフさせる
    比較器制御手段と、を具備することを特徴とする歪補償
    用アドレス発生器。
  2. 【請求項2】 前記比較器制御手段は、前記送信パワ値
    を予め用意されている動作領域係数と比較し、前記比較
    器の一部をオフさせるための制御信号を生成し、出力す
    ることを特徴とする請求項1記載の歪補償用アドレス発
    生器。
  3. 【請求項3】 送信データに基づき前記送信パワ値を算
    出する送信パワ算出手段を、さらに具備することを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の歪補償用アドレス
    発生器。
  4. 【請求項4】 前記送信パワ算出手段は、1〜n(nは
    2以上の整数)本の送信信号を合成して送信パワを算出
    することを特徴とする請求項3記載の歪補償用アドレス
    発生器。
  5. 【請求項5】 送信アンプの非線形歪補償用データの格
    納領域を示すアドレスを発生させる歪補償用アドレス発
    生器であって、 送信パワ値を所定の基準値と比較する複数の比較器と、
    前記複数の比較器の各々の出力をデコードするデコーダ
    と、前記送信パワ値のレベルに応じて、前記アドレスの
    発生に寄与しない前記複数の比較器の一部をオフさせる
    比較器制御手段とを具備するアドレス発生テーブルと、 前記送信パワ値に所定の演算を施して前記アドレスを発
    生させるアドレス演算器と、 前記送信パワ値を所定のしきい値と比較し、その比較結
    果に応じて前記アドレス発生テーブルと前記アドレス演
    算手段とを相補的にオンさせる切換回路と、を有するこ
    とを特徴とする歪補償用アドレス発生器。
  6. 【請求項6】 前記切換回路は、前記送信パワが所定の
    しきい値より小さい場合には前記アドレス発生テーブル
    をオンさせ、前記送信パワが所定のしきい値より大きい
    場合には前記アドレス演算器をオンさせることを特徴と
    する請求項5記載の歪補償用アドレス発生器。
  7. 【請求項7】 前記アドレス演算器は、加算,乗算およ
    び除算を実行する機能をもつことを特徴とする請求項5
    または請求項6記載の歪補償用アドレス発生器。
  8. 【請求項8】 前記アドレス演算器は、ビットシフト動
    作により除算を行うことを特徴とする請求項7記載の歪
    補償用アドレス発生器。
  9. 【請求項9】 送信データに基づいて前記送信パワ値を
    算出する送信パワ算出手段を、さらに具備することを特
    徴とする請求項5〜請求項8のいずれかに記載の歪補償
    用アドレス発生器。
  10. 【請求項10】 前記送信パワ算出手段は、1〜n(n
    は2以上の整数)本の送信信号を合成して送信パワを算
    出することを特徴とする請求項9記載の歪補償用アドレ
    ス発生器。
  11. 【請求項11】 送信アンプの非線形歪補償用データの
    格納領域を示すアドレスを発生させる歪補償用アドレス
    発生器であって、 送信信号の送信パワを算出する送信パワ算出手段と、 この送信パワ算出手段によって算出された送信パワ値を
    入力とし、かつ、選択的に切り換えられて使用される複
    数のアドレス発生テーブルと、 複数組の演算係数テーブルを具備し、かつ、前記複数組
    の演算係数テーブルのうちの選択された一組の演算係数
    テーブルの係数値を用いて、送信信号の送信パワ値に対
    して所定の演算を実行し、これによって前記アドレスを
    発生させることが可能なアドレス演算器と、 前記送信アンプの送信電力レベルに応じて、前記複数の
    アドレス発生テーブルの中から一つを選択すると共に、
    前記アドレス演算器における前記複数組の演算係数テー
    ブルの中から一組を選択するテーブル選択手段と、 前記送信パワ値を所定のしきい値と比較し、その比較結
    果に応じて、選択されている前記アドレス発生テーブル
    または前記アドレス演算器のいずれかを相補的にオンさ
    せる切換回路と、を有し、 前記複数のアドレス発生テーブルの各々は、前記送信パ
    ワ値を所定の基準値と比較する複数の比較器と、前記複
    数の比較器の各々の出力をデコードするデコーダと、前
    記送信パワ値のレベルに応じて、前記アドレスの発生に
    寄与しない前記複数の比較器の一部をオフさせる比較器
    制御手段と、を具備することを特徴とする歪補償用アド
    レス発生器。
  12. 【請求項12】 前記送信パワ算出手段は、1〜n(n
    は2以上の整数)本の送信信号を合成して送信パワを算
    出することを特徴とする請求項11載の歪補償用アドレ
    ス発生器。
  13. 【請求項13】 前記切換回路は、前記送信パワが所定
    のしきい値より小さい場合には選択されている前記アド
    レス発生テーブルをオンさせ、前記送信パワが所定のし
    きい値より大きい場合には選択されている前記アドレス
    演算器をオンさせることを特徴とする請求項11記載の
    歪補償用アドレス発生器。
  14. 【請求項14】 前記アドレス演算器は、加算,乗算お
    よび除算を実行する機能をもつことを特徴とする請求項
    11〜請求項13のいずれかに記載の歪補償用アドレス
    発生器。
  15. 【請求項15】 前記アドレス演算器は、ビットシフト
    動作により除算を行うことを特徴とする請求項14記載
    の歪補償用アドレス発生器。
  16. 【請求項16】 請求項1〜請求項15のいずれかに記
    載の歪補償用アドレス発生器と、この歪補償用アドレス
    発生器から出力されるアドレス信号を入力とし、対応す
    る歪補償用データを出力する歪補償用データ格納手段
    と、この歪補償用データ格納手段から出力される前記歪
    補償用データを送信信号に作用させて送信アンプの非線
    形歪補償を行う補償回路と、を有することを特徴とする
    歪補償回路。
  17. 【請求項17】 送信するべきデータに特定のコードを
    乗算してスペクトラム拡散を行う拡散処理部と、 請求項1〜請求項15のいずれかに記載の歪補償用アド
    レス発生器と、 この歪補償用アドレス発生器から出力されるアドレス信
    号を入力とし、対応する歪補償用データを出力する歪補
    償用データ格納手段と、 この歪補償用データ格納手段から出力される前記歪補償
    用データを、前記拡散処理部を通過してきたデータに作
    用させて送信アンプの非線形歪補償を行う補償回路と、 前記補償回路から出力されるデータに基づいて得られる
    送信信号を増幅する送信アンプと、 この送信アンプの出力を無線信号として出力するアンテ
    ナと、を有することを特徴とする送信歪補償機能付き送
    信機。
  18. 【請求項18】 時分割多重処理を行う時分割多重処理
    部と、 請求項1〜請求項15のいずれかに記載の歪補償用アド
    レス発生器と、 この歪補償用アドレス発生器から出力されるアドレス信
    号を入力とし、対応する歪補償用データを出力する歪補
    償用データ格納手段と、 この歪補償用データ格納手段から出力される前記歪補償
    用データを、前記時分割多重処理部を通過してきたデー
    タに作用させて送信アンプの非線形歪補償を行う補償回
    路と、 前記補償回路から出力されるデータに基づいて得られる
    送信信号を増幅する送信アンプと、 この送信アンプの出力を無線信号として出力するアンテ
    ナと、を有することを特徴とする送信歪補償機能付き送
    信機。
  19. 【請求項19】 前記送信アンプおよび前記歪補償アド
    レス発生器に対して送信パワの指定を行う送信パワ指定
    手段をさらに具備することを特徴とする請求項17また
    は請求項18記載の送信歪補償機能付き送信機。
  20. 【請求項20】 請求項17〜請求項19のいずれか記
    載の送信歪補償機能付き送信機を含む移動局装置。
  21. 【請求項21】 請求項17〜請求項19のいずれか記
    載の送信歪補償機能付き送信機を含む基地局装置。
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