JP4053884B2 - 高効率マルチキャリアフィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、遠隔通信システムおよび関連するハードウエアに関する。特に、この発明は、複数のキャリア信号を採用する符号分割多重アクセス(CDMA)無線通信システムのためのフィルタに関する。
無線通信システムは、都会の携帯電話およびビジネスアプリケーションを含む多種の厳しい用途に採用される。そのようなアプリケーションは取り落とした呼を最小にしながら、効率的に増大する要求に適応することができる信頼できる通信システムを必要とする。
符号分割多重アクセス(CDMA)のような無線通信システムは典型的には、1つ以上の基地局またはサイトとも呼ばれる基地局トランシーバサブシステム(BTS)に接続される複数の移動局(例えば、携帯電話または無線電話)を含む。BTSから移動電話への通信リンクは順方向リンクとして知られる。移動局からBTSへの通信リンクは逆方向リンクとして知られる。
基地局またはBTSは移動局間の呼の経路選択および移動局と、地上の通信線ネットワークとも呼ばれる公衆電話交換網(PSTN)に接続された他の通信装置との間の呼の経路選択を容易にする。
CDMA通信システムは、IS−95電子通信工業標準に従って構築される。IS−95システムにおいて、データはBTSと移動局との間で20ミリ秒フレームで送信される。フレームは、チャネル雑音、容量、およびデータの安全保護のためにデジタル的に符号化される。畳み込み符号器は各フレーム内の情報の符号化をしばしば容易にする。
CDMA通信システムの信頼性と容量を増大するために、3xCDMAシステムと呼ばれる新しいCDMAシステムが採用される。3xCDMAシステムは3x直接拡散(3xDS)または3xマルチキャリア(3xMC)システムの何れかである。3xDSシステムはIS−95システムに類似しているが、IS−95チップレートの3倍で(3x1.2288Mchips/s)で送信する。3xMC信号は、1.25MHzの間隔の中心周波数3つのキャリア信号を有する3x帯域幅信号である。3xMC信号は左キャリア、中央キャリア,右キャリアを含む。
3xCDMAシステム(CDMA2000システム)において送信する前に、通信信号は、符号化され、インターリーブされ、スクランブルされ、3つのデータストリームに多重化される。各データストリームは、3x帯域幅信号を生じる3つの異なるキャリア信号(キャリア)の1つを介して送信される。無線電話において、3x帯域幅信号はベースバンドにダウンコンバートされ、フィルタリングされ、関連する移動局モデム(MSM)に送信される。受信した3xMC信号を復調するために、MSMは3xMCフィルタがローパスフィルタでなければならないことを必要とする。ロウパスフィルタは、小さなキャリア間干渉を用いてそして基地局のパルス整形効果を密接にマッチさせることにより、受信した3x帯域幅信号から各キャリア信号を抽出することにより、信号対雑音比(SNR)を最大にしなければならない。フィルタは受信した信号に関して基地局の前置イコライズの効果にも適合しなければならない。残念ながら、この発明以前に、これらの機能を十分に実行するロウパスフィルタは入手できなかった。
既存のロウパスフィルタは効果的に基地局の前置イコライズフィルタリングを補償しないし、3x帯域幅フィルタから各キャリア信号を抽出しないし、基地局のパルス整形に密接にマッチしない。従って、既存のフィルタは望ましくない大きなキャリア間干渉を生じ、受信した信号の全体の位相の非線形性を最小にすることができない可能性があり、これは信号の品質を低下させる。
従って、キャリア間の干渉を最小にし、基地局の前置イコライズフィルタリングを補償し、および基地局のパルス整形を密接にマッチさせる、受信した3x帯域幅CDMA信号を復調するための効率的なフィルタの必要性が存在する。
この技術的な必要性は、この発明のマルチキャリア信号を採用する無線通信システムのためのマルチキャリアフィルタに注意を向ける。説明するための実施例において、発明のフィルタは、マルチキャリア無線CDMAシステムとともに使用するために適合され、そして、マルチキャリア信号を受信し、それに応答して構成要素キャリア信号成分を抽出するための第1の機構を含む。第2の機構はキャリア信号成分をフィルタリングし、それに応答して復調された、フィルタリングされたマルチ帯域幅信号を出力する。
さらに、特定の実施の形態において、第1の機構は回転子を含む。マルチキャリア信号は3つのキャリア成分を有する3x帯域幅マルチキャリア信号である。3つのキャリア成分は、中央キャリア、左キャリアおよび右キャリアを含む。中央キャリア、左キャリア、および右キャリアは約1.25MHzだけ分離される。回転子は、マルチキャリア信号を時計方向または反時計方向に選択的に回転させ、それに応答してそれぞれ左キャリアまたは右キャリアを出力するための機構を含むルックアップテーブル回転子である。
説明するための実施例において、第2機構は、マルチキャリア信号に関連する基地局のパルス整形にマッチさせるための無限インパルス応答(IIR)フィルタを含む。第2機構は、さらに位相非線形性を最小にするためにマルチキャリア信号に関して前置イコライズ効果を補償するための機構を含む。IIRフィルタは5次の楕円IIRフィルタであり、個々のキャリア信号成分をロウパスフィルタするための1xロウパスフィルタとして採用される。キャリア信号成分は、周波数で分離された3つのデータストリームを含む。
IIRフィルタは縦列ダイレクトフォームIIフィルタ構造を有し、以下の伝達関数により特徴付けられる。
Figure 0004053884
但し、α00、α01、α02、α11、α21、α22、β00、β01、β02、β10、β11、β20、β21、およびβ22は所定の定数であり、zは複素変数である。
特定の実施の形態において、
Figure 0004053884
である。α係数の値とβ係数の値は、IIRフィルタのノードにおいて、オーバーフローを回避するために選択される。α係数とβ係数はシフトおよび加算型乗算器を介して実現され、この乗算器はL無限ノルムに従ってIIRフィルタのノードにおいて、信号値に倍率をかける。
この発明の新規な設計は第2の機構により容易にされる。この第2の機構は、キャリア間の干渉を最小にすることを手助けし、基地局の前置イコライズフィルタリングおよびパルス整形を補償し、および優れた信号対雑音(SNR)比を獲得する固有のIIRフィルタを含む。
この発明は特定のアプリケーションに対して説明するための実施例を参照してここに記載されるけれども、この発明はそれに限定されないことが理解されなければならない。技術的に通常の技術を有するものおよびここに提供される開示にアクセスするものはこの発明の範囲内において、そしてこの発明が有用な重要性をもつさらなる分野において、さらなる変形例、応用例、および実施の形態を認識するであろう。
図1はこの発明の開示に従って構成された例示無線通信システム10のブロック図である。システム10は、基地局コントローラ(BSC)14を有する携帯電話システム向け交換機(MSC)12を含む。公衆電話交換網(PSTN)16は電話線および他のネットワークおよび通信装置(図示せず)からの呼をMSC12におよびMSC12からの呼を経路選択する。MSC12はPSTN16からの呼を1x前置イコライズフィルタ20および3x前値イコライズフィルタ24を有する第2BTS22に経路選択し、第1BTS18および第2BTS22からの呼を経路選択する。第1のBTS18は第1のセル22に関連する。第2のBTS22は第2のセル26に関連する。BTS18および22はしばしばセルコントローラと呼ばれる。この説明において、用語基地局とBTSは、交換できるように使用される。
MSC12はBTS18と22との間の呼を経路選択する。第1のBTS18は第1の通信リンク28を介して第1のセル22内の移動局34に呼を方向づける。移動局34は、以下に詳細に記載するように、この発明の開示に従って構成された固有の3xMC受信器40を含む、無線電話のような無線トランシーバである。通信リンク28はBTS18から移動局34への順方向リンクと、移動局34からBTS18への逆方向リンクを有する2方向リンクである。典型的には、BTS18が移動局34との音声通信を確立すると、リンク28はトラヒックチャネルとして特徴づけられる。2つのBTS18および22のみが図1に示されているけれども、この発明の範囲を逸脱することなく、さらに多くのBTSまたはより少ないBTSを採用するようにしてもよい。
移動局34が第1のセル22から第2のセル26に移動すると、移動局34はハードハンドオフまたはソフトハンドオフを介して第2BTS22にハンドオフされる。ソフトハンドオフはしばしばオーバラップ領域38においてトリガされる。移動局34が第2のセル26に入った後、移動局は第1の通信リンクを落とすことができる。移動局34が第1のセル22から第2のセル26に移動すると、ソースBTS18へのリンク28は落ち、新しいリンク40が目標BTS22とともに形成される。
第1のBTS18は前置イコライズフィルタ20およびパルス整形フィルタ(図示せず)を採用するIS−95BTSである。1X前置イコライズフィルタ20は、IS−95A電子通信工業会標準に従って構築された移動局(図示せず)内の費用効率が高いアンチエイリアスフィルタに適合する。基地局18は1x帯域幅信号を順方向リンク32を介してブロードキャストする。1x帯域幅信号は所定の周波数帯域に制約された単一のキャリア信号を採用する。
この例示実施の形態において、第2BTS22は、第2BTS22と移動局34との間の新しい順方向リンク40を介して、3xMCまたは3xDS(ダイレクトシーケンス)を介して移動局34と通信する。第2BTS22は3xDS(ダイレクトシーケンス)モードまたは3xMCモードで動作することができる。3xDSモードにおいて、第2BTS22は3xDS信号を送信する前に3xDS前置イコライズフィルタ24を採用する。3xMCモードにおいて、第2BTS22は、3xMC信号を移動局34に送信する前に、3x前置イコライズフィルタ24の代わりに、1x前置イコライズフィルタ20に類似した1x前置イコライズフィルタ(図示せず)を採用する。当業者は、第2BTS22がこの発明の範囲を逸脱することなく、3xDSモードのみまたは3xMCモードのみで送信することができることを理解するであろう。
移動局38の3xMC受信器36のアンチエイリアスフィルタは前置イコライズを必要としない。従って、3xMC受信器36は受信したマルチキャリア信号に関連した1x前置イコライズ効果、および3x前置イコライズ効果、およびパルス整形効果を補償する。これらの前置イコライズ効果のための補償は受信したマルチキャリア信号の位相非線形性を最小にするのに役立つ。
受信器36のフロントエンドは、移動アナログ受信セクション(MARS)回路(これはカルコム株式会社(Qualcomm Incoroporated)から注文することができる)を介して、必要に応じて3x前置イコライズを選択的に補償する。3xMC受信器36により採用される特殊な3xMCフィルタは、以下に詳細に述べるように1x前置イコライズを補償する。前置イコライズを補償するために、フィルタ20および24のような前置イコライズフィルタにより、送信された信号に付加された効果は3xMC受信器36により除去される。
移動局38の固有の3xMC受信器36は、第1BTS18または第2BTS22により送信される1x帯域幅信号、3xDS信号、および3xMC信号に適合する。3xMC受信器36に含まれる特殊な3xMCフィルタは以下に詳細に記載するように、これらの信号の適合を容易にする。
図2はこの発明の開示に従って構成される無線通信システム受信器50の図である。明確にするために、増幅器および電源のような種々の部品は図2から省略した。しかしながら、この開示にアクセスする技術に熟達した人は、さらなる必要な部品をどこにどのように実現するかを知るであろう。
この特定の実施の形態において、受信器50は無線電話トランシーバ(図1の34参照)および対応する符号分割多重アクセス無線通信システム(図1の10参照)とともに使用するように適合される。受信器50は固有の3xマルチキャリア(3xMC)フィルタ54と通信するフロントエンド52を含む。3xMCフィルタ54の出力は移動局モデム(MSM)56に接続される。MSM56の出力はベースバンドプロセッサ58に接続される。
フロントエンド52は無線周波数から中間周波数(RF/IF変換)変換回路62と通信するアンテナ60を含む。RF/IF変換回路62の出力は移動アナログ受信セクション型IF/ベースバンド変換回路64に入力される。MARS IF/ベースバンド変換回路64の出力はデマルチプレクサ(DEMUX)66に入力される。コントローラ68はDEMUX66および3xMCフィルタ54の位相アキュムレータ70に制御入力を供給する。
DEMUX66の第1出力はアンチエイリアスおよびアナログ/デジタル(A/D)変換回路84に入力される。アンチエイリアスおよびアナログ/デジタル(A/D)変換回路84の出力は、3xMCフィルタ54の回転子72および第1ロウパスフィルタ76の入力に接続される。DEMUX66の第2出力は受信器フロントエンド52の3xDS前置イコライズ補償回路74に入力される。3x前置イコライズ補償回路74の出力はアンチエイリアスおよびA/D変換回路84に入力される。
3xMCフィルタ54はCHIPx8(9,8304MHz)クロック信号(チップレートの8倍)を位相アキュムレータ70および回転子72に供給する。位相アキュムレータ70はコントローラ68からプログラマブル制御入力を受信し、位相(φ)出力を回転子72に供給する。アンチエイリアスおよびA/D変換回路84はDEMUX66または3xDS前置イコライズ補償回路74のどちらかの出力がアクティブになっているほうから同相および直交(I,Q)信号成分を有する信号を受信する。
入力Iin、Qin信号の時計方向を表す、回転子の第1出力は第2ロウパスフィルタ80に入力される。入力Iin、Qin信号の反時計方向の回転を表す、回転子72の第2出力は第3ロウパスフィルタ82に入力される。第1ロウパスフィルタ76、第2ロウパスフィルタ80、および第3ロウパスフィルタ82の出力はMSM56に入力され、それぞれ中央キャリア(B)、右キャリア(B)および左キャリア(B−1)に対応するデータストリームを表す。MSM56の出力はベースバンドプロセッサ58に入力される。ベースバンドプロセッサは、さらなる信号処理を実行し、音声またはデータを出力し、および/または、ユーザインターフェースおよびベースバンドプロセッサ58上で実行されるアプリケーションソフトウエアのようなソフトウエアとインターフェースする。
IS−95A/B CDMA遠隔通信システムにおいて、非線形の前置イコライズフィルタ(図1の20および24参照)が、相対的に安価なアンチエイリアスフィルタを無線電話、すなわち移動局に適合させるために、基地局内(図1の18および22参照)に採用される。しかしながら、新しいアンチエイリアスフィルタおよびアナログ/デジタル変換器(ADC)は、基地局前置イコライズフィルタを必要としない。従って、新しい3x MC移動局は古いIS−95基地局から受信した信号の基地局前置イコライズを元に戻さなければならない。動作において、無線周波数(RF)3xMC信号がアンテナ60により受信される。受信した3xMC信号は基地局または他のインフラストラクチャ(図1の18および22参照)における送信器から送信された。現在の特定の実施の形態において、基地局からの送信前に、単一のデータストリームを表す信号が符号化され、インターリーブされ、スクランブルされ、直交位相シフト変調(QPSK)記号のストリームを生じる。次に、QPSK記号のストリームが3つの分離されたデータストリームに逆多重化される。各データストリームはウオルシュチップ(ウオルシュコード)の異なる系列および異なる擬似雑音(PN)系列により乗算される。次に、3つのデータストリームの各々はインパルス変調に入力される。インパルス変調は、各記号ストリームをインパルス系列に変換し、インパルス曲線より下の領域はチップエネルギー(Ec)に設定される。次に、3つの異なるインパルスストリームは、パルス整形および擬似イコライズフィルタリングを行なうフィルタリング回路に入力される。CDMA2000システムにおいて、前置イコライズフィルタリングはしばしば3xDS(3xダイレクト拡散)前置イコライズまたは1xDS前置イコライズである。IS−95システムにおいて、前置イコライズは1xDS前置イコライズである。次に、フィルタリング回路の出力は、位相が異なるキャリア信号と乗算され、中央キャリア信号、右キャリア信号、および左キャリア信号を生じ、これらは一緒に加算され、無線チャネルを介して送信される。無線チャネルは、フェージングおよびキャリア間干渉を含む雑音項を加算された送信された信号に付加する。
加算された送信された信号は受信器フロントエンド52のアンテナにより受信され、RF/IF変換回路62に転送される。RF/IF変換回路62は受信したRF信号をアップコンバート回路(図示せず)を介して中間周波数(IF)信号に変換する。結果として得られるIF信号は次に、MARS IF/ベースバンド変換回路64によりベースバンドに変換される。MARS IF/ベースバンド変換回路64はサンプリングおよびダウンコンバート回路(図示せず)を含む。IF/ベースバンド変換回路は、3xDS前置イコライズ補償、アンチエイリアシングおよびA/D変換のようなさらなる処理のために信号を作るために、自動利得制御回路のような種々のフィルタおよび増幅器も含む。好適実施の形態において、受信器フロントエンド52は、RF/IF変換回路62およびIF/ベースバンド変換回路64に対してMARS型のアーキテクチャを採用し、アンテナ60において受信された信号がMSM56までずっと線形位相を維持することを保証するのを助ける。
次に、コントローラ68は受信した信号に基づいて、受信器フロントエンド52が第1のモード(3xDSモード)であるべきか、または第2のモード(1xMCまたは3xMCモード)であるべきかを判断する。図1のCDMA2000基地局22のような送信基地局が3xダイレクト拡散(3xDS)前置イコライズを採用するなら、フロントエンド52は第1のモードになり、3xDS前置イコライズ補償回路74を介して、3xDS前置イコライズを元に戻す。
図1の基地局18または22のような送信基地局が1xMC信号または3xMC信号を送信し、各キャリアはIS−95A/B前置イコライズフィルタにより前置イコライズされるなら、受信フロントエンド52は第2モードになる。第2モードのときに、3xDS前置イコライズ補償回路74は、コントローラ68からの信号に応答してDEMUX66を介してバイパスされる。それゆえ、3xDS前置イコライズされた受信信号は3xDS前置イコライズに対して補償され、一方1x帯域幅前置イコライズされた1xおよび3xMC信号は3xDS前置イコライズに対して補償されない。3xMCフィルタ54は1xMC信号および3xMC信号に対して、送信する基地局18および22により採用されたIS−95 1x帯域幅前置イコライズフィルタリングに対して補償する。
受信した信号が3x DS前置イコライズされたなら、コントローラ68は、DEMUX66への制御信号を介してフロントエンド52を3xDSモードに切り替える。第1のモードにおいて、MARS IF/ベースバンド変換回路64から出力された信号はDEMUX66の第2出力を介して3xDS前置イコライズ補償回路74に渡される。アンチエイリアスおよびA/D変換回路84に入力される、DEMUX66の第1の出力はディスエーブルされる。3XDS前置イコライズ補償回路74は、信号を3xDS前置イコライズするために基地局により採用されるフィルタリングプロセスの逆を実行することにより3xDS前置イコライズに対して受信した信号を補償する。次に、補償された信号が3xDS前置イコライズ補償回路74に出力される。
受信した信号が3xDS前置イコライズされなかったなら、3xDS前置イコライズ補償回路74はバイパスされる。コントローラ68から出力された制御信号はDEMUX66の第1出力をイネーブルにし、DEMUX66の第2出力をディスエーブルにし、第1出力は3xDS前置イコライズ補償回路74に入力される。
当業者は、この発明の範囲を逸脱することなく受信器フロントエンド52の代わりに異なる受信器のフロントエンドを採用してもよいことを理解するであろう。例えば、ベースバンドアナログプロセッサ(BBA)IF/ベースバンド変換回路が採用されるなら、3xDS前置プリイコライズ補償回路74は容易にバイパスされず、3xDS前置イコライズ補償は必要なくても自動的に実行される。従って、第1のモードにおいて、送信基地局(図示せず)により採用されるフィルタに類似した3xDS前置イコライズフィルタ(図示せず)は、過度の不必要な3xDS前置イコライズ補償回路の後に含まれる。3xDS前置イコライズ補償は、受信した信号が、3xDS前置イコライズを採用しないIS−95A/B基地局(図1の18参照)からのものであるとき、必要ない。
この発明の特定の実施の形態において、フロントエンド52はMARS型アーキテクチャを採用し、このアーキテクチャは前置イコライズ補償回路74の選択的バイパスに適合する。当業者は、受信器フロントエンド52がDEMUX66を欠いた一般的なMARS受信器フロントエンドにより交換可能であり、この発明の範囲から逸脱することなく、あるモードにプリセットされることを理解するであろう。そのようなMARS受信器フロントエンドはカルコム株式会社(Qualcomm Incorporated)から購入することができる。
3x MCフィルタ54により抽出される個々のキャリアは1x帯域幅信号であり、中央キャリア、左キャリア、および右キャリアを含む。受信した3xMC信号の左キャリア(B−1(n))はI信号成分およびQ信号成分を有するデジタル信号であり、(USA−PCSアプリケーションに対して1.25MHzにより)反時計方向に回転され、次に、第2の1x帯域幅ロウパスフィルタ80を介してフィルタリングされる。同様にして、右キャリア(B(n))は、最初に、受信した3xMC信号を時計方向に回転し、次に、回転された信号が第3の1x帯域幅ロウパスフィルタ82を介してフィルタリングすることにより復調される。中央キャリア(B(n))を抽出するために、受信した3xMC信号は第1の1x帯域幅ロウパスフィルタ76によりフィルタされ回転子72による事前の回転は必要ない。
3xDS前置イコライズ補償回路74の出力はアンチエイリアスおよびA/D変換回路84に入力される。アンチエイリアスおよびA/D変換回路84への入力は3xDS前置イコライズ前に補償されていたかまたは3xDS前置イコライズされていなかった。アンチエイリアスおよびA/D変換回路84への信号入力はA/D変換器を介してアナログ信号からデジタル信号に変換され、次に、アンチエイリアスおよびA/D変換回路84のアンチエイリアスフィルタを介してフィルタされ、アンチエイリアスおよびA/D変換回路は同相(I)記号および直交(Q)記号のデジタルストリームを回転子72および第1ロウパスフィルタ76に出力する。アンチエイリアスおよびA/D変換器84から出力されたI記号およびQ記号(Iin,Qin)出力のストリームはデジタル3xMC信号(s(n))を表し、これは3つの異なる信号の加算値である。(雑音を排除し、他の影響をフィルタリングにより除去して)出力信号s(n)は以下のように書くことができる。
Figure 0004053884
ただし、nはデジタル系列内のビットの所定位置を指定する整数の時間変数である。
ωはキャリア信号間の周波数間隔であり、それぞれUSAセルシステム、USA−PCSシステムまたは日本システムに対してほぼ1.23MHz、1.25MHzまたは1.225MHzである。Tはデジタルサンプリング期間である。I(n)は同相信号成分である。Q(n)は直交信号成分である。B(n)は中央キャリアに関連したデジタル信号である。
Figure 0004053884
は右キャリアに関連したデジタル信号である。
Figure 0004053884
は左キャリアに関連したデジタル信号であり、(前置イコライズ効果により生じる)後でフィルタリングされる雑音項および他の項は指定されない。
3xMCフィルタ54はアンチエイリアスおよびA/D変換回路84から3xMCフィルタ54に入力される複素信号から3つのキャリア信号B(n)、B(n)、およびB−1(n)を抽出する。B(n)を抽出するために、信号s(n)は最初のロウパスフィルタ76によりロウパスフィルタされる。B(n)を抽出するために、信号s(n)はωnTだけ時計方向に回転され、次に、第2ロウパスフィルタ80によりロウパスフィルタされる。B−1(n)を抽出するために、信号s(n)はωnTだけ反時計方向に回転され、次に、第3ロウパスフィルタ82によりロウパスフィルタされる。ωnT分の信号の時計方向の回転は、
Figure 0004053884
と信号の乗算に等しい。期間
Figure 0004053884

Figure 0004053884
の乗算はB1(n)を生じる。同様に、成分
Figure 0004053884
の反時計方向の回転、すなわち
Figure 0004053884
との乗算はB−1(n)を生じる。
回転子72は入力Iin、Qin信号s(n)を時計方向にφ=ωnTだけ回転させる固有のルックアップテーブル(LUT)回転子70であり、それに応答して信号Icw、Qcwを第2ロウパスフィルタ80に出力する。回転子70は入力Iin、Qin信号s(n)を角度φ=ωnTだけ反時計方向に回転させ、それに応答して信号Iccw、Qccwを第3ロウパスフィルタ82に出力する。
特定の実施の形態において、ロウパスフィルタ76、80、および82は、キャリア間干渉を最小にするのを助け、全体の位相非線形性を最小にするためにIS−95A/B1x帯域幅前置イコライズを補償し、信号対雑音比(SNR)を最大にするために基地局(図示せず)のパルス整形に密接にマッチする5次の楕円無限インパルス応答(IIR)フィルタである。フィルタ76、80、および82の固有の設計は以下にさらに詳細に説明する。
それぞれ第1ロウパスフィルタ76、第2ロウパスフィルタ80、および第3ロウパスフィルタ82から出力される信号B(n)、B(n)、B−1(n)はMSM56に入力される3つのデータストリームを表す。MSM56は、音声またはデータ出力または他の無線電話機能を容易にするベースバンドプロセッサ58上で実行される種々のソフトウエアプログラムおよび/またはハードウエアアルゴリズムによる使用に備えてさらなる信号処理を実行する。例えばMSM56は各キャリア(B、B、B−1)を逆拡散する複素擬似雑音(PN)のための回路、ウオルシュコード乗算のための回路、1記号期間にわたるビット加算のための回路、判断ロジックのための回路、およびベースバンドプロセッサ58によりさらなる処理を容易にするために、キャリアB、B、B−1に関連したデータストリーム(Z、Z,Z−1)を単一の直交位相シフトキーイング(QPSK)データストリームに多重化するための乗算器のための回路を含むことができる。MSM56は米電子通信工業会(TIA)標準に従って、組み込まれた一般的な3xMC MSMを用いて実現してもよい。あるいは、適当なMSMをカルコム株式会社(Qualcomm Incorporated)から注文してもよい。
当業者は、一般的なベースバンドプロセッサおよびMSMを採用してもよいし、あるいは、所定のアプリケーションの必要性に適合するためにシステム50で用いる既存のモジュールを変更してもよい。いくつかのアプリケーションにおいて、MSM56はデータストリームB(n)、B(n)、およびB−1(n)を単一のデータストリームにつなぎ合わせるためにシーケンサまたは乗算器を含むであろう。
図3は図2の固有の3xMCフィルタ54のより詳細な図である。回転子72は、図2のアンチエイリアスおよびA/D変換器回路84からのIin信号成分およびQin信号成分を受信し、位相アキュムレータ70からプログラマブル位相入力φ=Δ+N*90(但しNはデジタル位相信号φのビット5および4により指定される0と4の間の整数)を受信し、およびクロック78からCHIPx8クロック信号を受信するルックアップテーブル(LUT)90を示すために図3において拡大されている。LUT90は、LUT90に入力される回転されたIin成分およびQin成分の第1成分(I,I)および第2成分(Q,Q)の絶対値または大きさを符号決定回路92に出力する。符号決定回路92は、次段の加算/減算回路94により選択的に付加されるとき、LUT72に入力されるIin、Qin信号の時計方向に回転されたおよび反時計方向に回転されたバージョンのIin、Qin信号を生じるように、LUT90から出力される大きさに関連する符号を決定する。それぞれ(位相アキュムレータからの出力として)角度φおよび−φだけ回転された時計方向に回転された信号および反時計方向に回転された信号は、第2ロウパスフィルタ80および第3ロウパスフィルタ82に入力される。
固有のロウパスフィルタ76、80、および82は、以下に詳細に記載するように、基地局のパルス整形をマッチさせ、1x帯域幅前置イコライズを補償し、およびキャリア間干渉を最小にすることによりSNRを最大にするのを助ける。ロウパスフィルタ76,80、および82から出力されるフィルタリングされた信号(B、B、B−1)は図2のMSM56に入力される。
フェーズアキュムレータ70は回転子72により使用される位相オフセットを発生する。回転子72は、固定の周波数オフセットを取り、それに蓄積していく飽和しないアキュムレータ70を含む。アキュムレータ70のビット幅選択は、各加算から生じる量子化エラーが最小化されその上復調許容値、この特定の実施の形態では10Hzを超えないように選択される。
位相アキュムレータ70の構成の詳細はアプリケーション特有である。この開示にアクセスすることにより、当業者は、所定のアプリケーションの必要性に適合するように位相アキュムレータ70を構成することができる。この特定の実施の形態において、位相アキュムレータ70はLビット幅の信号を加算器(図示せず)の第1入力に供給するプログラマブルマイクロレジスタ(図示せず)を含む。但し、Lは入力周波数ビット幅である。加算器の出力は、CHIPx8=9,8304MHzでクロックされる第2レジスタ(図示せず)に入力されるNビット幅の信号である。第2レジスタの出力は位相アキュムレータ70の出力を表し、加算器の第2入力にフィードバックされる。
好適実施の形態において、位相アキュムレータ70の出力ビット幅Nは関係
Figure 0004053884
を満足し、従ってN=20である。USA−PCSシステムの場合、最大周波数オフセットは2*10=1.25*10であるので、入力周波数ビット幅はL=17となる。それゆえ、量子化エラーを最小にするために、位相アキュムレータの出力ビット幅Nは約20に設定され、入力周波数ビット幅Lは17に設定される。加算ごとの量子化エラーは10Hzの復調許容値を越えてはならない。
位相アキュムレータ70により出力される位相φは、コントローラ68から位相アキュムレータ70のマイクロレジスタ(図示せず)への入力を介してプログラマブルである。この特定の実施の形態において、位相φは、360/26=5.625°のステップ(Δ’s)において0°と360°との間の角度を指定する6ビットデジタルである。φのビット5および4は0°と360°との間の4つの象限(0°、90°、180°、270°)の1つを指定し、ビット3乃至0はビット5および4により指定される象限内の16の可能な値の1つを表す。ビット3乃至0がゼロのとき、位相φはビット5および4により指定される位相プラス5.625°/2=2.8125°に等しくなるように位相φがバイアスされる。例えば、2.8125°の位相はφ=(00 0000)に相当し、92,8125°の位相はφ=(01 0000)に相当し、188.4375°の位相はφ=(10 0001)に相当する。
LUT72に入力されるIin、Qin信号(S)はIin+jQinとして複素形式で書くことができる。技術的に知られているように、複素数とe−jφとの乗算はφだけベクトル(Iin、Qin)を時計方向に回転させることに相当する。オイラーの公式はe−jφ=cosφ−jsinφを指定する。従ってIin、Qin信号Sの時計方向に回転されたバージョン(Scw)は以下のように書くことができる。
Figure 0004053884
但しIcwは時計方向に回転された信号Scwの第1の成分である。Qcwは信号Scwの第2の成分である。そして、関係sinφ=cos(90−φ)が採用される。
in、Qin信号Sの反時計方向に回転されたバージョン(Sccw)は以下のように書くことができる。
Figure 0004053884
但し、Iccwは反時計方向に回転された信号Sccwの第1の成分であり、Qccwは信号Sccwの第2の成分である。
式(2)を参照して、IcwはIcw=IcwI+IcwQとして書くことができ、この場合、IcwI=I=Iincosφ、およびIcwQ=I=Qincos(90−φ)であり、IcwIおよびIcwQはそれぞれIcwの第1および第2の成分である。QcwはQcwI+QcwQとして書くことができ、この場合、QcwI=Q=QincosφおよびQcwQ=−Q=−Iincos(90−φ)である。そして、QcwIおよびQcwQはそれぞれQcwの第1および第2の成分である。
同様に、式(2)を参照すると、IccwはIccw=IccwI+IccwQと書くことができ、IccwI=I=IincosφおよびIccwQ=−I=−Qincos(90−φ)であり、IccwIおよびIccwQはそれぞれIccwの第1と第2の成分である。QccwはQccwI+QccwQと書くことができ、QccwI=Q=QincosφおよびQccwQ=Q=Iincos(90−φ)であり、QccwIおよびQccwQはそれぞれQccwの第1および第2の成分である。
それゆえ、
Figure 0004053884
である。
それゆえ、ScwとSccwの個々の成分を得るために、I、I、QおよびQが選択的に加算され、または減算される。この選択的な加算および/または減算は以下により完全に記載するように、加算/減算回路94により実現される。
位相φは
Figure 0004053884
として書くことができる。
但し、Nは、それぞれ第1象限、第2象限、第3象限および第4象限を識別する集合{0,1,2,3}={00,01,10,11}内の整数である。0°<Δ<90°であり、4ビットによりデジタル的に表され、0°と90°との間の16の等間隔値の1つを表す。
LUT90は、
Figure 0004053884
の記憶された値のテーブルに基づいてI、I、Q、Qを決定する。但しΔは位相アキュムレータ70によりLUT90に出力される6ビット位相出力のビット3乃至0(位相(3:0))により指定される。そして、Nは位相アキュムレータ70の出力のビット5および4(位相(5:4))により指定される。
cosine関数の性質により、cos(Δ+N*90°)、cos(90−(Δ+N*90°))は以下の表1に示すように、+/−cos(Δ)または+/−cos(90−Δ)である。この性質は、LUT90を簡単にするのに役に立つ。cos(Δ)またはcos(90−Δ)に関連した大きさを記憶するだけでよい。
Figure 0004053884
Δおよび90°−Δ=Δ’はビット位置のコンプリメントである。それゆえ、cos(90−Δ)はすでに記憶された値を表すので、LUT90はcosΔに関連した16の値を記憶するだけでよい。例えば、最初に記憶されたΔの値が、Δ=2.8125°ならば、90°−Δ=87.1875°はLUT90に記憶されたΔの16の値を表す。
inとcos(Δ)またはcos(90−Δ)との間の積、およびQinとcos(Δ)またはcos(90−Δ)との間の積はLUT90内の乗算器を介して実行することができる。しかしながら、積は、値の所定のテーブルにあらかじめ決定され、量子化されることが望ましい。
IinとQinが正(0)のとき、表1内のcosine値に関連する符号は、+が0により表され−が1により表される以下の表に従って、符号決定回路92により決定される。
Figure 0004053884
の符号は位相(5)xor位相(4)であり、これはQの符号と同じである。QIの符号は位相(5)に等しい、そして、IQの符号は位相(5)の逆数すなわちInv(位相(5))であり、xorはイクスクルーシブOR演算子である。
以下の表3において、表1内のcosine値に関連する符号は、IinおよびQinのイニシャル符号を指定するLUT72からの符号選択信号を参照して、符号決定回路92により決定される。この特定の実施の形態において、IinまたはQinの符号を指定する符号選択信号は、それぞれIinまたはQinの最上位ビット(MSB)である。
Figure 0004053884
符号決定回路92は表3に従って、I、I、Q、Qの符号を決定するロジック回路である。この開示にアクセスすることにより、当業者は、過度の実験なしに表3に従って論理回路を設計することができる。
当業者は、回転子72がこの発明の範囲から逸脱することなく、コーディック(Cordic)
回転子のような異なるタイプの回転子に交換可能であることを理解するであろう。
符号決定回路92は、符号選択信号とともに、LUT90からI、I、QおよびQの絶対値を受信し、それに応答して、I、I、QおよびQの符号の付けられた値を加算/減算回路94に出力する。
、I、Q、およびQの絶対値はそれぞれ、
Figure 0004053884
である。
加算/減算回路94は第1加算器96、第2加算器102、第1減算器98、および第2減算器100を含む。第1の加算器96は符号決定回路92からの入力としてIおよびIを受信し、それに応答して第2ロウパスフィルタ80への出力としてIcwを供給する。第1の減算器98は符号決定回路92からの入力としてIおよびIを受信し、それに応答して、第3ロウパスフィルタ82への出力としてIccw=I−Iを供給する。第2減算器100はLUT90からの入力としてQおよびQを受信し、それに応答して、第2ロウパスフィルタ80への出力としてQcw=Q−Qを供給する。第2加算器102は、入力としてQおよびQを受信し、それに応答して、第3ロウパスフィルタ82への出力としてQccw=Q+Qを供給する。それゆえ、第2ロウパスフィルタ80は、入力としてIcwおよびQcwにより指定された時計方向に回転された信号を受信し、第3ロウパスフィルタ82は入力として、IccwおよびQccwにより指定された反時計方向に回転された信号を受信し、および第1ロウパスフィルタ76は入力として、回転されない信号IinおよびQinを受信する。
第1ロウパスフィルタ76、第2ロウパスフィルタ80、および第3ロウパスフィルタ82は、以下により完全に記載するように、5次の楕円IIRフィルタを含む。楕円IIRフィルタは、IS−95A/B基地局1x帯域幅前置イコライズを補償することによりSNRを最大にし、キャリア間干渉を最小にし、基地局パルス整形を密接にマッチさせる。ロウパスフィルタ76、80および82は、以下に完全に説明するように、それぞれ中央キャリア(B)、右キャリア(B)および左キャリア(B−1)に関連したデータストリームを生じる。この特定の実施の形態において、ロウパスフィルタ76、80、および82は同一である。
図4は図3の第2の1xロウパスフィルタ80のより詳細な図である。図3の第1のロウパスフィルタ76および第3のロウパスフィルタ82は図4の第2のロウパスフィルタ80に類似している。明確にするために、電源やクロックのような種々の部品は図4から消去される。しかしながら、この開示にアクセスする当業者は、どこにどのようにしてさらなる必要な部品を実現するかを知るであろう。この特定の実施の形態において、図4の種々のモジュールは、チップレートの8倍(9,8304MHz)に言及するCHIPx8でクロックされるデジタル回路である。
ロウパスフィルタ80は、図3の回転子72からの6Q1ビット幅がある入力を受信し、11Q6出力を楕円IIRフィルタ112に供給する。表示xQyは符号ビットを含むx+yビットを持つ2の補数の数を表し、最後のyビットは、2進小数点の右側にある。楕円IIRフィルタ112は11Q6ビット幅の信号を第1デジタル加算器114の第1の入力に出力する。第1のデジタル加算器114の第2の入力は、所定のDCオフセット値を出力するDCオフセット回路116の出力に接続される。デジタル加算器114の11Q6出力は第1の飽和回路118および第2の飽和回路120に入力される。第1飽和回路118の11Q6出力は最上位ビット(MSB)インターリーバ124に入力され、MSBインターリーバ124はそれに応答して入力値の符号を反転し、11Q6出力を第1の切り捨て回路126に出力する。第1切捨て回路126の出力は4Q0オフセットバイナリ信号を表し、このオフセットバイナリ信号は右キャリアBに相当し、図2のMSM56に入力される。第2飽和回路120の11Q6出力は第2デジタル加算器122に入力され、第2デジタル加算器は0.5を入力に加算する。第2デジタル加算器122の11Q6出力は第2切り捨て回路128に入力され、第2切り捨て回路128は、右キャリアB1に関連するデータストリームを表す2の補数出力信号を図2のMSM56に供給する。
動作において、符号拡張回路110は図3の回転子72からの6Q1ビット幅の入力信号を技術的に知られた方法を介して11Q6信号に拡張する。楕円IIRフィルタ112は、以下に完全に記載するように、符号拡張された11Q6信号をフィルタリングし、フィルタリングされた11Q6信号を第1デジタル加算器114に供給し、第1デジタル加算器114はDCオフセット回路116により供給される所定のDCオフセットを加算する。DCオフセットの正確な値はアプリケーション特有であり、所定のアプリケーションのニーズに合うように当業者により設定可能である。DCオフセット回路116はDCオフセット値をプログラミングするのを容易にするためにプログラマブルマイクロレジスタ(図示せず)を含む。第1のデジタル加算器114から出力されるフィルタリングされかつDCオフセット調節された信号は、2つの異なるフォーマット、すなわちオフセットバイナリフォーマットと2の補数フォーマットで出力を供給する2つの異なるモードを介して4Q0精度に変換される。
第1のモードにおいて、第1の飽和回路118は第1のデジタル加算器114から出力される11Q6信号を飽和する。結果として生じる飽和された信号の最上位ビットは次にMSBインバータ124により反転され、その結果は第1の切捨て回路126により切り捨てられ、0.5の最大切捨てエラーを有する4Q0出力信号を生じる。この特定の実施の形態において、切り捨て回路126および128は丸め量子化の代わりに係数量子化を採用する。
第2のモードにおいて、第2飽和回路120は第1デジタル加算器114から出力される11Q6信号を飽和する。第2のデジタル加算器122は、結果として生じる飽和された信号に0.5を加算し、ノンゼロエラー平均値を消去する。結果として生じる信号は4Q0精度に切り捨てられ、図2のMSM56に出力される。
当業者は、この発明の範囲から逸脱することなく、1つのデジタル出力フォーマットのみが供給できることを理解するであろう。例えば、回路118、124、および126は省略してもよい。
特定の実施の形態において、丸め量子化の代わりに、切り捨て量子化が採用される。切り捨て量子化はノンゼロ平均値を生じる可能性があるが、このノンゼロ平均値はUP/DSPレジスタ(図示せず)を含むDCオフセット回路116によりDCオフセットの加算により取り除かれる。必要とされるDCオフセットの正確な量は当業者によるシミュレーションを介して決定することができる。シミュレーションを実行するために、CDMA任意波形発生器(CAWG)プログラムにより発生されるランダム3xMC信号を採用することができ、出力手段を記録することができる。
図5は図4の楕円無限インパルス応答(IIR)フィルタ112のより詳細な図である。楕円IIRフィルタ112は、図4の符号拡張回路110から11Q6入力信号を受信し、出力を第1フィルタセクション144に供給する、第1α係数乗算器(α00)140を含むカスケードダイレクトフォームIIフィルタ(cascade direct form II filter)構造を有する。第1フィルタセクション144の出力は第2フィルタセクション146に入力される。第2フィルタセクション146の出力は第3フィルタセクション148に入力される。
第1フィルタセクション144は第1加算器150、第1β係数乗算器(β00)152、第2加算器154、第2β係数乗算器(β01)156、第3β係数乗算器(β02)158、第1デジタル遅延エレメント(z−1)160、第2デジタル遅延エレメント(z−1)162、第2α係数乗算器(−α01)164および第3α係数乗算器(−α02)166を含む。第1加算器150の入力は、第1のα係数乗算器(α00)140、第2α係数乗算器(−α01)164、および第3α係数乗算器(−α02)166の出力に接続される。第1加算器150の出力は、第1β係数乗算器(β00)152の入力に接続されるとともに第1デジタル遅延エレメント(z−1)160の入力に接続される。第1デジタル遅延エレメント(z−1)160の出力は第2α係数乗算器(−α01)164に接続され、第2デジタル遅延エレメント(z−1)162の入力に接続され、および第2β係数乗算器(β01)156の入力に接続される。第2デジタル遅延エレメント(z−1)162の出力はα係数乗算器(−α01)166の入力に接続されるとともに第3β係数乗算器(β02)158の入力に接続される。第2β係数乗算器(β01)156と第3β係数乗算器(β02)158の出力は第2加算器154に入力され、第2加算器154は第1フィルタセクション144の出力を供給する。
第1α係数乗算器(α00)および第1フィルタセクション144は以下の関数H0(z)を実施する。
Figure 0004053884
α係数とβ係数は
Figure 0004053884
の形態で表すことができるように選択され、pに対する最も小さな可能な値は各係数に対して選択される。これは、係数を実行するために係数乗算器の設計と構成を容易にする。第2フィルタセクション146の構成は第1フィルタセクション144の構成に類似している。但し、エレメント158、162、および166は第2フィルタセクション146から省略され、第1フィルタセクション144のエレメント150、152、154、156、160、および164は、第2フィルタセクション146においてそれぞれ対応するエレメント、すなわち第3加算器170、第4β係数乗算器(β10)172、第4加算器174、第5β係数乗算器(β11)176、第3デジタル遅延エレメント(z−1)178、および第4α係数乗算器(−α11)180と交換される。第3加算器170の入力は第1フィルタセクション144の第2加算器154の出力に接続される。
第2フィルタセクション146は以下の伝達関数を実施する。
Figure 0004053884
第3フィルタセクション148は第1フィルタセクションと類似している。但し、第1フィルタセクションの加算器150および152、デジタル遅延(z−1)160および162、および係数乗算器β00 152、β01 156、β02 158、−α01 164、および−α02 166は、それぞれ対応する加算器182および184、デジタル遅延(z−1)186および188、および係数乗算器β20 190、β21 192、β22 194、−α21 196および−α22 198と交換される。
第3フィルタセクション148は以下の伝達関数を実施する。
Figure 0004053884
IIRフィルタ112に対する全体の伝達関数は、
Figure 0004053884
但し、変数は上述の通りである。
α係数とβ係数を乗算するためのデジタル係数乗算器は類似した構造を有する。乗算器を実現するための好適な乗算器構造は以下により完全に記述される。加算器150、154、170、174、182および183も同様の構造を有し、一般的なデジタル加算器により実現することができる。同様に、デジタル遅延エレメント(z−1)、160、162、178は、ラッチのような一般的なデジタル回路により実現することができる。
この特定の実施の形態において、楕円IIRフィルタ112のα係数およびβ係数の値は、IIRフィルタ112の各ノードにおけるオーバフローの可能性を消去するために選択され、以下の表において与えられる。
Figure 0004053884
楕円IIRフィルタ112において、必要とされる乗算器の数を最小にすることができるとき、分子係数が採用される。
単一のセクションを採用するよりはむしろ2次フィルタセクション144および148および1次フィルタセクション146を縦列接続することは係数量子化効果に対するIIRフィルタ112の感度を低減する。
式(9)を参照すると、IIRフィルタ112の極は約0.899+0.3475j、0.899−0.345j、0.874+0.2116j、0.874−0.2116jおよび0.8698であり、j項の係数は虚数を表す。それゆえ、IIRフィルタ112は第2象限内の実軸の下に2つの極を含み、第1象限内の実軸の上に2つの極を含み、第1象限と第2象限の間の実軸上に1つの極を含む。IIRフィルタ112の零点は約0,581+0,8139j、0,581−0.8139j、0.2008+0.9796j、0.2008−0,9796j、および−1である。それゆえ、IIRフィルタ112は第1象限内の実軸の上に2つの零点を含み、第2象限内の実軸の下に2つの零点を含み、第3象限と第4象限との間の実軸上に1つの零点を含む。
当業者は、この発明の範囲を逸脱することなく、カスケードダイレクトフォームII IIRフィルタよりもむしろ上述の極−零点配置を実施するために、他のタイプのフィルタを採用することが出来ることを理解するであろう。例えば、IIRフィルタ112は、この発明の範囲を逸脱することなく、並列に実施してもよい。
IIRフィルタ112のための代わりのカスケード構造は、極−零点ペアリング(pairing)、およびサブフィルタ144、146および148の順序付け(置換)に依存したいくつかの可能な構成を有する。この発明の範囲を逸脱することなく、異なる極−零点ペアリングおよび置換を有する少なくとも12の可能なフィルタ構成が可能である。この構成はダイレクトフォームIIまたは転置されたダイレクトフォームIIフィルタとして実現可能であり、24の可能なフィルタ構造を生じる。また、この発明の範囲を逸脱することなく、IIRフィルタ112のために採用可能なダイレクトフォームIフィルタ構造および転置されたダイレクトフォームIフィルタ構造を採用することができる。
IIRフィルタ112は11Q6信号上で動作する。これは、26dBの最小信号対量子化雑音比を確立するのに役立つ。これは9dBのI、Q信号電力レベルを仮定すると、0.226の最大出力雑音分散に等しい。加法的白色ガウス雑音(AWGN)源の分散が1/12であるとき、フィルタ112の量子化エラーにより生じた出力雑音分散は約36.46なので、出力雑音分散は1613の因数だけ低減されなければならない。これは、最下位ビット(LSB)値を2−6に設定することにより得られ、これは加算器が11Q6加算器であることを意味する。
図2、4、および5を参照すると、この特定の実施の形態において、図2のMSM56は4ビットの分解能(4Q0)入力を取る。従って、受信した複素信号電力が、図2の受信器フロントエンド52内の自動利得制御(AGC)回路により18dBに設定されるなら、全体の信号対量子化雑音比(SQNR)は約20dBである。
IIRフィルタ112は図4のロウパスフィルタ80に対して26dBの最小SQNRを確立するのに役にたつ。これは、付加的損失が、受信器フロントエンド52の全体のSQNRおよび3xMCフィルタ54に対してせいぜい1dBになる。当業者は26dBの最小SQNR要件はアプリケーション特有であることを理解するであろう。4ビット分解能入力を必要とするMSMを採用しないアプリケーションにおいて、26dBの最小SQNR要件はそれに応じて変化するであろう。
一般に、リカーシブデジタルフィルタは、リミットサイクルと呼ばれる望ましくない、周期的な出力信号発振を呈示する可能性がある。リミットサイクルはしばしば有限精度算術演算から生じるフィルタ非線形性により生じる。乗算および加算のような有限制度算術演算は、それぞれ量子化エラーおよびオーバーフローエラーから非線形効果を導入する可能性がある。デジタルIIRフィルタ112はα係数およびβ係数を採用して、入力信号に対して正しく倍率をかけ、オーバーフローを防止する。
リミットサイクルは小縮尺リミットサイクルまたは大縮尺リミットサイクルである。小縮尺リミットサイクルはしばしば信号量子化により生じ、フィルタ構造および採用される量子化タイプ(切り捨てまたは丸め)に依存する。小縮尺リミットサイクルは量子化分解能を増大させることにより低減される。
大縮尺リミットサイクルはしばしばデジタル信号加算から生じるオーバーフローによって生じる。一般に、大縮尺リミットサイクルはより多くの問題がある。大縮尺リミットサイクルを低減または防止するために、IIRフィルタ112は飽和タイプ加算器150、154、170、174、182、および184の使用によりオーバーフローの可能性を消去するように設計される。
係数量子化効果は、フィルタ構造および極の位置に依存する。群生した極を有するフィルタは典型的にダイレクトフォームで実施されると、係数量子化にさらに敏感になる。従って、そのようなフィルタはさらに高い係数精度を必要とする。
低次のフィルタ144、146および148の組合せとして高次のIIRフィルタ112を実施することにより、係数量子化効果は最小化される。IIRフィルタ112は、2次フィルタのような種々の組合せの低次フィルタを介して異ならせて実施可能であるけれども、カスケード構造および並列構造はしばしば実施が容易であり、最小の計算しか必要としない。
加算を実行する各ノードが最大レンジを越えないことを保証するために、図5のIIRフィルタ112において、α係数およびβ係数によるスケーリングが採用される。この特定の実施の形態において、α係数とβ係数はLpノルムに従って選択される。あるフィルタの入力からそのフィルタの特定のノードへの伝達関数のLpノルムは以下のように定義される。
Figure 0004053884
但し、ωはサンプリング周波数であり、pは整数であり、ωは周波数変数である。
ノルムに従って倍率のかけられたフィルタの各ノードiはフィルタ入力からそのノードiへの伝達関数F(ω)に関連し、これは、
Figure 0004053884
であるように設計される。
もし
Figure 0004053884
なら、式(12)が満足されるように、伝達関数F(ω)がスケールファクタ
Figure 0004053884
と乗算されるように、フィルタが調節される。IIRフィルタ112において、必要なスケーリング乗算器の数を低減することが可能な場合に、分子係数が採用される。
F(ω)が連続的なら、pが無限
Figure 0004053884
に近づく
Figure 0004053884
のリミットは、以下の式で与えられる。
Figure 0004053884
但し、
Figure 0004053884
はL−無限ノルム
Figure 0004053884
であり、残りの変数は上述したとおりである。
IIRフィルタ112は
Figure 0004053884
に従って倍率がかけられる。しかしながら、IIRフィルタ112は、この発明の範囲から逸脱することなく、Lノルムに従って倍率がかけられる(但しpは無限以外の所定値)。
各フィルタセクション144、146、および148(それぞれ式(7)、(8)および(9))の伝達関数F(ω)は、
Figure 0004053884
に従ってα係数およびβ係数を介して倍率がかけられる。従って、
Figure 0004053884
となる。
IIRフィルタ112に関連する雑音電力スペクトルは以下の式によりモデル化することができる。
Figure 0004053884
但し、量子化雑音分散は
Figure 0004053884
である。但し、e[n]は各iフィルタセクション(144、146、および148)に関連した量子化雑音であり、k加法的白色ガウス雑音源(AWGN)の合計としてモデル化され、この場合、各ソースはN/2の両面のある電力スペクトル密度を有する。kは、i番目のノードに関連する乗算の数を表す。そして、G(ω)は雑音源e[n]から出力y(n)への伝達関数である。
この実施の形態において、α係数とβ係数を実施する乗算器の出力は合計の前に量子化される。それゆえ、量子化雑音源の数は各ノードに関連した乗算の数に等しい。
図2および図5を参照して、IIRフィルタ112の構造および極−零点配置は、受信器フロントエンド52および3xMCフィルタ54と相関される信号劣化または信号損失を記載する誤差測定基準(L)を参照して選択された。この特定の実施の形態において、誤差測定基準Lは、以下のアナログ信号(s(t))が基地局により送信され、付加された複素AWGN雑音成分N(t)とともに図2の受信器50により受信されたと仮定して、得られる。
Figure 0004053884
但し、x(i−1)、x(i)およびx(i)は、それぞれi番目のユーザの左キャリア、中央キャリア、および右キャリアに相関する直交位相シフトキーイング(QPSK)データストリームを表す。W(i−1)、W(i)、およびW(i)は時刻nにおける、それぞれi番目のユーザの左キャリア、中央キャリア、および右キャリアに相関するウオルシュチップを表す。φ−1、φ、およびφはそれぞれ左キャリア、中央キャリア、および右キャリアに相関する位相である。ωはキャリア信号周波数間隔を表す。PNnは時刻tにおける擬似雑音系列であり、
Figure 0004053884
のように正規化される。Nuはユーザの数であり、これは基地局と通信する3xMC順方向リンクチャネルの数に相当する。Tcはチップ期間またはサンプリング間隔である。Ecは各ユーザのチップあたりのエネルギーである。関数h(t)は基地局のパルス整形フィルタおよび前置イコライズフィルタの結合された効果を表すインパルス応答関数であり、パルス整形フィルタのインパルス応答と、前置イコライズフィルタのインパルス応答の畳み込みであり、正規化される。従って
Figure 0004053884
となる。但し、H(f)はh(t)に相関する周波数応答または伝達関数であり、h(t−nTc)はnTcだけ右にシフトされたh(t)である。
サンプリングとダウンコンバートの後、受信した信号s(t)はデジタル信号s(n)=I(n)+jQ(n)であり、これは3xMCフィルタ54に入力される。s(n)は以下のように書くことができる。
Figure 0004053884
但し、nは整数であり、デジタル時間変数である。Tcはサンプリング期間、すなわちチップ期間である。B(n)、B−1(n)およびB(n)は、それぞれ中央キャリアCDMA信号、左キャリアCDMA信号、および右キャリアCDMA信号複素ベースバンド表示である。そして、N(nTs)は付加されたAWGN雑音成分である。
誤差測定基準Lは以下の式により記載される。
Figure 0004053884
但しNは基地局と受信器50との間のチャネルにより送信された信号に付加された雑音信号N(t)のスペクトル密度の2倍を表す雑音項である。SNRは受信した信号の信号対雑音比である。SNRidealは理想的な信号対雑音比であり、2NE/Nに等しい。但し、Nは各記号期間のチップの数である。Eはチップあたりのエネルギーである。Iorは受信した信号エネルギーを表し、Eに等しい。但し、Nは、基地局から受信器50への順方向リンクチャネルのユーザの数である。g[n]は3xMCフィルタ54のインパルス応答関数である。nは、基地局の順方向リンク変調器により、受信した信号がPNにより乗算された時間に対応する整数である。mは、MSM56内の順方向リンク復調器(図示せず)により、受信信号が、共役PNシーケンス
Figure 0004053884
と乗算された時間に対応する整数である。p[n]は基地局パルス整形と前置イコライズフィルタと3xMCフィルタ54(p[n]=h[n]*g[n]のインパルス応答の畳み込みであり、*は畳み込みを表す。βは
Figure 0004053884
式(19)の誤差測定基準Lは式(17)および(18)を採用し、以下の仮定を行なうことにより得られる。
1.3QPSK記号が基地局により送信され、中央キャリアのみが復調され(y(k)およびZが処理される)ように、1つの記号が送信され各キャリア上に復調される。
2.3xMC信号が送信されるチャネルはマルチパスフェージング(multi-path fading)を有さないAWGNチャネルである。
3.コヒーレント復調が採用される;各順方向リンクチャネルキャリア信号位相は周知である。
4.異なるユーザおよび同じユーザの両方からの各キャリア上の各QPSK記号は独立しており、ゼロ平均値を用いて全く同じに分配される。
5.I信号成分とQ信号成分との間に干渉は存在しない。それゆえ、誤差測定基準Lを計算するとき、y(k)およびZの実数部のみを考慮すれば十分である。
当業者は、この発明の範囲から逸脱することなく、に従って得られる異なる誤差測定基準を採用し、IIRフィルタ112の構造を選択し、所定のアプリケーションのニーズに適合させることができることを理解するであろう。
パラメータLは不完全なフィルタにより生じるSNR内の劣化を表し、フィルタインパルス応答g[n]およびIor/N比に依存する。Chebyshevllフィルタ、Chebyshevlフィルタ、バターワースフィルタ、楕円フィルタ、マッチド(matched)フィルタのような種々のIIRフィルタおよび構造のためのL対Ior/Noをプロットすることにより、(性能、コスト、サイズ等の観点から)所定のアプリケーションに対して最も適したフィルタのタイプを選択することができる。この特定の実施の形態において、他の試験されたフィルタに関連して、式(19)のパラメータLに従う性能に基づいて、5次楕円IIRフィルタ112が選択された。IIRフィルタ112の選択は、固有の誤差測定基準Lに基づき、これはキャリア間干渉、チップ間干渉、およびAWGNを説明する。
式(19)の誤差測定基準Lに従って、フィルタ50の構造および対応する係数を選択することにより、IIRフィルタ50は、基地局のパルス整形にマッチすること、全体の位相非線形性を最小にするために1x帯域幅基地局前置イコライズを補償すること、および小さなキャリア間干渉を容易にすることが保証される。
この発明に従ってフィルタを設計する方法は、フィルタ性能を判断するために、誤差測定基準Lを決定し、この基準に基づいてフィルタタイプを選択し、選択されたフィルタタイプに基づいて縦続接続ダイレクトフォームのようなフィルタの構造を決定し、選択された構造に従って実施を容易にする係数を戦略的に選択することを含む。
図6は図5の係数乗算器を実施するためのデジタル乗算器200の図である。係数乗算器200は第1シフトレジスタ202、第2シフトレジスタ204、および第3シフトレジスタ206を含む。レジスタ202、204、および206の入力は図5の加算器またはデジタル遅延の出力に接続され、加算器またはデジタル遅延の出力はさらにビット並列加算器210の(11+C)Q6加算器208の第1入力にも接続される。第3シフトレジスタ206の出力は、(11+c)Q6の第2入力に接続され、(11+c)Q6の出力はビット並列加算器210の(11+b)Q6加算器212の第1入力に接続される。(11+b)Q6加算器212の第2入力は第2シフトレジスタ204の出力に接続される。(11+b)Q6加算器212の出力はビット並列加算器210の(11+a)Q6加算器214の第1入力に接続される。(11+a)Q6加算器214の出力は第4レジスタ216に入力される。第4レジスタ216の出力は飽和および切り捨て回路218に入力される。飽和および切り捨て回路218の出力は11Q6信号であり、これは係数乗算器200の出力を表す。
動作において、デジタル乗算器は、シフトおよび加算することにより、11Q6入力と係数(2+2+2+1)/2とを乗算する。ただし、k、a、b、cは整数であり、a>b>cである。例えば、表4を参照して、乗算器α00は乗算器200の構造を用いて実施される。ただしk=9、a=4、b=2およびc=0である。乗算器α00は以下の係数を生じる。(16+4+2)/512=22/512。
第1のシフトレジスタ202は11Q6入力信号をaビットだけ左にシフトする。第2のシフトレジスタ204は11Q6入力信号をbビットだけ左にシフトする。第3シフトレジスタ206は11Q6入力信号をcビットだけ左にシフトし、その結果はシフトされない11Q6入力信号に加算される。結果として得られる信号は(11+c)Q6ビット幅であり、(11+b)Q6加算器212により第2レジスタ204のシフトされた出力に加算され、(11+b)Q6加算器212は(11+b)Q6結果を生じる。(11+b)Q6結果は、(11+a)Q6加算器214により第1レジスタ202のシフトされた出力に加算され、(11+a)Q6加算器214は、(11+a)Q6結果を生じる。(11+a)Q6結果は、係数2+2+2+1を表し、係数2+2+2+1は第4シフトレジスタ216によりkビットだけ右にシフトされる、これは2により除算に相当する。第4シフトレジスタ216は(11+a+k)Q6信号を飽和および切り捨て回路218に出力し、飽和および切り捨て回路218は(11+a+k)Q6信号を11Q6信号に変換し、11Q6信号はデジタル乗算器200の出力を表す。
α係数およびβ係数は2の累乗の結合なので、デジタル入力信号とα係数およびβ係数との関連した乗算はシフトおよび加算により実施される。図6の乗算器200は例示乗算器である。シフタ202、204、および206はハードワイヤ(固定されたシフト)により実現される。加算器208、212、214、および216を介した加算はビット並列の方法で実行される。これは、乗算器を介して合計遅延をn+mに低減する。但し、nは加算されるビット数であり、mは、乗算器200により実施される特定のαまたはβの係数まで加算する2の累乗の数である。
乗算器200は、第4シフトレジスタ216により出力される積のビット幅は、乗算器200の11Q6入力に対してa−kビットを増大させるという事実を補償する。但し、乗算器200により実施されるα係数またはβ係数が上述したように(2a+2b+2c+1)/2kに等しくなるように、aは第1シフトレジスタ202によりシフトされるビットの数であり、kは第4シフトレジスタによりシフトされるビットの数である。(kはこの特定の実施の形態において、9に等しい)。ビット幅拡張補償は、飽和および切り捨て回路218を介して第4シフトレジスタ216の出力を飽和し切り捨てすることにより実行され、飽和および切り捨て回路218は11Q6結果を出力する。
以下の表は、図2の3xMCフィルタ54のこの特定の実施の形態において採用されたマイクロプロセッサ/DSP部品を記載する。
Figure 0004053884
以下の表は図2の3xMCフィルタ54のこの特定の実施の形態において採用される汎用レジスタを記載する。
Figure 0004053884
以下の表は、図2の3xMCフィルタ54のこの特定の実施の形態において採用される加算器を記載する。
Figure 0004053884
従って、この発明は、特定のアプリケーションに対して特定の実施の形態を参照してここに記載した。技術的に通常の技術を有し、この開示にアクセスする人はこの開示の範囲内でさらなる変形例、応用例、および実施の形態を認識するであろう。
それゆえ、この発明の範囲内にあるそのような応用例、変形例および実施の形態のいずれかおよびすべてをカバーすることは、添付されたクレームに意図される。
図1はこの発明の開示に従って構成された例示無線通信システムのブロック図である。 図2は図1の無線通信システム受信器の図である。 図3は図2の固有の3xMCフィルタのより詳細な図である。 図4は図3の1xロウパスフィルタのより詳細な図である。 図5は図4の楕円無限インパルス応答のより詳細な図である。 図6は図5の係数乗算器を実現するための乗算器の図である。

Claims (21)

  1. 無線周波数(RF)/中間周波数(IF)変換回路およびIF/ベースバンド変換回路を有する受信セクション
    第1データストリームをフィルタリングする第1ロウパスフィルタと、回転子に接続される位相アキュムレータと、前記回転子により出力される第2データストリームをフィルタリングするための第2ロウパスフィルタと、および前記回転子により出力される第3データストリームをフィルタリングする第3ロウパスフィルタとを有し、前記受信セクションと通信するマルチキャリアフィルタ
    前記第1ロウパスフィルタ、前記第2ロウパスフィルタ、および前記第3ロウパスフィルタに接続された移動局モデム(MSM)、
    とを備えた無線通信システムのための受信器。
  2. 前記マルチキャリアフィルタは、マルチキャリア信号からキャリア信号成分を抽出する第1手段、前記キャリア信号成分をフィルタリングして、復調されかつフィルタがかけられたマルチ帯域幅信号を発生する第2手段とを備え
    前記第2手段は、前記マルチパルスキャリア信号のパルス波形をマッチさせるための無限インパルス応答(IIR)フィルタを含み、
    前記第2手段はさらに前記マルチキャリア信号上の前置イコライズ効果を補償し、位相の非線形性を最小にする手段を含み、
    前記IIRフィルタは、前記キャリア信号成分をロウパスフィルタするための1×ロウパスフィルタとして採用される5次の楕円IIRフィルタであり、前記キャリア信号成分は、周波数が分離された3つのデータストリームを定義し、
    前記IIRフィルタはカスケードダイレクトフォームII構造を有し、前記IIRフィルタは、以下の伝達関数により特徴づけられ、
    Figure 0004053884
    但し、α00、α01、α02、α11、α21、α22、β00、β01、β02、β10、β11、β20、β21、およびβ22は所定の定数であり、zは複素変数である、請求項1の受信器
  3. Figure 0004053884
    である、請求項2の受信器
  4. 前記マルチキャリアフィルタは、マルチキャリア信号からキャリア信号成分を抽出する第1手段、前記キャリア信号成分をフィルタリングして、復調されかつフィルタがかけられたマルチ帯域幅信号を発生する第2手段とを備え
    前記第2手段は、前記マルチパルスキャリア信号のパルス波形をマッチさせるための無限インパルス応答(IIR)フィルタを含み、
    前記第2手段はさらに前記マルチキャリア信号上の前置イコライズ効果を補償し、位相の非線形性を最小にする手段を含み、
    前記IIRフィルタは、前記キャリア信号成分をロウパスフィルタするための1×ロウパスフィルタとして採用される5次の楕円IIRフィルタであり、前記キャリア信号成分は、周波数が分離された3つのデータストリームを定義し、
    前記IIRフィルタはカスケードダイレクトフォームII構造を有し、
    前記IIRフィルタのノードにおいてオーバーフローを回避する手段をさらに含む、請求項1の受信器
  5. 前記オーバーフローを回避する手段は、L無限ノルムに従って、前記ノードにおいて信号値に倍率をかける手段を含む、請求項4の受信器
  6. 前記倍率をかける手段は、シフトおよび加算をすることにより乗算する乗算器を含む、請求項5の受信器
  7. 前記フィルタのレジスタは11Q6のビット幅を持つ、請求項5の受信器
  8. 前記IIRの加算器は飽和タイプの加算器である、請求項7の受信器
  9. 前記回転子は入力複素信号を時計方向または反時計方向に回転し、それぞれ前記第2および第3のデータストリームを発生する、請求項の受信器。
  10. 前記受信セクションは、前置イコライズ補償回路を含む移動アナログ受信セクション(MARS)受信器フロントエンド回路を含む、請求項の受信器。
  11. 前記受信セクションのモードに従って前記MARS前置イコライズ補償回路を選択的にバイパスする手段をさらに含む、請求項10の受信器。
  12. 前記第1、第2および第3ロウパスフィルタは各々、それぞれ前記第1、第2および第3データストリームをロウパスフィルタリングするのを容易にするために楕円無限インパルス応答(IIR)フィルタを含む、請求項11の受信器。
  13. 前記楕円IIRフィルタは第1セクション、第2セクション、および第3セクションを含む、請求項12の受信器。
  14. 前記第1のセクションは第1加算器を含み、前記第1加算器の出力は、第1デジタル遅延および第1スケーリング回路(β00)に接続され、β00の出力は第2加算器の第1入力に接続され、前記第1デジタル遅延の出力は、第2デジタル遅延の入力、第2スケーリング回路(−α01)の入力、および第3スケーリング回路(β01)の入力に接続され、前記第2デジタル遅延の第1出力は第4スケーリング回路(−α02)の入力および第5スケーリング回路(β02)に接続され、第2スケーリング回路(−α01)および第4スケーリング回路(−α02)の出力は前記第1加算器の入力に接続され、第3スケーリング回路(β01)および第5スケーリング回路(β02)の出力は前記第2加算器の入力に接続され、前記第2加算器の出力は前記第1セクションの出力を表し、前記第1加算器の入力は前記第1セクションの入力を表す、請求項13の受信器。
  15. 前記第2セクションは、前記第1セクションと第3セクションの間に位置し、前記第2デジタル遅延および前記第4および第5スケーリング回路が省略されていることを除いて、前記第2セクションは前記第1セクションに類似し、
    前記第3セクションの第1、第2および第3スケーリング回路に相関する1つ以上の値が、前記第1セクションの第1、第2および第3スケーリング回路に相関する対応する値と異なる、請求項14の受信器。
  16. 前記第2セクションの前記第1、第2、第3、第4および第5スケーリング回路に相関する1つ以上の値が、前記第1セクションの前記第1、第2、第3、第4および第5スケーリング回路と異なることを除いて、前記第3セクションは前記第1セクションに類似する、請求項15の受信器。
  17. 前記マルチキャリアフィルタは、マルチキャリア信号からデータストリームを分離する第1手段
    それに応答して前記分離されたデータストリームをフィルタリングし、フィルタリングされた出力信号を発生する第2手段とを備え
    前記分離されたデータストリームは、中央データストリーム、左データストリーム、および右データストリームを含み、前記第2手段は、前記中央データストリーム、前記左データストリーム、および前記右データストリームをフィルタリングし、信号対雑音比を最大にする3×マルチキャリアフィルタを含む、請求項1の受信器
  18. 前記3×マルチキャリアフィルタは、前記中央データストリームをフィルタリングする第1ロウパスフィルタ、前記右データストリームをフィルタリングする第2ロウパスフィルタ、および前記左データストリームをフィルタリングする第3ロウパスフィルタを含み、前記第1、第2および第3ロウパスフィルタは各々1×帯域幅前置イコライズを補償する手段と、受信したマルチキャリア信号に相関するパルス整形に適合する手段を含む、請求項17の受信器
  19. 前記適合する手段および前記補償する手段は楕円ロウパスインパルス応答(IIR)フィルタを含む、請求項18の受信器
  20. 前記ロウパスIIRフィルタは縦続接続された低次サブフィルタを有する5次の楕円IIRフィルタである請求項19の受信器
  21. 前記ロウパスIIRフィルタの伝達関数は、キャリア間干渉、チップ間干渉および雑音を説明する所定の誤差測定基準に適合するように選択される、請求項20の受信器
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